JP4357167B2 - 消しゴム消去性インキ組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記後に消しゴムによって消去することができる消しゴム消去性インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、消しゴムにより筆記描線を消去することができる消しゴム消去性インキ組成物は、数多くのものが知られているが、近年、特に水を主溶剤とした消しゴム消去性インキ組成物の提案が多くなされている。
【0003】
従来の消しゴム消去性水性インキ組成物としては、例えば、粒子の粒子分布が2〜20μmの範囲に70重量%以上含まれる顔料と、粘着性樹脂からなる粘着性着色樹脂粒状体、或いは、粒子の粒子分布が2〜20μmの範囲に70重量%以上含まれる着色樹脂粒子及び粘着樹脂粒子とを含有することを特徴とするものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−19888号公報(段落番号0005〜段落番号0054)
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されるインキ組成物は、紙の繊維に入り込みにくくするため、大きな顔料を使用し、且つ粒子表面の少なくとも一部が粘着性を有しているため紙面上に形成された乾燥後の筆跡中で前記顔料は紙面と点接着するものとなる。このため、容易に消しゴムで筆跡を消すことはできるが、紙面と点接着しているのみであるため、耐擦過性が悪い欠点を有しており、消しゴム消去性と耐擦過性のバランスに優れたものは得られていない点に課題がある。
また、前記インキ組成物は、通常の筆記具に使目する顔料に比べ大きな顔料を使用しているため、経時保存で顔料が沈降分離してしまい、最悪の場合には筆記不良を起こす可能性があるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、消しゴム消去性と耐擦過性のバランスに優れると共に、経時安定性に優れた消しゴム消去性インキ組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記従来の課題等について、鋭意研究を重ねた結果、消去性インキ組成物において、特定の粘土鉱物を含有せしめることにより、消しゴム消去性と耐擦過性のバランス及び経時安定性が大幅に向上することを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(7)に存する。
(1) 少なくとも層状粘土鉱物と、顔料と、非着色粒子と、水とを含有し、かつ、前記層状粘土鉱物の含有量は、インキ組成物全量に対して、0.01〜15.0重量%であり、顔料の平均粒子径が0.5〜20μmであることを特徴とする消しゴム消去性インキ組成物。
(2) 前記層状粘土鉱物が水に膨潤、分散する膨潤性層状粘土鉱物である上記(1)記載の消しゴム消去性インキ組成物。
(3) 前記層状粘土鉱物がスメクタイト、ベントナイト、ラポナイト、マイカ、ケイ酸アルミニウムの中から選ばれる少なくとも1種を含有する上記(1)又は(2)記載の消しゴム消去性インキ組成物。
(4) 前記顔料の含有量は、インキ組成物全量に対して、1〜30重量%である上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
(5) 前記顔料が膨潤性無機化合物により表面処理されており、その処理量が顔料含有量に対して、0.01〜50重量%である上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
(6) 前記非着色粒子は、その造膜温度若しくはガラス転移温度が0℃以下であり、かつ平均粒子径が0.05〜20μmの範囲に含まれ、インキ組成物全量に対して0.5〜40重量%である上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
(7) インキ組成物中にゲル化剤を含んでなり、1rpmの粘度が50〜1500mPa・s(EMD型粘度計/25℃値)であり、かつ粘性指数n値が0.1〜0.8の範囲にある上記(1)〜(6)の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の消しゴム消去性インキ組成物は、少なくとも層状粘土鉱物と、顔料と、非着色粒子と、水とを含有し、かつ、前記層状粘土鉱物の含有量は、インキ組成物全量に対して、0.01〜15.0重量%であり、顔料の平均粒子径が0.5〜20μmであることを特徴とするものである。
