JP4344132B2 - データ受付処理システムおよびそのサーバ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ペンにより入力が可能なOCR帳票、及びそれを用いたデータ受付処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、官公庁、金融機関あるいは民間会社その他に提出する申請書などの各種書類(以下、「各種申請書類」と呼ぶ。)には利用者がボールペンなどを利用して必要事項を記入し、記入済みの書類を提出していた。一方、近年では、従来からの紙の帳票の代わりに、帳票を電子化した電子フォームが利用されてきている。電子フォームは、紙の帳票の記入項目などを複数のフィールドとして含む電子データである。帳票を作成する利用者は、パーソナルコンピュータなどに電子フォームを読み込んで表示装置上に表示し、キーボードやマウスなどの入力装置を操作して電子フォームに必要事項を入力する。入力された事項は電子データとして取得され、ネットワークなどを通じて当該帳票の提出先機関などに送信することができる。
【0003】
しかし、官公庁、金融機関あるいは民間会社などに提出する各種申請書類を作成する場合、パーソナルコンピュータの操作方法に関する知識を十分に有しない利用者や、キーボード入力をあまり得意としない利用者などにとっては、上述の電子フォームを上手に利用することは難しいことが多い。そのような利用者にとっては、むしろ従来から行われているように、紙の帳票に対してペン入力する方法が最も容易である。
【0004】
このような場合に有効な入力デバイスとして、近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、Bluetooth対応の通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの入力データ(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この入力データが、Bluetooth対応の通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。一方、官公庁などの各種申請書類の提出先でも、利用者の記入事項は従来のように紙の書類としてではなく、入力データとして取得することができるので、そのままその後サーバなどによって電子的な処理(イメージデータとして取込むことや、テキストデータに変換するなど)を行うことができるというメリットがある。
【0005】
上記のようなシステムでは、利用者は電子ペンを使用して申請書類を作成し、申請書類に対する記入事項に対応する記入データをネットワークを通じて使用して提出先の端末装置に送信する。一方、提出先のサーバなどでは、受信した記入データを申請書類に対応する電子フォーム上に表示するなどして、申請書を作成し、それに基づいて必要な受付処理などを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、官公庁、金融機関、又は民間会社などにおいては、利用者により記入された申請書、届出、又は契約書などの各種書類に入力された入力情報を事後的に電子データとして管理するため、予め当該各種書類をOCR帳票として作成し、当該各種書類への入力情報をスキャナーで読取り、OCR処理ソフトウェアにより電子データ化して(以下、「OCR処理」と呼ぶ。)、サーバなどで管理することとしている。
【0007】
しかし、現実にはOCR処理によっては、各種書類上の入力情報を100%の認識率で認識することは不可能である。このため、受付担当者が、OCR処理により得られた電子データと、利用者により記入された原本の記入内容とを見比べ、OCR処理による誤認識箇所についての確認作業を行っている。即ち、OCR処理により正しく認識されていない箇所については、受付担当者は、利用者により記入された原本の入力情報に基づき所要の修正作業を行うようにしている。
【0008】
しかし、この方法によると、各種書類の種類によっては人手による相当量の作業を強いられる場合があるため、受付担当者による修正作業ミスが発生する確率が高くなり、よって各種書類上の正確な入力データをサーバなどに保存しておくことができず、正確な入力データの管理が困難となる。
【0009】
そのため、官公庁などにおいては、そのような受付担当者による修正作業ミスを回避すべく種々の回避策を講じている。その1つとして、上記したOCR処理と並行して、オペレータが利用者により記入された原本の記入内容を参照して、サーバなどにその記入内容を入力するようにしている。尚、このとき、2人以上のオペレータが、同時に原本の記入内容をサーバなどに入力するようにして、更に正確を期すようにする場合もある。
【0010】
そして、受付担当者は、スキャナーにより読取った入力データと、オペレータにより入力された入力データとを照合するため、サーバ内のアプリケーションソフトウェアを起動して、それらの入力データについての照合処理を行う。これによって、官公庁などにおいては、各種書類上の入力データについての修正作業を軽減するようにしている。しかし、わざわざ原本を参照してオペレータが記入内容を入力することは人手がかかり、効率的であるとはいえない。
【0011】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、官公庁などへ提出する申請書などの各種書類を電子ペンを利用して入力可能なOCR帳票として構成することにより、官公庁などが受付処理する際の電子データの精度を向上させ、人手による確認や修正作業を軽減及び効率化することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを通じて通信可能に接続されたサーバ装置、端末装置、及び光学式読取装置を備え、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対して当該電子ペンを利用して行われた記入に対応する記入データを処理するデータ受付処理システムのサーバ装置において、前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られることで前記電子ペンを通じて取得された第1の記入データを端末装置からネットワークを通じて受信する手段と、前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することにより第2の記入データを生成する手段と、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを照合する照合手段と、を備える。
【0013】
上記のサーバ装置によれば、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票を利用し、電子ペンによりドットパターンが読み取られることで、電子ペンを通じて得られた第1の記入データ(例えばテキストデータ)と、電子ペンのインクにより形成された記入内容を光学式読取装置により読取り、OCR処理することで得られた第2の記入データ(例えばテキストデータ)とを照合させることにより、利用者は、文字認識ミスが生じていないか否か確認することができる。したがって、文字認識ミスが生じていない場合には、極めて精度の高い記入データとなる。一方、文字認識ミスが生じていると判断される場合には、修正箇所が一目瞭然となる。よって、修正作業などを行う者は修正などが必要な記入事項の確認やその修正作業を効率的に行うことができる。
