JP5146097B2 - Mems - Google Patents

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本発明はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)に関する。
従来、錘部に作用する慣性力によって生ずる梁の変形をピエゾ抵抗などで検出することにより、加速度を検出するMEMSが知られている。
特許文献1には、直交する2本の両端固定梁の中間部に錘部が結合された構造を有し、3次元の加速度を検出できる加速度センサが開示されている。
特許文献2には、平行に架設された二本の両端固定梁の中間部に錘部が結合され、両端固定梁の幅方向の中央にピエゾ抵抗が設けられた加速度センサが開示されている。平行に架設された二本の両端固定梁の幅方向の中央にピエゾ抵抗が設けられた加速度センサでは、2次元の加速度を検出することができる。
特開2002−296293号公報 特開平11−44705号公報
ところで、錘部が特定の方向に回転すると錘部の回転軸に対して平行に架設されている梁のそれぞれがねじれる。このねじれによって生ずる応力は梁の固定端との近接領域と梁の錘部との近接領域とに集中するとともに、これらの領域内において梁の幅方向の位置によって大きく異なる。すなわち、梁の歪みを検出するための検出手段の位置がわずかでもずれると、加速度などの検出結果の誤差が大きくなるという問題がある。
直交する2本の両端固定梁の変形を検出することにより3次元の慣性力を検出する構成では、平行な2本の両端固定梁の変形を検出する構成に比べてねじれによる検出結果のばらつきを低減しやすい。一方、直交する2本の両端固定梁の変形を検出することにより3次元の慣性力を検出する構成では、等方的な感度を実現するために各梁の長さを均等にしなければないため、MEMSのセンサ部を構成するダイの平面形状の自由度に制約がある。
本発明はこれらの問題に鑑みて創作されたものであって、3次元の慣性力を検出するMEMSのセンサ部を構成するダイの平面形状の自由度を高めることを目的の1つとする。
(1)上記目的を達成するためのMEMSは、支持部と、前記支持部に架設された互いに平行な二本の両端固定梁と、二本の前記両端固定梁の中間部に結合している錘部と、前記両端固定梁の幅方向の中央より外側の領域における前記支持部または前記錘部との近接領域に設けられ当該近接領域の歪みを検出する歪み検出手段と、前記歪み検出手段の出力を、前記両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りの前記錘部の回転に相関する電気信号に変換する信号処理手段と、を備える。
本発明によると、両端固定梁がねじれるときに応力が集中する部分に設けられた歪み検出手段の出力を、両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りの錘部の回転に相関する電気信号に変換するため、両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りに錘部を回転させる力を検出することができる。互いに平行な2本の両端固定梁に接する平面と平行であって2本の両端固定梁に対して垂直な方向な慣性力は、両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りに錘部を回転させる。したがって本発明によると互いに平行な2本の両端固定梁に接する平面と平行であって2本の両端固定梁に対して垂直な方向の慣性力の分力を検出できる。この方向に直交する別の二方向の慣性力の分力は、両端固定梁がねじれるときに応力が集中する部分に設けられた歪み検出手段によっても検出できるし、2本の両端固定梁の別の部分の歪みを検出する他の歪み検出手段によって検出することもできる。したがって本発明によると3次元の慣性力を検出することができる。そして本発明によると、3次元の慣性力を検出するために互いに平行な二本の両端固定梁を用いるため、3次元の慣性力を検出するために直交する梁を用いる場合に比べてMEMSのセンサ部を構成するダイの平面形状の自由度を高めることができる。なお、本明細書において両端固定梁の幅方向について外側または内側というときは、基準から見て他方の両端固定梁がある側を内側とし、その反対側を外側としている。
(2)上記目的を達成するためのMEMSにおいて、前記錘部から前記支持部までの長さより短く前記支持部または前記錘部まで延びるスリットが前記両端固定梁に形成され、前記スリットより外側の前記両端固定梁の幅は前記スリットより内側の前記両端固定梁の幅以下に狭く、前記歪み検出手段は前記両端固定梁の前記スリットより外側に設けられていることが望ましい。
