JP3864999B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ユーザインターフェースとして表示画面を備え、その表示画面に、ユーザにより入力された、あるいはメモリから読み出された文字、記号、図形などの情報要素(以下、テキストという)について、編集、検索など種々の処理を行なう情報処理装置および当該情報処理装置で用いられる情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の情報処理装置では、編集、検索などの処理項目及び処理操作パラメータなどを予めメニューとして登録しておき、ユーザの操作により、必要なメニューのウインドウを開いて処理を実行するようにするものが多い。
【0003】
そして、このメニューのウインドウを開く(以下、メニューのウインドウを開くことを、メニューを開くという)ために、表示画面上に所定のシンボルを表示するようにするのが一般的である。
【0004】
例えば、この種の情報処理装置の例として、携帯に便利な電子手帳と呼ばれるものが知られているが、この電子手帳においては、図14に示すように、メニューを開くためのシンボルは、例えばLCD(液晶ディスプレイ)などの表示画面50の上端51や、画面50の下端、左端、右端などに設けられる、メニューバーなどと呼ばれる所定の場所にまとめて置かれることが多い。
【0005】
メニューを開くためのシンボルは、当該シンボルの表示位置をタッチペンやマウスなどの位置指示手段としてのポインティングデバイス(図14ではタッチペン)によって位置指示することによって開くことができるメニューに登録された処理プログラムによって行なわれる処理の対象や処理の内容などが、図14に示すように、例えば「ファイル」、「編集」、「検索」などのように表示されるものである。
【0006】
そして、各シンボルは、例えば「ファイル」、「編集」、「検索」などのようにラベルが付けられ、対応するメニューを開くための、いわゆるボタンスイッチとしての役割を有している。以下では、これらメニューを開くためのシンボルをメニューのタイトルという。
【0007】
そして、画面に表示されている文字、記号、図形などのテキストに対して編集などの処理操作を行なうには、処理操作の対象となるテキスト位置(1文字分)あるいはテキスト範囲を指定し、次に、メニューバーから実行したい処理が登録されているメニューのタイトルを探し、そのメニューを開き、目的とする処理を選択し、実行するようにする。あるいは、先にメニューのタイトル、および目的とする処理を選択し、次に処理操作の対象となるテキスト位置や範囲の指定をするようにする。
【0008】
例えば、図14の、画面50のテキスト表示例において、「おおくなり」という文字列からなるフレーズに対して編集を行なう場合には、先ず、「おおくなり」という文字列部分を、画面上において、ペン60を画面に接触させて“なぞる”ことにより、編集の対象となる範囲を指定する。
【0009】
次に、画面50の上端51に設けられたメニューバーから、実行したい処理プログラムが登録されたメニューを開くためのメニューのタイトルを探し、図14で点線にて示すように目的とするメニューのタイトルである「編集」が表示されている位置にまでペン60を移動して、そのメニューのタイトルのシンボルの表示画面位置にペン60を接触させることによって、目的とするメニューを開く。
【0010】
一般にメニューを開く位置や方向は、電子手帳のシステムにより管理され、そのシステムにより決まる位置や方向となる。例えば、図14に示すようにメニューバーが画面50の上端51にあるときには、選択したメニューのタイトルの下側近傍から画面50の下端方向にメニューが開かれる。
【0011】
そして、操作者が目的とする処理を実行させるためには、開かれた編集メニューに表示された、例えば「移動」、「複写」、「削除」、「かな漢字変換」といった複数のメニュー項目の中から、選択したい項目が表示された画面50上の位置にペン60を接触させることにより、その選択したい項目を選択する。これにより選択された項目に対応する処理プログラムが実行されて目的とする処理を行なうことができる。
【0012】
例えば、「かな漢字変換」の項目が選択されると、処理対象範囲である「おおくなり」についての漢字への変換候補の一覧メニューが図示しないが、例えば画面50の下側に開かれて表示され、操作者は、その変換候補一覧メニューから、正しい「多くなり」を選択することで、かな漢字変換の処理を行なうことができる。
【0013】
このように、電子手帳の操作者は、複雑なコマンドを入力することなく、ペン60により画面50上において直接的に位置指示を行なうだけの操作によって、各種の処理を行なうことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図14に示したように、編集処理を行なうテキストの表示位置と、メニューのタイトルや前述した変換候補一覧メニューの表示位置とが離れていると、画面50上を移動させるペンの移動量や、操作者の視点の移動量が多くなる。このため、例えば編集処理を繰り返して行なう場合などには、ペンや操作者の視点の移動が煩雑になり、電子手帳が使いにくくなる。
【0015】
このため、例えば、処理対象のテキスト位置や範囲を指定したと同時に指定した位置や範囲のテキストに対して実行可能な処理を選択することができるメニューを自動的に開くようにすることが考えられる。
【0016】
しかし、ペン入力の他にキーボードからの情報入力が可能で、キーボードを操作することで目的とする処理を直接的に実行させることができる装置の場合には、メニューを開く必要がないときでもメニューが自動的に開かれることになり、熟練した操作者にとって煩わしく感じられることもある。
【0017】
また、上述のようにメニューを自動的に開かせるようにした場合には、ウインドウを開く処理は、処理としてのオーバーヘッドも大きいため情報処理装置としてのシステムにかかる負荷も重くなりかねない。
【0018】
また、上述したように、メニューを開く方向や位置は、情報処理装置により制御されて定められてしまい、操作者が、それら方向や位置を指定することができない。このため、メニューが開かれた場合に、操作者の意図した方向や位置にメニューが開かれず、操作者を混乱させてしまうことがある。
【0019】
例えば、メニューバーの表示位置が画面内で固定であって、かつ、メニュータイトルの配列順序も固定である場合には、情報処理装置自身が、それぞれのメニュータイトルの表示位置からメニューを開く位置及び開く方向を決定しても、それら位置及び方向は、各メニュータイトルに対して画面内で常に一定となるので操作者に混乱を生じさせることはない。
【0020】
しかし、メニュータイトルの表示位置が一定でない場合には、メニューを開く方向、位置は、その画面位置に応じて異ならせるようにしなければならないが、これを情報処理装置自身が行なった場合、操作者の意図とは異なる場合が生じ、操作者に混乱を生じさせやすい。
【0021】
また、メニューのタイトルやメニューバーの表示位置が一定でない場合には、メニューを開く方向を切り換える境界条件も複雑になり、情報処理装置のメニューに関する制御の負荷も大きくなる。
【0022】
以上のことにかんがみ、この発明は、上記課題を一掃し、表示画面に表示されたテキストに対する処理操作を、容易かつスムースに行なうことができる情報処理装置および当該情報処理装置で用いられる情報処理方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
文字、記号、図形などの情報要素を表示する表示手段と、
上記表示手段の表示画面上の任意の位置を指示するための位置指示手段を通じて行われる使用者からの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、
上記位置入力受付手段を通じて受け付けた操作入力が、上記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、上記表示画面上の位置を指示した状態で上記表示画面上の指示位置を所定の方向に移動する引きずり操作が行われたか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段の判定結果により上記引きずり操作がされたことが検知されたときに上記引きずり操作の開始位置を含む所定の領域に表示されている情報要素についての処理のためのメニューを、上記引きずり操作の方向に応じた方向に、ウインドウを開いて表示するようにするメニュー作成手段と
を備える。
【0024】
また、この発明による情報処理装置においては、表示画面に表示されたテキスト位置から、座標入力手段によって連続的に座標を指定したことを検知した場合に、メニュー作成手段によって、当該キャラクタに関するメニューを開くようにする。
【0025】
位置指示手段による表示画面上の位置指示が、情報要素の表示位置から所定の方向への連続移動(引きずり操作)により移動された場合には、連続移動の始点位置の情報要素についての処理操作に関するメニューが、当該情報要素の近傍において開かれる。この場合、上記メニュー作成手段は、上記指示位置の連続移動方向(引きずり操作の方向)に応じた方向に、ウインドウを開いて上記メニューを表示するようにする。したがって、開かれるメニューの方向は操作者の指示位置の移動方向により定まり、常に操作者の意図する方向にメニューが開かれる。
【0026】
また、この発明による情報処理装置は、
上記判定手段における上記指示位置の連続的な移動として判定する方向は、上記情報要素の表示面上の配列方向と交叉する方向であることを特徴とする。
【0027】
情報要素の配列方向と交叉する方向を、メニューを開くための指示位置の連続移動の方向の判定方向としたので、情報要素の配列方向に、処理対象範囲を指定する操作と区別することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明を上述したようなタッチペンを位置指示手段としてのポインティングデバイスとし、表示画面上にタブレットが貼付された電子手帳に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0031】