【0009】
本発明における層状粘土鉱物は、消しゴム消去性と耐擦過性のバランス及び経時安定性を大幅に向上させるために使用するものである。
本発明に用いる層状粘土鉱物は、水に膨潤、分散する天然又は合成の薄い層構造を有する膨潤性粘土鉱物であり、例えば、スメクタイト、ベントナイト、ラポナイト、マイカ、ケイ酸アルミニウムなどが挙げられ、これらの少なくとも1種(単独又は2種以上の混合物、以下同様)を用いることができる。
好ましくは、水への膨潤性、分散安定性の点から、スメクタイト、ベントナイト、ラポナイトの中から選ばれる少なくとも1種であるものが望ましい。
また、これらの層状粘土鉱物は、顔料沈降防止性付与の点から、水膨潤力が100ml/2g以上となるものが望ましい。
更に、これらの層状粘土鉱物の層間は、分散性の向上、有機高分子、モノマー、オリゴマーなどを層間にインターカレートさせるなどの点から陽イオン交換能を有する又は有機処理されていることが望ましい。
この層状粘土鉱物の層間を陽イオン交換能を付与する方法としては、有機四級アンモニウム塩でイオン交換を行う方法などが挙げられ、また、有機処理する方法としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミキレート剤、金属アルコシキドなどや各種反応性官能基などを有する有機モノマー、オリゴマーなどによる有機処理方法が挙げられる。
用いることができる層状粘土鉱物の市販品として、例えば、ソマシフME−100(合成マイカ、コープケミカル社製)、ラポナイトXLG(合成ラポナイト、ホージュン社製)、オプチゲルWM(親水性合成スメクタイト、ズードケミー触媒社製)、ベンゲルW−100(有機変性精製ベントナイト、ホージュン社製)、SWN,SAN,STN,SEN,SPN(スメクタイト、コープケミカル社製)、ベントナイト(豊順鉱業社製)、チクソゲル(ズードケミー社製)などが挙げられる。
【0010】
これらの層状粘土鉱物の含有量は、インキ組成物全量に対して、0.01〜15重量%とすることが必要であり、好ましくは、0.05〜10重量%、更に好ましくは、0.05〜5重量%の範囲で使用される。
この層状粘土鉱物の含有量が0.01重量%未満であると、経時的に沈降離水が発生し、安定性が悪くなり、更に、固着性がほとんどないため描線膜は指で擦っても消えてしまい実用的ではない。一方、この層状粘土鉱物の含有量が15重量%を越えると、消しゴムで消去しようとしても、描線膜が固くきれいに消しゴムで消去できなくなってしまい、目的の消しゴム消去性と耐擦過件のバランスに優れたものは得られないこととなり、好ましくない。
【0011】
本発明の層状粘土鉱物の特性を十分に発揮させるためには、より剪断力のかかる分散機器を使用するか、若しくは分散タイプの層状粘土鉱物を用いることが好ましい。
分散機としては、例えば、ホモミキサー、ワーリングブレンダー、ホモジナイザー等が挙げられるが、分散工程により生成するコロイド粒子の割合が多くなり安定な分散液が得られることとなる。また、分散された層状粘土鉱物は、水中で網目構造を形成するため、色材である顔料をそのマトリックス中に捉えて顔料の沈降を抑える効果を十分に発揮できるものとなる。
【0012】
本発明に用いる顔料としては、紙面への浸透を抑えるために通常筆記具インキにおいて使用されている一般的な顔料より大きな顔料(着色粒子)が使用される。また、その顔料の形状は、板状、球状、鱗片状など特に限定されず、使用できる。
用いることができる顔料としては、例えば、エポカラー、ラジアントカラーなどの蛍光顔料、ラブコロールカラー、アートパールカラーなどの有機顔料などが挙げられる。
【0013】
顔料の平均粒子径は、0.5〜20μmとなる粒径のものを使用することが必要であり、好ましくは、0.5〜10μmとなるものが望ましい。この顔料の平均粒子径が0.5μm未満では、紙の繊維へ入り込んでしまうため目的の消去性は満足できないものとなり、また、顔料の平均粒径が20μmを越えるものでは、紙の繊維へ入り込む量は少なく消去性は満足されるが、繊維芯、プラスチックペン、フェルトペン、ボールペンチップ等のペン先で詰まりが発生、筆記不良を起こしてしまう恐れがあり、好ましくない。
