JP3634686B2 - 文字修正装置および文字修正方法 - Google Patents

文字修正装置および文字修正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
タブレットなどの基板上に手書き入力される文字をリアルタイムに認識して認識結果として文字コードを出力するオンライン手書き文字認識装置に適用されるまたは、スキャナで読取られた文書画像を認識して、認識結果として文字コードを出力する、たとえば光学式文字読取装置などの認識型情報入力装置に適用される文字修正装置および方法に関し、特に認識結果である文字が誤っているときの文字修正装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タブレットを備えるオンライン手書き文字認識装置や光学式文字読取装置(以下、OCRと略す)が表示する認識結果の文字が誤っている場合には、該装置にキーボードが備わっていれば、ユーザがキーボードのカーソルキーを用いて誤認識文字(文字列)までカーソルを移動させ後退キー(あるいは削除キー)を用いて修正対象である誤認識文字(文字列)を削除して仮名漢字変換などにより所望の文字(文字列)に修正する。
【0003】
また、キーボードがない場合でも、オンライン手書き文字認識装置やオンライン手書き文字認識機能を備えるOCRでは、ユーザは誤認識文字(文字列)をタブレットに備えられたペンで選択して削除し、所望文字(文字列)を手書き入力して修正する。
【0004】
また、オンライン手書き文字認識装置やOCRにおいて、認識結果の文字(文字列)に対応させて候補文字(文字列)が予め記憶されている場合は、たとえば、特開昭63−24455号公報または特開平5−324901号公報で示されているように、認識結果中の修正対象文字(文字列)の近傍に対応する候補文字(文字列)が表示されて、その中から所望文字(文字列)が選択されることで修正が行なわれている。
【0005】
また、形状が類似している文字を区別しやすくするための工夫としては、特開平5−40845号公報で提案されているように、候補文字とそれに対応する読みや意味とを同時に表示することがなされている。さらに、文字認識結果における大小文字の判定は特公平1−50954号に示されているように、前後の文字サイズに基づいて文字の大小が決定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭63−24455号公報または特開平5−324901号公報で提案されている方式によれば、修正対象文字あるいは文字列に対応する候補文字群また候補文字列群から正解文字(文字列)を選択する場合において、候補群の中に文字形状の類似している文字あるいは文字列が表示されているときには、形状が類似している文字間の違いを見つけて選択する必要があり、ユーザの負担が増して操作性の低下につながる。
【0007】
また、特開平5−40845号公報で提案されている方式によれば、形状の類似している候補文字の区別を補助するために読みが同時に表示されるが、ユーザが文字を選択することで、初めて違いが明確になるため、結局、ユーザ側には選択と確認という作業が必要になり負担が増す。さらに、候補文字列が表示される場合に、併せて候補文字の表示の違いを表わす読みや意味を表示するためには、表示画面にある程度の大きさが必要とされ小型の装置では十分な表示が困難である。
【0008】
また、文字の大小については、枠がない領域への文字入力を考えた場合、特公平1−50954号公報では、1文字だけ入力したときの大きさの判断が困難であるため、大小の文字の文字候補を表示し、選択するというユーザ側の作業が必要となり、負担が増す。
【0009】
それゆえにこの発明の目的は、実用性に優れる文字認識結果の修正機能を有した文字修正装置および文字修正方法を提供することである。
【0010】
またこの発明の他の目的は、操作におけるユーザ側の負担を軽減することのできる文字認識結果修正機能を有した文字修正装置および文字修正方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る文字修正装置は文字情報の認識結果による認識文字列を記憶する記憶部と、この記憶部中の認識文字列を表示する表示部と、表示部に表示された認識文字列における所望される部分文字列とともに、該部分文字列に対応して文字列修正のための複数の異なる基準線を表示する基準線表示手段と、基準線表示手段により表示された複数の基準線のうち外部操作により1つ以上の基準線の位置が変更されたとき、その位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列を修正する文字列修正手段とを備えて構成される。
【0012】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるので、表示部に表示された認識文字列中の所望部分文字列に対応して基準線表示手段により文字修正のための複数の基準線が表示されて、外部操作によりこれら基準線の位置が変更されると、文字列修正手段によりその位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列が修正される。
【0013】
それゆえに、ユーザは表示部に表示される認識文字列を確認して部分文字列の誤りを発見して修正を望む場合には、表示される基準線の位置を外部操作して変更するだけで、適用される修正ルールを特定して、それを用いて文字修正することができるから、認識結果の文字修正が簡単にできて実用性に優れるとともに、ユーザの負担は軽減される。
【0014】
上述した文字修正装置は、修正ルールが部分文字列の文字を大文字/小文字に変換するためのルールであるように構成されてもよい。
【0015】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるから、認識文字列中の修正が所望される部分文字列は、外部操作により基準線の位置が変更されることで、該部分文字列が小文字からなれば大文字からなる部分文字列に、逆に大文字からなれば小文字からなる部分文字列に修正される。
