JP4356974B2 - 手摺付き腰壁 - Google Patents

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Description

この発明は手摺付き腰壁に関するもので、更に詳細には、壁面に配設される腰壁パネルの上端部表面を被覆して壁面に横設される見切り材に手摺ブラケットを取り付けた手摺付き腰壁に関するものである。
従来では、例えば廊下等の壁面を保護するために、床面の高さから人間の腰のあたりの高さに板状のパネルを装着して腰壁を形成している。
また、廊下には手摺を設けることが多いが、手摺が取り付けられた壁面の手摺周辺は、手が接触するために汚れ易くなる。
そこで、腰壁においては、腰壁を手摺設置高さよりもやや高く設けて、汚れ防止領域を設けると共に、腰壁面上に手摺を設置することが現状に行われている。
この場合、腰壁の壁面上に手摺ブラケットを係止固定するため、壁面に突出してしまうので、歩行中に手が当たったり、ワゴンやストレッチャ等が衝突する虞がある。
手摺ブラケットを壁面から突出させないようにするために、従来では、パネル面材の一部を開口して、狭隘開口部を有するレール状の手摺受材を埋め込み、手摺固定部と嵌合部とからなる手摺ブラケットの嵌合部を、手摺受材の開口部内に挿入し、手摺受材の開口部に嵌合される手摺受カバー材によって固定する手摺の取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、壁に狭隘開口状の溝形材を取り付け、この溝形材の開口部内に手摺ブラケットに設けられた係止板を係止し、手摺ブラケットの側方の溝形材の開口部をカバー材で閉塞すると共に、手摺ブラケットの付け根部分に化粧板を取り付けた構造の手摺付き壁装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−90301(特許請求の範囲、図1) 実公平4−37155号公報(実用新案登録請求の範囲、第2図、第3図)
しかしながら、前者すなわち特開2001−90301に記載のものは、手摺受材の開口部内における手摺ブラケットの嵌合部の両側に手摺受カバー材を嵌合する構造であるため、構成部材が多くなると共に、手摺受カバー材の取り付けに手間を要する上、手摺ブラケットの嵌合部が外部に露出するので、美観が損なわれるという問題があった。
これに対して、後者すなわち実公平4−37155号公報に記載のものにおいては、化粧板によって手摺ブラケットの取付部を外部から目隠しすることができるが、これにおいては、カバー材が複数必要な上、更に、化粧板が必要なため、構成部材が多くなると共に、施工に手間を要するという問題があった。また、カバー材は連続状でなく、カバー材間に化粧板が介在されるために、美観が損なわれるという問題もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、手摺ブラケットの取付部を隠蔽して、取付部への衝突を回避すると共に、手摺ブラケットと腰壁とに一体感を持たせて美観の向上を図れるようにし、また、施工を容易にすると共に、強度の向上を図れるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明は、床面より所定高さの壁面まで配設される腰壁パネルと、この腰壁パネルの上端部表面を被覆すべく上記壁面に横設される見切り材と、この見切り材に取り付けられる手摺ブラケットとを具備する手摺付き腰壁であって、 上記見切り材に、この見切り材の長手方向に沿って凹溝を形成し、 上記手摺ブラケットの端部に設けられる取付フランジを、上記凹溝内に係止固定し、 上記取付フランジ及び凹溝の開口部を隠蔽するように凹溝の開口部にカバーを被着すると共に、カバーの表面と上記見切り材の表面とを同一面上に位置してなり、上記カバーを、凹溝内における取付フランジ間の空間を塞ぐべく取付フランジと略同一の厚さを有する塞ぎ部材と、この塞ぎ部材の表面に接着され、かつ、上記凹溝の上端辺と塞ぎ部材及び取付フランジの上端との隙間内に嵌挿される係止片を有するカバー材とで構成してなることを特徴とする(請求項1)。
