以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものでなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下の実施形態において、種々の変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
以下において、特に断らない限り、発明を実施するための形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明の実施形態に従う装置、例えばコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、スマートフォン、ゲーム端末、インターネット・テレビ及び販売時点管理(POS)システムを実現するための情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
装置(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は好ましくは、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のCore i(商標)シリーズ、Core 2(商標)シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ、若しくはCeleron(登録商標)シリーズ、AMD社のOpteron(商標)シリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(商標)シリーズ、Sempron(商標)若しくはAシリーズ、又は、NVIVA社のTegra(商標)モバイル・プロセッサが使用されうる。バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。ディスプレイ(106)は、装置(101)内に埋め込まれていてもよい。また、ディスプレイ(106)は、装置(101)に有線的に又は無線的に接続されうる。バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばシリコン・ディスク又はハードディスクと、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブとが接続されうる。バス(104)にはさらに、キーボード・マウスコントローラ(110)又はUSBバス(図示せず)を介して、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうる。
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、J2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、その他のプログラム、及びデータが、メイン・メモリにロード可能に記憶されている。また、ディスク(108)には、文章の入力乃至は編集を可能にするソフトウェア、文字変換処理ソフトウェアであるフロント・エンド・プロセッサ(FEP)がメイン・メモリにロード可能に記憶されている。オペレーティング・システムは、例えば、マイクロソフト・コーポレーションが提供するWindows(登録商標)オペレーティング・システム、アップル・コンピュータ・インコーポレイテッドが提供するMacOS(登録商標)若しくはiOS(登録商標)、X Window Systemを備えるUNIX(登録商標)系システム(たとえば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(登録商標)が提供するAIX(登録商標))、その他Android(登録商標)のような、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)マルチウィンドウ環境をサポートするオペレーティング・システムでありうる。
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラムをディスク(108)にインストールするために使用される。
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、装置(101)を通信回線(115)に物理的に接続する役割を担い、装置(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は、有線LAN環境、又は例えばIEEE802.11a/b/g/nなどの無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境であってもよい。また、通信インターフェースは、ブルートゥース又は赤外線通信の機能を備えうる。
以上の説明により、本発明の実施の形態に従うコンピュータは、通常のパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、メインフレームなどのコンピュータ、または、これらの組み合わせを含むシステムによって実現されうる。また、本発明の実施の形態に従う携帯情報端末(PDA)及びタブレット端末は、携帯可能なコンピュータでありうる。また、本発明の実施の携帯に従う販売時点管理(POS)システムは、上記の通常のコンピュータ上にPOSシステム用のソフトウェアをインストールすることによって実現されうる。
以上から、本発明の実施の形態において使用される装置は、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではないことを理解することができるであろう。
図2Aは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の一つの実施形態に従う装置の機能ブロック図である。
本発明を実施するために、装置(101)及び当該装置(101)と通信可能なデジタルペン(241)が用いられる。
装置(101)は、図1に従うハードウェア構成を有しうる。装置(101)は、中継手段(231)を介してデジタルペン(241)と無線で又は有線で通信しうる。
装置(101)は、通信手段(201)、検出手段(202)、特定手段(203)、置き換え手段(204)、メモリ(205)、及び記憶装置(206)を備えうる。
通信手段(201)は、有線又は無線で、中継手段(231)に接続されうる。通信手段(201)は、中継手段(231)を介して、デジタルペン(241)から情報又は命令を受け取り、又は、デジタルペン(241)に情報又は命令を送る。通信手段(201)は、中継手段(231)との間の通信が無線で行われる場合、ブルートゥース又は赤外線通信の送受信機能を備えうる。また、通信手段(201)は、中継手段(231)を介して受け取ったデジタルペン(241)からの情報を検出手段(202)に渡す。
検出手段(202)は、記入情報検出手段(211)、OCR(Optical Character Recognition)手段/位置情報検出手段(212)、及び修正記号検出手段(213)を備えうる。
記入情報検出手段(211)は、ユーザがデジタルペン(241)を使用して物理的媒体上に記入したデータ、すなわちデジタルペン(241)のペン先の移動軌跡データを取得し、当該取得した情報をOCR手段/位置情報検出手段(212)及び修正記号検出手段(213)に渡す。
OCR手段/位置情報検出手段(212)は、記入情報検出手段(211)から渡されたデジタルペン(241)からの情報に基づいて、物理的媒体上に記入された文字若しくは数字をテキスト化し又は図形を認識し(OCR手段)、且つ、デジタルペン(241)からの情報に基づいて、デジタルペン(241)が物理的媒体上のどこに位置しているかの位置情報(以下、デジタルペンの位置情報ともいう)を検出し乃至は計算する(位置情報検出手段)。デジタルペン(241)からの情報は、例えば、デジタルペン(241)のペン先の動き(すなわち軌跡)でありうる。OCR手段は、当業者に知られている技術を任意に使用しうる。OCR手段と位置情報検出手段とは一体でなくてもよい。
OCR手段/位置情報検出手段(212)は、装置(101)ではなく、デジタルペン(241)それ自体が備えていてもよい(252)。
修正記号検出手段(213)は、記入情報検出手段(211)から渡されたデジタルペン(241)からの情報に基づいて、デジタルペン(241)によるユーザ記入が修正記号であるかどうかを判定する。修正記号は、例えば、取り消し線(一重線、二重線など)、×マーク、及び波マークなどでありうる。ユーザは、どのような修正記号を使用するかを予め指定することができ、又は、上記に示す複数の修正記号を任意に組み合わせて使用することも可能である。
特定手段(203)は、デジタルペン(241)を用いて修正記号が手書き可能な物理的媒体上に付加されることを検出することに応じて、修正記号が付加されたときのデジタルペン(241)の位置情報に基づいて、物理的媒体上のどの項目フィールド名に関連付けられた第1領域内に記入された情報が修正されうるかを特定する。
置き換え手段(204)は、メモリ(205)に格納されている情報、例えば記憶装置(206)中に格納されたデータベース(224)中の又はメモリ(205)中に格納された一時テーブル(214)中の属性値(第1領域内に記入された情報に対応する属性値)を、修正された情報に対応する属性値(例えば、第2領域内に記入された情報に対応する属性値)に置き換える。一時テーブル(214)は、データベース(224)の全部又は一部でありうる。すなわち、置き換え手段(204)は、メモリ(205)に格納されている情報である修正前の属性値を、修正後の属性値に更新する。「記入された情報」とは、デジタルペンによって記入された情報であり、例えば文字、数字又は図形でありうる。「記入された情報に対応する属性値」とは、デジタルペンによって記入された情報をテキスト化したもの、又は当該テキスト化したものをデータベース保存のために変換したものである。デジタルペンによって記入された情報をテキスト化したものとは、例えば、電子化された文字又は数字である。当該テキスト化したものをデータベース保存のために変換したものとは、例えばテキスト化されたデータが日付である場合に、当該日付をシリアル値に変更したものであり、あるいは、特定の文字列を別の文字列又は数値に変換したものでありうる。
メモリ(205)は、記憶装置(206)中に格納されている情報、例えばデータベース(224)の全部又は一部である一時テーブル(214)を格納しうる。また、メモリ(205)は、紙帳票位置データ(下記図4Cを参照)を格納しうる。メモリ(205)は、例えば、半導体メモリでありうる。
記憶装置(206)は、装置(101)の中に備えられている(すなわち埋め込まれている)か、又は、ケーブルを介して、又は、有線若しくは無線のイントラネットワーク若しくはインターネットワークを介して装置(101)に接続されうる。記憶装置(206)は、例えば、ハードディスク・ドライブ(HDD)又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)でありうる。
記憶装置(206)は、手書き可能な物理的媒体の位置情報(221)(以下、位置情報(221)ともいう)、辞書(222)、及びデータベース(224)を格納しうる。また、記憶装置(206)は、紙帳票位置データ(下記図4Cを参照)を格納しうる。
本明細書において、記憶手段という場合、メモリ(205)及び記憶装置(206)を包含し、いずれかに限定されるものではないことに留意されたい。
