JP6061064B2 - ジャイロセンサー、および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ジャイロセンサー、および電子機器に関する。
近年、例えばシリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて角速度を検出する角速度センサー(ジャイロセンサー)が開発されている。ジャイロセンサーは、例えば、デジタルスチルカメラ(DSC)の手ぶれ補正機能などの用途が急速に広がりつつあり、多軸の感度を持つ小型なものが要求されている。
例えば特許文献1には、同一の基板上に、X軸に感度を持つ角速度センサーと、Y軸に感度を持つ角速度センサーと、Z軸に感度を持つ角速度センサーと、を形成することが開示されている。
特開2007−322295号公報
しかしながら、特許文献1では、隣り合う角速度センサーにおいて、一方の角速度センサーの駆動方向と、他方の角速度センサーのコリオリ力による変位方向とが、同じものがある。例えば、特許文献1の図1において、第1角速度センサーと第2角速度センサーは異なる2つの直交する駆動方向を備えており、少なくともどちらか一方の駆動振動が第3角速度センサーのコリオリ検出に影響を及ぼす。これは軸間の機械的なクロストークを引き起こすことになる。そのため、一方の角速度センサーの駆動振動が、他方の角速度センサーのコリオリ力による変位に影響を及ぼすことがあった。これにより、他方の角速度センサーのノイズ特性が悪化し、高精度の検出が行えなくなることがあった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができるジャイロセンサーを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記ジャイロセンサーを有する電子機器を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係るジャイロセンサーは、
基板と、
前記基板上に配置されている、第1機能素子、第2機能素子、および第3機能素子と、を含み、
前記第1機能素子は、
第1軸の方向に振動する第1振動体と、
前記第1振動体に支持され、前記第1軸と直交する第2軸を軸とする角速度に応じて、前記第1軸および前記第2軸と直交する第3軸の方向に変位する第1可動体と、
前記第1可動体に設けられている第1可動電極部と、
前記基板に固定され、前記第1可動電極部と対向して設けられている第1固定電極部と、
を有し、
前記第2機能素子は、
前記第2軸の方向に振動する第2振動体と、
前記第2振動体に支持され、前記第1軸を軸とする角速度に応じて、前記第3軸の方向に変位する第2可動体と、
前記第2可動体に設けられている第2可動電極部と、
前記基板に固定され、前記第2可動電極部と対向して設けられている第2固定電極部と、
を有し、
前記第3機能素子は、
前記第1軸の方向または前記第2軸の方向に振動する第3振動体と、
前記第3振動体に支持され、前記第3軸を軸とする角速度に応じて、前記第3振動体の振動方向および前記第3軸の方向と直交する方向に変位する第3可動体と、
前記第3可動体に設けられている第3可動電極部と、
前記基板に固定され、前記第3可動電極部と対向して設けられている第3固定電極部と、
を有し、
前記第1機能素子、前記第2機能素子、および前記第3機能素子のうちの隣り合う機能素子において、
一方の機能素子の振動体の振動方向と、他方の機能素子の可動体の変位方向とは、異なり、
一方の機能素子の可動体の変位方向と、他方の機能素子の振動体の振動方向とは、異なる。
本適用例に係るジャイロセンサーは、
基板と、
前記基板上に配置されている、第1機能素子、第2機能素子、および第3機能素子と、を含み、
前記第1機能素子は、
第1軸の方向に振動する第1振動体と、
前記第1振動体に支持され、前記第1軸と直交する第2軸を軸とする角速度に応じて、前記第1軸および前記第2軸と直交する第3軸の方向に変位する第1可動体と、
を有し、
前記第2機能素子は、
前記第2軸の方向に振動する第2振動体と、
前記第2振動体に支持され、前記第1軸を軸とする角速度に応じて、前記第3軸の方向に変位する第2可動体と、
を有し、
前記第3機能素子は、
前記第1軸の方向または前記第2軸の方向に振動する第3振動体と、
前記第3振動体に支持され、前記第3軸を軸とする角速度に応じて、前記第3振動体の振動方向および前記第3軸の方向と直交する方向に変位する第3可動体と、
を有し、
前記第1機能素子、前記第2機能素子、および前記第3機能素子のうちの隣り合う機能素子において、
一方の機能素子の振動体の振動方向と、他方の機能素子の可動体の変位方向とは、方向が異なり、
一方の機能素子の可動体の変位方向と、他方の機能素子の振動体の振動方向とは、方向が異なる。
このようなジャイロセンサーによれば、第3振動体が第1軸の方向に振動する場合は、第2振動体が第2軸の方向に振動する第2機能素子と、コリオリ力によって第3可動体が第2軸の方向に振動する第3機能素子と、の間に、第1機能素子が設けられている。そのため、第2機能素子と第3機能素子との間の距離を大きくすることができ、かつ小型化を図ることができる。これにより、第2振動体の振動が、基板を介して、第3可動体のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを抑制できる。その結果、このようなジャイロセンサーは、ノイズ特性が悪化することを抑制でき、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。また、第3振動体が第2軸の方向に振動する場合は、第1振動体が第1軸の方向に振動する第1機能素子と、コリオリ力によって第3可動体が第1軸の方向に振動する第3機能素子と、の間に、第2機能素子が設けられている。そのため、このようなジャイロセンサーは、第3振動体が第1軸の方向に振動する場合と同様に、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
[適用例2]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1機能素子、前記第2機能素子、および前記第3機能素子は、前記基板上に直線状に並んでいてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
[適用例3]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記基板には、第1凹部、第2凹部、および第3凹部が設けられ、
前記第1凹部上に、前記第1振動体および前記第1可動体が設けられ、
前記第2凹部上に、前記第2振動体および前記第2可動体が設けられ、
前記第3凹部上に、前記第3振動体および前記第3可動体が設けられていてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第3振動体が第1軸の方向に振動する場合は、平面視において、第2機能素子と第3機能素子との間には、第1凹部が設けられている。そのため、第2振動体の振動が、基板を介して、第3可動体のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。また、第3振動体が第2軸の方向に振動する場合は、平面視において、第1機能素子と第3機能素子との間には、第2凹部が設けられている。そのため、第1振動体の振動が、基板を介して、第3可動体のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
[適用例4]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記基板には、溝部が設けられ、
