JP2001255570A - カメラのシャッター機構 - Google Patents

カメラのシャッター機構

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JP2001255570A
JP2001255570A JP2000068495A JP2000068495A JP2001255570A JP 2001255570 A JP2001255570 A JP 2001255570A JP 2000068495 A JP2000068495 A JP 2000068495A JP 2000068495 A JP2000068495 A JP 2000068495A JP 2001255570 A JP2001255570 A JP 2001255570A
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shutter
surface acoustic
acoustic wave
shutter blade
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JP2000068495A
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Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
Yasuhiro Okamoto
泰弘 岡本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性表面波アクチエータを使用した小型軽量
なカメラのシャッター機構を提供する。 【解決手段】 圧電基板32の表裏両面には弾性表面波
発生用の交差指電極33a、33b、34a、34bが
配置される。シャッター羽根35、37にはそれぞれ移
動子を構成する突起35a、37aが形成され、突起3
5aが基板32の第1面に摩擦接触し、突起37aが基
板32の第2面に摩擦接触するよう基板32を挟んで配
置される。シャッター羽根35、37はそれぞれフレー
ム31のピン36、38の回りに回動自在に支持され
る。シャッター羽根を閉鎖位置から図7に示す開放位置
に移動させるときは、交差指電極34a、34bに高周
波電圧を印加して励振、圧電基板32に上方向に進行す
る弾性表面波を発生させ、これに摩擦接触している突起
35a、37aを上から下に向けて移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラに関し、更
に詳しくは駆動源として弾性表面波アクチエータを使用
したカメラのシャッター機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのシャッターの駆動源には、従来
から電磁アクチエータが使用されてきた。図11は、こ
のような電磁アクチエータをシャッターの駆動源とした
デジタルカメラ100の基本構成を説明する横断面図
で、101はカメラ本体、102は撮影レンズ103の
鏡筒を示す。鏡筒102の内部には撮影レンズ103を
構成するレンズ群103a、103bが配置されてお
り、被写体からの入射光を後述するCCD104の表面
に結像させる。
【0003】カメラ本体101の内部には、撮影レンズ
103の結像位置にCCD104が配置され、撮影レン
ズ103とCCD104との間には絞り機構105とシ
ャッター106が配置されている。CCD104は、そ
の上に結像した被写体像を電気信号である画像信号に変
換して出力する。なお、121は電磁アクチエータで、
シャッター106を開閉させる駆動源である。
【0004】図12の(a)と(b)はシャッター10
6の構成と動作を説明する図で、図12の(a)はシャ
ッター106が閉鎖位置にある状態を示す図であり、図
12の(b)はシャッター106が開放位置にある状態
を示す図である。
【0005】図12の(a)及び(b)において、シャ
ッター106は電磁アクチエータ121で駆動される2
枚のシャッター羽根113及び114から構成され、シ
ャッター羽根113は固定ピン111の回りに回動自在
に支持され、シャッター羽根114は固定ピン112の
回りに回動自在に支持されている。
【0006】さらに、シャッター羽根を駆動するため、
シャッター羽根113には電磁アクチエータ121の動
作ピン126に係合する孔113bが設けられ、シャッ
ター羽根114には動作ピン126に係合する孔114
bが設けられている。
【0007】シャッター羽根113及び114が固定ピ
ン111及び112の回りに回動することにより、シャ
