JP4343965B2 - 慣性センサ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車や航空機、携帯機器等の装置に搭載され、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる3軸の加速度を検出する半導体加速度センサや、ジャイロスコープ等の慣性センサに関する。
従来の半導体加速度センサは、支持基板と、該支持基板上に埋込み酸化膜を挟んで形成されたシリコン薄膜層とを有するSOI(Silicon On Insulator)基板で形成され、4つの側壁からなる矩形の外枠と、外枠の内部にスリットを介して配置されたコア部と4つの付帯錘からなる重錘部と、外枠の各側壁と重錘部とをそれぞれ接続して十字状に配置され、シリコン薄膜層により形成された可撓部と、外枠の側壁からスリットを跨いで重錘部上に延在し、シリコン薄膜層により形成された矩形の第1の突片と、この第1の突片の裏面と埋込み酸化膜の厚さに相当する間隔で対向する底面を有し、重錘部上に形成された矩形の第1の凹所と、重錘部からスリットを跨いで外枠の側壁上に延在し、シリコン薄膜層により形成された矩形の第2の係止片と、この第2の係止片の裏面と埋込み酸化膜の厚さに相当する間隔で対向する底面を有し、外枠の側壁上に形成された第2の凹所と、可撓部の両側縁の一部に埋込み酸化膜の厚さに相当する間隔対向する重錘部の付帯錘に形成されたストッパ部とを備え、第1の突片と第1の凹所とを可撓部の両側の付帯錘の中央部にそれぞれ配置すると共に、第2の突片と第2の凹所とを付帯錘の隅部にそれぞれ配置し、重錘部の表裏方向(Z軸方向)の変位を制限して半導体加速度センサの耐衝撃性を向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−294230号公報(主に第12頁段落0044−0048、第15頁段落0064、第19図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、SOI基板により形成された外枠の側壁から延在させた矩形の第1の突片とこれに対向する底面を有する矩形の第1の凹所、および重錘部から延在させた矩形の第2の係止片とこれに対向する底面を有する矩形の第2の凹所により重錘部の変位を制限しているため、過大な外力、例えば半導体加速度センサを搭載した携帯機器が落下して床面に衝突したときに生ずる8000G以上の衝撃力によりZ軸周りに重錘部がX−Y平面と平行に変位し、第2の突片の先端が第2の凹所の側面に衝突したときは、第2の突片が矩形形状に形成され、その付根部が90度に形成されているので、付根部に応力集中が生じ、第2の突片が破損して可撓部に過大な変形が生じ、可撓部が破損して加速度の検出が不可能になる場合があるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、過大な衝撃力による慣性センサの破損を防止する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、支持基板と、前記支持基板上に絶縁膜を挟んで形成されたシリコン薄膜層とを有するSOI基板で形成された矩形の外枠と、前記外枠の内部に前記外枠と離間して配置され、前記SOI基板で形成された重錘部と、前記外枠の各側壁と前記重錘部とをそれぞれ接続して十字状に配置され、前記シリコン薄膜層により形成された可撓部と、を備えた慣性センサにおいて、前記外枠の側壁から前記重錘部上に延在し、前記側壁のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された第1の係止片と、前記第1の係止片の裏面と対向する底面を有し、前記重錘部の前記シリコン薄膜層および前記絶縁層を除去して形成された第1の凹部と、前記重錘部から前記外枠の側壁上に延在し、前記重錘部のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された第2の係止片と、該第2の係止片の裏面と対向する底面を有し、前記外枠の側壁の前記シリコン薄膜層および前記絶縁層を除去して形成された第2の凹部と、前記外枠の側壁から前記重錘部との間に延在し、前記側壁のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された突出片とを設け、前記第1の係止片と前記突出片とを、前記第2の凹部の両側に、それぞれ隣接させて配置すると共に、前記第2の係止片を、前記第2の凹部の側面との間に隙間を介して配置してストッパ機構を形成し、前記ストッパ機構を、前記可撓部の両側にそれぞれ設けたことを特徴とする。
