JP3439157B2 - 文書処理装置、文書処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

文書処理装置、文書処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP3439157B2
JP3439157B2 JP19376599A JP19376599A JP3439157B2 JP 3439157 B2 JP3439157 B2 JP 3439157B2 JP 19376599 A JP19376599 A JP 19376599A JP 19376599 A JP19376599 A JP 19376599A JP 3439157 B2 JP3439157 B2 JP 3439157B2
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俊之 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の文字から
なる文字列およびマウスの移動にともなって移動するマ
ウスポインタを表示画面上に表示する文書処理装置、文
書処理方法およびその方法をコンピュータに実行させる
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワードプロセッサや、ワードプロ
セッサとしての機能を有するパーソナルコンピュータ等
の文書処理装置は、複数の文字からなる文字列をCRT
ディスプレイ等の表示画面上に表示する機能を有してい
る。
【0003】文字列を構成する文字は、表示画面上の所
定の行に沿って順に配置される。通常、行はその長辺が
画面の左端と右端とを水平に結ぶ線と、また短辺が画面
の上端と下端とを垂直に結ぶ線と、それぞれ平行な長方
形であり、これらの行が画面の上端から下端に向かう方
向に複数個配置されている。行は画面上には明示的に示
されていないこともあるが、各行の下辺や、各行が最初
の行から何番目の行にあたるかを示す数値が表示されて
いることもある。文字列はこれらの行内に、左から右に
向かって順に配置され、行内に新たな文字を表示できる
だけの領域がなくなったときは、次行すなわち一つ下の
行に表示される。
【0004】ところで上述の文書処理装置は、表示画面
上に表示された文字列について種々の処理をおこなう
が、そのためにはあらかじめ当該処理の種類(すなわ
ち、どの処理を実行するか)と、通常は当該処理の対象
(すなわち、文字列中のどの文字に対して当該処理を実
行するか)とが、操作者によって指定されなければなら
ない。なお、操作者が処理の対象を指定することを、一
般に「選択する」等といい、対象が文字であるときは
「文字を選択する」等という。文書処理装置は、選択さ
れた対象について指示された処理をおこなう。
【0005】文字の選択は、マウスによりおこなうのが
一般的である。具体的には、マウスの動きに連動して表
示画面上を移動するマウスポインタをある文字の上に移
動してから、マウスのボタン(スイッチ)を押下してス
イッチオンの状態にする。そしてこの状態のままでマウ
スを動かし、マウスポインタを別の文字上に移動してか
ら、スイッチをオフの状態にする。なお、スイッチオン
の状態でマウスを移動することを、一般に「マウスをド
ラッグする」等という。
【0006】上記のような操作により、マウスボタンが
押された位置の文字からマウスボタンが離された位置ま
での文字を選択することができる。選択された文字は、
通常反転表示される等して他の文字と区別される。
【0007】図8は、従来技術において文字列の一部が
選択されたときの表示画面の一例を示す説明図である。
図8においては、文字「6」の上にマウスポインタが位
置する状態でマウスのボタンがオンになり、そのままマ
ウスがドラッグされて、文字「)」の上にマウスポイン
タが位置する状態でボタンがオフになった結果、文字
「6」から文字「)」までの文字が選択されて、画面上
で反転表示されている。そして操作者がこの状態で、た
とえば文字に下線を付加する処理を実行すると、選択さ
れた文字「6,000円(税・サ込)」に下線が付加さ
れる。
【0008】また処理の種類によっては、文字を一つ一
つ選択するのでなく、行を選択することにより、選択さ
れた行内の文字を一括して選択したい場合がある。たと
えば図8に示した文書で、一行目の「夏のおすすめ会
席」と二行目の「(7/1〜31)」とを、各々の行の
中心に配置する(すなわち、複数行にわたってセンタリ
ングをおこなう)場合である。
【0009】この場合、多くの文書処理装置において
は、行の左側の所定の領域にマウスポインタを移動して
から、マウスをドラッグしてマウスポインタを別の行の
所定の領域に移動することにより、マウスボタンが押さ
れた行から離された行までの間の行に表示されているす
べての文字を選択することができる。
【0010】図9は、従来技術において行単位で文字列
の一部が選択されたときの表示画面の一例を示す説明図
である。図9においては、一行目の左側の所定領域にマ
ウスポインタが位置する状態でマウスのボタンがオンに
なり、そのままマウスがドラッグされて、二行目の所定
領域にマウスポインタが位置する状態でボタンがオフに
なった結果、一行目の行頭の文字「夏」から二行目の行
末の文字「)」までの文字が選択されて、画面上で反転
表示されている。
【0011】さらに、処理の種類によっては、文字を文
字単位でも行単位でもなく、ある領域内に表示されてい
る文字のすべて、のような形で選択したい場合がある。
たとえば図8に示した文書で、カットアンドペーストに
よって「旬三昧コース」の列と「涼風コース」の列との
位置を入れ替えたいような場合である。
【0012】この場合の選択の方法は文書処理装置によ
って様々であるが、たとえばある文書処理装置において
は、文字「旬」にマウスポインタをあわせてマウスの左
ボタンをオンにし、そこから右方向にマウスをドラッグ
して、「旬三昧コース」の末尾の文字「ス」の上でマウ
スの右ボタンをクリックし、そのまま下方向に「・季節
の果物」の末尾の文字「物」までドラッグして、左ボタ
ンをオフにする。
【0013】図10は、従来技術において領域単位で文
字列の一部が選択されたときの表示画面の一例を示す説
明図である。図10においては、上記のような操作の結
果、文字「旬」と文字「物」とを向き合う頂点とする矩
形領域内の文字が選択されて、画面上で反転表示されて
いる。
【0014】このように、従来技術においては文字の選
択を一文字ずつおこなうことのほか、行単位あるいは領
域単位でもおこなえるようにして、文字選択の操作性の