位置情報(221)は、手書き可能な物理的媒体上にある項目フィールド名が記入されている領域(以下、項目フィールド名領域ともいう)、及び当該項目フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域の各位置情報を格納しうる。代替的に、位置情報(221)は、上記項目フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域の位置情報だけを格納しうる。
辞書(222)は、OCR手段によって文字を認識する際に使用される単語辞書である。辞書(222)は、当業者によって知られている方法により作成されたものでありうる。
データベース(224)は、手書き可能な物理的情報上の項目フィールド名、及び、当該項目フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域内に記入された文字又は数字を格納する。なお、本発明において、情報を記入するための領域内に記入された文字又は数字は、データベースでなく、単なるデータの羅列形式(例えば、テキスト形式及びCSV形式)としてファイル又はメモリ中に格納されてもよい。
デジタルペン(241)は、手書き可能な物理的媒体上に文字若しくは数字又は図形などを直接記入することが可能なペン先を有するペンである。装置(101)は、デジタルペン(241)が移動することで、デジタルペンのペン先(例えば、ボールペンでありうる)の位置を、例えばソナーでトラッキングし、上記物理的媒体上での書き込みと同時に、書き込まれた内容を電子化することが可能である。デジタルペン(241)は、例えば、MVPenテクノロジーズ株式会社から発売されているMVペン(商標)、ぺんてる株式会社から発売されているairpen(商標)、ゼブラ株式会社から発売されているTegakiPAD(商標)、及び、ワコム株式会社から発売されているInkling(商標)などを任意に使用しうる。
デジタルペン(241)は、通信手段(251)、及び、任意的に、OCR手段/位置情報検出手段(252)を有しうる。また、デジタルペン(241)は、小型の液晶画面を備えうる。当該液晶画面は、装置(101)からのメッセージ、例えばエラーメッセージを表示しうる。また、デジタルペン(241)は、当該デジタルペンを振動させるための振動装置(図示せず)を備えうる。当該振動装置は、装置(101)からのメッセージに応じて、例えばエラーメッセージを受信することに応じて振動を発しうる。また、デジタルペン(241)は、音を発するためのスピーカーを備えうる。当該スピーカーは、装置(101)からのメッセージ、例えばエラーメッセージを通知しうる。
通信手段(251)は、中継手段(231)を介して、そのペン先の軌跡データを装置(101)に送信する。また、通信手段(251)は、中継手段(231)を介してデジタルペン(241)からの命令を送信する。また、通信手段(251)は、中継手段(231)を介して、装置(101)から情報又は命令を受信する。
OCR手段/位置情報検出手段(252)は、デジタルペン(241)が読み取った情報に基づいて、物理的媒体上に記入された文字若しくは数字をテキスト化し又は図形を認識し(OCR手段)、且つ、デジタルペン(241)の位置情報に基づいて、デジタルペン(241)が物理的媒体上のどこに位置しているかの位置情報(デジタルペンの位置情報)を検出し乃至は計算する(位置情報検出手段)。OCR手段は、当業者に知られている技術を任意に使用しうる。OCR手段と位置情報検出手段とは一体でなくてもよい。デジタルペン(241)は、例えばアノトペンでありうる。
デジタルペン(241)は、その先にペン先を有する。ペン先は、手書き可能な物理的媒体上に文字、数字又は図形等を記入できるペン先であればよい。ペン先は、例えば、ボールペン、情報処理端末の画面上に文字、数字又は図形等を記入できるペンでありうる。手書き可能な物理的媒体は、例えば、紙媒体、電子紙媒体、情報処理端末の手書き可能な画面を備える情報処理端末でありうる。紙媒体に関して、その上に文字を書ければ特にその紙質などの特性は問題ではない。電子紙媒体は、例えば電子メモパッドであり、例えば感圧式の液晶画面を備えた電子機器である。電子紙媒体は、例えば、アメリカ合衆国のKent Displaysの子会社であるiMPROV ELECTRONICSが販売している電子メモパッド「ブギーボード」(Boogie Board)(登録商標)でありうる。情報処理端末の手書き可能な画面を備える情報処理端末は、携帯情報端末、例えばタブレット端末及びPDAでありうる。
中継手段(231)は、例えば、デジタルペン(241)のペン先から発信された赤外線(光)と超音波(音)とを受信し、ペン先の動きを求めて、当該求めたデータ(ペン先の動きの軌跡データでありうる)をデジタルペンの情報としうる。中継手段(231)は、独立したハードウェアである中継装置又は中継モジュールでありうる。中継手段(231)は、当該デジタルペンの情報を装置(101)に送信する。中継手段(231)は、デジタルペン(241)のペン先から発信された赤外線(光)と超音波(音)を受信するための赤外線センサと超音波センサとを有しうる。中継手段(231)は、例えば物理的媒体の左上隅の所定欄にクリップで留められる。好ましくは、物理的媒体の左上隅の所定欄に、クリップを止めるための位置が印刷されている。
装置(101)は、例えば、電子帳票システムでありうる。電子帳票システムは、例えば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(登録商標)から販売されているTivoli(登録商標) Service Request Manager、又は、Maximo(登録商標) Asset Managementでありうる。
図2Bは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の一つの実施形態に従う装置の機能ブロック図である。
図2Bに示す態様は、図2Aと異なり、デジタルペン(241)が装置(101)と直接通信しうる態様である。図2Bに示す装置(101)、例えば通信手段(201)は、図2Aに示す中継手段(231)の機能を備えうる。図2Bに示す態様は、上記点以外は、図2Aにおける構成と同じである。
図3Aは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であって、所定フィールドを有している例の一つを示す。
図3Aに示す手書き可能な物理的媒体(301)は紙帳票の例であり、在庫管理のための帳票である。
本発明で使用しうる物理的媒体(301)は、所定フィールドを有しており、当該所定フィールドは、1又は複数の項目フィールド名と、当該項目フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域(第1領域)とを含む。項目フィールド名は、数字、記号、若しくは文字、又はそれらの組み合わせ、あるいは、意味をなすタイトルでありうる。項目フィールド名が記入される領域は、好ましくは、四角形、例えば長方形又は正方形によって手書き可能な物理的媒体(301)上に所定の領域(項目フィールド名領域という)が設定されている。ただし、項目フィールド名が記入される領域が四角形で明示されている必要はない。項目フィールド名に関連付けられた領域(第1領域)は、当該第1領域にデジタルペン(241)を用いて、ユーザが情報を記入する欄である。当該第1領域は、好ましくは、手書き可能な物理的媒体(301)上に四角形によって所定の領域が設定されている。
図3Aにおいて、項目フィールド名は、その一部を列挙すると、例えば「部品」、「保管場所」、「ロット・タイプ」及び「出庫単位」である。図3Aにおいて、第1領域に記載されている情報は、その一部を列挙すると、例えば「蛍光灯36形」、「中央保管場所」、「ロットなし」及び「各」である。
図3Bは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であって、所定フィールドを有している例の一つを示す。
図3Bに示す手書き可能な物理的媒体(302)は紙帳票の例であり、作業指示のための管理票である。
図3Cは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であって、所定フィールドを有している例の一つを示す。
図3Cに示す手書き可能な物理的媒体(303)は紙帳票の例であり、作業指示のための管理票である。
図3Dは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であり、本発明でいう所定フィールド及び修正フィールドを有する物理的媒体(311)、並びに、所定フィールドを有する物理的媒体(321)を示す図である。
図3Dの左側に示す物理的媒体(311)は所定フィールド(312)と修正フィールド(313)とを有している。所定フィールド(312)は、1又は複数の項目フィールド名を記入するための項目フィールド名領域(左側)と、当該項目フィールド名領域それぞれに関連付けられた、情報を記入するための(第1領域)(右側)とを含む。1つの項目フィールド名領域は、1又は複数の第1領域に関連付けられていてもよい。項目フィールド名領域は、例えば四角形、例えば長方形若しくは正方形でユーザに視認可能であるように、又は、ユーザに視認可能でないが予め記入された項目フィールド名を囲む所定範囲の領域として特定されうる。同様に、第1領域は、例えば四角形でユーザに視認可能であるように特定されうる。従って、項目フィールド名領域とそれに関連付けられた第1領域は、2つの四角形が横方向に又は縦方向に繋ぎ合わされていてもよく(すなわち、連結されていてもよく)、又は、近接した位置に離れて配置されていてもよい。図3Dに示す物理的媒体(311)では、所定フィールド(312)は、項目フィールド名領域及びそれに関連付けられた第1領域の4組を有している。修正フィールド(313)は、物理的媒体(311)上の、所定フィールド(312)と異なる領域に設定されうる。すなわち、修正フィールド(313)として設定された領域外が所定フィールド(312)であるといえる。図3Dでは、修正フィールド(313)は点線で特定されている。修正フィールド(313)の特定(又は設定)は、ユーザが所定フィールド(312)と区別できる態様であれば何ら制限されない。修正フィールド(313)は、例えば上記した点線以外に実線でもよく、あるいは、予め色づけ(例えば、薄い黄色)されていてもよい。修正フィールド(313)は、物理的媒体(311)上に予め印刷されていてもよく、又は、ユーザによって動的にデジタルペン(241)によって記入されることで設定されてもよい。修正フィールド(313)は、上記第1領域中に記入された情報を、デジタルペン(241)を使用して修正するために使用される。物理的媒体(311)において第1領域中に記入された情報を、デジタルペン(241)を使用して修正をする方法を、下記図8の説明において詳述する。
図3Dの右側に示す物理的媒体(321)は、所定フィールド(322)を有している。所定フィールド(322)は、1又は複数の項目フィールド名を記入するための項目フィールド名領域(左側)と、当該項目フィールド名領域それぞれに関連付けられた、情報を記入するための(第1領域)(右側)とを含む。項目フィールド名領域及び上記第1領域については、上記した物理的媒体(311)で述べた通りである。図3Dに示す物理的媒体(321)では、所定フィールド(322)は、項目フィールド名領域及びそれに関連付けられた第1領域の6組を有している。図3Dの右側に示す物理的媒体(321)は、図3Dの左側に示す物理的媒体(311)と異なり、修正フィールドを有していない。物理的媒体(321)において第1領域中に記入された情報を、デジタルペン(241)を使用して修正する方法を、下記図9A〜9Dの説明において詳述する。