また、本発明に用いる顔料としては、高温保存においても粒子同士の融着防止の点から、好ましくは100℃以下に軟化点をもたないものが望ましい。
【0014】
これらの顔料の含有量は、インキ組成物全量に対して、1〜30重量%、好ましくは、5〜30重量%、更に好ましくは5〜20重量%の範囲で使用される。この顔料の含有量が1重量%未満であると、筆跡の濃度が不足してインキとしての実用性に欠け、また、顔料の含有量が30重量%を越えると、分散安定性が低下すると共に、筆記後の消去性が低下することとなり、好ましくない。
【0015】
本発明では、より顔料分散安定性向上の点から、前記特性の顔料が膨潤性無機化合物により表面処理されており、その処理量が顔料含有量に対して、0.01〜50重量%、好ましくは、0.1〜30重量%であるものを用いことができる。
用いることができる膨潤性無機化合物としては、例えば、上述の各種層状粘土鉱物、膨潤性粘土鉱物、合成変性粘土鉱物などの少なくとも1種が挙げられる。前記特性の顔料を膨潤性無機化合物により表面処理する方法としては、例えば、前記特性の顔料を上記膨潤性無機化合物にて高速気流衝突法を用いて表面処理する方法、ハイブリダイゼーションシステムを利用する方法などを挙げることができる。
【0016】
本発明に用いる非着色粒子は、消しゴム消去性と耐擦過性との両方の特性を更に付与させるために用いるものである。
好ましくは、消しゴム消去性と耐擦過性の特性等を更に向上させる点から、非着色粒子の平均粒子径は0.05〜20μmとすることが好ましく、また、ガラス転移点が0℃未満となる非着色粒子を用いることが好ましい。
本発明では、ガラス転移点が0℃未満、好ましくは−10℃未満である非着色粒子を用いることで、描線上で、上述の顔料(着色粒子)との連続被膜が形成されることとなり、消しゴム消去性が更に良好になるものである。また、ガラス転移点が0℃未満の非着色粒子は、弱い粘着性を有しているために、耐擦過性が付与されることとなる。なお、0℃を越える非着色粒子を用いたものでは、低温条件下では粒子の連続造膜性が十分に発揮されないため、消しゴム消去性が劣ることとなる。
また、平均粒子径が0.05〜20μmの非着色粒子を用いることで、更にサインペンにおけるペン先の目詰まりを起こすことがないものとなる。
【0017】
具体的に用いることができる上記造膜温度若しくはガラス転移温度が0℃以下となる非着色粒子としては、次に示すものからなる非着色粒子を選択して、単独又は二種類以上を混合して用いることができる。例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルとブタジエンとの共重合物のニトリルゴム、イソブチレンとイソプレンとの共重合物であるブチルゴム、シス−1,4−ポリイソプレン、アクリル酸の各種のエステルのゴム状重合体(アクリルゴム)、多硫化系ゴム、エチレン・プロピレンゴム、ウレタンゴムなどのゴム状物質、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体、アクリロニトリル・塩化ビニリデン共重合体などのビニル塩化物重合体、酢酸ビニル重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル重合体、酢酸ビニルマレート重合体などの酢酸ビニル重合体、ポリブテン、ポリエチレンなどのポリオレフィンなどからなる非着色粒子を挙げることができる。
【0018】
この非着色粒子の含有量が0.5重量%未満であると、非着色粒子の含有効果が得られず、また、40重量%を越えると、インキの自由度がなくなり、インキ粘度が上がりすぎて実用的でない。
【0019】
本発明に用いる非着色粒子としては、例えば、非着色のスチレンブタジエン粒子、スチレンアクリル樹脂粒子、アクリル酸エステル粒子、アクリロ二トリルブタジエン粒子、メタクリル酸エステル粒子、シリコンアクリル粒子、ビニルピリジン粒子などが挙げられ、これらの非着色粒子は変性されたものであってもよい。
好ましくは、連続被膜の強度、適度な粘着性、インキとしての安定性の点から、スチレンブタジエン粒子(変性有り又は無し)、スチレンアクリル樹脂粒子(変性有り又は無し)、アクリル酸エステル粒子(変性有り又は無し)、アクリロ二トリルブタジエン粒子(変性有り又は無し)、メタクリル酸エステル粒子(変性有り又は無し)の使用が望ましい。
これらの非着色粒子の平均粒子径は、好ましくは、0.05〜20μm、更に好ましくは、0.05〜5μmとなるものが望ましい。