ッター羽根113及び114が絞り機構105の開口部
120を閉鎖した状態、即ちシャッター106の閉鎖位
置(図12の(a)参照)と、シャッター羽根113及
び114が絞り機構105の開口部120から離脱した
状態、即ちシャッター106の開放位置(図12の
(b)参照)との2つの位置をとる。
【0008】一方、電磁アクチエータ121は、例えば
図13乃至図15に示す構成のものであつて、図13は
電磁アクチエータ121の外観を示す斜視図、図14は
電磁アクチエータ121を分解してその構成を示した斜
視図、図15の(a)及び(b)は電磁アクチエータ1
21の内部を説明する断面図で、図15の(a)は励磁
された状態を示し、図15の(b)は非励磁状態を示し
ている。
【0009】図14及び図15の(a)及び(b)に示
すように、電磁アクチエータ121は、ケース122の
内部にコイル123a及び123bとが配置され、その
中央部分には、N極及びS極の磁極が付与されたロータ
125が図示しない軸受の回りに回転自在に支持されて
いる。
【0010】なお、部材127a及び127bは鉄棒1
24a乃至124dにより支持される合成樹脂製の基台
であり、ロータ125の軸受やコイル123a及び12
3bを基台に固定保持するものである。
【0011】ロータ125の回転軸125aの一端には
アーム125bが設けられ、アーム125bには動作ピ
ン126が取り付けられている。動作ピン126は、シ
ャッター羽根113の孔113b及びシャッター羽根1
14の孔114bに係合してシャッター羽根113及び
114を駆動する。
【0012】なお、ロータ125は、コイル123a及
び123bが非励磁の状態では、図示しないスプリング
等の部材によりシャッターの閉鎖位置に復帰するように
構成されている。
【0013】以上の構成において、電磁アクチエータ1
21のコイル123a及び123bが非励磁の状態で
は、ロータ125は図15の(a)に示す閉鎖位置にあ
り、シャッター羽根との関係では図12の(a)に示す
位置にあつて、シャッター羽根113及び114は閉鎖
位置に設定されている。
【0014】カメラを被写体に向け、シャッター釦を押
すと、電磁アクチエータ121のコイル123a及び1
23bに通電されて励磁され、ロータ125は図15の
(a)に示す位置から図15の(b)に示す位置に回転
し、シャッター羽根との関係では図12の(a)に示す
位置から図12の(b)に示す位置に回動して、シャッ
ター羽根113及び114をそれぞれ固定ピン軸111
及び112の回りに回動し、シャッター羽根113及び
114を開放位置に移動させる。
【0015】これにより、被写体からの入射光はCCD
104の表面に結像する。図示しない制御機構がCCD
104に入射する光量を監視し、予め設定されている所
定の光量に達したとき、コイル123a及び123bへ
の通電を遮断して非励磁状態にすると、ロータ125は
図15の(b)に示す閉鎖位置に復帰し、シャッター羽
根との関係では図12の(b)に示す位置に復帰してシ
ャッター羽根113及び114は閉鎖位置に移動され、
撮影が終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】最近はカメラの小型
化、軽量化が求められており、種々の提案がなされてい
るが、以上説明した電磁アクチエータを使用したシャッ
ターでは、図11からも明らかなように、電磁アクチエ
ータが光軸に沿つた方向に相当の長さを必要とする構成
であるため、カメラの小型化を図る上で支障となる。こ
のため、電磁アクチエータを使用せず、新規な駆動源に
より動作するシャッター機構が求められていた。この発
明は上記課題を解決することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、カメラのシ
ャッターの駆動源に弾性表面波アクチエータを使用する
ことで、上記課題を解決しようとするものである。
【0018】請求項1の発明は、開放位置と閉鎖位置と
に移動可能に配置されたシャッター羽根と、弾性表面波
アクチエータとを備え、前記弾性表面波アクチエータに
よりシャッター羽根を開放位置と閉鎖位置とに移動させ
ることを特徴とする。
【0019】そして、前記弾性表面波アクチエータは、
圧電基板と該圧電基板上に形成された交差指電極と前記
圧電基板に接触する移動子とから構成される。
【0020】また、前記交差指電極は圧電基板の表裏両
面に形成され、前記移動子は圧電基板の表裏両面に接触
させるようにしてもよい。
【0021】さらに、前記圧電基板に接触する移動子は
回転軸の回りに回転自在に支持されている操作部材に設
けてもよい。
