JP4333783B2 - コンテナ用冷凍装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナ内を冷却するコンテナ用冷凍装置に関し、特に樹脂製の庫内ケーシングの強度向上対策に係るものである。
従来より、海上輸送等に用いるコンテナ内を冷却するためにコンテナ用冷凍装置が用いられている。
特許文献1には、この種のコンテナ用冷凍装置の一例が開示されている。このコンテナ用冷凍装置は、一端が開放されたコンテナの開口部に設けられている。すなわち、上記コンテナ用冷凍装置は、コンテナの開口端部を閉塞するケーシングを有している。このケーシングの下部には、コンテナの庫外に臨む庫外収納空間が形成されていて、該庫外収納空間内には、圧縮機、凝縮器、庫外ファン等が収容されている。
一方、上記ケーシングの上部には、コンテナの庫内に臨む庫内収納空間が形成されている。この庫内収納空間は、コンテナの庫内空間に対して仕切板によって区画された空間である。仕切板は、ケーシングの庫内側の両側端部にそれぞれ設けられたサイドステーによって支持されている。また、上記庫内収納空間内には、庫内ファンや蒸発器が配設されていて、庫内空気の通風路が形成されている。
上記コンテナ用冷凍装置の運転時には、庫内ファンによってコンテナ庫内の空気が上記庫内収納空間内の通風路に導かれ、蒸発器を通過する際に冷却される。冷却後の空気は通風路を流出し、コンテナの庫内へ再び送られる。以上のように、コンテナ用冷凍装置では、庫内空気を通風路で冷却しながら循環させることで、コンテナ庫内の冷蔵や冷凍を行うようにしている。
なお、上記ケーシングは、一般的に、庫外側に位置する金属製の庫外ケーシングと、その庫内側を覆う樹脂(FRP)製の庫内ケーシングとからなり、該庫内ケーシングの製造方法としては、手作業で樹脂を塗布してガラス繊維に対して樹脂層を形成するハンドレイアップ成形や、樹脂素材を成形型によって熱プレスして成形するSMC(Sheet Molding Compound)成形などが知られている。
特開2007−93122号公報
ところで、一般的に、積み重ねられたコンテナには船の傾き等によって剪断変形を生じさせるような力が作用するため、その状態を模擬する製品試験として、該コンテナの角部に実際よりも過大な力を加えて、該コンテナに剪断変形を生じさせ、そのときのコンテナの強度を確認する試験が行われている。このような試験において、特に、上記コンテナの同じ側の2つの角部に対して同時に力を加える場合、コンテナ箱体の開口端に位置するコンテナ用冷凍装置のケーシングには、通常作用する力よりも過大な力が作用する。すなわち、このような試験では、上記ケーシングの上部に対してのみコンテナ幅方向の力を加えることになり、該ケーシングの上部では、面直交方向に波打つような変形を生じることになる。
ここで、上述のとおり、上記ケーシングの庫内側を構成する庫内ケーシングは樹脂製であるため、該庫内ケーシングの形状によっては、部分的に応力が集中し、当該箇所が損傷を受ける虞があった。
また、上記庫内ケーシングには、庫内収納空間内に配置される庫内ファンや蒸発器などの重量物が支持されているため、上述のようなコンテナの変形によってケーシングが面直交方向に波打つと、これらの庫内ファンや蒸発器などの構成機器によって上記庫内ケーシングには引張応力が作用することになり、該庫内ケーシングの構成機器との接続部分が局所的に損傷を受ける虞があった。
これに対して、上記庫内ケーシングの部分的な強度アップを図ることが考えられるが、そのためには、該庫内ケーシングの成形時に該当箇所にガラス繊維からなる補強用シートを配置して成形する必要がある。そのため、庫内ケーシングの一部の強度を向上する場合、一般的には、成形型によって熱プレスすることで素材を流動させるSMC成形ではなく、確実に補強用シートを所望の部位に配置できるハンドレイアップ成形によって樹脂製の庫内ケーシングを成形することになる。しかしながら、このハンドレイアップ成形は手作業のため、SMC成形に比べて生産性が悪く、部分的に補強された庫内ケーシングを効率良く大量生産するのは難しい。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンテナ内を冷却するコンテナ用冷凍装置において、庫内ケーシングを部分的に補強しつつ該庫内ケーシングの生産性の向上を図れるような構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナ用冷凍装置(10)では、その庫内ケーシング(13)が、一対の成形型(75)の一方のプレス面全体に素材シート(73)を配置し且つ一部に補強用シート(71,72)を積層した状態で熱プレスすることにより得られるものとしたため、該補強用シート(71,72)を所望の部位に確実に配置できる庫内ケーシング(13)を効率良く生産することができる。