【0014】
本発明の他の観点では、ネットワークを通じて通信可能に接続されたサーバ装置、端末装置及び光学式読取装置を備え、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対して当該電子ペンを利用して行われた記入に対応する記入データを処理するデータ受付処理システムのサーバ装置において、前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られることで、前記電子ペンを通じて取得されたデータを端末装置からネットワークを通じて受信する手段と、前記電子ペンから取得した前記データに基づいて、第1の記入データを生成する手段と、前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することにより第2の記入データを生成する手段と、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを照合する照合手段と、を備える。
【0015】
上記のサーバ装置によれば、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票及び電子ペンを利用することにより、電子ペンによりドットパターンが読み取られることで、電子ペンを通じて取得されたデータ(ストロークデータなど)を、端末装置及びネットワークを通じて、受信することができる。次に、サーバ装置は、その受信したデータを文字認識ソフトウェアによって、第1の記入データ(例えばテキストデータ)に変換(生成)することができる。そして、サーバ装置は、サーバ装置内の文字認識ソフトウェアによって得られた第1の記入データと、電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することで得られた第2の記入データ(テキストデータ)とを照合させることにより、文字認識ミスが生じていないか否か確認することができる。したがって、文字認識ミスが生じていない場合には、極めて精度の高い記入データとなる。一方、文字認識ミスが生じていると判断される場合には、修正箇所が一目瞭然となる。よって、修正作業などを行う者は修正などが必要な記入事項の確認やその修正作業を効率的に行うことができる。
【0016】
上記のサーバ装置の他の一態様は、前記照合手段によって照合することにより得られる結果情報を出力する出力手段をさらに備えることができる。第1の記入データと第2の記入データとを照合することにより、修正などが必要な記入事項を容易に識別することができ、より一層、修正作業の効率化が図れる。
また、前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを相互に対応付けて表示することができ、さらに前記第1の記入データと前記第2の記入データの相違する部分を、他の部分と識別可能な状態で表示することができる。これにより、修正作業などを行う者は修正が必要な箇所を容易に認識することができ、より一層、修正作業などの効率化が図られる。
【0017】
本発明の他の観点では、データ受付処理システムは、位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対する記入に対応して、前記ドットパターンを読み取る電子ペンと、前記電子ペンにより記入することで、前記電子ペンのインクにより電子ペン用OCR帳票上に形成された記入内容を読取る光学式読取装置と、前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られて生成されたデータがテキスト化された第1の記入データと、前記光学式読取装置によって読み取られ、OCR処理によりテキスト化された第2の記入データとを照合する照合手段とを備える。
【0018】
上記のデータ受付処理システムによれば、位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票を利用し、電子ペンによりドットパターンが読み取られることで、電子ペンを通じて得られた第1の記入データ(例えばテキストデータ)と、電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することで得られた第2の記入データ(例えばテキストデータ)とを照合させることにより、利用者は、文字認識ミスが生じていないか否か確認することができる。したがって、文字認識ミスが生じていない場合には、極めて精度の高い記入データとなる。一方、文字認識ミスが生じていると判断される場合には、修正箇所が一目瞭然となる。よって、修正作業などを行う者は修正などが必要な記入事項の確認やその修正作業を効率的に行うことができる。
【0019】
上記のデータ受付処理システムの他の一態様は、前記照合手段は、サーバ装置に備えられ、前記電子ペンが前記ドットパターンを読み取ることにより生成されたデータ、又は当該データがテキスト化された第1の記入データは、ネットワークを介して、前記サーバ装置に受信される。
【0020】
上記のデータ受付処理システムの他の一態様は、前記電子ペン用OCR帳票は、OCR処理の対象となる記入事項を記入すべき1つ又は複数の記入欄を有し、各記入欄には、前記電子ペンにより光学的に認識可能に印刷された前記ドットパターンが形成されている。
上記の電子ペン用OCR帳票は、例えば官公庁などへの各種申請書類などとして構成され、利用者が電子ペンを利用して必要事項を記入する。当該帳票にはOCR処理の対象となる記入事項を記入すべき記入欄が設けられ、利用者が電子ペにより記入した記入事項は、申請先などにおいてOCR処理によりテキストデータなどに変換される。
一方、記入欄の全て又は少なくとも幾つかには電子ペンにより認識可能なドットパターンが設けられており、電子ペンにより記入された記入事項は電子データとして電子ペン内に取り込まれる。電子ペン内に認識処理ソフトウェアなどが用意されている場合は、その電子データが更に電子ペン内でテキストデータに変換され、テキストデータとして申請先のサーバ装置などへ送信される。一方、電子ペン内に認識処理ソフトウェアが用意されていない場合は、その電子データがそのまま申請先のサーバ装置へ送信される。申請先では、予め電子ペン内において生成されたテキストデータ、又は申請先に存するサーバ装置内において変換されたテキストデータと、OCR処理を通じて得られたテキストデータの両方を利用して、より精度の高い記入データを得ることができる。よって、申請先において行われるべき申請書類に対する記入データの確認作業や修正作業を効率化することができる。
【0021】