両端固定梁のねじれによる応力は両端固定梁の支持部近傍と錘部近傍とに集中する。ねじれによる応力が集中するこれらの長さ方向の区間がスリットによって外側の狭い部分と内側の広い部分とに幅方向に分断されると、スリットが無い場合に比べて外側の部分にさらに応力が集中する。その結果、スリットより外側の狭い部分における応力の幅方向の位置による差は低減する。すなわち、スリットより外側の狭い部分においては応力の大きさの幅方向の勾配が小さくなる。したがって、両端固定梁のねじれによる応力が集中する長さ方向の区間をスリットによって外側の狭い部分と内側の広い部分とに幅方向に分断し、狭い部分に歪み検出手段を設けることにより、両端固定梁のねじれを検出する感度が増大するとともに、歪み検出手段の位置のばらつきによる検出結果のばらつきを低減できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら以下の順に説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.第一実施形態
(構成)
本発明のMEMSの第一実施形態であるピエゾ抵抗型の加速度センサのセンサ部を構成するセンサダイを図1に示す。センサダイ1は互いに直交する3軸の加速度成分を検出するためのMEMSのセンサ部を構成する。
センサダイ1は、矩形枠の形態を有する支持部Sと、支持部Sに架設された2本の両端固定梁B1、B2と、両端固定梁B1、B2の中間部に結合している錘部Mとを備え、図示しないパッケージに収容される。加速度センサのセンサダイ1を構成しているこれらの構造要素や電気的機能要素はシリコン(Si)やガラスなどのバルク材料からなる基層10と二酸化シリコン(SiO)などからなるエッチストッパ層20とシリコンなどからなる半導体層30と図示しない絶縁層と配線層とからなる。
支持部Sは両端固定梁B1、B2のそれぞれの両端を固定するための構造要素である。支持部Sの形態は、両端固定梁B1、B2の形態および配置と錘部Mの形態および配置とに応じて設計される。支持部Sは基層10とエッチストッパ層20と半導体層30と図示しない絶縁層とからなる。支持部Sは両端固定梁B1、B2に比べて十分厚い基層10を含む複層構造体である。したがって支持部Sは実質的に変形しない。
同一形態を有する両端固定梁B1、B2は、互いに平行になる姿勢でそれぞれ支持部Sに架設されている。すなわち両端固定梁B1、B2のそれぞれの両端は支持部Sに結合し、両端固定梁B1の長さ方向と両端固定梁B2の長さ方向とは平行である。両端固定梁B1、B2は、エッチストッパ層20と半導体層30と図示しない絶縁層とからなる。
両端固定梁B1の中間部と両端固定梁B2の中間部とはエッチストッパ層20、半導体層30および絶縁層によって連結されている。そして両端固定梁B1の中間部と、両端固定梁B2の中間部と、エッチストッパ層20、半導体層30、絶縁層および配線層のこれらを連結している部分(連結部)とには錘部Mが結合している。
錘部Mの形態は、その重心G(図1E参照)が両端固定梁B1、B2に接する面から離れて位置する形態を有する。したがって錘部Mに作用する慣性力は、その方向が両端固定梁B1、B2と接する平面と平行であるとき、モーメントとして両端固定梁B1、B2に作用して両端固定梁B1、B2を変形させる(図3A、図3C参照)。錘部Mは両端固定梁B1、B2に比べて十分厚い基層10からなる。したがって錘部Mに結合している両端固定梁B1、B2の中間部は実質的に変形しない。
両端固定梁B1、B2にはそれぞれ4つ、合計8つのスリットS1〜S8が形成されている。両端固定梁B1には、支持部Sとの近接領域に位置するスリットS1、S4と錘部Mとの近接領域に位置しているスリットS2、S3が形成されている。スリットS1〜S4が形成されている区間では両端固定梁B1が二分されている。スリットS1〜S4より外側における両端固定梁B1の幅はスリットS1〜S4より内側における両端固定梁B1の幅よりも狭くなっている。
支持部Sとの近接領域に位置するスリットS1、S4は支持部Sと両端固定梁B1との境界である両端固定梁B1の固定端から錘部Mの手前まで延びている。すなわちスリットS1、S4は錘部Mから固定端までの長さより短く支持部Sまで延びている。
錘部Mとの近接領域に位置するスリットS2、S3は錘部Mの側面の位置から支持部Sの手前まで延びている。すなわちスリットS2、S3は錘部Mから固定端までの長さより短く錘部Mまで延びている。
両端固定梁B1、B2の、支持部Sとの近接領域と錘部Mの近接領域とに合計16個のピエゾ抵抗部31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b、37a、37b、38a、38bが設けられている。これらのピエゾ抵抗部はすべて、両端固定梁B1または両端固定梁B2と支持部Sとの境界、あるいは錘部Mの側面をまたいでいる。ピエゾ抵抗部31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b、37a、37b、38a、38bは半導体層30に形成されている。両端固定梁B1、B2の変形によって生ずる応力の向きは両端固定梁B1、B2の表面と裏面とで逆になる。このため、ピエゾ抵抗部31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b、37a、37b、38a、38bは半導体層30の界面の近くに薄く形成される。