【0016】
それゆえに、ユーザは基準線位置を変更するだけで認識文字列中で大文字と誤認識された部分文字列を小文字に修正することもでき、また小文字と誤認識された部分文字列を大文字に修正することもできるので実用性に優れる。
【0017】
この発明に係る文字修正装置は、修正ルールが部分文字列の文字を形状が類似した他の文字に変換するためのルールであるように構成されてもよい。
【0018】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるから、認識文字列中の修正が所望される部分文字列は、外部操作して基準線の位置が変更されることで、形状が類似した他の文字からなる文字列を用いて修正される。
【0019】
それゆえに、ユーザは、基準線位置を変更する操作を行なうだけで、認識文字列中で形状が類似した他の文字に誤認識された部分文字列を、形状が類似した本来の正しい文字からなる部分文字列に修正することができるので、実用性に優れる。
【0020】
この発明に係る文字修正装置は、修正ルールが、部分文字列の文字を表示部における表示サイズが同一である他の文字に変換するためのルールであるよう構成されてよい。
【0021】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるから、認識文字列中の修正が所望される部分文字列は、外部操作により基準線の位置を変更されることで、表示サイズが同じである他の部分文字列に修正される。
【0022】
それゆえに、ユーザは、基準線位置を変更する操作を行なうだけで、認識文字列中で誤認識された部分文字列を、その表示サイズを変更することなく本来の正しい文字列に修正することができるから、実用性に優れる。
【0023】
この発明に係る文字修正装置は、次のように構成されてもよい。つまり、文字列修正手段が、複数の文字を特定する複数の文字コードと、各文字コードに対応して1つ以上の異なる修正ルールとが格納された修正ルールテーブルと、部分文字列の各文字の文字コードに基づいて修正ルールテーブルにおいて検索された1つ以上の修正ルールのうち、位置変更態様に応じた1つの修正ルールを特定する修正ルール特定手段とを有する。そして、複数の異なる修正ルールのそれぞれには、異なる位置変更態様と、修正に用いられる異なる文字コードとが含まれる。
【0024】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるので、認識文字列の所望部分文字列の修正時には、修正ルール特定手段により該部分文字列の各文字コードと基準線の位置変更態様とに基づいて修正ルールテーブルが検索されて、該部分文字列の修正に適用すべき修正ルールが特定される。
【0025】
それゆえに、多種多様の修正ルールを準備して予め修正ルールテーブルに登録しておけば、外部操作による基準線位置の変更態様に応じた修正ルールの選択の幅が拡張されて、実用性に優れる。
【0026】
この発明に係る文字修正装置は、次のように構成されてもよい。つまり、基準線表示手段が、複数の異なる基準線を、文字の大文字/小文字の上限/下限サイズをそれぞれ規定するための位置で表示する。
【0027】
この発明に係る文字修正装置はこのように構成されるので認識文字列の所望部分文字列の修正時には、基準線表示手段により所望部分文字列に対応して文字の大文字/小文字の上限/下限サイズをそれぞれ規定するための位置で基準線が表示される。
【0028】
それゆえに、ユーザは大文字←→小文字の文字修正をするための基準線位置変更の外部操作を直感的に行なうことができ、実用性に優れる。
【0029】
この発明に係る文字修正方法は、文字情報の認識結果による認識文字列が記憶される記憶部と、記憶部中の認識文字列を表示する表示部とを少なくとも備える情報処理装置に適用される文字修正方法である。この文字修正方法は、表示部に表示された認識文字列における所望される部分文字列とともに該部分文字列に対応して文字列修正のための複数の異なる基準線を表示する基準線表示ステップと、基準線表示ステップにより表示された複数の基準線のうち、外部操作により1つ以上の基準線の位置が変更されたとき、その位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列を修正する文字列修正ステップとを備えて構成される。
【0030】
この発明に係る文字修正方法はこのように構成されるので、表示部に表示された認識文字列中の所望部分文字列に対応して、基準線表示ステップにより文字修正のための複数の基準線が表示されて、外部操作によりこれら基準線の位置が変更されると、文字列修正ステップによりその位置変更態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列が修正される。
【0031】
それゆえに、ユーザは表示部に表示される認識文字列における部分文字列の誤りを発見して修正を望む場合には、表示される基準線の位置を外部操作して変更するだけで、適用される修正ルールを特定して、それを用いて文字修正することができるから、認識結果の文字修正を極めて簡単にできて実用性に優れるとともに、ユーザの負担は軽減される。
【0032】
この発明の他の局面に係る、文字修正方法をコンピュータに実行させるための文字修正プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体は、以下の特徴を有する。つまり、文字修正方法は、文字情報の認識結果による認識文字列が記憶される記憶部と、この記憶部中の認識文字列を表示する表示部とを少なくとも備える情報処理装置に適用されるものであって、表示部に表示された認識文字列における所望される部分文字列とともに該部分文字列に対応して文字列修正のための複数の異なる基準線を表示する基準線表示ステップと、基準表示ステップにより表示された複数の基準線のうち、外部操作により1つ以上の基準線の位置が変更されたとき、その位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列を修正する文字列修正ステップとを備えて構成される。
