JP2001167229A - 手書き文字認識された文字を修正するための方法 - Google Patents

手書き文字認識された文字を修正するための方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンライン手書き文字認識装置において、複
雑なパターンの切出し誤りであっても少ない回数の操作
で修正することを可能とする。 【手段】 この方法は、ストロークをセグメントにグル
ープ化して文字認識するステップと、ストロークを、セ
グメント領域ごとに区分して表示するステップと、スト
ロークがセグメント領域ごとに区分して表示されている
ときに、ストロークのうちの一部を囲む閉図形が描かれ
たことに応答して、囲まれた部分に含まれるストローク
と、閉図形に囲まれた部分に含まれるストロークが属し
ているセグメント領域であって、かつ閉図形に囲まれて
いない部分に含まれるストロークとが別のセグメントと
なるように再グループ化するステップと、再グループ化
されたセグメントごとに文字認識を行ない、文字を修正
するステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオンライン手書き
文字認識装置における認識結果の修正方法に関し、特
に、表示部に入力枠の表示がない表示一体型タブレット
に手書き入力した文字を認識して文字コードを出力する
オンライン手書き文字認識装置において、文字のセグメ
ント化を容易に行なえるようにすることによる、文字の
認識結果の修正方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】表示部に入力枠の表示がない表示一体型
タブレットにおける手書き入力によるオンライン手書き
文字認識での誤認識の原因として、文字の切出し誤りと
いう問題がある。文字の切出し誤りの原因としては、文
字の構造および形状の特徴に起因して、文字を近接して
筆記したときに、文字間の空間の方が文字内の空間より
も小さくなるために起こることが考えられる。たとえば
漢字は偏、旁などの部首で構成されており、この2つの
間には文字内の空間が存在する。一方ひらがなの
「い」、「り」などにおいては、文字内にやはり大きな
空間が存在する。こうした文字と隣接する文字との間に
小さな空間しかない場合に、誤って文字内の空間を文字
の区切りと判定してしまうために切出し誤りが生ずる。
【0003】このような切出し誤りを解消するために、
入力時の筆記制限として十分な空間を文字間に空けて筆
記することを使用者に要求することが考えられる。しか
しこのような方法を用いると使用者のストレスが大き
く、手書きで入力できるというオンライン手書き文字認
識装置の利点が相殺された非常に使いづらいシステムと
なってしまう。
【0004】この問題に対して従来からさまざまなアプ
ローチが試みられている。たとえば特表平9−5079
37号公報では、ユーザが分割命令を指示するたびに、
筆記された文字(列)に対して、ストロークまたはグル
ープ化された複数ストロークであるセグメント間のギャ
ップを探し、そこで文字を分割することにより文字の切
出し修正を行なう方法が提案されている。また、特開平
8−185480号公報では、分離させたくない文字パ
ターンの間に文字の連結ストロークを入力することで文
字の分割を防いでいる。また同じく文字の分離をすべき
個所で分離ストロークを入力することで文字の分離を行
なっている。特開平4−336688号公報では、手書
き入力の認識結果の修正を行ないたい文字(列)を選択
し、選択した文字列に対応する筆記情報を表示する。そ
して、表示された筆記情報の切出し位置の修正を行なう
方法が提案されている。この公報に開示された方法では
具体的には、表示された筆記情報に対して、文字の区切
りを表わす情報を入力し、これによって筆記情報の間の
区切りが修正される。同様に誤って区切られた個所で
は、筆記情報に区切りを表わす情報が表示されるので、
その情報を手操作により解除する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】切出し誤りとして、空
間が存在するときにそれを誤って文字間の区切りと認識
してしまうことがある。しかし切出し誤りのパターンは
それだけではない。たとえばひらがなで「あいう」と入
力したときの切出しパターンを考えてみる。図27
(a)にこの入力された文字を示す。図27(f)が正
しい切出しパターンである。これに対して図27(b)
〜(e)のようにさまざまな切出し誤りのパターンが存
在する。
【0006】たとえば図27(b)ではひらがなの
「い」内に含まれる文字内の空間で区切り、かつそれに
よって分離されたセグメントがそれぞれ前後の文字と結
合している。図27(c)、(d)では、分離された一
方のセグメントのみが前後の文字と結合している。もち
ろん図27(e)に示されるように、分離されたセグメ
ントが前後の文字と結合しない場合もある。このよう
に、文字内の空間で誤って分離されたセグメントが前後
の文字と結合する場合もあるので、文字の切出し誤りの
パターンは複雑になってくる。
【0007】上述した特表平9−507937号公報に
開示の発明では、分割命令を指示していくことでセグメ
ントまたはストロークのギャップで入力された文字が分
割されていく。しかし上記したパターンの複雑さを考え
ると、この方法ではユーザが意図する切出しにたどり着
くまでに時間がかかる可能性が高い。また、このような
文字内の空間による切出し誤りだけではなく、文字間の
重なりによって前後の文字が結合している場合には、切
出しを行なうべき位置にギャップが存在しない場合があ
る。そうした場合には特表平9−507937号公報に
開示の方法ではユーザの意図する切出しを得ることが困
難になると考えられる。
【0008】特開平8−185480号公報に開示の発
明では、連結ストロークまたは分離ストロークを用いる
ことによって切出しの修正を行なう。しかしこれらスト
ロークはそれぞれ分離、連結などの1つの機能しか備え
ていない。そのためたとえば図27(b)のような切出
し結果を修正する場合、2回の分離ストロークと1回の
連結ストロークとを入力することが必要である。こうし
た方法では切出し誤りが複雑になると修正操作回数が膨
大になり、修正時のユーザのストレスが大きくなるおそ
れが高い。
【0009】特開平4−336688号公報に開示の発
明では、修正する文字列の筆記情報を表示したときに、
図27(b)のような切出し結果では、特開平8−18
5480号公報に記載の発明と同様、2回の分割指示と
1回の連結指示とが必要になる。そのため切出し誤りが
多くなると修正操作回数が多くなり、修正時にユーザに
かかるストレスが大きくなるおそれがある。
【0010】それゆえにこの発明の目的は、複雑なパタ
ーンの切出し誤りであっても少ない回数の操作で修正す
ることが可能なオンライン文字認識装置における手書き
文字認識された文字を修正するための方法を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
かかる手書き文字認識された文字を修正するための方法
は、文字を含む情報を表示可能な表示画面と、表示画面
上に手書きで情報を入力することが可能な入力装置とを
有するオンライン手書き文字認識装置において、手書き
文字認識された文字を修正するための方法であって、オ
ンライン手書き文字認識装置によって入力された複数個
のストロークをセグメントにグループ化してセグメント
ごとに文字認識するステップと、入力された複数個のス
トロークを、セグメントに対応するセグメント領域ごと
に区分して表示画面に表示するステップと、表示画面上
に複数個のストロークがセグメント領域ごとに区分して
表示されているときに、表示されている複数個のストロ
ークのうちの一部を囲む閉図形が使用者によって入力装
置を用いて描かれたことに応答して、閉図形に囲まれた
部分に含まれるストロークと、閉図形に囲まれた部分に
含まれるストロークが属しているセグメント領域であっ
て、かつ閉図形に囲まれていない部分に含まれるストロ
ークとが別のセグメントとなるように、複数個のストロ
ークをセグメントに再グループ化するステップと、再グ
ループ化されたセグメントごとに文字認識を行ない、そ
の結果によって、文字認識するステップで文字認識され
た文字を修正するステップとを含む。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、閉図形で
ストロークの一部を囲むように閉図形を描くと、その閉
図形に囲まれた部分に含まれるストロークと、そのスト
ロークが属していたセグメントのストロークであって、
閉図形に含まれない領域にあったセグメントとが別のセ
グメントとなるようにストロークがセグメントに再グル
ープ化される。誤って一つの文字を構成するストローク
が二つのセグメントに分割されてグループ化が行なわれ
ていた場合でも、それらストロークを囲む閉図形を描く
ことにより、正しいセグメントを得ることができる。こ
の正しいセグメントに基づいて文字認識が行なわれるの
で、誤認識された文字を容易に修正できる。
【0013】請求項2に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法は、請求項1に記
載の発明の構成に加えてさらに、表示画面上に複数個の
ストロークがセグメント領域ごとに区分して表示されて
いるときに、表示されている複数個のストロークのうち
の一部を、一部のストロークが属しているセグメント領
域から一部のストロークが属しているセグメント領域の
外部に移動する操作が使用者によって入力装置を用いて
行なわれたことに応答して、一部のストロークが属して
いたセグメントに残る他のセグメントの数に基づいて、
他のセグメントを第1の新たなセグメントに再グループ
化する処理と、一部のストロークが属していたセグメン
トを削除する処理とを選択的に行なうステップを含む。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用効果に加えて、あるセグメントに属
しているストロークを、そのセグメント領域の外に出す
操作を行なうことによりそのセグメントと分離すること
ができる。そのため、セグメントを正しく修正すること
が容易に行なえる。
【0015】請求項3に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法は、請求項2に記
載の発明の構成に加えてさらに、一部のストロークがど
のセグメント領域にも属さない領域に移動されたことを
検知して、一部のストロークを含む第2の新たなセグメ
ント領域を生成するステップを含む。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用効果に加えて、さらに、他のセグメ
ントに含まれていたストロークのみからなるセグメント
を新たに作成することが容易に行なえる。そのため、セ
グメントを正しく修正することが容易に行なえる。
【0017】請求項4に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法 は、請求項2に
記載の発明の構成に加えてさらに、一部のストロークが
他のセグメント領域内に移動されたことを検知して、他
のセグメント領域に含まれるストロークと、一部のスト
ロークとからなる第2の新たなセグメント領域を生成す
るステップを含む。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用効果に加えて、さらに、他のセグメ
ントに含まれていたストロークを、そのストロークが本
来含まれるべきセグメントの領域内に移動させることに
より、このストロークが正しいセグメントに属するよう
に修正を行なうことができる。また、セグメント内の残
りのストロークによって新たなセグメントが形成され
る。よって、同時に二つのセグメントを修正できる。
【0019】請求項5に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法は、文字を含む情
報を表示可能な表示画面と、表示画面上に手書きで情報
を入力することが可能な入力装置とを有するオンライン
手書き文字認識装置において、手書き文字認識された文
字を修正するための方法であって、オンライン手書き文
字認識装置によって入力された複数個のストロークをセ
グメントにグループ化してセグメントごとに文字認識す
るステップと、入力された複数個のストロークを、セグ
メントに対応するセグメント領域ごとに区分して表示画
面に表示するステップと、表示画面上に複数個のストロ
ークがセグメント領域ごとに区分して表示されていると
きに、表示されている複数個のストロークのうちの一部
を、一部のストロークが属しているセグメント領域から
当該セグメント領域の外部に移動する操作が使用者によ
って入力装置を用いて行なわれたことに応答して、一部
のストロークが属していたセグメントに残る他のセグメ
ントの数に基づいて、他のセグメントを第1の新たなセ
グメントに再グループ化する処理と、一部のストローク
が属していたセグメントを削除する処理とを選択的に行
なうステップと、再グループ化されたセグメントごとに
文字認識を行ない、その結果によって、文字認識するス
テップで文字認識された文字を修正するステップとを含
む。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、閉図形で
セグメント内のストロークの一部をそのセグメント外に
移動させると、そのセグメント領域に残るストロークの
数に応じ、残るセグメントから第1の新たなセグメント
を作成する処理と、そのセグメントを削除する処理との
いずれかが行なわれる。誤って別のセグメントに含まれ
るようにグループ化されたストロークをそのセグメント
から除くとき、残るストロークの数に応じて正しいセグ
メントが作成されるか、またはそのセグメントが削除さ
れる。したがって正しいセグメントへの修正が容易に行
なえる。この正しいセグメントに基づいて文字認識が行
なわれるので、誤認識された文字を容易に修正できる。
【0021】請求項6に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法は、請求項5に記