上記のデータ受付処理システムの他の一態様は、前記電子ペン用OCR帳票には、OCR処理により得られた第2の記入データのうち、照合の対象とすべき記入データを選択するために、前記電子ペンによりチェックを行うためのチェック欄が設けられ、前記照合手段は、前記チェック欄に前記電子ペンによってチェックされた記入データを照合の対象とする。これにより、電子ペン用帳票上でチェックがなされた記入欄に対する記入事項のみが電子ペンによる取得データと、OCR処理を通じて得られたデータとの比較対象となる。よって、認識率の低そうな記入事項のみを選択すれば、全体の処理効率をあまり低下させずに、認識率の低い記入事項の認識精度を向上させることができる。また、前記チェック欄は、前記記入欄毎に設けることができる。
【0022】
上記のデータ受付処理システムの他の一態様は、前記照合手段によって照合することにより得られる結果情報を出力する出力手段をさらに備えることができる。第1の記入データと第2の記入データとを照合することにより、修正などが必要な記入事項を容易に識別することができ、より一層、修正作業の効率化が図れる。
また、前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを相互に対応付けて表示することができ、さらに前記第1の記入データと前記第2の記入データの相違する部分を、他の部分と識別可能な状態で表示することができる。これにより、修正作業などを行う者は修正が必要な箇所を容易に認識することができ、より一層、修正作業などの効率化が図られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず始めに、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
【0024】
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
【0025】
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、Bluetoothトランシーバ13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
【0026】
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。赤外線LED15が専用ぺーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
【0027】
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、赤外線LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、赤外線LED15及びカメラ16を作動する。
【0028】
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX,Y座標を算出する。
【0029】
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX,Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
【0030】
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、Bluetoothトランシーバ13により、電子ペン10と所定距離内にある受付端末25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを受付端末25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を受付端末25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
【0031】
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、Bluetoothトランシーバ13にメモリ12内のデータを供給し、受付端末25への送信を行わせる。なお、電子ペン10はディスプレイやボタンなどを持たないが、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
【0032】
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
【0033】
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の受付端末25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
【0034】
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。なお、受付端末25などにおいて、電子ペン10から送信された座標データやベクトルデータから、文字認識アプリケーションを利用してテキストデータを得ることはもちろん可能である。
【0035】
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名前、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
【0036】
なお、上記の例では、電子ペン10から受付端末25へのデータ送信をBluetoothの無線伝送により行う例を挙げているが、その代わりに例えばケーブルを使用した有線によるデータ伝送や、電子ペン10と受付端末25の一部に設けられた端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法で電子ペン10から受付端末25へのデータ伝送を行うことが可能である。
【0037】
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX,Yデータを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、赤外線LED15による照明領域及びカメラ16の撮影領域(照明領域内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
【0038】
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申請書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
【0039】
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組み合わせにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
【0040】
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
【0041】
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
【0042】
専用ペーパー20上の領域は大きく2種類の領域に分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
【0043】