前記溝部は、平面視において、前記一方の機能素子と前記他方の機能素子との間に設けられていてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第3振動体が第1軸の方向に振動する場合は、平面視において、第2機能素子と第3機能素子との間には、溝部が設けられている。そのため、第2振動体の振動が、基板を伝わって、第3可動体のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。また、第3振動体が第2軸の方向に振動する場合は、平面視において、第1機能素子と第3機能素子との間には、溝部が設けられている。そのため、第1振動体の振動が、基板を伝わって、第3可動体のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
[適用例5]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第3軸の方向は、前記基板の厚さ方向と同じであってもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第1振動体、第2振動体、および第3振動体の振動方向は、第1軸の方向または第2軸の方向である。そのため、可動駆動電極部および固定駆動電極部を、例えば、同一のシリコン基板をフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術でパターニングすることによって形成することができる。これにより、可動駆動電極部と固定駆動電極部との間の空隙を、低コストでかつ高精度に形成することができる。
[適用例6]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記基板の材質は、ガラスであり、
前記第1振動体、前記第1可動体、前記第2振動体、前記第2可動体、前記第3振動体、および前記第3可動体の材質は、シリコンであってもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、振動体および可動体と一体に設けられている固定部の材質をシリコンとすることができ、固定部と基板とを陽極接合によって接合することができる。
[適用例7]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第3振動体は、前記第1軸の方向に振動し、
前記第2機能素子と前記第3機能素子との間に、前記第1機能素子が設けられていてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第2振動体が第2軸の方向に振動する第2機能素子と、コリオリ力によって第3可動体が第2軸の方向に振動する第3機能素子と、の間に、第1機能素子が設けられている。そのため、このようなジャイロセンサーは、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
[適用例8]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第3振動体は、前記第2軸の方向に振動し、
前記第1機能素子と前記第3機能素子との間に、前記第2機能素子が設けられていてもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、第1振動体が第1軸の方向に振動する第1機能素子と、コリオリ力によって第3可動体が第1軸の方向に振動する第3機能素子と、の間に、第2機能素子が設けられている。そのため、このようなジャイロセンサーは、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
[適用例9]
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1機能素子、前記第2機能素子、および第3機能素子の少なくとも一つの機能素子は、音叉型振動してもよい。
このようなジャイロセンサーによれば、検出感度を高めることができる。
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第1機能素子の一方に前記第2機能素子が配置され、前記第1機能素子の他方に前記第3機能素子が配置されていてもよい。
本適用例に係るジャイロセンサーにおいて、
前記第2機能素子の一方に前記第1機能素子が配置され、前記第2機能素子の他方に前記第3機能素子が配置されていてもよい。
[適用例10]
本適用例に係る電子機器は、
本適用例に係るジャイロセンサーを含む。
このような電子機器は、本適用例に係るジャイロセンサーを有するため、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
第1の実施形態に係るジャイロセンサーを模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーを模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーの第1機能素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーの第2機能素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーの第3機能素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーの製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態に係るジャイロセンサーの製造工程を模式的に示す断面図。 第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサーの第1機能素子を模式的に示す平面図。 第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサーの第3機能素子を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係るジャイロセンサーを模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係るジャイロセンサーを模式的に示す断面図。 第2の実施形態に係るジャイロセンサーの第3機能素子を模式的に示す平面図。 第3の実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 第3の実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 第3の実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1の実施形態
1.1. ジャイロセンサー
まず、第1の実施形態に係るジャイロセンサーについて、図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100を模式的に示す平面図である。図2は、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。
なお、便宜上、図1では、蓋体20の図示を省略している。また、図1および図2では、第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103を簡略化して図示している。また、図1、図2、および以下に示す図3〜図5、図8〜図12では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。また、第1の実施形態および以下に示す第2の実施形態では、X軸(第1軸)に平行な方向をX軸方向、Y軸(第2軸)に平行な方向をY軸方向、Z軸(第3軸)に平行な方向をZ軸方向という。