向上をはかっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術において行単位の文字選択をおこなうには、いったん
文字列を離れて行の左側の所定領域までマウスポインタ
を移動するという煩雑な操作が必要である。また、領域
単位の文字の選択をおこなうには、マウスをドラッグし
ながらクリックするという複雑な操作が必要である。
【0016】なお、上記に示した領域単位の文字選択の
操作例は、マウスに左ボタンと右ボタンの二つのボタン
があることを前提としている。したがって、ボタンが一
つしかないマウスでは、上記のような操作で領域単位の
文字選択をおこなうことはできない。
【0017】また、入力デバイスとしてマウスを採用し
ていない文書処理装置、典型的にはノートパーソナルコ
ンピュータ等の携帯型の文書処理装置においては、上記
に類似した操作で領域単位の文字選択をおこなうことと
すると、操作性の悪化を招く。
【0018】これらの携帯型端末においては、マウスの
代替品としてしばしば入力パッドと呼ばれる入力デバイ
スが採用されている。入力パッドは通常、マウスの左ボ
タンおよび右ボタンに相当する二つのスイッチと、5セ
ンチメートル四方程度の大きさのパッドとからなり、パ
ッドの表面が指で押されることによる圧力または静電容
量の変化を検知して、指の動きに連動して表示画面上の
マウスポインタを移動させるものである。
【0019】この入力パッドにおいて、マウスの左ボタ
ンを押したままドラッグしている途中に右ボタンをクリ
ックする、という操作に相当する操作をおこなうこと
は、不可能ではないにせよ、マウスの場合よりもさらに
複雑である。すなわち操作者は、たとえば右手の人差し
指をパッド上で動かして、マウスポインタが文字「旬」
の上まできたところで、親指により左スイッチを押し、
そのままさらに人差し指を動かして文字「ス」の上まで
きたところで、親指および人差し指は動かさずに、たと
えば中指で右スイッチを押さなければならない。
【0020】このように、従来技術においては、行単位
や領域単位で文字を選択することができるとはいって
も、それらの操作は煩雑であったり複雑であったり、あ
るいは不可能であったりするという問題点があった。ま
た、同じ文字の選択であるにもかかわらず、文字単位か
行単位か領域単位かにより操作方法が異なり、操作者は
それぞれの操作を記憶しなければならないという問題点
があった。
【0021】この発明は、上述した従来技術による問題
点を解消するため、簡易かつ直感的な操作で文字を選択
することができ、文書作成の作業効率を向上させること
が可能な文書処理装置、文書処理方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る文書処理装
置は、複数の文字からなる文字列およびマウスの移動に
ともなって移動するマウスポインタを表示画面上に表示
する文書処理装置において、前記マウスのドラッグが開
始または終了されたことを検出する検出手段と、前記検
出手段によりマウスのドラッグが開始されたことが検出
された時点での前記マウスポインタの表示画面上での位
置を算出する第1の位置算出手段と、前記検出手段によ
りマウスのドラッグが開始されたことが検出された時点
から所定時間を経過した時点での前記マウスポインタの
表示画面上での位置を算出する第2の位置算出手段と、
前記検出手段によりマウスのドラッグが終了されたこと
が検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上
での位置を算出する第3の位置算出手段と、前記第1の
位置算出手段により算出された位置および前記第2の位
置算出手段により算出された位置にもとづいて、前記文
字列の方向に対する前記マウスポインタの移動方向を判
定するドラッグ方向判定手段と、前記ドラッグ方向判定
手段により判定されたマウスポインタの移動方向が前記
文字列の方向に対して略平行であった場合に、前記第1
の位置算出手段により算出された位置に表示されている
文字から前記第3の位置算出手段により算出された位置
に表示されている文字までに表示されている文字列を選
択し、前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウ
スポインタの移動方向が前記文字列の方向に対して略垂
直であった場合に、前記第1の位置算出手段により算出
された位置に表示されている文字の存在する行から前記
第3の位置算出手段により算出された位置に表示されて
いる文字の存在する行までに表示されている文字を選択
し、前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウス
ポインタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行
でも略垂直でもなかった場合に、前記第1の位置算出手
段により算出された位置に表示されている文字および前
記第3の位置算出手段により算出された位置に表示され
ている文字を頂点とする矩形領域内に表示されている文
字を選択する文字選択手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0023】この請求項1の発明によれば、ドラッグ開
始直後にマウスポインタを文字列方向に対して垂直に移
動させることにより、行単位で文字が選択されるととも
に、ドラッグ開始直後にマウスポインタを文字列方向に
対して斜めに移動させることにより、領域単位で文字が
選択される。
【0024】また、請求項2の発明に係る文書処理方法
は、複数の文字からなる文字列およびマウスの移動にと
もなって移動するマウスポインタを表示画面上に表示す
る文書処理方法において、前記マウスのドラッグが開始
または終了されたことを検出する検出工程と、前記検出
工程によりマウスのドラッグが開始されたことが検出さ
れた時点での前記マウスポインタの表示画面上での位置
を算出する第1の位置算出工程と、前記検出工程により
マウスのドラッグが開始されたことが検出された時点か
ら所定時間を経過した時点での前記マウスポインタの表
示画面上での位置を算出する第2の位置算出工程と、前
記検出工程によりマウスのドラッグが終了されたことが
検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上で
の位置を算出する第3の位置算出工程と、前記第1の位
置算出工程により算出された位置および前記第2の位置
算出工程により算出された位置にもとづいて、前記文字
列の方向に対する前記マウスポインタの移動方向を判定
するドラッグ方向判定工程と、前記ドラッグ方向判定工