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の受付端末25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はBluetoothトランシーバ13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
【0044】
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
【0045】
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申請書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
【0046】
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
【0047】
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
【0048】
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について説明する。前述のように、電子ペン10の通信機能はBluetoothによるものであり、専用ペーパー20に入力したデータを取り扱うサービスサーバ(特定の申込書であれば、その申込先のサーバということになる)に対して電子ペン10から直接的にデータを送信することはできない。よって、電子ペン10により取得したデータは、受付端末25からサービスサーバへ送信される。
【0049】
その際の処理を図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から入力データを受け取った受付端末25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、受付端末25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を受付端末25へ回答する。それから、受付端末25は、電子ペンから取得した入力データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
【0050】
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。
【0051】
[電子ペン用OCR帳票を利用したデータ受付処理の概要]
次に、本発明の実施形態に係る電子ペン用OCR帳票を利用したデータ受付処理について説明する。尚、本実施形態においては、官公庁などの一例としての保健所に営業許可を申請するための営業許可申請書40(以下、「原本」とも呼ぶ。)を電子ペン用OCR帳票として作成し、それを利用したデータ受付処理を一例として説明する。また、本実施形態のデータ受付処理では、営業許可申請書40の申請手続きにおいて、営業許可申請書40を提出する側を申請者側、営業許可申請書40を受理する側を保健所側に適用して説明する。
【0052】
本実施形態のデータ受付処理の概略を説明すると、本実施形態のデータ受付処理では、申請者側は営業許可を得るため、営業許可申請書40上の必要事項を電子ペン10により記入して、その営業許可申請書40を保健所長宛に郵送する。尚、申請者側は、電子ペン10により記入された営業許可申請書40を持参して、直接保健所の窓口において営業許可申請手続きを行うことも可能である。
【0053】
その後、その営業許可申請書40を受理した保健所の受付担当者は、受付処理を行う。具体的には、保健所の受付担当者は、申請者側から郵送されてきた営業許可申請書40の記入内容をスキャナー63で読取り、その記入内容をOCRソフトウェアなどを使用して電子データ(テキストデータ)化する(OCR処理)。一方、申請者側が電子ペン10を利用して記入した営業許可申請書40上の記入内容に対応する記入データ54は、端末装置45及びネットワーク53を通じてデータ受付処理サーバ60により取得される。これにより、保健所の受付担当者は、電子ペン10からの記入データ54をデータ受付処理サーバ60内に取得することができる。尚、データ受付処理サーバ60が、電子ペン10から取得した記入データ54は、基本的には、電子ペン10内に搭載された文字認識ソフトウェアによりテキストデータに自動変換されたものとすることができる。しかし、記入データ54は、先ずデータ受付処理サーバ60に対してストロークデータなどとして送信され、その後、その内部に搭載された文字認識ソフトウェアによりテキストデータに変換される場合もある。いずれの方法が採用されるかは、営業許可申請書40上の記入内容の量や重要度などに応じて、申請者側又は保健所側などにより決定される。
【0054】
また、電子ペン10から取得した記入データ54を処理する電子ペン内10、又は受付処理サーバ60内の文字認識ソフトウェアは、まず、その記入データ54に対して変倍処理を行ってサイズを調整し、調整後の記入データを文字認識ソフトウェアに供給するような構成にしてもよい。変倍処理によって、記入データ54のサイズを、文字認識ソフトウェアによる認識が正しく行えるサイズに変更するので、文字認識ソフトウェアにより正しく認識が行われる。同時に、帳票上に設ける文字入力エリアのサイズは、文字認識ソフトウェアが要求するサイズとする必要が無くなり、帳票上の設計、デザインの自由度が増す。
【0055】
次に、保健所の受付担当者は、OCR処理によって生成された入力データ65(スキャナー63からの入力データであり、OCR処理によりテキストデータ化済みである)と、電子ペン10、又は受付処理サーバ60により生成される記入データ54(文字認識ソフトウェアによりテキストデータ化済みである)とを、データ受付処理サーバ60内に搭載されたアプリケーションソフトウェアを利用してデータ照合処理をする。これにより、保健所の受付担当者は、その照合結果をデータ受付処理サーバ60の画面上に表示することにより、電子ペン10からの記入データ54、及びやスキャナー63からの入力データ65が原本に記入された内容と相違なく取得されているか否かについて確認することができる。
【0056】
よって、保健所の受付担当者は、その照合結果によりスキャナー63からの入力データ65と、電子ペン10からの記入データ54との間において相違がある場合には、原本の記入内容に基づいて当該相違箇所についての修正作業を行う。これにより、官公庁などにおいては、その修正された正確なデータをデータ受付処理サーバ60に接続されたデータベース61に登録して管理する。
【0057】
[電子ペン用OCR帳票]
次に、本発明による電子ペン用OCR帳票の一実施形態である営業許可申請書40の一例を以下に示す。
【0058】
まず、営業許可申請書40の構成について図8を参照して説明する。
【0059】