載の発明の構成に加えてさらに、一部のストロークがど
のセグメント領域にも属さない領域に移動されたことを
検知して、一部のストロークを含む第2の新たなセグメ
ント領域を生成するステップを含む。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用効果に加えて、さらに、他のセグメ
ントに含まれていたストロークのみからなるセグメント
を新たに作成することが容易に行なえる。そのため、セ
グメントを正しく修正することが容易に行なえる。
【0023】請求項7に記載の発明にかかる手書き文字
認識された文字を修正するための方法は、請求項5に記
載の発明の構成に加えてさらに、一部のストロークが他
のセグメント領域内に移動されたことを検知して、他の
セグメント領域に含まれるストロークと、一部のストロ
ークとからなる第2の新たなセグメント領域を生成する
ステップを含む。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用効果に加えて、さらに、他のセグメ
ントに含まれていたストロークを、そのストロークが本
来含まれるべきセグメントの領域内に移動させることに
より、このストロークが正しいセグメントに属するよう
に修正を行なうことができる。また、セグメント内の残
りのストロークによって新たなセグメントが形成され
る。よって、同時に二つのセグメントを修正できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のオ
ンライン手書き文字認識装置について図面を参照しなが
ら説明する。なお以下で説明する実施の形態の装置は本
発明を実施するための一例であって、本発明を制限する
ものではなく、本発明の技術的範囲は上述の特許請求の
範囲の記載のみによって定まるものである。
【0026】図1を参照して、本発明に係るオンライン
手書き文字認識装置は、ユーザによる入力とシステムか
らの情報の表示とを行なうための表示一体型タブレット
1と、表示一体型タブレット1によって入力された筆記
情報を解析する筆記情報解析部4と、筆記情報を含む種
々の情報を記憶する情報記憶部5と、情報記憶部5に記
憶された情報を編集する機能を有する情報編集部3と、
表示一体型タブレット1、筆記情報解析部4、情報編集
部3および情報記憶部5を制御するための制御部2とを
含む。実際にはこのオンライン手書き文字認識装置は実
質的にはコンピュータによって実現され、情報記憶部5
はメモリ、ハードディスクなどの記憶装置により実現さ
れ、制御部2、筆記情報解析部4および情報編集部3は
コンピュータの中央演算処理装置(CPU)および当該
CPUにより実行されるソフトウェアにより実現され
る。このソフトウェアも、情報記憶部5などの記憶装置
に格納され、メモリに読出されてCPUにより実行され
る。
【0027】図2を参照して、このオンライン手書き文
字認識装置で文字入力をする場合の処理の概略のフロー
チャートを説明する。まずユーザが表示一体型タブレッ
ト1を用いて文字を筆記すると、表示一体型タブレット
1は筆記情報(xy座標、ペンオン/オフ、時間などの
情報)を検出し、制御部2に転送する(S100)。制
御部2は、転送された筆記情報を内部バッファに保持
し、筆記が完結されたか否かを判定する(S101)。
筆記が完結していないと再び制御はS100に戻り、上
記した処理が繰返される。
【0028】制御部2が、ユーザによる筆記が完結した
と判断すると、制御部2はその内部バッファに保持して
いる筆記情報を筆記情報解析部4に転送する。制御部2
は併せて、文字認識を開始すべきことを筆記情報解析部
4に対して通知する。
【0029】筆記情報解析部4は、制御部2から転送さ
れていた筆記情報をその内部バッファに蓄積する。さら
に筆記情報解析部4は、制御部2からの通知に応答し
て、文字の切出しを行なう(S102)。この処理によ
って切出された単位をこれ以後「セグメント」と呼ぶ。
筆記情報解析部4は文字の切出しが終わると、セグメン
トごとに文字認識を行なう(S103)。筆記情報解析
部4は、文字認識結果、切出し結果、認識結果インデッ
クスデータを情報記憶部5に転送し、同時に制御部2に
対して文字認識が終わったことを通知する(S10
4)。ここで、文字認識結果は、各セグメントに対する
筆記情報内のストローク番号、候補数、文字コード、大
きさなどの情報を含む。切出し結果は、文字列長、文字
コード、文字認識バッファのインデックス等の情報を含
む。認識結果インデックスデータは、切出し候補数、切
出し結果のインデックス、筆記情報バッファのポインタ
等の情報を含む。
【0030】制御部2は、文字認識が終わったことを確
認すると、対応する筆記情報を表示一体型タブレット1
上で消去し、代わりに認識結果の文字コードを表示する
(S105)。これにより認識処理が終了する(S10
6)。
【0031】一般的に、表示一体型タブレット1による
文字列の表示位置を、表示を制御する処理部で検出する
ことが可能である。たとえば本実施の形態に係るオンラ
イン手書き文字認識装置では、制御部2の内部バッファ
に、表示一体型タブレット1に表示されている文字列の
各文字についての表示位置が保持されている。
【0032】以上説明した処理によりオンライン手書き
文字認識による文字の入力が行なわれる。
【0033】具体例として、ユーザが表示一体型タブレ
ットに「あいう」とひらがなで筆記したときの文字認識
の流れを以下に説明する。図2のS101で行なわれる
筆記の完結を判定するための条件は、一連の文字列の最
終文字を書き終わってからの時間(T)が一定時間(T
th)よりも長くなったことであるものとする。
【0034】ユーザが表示一体型タブレット1に「あい
う」と筆記すると、表示一体型タブレット1で検出され
た筆記情報P1〜Pnは制御部2に転送される。筆記情
報とストロークの関係について図3に示す。制御部2
は、筆記情報P1〜Pnを受取った時点からの時間
(T)を計測し、筆記情報Pnの時間情報tnとの比較
を行なう。T−tn>Tthのとき、筆記が完結してい
るものと判断して筆記情報P1〜Pnを筆記情報解析部
4に転送し、文字認識の開始を指示する。
【0035】筆記情報解析部4は、筆記情報P1〜Pn
を内部バッファに記憶する。図3はその状態を示す。図
3に示されるように、たとえば筆記情報Pnは、ペンオ
ン/オフ情報、xy座標および上記した時間情報tnを
有する。
【0036】筆記情報解析部4は、ペンオン状態の連続
した筆記情報を1ストロークとし、さらに重なりのある
ストロークを1つのセグメントにグルーピングする。た
とえば図4(a)に示すように、入力「あいう」の筆記
情報から各ストローク(st1〜st7)の外接矩形座
標((q(1)1、q(1)2、q(2)1、q(2)
2、…、q(7)1、q(7)2))を求める。そして
各外接矩形のx座標値の関係がqx(i)2>qx
(j)1(ただしqx(i)1はi番目の外接矩形のx
座標の最小値、qx(i)2はi番目の外接矩形の最大
値、i≠j)であるときに、i番目の外接矩形とj番目
の外接矩形とが重なっていると定義し、これによって上
記したグルーピングの判断を行なう。
【0037】たとえば、図4(a)を参照して、ストロ
ークst1およびストロークst2の外接矩形のx座標
値の関係を見る。ここではqx(1)2>qx(2)1
である。したがってストロークst1とストロークst
2とは重なっていると判断される。同様にストロークs
t3はストロークst1と重なっている。この場合には
ストロークst3はさらにストロークst2とも重なっ
ている。したがって、ストロークst1〜st3が1つ
のセグメントとなる。
【0038】ストロークst4以降についても同様の判
定が行なわれる。その結果、図4(b)に示されるよう
に4つのセグメントq(1)′、q(4)、q(5)お
よびq(6)′が得られる。さらにこれら4個のセグメ
ントに対し、セグメント間のスペースのサイズ、文字形
状(たとえば1つのセグメントまたは複数個のセグメン
トを統合したときのセグメントの縦横比)に基づいてセ
グメントの統合を行ない、最終的な切出し結果を得る。
得られた文字切出し結果のうちの3つの例を図5(a)
〜(c)にそれぞれ示す。
【0039】図5において、各セグメントの外接矩形は
それぞれ、左上のxy座標および右下のxy座標で特定
されている。筆記情報解析部4は、各セグメントに対し
て文字認識を行ない、各セグメント単位で認識結果を求
める。筆記情報解析部4はこの結果に基づき、情報記憶
部5に対して文字認識結果、切出し結果、認識結果イン
デックスデータを与える。情報記憶部5はこの情報を保
持する。図6(a)、図7(a)、図8にそれぞれ文字
認識結果、切出し結果、認識結果インデックスデータの
形式の例を示す。
【0040】筆記情報解析部4は認識が終了したことを
制御部2に対して知らせる。制御部2はこの通信に応答
して、文字コード列を表示一体型タブレット1の表示装
置に表示する。表示例を図9(a)に示す。
【0041】次に、文字入力が行なわれた認識結果につ
いて文字修正を行なう場合の処理フローについて図10
を参照して説明する。たとえば図9(a)に示された文
字認識結果が誤りであり、これを図9(c)のように修
正しようとする場合を考える。ユーザは、表示一体型タ
ブレット1のペンを用いて修正対象文字列を指示する。
表示一体型タブレット1はこのペンの操作に対応する筆
記情報を制御部2に送る。制御部2は表示一体型タブレ
ット1から送られてきた筆記情報を用い、ペンで指示さ
れた位置の文字列の有無を判定する(S200)。
【0042】S200での判断の結果、文字列が存在し
ていないと判定された場合、文字列修正処理を終了する
(S213)。S200の判断の結果文字列が存在して
いると判定された場合、ユーザによるペンの操作によっ
て指示された文字列を検出し特定する(S201)。こ
の文字列を以下「修正対象文字列」と呼ぶ。
【0043】制御部2は、ユーザからセグメント情報の
表示が指示されているか否かを判定する(S202)。
セグメント情報の表示の指示がなかった場合には文字列
修正処理は終了する(S213)。一方、セグメント情
報の表示の指示があったと判定された場合、情報記憶部
5から修正対象文字列の筆記情報とセグメント情報とを
読取り、表示一体型タブレット1の所定の位置に表示す
る(S203、S204)。
【0044】次に、ユーザが表示一体型タブレット1の
ペンを用いてセグメント情報の修正の指示を行なうと、
表示一体型タブレット1はこのときのペンの筆記情報を
制御部2に送る。制御部2は送られてきた筆記情報を筆
記情報解析部4に送り、筆記情報の解析の開始を通知す
る。筆記情報解析部4は筆記情報の解析を行ない、その
解析結果を制御部2に送り、同時に制御部2に対して判
定が終わったことを通知する。制御部2は、筆記情報解
析部4から筆記情報の解析の終了の通知を受けると、筆
記情報解析部4から送られてきた解析結果をもとに、ユ
ーザによる切出し修正の指示があったか否かを判定する
(S205)。
【0045】S205で、切出し修正の指示があったと
判定された場合、制御部2は筆記情報解析部4に対して
送った筆記情報と修正対象文字列の情報とを情報編集部
3に送る。併せて制御部2は、情報編集部3に対して切
出し修正を行なうべきことを通知する(S205におい
てYES)。
【0046】情報編集部3は、制御部2から送られてき
た筆記情報と修正対象文字列の筆記情報とを比較して、
修正対象のストローク、セグメントなどを検出し、スト
ローク、セグメントなどの分離および/または統合を行
なう(S206)。情報編集部3はセグメント情報の修
正が終わると、セグメント情報の修正が終わったことを
制御部2に通知する。
【0047】制御部2は、この通知を受けると、表示一
体型タブレット1に表示しているセグメント情報の代わ
りに、ステップS206の処理によって修正されたセグ
メント情報を表示する(S207)。表示が終わると制
御は再びS205に戻る。
【0048】一方、S205で切出し修正指示がなかっ
たと判定された場合、制御はS208に進む。S208
では、切出し確定の指示がユーザによりなされたか否か
についての判定が行なわれる。切出し確定の指示があっ
たと判定された場合、制御部2は修正されたセグメント
情報を筆記情報解析部4に送り、修正したセグメント情
報に従って文字認識を再度行なうことを通知する(S2
08においてYES)。ここで切出し確定の指示がなか
ったと判定されると制御はS212に進む。S212の
処理については後述する。
【0049】S208でYESの判定がなされた場合、
筆記情報解析部4は、制御部2から修正したセグメント
情報に従った文字認識を行なうことを指示する通知を受
け、修正したセグメント情報を文字の区切りとして文字
の認識を行なう(S209)。筆記情報解析部4は、認
識結果を情報記憶部5に転送し、文字認識が終了したこ
とを制御部2に通知する(S210)。制御部2は、筆
記情報解析部4から認識が終了した通知を受けると、情
報記憶部5から認識結果を読込み、表示一体型タブレッ
ト1に、修正対象文字列に代えて表示する(S21
1)。
【0050】切出し確定の指示があった場合もなかった
場合も制御部2は、表示一体型タブレット1に表示して
いる修正対象文字列に対応する筆記情報およびセグメン
ト情報を消去する(S212)。S212の処理が終了
すれば文字列修正処理を終了する(S213)。
【0051】上に概略説明した文字列修正処理につい
て、特にS206の切出し修正処理を重点としてさらに
詳細に説明する。この実施の形態の装置では、ユーザが
表示一体型タブレット1のペンを用いて修正対象文字列
を指示し、修正対象文字列に対応する筆記情報(以後
「ストローク」と呼ぶ)と切出し情報(セグメント情
報)とが表示一体型タブレット1に表示されたとき(図
10のS200〜S204)、切出し修正指示のために
ユーザは、表示一体型タブレット1のペンを用いて分
離、統合を行ないたいストロークまたはセグメントを閉
図形で囲む。表示一体型タブレットはこの閉図形の筆記
情報を制御部2に送る。
【0052】制御部2は、送られてきた筆記情報を筆記
情報解析部4に送り、筆記情報に対して閉図形の判定を
行なうことを通知する。筆記情報解析部4は制御部2か
