JP4355391B2 - カメラ用シャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に設けられた撮影用開口を開放・遮蔽する遮光羽根部材を備えたカメラ用シャッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるカメラ用シャッタとしては、例えば特開昭57−100416号公報に記載されているものが知られている。この公報に記載の電磁駆動シャッタ装置は、露光窓を有するシャッタ地板を備え、このシャッタ地板には電磁アクチュエータが設けられている。電磁アクチュエータは、シャッタ地板またはカメラ内のフレームに固定された円筒状の永久磁石を有し、この永久磁石の内側には鉄心が嵌合されている。また、フレームには羽根駆動軸が回動可能に支持され、この羽根駆動軸には、連結部及び羽根駆動アームを介して羽根が連結されている。また、羽根駆動軸には羽根駆動コイルが固定されており、この羽根駆動コイルが通電されると、羽根駆動軸が回転し、これに伴って羽根が駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、円筒状の永久磁石の外側に羽根駆動コイルが巻かれ、この羽根駆動コイルの外側にフレームが配置された構成となっているため、電磁アクチュエータの高さ寸法が大きくなってしまう。ここで、永久磁石を小型にすると、電磁アクチュエータの高さ寸法を小さくすることが可能であるが、羽根駆動軸を回転させる力、つまり電磁アクチュエータの力量が小さくなってしまい、好ましくない。
【0004】
本発明の目的は、電磁アクチュエータの力量を確保しつつ、電磁アクチュエータの高さ寸法を小さくすることができるカメラ用シャッタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、撮影用開口が設けられた基板と、撮影用開口を開放・遮蔽する遮光羽根部材と、遮光羽根部材を駆動する電磁アクチュエータとを備え、電磁アクチュエータは、一端部が遮光羽根部材に連結されていると共に他端部が揺動可能に軸支され、コイルを基板に対して略平行に巻回したコイル部を有する可動部材と、基板に取り付けられ、コイル部を軸方向に挟むように配置された上ヨーク及び下ヨークを有しコイル部を覆うヨーク部材と、ヨーク部材にコイル部と対峙するようにして揺動方向に配置されると共に軸方向に着磁されて互いに異なる極性をもつ板状の複数の永久磁石とを備えており、コイル部のコイル枠には、永久磁石に対して摺動接触する突起が形成されていることを特徴とするカメラ用シャッタを提供する。
【0006】
以上のように構成した本発明においては、コイル部のコイルが通電されると、ヨーク部材及び永久磁石により形成される磁界に電磁力が発生し、この電磁力によって可動部材が揺動し、これによって遮光羽根部材が駆動される。この時の可動部材を揺動させる力(電磁アクチュエータの力量)は永久磁石の大きさ(体積)で決まり、永久磁石が大きくなるに従って可動部材を動かす力が増大する。ここで、永久磁石の厚さを小さくしても、永久磁石の横方向の寸法を大きくすれば、永久磁石の体積が小さくならずに済む。したがって、そのようにすることで、電磁アクチュエータの力量を落とすことなく、電磁アクチュエータの高さ寸法を小さくすることができる。また、コイル部のコイル枠には、永久磁石に対して摺動接触する突起が形成されていることにより、コイル枠が永久磁石に摺動接触することで生じる摩擦が減少し、可動部材が安定して揺動するようになる。
上記カメラ用シャッタにおいて、例えば、可動部材の他端部は、基板に揺動可能に軸支されている。
【0007】
この場合、好ましくは、基板には、可動部材を揺動可能に軸支すると共にヨーク部材を保持した軸部が立設されている。これにより、ヨーク部材を基板に固定するための部材を減らすことができ、基板の構造が簡単化される。
また、可動部材の他端部は、ヨーク部材に揺動可能に軸支されていてもよい。この場合、例えば、下ヨークに軸部を立設し、この軸部に可動部材の他端部を揺動可能に軸支する。
【0009】
さらに、好ましくは、永久磁石は、コイル部を挟むように上ヨーク及び下ヨークにそれぞれ固定された上下一対の第1永久磁石と、この第1永久磁石に隣接するように上ヨーク及び下ヨークにそれぞれ固定された上下一対の第2永久磁石とからなり、第2永久磁石は、第1永久磁石に対して逆の極性をもっている。これにより、コイルが通電されると、第1永久磁石及び第2永久磁石の一方に吸引力が発生し、他方に反発力が発生するようになるため、可動部材を両方向にスムーズに動かすことができる。