これにより、本発明は、過大な衝撃力が加わったときの重錘部のZ軸周りの変位による可撓部の過大な変形を、第2の係止片の先端が第2の凹部の側面を押圧することにより制限することができ、可撓部の破損による慣性センサの破損を防止することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による慣性センサの実施例について説明する。
図1は実施例1の半導体加速度センサの上面を示す説明図、図2は実施例1の半導体加速度センサの下面を示す説明図、図3は図1のA部を示す斜視図、図4は実施例1の半導体加速度センサの上面を示す部分拡大図、図5は図4のB−B断面線に沿った断面を示す説明図、図6は図4のC−C断面線に沿った断面を示す説明図、図7は実施例1の半導体加速度センサの製造方法を示す説明図である。
なお、図7は図1の断面線D−Dに沿った断面で示してある。
図1、図2において、1は慣性センサとしての半導体加速度センサである。本実施例の半導体加速度センサ1は、シリコン(Si)からなる500μm程度の厚さの支持基板2に、酸化シリコン(SiO)からなる1μm程度の厚さの絶縁膜としての埋込み酸化膜3(図3等に網掛けで示す。)を挟んで単結晶シリコンからなる10μm程度の厚さのシリコン薄膜層4が形成されたSOI基板5(図7参照)を用いて複数同時に形成され、その後に個片に分割して形成される。
6はSOI基板5で形成された外枠であり、4つの側壁6aを矩形(本実施例では正方形)状に配置して一体に形成された枠体である。
7はSOI基板5で形成された重錘部であり、外枠6の内部にスリット8を介して配置された矩形(本実施例では正方形)の錘であって、中央に位置する矩形のコア部7aと、その4つの隅部にそれぞれ一体に設けられた矩形の付帯錘7bとで構成されている。
9はシリコン薄膜層4で形成された可撓部であり、外枠6の各側壁6aの中央部と、重錘部7のコア部7aの各辺の中央部とを接続する可撓性を有する梁部材であって、隣合う付帯錘7bを分離する重錘部7の分離溝10の幅より狭い幅に形成されて十字状に配置されており、重錘部7を揺動可能に支持している。
また、可撓部7には、加速度を検出するためのブリッジ回路を形成する複数の図示しないピエゾ素子等の測定素子が形成されている。
図3、図4において、12はシリコン薄膜層4で形成された第1の係止片であり、外枠6の側壁6aからスリット8を跨いで重錘部7の付帯錘7b上に延在して形成された突起であって、側壁6aのシリコン薄膜層4との付根部から先端に向かって縮小する台形状(本実施例では等脚台形)に形成されている。
13は第1の凹部であり、重錘部7の付帯錘7b上に形成され、第1の係止片12の裏面と間隔K(図5参照)で離間して対向する底面13aを有しており、第1の係止片12の裏面を押圧して、重錘部7のZ方向(図1において、紙面鉛直方向の手前方向)の動きを制限する。
また、第1の凹部13の側面13bは、台形状の第1の係止片12の外周形状に隙間S(図4参照)を介して沿う台形状に形成されている。
15はシリコン薄膜層4で形成された第2の係止片であり、重錘部7の付帯錘7bからスリット8を跨いで外枠6の側壁6a上に延在して形成された突起であって、付帯錘7bのシリコン薄膜層4との付根部から先端に向かって縮小する台形状(本実施例では等脚台形)に形成されている。
16は第2の凹部であり、外枠6の側壁6a上に形成され、第2の係止片15の裏面と間隔K(図6参照)で離間して対向する底面16aを有しており、第2の係止片15の裏面により押圧されて、重錘部7の反Z方向(図1において、紙面鉛直方向の奥行方向)の動きを制限する。
また、第2の凹部16の側面16bは、台形状の第2の係止片15の外周形状に隙間S(図4参照)を介して沿う台形状に形成されている。
18はシリコン薄膜層4で形成された突出片であり、外枠6の側壁6aからスリット8上に重錘部7の付帯錘7bに達しない長さで突出し、側壁6aのシリコン薄膜層4との付根部から先端に向かって縮小する台形状に形成されている。