両端固定梁B1、B2をねじる慣性力の分力を検出するためのピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aは、スリットS1〜S8より外側にあって内側の領域よりも幅が狭い領域に設けられている。ピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aは、これらが形成されている領域の歪みを検出するための歪み検出手段である。両端固定梁のねじれを検出するためのピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aの幅はスリットS1〜S8よりも外側における両端固定梁B1、B2の幅と等しいことが望ましい。
両端固定梁B1、B2をねじらずに曲げる慣性力の分力(撓み)を検出するためのピエゾ抵抗部31b、32b、33b、34b、35b、36b、37b、38bはスリットS1〜S8より内側にあって外側の領域よりも幅が広い領域の幅方向の中央に設けられている。ピエゾ抵抗部31b、32b、33b、34b、35b、36b、37b、38bは、これらが形成されている領域の歪みを検出するための歪み検出手段である。
図2は合計12個のピエゾ抵抗部の抵抗値から3軸の加速度成分を表す電気信号を生成するための信号処理手段としてのブリッジ回路の一例を示している。ここでx、y、z軸方向を次のように定義する。
x軸方向:両端固定梁B1、B2の長さ方向(図1Aの左右方向)
y軸方向:両端固定梁B1、B2に接する平面に平行で両端固定梁B1、B2に垂直な方向(図1Aの上下方向)
z軸方向:両端固定梁B1、B2に接する平面に垂直な方向(図1Aの紙面垂直方向)
慣性力のx、y、z軸の成分を検出するためのピエゾ抵抗部はそれぞれ別々のブリッジ回路に接続される。各ピエゾ抵抗部を慣性力のx、z軸のいずれの成分を検出するために用いるかは適宜選択可能であるが、本実施形態では以下のようにピエゾ抵抗部を選択し、図2に示すようにブリッジ回路として接続している。
x軸成分検出用:ピエゾ抵抗部31b、32b、37b、38b
y軸成分検出用:ピエゾ抵抗部31a、34a、35a、38a
z軸成分検出用:ピエゾ抵抗部35b、36b、33b、34b
(作用)
y軸方向の慣性力が錘部Mに作用すると、錘部Mは両端固定梁B1の長さ方向と平行な軸を中心として図3Aに示すように回転するため、両端固定梁B1、B2のそれぞれがねじれる。このとき、支持部Sと錘部Mは実質的に変形しないため、両端固定梁B1に生ずる応力は、その固定端である支持部Sとの境界との近接領域の外側の領域(両端固定梁B1から遠い辺に接する領域)と、錘部Mとの近接領域の外側の領域とに集中する(図10A、図10B参照)。なお、図10Bでは応力が大きいほどハッチングの間隔を狭くして応力分布を示している。
両端固定梁B1のねじれによって生ずるこのような応力集中について詳細に説明すると次の通りである。支持部Sとの近接領域においては、スリットS1、S4が形成されているため、応力はスリットS1、S4より外側の狭い領域にさらに集中する。錘部Mの側面との近接領域においては、スリットS2、S3が形成されているため、応力はスリットS2、S3より外側の狭い領域にさらに集中する。すなわち、図3Aに示すように錘部Mが回転することによって両端固定梁B1に生ずる応力は、支持部Sとの近接領域のスリットS1、S4より外側の領域と、錘部Mとの近接領域のスリットS2、S3より外側の領域とをあわせた4つの狭い領域に集中する。そして両端固定梁B1の支持部Sとの近接領域と両端固定梁B1の錘部Mとの近接領域に生ずる応力の大きさは、図10Bに示すように、両端固定梁B2の内側からスリットS1、S2、S3、S4に向かって緩やかに高くなり、スリットS1、S2、S3、S4を超えると急激に高くなる。すなわち両端固定梁B1の支持部Sとの近接領域と両端固定梁B1の錘部Mとの近接領域とにおいて、応力の大きさは幅方向に不連続である。
両端固定梁B2に形成されているスリットS5〜S8はそれぞれ両端固定梁B1に形成されているスリットS1〜S4と同一である。したがって錘部Mが図3Aに示すように回転することによって両端固定梁B2に生ずる応力は、支持部Sとの近接領域のスリットS5、S8より外側の領域と、錘部Mとの近接領域のスリットS6、S7より外側の領域とをあわせた4カ所の狭い領域に集中する。