非着色粒子の粒子径が0.05μm未満のものであると、紙繊維の空隙の奥に入り込みやすくなるため、消しゴム消去効果が発揮しにくくなり、また、インキの経時保存安定性が悪くなり、好ましくない。一方、非着色粒子の粒子径が20μmを越えると、耐擦過性が劣ることとなる。これは粒子と紙面の接触面積が減少すること及びその大きさ故に、擦過に対して引っかかりやすくなるためと考えられる。また、非着色粒子の粒子径が10μmを越えるものでは、粒子の分散性が悪くなり、沈降分離し易くなり、好ましくない。
【0020】
本発明に用いることができる上記特性を有する非着色粒子としては、例えば、市販のNipol LX435(変性スチレンブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.12μm、ガラス転移点:−14℃、構造:密実、形状:球状)、Nipol 2518GL(変性スチレンブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.2μm、ガラス転移点:−44℃、構造:密実、形状:球状)、Nipol LX531(アクリロニトリルブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.3μm、ガラス転移点:−50℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製)、Nipol LX603(ビニルピリジン粒子、平均粒子径:0.2μm、ガラス転移点:−44℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製)、Nipol 1571(アクリロ二トリルブタジエン粒子、平均粒子径:0.12μm、ガラス転移点:−8℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製)、Nipol LX110(スチレンブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.08μm、ガラス転移点:−47℃、構造:密実、形状:球状、以上日本ゼオン社製)、Joncryl 7100(スチレンアクリル粒子、平均粒子径0.1μm、ガラス転移点−10℃、構造:密実、形状:球状、ジョンソンポリマー社製)、AE−200(カルボキシ変性アクリル粒子、平均粒子径0.25μm、ガラス転移点−45℃、構造:密実、形状:球状、JSR社製)、AE−517(カルボキシ変性アクリル粒子、平均粒子径0.15μm、ガラス転移点−48℃、構造:密実、形状:球状)、AE−337(カルボキシ変性アクリル粒子、平均粒子径0.25μm、ガラス転移点−37℃、構造:密実、形状:球状)、AE−8116(シリコン/アクリルコロイダルディスパージョン、平均粒子径0.06μm、ガラス転移点−10℃、構造:密実、形状:球状、以上JSR社製)、ウルトラゾールD−32(スチレンアクリル粒子、平均粒子径0.24μm、ガラス転移点−34℃、構造:密実、形状:球状)、ウルトラゾールSW−600(アクリル粒子、平均粒子径0.25μm、ガラス転移点−40℃、構造:密実、形状:球状、以上ガンツ化成社製)、プライマルN−580S(アクリル粒子、平均粒子径0.2μm、ガラス転移点−40℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社製)、ローボンドPS−82(アクリル粒子、平均粒子径0.3μm、ガラス転移点−40℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社製)、エラスティン(アクリル粒子、平均粒子径0.2μm、ガラス転移点−50℃、構造:密実、形状:球状、ローム&ハース社製)などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
【0021】
これらの特性を有する非着色粒子の含有量は、インキ組成物全量に対して、好ましくは、0.5〜40重量%、更に好ましくは、1〜15重量%とすることが望ましい。
この非着色粒子の含有量が1重量%未満であると、本発明の効果である消しゴム消去性と耐擦過性を更に発揮せしめることができず、また、筆記描線が軽い擦過で散り易くなり紙面を汚すこととなる。一方、40重量%を越えると、粘着性が強くなり、耐擦過性は良好となるが、消しゴム消去性は著しく低下することとなり、更に、インキの経時安定性やペン体保存安定性が悪くなり、筆記時にカスレ易くなり、好ましくない。