第1の発明は、コンテナ箱体(1)の開口端面を塞ぐように該コンテナ箱体(1)に周縁部で固定される庫外ケーシング(12)と、一対の成形型(75)による樹脂素材の熱プレスによって上記庫外ケーシング(12)の庫内側を覆う形状に成形される庫内ケーシング(13)と、を備えたコンテナ用冷凍装置を対象とする。
そして、上記庫内ケーシング(13)は、上記庫外ケーシング(12)の平面状の上部を覆う上側被覆部(36)及び該庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)を覆う下側被覆部(37)が形成されるように、上記樹脂素材としての素材シート(73)が上記成形型(75)の一方のプレス面全体を覆い、且つ、上記上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)が積層された状態で、上記成形型(75)によって熱プレスされてなるものとする。
以上の構成により、樹脂素材としての素材シート(73)が一対の成形型(75)の一方のプレス面全体を覆った状態で該成形型(75)によって熱プレスされるため、樹脂素材が大きく流動することなく庫内ケーシング(13)が形成される。よって、所定の部位にガラスクロス(72)を積層して熱プレスしても、該ガラスクロス(72)が大きく移動することはなく、所望の部位にガラスクロス(72)を確実に位置付けることができる。したがって、上述の構成により、所定の部位が確実に補強された庫内ケーシング(13)をSMC成形によって効率良く製造することができる。
また、上述のように、庫内ケーシング(13)の応力が集中する部位に、補強用シートとしてのガラスクロス(72)を樹脂素材とともに積層することで、該応力集中部位の強度向上を図れる上記応力集中部位では、剥離方向の力よりも引張・圧縮方向の力が大きく作用するため、この部分に強度的に優れたガラスマット(72)を配設することで、より効果的に庫内ケーシング(13)の強度向上を図れる
の発明は、コンテナ箱体(1)の開口端面を塞ぐように該コンテナ箱体(1)に周縁部で固定される庫外ケーシング(12)と、一対の成形型(75)による樹脂素材の熱プレスによって上記庫外ケーシング(12)の庫内側を覆う形状に成形される庫内ケーシング(13)と、を備えたコンテナ用冷凍装置の製造方法を対象とする。
そして、上記庫外ケーシング(12)の平面状の上部を覆う上側被覆部(36)及び該庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)を覆う下側被覆部(37)が形成されるように、上記樹脂素材としての素材シート(73)で上記成形型(75)の一方のプレス面全体を覆い、且つ、上記上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)を積層した状態で、該成形型(75)を用いて熱プレスすることにより、上記庫内ケーシング(13)を成形するものとする。
以上の方法により、一対の成形型(75)の一方のプレス面全体を樹脂素材としての素材シート(73)で覆い、該成形型(75)の熱プレスによって成形することで、樹脂素材を大きく流動させることなく庫内ケーシング(13)を成形することができる。よって、上記庫内ケーシング(13)の所定の一部にガラスクロス(72)を確実に配置した状態で熱プレスすることが可能になり、部分的な強度補強がなされた庫内ケーシング(13)をSMC成型によって効率良く大量に生産することができる。
また、上述のような構成にすることで、庫内ケーシング(13)の応力集中部位の強度の向上を図れる。
強用シートとして強度的に優れたガラスクロス(72)を用いることで、引張・圧縮方向に大きな力が作用する応力集中部位をより確実に補強することができる
上述の方法において、上記ガラスクロス(72)及びコンティニュアスストランドマット(71)を上記素材シート(73)で挟み込んだ状態で上記成形型(75)により熱プレスするものとする(第の発明)。こうすることで、ガラスクロス(72)及びコンティニュアスストランドマット(71)に対して樹脂素材を確実且つ効率良く含浸することができ、庫内ケーシング(13)の強度をより確実に向上することができる。しかも、例えばコンティニュアスストランドマット(71)などの比較的厚いマットを補強用シートとして用いる場合、該コンティニュアスストランドマット(71)が露出していると成形型(75)による熱プレスの際にコンティニュアスストランドマット(71)が損傷を受ける可能性があるが、上述のように、コンティニュアスストランドマット(71)を素材シート(73)によって挟み込んで熱プレスすることで、該コンティニュアスストランドマット(71)が損傷を受けるのを確実に防止することができる。