そして、両端固定梁B1、B2のねじれによって合計8カ所に集中した歪みは慣性力のy軸方向の分力を検出するためのピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aによって検出される。すなわち歪みは抵抗値としてピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aから出力される。そしてピエゾ抵抗部31a、34a、35a、38aで構成された図2に示すブリッジ回路からは慣性力のy軸方向の成分に相関する信号Vが出力される。すなわち、両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りの錘部Mの回転角度に相関する電気信号としてVがブリッジ回路から出力される。
一方、x軸方向の慣性力が錘部Mに作用するとき、両端固定梁B1、B2は図3Cに示すように変形するがねじれることはない。またz軸方向の慣性力が錘部Mに作用するとき、両端固定梁B1、B2は図3Bに示すように変形するがねじれることはない。したがってx軸方向またはz軸方向の慣性力が錘部Mに作用するとき、両端固定梁B1、B2に生ずる応力は、その固定端である支持部Sとの境界との近接領域と、錘部Mとの近接領域とに集中するものの、両端固定梁B1、B2の幅方向における応力の空間勾配は小さい。したがって慣性力のx軸方向およびz軸方向の分力は16個のピエゾ抵抗のうち、y軸方向の成分検出用に使用しないピエゾ抵抗のいずれで検出してもよい。
(効果)
本実施形態によると、y軸方向の慣性力が錘部Mに作用するときに応力が集中する狭い範囲にピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aが設けられている。このため、これらのピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aによってこれらのピエゾ抵抗部が形成されている領域の歪みを検出することにより、両端固定梁B1、B2のねじれを高い感度で検出することができる。したがって、本実施形態によるとy軸方向の慣性力を高い感度で検出することができる。
そして、本実施形態によるとスリットが形成されている両端固定梁B1、B2がねじれるときに生ずる応力が狭い範囲に集中するため、両端固定梁B1、B2にスリットが形成されていない場合に比べると、ピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aによって検出される歪みの総量の、実際に発生する歪みの総量に対する割合が高くなる。したがって、ピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aの位置ずれに対する感度低下が小さくなる。その結果、感度のばらつきが小さくなる。図11A、図11Bは両端固定梁B1、B2にスリットが形成されていない場合の応力分布を示している。図11Bでは応力が大きいほどハッチングの間隔を狭くして応力分布を示している。
さらに、両端固定梁B1、B2が互いに平行に架設され、両端固定梁B1、B2のねじれを含む変形を検出することによって3次元の加速度を検出するため、支持部Sの内側の輪郭を等方的な形状(例えば正方形や円形)にする必要はない。このため、両端固定梁B1、B2の長さ方向に対して垂直な方向においてセンサダイ1の長さを短くすることができる。したがってセンサダイ1を小型化したり、パッケージ内のレイアウトに適した形態にセンサダイ1の外形を設計することができる。
(製造方法)
次に図4に基づいてセンサダイ1の製造方法を説明する。
はじめに図4Aに示すように基層10とエッチストッパ層20と半導体層30と絶縁層40とを積層する。基層10とエッチストッパ層20と半導体層30としては、例えば単結晶シリコンからなり厚さ400〜625μmの基層10となるベースウエハと二酸化シリコンからなり厚さ1μmのエッチストッパ層20となる熱酸化層と単結晶シリコンからなり厚さ5〜20μmの半導体層30となるボンドウェハとで構成されるSOIウエハを用いる。絶縁層40として、例えば厚さ1μmの二酸化シリコン、窒化シリコン(SiN)の膜を熱酸化法や堆積法によって半導体層30の表面に形成する。
次に図4Bに示すようにフォトレジストマスクR1を用いて絶縁層40をエッチングすることにより絶縁層40にコンタクトホールHを形成する。続いてコンタクトホールHから半導体層30に不純物イオンを導入し、活性化することにより半導体層30にピエゾ抵抗部31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b、37a、37b、38a、38bを形成する。絶縁層40を形成する前にピエゾ抵抗部31a、31b、32a、32b、33a、33b、34a、34b、35a、35b、36a、36b、37a、37b、38a、38bを形成してもよい。
次に図4Cに示すように絶縁層40とコンタクトホールHから露出しているピエゾ抵抗部の表面に配線層51となる導電膜を形成し、導電膜をパターニングすることにより配線層51を形成する。