【0022】
更に、本発明では、経時保存での顔料沈降緩和の点から、インキ組成物中にゲル化剤を含有せしめ、1rpmの粘度を50〜1500mPa・s(EMD型粘度計/25℃値)とし、かつ粘性指数n値を0.1〜0.8の範囲とすることが望ましい。なお、本発明(後述する実施例等も含む)で規定する「粘性指数n値」は、擬塑性を表す指標をいい、ニュートン・オストワルドの粘度式におけるずり速度と見かけ粘度の関係から算出した値である。
用いることができるゲル化剤としては、多糖類に限定されるものではなく、更にアルカリ増粘タイプ、架橋タイプ、無機系のゲル化剤も使用することができる。多糖類としては、例えば、キサンタンガム、レオザンガム、ジェランガム等のガム系が挙げられる。
これらのゲル化剤の使用量は、インキ組成物の1rpmの粘度を50〜1500mPa・s(EMD型粘度計/25℃値)とし、かつ粘性指数n値を0.1〜0.8の範囲となる量が挙げられ、一概に規定できないが、インキ組成物全量に対して、0.01〜10重量%程度である。いずれにしても、使用するペン先の機構を考慮したゲル化剤の使用にすることが望ましい。
【0023】
本発明の消しゴム消去性インキ組成物は、水(精製水、イオン交換水、純水、海洋深層水等)を主溶剤として用いるが、更に、溶剤として、保水性の付与、筆記感の向上の点から、水に相溶性のある極性基を有する水溶性極性溶剤、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、グリセリン、ピロリドン、トリエタノールアミンなどが挙げられ、これらは単独で又は2種以上混合して用いることができる。
【0024】
本発明の消しゴム消去性インキ組成物には、前記成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常筆記具インキに使用される他の添加剤、例えば、界面活性剤、潤滑剤、pH調整剤、防菌剤、防錆剤、劣化防止剤などを必要に応じて添加することができる。
また、本発明では、上記層状粘土鉱物と同様の作用を発揮する結晶セルロースを層状粘土鉱物の含有量(合計量)の範囲で併用してもよい。なお、結晶セルロースの作用は本発明における層状粘土鉱物の作用に較べやや劣る程度である。
用いることができる結晶セルロースは、セルロースを酸加水分解又はアルカリ酸化分解して得られる実質的に一定の重合度を有するセルロース結晶子集合物であり、従来の増粘多糖類等の水溶液と異なり、セルロース結晶体が水中で分散粒子となる特性を有するものである。
用いることができる結晶セルロースとしては、例えば、一次粒子の微細なセルロース結晶体の表面を水溶性高分子を用いてコーティング処理したコロイダルグルードからなるものが挙げられ、具体例としては、RC−591、RC−N81、RC−591NF、CL−611、ゼオラスクリーム、アビセル〔以上、旭化成(株)製〕などが挙げられる。
本発明の消しゴム消去性インキ組成物は、繊維芯又はプラスチック芯を有するマーキングペン、フェルトペン、ボールペン、加圧ボールペン、ノック式ボールペンなどの筆記具用、インクジェット用のインキに用いることができ、特に、ペン先が繊維芯又はプラスチック芯を備えたマーキングペン、サインペン等に好適に用いることができる。
【0025】
このように構成される本発明のインキ組成物が消しゴム消去性と耐擦過性のバランスに優れている理由は、層状粘土鉱物によりバインダー能をコントロールできることによる。すなわち、層状粘土鉱物が顔料同士の橋かけの役割をすることで描線膜を強固にできることによる。
更に、層状粘土鉱物が水中で網目構造を形成することにより、顔料の沈降を抑制できるため経時安定性が大幅に向上するものとなる。
また、最低造膜温度若しくはガラス転移温度が0℃以下の非着色粒子を含有することにより、更に、消しゴム消去性と耐擦過性のバランスに優れると共に、更に経時安定性にも優れた消しゴム消去牲インキ組成物となる。
【0026】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0027】
〔実施例1〜6及び比較例1〜4、参考例1及び2〕
下記表1及び表2の配合組成により各消しゴム消去性インキ組成物を所定量を混合し湿式法で混合撹拌し、10μmのバッグフィルターで濾過することにより調製した。