また、上記カバーの上端部に、凹溝の上端辺と取付ブラケットの上端との隙間内に嵌挿される係止片を突設し、 上記カバーの下端部には、上記凹溝の開口部と対向する底面に当接する当接部を有する略横L字状の塞ぎ片を突設すると共に、この塞ぎ片の基端部に薄肉部を残して長手通しの切欠きを形成し、 上記カバーを、見切り材の凹溝に被着する際に、取付フランジが位置する箇所の塞ぎ片に一対の切込みを入れ、この切込みと上記切欠きに沿って塞ぎ片の一部を切除した後、切除された部分を取付フランジに位置させてカバーを被着可能に形成することも可能である(請求項2)。
また、上記凹溝を、断面略コ字状に形成し、 上記手摺ブラケットを、上記凹溝内に係止固定される板状の取付フランジと、この取付フランジの下端から突出されると共に、基端部が上記凹溝の下端辺に当接する笠木取付部とで構成する方が好ましい(請求項3)。
この発明の手摺付き腰壁は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、腰壁パネルの上端部表面を被覆するように横設された見切り材に形成される凹溝内に、手摺ブラケットの取付フランジを係止固定し、取付フランジ及び凹溝の開口部を隠蔽するように凹溝の開口部にカバーを被着すると共に、カバーの表面と見切り材の表面とを同一面上に位置するので、連続状のカバーを見切り材の凹溝に被着して手摺ブラケットの取付部を外部から確実に隠蔽することができる。したがって、施工を容易にすることができると共に、見切り材とカバーとを一体感を持たせて美観の向上を図ることができる。また、手摺ブラケットの取付フランジは、連続状のカバー内に埋設されるので、取付フランジを十分大きく形成することができると共に、手摺ブラケットから伝達される荷重を分散させることができ、強度上の安全性の向上を図ることができる。
(2)また、請求項1記載の発明によれば、カバーを、凹溝内における取付フランジ間の空間を塞ぐべく取付フランジと略同一の厚さを有する塞ぎ部材と、この塞ぎ部材の表面に接着され、かつ、凹溝の上端辺と塞ぎ部材及び取付フランジの上端との隙間内に嵌挿される係止片を有するカバー材とで構成するので、カバーに強度を持たせることができ、強度の向上を図ることができる。
(3)請求項2記載の発明によれば、カバーの上端部に、凹溝の上端辺と取付ブラケットの上端との隙間内に嵌挿される係止片を突設し、カバーの下端部には、凹溝の開口部と対向する底面に当接する当接部を有する略横L字状の塞ぎ片を突設すると共に、この塞ぎ片の基端部に薄肉部を残して長手通しの切欠きを形成し、カバーを、見切り材の凹溝に被着する際に、取付フランジが位置する箇所の塞ぎ片に一対の切込みを入れ、この切込みと切欠きに沿って塞ぎ片の一部を切除した後、切除された部分を取付フランジに位置させてカバーを被着可能に形成することにより、予め工場において、あるいは、現場において手摺ブラケットの取付状態に対応してカバーを被着することができる。したがって、上記(1)に加えて更に構成部材の削減が図れると共に、強度の向上を図ることができる。
(4)請求項3記載の発明によれば、見切り材の凹溝を、断面略コ字状に形成し、手摺ブラケットを、凹溝内に係止固定される板状の取付フランジと、この取付フランジの下端から突出されると共に、基端部が凹溝の下端辺に当接する笠木取付部とで構成することにより、見切り材の厚みをできる限り薄くすることができると共に、外部への露出部分を手摺ブラケットの笠木取付部のみとすることができる。したがって、上記(1)〜(3)に加えて更に手摺ブラケットと腰壁との一体感を持たせて美観の向上を図ることができる。また、見切り材は、手摺ブラケットを納めながらも、ドアの散り{具体的には、壁面とドア周辺の三方枠の見付け面との距離(寸法)}よりも小さく(低く)することができる上、見切り材への塵の付着を抑制することができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る手摺付き腰壁の第1実施形態の全体を示す概略斜視図、図2は、手摺付き腰壁の要部を示す断面斜視図、図3は、図2のI−I線に沿う断面図、図4は、図2のII−II線に沿う断面図、図5は、手摺付き腰壁の要部を示す分解斜視図である。