本実施形態の営業許可申請書40は、スキャナー63などで読取り可能なOCR帳票として作成されると共に、上記の電子ペン10により記入が可能な電子ペン用帳票として構成される。営業許可申請書40上には、申請者側が電子ペン10により必要事項を記入するための複数の記入欄40a〜40fと、その各記入欄40a〜40fの各記入欄記入内容に対応する複数のチェックボックス欄40hと、電子ペン10内の全記入データ54を端末装置45を介してデータ受付処理サーバ60へ送信するための1つの送信ボックス欄40gと、から構成される。チェックボックス欄40hは、OCR処理により得られた入力データ65と電子ペン10により得られたデータとを照合する場合にチェックが付される。即ち、チェックが付されたチェックボックス欄40hに対応する記入欄に記入されたデータは、電子ペン10から取得されたデータに基づいてテキストデータが生成され、OCR帳票からOCR処理により得られたテキストデータとの照合がなされる。
【0060】
尚、営業許可申請書40は、少なくとも電子ペン10による記入がなされる欄内にはドットパターンが形成される。即ち、営業許可申請書40上の全体にドットパターンを設けても良いし、そのかわりに、記入欄40a〜40f、チェックボックス欄40h、又は送信ボックス欄40gの内部のみにドットパターンを設け、電子ペン10による記入がなされない領域にはドットパターンを設けないこととしてもよい。
【0061】
記入欄は、図8に示すように、営業許可申請書40上の各記入事項に対応して形成される。
【0062】
また、本例においては、営業許可申請書40上のチェックボックス欄40hには、説明の便宜上、全てチェックを付すこととする。しかし、チェックボックス欄40hへのチェックは、基本的には、記入欄40a〜40fの記入内容が難読文字、小さな文字、又は類似するような文字などの場合に、その記入内容に対応するチェックボックス欄40hを適宜選択して付すようにするのが好ましい。かかる場合には、テキストデータへの変換後において文字認識ミスが生じ易いためである。しかし、通常の大きさで、しかも数字や仮名文字などの比較的読取りミスが生じ難い文字のような場合には、文字認識ミスが発生し難いので、それに対応するチェックボックス欄40hへのチェックを付す必要性は少ない。したがって、申請者側は、上述したことを基準に適宜チェックボックス欄40hへのチェックを行なうようにする。
【0063】
また、上記において、誤認識率の高い記入欄内の記入内容の場合には、チェックボックス欄40hへのチェックを行い、誤認識率の低い記入欄内の記入内容の場合には、チェックボックス欄40hへのチェックを行なわないことにより、誤認識率の高い記入欄内の記入内容のみ照合対象とすることができる。つまり、誤認識率の高い記入欄内の記入内容のみについて、チェックボックス欄40hへのチェックを行い、それにより得られるデータに基づいて、電子ペン10が、当該記入内容に対応する記入データ54を端末装置45やデータ受付処理サーバ60側に送信するようにする。これにより、全体の処理に要する時間を必要以上に長引かせることなく、認識率を向上させることができる。
【0064】
第1の記入欄40aは、申請年月日を記入するための記入欄であり、その枠内には「2003年1月1日」という年月日が記入されている。尚、本例においては、申請日を予め記入することとしているが、これに限らず、申請日を受理日に代えて保健所側で記入する事項としてもよい。そして、その第1の記入欄40aの右側には、第1の記入欄40aに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0065】
第2の記入欄40bは、営業の種類を記入するための記入欄であり、その枠内には「飲食業」という業種が記入されている。尚、営業の種類としては、本例に示した飲食業に限られず、保健所で許認可するのが可能な各種の営業が対象となる。そして、その第2の記入欄40bの右側には、第2の記入欄40bに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0066】
第3の記入欄40cは、申請者の住所を記入するための記入欄であり、その枠内には「東京都中央区京橋1−1」という住所がフリガナ付きで記入されている。尚、フリガナを記入する欄は、図8からわかるように、小さな記入欄40cとして形成されており、そのため、その枠内への記入文字は小さな文字として記入される。そして、その第3の記入欄40cの右側には、第3の記入欄40cに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0067】
第4の記入欄40dは、申請者の氏名を記入するための記入欄であり、その枠内には「東京太郎」という氏名がフリガナ付きで記入されている。尚、フリガナを記入する欄は、図8からわかるように、第3の記入欄40cと同様に小さな記入欄40dとして形成されており、そのため、その枠内への記入文字は小さな文字として記入される。そして、その第4の記入欄40dの右側には、第4の記入欄40dに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0068】
第5の記入欄40eは、営業所の名称を記入するための記入欄であり、その枠内には「うどん本舗」という名称が記入されている。尚、営業所の名称としては、商号、屋号など各種の名称を記入することが可能である。そして、その第5の記入欄40eの右側には、第5の記入欄40eに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0069】
第6の記入欄40fは、製造・販売品目を記入するための記入欄であり、その枠内には「うどん」という製造・販売品目が記入されている。そして、その第6の記入欄40fの右側には、第6の記入欄40fに対応する1つのチェックボックス欄40hが設けられており、その枠内にはチェックマークが付されている。
【0070】
したがって、申請者側が、上記した第1乃至第6の各記入欄40a〜40fの枠内への記入と並行して、その各記入欄40a〜40fに設けられたチェックボックス欄40hへのチェックを行うことにより、当該第1乃至第6の各記入欄40a〜40fの枠内への記入内容が、ストロークデータとして電子ペン10のメモリ12内に取得される。このとき、電子ペン10のメモリ12内に取得されたストロークデータのデータ構造70を図9に示す。即ち、図9からわかるように、そのデータ構造70は、上記した営業許可申請書40上の記入欄40a〜40gへの記入順序にしたがって記憶される構成である。
【0071】
そして、申請者側は、営業許可申請書40上の送信ボックス欄40gの枠内に電子ペン10を利用してチェックマークを付す。これにより、それらの記入欄40a〜40gの枠内に記入された記入内容に対応する電子ペン10のメモリ12内に記憶されたストロークデータ、又は電子ペン10内に搭載された文字認識ソフトウェアにより変換されたテキストデータが、近くの端末装置45に送信される。尚、端末装置45としては、携帯電話、情報携帯端末(PDA)、又はパーソナルコンピュータなどが好適である。
【0072】
[データ受付処理]
次に、データ受付処理の流れ、即ち、申請者側が必要事項を記入して営業許可申請書40を保健所側に郵送し、それを受理した保健所の受付担当者が受付処理をする流れについて、図7、図10、及び図11を参照して説明する。
【0073】