図3Eは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であって、所定フィールド及び修正フィールドを有する媒体、並びに、所定フィールドを有する媒体を示す図である。
図3Eの上側に示す物理的媒体の例は、図3Aに示す物理的媒体(301)と同じである。物理的媒体(301)は、所定フィールド(331)及び(332)、並びに、修正フィールド(333)を有している。ユーザは、物理的媒体(301)上の修正フィールド(333)中に、情報を記入するための領域(第3領域)を予め記入又は印刷しておくことが可能である。代替的に、ユーザは、物理的媒体(301)上の修正フィールド(333)中に、情報を記入するための領域(第4領域)を、デジタルペン(241)を用いて記入することで動的に設定することが可能である。
図3Eの下側に示す物理的媒体の例は、図3Bに示す物理的媒体(302)と同じである。物理的媒体(302)は、所定フィールド(341)〜(344)を有している。しかし、物理的媒体(302)は、修正フィールドを有していない。ユーザは、物理的媒体(302)上の所定フィールド(341)中の余白内に、情報を記入するための領域(第5領域又は第6領域)を、デジタルペン(241)を用いて記入することによって設定することが可能である。
図3Fは、本発明において使用されうる手書き可能な物理的媒体であって、所定フィールド及び修正フィールドを有する媒体、並びに、所定フィールドを有する媒体を示す図である。
図3Fの上側に示す物理的媒体の例は、図3Cに示す物理的媒体(303)と同じである。物理的媒体(303)は、所定フィールド(351)〜(354)を有している。しかし、物理的媒体(303)は、修正フィールドを有していない。ユーザは、物理的媒体(303)上の所定フィールド(351)及び(353)の余白内に及び所定フィールド(354)中に、情報を記入するための領域(第5領域又は第6領域)を、デジタルペン(241)を用いて記入することによって設定することが可能である。
図3Fの下左側及び同右側に示す手書き可能な物理的媒体(361)及び(371)の例はいずれも紙帳票の例であり、請求書のための帳票である。
物理的媒体(361)は、所定フィールド(362)を有しており、当該所定フィールド(362)は、「請求書受領日」、「送金予定日」、「送金先」及び「送金額」という項目フィールド名と、当該当該項目フィールド名それぞれに関連付けられた、「2011/11/03」、「2011/11/05」、「XXX株式会社」、及び「50,000円」という情報が記入された領域(第1領域)とを含んでいる。また、物理的媒体(361)は、修正フィールド(363)を含む。修正フィールド(363)は、1つ又は複数の修正フィールド名(364)を有する。修正フィールド名は、例えば、数字、記号若しくは文字、又はそれらの組み合わせでありうる。また、修正フィールド(363)は、上記修正フィールド名(364)それぞれに関連付けられた、情報を記入するための領域(365)をさらに有しうる。情報を記入するための領域(365)は、予め物理的媒体(361)上に印刷されていてもよく、又は、ユーザによってデジタルペン(241)を使用して、修正フィールド(363)内に動的に記入されてもよい。物理的媒体(361)において第1領域中に記入された情報を、デジタルペン(241)を使用して修正する方法を、下記図5A及び図8の説明において詳述する。
物理的媒体(371)は、所定フィールド(372)を有しており、当該所定フィールド(372)は、物理的媒体(361)と同じ項目フィールド名(「請求書受領日」、「送金予定日」、「送金先」及び「送金額」)と、当該当該項目フィールド名それぞれに関連付けられた、情報が記入された領域(第1領域)とを含んでいる。しかし、物理的媒体(371)は、修正フィールドを有していない。物理的媒体(371)において第1領域中に記入された情報を、デジタルペン(241)を使用して修正する方法を、下記図6A〜図6D、及び、図9A〜図9Dの説明において詳述する。
図4Aは、本発明において使用しうる、手書き可能な物理的媒体の例である紙帳票(401)と、装置(101)に接続された表示装置(106)上で表示される情報(電子帳票の例)(403)との関係を示す図である。
紙帳票(401)には、中継手段(231)が付されている。
紙帳票(401)は、項目フィールド名(411−1〜411−n)(nは整数である)と、項目フィールド名(411−1〜411−n)それぞれに関連付けられた、情報を記入するための領域(412−1〜412−n)(第1領域)とを有している。各項目フィールド名(411−1〜411−n)と、それに対応する第1領域に記入された情報(412−1〜412−n)は、記憶装置(206)中に、例えばデータベース(224)として、又は、メモリ(205)中に、例えばレコードとして格納されうる。代替的には、第1領域に記入された情報(412−1〜412−n)は、CSV形式、カンマ形式などのテキスト形式、アプリケーションに特有の保存形式で保存されうる。また、紙帳票(401)は、当該1つの紙帳票を識別するための帳票番号(415)を有しうる。帳票番号(415)は、例えば、紙帳票(401)の四隅のいずれかに記入又は印刷されうる。帳票番号(415)ごとに、1枚の帳票が存在しうる。
データベース(224)は、テーブル(402)を含む。テーブル(402)は、1つ又は複数のレコード1〜N(Nは整数である)を保存する。レコード1〜Nそれぞれは、1つの紙帳票に対応する。下記では、レコード1が、紙帳票(401)のレコードに対応するとして説明をする。また、レコードの詳細を、下記図4Bの説明において詳述する。
各レコード1〜Nに記憶されたレコードの内容は、任意的に、表示装置(106)上において、各電子帳票(403)の内容として表示されうる。電子帳票(403)の各項目名(413−1〜413−n)は、物理的媒体である紙帳票(401)に記入された各項目フィールド名(411−1〜411−n)をテキスト化した情報(項目フィールド名に対応する属性値である)である。電子帳票(403)の各情報(414−1〜414−n)は、物理的媒体(401)上の第1領域に記入された情報(412−1〜412−n)をテキスト化した情報(第1領域内に記入された情報に対応する属性値である)である。
図4Bは、本発明において使用しうる、手書き可能な物理的媒体の例である紙帳票(401)と、装置(101)の記憶手段(205、206)内に格納された情報(テーブルの例)(402)との関係を示す図である。
図4Bに示す紙帳票(401)は、図4Aに示す紙帳票(401)と同じである。
レコード1(421−1)は、紙帳票(401)の帳票番号(415)に対応する属性名0「帳票番号」、並びに、紙帳票(401)の各項目フィールド名(411−1〜411−n)に対応する属性名1〜属性名n(nは整数である)(422−1〜422−n)を有する。属性名0「帳票番号」は、データベース用語でいう主キーに該当する。図4Bの場合、レコード1(421−1)の属性名1(422−1)は、紙帳票(401)上の項目フィールド名(411−1)である「請求書受領日」であり、属性名2(422−2)は、項目フィールド名(411−2)である「送金予定日」であり、属性名3(422−3)は、項目フィールド名(411−3)である「送金先」であり、及び、属性名4(422−4)は、項目フィールド名(411−4)である「送金額」である。
レコード1(421−1)は、紙帳票(401)の帳票番号(415)、並びに、紙帳票(401)の各第1領域(412−1〜412−n)に記入された情報に対応する属性値(422−1〜422−n)を含む。レコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値は、第1領域(412−1)に記入された情報に対応する属性値「2011/11/03」であり、レコード1(421−1)の属性名2(422−2)の属性値は、第1領域(412−2)に記入された情報に対応する属性値「2011/11/05」であり、レコード1(421−1)の属性名3(422−3)の属性値は、第1領域(412−3)に記入された情報に対応する属性値「XXX株式会社」であり、及び、レコード1(421−1)の属性名4(422−4)の属性値は、第1領域(412−4)に記入された情報に対応する属性値「50,000」である。
図4Cは、本発明において使用しうる、手書き可能な物理的媒体の例である紙帳票(401)、装置(101)の記憶手段(205、206)内に格納された情報(テーブルの例)、及び装置(101)の記憶手段(205、206)内に格納された紙帳票位置データ(テーブルの例)の関係を示す図である。
図4Cに示す紙帳票(401)は、図4Aに示す紙帳票(401)と同じである。紙帳票(401)の横軸をX軸、及びその縦軸をY軸とする。
紙帳票位置データ(403)は、テーブル(402)レコードごとに作成されうる。紙帳票位置データ(403)の各レコード1〜n(431−1〜431−n)は、フィールド名(432−2)と入力位置(433−1〜433−3)とを紐付けるために持っているデータである。紙帳票位置データ(403)の各レコード(431―1〜431−n)は、フィールド番号(433−1)、及びに、紙帳票(401)の各項目フィールド名(411−1〜411−n)の一つに対応するフィールド名(432−2)、並びに、紙帳票(401)の各第1領域(412−1〜412−n)の各物理的位置(433−1〜433−3)を格納する。フィールド番号(433−1)は、データベース用語でいう主キーに該当する。各フィールド名(432−2)は、紙帳票位置データ(403)の各属性名1(431−1)〜属性名n(431−n)に対応する。各物理的位置(433−1〜433−3)はフィールド名(432−2)に対応する、紙帳票(401)上の物理的位置であり、例えば、X始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)として表されうる。
上記第1の領域が紙帳票に印刷されている場合、そのX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)は、紙帳票位置データ(403)中に予め登録されうる。当該位置は、例えば、印刷した紙帳票をOCRにかけて各座標を求めることによって、又は、デジタルペン(241)を用いて、上記第1の領域をなぞることによって、若しくは、各第1の領域(412−1〜412−n)の四隅をデジタルペン(241)でポイントすることによって、特定されうる。
また、上記第1の領域(412−1〜412−n)が紙帳票に印刷されていない場合でも、デジタルペン(241)を用いて上記第1の領域(412−1〜412−n)が記入される場合、そのX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)が計算されて、紙帳票位置データ(403)中に動的に登録されうる。
なお、図4Cでは、紙帳票位置データ(403)は、紙帳票(401)の各第1領域(412−1〜412−n)についてのX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)をレコード1〜レコードnとして格納している。紙帳票位置データ(403)は、さらに、項目フィールド名又は項目フィールド名領域のX始点及び終点並びにY始点及び終点;所定フィールドのX始点及び終点並びにY始点及び終点;当該所定フィールド中に設定された、情報を記入するための領域(第5領域又は第6領域)のX始点及び終点並びにY始点及び終点、及び当該所定フィールド領域に関連付けられた、修正フィールド名の領域のX始点及び終点並びにY始点及び終点;並びに、修正フィールドのX始点及び終点並びにY始点及び終点;当該修正フィールド中に設定された、情報を記入するための領域(第3領域又は第4領域)のX始点及び終点並びにY始点及び終点、及び当該修正フィールド領域に関連付けられた、修正フィールド名の領域のX始点及び終点並びにY始点及び終点を格納しうる。例えば、紙帳票(401)が、図3Fに示す紙媒体(361)である場合、すなわち、紙帳票(401)が修正フィールドを有する場合、紙帳票位置データ(403)は、フィールド名(432−1)が空であり、修正フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域(365)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)を格納しているレコードをさらに有しうる。