上記手摺付き腰壁は、図1に示すように、例えば廊下の床面1より所定高さの壁面2まで配設される腰壁パネル10と、この腰壁パネル10の上端部表面を被覆すべく壁面2に横設される見切り材20と、腰壁パネル10の下端部表面を被覆すべく横設される幅木材30と、適宜間隔をおいて見切り材20に取り付けられる手摺ブラケット40と、手摺ブラケット40に横架される笠木50と、見切り材20に取り付けられる手摺ブラケット40の取付部を隠蔽するカバー60とで主に構成されている。この場合、腰壁は、壁3の出隅部に形成されており、各壁面2に形成された腰壁パネル10の出隅部側は、出隅部に配設されるコーナーパネル70に当接されている。
なお、上記腰壁パネル10,見切り材20,カバー60,幅木材30及びコーナーパネル70は、例えば硬質塩化ビニルやABS樹脂等の合成樹脂製部材にて形成されている。
上記腰壁パネル10は、例えば幅約20cm,長さ約3m,厚さ2〜3mmの長尺の板材にて形成されており、壁3の高さ方向に列設されて壁面2に接着されて腰壁を構成している。この場合、各腰壁パネル10は、図6に示すように、幅方向の上下端部に、それぞれ略クランク状の接合段部11が形成されており、上下に隣接する腰壁パネル10の接合段部11を若干ずらして接合した状態で、壁面2に接着することで、腰壁パネル10間に横方向に延びる目地部12が形成されている。
上記見切り材20は、図2ないし図5に示すように、表面側の下部側に長手方向に沿う断面略コ字状の凹溝22が形成されており、凹溝22の上部に汚れ防止領域を形成している。また、見切り材20の裏面側の上端部側には、狭隘開口状の取付溝23が長手方向に沿って設けられており、裏面側の下端部には、腰壁パネル10の上端部表面を被覆する垂下片24を有する段部25が長手通しに形成されている。この場合、見切り材20の厚さを薄く、例えば10mm以下の厚さにすることができるので、ドアの散り{具体的には、壁面とドア周辺の三方枠の見付け面との距離(寸法)}よりも小さく(低く)することができる上、例えばドアの開閉等によって舞い上がった塵が見切り材20の上端部に付着するのを抑制することができる。なお、この場合、図3及び図4に二点鎖線で示すように、見切り材20の上端角部に円弧状部26を形成することによって、更に塵が付着するのを抑制することができる。
上記のように構成される見切り材20は、壁面2に予め固定される断面略ハット状の位置決め用の係止金具27の上部翼片27aに取付溝23を係止させた状態で壁面2に接着することで、壁面2に横設される。なお、係止金具27は、長手通し状あるいはピース状のいずれであってもよい。
上記手摺ブラケット40は、図5に示すように、略矩形板状の取付フランジ41と、この取付フランジ41の下端中央部から突出されると共に、基端部42が見切り材20の凹溝22の下端辺に当接する略L字状の笠木取付部43とからなる例えばアルミニウム合金ダイキャストにて形成されている。この場合、取付フランジ41の厚さは、凹溝22の深さより小さく形成されており、取付フランジ41の左右2箇所には、表面側が拡開テーパ状の取付孔44が穿設されている。また、笠木取付部43の取付フランジ41の下端に突出する基端部42の寸法L1と取付フランジ41の高さ寸法L2とを加えた寸法L3は、凹溝22の幅寸法Lより小さくなっている。これにより、凹溝22の下端辺部に笠木取付部43を当接して、凹溝22内に取付フランジ41を係止し、取付孔44を貫通する皿小ねじにて形成される固定ビス45にて固定した状態において、凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との間に隙間46が形成される。なお、固定ビス45は、ねじ込み操作に伴って見切り材20及び壁3を貫通して壁3の裏面側に配置された裏面補強板4にねじ結合されるようになっている。