以下に説明する情報処理装置は、文字認識機能と、かな漢字変換機能を備え、文字認識したときの複数個の認識結果の候補や、かな漢字変換の際に複数個の変換候補が、それぞれ後述するような表示画面での操作に応じてメニューウインドウとして表示されるものである。
【0032】
そして、この実施の形態においては、上記2つの機能を実現する処理およびメニューを開く処理等は、ユーザのインターフェースとしての表示画面を通じての操作者の入力操作に応じてマイクロコンピュータが、そのソフトウエアとにより実行するものである。
【0033】
図1は、この実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図であり、上記の処理機能やメニュー処理を実現するソフトウエア処理を機能ブロックとして表現したものを含むものである。
【0034】
この実施の形態の情報処理装置は、入力部1と、演算処理部2と、表示部3とを備えている。図2は、表示部3の表示画面30の例を示すものである。この実施の形態の場合、表示部3の表示画面はLCDで構成されている。
【0035】
そして、図2に示すように、この場合、画面30は、複数の領域に分割されている。すなわち、画面30はテキスト表示領域31と、手書き文字入力領域32とに分割される。テキスト表示領域31は、文字、記号、図形などのテキストを表示し、これらに対して編集などの処理操作を操作者が行なうことができる編集領域である。手書き文字入力領域32は、操作者がペン11により手書き文字を入力する領域である。
【0036】
また、手書き文字入力領域32には、1文字分の文字の入力スペースを区切る手書き筆跡入力枠33が複数個(この場合には4個)設けられている。
【0037】
入力部1は、表示画面30上に貼付されるタブレットと、タッチペン11と、マイコンでの処理とからなり、操作者のペン入力操作に基づいて筆跡データD1を生成する。
【0038】
すなわち、入力部1においては、マイコンはペン11が画面30上のタブレットに接触したかどうかを所定時間間隔で常に監視しており、ペン11のタブレットへの接触を検知すると、当該ペン11の画面上の接触位置を示す座標データを生成する。
【0039】
また、入力部1は、ペン11のタブレットへの接触開始を入力開始(以下、ペンダウンという)として、その時刻(入力時刻)を検知し、接触解除を入力終了(以下、ペンアップという)として、その時刻(終了時刻)をも検知する。そして、入力開始から入力終了までに、接触位置(指示位置)が移動したときには、その移動の間のいくつかの点の座標値データも生成する。
【0040】
したがって、この入力部1から出力される筆跡データD1は、始点の座標値と、終点の座標値と、移動のときに含まれる始点と終点との間のいくつかの点の座標値と、入力時刻と、終了時刻の情報を含む。
【0041】
入力開始後、入力終了が検知されるまでの間は、終点の座標値には、現在のペン先の座標値が設定され、終了時刻には「0」が設定されている。そして、入力終了となるまでは、一定時間毎に入力部1により、その時点でのペン先の座標が追加されていく。
【0042】
入力部1においては、ペンアップにより入力終了となると、その時刻が終了時刻として設定される。したがって、終了時刻が「0」である間は入力中(ペンが継続してタブレットに接触している)であることを示している。
【0043】
演算処理部2は、図1に示すように、入力検査部21、RAM22、手書き文字認識部23、かな漢字変換部24、メニュー作成部25、テキスト管理部26、ビデオRAM27を備えている。
【0044】
この実施の形態においては、RAM22のメモリ領域は、図示のように複数の領域に予め分けられている。
【0045】
RAM22のイベントキュー領域221は、後述するように、次に行なうべき処理が何であるかを表わすイベント情報を、そのイベントの発生順(あるいは処理順)に並べて格納する領域である。
【0046】
筆跡データ領域222は、前述した入力部1からの筆跡データD1を、入力検査部21を介して格納する領域である。
【0047】
テキスト範囲データ領域223は、かな漢字変換の処理対象となるテキスト位置およびテキスト範囲を書き込む領域である。
【0048】
かな漢字ポインタ領域224は、RAM22の作業領域227内に後述するようにして選択されて格納された、かな漢字変換の結果の候補群のアドレスを格納する領域である。
【0049】
モード領域225は、そのときのモードがかな漢字変換か、手書き文字認識か、その他であるかを示すモード情報を格納する領域である。
【0050】
文字認識ポインタ領域226は、RAM22の作業領域227に格納された、文字認識の結果の候補群の先頭アドレスを格納する領域である。
【0051】
作業領域227は、後述する各演算処理の際の中間データ及び結果データ等を格納するための領域である。
【0052】
入力検査部21は、入力部1からの筆跡データD1を受け取り、RAM22の筆跡データ領域222に格納する。そして、この筆跡データ領域222に格納した筆跡データD1から、操作者の入力操作としてのペンアップ、ペンダウン、タブレットとの接触中(入力中)、接触したままの位置移動および操作者により位置指示された表示画面上の位置を検知する。
【0053】
すなわち、入力時刻の情報からペンダウンが検知される。また、入力終了時刻が「0」でなくなったことからペンアップが検出される。入力終了時刻が「0」の時に一定の時間おきに入力部1から送られてくる座標データが常に等しければ、接触中のペン先位置が変わらないと検出される。また、前記座標データが変化したときには、ペン先位置が表示画面上を接触しながら移動していると検出される。
【0054】
なお、テキスト表示領域31と、手書き文字入力領域32との区別は、座標データにより判定される。
【0055】
そして、入力検査部21は、前述したペン操作に関して検知した内容から「メニューを開く操作」、「かな漢字変換の起動」、「手書き文字入力」、「それ以外」のどのイベントであるかを判定する。
【0056】
入力検査部21は、入力部1からの筆跡データD1の座標データが、手書き文字入力領域32内の位置を示すものであるときには、次に行なうべき処理は、「手書き文字認識処理」であると判定する。
【0057】
また、入力検査部21は、入力部1からの筆跡データD1の各座標データおよび入力時刻、終了時刻の情報が、テキスト表示領域31上に表示されているテキスト上の座標データあるいはテキスト上であってテキストの並び方向の移動を示す座標データであるときには、筆跡データD1は、かな漢字変換処理の対象となる表示された文字列の範囲を指定するデータであると判定し、また、次に行なうべき処理は、「かな漢字変換の起動」であると判定する。
【0058】
そして、判定したイベントが「かな漢字変換の起動」である場合には、RAM22内のテキスト範囲データ領域223に、変換の対象となるテキストの範囲の情報D3を書き込む。
【0059】
また、入力検査部21は、入力部1からの筆跡データD1から、操作者のペン入力操作がテキスト表示領域31上において表示されている文字上から文字の並び方向と交叉する方向、この例では直交する方向への接触したままの移動の操作であるときには、次に行なうべき処理は、ペンダウンした位置に表示されている文字あるいはペンダウンした位置を含む指定された範囲内の文字列についてのメニューを開く処理であると判定する。
【0060】
この実施の形態の情報処理装置は、図2を用いて上述したように、入力された文字を、テキスト表示領域31に横書きで表示する。したがって、文字配列方向に直交する方向へのペンの画面に接触したままの移動としては、文字配列方向に対して画面の上側への移動(以下、プルアップという)と、画面の下側への移動(以下、プルダウンという)との2通りが存在し、操作者は、いずれの方向へ移動させるかを選択することができる。
【0061】
そして、この場合、後述するように、メニューウインドウは、移動方向に開かれるように構成されており、どちらの方向のメニューを開くイベントであるかをも入力検査部21は判定するようにしている。
【0062】
このため、入力検査部21は、この実施の形態においては、詳しくは後述するが、以下のようにして、「プルアップによりメニューを開く処理」か、または、「プルダウンによりメニューを開く処理」かを判定する。
【0063】
このため、入力検査部21は、テキスト表示領域31に表示されているテキスト上に、ペンダウンされた位置から、テキスト表示領域31に表示された文字の配列方向と直交する方向であって、画面30の上側方向に所定距離以上、画面30に接触したまま移動したときには、当該ペン入力操作はプルアップによりメニューを開くことを指示する操作であるとイベントを判定する。
【0064】
また、入力検査部21は、ペン11がテキスト表示領域31に表示されている文字などのテキスト上にペンダウンされた位置から、テキスト表示領域31に表示されたテキストの配列方向と直交する方向であって、画面30の下側方向に所定距離以上移動したときには、当該ペン入力操作はプルダウンによりメニューを開くことを指示する操作であるとイベントを判定する。もちろんこの場合にも、ペン11は画面30に接触したままの移動となる。
【0065】
この入力検査部21でのメニューを開くことを指示する操作か否かのイベントの判定方法についての詳細は、後述する。
【0066】
入力検査部21は、上述のようにして、次に行なうべき処理(イベント)は何かを判定すると、その結果のイベント情報を、判定結果情報D2としてRAM22のイベントキュー領域221に追加する。このイベントキュー領域221に書き込まれる判定結果情報D2には、以下に示す4つのイベント情報“RCG”,“KKC”,“PullUp”,“PullDown”を含む。
【0067】
▲1▼イベント情報“RCG”:次に行なうべき処理は、「手書き文字認識」である。
【0068】
▲2▼イベント情報“KKC”:次に行なうべき処理は、「かな漢字変換」である。
【0069】
▲3▼イベント情報“PullUp”:次に行なうべき処理は、「プルアップによりメニューを開く処理」である。
