JP4358318B2 - シートフレーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートフレームに関するもので、特に、車両用シートのシートクッションのフレームとして利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシートフレームとしては、実開平5−46351号公報に示されるものが知られている。これは、所定形状のパッドの前縁及び側縁に沿う第1パイプ及びパッドの後縁に沿う第2パイプを有したものであって、第2パイプの両端を第1パイプの両端に夫々溶接等により結合して成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のシートフレームであると、第1及び第2パイプを使用しているため、断面形状は円形に規定されており、シートフレームの強度を向上させるためには、板厚を厚くする等、重量の増加を招く方策以外に実質的に困難である。又、リクライング機構、スライド機構や表皮等を取り付けるためには、シートフレームの断面形状を潰すかあるいは別ブラケットを設けて取り付け平面を確保しなけばならず、コスト増を招くことになる。
【0004】
故に、本発明は、重量増を招くことなく強度を向上し得るシートフレームを提供することを、その技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、板材がロール成形により曲げ加工されて形成された断面矩形閉形状を呈し且つ全体として前記パッドの前縁及び両側縁に沿う形状の第1ロール成形フレームと、前記第1ロール成形フレームとは別体で断面矩形閉形状を呈し且つ全体として前記パッドの後縁に沿う形状の第2のロール成形フレームとを有し、前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2のロール成形フレームの両端部とを夫々連結して構成し、前記第1ロール成形フレーム及び前記第2ロール成形フレームは、前壁、後壁及び該前壁と該後壁とを連結する上壁及び下壁からなる断面矩形形状を呈するとともに、前記前壁及び前記後壁に並んで前記上壁から下方へと延在形成されて前記表皮が係止されるフランジ部分と、前記前壁または前記後壁の上端から前記上壁に重なって前記フランジ部分方向へ延在するようにフランジ状に折り曲げて形成され、前記上壁の前記フランジ部分へと続く部分に固着される固着部分とを有する、ことである。
【0006】
この技術的手段によれば、第1ロール成形フレーム及び第2ロール成形フレームによりシートフレームより構成されるので、所望の断面形状を比較的自由に設定し得る。よって、この断面形状によりシートフレーム全体又は必要個所のみ部分的に強度を向上させることができ、重量増を招くことなくシートフレームの強度を向上させ得る。
【0007】
より好ましくは、前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2のロール成形フレームの両端部との間に配設されたリクライニング機構の左右一対のアーム部材を有し、前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2ロール成形フレームの両端部を夫々前記アーム部材を介して連結して構成する、と良い。
【0008】
より好ましくは、前記第1ロール成形フレームの前記パッドの前縁に沿う部分のシート幅方向中央部位と前記第2ロール成形フレームの前記パッドの後縁に沿う部分のシート幅方向中央部位とをスライド機構の左右一対のレール部材により連結して構成する、と良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に示されるように、車両シートのシートクッション1を形作る所定形状のパッド11が載置されると共にパッド11を覆ってシートクッション1の外観となる表皮12が係止されシートクッション1の骨組となるフレーム13は、第1ロール成形フレーム2と第2ロールフレーム3とを主として構成されている。
【0011】
第1ロール成形フレーム2は、全体としてパッド11の前縁及び両側縁に略沿う略U形状で、且つ、断面矩形閉形状を呈している。この第1ロール成形フレーム2は、図4に示されるように、高張力鋼板やアルミ板等の一枚の板材をロール成形により所望断面形状となるように折り曲げて成形され、前後壁21a、21b及びこの前後壁21a、21bを一体に連結する上下壁21c、21dよりなる長方形状部分21と、この長方形状部分21の上壁21cから一体に連続して前壁21aと所定の間隔をもって略平行に延在するフランジ部分22とを備えている。尚、長方形状部分21の閉断面は、前壁21aの上端をフランジ状に折り曲げて固着部分21eとし、この固着部分21eを上壁21aのフランジ部分22へと続く部位で溶接することで成している。又、図1及び図2に示されるように、この長方形部分21が、それ自身の閉断面形状で第1ロール成形フレーム2の剛性を確保しており、パッド11は、この長方形部分21の上壁21c上に載置される。又、フランジ壁22は、クリップ14により表皮12を係止している。