上記カバー60は、図7に示すように、凹溝22内における取付フランジ41間の空間を塞ぐべく取付フランジ41と略同一の厚さを有する合成樹脂製の塞ぎ部材61と、この塞ぎ部材61の表面に接着され、かつ、凹溝22の上端辺と塞ぎ部材61及び取付フランジ41の上端との隙間46内に嵌挿される係止片62を有する合成樹脂製のカバー材63とで構成されている。この場合、塞ぎ部材61の厚さとカバー材63の厚さを加えた寸法が、凹溝22の深さ寸法と略同一に形成されている。したがって、取付フランジ41の表面と塞ぎ部材61の表面とが同一面上に位置するので、カバー材63の強度を保持することができる。
このように構成されるカバー60は、予めカバー材63の裏面に塞ぎ部材61を接着しておき、凹溝22に係止固定された取付フランジ41の上端と凹溝22の上端辺との隙間46内に、カバー材63に設けられた係止片62を嵌挿することによって、取付フランジ41及び凹溝22の開口部22aを隠蔽するように凹溝22の開口部22aに被着される。これにより、カバー60(具体的にはカバー材63)の表面と見切り材20の表面とが同一面上に位置する。
したがって、見切り材20とカバー60とを一体感を持たせて美観の向上を図ることができる。また、凹溝22内における取付フランジ41間の空間を、取付フランジ41と略同一の厚さを有する塞ぎ部材61によって塞ぐことができるので、カバー60に強度を持たせることができ、強度の向上を図ることができる。
次に、手摺付き腰壁の施工手順について説明する。まず、床面1より所定高さ、すなわち腰のあたりの高さまで腰壁パネル10を壁3の高さ方向に列設すると共に、壁面2に接着して水平方向に沿って互いに平行な複数の目地部12を有する腰壁の基部を構成する。次に、腰壁基部の上方近傍の水平線上に係止金具27を固定ねじ28によって固定した後、見切り材20の取付溝23を係止金具27に係止させると共に、見切り材20の垂下片24を最上段の腰壁パネル10の上端表面に被覆した状態で壁面2に接着して、見切り材20を横設する。
次に、凹溝22内に手摺ブラケット40の取付フランジ41を挿入すると共に、笠木取付部43の下端面を凹溝22の下端辺に当接した状態で、固定ビス45を取付孔44を介して見切り材20及び壁3を貫挿して裏面補強板4にねじ結合して手摺ブラケット40を係止固定する。このようにして複数の手摺ブラケット40を適宜間隔をおいて見切り材20の凹溝22内に係止固定する。この状態において、凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との間に隙間46が形成されている。
次に、予めカバー材63と塞ぎ部材61とを接着したカバー60の係止片62を、凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との間に形成された隙間46内に嵌挿するようにして、取付フランジ41及び凹溝22の開口部22aを隠蔽するようにカバー60を凹溝22の開口部22aに被着(接着)する。この状態において、カバー60(具体的にはカバー材63)の表面と見切り材20の表面とが同一面上に位置する。また、カバー60の下端と凹溝22の下端辺との間には、目地部12と平行の溝が形成され、腰壁には手摺ブラケット40の笠木取付部43のみが外部に露出した状態となる。なお、手摺ブラケット40を見切り材20の凹溝22内に係止固定した後、手摺ブラケット40の笠木取付部43に笠木50を取り付ける。
そして、腰壁基部を構成する最下端部の腰壁パネル10の下端表面に幅木材30を横設して、施工を終了する。なお、幅木材30の横設作業は、必ずしも見切り材20を横設した後である必要はなく、見切り材20を横設する前に幅木材30の横設作業を行ってもよい。
<第2実施形態>
上記実施形態では、カバー60が、凹溝22内における取付フランジ41間の空間を塞ぐ取付フランジ41と略同一の厚さを有する塞ぎ部材61と、合成樹脂製のカバー材63とで構成される場合について説明したが、必ずしもこのように構成する必要はない。例えば、図8に示すように、上記腰壁パネル10,見切り材20及びカバー60(カバー材63)等と同様の合成樹脂製材料にて形成されるカバー60Aの上端部に、凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との隙間46内に嵌挿される係止片62を突設し、カバー60Aの下端部には、凹溝22の開口部22aと対向する底面に当接する当接部64を有する略横L字状の塞ぎ片65を突設すると共に、この塞ぎ片65の基端部に薄肉部66を残して長手通しの切欠き67を形成してもよい。