【0033】
したがって、上述の手書き修正プログラムが実行されることで、表示部に表示された認識文字列中の所望部分文字列に対応して、基準線表示ステップにより文字修正のための複数の基準線が表示されて、外部操作によりこれら基準線の位置が変更されると、文字列修正ステップによりその位置変更態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、記憶部中の認識文字列における部分文字列が修正される。
【0034】
それゆえに、ユーザは表示部に表示される認識文字列における部分文字列の誤りを発見して修正を望む場合には、表示される基準線の位置を外部操作して変更するだけで、適用される修正ルールを特定して、それを用いて文字修正することができるから、認識結果の文字修正を極めて簡単にできて実用性に優れるとともに、ユーザの負担は軽減される。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について説明する。なお、ここでは、各実施の形態による文字修正の機能は個別に適用されるが、相互に組合わせて適用することもできる。
【0036】
(実施の形態1)
図1はこの発明の各実施の形態に適用される文字修正装置のブロック構成図である。図において文字修正装置は該装置自体を集中的に制御および監視するためのマイクロコンピュータからなる制御部2を含み、制御部2には表示一体型タブレット1、情報編集部3(3A、3B)、バッファ41を内蔵する情報入力部4、情報記憶部5、プログラムメモリ6、インターネットを含む通信ネットワーク8と接続するための通信I/F(インタフェースの略)7、外部記憶媒体10がセットされて、これについて情報を読み書きするための外部記憶部ドライバ9が接続される。
【0037】
表示一体型タブレット1は主面を有して、主面上にペンを用いて手書きされる文字や図形などを入力するタブレット部と、このタブレット部に入力された文字や図形をリアルタイムに表示する表示部とが一体的に構成される。表示一体型タブレット1は、手書き入力されて得られる筆記情報(タブレットの主面上のxy座標値、ペンのON/OFF値、ペンのON/OFFの時間に関する情報)を検出して制御部2に与える。
【0038】
プログラムメモリ6には、該装置において実行される各種のプログラムがストアされる。通信I/F7は該装置が通信ネットワーク8を介して各種情報を送受信するために設けられる。
【0039】
情報編集部3(3A、3B)は内部に各文字についての基準線に関する情報が格納される基準線テーブル32、この基準線を修正した場合に対応する文字を修正するためのルールに関する情報が格納される基準線修正ルールテーブル33(331、332)およびバッファ31を有する。基準線テーブル32および基準線修正ルールテーブル33(331、332)についての詳細は後述する。
【0040】
なお、ここでは、基準線とは、対象文字(文字列)の所定大きさ、たとえば大文字や小文字の上限また下限の大きさ(高さ方向のサイズ)を示すラインであり、フォーマット上の基本となるベースラインの位置を基準にして示されるラインである。
【0041】
また、基準線は大/小文字の上下限のサイズを示すためのラインとして規定されるものに限定されない。つまり、修正対象文字に関連して表示されて、該対象文字列の修正内容(修正の有無、修正の内容など)を指示するためにユーザが外部操作可能なラインであればよい。
【0042】
図2は図1の装置において表示一体型タブレット1を用いて手書きによる情報が入力される場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0043】
ここで、図1の情報入力部4にオンライン手書き文字認識機能を備えて、筆記データの入力に表示一体型タブレット1が用いられている場合の処理手順を、図2を参照し説明する。
【0044】
ユーザが表示一体型タブレット1の図示されないペンを操作してタブレット主面上に文字を筆記すると、表示一体型タブレット1は筆記情報(xy座標の情報、ペンのON/OFFに関する情報、ペンON/OFFの時間に関する情報)をリアルタイムに検出し、制御部2に転送する(S100)。
【0045】
制御部2は、転送された筆記情報を内部バッファ21に保持し、文字の筆記が完結されたか否かを、たとえばペンOFFの期間を示す時間情報に従い判定する(S101)。ペンがOFFとなっている時間期間が所定期間を超えたことに基づいて、文字の筆記が完結していると判断されると、内部バッファ21に保持されている筆記情報は情報入力部4に転送されて、文字認識を開始することが通知される。
【0046】
そして、情報入力部4は、転送された筆記情報を内部バッファ41に蓄積し、文字の認識を行なう(S102)。なお、文字認識は公知の技術が採用されているので、その詳細は省略される。情報入力部4は文字認識結果(各文字に対する文字コード、大きさ(サイズ)に関する情報、筆記情報)を情報記憶部5に転送し、同時に制御部2に対し認識が終了したことを通知する(S103)。
【0047】
制御部2は認識が終了したことを確認すると、内部バッファ21の対応する筆記情報を消去して、情報記憶部5の文字認識結果の文字コードに基づく情報を表示一体型タブレット1の表示装置に表示する(S104)。そして、認識処理は終了する(S105)。
【0048】
なお、一般的には、表示された文字列の表示位置は、表示を制御する処理部で検出可能な機能が備わっている。たとえば、図1の構成では制御部2の内部バッファ21に表示一体型タブレット1に表示される文字列の各文字についての表示位置に関する情報が保持されているものとする。以上の手順が繰返されることによって一連のオンライン手書き文字の入力が行なわれる。
【0049】
図3(A)と(B)は図1の表示一体型タブレット1における手書き文字の入力例を示す図である。図4は、図1の表示一体型タブレット1を用いた手書き文字の入力時に得られる筆記情報とストロークの関係とを示す図である。
【0050】