ら送られてきた筆記情報に対して閉図形か否かの判定を
行ない、その判定結果を制御部2に送る。同時に筆記情
報解析部4は判定が終わったことを制御部2に対して通
知する。
【0053】制御部2は、筆記情報解析部4から閉図形
の判定が終わった旨の通知を受けると、筆記情報解析部
4から送られてきた判定結果をもとに、ユーザによって
切出し修正の指示がされたか否かの判定を行なう(図1
0のS205)。制御部2は、筆記情報解析部4の判定
結果が閉図形であればユーザによって切出し修正が指示
されたと判断し、情報編集部3に対して閉図形の筆記情
報とその判定結果と修正対象文字列の情報とを送り、併
せて情報編集部3に対して切出し修正を行なうべきこと
を通知する(S205においてYES)。
【0054】以下、情報編集部3で行なわれる図10の
S206の処理について図11および図12を参照して
説明する。まず情報編集部3は、制御部2から送られて
きた判定結果が閉図形であるか否かを判定する(S30
0)。判定結果が閉図形であると判定すると(S300
でYES)、情報編集部3は、制御部2から送られてき
た筆記情報から、選択ストロークを検出する処理を行な
う(S301)。この選択ストローク検出処理について
は図13を参照して後述する。選択ストローク検出処理
の後、編集対象セグメントとして選択されたストローク
を1セグメントとするようにセグメント情報を変更し
(S302)、制御部2に対してセグメント情報を修正
したことを通知し修正処理を終了する(S303)。
【0055】S301で行なわれる選択ストローク検出
処理について図13を参照して以下に説明する。この処
理ではまず、情報編集部3は、制御部2から送られてき
た筆記情報から、ストローク選択のための観測点を抽出
する(S400)。たとえば、筆記情報の任意の点Pi
とPi−1とを結ぶ線分と、PiとPi+1とを結ぶ線
分とのなす角度diが一定角度(dth)以内のとき、
この点Piを観測点として抽出する。
【0056】次に情報編集部3は、筆記情報Ptと全セ
グメントの外接矩形座標との比較を行ない、修正対象と
なるセグメントを仮に選択する(S401)。すなわ
ち、筆記情報Ptがあるセグメントの外接矩形座標によ
り規定される矩形の中にあれば、そのセグメントが修正
対象として選択される。
【0057】情報編集部3は、さらに、全観測点と、選
択されたセグメントに属するストロークの代表点とか
ら、ユーザが描いた閉図形に内包されるストロークを決
定する(S402)。代表点としてはたとえばストロー
クの中点が選択される。情報編集部3は決定されたスト
ロークの番号を新規セグメントとして内部バッファに記
憶する。これにより選択ストロークの検出処理は終了で
ある(S403)。
【0058】再び図10を参照して、S206の処理の
結果、切出し修正が終了したことを情報編集部3から通
知されると、制御部2は情報編集部3の内部バッファか
ら修正したセグメント情報を読出し、この修正したセグ
メント情報をもとに、表示一体型タブレット1に表示さ
れている修正対象文字のセグメント情報の表示を更新す
る(S207)。さらに、ユーザが筆記情報を修正する
間、S205〜S207の処理が繰返し行なわれる。そ
してS205で、筆記情報解析部4の判定結果が閉図形
でないと判定されると、制御部2は切出し修正の終了を
意味するものと判定し(S205でNO)、前述のとお
り切出し確定指示があったか否かの判定を行なう(S2
08)。S208以降の処理は既に述べたとおりであ
り、ここではその繰返しは行なわない。
【0059】上記した閉図形による切出し修正例を図1
4(a)〜(c)に示す。図14(a)に示す例では、
ひらがなの「い」がその中央の空間で2つの部分に分離
され、それぞれ隣接する2つの文字「あ」「う」と結合
した状態になっている。これを「い」を囲うように閉図
形を描くことにより、図14(a)の右側に示すように
文字列の修正処理が行なわれる。図14(b)、(c)
も同様である。
【0060】以下、具体的な例をあげて説明する。ユー
ザが、表示一体型タブレット1にひらがなで「あいう」
と筆記し、「あし川」と誤認識されたときの修正につい
て説明する。誤認識の結果表示された結果を図9(a)
に示す。これを図9(c)に示すように修正するのが目
的である。このとき、制御部2の内部には表示一体型タ
ブレット1に表示されている各種機能ボタンの位置情報
が保持されているものとする。またこのときの認識結果
バッファインデックス、認識結果バッファおよび文字認
識結果バッファの内容は、それぞれ図8、図7(a)、
および図6(a)に示されたものとなっている。
【0061】ユーザが表示一体型タブレット1のペンを
用いて、表示されている「あし川」を指示すると、制御
部2は表示一体型タブレット1から送られてきた筆記情
報と、自己が内部バッファに保持している認識結果の表
示位置情報とを比較することにより「あし川」が指示さ
れたことを知り、図9(b)に示すように「あし川」を
反転表示する。
【0062】ユーザが表示一体型タブレット1に表示さ
れている図示しない「切出し表示」ボタンを指示する
と、制御部2は表示一体型タブレット1から送られてき
た筆記情報と自己が保持している各種機能ボタンの表示
位置情報とを比較して「切出し表示ボタン」が指示され
たと判定する。なお、制御部2が表示一体型タブレット
1から送られてきた筆記情報に基づいてユーザにより何
が指示されたかを知るのは、基本的には上記したように
表示一体型タブレット1から送られてくる筆記情報と自
己の保持している、表示されている各種機能ボタン、認
識結果などの表示位置情報とを比較することによってで
ある。以下で、この部分については詳細には説明しない
こととする。
【0063】制御部2は、「切出し表示」ボタンが指示
されたことを知ると、情報記憶部5の内部バッファの認
識結果バッファの「あし川」に対応する認識結果バッフ
ァインデックスからインデックス情報SP1と筆記情報
のアドレスIDとを読込み、自己の内部バッファに記憶
する。そして制御部2は、インデックス情報SP1が指
し示す認識結果バッファから「あし川」に対応する筆記
情報を得て、これを表示一体型タブレット1上に表示さ
せる。
【0064】この処理は以下のようにして行なわれる。
まず、文字認識結果バッファから「あ」(セグメント情
報CP1)のストローク番号情報(開始番号:1、終了
番号:3)を参照し、筆記情報のアドレスID0から3
ストローク分の筆記情報を読込む。制御部2はこうして
読み出された3ストローク分の筆記情報を表示一体型タ
ブレット1に表示させる。
【0065】次に、文字認識結果バッファから「し」
(セグメント情報CP3)のストローク番号情報(開始
番号:4、終了番号:4)を参照し、筆記情報のアドレ
スID0から数えて4ストローク目の筆記情報を読込ん
で表示一体型タブレット1に表示させる。最後に「川」
(セグメント情報CP4)についても同様に表示一体型
タブレット1に表示される。
【0066】さらに、「あし川」の各文字の外接矩形座
標((X1min,Y1min),(X1max,Y1
max),(X3min,Y3min),(X3ma
x,Y3min),(X4min,Y4min),(X
4max,Y4max))を文字認識結果バッファから
読込み、既に表示されている筆記情報に重ねて矩形を表
示する。この状態を図5(a)に示す。図5(a)に示
されているように、「い」のまん中でこの文字が二つに
分割され、かつ後ろのストロークが直後の文字「う」と
一体となって切出されており、そのために上記した切出
し誤りが発生したものと考えられる。
【0067】ここで、ユーザが3番目のセグメントから
ストロークst5(図4(a)参照)を分離し、2番目
のセグメントと統合することを指示しようとする。この
場合ユーザは、図14(b)に示されるようにひらがな
の「い」を構成する二つのストロークの部分を囲む閉図
形を筆記する。表示一体型タブレット1は、このときの
筆記情報Pt(t=1〜m)を制御部2に送る。
【0068】制御部2は、この筆記情報Ptを筆記情報
解析部4に送り、併せて筆記情報が閉図形か否かの判定
を行なうべきことを筆記情報解析部4に対して指示す
る。
【0069】筆記情報解析部4は、これに応答して以下
のようにしてこの図形が閉図形か否かを判定する。たと
えば、筆記情報の開始点P1と終了点Pmとの間の距離
lを求める。そして一定距離より小さく(l<lt
h)、かつ、筆記情報の点間をつないでビットマップ画
像に展開したとき、筆記情報の開始点P1から追跡を行
ない、2箇所以上の分岐がないとき、この図形は閉図形
であると予め定義しておく。筆記情報解析部4は、制御
部2から送られてきた図形がこの定義を満足するか否か
の検証を行なう。
【0070】図14(b)に示される図形の場合、筆記
情報は開始点P1と終了点Pmとで閉じており、その間
に2箇所以上の分岐はない。したがって上記条件は充足
されている。筆記情報解析部4はしたがってこの図形が
閉図形であると判定し、その判定結果と、判定が終わっ
たことを示す通知を制御部2に対して送る。
【0071】制御部2は、判定が終わったことを示す通
知を筆記情報解析部4から受けると、その判定結果が、
ユーザが筆記した図形が閉図形であることを知り、した
がって切出し修正が指示されたと判断する。以下、制御
部2は切出し修正の処理を実行する。制御部2は、筆記
情報Pt、判定結果、ならびに修正対象文字列を指定す
る情報として認識結果バッファのインデックス情報SP
1および修正対象文字列の筆記情報のインデックスID
0を情報編集部3に送り、併せて切出し修正を行なうべ
きことを通知する。
【0072】情報編集部3は、筆記情報Ptから観測点
Ps(s=1〜m’、m’≦m)を抽出する。ここで
は、前述のとおり筆記情報Ptの中の任意の点Piと点
Pi−1とを結ぶ線分と、点Piと点Pi+1とを結ぶ
線分とのなす角度diが一定角度(dth)以内のと
き、点Piを観測点として抽出する。
【0073】次に情報編集部3は、修正対象となるセグ
メントの選択を行なう。たとえば、筆記情報Ptから筆
記情報の外接矩形Ptmin、Ptmaxを求める。こ
こで、Ptmin、Ptmaxは外接矩形の左上の座標
および右下の座標であり、それぞれ(Xtmin,Yt
min),(Xtmax,Ytmax)と表される。あ
るセグメントの外接矩形座標を(Ximin,Yimi
n),(Ximax,Yimax)とすると、情報編集
部3はXtmin<Ximin<Xtmax,Xtmi
n<Ximax<Xtmax,Ytmin<Yimin
<Ytmax,Ytmin<Yimax<Ytmaxの
いずれかを満足するセグメントを、修正対象となるセグ
メントとして選択する。情報編集部3は、こうして選択
されたセグメントのセグメント情報を情報編集部3の内
部バッファに記憶する。本例では、ユーザの操作の結
果、第2セグメントおよび第3セグメントが選択された
ものとする。すると、修正対象セグメントのセグメント
情報としてセグメント情報CP3、CP4が情報編集部
3の内部バッファに記憶される。
【0074】情報編集部3は、第2セグメントおよび第
3セグメントに属するストロークのうち、ユーザが描い
た閉図形に内包されているストロークを以下のようにし
て検出する。たとえば、ストロークの中点と閉図形の外
接矩形の外にある任意の点とを結ぶ線分LDを求める。
観測点Ps(s=1〜m’)を順に結んで線分Ls’
(s’=1〜m’−1)を形成する。この線分Ls’と
線分LDとの交点の個数を計数し、その個数が奇数であ
ればそのストロークは当該閉図形に内包されていると判
定、偶数であれば内包されていないと判定する。
【0075】情報編集部3は以上の判定処理を修正対象
のセグメントの全てに対して行ない、内包されていると
判定されたストロークのストローク番号情報編集部3の
内部バッファに記憶する。本例では、ストロークst5
およびストロークst6が閉図形に内包されていると判
定され、新規セグメントNS1のセグメント情報として
それらのストローク番号(開始番号:4、終了番号:
5)を情報編集部3の内部バッファに記憶する。
【0076】さらに、情報編集部3は、内部バッファに
記憶されている筆記情報インデックスID0からセグメ
ントNS1のストローク番号情報に対応する筆記情報を
読込み、新規セグメントNS1の外接矩形座標を求めて
ストローク番号情報と関連付けて内部バッファに記憶す
る。
【0077】次に情報編集部3は、第2セグメント(セ
グメント番号CP3)のストローク番号情報(開始番
号:4、終了番号:4)を読込み、新規セグメントNS
1のストローク番号情報を参照して、第2セグメントの
ストローク番号情報から重なるストローク番号があるか
否かを判定し、あればこれを削除する。この例ではスト
ローク番号として4が重複しているので、これが削除さ
れる。その結果、第2セグメントに属するストロークが
なくなるので、第2セグメントからは新たなセグメント
は生成されない。
【0078】さらに情報編集部3は、第3セグメント
(セグメント番号CP4)のストローク番号情報(開始
番号:5、終了番号7)を読込み、新規セグメントNS
1のストローク番号があるか否かを判定し、あればこれ
を削除する。この例ではストローク番号5が重複してい
るのでこれが削除される。その結果、セグメントのスト
ローク番号として6および7が残る。そのため情報編集
部3は、新たに新規セグメントNS2を生成し、そのセ
グメント情報としてストローク番号情報(開始番号:
6、終了番号:7)を情報編集部3の内部バッファに記
憶する。
【0079】さらに情報編集部3は、内部バッファに記
憶されている筆記情報インデックスID0から新規セグ
メントNS2のストローク番号情報に対応する筆記情報
を読込み、新規セグメントNS2の外接矩形座標を求
め、新規セグメントNS2のストローク番号情報と関連
付けてセグメント情報として内部バッファに記憶する。
このときの状態を図16(a)に示す。
【0080】以上の処理により、切出し修正が終了す
る。情報編集部3 は、制御部2に対して切出し修正処
理が終了したことを通知する。制御部2は、この通知に
応答して情報編集部3の内部バッファから修正対象のセ
グメント情報(CP3、CP4)と、修正したセグメン
ト情報(NS1、NS2)とを読出し、これをもとに表