ジャイロセンサー100は、図1および図2に示すように、基板10と、第1機能素子101と、第2機能素子102と、第3機能素子103と、を含む。ジャイロセンサー100は、さらに、蓋体20を含むことができる。
基板10の材質は、例えば、ガラスである。基板10の厚さ方向は、Z軸方向と同じ(平行)である。基板10は、例えば長方形の平面形状(Z軸方向から見た形状)を有している。基板10は、第1面11と、第1面11と反対側の第2面12と、を有している。
基板10の第1面11には、第1凹部13、第2凹部14、および第3凹部15が設けられている。さらに、基板10の第1面11には、第1溝部16および第2溝部17が設けられている。溝部16,17の深さ(Z軸方向の大きさ)は、例えば、凹部13,14,15の深さよりも大きく、基板10の厚さの50%以上である。
第1機能素子101は、Y軸まわりの角速度を検出することができる。第2機能素子102は、X軸まわりの角速度を検出することができる。第3機能素子103は、Z軸まわりの角速度を検出することができる。
第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103は、基板10上に(第1面11側に)設けられて(配置されて)いる。ジャイロセンサー100では、第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103は、直線状に並んでおり、第2機能素子102と第3機能素子103との間に、第1機能素子101が設けられている。すなわち、ジャイロセンサー100では、第2機能素子102、第1機能素子101、および第3機能素子103の順で、直線状に並んでいる。図1に示す例では、機能素子101,102,103は、平面視において(Z軸方向から見て)、X軸方向に(X軸に沿って)並んでいるが、機能素子101,102,103の並ぶ方向は特に限定されず、例えば、Y軸方向に並んでいてもよい。
第1機能素子101の一部は、平面視において、第1凹部13と重なっている。第2機能素子102の一部は、平面視において、第2凹部14と重なっている。第3機能素子103の一部は、平面視において、第3凹部15上と重なっている。
第1溝部16は、平面視において、第1機能素子101と第2機能素子102との間に設けられている。第2溝部17は、平面視において、第1機能素子101と第3機能素子103との間に設けられている。図1に示す例では、溝部16,17は、Y軸方向に延出している。なお、図示はしないが、機能素子101,102,103の各々を、平面視において取り囲むように溝部が設けられていてもよい。
蓋体20は、基板10上に設けられている。蓋体20の材質は、例えば、シリコンである。蓋体20は、例えば陽極接合によって基板10の第1面11に接合されている。基板10および蓋体20は、機能素子101,102,103を収容する空間22を形成することができる。空間22は、例えば、減圧状態で密閉されている。これにより、ジャイロセンサー100の振動現象が空気粘性によって減衰することを抑制できる。
以下、第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103について、説明する。
(1)第1機能素子
まず、第1機能素子101の構成について説明する。図3は、第1機能素子101を模式的に示す平面図である。
第1機能素子101は、図3に示すように、構造体111を含む。構造体111は、第1振動体34と、第1可動体40と、第1可動検出電極部(第1可動電極部)44と、第1固定検出電極部(第1固定電極部)46と、を有している。構造体111は、さらに、固定部30と、駆動バネ部32と、可動駆動電極部36と、固定駆動電極部38a,38bと、梁部42と、を有することができる。
固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、可動体40、梁部42、および可動検出電極部44は、例えばシリコン基板をパターニングすることによって一体に設けられる。固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、固定駆動電極部38a,38b、可動体40、梁部42、および可動検出電極部44の材質は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされることにより導電性が付与されたシリコンである。
振動体34は、第1凹部13上に設けられている。図3に示す例では、振動体34は、平面視において、矩形の枠体であり、X軸方向に延出している第1延出部35aと、Y軸方向に延出している第2延出部35bと、によって構成されている。振動体34のX軸方向の側面(X軸に平行な垂線を持つ側面)は、駆動バネ部32に接続されている。振動体34は、可動駆動電極部36および固定駆動電極部38a,38bによって、X軸方向に(X軸に沿って)振動することができる。
固定部30は、基板10に固定されている。固定部30は、例えば陽極接合によって基板10の第1面11に接合されている。図示の例では、固定部30は、4つ設けられている。
駆動バネ部32は、固定部30(30a,30b,30c,30d)と振動体34とを連結している。図示の例では、駆動バネ部32は、4つのバネ32a,32b,32c,32dを有している。バネ32aは、固定部30aと振動体34とを連結している。バネ32bは、固定部30bと振動体34とを連結している。バネ32cは、固定部30cと振動体34とを連結している。バネ32dは、固定部30dと振動体34とを連結している。
バネ32a,32b,32c,32dは、Y軸方向に往復しながらX軸方向に延出している。バネ32aとバネ32bとは、平面視において、振動体34の中心Oを通り、Y軸に平行な軸αに関して、対称に設けられている。同様に、バネ32cとバネ32dとは、軸αに関して、対称に設けられている。また、バネ32aとバネ32cとは、平面視において、振動体34の中心Oを通り、X軸に平行な軸βに関して、対称に設けられている。同様に、バネ32bとバネ32dとは、軸βに関して、対称に設けられている。これにより、駆動バネ部32は、Y軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、振動体34の振動方向であるX軸方向に円滑に伸縮することができる。
可動駆動電極部36は、振動体34に設けられている。より具体的には、可動駆動電極部36は、振動体34の第1延出部35aに接続されている。図示の例では、可動駆動電極部36は、4つ設けられている。可動駆動電極部36は、図3に示すように、振動体34からY軸方向に延出している幹部と、該幹部からX軸方向に延出している複数の枝部と、を有する櫛歯状の電極であってもよい。
固定駆動電極部38a,38bは、基板10に固定されている。固定駆動電極部38a,38bは、例えば陽極接合によって基板10の第1面11に接合されている。固定駆動電極部38a,38bは、可動駆動電極部36と対向して設けられ、固定駆動電極部38a,38b間に可動駆動電極部36が配置されている。図示の例では、可動駆動電極部36の−X軸方向側に固定駆動電極部38aが設けられ、可動駆動電極部36の+X軸方向側に固定駆動電極部38bが設けられている。図3に示すように、可動駆動電極36が櫛歯状の形状を有する場合、固定駆動電極部38a,38bの形状は、可動駆動電極部36に対応した櫛歯状であってもよい。
可動体40は、第1凹部13上に設けられている。可動体40は、梁部42を介して、振動体34に支持されている。可動体40は、平面視において、枠状の振動体34の内側に設けられている。可動体40は、板状の形状を有している。可動体40は、回転軸となる梁部42によって振動体34の(第2延出部35bの)X軸方向の側面(X軸に平行な垂線を持つ側面)に連結されている。