次に図4Dに示すように基層10の表面(エッチストッパ層との界面の裏側の面)にフォトレジストマスクR2を形成し、フォトレジストマスクR2を用いて基層10をエッチング(Deep−RIE)することにより、基層10からなる錘部Mと、支持部Sの基層10からなる部分とを形成する。
次に図4Eに示すように絶縁層40および配線層51の表面にフォトレジストマスクR3を形成し、絶縁層40、半導体層30およびエッチストッパ層20をエッチングすることにより、両端固定梁B1、B2、支持部Sの間の空隙を形成するとともに、スリットS1〜S8を形成する。
その後、ダイシングなどの後工程を実施するとセンサダイ1が完成する。センサダイ1をパッケージすることにより加速度センサが完成する。
2.他の実施形態
図5から図9は、両端固定梁B1、B2に形成されるスリットとピエゾ抵抗部の配置の様々な形態を示している。図5から図9に示すようにスリットS1〜S8は両端固定梁B1、B2のねじれを検出するためのピエゾ抵抗部に近接した領域に形成すればよい。また両端固定梁B1、B2のねじれを検出するためのピエゾ抵抗部は、図5〜図9に示すように両端固定梁B1、B2に各2個合計4個設ければ良い。したがって両端固定梁B1、B2のねじれを検出するためのピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aの数は4個あればよい。また両端固定梁B1、B2のねじれをともなわない変形を検出するためのピエゾ抵抗部の数は8個必要である。また図9に示すねじれを検出するためのピエゾ抵抗部32a、33a、36a、37aを、ねじれをともなわない変形を検出することにも使用できるため、ピエゾ抵抗部31b、34b、35b、38bを省いても良い。
またスリットの長さはピエゾ抵抗部よりも短くても良いし、両端固定梁B1、B2の幅方向においてスリットの全体がピエゾ抵抗部と重なっていても良い。さらにスリットを省略しても3次元の加速度を検出することができる。スリットを省略したとしても図11Bに示すように、両端固定梁B1、B2のねじれによる応力は、両端固定梁B1、B2の幅方向の中央より外側の領域における支持部Sまたは錘部Mとの近接領域に集中するため、その領域にピエゾ抵抗部31a、32a、33a、34a、35a、36a、37a、38aを設けることにより、y方向の慣性力を検出できるからである。
また本発明は、振動型ジャイロスコープや振動センサに適用することもできる。また歪み検出手段として圧電膜を用いることもできる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で示した材質や寸法や成膜方法やパターン転写方法はあくまで例示であるし、当業者であれば自明である工程の追加や削除や工程順序の入れ替えについては説明が省略されている。
図1Aは本発明の実施形態にかかる平面図。図1Bから図1Eはいずれも本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる回路図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる応力の分布を示す図。 応力の分布を示す図。
符号の説明
1:センサダイ、10:基層、20:エッチストッパ層、30:半導体層、31:ピエゾ抵抗部、32:ピエゾ抵抗部、33:ピエゾ抵抗部、34:ピエゾ抵抗部、35:ピエゾ抵抗部、36:ピエゾ抵抗部、37:ピエゾ抵抗部、38:ピエゾ抵抗部、40:絶縁層、51:配線層、B1:両端固定梁、B2:両端固定梁、G:重心、H:コンタクトホール、M:錘部、R1:フォトレジストマスク、R2:フォトレジストマスク、R3:フォトレジストマスク、S:支持部、S1:スリット、S2:スリット、S3:スリット、S4:スリット、S5:スリット、S6:スリット、S7:スリット、S8:スリット

Claims (1)

  1. 支持部と、
    前記支持部に架設された互いに平行な二本の両端固定梁と、
    二本の前記両端固定梁の中間部に結合している錘部と、
    前記両端固定梁の幅方向の中央より外側の領域における前記支持部または前記錘部との近接領域に設けられ当該近接領域の歪みを検出する歪み検出手段と、
    前記歪み検出手段の出力を、前記両端固定梁の長さ方向に平行な軸の周りの前記錘部の回転に相関する電気信号に変換する信号処理手段と、
    を備え
    前記錘部から前記支持部までの長さより短く前記支持部または前記錘部まで延びるスリットが前記両端固定梁に形成され、
    前記スリットより外側の前記両端固定梁の幅は前記スリットより内側の前記両端固定梁の幅以下に狭く、
    前記歪み検出手段は前記両端固定梁の前記スリットより外側に設けられている、
    EMS。
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