【0010】
また、好ましくは、撮影用開口は略矩形を有しており、遮光羽根部材は撮影用開口を開放・遮蔽する2個一組の羽根群からなり、電磁アクチュエータは、各羽根群を個別に駆動させる2個一組からなり、各電磁アクチュエータは、基板上において撮影用開口を形成する4辺のうちの1辺の側に並設されることで、フォーカルプレーンシャッタを構成するものである。これにより、基板の幅寸法を小さくすることができる。
【0011】
また、撮影用開口は円形を有しており、遮光羽根部材は撮影用開口を開放・遮蔽する2個一組の羽根群からなり、電磁アクチュエータは、各羽根群を個別に駆動させる2個一組からなり、各電磁アクチュエータは、基板上において撮影用開口の中心に対して略点対称な位置に配置されることで、レンズシャッタを構成するものであってもよい。これにより、2個一組の羽根群が撮影用開口の中心に対して対称に位置することになるので、各羽根群をバランス良く動かすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカメラ用シャッタの好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
まず、本発明に係るカメラ用シャッタの第1の実施形態を図1〜図5により説明する。図1は、本実施形態のカメラ用シャッタであるフォーカルプレーンシャッタの平面図である。同図において、フォーカルプレーンシャッタ1は基板2を備えており、この基板2には略矩形状の撮影用開口2aが形成されている。この撮影用開口2aは、基板2の裏面側に配置された遮光羽根部材である第1羽根群3A及び第2羽根群3Bにより順次開放・遮蔽される。この第1羽根群3A及び第2羽根群3Bは、電磁アクチュエータ4A,4Bにより駆動アーム5A,5Bを介してそれぞれ駆動される。この電磁アクチュエータ4A,4Bは、基板2上において撮影用開口2aを形成する4辺のうちの1辺の側に並設されており、これにより基板2の幅寸法(図1で見て左右方向の寸法)を小型化できる。
【0014】
そのような電磁アクチュエータ4A,4Bの構造を図2〜図4に示す。なお、電磁アクチュエータ4A,4Bの構造は全く同じなので、電磁アクチュエータ4Aの構造についてのみ、以下に説明する。
電磁アクチュエータ4Aは可動部材6を備えており、この可動部材6はコイル部7を有している。コイル部7は、略台形状の上枠8a及び下枠8bを持ったコイル枠8を有しており、上枠8aと下枠8bとの間には、コイル9が基板2に対して略平行に巻回されている。コイル枠8の下枠8bの一側面部には作動片10が突出しており、この作動片10の先端部には駆動ピン11が設けられている。この駆動ピン11は、基板2に形成された図示しない貫通穴を貫通して第1羽根群3Aを連結させている。また、コイル枠8の下枠8b側面部における作動片10と反対側には、回転支軸片12が突出している。この回転支軸片12には貫通穴12aが形成され、この貫通穴12aには、基板2の一端部に立設された軸部13が挿入されており、これにより可動部材6が基板2に対して揺動可能になっている。なお、シャッタ1が図示しないカメラ内に組み込まれたときには、軸部13の上端がカメラ内の他の部材に接触し、これにより可動部材6が軸部13から抜けないようになっている。
【0015】
このような可動部材6のコイル部7は、ヨーク部材14に覆われている。ヨーク部材14は、基板2に取り付けられ、底板部15aが略円弧状に形成された断面U字型の下ヨーク15と、この下ヨーク15の上端に連結され、底板部15aと同様に略円弧状に形成された板状の上ヨーク16とからなり、下ヨーク15の底板部15a及び上ヨーク16によりコイル部7が上下方向に挟まれている。ここで、下ヨーク15の底板部15a及び上ヨーク16の形状を略円弧状にしたのは、可動部材6が揺動したときに、常にコイル部7がヨーク部材14に覆われるようにするためである。
【0016】