梁部42は、可動体40の重心からずれた位置に設けられている。梁部42は、X軸に沿って設けられている。梁部42は、ねじり変形することができ、このねじり変形により、可動体40をZ軸方向に変位させることができる。図示の例では、可動体40は、梁部42から−Y軸方向に延出しているが、可動体40の延出方向は特に限定されない。
なお、図示はしないが、梁部42は2つ設けられ、一方の梁部42から−Y軸方向に延出している可動体40と、他方の梁部42から+Y軸方向に延出している可動体40とが、設けられていてもよい。
可動検出電極部44は、可動体40に設けられている。図示の例では、可動検出電極部44は、可動体40のうち、平面視において固定検出電極部46と重なる部分である。可動検出電極部44は、可動体40のうち、固定検出電極部46との間に静電容量を形成する部分である。第1機能素子101では、可動体40が導電性材料で構成されることによって可動検出電極部44が設けられてもよく、また、可動体40の表面に金属等の導体層からなる可動検出電極部44を設けてもよい。図示の例では、可動体40が導電性材料(不純物がドープされたシリコン)で構成されることによって、可動検出電極部44が設けられている。
固定検出電極部46は、基板10に固定され、可動検出電極部44と対向して設けられている。固定検出電極部46は、例えば、第1凹部13の底面(第1凹部13を規定する基板10の面)に設けられている。図3に示す例では、固定検出電極部46の平面形状は、長方形である。
固定検出電極部46の材質は、例えば、アルミ、金、ITO(Indium Tin Oxide)等である。固定検出電極部46としてITO等の透明電極材料を用いることにより、基板10が透明基板(ガラス基板)である場合、固定検出電極部46上に存在する異物等を、基板10の第2面12の反対側から、容易に視認することができる。
次に、第1機能素子101の動作について説明する。
可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間に、図示しない電源によって、電圧を印加すると、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間に静電力を発生させることができる。これにより、駆動バネ部32をX軸方向に伸縮させつつ、振動体34をX軸方向に振動させることができる。なお、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間の距離(ギャップ)を小さくすることにより、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間に作用する静電力を、大きくすることができる。
より具体的には、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38aとの間に第1交番電圧を印加し、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38bとの間に第1交番電圧と位相が180度ずれた第2交番電圧を印加する。
なお、可動体40は、上述のとおり、梁部42を介して振動体34に支持されているため、可動体40も振動体34の振動に伴い、X軸方向に振動する。
振動体34がX軸方向に振動を行っている状態で、第1機能素子101にY軸まわりの角速度(Y軸を軸とする角速度)ωyが加わると、コリオリ力が働き、可動体40は、Z軸方向に変位する。可動体40がZ軸方向に変位することにより、可動検出電極部44は、固定検出電極部46に接近または離間する。そのため、可動検出電極部44と固定検出電極部46との間の静電容量は、変化する。この可動検出電極部44と固定検出電極部46との間の静電容量の変化量を検出することにより、Y軸まわりの角速度ωyを求めることができる。
なお、上記では、静電力によって、振動体34を駆動させる形態(静電駆動方式)について説明したが、振動体34を駆動させる方法は、特に限定されず、圧電駆動方式や、磁場のローレンツ力を利用した電磁駆動方式等を適用することができる。
(2)第2機能素子
次に、第2機能素子102について説明する。図4は、第2機能素子102を模式的に示す平面図である。
第2機能素子102は、図4に示すように、構造体112を含む。構造体112は、第2振動体34と、第2可動体40と、第2可動検出電極部(第2可動電極部)44と、第2固定検出電極部(第2固定電極部)46と、を有している。第2機能素子102は、さらに、固定部30と、駆動バネ部32と、可動駆動電極部36と、固定駆動電極部38a,38bと、梁部42と、を有することができる。
第2機能素子102の振動体34および可動体40は、第2凹部14上に設けられている。第2機能素子の固定検出電極部46は、例えば、第2凹部14の底面(第2凹部14を規定する基板10の面)に設けられている。
第2機能素子102は、図4に示すように、図3に示した第1機能素子101を、Z軸を回転軸として90度回転させた形態である。したがって、第2機能素子102については、その詳細な説明を省略する。
第2機能素子102では、振動体34は、Y軸方向に振動し、振動体34がY軸方向に振動を行っている状態で、X軸まわりの角速度(X軸を軸とする角速度)ωxが加わると、コリオリ力が働き、可動体40は、Z軸方向に変位する。これにより、可動検出電極部44と固定検出電極部46との間の静電容量が変化し、X軸まわりの角速度ωxを求めることができる。
(3)第3機能素子
次に、第3機能素子103の構成について説明する。図5は、第3機能素子103を模式的に示す平面図である。
以下、図5に示す第3機能素子103において、図3に示す第1機能素子101の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3機能素子103は、図5に示すように、構造体113を含む。構造体113は、第3振動体34と、第3可動体50と、第3可動検出電極部(第3可動電極部)54と、第3固定検出電極部(第3固定電極部)56と、を有している。構造体113は、さらに、固定部30と、駆動バネ部32と、可動駆動電極部36と、固定駆動電極部38a,38bと、検出バネ部52と、を有することができる。第3機能素子103の振動体34は、第3凹部15上に設けられている。
可動体50は、第3凹部15上に設けられている。可動体50は、検出バネ部52を介して、振動体34に支持されている。可動体50は、平面視において、枠状の振動体34の内側に設けられている。図5に示す例では、可動体50は、平面視において、矩形の枠体であり、X軸方向に延出している第3延出部51aと、Y軸方向に延出している第4延出部51bと、によって構成されている。可動体50のY軸方向の側面(Y軸に平行な垂線を持つ側面)は、検出バネ部52に接続されている。
検出バネ部52は、振動体34と可動体50とを連結している。図示の例では、検出バネ部52は、4つのバネ52a,52b,52c,52dを有している。バネ52a,52bは、可動体50の+Y軸方向側に配置された第1延出部35aと、可動体50と、を連結している。バネ52c,52dは、可動体50の−Y軸方向側に配置された第1延出部35aと、可動体50と、を連結している。
バネ52a,52b,52c,52dは、X軸方向に往復しながらY軸方向に延出している。バネ52aとバネ52bとは、平面視において、振動体34の中心Oを通り、Y軸に平行な軸αに関して、対称に設けられている。同様に、バネ52cとバネ52dとは、軸αに関して、対称に設けられている。また、バネ52aとバネ52cとは、平面視において、振動体34の中心Oを通り、X軸に平行な軸βに関して、対称に設けられている。同様に、バネ52bとバネ52dとは、軸βに関して、対称に設けられている。これにより、検出バネ部52は、X軸方向およびZ軸方向への変形が抑制され、可動体50の変位方向であるY軸方向に円滑に伸縮することができる。