第1の発明によれば、庫内ケーシング(13)は、一対の成形型(75)の一方のプレス面全体を樹脂素材としての素材シート(73)で覆い、庫内ケーシング(13)の上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)を該素材シート(73)に積層した状態で熱プレスされてなるため、SMC成形であっても、当該一部にガラスクロス(72)を確実に位置付けることができ、庫内ケーシング(13)の要求される部位のみを確実に補強することができる。したがって、上述の構成により、部分的に強度が向上された庫内ケーシング(13)をSMC成形によって効率良く大量に生産することが可能となる。
また、剥離強さよりも引張・圧縮強度が要求される応力集中部位の強度を、強度的に優れたガラスクロス(72)によって、より確実に向上することができる
の発明によれば、一対の成形型(75)の一方のプレス面全体を樹脂素材としての素材シート(73)で覆い、且つ庫内ケーシング(13)の上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)を上記素材シート(73)に積層した状態で熱プレスすることにより、庫内ケーシング(13)を形成するため、該庫内ケーシング(13)の所定の部位に確実にガラスクロス(72)を配置することができる。したがって、所定の部位を確実に補強した庫内ケーシングをSMC成型によって効率良く大量に生産することができる
また、上記第の発明と同様、該応力集中部位の強度を強度的に優れたガラスクロス(72)によってより確実に向上することができる
また、第の発明によれば、上記ガラスクロス(72)及びコンティニュアスストランドマット(71)を素材シート(73)で挟み込ん状態で熱プレスするため、該補強シート(71,72)に対する樹脂素材の含浸性を向上して両者をより一体化させることができる。これにより、庫内ケーシング(13)の強度をより向上させることができる。しかも、コンティニュアスストランドマット(71)が露出しないので、熱プレスの際に該コンティニュアスストランドマット(71)が成形型(75)との摩擦によって損傷を受けるのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
本実施形態に係るコンテナ用冷凍装置(10)は、海上輸送等に用いられるコンテナ(C)内の冷蔵又は冷凍を行うものであり、有底筒状に形成されたコンテナ箱体(1)の開口端を塞ぐように配設される。より詳しくは、上記コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(11)は、上記コンテナ箱体(1)の開口端部に複数のボルトによって締結固定されている。
また、上記コンテナ用冷凍装置(10)は、図示しない冷媒回路を備えている。すなわち、上記コンテナ用冷凍装置(10)は、冷媒回路の冷凍サイクルを利用してコンテナ(C)の庫内の空気を冷却するように構成されている。以下で、上記コンテナ用冷凍装置(10)の全体構成について説明する。
〈コンテナ用冷凍装置の全体構成〉
図1及び図2に示すように、上記コンテナ用冷凍装置(10)は、有底筒状に形成されたコンテナ箱体(1)の開口端面を塞ぐように周縁部がコンテナ箱体(1)に取り付けられるケーシング(11)を備えている。このケーシング(11)の下部は、コンテナ(C)の庫内側に向かって膨出するように形成されていて、これにより、該ケーシング(11)の下部の庫外には凹部(11a)が形成される。すなわち、上記ケーシング(11)の下部の庫外側には庫外収納空間(S1)が、該ケーシング(11)の上部の庫内側には庫内収納空間(S2)が、それぞれ形成されている。
上記ケーシング(11)の庫内側には、サイドステー(40)に支持された仕切板(50)が配設されている。この仕切板(50)によって、コンテナ(C)の庫内と上記庫内収納空間(S2)とが区画されている。なお、上記仕切板(50)は、コンテナ箱体(1)の内面に対し、その上下に隙間が設けられるように配設されている(図2参照)。
上記庫外収納空間(S1)内には、圧縮機(21)、凝縮器(23)、庫外ファン(24)、該庫外ファン(24)のモータ(45)等が設けられている。これらの圧縮機(21)及び凝縮器(23)は、図示しない上記冷媒回路に接続されている。上記庫外ファン(24)は、モータ(45)によって回転し、庫外の空気を庫外収納空間(S1)内へ誘引して凝縮器(23)へ送るものである。該凝縮器(23)では、この庫外空気と冷媒との間で熱交換が行われるように構成されている。すなわち、上記庫外収納空間(S1)は、外側通風路を構成している。
上記庫内収納空間(S2)には、ケーシング(11)の庫内側の上部に蒸発器(25)、庫内ファン(26)及び該庫内ファン(26)のモータ(46)が設けられている。この蒸発器(25)も、上記凝縮器(23)と同様、図示しない冷媒回路に接続されている。上記庫内ファン(26)は、モータ(46)によって回転し、コンテナ(C)の庫内の空気を上記仕切板(50)の上側の隙間から誘引して蒸発器(25)へ送るものである。そして、この蒸発器(25)において冷媒との間で熱交換が行われた庫内空気は、上記庫内ファン(26)によって、上記仕切板(50)の下側の隙間から庫内側へ戻される。したがって、上記庫内収納空間(S2)は、内側通風路を構成している。