示一体型タブレット1の表示を更新する。このときの表
示の状態を図14(b)に示す。
【0081】次にユーザが、このように表示されたセグ
メント情報に満足し、表示されたセグメント情報を確定
する場合を考える。このときユーザは、表示一体型タブ
レット1に表示されている図示しない「再認識」ボタン
をペンで押圧するものとする。このときの筆記情報が表
示一体型タブレット1から制御部2に送られ、制御部2
は「再認識」ボタンが操作されたと判定する。この判定
方法は既に述べたとおりである。制御部2はこれによ
り、切出し修正処理が確定されたと判定する。
【0082】制御部2は、新しいセグメント情報を筆記
情報解析部4に送り、併せて新しい(修正済みの)セグ
メント情報にしたがって文字認識を再度行なうべきこと
を通知する。
【0083】筆記情報解析部4は、この通知を受けて、
制御部2から送られてきたセグメント情報を文字の単位
として再度認識を行なう。今度は、切出しが正しく行な
われているのであるから、認識も正しく行なわれる可能
性が高くなる。筆記情報解析部4は、認識結果を情報記
憶部5に転送するとともに、制御部2に対して文字認識
処理が終了したことを通知する。認識結果が転送された
ときの文字認識結果バッファおよび認識結果バッファの
状態を図6(b)、図7(b)に示す。ここでは、転送
された情報が、各バッファの末尾に追加されている。
【0084】制御部2は、文字認識が終了したことを示
す通知を受取ると、情報記憶部5を新たな認識結果で更
新する。すなわち、図6(b)に示す古いセグメント情
報CP3が、同じストローク番号「4」を持つ新しいセ
グメント情報CPi+1によって置き換えられ、図6
(c)に示す状態となる。
【0085】制御部2はさらに、情報記憶部5から修正
後の文字コードを読出し、修正対象文字列にかえて表示
一体型タブレット1に表示させる。このときの表示結果
を図9(c)に示す。さらに制御部2は、修正対象文字
列の筆記情報とセグメント情報とを消去して処理を終了
する。
【0086】一方、この実施の形態で可能となってい
る、後述する他の文字列の切出し修正方法について、そ
の概略を図15を参照して示す。図15(a)に示す例
では、別の文字と結合されていたストロークを本来1つ
のセグメントを構成すべき他のストロークの上に重ねる
ように移動させることにより、新たなセグメントが構成
されて切出しの修正が行なわれる。このとき、このスト
ロークをもともと含んでいたセグメントは、残りのスト
ロークのみを含むように修正される。
【0087】図15(b)に示す例では、それぞれ単独
のセグメントとして別々に切出されていたストロークの
一方を他方の上に移動させることによって、これら二つ
のストロークからなる新たなセグメントが形成されるこ
とにより切出しの修正が行なわれる。以下、この図15
に示す例を実現するための処理について説明する。
【0088】再び図11を参照して、S300において
閉図形でないと判定されたときの処理につき図12を参
照して説明する。以下の処理はユーザがセグメントの分
離、統合を行なうために表示一体型タブレット1の上に
ペンダウン(ペンオン状態)とした場合の処理であり、
ここでは閉図形は描かないものとする。既に述べた処理
によりS300で情報編集部3は、制御部2から送られ
てきた判定結果から、ユーザが描いた図形が閉図形では
ないと判定し(S300でNO)、図12のS304に
進む。情報制御部3は、制御部2の内部バッファに記憶
されている筆記情報のうち、ペンダウン時の筆記情報を
セグメント情報の観測点P1として読込む(S30
4)。情報編集部3は、観測点P1と修正対象文字列の
全セグメントの外接矩形座標とを比較して、ペンダウン
位置のセグメントを抽出し、分離対象となるセグメント
情報と個数とを内部バッファに記憶する。すなわち修正
対象となるセグメントを仮に選択する(S305)。さ
らに情報編集部3は、抽出された修正対象候補セグメン
トの個数を評価し、セグメント内でペンダウンされたの
か否かを判定する(S306)。
【0089】ペンダウン位置のセグメントの個数が1以
上であれば、セグメント内にペンダウンされたと判定し
(S306でYES)、制御はS307に進む。それ以
外の場合には制御はS313に進む。
【0090】S307では情報編集部3は、選択ストロ
ーク検出処理を行なう。この処理は図11のS301と
同種の処理であり、その詳細について再度図13を参照
して説明する。
【0091】まず情報編集部3は、内部バッファに記憶
されている観測点P1をストローク選択の観測点とする
(S400)。さらに修正対象候補セグメントを選択さ
れたセグメントと仮定して選択する(S401)。観測
点P1と、選択されたセグメントに属するストロークの
位置情報との距離Lを計算し、一定距離Lthより近い
ストロークを、選択されたストロークとして決定し、選
択されたストローク番号を内部バッファに記憶する(S
402)。これにより選択ストロークの検出処理は完了
である(S403)。
【0092】再び図12を参照して、情報編集部3は、
選択されたストロークの個数を評価し、ストローク上に
ペンダウンされたか否かを判定する(S308)。選択
されたストロークの数が1以上であればストローク上に
ペンダウンされたと判定し(S308においてYE
S)、観測点P1(ペンダウン位置)との距離が最小と
なるストロークをユーザが選択したストロークと判断す
る。そしてこのストロークのストローク番号が選択スト
ロークを特定する情報として情報編集部3の内部バッフ
ァに記憶される(S309)。一方、S308において
選択されたストロークがなければセグメントが選択され
ていると判定し(S308でNO)、選択されたセグメ
ントの特定を行なう(S312)。選択されたセグメン
トに属するストロークの番号を、選択ストロークの情報
として情報編集部3の内部バッファに記憶する。このと
きたとえば、観測点P1と内部バッファに記憶されてい
るペンダウン位置のセグメントの代表点との間の距離を
計算し、観測点P1と最も近いセグメントを選択された
セグメントとして特定する。
【0093】続いてS310で情報編集部3は、制御部
2からペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機す
る。制御部2は、表示一体型タブレット1から送られて
くる筆記情報を観測しているときにユーザが任意の位置
でペンアップすると、ペンアップされたことを示す通知
を情報編集部3に送るものとする。このときS310の
判定結果がYESとなり、処理はS318に進む。
【0094】S318で情報編集部3は、制御部2の内
部バッファに記憶されているペンアップ位置の筆記情報
を観測点P2として読込む。さらに観測点P2と修正対
象文字列の全セグメントの外接矩形座標とを比較してペ
ンアップ位置のセグメントを抽出し、統合対象候補とな
るセグメントと個数とを内部バッファに記憶する(S3
18)。
【0095】さらに情報編集部3は分離対象のセグメン
ト情報から選択ストロークを分離し、新規セグメントの
情報を作成し、情報編集部3の内部バッファに記憶す
る。またペンアップ位置のセグメントの個数を評価し、
セグメントの個数が1個以上あるときにはペンアップ位
置のセグメントの特定を行ない、選択ストロークとペン
アップ位置のセグメントとを統合し、新規セグメントと
して情報編集部3の内部バッファに記憶する。たとえば
観測点P2と修正対象文字列の全セグメントとについ
て、セグメントの代表点との距離を計算し、観測点P2
と一番近いセグメントをペンアップ位置のセグメントと
して特定する。そして情報編集部3は、内部バッファに
記憶する選択ストロークの番号とペンアップ位置のセグ
メントのストローク番号情報とを統合し、新規セグメン
トとして内部バッファに記憶する。一方、セグメントの
個数が0個であれば、情報編集部3は選択ストロークを
新規セグメントとして内部バッファに記憶する。以上が
切出し情報の変更処理(S311)の概略である。
【0096】情報編集部3は制御部2に対してセグメン
ト情報を修正したことを通知し、修正処理を終了する
(図11のS303)。
【0097】図12を参照して、S306でペンダウン
位置のセグメント個数が0であると判定された場合(S
306においてNO)、S313で情報編集部3は、制
御部2からペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機
する。制御部2は、表示一体型タブレット1から送られ
てくる筆記情報を観測しておき、ユーザがペンアップし
たという情報を受けると情報編集部3に対してペンアッ
プ位置の筆記情報を送るとともに、ペンアップしたこと
を通知する。
【0098】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
した旨の通知を受けると、内部バッファに記憶されてい
るペンダウン位置の筆記情報と、制御部2から送られて
くるペンアップ位置の筆記情報とにより定まる領域を選
択領域として、選択領域内のストロークを抽出する。情
報編集部3はさらにそのストローク番号を選択ストロー
クの情報として情報編集部3の内部バッファに記憶す
る。さらに、選択ストロークの属するセグメントを検出
し、分離対象セグメントの情報を記憶する(S31
4)。
【0099】ここで情報編集部3は、制御部2からペン
ダウン位置の筆記情報を受けるまで待機する(S31
5)。ユーザが選択したストロークを指示するために表
示一体型タブレット1の上でペンダウン(ペンオン状
態)すると、表示一体型タブレット1は筆記情報を制御
部2に送る。制御部2は送られてきた筆記情報に基づい
てペンダウンされたと判断すると情報編集部3に対して
ペンダウンしている旨の通知を送る。
【0100】情報編集部3は、このペンダウンの通知を
受けるとS316で選択ストローク検出処理を行なう。
この処理は既に述べたとおり図13に示されるものであ
る。この例では情報編集部3は以下のように動作する。
まず情報編集部3は、制御部2の内部バッファに記憶さ
れているペンダウン時の筆記情報をセグメント選択の観
測点P3とする(図13のS400)。さらに、情報編
集部3の内部バッファに記憶されている選択ストローク
が、選択されたセグメントと仮定される(S401)。
観測点P3と、選択されたセグメントに属するストロー
クの筆記情報との距離Lが計算され、一定距離Lthよ
り近いストロークが選択されたストロークとして抽出さ
れる。選択されたストローク番号が情報編集部3の内部
バッファに記憶される(S402)。これにより選択ス
トロークの検出処理が完了する(S403)。
【0101】再び図12を参照して、この選択ストロー
ク検出処理S316の後情報編集部3は、選択されたス
トロークの個数を評価し、ストローク上にペンダウンさ
れたか否かを判定する(S317)。選択されたストロ
ーク数が0であれば(S317でNO)、ストローク上
にペンダウンされなかったと判定しセグメント情報を変
更せずに制御部2に対してセグメント情報の修正処理が
終了したことを通知して修正処理を終了する(S30
3)。
【0102】一方、S317の判定で、選択されたスト
ロークの個数が1以上であると判定された場合制御はS
310に進む。S310以下の処理については前述した
とおりであるが、以下においてはこの特定の例に即して
説明する。情報編集部3は、制御部2からペンアップ位
置の筆記情報を受けるまで待機する(S310)。この
とき制御部2は、表示一体型タブレット1から送られて
くる筆記情報を観測し、ユーザがペンアップしたと判定
されるときには情報編集部3に対してペンアップしたこ
とを通知する(S310のYES)。情報編集部3は制
御部2からこの通知を受け、S318の処理を行なう。
S318では情報編集部3は、制御部2の内部バッファ
に記憶されているペンアップ位置の筆記情報を観測点P
4として読込む。さらに観測点P4と修正対象文字列の
全セグメントの外接矩形座標とを比較し、ペンアップ位
置のセグメントを抽出する。こうして得られた統合対象
候補となるセグメントとその個数とを情報編集部3の内
部バッファに記憶する(S318)。
【0103】この後情報編集部3は分離対象のセグメン
ト情報から選択ストロークを分離し、新規セグメントの
情報を作成し、情報編集部3の内部バッファに記憶す
る。さらにペンアップ位置のセグメントの個数を評価
し、セグメントの個数が1以上であるときにはペンアッ
プ位置のセグメントの特定を行ない、選択ストロークと
ペンアップ位置のセグメントとを統合し、新規セグメン
トとして情報編集部3の内部バッファに記憶する。たと
えば、観測点P4と修正対象文字列の全セグメントとに
ついて、セグメントの代表点との距離を計算する。情報
編集部3はさらに、内部バッファに記憶する選択ストロ
ークの番号とペンアップ位置のセグメントのストローク
番号情報とを統合し、新規セグメントとして内部バッフ
ァに記憶する。またセグメントの個数が0であれば、選
択ストロークを新規セグメントとして内部バッファに記
憶する(S311)。そして、制御部2に対してセグメ
ント情報を修正したことを通知し修正処理を終了する
(S303)。
【0104】再び図10を参照して、制御部2は、情報
編集部3から切出し修正が終了した旨の通知を受ける
と、情報編集部3の内部バッファから修正対象のセグメ
ント情報と修正されたセグメント情報とを受け、これら
をもとに表示一体型タブレット1に表示されている修正
対象文字列のセグメント情報の表示を更新する(S20
7)。
【0105】制御部2は、一定時間以上ペンダウン状態
ではない場合に終了するものと判定し(S205でN
O)、制御はS208に進む。S208では切出し確定
を行なうか否かの判定を行なう。切出し確定の指示がユ
ーザにより行なわれたと判定された場合、制御部2は修
正したセグメント情報を筆記情報解析部4に送り、修正
したセグメント情報に従って文字認識すべきことを通知
する(S208でYES)。切出し確定の指示が行なわ
れていないと判定した場合、表示一体型タブレット1に
表示されている修正対象文字列に対応する筆記情報およ
びセグメント情報が消去される(S212)。この場合
文字列修正処理を終了する(S213)。
【0106】S208で切出し確定の指示があったと判