可動検出電極部54は、可動体50に設けられている。可動検出電極部54は、例えば、可動体50の一方の第4延出部51bから他方の第4延出部51bまで、X軸方向に延出している。図示の例では、可動検出電極部54は、2つ設けられている。
固定検出電極部56は、基板10に固定され、可動検出電極部54と対向して設けられている。固定検出電極部56は、第3凹部15の底面(第3凹部15を規定する基板10の面)に、例えば陽極接合によって接合されている。固定検出電極部56は、枠状の可動体50の内側に設けられている。図示の例では、固定検出電極部56は、可動検出電極部54を挟んで設けられている。
固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、可動体50、検出バネ部52、および可動検出電極部54は、例えばシリコン基板をパターニングすることによって一体に設けられる。固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、固定駆動電極部38a,38b、可動体50、検出バネ部52、可動検出電極部54、および固定検出電極部56は、の材質は、例えば、リン、ボロン等の不純物がドープされることにより導電性が付与されたシリコンである。
次に、第3機能素子103の動作について説明する。
可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間に、図示しない電源によって、電圧を印加すると、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間に静電力を発生させることができる。これにより、駆動バネ部32をX軸方向に伸縮させつつ、振動体34をX軸方向に振動させることができる。
なお、可動体50は、上述のとおり、検出バネ部52を介して振動体34に支持されているため、可動体50も振動体34の振動に伴い、X軸方向に振動する。
振動体34がX軸方向に振動を行っている状態で、第3機能素子103にZ軸まわりの角速度(Z軸を軸とする角速度)ωzが加わると、コリオリ力が働き、可動体50は、Y軸方向に変位する。可動体50がY軸方向に変位することにより、可動検出電極部54と固定検出電極部56との間の距離は、変化する。そのため、可動検出電極部54と固定検出電極部56との間の静電容量は、変化する。この可動検出電極部54と固定検出電極部56との間の静電容量の変化量を検出することにより、Z軸まわりの角速度ωzを求めることができる。
以上のように、ジャイロセンサー100では、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、およびZ軸)まわりの角速度を検出することができる。
第1の実施形態に係るジャイロセンサー100によれば、例えば、以下の特徴を有する。
ジャイロセンサー100によれば、機能素子101,102,103は、直線状に並んでおり、第2機能素子102と第3機能素子103との間に、第1機能素子101が設けられている。そのため、ジャイロセンサー100では、機能素子101,102,103のうちの隣り合う機能素子において、一方の機能素子の振動体34の振動方向と、他方の可動体40(または可動体50)の変位方向(コリオリ力によって変位する方向)とは、異なり、一方の機能素子の可動体40(または可動体50)の変位方向と、他方の機能素子の振動体34の振動方向とは、異なる。すなわち、隣り合う機能素子101,102において、第1機能素子101の振動体34の振動方向(X軸方向)と、第2機能素子102の可動体40の変位方向(Z軸方向)とは、異なり、第1機能素子101の可動体40の変位方向(Z軸方向)と、第2機能素子102の振動体34の振動方向(Y軸方向)とは、異なる。また、隣り合う機能素子101,103において、第1機能素子101の振動体34の振動方向(X軸方向)と、第3機能素子103の可動体50の変位方向(Y軸方向)とは、異なり、第1機能素子101の可動体40の変位方向(Z軸方向)と、第3機能素子103の振動体34の振動方向(X軸方向)とは、異なる。
すなわち、ジャイロセンサー100では、振動体34がY軸方向に振動する第2機能素子102と、コリオリ力によって可動体50がY軸方向に変位する第3機能素子103と、の間に、第1機能素子101が設けられている。そのため、第2機能素子102と第3機能素子103との間の距離を大きくすることができ、かつ小型化を図ることができる。これにより、ジャイロセンサー100では、第2機能素子102の振動体34の振動が、基板10を介して、第3機能素子103の可動体50のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを抑制できる。より具体的には、ジャイロセンサー100では、第2機能素子102の振動体34の振動が、第3機能素子103の可動体50に作用して(クロスカップリングして)、第3機能素子103の可動体50に、第2機能素子102の振動体34の振動によって不要な振動モードが励起されることを抑制できる。その結果、ジャイロセンサー100では、ノイズ特性が悪化することを抑制でき、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
ジャイロセンサー100によれば、第1機能素子101の振動体34および可動体40は、第1凹部13上に設けられ、第2機能素子102の振動体34および可動体40は、第2凹部14上に設けられ、第3機能素子103の振動体34および可動体50は、第3凹部15上に設けられている。すなわち、平面視において、第2機能素子102と第3機能素子103との間には、第1凹部13が設けられている。そのため、第2機能素子102の振動体34の振動が、基板10を介して、第3機能素子103の可動体50のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
ジャイロセンサー100によれば、平面視において、第1機能素子101と第2機能素子102との間には、第1溝部16が設けられ、第1機能素子101と第3機能素子103との間には、第2溝部17が設けられている。すなわち、平面視において、第2機能素子102と第3機能素子103との間には、溝部16,17が設けられている。そのため、第2機能素子102の振動体34の振動が、基板10を伝わって、第3機能素子103の可動体50のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
ジャイロセンサー100によれば、Z軸方向は、基板10の厚さ方向と同じである。すなわち、機能素子101,102,103の振動体34は、Z軸方向と直交する方向(X軸方向またはY軸方向)に振動する。そのため、振動体34を振動させる可動駆動電極部36および固定駆動電極部38a,38bを、例えば、同一のシリコン基板をフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術でパターニングすることによって形成することができる。これにより、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38a,38bとの間の空隙を、低コストでかつ高精度に形成することができる。例えば、振動体をZ軸方向に振動させる場合は、可動駆動電極部のZ軸方向に固定駆動電極部を形成する必要があり、同一基板を加工することによって、可動駆動電極部および固定駆動電極部を形成することができない。そのため、コストが高くなり、また、可動駆動電極部と固定駆動電極部との間の空隙を精度よく形成できない場合がある。
ジャイロセンサー100によれば、基板10の材質は、ガラスであり、機能素子101,102,103の振動体34および可動体40,50の材質は、シリコンである。そのため、可動体34および可動体40,50と一体に設けられている固定部30の材質をシリコンとすることができ、固定部30と基板10とを陽極接合によって接合することができる。