【0070】
▲4▼イベント情報“PullDown”:次に行なうべき処理は、「プルダウンによりメニューを開く処理」である。
【0071】
判定結果情報D2が書き込まれたイベントキュー領域221は、手書き文字認識部23、かな漢字変換部24、メニュー作成部25により、常時監視される。そして、これら各部は、イベントキュー領域221の判定結果情報D2の先頭のイベント情報が、自分に処理が移ったことを示す情報であった時には、以下に説明するように、自分の処理を開始する。
【0072】
手書き文字認識部23は、イベントキュー領域221の判定結果情報D2の先頭のイベント情報が、「次に行なうべき処理は、手書き文字認識であることを示す」イベント情報“RCG”であった場合に、このときのイベントキュー領域221の先頭のイベント情報“RCG”を削除し、手書き文字認識処理を開始する。
【0073】
この実施の形態の情報処理装置においては、このように、イベントキュー領域の先頭のイベント情報を削除するようにすることにより、次の処理をも迅速に行なうことができるようにしている。
【0074】
手書き文字認識部23は、文字認識用の辞書を有している。そして、手書き文字認識部23は、図2を用いて上述した手書き筆跡入力枠33内にペン11を接触させることにより入力した筆跡データD1を筆跡データ領域222から読み出して、この筆跡データD1により形成された手書き文字と、上記文字認識用の辞書に登録されている文字とのパターンマッチングを行ない、類似度が一定値以上のいくつかの文字認識の候補を取得する。ここで各候補は、例えば、文字コードとして取得される。
【0075】
この実施の形態において、手書き文字認識部23は、手書き文字と、文字認識用の辞書の文字との類似度の高さに応じて、取得した各候補に順位を付ける。そして、手書き文字認識処理の結果得られた各候補を項目とするメニューを開くときには、この順位に応じて各項目のメニュー内での表示順位置をきめるようにする。
【0076】
そして、手書き文字認識部23は、手書き文字認識処理の結果得られた文字認識の候補の中で第1候補となる最高順位の候補の文字コードD5をテキスト管理部26に供給する。テキスト管理部26は、この文字コードD5に対応する文字を手書き文字入力した文字として表示するようにする。
【0077】
また、同時に、手書き文字認識部23は、文字認識中であることを示すモード情報“MRCG”をモードデータD6としてRAM22のモード領域225に書き込むとともに、手書き文字認識処理の結果得られた文字コードからなる候補群DMを、上述の順位に応じてRAM22の作業領域227に書き込む。また、作業領域227に書き込まれた当該候補群のうちの最優先候補の番地を文字認識ポインタD4としてRAM22の文字認識ポインタ226に書き込む。
【0078】
なお、この情報処理装置においては、テキスト表示領域31に表示されたすべての文字に対する文字認識の候補群を保持する。このため、上述の文字認識ポインタD4は、テキスト表示領域31上に表示された文字の並びと対応がとれる順序で、RAM22の文字認識ポインタ領域226に格納される。すなわち、文字認識ポインタD4は、テキスト表示領域31に表示された文字の並びと対応がとれるように文字認識ポインタ領域226に配列またはリスト形式で格納され、ペン入力操作により指定した文字の文字認識の候補群を迅速にRAM22から読み出すことができるようにする。
【0079】
かな漢字変換部24は、イベントキュー領域221の先頭のイベント情報が、「次に行なうべき処理は、かな漢字変換であることを示す」イベント情報“KKC”であった場合に、イベントキュー領域221から当該先頭のイベント情報“KKC”を削除して、かな漢字変換処理を開始する。
【0080】
かな漢字変換部24は、かな漢字用の辞書を有している。そして、かな漢字変換部24は、テキスト範囲データ領域223からテキスト範囲データD3を読み出して、データD3によって示されるテキスト表示領域31上の範囲に表示された文字、文字列の読み方に基づいて、上述のかな漢字変換用の辞書を参照し、読み方が一致するいくつかのかな漢字変換の候補からなる候補群を取得する。この場合、各候補は、例えば文字コードとして取得する。
【0081】
また、この実施の形態において、かな漢字変換部24は、取得したかな漢字変換の候補群の各候補に、例えば、この情報処理装置が記憶している各候補の使用頻度に応じて順位を付ける。そして、かな漢字変換処理の結果得られた各候補を項目とするメニューを開くときには、この順位に応じて、各候補のメニュー内での表示順位置を決めるようにする。
【0082】
そして、かな漢字変換部24は、かな漢字変換処理の結果得られたかな漢字変換の候補の中で第1候補となる最高順位の候補、この場合、使用頻度が一番高い候補の文字コードD8をテキスト管理部26に供給し、これをテキスト領域31において表示するようにする。また、かな漢字変換処理の場合には、処理の対象となるのは、文字列(フレーズ)であることもあり、その場合、文字コードD8は、複数個の文字の文字コードからなる。
【0083】
また、同時にかな漢字変換部24は、かな漢字変換処理を行なったことを示すモード情報“Mkkc”をモードデータD6として、RAM22のモード領域225に書き込むとともに、かな漢字変換処理の結果得られたかな漢字変換の候補群Dkを、上述の使用頻度に応じた順位に応じて、RAM22の作業領域227に書き込む。また、当該候補群の先頭番地を、かな漢字ポインタD7として、RAM22のかな漢字ポインタ領域224に書き込む。
【0084】
なお、この情報処理装置においては、複文節かな漢字変換をも行なう。このため、かな漢字ポインタD7は、テキスト表示領域31上に表示された文字、文節の並びと同じ順序となるようにかな漢字ポインタ領域224に書き込まれる。すなわち、かな漢字ポインタD7は、テキスト表示領域31に表示された文字、文節の並びと同じになるような配列またはリスト形式で、かな漢字ポインタ領域224に格納される。これにより、ペン入力操作により指定した、文字、文節に対応するかな漢字変換の候補群を迅速に読み出すことができるようにする。
【0085】
また、上述のように、RAM22のモード領域225には、手書き文字認識部23が手書き文字認識を行なった場合には、情報“MRCG”が書き込まれ、かな漢字変換部24によりかな漢字変換が行なわれたときには情報“Mkkc”が書き込まれる。このとき、各情報“MRCG”、“Mkkc”は、前に書き込まれた情報を書き換えるようにして書き込まれる。このため、例えば、モード領域225のモード情報が“Mkkc”である場合には、現在表示中のかな漢字変換の候補が未確定であることをも示す。
【0086】
テキスト管理部26は、表示部3の画面30に表示されている1画面分のテキストデータを管理する。そして、テキスト管理部26は、手書き文字認識部23や、かな漢字変換部24などからの文字コードD5、D8を受け取り、そのとき、テキスト表示領域31上に操作者によって選択されたテキストがあれば、それを置き換えるなどの処理をして、テキスト描画データD11を生成する。
【0087】
例えば、手書き文字認識処理が行なわれた場合には、テキスト管理部26は、手書き文字認識部23からの文字コードD5を受け取り、カーソル34が示すテキスト表示領域31上の位置に、文字コードD5に応じた文字を追加するようにする処理を行なって、テキスト描画データD11を形成する。
【0088】
また、かな漢字変換が行なわれた場合には、テキスト管理部26は、かな漢字変換部24からの文字コードD8を受け取って、かな漢字変換の対象として指定された文字や文字列と、文字データD8に応じた文字、文字列とを置き換えるなどの処理を行なって、テキスト描画データD11を形成する。ここで、形成されたテキスト描画データD11は、ビデオRAM27に供給される。
【0089】
ビデオRAM27は、テキスト描画データD11の供給を受けて、表示部3の画面30に、テキストを表示するためのイメージデータD12を生成する。イメージデータD12は、表示部3に供給される。
【0090】
表示部3は、イメージデータD12の供給を受けて、実際に画面30にテキストの情報を表示するように処理する。これにより、手書き文字認識された文字や、かな漢字変換された文字や文字列を画面30のテキスト表示領域31に表示する。
【0091】
メニュー作成部25は、図1に示すようにメニュー項目データ作成部251と、メニュー描画データ生成部252とからなっている。そして、メニュー作成部25は、手書き文字認識処理の結果得られた候補群の各候補を項目とするメニューや、かな漢字変換処理の結果得られた候補群の各候補を項目とするメニューを作成し、プルアップメニューとして、または、プルダウンメニューとして、それぞれメニューを開く処理を行なう。
【0092】
メニュー作成部25は、イベントキュー領域221の先頭のイベント情報が、“PullUp”または、“PullDown”であり、次に行なうべき処理は、メニューを開く処理である場合には、イベントキュー領域221の、この先頭のイベント情報である“PullUp”または“PullDown”を削除した後、メニュー作成処理を開始する。
【0093】
メニュー作成処理を開始すると、まず、メニュー項目データ作成部251は、モード領域225から、直前に行なわれていた処理が何かを示すモードデータD6を読み出す。そして、モードデータD6が“Mkkc”であるときには、直前に行なわれていた処理は、かな漢字変換であり、また、かな漢字変換が確定されていないと判定する。この場合には、かな漢字ポインタD7をかな漢字ポインタ領域224から読み出す。そして、このかな漢字ポインタD7に基づいて、現在かな漢字変換処理の対象となっている範囲の文字、または、文字列に対するかな漢字変換の候補群Dkを、RAM22の作業領域227から読み出して、これをメニューの項目とするため保持する。
【0094】
また、モードデータD6が“MRCG”であれば、メニュー項目作成部251は、文字認識モード中であると判断し、文字認識ポインタ領域226から、ポインタD4を読み出す。そして、このポインタD4に基づいて、現在選択されている文字に対する手書き文字認識の候補群DMを、RAM22の作業領域227から読み出して、これをメニューの項目とするため保持する。