【0022】請求項5の発明は、操作部材の操作により
開放位置と閉鎖位置とに移動可能に配置されたシャッタ
ー羽根と、圧電基板と該圧電基板上に所定の間隔を隔て
て配置された交差指電極と前記圧電基板に接触する移動
子を備えた操作部材とから構成された弾性表面波アクチ
エータとを備え、前記弾性表面波アクチエータの交差指
電極を励振して圧電基板上に発生する弾性表面波により
圧電基板に接触する前記移動子を介して操作部材を駆動
し、シャッター羽根を開放位置と閉鎖位置とに移動させ
ることを特徴とする。
【0023】請求項6の発明は、開放位置と閉鎖位置と
に移動可能に配置され、圧電基板に接触する移動子を備
えたシャッター羽根と、所定間隔を隔てて配置された交
差指電極を備えた圧電基板とを備え、前記弾性表面波ア
クチエータの交差指電極を励振して圧電基板上に発生す
る弾性表面波により圧電基板に接触する前記移動子を駆
動し、シャッター羽根を開放位置と閉鎖位置とに移動さ
せることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。まず、弾性表面波アクチエータの基本構成と駆
動原理を説明する。
【0025】図1は弾性表面波アクチエータ10の基本
構成を説明する平面図である。11は圧電セラミックス
等の圧電素子材料からなる圧電基板で、圧電基板11の
上には、所定の間隔を隔てて弾性表面波発生用の交差指
電極12と13とが配置されている。交差指電極12及
び13は、それぞれ高周波電源14及び15に接続され
ている。
【0026】交差指電極12と13との間の圧電基板1
1は、交差指電極12又は13に高周波電圧が印加され
て励振されたとき、圧電基板11に発生する弾性表面波
が進行する導波部として機能するもので、この部分を導
波部17として示す。導波部17には被駆動部材である
移動子16が配置され、移動子16と導波部17とは摩
擦接触している。
【0027】以上の構成において、移動子16を図1で
右方向(矢印a方向)に移動させる場合は、弾性表面波
を図1で左方向(矢印aと反対方向)に向けて発生させ
ればよい。即ち、交差指電極13に高周波電圧を印加し
て励振し、圧電基板11に左方向に進行する弾性表面波
を発生させる。弾性表面波は、進行方向に対して後方楕
円運動をしながら導波部17を進行するので、導波部1
7に摩擦接触している移動子16は波の進行方向と逆方
向、即ち、図1で左から右に、矢印aで示す方向に移動
させることができる。
【0028】また、移動体16を図1で左方向(矢印a
と反対方向)に移動させる場合は、弾性表面波を図1で
右方向(矢印a方向)に向けて発生させればよく、交差
指電極12に高周波電圧を印加、励振することで達成で
きる。
【0029】[第1の実施の形態]第1の実施の形態に
ついて説明する。第1の実施の形態は、カメラシャッタ
ーを駆動するに適した構成のアクチエータであり、先に
従来例として説明したシャッターの駆動源である電磁ア
クチエータに置換して使用することができるものであ
る。
【0030】図2は、第1の実施の形態の弾性表面波ア
クチエータ20の基本構成を示す図であつて、アクチエ
ータの上側の保持板を除いて内部の構成を示した平面図
である。また、図3は図2のA−A線に沿つた断面図、
図4は弾性表面波アクチエータ20の外観を示す斜視図
である。
【0031】図2乃至図4において、21は断面が略コ
字状に形成されたフレームで、フレーム21は支持体2
1aと、その上下に配置された保持板21b及び21c
から構成される。
【0032】22は圧電基板であり、圧電基板の表面に
は所定の間隔を隔てて弾性表面波発生用の交差指電極2
3aと24aとが配置され、圧電基板の裏面にも同様に
所定の間隔を隔てて弾性表面波発生用の交差指電極23
bと24bとが配置されている。なお、交差指電極23
aと23b、交差指電極24aと24bとは、それぞれ
圧電基板の表面と裏面の同一位置に配置するものとす
る。
【0033】圧電基板22の長手方向の縁部は支持体2
1aの内側に形成された溝に嵌合し、圧電基板22はフ
レーム21の支持体21aに強固に保持されている。
【0034】25は操作部材を構成する回転アームで、
その中央部分はフレーム21の保持板21b及び21c
を貫通するピン21dに回転自在に支持されている。回
転アーム25の一方の端部はフオーク状に形成され、フ
オーク状部材25a及び25bの先端近くには、それぞ
れ内側に突出する移動子を構成する突起25c及び25
dが形成されている。
【0035】回転アーム25のフオーク状部材25a及
び25bは圧電基板22を表裏両面から挟むように配置
され、突起25cが圧電基板22の表面に摩擦接触し、