このようなヨーク部材14には、当該ヨーク部材14と共に磁界を形成する4枚の板状の永久磁石17が、コイル枠8と所定の間隔をもって対峙するように接着剤等により固定されている。これら永久磁石17は、下ヨーク15の底板部15aの上面及び上ヨーク16の下面に配置された上下一対の第1永久磁石18と、これら第1永久磁石18に隣接して配置された上下一対の第2永久磁石19とからなっている。これら永久磁石17は、すべて同じ寸法、形状を有し、下ヨーク15の底板部15aの上面及び上ヨーク16の下面のほぼ全領域にわたって貼り付けられ、かつ可動部材6をスムーズに動かすだけの磁力が得られるような大きさ(体積)を確保できる程度に薄く形成されている。このように永久磁石17を薄くしながら、可動部材6をスムーズに駆動する力が得られるので、電磁アクチュエータ4A,4Bの所望の力量を確保しつつ、電磁アクチュエータ4A,4Bの高さ寸法を小さくすることが可能となる。
【0017】
また、第2永久磁石19は、第1永久磁石18に対して逆の極性をもっている。これにより、コイル部7のコイル9が通電されたときには、第1永久磁石18及び第2永久磁石19の一方に吸引力が発生すると共に、他方に反発力が発生するため、可動部材6をよりスムーズに動かすことができる。
【0018】
以上のように構成したフォーカルプレーンシャッタ1において、第1羽根群3Aが遮蔽位置にあり、第2羽根群3Bが開放位置にある図1に示す状態において、各電磁アクチュエータ4A,4Bの各コイル部7のコイル9に通電が開始されると、磁力によって各可動部材6が軸部13を中心として時計方向に揺動する。これによって、電磁アクチュエータ4Aの可動部材6に駆動アーム5Bを介して連結された第1羽根群3Aが、先羽根として作用して図1で見て上から下に向かって撮影用開口2aを開放しながら走行すると共に、電磁アクチュエータ4Bの可動部材6に駆動アーム5Bを介して連結された第2羽根群3Bが、後羽根として作用して撮影用開口2aを覆うように走行し、1回目の露光が終了する(図5参照)。
【0019】
次に、電磁アクチュエータ4Bのコイル部7のコイル9に逆通電がなされる。すると、逆方向に作用する磁力によって可動部材6が軸部13を中心として反時計方向に揺動し、第2羽根群3Bが、先羽根として図5で見て下から上に向かって撮影用開口2aを開放しながら走行する。続いて、所定の時間差をもって電磁アクチュエータ4Aのコイル部7のコイル9に逆通電がなされる。すると、上記と同様に可動部材6が反時計方向に揺動し、第1羽根群3Aが、後羽根として撮影用開口2aを覆うように走行する。この走行終了により2回目の露光が終了し、図1の状態に戻る。
【0020】
ここで、可動部材6が揺動する際、軸部13と回転支軸片12の貫通穴12aとの間に生じるガタにより、コイル枠8が永久磁石17に摺動接触して摩擦が生じることがあるが、永久磁石17は可動部材6をスムーズに動かすのに十分な体積をもっているので、可動部材6はそのような摩擦に打ち勝って安定して揺動する。
【0021】
また、第1羽根群3A及び第2羽根群3Bが、ともに先羽根及び後羽根としての役割を交互に演じることができるので、従来のチャージ動作が不要となり、また連続撮影時の撮影間隔の短縮化が図れる。さらに、電磁アクチュエータ4A及び4Bのみで第1羽根群3A及び第2羽根群3Bの走行パターンをそれぞれ制御できるので、二重遮光が必要な場合には、電磁アクチュエータ4A及び4Bの制御プログラムを変更するだけで、メカニカルな改造・変更等を行うことなしに、二重遮光のシャッタを得ることが可能となる。
【0022】
なお、本実施形態では、基板2に軸部13を立設すると共に、可動部材6の回転支軸片12に貫通穴12aを形成し、可動部材6が軸部13に揺動可能に軸支されるようにしたが、可動部材6の回転支軸片に駆動ピンを設けると共に、基板2にその駆動ピンが挿入される貫通穴を形成したような構成であってもよい。
【0023】
次に、本発明に係るカメラ用シャッタの第2の実施形態を図6により説明する。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図6において、本実施形態のカメラ用シャッタは、第1の実施形態と異なる電磁アクチュエータ31を備えている。この電磁アクチュエータ31は、第1の実施形態と同じ可動部材6のコイル部7を覆うヨーク部材32を有している。このヨーク部材32は、底板部33aが略円弧状に形成された断面U字型の下ヨーク33と、底板部33aに合わせて略円弧状に形成された板状の上ヨーク34とからなっている。下ヨーク33の底板部33aの上面及び上ヨーク34の下面には、第1の実施形態と同じ第1永久磁石18及び第2永久磁石19が隣接して固定されている。