図3(A)と(B)に示されるように、手書き文字の「Pen」はストロークst1〜st4からなり、各ストロークについて、内部バッファ21には、図4に示されるように筆記情報P〜Pk−1,筆記情報P〜Pl−1、筆記情報P〜Pm−1および筆記情報P〜Pからなる情報群が得られる。筆記情報P(i=1,〜,n)はペンのON/OFF状態を示す情報(on/off)と、xy座標値(xi,yi)と、対応する時間を示す時間情報tiとを含む。図4において、ポインタID〜IDは、各筆記情報をバッファ21内で一意に特定するために設けられる。
【0051】
図3(A)と(B)に示されるように、ユーザが表示一体型タブレット1に「Pen」と筆記したときの認識の流れを以下に説明する。なお、制御部2で判定する文字筆記の完結の条件は一連の文字列の最終文字を書き終わってからの時間(T)、すなわちペンがOFF状態となってからの時間(T)が一定時間(Tth)より長くなった場合とする。
【0052】
ユーザが、表示一体型タブレット1において「Pen」と筆記すると、表示一体型タブレット1で検出された筆記情報P〜Pは制御部2に転送される(S100)。制御部2では筆記情報P〜Pを受取った時点から時間(T)を計測し、Pの時間情報tnとの比較を行ない、T−tn>Tthのとき(S101でYes)、文字列の筆記が完結しているものと判断して筆記情報P〜Pを情報入力部4に転送し、認識の開始を指示する。
【0053】
情報入力部4は、筆記情報P〜Pを内部バッファ41に記憶し、ペンON状態の連続した筆記情報を1ストロークとして、重なりのあるストロークを1つの文字単位としてグルーピングする。たとえば、入力文字の「Pen」の筆記情報(図4参照)から、図3(A)のストロークst1〜st4のそれぞれの外接矩形((q(0)1、q(0)2)、(q(1)1、q(1)2)、(q(2)1、q(2)2)、(q(3)1、q(3)2))の座標を求める。このとき、各外接矩形のx座標値の関係がqx(i)2>qx(i+1)1(qx(i)1:i番目の外接矩形のx座標の最小値、qx(i)2:i番目の外接矩形の最大値)であるとき、i番目の外接矩形とi+1番目の外接矩形が重なっていると定義するとqx(0)2>qx(1)1であるため、ストロークst1とストロークst2が、図3(B)で示されるように1つの文字単位としてグルーピングされる。
【0054】
そして、情報入力部4は図3(B)に示されるように3個の文字単位に対して認識を行ない各文字単位の認識結果を求める(S102)。そして、情報入力部4は情報記憶部5に認識結果である文字列長情報A1、文字コード列情報A2、文字列の各文字について文字候補情報A3が記憶される。文字候補情報A3は各文字について候補文字数情報A31、候補文字情報A32、外接矩形座標情報A33および筆記情報のバッファにおけるポインタA34)を記憶する(S103)。
【0055】
図5には、図4に対応した認識結果を格納した情報記憶部5の内容例が示される。図5は入力「Pen」の認識結果の要素を表わしたもので、文字列長情報A1=“3”、文字コード列情報A2=“pen”および各文字の候補情報が連続して記憶されている。そして、情報入力部4は認識が終了したことを制御部2に知らせると、制御部2は情報記憶部5中の文字コード列情報A2に従い表示一体型タブレット1の表示装置に文字を表示する(S104)。
【0056】
図6は、この発明の各実施の形態によるOCR機能による文字認識と結果表示のフローチャートである。図1の装置は情報入力部4にスキャナやデジタルカメラなどの画像の入力装置を有したOCR機能を備えて構成されてもよい。その場合の処理手順は図6に示される。
【0057】
たとえば、ユーザが情報入力部4のスキャナに読取原稿をセットし、表示一体型タブレット1に表示された認識ボタン(図示せず)を指示すると、制御部2は認識ボタンが指示されたことを検知し、画像入力することを情報入力部4に指示するので(S300でYes)、情報入力部4は画像入力を行ない、入力した画像データを情報入力部4の内部バッファ41に蓄えて、制御部2に画像入力が終了したことを通知する(S301)。
【0058】
制御部2は画像入力が終了したことを確認すると、情報入力部4に認識開始を指示するので、情報入力部4は認識開始の指示を確認して、内部のバッファ41の画像データに基づいて文字の認識を行ない(S302)、認識結果(各文字に対応する文字コード、大きさ(サイズ)情報、文字画像情報)を情報記憶部5に転送し、同時に制御部2に認識が終了したことを通知する(S303)。
【0059】
制御部2は認識が終了したことを確認すると、情報記憶部5から認識結果の文字コードを読込み、読込んだ文字コードに基づいて表示一体型タブレット1の表示装置に文字表示して(S304)、認識処理を終了する(S305)。
【0060】
一般的に、表示された文字列に関する表示位置は、ここでは制御部2の内部バッファ21に保持されているものとする。
【0061】
図7は、図1の装置における文字認識結果の修正手順を示すフローチャートである。上述した図1の装置においてオンライン手書き入力、またはOCR入力されて認識された文字修正の処理の流れを説明する。
【0062】
ユーザが表示一体型タブレット1に認識結果として表示される文字列においてペンを用いて修正対象文字列を指示すると、この指示を示す筆記情報が検出されて制御部2に転送される(S200)。制御部2は表示一体型タブレット1から転送された筆記情報と内部のバッファ21に保持されている表示文字列の表示位置とを比較して、文字列が選択されていると判定すると(S201でYes)、対応する認識結果を情報記憶部5から読込み、情報編集部3に修正対象文字列として転送する(S202)。
【0063】
次に、制御部2は修正対象文字列の基準線の検出を指示するので、情報編集部3は修正対象文字列の各文字コードに対応する基準線情報を基準線テーブル32から求めて内部のバッファ31に保持する(S203)。情報編集部3は、求めた基準線情報を制御部2に転送し、制御部2は転送された基準線情報を受理して、これに基づく基準線を、表示一体型タブレット1の表示装置に表示されている修正対象文字列と同時に表示する(S204)。
【0064】