この営業許可申請書40の受付処理は、図7に示すデータ受付処理システム100により実行される。
【0074】
まず、申請者側は、飲食業、具体的には、うどんに関する役務を提供するために保健所長の営業許可を取る必要がある。そのため、申請者側は、先ずOCR帳票として作成された営業許可申請書40の原紙を保健所側から入手する。そして、申請者側は、上述した営業許可申請書40上に設けられた記入事項にしたがって、電子ペン10を利用して必要事項を記入する。こうして、申請者側は、その営業許可申請書40への必要事項の記入が終了すると、営業許可申請書40上に設けられた送信ボックス欄40gの枠内を電子ペン10を利用してチェックをし、電子ペン10のメモリ12内に記憶されたストロークデータ、又は電子ペン10内に搭載された文字認識ソフトウェアにより変換されたテキストデータを近くの端末装置45に送信する。
【0075】
さらに、当該端末装置45は、保健所側のデータ受付処理サーバ60ともネットワーク53を通じて接続されているため、電子ペン10から受信した端末装置45内の記入データ54は、ネットワーク53を介しデータ受付処理サーバ60へと送信される。ネットワーク53の好適な一例としてはインターネットが挙げられる。これにより、保健所側は、申請者側が記入した営業許可申請書40の記入データ54をデータ受付処理サーバ60内に取得することができる。
【0076】
一方、申請者側は、必要事項を記入した営業許可申請書40の原本を、郵便局などを通じて保健所側へ郵送し(郵送手段50)、その原本が保健所側の受付担当者によって受理される(受付手段51)。
【0077】
よって、保健所側は、申請者側から送付され必要事項が記入された営業許可申請書40の原本と、電子ペン10から端末装置45及びネットワーク53を通じてデータ受付処理サーバ60が取得した営業許可申請書40上の記入データ54とを、それぞれ取得することができる。
【0078】
次に、保健所側は、その原本、及び営業許可申請書40上の記入データ54に基づいて受付処理をする。
【0079】
まず、保健所側の受付担当者は、営業許可申請書40上(原本)の記入内容をデータ受付処理サーバ60内に取得するために、スキャナー63を操作して、その原本の記入内容を読取り、OCR処理する。これにより、データ受付処理サーバ60は、その読取った原本の入力データ65をテキストデータとしてサーバ内に取得することができる。一方、データ受付処理サーバ60は、電子ペン10から取得した記入データ54がストロークデータなどの場合には文字認識ソフトウェアにより文字認識処理を施してテキストデータを取得する。このとき、データ受付処理サーバ60は、電子ペン10から取得した記入データ54が予め電子ペン内の文字認識ソフトウェアによりテキストデータへ変換されている場合には、特段データ処理を行なうことなく、テキストデータとなる記入データ54をそのまま取得する。こうして、データ受付処理サーバ60内には、電子ペン10から取得した記入データ54と、スキャナー63から取得した入力データ65とを、それぞれテキストデータとして取得することができる。このときデータ受付処理サーバ60が、電子ペン10から取得した記入データ54と、スキャナー63から取得した入力データ65とを、それぞれデータ受付処理サーバ60の画面上に表示した一例を図10に示す。
【0080】
データ受付処理サーバ60の画面上には、図10に示すように、申請者側によって記入された営業許可申請書40の記入内容がテキストデータとして表示される。
【0081】
図10の表中左側から順に大項目として、営業許可申請事項が、続いて電子ペン10からの記入データ54が、さらに続いてスキャナー63からの入力データ65が、データ受付処理サーバ60の画面上にそれぞれ表示されている。
【0082】
先ず、データ受付処理サーバ60が取得した営業許可申請事項のうち申請年月日について図10を参照して説明する。図10からわかるように、電子ペン10からの記入データ54と、OCR処理による入力データ65とを比較すると、点線で囲い込みされた文字の部分について後者の方が一部認識ミスが生じている。即ち、電子ペン10からの記入データ54は、原本の記入内容と同様であるが、電子ペン10からの記入データ54と、スキャナー63からの入力データ65とは一部異なっている。具体的には、スキャナー63からの入力データ65のうち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「年」となるはずが「午」と、「月」となるはずが「日」というように2箇所認識ミスが生じていることがわかる。
【0083】
次に、営業許可申請事項のうち営業の種類の部分については、図10に示すように、電子ペン10からの記入データ54、及びスキャナー63からの入力データ65の双方とも一部認識ミスが生じている。即ち、原本の記入内容によれば、「飲食業」となるはずが、電子ペン10からの記入データ54では、「飲食衣」という文字になって表示されている。具体的には、電子ペン10からの記入データ54のうち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「業」となるはずが、「衣」というように1箇所認識ミスが生じていることがわかる。一方、スキャナー63からの入力データ65の方は、その入力データ65うち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「食」となるはずが、「会」というように1箇所認識ミスが生じていることがわかる。
【0084】
次に、営業許可申請事項のうち申請者の住所の部分については、図10に示すように、スキャナー63からの入力データ65の方が一部(フリガナの部分)認識ミスが生じている。即ち、原本の記入内容によれば、「トウキョウトチュウオウクキョウバシ」となるはずが、スキャナー63からの入力データ65では、「トウナュウトテョウオウクナュウブシ」という文字になって表示されている。具体的には、スキャナー63からの入力データ65のうち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「トウナュウトテョウオウクナュウブシ」というように、そのフリガナのうち下線部で示す箇所について認識ミスが生じていることがわかる。
【0085】
次に、営業許可申請事項のうち営業所の名称の部分については、図10に示すように、電子ペン10からの記入データ54、及びスキャナー63からの入力データ65の双方とも一部認識ミスが生じている。即ち、原本の記入内容によれば、「うどん本舗」となるはずが、電子ペン10からの記入データ54では、「うどん本補」という文字になって表示されている。具体的には、電子ペン10からの記入データ54のうち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「舗」となるはずが、「補」というように1箇所認識ミスが生じていることがわかる。一方、スキャナー63からの入力データ65の方は、その入力データ65のうち点線で囲い込みされた文字の部分、つまり「舗」となるはずが、「甫」というように1箇所認識ミスが生じていることがわかる。
【0086】