突起25dが圧電基板22の裏面に摩擦接触している。
さらに、回転アーム25の他方の端部には、シャッター
を駆動する動作ピン25eが設けられている。
【0036】突起25c及び25dは、図1で説明した
弾性表面波アクチエータ10の移動子16に相当する機
能のものであり、動作ピン25eは先に従来例として説
明した電磁アクチエータ121の動作ピン126に相当
し、シャッター羽根を駆動する機能のものである。
【0037】以上の構成において、回転アーム25を図
2で時計方向(矢印b方向)に回転させる場合は、回転
アーム25の突起25c及び25dを図2で上から下に
向けて移動させればよい。
【0038】即ち、交差指電極24aと24bに図示し
ない電源から高周波電圧を印加して励振し、圧電基板2
2に図2で上方向に進行する弾性表面波を発生させる。
弾性表面波は、進行方向に対して後方楕円運動をしなが
ら進行するので、圧電基板22の導波部に摩擦接触して
いる突起25c及び25dは波の進行方向と逆方向、即
ち、図2で下向きに移動するから、回転アーム25を図
2で時計方向(矢印b方向)に回転させることができ
る。
【0039】また、回転アーム25を図2で反時計方向
(矢印bと反対方向)に回転させる場合は、回転アーム
25の突起25c及び25dを図2で下から上に向けて
移動させればよいから、交差指電極23aと23bに高
周波電圧を印加して励振し、圧電基板22に下方向に進
行する弾性表面波を発生させる。
【0040】これにより、突起25c及び25dは波の
進行方向と逆方向、即ち、図2で上向きに移動するか
ら、回転アーム25を図2で反時計方向(矢印bと反対
方向)に回転させることができる。
【0041】回転アーム25の回転により、回転アーム
25の端部に設けられた動作ピン25eがシャッター羽
根を開放し或いは閉鎖するが、その開放動作と閉鎖動作
は、先に説明した従来例の電磁アクチエータ121の動
作ピン126によるシャッター羽根の開放動作と閉鎖動
作と全く同じであるから、ここでは動作ピン25eによ
るシャッター羽根の開放動作と閉鎖動作については説明
を省略する。
【0042】なお、以上の説明では、圧電基板の表裏両
面に交差指電極を配置するものとして説明したが、圧電
基板の一方の面に交差指電極を配置してもよい。
【0043】この弾性表面波アクチエータ20を備えた
シャッターが組み込まれたカメラでは、図示しないカメ
ラ本体の制御回路から出力されるシャッターの開放指令
或いは閉鎖指令により交差指電極23a、23b或いは
交差指電極24a、24bのいずれかに高周波電圧が印
加されることで、シャッターを開放し或いは閉鎖するこ
とができる。
【0044】以上説明した第1の実施の形態の弾性表面
波アクチエータ20は、図4の外観を示す斜視図からも
明らかなように、先に従来例として説明した電磁アクチ
エータ121に置換して使用することができるものであ
り、従来の電磁アクチエータ121に比較して高さ方向
の寸法が短く、シャッター機構の光軸方向の寸法を短く
できるからカメラを小型に纏めることができる。
【0045】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
ついて説明する。この実施の形態は、弾性表面波アクチ
エータとカメラのシャッター羽根駆動機構とを一体に構
成したシャッター機構30である。
【0046】図5乃至図8はシャッター機構30の構成
と動作を説明する図で、図5はシャッター羽根が閉鎖位
置にある状態を示す平面図、図6はそのシャッター羽根
の先端方向から見た側面図である。図7はシャッター羽
根が開放位置にある状態を示す平面図、図8はそのシャ
ッター先端方向から見た側面図である。
【0047】図5乃至図8において、31は断面が略L
字状に形成されたフレームで、フレーム31は支持体3
1aと保持板31bから構成される。
【0048】32は圧電基板であり、圧電基板32の第
1面(表面)には所定の間隔を隔てて弾性表面波発生用
の交差指電極33aと34aとが配置され、圧電基板3
2の第2面(裏面)にも所定の間隔を隔てて弾性表面波
発生用の交差指電極33bと34bとが配置されてい
る。圧電基板32の長手方向の一方の端部は支持体31
aの内側面に強固に固定されている。
【0049】なお、交差指電極33aと33b、交差指
電極34aと34bとは、それぞれ圧電基板32の表面
と裏面の同一位置に配置するものとする。
【0050】35及び37はシャッター羽根で、シャッ
ター羽根35には移動子を構成する突起35aが形成さ
れ、シャッター羽根37には移動子を構成する突起37
aが形成されている。なお、40は図示しない絞り機構
の開口部を示す。