図5に示すように、ケーシング(11)の庫内側上部には、上記庫内ファン(26)、モータ(46)及び蒸発器(25)を保持するための蒸発器保持枠(15)がケーシング幅方向に亘って設けられている。この蒸発器保持枠(15)は、上記庫内ファン(26)により庫内空気が蒸発器(25)に対して上方から下方に向かって流れるように、該蒸発器(25)の上方で庫内ファン(26)及びモータ(46)を保持するよう構成されている。
上記蒸発器保持枠(15)には、その幅方向両端部に上記サイドステー(40,40)の上部を構成する拡大板部(42,42)の一面が接続されている。詳しくは後述するように、本実施形態では、この拡大板部(42,42)の接続部分に対応してケーシング(11)に取付金具(16,16)が設けられている。
また、上記蒸発器保持枠(15)の幅方向中央部分は、上記ケーシング(11)の庫内側の幅方向中央部に固定され且つ上下方向に伸びる枠支持部材(43)の上端部と接続されている。
上記サイドステー(40)は、上記ケーシング(11)の庫内側に固定されている。詳しくは、このサイドステー(40)は、庫内側に膨出したケーシング(11)下部に接続される柱部(41)と、該柱部(41)上に載置された状態で該柱部(41)の上端部及び上記ケーシング(11)の上部に接続される上記拡大板部(42)とを備えている。
これにより、上記蒸発器保持枠(15)は、その幅方向両端部を上記サイドステー(40)によって支持されるとともに、幅方向中央部を上記枠支持部材(43)によって支持されている。なお、上記枠支持部材(43)は、断面略コの字状に形成された柱状部材であり、上記ケーシング(11)下部の庫内側の幅方向中央部分に上下方向に延びるように設けられている。
上記ケーシング(11)には、図1に示すように、その上側寄りの部位に、メンテナンス時に開閉可能な扉の設けられた覗き窓(27)及びベンチレータ(28)が設けられている。このベンチレータ(28)は、庫内の換気を行うための換気装置を構成している。また、上記ケーシング(11)の庫外収納空間(S1)内には、庫外ファン(24)と隣接する位置に電装品ボックス(29)が配設されている。
上記ケーシング(11)は、図2に示すように、庫外側に位置する庫外ケーシング(12)と庫内側に位置する庫内ケーシング(13)とを備えている。上記庫外ケーシング(12)は、アルミニウム合金によって構成されていて、コンテナ箱体(1)の端面を塞ぐように該コンテナ箱体(1)の周縁部に取り付けられる。上記庫内ケーシング(13)は、繊維強化プラスチック(FRP)によって構成されていて、上記庫外ケーシング(12)の庫内側を覆うように取り付けられる。
上記庫外ケーシング(12)は、図3にも示すように、下部が庫内側へ膨出するように形成されている。この庫外ケーシング(12)は、略平面状に形成された上部(32)と、庫内側に略直方体形状に膨らんだ下側膨出部(33)と、それらを囲むように庫外ケーシング(12)の外周端部に位置する正面視矩形状の取付部(31)と、を備えている。この取付部(31)のうち上下方向に延びる部分(庫外ケーシングの幅方向両端部)には、図示しない断面略P字状のフランジが溶接されているとともに、複数のボルト用の穴が設けられている。なお、上記取付部(31)のうち横方向に延びる部分(庫外ケーシングの上下方向両端部)には、図示しないアルミ合金製の断面略F字状のフランジが設けられている。
上記庫外ケーシング(12)の上部(32)は、図3に示すように、下側膨出部(33)の上側に連続するように形成されていて、上寄りの位置に覗き窓用の開口(32a,32a)が2つ形成されている。詳しくは、これらの開口(32a,32a)は、略長方形状に形成され、上部(32)に横方向に並んで形成されている。そして、上記上部(32)に形成された開口(32a,32a)は、後述するように、上記庫内ケーシング(13)に形成された開口(36e,36e)とともに上記覗き窓(27)を構成する。
上記下側膨出部(33)は、上面部(33a)と2つの側面部(33b,33c)と下面部(33d)と底面部(33e)とによって構成されている。具体的には、上面部(33a)、下面部(33d)、及び底面部(33e)は、それぞれ略長方形状に形成されている一方、上記側面部(33b,33c)は、一方の脚部が傾斜した略台形状に形成されている。これにより、上記下側膨出部(33)は、図3に示すように、上面部(33a)が庫内下側に向かって斜め下方へ延びる箱状になるように該上面部(33a)、側面部(33b,33c)、下面部(33d)及び底面部(33e)が接続されてなる。