図5Aは、本発明の一つの実施態様に従う、修正フィールドを使用して情報を修正することを示すための図である。
図5Aに示す紙帳票(401)は、図3Fに示す紙帳票(361)と同じである。紙帳票(401)は、所定フィールド(501)と修正フィールド(502)とを有している。紙帳票(401)には、中継手段(231)が取り付けられている。
ユーザは、項目フィールド名「請求書受領日」に対応する情報として記入されている「2011/11/03」という記載を「2011/11/04」に修正したいとする。ユーザは、当該修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1a)〜(5a)を行う。
(1a) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、「2011/11/03」上に、又は、「2011/11/03」が記入されている第1領域(412−1)内に、取り消し線、例えば二重線「=」又は×マークを記入する。
(2a) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、項目フィールド名「請求書受領日」が記載された項目フィールド名領域又は第1領域(412−1)に隣接して又はその近傍に、四角(511)を記入する。四角(511)の大きさは、下記操作(3a)に示すように、修正フィールド名を特定するための番号「1」が記入できる大きさであれば特に制限されない。
(3a) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(511)内に、修正フィールド(502)上の修正フィールド名を特定するための番号「1」を記入する。当該番号が記入されることによって、第1領域(412−1)と、上記特定された修正フィールド名「1」に関連付けられた領域(512)とが関連付けられる。例えば、一態様として、項目フィールド名「請求書受領日」の属性値を記入する欄が、第1領域(412−1)から、上記特定された修正フィールド名「1」に関連付けられた領域(512)に変更されたとみなすことができる。上記関連付けは、例えば、図4Cに示す紙帳票データ(403)のレコード1の属性名1の各座標値(X始点、X終点、Y始点及びY終点)が、第1領域の座標値から、上記特定された修正フィールド名「1」に関連付けられた領域(512)の座標値に置き換えられることによって行われうる。
(4a) 次に、修正フィールド(502)内に、修正内容を記入するための領域が予め記載乃至は記入されていない場合、ユーザは下記操作を行う。ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正フィールド(502)内において、修正フィールド名「1」が記載された近傍に、四角(512)(第4領域)を記入する。四角(512)の大きさは、下記操作(5a)に示すように、修正内容「2011/11/04」が記入できる大きさであれば特に制限されない。一方、修正フィールド(502)内に、修正フィールド名「1」に関連付けられた修正内容を記入するための領域(第3領域)が予め印刷されている場合には、ユーザは次の操作(5a)に進む。
(5a) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(512)内に、修正内容「2011/11/04」を記入する。
上記(1a)〜(5a)に示す操作によって、テーブル(402)中のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、当初記入値である「2011/11/03」から、上記記入された「2011/11/04」に置き換えられる。
上記操作(1a)〜(5a)では、ユーザの操作の観点から、修正フィールドを使用して情報を修正する方法を説明した。下記(A1)〜(E1)において、本発明に従う装置(101)の観点から、修正フィールドを使用して情報を修正する方法を説明する(図8に記載のフローチャートも併せて参照されたい)。
(A1) ユーザの上記操作(1a)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である二重線が記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、項目フィールド名「請求書受領日」、「送金予定日」、「送金先」、及び「送金額」のうちのいずれの項目フィールド名に関連付けられた第1領域(412−1〜412−4)内に記入された情報に修正記号が記入されたかを特定する。特定手段(203)は、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、項目フィールド名「請求書受領日」に関連付けられた第1領域(412−1)を特定する。
(B1) ユーザの上記操作(2a)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(511)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に四角(511)が検出されたので、四角(511)が修正フィールド名(364)を記入するために用意された領域であることを認識する。
(C1) ユーザの上記操作(3a)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(511)内に記入された番号「1」を特定する。そして、修正フィールド(502)内に、修正内容を記入するための領域(第3領域)が予め印刷されている場合には、四角(512)(第3領域)を、第1領域(412−1)に関連付ける。
(D1) ユーザの上記操作(4a)に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(512)(第4領域又は第5領域)を第1領域(412−1)に関連付ける。当該関連付けは、上記に記載した通り、図4Cに示す紙帳票データ(403)のレコード1の属性名1の各座標値(X始点、X終点、Y始点及びY終点)を、第1領域の座標値から、上記特定された修正フィールド名「1」に関連付けられた領域(512)の座標値に置き換えることによって行われうる。
(E1) ユーザの上記操作(5a)に応じて、置き換え手段(204)は、四角(512)内に修正内容「2011/11/04」が記入されることに応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のフィールド名(432−2)「請求書受領日」をクリアにし、且つ、予め用意されていた修正フィールド名「1」に関連付けられた修正内容を記入するための領域(第3領域)の物理的位置データを格納するレコード(例えばレコード100(図示せず))のフィールド名(432−2)に「請求書受領日」というフィールド名を入力する。また、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(512)に記入された情報をテキスト化する。引き続き、置き換え手段(204)は、テーブル(402)中のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/03」から、上記テキスト化された「2011/11/04」に置き換える。
図5Bは、図5Aにおける修正フィールドを使用して情報を修正した後に、さらに当該情報を修正することを示すための図である。
図5Bに示す紙帳票(401)は図5Aに示す紙帳票(401)と同じであり、従って、図3Fに示す紙帳票(361)と同じである。
ユーザは、修正フィールド名「1」に対応する情報として記入していた「2011/11/04」という記載を「2011/11/02」にさらに修正したいとする。ユーザは、当該修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1a’)〜(5a’)を行う。
(1a’) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(511)内に記載されている数字「1」上に、又は、四角(511)上に、取り消し線、例えば「×」のマークを記入する。
(2a’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(511)に隣接して又はその近傍に、四角(513)を記入する。四角(513)の大きさは、下記操作(3a’)に示すように、修正フィールド名を特定するための番号「2」が記入できる大きさであれば特に制限されない。
(3a’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(513)内に、修正フィールド名を特定するための番号「2」を記入する。
(4a’) 次に、修正フィールド(502)内に、修正内容を記入するための領域が予め記載乃至は記入されていない場合、ユーザは下記操作を行う。ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正フィールド(502)内において、修正フィールド名「2」が記載された近傍に、四角(514)(第4領域)を記入する。四角(514)の大きさは、下記操作(5a’)に示すように、修正内容「2011/11/02」が記入できる大きさであれば特に制限されない。一方、修正フィールド(502)内に、修正フィールド名「2」に関連付けられた修正内容を記入するための領域(第3領域)が予め印刷されている場合には、ユーザは次の操作(5a’)に進む。
(5a’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(514)内に、修正内容「2011/11/02」を記入する。
上記(1a’)〜(5a’)に示す操作によって、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、図5Aにおいて説明した方法によって置き換えられた「2011/11/04」から、上記記入された「2011/11/02」にさらに置き換えられる。
上記操作(1a’)〜(5a’)では、ユーザの操作の観点から、修正フィールドを使用して情報をさらに修正する方法を説明した。下記(A1’)〜(E1’)において、本発明に従う装置(101)の観点から、修正フィールドを使用して情報をさらに修正する方法を説明する。
(A1’) ユーザの上記操作(1a’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である×マークが記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(511)内に上記修正記号が記入されたことを特定する。特定手段(203)は、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、四角(511)を特定する。