【0095】
そして、メニュー項目データ作成部251は、保持した候補群に基づいて、各候補を項目とするメニューの項目データD9を作成する。そして、この項目データD9をメニュー描画データ作成部252に供給する。なお、モードデータD6が“Mkkc”、“MRCG”以外の場合には、メニュー作成部25は何の処理も実行しない。
【0096】
メニュー描画データ作成部252は、項目データD9の供給を受けて、項目データD9から項目の数、項目として表示される文字の最大字数を算出する。そして、メニュー描画データ作成部252は、項目の数からメニューウインドウの高さを算出し、項目として表示される文字の最大字数からメニューウインドウの幅を算出する。そして、メニュー描画データ作成部252は、メニューを開く方向に応じて、項目の並び順を調整する。
【0097】
例えば、メニューをプルアップメニューとして開く場合には、メニューの項目は、設定された順位に応じて、第1候補から順に画面30の上側に向かうようにする。また、メニューをプルダウンメニューとして開く場合には、メニューの項目は、第1候補から順に画面30の下側に向かうように並べ換える。
【0098】
すなわち、項目の並び順は、ユーザのペンの移動方向に応じ、かつ、処理の対象となっている文字や文字列に近い位置から離れる方向に向かって、第1候補から、順に下位候補となるように並べる。
【0099】
次に、メニュー描画データ作成部252は、筆跡データ領域222から筆跡データD1を読み出して、メニューを開くためのペン入力操作の開始位置であるペンダウン位置を取得する。そして、メニュー描画データ作成部252は、ペンダウン位置、メニューウインドウの幅、高さとから、メニューウインドウの中心座標を算出する。
【0100】
さらに、メニュー描画データ作成部252は、項目データD6、メニューウインドウの幅、高さ、メニューウインドウの中心座標とから、画面30の目的とする位置に当該メニューを開くためのメニューの描画データD10を形成し、これをビデオRAM27に供給する。
【0101】
ビデオRAM27には、メニューの描画データ10に基づいて、イメージデータD12が形成される。イメージデータD12は、表示部3に供給される。この結果、表示部3の画面30には、操作者が指示した文字や文字列の近傍に、操作者が指示する方向で目的とするメニューが開かれる。
【0102】
そして、演算処理部2は、ユーザが開かれたメニューの項目上にペン11を接触させてペンアップすると、その操作を、ペン11で接触した項目を選択する動作と判断し、かな漢字変換の対象となっている文字や文字列が、メニューから選択された項目の文字や文字列に変換されて、画面30に表示される。そして、メニューウインドウを閉じる。
【0103】
次に、上述の入力検査部21において行なわれるメニューを開く方向の判定方法の一例について、図3を参照しながら説明する。
【0104】
なお、以下の説明においては、かな漢字変換処理の対象として選択した文字列に対するメニューを開く場合を例に説明するが、手書き文字認識処理において、認識されて表示された文字を修正する場合に開くメニューの場合にも、同様にしてメニューを開く方向が判定される。
【0105】
この情報処理装置は、図3に示すように、画面30の左上端を原点0とし、横軸(X座標軸)は、原点0の右方向を正、縦軸(Y座標軸)は、原点0の下方向を正とする座標系を有しており、以下の説明においては、この座標系に従う。
【0106】
図3の例は、手書き文字入力等により入力されたテキストの列において、ユーザが「操作者の」の文字列の部分をペン11により、かな漢字変換の範囲として指定した場合である。この場合、指定された範囲は、いわゆる反転表示とされている。図3では、これを四角枠MAで示している。
【0107】
この表示状態において、ユーザが四角枠MAの任意の位置に、ペンダウンすると、入力検査部2は、以下のようにして、メニューを開くことを意味するペン入力操作を検知するための領域R1、R2を設定する。
【0108】
入力検査部21は、先ず、ペンダウン位置である始点Sから、ペン11が、画面30に接触したまま、メニューを開くことを意味するイベントとして検知される程度に移動したか否かを判定するための円形状の不反応領域R0を設定する。
【0109】
この不反応領域R0は、この領域内であれば、ペン11が画面30に接触したまま移動したとしても、それをメニューを開くための移動とは検出しない領域である。図からも明らかなように、この不反応領域R0は、始点Sを中心とした半径rの円領域である。半径rは、メニューを開くイベントとなる移動を検知するように設定されるものであるが、使用者の手ぶれやちょっとしたはずみで、ペン11が画面30に接触したまま、わずかに移動しても、これをペン11のメニューを開くための移動とは検知しないような値に設定される。これにより、不必要にメニューが開かれることがないようにされる。
【0110】
この実施の形態においては、例えば、かな漢字変換処理の対象となる文字例の範囲を指定するペン入力操作と混同することがないようにするため、半径rは、テキスト表示領域31に表示された1文字分の幅の1/2以上、好ましくは1文字分の幅以上の距離を有するようにされる。
【0111】
そして、入力検査部21は、図3に示すように、メニューを開くことを指示するペン入力操作を検知するための領域R1、R2を、テキスト表示領域31に表示された文字の配列方向と直交する方向であって、不反応領域R0を挟んで対向するように設定する。
【0112】
領域R1は、ペン11がペンダウン位置からプルアップ(画面の上方向へ移動)したかどうかを検知する領域であり、領域R2は、ペン11がペンダウン位置からプルダウン(画面の下方向へ移動)したかどうかを検知するための領域である。従って、プルアップか、プルダウンかの判定の感度を大きくしようとすれば、領域R1は、画面30上において、領域R0の外であって、始点Sより画面30の上側方向に位置するすべての位置からなる領域とし、同様に、領域R2は、画面30上において、領域R0の外であって始点Sより画面30の下側方向に位置するすべての位置からなる領域とする方がよい。
【0113】
しかし、このように領域R1、R2を設定した場合には、例えばかな漢字変換の範囲を指定するために、ペン11をペンダウンして画面30に接触させたままテキスト配列方向に移動中に、上下方向にずれた移動が行なわれると、その移動をも、メニューを開くためのプルアップまたはプルダウン操作として判定されてしまうおそれがある。
【0114】
このような誤判定を防止するため、この実施の形態の情報処理装置においては、図3に示すように、プルアップによりメニューを開くことを意味するペン入力操作を検知するための領域R1およびR2を、傾きをもった直線a1、b1およびa2、b2によって挟まれた三角形状の領域として設定する。
【0115】
このように、領域R1、R2を三角形状の領域となるようにすることで、手ぶれなどのいわゆる誤差をも許容しながら、真にメニューを開くために行なわれたペン入力操作を検知することができる。
【0116】
すなわち、入力検査手段21は、図3に示すように、始点Sを通り、文字の配列方向と直行する直線と、領域R0の外周との交点を頂点T1、T2とし、前記文字の配列方向と直行する直線と底辺とのなす角が直角である二等辺三角形状の領域R1、R2を設定するようにする。これにより、始点Sから画面30にペン11を接触させたままのペン入力操作のうち、文字の配列方向と直交する方向のペン入力操作を検知する感度を高くし、それ以外の方向の感度が低くなるように、領域R1、R2を設定することができる。
【0117】
このように、領域R1、R2を三角形の領域として設定するようにする方法について詳述する。
【0118】
図3に示したように領域R1を設定するために用いる直線a1、b1、および領域R2を設定するために用いる直線a1、b2の傾きを±m、ペン11がペンダウンされた画面30上の位置、すなわち入力開始位置である始点Sの座標を(Xs、Ys)、不反応領域R0の半径をrとすると、入力検査部21は、以下のように領域R1、R2を設定する。
【0119】
すなわち、領域R1は、
Y=−m(X−Xs)−r+Ys
で表わされる直線a1と、
Y= m(X−Xs)−r+Ys
で表わされる直線b1とにより挟まれた領域である。したがって、領域R1は、
Y<−m(X−Xs)−r+Ys … (1)
Y< m(X−Xs)−r+Ys … (2)
で示される両式(1)、(2)を満足するすべての座標(X,Y)の集まりにより形成される領域である。
【0120】
また、領域R2は、
Y= m(X−Xs)+r+Ys
で表わされる直線a2と、
Y=−m(X−Xs)+r+Ys
で表わされる直線b2とにより挟まれた領域である。したがって、領域R2は、
Y> m(X−Xs)+r+Ys … (3)
Y>−m(X−Xs)+r+Ys … (4)
で示される両式(3)、(4)を満足するすべての座標(X,Y)の集まりにより形成される領域である。
【0121】
この場合、領域R1、R2を形成する直線a1、b1、a2、b2の傾きm,−mの絶対値は、0以上であればよい。しかし、この実施の形態においては、上述したように、メニューを開くためのペン入力操作を効果的に検知することができるようにするため、傾きmはm>0とし、例えば、|m|=1として領域R1、R2が図3に示したように三角形状の領域となるようにしている。
【0122】
このように、メニューを開くためのペン入力操作を検知するための領域R1、R2を設定することにより、他の処理を行なうためのペン入力操作とメニューを開くためのペン入力操作とを混同することもなく、効率よく、メニューを開くための操作を検知することができる。
【0123】
また、メニューを開くためのペン入力操作としては、ペンダウンした位置から、大きくペンを移動させるようにする必要もなく、迅速、確実にメニューを開くことができる。
【0124】
なお、上述の傾きmを変更することにより、入力検査部21でのメニューを開くことを指示するペン入力操作の検出の感度を調整することができることは、言うまでもない。
【0125】