このように形成されるカバー60Aを、見切り材20の凹溝22に被着する際には、図9に示すように、例えば、図示しないカッター等を用いて、取付フランジ41が位置する箇所の塞ぎ片65に一対の切込み(図示せず)を入れ、この切込みと切欠き67に沿って塞ぎ片65の一部を切除した後、切除された凹状切除部68を取付フランジ41に位置させてカバー60Aを被着することができる(図10参照)。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
第2実施形態のカバー60Aを用いて手摺付き腰壁を施工するには、第1実施形態と同様に、まず、床面1より所定高さ、すなわち腰のあたりの高さまで腰壁パネル10を壁3の高さ方向に列設すると共に、壁面2に接着して水平方向に沿って互いに平行な複数の目地部12を有する腰壁の基部を構成する。次に、腰壁基部の上方近傍の水平線上に係止金具27を固定ねじ28によって固定した後、見切り材20の取付溝23を係止金具27に係止させると共に、見切り材20の垂下片24を最上段の腰壁パネル10の上端表面に被覆した状態で壁面2に接着して、見切り材20を横設する。
次に、凹溝22内に手摺ブラケット40の取付フランジ41を挿入すると共に、笠木取付部43の下端面を凹溝22の下端辺に当接した状態で、固定ビス45を取付孔44を介して見切り材20及び壁3を貫挿して裏面補強板4にねじ結合して手摺ブラケット40を係止固定する。このようにして複数の手摺ブラケット40を適宜間隔をおいて見切り材20の凹溝22内に係止固定する。この状態において、凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との間に隙間46が形成されている。
次に、見切り材20の凹溝22にカバー60Aを被着するのであるが、カバー60Aを、見切り材20の凹溝22に被着する際に、カッター等(図示せず)を用いて、取付フランジ41が位置する箇所の塞ぎ片65に一対の切込み(図示せず)を入れ、この切込みと切欠き67に沿って塞ぎ片65の一部を切除した後、切除された凹状切除部68を取付フランジ41に位置させてカバー60Aを被着する。すなわち、カバー60Aの係止片62を凹溝22の上端辺と取付フランジ41の上端との隙間46内に嵌挿すると共に、塞ぎ片65の当接部64を凹溝22の底面に当接する。この状態において、カバー60Aの表面と見切り材20の表面とが同一面上に位置する。また、カバー60Aの下端と凹溝22の下端辺との間には、目地部12と平行の溝が形成され、腰壁には手摺ブラケット40の笠木取付部43のみが外部に露出した状態となる。
なお、手摺ブラケット40を見切り材20の凹溝22内に係止固定した後、第1実施形態と同様に、手摺ブラケット40の笠木取付部43に笠木50を取り付ける。また、最下段の腰壁パネル10の下端部表面側に幅木材30を横設して施工を終了する。
<第3実施形態>
上記実施形態では、長尺の板材にて形成される複数の腰壁パネル10を、壁3の高さ方向に列設して腰壁の基部を構成する場合について説明したが、図11に示すように、ほぼ腰壁の高さの長さを有する複数の腰壁パネル10Aを横方向(水平方向)に列設して、腰壁の基部を構成するようにしてもよい。この場合、図12に示すように、各腰壁パネル10Aの左右端部に略クランク状の接合段部11Aを形成して、隣接する腰壁パネル10Aの接合部に縦方向に延びる目地部12Aを形成してもよい。また、図13に示すように、各腰壁パネル10Aの左右端部に略クランク状の接合段部11Aを形成すると共に、腰壁パネル10Aの中央部に縦方向に延びる目地部12Aと同じ幅の目地模様溝12Bを形成して、隣接する腰壁パネル10A間に形成される目地部12A間に目地模様溝12Bを設けるようにしてもよい。
第3実施形態において、その他の部分は、第1実施形態と同様に形成されるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。また、第3実施形態においても、第1実施形態のカバー60に代えて第2実施形態のカバー60Aを使用することは可能である。