(B1’) ユーザの上記操作(2a’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(513)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に四角(513)が検出されたので、四角(513)が修正フィールド名(364)を記入するために用意された領域であることを認識する。
(C1’) ユーザの上記操作(3a’)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(513)内に記入された番号「2」を特定する。そして、修正フィールド(502)内に、修正内容を記入するための領域(第3領域)が予め印刷されている場合には、四角(513)(第4領域)を、四角(511)(第4領域)を通じて第1領域(412−1)に間接的に、又は、第1領域(412−1)に直接的に、関連付ける。
(D1’) ユーザの上記操作(4a’)に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(514)(第4領域)を、四角(511)を通じて第1領域(412−1)に間接的に、又は、第1領域(412−1)に直接的に、関連付ける。
(E1’) ユーザの上記操作(5a’)に応じて、置き換え手段(204)は、四角(514)内に修正内容「2011/11/02」が記入されることに応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のフィールド名(432−100)(図示せず)「請求書受領日」をクリアにし、且つ、予め用意されていた修正フィールド名「2」に関連付けられた修正内容を記入するための領域(第3領域)の物理的位置データを格納するレコード(例えばレコード101(図示せず))のフィールド名(432−2)に「請求書受領日」というフィールド名を入力する。また、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(514)(第4領域)に記入された情報をテキスト化する。引き続き、置き換え手段(204)は、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/04」から、上記テキスト化された「2011/11/02」に置き換える。
図6Aは、本発明の一つの実施態様に従う、物理的媒体上に、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)を記入して、当該修正領域を使用して情報を修正することを示すための図である。
図6Aに示す紙帳票(401)は、図3Fに示す紙帳票(371)と同じである。紙帳票(401)は、所定フィールド(601)を有しているが、修正フィールドを有していない。紙帳票(401)には、中継手段(231)が取り付けられている。
ユーザは、項目フィールド名「請求書受領日」に対応する情報として記入されている「2011/11/03」という記載を「2011/11/04」に修正したいとする。ユーザは、当該修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1b)〜(4b)を行う。
(1b) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、「2011/11/03」上に、又は、「2011/11/03」が記入されている第1領域(412−1)内に、取り消し線、例えば二重線「=」を記入する。
(2b) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、所定フィールド(601)内の空白領域(何も記載されていない領域)に、修正内容を記入するための領域である四角(611)(第5領域)を記入する。四角(611)の大きさは、下記操作(3b)に示すように、修正内容「2011/11/04」が記入できる大きさであれば特に制限されない。従って、四角(611)を記入できれば、上記空白領域は物理的媒体上のどこにあってもよい。ただし、ユーザが紙帳票(401)を後日見て、修正箇所を容易に特定できるような場所に四角(611)を記入することが、紙帳票(401)上で修正箇所が特定できることを考慮すると好ましい。
(3b) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(611)内に、修正内容「2011/11/04」を記入する。
(4b) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、第1領域(601)内から四角(611)内に向けて、線(612)を記入する。線は、好ましくは実線である。代替的に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(611)内から第1領域(601)内に向けて、線を記入してもよい。上記線(612)の記入に応じて、四角(611)が第1領域(601)に関連付けられうる。当該関連付けは、図4Cに示す紙帳票データ(403)のレコード1の属性名1の各座標値(X始点、X終点、Y始点及びY終点)を、第1領域の座標値から、四角(611)の座標値に置き換えることによって行われうる。
なお、上記操作(3b)及び(4b)の順序は、逆であってもよい。すなわち、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、第1領域(601)内から四角(611)内に向けて線(612)を記入する。従って、線(612)の始点は第1領域(601)内にあり、且つ、線(612)の終点は四角(611)内にある。代替的に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、第1領域(601)内から四角(611)内に向けて線(612)を記入することも可能であるが、この場合、装置(101)が、四角(611)の位置情報に基づいて、四角(611)内にある線の終点(座標)を線(612)の始点(座標)に置き換え、且つ、第1領域(601)内にある線の始点(座標)を線(612)の終点(座標)に置き換える。次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(611)内に、修正内容「2011/11/04」を記入する。
上記(1b)〜(4b)に示す操作によって、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、当初記入値である「2011/11/03」から、上記記入された「2011/11/04」に置き換えられる。
上記操作(1b)〜(4b)では、ユーザの操作の観点から、図5Aに示す修正フィールドを使用しないで情報を修正する方法を説明した。下記(A2)〜(D2)において、本発明に従う装置(101)の観点から、修正フィールドを使用して情報を修正する方法を説明する(図9A及び図9Bに記載のフローチャートも併せて参照されたい)。
(A2) ユーザの上記操作(1b)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である二重線が記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、項目フィールド名「請求書受領日」、「送金予定日」、「送金先」、及び「送金額」のうちのいずれの項目フィールド名に関連付けられた第1領域(412−1〜412−4)内に記入された情報に修正記号が記入されたかを特定する。特定手段(203)は、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、項目フィールド名「請求書受領日」に関連付けられた第1領域(412−1)を特定する。
(B2) ユーザの上記操作(2b)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(611)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に四角(611)が検出されたので、四角(611)が修正内容を記入するための領域(第5領域)であることを認識する。
(C2) ユーザの上記操作(3b)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(611)内に記入された文字「2011/11/04」をテキスト化する。
(D2) ユーザの上記操作(4b)に応じて、置き換え手段(204)は、線(612)が記入されることに応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)の各属性値(すなわち、第1領域(412−1)の物理的位置である属性値)を、四角(611)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(33−4)の各属性値に置き換える。また、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(611)を第1領域(412−1)に関連付ける。引き続き、置き換え手段(204)は、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/03」から、上記テキスト化された「2011/11/04」に置き換える。
図6Bは、図6Aに示すようにして情報を修正した後に、さらに当該情報を修正することを示すための図である。
ユーザは、四角(611)に記入していた「2011/11/04」という記載を「2011/11/02」にさらに修正したいとする。以下において、ユーザが、物理的媒体上に、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)を記入して、当該修正領域を使用して情報を修正した後に、当該修正した情報をさらに修正したい場合に行う操作を以下に述べる。ユーザは、当該さらなる修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1b’)〜(4b’)を行えばよい。
(1b’) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(611)内に記載されている文字「2011/11/04」上に、又は、四角(611)上に取り消し線、例えば「×」のマークを記入する。
(2b’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、所定フィールド(601)内の空白領域に、修正内容を記入するための領域である四角(621)(第5領域)を記入する。四角(621)の記入位置は、好ましくは、四角(611)に隣接して又はその近傍である。なぜならば、ユーザが、四角(611)の内容を再修正したことの把握を容易にするためである。四角(621)の大きさは、下記操作(3b’)に示すように、修正内容「2011/11/02」が記入できる大きさであれば特に制限されない。
(3b’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(621)内に、修正内容「2011/11/02」を記入する。
(4b’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(611)内から四角(621)内に向けて、線(622)を記入する。代替的に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(621)内から四角(611)内に向けて、線を記入してもよい。
なお、上記操作(3b’)及び(4b’)の順序は、逆であってもよい。