図4、図5は、入力検査部21においての処理を説明するためのフローチャートである。図4、図5に示す処理は、入力部1からの筆跡データD1が入力検査部21に供給されることにより開始される。
【0126】
ペンダウンにより入力部1から入力検査部21への筆跡データD1の供給が開始されると、入力検査部21は、この筆跡データD1から、始点S(ペンダウンされた場所)の座標と、現在のペン11のペン先の座標t(すでに入力が終了してペンアップされた場合には、ペンアップされた場所の座標)と、入力が開始された時刻とを取得するとともに、入力開始から現在までの時間間隔timeを求める(ステップ101)。
【0127】
次に、入力部21は、始点Sが、画面30のテキスト表示領域31に表示された文字の上にあるか否かを判定する(ステップ102)。ステップ102の判定処理において、始点Sがテキスト表示領域31上に表示された文字上にないと判断したときには、始点Sは、手書き文字入力領域32内の手書き筆跡入力枠33内にあるか否かを判定する(ステップ103)。ステップ103の判定処理において、始点Sが手書き筆跡入力枠33内にないと判定したときには、このルーチンを終了する。
【0128】
ステップ103の判定処理において始点Sが画面30の手書き筆跡入力枠33内にあると判定したときには、入力終了時刻を参照する。この入力終了時刻は、前述したように入力中は“0”となっている。したがって、この入力終了時刻が“0”か否かにより、入力が終了しているか否かを判定する(ステップ104)。
【0129】
ステップ104の判定処理において、手書き筆跡入力枠内への入力が終了していないと判定したときには、順次に入力部1から供給される現在のペン11のペン先の座標位置を示す座標データtを更新し(ステップ105)、ステップ104からの処理を繰り返す。
【0130】
ステップ104の判定処理において、手書き文字入力が終了していると判定したときには、筆跡データD1をRAM22の筆跡データ領域222に書き込み(ステップ106)、次に行なうべき処理は、「手書き文字認識処理」であることを示すイベント情報“RCG”をイベントキュー領域221に追加するように書き込む(ステップ107)。そして、このルーチンを終了する。
【0131】
ステップ102の判定処理において、始点Sがテキスト表示領域31上に表示された文字上にあると判定したときには、始点Sと現在のペン位置の座標tの点との距離が領域R0の半径r未満か否かを判定する(ステップ108)。
【0132】
ステップ108の判定処理において、ペン11の接触位置が領域R0外にあると判定したときには、次に、現在のペン先の座標t(以下、終点tという)は、領域R1の内部にあるか否かを判定する(ステップ109)。
【0133】
ステップ109の判定処理において、終点tが、領域R1の内部にあると判定したときには、筆跡データD1を筆跡データ領域222に書き込み(ステップ110)、イベントキュー領域221に次に実行すべき処理は、「プルアップによりメニューを開く処理」であることを示す情報“PullUp”を追加するように書き込む(ステップ111)。そして、このルーチンを終了する。
【0134】
ステップ109の判定処理において、終点tが領域R1の内部にないと判定したときには、終点tは、領域R2の内部にあるか否かを判定する(ステップ112)。ステップ112の判定処理において、終点tが、領域R2の内部にあると判定したときには、ステップ110の処理と同様に筆跡データD1を筆跡データ領域222に書き込み(ステップ113)、イベントキュー領域221に次に実行すべき処理は、「プルダウンによりメニューを開く処理」であることを示す情報“PullDown”を追加するように書き込み(ステップ114)、このルーチンを終了する。
【0135】
ステップ108において、ペン11の接触位置が図3に示した領域R0内にあると判定した場合、および、ステップ112の判定処理において、終点tが領域R2の内部にないと判定したときには、入力開始から現在までの時間間隔timeは、所定時間間隔dよりも長いか否かを判定する(ステップ115)。この場合、この所定の時間間隔dは、例えば1秒程度とされる。
【0136】
このステップ115の判定処理は、ペン11が所定時間d以上、画面30上に接触していたか否かを判定する処理であり、これにより、始点Sにペン11を接触させたまま動かさず所定時間経過することによって、1文字だけを手書き文字認識処理あるいは、かな漢字変換処理の対象とすることができるようにされ、幅の狭い領域を処理の対象とすることができる。
【0137】
ステップ115の判定処理において、時間間隔timeが、所定時間dより長いと判定されたときには、始点Sから終点tまでの間の文字列を反転表示し、反転表示された文字列が、かな漢字変換の対象になったことを操作者に通知する(ステップ116)。
【0138】
次に、ステップ104と同様に入力終了時刻により入力操作が終了したか否かを判定し(ステップ117)、入力終了時刻が“0”であり、入力がまだ終了していないと判定したときには、順次に入力部1から供給される座標データを終点tとするように更新し(ステップ118)、ステップ116からの処理を繰り返す。
【0139】
ステップ117の判定処理において、入力操作が終了していると判定したときには、始点Sから終点tの間にある文字をテキスト表示領域31に表示された文章の最初から数えて何番目の文字から何文字分のように表わす文字列範囲データD3を文字列範囲データ領域223に書き込み(ステップ119)、イベントキュー領域221に次に実行すべき処理は、「かな漢字変換処理」であることを示すイベント情報“KKC”を追加するように書き込んで(ステップ120)、このルーチンを終了する。
【0140】
また、ステップ115の判定処理において、時間間隔timeが所定時間間隔dより短いと判定したときには、前述と同様に、入力終了時刻に基づいて、入力操作が終了したか否かを判定し(ステップ121)、入力操作が終了していると判定したときには、このルーチンを終了する。
【0141】
ステップ121の判定処理において、入力操作が終了していないと判定したときには、順次に入力部1から供給される座標データを終点tとするように更新し(ステップ122)、時間間隔timeを、現在時刻から、入力開始時刻を減算した時間間隔に更新し(ステップ123)、その後、ステップ108に戻って、このステップ108からの処理を繰り返す。
【0142】
このように、図4、図5に示すルーチンによって、入力検査部21において、次に実行すべき処理が何であるかが判定されて、判定結果D2がRAM22のイベントキュー領域221に書き込まれる。また、次に行なう処理が、メニューを開く処理である場合には、筆跡データD1は、処理の対象となる文字や文字列をも指定する。
【0143】
図6、図7は、メニュー作成部25においての処理を説明するためのフローチャートである。この図6、図7に示す処理は、メニュー作成部25が、常時イベントキュー領域221を監視し、イベントキュー領域221に書き込まれている情報の先頭のイベント情報が“PullUp”であって、「プルアップによりメニューを開く処理」のイベント、または、イベント情報が“PullDown”であって、「プルダウンによりメニューを開く処理」のイベントのいずれかであることを検知したときに、当該メニュー作成部25において実行する。
【0144】
イベントキュー領域221の先頭要素が“PullUp”または“PullDown”であることを検知すると、メニュー作成部25は、変数P−modeに、イベントキュー領域221の先頭のイベント情報を代入し、イベントキュー領域221から、その先頭のイベント情報を削除する(ステップ201)。ステップ201において、P−modeに代入されるイベント情報は“PullUp”または“PullDown”のいずれかである。
【0145】
次に、メニュー作成部25は、RAM22の作業領域227において、これから作成するメニュー項目データD9を格納する領域を確保し、これを初期化する(ステップ202)。そして、RAM22の筆跡データ領域222から、筆跡データD1を読み出して、ペンダウンした画面30上の位置(入力開始位置)を示す座標データを始点Sに設定する(ステップ203)。
【0146】
そして、メニュー作成部25は、RAM22のモード領域225に格納されているモードデータD6を参照し、モードデータD6が「かな漢字変換処理」を示す“Mkkc"であるか否かを判定する(ステップ204)。ステップ204の判定処理において“Mkkc"でないと判定したときには、モードデータD6は、「手書き文字認識処理」を示す“MRCG"であるか否かを判定する(ステップ205)。
【0147】
ステップ205の判定処理において、“MRCG"でないと判定したときには、モード領域225に格納されたモードデータD6は、“Mkkc"、“MRCG"のいずれでもないため、何もせずにこのルーチンを終了する。
【0148】
また、ステップ205の判定処理において、“MRCG"であると判定したときには、始点Sが示す画面30上の位置に表示されている文字に対する手書き文字認識処理の結果得られた候補群を読み出すためのポインタを文字認識ポインタ領域226から読み出して、そのポインタを変数Ptrに設定する(ステップ206)。
【0149】
また、ステップ204の判定処理において、“Mkkc"であると判定したときには、始点Sが、現在画面30に表示されているかな漢字変換の対象となるテキスト上にあるか否かを判定する(ステップ207)。ステップ207の判定処理において、始点Sが現在表示されているかな漢字変換の対象であるテキスト上にないと判定したときには、何の処理もせず、このルーチンを終了する。
【0150】
ステップ207の判定処理において、始点Sが、現在表示中のかな漢字変換の対象であるテキスト上にあると判定したときには、かな漢字ポインタ領域224から、始点Sを含むかな漢字変換の対象範囲内に表示されている文節に対するかな漢字変換処理の結果得られた候補群を読み出すためのポインタを読み出して、そのポインタを変数Ptrに設定する(ステップ208)。
【0151】