この発明に係る手摺付き腰壁の第1実施形態を示す概略斜視図である。 第1実施形態の手摺付き腰壁の要部を示す断面斜視図である。 図2のI−I線に沿う断面図である。 図2のII−II線に沿う断面図である。 第1実施形態の手摺付き腰壁の要部を示す分解斜視図である。 第1実施形態における腰壁パネルの接合状態を示す断面斜視図である。 第1実施形態におけるカバー材と塞ぎ材を示す斜視図である。 この発明に係る手摺付き腰壁の第2実施形態の要部を示す断面斜視図である。 第2実施形態の手摺付き腰壁の要部を示す断面図(a)及び(a)のIII部の拡大断面図(b)である。 第2実施形態におけるカバーの塞ぎ片の一部を切除した状態を示す斜視図である。 この発明に係る手摺付き腰壁の第3実施形態を示す概略斜視図である。 第3実施形態における腰壁パネルの接合状態を示す断面斜視図である。 第3実施形態における別の腰壁パネルの接合状態を示す断面斜視図である。
10,10A 腰壁パネル
20 見切り材
22 凹溝
22a 開口部
40 手摺ブラケット
41 取付フランジ
42 基端部
43 笠木取付部
45 固定ビス
46 隙間
50 笠木
60,60A カバー
61 塞ぎ部材
62 係止片
63 カバー材
64 当接部
65 塞ぎ片
66 薄肉部
67 切欠き
68 凹状切除部

Claims (3)

  1. 床面より所定高さの壁面まで配設される腰壁パネルと、この腰壁パネルの上端部表面を被覆すべく上記壁面に横設される見切り材と、この見切り材に取り付けられる手摺ブラケットとを具備する手摺付き腰壁であって、
    上記見切り材に、この見切り材の長手方向に沿って凹溝を形成し、
    上記手摺ブラケットの端部に設けられる取付フランジを、上記凹溝内に係止固定し、
    上記取付フランジ及び凹溝の開口部を隠蔽するように凹溝の開口部にカバーを被着すると共に、カバーの表面と上記見切り材の表面とを同一面上に位置してなり、
    上記カバーを、凹溝内における取付フランジ間の空間を塞ぐべく取付フランジと略同一の厚さを有する塞ぎ部材と、この塞ぎ部材の表面に接着され、かつ、上記凹溝の上端辺と塞ぎ部材及び取付フランジの上端との隙間内に嵌挿される係止片を有するカバー材とで構成してなることを特徴とする手摺付き腰壁。
  2. 床面より所定高さの壁面まで配設される腰壁パネルと、この腰壁パネルの上端部表面を被覆すべく上記壁面に横設される見切り材と、この見切り材に取り付けられる手摺ブラケットとを具備する手摺付き腰壁であって、
    上記見切り材に、この見切り材の長手方向に沿って凹溝を形成し、
    上記手摺ブラケットの端部に設けられる取付フランジを、上記凹溝内に係止固定し、
    上記取付フランジ及び凹溝の開口部を隠蔽するように凹溝の開口部にカバーを被着すると共に、カバーの表面と上記見切り材の表面とを同一面上に位置してなり、
    上記カバーの上端部に、上記凹溝の上端辺と上記取付ブラケットの上端との隙間内に嵌挿される係止片を突設し、
    上記カバーの下端部には、上記凹溝の開口部と対向する底面に当接する当接部を有する略横L字状の塞ぎ片を突設すると共に、この塞ぎ片の基端部に薄肉部を残して長手通しの切欠きを形成し、
    上記カバーを、上記見切り材の凹溝に被着する際に、取付フランジが位置する箇所の塞ぎ片に一対の切込みを入れ、この切込みと上記切欠きに沿って塞ぎ片の一部を切除した後、切除された部分を取付フランジに位置させてカバーを被着可能に形成してなることを特徴とする手摺付き腰壁。
  3. 請求項1又は2記載の手摺付き腰壁において、
    上記凹溝は、断面略コ字状に形成され、
    上記手摺ブラケットは、上記凹溝内に係止固定される板状の取付フランジと、この取付フランジの下端から突出されると共に、基端部が上記凹溝の下端辺に当接する笠木取付部とで構成されることを特徴とする手摺付き腰壁。
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