JPH0991281A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JPH0991281A
JPH0991281A JP27061395A JP27061395A JPH0991281A JP H0991281 A JPH0991281 A JP H0991281A JP 27061395 A JP27061395 A JP 27061395A JP 27061395 A JP27061395 A JP 27061395A JP H0991281 A JPH0991281 A JP H0991281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
menu
pen
character
screen
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27061395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3864999B2 (ja
Inventor
Izuru Tanaka
出 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP27061395A priority Critical patent/JP3864999B2/ja
Publication of JPH0991281A publication Critical patent/JPH0991281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3864999B2 publication Critical patent/JP3864999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面に表示された文字列等に対する処理
を容易かつスムースに行なうことができる情報処理装置
を提供する。 【解決手段】 入力検査部21は、入力部1からの筆跡
データD1の供給を受けて、ペン11が、画面30の表
示面に表示された文字列等の表示位置上から画面30に
接触したまま、所定の方向に連続して移動したか否かを
判定する。メニュー作成部25は、入力検査部21の判
定結果に基づいて、ペン11の連続的な移動の開始位置
近傍に表示されている文字列等についての処理のための
メニューを開くようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユーザインター
フェースとして表示画面を備え、その表示画面に、ユー
ザにより入力された、あるいはメモリから読み出された
文字、記号、図形などの情報要素(以下、テキストとい
う)について、編集、検索など種々の処理を行なう情報
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の情報処理装置では、編集、検索
などの処理項目及び処理操作パラメータなどを予めメニ
ューとして登録しておき、ユーザの操作により、必要な
メニューのウインドウを開いて処理を実行するようにす
るものが多い。
【0003】そして、このメニューのウインドウを開く
(以下、メニューのウインドウを開くことを、メニュー
を開くという)ために、表示画面上に所定のシンボルを
表示するようにするのが一般的である。
【0004】例えば、この種の情報処理装置の例とし
て、携帯に便利な電子手帳と呼ばれるものが知られてい
るが、この電子手帳においては、図14に示すように、
メニューを開くためのシンボルは、例えばLCD(液晶
ディスプレイ)などの表示画面50の上端51や、画面
50の下端、左端、右端などに設けられる、メニューバ
ーなどと呼ばれる所定の場所にまとめて置かれることが
多い。
【0005】メニューを開くためのシンボルは、当該シ
ンボルの表示位置をタッチペンやマウスなどの位置指示
手段としてのポインティングデバイス(図14ではタッ
チペン)によって位置指示することによって開くことが
できるメニューに登録された処理プログラムによって行
なわれる処理の対象や処理の内容などが、図14に示す
ように、例えば「ファイル」、「編集」、「検索」など
のように表示されるものである。
【0006】そして、各シンボルは、例えば「ファイ
ル」、「編集」、「検索」などのようにラベルが付けら
れ、対応するメニューを開くための、いわゆるボタンス
イッチとしての役割を有している。以下では、これらメ
ニューを開くためのシンボルをメニューのタイトルとい
う。
【0007】そして、画面に表示されている文字、記
号、図形などのテキストに対して編集などの処理操作を
行なうには、処理操作の対象となるテキスト位置(1文
字分)あるいはテキスト範囲を指定し、次に、メニュー
バーから実行したい処理が登録されているメニューのタ
イトルを探し、そのメニューを開き、目的とする処理を
選択し、実行するようにする。あるいは、先にメニュー
のタイトル、および目的とする処理を選択し、次に処理
操作の対象となるテキスト位置や範囲の指定をするよう
にする。
【0008】例えば、図14の、画面50のテキスト表
示例において、「おおくなり」という文字列からなるフ
レーズに対して編集を行なう場合には、先ず、「おおく
なり」という文字列部分を、画面上において、ペン60
を画面に接触させて“なぞる”ことにより、編集の対象
となる範囲を指定する。
【0009】次に、画面50の上端51に設けられたメ
ニューバーから、実行したい処理プログラムが登録され
たメニューを開くためのメニューのタイトルを探し、図
14で点線にて示すように目的とするメニューのタイト
ルである「編集」が表示されている位置にまでペン60
を移動して、そのメニューのタイトルのシンボルの表示
画面位置にペン60を接触させることによって、目的と
するメニューを開く。
【0010】一般にメニューを開く位置や方向は、電子
手帳のシステムにより管理され、そのシステムにより決
まる位置や方向となる。例えば、図14に示すようにメ
ニューバーが画面50の上端51にあるときには、選択
したメニューのタイトルの下側近傍から画面50の下端
方向にメニューが開かれる。
【0011】そして、操作者が目的とする処理を実行さ
せるためには、開かれた編集メニューに表示された、例
えば「移動」、「複写」、「削除」、「かな漢字変換」
といった複数のメニュー項目の中から、選択したい項目
が表示された画面50上の位置にペン60を接触させる
ことにより、その選択したい項目を選択する。これによ
り選択された項目に対応する処理プログラムが実行され
て目的とする処理を行なうことができる。
【0012】例えば、「かな漢字変換」の項目が選択さ
れると、処理対象範囲である「おおくなり」についての
漢字への変換候補の一覧メニューが図示しないが、例え
ば画面50の下側に開かれて表示され、操作者は、その
変換候補一覧メニューから、正しい「多くなり」を選択
することで、かな漢字変換の処理を行なうことができ
る。
【0013】このように、電子手帳の操作者は、複雑な
コマンドを入力することなく、ペン60により画面50
上において直接的に位置指示を行なうだけの操作によっ
て、各種の処理を行なうことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14に示
したように、編集処理を行なうテキストの表示位置と、
メニューのタイトルや前述した変換候補一覧メニューの
表示位置とが離れていると、画面50上を移動させるペ
ンの移動量や、操作者の視点の移動量が多くなる。この
ため、例えば編集処理を繰り返して行なう場合などに
は、ペンや操作者の視点の移動が煩雑になり、電子手帳
が使いにくくなる。
【0015】このため、例えば、処理対象のテキスト位
置や範囲を指定したと同時に指定した位置や範囲のテキ
ストに対して実行可能な処理を選択することができるメ
ニューを自動的に開くようにすることが考えられる。
【0016】しかし、ペン入力の他にキーボードからの
情報入力が可能で、キーボードを操作することで目的と
する処理を直接的に実行させることができる装置の場合
には、メニューを開く必要がないときでもメニューが自
動的に開かれることになり、熟練した操作者にとって煩
わしく感じられることもある。
【0017】また、上述のようにメニューを自動的に開
かせるようにした場合には、ウインドウを開く処理は、
処理としてのオーバーヘッドも大きいため情報処理装置
としてのシステムにかかる負荷も重くなりかねない。
【0018】また、上述したように、メニューを開く方
向や位置は、情報処理装置により制御されて定められて
しまい、操作者が、それら方向や位置を指定することが
できない。このため、メニューが開かれた場合に、操作
者の意図した方向や位置にメニューが開かれず、操作者
を混乱させてしまうことがある。
【0019】例えば、メニューバーの表示位置が画面内
で固定であって、かつ、メニュータイトルの配列順序も
固定である場合には、情報処理装置自身が、それぞれの
メニュータイトルの表示位置からメニューを開く位置及
び開く方向を決定しても、それら位置及び方向は、各メ
ニュータイトルに対して画面内で常に一定となるので操
作者に混乱を生じさせることはない。
【0020】しかし、メニュータイトルの表示位置が一
定でない場合には、メニューを開く方向、位置は、その
画面位置に応じて異ならせるようにしなければならない
が、これを情報処理装置自身が行なった場合、操作者の
意図とは異なる場合が生じ、操作者に混乱を生じさせや
すい。
【0021】また、メニューのタイトルやメニューバー
の表示位置が一定でない場合には、メニューを開く方向
を切り換える境界条件も複雑になり、情報処理装置のメ
ニューに関する制御の負荷も大きくなる。
【0022】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
課題を一掃し、表示画面に表示されたテキストに対する
処理操作を、容易かつスムースに行なうことができる情
報処理装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による情報処理装置は、文字、記号、図形
などの情報要素を表示する表示手段と、上記表示手段の
表示面上の位置を、当該表示面上で直接的に指定する位
置指示手段と、上記位置指示手段による上記表示面上の
指示位置が、上記表示面に表示された上記情報要素の表
示位置から、所定の方向に連続的に移動したか否かを判
定する判定手段と、この判定手段の判定結果により上記
連続的な移動が検知されたときに上記指示位置の連続的
な移動の開始位置近傍に表示されている情報要素につい
ての処理のためのメニューを表示するようにするメニュ
ー作成手段とを備える。
【0024】また、この発明による情報処理装置におい
ては、表示画面に表示されたテキスト位置から、座標入
力手段によって連続的に座標を指定したことを検知した
場合に、メニュー作成手段によって、当該キャラクタに
関するメニューを開くようにする。
【0025】位置指示手段による表示画面上の位置指示
が、情報要素の表示位置から所定の方向への連続移動で
あったときには、連続移動の視点位置の情報要素につい
ての処理操作に関するメニューが、当該情報要素の近傍
において開かれる。
【0026】また、この発明による情報処理装置は、上