尚、上記において説明した営業許可申請事項以外の記入内容については、図10に示すように、電子ペン10からの記入データ54、及びスキャナー63からの入力データ65の双方とも原本の記入内容通りに表示されており、認識ミスは生じていない。
【0087】
一般的に、難読文字、小さな文字、又は類似するような文字などの場合に認識ミスが生じ易いことがわかる。
【0088】
次に、データ受付処理サーバ60は、図10の表中に示すテキストデータに基づいて、認識ミスの生じている箇所を画面上に明示する。即ち、データ受付処理サーバ60が、電子ペン10からの記入データ54と、スキャナー63からの入力データ65とを照合して、その相違箇所について画面上に表示した場合の一例を図11に示す。
【0089】
図11に示すように、データ照合の結果出力という大項目以下の部分に、その相違箇所を「*」で明示している。具体的には、営業許可申請事項のうち申請年月日については、原本の記入内容によれば「2003年1月1日」となるところ、図10に示すように、スキャナー63からの入力データ65では、「年」の部分が「午」と、「月」の部分が「日」というように認識ミスが生じているので、図11に示すように、当該部分を「*」で表示している。
【0090】
続いて、営業許可申請事項のうち営業の種類については、原本の記入内容によれば「飲食業」となるところ、図10に示すように、電子ペン10からの記入データ54では、「業」の部分が「衣」と、スキャナー63からの入力データ65では、「食」の部分が「会」というように認識ミスが各々生じているので、図11に示すように、当該部分を「*」で表示している。
【0091】
続いて、営業許可申請事項のうち申請者の住所(フリガナの部分)については、原本の記入内容によれば「トウキョウトチュウオウクキョウバシ」となるところ、図10に示すように、スキャナー63からの入力データ65では、「トウキョウト」の部分のうち「キョ」の部分が「ナュ」と、「チュウオウク」の部分のうち「チュ」の部分が「テョ」と、「キョウバシ」の部分のうち「キョ」の部分及び「バ」の部分が、それぞれ「ナュ」及び「ブ」というように認識ミスが生じているので、図11に示すように、当該部分を「*」で表示している。
【0092】
続いて、営業許可申請事項のうち営業所の名称については、原本の記入内容によれば「うどん本舗」となるところ、図10に示すように、電子ペン10からの記入データ54では、「舗」の部分が「補」と、スキャナー63からの入力データ65では、「舗」の部分が「甫」というように認識ミスが各々生じているので、図11に示すように、当該部分を「*」で表示している。
【0093】
而して、保健所側の受付担当者は、データ受付処理サーバ60による電子ペン10からの記入データ54、及びスキャナー63からの入力データ65のデータ照合の結果出力に基づいて、その相違箇所がその画面上に「*」で明示されるので、修正箇所が一目瞭然となる。よって、保健所側の受付担当者は、その相違箇所について営業許可申請書40の原本の記入内容と見比べて修正作業を行う。そして、修正作業を終えた保健所側の受付担当者は、その修正後の営業許可申請書40の記入内容に対応する修正されたデータをデータ受付処理サーバ60内に接続されたデータベース61に登録して管理する。
【0094】
即ち、本発明の実施形態によれば、電子ペン10からの記入データ54、及びスキャナー63からの入力データ65の双方を利用し、それらのデータをテキストデータに変換した後に照合することで記入内容の修正箇所が明確になる。そのため、保健所側の受付担当者が、スキャナー63からの入力データ65のみに基づいて修正作業を行うよりも、迅速且つ的確に修正作業を行うことができ、以って労力の軽減を図ることもできる。
【0095】
[変形例]
上記の実施形態においては、データ受付処理サーバ60が電子ペン10からの記入データ54と、OCR処理した入力データ65とを夫々テキストデータに変換した後に照合することにより、修正作業の効率化を図ることとしているが、これに限らず、以下に示す方法によりそれらを実現するような構成としてもよい。
【0096】
先ず、データ受付処理サーバ60が、電子ペン10から取得した記入データ54(テキストデータへの変換済み)と、営業許可申請書40(原本)の記入内容に基づいてオペレータにより入力されることにより取得したデータ(テキストデータ)とを照合し、そのデータ照合の結果出力に基づいて保健所側の受付担当者などが修正作業を行う(以下、「電子ペン修正データ」と呼ぶ。)。
【0097】
次に、データ受付処理サーバ60は、上述のOCR処理した入力データ65と、電子ペン修正データとを照合し、そのデータ照合の結果出力に基づいて保健所側の受付担当者などが修正作業を行う。即ち、電子ペン修正データと、OCR処理した入力データ65とを利用するようにして、更なるチェック手段を設けるような構成にしてもよい。
【0098】
また、上記の変形例に加えて、データ受付処理サーバ60が、電子ペン10からの記入データ54(テキストデータへの変換済み)、つまり修正を加えていない電子ペン10からの記入データ54(テキストデータ)をも照合することにより、よりチェック手段を充実させた構成としてもよい。具体的には、電子ペン10からの記入データ54と、電子ペン修正データと、OCR処理した入力データ65とを、それぞれ照合するような構成としてもよい。
【0099】
また、上記の実施形態においては、営業許可申請書40上に設けられた全ての記入欄40a〜40fの枠内にドットパターンを設けて、OCR処理及び電子ペン10によるデータ取得の両方を行うこととしているが、これに限らず、営業許可申請書40上に設けられた記入欄40a〜40fのうち特定の記入欄の枠内の記入内容、具体的には、誤認識率の高い記入欄の枠内の記入内容のみを電子ペン10による入力対象としてもよい。例えば、営業許可申請書40中の記入枠のサイズが小さい記入欄や多数の漢字が記入される記入欄など、OCR処理による誤認識率が高いと想定される記入欄については電子ペン10によるデータ取得を可能とするようにドットパターンを配置し、サイズの大きい記入欄や数字のみが記入される記入欄など、誤認識率が比較的低いと想定される記入欄は電子ペン10によるデータ取得を不要として、営業許可申請書40上にドットパターンを設けないこととしてもよい。これにより、営業許可申請書40上にチェックボックス欄40hを設けることなく、OCR処理により得られた入力データとの照合対象すべき記入データ54を取得することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者は、官公庁などに対して各種申請手続きをするために、OCR帳票として作成され、電子ペンにより記入可能な申請書類などを使用する。このため、利用者が電子ペンを利用してその申請書類への記入、及び記入済みの申請書類を官公庁などに郵送することにより、官公庁などは、電子ペンからの記入データ、及びその記入済みの申請書類をOCR処理することにより得られる入力データを、それぞれサーバ内などに取得することが可能となる。
【0101】
したがって、官公庁などは、そのサーバ内などに取得した電子ペン及びスキャナーの双方からの記入又は入力データ同士を夫々テキストデータに変換した後に照合することにより、それらのデータの相違箇所を、そのサーバなどの画面上に表示することができる。