1.2. ジャイロセンサーの製造方法
次に、第1の実施形態に係るジャイロセンサーの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図6および図7は、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100の製造工程を模式的に示す断面図であって、図2に対応している。なお、便宜上、図7では、第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103を簡略化して図示している。
図6に示すように、例えば、ガラス基板をエッチングして凹部13,14,15および溝部16,17を形成する。これにより、凹部13,14,15および溝部16,17が設けられた基板10を得る。エッチングは、例えば、ドライエッチングによって行われてもよいし、ウェットエッチングにより行われる。
次に、基板10上に(凹部13の底面および凹部14の底面に)、固定検出電極部46を形成する。固定検出電極部46は、スパッタ法等により基板10上に導電層(図示せず)を成膜した後、当該導電層をフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることにより形成される。
図7に示すように、基板10に、例えば陽極接合によってシリコン基板(図示せず)を接合させ、該シリコン基板を、例えば研削機によって研削して薄膜化した後、所望の形状にパターニングする。これにより、機能素子101,102,103を形成する。パターニングは、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術(例えば反応性イオンエッチングなどのドライエッチング)によって行われ、より具体的なエッチング技術として、ボッシュ(Bosch)法を用いることができる。本工程では、シリコン基板をパターニング(エッチング)することにより、第1機能素子101および第2機能素子102の、固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、可動体40、梁部42、可動検出電極部44は、一体的に形成され、第3機能素子103の、固定部30、駆動バネ部32、振動体34、可動駆動電極部36、可動体50、検出バネ部52、可動検出電極部54は、一体的に形成される。
図2に示すように、例えば陽極接合によって蓋体20を基板10に接合して、基板10および蓋体20によって形成される空間22に機能素子101,102,103を収容する。例えば、本工程を減圧状態で行うことにより、空間22を減圧状態で密閉とすることができる。
以上の工程により、ジャイロセンサー100を製造することができる。
1.3. ジャイロセンサーの変形例
次に、第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサーについて、図面を参照しながら説明する。以下、第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサーについて、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
まず、第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサーの第1機能素子について説明する。図8は、第1の実施形態の変形例に係るジャイロセンサー150の第1機能素子101を模式的に示す平面図である。
ジャイロセンサー100の第1機能素子101は、図3に示すように、構造体111を1つ有していた。これに対し、ジャイロセンサー150の第1機能素子101は、図8に示すように、構造体111を2つ有している。
2つの構造体111(111a,111b)は、Y軸に平行な軸γに関して対称となるように、X軸方向に並んで設けられている。図示の例では、構造体111a,111bは、構造体111aの+X軸方向側の固定部30と構造体111bの−X軸方向側の固定部30とを、共通の固定部としている。
構造体111aでは、固定駆動電極部38aは、可動駆動電極部36の−X軸方向側に配置され、固定駆動電極部38bは、可動駆動電極部36の+X軸方向側に配置されている。構造体111bでは、固定駆動電極部38aは、可動駆動電極部36の+X軸方向側に配置され、固定駆動電極部38bは、可動駆動電極部36の−X軸方向側に配置されている。そのため、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38aとの間に第1交番電圧を印加し、可動駆動電極部36と固定駆動電極部38bとの間に第1交番電圧と位相が180度ずれた第2交番電圧を印加することにより、構造体111aの振動体34aと、構造体111bの振動体34bと、を互いに逆位相でかつ所定の周波数で、X軸方向に振動させる(音叉型振動させる)ことができる。すなわち、第1機能素子101は、音叉型振動することができる。
より具体的には、例えば、まず、振動体34aが−X軸方向に変位し、振動体34bが+X軸方向に変位する。次に、振動体34aが+X軸方向に変位し、振動体34bが−X軸方向に変位する。振動体34a,34bは、この動作を繰り返す。このようにして、振動体34a,34bは、互いに逆位相で振動する。
振動体34が上記の振動を行っている状態で、第1機能素子101にY軸まわりの角速度ωyが加わると、コリオリ力が働き、構造体111aの可動体40aと、構造体111bの構造体40bとは、Z軸方向に(Z軸に沿って)互いに反対方向に変位する。
より具体的には、例えば、まず、可動体40aが−Z軸方向に変位し、可動体40bが+Z軸方向に変位する。次に、可動体40aが+Z軸方向に変位し、可動体40bが−Z軸方向に変位する。可動体40a,40bは、コリオリ力を受けている間、この動作を繰り返す。
ジャイロセンサー150の第1機能素子101では、上記のように、コリオリ力によって、可動体40a,40bは、互いに反対方向に変位する。そのため、ジャイロセンサー150の第1機能素子101では、例えば、Z軸まわりの角速度や、Z軸方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によってキャンセルすることができ、Y軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
なお、図示はしないが、ジャイロセンサー150の第1機能素子は、2つの構造体をY軸に沿って連結させ、2つの構造体の振動体を、X軸に沿って互いに逆位相で振動させる形態(ウォーク型)であってもよい。
次に、ジャイロセンサー150の第2機能素子について説明する。ジャイロセンサー150の第2機能素子は、図8に示したジャイロセンサー150の第1機能素子101を、Z軸を回転軸として90度回転させた形態である。したがって、ジャイロセンサー150の第2機能素子については、その詳細な説明を省略する。
ジャイロセンサー150の第2機能素子では、X軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
次に、ジャイロセンサー150の第3機能素子について説明する。図9は、ジャイロセンサー150の第3機能素子103を模式的に示す平面図である。
ジャイロセンサー100の第3機能素子103は、図5に示すように、構造体113を1つ有していた。これに対し、ジャイロセンサー150の第3機能素子103は、図9に示すように、構造体113を2つ有している。
2つの構造体113(113a,113b)は、Y軸に平行な軸γに関して対称となるように、X軸方向に並んで設けられている。図示の例では、構造体113a,113bは、構造体113aの+X軸方向側の固定部30と構造体113bの−X軸方向側の固定部30とを、共通の固定部としている。