記判定手段における上記指示位置の連続的な移動として
判定する方向は、上記情報要素の表示面上の配列方向と
交叉する方向であることを特徴とする。
【0027】情報要素の配列方向と交叉する方向を、メ
ニューを開くための指示位置の連続移動の方向の判定方
向としたので、情報要素の配列方向に、処理対象範囲を
指定する操作と区別することができる。
【0028】さらに、この発明による情報処理装置は、
上記メニュー作成手段は、上記指示位置の連続的な移動
方向に応じた方向に、ウインドウを開いて上記メニュー
を表示するようにしたことを特徴とする。
【0029】したがって、開かれるメニューの方向は操
作者の指示位置の移動方向により定まり、常に操作者の
意図する方向にメニューが開かれるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明を上述したようなタッチペンを位置指示手段としての
ポインティングデバイスとし、表示画面上にタブレット
が貼付された電子手帳に適用した場合の実施の形態につ
いて説明する。
【0031】以下に説明する情報処理装置は、文字認識
機能と、かな漢字変換機能を備え、文字認識したときの
複数個の認識結果の候補や、かな漢字変換の際に複数個
の変換候補が、それぞれ後述するような表示画面での操
作に応じてメニューウインドウとして表示されるもので
ある。
【0032】そして、この実施の形態においては、上記
2つの機能を実現する処理およびメニューを開く処理等
は、ユーザのインターフェースとしての表示画面を通じ
ての操作者の入力操作に応じてマイクロコンピュータ
が、そのソフトウエアとにより実行するものである。
【0033】図1は、この実施の形態の情報処理装置の
構成を示すブロック図であり、上記の処理機能やメニュ
ー処理を実現するソフトウエア処理を機能ブロックとし
て表現したものを含むものである。
【0034】この実施の形態の情報処理装置は、入力部
1と、演算処理部2と、表示部3とを備えている。図2
は、表示部3の表示画面30の例を示すものである。こ
の実施の形態の場合、表示部3の表示画面はLCDで構
成されている。
【0035】そして、図2に示すように、この場合、画
面30は、複数の領域に分割されている。すなわち、画
面30はテキスト表示領域31と、手書き文字入力領域
32とに分割される。テキスト表示領域31は、文字、
記号、図形などのテキストを表示し、これらに対して編
集などの処理操作を操作者が行なうことができる編集領
域である。手書き文字入力領域32は、操作者がペン1
1により手書き文字を入力する領域である。
【0036】また、手書き文字入力領域32には、1文
字分の文字の入力スペースを区切る手書き筆跡入力枠3
3が複数個(この場合には4個)設けられている。
【0037】入力部1は、表示画面30上に貼付される
タブレットと、タッチペン11と、マイコンでの処理と
からなり、操作者のペン入力操作に基づいて筆跡データ
D1を生成する。
【0038】すなわち、入力部1においては、マイコン
はペン11が画面30上のタブレットに接触したかどう
かを所定時間間隔で常に監視しており、ペン11のタブ
レットへの接触を検知すると、当該ペン11の画面上の
接触位置を示す座標データを生成する。
【0039】また、入力部1は、ペン11のタブレット
への接触開始を入力開始(以下、ペンダウンという)と
して、その時刻(入力時刻)を検知し、接触解除を入力
終了(以下、ペンアップという)として、その時刻(終
了時刻)をも検知する。そして、入力開始から入力終了
までに、接触位置(指示位置)が移動したときには、そ
の移動の間のいくつかの点の座標値データも生成する。
【0040】したがって、この入力部1から出力される
筆跡データD1は、始点の座標値と、終点の座標値と、
移動のときに含まれる始点と終点との間のいくつかの点
の座標値と、入力時刻と、終了時刻の情報を含む。
【0041】入力開始後、入力終了が検知されるまでの
間は、終点の座標値には、現在のペン先の座標値が設定
され、終了時刻には「0」が設定されている。そして、
入力終了となるまでは、一定時間毎に入力部1により、
その時点でのペン先の座標が追加されていく。
【0042】入力部1においては、ペンアップにより入
力終了となると、その時刻が終了時刻として設定され
る。したがって、終了時刻が「0」である間は入力中
(ペンが継続してタブレットに接触している)であるこ
とを示している。
【0043】演算処理部2は、図1に示すように、入力
検査部21、RAM22、手書き文字認識部23、かな
漢字変換部24、メニュー作成部25、テキスト管理部
26、ビデオRAM27を備えている。
【0044】この実施の形態においては、RAM22の
メモリ領域は、図示のように複数の領域に予め分けられ
ている。
【0045】RAM22のイベントキュー領域221
は、後述するように、次に行なうべき処理が何であるか
を表わすイベント情報を、そのイベントの発生順(ある
いは処理順)に並べて格納する領域である。
【0046】筆跡データ領域222は、前述した入力部
1からの筆跡データD1を、入力検査部21を介して格
納する領域である。
【0047】テキスト範囲データ領域223は、かな漢
字変換の処理対象となるテキスト位置およびテキスト範
囲を書き込む領域である。
【0048】かな漢字ポインタ領域224は、RAM2
2の作業領域227内に後述するようにして選択されて
格納された、かな漢字変換の結果の候補群のアドレスを
格納する領域である。
【0049】モード領域225は、そのときのモードが
かな漢字変換か、手書き文字認識か、その他であるかを
示すモード情報を格納する領域である。
【0050】文字認識ポインタ領域226は、RAM2
2の作業領域227に格納された、文字認識の結果の候
補群の先頭アドレスを格納する領域である。
【0051】作業領域227は、後述する各演算処理の
際の中間データ及び結果データ等を格納するための領域
である。
【0052】入力検査部21は、入力部1からの筆跡デ
ータD1を受け取り、RAM22の筆跡データ領域22
2に格納する。そして、この筆跡データ領域222に格
納した筆跡データD1から、操作者の入力操作としての
ペンアップ、ペンダウン、タブレットとの接触中(入力
中)、接触したままの位置移動および操作者により位置
指示された表示画面上の位置を検知する。
【0053】すなわち、入力時刻の情報からペンダウン
が検知される。また、入力終了時刻が「0」でなくなっ
たことからペンアップが検出される。入力終了時刻が
「0」の時に一定の時間おきに入力部1から送られてく
る座標データが常に等しければ、接触中のペン先位置が
変わらないと検出される。また、前記座標データが変化
したときには、ペン先位置が表示画面上を接触しながら
移動していると検出される。
【0054】なお、テキスト表示領域31と、手書き文
字入力領域32との区別は、座標データにより判定され
る。
【0055】そして、入力検査部21は、前述したペン
操作に関して検知した内容から「メニューを開く操
作」、「かな漢字変換の起動」、「手書き文字入力」、
「それ以外」のどのイベントであるかを判定する。
【0056】入力検査部21は、入力部1からの筆跡デ
ータD1の座標データが、手書き文字入力領域32内の
位置を示すものであるときには、次に行なうべき処理
は、「手書き文字認識処理」であると判定する。
【0057】また、入力検査部21は、入力部1からの
筆跡データD1の各座標データおよび入力時刻、終了時
刻の情報が、テキスト表示領域31上に表示されている
テキスト上の座標データあるいはテキスト上であってテ
キストの並び方向の移動を示す座標データであるときに
は、筆跡データD1は、かな漢字変換処理の対象となる
表示された文字列の範囲を指定するデータであると判定
し、また、次に行なうべき処理は、「かな漢字変換の起
動」であると判定する。
【0058】そして、判定したイベントが「かな漢字変
換の起動」である場合には、RAM22内のテキスト範
囲データ領域223に、変換の対象となるテキストの範
囲の情報D3を書き込む。
【0059】また、入力検査部21は、入力部1からの
筆跡データD1から、操作者のペン入力操作がテキスト
表示領域31上において表示されている文字上から文字
の並び方向と交叉する方向、この例では直交する方向へ
の接触したままの移動の操作であるときには、次に行な
うべき処理は、ペンダウンした位置に表示されている文
字あるいはペンダウンした位置を含む指定された範囲内
の文字列についてのメニューを開く処理であると判定す
る。
【0060】この実施の形態の情報処理装置は、図2を
用いて上述したように、入力された文字を、テキスト表
示領域31に横書きで表示する。したがって、文字配列
方向に直交する方向へのペンの画面に接触したままの移
動としては、文字配列方向に対して画面の上側への移動
(以下、プルアップという)と、画面の下側への移動
(以下、プルダウンという)との2通りが存在し、操作
者は、いずれの方向へ移動させるかを選択することがで
きる。
【0061】そして、この場合、後述するように、メニ
ューウインドウは、移動方向に開かれるように構成され
ており、どちらの方向のメニューを開くイベントである
かをも入力検査部21は判定するようにしている。
【0062】このため、入力検査部21は、この実施の
形態においては、詳しくは後述するが、以下のようにし
て、「プルアップによりメニューを開く処理」か、また
は、「プルダウンによりメニューを開く処理」かを判定
する。
【0063】このため、入力検査部21は、テキスト表
示領域31に表示されているテキスト上に、ペンダウン
された位置から、テキスト表示領域31に表示された文
字の配列方向と直交する方向であって、画面30の上側
方向に所定距離以上、画面30に接触したまま移動した
ときには、当該ペン入力操作はプルアップによりメニュ
ーを開くことを指示する操作であるとイベントを判定す
る。
【0064】また、入力検査部21は、ペン11がテキ
スト表示領域31に表示されている文字などのテキスト
上にペンダウンされた位置から、テキスト表示領域31
に表示されたテキストの配列方向と直交する方向であっ
て、画面30の下側方向に所定距離以上移動したときに
は、当該ペン入力操作はプルダウンによりメニューを開
くことを指示する操作であるとイベントを判定する。も
ちろんこの場合にも、ペン11は画面30に接触したま
まの移動となる。
【0065】この入力検査部21でのメニューを開くこ
とを指示する操作か否かのイベントの判定方法について
の詳細は、後述する。
【0066】入力検査部21は、上述のようにして、次
に行なうべき処理(イベント)は何かを判定すると、そ
の結果のイベント情報を、判定結果情報D2としてRA
M22のイベントキュー領域221に追加する。このイ
ベントキュー領域221に書き込まれる判定結果情報D
2には、以下に示す4つのイベント情報“RCG”,
“KKC”,“PullUp”,“PullDown”
を含む。
【0067】イベント情報“RCG”:次に行なうべ
き処理は、「手書き文字認識」である。
【0068】イベント情報“KKC”:次に行なうべ
き処理は、「かな漢字変換」である。
【0069】イベント情報“PullUp”:次に行
なうべき処理は、「プルアップによりメニューを開く処
理」である。