【0025】
下ヨーク33の底板部33aの一側には保持部35が突出しており、この保持部35には、可動部材6の回転支軸片12の貫通穴12aよりも径の大きい貫通穴35aが形成されている。また、上ヨーク34における保持部35と対応する部分には保持部36が突出しており、この保持部36には、貫通穴12aよりも径の小さい貫通穴36aが形成されている。
このようなヨーク部材32は、基板2上に立設された軸部37に保持された状態で基板2に取り付けられている。軸部37は段状に形成されており、下から順に径が小さくなる下段部37a、中段部37b、上段部37cが設けられている。そして、下段部37aが下ヨーク33の保持部35の貫通穴35aに挿入された状態で、底面部33aが基板2に固定され、その状態で中段部33bが可動部材6の回転支軸片12の貫通穴12aに挿入される。そして、上段部33cが上ヨーク34の保持部36の貫通穴36aに挿入された状態で、上ヨーク34が下ヨーク33の上端に連結される。
【0026】
このように1つの軸部37に、可動部材6を回転可能に支持する機能とヨーク部材32の保持する機能とを兼用させるようにしたので、ヨーク部材32を保持するための部材が少なくて済み、基板2の構造を簡単化できる。
【0027】
次に、本発明に係るカメラ用シャッタの第3の実施形態を図7及び図8により説明する。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0028】
図7及び図8において、本実施形態のカメラ用シャッタは、第1の実施形態と異なる電磁アクチュエータ41を備えている。この電磁アクチュエータ41は可動部材42を備えており、この可動部材42はコイル部43を有している。コイル部43は、略台形状の上枠44a及び下枠44bを持ったコイル枠44を有しており、上枠44aと下枠44bとの間には、コイル45が基板2に対して略平行に巻回されている。下枠44bの一側面部には作動片46が突出しており、この作動片46の先端部には、図示しない第1羽根群と連結された駆動ピン47が設けられている。下枠44bにおける作動片46と反対側には回転支軸片48が突出しており、この回転支軸片48には貫通穴48aが形成されている。また、上枠44aの上面両端部及び下枠44bの下面における作動片46側の端部には、作動片46及び回転支軸片48の突出方向に対して垂直な方向に延びる線状の突起49が形成されている。
【0029】
このような可動部材42はヨーク部材50に回転可能に軸支されている。ヨーク部材50は、基板2に取り付けられた底板部51を有する断面U字型の下ヨーク52と、この下ヨーク52の上端に連結された板状の上ヨーク53とからなっており、底板部51及び上ヨーク53により可動部材42のコイル部43が上下方向に挟まれている。
底板部51は、第1の実施形態と同じ永久磁石17が上面に装着された磁石配置領域51aと、上方に延びる軸部54が立設された支持領域51bとからなっている。軸部54は回転支軸片48の貫通穴48aに貫通し、これにより可動部材42が軸部54を中心にして揺動可能になっている。また、軸部54は、上端部に凸部54aを有している。上ヨーク53は、第1の実施形態と同じ永久磁石17が下面に装着された磁石配置領域53aと、軸部54の軸受け部を形成する貫通穴55が設けられた支持領域53bとからなっている。貫通穴55には軸部54の凸部54aが挿入され、軸部54の縁部の面で上ヨーク53を受けている。これにより、上ヨーク53及び下ヨーク52をスラスト方向に効果的に位置規制することができる。
【0030】
このように構成した電磁アクチュエータ41において、可動部材42が揺動するとき、軸部54と回転支軸片48の貫通穴48aとの間に生じる若干のガタにより、コイル枠44が永久磁石17に摺動接触することがあるが、上述したようにコイル枠44には線状の突起49が形成されているため、コイル枠44は永久磁石17に対して線接触の状態で摺動接触することになる。このため、コイル枠44が永久磁石17に摺動接触することで発生する摩擦が低減し、可動部材42は安定して揺動する。
【0031】
なお、本実施形態では、コイル枠44に線状の突起49を設ける構成としたが、突起の形状は特に線状のものに限らず、例えばコイル枠44に小突起を複数設けるようにしてもよい。
【0032】