程により判定されたマウスポインタの移動方向が前記文
字列の方向に対して略平行であった場合に、前記第1の
位置算出工程により算出された位置に表示されている文
字から前記第3の位置算出工程により算出された位置に
表示されている文字までに表示されている文字列を選択
し、前記ドラッグ方向判定工程により判定されたマウス
ポインタの移動方向が前記文字列の方向に対して略垂直
であった場合に、前記第1の位置算出工程により算出さ
れた位置に表示されている文字の存在する行から前記第
3の位置算出工程により算出された位置に表示されてい
る文字の存在する行までに表示されている文字を選択
し、前記ドラッグ方向判定工程により判定されたマウス
ポインタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行
でも略垂直でもなかった場合に、前記第1の位置算出工
程により算出された位置に表示されている文字および前
記第3の位置算出工程により算出された位置に表示され
ている文字を頂点とする矩形領域内に表示されている文
字を選択する文字選択工程と、を含んだことを特徴とす
る。
【0025】この請求項2の発明によれば、ドラッグ開
始直後にマウスポインタを文字列方向に対して垂直に移
動させることにより、行単位で文字が選択されるととも
に、ドラッグ開始直後にマウスポインタを文字列方向に
対して斜めに移動させることにより、領域単位で文字が
選択される。
【0026】また、請求項3の発明に係る記録媒体は、
請求項2に記載された方法をコンピュータに実行させる
プログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読
み取り可能となり、これによって、請求項2の動作をコ
ンピュータによって実現することが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る文書処理装置、文書処理方法およびその方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を
詳細に説明する。
【0028】まず、この発明の実施の形態による文書処
理装置のハードウエア構成を説明する。図1は、本実施
の形態による文書処理装置のハードウエア構成を示すブ
ロック図である。
【0029】図1において、101はシステム全体を制
御するCPUを、102はブートプログラム等を記憶し
たROMを、103はCPU101のワークエリアとし
て使用されるRAMを、104はCPU101の制御に
したがってHD(ハードディスク)105に対するデー
タのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスク
ドライブ)を、105はHDD104の制御で書き込ま
れたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。
【0030】また、106はCPU101の制御にした
がってFD(フロッピーディスク)107に対するデー
タのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディ
スクドライブ)を、107はFDD106の制御で書き
込まれたデータを記憶する着脱自在のFDを、108
は、ドキュメント、画像、機能情報等のデータに関する
ウインドウを表示するディスプレイを、それぞれ示して
いる。
【0031】また、109は通信回線110を介してネ
ットワークNETに接続され、そのネットワークNET
と内部のインタフェースを司るインタフェース(I/
F)を、111は文字、数値、各種指示等の入力のため
のキーを備えたキーボードを、それぞれ示している。
【0032】112はカーソルの移動や範囲選択、ある
いはウインドウの移動やサイズの変更等をおこなうマウ
スを示している。マウス112を移動させると、それに
ともなってマウス112の底部に取り付けられたボール
が回転する。ボールが回転すると、ボールに接触してマ
ウス112の内部に取り付けられたローラーが回転し、
それにともなって、ローラーに接続されたキャプスタン
と呼ばれる円盤が回転する。
【0033】またマウス112の内部には、キャプスタ
ンをはさんで向かい合う位置にLED(発光ダイオー
ド)とPD(フォトダイオード)とが配置されている。
キャプスタンには放射状にスリットが開けられており、
マウス112の移動にともなってキャプスタンが回転す
ると、LEDからPDに向けて発せられる光が透過され
たり遮断されたりする。PDによりこの明暗の変化を検
出して、その回数を計数することにより、キャプスタン
の回転量すなわちマウス112の移動距離を算出するこ
とができる。
【0034】なお、LEDとPDとはキャプスタンの左
右に一組ずつ配置されており、左右のPDにより検出さ
れる明と暗との位相のずれによって、キャプスタンの回
転方向すなわちマウス112の移動方向を判定すること
ができる。
【0035】前記ローラーは互いに直交する位置に二つ
設けられており、それぞれのローラーに接続されたそれ
ぞれのキャプスタンにより、マウス112の縦方向の移
動距離と移動方向、および横方向の移動距離と移動方向
とを計測することができる。このようにして計測された
移動距離と移動方向、およびマウス112のボタンがオ
ンであるかオフであるかを示す情報を、マウス112に
内蔵されたマウスコントローラと呼ばれるチップにより
所定個数のビットの連続からなる信号に変換して、マウ
スケーブル等を介して定期的にRAM103内の所定の
バッファへと送る。
【0036】また、113は画像を光学的に読み取るス
キャナを、114はウインドウに表示された内容等を印
刷するプリンタを、115は着脱可能な記録媒体である
CDROMを、116はCDROM115に対するデー
タのリードを制御するCDROMドライブを、それぞれ
示している。また、各部はバス100により接続されて
いる。
【0037】つぎに、本実施の形態による文書処理装置
の機能的構成について説明する。図2は、本実施の形態
による文書処理装置の構成を機能的に示すブロック図で
ある。図2において、本実施の形態による文書処理装置
は、入力部200と、マウスポインタ位置算出部201
と、マウスドラッグ検出部202と、時間計測部203
と、ドラッグ方向判定部204と、文字選択部205
と、表示部206と、記憶部207とを含む構成であ
る。また文字選択部205は、始点記憶部205aと、
終点記憶部205bと、ドラッグ方向記憶部205cと
を含む構成である。
【0038】入力部200は、具体的にはマウス112
およびRAM103により実現される。上述のように、