【0070】イベント情報“PullDown”:次
に行なうべき処理は、「プルダウンによりメニューを開
く処理」である。
【0071】判定結果情報D2が書き込まれたイベント
キュー領域221は、手書き文字認識部23、かな漢字
変換部24、メニュー作成部25により、常時監視され
る。そして、これら各部は、イベントキュー領域221
の判定結果情報D2の先頭のイベント情報が、自分に処
理が移ったことを示す情報であった時には、以下に説明
するように、自分の処理を開始する。
【0072】手書き文字認識部23は、イベントキュー
領域221の判定結果情報D2の先頭のイベント情報
が、「次に行なうべき処理は、手書き文字認識であるこ
とを示す」イベント情報“RCG”であった場合に、こ
のときのイベントキュー領域221の先頭のイベント情
報“RCG”を削除し、手書き文字認識処理を開始す
る。
【0073】この実施の形態の情報処理装置において
は、このように、イベントキュー領域の先頭のイベント
情報を削除するようにすることにより、次の処理をも迅
速に行なうことができるようにしている。
【0074】手書き文字認識部23は、文字認識用の辞
書を有している。そして、手書き文字認識部23は、図
2を用いて上述した手書き筆跡入力枠33内にペン11
を接触させることにより入力した筆跡データD1を筆跡
データ領域222から読み出して、この筆跡データD1
により形成された手書き文字と、上記文字認識用の辞書
に登録されている文字とのパターンマッチングを行な
い、類似度が一定値以上のいくつかの文字認識の候補を
取得する。ここで各候補は、例えば、文字コードとして
取得される。
【0075】この実施の形態において、手書き文字認識
部23は、手書き文字と、文字認識用の辞書の文字との
類似度の高さに応じて、取得した各候補に順位を付け
る。そして、手書き文字認識処理の結果得られた各候補
を項目とするメニューを開くときには、この順位に応じ
て各項目のメニュー内での表示順位置をきめるようにす
る。
【0076】そして、手書き文字認識部23は、手書き
文字認識処理の結果得られた文字認識の候補の中で第1
候補となる最高順位の候補の文字コードD5をテキスト
管理部26に供給する。テキスト管理部26は、この文
字コードD5に対応する文字を手書き文字入力した文字
として表示するようにする。
【0077】また、同時に、手書き文字認識部23は、
文字認識中であることを示すモード情報“MRCG”をモ
ードデータD6としてRAM22のモード領域225に
書き込むとともに、手書き文字認識処理の結果得られた
文字コードからなる候補群DMを、上述の順位に応じて
RAM22の作業領域227に書き込む。また、作業領
域227に書き込まれた当該候補群のうちの最優先候補
の番地を文字認識ポインタD4としてRAM22の文字
認識ポインタ226に書き込む。
【0078】なお、この情報処理装置においては、テキ
スト表示領域31に表示されたすべての文字に対する文
字認識の候補群を保持する。このため、上述の文字認識
ポインタD4は、テキスト表示領域31上に表示された
文字の並びと対応がとれる順序で、RAM22の文字認
識ポインタ領域226に格納される。すなわち、文字認
識ポインタD4は、テキスト表示領域31に表示された
文字の並びと対応がとれるように文字認識ポインタ領域
226に配列またはリスト形式で格納され、ペン入力操
作により指定した文字の文字認識の候補群を迅速にRA
M22から読み出すことができるようにする。
【0079】かな漢字変換部24は、イベントキュー領
域221の先頭のイベント情報が、「次に行なうべき処
理は、かな漢字変換であることを示す」イベント情報
“KKC”であった場合に、イベントキュー領域221
から当該先頭のイベント情報“KKC”を削除して、か
な漢字変換処理を開始する。
【0080】かな漢字変換部24は、かな漢字用の辞書
を有している。そして、かな漢字変換部24は、テキス
ト範囲データ領域223からテキスト範囲データD3を
読み出して、データD3によって示されるテキスト表示
領域31上の範囲に表示された文字、文字列の読み方に
基づいて、上述のかな漢字変換用の辞書を参照し、読み
方が一致するいくつかのかな漢字変換の候補からなる候
補群を取得する。この場合、各候補は、例えば文字コー
ドとして取得する。
【0081】また、この実施の形態において、かな漢字
変換部24は、取得したかな漢字変換の候補群の各候補
に、例えば、この情報処理装置が記憶している各候補の
使用頻度に応じて順位を付ける。そして、かな漢字変換
処理の結果得られた各候補を項目とするメニューを開く
ときには、この順位に応じて、各候補のメニュー内での
表示順位置を決めるようにする。
【0082】そして、かな漢字変換部24は、かな漢字
変換処理の結果得られたかな漢字変換の候補の中で第1
候補となる最高順位の候補、この場合、使用頻度が一番
高い候補の文字コードD8をテキスト管理部26に供給
し、これをテキスト領域31において表示するようにす
る。また、かな漢字変換処理の場合には、処理の対象と
なるのは、文字列(フレーズ)であることもあり、その
場合、文字コードD8は、複数個の文字の文字コードか
らなる。
【0083】また、同時にかな漢字変換部24は、かな
漢字変換処理を行なったことを示すモード情報
“Mkkc”をモードデータD6として、RAM22のモ
ード領域225に書き込むとともに、かな漢字変換処理
の結果得られたかな漢字変換の候補群Dkを、上述の使
用頻度に応じた順位に応じて、RAM22の作業領域2
27に書き込む。また、当該候補群の先頭番地を、かな
漢字ポインタD7として、RAM22のかな漢字ポイン
タ領域224に書き込む。
【0084】なお、この情報処理装置においては、複文
節かな漢字変換をも行なう。このため、かな漢字ポイン
タD7は、テキスト表示領域31上に表示された文字、
文節の並びと同じ順序となるようにかな漢字ポインタ領
域224に書き込まれる。すなわち、かな漢字ポインタ
D7は、テキスト表示領域31に表示された文字、文節
の並びと同じになるような配列またはリスト形式で、か
な漢字ポインタ領域224に格納される。これにより、
ペン入力操作により指定した、文字、文節に対応するか
な漢字変換の候補群を迅速に読み出すことができるよう
にする。
【0085】また、上述のように、RAM22のモード
領域225には、手書き文字認識部23が手書き文字認
識を行なった場合には、情報“MRCG”が書き込まれ、
かな漢字変換部24によりかな漢字変換が行なわれたと
きには情報“Mkkc”が書き込まれる。このとき、各情
報“MRCG”、“Mkkc”は、前に書き込まれた情報を書
き換えるようにして書き込まれる。このため、例えば、
モード領域225のモード情報が“Mkkc”である場合
には、現在表示中のかな漢字変換の候補が未確定である
ことをも示す。
【0086】テキスト管理部26は、表示部3の画面3
0に表示されている1画面分のテキストデータを管理す
る。そして、テキスト管理部26は、手書き文字認識部
23や、かな漢字変換部24などからの文字コードD
5、D8を受け取り、そのとき、テキスト表示領域31
上に操作者によって選択されたテキストがあれば、それ
を置き換えるなどの処理をして、テキスト描画データD
11を生成する。
【0087】例えば、手書き文字認識処理が行なわれた
場合には、テキスト管理部26は、手書き文字認識部2
3からの文字コードD5を受け取り、カーソル34が示
すテキスト表示領域31上の位置に、文字コードD5に
応じた文字を追加するようにする処理を行なって、テキ
スト描画データD11を形成する。
【0088】また、かな漢字変換が行なわれた場合に
は、テキスト管理部26は、かな漢字変換部24からの
文字コードD8を受け取って、かな漢字変換の対象とし
て指定された文字や文字列と、文字データD8に応じた
文字、文字列とを置き換えるなどの処理を行なって、テ
キスト描画データD11を形成する。ここで、形成され
たテキスト描画データD11は、ビデオRAM27に供
給される。
【0089】ビデオRAM27は、テキスト描画データ
D11の供給を受けて、表示部3の画面30に、テキス
トを表示するためのイメージデータD12を生成する。
イメージデータD12は、表示部3に供給される。
【0090】表示部3は、イメージデータD12の供給
を受けて、実際に画面30にテキストの情報を表示する
ように処理する。これにより、手書き文字認識された文
字や、かな漢字変換された文字や文字列を画面30のテ
キスト表示領域31に表示する。
【0091】メニュー作成部25は、図1に示すように
メニュー項目データ作成部251と、メニュー描画デー
タ生成部252とからなっている。そして、メニュー作
成部25は、手書き文字認識処理の結果得られた候補群
の各候補を項目とするメニューや、かな漢字変換処理の
結果得られた候補群の各候補を項目とするメニューを作
成し、プルアップメニューとして、または、プルダウン
メニューとして、それぞれメニューを開く処理を行な
う。
【0092】メニュー作成部25は、イベントキュー領
域221の先頭のイベント情報が、“PullUp”ま
たは、“PullDown”であり、次に行なうべき処
理は、メニューを開く処理である場合には、イベントキ
ュー領域221の、この先頭のイベント情報である“P
ullUp”または“PullDown”を削除した
後、メニュー作成処理を開始する。
【0093】メニュー作成処理を開始すると、まず、メ
ニュー項目データ作成部251は、モード領域225か
ら、直前に行なわれていた処理が何かを示すモードデー
タD6を読み出す。そして、モードデータD6が“M
kkc”であるときには、直前に行なわれていた処理は、
かな漢字変換であり、また、かな漢字変換が確定されて
いないと判定する。この場合には、かな漢字ポインタD
7をかな漢字ポインタ領域224から読み出す。そし
て、このかな漢字ポインタD7に基づいて、現在かな漢
字変換処理の対象となっている範囲の文字、または、文
字列に対するかな漢字変換の候補群Dkを、RAM22
の作業領域227から読み出して、これをメニューの項
目とするため保持する。
【0094】また、モードデータD6が“MRCG”であ
れば、メニュー項目作成部251は、文字認識モード中
であると判断し、文字認識ポインタ領域226から、ポ
インタD4を読み出す。そして、このポインタD4に基
づいて、現在選択されている文字に対する手書き文字認
識の候補群DMを、RAM22の作業領域227から読
み出して、これをメニューの項目とするため保持する。
【0095】そして、メニュー項目データ作成部251
は、保持した候補群に基づいて、各候補を項目とするメ
ニューの項目データD9を作成する。そして、この項目
データD9をメニュー描画データ作成部252に供給す
る。なお、モードデータD6が“Mkkc”、“MRCG”以
外の場合には、メニュー作成部25は何の処理も実行し
ない。
【0096】メニュー描画データ作成部252は、項目
データD9の供給を受けて、項目データD9から項目の
数、項目として表示される文字の最大字数を算出する。
そして、メニュー描画データ作成部252は、項目の数
からメニューウインドウの高さを算出し、項目として表
示される文字の最大字数からメニューウインドウの幅を
算出する。そして、メニュー描画データ作成部252