上記庫内ケーシング(13)は、図2及び図4に示すように、上記庫外ケーシング(12)に沿うように形成されていて、該庫外ケーシング(12)に対応して庫内側へ膨出する下側被覆部(37)と平板状の上側被覆部(36)とを備えている。これらの下側被覆部(37)と上側被覆部(36)とは、一体に形成されており、上側被覆部(36)が下側被覆部(37)の上側に連続するように設けられている。
上記上側被覆部(36)は、被覆部本体(36a)と、該被腹部本体(36a)を囲むように略コの字状に設けられた上枠部(36b)及び横枠部(36c,36d)とを備えている。これらの上枠部(36b)及び横枠部(36c,36d)は、それぞれ、上記被覆部本体(36a)の上側及び側方に位置していて、上枠部(36b)の両端から横枠部(36c,36d)がそれぞれ下側に延びることで全体として略コの字状に形成されている。また、上記上枠部(36b)及び横枠部(36c,36d)は、上記被覆部本体(36a)に対して僅かに庫内側に突出している。なお、上記被覆部本体(36a)には、上記庫外ケーシング(13)の上部(32)の各開口(32a)に対応するように覗き窓用の開口(36e,36e)が2つ形成されている。
上記下側被覆部(37)は、上記庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)と概ね同じ形状で、上面部(37a)と2つの側面部(37b,37c)と下面部(37d)と底面部(37e)とを備えている。上記下側被覆部(37)は、庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)を庫内側から覆うことができるように、該下側膨出部(33)よりも僅かに大きく形成されている。
なお、上記下面部(37d)には、庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)との間の空間(V)(発泡空間)内に発泡剤(60)を注入するための注入口(図示省略)が形成されている。
また、上記庫内ケーシング(13)は、上記図2及び図4に示すように、外周端部(13a)が庫外側(庫外ケーシング側)に折り曲げられていて、上記庫外ケーシング(12)と組み合わせられた状態で、該庫内ケーシング(13)の外周端は、庫外ケーシング(12)の取付部(31)上に位置付けられている。
これにより、庫外ケーシング(12)に庫内ケーシング(13)が取り付けられると、該庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)との間に断熱層形成のための発泡空間(V)が構成されるように、上記上側被覆部(36)が上部(32)の庫内側を覆い、上記下側被覆部(37)が下側膨出部(33)の庫内側を覆うことになる。そして、上記発泡空間(V)には、上記庫内ケーシング(13)の注入口から発泡剤(60)を注入して該発泡剤(60)を発泡させることで、上記図2に示すような断熱層(14)が形成される。
さらに、本実施形態では、上記庫内ケーシング(13)の上側被覆部(36)を構成する横枠部(36c,36c)の庫外側には、図4及び図5に示すように、上記蒸発器保持枠(15)の両端部を支持するサイドステー(40)の拡大板部(42)の取り付け部分(ボルト締結部(42a,42a))に対応して、取付金具(16)が設けられている。この取付金具(16)は、略長方形状に形成された金属製の板部材であり、上記サイドステー(40)の拡大板部(42)における複数のボルト締結部(42a,42a)(図の例では2箇所)に跨るように配置されている。
このような構成にすることで、上記蒸発器保持枠(15)を支持するサイドステー(40)の拡大板部(42)を、上記取付金具(16)を介してより広い範囲で支持することができる。したがって、例えばコンテナ(C)の同じ側の2箇所の角部に力(ラッキング荷重、図5において白抜き矢印方向)が加わって蒸発器保持枠(15)が上記庫内ケーシング(13)に対して引張方向(図5の黒矢印方向)に変位した場合でも、該蒸発器保持枠(15)による引張力を上記取付金具(16)によって庫内ケーシング(13)のより広い範囲で受けることができ、該庫内ケーシング(13)が局所的に破損するのを防止することができる。なお、本実施形態では、上記取付金具(16)は2箇所のボルト締結部(42a,42a)に跨るように設けられているが、この限りではなく、3箇所以上のボルト締結部に跨るように設けられていてもよい。
また、本実施形態では、図6に示すように、樹脂製の上記庫内ケーシング(13)の内部の一部には、ガラス繊維からなる補強用シート(71,72)が配設されている。具体的には、上記庫内ケーシング(13)の上側被覆部(36)の左右両端部及び中央部(開口(36e,36e)の間)には、それぞれ、コンティニュアスストランドマット(71,71,71)が配設されていて、該上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分にかけては、それぞれ、ガラスクロス(72,72)が配設されている。