定された場合、制御部2から修正されたセグメント情報
および文字認識すべきことの通知を受けた筆記情報解析
部4は、修正されたセグメント情報を文字の区切りとし
て文字認識を行なう。筆記情報解析部4はこの認識結果
を情報記憶部5に転送し、文字認識が完了すると制御部
2に対して文字認識の終了を通知する(S209)。
【0107】制御部2は、筆記情報解析部4から文字認
識が終了したことの通知を受けると認識結果に従って情
報記憶部5(認識結果バッファ)を更新する(S21
0)。制御部2はさらに、認識結果の文字コードを表示
一体型タブレット1に修正対象文字列に代えて表示し
(S211)、表示一体型タブレット1に表示されてい
る修正対象文字の筆記情報とセグメント情報とを消去す
る(S212)。これにより文字列修正処理が終了する
(S213)。
【0108】具体例として、ユーザが表示一体型タブレ
ット1に「インターネット」と表記したときの認識結果
(図17(a))についての修正例を以下に説明する。
このときの認識結果バッファインデックス、認識結果バ
ッファおよび文字認識結果バッファの状態はそれぞれ図
19、図20(a)、図21(a)に対応している。ま
た、制御部2の内部には、表示一体型タブレット1に表
示される各種機能ボタンの位置情報および表示一体型タ
ブレットに表示されている文字列の表示位置が記憶され
ているものとする。
【0109】ユーザが表示一体型タブレット1に「イン
ターネット」と筆記し、「イン仁佇ト」と認識されたと
きの文字認識処理およびユーザが認識結果を修正するた
めの筆記情報およびセグメント情報の表示を指示したと
きの各処理部の振る舞いは、先に説明した例と同様であ
る。したがってここではそれらについての詳しい説明は
繰返さない。以下では筆記情報およびセグメント情報が
表示された後について説明する。
【0110】ユーザは、第3セグメント(「仁」)から
第8ストロークst8を分離するためにst8の上にペ
ンダウンする。表示一体型タブレット1はこの間ペンダ
ウンしている位置の筆記情報を制御部2に転送する。制
御部2はペンダウンしてからの時間Tとペンの移動範囲
Δx、Δyを観測する。この場合Δxはこの間のペンの
x座標の最大値と最小値との差であり、Δyはペンのy
座標の最大値と最小値との差である。ペンの移動範囲が
一定範囲ΔX、ΔY内であり、時間Tが一定時間Tth
を超えていると、制御部2は修正指示があったと判断す
る。この場合、判定結果は「閉図形ではない」となり、
その判定結果と修正文字列「イン仁佇ト」の認識結果バ
ッファのインデックス情報SP1と筆記情報のインデッ
クスIDiとを情報編集部3に送る。同時に制御部2は
切出し修正を行なうことを情報編集部3に対して通知す
る。
【0111】情報編集部3は、制御部2から切出し修正
の指示を受けると、制御部2から「閉図形ではない」と
いう判定結果が送られてきているため、制御部2の内部
バッファに記憶されている筆記情報のペンダウン時の筆
記情報を観測点P1として読込む。情報編集部3は制御
部2から送られてきた認識結果バッファのインデックス
情報SP1と筆記情報のインデックスIDiとを内部バ
ッファに記憶する。情報編集部3はさらにインデックス
情報SP1をもとに、各セグメントの矩形情報と観測点
P1とを比較して観測点P1を内包するセグメントを検
出する。ここで、上記した「インターネット」という筆
記のストロークの名称を図18上段に示す。また各セグ
メントの矩形情報を図18に示す。
【0112】たとえば、第1セグメント(「イ」)の矩
形情報は(X1min,Y1min)、(X1max,
Y1max)である。情報編集部3はこれと観測点P1
(X1,Y1)との比較を行ない、X1min<X1<
X1maxかつY1min<Y1<Y1maxであれば
この第1セグメントが観測点P1を内包していると判定
する。情報編集部3はこれと同様に他のセグメントにつ
いても調べる。ここでは、ユーザが第3セグメント
(「仁」と誤判定されている)の最終ストロークst8
の上にペンダウンしているものとする。この場合情報編
集部3は、観測点P1を内包するセグメント数として
「1」、観測点P1を内包するセグメント情報として文
字認識結果バッファのインデックスCP3をそれぞれ情
報編集部3の内部バッファに記憶する。
【0113】情報編集部3は、観測点P1(ペンダウン
位置)を内包するセグメントの数が1なので、ユーザが
セグメント内にペンダウンしたと判定する。したがって
情報編集部3は観測点P1をストローク選択の観測点と
し、その内部バッファに記憶されているセグメント情報
を参照してセグメント内のストロークと観測点P1との
距離Lを求める。そしてこのセグメント内の全ストロー
クのうち、上記のように計算された距離Lが一定距離L
thより近いストロークの番号を内部バッファに記憶す
る。ここでは、ユーザが第3セグメント(「仁」)の最
終ストロークst8上にペンダウンしているので、情報
編集部3は選択されたストロークの番号として「8」
を、分離対象セグメントの情報として「CP3」をそれ
ぞれ内部バッファに記憶する。内部バッファに記憶され
ている選択されたストロークの番号の個数は1である。
したがって情報編集部3は、ユーザがストローク上にペ
ンダウンしたと判断する。次に情報編集部3は、観測点
P1に一番近い距離を有するストロークを選択する。こ
の場合内部バッファに記憶されている選択されたストロ
ーク番号の数は1なので、結局ユーザが選択したストロ
ークはストロークst8(ストローク番号=8)であ
り、その旨が判定される。この後情報編集部3は制御部
2からペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機す
る。
【0114】ここでユーザが、選択したセグメントを第
3セグメント(「仁」)から分離するために、ペンダウ
ンしたままペンを第3セグメント(「仁」)の外接矩形
外で、しかも他のセグメントに属さない位置に移動させ
た後でペンアップするものとする。このとき、表示一体
型タブレット1は、ペンの移動している間、筆記情報を
制御部2に転送する。制御部2は、表示一体型タブレッ
ト1から送られてくる筆記情報のペンオン/オフ情報を
監視し、ペンオフを検出すると、ペンアップされたと判
断して情報編集部3に対してペンアップしたことを通知
する。
【0115】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
したことの通知を受けると、制御部2の内部バッファか
らペンアップの筆記情報を観測点P2として読込む。情
報編集部3は内部バッファに記憶している認識結果バッ
ファのインデックス情報SP1に基づいて、各セグメン
トの矩形情報と観測点P2とを比較し、観測点P2を内
包するセグメントを検出する。ここでは、ユーザが第3
セグメント(「仁」)の外接矩形外で、しかも他のセグ
メントにも属さない位置でペンアップを行なっている。
したがって情報編集部3の内部バッファには、観測点P
2を内包するセグメント数として0が記憶される。
【0116】情報編集部3は、内部バッファの分離対象
セグメントであるCP3の指し示す文字認識結果バッフ
ァからストローク番号情報(開始番号:5、終了番号:
8)を読込む。情報編集部3はさらにユーザが選択した
ストローク番号を参照して、新規セグメントのストロー
ク番号情報を内部バッファに記憶する。ここではストロ
ークst8が分離されるので、新規セグメントNS1の
セグメント情報としてストローク番号情報(開始番号:
5、終了番号:7)を記憶する。
【0117】情報編集部3はさらに、内部バッファに記
憶されている筆記情報インデックスIDiからストロー
ク番号情報に対応する筆記情報を読込む。これから新規
セグメントNS1の外接矩形の座標を求めてストローク
番号情報に関連づけてセグメント情報として記憶する。
次に、内部バッファに記憶されているペンアップ位置の
セグメント数が0なので、統合対象セグメントはないも
のと判断され、ユーザが選択したストローク番号を新規
セグメントのストローク番号情報として内部バッファに
記憶する。ここではユーザが選択したストロークの番号
が8なので、新規セグメントNS2のセグメント情報と
してストローク番号情報(開始番号:8、終了番号:
8)を記憶する。
【0118】さらに情報編集部3は内部バッファに記憶
されている筆記情報インデックスIDiからストローク
番号情報に対応する筆記情報を読込み、新規セグメント
NS2の外接矩形座標を求め、ストローク番号情報に関
連づけてセグメント情報として記憶する。この様子を図
23(a)に示す。情報編集部3はこの後制御部2に対
してセグメント情報を修正したことを通知する。
【0119】制御部2は、情報編集部3から切出し修正
が終了した旨の通知を受けると、情報編集部3の内部バ
ッファから修正対象のセグメント情報(CP3)と、修
正されたセグメント情報(NS1,NS2)とを受け、
これらをもとに表示一体型タブレット1に表示されてい
るセグメント情報の表示を更新する。
【0120】さらに、ユーザが第4セグメント
(「佇」)を前半の4ストローク(st9〜st12、
図18参照)と後半の3ストローク(st13〜st1
5)に分離するために、まず第4セグメント(「佇」)
の外接矩形外にペンダウンする。ユーザがペンダウンす
ると表示一体型タブレット1は、ペンダウンしている位
置の筆記情報をペンダウンしている間制御部2に転送す
る。
【0121】前述したのと同様に制御部2はペンダウン
してからの時間Tとペンの移動範囲Δx、Δyとを観測
する。ペンの移動範囲が一定範囲ΔX、ΔY内であり、
時間Tが一定時間Tthを超えていると、制御部2は修
正指示があったと判断する。この場合判定結果は「閉図
形ではない」とされる。制御部2は判定結果と修正文字
列「イン仁佇ト」の認識結果バッファのインデックス情
報SP1と筆記情報のインデックスIDiとを情報編集
部3に送り、同時に切出し修正を行なうべきことを通知
する。
【0122】情報編集部3は、制御部2から切出し修正
の指示を受けると制御部2から送られてきた判定結果が
「閉図形ではない」であるため、制御部2の内部バッフ
ァに記憶されている筆記情報のペンダウン時の筆記情報
を観測点P1として読込む。情報編集部3はさらに制御
部2から送られてきた認識結果バッファのインデックス
情報SP1と筆記情報のインデックスIDiとを内部バ
ッファに記憶し、インデックス情報SP1をもとに、各
セグメントの矩形情報と観測点P1とを比較し、観測点
P1を内包するセグメントの検出を行なう。ここではユ
ーザが第4セグメント(「佇」)の外接矩形枠の外にペ
ンダウンしているので、情報編集部3の内部バッファに
は、分離対象(ペンダウン位置)のセグメント情報とし
て観測点P1を内包するセグメント数が0として記憶さ
れる。
【0123】情報編集部3は、観測点P1(ペンダウン
位置)を内包するセグメント数が0であるので、制御部
2からのペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機す
る。ここでユーザが、ストロークst9〜st12を選
択するために、ペンダウンした位置からペンダウンした
ままストロークst9〜st12を囲む矩形の対角位置
までペンを移動させた後ペンアップしたものとする。こ
のとき、表示一体型タブレット1は、ペンの移動してい
る間の筆記情報を制御部2に転送する。
【0124】制御部2は、表示一体型タブレット1から
送られてくる筆記情報のペンオン/オフ情報を監視し、
ペンオフを検出するとペンアップがあったと判断する。
このとき制御部2は情報編集部3に対してペンアップ位
置の筆記情報を送るとともにペンアップしたことを通知
する。
【0125】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
したことの通知を受けると、制御部2から送られてきた
ペンアップ位置の筆記情報を観測点P2とし、先に送ら
れてきた観測点P1と観測点P2とでなす矩形領域を選
択領域として、選択領域内のストロークの抽出を行な
う。たとえばP1の座標値を(x1、y1)、P2の座
標値を(x2,y2)とし、それぞれの大小関係がx1
<x2、y1<y2であるとする。この場合、ストロー
クの外接矩形座標(xmin,ymin)、(xma
x,ymax)を求め、x1<xmin<xmax<x
2かつy1<ymin<ymax<y2であるときに、
このストロークが観測点P1と観測点P2とでなす選択
領域内のストロークであると判定する。
【0126】上記した判定は、表示されている筆記情報
の全ストロークに対して行なわれる。ここでは情報編集
部3はストロークst9〜st12とストロークst1
3とが選択領域内のストロークであると判定する。その
結果、内部バッファにストローク番号9〜13という情
報を記憶する。これによりストロークst9〜st13
の属するセグメントが検出され、分離対象セグメントの
情報としてCP4が記憶される。情報編集部3は、制御
部2から新たなペンダウン位置の筆記情報を受けるまで
待機する。
【0127】選択したストロークを分離、統合するため
に、先に選択したストロークのたとえばストロークst
9の上にユーザがペンダウンしたものとする。この場合
表示一体型タブレット1は筆記情報を制御部2に送る。
制御部2は表示一体型タブレット1から送られてきた筆
記情報のペンオン/オフ情報を判定し、ペンオン状態で
あればペンダウンしていると判断して情報編集部3に対
してペンダウンしていることを通知する。
【0128】情報編集部3は、制御部2からペンダウン
していることの通知を受けると、制御部2の内部バッフ
ァに記憶されているペンダウン時の筆記情報をストロー
ク選択の観測点P3とする。さらに情報編集部3は、そ
の内部バッファに記憶されている選択ストロークと、観
測点P3との間の距離Lを求め、一定距離Lthより近
いストロークの個数を情報編集部3の内部バッファに記
憶する。ここではユーザはストロークst9上にペンダ
ウンするので、ペンダウン位置のストロークの個数は1
として情報編集部3によって記憶される。情報編集部3
は、ペンダウン位置のストローク数が1個なので、スト
ローク上にペンダウンしていると判断し、制御部2から
ペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機する。ユー