次に、変数Ptrに設定されたポインタが“0”(null pointer)であるか否かを判定する(ステップ209)。このステップ209の判定処理は、メニューに表示する項目となる手書き文字認識処理または、かな漢字変換処理によって得られた候補群のすべてを、メニュー作成部25が取り込んだか否かを判定する処理である。目的とする文字、または、文節に対する候補群のすべての候補を取り込み終えると変数Ptrには、“0”が設定される。
【0152】
ステップ209の判断処理において、変数Ptrが“0”でないと判定されたときには、変数Ptrが示すRAM22の作業領域に格納されている各処理の結果得られた候補を読み出して、これをメニュー項目データD9に追加する(ステップ210)。そして、この実施の形態のペン・コンピュータ10においては、後述する関数NEXTを用いて、次の候補が格納されているRAM22上のアドレスをポインタとして、変数Ptrに設定し(ステップ211)、ステップ209からの処理を繰り返す。
【0153】
ここで用いられる関数NEXT(Ptr)は、引数で与えられるポインタ変数Ptrが示すデータのサイズ分だけ、Ptrに加えた値(アドレス)を返す関数である。
【0154】
Ptr=NEXT(Ptr)
この関数演算により、次の候補が格納されているアドレスがポインタとして変数Ptrに入る。
【0155】
ステップ209の判定処理において、変数Ptrが“0”であったときには、すべての候補の取り込みを終了したと判定し、項目データを表示するメニューの大きさ(幅、高さ)を求める(ステップ212)。そして、このルーチンのステップ201において設定した変数P−Modeが“PullUp”か否かを判定し(ステップ213)、“PullUp”でなかったときには、プルダウンによりメニューを開くため、メニューを開く方向が画面30の上側から下側に向かうようにメニューの中心となる座標を算出する(ステップ214)。
【0156】
ステップ214の処理は、この実施の形態の情報処理装置の場合には、ステップ203において取得した筆跡データP1の始点Sの座標を(Xs、Ys)とし、求めるメニューの中心位置Cの座標を(Xc、Yc)とすると、
Xc=Xs … (5)
Yc=Ys+(メニューの高さ/2)+α … (6)
で表わされる式(5)、(6)に基づいて算出する。
【0157】
ここで、値αは、メニューウインドウが開かれる始点位置を定めるもので、プルダウンメニューの場合には、ウインドウ枠の上端の位置となる。この場合、値αは、α≧0とされる。α=0のときには、メニューウインドウの開き方向の始点位置と、ペンダウン位置が一致し、α>0であれば、ペンダウン位置からαだけ離れた位置からメニューが開かれることになる。
【0158】
見やすさを考慮して、かな漢字変換等の処理の対象となるテキスト文字位置と重ならないようにする場合には、値αはテキストの1文字の高さ以上とするのが好ましい。
【0159】
ステップ213の判定処理において、変数P−Modeが、“PullUp”であると判定したときには、プルアップによりメニューを開くため、項目データを“PullDown”のときとは逆順に並べ換える(ステップ215)。このステップ215の処理により、画面30の下側から上側に向かうように、順位の高い順番にメニュー項目データD9を並べ換える。
【0160】
そして、プルアップによりメニューを開くため、メニューを開く方向が画面30の下側から上側に向かうようにメニューの中心となる座標位置を算出する(ステップ216)。ステップ216の処理は、ステップ214と同様に始点Sの座標を(Xs、Ys)、求めるメニューの中心位置Cの座標を(Xc、Yc)とすると、
Xc=Xs … (7)
Yc=Ys−(メニューの高さ/2)−α … (8)
で表わされる式(7)、(8)に基づいて算出する。
【0161】
そして、メニューの項目データD9、メニューの中心座標位置、メニューの大きさから、メニューを画面30上に開くための描画データD10を生成し(ステップ217)、この描画データD10をビデオRAM27に書き込んで(ステップ218)、このルーチンを終了する。
【0162】
そして、ビデオRAM27に描画データD10が書き込まれることにより、ビデオRAM27には画面30に表示するイメージデータD12が形成され、このイメージデータD12をビデオRAM27から読み出して表示部3に供給する。これによりプルアップまたはプルダウンにより、操作者が指定した処理である手書き文字認識処理や、かな漢字変換処理の対象となる文字や文字列の近傍にメニューを開く。
【0163】
そして、メニューを構成する項目は、メニューを開く方向がプルアップか、プルダウンかに応じて、処理の対象となる文字や文節に近い位置から遠ざかる方向に、順位の高い順に並べられて表示される。例えば、かな漢字変換処理であれば、使用頻度の高い項目ほど処理対象の文字や文節に近い位置になるようにするなどにより表示される。
【0164】
このように、操作者は、ペン11を画面30上で大きく移動させることもなく、「手書き文字認識処理」や「かな漢字変換処理」の対象となる文字や文字列の近傍に、操作者のペン入力操作に応じてメニューを開くことができ、その後、メニューからの項目の選択処理をも大きくペン11を移動させることもなくスムースに行なうことができる。
【0165】
なお、ステップ214において求められるメニューの中心位置を求めるための式(5)〜(8)のαを変更することにより、メニューを任意の位置に開くようにすることができる。
【0166】
上述のような構成を有するこの実施の形態の情報処理装置において、手書き文字入力領域32の手書き筆跡入力枠33の中に、ペン11を用いて、例えば、図8Aに示すように、かたかなで「マフラー」と入力したところ、図8Bに示すように「マつラー」のように、かたかなの「フ」がひらがなの「つ」に誤認識された場合の修正処理について説明する。
【0167】
このような場合には、図8Cに示すように、誤認識されて表示された文字「つ」のテキスト表示領域31上の表示位置に、ペン11を接触させて、接触させたまま、表示された文字の並び方向と直交する方向である、図中矢印が示す方向にペン11を移動させる。そして、図3を用いて上述したように、ペン11がペンダウンしたときに設定される領域R1に到達すると、図8Dに示すように、メニュー作成部25によって、ペンダウンされた位置に表示されている「つ」に対するメニューMN1がプルアップメニューとして開かれ、手書き文字認識処理により得られた文字認識の候補が選択可能な項目として表示される。
【0168】
そして、この状態で、操作者がメニューMN1中の「フ」の表示位置をペン11で接触し、ペンアップすると、情報処理装置によりその操作が、「フ」の選択操作と判定され、テキスト表示領域31に表示されている「つ」が「フ」に置き換えられる。
【0169】
また、図8Eに示すように認識されて表示された「つ」の表示位置に、ユーザがペン11を接触させて、図8Eに示す矢印方向にペン11を移動させると、図8Fに示すようにプルダウンメニューMN2が開かれる。
【0170】
そして、メニューの項目が表示しきれなかった場合などには、図8Gに示すようにメニューMN1またはMN2に隣接してスクロールバー40が表示され、スクロールバー40の位置G1、G2にペン11を接触させることにより、メニューの項目をスクロールさせることもできる。
【0171】
次に、かな漢字変換処理の例について図9を参照しながら説明する。
【0172】
かな漢字変換処理の場合には、例えば、図9Aに示すようにテキスト表示領域31に表示された文字列「たなからぼたもち」に対して、かな漢字変換処理の対象となる文字列の範囲が、先ず、指定される。
【0173】
この範囲の指定は、図9Bに示すように、テキスト表示領域31に表示されたかな漢字変換する文字の表示位置にペン11を接触させて、文字の並び方向に文字上をなぞるようにする、いわゆるひきずり操作によって行なわれる。この情報処理装置では、かな漢字変換の範囲として指定された文字が反転表示され、指定範囲が明確に操作者に通知される。
【0174】
そして、範囲の指定後、操作者がペン11をペンアップすると、図9Cに示すように、かな漢字変換処理が行なわれ、得られた第1候補が文字列中に表示される。この文字列中に表示された第1候補が誤りであった場合には、操作者は、図9Dに示すように、指定した範囲内の文字上にペン11をペンダウンし、例えば、図10Eに示すように、表示されている文字の並び方向と直交する画面30の上側方向にペン11を画面30のタブレットに接触させたまま移動するようにするひきずり操作を行なう。
【0175】
すると、図10Fに示すように、ペン11を移動させた画面30の上側方向に、かな漢字変換の候補を項目とするメニューMN3が開かれる。そして、正しい項目、例えば、「棚から」に操作者がペン11を接触させ、ペンアップさせると、文字列中の「田中ら」が「棚から」に変わり、メニューから選択した候補に修正することができる。
【0176】
また、図10Gに示すように、ユーザが表示されている文字の並び方向と直交する画面30の下側方向にペン11を画面30のタブレットに接触させたまま移動するようにひきずり操作を行なうと、図10Hに示すように、画面30の下側方向に、かな漢字変換の候補を項目とするメニューMN4が開かれる。
【0177】
また、このかな漢字変換の場合においても、ペン11の移動方向、メニューの開く方向、メニューの項目の並び方向は、同じ方向になる。
【0178】
なお、かな漢字変換の場合においても、メニューの項目が、表示しきれない場合には、図8Gに示したように、スクロールバーを表示させて、メニューの項目をスクロールさせることができる。
【0179】
また、この情報処理装置は、かな漢字変換の場合、複文節かな漢字変換を行なうことができる。上述したように、ペン11を画面30のタブレットに接触させ、テキスト表示領域31に表示されている文字の並び方向にひきずり操作することにより、図11Aに示すように一連の複文節をかな漢字変換の処理の対象として指定することができる。
【0180】
この場合、図11Aに示すように、指定された範囲の文字列は、複数の文節に区切られる。そして、ユーザが各文節にペンダウンすることで、かな漢字変換する文節が選択され、選択された文節に対して、メニューが開かれる。