は、メニューを開く方向に応じて、項目の並び順を調整
する。
【0097】例えば、メニューをプルアップメニューと
して開く場合には、メニューの項目は、設定された順位
に応じて、第1候補から順に画面30の上側に向かうよ
うにする。また、メニューをプルダウンメニューとして
開く場合には、メニューの項目は、第1候補から順に画
面30の下側に向かうように並べ換える。
【0098】すなわち、項目の並び順は、ユーザのペン
の移動方向に応じ、かつ、処理の対象となっている文字
や文字列に近い位置から離れる方向に向かって、第1候
補から、順に下位候補となるように並べる。
【0099】次に、メニュー描画データ作成部252
は、筆跡データ領域222から筆跡データD1を読み出
して、メニューを開くためのペン入力操作の開始位置で
あるペンダウン位置を取得する。そして、メニュー描画
データ作成部252は、ペンダウン位置、メニューウイ
ンドウの幅、高さとから、メニューウインドウの中心座
標を算出する。
【0100】さらに、メニュー描画データ作成部252
は、項目データD6、メニューウインドウの幅、高さ、
メニューウインドウの中心座標とから、画面30の目的
とする位置に当該メニューを開くためのメニューの描画
データD10を形成し、これをビデオRAM27に供給
する。
【0101】ビデオRAM27には、メニューの描画デ
ータ10に基づいて、イメージデータD12が形成され
る。イメージデータD12は、表示部3に供給される。
この結果、表示部3の画面30には、操作者が指示した
文字や文字列の近傍に、操作者が指示する方向で目的と
するメニューが開かれる。
【0102】そして、演算処理部2は、ユーザが開かれ
たメニューの項目上にペン11を接触させてペンアップ
すると、その操作を、ペン11で接触した項目を選択す
る動作と判断し、かな漢字変換の対象となっている文字
や文字列が、メニューから選択された項目の文字や文字
列に変換されて、画面30に表示される。そして、メニ
ューウインドウを閉じる。
【0103】次に、上述の入力検査部21において行な
われるメニューを開く方向の判定方法の一例について、
図3を参照しながら説明する。
【0104】なお、以下の説明においては、かな漢字変
換処理の対象として選択した文字列に対するメニューを
開く場合を例に説明するが、手書き文字認識処理におい
て、認識されて表示された文字を修正する場合に開くメ
ニューの場合にも、同様にしてメニューを開く方向が判
定される。
【0105】この情報処理装置は、図3に示すように、
画面30の左上端を原点0とし、横軸(X座標軸)は、
原点0の右方向を正、縦軸(Y座標軸)は、原点0の下
方向を正とする座標系を有しており、以下の説明におい
ては、この座標系に従う。
【0106】図3の例は、手書き文字入力等により入力
されたテキストの列において、ユーザが「操作者の」の
文字列の部分をペン11により、かな漢字変換の範囲と
して指定した場合である。この場合、指定された範囲
は、いわゆる反転表示とされている。図3では、これを
四角枠MAで示している。
【0107】この表示状態において、ユーザが四角枠M
Aの任意の位置に、ペンダウンすると、入力検査部2
は、以下のようにして、メニューを開くことを意味する
ペン入力操作を検知するための領域R1、R2を設定す
る。
【0108】入力検査部21は、先ず、ペンダウン位置
である始点Sから、ペン11が、画面30に接触したま
ま、メニューを開くことを意味するイベントとして検知
される程度に移動したか否かを判定するための円形状の
不反応領域R0を設定する。
【0109】この不反応領域R0は、この領域内であれ
ば、ペン11が画面30に接触したまま移動したとして
も、それをメニューを開くための移動とは検出しない領
域である。図からも明らかなように、この不反応領域R
0は、始点Sを中心とした半径rの円領域である。半径
rは、メニューを開くイベントとなる移動を検知するよ
うに設定されるものであるが、使用者の手ぶれやちょっ
としたはずみで、ペン11が画面30に接触したまま、
わずかに移動しても、これをペン11のメニューを開く
ための移動とは検知しないような値に設定される。これ
により、不必要にメニューが開かれることがないように
される。
【0110】この実施の形態においては、例えば、かな
漢字変換処理の対象となる文字例の範囲を指定するペン
入力操作と混同することがないようにするため、半径r
は、テキスト表示領域31に表示された1文字分の幅の
1/2以上、好ましくは1文字分の幅以上の距離を有す
るようにされる。
【0111】そして、入力検査部21は、図3に示すよ
うに、メニューを開くことを指示するペン入力操作を検
知するための領域R1、R2を、テキスト表示領域31
に表示された文字の配列方向と直交する方向であって、
不反応領域R0を挟んで対向するように設定する。
【0112】領域R1は、ペン11がペンダウン位置か
らプルアップ(画面の上方向へ移動)したかどうかを検
知する領域であり、領域R2は、ペン11がペンダウン
位置からプルダウン(画面の下方向へ移動)したかどう
かを検知するための領域である。従って、プルアップ
か、プルダウンかの判定の感度を大きくしようとすれ
ば、領域R1は、画面30上において、領域R0の外で
あって、始点Sより画面30の上側方向に位置するすべ
ての位置からなる領域とし、同様に、領域R2は、画面
30上において、領域R0の外であって始点Sより画面
30の下側方向に位置するすべての位置からなる領域と
する方がよい。
【0113】しかし、このように領域R1、R2を設定
した場合には、例えばかな漢字変換の範囲を指定するた
めに、ペン11をペンダウンして画面30に接触させた
ままテキスト配列方向に移動中に、上下方向にずれた移
動が行なわれると、その移動をも、メニューを開くため
のプルアップまたはプルダウン操作として判定されてし
まうおそれがある。
【0114】このような誤判定を防止するため、この実
施の形態の情報処理装置においては、図3に示すよう
に、プルアップによりメニューを開くことを意味するペ
ン入力操作を検知するための領域R1およびR2を、傾
きをもった直線a1、b1およびa2、b2によって挟
まれた三角形状の領域として設定する。
【0115】このように、領域R1、R2を三角形状の
領域となるようにすることで、手ぶれなどのいわゆる誤
差をも許容しながら、真にメニューを開くために行なわ
れたペン入力操作を検知することができる。
【0116】すなわち、入力検査手段21は、図3に示
すように、始点Sを通り、文字の配列方向と直行する直
線と、領域R0の外周との交点を頂点T1、T2とし、
前記文字の配列方向と直行する直線と底辺とのなす角が
直角である二等辺三角形状の領域R1、R2を設定する
ようにする。これにより、始点Sから画面30にペン1
1を接触させたままのペン入力操作のうち、文字の配列
方向と直交する方向のペン入力操作を検知する感度を高
くし、それ以外の方向の感度が低くなるように、領域R
1、R2を設定することができる。
【0117】このように、領域R1、R2を三角形の領
域として設定するようにする方法について詳述する。
【0118】図3に示したように領域R1を設定するた
めに用いる直線a1、b1、および領域R2を設定する
ために用いる直線a1、b2の傾きを±m、ペン11が
ペンダウンされた画面30上の位置、すなわち入力開始
位置である始点Sの座標を(Xs、Ys)、不反応領域
R0の半径をrとすると、入力検査部21は、以下のよ
うに領域R1、R2を設定する。
【0119】すなわち、領域R1は、 Y=−m(X−Xs)−r+Ys で表わされる直線a1と、 Y= m(X−Xs)−r+Ys で表わされる直線b1とにより挟まれた領域である。し
たがって、領域R1は、 Y<−m(X−Xs)−r+Ys … (1) Y< m(X−Xs)−r+Ys … (2) で示される両式(1)、(2)を満足するすべての座標
(X,Y)の集まりにより形成される領域である。
【0120】また、領域R2は、 Y= m(X−Xs)+r+Ys で表わされる直線a2と、 Y=−m(X−Xs)+r+Ys で表わされる直線b2とにより挟まれた領域である。し
たがって、領域R2は、 Y> m(X−Xs)+r+Ys … (3) Y>−m(X−Xs)+r+Ys … (4) で示される両式(3)、(4)を満足するすべての座標
(X,Y)の集まりにより形成される領域である。
【0121】この場合、領域R1、R2を形成する直線
a1、b1、a2、b2の傾きm,−mの絶対値は、0
以上であればよい。しかし、この実施の形態において
は、上述したように、メニューを開くためのペン入力操
作を効果的に検知することができるようにするため、傾
きmはm>0とし、例えば、|m|=1として領域R
1、R2が図3に示したように三角形状の領域となるよ
うにしている。
【0122】このように、メニューを開くためのペン入
力操作を検知するための領域R1、R2を設定すること
により、他の処理を行なうためのペン入力操作とメニュ
ーを開くためのペン入力操作とを混同することもなく、
効率よく、メニューを開くための操作を検知することが
できる。
【0123】また、メニューを開くためのペン入力操作
としては、ペンダウンした位置から、大きくペンを移動
させるようにする必要もなく、迅速、確実にメニューを
開くことができる。
【0124】なお、上述の傾きmを変更することによ
り、入力検査部21でのメニューを開くことを指示する
ペン入力操作の検出の感度を調整することができること
は、言うまでもない。
【0125】図4、図5は、入力検査部21においての
処理を説明するためのフローチャートである。図4、図
5に示す処理は、入力部1からの筆跡データD1が入力
検査部21に供給されることにより開始される。
【0126】ペンダウンにより入力部1から入力検査部
21への筆跡データD1の供給が開始されると、入力検
査部21は、この筆跡データD1から、始点S(ペンダ
ウンされた場所)の座標と、現在のペン11のペン先の
座標t(すでに入力が終了してペンアップされた場合に
は、ペンアップされた場所の座標)と、入力が開始され
た時刻とを取得するとともに、入力開始から現在までの
時間間隔timeを求める(ステップ101)。
【0127】次に、入力部21は、始点Sが、画面30
のテキスト表示領域31に表示された文字の上にあるか
否かを判定する(ステップ102)。ステップ102の
判定処理において、始点Sがテキスト表示領域31上に
表示された文字上にないと判断したときには、始点S
は、手書き文字入力領域32内の手書き筆跡入力枠33
内にあるか否かを判定する(ステップ103)。ステッ
プ103の判定処理において、始点Sが手書き筆跡入力
枠33内にないと判定したときには、このルーチンを終
了する。
【0128】ステップ103の判定処理において始点S
が画面30の手書き筆跡入力枠33内にあると判定した
ときには、入力終了時刻を参照する。この入力終了時刻
は、前述したように入力中は“0”となっている。した
がって、この入力終了時刻が“0”か否かにより、入力
が終了しているか否かを判定する(ステップ104)。
【0129】ステップ104の判定処理において、手書
き筆跡入力枠内への入力が終了していないと判定したと
きには、順次に入力部1から供給される現在のペン11
のペン先の座標位置を示す座標データtを更新し(ステ