マウス112は定期的にその縦横の移動距離と移動方
向、およびボタンが押下されているか否かを表す所定長
さの信号を生成する。この信号はRAM103の所定の
領域に順に蓄積される。
【0039】マウスポインタ位置算出部201は、入力
部200の信号を一セットずつ取り出して、マウス11
2にともなって移動するマウスポインタの表示画面上で
の位置を算出する。説明の便宜上、マウスポインタの移
動量はマウス112の移動量と等しいものとすると、マ
ウスポインタの表示画面上での位置は、現在位置(すな
わち、前回算出された位置)に今回入力されたマウス1
12の移動距離分を足し合わせたものとなる。
【0040】なお、マウスポインタ位置算出部201は
入力部200の信号にもとづいて継続的にマウスポイン
タの表示画面上での位置を算出するものであるが、とく
にマウス112のドラッグが開始された時点でのマウス
ポインタの位置を算出しているマウスポインタ位置算出
部201が、請求項1にいう「第1の位置算出手段」に
相当する。
【0041】同様に、ドラッグ開始から所定時間を経過
した時点でのマウスポインタの位置を算出しているマウ
スポインタ位置算出部201が、請求項1にいう「第2
の位置算出手段」に、ドラッグ終了時点でのマウスポイ
ンタの位置を算出しているマウスポインタ位置算出部2
01が「第3の位置算出手段」に、それぞれ相当する。
また、その時々にマウスポインタ位置算出部201のお
こなっている処理が、請求項2にいう「第1の位置算出
工程」「第2の位置算出工程」および「第3の位置算出
工程」に、それぞれ相当する。
【0042】マウスドラッグ検出部202は、マウスポ
インタ位置算出部201によるマウスポインタの位置の
算出と平行して、入力部200の信号からマウス112
のドラッグが開始または終了されたかどうかを判定す
る。そして、ドラッグの開始または終了を検出した場合
は、その旨の信号をマウスポインタ位置算出部201お
よび後述する時間計測部203に対して出力する。
【0043】なおドラッグの開始は、具体的には、入力
部200の信号を構成するビットのうちマウスボタンの
オン/オフに関するビットがオフからオンになり、かつ
マウス112の縦横の移動距離に関するビットがいずれ
もゼロでない(すなわち、縦および/または横への移動
がおこなわれている)という事実から検出することがで
きる。また逆にドラッグの終了は、マウスボタンのオン
/オフに関するビットがオンからオフになったという事
実から検出することができる。
【0044】時間計測部203は、マウスドラッグ検出
部202からドラッグ開始の信号が入力されたのを契機
としてスタートするタイマであり、あらかじめ定められ
た時間(たとえば0.1秒)を経過すると、所定時間を
経過した旨の信号をマウスポインタ位置算出部201に
対して出力する。そしてその直後にストップし、かつリ
セットする。
【0045】マウスポインタ位置算出部201は、マウ
スドラッグ検出部202および時間計測部203からの
入力によって、入力部200の信号から算出されたマウ
スポインタの位置を異なる機能部に対して出力する。す
なわち、マウスドラッグ検出部202によりドラッグの
開始が検出されたときは、算出結果を後述するドラッグ
方向判定部204、文字選択部205および表示部20
6に対して出力する。マウスドラッグ検出部によりドラ
ッグの終了が検出されたときは、算出結果を後述する文
字選択部205および表示部206に対して出力する。
そして時間計測部203によりドラッグ開始から所定時
間を経過したことが通知されたときは、算出結果を後述
するドラッグ方向判定部204および表示部206に対
して出力する。
【0046】ドラッグ方向判定部204は、マウスポイ
ンタ位置算出部201により算出されたドラッグ開始時
点でのマウスポインタの位置、およびドラッグ開始から
所定時間を経過した時点でのマウスポインタの位置にも
とづいて、表示画面上の文字列の方向に対するマウスポ
インタの移動方向を判定する。
【0047】具体的には、まずドラッグ開始時点でのマ
ウスポインタの位置およびドラッグ開始から所定時間を
経過した時点でのマウスポインタの位置の二点を通る直
線と、文字列と平行な直線(文字が横方向に配置されて
いる場合は、水平線)とのなす角度を算出する。なお一
般に、交差する二直線のなす角度は二種類存在するが、
ここではそれらのうち小さいほうの角度(0以上90以
下のいずれかの数値を取る角度)を、それらの直線のな
す角度とする。
【0048】そして算出された角度が、所定の角度以内
(たとえば5度以内)であったときは、マウスポインタ
の移動方向すなわちドラッグ方向は文字列に対して略平
行であると判定する。逆にこの角度が、所定の角度以上
(たとえば85度以上)であったときは、マウスポイン
タの移動方向すなわちドラッグ方向は文字列に対して略
垂直であると判定する。
【0049】ドラッグ方向判定部204は、上記のよう
にして判定された結果を、文字選択部205に対して出
力する。具体的には、たとえば略平行であるときは「0
1」、略垂直であるときは「10」、略平行でも略垂直
でもないときは「11」の、二つのビットからなる信号
を送信する。
【0050】文字選択部205は、上述のように始点記
憶部205a、終点記憶部205bおよびドラッグ方向
記憶部205cを含む構成である。始点記憶部205a
は、マウスポインタ位置算出部201から入力されたド
ラッグ開始時点でのマウスポインタの位置を記憶する。
終点記憶部205bは、マウスポインタ位置算出部20
1から入力されたドラッグ終了時点でのマウスポインタ
の位置を記憶する。
【0051】またドラッグ方向記憶部205cには、初
期状態では値「00」が格納されており、ドラッグ方向
判定部204から信号が入力されると、その信号の値、
具体的には「01」「10」または「11」のいずれか
の値を記憶する。
【0052】文字選択部205は、終点記憶部205b
にドラッグ終了時点のマウスポインタの位置が格納され
たのを契機として、表示画面上に表示されている文字列
の中の文字を選択する。いずれの文字を選択するかは、
ドラッグ方向記憶部205cに記憶された値によって異
なる。
【0053】ドラッグ方向記憶部205cに記憶された
値が「01」である場合、すなわちドラッグ開始直後の
ドラッグ方向が文字列と略平行であった場合には、表示
画面上で始点記憶部205aに格納された位置に表示さ
れている文字から、終点記憶部205bに格納された位
置に表示されている文字までの文字、言い換えれば、文
字列中でそれら二つの文字にはさまれている文字をすべ
て選択する。なお選択された文字は、後述する表示部2