【0012】
第2ロール成形フレーム3は、全体としてパッド2の後縁に略沿う略直線形状で、且つ、第1ロール成形フレーム2と同様に、断面矩形閉形状を呈している。この第2ロール成形フレーム3は、第1ロール成形フレーム2と同様に、図5に示されるように、一枚の板材をロール成形により所望断面形状となるように折り曲げて成形され、前後壁31a、31b及びこの前後壁31a、31bを一体に連結する上下壁31c、31dよりなる長方形状部分32と、上壁31cから一体に連続して後壁31aと所定の間隔をもって略平行に延在するフランジ部分32とを備えている。尚、長方形状部分31の閉断面は、後壁31bの上端をフランジ状に折り曲げて固着部分31eとし、この固着部分31eを上壁31aのフランジ部分32へと続く部位で溶接することで成している。又、図1及び図3に示されるように、この長方形部分31が、それ自身の閉断面形状で第2ロール成形フレーム3の剛性を確保しており、パッド11は、この長方形部分31の上壁31c上に載置される。又、フランジ壁32は、クリップ14により表皮12を係止している。
【0013】
図6に示されるように、連動動作するリクライニング機構4は、車両シートのシートバック5をシートクッション1の後部に傾斜角調整可能に支持するものであって、シートクッション1側に取り付けられる左右一対のロアアーム41A、41B及びシートバック側に取り付けられる左右一対のアッパアーム42A、42Bを主として構成されている。アッパアーム42A、42Bは、ピン43によりロアアーム41A、41Bに回動自在に支持されており、ロアアーム41A、41Bに立設された第1及び第2の係合ピン41a、41bとアッパアーム42A、42Bに回動自在に支持された第1及び第2のポール42a、42bとが夫々交互に係合することによって、アッパアーム41A、41Bのロアアーム42A、42Bに対する回動動作を規制してシートバック5をシートクッション1に対して所望傾斜角度で保持するようになっている。尚、左右一対のアッパアーム42A、42Bは、連動してロアアーム41A、41Bに対して回動動作する。
【0014】
このリクライニング機構4のロアアーム41には、後述するようにシートクッション1への取付部となるフランジ部43と切欠部44が形成されている。
【0015】
尚、本実施の形態においては、シートバックは、左右2分割されたものであるので、リクライニング機構4は、それに対応して、左右一対である。
【0016】
図7に示されるように、スライド機構6は、車両シートを車両フロアに前後位置調整可能に支持するものであって、車両フロア側に取り付けられる左右一対のロアレール61A、61B及び車両シート側に取り付けられる左右一対のアッパレール62A、62Bを主として構成されている。アッパレール62A、62Bは、ロアレール61に対のボール63、64及びローラ65を介して摺動自在に支持されており、ロアレール61に形成された係合歯61aとアッパレール62に回動自在に支持されたロックプレート62aとが係合することによってアッパレール62A、62Bのロアレール61A、61Bに対する摺動動作を規制して車両シートを車両フロアに対して所望前後位置で保持するようになっている。尚、左右一対のアッパレール62A、62Bは、ロアレール61A、61Bに対して連動して摺動動作する。
【0017】
このスライド機構6のアッパレール62には、後述するように、シートクッション1側への取付部となる平滑な上壁66が形成されている。
【0018】
図1及び図6に示されるように、リクライニング機構4のロアアーム41Aは、第1ロール成形フレーム2の両端と第2ロール成形フレーム3の両端との間に配設されている。このロアアーム41は、フランジ部43で第1ロール成形フレーム2の長方形状部分21の前壁21aに重合してボルト等で固定されており、切欠部44で第2ロール成形フレーム2の長方形部分31に嵌合して前壁31a及び上壁31bに溶接等で固着されている。これにより、第1ロール成形フレーム2と第2ロール成形フレーム3は、その両端でロアアーム41Aにより結合され、ロアアーム41Aは、フレーム3の構成部品として機能することになる。
【0019】
図1及び図7に示されるように、スライド機構6のアッパレール62A、62Bは、その前端で第1ロール成形フレーム2の中央部位に溶接等により固定され、その後端で第2ロール成形フレーム3の中央部位に溶接等により固定されている。
【0020】