次に、本発明に係るカメラ用シャッタの第4の実施形態を図9及び図10により説明する。図中、第1の実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
図9において、本実施形態のカメラ用シャッタ61はレンズシャッタであり、このレンズシャッタ61は略円形の基板62を備えており、この基板62の中央部には円形の撮影用開口62aが形成されている。この撮影用開口62aは、基板62の裏面側に配置された2枚の羽根からなる第1羽根群63A及び第2羽根群63Bにより開放・遮蔽される。第1羽根群63A及び第2羽根群63Bは、第1の実施形態と同様の電磁アクチュエータ4A,4Bによりそれぞれ駆動される。
【0034】
電磁アクチュエータ4A,4Bは、基板62上において撮影用開口62aの中心に対して略点対称な位置に配置されており、これにより第1羽根群63Aと第2羽根群63Bが撮影用開口62aの中心に対して対称に駆動するようにしている。そして、電磁アクチュエータ4A,4Bの各作動片11に第1羽根群63A及び第2羽根群63Bがそれぞれ連結されている。
【0035】
このようなレンズシャッタ61において、第1羽根群63A及び第2羽根群63Bが共に開いている図9に示す状態で、電磁アクチュエータ4A,4Bの各コイル部7のコイル9が通電されると、磁力によって各可動部材6が基板62上に立設された軸部64を中心として時計方向に揺動し、第1羽根群63A及び第2羽根群64Bが共に閉じられ、撮影用開口62aが遮蔽される(図10参照)。このとき、第1羽根群63A及び第2羽根群63Bは撮影用開口62aの中心に対して対称に揺動するので、バランス効率がよい。
【0036】
上述したレンズシャッタ61の一部を変形したレンズシャッタを図11に示す。本レンズシャッタ66においては、電磁アクチュエータ4A,4Bは、基板62上において撮影用開口62aの中心に対して略点対称な位置に、ヨーク部材14の円弧状の縁が基板62の外周方向に沿って延びるように配置されている。そして、電磁アクチュエータ4A,4Bの各作動片11に略L字型の駆動アーム67A,67Bを介して第1羽根群63A及び第2羽根群63Bがそれぞれ連結されている。
【0037】
以上、本発明のカメラ用シャッタに係わる実施形態について、いくつか説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、第4の実施形態は、第1の実施形態における電磁アクチュエータ4A,4Bをレンズシャッタに適用したものであるが、第2及び第3の実施形態における電磁アクチュエータ31及び41をレンズシャッタに適用してもよい。また、第3の実施形態における電磁アクチュエータ41では、永久磁石17に摺動接触する線状の突起49を可動部材42のコイル枠44に設けたが、第1の実施形態における電磁アクチュエータ4A,4B及び31でも、可動部材のコイル枠にそのような突起を設けるのが好ましい。その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、永久磁石の体積を小さくすることなしに当該永久磁石を薄くできるので、電磁アクチュエータの力量を確保しながら、電磁アクチュエータの高さ寸法を小さくすることができる。
また、遮光羽根部材を2個一組の羽根群で構成し、各羽根群を異なる電磁アクチュエータで個別に駆動する場合には、チャージ動作が不要になると共に、連続撮影時の撮影間隔が短縮化される。また、各電磁アクチュエータのメカニカルな改造・変更等を行うことなく、制御プログラムを変更するだけで二重遮光のシャッタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタの第1の実施形態であるフォーカルプレーンシャッタを示す平面図である。
【図2】図1に示す電磁アクチュエータの分解斜視図である。
【図3】図2に示す電磁アクチュエータの平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図2に示す電磁アクチュエータの動作説明図である。
【図6】本発明に係るカメラ用シャッタの第2の実施形態における電磁アクチュエータの分解斜視図である。
【図7】本発明に係るカメラ用シャッタの第3の実施形態における電磁アクチュエータの平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明に係るカメラ用シャッタの第4の実施形態であるレンズシャッタを示す平面図である。