【0181】
すなわち、ユーザが、例えば、図11Bに示すように、「操作者の」の文節にペンダウンし、画面30の下側方向にひきずり操作すると、図11Bに示すように、「操作者の」に対するかな漢字変換の候補群を項目とするメニューMN5が開かれる。
【0182】
同様に、ユーザが図11Cに示すように、「視線の」の文節にペン11をペンダウンし、画面30の下側方向にひきずり操作したときには、図11Cに示すような「視線の」についての候補群のメニューMN6が、テキスト表示領域において「視線の」という文字列の下側の位置に開かれる。
【0183】
また、図11Dに示すように、ユーザにより「移動量は」の文節が選択されたときには、図11Dに示すような「移動量は」についての候補群のメニューMN7が、「移動量は」という文字列の下側の位置に開かれる。
【0184】
なお、ユーザが文節をペンダウンにより選択し、ペン11を画面30の上側方向にひきずり操作したときには、各項目の上側の近傍に、各文節に対応するメニューが開かれるものである。
【0185】
上述したように、この情報処理装置においては、ペン11の移動方向と、メニューを開く方向と、メニューの項目の並び方向とが同じ方向となる。また、ペン11を表示された文字の並び方向と直交する方向に移動させなければ、メニューは開かれないため、不必要にメニューが開かれることもない。
【0186】
また、処理の対象となる文字の表示位置にペン11を接触させて、文字の並び方向と直交する方向にペン11を移動させることによって、処理の対象となる文字に対して、目的とするメニューを開くことができる。すなわち、メニューを開くためにわざわざメニューのタイトルを画面30の所定の場所に設ける必要もなく、手書き文字認識処理の対象となる文字を、上述のメニューのタイトルと同様に扱うようにすることができる。
【0187】
また、メニューを開くためのペン入力操作と、かな漢字変換の処理の対象となる範囲の指定のためのペン入力操作とは、ペン11の移動方向が異なるため、それらペン入力操作を混在して使用することができる。
【0188】
また、手書き文字認識処理、かな漢字変換処理を問わず、メニューは処理の対象となる文字や文字列の近傍に開かれるため、処理の対象の指定→メニューを開く→メニューから項目を選択するといった一連のペン入力操作への移行が容易になる。
【0189】
[変形例]
上述の実施の形態においては、情報処理装置の画面30には、入力された文字は、横書きで表示され、メニューは、プルアップもしくはプルダウンにより開く場合として説明したが、入力された文字を縦書きで表示する場合にもこの発明を適用することができる。
【0190】
例えば、図12に示すように、画面30のテキスト表示領域31に、かな漢字変換処理の対象となる文字列が、縦書きで表示されている場合を考える。この場合、上述の実施の形態と同様に、縦書きの文字の並び方向(画面30の上下方向)に、表示された文字列から、かな漢字変換したい文字範囲をペン11によってひきずり操作することにより指定することができる。図12においては、文字列、「操作者の」が、かな漢字変換の範囲として指定された状態が示されている。
【0191】
そして、指定された範囲内(図12において四角枠MB内)にペン11をペンダウンさせて、このペン11をペンダウンさせた位置(Xs、Ys)を始点Sとして、文字列の文字の並び方向と直交する方向、すなわち画面30の横方向にペン11を移動させたときには、ペン11の入力終了位置が図12に示す領域R3にあるか領域R4にあるかによって、始点Sの左側(領域R3側)にメニューを開くか、始点Sの右側(領域R4側)にメニューを開くかを判定するように構成する。
【0192】
この場合、領域R3は、
Y= m(X−Xs+r)+Ys
で表わされる直線a3と
Y=−m(X−Xs+r)+Ys
で表わされる直線b3とにより挟まれた領域である。したがって領域R3は、
Y> m(X−Xs+r)+Ys … ( 9)
Y<−m(X−Xs+r)+Ys … (10)
で示される両式(9)、(10)を満足するすべての座標(X、Y)の集まりにより形成される領域として設定される。
【0193】
また、領域R4は、
Y=−m(X−Xs−r)+Ys
で表わされる直線a4と
Y= m(X−Xs−r)+Ys
で表わされる直線b4とにより挟まれた領域である。したがって領域R4は、
Y>−m(X−Xs−r)+Ys … (11)
Y< m(X−Xs−r)+Ys … (12)
で示される両式(11)、(12)を満足するすべての座標(X、Y)の集まりにより形成される領域として設定される。
【0194】
そして、画面30のタブレット上の始点Sに接触させたペン11を文字列と直交する方向に移動し、その終点が領域R3にあると判定したときには、始点Sの左側の文字列の近傍に、画面30の右側から左側に向かってメニューを開き、終点が領域R4にあると判定したときには、始点Sの右側の文字列の近傍に、画面30の左側から右側に向かってメニューを開く。
【0195】
また、メニューを構成する項目は、メニューを開く方向に、文字列の近傍から例えば使用頻度順などの優先順位を設けて、その優先順位の高い第1候補から順に並べ、例えば、縦書きで表示する。
【0196】
もちろん、始点Sの右側、あるいは左側にひきずり操作によりメニューを開き、メニューを構成する項目を横書きで表示するようにすることもできる。
【0197】
なお、式(9)〜(12)の各式において、mは、各直線a3,b3,a4,b4の傾きを示し、rは、図12に示す領域R0の半径である。また、座標系は、上述の図3と同様に、画面30の左上端を原点0とし、横軸は原点0の右向き方向が正、縦軸は原点0の下向き方向を正とするものである。
【0198】
この場合も、傾きmの値は1程度とされるのが好ましい。そして、この場合には、mの値が1より大きくなれば、領域R3、R4の大きさが広がり、1より小さくなれば、領域R3、R4の大きさが小さくなり誤判定が少なくなる。
【0199】
このように、処理の対象となる文字や文字列が縦書きの場合には、処理の対象の近傍に左向き方向、右向き方向でメニューが開かれる。
【0200】
また、上述の説明から明らかなように、処理の対象となる文字や文字列が縦書きであっても、処理の対象となる文字や文字列を指定するペン入力操作と、メニューを開くためのペン入力操作とを混在させて使用することができる。
【0201】
また、図13Eに示すように、処理の対象として指定した文字や文字列に対して、例えば、「移動」、「複写」、「削除」、「かな漢」、「文字種」などのように、実行することができる編集処理を項目とするメニューを開くようにすることもできる。
【0202】
すなわち、図13A、Bに示すように、画面30のテキスト表示領域31に表示された文字上にペン11をペンダウンし、表示された文字上をひきずり操作して、ペンアップすることにより、処理の対象となる範囲を指定する。そして、図13Cに示すように指定した範囲上にペン11をペンダウンさせて、例えば、図13Dのようにペン11を画面30の上方向にひきずり操作することにより、図13Eに示すように編集処理を行なうためのメニューを開くようにする。
【0203】
そして、表示されたメニューの項目にペン11を接触させてペンアップすることにより、その項目が選択されて対応する処理を実行する。
【0204】
また、編集処理のメニューは、図13のようにプルアップによりメニューを開くようにできるほか、プルダウンによってメニューを開くこともできる。また、処理の対象となる文字などが横書きで表示される場合だけでなく、処理の対象となる文字などが、縦書きで表示される場合にも、編集処理のメニューを前述の図12の例と同様にして開くことができる。
【0205】
また、開くメニューは、編集処理のメニューに限るものではなく、操作状況や処理の対象などに応じて各種のパラメータを項目とするメニューを開くようにすることができる。
【0206】
なお、上述においては、ペン入力によって、各種の操作をするようにしたが、ペン入力に限るものではなく、画面上の座標位置の指定ができるいわゆるマウスなどのポインティングデバイスを用いた場合にも、この発明を適用することができる。例えばマウスの場合、ボタンクリックによりペンダウン対応する始点Sを設定し、当該ボタンを押したまま移動させることにより、いわゆるドラッグという引きずり操作を行なうことでペンを接触したままの移動と同様の操作を行なうことができる。
【0207】
また、電子手帳に限らず、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサなどの情報の入力およびテキスト表示が可能な各種の情報処理装置にこの発明を適用することができる。
【0208】
また、上述においては、編集処理などの対象が文字、文字列の場合について説明したが、記号や図形など画面に表示される各種のテキストやキャラクタを処理の対象とすることができる。
【0209】
なお、メニューの表示位置の設定は、ペンダウン位置に応じて求めるようにしたが、例えば、メニューを開くための終点であるペンアップ位置を基準にしたり、処理の対象として選択した文字や文字列などの表示範囲の所定の位置を基準にするなど各種の設定方法で設定することが可能である。
【0210】
また、領域R1、R2は、三角形状の領域として設定するようにしたが、三角形に限るものではなく、他の多角形でもよいし、図3において点線で示したように、円弧を用いて、領域R1、R2を設定するようにしてもよい。
【0211】
また、上述したように不反応領域R0を設けるようにすることによって、メニュー作成部25を制御して、ペン11を画面30のタブレットに接触させているときだけメニューを開くようにし、ペン11をタブレットから離すと、そのときペン11が接触していた画面30上の位置に表示されていたメニューの項目を選択して、メニューのウインドウを閉じるようにするメニューも実現できる。
【0212】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、編集処理などの処理の対象となる画面に表示された文字、記号、図形などのテキストに直接働きかけることによりメニューを開くことができるため、各種のメニューを開くようにする場合にも、ペンなどのポインティングデバイスおよび操作者の視点の移動量を少なくすることができる。