ップ105)、ステップ104からの処理を繰り返す。
【0130】ステップ104の判定処理において、手書
き文字入力が終了していると判定したときには、筆跡デ
ータD1をRAM22の筆跡データ領域222に書き込
み(ステップ106)、次に行なうべき処理は、「手書
き文字認識処理」であることを示すイベント情報“RC
G”をイベントキュー領域221に追加するように書き
込む(ステップ107)。そして、このルーチンを終了
する。
【0131】ステップ102の判定処理において、始点
Sがテキスト表示領域31上に表示された文字上にある
と判定したときには、始点Sと現在のペン位置の座標t
の点との距離が領域R0の半径r未満か否かを判定する
(ステップ108)。
【0132】ステップ108の判定処理において、ペン
11の接触位置が領域R0外にあると判定したときに
は、次に、現在のペン先の座標t(以下、終点tとい
う)は、領域R1の内部にあるか否かを判定する(ステ
ップ109)。
【0133】ステップ109の判定処理において、終点
tが、領域R1の内部にあると判定したときには、筆跡
データD1を筆跡データ領域222に書き込み(ステッ
プ110)、イベントキュー領域221に次に実行すべ
き処理は、「プルアップによりメニューを開く処理」で
あることを示す情報“PullUp”を追加するように
書き込む(ステップ111)。そして、このルーチンを
終了する。
【0134】ステップ109の判定処理において、終点
tが領域R1の内部にないと判定したときには、終点t
は、領域R2の内部にあるか否かを判定する(ステップ
112)。ステップ112の判定処理において、終点t
が、領域R2の内部にあると判定したときには、ステッ
プ110の処理と同様に筆跡データD1を筆跡データ領
域222に書き込み(ステップ113)、イベントキュ
ー領域221に次に実行すべき処理は、「プルダウンに
よりメニューを開く処理」であることを示す情報“Pu
llDown”を追加するように書き込み(ステップ1
14)、このルーチンを終了する。
【0135】ステップ108において、ペン11の接触
位置が図3に示した領域R0内にあると判定した場合、
および、ステップ112の判定処理において、終点tが
領域R2の内部にないと判定したときには、入力開始か
ら現在までの時間間隔timeは、所定時間間隔dより
も長いか否かを判定する(ステップ115)。この場
合、この所定の時間間隔dは、例えば1秒程度とされ
る。
【0136】このステップ115の判定処理は、ペン1
1が所定時間d以上、画面30上に接触していたか否か
を判定する処理であり、これにより、始点Sにペン11
を接触させたまま動かさず所定時間経過することによっ
て、1文字だけを手書き文字認識処理あるいは、かな漢
字変換処理の対象とすることができるようにされ、幅の
狭い領域を処理の対象とすることができる。
【0137】ステップ115の判定処理において、時間
間隔timeが、所定時間dより長いと判定されたとき
には、始点Sから終点tまでの間の文字列を反転表示
し、反転表示された文字列が、かな漢字変換の対象にな
ったことを操作者に通知する(ステップ116)。
【0138】次に、ステップ104と同様に入力終了時
刻により入力操作が終了したか否かを判定し(ステップ
117)、入力終了時刻が“0”であり、入力がまだ終
了していないと判定したときには、順次に入力部1から
供給される座標データを終点tとするように更新し(ス
テップ118)、ステップ116からの処理を繰り返
す。
【0139】ステップ117の判定処理において、入力
操作が終了していると判定したときには、始点Sから終
点tの間にある文字をテキスト表示領域31に表示され
た文章の最初から数えて何番目の文字から何文字分のよ
うに表わす文字列範囲データD3を文字列範囲データ領
域223に書き込み(ステップ119)、イベントキュ
ー領域221に次に実行すべき処理は、「かな漢字変換
処理」であることを示すイベント情報“KKC”を追加
するように書き込んで(ステップ120)、このルーチ
ンを終了する。
【0140】また、ステップ115の判定処理におい
て、時間間隔timeが所定時間間隔dより短いと判定
したときには、前述と同様に、入力終了時刻に基づい
て、入力操作が終了したか否かを判定し(ステップ12
1)、入力操作が終了していると判定したときには、こ
のルーチンを終了する。
【0141】ステップ121の判定処理において、入力
操作が終了していないと判定したときには、順次に入力
部1から供給される座標データを終点tとするように更
新し(ステップ122)、時間間隔timeを、現在時
刻から、入力開始時刻を減算した時間間隔に更新し(ス
テップ123)、その後、ステップ108に戻って、こ
のステップ108からの処理を繰り返す。
【0142】このように、図4、図5に示すルーチンに
よって、入力検査部21において、次に実行すべき処理
が何であるかが判定されて、判定結果D2がRAM22
のイベントキュー領域221に書き込まれる。また、次
に行なう処理が、メニューを開く処理である場合には、
筆跡データD1は、処理の対象となる文字や文字列をも
指定する。
【0143】図6、図7は、メニュー作成部25におい
ての処理を説明するためのフローチャートである。この
図6、図7に示す処理は、メニュー作成部25が、常時
イベントキュー領域221を監視し、イベントキュー領
域221に書き込まれている情報の先頭のイベント情報
が“PullUp”であって、「プルアップによりメニ
ューを開く処理」のイベント、または、イベント情報が
“PullDown”であって、「プルダウンによりメ
ニューを開く処理」のイベントのいずれかであることを
検知したときに、当該メニュー作成部25において実行
する。
【0144】イベントキュー領域221の先頭要素が
“PullUp”または“PullDown”であるこ
とを検知すると、メニュー作成部25は、変数P−mo
deに、イベントキュー領域221の先頭のイベント情
報を代入し、イベントキュー領域221から、その先頭
のイベント情報を削除する(ステップ201)。ステッ
プ201において、P−modeに代入されるイベント
情報は“PullUp”または“PullDown”の
いずれかである。
【0145】次に、メニュー作成部25は、RAM22
の作業領域227において、これから作成するメニュー
項目データD9を格納する領域を確保し、これを初期化
する(ステップ202)。そして、RAM22の筆跡デ
ータ領域222から、筆跡データD1を読み出して、ペ
ンダウンした画面30上の位置(入力開始位置)を示す
座標データを始点Sに設定する(ステップ203)。
【0146】そして、メニュー作成部25は、RAM2
2のモード領域225に格納されているモードデータD
6を参照し、モードデータD6が「かな漢字変換処理」
を示す“Mkkc"であるか否かを判定する(ステップ20
4)。ステップ204の判定処理において“Mkkc"でな
いと判定したときには、モードデータD6は、「手書き
文字認識処理」を示す“MRCG"であるか否かを判定する
(ステップ205)。
【0147】ステップ205の判定処理において、“M
RCG"でないと判定したときには、モード領域225に格
納されたモードデータD6は、“Mkkc"、“MRCG"のい
ずれでもないため、何もせずにこのルーチンを終了す
る。
【0148】また、ステップ205の判定処理におい
て、“MRCG"であると判定したときには、始点Sが示す
画面30上の位置に表示されている文字に対する手書き
文字認識処理の結果得られた候補群を読み出すためのポ
インタを文字認識ポインタ領域226から読み出して、
そのポインタを変数Ptrに設定する(ステップ20
6)。
【0149】また、ステップ204の判定処理におい
て、“Mkkc"であると判定したときには、始点Sが、現
在画面30に表示されているかな漢字変換の対象となる
テキスト上にあるか否かを判定する(ステップ20
7)。ステップ207の判定処理において、始点Sが現
在表示されているかな漢字変換の対象であるテキスト上
にないと判定したときには、何の処理もせず、このルー
チンを終了する。
【0150】ステップ207の判定処理において、始点
Sが、現在表示中のかな漢字変換の対象であるテキスト
上にあると判定したときには、かな漢字ポインタ領域2
24から、始点Sを含むかな漢字変換の対象範囲内に表
示されている文節に対するかな漢字変換処理の結果得ら
れた候補群を読み出すためのポインタを読み出して、そ
のポインタを変数Ptrに設定する(ステップ208)。
【0151】次に、変数Ptrに設定されたポインタが
“0”(null pointer)であるか否かを判
定する(ステップ209)。このステップ209の判定
処理は、メニューに表示する項目となる手書き文字認識
処理または、かな漢字変換処理によって得られた候補群
のすべてを、メニュー作成部25が取り込んだか否かを
判定する処理である。目的とする文字、または、文節に
対する候補群のすべての候補を取り込み終えると変数P
trには、“0”が設定される。
【0152】ステップ209の判断処理において、変数
Ptrが“0”でないと判定されたときには、変数Ptrが
示すRAM22の作業領域に格納されている各処理の結
果得られた候補を読み出して、これをメニュー項目デー
タD9に追加する(ステップ210)。そして、この実
施の形態のペン・コンピュータ10においては、後述す
る関数NEXTを用いて、次の候補が格納されているR
AM22上のアドレスをポインタとして、変数Ptrに設
定し(ステップ211)、ステップ209からの処理を
繰り返す。
【0153】ここで用いられる関数NEXT(Ptr)
は、引数で与えられるポインタ変数Ptrが示すデータの
サイズ分だけ、Ptrに加えた値(アドレス)を返す関数
である。
【0154】Ptr=NEXT(Ptr) この関数演算により、次の候補が格納されているアドレ
スがポインタとして変数Ptrに入る。
【0155】ステップ209の判定処理において、変数
Ptrが“0”であったときには、すべての候補の取り込
みを終了したと判定し、項目データを表示するメニュー
の大きさ(幅、高さ)を求める(ステップ212)。そ
して、このルーチンのステップ201において設定した
変数P−Modeが“PullUp”か否かを判定し
(ステップ213)、“PullUp”でなかったとき
には、プルダウンによりメニューを開くため、メニュー
を開く方向が画面30の上側から下側に向かうようにメ
ニューの中心となる座標を算出する(ステップ21
4)。
【0156】ステップ214の処理は、この実施の形態
の情報処理装置の場合には、ステップ203において取
得した筆跡データP1の始点Sの座標を(Xs、Ys)
とし、求めるメニューの中心位置Cの座標を(Xc、Y
c)とすると、 Xc=Xs … (5) Yc=Ys+(メニューの高さ/2)+α … (6) で表わされる式(5)、(6)に基づいて算出する。
【0157】ここで、値αは、メニューウインドウが開
かれる始点位置を定めるもので、プルダウンメニューの
場合には、ウインドウ枠の上端の位置となる。この場
合、値αは、α≧0とされる。α=0のときには、メニ
ューウインドウの開き方向の始点位置と、ペンダウン位
置が一致し、α>0であれば、ペンダウン位置からαだ