ザがペンダウンしたままペンを第4セグメント
(「佇」)の外接矩形外に移動させてペンアップしたも
のとする。この場合、制御部2は表示一体型タブレット
1から送られてきた筆記情報のペンオン/オフ情報を監
視し、ペンオフを検出するとペンアップがあったと判断
し、情報編集部3に対してペンアップが検出されたこと
を通知する。情報編集部3は、制御部2からペンアップ
があった旨の通知を受けると、制御部2の内部バッファ
からペンアップの筆記情報を読出しこれを観測点P4と
する。
【0129】情報編集部3はこの後、内部バッファに記
憶している認識結果バッファのインデックス情報SP1
に基づいて、各文字の矩形情報と観測点P4とを比較す
ることによって、観測点P4を内包する文字を検出す
る。たとえば第4セグメント(「佇」)の矩形情報(X
4min,Y4min)、(X4max,Y4max)
と観測点P4(X4,Y4)の比較を行ない、X4mi
n<X4<X4maxかつY4min<Y4<Y4ma
xであれば、この文字が観測点P4を内包すると判定す
る。他の文字についても同様に調べる。ここではユーザ
が第4セグメント(「佇」)の外接矩形外にペンを移動
させた後にペンアップをしているので、情報編集部3の
内部バッファにはペンアップ位置のセグメント情報とし
て観測点P4を内包するセグメント数が0として記憶さ
れる。
【0130】情報編集部3は、内部バッファの分離対象
セグメントであるCP4の指し示す文字認識結果バッフ
ァからストローク番号情報(開始番号:9、終了番号:
15)を読込む。情報編集部3はさらにユーザが選択し
たストローク番号情報(開始番号:9、終了番号:1
3)を参照して、新規セグメントのストローク番号情報
を内部バッファに記憶する。ここではストローク番号9
〜13が分離されるので、新規セグメントNS3のセグ
メント情報としてストローク番号情報(開始番号:9、
終了番号:13)が記憶される。
【0131】さらに情報編集部3は内部バッファに記憶
されている筆記情報インデックスIDiに基づいて、ス
トローク番号情報に対応する筆記情報を読み込み、新規
セグメントNS3の外接矩形座標を求めてストローク番
号情報に関連づけてセグメント情報として記憶する。内
部バッファに記憶されているペンアップ位置のセグメン
ト数が0なので、統合対象セグメントがないと判断され
る。したがってユーザが選択したセグメント番号を新規
セグメントのストローク番号情報として内部バッファに
記憶する。ここではユーザが選択したストロークの番号
が9〜13なので、新規セグメントNS4のセグメント
情報としてストローク番号情報(開始番号:14、終了
番号:15)が記憶される。
【0132】さらに情報編集部3は内部バッファに記憶
されている筆記情報インデックスIDiに基づいてスト
ローク番号情報に対応する筆記情報を読込む。さらに新
規セグメントNS4の外接矩形座標が求められ、ストロ
ーク番号情報に関連づけてセグメント情報として記憶さ
れる(これは図23(b)に示す)。そして情報編集部
3は制御部2に対してセグメント情報を修正したことを
通知する。
【0133】制御部2は、情報編集部3から切出し修正
が終了した通知を受けると、情報編集部3の内部バッフ
ァから修正対象のセグメント情報CP4と、修正したセ
グメント情報NS3(NS4)とを読出し、これをもと
に表示一体型タブレット1に表示されているセグメント
情報の表示を更新する。
【0134】次に、ユーザは新規セグメントNS3の最
終ストロークst13を新規セグメントNS4に統合す
るために、ストロークst13の上に一定時間ペンダウ
ンする。この間表示一体型タブレット1から制御部2に
筆記情報が送られる。制御部2はこの筆記情報を観測し
ており、修正指示があったと判断すると判定結果を「閉
図形ではない」とし、その判定結果と修正文字列「イン
仁佇ト」の認識結果バッファのインデックス情報SP1
と、筆記情報のインデックスIDiとを情報編集部3に
送り、同時に切出し修正を行なうべきことを通知する。
【0135】情報編集部3は、制御部2から切出し修正
の指示を受けると制御部2から送られてきた判定結果の
判定を行なう。判定結果は「閉図形ではない」であるた
め、制御部2の内部バッファに記憶されている筆記情報
のペンダウン時の筆記情報が観測点P1として情報編集
部3に読込まれる。情報編集部3は制御部2から送られ
てきた認識結果バッファのインデックス情報SP1と筆
記情報のインデックスIDiとを同じバッファに記憶
し、インデックス情報SP1をもとに、各文字の矩形情
報と観測点P1とを比較して観測点P1を内包する文字
の検出を行なう。ここではユーザがセグメントNS3の
最終ストロークst13の上にペンダウンしているの
で、情報編集部3の内部バッファには分離対象(ペンダ
ウン位置)のセグメント情報として文字認識結果バッフ
ァのインデックスNS3と観測点P1を内包するセグメ
ント数である1とが記憶される。
【0136】情報編集部3は、観測点P1(ペンダウン
位置)を内包するセグメント数が1なので、ユーザがセ
グメント内にペンダウンしたと判断する。そのため観測
点P1をストローク選択の観測点とし、内部バッファに
記憶されているセグメントのインデックスを参照してセ
グメント内のストロークと観測点P1との距離Lを求
め、一定距離Lthより近い距離にあるストロークの番
号を内部バッファに記憶する。この判定処理は、情報編
集部3の内部バッファに記憶されている観測点P1を内
包するセグメント番号に対応するセグメントの全ストロ
ークについて行なわれる。ここでは、ユーザがNS3の
最終ストロークst13の上にペンダウンしているの
で、選択されたストロークの番号として「13」が内部
バッファに記憶される。
【0137】情報編集部3は、内部バッファに記憶され
ている選択されたストロークの番号の個数が1であるの
で、ユーザがストロークの上にペンダウンしたと判断す
る。情報編集部3は、観測点P1に一番近い距離のスト
ロークを選択するが、ここで内部バッファに記憶されて
いる選択されたストローク番号の数が1なので、ユーザ
が選択したストロークはストロークst13(ストロー
ク番号:13)であると判断される。このため、情報編
集部3は制御部2からペンアップ位置の筆記情報を受け
るまで待機する。
【0138】ユーザは選択したストロークをセグメント
NS4と結合するために、ペンダウンしたままペンをN
S4の外接矩形内に移動させた後でペンアップする。こ
のとき、表示一体型タブレット1はペンの移動している
間の筆記情報を制御部2に転送している。制御部2は、
表示一体型タブレット1から送られてくる筆記情報のペ
ンオン/オフ情報を監視し、ペンオフを検出するとペン
アップされたと判断し、情報編集部3に対してペンアッ
プしたことを通知する。
【0139】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
した旨の通知を受けると、制御部2の内部バッファから
ペンアップの筆記情報を観測点P2として読込む。そし
て情報編集部3は内部バッファに記憶されている認識結
果バッファのインデックス情報SP1をもとに、各文字
の矩形情報と観測点P2とを比較して、観測点P2を内
包する文字の検出を行なう。ここではユーザがNS4ま
でペンを移動させた後でペンアップしているので、情報
編集部3の内部バッファにペンアップ位置のセグメント
情報として文字認識結果バッファのインデックスNS4
と観測点P2を内包するセグメント数である1とが記憶
される。
【0140】情報編集部3は、観測点P2(ペンアップ
位置)を内包するセグメント数が1以上なので、ペンア
ップ位置のセグメントの特定を行なう。ここでは、ペン
アップ位置のセグメントはNS4の1個なので、情報編
集部3はペンアップ位置のセグメントをNS4に特定す
る。そして情報編集部3は統合対象(ペンアップ位置)
のセグメント情報として文字認識結果バッファのインデ
ックスNS4を内部バッファに記憶する。
【0141】情報編集部3は、内部バッファの分離対象
セグメントであるNS3の指し示す文字認識結果バッフ
ァからストローク番号情報(開始番号:9、終了番号:
13)を読込み、ユーザが選択したストローク番号を参
照して新規セグメントのストローク番号情報を内部バッ
ファに記憶する。ここではストローク番号13が分離さ
れるので、新規セグメントNS5のセグメント情報とし
てストローク番号情報(開始番号:9、終了番号:1
2)が記憶される。
【0142】さらに情報編集部3は、内部バッファに記
憶されている筆記情報インデックスIDiに基づいてス
トローク番号情報に対応する筆記情報を読込む。情報編
集部3はさらに新規セグメントNS5の外接矩形座標を
求めてストローク番号情報に関連づけてセグメント情報
として記憶する。次に内部バッファに統合対象セグメン
トが記憶されているので、統合対象セグメントであるN
S4の指し示す文字認識結果バッファからストローク番
号情報(開始番号:14、終了番号:15)を読込み、
ユーザが選択したストローク番号を参照して新規セグメ
ントのストローク番号情報を内部バッファに記憶する。
ここではストローク番号13と統合されるので、新規セ
グメントNS6のセグメント情報としてストローク番号
情報(開始番号:13、終了番号:15)を記憶する。
さらに、情報編集部3は内部バッファに記憶されている
筆記情報インデックスIDiからストローク番号情報に
対応する筆記情報を読込み、新規セグメントNS6の外
接矩形座標を求めてストローク番号情報に関連づけてセ
グメント情報として記憶する(図24(a))。そし
て、情報編集部3は制御部2に対してセグメント情報を
修正したことを通知する。
【0143】制御部2は、情報編集部3から切出し修正
が終了したことを受けると、情報編集部3の内部バッフ
ァから修正対象のセグメント情報(NS3、NS4)
と、修正したセグメント情報(NS5、NS6)とを受
けて、これらをもとに表示一体型タブレット1に表示さ
れているセグメント情報の表示を更新する。
【0144】ユーザがセグメント情報を確定するため
に、表示一体型タブレット1に表示されている「再認
識」ボタンをペンで指示すると、表示一体型タブレット
1は、指示した位置の筆記情報を制御部2に送る。制御
部2は送られてきた筆記情報と各種機能ボタンの位置情
報とを比較して、「再認識」ボタンが指示されたと判断
する。そのため、制御部2は修正対象のセグメント情報
(CP3、CP4)と新しいセグメント情報(NS1、
NS2、NS5、NS6)と、修正対象文字列「イン仁
佇ト」に対応する認識結果バッファのインデックス情報
SP1とを筆記情報解析部4に送り、新しいセグメント
情報に従って文字認識を行なうべきことを指示する。
【0145】筆記情報解析部4は、制御部2から送られ
てきたセグメント情報を1文字の単位として文字認識処
理を行なう。筆記情報解析部4は認識結果を情報記憶部
5に転送して記憶させ、制御部2に対しては文字認識が
終了したことを通知する。制御部2は、筆記情報解析部
4から文字認識が終了した旨の通知を受けると、情報記
憶部5を更新する。この結果得られた文字認識結果バッ
ファの様子を図21(c)に、認識結果バッファの様子
を図20(c)にそれぞれ示す。
【0146】制御部2は、情報記憶部5から文字コード
を読込み、修正対象文字列の代わりに表示する。この表
示結果を図17(c)に示す。併せて修正対象文字の筆
記情報とセグメント情報とを表示一体型タブレット1の
表示から消去する。これで文字列修正処理は終了であ
る。
【0147】次に、表示された筆記情報を修正するため
に、閉図形で筆記情報を囲ったときに、囲まれた部分の
筆記情報の状態を判断することによってこの閉図形で囲
われた筆記情報とそれ以外の筆記情報との分離、統合を
どのように行なうかを判断する例について以下に説明す
る。ここでも、図10、図11、図12、図13および
図25を参照して説明する。
【0148】まず、ユーザが表示一体型タブレット1の
ペンを用いて修正対象文字列を指示し、修正対象文字列
に対応する筆記情報とセグメント情報とが表示一体型タ
ブレット1上に表示された場合を想定する(S200〜
S204)。ここでユーザがセグメントの分離、統合を
行なうために表示一体型タブレット1の上でペンの移
動、指示などを行なうと、表示一体型タブレット1はそ
の間の筆記情報を制御部2に送る。
【0149】制御部2は、送られてきた筆記情報に対し
てそれが閉図形か否かの判定を行なう(S205)。ま
ず制御部2は、送られてきた筆記情報のペンダウン時か
らペンオン状態を観測し、ペンオン状態が一定時間続き
かつペンの位置がペンダウン位置から一定範囲内にとど
まっているか否かを判定する。制御部2はペンダウン時
からのペンオン状態が条件を満たしていれば、切出し修
正指示があったと判断し、閉図形の判定結果を「閉図形
でない」として判定結果と修正対象文字列の情報とを情
報編集部3に送り、併せて情報編集部3に対して切出し
修正を行なうべきことを通知する(S205においてY
ES)。
【0150】また、制御部2が上記した条件は満たされ
ていないと判断すると、ペンアップしたときまでの筆記
情報を筆記情報解析部4に送り、併せて筆記情報に対し
て閉図形の判定を行なうべきことを通知する。この場
合、筆記情報解析部4は筆記情報に対する閉図形の判定
を行ない、その検証結果を制御部2に対して通知する。
制御部2は、筆記情報解析部4の検証結果が閉図形であ
れば切出し修正指示があったと判断する。制御部2は情
報編集部3に判定結果として閉図形であることと修正対
象文字列とを送り、情報編集部3に対して切出し修正を
行なうべきことを通知する(S205においてYE
S)。情報編集部3は、制御部2から送られてきた判定
結果が閉図形であることを示しているか否かを判定する
(S300)。
【0151】ユーザーが切出し修正指示を行なうために
閉図形を筆記したとき、制御部2からの判定結果は「閉
図形である」なので、情報編集部3はS300でYES
と判定する。情報編集部3は、制御部2から送られてき
た筆記情報から、ストローク選択のための観測点を抽出
する(S400)。たとえば情報編集部3は、筆記情報
の任意の点Piと点Pi−1とを結ぶ線分と点Piと点
Pi+1とを結ぶ線分のなす角度diが一定角度(dt