本実施例の間隔Kは、SOI基板5の埋込み酸化膜3の厚さに相当する長さに形成される。
また、隙間Sは、5000G程度の衝撃力により重錘部7がZ軸周りに変位したときに、第2の係止片15の先端と第2の凹部16の側面16bとが接触する程度に形成されている。5000G程度の衝撃力による可撓部9の変形では、可撓部9に破損が生じることはないからである。
上記の第1の係止片12と突出片18とは、図1、図4に示すように、外枠6の側壁6aに形成された第2の凹部16の両側にそれぞれ隣接させて配置され、第2の係止片15を、その裏面を第2の凹部16の底面16aに間隔Kを介して対向させ、かつ第2の凹部16の側面16bとの間に隙間Sを介して配置すると共に、第1の係止片12を、その裏面を重錘部7の付帯錘17bに形成された第1の凹部13の底面13aに間隔Kを介して対向させ、かつ第1の凹部13の側面13bとの間に隙間Sを介して配置して、本実施例のストッパ機構を形成し、このストッパ機構を可撓部9の両側にそれぞれ配置して、図1に示す本実施例の半導体加速度センサ1を形成する。
以下に、図7を用い、Pで示す工程に従って本実施例の半導体加速度センサの製造方法について説明する。
P1、シリコン薄膜層4に測定素子等を形成したSOI基板5を準備し、支持基板2の裏面上に熱酸化法によりシリコン酸化膜21を形成し、そのシリコン酸化膜21上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりシリコン窒化膜22を形成する。
P2、フォトリソグラフィによりシリコン窒化膜22上にスリット8および分離溝10の形成領域を露出させた図示しないレジストマスクを形成し、これをマスクとして、プラズマエッチング等の異方性エッチングにより、シリコン窒化膜22、シリコン酸化膜21および支持基板2をエッチングして、埋込み酸化膜3を露出させ、後にスリット8および分離溝10の一部となる掘込溝23を形成する。
P3、工程P2で形成したレジストマスクを除去し、フォトリソグラフィによりシリコン薄膜層4上に、第1の係止部12と第2の係止部15と突出片18の形成領域を除くスリット8の形成領域、および可撓部9の形成領域を除く分離溝10の形成領域、並びに第1の係止部12と第1の凹部13との隙間S、および第2の係止部15と第2の凹部16との隙間Sの形成領域を露出させたレジストマスク25を形成し、これをマスクとして、プラズマエッチング等の異方性エッチングにより、シリコン薄膜層4をエッチングして、埋込み酸化膜3を露出させ、後にスリット8および分離溝10、隙間Sの一部となる掘込溝26を形成する。
P4、工程P3で形成したレジストマスク25を除去し、フッ酸(HF)によるウェットエッチングにより酸化シリコンを選択的にエッチングして露出している埋込み酸化膜3並びに、第1の係止部12と第1の凹部13とのオーバラップ部および第2の係止部15と第2の凹部16とのオーバラップ部の埋込み酸化膜3を除去すると共に、支持基板2の裏面のシリコン窒化膜22とシリコン酸化膜21とを除去する。
これにより、第1の係止部12と第1の凹部13との間隔Kおよび隙間S、並びに第2の係止部15と第2の凹部16との間隔Kおよび隙間Sが形成され、その後に半導体加速度センサ1の単位で個片に分割して本実施例の半導体加速度センサ1が製造され、図示しない基板等に外枠6の裏面を接着剤により貼付して用いられる。
このようにして製造された半導体加速度センサ1は、そのストッパ機構が十字状に配置された可撓部9の両側にそれぞれ配置されているので、比較的大きな衝撃力により重錘部7がZ方向に変位したときに、第1の凹部13の底面13aが第1の係止片12を押圧して可撓部9の過大な変形を制限し、重錘部7が反Z方向に変位したときに、第2の係止片15が第2の凹部16の底面16aを押圧して可撓部9の過大な変形を制限するので、Z軸方向の衝撃力により可撓部9が破損することはない。
また、比較的大きな衝撃力により重錘部7がX軸方向またはY軸方向に変位したときに、第1の凹部13の底面13aが第1の係止片12を押圧し、重錘部7の反対側にある第2の係止片15が第2の凹部16の底面16aを押圧して可撓部9の過大な変形を制限するので、X軸方向またはY軸方向の衝撃力により可撓部9が破損することはない。