06により反転表示され、選択されていない他の文字と
区別される。
【0054】図3は、ドラッグ開始直後のドラッグ方向
が文字列と略平行であった場合の、文字選択部205に
よる文字選択がおこなわれた直後の表示画面の一例を示
す説明図である。図3において、ドラッグ開始時のマウ
スポインタの位置は矢印A、またドラッグ終了時のマウ
スポインタの位置は矢印Bにより示されており、矢印A
の下に表示されている文字「範」から矢印Bの下に表示
されている文字「的」までの文字が選択されて反転表示
されている。
【0055】また文字選択部205は、ドラッグ方向記
憶部205cに記憶された値が「10」である場合、す
なわちドラッグ開始直後のドラッグ方向が文字列と略垂
直であった場合には、表示画面上で始点記憶部205a
に格納された位置に表示されている文字の存在する行か
ら、終点記憶部205bに格納された位置に表示されて
いる文字の存在する行までに表示されている行内の文字
をすべて選択する。
【0056】図4は、ドラッグ開始直後のドラッグ方向
が文字列と略垂直であった場合の、文字選択部205に
よる文字選択がおこなわれた直後の表示画面の一例を示
す説明図である。図4において、ドラッグ開始時のマウ
スポインタの位置は矢印A、またドラッグ終了時のマウ
スポインタの位置は矢印Bにより示されており、矢印A
の下の文字「範」の存在する行から、矢印Bの下の文字
「的」の存在する行までに表示されているすべての文字
が選択されて、反転表示されている。
【0057】また文字選択部205は、ドラッグ方向記
憶部205cに記憶された値が「11」である場合、す
なわちドラッグ開始直後のドラッグ方向が文字列と略平
行でも略垂直でもなかった場合には、表示画面上で始点
記憶部205aに格納された位置に表示されている文字
と、終点記憶部205bに格納された位置に表示されて
いる文字とを頂点とする矩形領域内に表示されている文
字をすべて選択する。
【0058】図5は、ドラッグ開始直後のドラッグ方向
が文字列と略平行でも略垂直でもなかった場合の、文字
選択部205による文字選択がおこなわれた直後の表示
画面の一例を示す説明図である。図5において、ドラッ
グ開始時のマウスポインタの位置は矢印A、またドラッ
グ終了時のマウスポインタの位置は矢印Bにより示され
ており、矢印Aの下の文字「範」および矢印Bの下の文
字「的」を向き合う頂点とする長方形内のすべての文字
が選択されて、反転表示されている。
【0059】なお、ドラッグ方向記憶部205cに記憶
された値が初期値「00」のままである場合もある。こ
のような状態は、具体的にはマウスドラッグがきわめて
短時間のうちに終了された場合に起こりうる。すなわ
ち、ドラッグがその開始から所定時間を経過する前に終
了された場合は、終点記憶部205bにマウスポインタ
の位置が格納されて文字選択部205による文字の選択
がおこなわれる時点では、まだドラッグ方向判定部20
4による判定がおこなわれていないために、ドラッグ方
向記憶部205cの値は初期値のままとなってしまう。
【0060】この場合は、値が「01」すなわちドラッ
グ方向が文字列に対して略平行であった場合と同様に、
文字単位の文字選択をおこなうようにしてもよい。ある
いは、この場合のマウス112の移動量は通常それほど
大きくないため、クリックと同視してとくに文字選択の
処理をおこなわないようにしてもよい。
【0061】表示部206は、具体的にはRAM103
やディスプレイ108等により実現され、後述する記憶
部207に記憶されている文字列や、マウス112にと
もなって移動するマウスポインタの表示イメージをRA
M103等の所定の領域に作成して、ディスプレイ10
8上に表示する。
【0062】また表示部206は、文字選択部205に
より選択された文字を画面上で反転表示する。なお最終
的に選択された文字だけでなく、選択途中の文字も反転
表示するようにしてもよい。すなわちドラッグがまだ終
了していない時点で、ドラッグの開始位置、ドラッグ開
始直後のドラッグの方向および現在のマウスポインタの
位置にもとづいて、いまここでドラッグを終了したとし
たら選択されるだろう文字を画面上で反転表示する。
【0063】さらに表示部206は、文字選択部205
による文字選択の直後に、マウスポインタの近傍すなわ
ち選択された文字の近傍に図3の300、図4の400
および図5の500に例示するようなアイコンを表示す
る。そしてこのアイコンにマウスポインタが近づけられ
ると、当該アイコンの近傍にたとえば図6に例示するよ
うなポップアップメニューを表示する。
【0064】このメニューには、選択された文字に対し
ておこなうことのできる処理が列挙されている。操作者
はこのメニューから、たとえば「斜体」という名称のコ
マンドを選択することにより、選択された文字の字体を
斜体に変更することができる。
【0065】記憶部207は、具体的にはハードディス
ク105やフロッピーディスク107等により実現さ
れ、表示部206に表示される文字列を記憶する。ただ
し表示部206に表示される文字列は、必ずしも記憶部
207から読み出されたものでなくてもよい。
【0066】なお上記各部は、画面上の文字列が横方向
に配置されている場合も、縦方向に配置されている場合
も、同様の処理をおこなう。
【0067】また入力部200、マウスポインタ位置算
出部201、マウスドラッグ検出部202、時間計測部
203、ドラッグ方向判定部204、文字選択部20
5、表示部206および記憶部207は、それぞれRO
M102、RAM103またはハードディスク105、
フロッピーディスク107等の記録媒体に記録されたプ
ログラムに記載された命令にしたがってCPU101等
が命令処理を実行することにより、各部の機能を実現す
るものである。
【0068】つぎに、本実施の形態による文書処理装置
の一連の処理について説明する。図7は、本実施の形態
による文書処理装置の文字選択処理の手順を示すフロー
チャートである。
【0069】図7のフローチャートにおいて、まずステ
ップS701で、マウス112からその移動距離や移動
方向等に関する信号が入力しているかどうかを判定す
る。そしてマウス112からの信号が入力しているとき
は(ステップS701肯定)、ステップS702に移行
し、マウス112からの信号が入力していないときは
(ステップS701否定)、本フローチャートによる処
理を終了する。
【0070】ステップS702において、マウス112
からの入力信号にもとづいて、マウスポインタ位置算出
部201によりマウスポインタの表示画面上での位置を
算出する。ついでステップS703において、マウスド