【0051】シャッター羽根35及び37は、突起35
aが圧電基板32の第1面(表面)に適当な圧力で摩擦
接触し、突起37aが圧電基板32の第2面(裏面)に
適当な圧力で摩擦接触するように圧電基板32を挟んで
配置されると共に、シャッター羽根35はフレーム31
の保持板31bに植設されたピン36の回りに回動自在
に支持され、シャッター羽根37はフレーム31の保持
板31bに植設されたピン38の回りに回動自在に支持
されている。
【0052】以上の構成において、シャッター羽根35
及び37を図5に示す閉鎖位置から図7に示す開放位置
に移動させるときは、圧電基板32に摩擦接触している
シャッター羽根35及び37の突起35a及び突起37
aを、図5で上から下に向けて移動させればよい。
【0053】即ち、交差指電極34a及び34bに高周
波電圧を印加して励振し、圧電基板32に図5で上方向
に進行する弾性表面波を発生させる。弾性表面波は、進
行方向に対して後方楕円運動をしながら進行するので、
圧電基板32の導波部に摩擦接触している突起35a及
び突起37aは波の進行方向と逆方向、即ち、図5で下
向きに移動するから、シャッター羽根35はピン36の
回りに時計方向に回動し、シャッター羽根37はピン3
8の回りに反時計方向に回動する。
【0054】これにより、シャッター羽根35及び37
は、図5に示す閉鎖位置から図7に示す開放位置に移動
して、図示しない絞り機構の開口部40を開放する。
【0055】また、シャッター羽根35及び37を図7
に示す開放位置から図5に示す閉鎖位置に移動させると
きは、圧電基板32に摩擦接触しているシャッター羽根
35及び37の突起35a及び突起37aを、図7で下
から上に向けて移動させればよい。
【0056】即ち、交差指電極33a及び33bに高周
波電圧を印加して励振し、圧電基板32に下方向に進行
する弾性表面波を発生させることで、圧電基板32の導
波部に摩擦接触している突起35a及び突起37aは、
図5で上向きに移動するから、シャッター羽根35はピ
ン36の回りに反時計方向に回動し、シャッター羽根3
7はピン38の回りに時計方向に回動する。
【0057】これにより、シャッター羽根35及び37
は、図7に示す開放位置から図5に示す閉鎖位置に移動
して、図示しない絞り機構の開口部40を閉鎖する。
【0058】図9は、交差指電極への印加電圧とシャッ
ター速度との関係を示す図である。ここで、交差指電極
へ印加する電圧の周波数は、交差指電極の共振周波数で
あるfc=10MHzに等しい周波数とする。シャッタ
ー速度は、圧電基板32の導波部に摩擦接触している突
起35a及び突起37aが圧電基板32の上を移動する
速度に密接に関係するものであり、交差指電極へ印加す
る電圧が高くなるとシャッター速度も高速となることが
分かる。
【0059】図10は、交差指電極への印加電圧の周波
数とシャッター速度との関係を示す図である。ここで、
印加電圧は100Vとする。印加電圧の周波数が交差指
電極の共振周波数であるfc=10MHzに等しい周波
数において、最高のシャッター速度が得られることが分
かる。
【0060】以上説明した第2の実施の形態によれば、
弾性表面波アクチエータとシャッター羽根機構が一体に
構成されており、シャッター機構の光軸方向の高さ方向
の寸法を著しく短くすることができ、カメラを小型に纏
めることができるばかりでなく、少ない部品点数で構成
することができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、この発明に
係るカメラのシャッター機構は、駆動源に弾性表面波ア
クチエータを使用することによりシャッター機構の光軸
方向の寸法を短くできるためにカメラを小型に纏めるこ
とができるばかりでなく、シャッター機構を軽量で少な
い部品点数で構成することが可能になるなど、従来の電
磁アクチエータを使用するシャッター機構に比較して多
くの利点を有するカメラのシャッター機構を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性表面波アクチエータの基本構成を説明する
平面図。
【図2】第1の実施の形態の弾性表面波アクチエータの
構成を示す平面図。
【図3】図2に示す弾性表面波アクチエータのA−A線
に沿つた断面図。
【図4】図2に示す弾性表面波アクチエータの外観を示
す斜視図。
【図5】第2の実施の形態の弾性表面波アクチエータに
よるシャッター羽根機構の構成を示す平面図(シャッタ
ー羽根閉鎖位置)。
【図6】図5に示すシャッター羽根機構の側面図(シャ
ッター羽根閉鎖位置)。
【図7】第2の実施の形態の弾性表面波アクチエータに
よるシャッター羽根駆動機構の構成を示す平面図(シャ