次に、ユーザが表示された基準線をペンで指示し、基準線の位置を修正すると、そのときの筆記情報は検出され、制御部2に転送される(S205)。制御部2は転送されてきた筆記情報を受理して情報編集部3に転送すると、情報編集部3は転送された筆記情報を受理して、この受理した情報と内部バッファ31に予め保持されている基準線情報とを比較して、ユーザにより基準線の位置修正が行なわれたか否かの判定を行なう(S206)。
【0065】
位置修正が行なわれたと判定されると、情報編集部3はその判定結果をもとに内部のバッファ31に保持されている修正対象文字列の修正を行ない、修正結果を制御部2に転送するとともに、修正処理が終了したことを通知する(S207)。制御部2は、この通知を受理したことに応じて、修正対象文字列の基準線の表示を消去して(S209)、情報記憶部5の認識結果を受理した修正結果を用いて修正し、表示一体型タブレット1の表示装置1に表示される認識結果をこれを用いて更新し(S210)一連の修正処理を終了する(S211)。
【0066】
一方、文字列の選択でないと判定されれば(S201でNo)、修正処理は終了する。
【0067】
また情報編集部3で基準線の修正が行なわれていないと判定された場合は(S206でNo)、制御部2に基準線修正が行なわれていないことが通知されるので、制御部2は表示一体型タブレット1に表示した基準線を消去して(S208)、修正処理を終了する(S211)。
【0068】
次に、本実施の形態による基準線を用いた修正対象文字列の修正手順について詳細に説明する。
【0069】
図7の修正対象文字列の修正(S207)において、情報編集部3は基準線修正の判定(S206)による判定結果をもとに、バッファ31に保持される修正対象文字列のうち大文字←→小文字変換対象である文字について、修正変換文字列が大文字であれば小文字に、小文字であれば大文字に修正し、修正結果の修正対象文字列を制御部2に転送して、修正処理が終了したことを通知する。
【0070】
なお、修正対象文字列のうち大文字←→小文字変換対象である文字は、その文字コードから判定されて、対応する大文字または小文字の文字コードに変換される。
【0071】
ここでたとえば、文字認識結果が「pen」である場合に、これを大文字←→小文字修正する手順について図面を参照して詳細に説明する。
【0072】
図8(A)〜(F)は本発明の各実施の形態による文字フォントと基準線の関係を説明する図である。図9は、図8(A)〜(F)に対応した基準線テーブル32の内容例を示す図である。図8(A)〜(F)では、大文字および小文字のそれぞれについて、該文字の高さ方向の大きさ(サイズ)の上限を示す位置を表わす基準線L2およびL1のそれぞれ、ならびに下限を示す位置を表す基準線L3およびL4のそれぞれが示される。
【0073】
図9の基準線テーブル32では、複数の文字コードCiと、各文字コードCiに対応して基準線情報BIiとが格納される。基準線情報BIiには対応する文字コードCiについて、図8(A)〜(F)で説明されたような基準線の位置を示す情報L1[Ci]〜L4[Ci]が格納される。
【0074】
図10(A)〜(H)は、この発明の実施の形態1による認識結果の文字の修正例を説明する図である。
【0075】
図11は、この発明の実施の形態1に適用される基準線修正ルールテーブル33の一例を示す図である。基準線修正ルールテーブル33には、複数の文字コードCiと各文字コードCiに対応して基準線修正ルールRiとが格納される。基準線修正ルールRiは、図8(A)〜(F)または図9で示されたように、対応する文字コードCiについての基準線Lk(Ci)がペンを用いて基準線Lj(Ci)(ただし、j≠k)の位置または、その近辺に移動されて修正されたことにより、対応する文字コードCiが文字コードCm(ただしm≠i)に変換されることが“Lk(Ci)→Lj(Ci):Cm”または“Lk(Ci)→Lj(Ci)+α:Cm”というルールで示される。このように、基準線修正ルールRiには、基準線の位置の変更態様と、それに対応して規定される修正後の文字(文字コード)とが格納される。
【0076】
今、ユーザは認識結果の文字列「pen」を大文字に修正するために表示一体型タブレット1のペンで「pen」を選択すると(図10(A)参照)、表示一体型タブレット1はペンにより「pen」が選択された旨の筆記情報を制御部2に転送する。制御部2は表示一体型タブレット1から転送された筆記情報で示される位置に対応する文字を検索しユーザが「p」、「e」、「n」を選択したことを検出する。
【0077】
たとえば制御部2は、転送された筆記情報で示される最大および最小のx座標値と制御部2の内部バッファ21に予め保持されている「pen」の各文字の表示位置とを比較して、筆記情報の最大および最小のx座標値で示されるレンジ内に入る文字を選択された文字として検出する。
【0078】
そして、制御部2は情報記憶部5から「p」、「e」、「n」の認識結果の文字コード列情報A2を読込み、情報編集部3に転送する。情報編集部3は与えられた文字コード列情報A2に基づいて「p」、「e」、「n」の各文字コードに基づいて対応の基準線情報BIiを図9の基準線テーブル32から読込んで内部バッファ31に記憶し、制御部2は情報編集部3が検出した基準線情報BIiに基づいて基準線を表示する(図10(B)参照)。そして、ユーザは表示された基準線のうち、たとえば基準線L2をペンで指示して基準線L1の位置まで移動させると(図10(C)参照)、表示一体型タブレット1は、その時のペンの筆記情報を検出して制御部2に転送する。
【0079】
そして、制御部2は転送された筆記情報を情報編集部3に転送し、情報編集部3では転送された筆記情報を受理して、この情報で示されるペンの始点座標と終点座標とを内部のバッファ31に記憶している基準線情報BIi(“L1[p]、L2[p]、L3[p]、L4[p]”、“L1[e]、L2[e]、L3[e]、L4[e]”、“L1[n]、L2[n]、L3[n]、L4[n]”、たとえば、L2[p]が小文字「p」の上限の基準線、L4[p]は小文字「p」の下限の基準線を表わす。)と比較して、その結果、基準線L2が基準線L1の位置まで移動していることを検出し基準線修正ルールテーブル33(図11参照)の文字「p」、「e」および「n」の文字コードCiのそれぞれについて、対応の基準線修正ルールRiを満足しているかを判定する。