ジャイロセンサー150の第3機能素子103は、ジャイロセンサー150の第1機能素子101と同様に、構造体113aの振動体34aと、構造体113bの振動体34bと、を互いに逆位相でかつ所定の周波数で、X軸に沿って振動させる(音叉型振動させる)ことができる。すなわち、第3機能素子103は、音叉型振動することができる。
振動体34が上記の振動を行っている状態で、第3機能素子103にZ軸まわりの角速度ωzが加わると、コリオリ力が働き、構造体113aの可動体50aと、構造体113aの可動体50bとは、Y軸方向に(Y軸に沿って)互いに反対方向に変位する。
より具体的には、例えば、まず、可動体50aが+Y軸方向に変位し、可動体50bが−Y軸方向に変位する。次に、可動体50aが−Y軸方向に変位し、可動体50bが+Y軸方向に変位する。可動体50a,50bは、コリオリ力を受けている間、この動作を繰り返す。
ジャイロセンサー150の第3機能素子103では、上記のように、コリオリ力によって、可動体50a,50bは、互いに反対方向に変位する。そのため、ジャイロセンサー150の第3機能素子103では、例えば、Y軸方向の加速度によって生じる誤差を、信号処理によってキャンセルすることができ、Z軸まわりの角速度の検出精度を高めることができる。
なお、図示はしないが、ジャイロセンサー150の第3機能素子は、2つの構造体をY軸に沿って連結させ、2つの構造体の振動体を、X軸に沿って互いに逆位相で振動させる形態(ウォーク型)であってもよい。
ジャイロセンサー150によれば、ジャイロセンサー100に比べて、上述のように角速度の検出精度を高めることができる。
2. 第2の実施形態
2.1. ジャイロセンサー
次に、第2の実施形態に係るジャイロセンサーについて、図面を参照しながら説明する。図10は、第2の実施形態に係るジャイロセンサー200を模式的に示す平面図である。図11は、第2の実施形態に係るジャイロセンサー200を模式的に示す図10のXI−XI線断面図である。図12は、第2の実施形態に係るジャイロセンサー200の第3機能素子103を模式的に示す平面である。
なお、便宜上、図10では、蓋体20の図示を省略している。また、図10および図11では、第1機能素子101、第2機能素子102、および第3機能素子103を簡略化して図示している。
以下、第2の実施形態に係るジャイロセンサー200において、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ジャイロセンサー100では、図1および図2に示すように、第2機能素子102と第3機能素子103との間に、第1機能素子101が設けられていた。すなわち、ジャイロセンサー100では、第2機能素子102、第1機能素子101、第3機能素子103の順で、直線状に並んでいた。
これに対し、ジャイロセンサー200では、図10および図11に示すように、第1機能素子101と第3機能素子103との間に、第2機能素子102が設けられている。すなわち、ジャイロセンサー200では、第1機能素子101、第2機能素子102、第3機能素子103の順で、直線状に並んでいる。
ジャイロセンサー200の第3機能素子103は、図12に示すように、図5に示したジャイロセンサー100の第3機能素子103を、Z軸を回転軸として90度回転させた形態である。したがって、ジャイロセンサー200の第3機能素子103については、その詳細な説明を省略する。
ジャイロセンサー200の第3機能素子103では、振動体34は、Y軸方向に振動し、振動体34がY軸方向に振動を行っている状態で、Z軸まわりの角速度ωzが加わると、コリオリ力が働き、可動体50は、X軸方向に変位する。これにより、可動検出電極部54と固定検出電極部56との間の静電容量が変化し、Z軸まわりの角速度ωzを求めることができる。
ジャイロセンサー200によれば、機能素子101,102,103は、直線状に並んでおり、第1機能素子101と第3機能素子103との間に、第2機能素子102が設けられている。そのため、ジャイロセンサー200では、隣り合う機能素子101,102において、第1機能素子101の振動体34の振動方向(X軸方向)と、第2機能素子102の可動体40の変位方向(Z軸方向)とは、異なり、第1機能素子101の可動体40の変位方向(Z軸方向)と、第2機能素子102の振動体34の振動方向(Y軸方向)とは、異なる。また、隣り合う機能素子102,103において、第2機能素子102の振動体34の振動方向(Y軸方向)と、第3機能素子103の可動体50の変位方向(X軸方向)とは、異なり、第2機能素子102の可動体40の変位方向(Z軸方向)と、第3機能素子103の振動体34の振動方向(Y軸方向)とは、異なる。
すなわち、ジャイロセンサー200では、振動体34がX軸方向に振動する第1機能素子101と、コリオリ力によって可動体50がX軸方向に変位する第3機能素子103とは、隣り合っていない。そのため、ジャイロセンサー200では、ジャイロセンサー100と同様に、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
さらに、ジャイロセンサー200によれば、平面視において、第1機能素子101と第3機能素子103との間には、第2凹部14が設けられている。そのため、第1機能素子101の振動体34の振動が、基板10を伝わって、第3機能素子103の可動体50のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
さらに、ジャイロセンサー200によれば、平面視において、第1機能素子101と第3機能素子103との間には、溝部16,17が設けられている。そのため、第1機能素子101の振動体34の振動が、基板10を伝わって、第3機能素子103の可動体50のコリオリ力による変位に影響を及ぼすことを、より確実に抑制できる。
2.2. ジャイロセンサーの製造方法
次に、第2の実施形態に係るジャイロセンサーの製造方法について、説明する。第2の実施形態に係るジャイロセンサー200の製造方法は、第1の実施形態に係るジャイロセンサー100の製造方法と基本的に同じである。したがって、ジャイロセンサー200の製造方法については、その詳細な説明を省略する。
3. 第3の実施形態
次に、第3の実施形態に係る電子機器について、図面を参照しながら説明する。第3の実施形態に係る電子機器は、本発明に係るジャイロセンサーを含む。以下では、本発明に係るジャイロセンサーとして、ジャイロセンサー100を含む電子機器について、説明する。
図13は、第3の実施形態に係る電子機器として、モバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1100を模式的に示す斜視図である。
図13に示すように、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を有する表示ユニット1106と、により構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサー100が内蔵されている。
図14は、第3の実施形態に係る電子機器として、携帯電話機(PHSも含む)1200を模式的に示す斜視図である。
図14に示すように、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサー100が内蔵されている。
図15は、第3の実施形態に係る電子機器として、デジタルスチルカメラ1300を模式的に示す斜視図である。なお、図15には、外部機器との接続についても簡易的に示している。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサー100が内蔵されている。
以上のような電子機器1100,1200,1300は、ジャイロセンサー100を含むため、小型化を図りつつ、高い検出精度を有することができる。