【図10】図9に示す電磁アクチュエータの動作説明図である。
【図11】図9に示すレンズシャッタの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…フォーカルプレーンシャッタ(カメラ用シャッタ)、
2…基板、2a…撮影用開口、
3A…第1羽根群(遮光羽根部材)、3B…第2羽根群(遮光羽根部材)、
4A,4B…電磁アクチュエータ、
6…可動部材、7…コイル部、8…コイル枠、9…コイル、
10…作動片、12…回転支軸片、13…軸部、
14…ヨーク部材、15…下ヨーク、16…上ヨーク、
17…永久磁石、18…第1永久磁石、19…第2永久磁石、
31…電磁アクチュエータ、
32…ヨーク部材、33…下ヨーク、34…上ヨーク、
35…保持部、36…保持部、37…軸部、
41…電磁アクチュエータ、42…可動部材、
43…コイル部、44…コイル枠、45…コイル、
46…作動片、48…回転支軸片、49…突起、
50…ヨーク部材、52…下ヨーク、53…上ヨーク、
54…軸部、61…レンズシャッタ(カメラ用シャッタ)、
62…基板、62a…撮影用開口、
63A…第1羽根群(遮光羽根部材)、63B…第2羽根群(遮光羽根部材)、
64…軸部、66…レンズシャッタ(カメラ用シャッタ)。

Claims (7)

  1. 撮影用開口が設けられた基板と、
    前記撮影用開口を開放・遮蔽する遮光羽根部材と、
    前記遮光羽根部材を駆動する電磁アクチュエータとを備え、
    前記電磁アクチュエータは、一端部が前記遮光羽根部材に連結されていると共に他端部が揺動可能に軸支され、コイルを前記基板に対して略平行に巻回したコイル部を有する可動部材と、前記基板に取り付けられ、前記コイル部を前記軸方向に挟むように配置された上ヨーク及び下ヨークを有し該コイル部を覆うヨーク部材と、前記ヨーク部材に前記コイル部と対峙するようにして前記揺動方向に配置されると共に前記軸方向に着磁されて互いに異なる極性をもつ板状の複数の永久磁石とを備えており、前記コイル部のコイル枠には、前記永久磁石に対して摺動接触する突起が形成されていることを特徴とするカメラ用シャッタ。
  2. 前記可動部材の前記他端部は、前記基板に揺動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ用シャッタ。
  3. 前記基板には、前記可動部材を揺動可能に軸支すると共に前記ヨーク部材を保持した軸部が立設されていることを特徴とする請求項2記載のカメラ用シャッタ。
  4. 前記可動部材の前記他端部は、前記ヨーク部材に揺動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ用シャッタ。
  5. 前記永久磁石は、前記コイル部を挟むように前記上ヨーク及び前記下ヨークにそれぞれ固定された上下一対の第1永久磁石と、この第1永久磁石に隣接するように前記上ヨーク及び前記下ヨークにそれぞれ固定された上下一対の第2永久磁石とからなり、前記第2永久磁石は、前記第1永久磁石に対して逆の極性をもっていることを特徴とする請求項1〜記載のいずれか一項記載のカメラ用シャッタ。
  6. 前記撮影用開口は略矩形を有しており、前記遮光羽根部材は前記撮影用開口を開放・遮蔽する2個一組の羽根群からなり、前記電磁アクチュエータは、前記各羽根群を個別に駆動させる2個一組からなり、前記各電磁アクチュエータは、前記基板上において前記撮影用開口を形成する4辺のうちの1辺の側に並設されることで、フォーカルプレーンシャッタを構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載のカメラ用シャッタ。
  7. 前記撮影用開口は円形を有しており、前記遮光羽根部材は前記撮影用開口を開放・遮蔽する2個一組の羽根群からなり、前記電磁アクチュエータは、前記各羽根群を個別に駆動させる2個一組からなり、前記各電磁アクチュエータは、前記基板上において前記撮影用開口の中心に対して略点対称な位置に配置されることで、レンズシャッタを構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載のカメラ用シャッタ。
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