ッター羽根開放位置)。
【図8】図7に示すシャッター羽根機構の側面図(シャ
ッター羽根開放位置)。
【図9】交差指電極への印加電圧とシャッター速度との
関係を示す図。
【図10】交差指電極への印加電圧の周波数とシャッタ
ー速度との関係を示す図。
【図11】従来のデジタルカメラの基本構成を説明する
横断面図。
【図12】従来のカメラシャッターの構成と動作を説明
する図。
【図13】従来の電磁アクチエータの外観を示す斜視
図。
【図14】図13に示す電磁アクチエータを分解して構
成を示した斜視図。
【図15】図13に示す電磁アクチエータの内部の配置
を説明する断面図。
【符号の説明】
20 第1の実施の形態の弾性表面波アクチエータ 21 フレーム 21d ピン 22 圧電基板 23a、23b、24a、24b 交差指電極 25 回転アーム(操作部材) 25c、25d 突起(移動子) 25e 動作ピン 30 第2の実施の形態のシャッター機構 31 フレーム 32 圧電基板 33a、33b、34a、34b 交差指電極 35、37 シャッター羽根 35a、37a 突起(移動子) 36、38 ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放位置と閉鎖位置とに移動可能に配置
    されたシャッター羽根と、 弾性表面波アクチエータとを備え、 前記弾性表面波アクチエータによりシャッター羽根を開
    放位置と閉鎖位置とに移動させることを特徴とするカメ
    ラのシャッター機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性表面波アクチエータは、圧電基
    板と該圧電基板上に形成された交差指電極と前記圧電基
    板に接触する移動子とから構成されることを特徴とする
    請求項1記載のカメラのシャッター機構。
  3. 【請求項3】 前記交差指電極は圧電基板の表裏両面に
    形成され、前記移動子は圧電基板の表裏両面に接触して
    いることを特徴とする請求項2記載のカメラのシャッタ
    ー機構。
  4. 【請求項4】 前記圧電基板に接触する移動子は回転軸
    の回りに回転自在に支持されている操作部材に設けられ
    ることを特徴とする請求項2記載のカメラのシャッター
    機構。
  5. 【請求項5】 操作部材の操作により開放位置と閉鎖位
    置とに移動可能に配置されたシャッター羽根と、 圧電基板と該圧電基板上に所定の間隔を隔てて配置され
    た交差指電極と前記圧電基板に接触する移動子を備えた
    操作部材とから構成された弾性表面波アクチエータとを
    備え、 前記弾性表面波アクチエータの交差指電極を励振して圧
    電基板上に発生する弾性表面波により圧電基板に接触す
    る前記移動子を介して操作部材を駆動し、シャッター羽
    根を開放位置と閉鎖位置とに移動させることを特徴とす
    るカメラのシャッター機構。
  6. 【請求項6】 開放位置と閉鎖位置とに移動可能に配置
    され、圧電基板に接触する移動子を備えたシャッター羽
    根と、 所定間隔を隔てて配置された交差指電極を備えた圧電基
    板とを備え、 前記弾性表面波アクチエータの交差指電極を励振して圧
    電基板上に発生する弾性表面波により圧電基板に接触す
    る前記移動子を駆動し、シャッター羽根を開放位置と閉
    鎖位置とに移動させることを特徴とするカメラのシャッ
    ター機構。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292882A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Fuji Photo Film Co Ltd 絞り駆動機構、及び、カメラ
KR100866770B1 (ko) 2007-03-09 2008-11-04 성우전자 주식회사 카메라용 셔터장치
KR100881726B1 (ko) 2007-03-13 2009-02-06 자화전자(주) 카메라용 셔터장치
KR100891282B1 (ko) 2007-08-14 2009-04-06 성우전자 주식회사 카메라용 셔터장치
KR100893284B1 (ko) 2007-03-09 2009-04-17 성우전자 주식회사 카메라용 셔터장치
KR100901997B1 (ko) 2007-08-10 2009-06-11 성우전자 주식회사 카메라용 셔터장치

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