上記(1b’)〜(4b’)に示す操作によって、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、修正値である「2011/11/04」から、さらなる修正値である「2011/11/02」に置き換えられる。
上記操作(1b’)〜(4b’)では、ユーザの操作の観点から、上記修正領域を使用して情報をさらに修正する方法を説明した。下記(A2’)〜(D2’)において、本発明に従う装置(101)の観点から、情報をさらに修正する方法を説明する。
(A2’) ユーザの上記操作(1b’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である×マークが記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(611)上に修正記号が記入されたことを特定する。特定手段(203)は、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、四角(511)を特定する。
(B2’) ユーザの上記操作(2b’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(621)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に四角(621)が検出されたので、四角(621)が修正内容を記入するための領域(第5領域)であることを認識する。
(C2’) ユーザの上記操作(3b’)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、四角(621)内に記入された文字「2011/11/02」をテキスト化する。
(D2’) ユーザの上記操作(4b’)に応じて、置き換え手段(204)は、線(622)が記入されることに応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)の各属性値(すなわち、四角(611)の物理的位置である属性値)を、四角(621)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(33−4)の各属性値に置き換える。また、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(621)を、四角(611)を通じて第1領域(412−1)に間接的に、又は、第1領域(412−1)に直接的に、関連付ける。引き続き、置き換え手段(204)は、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/04」から、上記テキスト化された「2011/11/02」に置き換える。
図6Cは、本発明の一つの実施態様に従う、物理的媒体上に、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)を記入して、当該修正領域を使用して情報を修正することを示すための図である。
図6Cに示す紙帳票(401)は、図3Fに示す紙帳票(371)と同じである。紙帳票(401)は、所定フィールド(631)を有しているが、修正フィールドを有していない。紙帳票(401)には、中継手段(231)が取り付けられている。
ユーザは、項目フィールド名「請求書受領日」に対応する情報として記入されている「2011/11/03」という記載を「2011/11/04」に修正したいとする。ユーザは、当該修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1c)〜(3c)を行う。
(1c) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、「2011/11/03」上に、又は、「2011/11/03」が記入されている第1領域(412−1)内に、取り消し線、例えば二重線「=」を記入する。
(2c) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正記号が付加された第1領域についての項目フィールド名に対応する修正対象項目フィールド名(四角枠なし)又は当該修正対象項目フィールド名を記入するための修正対象項目フィールド名領域(641)と、当該修正対象項目フィールド名又は当該修正対象項目フィールド名領域(641)に関連付けられた、修正内容を記入するための領域である四角(642)(第6領域)を記入する。修正対象項目フィールド名(四角枠なし)が記入される場合、当該修正対象項目フィールド名と四角(642)は、近接した位置に配置されうる。修正対象項目フィールド名領域(641)が記入される場合、四角(642)は、修正対象項目フィールド名領域(641)に隣接して又は近接して配置されうる。装置(101)に、左側に記入された領域が修正対象項目フィールド名領域(641)であり、それ以外の場合に四角(642)であるということをデフォルトで設定している場合において、四角(642)は、修正対象項目フィールド名領域(641)の、左側以外の上側、下側、右側、右上側又は右下側などに配置されうる。修正対象項目フィールド名領域(641)及び四角(642)それぞれの大きさは、下記操作(3c)に示すように、修正対象項目フィールド名及び修正内容「2011/11/04」がそれぞれ記入できる大きさであれば特に制限されない。
(3c) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正対象項目フィールド名領域(641)及び四角(642)それぞれに、修正する情報を含む第1領域に関連付けられた修正対象項目フィールド名「1」及び修正内容「2011/11/04」それぞれを記入する。上記第6領域内に修正内容が記入されることに応じて、四角(642)が第1の領域に関連付けられる。当該関連づけは、図4Cに示す紙帳票データ(403)のレコード1の属性名1の各座標値(X始点、X終点、Y始点及びY終点)を、第1領域の座標値から、四角(642)の座標値に置き換えることによって行われうる。
上記操作(2c)において、修正対象項目フィールド名領域(641)及び四角(642)の記入の順序は、いずれが先であってもよい。すなわち、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正対象項目フィールド名領域(641)を記入した後に、四角(642)を記入してもよく、又は、四角(642)を記入した後に、修正対象項目フィールド名領域(641)を記入してもよい。
上記操作(3c)において、項目フィールド名「1」及び修正内容「2011/11/04」の記入の順序は、いずれが先であってもよい。すなわち、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、項目フィールド名「1」を記入した後に、修正内容「2011/11/04」を記入してもよく、又は、修正内容「2011/11/04」を記入した後に、項目フィールド名「1」を記入してもよい。
上記(1c)〜(3c)に示す操作によって、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、当初記入値である「2011/11/03」から「2011/11/04」に置き換えられる。
上記操作(1c)〜(3c)では、ユーザの操作の観点から、図5Aに示す修正フィールドを使用しないで情報を修正する方法を説明した。下記(A3)〜(C3)において、本発明に従う装置(101)の観点から、修正フィールドを使用して情報を修正する方法を説明する(図9Cに記載のフローチャートも併せて参照されたい)。
(A3) ユーザの上記操作(1c)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である二重線が記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、項目フィールド名「請求書受領日」、「送金予定日」、「送金先」、及び「送金額」のうちのいずれの項目フィールド名に関連付けられた第1領域(412−1〜412−4)内に記入された情報に修正記号が記入されたかを特定する。特定手段(203)は、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、項目フィールド名「請求書受領日」に関連付けられた第1領域(412−1)を特定する。
(B3) ユーザの上記操作(2c)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、修正対象項目フィールド名領域(641)及び四角(642)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に修正対象項目フィールド名領域(641)及び四角(642)が検出されたので、修正対象項目フィールド名領域(641)が、修正する項目フィールド名を記入する欄であり、且つ、四角(642)が、修正内容を記入するための領域(第6領域)であることを認識する。また、置き換え手段(204)は、ユーザの上記操作(2c)に応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)の各属性値(すなわち、第1領域(412−1)の物理的位置である属性値)を、四角(642)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(33−4)の各属性値に置き換える。
(C3) ユーザの上記操作(3c)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、修正対象項目フィールド名領域(641)に記入された文字「1」及び四角(642)内に記入された日付「2011/11/04」をテキスト化する。そして、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、四角(642)を第1領域(412−1)に関連付ける。引き続き、装置(101)は、置き換え手段(204)を使用して、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/03」から、上記テキスト化された「2011/11/04」に置き換える。
図6Dは、図6Cに示すようにして情報を修正した後に、さらに当該情報を修正することを示すための図である。
ユーザは、四角(642)に記入していた「2011/11/04」という記載を「2011/11/02」にさらに修正したいとする。以下において、ユーザが、物理的媒体上に、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)を記入して、当該修正領域を使用して情報を修正した後に、当該修正した情報をさらに修正したい場合に行う操作を以下に述べる。ユーザは、当該さらなる修正のために、デジタルペン(241)を用いて、下記操作(1c’)〜(3c’)を行えばよい。
(1c’) ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(642)内に記載されている文字「2011/11/04」上に、又は、四角(642)上に取り消し線、例えば二重線を記入する。
(2c’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、四角(641)に対応する修正対象項目フィールド名(四角枠なし)、又は当該修正対象項目フィールド名を記入するための修正対象項目フィールド名領域(651)と、修正対象項目フィールド名又は修正対象項目フィールド名領域(651)に関連付けられた、修正内容を記入するための領域である四角(652)(第6領域)とを記入する。修正対象項目フィールド名領域(651)及び四角(652)それぞれの大きさは、下記操作(3c’)に示すように、修正対象項目フィールド名及び修正内容「2011/11/02」がそれぞれ記入できる大きさであれば特に制限されない。