ラッグ検出部203によりマウス112のドラッグが開
始されたかどうかを判定する。
【0071】そして、ドラッグの開始が検出されたとき
は(ステップS703肯定)、ステップS702におい
て算出されたマウスポインタの位置を、ドラッグ方向判
定部204、文字選択部205および表示部206に対
して送出する。さらにステップS705で、表示部20
6によりマウスポインタを新たな位置に表示してから、
ステップS701に移行する。
【0072】またステップS703において、マウスド
ラッグ検出部203によりドラッグの開始が検出されな
かったときは(ステップS703否定)、ステップS7
06において、現在時刻がドラッグの開始から所定時間
を経過した時間かどうかを判定する。具体的には、時間
計測部203から所定時間を経過した旨の信号が入力し
たかどうかを判定する。
【0073】そして、ドラッグ開始から所定時間を経過
した時間であると判定されたときは(ステップS706
肯定)、ステップS707において、ステップS702
において算出されたマウスポインタの位置をドラッグ方
向判定部204および表示部206に対して送出する。
【0074】続くステップS708で、ドラッグ方向判
定部204により、ドラッグ開始直後のドラッグ方向を
判定し、ステップS709においてその判定結果を文字
選択部205に対して送出する。そしてステップS70
5において、表示部206によりマウスポインタを新た
な位置に表示してから、ステップS701に移行する。
【0075】またステップS706において、現在時刻
がドラッグ開始から所定時間を経過した時間でないと判
定されたときは(ステップS706否定)、ステップS
710において、マウスドラッグ検出部203によりマ
ウス112のドラッグが終了されたかどうかを判定す
る。
【0076】そして、ドラッグの終了が検出されたとき
は(ステップS710肯定)、ステップS711におい
て、ステップS702において算出されたマウスポイン
タの位置を文字選択部205および表示部206に対し
て送出する。
【0077】続くステップS712で、ステップS70
4により文字選択部205の始点記憶部205aに格納
された位置、ステップS711により文字選択部205
の終点記憶部205bに格納された位置、およびステッ
プS709により文字選択部205のドラッグ方向記憶
部205cに格納されたドラッグ方向にもとづいて、表
示画面上の文字列から特定の文字を選択する。
【0078】そしてステップS713において、ステッ
プS712で選択された文字を反転表示するともに、そ
の近傍に図3、図4および図5に例示したメニュー用の
アイコンを表示する。さらにステップS705におい
て、表示部206によりマウスポインタを新たな位置に
表示してから、ステップS701に移行する。
【0079】またステップS710において、ドラッグ
の終了が検出されなかったときは(ステップS710否
定)、ステップS714において、マウス112がクリ
ックまたはダブルクリックされたかどうかを判定する。
そしてマウス112がクリックまたはダブルクリックさ
れたと判定されたときは(ステップS714肯定)、ス
テップS715において、マウスボタンの押下位置と押
下回数とに応じた処理をおこなう。この処理は多岐にわ
たるため説明は省略するが、たとえば後述するステップ
S718で表示したメニュー中のある処理がクリックさ
れたときは、ステップS712により選択された文字に
ついて当該処理を実行する。
【0080】そしてステップS716において、ステッ
プS702において算出されたマウスポインタの位置を
表示部206に対して送出し、続くステップS705に
おいて、表示部206によりマウスポインタを新たな位
置に表示してから、ステップS701に移行する。
【0081】またステップS714において、マウス1
12がクリックもダブルクリックもされていないと判定
されたときは(ステップS714否定)、ボタンが押さ
れない状態でマウス112が移動しているかまたは停止
しているかのいずれかである。続くステップS717に
おいて、マウスポインタがステップS713で表示した
アイコンの近傍にあるかどうかを判定し、マウスポイン
タが当該アイコンの近傍にあると判定されたときは(ス
テップS717肯定)、ステップS718において、表
示部206により図6に例示したポップアップメニュー
を表示する。
【0082】そしてステップS716において、ステッ
プS702において算出されたマウスポインタの位置を
表示部206に対して送出し、続くステップS705に
おいて、表示部206によりマウスポインタを新たな位
置に表示してから、ステップS701に移行する。
【0083】またステップS717において、マウスポ
インタがステップS713で表示したアイコンの近傍に
ないと判定されたときは(ステップS717否定)、ス
テップS716において、ステップS702において算
出されたマウスポインタの位置を表示部206に対して
送出し、続くステップS705において、表示部206
によりマウスポインタを新たな位置に表示してから、ス
テップS701に移行する。
【0084】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、ドラッグ開始直後にマウスポインタを文字列に対し
て平行に移動させれば文字単位で、垂直に移動させれば
行単位で、斜めに移動させれば領域単位で、それぞれ文
字が選択されるので、マウスポインタをいったん行指定
のための所定の領域に移動したり、マウスの左ボタンを
押しながら右ボタンを押したりといった煩雑・複雑な操
作をおこなう必要がなく、文書作成の作業効率が向上す
る。また文字選択の直後に、その近傍に当該文字に対し
て実行できる処理のメニューを表示するので、処理対象
を指定してからの処理の指定が円滑におこなえ、文書作
成の作業効率が向上する。
【0085】なお、本実施の形態で説明した文書処理方
法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコ
ンピュータやワークステーション等のコンピュータで実
行することにより実現される。このプログラムは、ハー
ドディスク、フロッピーディスク、CDROM、MO、
DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記
録され、コンピュータによって記録媒体から読み出され
ることによって実行される。またこのプログラムは、上
記記録媒体を介して、インターネット等のネットワーク
を介して配布することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数の文字からなる文字列およびマウスの移動