更に、本実施例の第1の係止片12および第2の係止片15は、台形状に形成されているので、第1および第2の係止片12、15の付根部の強度を確保することができる。
前記の比較的大きな衝撃力により重錘部7がZ方向に変位して、第1の凹部13の底面13aが第1の係止片12を押圧したときに、第2の係止片15と第2の凹部16の間のオーバラップ部の間隔が埋込み酸化膜3の厚さの略2倍に広がり(反Z方向の場合も同様)、比較的大きな衝撃力により重錘部7がX軸方向またはY軸方向に変位して、第1の凹部13が第1の係止片12を押圧し、重錘部7の反対側にある第2の係止片15が第2の凹部16を押圧したときは、それぞれの反対側にある係止片と凹部とのオーバラップ部の間隔が埋込み酸化膜3の厚さの略2倍に広がる場合があり、その広がったオーバラップ部の間隔に塵芥等が侵入すると重錘部の動きが阻害され、加速度の検出が不可能になる場合があるが、本実施例の第1の係止片12および第2の係止片15は、台形状に形成されているので、第1および第2の係止片12、15と、第1および第2の凹部13、16とのそれぞれのオーバラップ部の面積が、矩形の場合に較べて小さくなり、各軸方向の衝撃力によりオーバラップ部の間隔が広がったとしても、塵芥等が侵入する可能性を低減することができる。
このことは、SOI基板5を用いて形成される半導体加速度センサ1の場合に、特に有効である。
本実施例の半導体加速度センサ1に過大な衝撃力が加わり、重錘部7がZ軸周りに変位した場合は、第2の係止片15の先端が第2の凹部16の側面16bを押圧して可撓部9の過大な変形を制限するので、可撓部9が破損することはなく、第2の係止片15が台形状に形成され、その付根部が鈍角に形成されているので、付根部の応力集中が緩和され、第2の係止片15が破損することもない。
また、第2の係止片15の、第1の係止片12の反対側に第2の凹部16に隣接して突出片18が設けられているので、過大な衝撃力が加わって、第2の係止片15の先端が第2の凹部16よりスリット8側に移動したとしても、第2の係止片15の先端を突出片18の側面、または第1の係止片12の側面で係止することができ、可撓部9の過大な変形を抑制して可撓部9の破損を防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、第1の係止片と突出片とを、第2の凹部の両側にそれぞれ隣接させて配置すると共に、第2の係止片を、第2の凹部の側面との間に隙間Sを介して配置したストッパ機構を、可撓部の両側にそれぞれ設けたことによって、過大な衝撃力が加わったときの重錘部のZ軸周りの変位による可撓部の過大な変形を、第2の係止片の先端が第2の凹部の側面を押圧することにより制限することができ、可撓部の破損による半導体加速度センサの破損を防止することができる。
また、第1の係止片と第2の係止片と突出片とを、それぞれ先端に向かって縮小する台形状に形成したことによって、過大な衝撃力により第2の係止片の先端が第2の凹部の側面を押圧したときの第2の係止片15の付根部の応力集中を緩和して、第2の係止片15の破損を防止することができると共に、第1および第2の係止片と、第1および第2の凹部とのそれぞれのオーバラップ部の面積を縮小して、オーバラップ部への塵芥等の侵入を抑制することができる。
更に、第1および第2の係止片と、第1および第2の凹部との間の間隔Kを、埋込み酸化膜の厚さに相当する間隔としたことによって、埋込み酸化膜の厚さにより間隔Kを容易に調整することができる。
図8は実施例2のストッパ機構の上面を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の第1の係止片12の第1の凹部13とのオーバラップ部、および第2の係止片15の第2の凹部16とのオーバラップ部には、それぞれの厚さ方向、つまりシリコン薄膜層4の厚さ方向に貫通する貫通穴31が設けられている。
また、本実施例の第1の係止片12と、第2の係止片15と、突出片18とのそれぞれの付根部(図8に矢印Rを付して示した部位)には、シリコン薄膜層4により形成された湾曲部としてのフィレットRが設けられている。
このような、貫通穴31およびフィレットRは、上記実施例1の工程P3においてシリコン薄膜層4に掘込溝26を形成するときに、同時に形成するようにする。