より具体的には、上記コンティニュアスストランドマット(71)は、上記蒸発器保持枠(15)を支持するサイドステー(40)の拡大板部(42)が取り付けられる部分を中心に配設されていて、上述のようなラッキング荷重が加わった場合に該蒸発器保持枠(15)の引張力に耐えられるよう上記庫内ケーシング(13)を補強している。しかも、このように上記蒸発器保持枠(15)を支持する部分に含浸性の良いコンティニュアスストランドマット(71)を配設することで、該コンティニュアスストランドマット(71)を樹脂と一体化させて当該部分で剥離が生じるのをより確実に防止することができる。したがって、上記蒸発器保持枠(15)が庫内ケーシング(13)に対して引張方向に変位した場合でも、該庫内ケーシング(13)で剥離が生じるのをより確実に防止することができる。
一方、上記ガラスクロス(72)は、コンテナ(C)に上述のようなラッキング荷重が作用した場合に応力の集中しやすい部分、すなわち略平板状の上側被覆部(36)と庫内側へ膨出した下側被覆部(37)との境目における幅方向両端部を中心に配設されている。このように、強度的に優れている上記ガラスクロス(72)を応力集中部位に配設することで、当該部位の強度をより効果的に向上することができる。なお、上記ガラスクロス(72)は、上記コンティニュアスストランドマットに比べて含浸性は劣るが、上記応力集中部位では剥離よりも引張・圧縮方向の強度向上が望まれるため、強度的に優れているガラスクロス(72)を配設するのが好ましい。
−ケーシングの製造方法−
上述のような構成を有するケーシング(11)の製造方法について以下で説明する。このケーシング(11)は、アルミ合金製の庫外ケーシング(12)と樹脂製の庫内ケーシング(13)とを組み合わせた状態で、各穴部等をシーリング処理した後、両ケーシング(12,13)間の発泡空間(V)内に発泡剤(60)を注入し、該発泡剤(60)を発泡させることにより形成される。
具体的には、まず、アルミ部品の溶接等によってアルミ合金製の庫外ケーシング(12)を形成するとともに、プレス加工等によって樹脂製(FRP製)の庫内ケーシング(13)を成形する。この庫内ケーシング(13)の製造方法について以下で詳しく説明する。
上記庫内ケーシング(13)は、樹脂素材を成形型(75)によって熱プレスして成形するSMC成形によって製造する。このSMC成形は、一層一層を手作業で形成するハンドレイアップ成形などに比べて、短時間で同一形状の樹脂成形品を大量に生産することができる。一般的なSMC成形は、樹脂素材を成形型によって熱プレスして、該樹脂素材を成形型間で流動させることにより所定の形状の樹脂成形品を得るようにしている。
これに対し、本実施形態では、上記樹脂素材を薄い素材シート(73)とし、一対の成形型(75)の一方のプレス面全体を覆うように配置して熱プレスすることで、該成形型(75)による熱プレスでは樹脂素材がほとんど流動しないようにした。詳しくは、図7に示すように、ほぼ庫内ケーシング(13)の大きさと同じになるように樹脂素材からなる複数の素材シート(73,73,…)を重ね合わせ、その状態で成形型(75)にセットして図示しないプレス機によって加熱しながらプレスする。
ここで、上記素材シート(73)は、樹脂材料(例えばポリエステル)に結合剤(例えばスチレン)を加え、ガラス短繊維を混ぜたものである。
上記素材シート(73,73,…)を重ね合わせる際、図7に破線及び一点鎖線で示すように、所定の位置(図6参照)に補強用シートとしてのコンティニュアスストランドマット(71,71,71)及びガラスクロス(72,72)を配置する。この際、該コンティニュアスストランドマット(71,71,71)及びガラスクロス(72,72)は、図8に示すように、素材シート(73,73)に挟まれた状態(図の例では上下に2層の素材シートが配置されるように該素材シートに挟み込まれている)で配置するのが好ましい。こうすることで、比較的、厚みのある上記コンティニュアスストランドマット(71)が露出して上記成形型(75)との摩擦によって損傷を受けるのを防止できるからである。
なお、特に図示しないが、上述のように、成形型(75)上ではなく他の場所で予め素材シート(73)等を重ね合わせる場合には、例えばそれらのシートを成形型(75)上まで移動させることのできる治具を用いるのが好ましい。また、上記図7は、素材シート(73)及び補強用シート(71,72)の配置の一例であり、これらのシート(71,72,73)は庫内ケーシング(13)を形成できればどのような配置であってもよい。さらに、上記図8において、補強シート(71,72)を上下二層の素材シート(73)に挟み込むようしているが、この限りではなく、該補強用シート(71,72)を上下三層以上の素材シート(73)で挟み込んでもよいし、複数の補強用シート(71,72)を素材シート(73)間に挟み込んで該補強用シート(71,72)の層を複数、設けるようにしてもよい。