これにより、アッパレール62A、62Bは、フレーム3を補強するようフレーム3の構成部品として機能することになる。
【0021】
図1に示されるように、リクライニング機構4のロアアーム41Bは、スライド機構6のアッパレール62Bの後端側の上壁66にブラケット7により溶接等で固定されている。
【0022】
このように、リクライニング機構4のロアアーム41Aは、それ自体がフレーム3の構成部品となると共にロアアーム41Bは、フレーム3の構成部品となるアッパレール62Bに固定されているので、高負荷に耐えることができ、このロアアーム41A,41Bをシートベルトバックル等の荷重入力部材の取付プレートとして機能させることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、シートフレームを断面矩形閉形状の第1ロール成形フレーム及び第2ロール成形フレームより構成したので、所望の断面形状を比較的自由に設定することができ、この断面形状によりシートフレーム全体又は必要個所のみ部分的に強度を向上させることができる。これにより、重量増を招くことなくシートフレームの強度を向上させることができる。
【0024】
又、本発明によれば、リクライニング機構のアーム部材に第1ロール成形フレーム及び第2ロール成形フレームを固定してアーム部材を連結部品としてシートフレームの機能部品に構成したので、部品点数を削減でき、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0025】
更に、本発明によれば、スライド機構をレール部材に第1ロール成形フレーム及び第2ロール成形フレームを固定してアーム部材を補強部品としてシートフエレームの機能部品に構成したので、部品点数を削減でき、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートフレームの斜視図である。
【図2】本発明に係るシートフレームを採用した車両用シートのシートクッションの前部の断面図である。
【図3】本発明に係るシートフレームを採用した車両用シートのシートクッションの後部の断面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】本発明に係るリクライニング機構を正面図である。
【図7】本発めに係るスライド機構の断面図である。
【符号の説明】
2 第1ロール成形フレーム
3 第2のロール成形フレーム
4 リクライニング機構
6 スライド機構
11 パット
12 表皮
13 シートフレーム
21、31 長方形状部分(矩形閉断面部分)
22、32 フランジ部分
21a、31a 前壁
21b、31b、後壁
21c、31c 上壁
21d、31d 下壁
41A、41B ロアアーム(アーム部材)
62A、62B アッパレール(レール部材)

Claims (3)

  1. 所定形状のパットを支持すると共に該パッドを被覆する表皮が係止されるシートフレームにおいて、
    板材がロール成形により曲げ加工されて形成された断面矩形閉形状を呈し且つ全体として前記パッドの前縁及び両側縁に沿う形状の第1ロール成形フレームと、
    前記第1ロール成形フレームとは別体で断面矩形閉形状を呈し且つ全体として前記パッドの後縁に沿う形状の第2のロール成形フレームとを有し、
    前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2のロール成形フレームの両端部とを夫々連結して構成し、
    前記第1ロール成形フレーム及び前記第2ロール成形フレームは、前壁、後壁及び該前壁と該後壁とを連結する上壁及び下壁からなる断面矩形形状を呈するとともに、前記前壁及び前記後壁に並んで前記上壁から下方へと延在形成されて前記表皮が係止されるフランジ部分と、前記前壁または前記後壁の上端から前記上壁に重なって前記フランジ部分方向へ延在するようにフランジ状に折り曲げて形成され、前記上壁の前記フランジ部分へと続く部分に固着される固着部分とを有する、シートフレーム。
  2. 前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2のロール成形フレームの両端部との間に配設されたリクライニング機構の左右一対のアーム部材を有し、前記第1ロール成形フレームの両端部と前記第2ロール成形フレームの両端部を夫々前記アーム部材を介して連結して構成した、請求項1記載のシートフレーム。
  3. 前記第1ロール成形フレームの前記パッドの前縁に沿う部分のシート幅方向中央部位と前記第2ロール成形フレームの前記パッドの後縁に沿う部分のシート幅方向中央部位とをスライド機構の左右一対のレール部材により連結して構成した、請求項1記載のシートフレーム。
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