にともなって移動するマウスポインタを表示画面上に表
示する文書処理装置において、前検出手段が、記マウス
のドラッグが開始または終了されたことを検出し、第1
の位置算出手段が、前記検出手段によりマウスのドラッ
グが開始されたことが検出された時点での前記マウスポ
インタの表示画面上での位置を算出し、第2の位置算出
手段が、前記検出手段によりマウスのドラッグが開始さ
れたことが検出された時点から所定時間を経過した時点
での前記マウスポインタの表示画面上での位置を算出
し、第3の位置算出手段が、前記検出手段によりマウス
のドラッグが終了されたことが検出された時点での前記
マウスポインタの表示画面上での位置を算出し、ドラッ
グ方向判定手段が、前記第1の位置算出手段により算出
された位置および前記第2の位置算出手段により算出さ
れた位置にもとづいて、前記文字列の方向に対する前記
マウスポインタの移動方向を判定し、文字選択手段が、
前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウスポイ
ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行であ
った場合に、前記第1の位置算出手段により算出された
位置に表示されている文字から前記第3の位置算出手段
により算出された位置に表示されている文字までに表示
されている文字列を選択し、前記ドラッグ方向判定手段
により判定されたマウスポインタの移動方向が前記文字
列の方向に対して略垂直であった場合に、前記第1の位
置算出手段により算出された位置に表示されている文字
の存在する行から前記第3の位置算出手段により算出さ
れた位置に表示されている文字の存在する行までに表示
されている文字を選択し、前記ドラッグ方向判定手段に
より判定されたマウスポインタの移動方向が前記文字列
の方向に対して略平行でも略垂直でもなかった場合に、
前記第1の位置算出手段により算出された位置に表示さ
れている文字および前記第3の位置算出手段により算出
された位置に表示されている文字を頂点とする矩形領域
内に表示されている文字を選択するため、ドラッグ開始
直後にマウスポインタを文字列方向に対して垂直に移動
させることにより、行単位で文字が選択されるととも
に、ドラッグ開始直後にマウスポインタを文字列方向に
対して斜めに移動させることにより、領域単位で文字が
選択され、これによって、簡易かつ直感的な操作で文字
を選択することができ、文書作成の作業効率を向上させ
ることが可能な文書処理方法が得られるという効果を奏
する。
【0087】また、請求項2の発明によれば、複数の文
字からなる文字列およびマウスの移動にともなって移動
するマウスポインタを表示画面上に表示する文書処理方
法において、検出工程が、前記マウスのドラッグが開始
または終了されたことを検出し、第1の位置算出工程
が、前記検出工程によりマウスのドラッグが開始された
ことが検出された時点での前記マウスポインタの表示画
面上での位置を算出し、第2の位置算出工程が、前記検
出工程によりマウスのドラッグが開始されたことが検出
された時点から所定時間を経過した時点での前記マウス
ポインタの表示画面上での位置を算出し、第3の位置算
出工程が、前記検出工程によりマウスのドラッグが終了
されたことが検出された時点での前記マウスポインタの
表示画面上での位置を算出し、ドラッグ方向判定工程
が、前記第1の位置算出工程により算出された位置およ
び前記第2の位置算出工程により算出された位置にもと
づいて、前記文字列の方向に対する前記マウスポインタ
の移動方向を判定し、文字選択工程が、前記ドラッグ方
向判定工程により判定されたマウスポインタの移動方向
が前記文字列の方向に対して略平行であった場合に、前
記第1の位置算出工程により算出された位置に表示され
ている文字から前記第3の位置算出工程により算出され
た位置に表示されている文字までに表示されている文字
列を選択し、前記ドラッグ方向判定工程により判定され
たマウスポインタの移動方向が前記文字列の方向に対し
て略垂直であった場合に、前記第1の位置算出工程によ
り算出された位置に表示されている文字の存在する行か
ら前記第3の位置算出工程により算出された位置に表示
されている文字の存在する行までに表示されている文字
を選択し、前記ドラッグ方向判定工程により判定された
マウスポインタの移動方向が前記文字列の方向に対して
略平行でも略垂直でもなかった場合に、前記第1の位置
算出工程により算出された位置に表示されている文字お
よび前記第3の位置算出工程により算出された位置に表
示されている文字を頂点とする矩形領域内に表示されて
いる文字を選択するため、ドラッグ開始直後にマウスポ
インタを文字列方向に対して垂直に移動させることによ
り、行単位で文字が選択されるとともに、ドラッグ開始
直後にマウスポインタを文字列方向に対して斜めに移動
させることにより、領域単位で文字が選択され、これに
よって、簡易かつ直感的な操作で文字を選択することが
でき、文書作成の作業効率を向上させることが可能な文
書処理方法が得られるという効果を奏する。
【0088】また、請求項3の発明によれば、請求項2
に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
ムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可
能となり、これによって、請求項2をコンピュータによ
って実現することが可能な記録媒体が得られるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による文書処理装置のハードウエ
ア構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態による文書処理装置の構成を機能
的に示すブロック図である。
【図3】本実施の形態による文字選択部205が文字選
択をおこなった直後の表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図4】本実施の形態による文字選択部205が文字選
択をおこなった直後の表示画面の他の一例を示す説明図
である。
【図5】本実施の形態による文字選択部205が文字選
択をおこなった直後の表示画面の他の一例を示す説明図
である。
【図6】本実施の形態による表示部206が表示するメ
ニューの一例を示す説明図である。
【図7】本実施の形態による文書処理装置の文字選択処
理の手順を示すフローチャートである
【図8】従来技術において文字列の一部が選択されたと