【0102】
よって、官公庁などにおいては、利用者により記入された申請書類の記入内容(原本)と、サーバなどが画面上に明示したその相違箇所のデータとを見比べて、所要の修正作業を行うことができる。つまり、本発明によれば電子ペン又はサーバにより生成された記入データ(テキストデータ)と、OCR処理した入力データとを照合し、その相違箇所のみ修正作業を行えるように構成しているので、迅速且つ的確に修正作業を行え、尚且つ労力の軽減をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。
【図2】 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である
【図3】 専用ペーパーにプリントされたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。
【図4】 ドットパターン及びそれに対応する情報の例を示す。
【図5】 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。
【図6】 帳票の例を示す。
【図7】 営業許可申請書を利用したデータ受付処理の概要を示す図である。
【図8】 営業許可申請書の構成例を示す図である。
【図9】 営業許可申請書の記入内容を電子ペン内に取得したときのデータ構造を示す。
【図10】 データ受付処理サーバの画面上に電子ペンからの記入データ及びスキャナーからの入力データを夫々テキストデータとして表示した一例を示す。
【図11】 データ受付処理サーバの画面上にデータ照合の結果出力を表示した一例を示す。
Claims (12)
- ネットワークを通じて通信可能に接続されたサーバ装置、端末装置、及び光学式読取装置を備え、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対して当該電子ペンを利用して行われた記入に対応する記入データを処理するデータ受付処理システムのサーバ装置において、
前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られることで前記電子ペンを通じて取得された第1の記入データを端末装置からネットワークを通じて受信する手段と、
前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することにより第2の記入データを生成する手段と、
前記第1の記入データと前記第2の記入データとを照合する照合手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - ネットワークを通じて通信可能に接続されたサーバ装置、端末装置及び光学式読取装置を備え、電子ペンにより読み取り可能な位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対して当該電子ペンを利用して行われた記入に対応する記入データを処理するデータ受付処理システムのサーバ装置において、
前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られることで、前記電子ペンを通じて取得されたデータを端末装置からネットワークを通じて受信する手段と、
前記電子ペンから取得した前記データに基づいて、第1の記入データを生成する手段と、
前記電子ペン用OCR帳票に対して前記電子ペンにより記入されて、前記電子ペンのインクにより形成された記入内容を前記光学式読取装置により読取り、OCR処理することにより第2の記入データを生成する手段と、
前記第1の記入データと前記第2の記入データとを照合する照合手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記照合手段によって照合することにより得られる結果情報を出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
- 前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを相互に対応付けて表示することを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
- 前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データの相違する部分を、他の部分と識別可能な状態で表示することを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。
- 位置座標を示すドットパターンが印刷された電子ペン用OCR帳票に対する記入に対応して、前記ドットパターンを読み取る電子ペンと、
前記電子ペンにより記入することで、前記電子ペンのインクにより電子ペン用OCR帳票上に形成された記入内容を読取る光学式読取装置と、
前記電子ペンにより前記ドットパターンが読み取られて生成されたデータがテキスト化された第1の記入データと、前記光学式読取装置によって読み取られ、OCR処理によりテキスト化された第2の記入データとを照合する照合手段と
を備えることを特徴とするデータ受付処理システム。 - 前記照合手段は、サーバ装置に備えられ、
前記電子ペンが前記ドットパターンを読み取ることにより生成されたデータ、又は当該データがテキスト化された第1の記入データは、ネットワークを介して、前記サーバ装置に受信されることを特徴とする請求項6に記載のデータ受付処理システム。 - 前記電子ペン用OCR帳票は、OCR処理の対象となる記入事項を記入すべき1つ又は複数の記入欄を有し、各記入欄には、前記電子ペンにより光学的に認識可能に印刷された前記ドットパターンが形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のデータ受付処理システム。
- 前記電子ペン用OCR帳票には、OCR処理により得られた第2の記入データのうち、照合の対象とすべき記入データを選択するために、前記電子ペンによりチェックを行うためのチェック欄が設けられ、
前記照合手段は、前記チェック欄に前記電子ペンによってチェックされた記入データを
照合の対象とすることを特徴とする請求項8に記載のデータ受付処理システム。 - 前記照合手段によって照合することにより得られる結果情報を出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項6〜9のうちいずれか一項に記載のデータ受付処理システム。
- 前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データとを相互に対応付けて表示することを特徴とする請求項10に記載のデータ受付処理システム。
- 前記出力手段は、前記第1の記入データと前記第2の記入データの相違する部分を、他の部分と識別可能な状態で表示することを特徴とする請求項10に記載のデータ受付処理システム。
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