なお、上記ジャイロセンサー100を備えた電子機器は、図13に示すパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図14に示す携帯電話機、図15に示すデジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、ヘッドマウントディスプレイ、各種ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、ロケット、船舶の計器類)、ロボットや人体などの姿勢制御、フライトシミュレーターなどに適用することができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…基板、11…第1面、12…第2面、13…第1凹部、14…第2凹部、15…第3凹部、16…第1溝部、17…第2溝部、20…蓋体、22…空間、30,30a,30b,30c,30d…固定部、32…駆動バネ部、32a,32b,32c,32d…バネ、34,34a,34b…振動体、35a…第1延出部、35b…第2延出部、36…可動駆動電極部、38a,38b…固定駆動電極部、40…可動体、42…梁部、44…可動検出電極部、46…可動固定電極部、50,50a,50b…可動体、51a…第3延出部、51b…第4延出部、52…検出バネ部、52a,52b,52c,52d…バネ、54…可動検出電極部、56…固定検出電極部、100…ジャイロセンサー、101…第1機能素子、102…第2機能素子、103…第3機能素子、111,111a,111b,112,113,113a,113b…構造体、150,200…ジャイロセンサー、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…デジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置されている、第1機能素子、第2機能素子、および第3機能素子と、を含み、
    前記第1機能素子は、
    第1軸の方向に振動する第1振動体と、
    前記第1振動体に支持され、前記第1軸と直交する第2軸を軸とする角速度に応じて、前記第1軸および前記第2軸と直交する第3軸の方向に変位する第1可動体と、
    を有し、
    前記第2機能素子は、
    前記第2軸の方向に振動する第2振動体と、
    前記第2振動体に支持され、前記第1軸を軸とする角速度に応じて、前記第3軸の方向に変位する第2可動体と、
    を有し、
    前記第3機能素子は、
    前記第1軸の方向に振動する第3振動体と、
    前記第3振動体に支持され、前記第3軸を軸とする角速度に応じて、前記第3振動体の振動方向および前記第3軸の方向と直交する方向に変位する第3可動体と、
    を有し、
    前記第2機能素子と前記第3機能素子との間に、前記第1機能素子が設けられ、
    前記第1機能素子の振動体の振動方向と、前記第2機能素子の可動体の変位方向とは、方向が異なり、
    前記第1機能素子の可動体の変位方向と、前記第2機能素子の振動体の振動方向とは、方向が異なり、
    前記第1機能素子の振動体の振動方向と、前記第3機能素子の可動体の変位方向とは、方向が異なり、
    前記第1機能素子の可動体の変位方向と、前記第3機能素子の振動体の振動方向とは、方向が異なる、ジャイロセンサー。
  2. 請求項1において、
    前記基板には、第1溝部および第2溝が設けられ、
    前記第1溝部は、平面視において、前記第1機能素子と前記第2機能素子との間に設けられ
    前記第2溝部は、平面視において、前記第1機能素子と前記第3機能素子との間に設けられている、ジャイロセンサー。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1機能素子の一方に前記第2機能素子が配置され、前記第1機能素子の他方に前記第3機能素子が配置されている、ジャイロセンサー。
  4. 基板と、
    前記基板上に配置されている、第1機能素子、第2機能素子、および第3機能素子と、を含み、
    前記第1機能素子は、
    第1軸の方向に振動する第1振動体と、
    前記第1振動体に支持され、前記第1軸と直交する第2軸を軸とする角速度に応じて、前記第1軸および前記第2軸と直交する第3軸の方向に変位する第1可動体と、
    を有し、
    前記第2機能素子は、
    前記第2軸の方向に振動する第2振動体と、
    前記第2振動体に支持され、前記第1軸を軸とする角速度に応じて、前記第3軸の方向に変位する第2可動体と、
    を有し、
    前記第3機能素子は
    記第2の方向に振動する第3振動体と、
    前記第3振動体に支持され、前記第3軸を軸とする角速度に応じて、前記第3振動体の振動方向および前記第3軸の方向と直交する方向に変位する第3可動体と、
    を有し、
    前記第1機能素子と前記第3機能素子との間に、前記第2機能素子が設けられ、
    前記第1機能素子の振動体の振動方向と、前記第2機能素子の可動体の変位方向とは、方向が異なり、
    前記第1機能素子の可動体の変位方向と、前記第2機能素子の振動体の振動方向とは、方向が異なり、
    前記第2機能素子の振動体の振動方向と、前記第3機能素子の可動体の変位方向とは、方向が異なり、
    前記第2機能素子の可動体の変位方向と、前記第3機能素子の振動体の振動方向とは、方向が異なる、ジャイロセンサー。
  5. 請求項4において、
    前記基板には、第1溝部および第2溝が設けられ、
    前記第1溝部は、平面視において、前記第1機能素子と前記第2機能素子との間に設けられ
    前記第2溝部は、平面視において、前記第2機能素子と前記第3機能素子との間に設けられている、ジャイロセンサー。
  6. 請求項4または5において、
    前記第2機能素子の一方に前記第1機能素子が配置され、前記第2機能素子の他方に前記第3機能素子が配置されている、ジャイロセンサー。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記第1機能素子、前記第2機能素子、および前記第3機能素子は、前記基板上に直線状に並んでいる、ジャイロセンサー。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、
    前記基板には、第1凹部、第2凹部、および第3凹部が設けられ、
    前記第1凹部上に、前記第1振動体および前記第1可動体が設けられ、
    前記第2凹部上に、前記第2振動体および前記第2可動体が設けられ、
    前記第3凹部上に、前記第3振動体および前記第3可動体が設けられている、ジャイロセンサー。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記第3軸の方向は、前記基板の厚さ方向と同じである、ジャイロセンサー。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記基板の材質は、ガラスであり、
    前記第1振動体、前記第1可動体、前記第2振動体、前記第2可動体、前記第3振動体、および前記第3可動体の材質は、シリコンである、ジャイロセンサー。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項において、
    前記第1機能素子、前記第2機能素子、および第3機能素子の少なくとも一つの機能素子は、音叉型振動する、ジャイロセンサー。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載のジャイロセンサーを含む、電子機器。
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