上記のように、本実施例では、第1の係止片の第1の凹部とのオーバラップ部、および第2の係止片の第2の凹部とのオーバラップ部に、貫通穴を設けたことによって、上記実施例1の工程P4におけるオーバラップ部の埋込み酸化膜の除去をより迅速に行うことができ、半導体加速度センサの製造効率を向上させることができる。
また、第1の係止片と、第2の係止片と、突出片とのそれぞれの付根部にフィレットRを設けたことによって、過大な衝撃力が加わったときの重錘部のZ軸周りの変位による第2の係止片や第1の係止片、突出片の付根部の応力集中を更に緩和することができる。
なお、上記各実施例においては、慣性センサは半導体加速度センサであるとして説明したが、慣性センサは前記に限らず、搭載される装置自体の回転に伴う角速度を検出するジャイロスコープ等であってもよい。
実施例1の半導体加速度センサの上面を示す説明図 実施例1の半導体加速度センサの下面を示す説明図 図1のA部を示す斜視図 実施例1の半導体加速度センサの上面を示す部分拡大図 図4のB−B断面線に沿った断面を示す説明図 図4のC−C断面線に沿った断面を示す説明図 実施例1の半導体加速度センサの製造方法を示す説明図 実施例2のストッパ機構の上面を示す説明図
符号の説明
1 半導体加速度センサ
2 支持基板
3 埋込み酸化膜
4 シリコン薄膜層
6 外枠
6a 側壁
7 重錘部
7a コア部
7b 付帯錘
8 スリット
9 可撓部
10 分離溝
12 第1の係止片
13 第1の凹部
13a、16a 底面
13b、16b 側面
15 第2の係止片
16 第2の凹部
18 突出片
21 シリコン酸化膜
22 シリコン窒化膜
23、26 掘込溝
25 レジストマスク
31 貫通穴

Claims (4)

  1. 支持基板と、前記支持基板上に絶縁膜を挟んで形成されたシリコン薄膜層とを有するSOI基板で形成された矩形の外枠と、
    前記外枠の内部に前記外枠と離間して配置され、前記SOI基板で形成された重錘部と、
    前記外枠の各側壁と前記重錘部とをそれぞれ接続して十字状に配置され、前記シリコン薄膜層により形成された可撓部と、を備えた慣性センサにおいて、
    前記外枠の側壁から前記重錘部上に延在し、前記側壁のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された第1の係止片と、
    前記第1の係止片の裏面と対向する底面を有し、前記重錘部の前記シリコン薄膜層および前記絶縁層を除去して形成された第1の凹部と、
    前記重錘部から前記外枠の側壁上に延在し、前記重錘部のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された第2の係止片と、
    該第2の係止片の裏面と対向する底面を有し、前記外枠の側壁の前記シリコン薄膜層および前記絶縁層を除去して形成された第2の凹部と、
    前記外枠の側壁から前記重錘部との間に延在し、前記側壁のシリコン薄膜層により先端に向かって縮小する台形状に形成された突出片とを設け、
    前記第1の係止片と前記突出片とを、前記第2の凹部の両側に、それぞれ隣接させて配置すると共に、前記第2の係止片を、前記第2の凹部の側面との間に隙間を介して配置してストッパ機構を形成し、
    前記ストッパ機構を、前記可撓部の両側にそれぞれ設けたことを特徴とする慣性センサ。
  2. 請求項1において、
    前記第1の係止片の、前記第1の凹部とのオーバラップ部、および前記第2の係止片の、前記第2の凹部とのオーバラップ部に、それぞれ厚さ方向に貫通する貫通穴を設けたことを特徴とする慣性センサ。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1の係止片と、前記第2の係止片と、突出片とのそれぞれの付根部に湾曲部を設けたことを特徴とする慣性センサ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか一項において、
    前記第1の係止片の裏面と前記第1の凹部の底面との間隔、および前記第1の係止片の裏面と前記第1の凹部の底面との間隔を、前記絶縁膜の厚さに相当する間隔としたことを特徴とする慣性センサ。
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