け離れた位置からメニューが開かれることになる。
【0158】見やすさを考慮して、かな漢字変換等の処
理の対象となるテキスト文字位置と重ならないようにす
る場合には、値αはテキストの1文字の高さ以上とする
のが好ましい。
【0159】ステップ213の判定処理において、変数
P−Modeが、“PullUp”であると判定したと
きには、プルアップによりメニューを開くため、項目デ
ータを“PullDown”のときとは逆順に並べ換え
る(ステップ215)。このステップ215の処理によ
り、画面30の下側から上側に向かうように、順位の高
い順番にメニュー項目データD9を並べ換える。
【0160】そして、プルアップによりメニューを開く
ため、メニューを開く方向が画面30の下側から上側に
向かうようにメニューの中心となる座標位置を算出する
(ステップ216)。ステップ216の処理は、ステッ
プ214と同様に始点Sの座標を(Xs、Ys)、求め
るメニューの中心位置Cの座標を(Xc、Yc)とする
と、 Xc=Xs … (7) Yc=Ys−(メニューの高さ/2)−α … (8) で表わされる式(7)、(8)に基づいて算出する。
【0161】そして、メニューの項目データD9、メニ
ューの中心座標位置、メニューの大きさから、メニュー
を画面30上に開くための描画データD10を生成し
(ステップ217)、この描画データD10をビデオR
AM27に書き込んで(ステップ218)、このルーチ
ンを終了する。
【0162】そして、ビデオRAM27に描画データD
10が書き込まれることにより、ビデオRAM27には
画面30に表示するイメージデータD12が形成され、
このイメージデータD12をビデオRAM27から読み
出して表示部3に供給する。これによりプルアップまた
はプルダウンにより、操作者が指定した処理である手書
き文字認識処理や、かな漢字変換処理の対象となる文字
や文字列の近傍にメニューを開く。
【0163】そして、メニューを構成する項目は、メニ
ューを開く方向がプルアップか、プルダウンかに応じ
て、処理の対象となる文字や文節に近い位置から遠ざか
る方向に、順位の高い順に並べられて表示される。例え
ば、かな漢字変換処理であれば、使用頻度の高い項目ほ
ど処理対象の文字や文節に近い位置になるようにするな
どにより表示される。
【0164】このように、操作者は、ペン11を画面3
0上で大きく移動させることもなく、「手書き文字認識
処理」や「かな漢字変換処理」の対象となる文字や文字
列の近傍に、操作者のペン入力操作に応じてメニューを
開くことができ、その後、メニューからの項目の選択処
理をも大きくペン11を移動させることもなくスムース
に行なうことができる。
【0165】なお、ステップ214において求められる
メニューの中心位置を求めるための式(5)〜(8)の
αを変更することにより、メニューを任意の位置に開く
ようにすることができる。
【0166】上述のような構成を有するこの実施の形態
の情報処理装置において、手書き文字入力領域32の手
書き筆跡入力枠33の中に、ペン11を用いて、例え
ば、図8Aに示すように、かたかなで「マフラー」と入
力したところ、図8Bに示すように「マつラー」のよう
に、かたかなの「フ」がひらがなの「つ」に誤認識され
た場合の修正処理について説明する。
【0167】このような場合には、図8Cに示すよう
に、誤認識されて表示された文字「つ」のテキスト表示
領域31上の表示位置に、ペン11を接触させて、接触
させたまま、表示された文字の並び方向と直交する方向
である、図中矢印が示す方向にペン11を移動させる。
そして、図3を用いて上述したように、ペン11がペン
ダウンしたときに設定される領域R1に到達すると、図
8Dに示すように、メニュー作成部25によって、ペン
ダウンされた位置に表示されている「つ」に対するメニ
ューMN1がプルアップメニューとして開かれ、手書き
文字認識処理により得られた文字認識の候補が選択可能
な項目として表示される。
【0168】そして、この状態で、操作者がメニューM
N1中の「フ」の表示位置をペン11で接触し、ペンア
ップすると、情報処理装置によりその操作が、「フ」の
選択操作と判定され、テキスト表示領域31に表示され
ている「つ」が「フ」に置き換えられる。
【0169】また、図8Eに示すように認識されて表示
された「つ」の表示位置に、ユーザがペン11を接触さ
せて、図8Eに示す矢印方向にペン11を移動させる
と、図8Fに示すようにプルダウンメニューMN2が開
かれる。
【0170】そして、メニューの項目が表示しきれなか
った場合などには、図8Gに示すようにメニューMN1
またはMN2に隣接してスクロールバー40が表示さ
れ、スクロールバー40の位置G1、G2にペン11を
接触させることにより、メニューの項目をスクロールさ
せることもできる。
【0171】次に、かな漢字変換処理の例について図9
を参照しながら説明する。
【0172】かな漢字変換処理の場合には、例えば、図
9Aに示すようにテキスト表示領域31に表示された文
字列「たなからぼたもち」に対して、かな漢字変換処理
の対象となる文字列の範囲が、先ず、指定される。
【0173】この範囲の指定は、図9Bに示すように、
テキスト表示領域31に表示されたかな漢字変換する文
字の表示位置にペン11を接触させて、文字の並び方向
に文字上をなぞるようにする、いわゆるひきずり操作に
よって行なわれる。この情報処理装置では、かな漢字変
換の範囲として指定された文字が反転表示され、指定範
囲が明確に操作者に通知される。
【0174】そして、範囲の指定後、操作者がペン11
をペンアップすると、図9Cに示すように、かな漢字変
換処理が行なわれ、得られた第1候補が文字列中に表示
される。この文字列中に表示された第1候補が誤りであ
った場合には、操作者は、図9Dに示すように、指定し
た範囲内の文字上にペン11をペンダウンし、例えば、
図10Eに示すように、表示されている文字の並び方向
と直交する画面30の上側方向にペン11を画面30の
タブレットに接触させたまま移動するようにするひきず
り操作を行なう。
【0175】すると、図10Fに示すように、ペン11
を移動させた画面30の上側方向に、かな漢字変換の候
補を項目とするメニューMN3が開かれる。そして、正
しい項目、例えば、「棚から」に操作者がペン11を接
触させ、ペンアップさせると、文字列中の「田中ら」が
「棚から」に変わり、メニューから選択した候補に修正
することができる。
【0176】また、図10Gに示すように、ユーザが表
示されている文字の並び方向と直交する画面30の下側
方向にペン11を画面30のタブレットに接触させたま
ま移動するようにひきずり操作を行なうと、図10Hに
示すように、画面30の下側方向に、かな漢字変換の候
補を項目とするメニューMN4が開かれる。
【0177】また、このかな漢字変換の場合において
も、ペン11の移動方向、メニューの開く方向、メニュ
ーの項目の並び方向は、同じ方向になる。
【0178】なお、かな漢字変換の場合においても、メ
ニューの項目が、表示しきれない場合には、図8Gに示
したように、スクロールバーを表示させて、メニューの
項目をスクロールさせることができる。
【0179】また、この情報処理装置は、かな漢字変換
の場合、複文節かな漢字変換を行なうことができる。上
述したように、ペン11を画面30のタブレットに接触
させ、テキスト表示領域31に表示されている文字の並
び方向にひきずり操作することにより、図11Aに示す
ように一連の複文節をかな漢字変換の処理の対象として
指定することができる。
【0180】この場合、図11Aに示すように、指定さ
れた範囲の文字列は、複数の文節に区切られる。そし
て、ユーザが各文節にペンダウンすることで、かな漢字
変換する文節が選択され、選択された文節に対して、メ
ニューが開かれる。
【0181】すなわち、ユーザが、例えば、図11Bに
示すように、「操作者の」の文節にペンダウンし、画面
30の下側方向にひきずり操作すると、図11Bに示す
ように、「操作者の」に対するかな漢字変換の候補群を
項目とするメニューMN5が開かれる。
【0182】同様に、ユーザが図11Cに示すように、
「視線の」の文節にペン11をペンダウンし、画面30
の下側方向にひきずり操作したときには、図11Cに示
すような「視線の」についての候補群のメニューMN6
が、テキスト表示領域において「視線の」という文字列
の下側の位置に開かれる。
【0183】また、図11Dに示すように、ユーザによ
り「移動量は」の文節が選択されたときには、図11D
に示すような「移動量は」についての候補群のメニュー
MN7が、「移動量は」という文字列の下側の位置に開
かれる。
【0184】なお、ユーザが文節をペンダウンにより選
択し、ペン11を画面30の上側方向にひきずり操作し
たときには、各項目の上側の近傍に、各文節に対応する
メニューが開かれるものである。
【0185】上述したように、この情報処理装置におい
ては、ペン11の移動方向と、メニューを開く方向と、
メニューの項目の並び方向とが同じ方向となる。また、
ペン11を表示された文字の並び方向と直交する方向に
移動させなければ、メニューは開かれないため、不必要
にメニューが開かれることもない。
【0186】また、処理の対象となる文字の表示位置に
ペン11を接触させて、文字の並び方向と直交する方向
にペン11を移動させることによって、処理の対象とな
る文字に対して、目的とするメニューを開くことができ
る。すなわち、メニューを開くためにわざわざメニュー
のタイトルを画面30の所定の場所に設ける必要もな
く、手書き文字認識処理の対象となる文字を、上述のメ
ニューのタイトルと同様に扱うようにすることができ
る。
【0187】また、メニューを開くためのペン入力操作
と、かな漢字変換の処理の対象となる範囲の指定のため
のペン入力操作とは、ペン11の移動方向が異なるた
め、それらペン入力操作を混在して使用することができ
る。
【0188】また、手書き文字認識処理、かな漢字変換
処理を問わず、メニューは処理の対象となる文字や文字
列の近傍に開かれるため、処理の対象の指定→メニュー
を開く→メニューから項目を選択するといった一連のペ
ン入力操作への移行が容易になる。
【0189】[変形例]上述の実施の形態においては、
情報処理装置の画面30には、入力された文字は、横書
きで表示され、メニューは、プルアップもしくはプルダ
ウンにより開く場合として説明したが、入力された文字
を縦書きで表示する場合にもこの発明を適用することが
できる。
【0190】例えば、図12に示すように、画面30の
テキスト表示領域31に、かな漢字変換処理の対象とな
る文字列が、縦書きで表示されている場合を考える。こ
の場合、上述の実施の形態と同様に、縦書きの文字の並
び方向(画面30の上下方向)に、表示された文字列か
ら、かな漢字変換したい文字範囲をペン11によってひ
きずり操作することにより指定することができる。図1
2においては、文字列、「操作者の」が、かな漢字変換
の範囲として指定された状態が示されている。
【0191】そして、指定された範囲内(図12におい
て四角枠MB内)にペン11をペンダウンさせて、この
ペン11をペンダウンさせた位置(Xs、Ys)を始点
Sとして、文字列の文字の並び方向と直交する方向、す
なわち画面30の横方向にペン11を移動させたときに
は、ペン11の入力終了位置が図12に示す領域R3に