上記実施例1〜6及び比較例1〜4、参考例1及び2で得られた消去性インキ組成物について、EMD型粘度計(東京計器社製)を用いて、25℃における1rpmの粘度を測定し、また、粘性指数n値は上述により算出した。
また、得られた各消去性インキ組成物について、20デニールのチゼルタイプ繊維ペンを用いてバルブ式ペン芯ノックサインペンに充填し、PPC用紙を用いて下記方法により消しゴム消去性、指による耐擦過性、筆記性、顔料沈降安定性及び経時安定性について評価した。
これらの結果を下記表1及び表2に示す。
【0028】
〔消しゴム消去性の評価方法〕
得られたペンを用いて紙に文字、描線等を25℃、60%RHの環境下(以下、同様)で筆記し、5分間放置後、消しゴム(三菱鉛筆社製、EP−60)を用いて100g荷重条件下で消去し、筆記した描線、文字等などの消去性を下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:消去後の描線、文字等の識別ができず、消去性に非常に優れる。
○:消去後の描線、文字等が殆ど識別できず、消去性に優れる。
△:消去後の描線、文字等が非常に薄く残り、識別は可能。
×:消去後の描線、文字等が残り、容易に識別が可能。
【0029】
〔耐擦過性の評価方法〕
得られたペンを用いて紙に文字、描線等を筆記し、5分間放置後、綿棒で軽く擦って、下記評価基準により擦過性を評価した。
評価基準:
◎:5回擦っても綿棒に色移りがなく文字の散らばりがない。
○:5回擦ると綿棒に色は移るが描線の散らばりがない。
△:5回擦ると綿棒に色が移り描線の散らばりが多少見られる。
×:5回擦ると描線の殆どが散らばってしまう。
【0030】
〔筆記性の評価方法〕
25cm/2秒の筆記速度で25cm毎に直線筆記し、下記評価基準により筆記性を評価した。
評価基準:
◎:書き出しのカスレもなく良好。
○:書き出しは良好であるが終筆部にややカスレある。
△:描線のカスレが全体的にある。
×:ほとんど描線等を筆記できない。
【0031】
〔顔料沈降安定性の評価方法〕
得られた各インキを遠心分離用容器に充填し、所定の重力加速度(500g〜1500g)で、10分間の遠心処理を行った後、最上部と最下部のインキをスポイトで採取した。採取したインキを夫々上記バルブ式ペン芯ノックサインペンに充填し、描線濃度を、下記の基準で評価した。
評価基準:
◎:1500gの遠心分離で上下部の濃度差が発生しない。
○:1000gの遠心分離で上下部の濃度差が発生しない。
△:500gの遠心分離で上下部の濃度差が発生しない。
×:500gの遠心分離で上下の濃度差が発生する。
【0032】
〔経時安定性の評価方法〕
得られた各インキを30mlのガラス製蓋付き瓶に充填し、密封した後に、50℃の条件下で1ヶ月保存した。保存後のインキについて、分離、凝集の状態を目視で確認し、初期と経時経過後のインキ粘度の変化率(1rpm、100rpmの粘度値)も上記条件と同様に測定を行い、下記の基準で評価した。
評価基準:
◎:分離、凝集は発生していない。インキの粘度変化率が5%以内。
○:分離、凝集は発生していない。インキの粘度変化率が10%以内。
△:凝集はなく、インキの粘度変化率が±15%以内であるが顔料の沈降分離が見られる。
×:分離又は凝集が発生し、インキの粘度変化率が15%以上である。
【0033】
【表1】
Figure 0004357167
【0034】
【表2】
Figure 0004357167
【0035】
上記表1中の*1〜*17等は、下記のとおりである。
*1:ラブコロール060(M)ブルー(青色、アクリル粒子、平均粒子径:8.0μm、構造:密実、形状:球状、大日精化社製)
*2:エポカラーFP117蛍光(黄色、平均粒径:3μm、構造:密実、形状:球状、日本触媒社製)
*3:シンロイヒカラーSW12緑(緑色、アクリル粒子、平均粒径:0.7μm、構造:密実、形状:球状、シンロイヒ社製)
*4:シンロイヒカラーFZ−MB(紫色、メラミン粒子、平均粒子径:9μm、構造:密実、形状:不定形状、シンロイヒ社製)
*5:タフチックAR−650L−R(赤色、アクリル粒子、平均粒径:70μm、構造:密実、形状:球状、東洋紡社製)
*6:オプチゲルWM(親水性合成スメクタイト、水膨潤力100ml/2g以上、ズードケミー触媒社製)