きの表示画面の一例を示す説明図である。
【図9】従来技術において文字列の一部が選択されたと
きの表示画面の他の一例を示す説明図である。
【図10】従来技術において文字列の一部が選択された
ときの表示画面の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 バス 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 HDD 105 HD 106 FDD 107 FD 108 ディスプレイ 109 I/F 110 通信回線 111 キーボード 112 マウス 113 スキャナ 114 プリンタ 115 CDROM 116 CDROMドライブ 200 入力部 201 マウスポインタ位置算出部 202 マウスドラッグ検出部 203 時間計測部 204 ドラッグ方向判定部 205 文字選択部 205a 始点記憶部 205b 終点記憶部 205c ドラッグ方向記憶部 206 表示部 207 記憶部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の文字からなる文字列およびマウス
    の移動にともなって移動するマウスポインタを表示画面
    上に表示する文書処理装置において、 前記マウスのドラッグが開始または終了されたことを検
    出する検出手段と、 前記検出手段によりマウスのドラッグが開始されたこと
    が検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上
    での位置を算出する第1の位置算出手段と、 前記検出手段によりマウスのドラッグが開始されたこと
    が検出された時点から所定時間を経過した時点での前記
    マウスポインタの表示画面上での位置を算出する第2の
    位置算出手段と、 前記検出手段によりマウスのドラッグが終了されたこと
    が検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上
    での位置を算出する第3の位置算出手段と、 前記第1の位置算出手段により算出された位置および前
    記第2の位置算出手段により算出された位置にもとづい
    て、前記文字列の方向に対する前記マウスポインタの移
    動方向を判定するドラッグ方向判定手段と、 前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行であ
    った場合に、前記第1の位置算出手段により算出された
    位置に表示されている文字から前記第3の位置算出手段
    により算出された位置に表示されている文字までに表示
    されている文字列を選択し、 前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略垂直であ
    った場合に、前記第1の位置算出手段により算出された
    位置に表示されている文字の存在する行から前記第3の
    位置算出手段により算出された位置に表示されている文
    字の存在する行までに表示されている文字を選択し、 前記ドラッグ方向判定手段により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行でも
    略垂直でもなかった場合に、前記第1の位置算出手段に
    より算出された位置に表示されている文字および前記第
    3の位置算出手段により算出された位置に表示されてい
    る文字を頂点とする矩形領域内に表示されている文字を
    選択する文字選択手段と、 を備えたことを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の文字からなる文字列およびマウス
    の移動にともなって移動するマウスポインタを表示画面
    上に表示する文書処理方法において、 前記マウスのドラッグが開始または終了されたことを検
    出する検出工程と、 前記検出工程によりマウスのドラッグが開始されたこと
    が検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上
    での位置を算出する第1の位置算出工程と、 前記検出工程によりマウスのドラッグが開始されたこと
    が検出された時点から所定時間を経過した時点での前記
    マウスポインタの表示画面上での位置を算出する第2の
    位置算出工程と、 前記検出工程によりマウスのドラッグが終了されたこと
    が検出された時点での前記マウスポインタの表示画面上
    での位置を算出する第3の位置算出工程と、 前記第1の位置算出工程により算出された位置および前
    記第2の位置算出工程により算出された位置にもとづい
    て、前記文字列の方向に対する前記マウスポインタの移
    動方向を判定するドラッグ方向判定工程と、 前記ドラッグ方向判定工程により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行であ
    った場合に、前記第1の位置算出工程により算出された
    位置に表示されている文字から前記第3の位置算出工程
    により算出された位置に表示されている文字までに表示
    されている文字列を選択し、 前記ドラッグ方向判定工程により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略垂直であ
    った場合に、前記第1の位置算出工程により算出された
    位置に表示されている文字の存在する行から前記第3の
    位置算出工程により算出された位置に表示されている文
    字の存在する行までに表示されている文字を選択し、 前記ドラッグ方向判定工程により判定されたマウスポイ
    ンタの移動方向が前記文字列の方向に対して略平行でも
    略垂直でもなかった場合に、前記第1の位置算出工程に
    より算出された位置に表示されている文字および前記第
    3の位置算出工程により算出された位置に表示されてい
    る文字を頂点とする矩形領域内に表示されている文字を
    選択する文字選択工程と、 を含んだことを特徴とする文書処理方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載された方法をコンピ
    ュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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