(3c’) 次に、ユーザは、デジタルペン(241)を用いて、修正対象項目フィールド名領域(651)及び四角(652)それぞれに、修正する情報を含む第1領域に関連付けられた修正対象項目フィールド名「1」及び修正内容「2011/11/02」それぞれを記入する。
上記操作(2c’)において、修正対象項目フィールド名領域(651)及び四角(652)の記入の順序は、いずれが先であってもよい。
上記操作(3c’)において、項目フィールド名「1」及び修正内容「2011/11/02」の記入の順序は、いずれが先であってもよい。
上記(1c’)〜(3c’)に示す操作によって、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値が、修正値である「2011/11/04」から、さらなる修正値である「2011/11/02」に置き換えられる。
上記操作(1c’)〜(3c’)では、ユーザの操作の観点から、上記修正領域を使用して情報をさらに修正する方法を説明した。下記(A3’)〜(C3’)において、本発明に従う装置(101)の観点から、情報をさらに修正する方法を説明する。
(A3’) ユーザの上記操作(1c’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、修正記号検出手段(213)を使用して、修正記号である二重線が記入されたことを検出する。当該検出に応じて、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、上記修正記号が記入されたときのデジタルペン(241)の物理的媒体(401)上の位置情報に基づいて、四角(642)上に修正記号が記入されたことを特定する。
(B3’) ユーザの上記操作(2c’)に応じて、装置(101)は、通信手段(201)を介して、デジタルペン(241)からの情報を取得し、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、修正対象項目フィールド名領域(651)及び四角(652)が記入されたことを検出する。装置(101)は、修正記号が付加された後に修正対象項目フィールド名領域(651)及び四角(652)が検出されたので、修正対象項目フィールド名領域(651)が、修正する項目フィールド名を記入する領域であり、且つ、四角(652)が修正内容を記入するための領域(第6領域)であることを認識する。また、置き換え手段(204)は、ユーザの上記操作(2c)に応じて、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、紙帳票位置データ(403)のレコード1(431−1)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(433−4)の各属性値(すなわち、四角(642)の物理的位置である属性値)を、四角(652)のX始点(433−1)、X終点(433−2)、Y始点(433−3)及びY終点(33−4)の各属性値に置き換える。
(C3’) ユーザの上記操作(3c’)に応じて、装置(101)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、修正対象項目フィールド名領域(651)に記入された数字「1」及び四角(652)内に記入された日付「2011/11/02」をテキスト化する。そして、装置(101)は、特定手段(203)を使用して、修正対象項目フィールド名領域(651)に記入された数字が「1」であることから、四角(652)を第1領域(412−1)に直接的に、又は、四角(642)を介して第1領域(412−1)に間接的に関連付ける。引き続き、装置(101)は、置き換え手段(204)を使用して、テーブル(402)のレコード1(421−1)の属性名1(422−1)の属性値を、「2011/11/04」から、上記テキスト化された「2011/11/02」に置き換える。
図7Aは、本発明の一つの実施態様において使用されうる、デジタルペンを用いた入力支援及びデジタルペンにより記入された修正記号の検出のための処理の基本フローチャートを示す。
ステップ701では、装置(101)は、デジタルペン(241)を用いた入力支援及び修正記号の検出のための処理を開始する。
ステップ702では、検出手段(202)は、通信手段(201)を介してデジタルペン(241)を用いて記入された情報の受け取りを開始し、物理的媒体上の所定フィールドへの、ユーザのデジタルペン(241)による記入を検出する。
ステップ703では、検出手段(202)は、ステップ702で検出した記入されたものが、修正記号であるか、又はそれ以外(文字若しくは数字、又は、それ以外のもの、例えば図形、例えば四角形)であるかを、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して検出する。検出手段(202)は、上記記入されたものが修正記号でないことに応じて、処理をステップ704に進める。一方、検出手段(202)は、上記記入されたものが修正記号であることに応じて、処理をステップ705に進める。
ステップ704では、特定手段(203)は、ステップ702で検出した記入されたものが修正記号でないことに応じて、当該記入されたもの又は当該記入に対応する値(以下、属性値ともいう)が項目フィールドの入力値として適切であるかどうかを判断する。特定手段(203)は、例えば、項目フィールドが「年月日」である場合に、その属性値が生年月日を表すものであれば当該属性値を入力値として適切であると判断し、一方、その属性値が生年月日を表すものでなければ当該属性値を入力値として適切でないと判断しうる。特定手段(203)は、上記属性値が項目フィールドの入力値として適切であることに応じて、処理をステップ706に進める。一方、特定手段(203)は、上記属性値が項目フィールドの入力値として適切でないことに応じて、処理をステップ707に進める。
ステップ706では、置き換え手段(205)は、上記属性値が項目フィールドの入力値として適切であることに応じて、メモリ(205)内の一時テーブル(214)、又は記憶装置のデータベース(224)中の、上記記入がされた項目フィールドの属性値を、上記適切であると判断された属性値で置き換える。なお、上記項目フィールドへの記入が新規入力である場合、属性値nullが上記適切であると判断された属性値で置き換えられる。
ステップ708では、装置(101)は、デジタルペン(241)を用いて記入された情報の受け取りを終了する。代替的に、装置(101)は、処理をステップ702に進め、次の記入が検出されるまで待つ。
ステップ705では、特定手段(203)は、ステップ702で検出した記入されたものが修正記号であることに応じて、当該修正記号が記入された項目フィールドに対して、修正予定フラグを立てる。また、特定手段(203)は、ステップ702で検出した記入されたものが修正記号であることに応じて、図8、図9A〜図9B、又は、図9Cに示すフローチャートの処理を開始するためのトリガーを発生する。また、特定手段(203)は、修正予定フラグを立てるとともに、項目フィールドの属性値をクリア(null)にしてもよい。
ステップ707では、特定手段(203)は、ステップ702で検出した記入されたものが項目フィールドの入力値として適切でないことに応じて、入力エラーを出力し、処理をステップ702に戻す。当該入力エラーの出力は、装置(101)に接続された若しくは中継手段(231)に備えられた画面上にその旨を表示することにより、装置(101)に備え付けられた若しくは中継手段(231)に備えられたスピーカーから音を出力することにより、又は、デジタルペン(241)に備えられた振動機能により、その旨をユーザに通知しうる。また、処理をステップ702に戻すことによって、特定手段(203)は、修正記号が入力されるまで、ステップ702で検出した記入されたものが不適切な文字列として処理をすることが可能である。
図7Bは、図7Aに示す基本フローチャートのうち、デジタルペンを用いた入力支援のための処理を抜き出したフローチャートを示す。
ステップ711、712、714、716、717、及び718はそれぞれ、図7Aのステップ701、702、704、706、707、及び718に対応する。従って、ステップ711、712、714、716、717、及び718の各説明については、図7Aのステップ701、702、704、706、707、及び718の各説明を参照されたい。図7Aでは、ステップ702においてデジタルペン(241)によるユーザ記入を検出し、次に、ステップ703において、ステップ702で検出した記入されたものが、修正記号であるかどうかを判断する。一方、図7Bでは、ステップ712においてデジタルペン(241)によるユーザ記入を検出し、次に、ステップ714において、ステップ712で検出した記入されたものが項目フィールドの入力値として適切であるかどうかを判断する。
図7Cは、図7Aに示す基本フローチャートのうち、修正記号の検出処理を抜き出したフローチャートを示す。
ステップ721、722、723、725及び728はそれぞれ、図7Aのステップ701、702、703、705及び708に対応する。従って、ステップ721、722、723、725及び728の各説明については、図7Aのステップ701、702、703、705及び708の各説明を参照されたい。
図8は、本発明の一つの実施態様に従う、修正フィールドを使用して情報を修正するためのフローチャートを示す。
ステップ801では、装置(101)は、修正フィールドを使用して情報を修正するための処理を開始する。当該処理において使用される物理的媒体は、例えば、図5Aに示されている紙帳票(401)である。
ステップ802では、検出手段(202)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、所定フィールド中に、修正フィールドに記載された修正フィールド名が記入されたことを検出する。
ステップ803では、特定手段(203)は、項目フィールドが修正予定であるかどうかを確認する。当該確認は、対象である項目フィールドに対して修正予定フラグ(図7Aのステップ705を参照されたい)が立てられているかどうかで行われうる。特定手段(203)は、項目フィールドが修正予定であることに応じて、処理をステップ804に進める。一方、特定手段(203)は、項目フィールドが修正予定でないことに応じて、処理をステップ809のエラー出力の処理に進める。
ステップ804では、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、所定フィールド中へ記入された修正フィールド名をテキスト化する。
ステップ805では、特定手段(203)は、ステップ804で検出した修正フィールド名が物理的媒体上の修正フィールド内に存在するかどうかを確認する。当該確認は、図4Cに示す紙帳票位置データ(403)内に又はテーブル(402)内に、検出した修正フィールド名があるかどうかで行われうる。特定手段(203)は、上記検出した修正フィールド名が修正フィールド内に存在することに応じて、処理をステップ806に進める。一方、特定手段(203)は、上記検出した修正フィールド名が修正フィールド内に存在しないことに応じて、処理をステップ809のエラー出力の処理に進める。