上述のようにして庫内ケーシング(13)及び庫外ケーシング(12)を形成した後は、それぞれのケーシング(12,13)に穴加工等の各種加工を施すとともに、上記庫外ケーシング(12)の取付部(31)にフランジ等を溶接する。そして、上記庫外ケーシング(12)及び庫内ケーシング(13)の穴部や隙間等をシーリング材によってシーリング処理し、該庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)とを組み合わせる。なお、上記庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)との合わせ目にもシーリング材を塗布してシーリング処理を施す。
次に、上記庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)との間の空間(V)内に発泡剤(60)を充填して発泡させる。なお、上記庫外ケーシング(12)と庫内ケーシング(13)との間の空間(V)内に発泡剤(60)を注入する際には、これらのケーシング(12,13)の上部を下部よりも下方に位置付けて、上記庫内ケーシング(13)の下側被覆部(37)の下面部(37d)に形成された注入口(図示省略)から発泡剤(60)を注入するのが好ましい。これにより、上記空間(V)内に発泡剤(60)を効率良く且つ確実に充填することができる。
−運転動作−
コンテナ用冷凍装置(10)は、圧縮機(21)、庫外ファン(24)、及び庫内ファン(26)を起動させることによって運転が開始される。コンテナ用冷凍装置(10)の冷媒回路では、圧縮機(21)の吐出冷媒が凝縮器(23)へ送られる。この凝縮器(23)では、内部を流通する冷媒が庫外ファン(24)によって送られる庫外空気と熱交換する。その結果、冷媒は庫外空気に放熱して凝縮する。
上記凝縮器(23)で凝縮した冷媒は、膨張弁で減圧された後、蒸発器(25)へ送られる。この蒸発器(25)では、内部を流通する冷媒が庫内ファン(26)によって送られる庫内空気と熱交換する。その結果、冷媒は庫内空気から吸熱して蒸発し、庫内空気が冷却される。なお、庫内空気は、図2に示すように、仕切板(50)の上側から庫外側収納空間(S1)に流入して蒸発器(25)を通過する。そして、蒸発器(25)で冷却された後に仕切板(50)の下側から庫内へ戻っていく。蒸発器(25)で蒸発した冷媒は、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
−実施形態の効果−
以上より、この実施形態では、コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(11)を構成する庫内ケーシング(13)内に、部分的に補強用シート(71,72)を配設したため、該庫内ケーシング(13)の部分的な強度向上を図れる。具体的には、上記庫内ケーシング(13)のうち、庫内収納空間(S2)内に収容された庫内ファン(26)や蒸発器(25)を保持するための蒸発器保持枠(15)がサイドステー(40)の拡大板部(42)を介して接続される部分に、コンティニュアスストランドマット(71)を配設したため、コンテナ(C)にラッキング荷重が作用して上記蒸発器保持枠(15)が引張方向に変位し、上記庫内ケーシング(13)に引張力が作用した場合でも、該庫内ケーシング(13)の接続部分で剥離が生じるのを防止できる。また、上記庫内ケーシング(13)のうち、上側被覆部(36)と下側被覆部(37)との間、すなわちコンテナ(C)にラッキング荷重が作用した場合に応力が集中する部分に、補強用シートとしてガラスクロス(72)を配設したため、該応力集中部位の強度を確実に向上することができる。
そして、上記庫内ケーシング(13)を形成する際に、成形型(75)のプレス面全体を覆うように素材シート(73)を配置するとともに、上記コンティニュアスストランドマット(71)及びガラスクロス(72)を上述の部位に配置した状態で、該成形型(75)によって熱プレスするようにしたため、上述のように部分的に最適な補強を施した庫内ケーシング(13)を、生産性の良いSMC成形によって得ることができる。
したがって、上述の構成により、確実に部分的な補強が施された庫内ケーシング(13)を効率良く且つ大量に生産することができ、該庫内ケーシング(13)の強度向上と生産性向上との両立を図れる。
また、上記コンティニュアスストランドマット(71)及びガラスクロス(72)は、樹脂素材である素材シート(73)に挟み込まれた状態で熱プレスされるため、熱プレスの際に比較的厚みのある上記コンティニュアスストランドマット(71)が成形型(75)との摩擦によって損傷を受けるのを確実に防止することができる。