【0080】
ここでは「p」の修正ルールRiにおいては、基準線L2が基準線L1に移動させられて修正されていれば「P」の文字コードに変更する(“L2[p]→L1[p]:P”、「→」は基準線の移動の方向を表わす。「:」は以下には、ルールが真であれば変更する文字のコードが記述される。)旨が規定されるので、小文字「p」は大文字「P」に修正される。他の小文字「e」および「n」についても同様の手順で大文字「E」および「N」にそれぞれ修正される。
【0081】
そして、修正結果は制御部2に転送されるので、制御部2は表示されている基準線を消去し、転送された修正結果を用いて情報記憶部5の認識結果を「PEN」に修正し、表示一体型タブレット1の表示装置の認識結果を表示更新する(図10(D)参照)。
【0082】
なお、図10(E)〜図10(H)は、文字列penのうち、文字「p」のみを大文字に修正した場合の表示例で、各部の処理は前述したものと同様である。
【0083】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では基準線の位置が変更されることにより、認識結果の修正において大文字←→小文字変更が行なわれるようにしたが、実施の形態2では、これに併せて形状が類似する類似文字への変更も行なわれる。以下に、これを説明する。
【0084】
図12は、この発明の実施の形態2に適用される基準線修正ルールテーブル331の内容例を示す図である。基準線修正ルールテーブル331には、複数の文字コードCiならびに、各文字コードCiについてルール数情報RNiおよび1つ以上の修正ルールRiが格納される。ルール数情報RNiは、対応する基準線修正ルールRiの個数を示し基準線修正ルールRiのそれぞれは、基準線Lk(Ci)がペンを用いて基準線Lj(Ci)(ただし、k≠j)に位置またはその近辺に移動させられたことにより、文字コードCiが文字コードCm(ただし、i≠m)に変更させられることが“Lk(Ci)→Lj(Ci):Cm”または“Lk(Ci)→Lj(Ci)+α:Cm”で示される。
【0085】
ここでは、文字コードCmは文字コードCiの大文字または小文字に対応する文字コードまたは、文字コードCiの文字の形状に類似する文字の文字コードである。
【0086】
図11において、ここでは図7で基準線の修正が行なわれたと判定されると(S206でYes)、情報編集部3Aはその判定結果をもとに内部のバッファ31に保持されている修正対象文字列のうち、大文字/小文字変換対象である文字について、前述したようにして大文字であれば小文字に、小文字であれば大文字にする修正を行なったり、形状の類似する文字に修正したりして、この修正結果を制御部2に転送するとともに、処理が終了したことを通知する。
【0087】
この詳細を次に説明する。まずユーザが文字列「P9」を表示一体型タブレット1のタブレット上にペンで筆記して、そのときの認識結果「pq」を修正する手順について説明する。このとき制御部2の内部バッファ21には認識結果の文字列「pq」と各文字の表示位置が保持されているものとする。図13(A)〜(E)は、この発明の実施の形態2による文字列修正の手順を説明する図である。
【0088】
ユーザが、表示一体型タブレット1に表示された認識結果文字列「pq」の第1文字目「p」を大文字に、第2文字目「q」を形状の類似する文字である「9」に修正するために、表示一体型タブレット1のペンで「pq」を選択すると(図13(A)参照)、表示一体型タブレット1は「pq」を選択した旨のペンの筆記情報を制御部2に転送する。制御部2は表示一体型タブレット1から転送された筆記情報で示される位置情報に対応する文字を検索し、ユーザが文字「p」と「q」を選択したことを検出する。この検出方法は前述したものと同様である。
【0089】
そして、制御部2が情報記憶部5から文字「p」と「q」の対応の認識結果を読込み、情報編集部3Aに転送する。情報編集部3Aは転送された認識結果で示される「p」と「q」の文字コード列情報A2に基づいて基準線テーブル32を検索して、対応する基準線情報BIiを読込んで内部のバッファ31に記憶し、制御部2は情報編集部3Aが検出した基準線を表示一体型タブレット1に表示する(図13(B)参照)。
【0090】
ユーザは表示された基準線のうち、基準線L1とL3をペンで指示して、それぞれ基準線L2と基準線L4の位置まで移動させると(図13(B)参照)、表示一体型タブレット1はペンの筆記情報を検出して制御部2に転送する。そして、制御部2は転送された筆記情報を情報編集部3Aに転送する。
【0091】
情報編集部3Aは転送された筆記情報を受理して、その始点座標と終点座標と内部バッファ31に予め記憶した基準線情報BIi(L1[p]、L2[p]、L3[p]、L4[p]、L1[q]、L2[q]、L3[q]、L4[q])と比較して、基準線L1が基準線L2の位置まで移動していることを検出し、図12の基準線修正ルールテーブル331の文字コードCiが「p」、「q」のそれぞれについて、対応の基準線修正ルールRiのいずれかを満足しているか判定する。
【0092】
つまり「p」の第2の修正ルール(図12の修正ルールRa)が基準線L1が基準線L2に移動していて、かつ基準線L3が基準線L4に移動していれば、大文字「P」に修正する(“L1[p]→L2[p]、L3[p]→L4[p]:P”、「→」は移動の方向、「、」は論理積を表わす。「:」以下にルールが真であれば変更する文字のコードを記述している。)旨を規定するので、修正対象の小文字「p」を大文字「P」に修正する。次に小文字「q」の第2の修正ルール(図12の修正ルールRb)が基準線L1が基準線L2に移動していて、かつ基準線L3が基準線L4に移動していれば数字「9」に変更する(“L1[q]→L2[q]、L3[q]→L4[q]:9”旨を規定するので、修正対象の小文字「q」を数字「9」に修正する。そして、修正結果は制御部2に転送される。