【0213】
また、メニューを開くためのペンなどのポインティングデバイスによる操作を画面上に表示されている文字、記号、図形などのテキストの並び方向と交叉する方向にひきずり操作するようにしたため、例えば、処理の対象の指定していなどのポインティングデバイスによる他の操作と、メニューを開く操作とを共存させることができる。
【0214】
また、操作者によるペンなどのポインティングデバイスの操作に応じて、メニューを開くことができ、さらに、メニューを開く方向や位置をも、操作者が指定することができるため、メニューを開くことによって、表示されているテキストが隠れる画面上の場所を操作者がコントロールすることができる。
【0215】
また、操作者の操作に応じて、メニューを開く方向が変えられるため、処理の対象となり、メニューを開くときのメニューのタイトルとなる画面に表示された文字、記号、図形などのテキストが、画面上のどの位置に表示されていてもメニューを開くことができる。
【0216】
また、メニューを構成する項目には、順位をつけることにより、処理の対象となる文字、記号、図形などのテキストに近い場所から離れる方向へ、順位に応じて第1候補から順に表示されるため、メニューを開くためのペンなどのポインティングデバイスの移動方向と、メニューを開く方向と、メニューを構成する項目の並び方向のすべてが同じ方向となり、ポインティングデバイスと操作者の視点の移動量が少なくなり、メニューを開く動作からメニューの項目を選択する動作への移行が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報処理装置の実施の形態を説明するための図である。
【図2】この発明による情報処理装置の実施の形態の画面について説明するための図である。
【図3】この発明による情報処理装置の実施の形態においてのメニューを開く方向の判定法の一例を説明するための図である。
【図4】この発明による情報処理装置の一実施の形態の入力検査部の処理を説明するための図である。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】この発明による情報処理装置の一実施の形態のメニュー作成部の処理を説明するための図である。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】この発明による情報処理装置の実施の形態において行なわれる文字認識処理を説明するための図である。
【図9】この発明による情報処理装置の実施の形態において行なわれるかな漢字変換処理を説明するための図である。
【図10】この発明による情報処理装置の実施の形態において行なわれるかな漢字変換処理を説明するための図である。
【図11】この発明による情報処理装置の実施の形態において、開かれるメニューの他の例を説明するための図である。
【図12】この発明による情報処理装置の実施の形態において、メニューを開く方向の判定法の変形例を説明するための図である。
【図13】この発明による情報処理装置の実施の形態において開くメニューの他の例を説明するための図である。
【図14】従来のペン入力操作が可能な電子手帳においてのペン入力操作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 入力部
11 ペン
2 演算処理部
21 入力検査部
22 RAM
221 イベントキュー領域
222 筆跡データ領域
223 テキスト範囲データ領域
224 かな漢字ポインタ領域
225 モード領域
226 文字認識ポインタ領域
23 手書き文字認識部
24 かな漢字変換部
25 メニュー作成部
251 メニュー項目データ作成部
252 メニュー描画データ作成部
26 テキスト管理部
27 ビデオRAM
3 表示部
31 表示領域
32 手書き文字入力領域

Claims (8)

  1. 文字、記号、図形などの情報要素を表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示画面上の任意の位置を指示するための位置指示手段を通じて行われる使用者からの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、
    上記位置入力受付手段を通じて受け付けた操作入力が、上記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、上記表示画面上の位置を指示した状態で上記表示画面上の指示位置を所定の方向に移動する引きずり操作が行われたか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段の判定結果により上記引きずり操作がされたことが検知されたときに上記引きずり操作の開始位置を含む所定の領域に表示されている情報要素についての処理のためのメニューを、上記引きずり操作の方向に応じた方向に、ウインドウを開いて表示するようにするメニュー作成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 上記判定手段における上記引きずり操作の方向として判定する方向は、上記情報要素の表示面上の配列方向と交叉する方向であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記指示位置の上記引きずり操作の開始位置に対して、上記引きずり操作が行われたか否かを判定するための領域が設定され、当該領域内に指示位置が入ったときに上記判定手段は、上記引きずり操作を検出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 上記位置指示手段による指示位置が、上記情報要素の配列方向に上記引きずり操作されたとき、上記指示位置の移動範囲に含まれる情報要素を1つの処理対象として認識する手段を備え、
    上記メニュー作成手段は、上記処理対象の範囲の情報要素に対するメニューを作成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 文字、記号、図形などの情報要素を表示する表示手段と、
    上記表示手段の表示画面上の任意の位置を指示するための位置指示手段を通じて行われる使用者からの操作入力を受け付ける操作入力受付手段と、
    上記位置入力受付手段を通じて受け付けた操作入力が、上記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、上記表示画面上の位置を指示した状態で上記表示画面上の指示位置を所定の方向に移動する引きずり操作が行われたか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段の判定結果により上記引きずり操作されたことが検知されたときに上記指示位置の引きずり操作の開始位置を含む所定の領域に表示されている情報要素についての処理のためのメニューを、当該メニューを構成する複数個のメニュー項目を上記指示位置の引きずり操作の方向に配列させて表示するようにするメニュー作成手段と
    を備える情報処理装置。
  6. 上記メニュー作成手段は、表示する複数のメニュー項目を、上記情報要素に近い位置ほど選択される可能性の高い項目が表示されるように配列することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 表示手段と、操作入力受付手段と、判定手段と、メニュー作成手段とを備えた情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記表示手段が、文字、記号、図形などの情報要素を所定の表示画面に表示させる表示ステップと、
    前記操作入力受付手段が、上記表示画面上の任意の位置を指示するために位置指示手段を通じて行われる使用者からの操作入力を受け付ける操作入力受付ステップと、
    上記判定手段が、上記位置入力受付ステップを通じて受け付けた操作入力が、上記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、上記表示画面上の位置を指示した状態で上記表示画面上の指示位置を所定の方向に移動する引きずり操作が行われたか否かを判定する判定ステップと、
    上記メニュー作成手段が、上記判定ステップの判定結果により上記引きずり操作がされたことが検知されたときに、上記引きずり操作の開始位置を含む所定の領域に表示されている情報要素についての処理のためのメニューを上記引きずり操作の方向に応じた方向に、ウインドウを開いて表示するようにするメニュー作成ステップと
    を有する情報処理方法。
  8. 表示手段と、操作入力受付手段と、判定手段と、メニュー作成手段とを備えた情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記表示手段が、文字、記号、図形などの情報要素を所定の表示画面に表示させる表示ステップと、
    前記操作入力受付手段が、上記表示画面上の任意の位置を指示するための位置指示手段を通じて行われる使用者からの操作入力を受け付ける操作入力受付ステップと、
    上記判定手段が、上記位置入力受付ステップを通じて受け付けた操作入力が、上記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、上記表示画面上の位置を指示した状態で上記表示画面上の指示位置を所定の方向に移動する引きずり操作が行われたか否かを判定する判定ステップと、
    上記メニュー作成手段が、上記判定ステップにおいての判定結果により上記引きずり操作がされたことが検知されたときに、上記引きずり操作の開始位置を含む所定の領域に表示されている情報要素についての処理のためのメニューを、当該メニューを構成する複数個のメニュー項目を上記引きずり操作の方向に応じた方向に配列させて表示するようにするメニュー作成ステップと
    を有する情報処理方法。
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