*7:ベンゲルW−100〔有機変性(アニオンポリマー変性)精製ベントナイト、水膨潤力100ml/2g以上、ホージュン社製〕
*8:ラポナイトXLG(合成ラポナイト、水膨潤力100ml/2g以上、ホージュン社製)
*9:シマシフME−100(合成マイカ、水膨潤力100ml/2g以上、コープケミカル社製)
*10:Nipol LX531(アクリロニトリルブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.3μm、ガラス転移点:−50℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製)
*11:Nipol 2518GL(変性スチレンブタジエンラテックス粒子、平均粒子径:0.2μm、ガラス転移点:−44℃、構造:密実、形状:球状、日本ゼオン社製)
*12:キサンタンガム、ケルザンRD(三昌社製)
*13:ジェランガム、ケルコゲルF(大日本製薬社製)
*14:防腐剤、プロキセルCRL(ゼネカ社製)
*15:劣化防止剤、W−100(川口化学社製)
*16:界面活性剤、エマルゲン420、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(花王社製)
*17:結晶性セルロース、アビセルN30C(旭化成社製)
【0036】
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜6は、本発明の範囲外となる比較例1〜4に較べて、消しゴム消去性、耐擦過性、筆記性、顔料沈降安定性及びインキの経時安定性に優れ、書き出しのカスレ及びペン先の目詰まりもなく、全ての性能を満足することができる優れたものであることが判明した。
比較例を個別的にみると、比較例1は層状粘度鉱物を含有しない場合であり、比較例2は層状粘土鉱物の含有量が本発明の範囲外となる場合であり、比較例3は顔料の平均粒径が本発明の範囲外となる場合、比較例4は非着色粒子を含有しない場合であり、これらの場合は、消しゴム消去性、耐擦過性、筆記性、顔料沈降安定性及びインキの経時安定性の全ての性能を満足することができないことが判明した。
また、参考例1及び2は、本発明における層状粘度鉱物と同様の作用を発揮する結晶性セルロースを含有した場合であり、これらの場合、本発明となる実施例1〜6に較べやや劣る結果となることが判った。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、経時的に安定であり、筆記性能と消しゴム消去性、耐擦過性に優れると共に、ペン先での目詰まりもない消去性インキ組成物が提供される。

Claims (6)

  1. 少なくとも層状粘土鉱物と、顔料と、非着色粒子と、水とを含有し、かつ、前記層状粘土鉱物の含有量は、インキ組成物全量に対して、0.01〜15.0重量%であり、前記顔料が膨潤性無機化合物により表面処理されており、その処理量が顔料含有量に対して、0.01〜50重量%であると共に、顔料の平均粒子径が0.5〜20μmであることを特徴とする消しゴム消去性インキ組成物。
  2. 前記層状粘土鉱物が水に膨潤、分散する膨潤性層状粘土鉱物である請求項1記載の消しゴム消去性インキ組成物。
  3. 前記層状粘土鉱物がスメクタイト、ベントナイト、ラポナイト、マイカ、ケイ酸アルミニウムの中から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1又は2記載の消しゴム消去性インキ組成物。
  4. 前記顔料の含有量は、インキ組成物全量に対して、1〜30重量%である請求項1〜3の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
  5. 前記非着色粒子は、その造膜温度若しくはガラス転移温度が0℃以下であり、かつ平均粒子径が0.05〜20μmの範囲に含まれ、インキ組成物全量に対して0.5〜40重量%である請求項1〜の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
  6. インキ組成物中にゲル化剤を含んでなり、1rpmの粘度が50〜1500mPa・s(EMD型粘度計/25℃値)であり、かつ粘性指数n値が0.1〜0.8の範囲にある請求項1〜の何れか一つに記載の消しゴム消去性インキ組成物。
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