あるか領域R4にあるかによって、始点Sの左側(領域
R3側)にメニューを開くか、始点Sの右側(領域R4
側)にメニューを開くかを判定するように構成する。
【0192】この場合、領域R3は、 Y= m(X−Xs+r)+Ys で表わされる直線a3と Y=−m(X−Xs+r)+Ys で表わされる直線b3とにより挟まれた領域である。し
たがって領域R3は、 Y> m(X−Xs+r)+Ys … ( 9) Y<−m(X−Xs+r)+Ys … (10) で示される両式(9)、(10)を満足するすべての座
標(X、Y)の集まりにより形成される領域として設定
される。
【0193】また、領域R4は、 Y=−m(X−Xs−r)+Ys で表わされる直線a4と Y= m(X−Xs−r)+Ys で表わされる直線b4とにより挟まれた領域である。し
たがって領域R4は、 Y>−m(X−Xs−r)+Ys … (11) Y< m(X−Xs−r)+Ys … (12) で示される両式(11)、(12)を満足するすべての
座標(X、Y)の集まりにより形成される領域として設
定される。
【0194】そして、画面30のタブレット上の始点S
に接触させたペン11を文字列と直交する方向に移動
し、その終点が領域R3にあると判定したときには、始
点Sの左側の文字列の近傍に、画面30の右側から左側
に向かってメニューを開き、終点が領域R4にあると判
定したときには、始点Sの右側の文字列の近傍に、画面
30の左側から右側に向かってメニューを開く。
【0195】また、メニューを構成する項目は、メニュ
ーを開く方向に、文字列の近傍から例えば使用頻度順な
どの優先順位を設けて、その優先順位の高い第1候補か
ら順に並べ、例えば、縦書きで表示する。
【0196】もちろん、始点Sの右側、あるいは左側に
ひきずり操作によりメニューを開き、メニューを構成す
る項目を横書きで表示するようにすることもできる。
【0197】なお、式(9)〜(12)の各式におい
て、mは、各直線a3,b3,a4,b4の傾きを示
し、rは、図12に示す領域R0の半径である。また、
座標系は、上述の図3と同様に、画面30の左上端を原
点0とし、横軸は原点0の右向き方向が正、縦軸は原点
0の下向き方向を正とするものである。
【0198】この場合も、傾きmの値は1程度とされる
のが好ましい。そして、この場合には、mの値が1より
大きくなれば、領域R3、R4の大きさが広がり、1よ
り小さくなれば、領域R3、R4の大きさが小さくなり
誤判定が少なくなる。
【0199】このように、処理の対象となる文字や文字
列が縦書きの場合には、処理の対象の近傍に左向き方
向、右向き方向でメニューが開かれる。
【0200】また、上述の説明から明らかなように、処
理の対象となる文字や文字列が縦書きであっても、処理
の対象となる文字や文字列を指定するペン入力操作と、
メニューを開くためのペン入力操作とを混在させて使用
することができる。
【0201】また、図13Eに示すように、処理の対象
として指定した文字や文字列に対して、例えば、「移
動」、「複写」、「削除」、「かな漢」、「文字種」な
どのように、実行することができる編集処理を項目とす
るメニューを開くようにすることもできる。
【0202】すなわち、図13A、Bに示すように、画
面30のテキスト表示領域31に表示された文字上にペ
ン11をペンダウンし、表示された文字上をひきずり操
作して、ペンアップすることにより、処理の対象となる
範囲を指定する。そして、図13Cに示すように指定し
た範囲上にペン11をペンダウンさせて、例えば、図1
3Dのようにペン11を画面30の上方向にひきずり操
作することにより、図13Eに示すように編集処理を行
なうためのメニューを開くようにする。
【0203】そして、表示されたメニューの項目にペン
11を接触させてペンアップすることにより、その項目
が選択されて対応する処理を実行する。
【0204】また、編集処理のメニューは、図13のよ
うにプルアップによりメニューを開くようにできるほ
か、プルダウンによってメニューを開くこともできる。
また、処理の対象となる文字などが横書きで表示される
場合だけでなく、処理の対象となる文字などが、縦書き
で表示される場合にも、編集処理のメニューを前述の図
12の例と同様にして開くことができる。
【0205】また、開くメニューは、編集処理のメニュ
ーに限るものではなく、操作状況や処理の対象などに応
じて各種のパラメータを項目とするメニューを開くよう
にすることができる。
【0206】なお、上述においては、ペン入力によっ
て、各種の操作をするようにしたが、ペン入力に限るも
のではなく、画面上の座標位置の指定ができるいわゆる
マウスなどのポインティングデバイスを用いた場合に
も、この発明を適用することができる。例えばマウスの
場合、ボタンクリックによりペンダウン対応する始点S
を設定し、当該ボタンを押したまま移動させることによ
り、いわゆるドラッグという引きづり操作を行なうこと
でペンを接触したままの移動と同様の操作を行なうこと
ができる。
【0207】また、電子手帳に限らず、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサなどの情報の入力およびテ
キスト表示が可能な各種の情報処理装置にこの発明を適
用することができる。
【0208】また、上述においては、編集処理などの対
象が文字、文字列の場合について説明したが、記号や図
形など画面に表示される各種のテキストやキャラクタを
処理の対象とすることができる。
【0209】なお、メニューの表示位置の設定は、ペン
ダウン位置に応じて求めるようにしたが、例えば、メニ
ューを開くための終点であるペンアップ位置を基準にし
たり、処理の対象として選択した文字や文字列などの表
示範囲の所定の位置を基準にするなど各種の設定方法で
設定することが可能である。
【0210】また、領域R1、R2は、三角形状の領域
として設定するようにしたが、三角形に限るものではな
く、他の多角形でもよいし、図3において点線で示した
ように、円弧を用いて、領域R1、R2を設定するよう
にしてもよい。
【0211】また、上述したように不反応領域R0を設
けるようにすることによって、メニュー作成部25を制
御して、ペン11を画面30のタブレットに接触させて
いるときだけメニューを開くようにし、ペン11をタブ
レットから離すと、そのときペン11が接触していた画
面30上の位置に表示されていたメニューの項目を選択
して、メニューのウインドウを閉じるようにするメニュ
ーも実現できる。
【0212】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による情
報処理装置によれば、編集処理などの処理の対象となる
画面に表示された文字、記号、図形などのテキストに直
接働きかけることによりメニューを開くことができるた
め、各種のメニューを開くようにする場合にも、ペンな
どのポインティングデバイスおよび操作者の視点の移動
量を少なくすることができる。
【0213】また、メニューを開くためのペンなどのポ
インティングデバイスによる操作を画面上に表示されて
いる文字、記号、図形などのテキストの並び方向と交叉
する方向にひきずり操作するようにしたため、例えば、
処理の対象の指定していなどのポインティングデバイス
による他の操作と、メニューを開く操作とを共存させる
ことができる。
【0214】また、操作者によるペンなどのポインティ
ングデバイスの操作に応じて、メニューを開くことがで
き、さらに、メニューを開く方向や位置をも、操作者が
指定することができるため、メニューを開くことによっ
て、表示されているテキストが隠れる画面上の場所を操
作者がコントロールすることができる。
【0215】また、操作者の操作に応じて、メニューを
開く方向が変えられるため、処理の対象となり、メニュ
ーを開くときのメニューのタイトルとなる画面に表示さ
れた文字、記号、図形などのテキストが、画面上のどの
位置に表示されていてもメニューを開くことができる。
【0216】また、メニューを構成する項目には、順位
をつけることにより、処理の対象となる文字、記号、図
形などのテキストに近い場所から離れる方向へ、順位に
応じて第1候補から順に表示されるため、メニューを開
くためのペンなどのポインティングデバイスの移動方向
と、メニューを開く方向と、メニューを構成する項目の
並び方向のすべてが同じ方向となり、ポインティングデ
バイスと操作者の視点の移動量が少なくなり、メニュー
を開く動作からメニューの項目を選択する動作への移行
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報処理装置の実施の形態を説
明するための図である。
【図2】この発明による情報処理装置の実施の形態の画
面について説明するための図である。
【図3】この発明による情報処理装置の実施の形態にお
いてのメニューを開く方向の判定法の一例を説明するた
めの図である。
【図4】この発明による情報処理装置の一実施の形態の
入力検査部の処理を説明するための図である。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】この発明による情報処理装置の一実施の形態の
メニュー作成部の処理を説明するための図である。
【図7】図6に続くフローチャートである。
【図8】この発明による情報処理装置の実施の形態にお
いて行なわれる文字認識処理を説明するための図であ
る。
【図9】この発明による情報処理装置の実施の形態にお
いて行なわれるかな漢字変換処理を説明するための図で
ある。
【図10】この発明による情報処理装置の実施の形態に
おいて行なわれるかな漢字変換処理を説明するための図
である。
【図11】この発明による情報処理装置の実施の形態に
おいて、開かれるメニューの他の例を説明するための図
である。
【図12】この発明による情報処理装置の実施の形態に
おいて、メニューを開く方向の判定法の変形例を説明す
るための図である。
【図13】この発明による情報処理装置の実施の形態に
おいて開くメニューの他の例を説明するための図であ
る。
【図14】従来のペン入力操作が可能な電子手帳におい
てのペン入力操作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 入力部 11 ペン 2 演算処理部 21 入力検査部 22 RAM 221 イベントキュー領域 222 筆跡データ領域 223 テキスト範囲データ領域 224 かな漢字ポインタ領域 225 モード領域 226 文字認識ポインタ領域 23 手書き文字認識部 24 かな漢字変換部 25 メニュー作成部 251 メニュー項目データ作成部 252 メニュー描画データ作成部 26 テキスト管理部 27 ビデオRAM 3 表示部 31 表示領域 32 手書き文字入力領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字、記号、図形などの情報要素を表示す
    る表示手段と、 上記表示手段の表示面上の位置を、当該表示面上で直接
    的に指定する位置指示手段と、 上記位置指示手段による上記表示面上の指示位置が、上
    記表示面に表示された上記情報要素の表示位置から、所
    定の方向に連続的に移動したか否かを判定する判定手段