さらに、上記庫内ケーシング(13)において、上記蒸発器保持枠(15)がサイドステー(40)の拡大板部(42)を介して取り付けられる部分に、該拡大板部(42)の複数のボルト締結部(42a,42a)に跨るように取付金具(16)を設けることで、コンテナ(C)にラッキング荷重が作用して上記蒸発器保持枠(15)により庫内ケーシング(13)に引張力が作用した場合でも、該引張力を取付金具(16)を介して上記庫内ケーシング(13)のより広い範囲で受けることができ、該庫内ケーシング(13)が局所的に損傷を受けるのを防止することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、庫内ケーシング(13)の蒸発器保持枠(15)が取り付けられる部分に補強用シートとしてコンティニュアスストランドマット(71)を配置し、応力の集中する部分にはガラスクロス(72)を配置しているが、これ以外の部分にも補強用シートを配置してもよい。また、補強用シートも上記実施形態のようなコンティニュアスストランドマット(71)やガラスクロス(72)に限らず、樹脂製の庫内ケーシングを補強することができ且つガラス繊維からなるものであればどのようなものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、コンテナ内を冷却するコンテナ用冷凍装置に関し、特に庫内側に位置する樹脂製の庫内ケーシングの補強構造に有用である。
図1は、本実施形態に係るコンテナ用冷凍装置を庫外側から見た斜視図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、庫外ケーシングを庫内側からみた斜視図である。 図4は、庫外ケーシングの庫内側を庫内ケーシングで覆ってなるケーシングを庫内側からみた斜視図である。 図5は、蒸発器保持枠が庫内側に取り付けられたケーシングを庫内側からみた斜視図である。 図6は、補強用シートの位置を示す庫内ケーシングの平面図である。 図7は、庫内ケーシングの製造方法を模式的に示す説明図である。 図8は、熱プレス前の庫内ケーシングの各シートの積層状態を示す、図7のVIII-VIII線断面図である。
1 コンテナ箱体
10 コンテナ用冷凍装置
11 ケーシング
12 庫外ケーシング
13 庫内ケーシング
15 蒸発器保持枠(構成機器)
16 取付金具
26 庫内ファン
40 サイドステー
42 拡大板部
42a ボルト締結部(取付部)
71 コンティニュアスストランドマット(補強用シート)
72 ガラスクロス(補強用シート)
73 素材シート
75 成形型
C コンテナ

Claims (3)

  1. コンテナ箱体(1)の開口端面を塞ぐように該コンテナ箱体(1)に周縁部で固定される庫外ケーシング(12)と、一対の成形型(75)による樹脂素材の熱プレスによって上記庫外ケーシング(12)の庫内側を覆う形状に成形される庫内ケーシング(13)と、を備えたコンテナ用冷凍装置であって、
    上記庫内ケーシング(13)は、上記庫外ケーシング(12)の平面状の上部を覆う上側被覆部(36)及び該庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)を覆う下側被覆部(37)が形成されるように、上記樹脂素材としての素材シート(73)が上記成形型(75)の一方のプレス面全体を覆い、且つ、上記上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)が積層された状態で、上記成形型(75)によって熱プレスされてなることを特徴とするコンテナ用冷凍装置
  2. コンテナ箱体(1)の開口端面を塞ぐように該コンテナ箱体(1)に周縁部で固定される庫外ケーシング(12)と、一対の成形型(75)による樹脂素材の熱プレスによって上記庫外ケーシング(12)の庫内側を覆う形状に成形される庫内ケーシング(13)と、を備えたコンテナ用冷凍装置の製造方法であって、
    上記庫外ケーシング(12)の平面状の上部を覆う上側被覆部(36)及び該庫外ケーシング(12)の下側膨出部(33)を覆う下側被覆部(37)が形成されるように、上記樹脂素材としての素材シート(73)で上記成形型(75)の一方のプレス面全体を覆い、且つ、上記上側被覆部(36)の左右両端部の下側部分から上記下側被覆部(37)の左右両端部の上側部分の範囲に、一部がコンティニュアスストランドマット(71)と重なるようにガラスクロス(72)を積層した状態で、該成形型(75)を用いて熱プレスすることにより、上記庫内ケーシング(13)を成形することを特徴とするコンテナ用冷凍装置の製造方法
  3. 請求項において、
    上記ガラスクロス(72)及びコンティニュアスストランドマット(71)を上記素材シート(73)で挟み込んだ状態で上記成形型(75)により熱プレスすることを特徴とするコンテナ用冷凍装置の製造方法。
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