【0093】
制御部2は表示一体型タブレット1に表示される基準線を消去し情報記憶部5の認識結果を「P9」に修正し、表示一体型タブレット1の表示装置の認識結果を修正結果を用いて更新表示する(図13(E)参照)。
【0094】
(実施の形態3)
上述した実施の形態1と2では大文字←→小文字変換によるフォントの修正では文字の表示サイズも変更されていたが、本実施形態では、このフォント修正が文字のサイズを変更することなく行なわれる。これを以下に説明する。
【0095】
図11において基準線の修正が行なわれたと判定されると(S206でYes)、情報編集部3Bはその判定結果をもとに内部バッファ31に保持されている修正対象文字列のうち大文字/小文字変換対象である文字について、大文字であれば小文字に、小文字であれば大文字に修正し、修正結果を制御部2に転送するとともに、処理が終了したことを通知する(S207)。制御部2は修正対象文字列の表示一体型タブレット1に表示される基準線を消去する(S209)。そして、情報記憶部5の認識結果を修正するとともに修正対象文字列の文字サイズを検出し、その検出した文字サイズで表示一体型タブレット1の表示装置の認識結果を更新表示し(S210)、修正処理を終了する(S211)。
【0096】
認識結果の文字サイズを変更しないで大小文字変換する修正手順を、ここで詳細に説明する。このとき、制御部2の内部バッファ21には、認識結果の各文字の表示位置が保持されているものとする。
【0097】
図14(A)〜(H)は、この発明の実施の形態3による認識結果文字修正の手順を説明する図である。図15は、この発明の実施の形態3に適用される基準線修正ルールテーブル332の内容例を示す図である。基準線修正ルールテーブル332には、複数の文字コードCi、ならびに各文字コードCiについてルール数情報RNiおよび1つ以上の基準線修正ルール情報Riが格納される。修正ルール数情報RNiは、対応する基準線修正ルール情報Riの個数を示す。
【0098】
図15の基準線修正ルール情報Riは、図12で説明された基準線修正ルールテーブル331の修正ルールRiとのAND条件で、基準線Lk(Ci)が上方向または下方向に移動していれば、同じ文字高さ(同じ文字サイズ)で文字コードCjを文字表示することがLk(Ci)→UP/DOWN:♯Cjで示される。
【0099】
まず、ユーザは、認識結果「pen」を、文字高さ(サイズ)が同じ大文字に変更するために表示一体型タブレット1のペンで「pen」を選択すると(図14(A)参照)、表示一体型タブレット1は「pen」を選択した旨のペンの筆記情報を制御部2に転送する。制御部2は表示一体型タブレット1から転送された筆記情報の位置に対応する文字を検索し、ユーザが「p」、「e」、「n」を選択したことを前述した実施の形態1または2と同様にして検出する。
【0100】
そして、制御部2が情報記憶部5から「p」、「e」、「n」の認識結果を読込み情報編集部3Bに転送する。情報編集部3Bは転送された「p」、「e」、「n」の文字コード列情報A2に基づいて基準線テーブル32から基準線情報BIiを読込んで、バッファ31に記憶し、制御部2は情報編集部3Bが検出した基準線を表示一体型タブレット1に表示する(図14(B)参照)。
【0101】
ユーザは表示された基準線のうち基準線L1とL2をペンで指示して、基準線L1を基準線L2の位置へ移動させ、かつ基準線L2の位置を少し下げると(図14(C)参照)、表示一体型タブレット1はペンの筆記情報を検出して制御部2に転送する。
【0102】
そして、制御部2は転送された筆記情報を情報編集部3Bに転送し、情報編集部3Bでは筆記情報の始点座標と終点座標と内部バッファ31に記憶させる基準線情報BIiとを比較して、基準線L1が基準線L2の位置まで移動していることを検出し、基準線修正ルールテーブル332(図15参照)の文字コードCiの「p」、「e」、「n」それぞれについて、対応する修正ルールRiを満足しているかを判定する。
【0103】
つまり、図15の文字コード「p」の第2の修正ルールRaが基準線L1が基準線L2の位置に移動していて、かつ基準線L2が下方向に移動していれば、同じ文字高さの文字コード「P」の文字に変更する「“L1[p]→L2[p]、L2[p]→down”:♯P、downは下方向、♯は同じ文字高さ(サイズ)を表わす。)旨が規定されるので、文字「p」を「P」に修正する。同様にして「e」、「n」についても、図15の修正ルールRbとRcが適用されて同じ文字高さ(サイズ)「E」、「N」に修正される。そして、修正結果は制御部2に転送される。
【0104】
制御部2は、表示一体型タブレット1に表示される基準線を消去し、情報記憶部5の認識結果を「PEN」に修正し、表示一体型タブレット1の表示装置の認識結果を図14(A)と同じ文字サイズで“PEN”に更新表示する(図14(D)参照)。
【0105】
なお、図14(E)〜図14(H)は、逆に大文字の「PEN」全体を、同じ文字高さ(文字サイズ)の小文字「pen」に修正した場合の表示例であって、各部の処理は前述したものと同様である。
【0106】
(実施の形態4)
以上説明した文字修正装置は、文字修正処理を機能させるためのプログラムで実現される。このプログラムは制御部2のマイクロコンピュータで読取可能な記録媒体に格納されている。この実施の形態では、この記録媒体として図1に示されている装置で処理が行なわれるために必要な図示されないメモリ、たとえばROMのようなそのものがプログラムであってもよいし、またプログラムメモリ6であってもよいし、またプログラム読取装置である外部記憶部ドライバ9に外部記憶媒体10をセットすることで読取が可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されるプログラムは制御部2のマイクロコンピュータがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読出し、読出されたプログラムは図1の装置の所定のプログラム記憶エリア(図示せず)にロードされて、制御部2のマイクロコンピュータによりそのプログラムが読出されて実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは予め図1の本体装置に格納されているものとする。