h)以内のとき、この点Piを観測点として抽出する。
次に情報編集部3は、全観測点Ptと全セグメントの外
接矩形座標との比較を行ない、修正対象候補となるセグ
メントを選択する(S401)。
【0152】情報編集部3は、全観測点と選択されたセ
グメントに属するストロークの代表点(たとえば、スト
ロークの中点)とから、ユーザーが筆記した閉図形に内
包されるストロークを検出し、そのストロークの番号を
新規セグメントとして内部バッファに記憶する(S40
2)。これにより選択ストロークの検出処理が完了する
(S403)。以上の処理は図11のS301の処理に
相当する。
【0153】情報編集部3は、編集対象セグメントとし
て選択されたストロークを1セグメントとしてセグメン
ト情報を変更する(S302)。さらに情報編集部3
は、制御部2に対してセグメント情報を修正したことを
通知し修正処理を終了する(S303)。
【0154】一方、ユーザーが切出し修正指示を行なう
ためにペンの位置をペンダウン位置から一定時間の間一
定範囲内に留めている場合、制御部2の判定結果は「閉
図形ではない」である。情報編集部3はしたがってS3
00でNOと判定し、制御部2の内部バッファに記憶さ
れている筆記情報のペンダウン時の筆記情報をセグメン
ト選択の観測点P1として読込む(S304)。情報編
集部3は、観測点P1と修正対象文字列の全セグメント
の外接矩形座標とを比較して、ペンダウン位置のセグメ
ントを抽出する。そして分離対象となるセグメント情報
と個数とを内部バッファに記憶する(S305)、情報
編集部3は、抽出された修正対象候補セグメントの個数
を評価し、セグメント内にペンダウンされたか否かを判
定する(S306)。
【0155】ペンダウン位置のセグメントの個数が1以
上であれば、セグメント内にペンダウンされたと判定さ
れ(S306においてYES)、情報編集部3は内部バ
ッファに記憶されている観測点P1をストローク選択の
観測点とし(S400)、修正対象候補セグメントを選
択されたセグメントと仮定する(S401)。さらに情
報編集部3は、観測点P1と選択されたセグメントに属
するストロークの筆記情報との距離Lを計算し、一定距
離Lthより近いストロークを選択されたストロークと
して抽出する。選択されたストローク番号は内部バッフ
ァに記憶される(S402)。これにより選択ストロー
クの検出処理が完了する(S403)。以上は図12の
S307に相当する処理である。
【0156】情報編集部3は、選択されたストロークの
個数を評価し、ストローク上にペンダウンされたか否か
を判定する(S308)。選択されたストロークが1以
上であればストローク上にペンダウンされたとして(S
308においてYES)、観測点P1(ペンダウン位
置)との距離が最小となるストロークをユーザーが選択
したストロークと判断する。そしてこのストロークのス
トローク番号を選択されたストロークの情報として情報
編集部3の内部バッファに記憶する(S309)。
【0157】一方、S308において選択されたストロ
ークがないと判定されればそれはセグメントが選択され
ているということを意味し、選択されたセグメントの測
定を行なう。選択されたセグメントに属するストローク
の番号が、選択ストロークの情報として情報編集部3の
内部バッファに記憶される(S312)。たとえば、観
測点P1と内部バッファに記憶されているペンダウン位
置のセグメントの代表点との距離を計算し、観測点と一
番近いセグメントを選択されたセグメントとして特定す
る。
【0158】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
位置の筆記情報を受けるまで待機する(S310)。制
御部2は、表示一体型タブレット1から送られてくる筆
記情報を観測しているときユーザーが任意の位置でペン
アップすると、情報編集部3に対してペンアップしたこ
とを通知する(S310においてYES)。
【0159】情報編集部3は制御部2からこのペンアッ
プした旨の通知を受けると、制御部2の内部バッファに
記憶されているペンアップ位置の筆記情報を観測点P2
として読込む。情報編集部3はさらに観測点P2と修正
対象文字の全セグメントの外接矩形座標とを比較してペ
ンアップ位置のセグメントを抽出し、統合対象候補とな
るセグメントと個数とを内部バッファに記憶する(S3
18)。
【0160】情報編集部3は分離対象のセグメント情報
から選択ストロークを分離し、新規セグメントの情報を
作成し、情報編集部3の内部バッファに記憶する。さら
にペンアップ位置のセグメントの個数を評価し、セグメ
ントの個数が1個以上あるときは、ペンアップ位置のセ
グメントの特定を行ない、選択ストロークとペンアップ
位置のセグメントとを統合し、新規セグメントとして情
報編集部3の内部バッファに記憶する。たとえば、観測
点P2と修正対象文字列の全セグメントの代表点との距
離を計算し、観測点P2と最も近いセグメントをペンア
ップ位置のセグメントとして特定する。情報編集部3は
内部バッファに記憶する選択ストロークの番号とペンア
ップ位置のセグメントのストローク番号情報とを統合
し、新規セグメントとして内部バッファに記憶する。一
方、セグメントの個数が0個であれば、情報編集部3は
選択ストロークを新規セグメントとして内部バッファに
記憶する(S311)。情報編集部3は制御部2に対し
てセグメント情報を修正した旨を通知し修正処理を終了
する(S303)。
【0161】また、ペンダウン位置のセグメント個数が
0であれば(S306においてNO)、情報編集部3は
制御部2からペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待
機する。
【0162】制御部2は、表示一体型タブレット1から
送られてくる筆記情報を観測しているときユーザーが任
意の位置でペンアップすると、このペンアップ位置の筆
記情報を情報編集部3に対して送りペンアップしたこと
を通知する(S313)。
【0163】情報編集部3は制御部2からペンアップし
た旨の通知を受けると、内部バッファに記憶されている
ペンダウン位置の筆記情報と制御部2から送られてきた
ペンアップ位置の筆記情報とにより選択領域を決め、選
択領域内のストロークを抽出する。そして選択領域内の
各ストロークのストローク番号を選択ストロークの情報
として情報編集部3の内部バッファに記憶する。さら
に、情報編集部3は選択ストロークの属するセグメント
を検出し、分離対象セグメントの情報を記憶する(S3
14)。
【0164】情報編集部3は、制御部2からペンダウン
位置の筆記情報を受けるまで待機する(S315)。選
択したストロークを指示するためにユーザーが表示一体
型タブレット1の上にペンダウン(ペンオン状態)する
と、表示一体型タブレット1は筆記情報を制御部2に送
る。制御部2は送られてきた筆記情報を観測してペンダ
ウンしていると判断すると、情報編集部3に対してペン
ダウンしていることを通知する。
【0165】情報編集部3は、制御部2の内部バッファ
に記憶されているペンダウン時の筆記情報をセグメント
選択の観測点P3とし(S400)、情報編集部3の内
部バッファに記憶されている選択ストロークを選択され
たセグメントと仮定し(S401)、観測点P3と選択
されたセグメントに属する全ストロークの筆記情報との
距離Lを計算し、一定距離Lthより近いストロークを
選択されたストロークとして抽出し、選択されたストロ
ークのストローク番号を内部バッファに記憶する(S4
02)。これにより選択ストロークの検出処理が完了す
る(S403)。以上の処理はS316の処理に相当す
る。
【0166】情報編集部3は、選択されたストロークの
個数を評価し、ストローク上にペンダウンされたか否か
を判定する(S317)。選択されたストロークの個数
が1以上であれば情報編集部3はストローク上にペンダ
ウンされた(S317においてYES)として制御部2
からペンアップ位置の筆記情報を受けるまで待機する
(S310)。選択されたストロークの数が0であれば
ストローク上にペンダウンされなかったと判断し、情報
編集部3はセグメント情報を変更せずに制御部2に対し
てセグメント情報の修正処理が終了したことを通知し修
正処理を終了する(S303)。
【0167】制御部2は、ペンアップがあると情報編集
部3に対してペンアップがあったことを通知する(S3
10においてYES)。
【0168】情報編集部3は、制御部2からペンアップ
したことを示す通知を受けると、制御部2の内部バッフ
ァに記憶されているペンアップ位置の筆記情報を観測点
P4として読込む。さらに観測点P4と修正対象文字の
全セグメントの外接矩形座標とを比較して、ペンアップ
位置のセグメントを抽出し統合対象候補となるセグメン
トと個数とを内部バッファに記憶する(S318)。
【0169】情報編集部3は分離対象のセグメント情報
から選択ストロークを分離し、新規セグメントの情報を
作成し、情報編集部3の内部バッファに記憶する。さら
に情報編集部3は、ペンアップ位置のセグメントの個数
を評価し、セグメントの個数が1以上であるときにはペ
ンアップ位置のセグメントの特定を行ない、選択ストロ
ークとペンアップ位置のセグメントとを統合し、新規セ
グメントとして情報編集部3の内部バッファに記憶す
る。たとえば、観測点P4と修正対象文字列の全セグメ
ントの代表点との間で距離を計算し、観測点P4に一番
近いセグメントをペンアップ位置のセグメントとして特
定する。そして情報編集部3の内部バッファに記憶され
ている選択ストロークの番号とペンアップ位置のセグメ
ントのストローク番号情報とを統合し、新規セグメント
として内部バッファに記憶する。
【0170】一方、ペンアップ位置のセグメントの個数
が0であれば、情報編集部3は、選択ストロークを新規
セグメントとして内部バッファに記憶する(S31
1)。そして情報編集部3は制御部2に対してセグメン
ト情報を修正したことを通知し修正処理を終了する(S
303)。
【0171】制御部2は、情報編集部3から切出し修正
が終了したことを示す通知を受けると、情報編集部3の
内部バッファから修正対象のセグメント情報と修正した
セグメント情報とを読出し、これらをもとに表示一体型
タブレット1に表示されている修正対象文字のセグメン
ト情報の表示を更新する(S207)。ユーザーが筆記
情報を修正する間、上記したS205〜S207の処理
が繰返し行なわれる。制御部2は一定時間以上ペンダウ
ン状態でないと、処理を終了すべきであると判断し、
(S205においてNO)、切出し確定を行なうか否か
の判定を行なう(S208)。この判定の結果切出し確
定が指示されていると制御部2が判断すると、修正され
たセグメント情報を筆記情報解析部4に送り、併せて修
正されたセグメント情報に従って文字認識すべきことを
筆記情報解析部4に対して通知する(S208において
YES)。また切出し確定を行なうべきではないと判断
すると、制御部2は表示一体型タブレット1に表示して
いる修正対象文字列に対応する筆記情報およびセグメン
ト情報を消去する(S212)。そして文字列修正処理
を終了する(S213)。
【0172】筆記情報解析部4は、修正したセグメント
情報に従って文字認識すべき通知を制御部2から受ける
と、修正したセグメント情報を文字の区切りとして文字
認識を行なう。筆記情報解析部4はこの認識結果を情報
記憶部5に転送し、文字認識が完了すると制御部2に対
して文字認識が終了したことを通知する(S209)。
制御部2は、この通知を受けると情報記憶部5を更新す
る(S210)。制御部2はさらに、認識結果の文字コ
ードを表示一体型タブレット1に修正対象文字列に代え
て表示し(S211)、表示一体型タブレット1に表示
されている修正対象文字の筆記情報とセグメント情報と
を消去する(S212)。そして文字列修正処理を終了
する(S212、S213)。
【0173】具体例として、ユーザーが表示一体型タブ
レット1に「インターネット」と表記したときの認識結
果図17(a)の修正例について説明する。ここでは第
3セグメント(「仁」)の修正手順については既に述べ
た例に従って行ない、第4セグメント(「佇」)の分離
のときに閉図形を用いるものとして説明する。
【0174】このときの認識結果バッファインデック
ス、認識結果バッファおよび文字認識結果バッファの状
態は、それぞれ図19、図20(a)、図21(a)に
示されている。また制御部2の内部には、表示一体型タ
ブレット1に表示される各筆記位置情報および表示一体
型タブレット1に表示されている文字列の表示位置が記
憶されているものとする。
【0175】ユーザーが表示一体型タブレット1に「イ
ンターネット」と筆記したときの文字認識、ユーザーが
認識結果を修正するための筆記情報およびセグメント情
報の表示を指示したときの各処理部の振る舞いは、これ
までに説明した例と同様である。したがってここではそ
れらについての詳しい説明は繰返さない。
【0176】ユーザーが第3セグメント(「仁」)の最
終ストロークst8上にペンダウンし、ペンダウンした
ままペンを移動し、第3セグメント(「仁」)の外接矩
形外まで移動させた後にペンアップしたときの各処理部
の振る舞いもこれまでに説明したものと同様である。こ
の時点での情報編集部3の内部バッファには、修正対象
のセグメント情報(CP3)と、修正されたセグメント
情報(NS1、NS2)とが記憶されている(図23
(a))。また表示一体型タブレット1のセグメント情
報が更新表示されている(図26(c))。
【0177】さらに、ユーザーはセグメント(「佇」)
を前半の4ストローク(st9〜st12)と後半の3
ストローク(st13〜st15)とに分離するため
に、図26(d)に示されるようにst9〜st12を
囲む閉図形を筆記する。すると表示一体型タブレット1
はこの図形の筆記情報Pt(t=1〜m)を制御部2に
送る。制御部2は、送られてきた筆記情報Ptを筆記情
報解析部4に送り、筆記情報に対する閉図形の判定を行
なうべきことを通知する。筆記情報解析部4は送られて
きた筆記情報Ptに対してそれが閉図形であるか否かを
判定する。
【0178】図26(d)に示される図形の場合には、
筆記情報は開始点P1と終了点Pmとで閉じており、2
ヶ所以上の分岐はないので条件を明らかに満たしてい