ステップ806では、特定手段(203)は、上記検出した修正フィールド名が修正フィールド内に存在することに応じて、上記検出した修正フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域(第3領域又は第4領域)が、未使用であるかどうかを確認する。当該確認は、図4Cに示す紙帳票位置データ(403)内に又はテーブル(402)内に、上記検出した修正フィールド名に関連付けられた属性値が格納されていないかどうかで行われうる。特定手段(203)は、上記領域が未使用であることに応じて、処理をステップ807に進める。一方、特定手段(203)は、上記領域が未使用でない、すなわち既に使用されていることに応じて、処理をステップ809のエラー出力の処理に進める。
ステップ807では、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、上記検出した修正フィールド名に関連付けられた、情報を記入するための領域へ記入された入力値をテキスト化する。
ステップ808では、置き換え手段(204)は、メモリ又は記憶装置に格納されたテーブル中の修正対象である項目フィールドの属性値を上記領域への入力値に置き換える。
ステップ809では、特定手段(203)は、ステップ803の項目フィールドが修正予定でないことに応じて、ステップ805の上記検出した修正フィールド名が修正フィールド内に存在しないことに応じて、又はステップ806の上記領域が未使用でないことに応じて、修正をすることができない旨のエラーを出力する。当該エラーの出力は、装置(101)に接続された若しくは中継手段(231)に備えられた画面上にその旨を表示することにより、装置(101)に備え付けられた若しくは中継手段(231)に備えられたスピーカーから音を出力することにより、又は、デジタルペン(241)に備えられた振動機能により、その旨をユーザに通知しうる。
ステップ810では、装置(101)は、修正フィールドを使用して情報を修正するための処理を終了する。当該処理の終了することに応じて、装置(101)は、処理を図7Aに示すステップ702に進め、次の記入が検出されるまで待つことができる。
図9Aは、本発明の一つの実施態様に従う、物理的媒体上に、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)を記入して、当該修正領域を使用して情報を修正するためのフローチャートを示す。
ステップ901では、装置(101)は、上記修正領域を使用して情報を修正するための処理を開始する。
ステップ902では、検出手段(202)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、所定フィールド中に、線が記入されたことを検出する。
ステップ903では、特定手段(203)は、上記検出した線の始点(物理的媒体上での位置である)が、既存の項目フィールド名領域(第1領域)内にあるかどうかを判断する。当該判断は、図4Cに示す紙帳票位置データ(403)を参照することによって行われうる。特定手段(203)は、上記検出した線の始点が既存の項目フィールド名領域内にあることに応じて、処理をステップ904に進める。一方、特定手段(203)は、上記検出した線の始点が既存の項目フィールド名領域内にないことに応じて、処理をステップ909に進める。
ステップ904では、特定手段(203)は、上記検出した線の始点が既存の項目フィールド名領域内にあることに応じて、当該検出した線の終点(物理的媒体上での位置である)が、修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域(特許請求の範囲に記載の第5領域に対応する)内にあるかどうかを判断する。当該判断は、図4Cに示す紙帳票位置データ(403)を参照することによって行われうる。当該判断は、図4Cに示す紙帳票位置データ(403)を参照することによって行われうる。特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にあることに応じて、処理をステップ905に進める。一方、特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にないことに応じて、処理をステップ908のエラー出力の処理に進める。
ステップ905では、特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にあることに応じて、上記検出した線の始点が指す項目フィールドの属性値が修正予定であるかどうかを判断する。当該判断は、対象である項目フィールドに対して修正予定フラグ(図7Aのステップ705を参照されたい)が立てられているかどうかで行われうる。特定手段(203)は、上記検出した線の始点が指す項目フィールド名領域の属性値が修正予定であることに応じて、処理をステップ906に進める。一方、特定手段(203)は、上記検出した線の始点が指す項目フィールド名領域の属性値が修正予定でないことに応じて、処理をステップ908のエラー出力の処理に進める。
ステップ906では、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)は、修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための上記領域内への入力値をテキスト化する。
ステップ907では、置き換え手段(205)は、メモリ又は記憶装置に格納されたテーブル中の修正対象である項目フィールド名領域の属性値を上記領域への入力値に置き換える。
ステップ908では、特定手段(203)は、ステップ904の上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にないことに応じて、又はステップ905の上記検出した線の始点が指す項目フィールド名領域の属性値が修正予定でないことに応じて、修正をすることができない旨のエラーを出力する。当該エラーの出力は、装置(101)に接続された若しくは中継手段(231)に備えられた画面上にその旨を表示することにより、装置(101)に備え付けられた若しくは中継手段(231)に備えられたスピーカーから音を出力することにより、又は、デジタルペン(241)に備えられた振動機能により、その旨をユーザに通知しうる。
ステップ909では、装置(101)は、上記修正領域を使用して情報を修正するための処理を終了する。当該処理の終了することに応じて、装置(101)は、処理を図7Aに示すステップ702に進め、次の記入が検出されるまで待つことができる。
図9Bは、図9Aに示すフローチャートに関連して、情報を記入するための領域を修正フィールド内の新規に用意された領域であると定義する処理のためのフローチャートを示す。
ステップ911では、装置(101)は、上記領域を定義する処理を開始する。
ステップ912では、検出手段(202)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、1つの四角形の記入がされたことを検出する。
ステップ913では、特定手段(203)は、上記四角形の記入を検出したことに応じて、図9Aのステップ904と同様に、ステップ902で検出した線の終点(物理的媒体上での位置である)が、修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域(特許請求の範囲に記載の第5領域に対応する)内にあるかどうかを判断する。特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にあることに応じて、処理をステップ914に進める。一方、特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にないことに応じて、処理をステップ915に進める。
ステップ914では、特定手段(203)は、上記検出した線の終点が修正フィールド内の新規に用意された情報を記入するための領域内にあることに応じて、上記検出した線の終点にある領域を新規の領域であると定義する。
ステップ915では、装置(101)は、上記領域を定義する処理を終了する。
図9Cは、本発明の一つの実施態様に従う、物理的媒体上に、修正対象項目フィールド名と、修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)とを記入して、当該修正対象項目フィールド名及び修正領域を使用して情報を修正するためのフローチャートを示す。
ステップ921では、装置(101)は、上記修正対象項目フィールド名及び修正領域を使用して情報を修正するための処理を開始する。
ステップ922では、検出手段(202)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、修正フィールド内に2つの四角形が隣接して、又は、近接して記入されたことを検出する。以下では、2つの四角形が左右に配置されたとする。また、左の四角形を左領域、右の四角形を右領域という。左領域は、修正対象である領域(第1領域)に関連付けられた項目フィールド名を特定するために記入されるフィールド名である修正対象項目フィールド名を記入するために使用される。右領域は、上記修正対象である領域の属性値を変更するために使用される領域(修正領域)であり、変更後の属性値を記入するために使用される。
ステップ923では、特定手段(203)は、デジタルペン(241)から取得した情報に基づいて、左領域に修正対象項目フィールド名が記入されたかどうかを判断する。当該判断は、デジタルペン(241)の、上記記入時の物理的媒体上の位置に基づいて判断されうる。特定手段(203)は、左領域に修正対象項目フィールド名が記入されたことに応じて、処理をステップ924に進める。一方、特定手段(203)は、左領域に修正対象項目フィールド名が記入されていないことに応じて、処理をステップ927のエラー出力の処理に進める。
ステップ924では、特定手段(203)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、修正対象項目フィールド名をテキスト化する。特定手段(203)は、上記修正対象項目フィールド名に対応する項目フィールド名が所定フィールド内に存在するかどうかを判断する。当該判断は、図4Bに示すテーブル(402)を参照して行われうる。特定手段(203)は、上記修正対象項目フィールド名に対応する項目フィールド名が所定フィールド内に存在することに応じて、処理をステップ925に進める。一方、特定手段(203)は、上記修正対象項目フィールド名に対応する項目フィールド名が所定フィールド内に存在することに応じて、処理をステップ927のエラー出力の処理に進める。
ステップ925では、特定手段(203)は、記入情報検出手段(211)及びOCR手段/位置情報検出手段(212)を使用して、右領域に記入された入力値を検出し、テキスト化する。
ステップ926では、置き換え手段(205)は、メモリ又は記憶装置に格納されたテーブル中の修正対象である項目フィールドの属性値を上記右領域への入力値に置き換える。
ステップ927では、ステップ923の左領域に修正対象項目フィールド名が記入されていないことに応じて、又は、上記修正対象名に対応する項目フィールド名が所定フィールド内に存在することに応じて、修正をすることができない旨のエラーを出力する。当該エラーの出力は、装置(101)に接続された若しくは中継手段(231)に備えられた画面上にその旨を表示することにより、装置(101)に備え付けられた若しくは中継手段(231)に備えられたスピーカーから音を出力することにより、又は、デジタルペン(241)に備えられた振動機能により、その旨をユーザに通知しうる。
ステップ928では、装置(101)は、上記修正対象項目フィールド名及び修正領域を使用して情報を修正するための処理を終了する。当該処理の終了することに応じて、装置(101)は、処理を図7Aに示すステップ702に進め、次の記入が検出されるまで待つことができる。