【0107】
ここで、上述したプログラムメディアは、本体装置と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0108】
また、インターネットを含む通信ネットワーク8と接続可能な構成が採用されているから、通信ネットワーク8からプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワーク8からプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め装置本体に格納しておくか、あるいは別の記録媒体から予めインストールされるものであってもよい。
【0109】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0110】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0111】
【発明の効果】
この発明に係る文字修正装置および文字修正方法のそれぞれによれば、ユーザは表示部に表示される認識文字列中の部分文字列の誤り修正を望む場合には、該部分文字列に対応して表示される基準線の位置を外部操作して変更するだけで、適用される修正ルールを特定して、それを用いて自動的に文字修正することができるから、認識結果の文字修正に関してユーザは負担を感じることなく極めて簡単にできて、実用性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に適用される文字修正装置のブロック構成図である。
【図2】図1の装置において表示一体型タブレットを用いて手書きによる情報が入力される場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】(A)と(B)は図1の表示一体型タブレットにおける手書き文字の入力例を示す図である。
【図4】図1の表示一体型タブレットを用いた手書き文字の入力時に得られる筆記情報とストロークの関係を示す図である。
【図5】図4に対応した認識結果を格納した情報記憶部の内容例を示す図である。
【図6】この発明の各実施の形態によるOCR機能による文字認識と結果表示のフローチャートである。
【図7】図1の装置における文字認識結果の修正手順を示すフローチャートである。
【図8】(A)〜(F)はこの発明の各実施の形態による文字フォントと基準線の関係を説明する図である。
【図9】図8(A)〜(F)に対応した基準線テーブルの内容例を示す図である。
【図10】(A)〜(H)はこの発明の実施の形態1による認識結果の文字の修正例を説明する図である。
【図11】この発明の実施の形態1に適用される基準線修正ルールテーブルの一例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態2に適用される基準線修正ルールテーブルの内容例を示す図である。
【図13】(A)〜(E)はこの発明の実施の形態2による文字列修正の手順を説明する図である。
【図14】(A)〜(H)は、この発明の実施の形態3による認識結果文字の修正の手順を説明する図である。
【図15】この発明の実施の形態3に適用される基準線修正ルールテーブルの内容例を示す図である。
【符号の説明】
1 表示一体型タブレット、2 制御部、3,3A,3B 情報編集部、4 情報入力部、5 情報記憶部、8 通信ネットワーク、10 外部記憶媒体、21,31,41 バッファ、32 基準線テーブル、33,331,332 基準線修正ルールテーブル、Ci 文字コード、RNi 修正ルール個数情報、Ri 基準線修正ルール。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (5)

  1. 文字情報の認識結果による認識文字列を記憶する記憶部と、
    前記記憶部中の前記認識文字列を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記認識文字列における所望される部分文字列とともに、該部分文字列に対応して文字列修正のための複数の異なる基準線を表示する基準線表示手段と、
    前記基準線表示手段により表示された前記複数の基準線のうち外部操作により1つ以上の基準線の位置が変更されたとき、その位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、前記記憶部中の前記認識文字列における前記部分文字列を修正する文字列修正手段とを備えた、文字修正装置。
  2. 前記修正ルールは、前記部分文字列の文字を大文字/小文字に変換するためのルールである、請求項1に記載の文字修正装置。
  3. 前記修正ルールは、前記部分文字列の文字を形状が類似した他の文字に変換するためのルールである、請求項1または2に記載の文字修正装置。
  4. 前記修正ルールは、前記部分文字列の文字を前記表示部における表示サイズと同一の表示サイズを有する他の文字列に変換するためのルールである、請求項1ないし3のいずれかに記載の文字修正装置。
  5. 文字情報の認識結果による認識文字列が記憶される記憶部と、前記記憶部中の前記認識文字列を表示する表示部とを少なくとも備える情報処理装置において、前記認識文字列を修正するための文字修正方法であって、
    前記表示部に表示された前記認識文字列における所望される部分文字列とともに、該部分文字列に対応して文字列修正のための複数の異なる基準線を表示する基準線表示ステップと、
    前記基準線表示ステップにより表示された前記複数の基準線のうち、外部操作により1つ以上の基準線の位置が変更されたとき、その位置変更の態様に基づいて特定される修正ルールを用いて、前記記憶部中の前記認識文字列における前記部分文字列を修正する文字列修正ステップとを備える、文字修正方法。
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