る。そのため筆記情報解析部4はこの図形が「閉図形で
ある」と判定し、この判定結果と、判定が終わったこと
とを制御部2に対して通知する。制御部2は、筆記情報
解析部4から判定が終了した通知を受取ると、この図形
が閉図形であることを知り、したがって切出し修正がユ
ーザーによって指示されたと判断する。制御部2は、筆
記された図形の筆記情報Ptと、判定結果と、修正対象
文字列の情報として認識結果バッファのインデックス情
報SP1、および修正対象文字列の筆記情報のインデッ
クスIDiを情報編集部3に送り、併せて切出し修正を
行なうべきことを通知する。
【0179】情報編集部3は、制御部2から送られてき
た筆記情報Ptから観測点Ps(s=1〜m′、m′≦
m)を抽出し、修正対象となるストロークが属するセグ
メントの選択を行なう。ここでは第4セグメント
(「佇」)が選択され、セグメントの情報としてCP4
が情報編集部3の内部バッファに記憶される。
【0180】情報編集部3は、第4セグメントに属する
ストロークから閉図形に内包されているストロークの検
出を行なう。たとえば、ストロークの中点と閉図形の外
接矩形の外にある任意の点とを結ぶ線分LDを求める。
観測点Ps(s=1〜m′)について、それぞれ隣り合
う観測点でできる線分Ls′(s′=1〜m′−1)の
交差する個数を計測し、その個数が奇数個であればその
ストロークはその閉図形に内包されていると判定する。
以上の判定処理を修正対象のセグメントに属する全スト
ロークについて行ない、この閉図形に内包されていると
判定されたストロークのストローク番号を情報編集部3
の内部バッファに記憶する。
【0181】図26(d)に示されている例ではストロ
ークst9〜st13が閉図形に内包されているものと
すると、新規セグメントNS3のセグメント情報として
ストローク番号情報(開始番号:9、終了番号:13)
が情報編集部3の内部バッファに記憶される。さらに情
報編集部3はその内部バッファに記憶されている筆記情
報インデックスIDiからストローク番号情報に対応す
る筆記情報を読込み、新規セグメントNS3の外接矩形
座標を求めてストローク番号情報に関連付けてセグメン
ト情報として記憶する。
【0182】次に情報編集部3は修正対象となっている
第4セグメント(「佇」)から、新規セグメントNS3
のストロークを除いて新たに新規セグメントNS4を生
成する。このとき新規セグメントNS4のセグメント情
報としてストローク番号情報(開始番号:14、終了番
号:15)を記憶する。情報編集部3はこうして切出し
修正が終わったことを制御部2に対して通知する。
【0183】制御部2は、情報編集部3から切出し修正
の終了を示す通知を受けると、情報編集部3の内部バッ
ファから修正対象のセグメント情報(CP4)と修正さ
れたセグメント情報(NS3、NS4)とを読出し、こ
れらをもとに表示一体型タブレット1に表示されている
セグメント情報の表示を更新する。
【0184】次に、ユーザーは新規セグメントNS3の
最終ストロークst13を新規セグメントNS4に統合
するために、ストロークst13の上にペンダウンし、
ペンダウンしたままペンを移動し、新規セグメントNS
4の外接矩形内まで移動させてペンアップする。そして
表示一体型タブレット1に表示されている「再認識」ボ
タンを指示することによって認識結果の修正を完了す
る。このときの各部の処理およびセグメント情報の表示
の更新、ユーザーがセグメント情報を確定するための
「再認識」ボタンの指示による文字認識および認識結果
の表示までの各処理部の振る舞いは、これまでに説明し
たものと同様である。したがってここではそれらについ
ての詳しい説明は繰返さない。この一連の処理が行なわ
れると文字列の修正処理が完了する。
【0185】以上のように本発明によれば、情報入力部
から入力された表示情報の切出し位置が間違っていると
きに、情報入力部を用いて、表示されている情報のうち
分離または統合すべき部分を閉図形で囲むことによっ
て、セグメントの分離、統合または分離と統合とを同時
に行なうことが可能となるので、オンライン手書き文字
認識によって入力された筆記情報の修正を容易に行なう
ことができる。また、分離または統合したいストローク
またはセグメントを移動させる位置によって、分離、統
合または分離と統合との同時処理が行なえるので、筆記
情報の修正が容易に行なえる。さらに、ストロークごと
に移動が行なえるため、文字の接触および重なりがある
場合でもストロークまたはセグメントの分離統合が容易
に行なえるという効果がある。
【0186】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るオンライン手書き
文字認識装置の構成を示す図である。
【図2】 本実施の形態の装置における文字認識処理の
流れを示すフローチャートである。
【図3】 本実施の形態の文字認識装置の表示一体型タ
ブレットを用いて入力された筆記情報を説明するための
図である。
【図4】 ストロークのグループ化を説明するための図
である。
【図5】 本発明の実施の形態におけるセグメントの矩
形情報を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態における文字認識結果バ
ッファの状態を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態における認識結果バッフ
ァの状態を説明するための図である。
【図8】 本発明の実施の形態における認識結果バッフ
ァインデックスを説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態の装置に含まれる表示一
体型タブレット上の、認識結果修正に伴う表示の状態を
説明する図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る装置における文
字修正の手順を示すフローチャートである。
【図11】 図10における切出し修正処理の流れを示
すフローチャートである。
【図12】 図10における切出し修正処理の流れを示
すフローチャートである。
【図13】 図11および図12における選択ストロー
ク検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態の装置における切出し
修正例を説明するための図である。
【図15】 本発明の実施の形態における切出し修正例
を説明するための図である。
【図16】 本発明の実施の形態の装置における新規セ
グメントの生成を説明するための図である。
【図17】 本発明の実施の形態の装置の表示一体型タ
ブレット上の認識結果修正に伴う表示の様子を説明する
ための図である。
【図18】 本発明の実施の形態の装置におけるセグメ
ントの矩形情報を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態における認識結果バッ
ファインデックスを説明するための図である。
【図20】 本発明の一実施の形態における認識結果バ
ッファの様子を説明するための図である。
【図21】 本発明の実施の形態の装置における文字認
識結果バッファの状態を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態の装置におけるセグメ
ントの矩形情報を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態の装置における新規セ
グメントの生成を説明するための図である。
【図24】 本発明の実施の形態の装置における新規セ
グメントの生成を説明するための図である。
【図25】 選択セグメント検出処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図26】 本発明の実施の形態に係る装置における切
出し修正例を説明するための図である。
【図27】 オンライン手書き文字認識により入力され
る文字と、それをセグメントに分割したときの切出しパ
ターンを示すための図である。
【符号の説明】
1 表示一体型タブレット、2 制御部、3 情報編集
部、4 筆記情報解析部、5 情報記憶部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を含む情報を表示可能な表示画面
    と、前記表示画面上に手書きで情報を入力することが可
    能な入力装置とを有するオンライン手書き文字認識装置
    において、手書き文字認識された文字を修正するための
    方法であって、 前記オンライン手書き文字認識装置によって入力された
    複数個のストロークをセグメントにグループ化してセグ
    メントごとに文字認識するステップと、 前記入力された複数個のストロークを、前記セグメント
    に対応するセグメント領域ごとに区分して前記表示画面
    に表示するステップと、 前記表示画面上に前記複数個のストロークがセグメント
    領域ごとに区分して表示されているときに、表示されて
    いる前記複数個のストロークのうちの一部を囲む閉図形
    が使用者によって前記入力装置を用いて描かれたことに
    応答して、前記閉図形に囲まれた部分に含まれるストロ
    ークと、前記閉図形に囲まれた部分に含まれるストロー
    クが属しているセグメント領域であって、かつ前記閉図
    形に囲まれていない部分に含まれるストロークとが別の
    セグメントとなるように、前記複数個のストロークをセ
    グメントに再グループ化するステップと、 前記再グループ化されたセグメントごとに文字認識を行
    ない、その結果によって、前記文字認識するステップで
    文字認識された文字を修正するステップとを含む、手書
    き文字認識された文字を修正するための方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記表示画面上に前記複数個の
    ストロークがセグメント領域ごとに区分して表示されて
    いるときに、表示されている前記複数個のストロークの
    うちの一部を、前記一部のストロークが属しているセグ
    メント領域から前記一部のストロークが属しているセグ
    メント領域の外部に移動する操作が使用者によって前記
    入力装置を用いて行なわれたことに応答して、前記一部
    のストロークが属していたセグメントに残る他のセグメ
    ントの数に基づいて、前記他のセグメントを第1の新た
    なセグメントに再グループ化する処理と、前記一部のス
    トロークが属していたセグメントを削除する処理とを選
    択的に行なうステップを含む、請求項1に記載の手書き
    文字認識された文字を修正するための方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記一部のストロークがどのセ
    グメント領域にも属さない領域に移動されたことを検知
    して、前記一部のストロークを含む第2の新たなセグメ
    ント領域を生成するステップを含む、請求項2に記載の
    手書き文字認識された文字を修正するための方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記一部のストロークが他のセ
    グメント領域内に移動されたことを検知して、前記他の
    セグメント領域に含まれるストロークと、前記一部のス
    トロークとからなる第2の新たなセグメント領域を生成
    するステップを含む、請求項2に記載の手書き文字認識
    された文字を修正するための方法。
  5. 【請求項5】 文字を含む情報を表示可能な表示画面
    と、前記表示画面上に手書きで情報を入力することが可
    能な入力装置とを有するオンライン手書き文字認識装置
    において、手書き文字認識された文字を修正するための
    方法であって、 前記オンライン手書き文字認識装置によって入力された
    複数個のストロークをセグメントにグループ化してセグ
    メントごとに文字認識するステップと、 前記入力された複数個のストロークを、前記セグメント
    に対応するセグメント領域ごとに区分して前記表示画面
    に表示するステップと、 前記表示画面上に前記複数個のストロークがセグメント
    領域ごとに区分して表示されているときに、表示されて
    いる前記複数個のストロークのうちの一部を、前記一部
    のストロークが属しているセグメント領域から前記一部
    のストロークが属しているセグメント領域の外部に移動
    する操作が使用者によって前記入力装置を用いて行なわ
    れたことに応答して、前記一部のストロークが属してい
    たセグメントに残る他のセグメントの数に基づいて、前
    記他のセグメントを第1の新たなセグメントに再グルー
    プ化する処理と、前記一部のストロークが属していたセ
    グメントを削除する処理とを選択的に行なうステップ
    と、 前記再グループ化されたセグメントごとに文字認識を行
    ない、その結果によって、前記文字認識するステップで
    文字認識された文字を修正するステップとを含む、手書
    き文字認識された文字を修正するための方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記一部のストロークがどのセ
    グメント領域にも属さない領域に移動されたことを検知
    して、前記一部のストロークを含む第2の新たなセグメ
    ント領域を生成するステップを含む、請求項5に記載の
    手書き文字認識された文字を修正するための方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記一部のストロークが他のセ
    グメント領域内に移動されたことを検知して、前記他の
    セグメント領域に含まれるストロークと、前記一部のス
    トロークとからなる第2の新たなセグメント領域を生成
    するステップを含む、請求項5に記載の手書き文字認識
    された文字を修正するための方法。
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