    と、 この判定手段の判定結果により上記連続的な移動が検知
    されたときに上記指示位置の連続的な移動の開始位置近
    傍に表示されている情報要素についての処理のためのメ
    ニューを表示するようにするメニュー作成手段とを備え
    る情報処理装置。
  2. 【請求項2】上記判定手段における上記指示位置の連続
    的な移動として判定する方向は、上記情報要素の表示面
    上の配列方向と交叉する方向であることを特徴とする請
    求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記指示位置の連続的な移動の開始位置に
    対して、上記連続的な移動を判定するための領域が設定
    され、当該領域内に指示位置が入ったときに上記判定手
    段は、上記連続移動を検出したようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】上記メニュー作成手段は、上記指示位置の
    連続的な移動方向に応じた方向に、ウインドウを開いて
    上記メニューを表示するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】上記位置指示手段による指示位置が、上記
    情報要素の配列方向に連続的に移動したとき、その移動
    範囲に含まれる情報要素を1つの処理対象として認識す
    る手段を備え、 上記メニュー作成手段は、上記処理対象の範囲の情報要
    素に対するメニューを作成することを特徴とする請求項
    2に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】上記メニュー作成手段は、複数個のメニュ
    ー項目を上記指示位置の連続的な移動の方向に配列させ
    て表示することを特徴とする請求項1、請求項2または
    請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】上記メニュー作成手段は、表示する複数の
    メニュー項目を、上記情報要素に近い位置ほど選択され
    る可能性の高い項目が表示されるように配列することを
    特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
JP27061395A 1995-09-25 1995-09-25 情報処理装置および情報処理方法 Expired - Fee Related JP3864999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27061395A JP3864999B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 情報処理装置および情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27061395A JP3864999B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 情報処理装置および情報処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0991281A true JPH0991281A (ja) 1997-04-04
JP3864999B2 JP3864999B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=17488535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27061395A Expired - Fee Related JP3864999B2 (ja) 1995-09-25 1995-09-25 情報処理装置および情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3864999B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197776A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2013186874A (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 Brother Ind Ltd 入力装置及び入力プログラム
JP2014044673A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Kyocera Corp 携帯端末装置
JP2014048783A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Sharp Corp 入力装置
JP2015076008A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 富士通株式会社 端末装置、機能表示起動方法、及び機能表示起動プログラム
JP2017058813A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 日本電気株式会社 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、表示制御プログラムを記憶する記憶媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197776A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2013186874A (ja) * 2012-03-12 2013-09-19 Brother Ind Ltd 入力装置及び入力プログラム
JP2014044673A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Kyocera Corp 携帯端末装置
JP2014048783A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Sharp Corp 入力装置
JP2015076008A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 富士通株式会社 端末装置、機能表示起動方法、及び機能表示起動プログラム
JP2017058813A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 日本電気株式会社 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、表示制御プログラムを記憶する記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3864999B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230325073A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and program
EP0992877B1 (en) Information processing apparatus
CN101681218B (zh) 视觉反馈显示
US6938220B1 (en) Information processing apparatus
CA2501118C (en) Method of combining data entry of handwritten symbols with displayed character data
US7932895B2 (en) Control of an electronic device using a gesture as an input
US9134880B2 (en) System and method for summoning user interface objects
KR0167466B1 (ko) 드래그앤드롭 동작동안 타켓 윈도우를 스크롤시키는 방법
US9703474B2 (en) Gesture based document editor
EP0649107B1 (en) Method and system for creating computationally-significant associations among uninterpreted data in graphically-based computing systems
KR950012489B1 (ko) 데이타 처리 시스템 및 그 처리 시간 감소 방법
US7036077B2 (en) Method for gestural interpretation in a system for selecting and arranging visible material in document images
US5832113A (en) Data input device with a display keyboard
KR101488537B1 (ko) 텍스트 편집 및 메뉴 선택을 위한 사용자 인터페이스 시스템과 구현 방법
US6160539A (en) Digitizer system with cursor shape changing as a function of pointer location on menu strip
US5844561A (en) Information search apparatus and information search control method
US5509114A (en) Method and apparatus for correcting and/or aborting command gestures in a gesture based input system
US20060001656A1 (en) Electronic ink system
US20130125069A1 (en) System and Method for Interactive Labeling of a Collection of Images
JPH06242885A (ja) 文書編集方法
WO1992016900A1 (en) Script/binary-encoded-character processing method and system with moving space insertion mode
KR19990062562A (ko) 접근 포인터를 갖는 컴퓨터 디스플레이 상에서다수의 그래픽사용자 인터페이스 구성 요소를 조작하는컴퓨터 시스템 및 방법
JP3864999B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2008226097A (ja) タッチパネルシステム
JP3357760B2 (ja) 文字図形入力編集装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060714

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees