JP2020002819A - 圧縮機の防音構造およびこれを備えたヒートポンプ装置 - Google Patents

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【課題】防音材の部品点数を少なくし、製造コストの低減化を図りながらも、騒音低減効果を良好なものにすることが可能な圧縮機の防音構造を提供する。【解決手段】横並び状に設けられた圧縮機2およびアキュムレータ4と、これら圧縮機2およびアキュムレータ4の外周側面の周囲を一括して包囲する上部開口の平面断面視ループ状に設定された防音材6と、を備えている、圧縮機の防音構造Aであって、防音材6の上部は、圧縮機2およびアキュムレータ4よりも上方に位置し、防音材6の上部開口部62が絞られるように、防音材6の上部の一部分どうしが互いに接近または接触した状態に連結された絞り用連結部61を、さらに備えている。【選択図】 図3

Description

本発明は、ヒートポンプ装置などの構成要素として用いられる圧縮機の防音構造、およびこの構造を備えたヒートポンプ装置に関する。
ヒートポンプ装置には、冷媒用の圧縮機が組み込まれるが、この圧縮機は、その駆動時に振動を生じ、騒音を発生させる。また、圧縮機には、アキュムレータが配管接続され、これらは互いに接近した横並び状とされる場合が多い。
そこで、従来においては、圧縮機の防音軽減対策手段として、シート状の防音材を圧縮機およびアキュムレータの外周側面に巻き付け、これらの周囲を一括して包囲する手段がある(たとえば、特許文献1,2を参照)。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、防音材を圧縮機およびアキュムレータの外周側面に巻き付けただけでは、防音材の上部が開口した状態となる。このため、その開口部を通過して圧縮機の振動音が防音材の外部に漏出し、騒音低減効果が劣るものとなる。これを防止するための手段として、防音材の上部開口部を、別の防音材を用いて塞ぐことが考えられるが(たとえば、特許文献3〜5を参照)、このような手段によれば、防音材の部品点数が多くなり、その取付け作業の煩雑化を招く。また、防音材のコストも高価となる。したがって、このような不具合を適切に解消することが要望される。
なお、従来においては、防音材の取付け状態の簡易化を図った場合には、圧縮機およびアキュムレータに相対して防音材が下方に位置ずれし易くなっている。ヒートポンプ装置においては、結露水が流れてくる支持板部上に圧縮機が設置される場合があるが、防音材が下方に位置ずれると、この防音材が結露水に濡れる虞がある。これでは、防音材に吸収された結露水に圧縮機やアキュムレータが接触し、これらに錆を発生させる原因になるといった不具合も生じる。好ましくは、このような不具合を解消することも望まれる。
特許第5395136号公報 実開昭61−14781号公報 特許第3117335号公報 特開平10−73288号公報 特開2010−174634号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、防音材の部品点数を少なくし、製造コストの低減化を図りながらも、騒音低減効果を良好なものにすることが可能な圧縮機の防音構造、およびこれを備えたヒートポンプ装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される圧縮機の防音構造は、横並び状に設けられた圧縮機およびアキュムレータと、これら圧縮機およびアキュムレータの外周側面の周囲を一括して包囲する上部開口の平面断面視ループ状に設定された防音材と、を備えている、圧縮機の防音構造であって、前記防音材の上部は、前記圧縮機および前記アキュムレータよりも上方に位置しており、前記防音材の上部開口部が絞られるように、前記防音材の前記上部の一部分どうしが互いに接近または接触した状態に連結された絞り用連結部を、さらに備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、防音材は、圧縮機およびアキュムレータの外周側面の周囲を一括して包囲する上部開口の平面断面視ループ状であるため、このままの状態では、圧縮機の振動騒音が、防音材の上部開口部から外部に漏出し易くなる。これに対し、本発明によれば、防音材の上部に絞り用連結部を設け、上部開口部が絞られているため、その開口面積は小さく、圧縮機の振動騒音が防音材の上部開口部を介して外部に漏出し難くなり、好ましい騒音防止効果を得ることができる。
一方、防音材の絞り用連結部は、他の防音材を用いて構成されておらず、前記防音材の上部の一部分どうしを連結することにより構成されている。このため、防音材の部品点数を少なくし、製造コストを廉価にすることが可能である。また、防音材の組み付け作業を容易なものとし、生産性の向上を図ることもできる。
本発明において、好ましくは、前記絞り用連結部は、前記防音材の前記上部のうち、前記圧縮機および前記アキュムレータの横並び方向における中間領域に設けられている。
このような構成によれば、絞り用連結部の数を少なくしつつ、防音材の上部開口部が小面積となるように、効率良く絞ることができる。
本発明において、好ましくは、前記圧縮機を載置支持する支持板部を、さらに備えており、前記防音材の下端部は、前記支持板部の上面に接触しないように前記支持板部よりも高い高さに設定されている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、支持板部の上面上に結露水などの液体が流れてきた場合に、この液体に防音材の下端部が接触しないようにすることができる。この場合、防音材の絞り用連結部は、防音材の上部を圧縮機やアキュムレータの上部に係合させ、防音材が下方に位置ずれすることを防止する作用を生じさせることも期待できる。その結果、防音材が吸い上げた液体に圧縮機やアキュムレータが接触し、これらに錆が発生するといった不具合を適切に防止することが可能となる。
本発明において、好ましくは、前記圧縮機は、圧縮機本体部が台座部上に設けられ、かつこの台座部が前記支持板部に固定された構成とされ、前記防音材は、前記圧縮機側の一部分が前記台座部上に位置し、かつ前記アキュムレータ側の他の一部分が前記台座部の外方にはみ出すように設けられており、前記防音材の前記絞り用連結部は、前記防音材の上部が前記アキュムレータの上部に係合し、前記防音材の前記他の一部分が下降することを規制可能に設けられている。
このような構成によれば、支持板部の上面上に結露水などの液体が流れてきた場合に、防音材が前記液体に濡れることを徹底して防止する上で、一層好ましいものとなる。
本発明の第2の側面により提供されるヒートポンプ装置は、本発明の第1の側面により
提供される圧縮機の防音構造を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される圧縮機の防音構造について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係るヒートポンプ装置の一例を示す外観斜視図である。 図1に示すヒートポンプ装置の一部省略分解斜視図である。 (a)は、図1に示すヒートポンプ装置の圧縮機およびアキュムレータの取付け箇所の要部平面図であり、(b)は、(a)のIIIb−IIIb断面図であり、(c)は、(b)のIIIc−IIIc断面図である。 図3(b)の平面断面図である。 図1に示すヒートポンプ装置の圧縮機およびアキュムレータの取付け箇所の要部分解斜視図である。 (a)は、図1〜図5に示す実施形態に対する第1対比例を示す要部平面図であり、(b)は、(a)のVIb−VIb断面図である。 図1〜図5に示す実施形態に対する第2対比例を示す要部平面図である(ただし、本発明の技術的範囲に含め得る例に相当する)。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2に示すヒートポンプ装置HPは、外装ケース5内に、CO2などを冷媒とする冷凍サイクルを構成する機器が収容された構成である。冷凍サイクルを構成する機器としては、ファン10を利用して取り込まれる空気から熱を吸収する蒸発熱交換器1(蒸発器)、圧縮機2、湯水加熱用の凝縮熱交換器3、および膨張弁(不図示)がある。凝縮熱交換器3は、断熱ケース30内に収容されている。
ヒートポンプ装置HPは、圧縮機の防音構造Aを備えている。この防音構造Aにおいては、圧縮機2と、その冷媒吸い込み側に設けられたアキュムレータ4とが、防音材6によって一括して囲まれているが、その詳細については、後述する。
外装ケース5は、上面開口状の略直方体に形成され、かつ前面パネル50aを有する外装ケース本体50と、この外装ケース本体50の上面開口部を塞ぐ蓋部材51とを組み合わせて構成されている。外装ケース5内は、縦仕切り板52および横仕切り板53によって複数の第1ないし第3の領域Ra〜Rcに区画されており、第1の領域Raには、ファン10および蒸発熱交換器1が配され、かつ第2の領域Rbには、圧縮機2やアキュムレータ4が設けられている。第3の領域Rcには、凝縮熱交換器3が配されており、この凝縮熱交換器3には、圧縮機2の吐出側の配管95が接続されている。アキュムレータ4には、蒸発熱交換器1を通過した冷媒が流入する配管96が接続されている。
外装ケース5の側面部には、入水口90および出湯口91が設けられており、これらは配管92を介して凝縮熱交換器3に接続されている。本実施形態のヒートポンプ装置HPは、たとえば貯湯タンク式給湯装置の熱源として用いられるものであり、貯湯タンク(不図示)から入水口90に供給された湯水は、凝縮熱交換器3に送られて加熱された後に、出湯口91に到達し、前記貯湯タンクに戻されるように設定される。
圧縮機の防音構造Aは、より詳細には、図3および図4に示すような構成である。
すなわち、圧縮機2は、台座部20上に、略円柱状の圧縮機本体部21が起立した姿勢で設けられ、かつその上部には駆動用のモータMが取付けられた構成である。台座部20は、外装ケース5の底壁部としての支持板部59上に載置され、かつボルトまたはビスなどの締結部材58を用いて支持板部59に固定されている。アキュムレータ4は、圧縮機2に接近した横並び状に設けられた上で、接続部28を介して圧縮機2に支持されており、また短寸の配管部97を介して圧縮機2の吸い込み側に接続されている。
防音材6としては、従来既知の材質のものを用いることが可能である。本実施形態における防音材6は、図3(b)の一部拡大断面図に示すように、ゴム製または樹脂製の遮音シート6aの内面側となる片面に、不織布からなる吸音材6bが積層された可撓性シートである(ただし、他の図においては、防音材6を単層シートとして示している)。前記不織布には、フェルトも含まれる。
防音材6は、展開状態においては、略矩形のシート状であるが、圧縮機2およびアキュムレータ4の外周側面に巻き付けられて、それらの周囲を一括して包囲する上下開口の平面断面視ループ状に設定されている(図4も参照)。
ここで、本実施形態においては、防音材6に、防音材重ね部60、および絞り用連結部61が設けられている。以下、これらの詳細を説明する。
図4において、防音材重ね部60は、防音材6の両端部が互いに重ね合わされた部位であり、アキュムレータ4の外周側面のうち、圧縮機2側とは反対側の領域に設けられている。
好ましくは、図4の符号Saで示すように、防音材重ね部60が設けられる範囲は、アキュムレータ4の外周側面のうち、圧縮機2側とは反対側の半分領域以上の範囲とされている。換言すると、防音材重ね部60は、図4に示すアキュムレータ4の中心線CLから圧縮機2側に適当な寸法Laだけ突出し、あるいはその突出寸法がゼロ(防音材重ね部60の両端が中心線CLに一致)となるように設けられている。防音材重ね部60は、圧縮機2側には設けられておらず、防音材6は、圧縮機2側よりもアキュムレータ4側の方が厚手となっている。このような構成により、後述するように、防音材6のアキュムレータ4側の質量の増加によるアキュムレータ4の振動抑制作用を得ることができる。
防音材6を圧縮機2およびアキュムレータ4を囲むループ状に維持するための手段としては、絞り用連結部61について後述する様々な連結手段(結束具や紐などを用いる手段、ステープラ止め、およびその他)と同様な手段を採用することが可能である。
防音材6は、その上部が圧縮機2およびアキュムレータ4よりも上方に位置する高さに設定されている。絞り用連結部61は、防音材6の上部開口部62を絞る部位であり、防音材6の上部の一部分63a,63bどうしが互いに接近または接触して連結された部位である。好ましくは、この絞り用連結部61は、防音材6の上部のうち、圧縮機2およびアキュムレータ4の横並び方向における中間領域、より好ましくは略中央部に設けられている。
本実施形態においては、図5に示すように、防音材6の上部には、一対の孔部64a,64bが設けられ、かつこれら孔部64a,64bに、結束具(タイロック)65を挿通させることにより、孔部64a,64bの形成箇所周辺部としての一部分63a,63bどうしを互いに接近または接触させた状態に連結している。防音材6のうち、圧縮機2およびアキュムレータ4の外周側面を囲む部分(図4を参照)と比較して、防音材6の上部開口部62は、その開口面積がかなり小サイズに絞られている(図3(a)参照)。図面では、上部開口部62が比較的開いた状態に示されているが、実際には、開口面積をさらに小さく絞った状態、あるいは全閉に近い状態に設定することも可能である。結束具65
は、たとえば電気配線コードなどの結束に利用されるのと同様な汎用品である。
図3(b)において、防音材6は、圧縮機2側の下部が台座部20上に載せられた配置とされている。防音材6のアキュムレータ4側の下部は、台座部20からはみ出した格好であるが、支持板部59の上面から適当な寸法Lbだけ浮いた配置とされ、支持板部59とは非接触とされている。絞り用連結部61は、防音材6の上部開口部62を絞ることに加え、図3(c)に示すように、防音材6の上部近辺を幅狭状とし、防音材6の一部を圧縮機2やアキュムレータ4の上部に当接・係合させ、防音材6が下方に位置ずれすることを防止する役割をも果たすようになっている。このことにより、後述するように、防音材6が支持板部59上の結露水に接触する不具合を解消することが可能となる。
次に、前記した圧縮機の防音構造Aを備えたヒートポンプ装置HPの作用について説明する。
まず、図6は、本実施形態に対する第1対比例であり、防音材6の上部に絞り用連結部61が設けられていない。このため、この第1対比例においては、防音材6の上部開口部62が絞られておらず、大きく開口している。このような状態においては、圧縮機2の振動騒音が上部開口部62から防音材6の外部に漏出し、振動騒音が大きいものとなる。
これに対し、本実施形態によれば、図3(a)に示したように、防音材6の上部開口部62は、小さな開口面積に絞られているため、前記第1対比例と比較すると、圧縮機2の振動騒音が上部開口部62から外部に漏出し難くなる。したがって、振動騒音を低減することができる。防音材6の上部開口部62を他の部材によって閉塞すれば、前記したのと同様な作用が得られるが、これでは部品コスト、製造コストが嵩む。これに対し、本実施形態では、そのような他の部材を用いることなく、防音材6に絞り用連結部61を設けただけの簡易な構成とされているため、製造コストを廉価にする上でも好ましいものとなる。
また、前記第1対比例においては、圧縮機2の振動などに起因し、防音材6のうち、台座部20からはみ出しているアキュムレータ4側の領域が下方に位置ずれし、その下端部が支持板部59の上面に接触する虞がある。ヒートポンプ装置HPにおいては、その内部において結露水が発生し、この結露水が支持板部59上を流れる場合がある。したがって、前記第1対比例においては、防音材6が結露水に接触し、この結露水を吸い上げる結果、アキュムレータ4や圧縮機2が結露水に濡れてしまう虞がある。
これに対し、本実施形態によれば、図3(c)に示したように、防音材6の上部が幅狭状に絞られ、防音材6の上部が圧縮機2やアキュムレータ4の上部に係合する結果、防音材6が圧縮機2やアキュムレータ4に相対して下方に位置ずれすることは適切に防止される。その結果、前記第1対比例とは異なり、防音材6の一部が下降して支持板部59上の結露水に接触するようなこともない。
本実施形態においては、防音材6のうち、アキュムレータ4側に防音材重ね部60が設けられており、この部分の質量が大きいため、本来的には、アキュムレータ4側の部分が下方に位置ずれし易くなるが、絞り用連結部61の存在により、そのような虞を適切に回避することが可能である。
図7は、第2対比例を示しており、この第2対比例においては、防音材6のアキュムレータ4側に防音材重ね部60が設けられていない。防音材6の両端部の接続部6cは、たとえば圧縮機2側に設けられている。この第2対比例においては、アキュムレータ4が圧縮機2の中心(振動中心に略相当する)からオフセットされた配置にあるため、圧縮機2の振動の影響を受け、圧縮機2を中心とする矢印Naの方向に大きな振幅で振動するおそ
れがある。
これに対し、本実施形態によれば、図4に示すように、防音材重ね部60は、質量の増大が図られた部分とされているため、アキュムレータ4側に位置する防振用のマスとしての役割を果たす。その結果、アキュムレータ4が圧縮機2を中心として矢印Naの方向に振動する際の振幅を小さくし、アキュムレータ4および圧縮機2の全体の振動低減を図ることが可能となる。これは、圧縮機2やアキュムレータ4に接続されている配管95,96に大きな繰り返し応力が発生することを防止し、それらの破損を防止する上でも好ましい効果である。
前記した防振作用を得るための防音材重ね部60は、防音材6の端部どうしをアキュムレータ4の外周側面の位置で重ねただけの構成であり、特殊な部品類は用いられていない。したがって、製造コストが大きく上昇するといった不具合もない。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る圧縮機の防音構造、およびヒートポンプ装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
絞り用連結部は、1箇所に限らず、複数箇所設けた構成とすることができる。絞り用連結部は、要は、防音材の上部開口部が絞られるように、防音材の上部の一部分どうしが互いに接近または接触した状態に連結されていればよい。防音材の上部の一部分どうしを連結するための手段としては、結束具65に加え、または代えて、防音材に設けられた孔に結束具65以外の紐などの部材を通す手段、紐と紐用係止具とを組み合わせて用いる手段、ステープラ止め、鋲止め、面ファスナを用いた接合、接着剤を用いた接合、クリップを用いて防音材の一部分どうしを挟み付ける手段など、種々の手段が挙げられ、その具体的な構成は限定されない。
本発明においては、防音材6に防音材重ね部60を設けることは必須要件ではなく、たとえば図7に示した第2対比例のように、防音材重ね部60が設けられていない構成とすることもできる。圧縮機およびアキュムレータの外周側面の周囲を防音材を用いて包囲する場合、防音材の端部どうしの重ね部あるいはつき合わせ接続部などがどの位置にあるかは問わない。
防音材は、遮音シートと吸音材とが積層された複数層構造のものが好ましいものの、これに限定されず、たとえば単層シートタイプとすることも可能であり、防音材の具体的な材質も問わない。
本発明に係る圧縮機の防音構造は、ヒートポンプ装置用に限定されず、ヒートポンプ装置以外の装置にも適用することが可能である。ヒートポンプ装置は、湯水加熱用に限定されず、たとえば空調用(エアコン用)を含む。
A 圧縮機の防音構造
HP ヒートポンプ装置
2 圧縮機
20 台座部(圧縮機の)
21 圧縮機本体部
4 アキュムレータ
59 支持板部
6 防音材
61 絞り用連結部
62 上部開口部(防音材の)
63a,63b 一部分(防音材の)
65 結束具

Claims (5)

  1. 横並び状に設けられた圧縮機およびアキュムレータと、
    これら圧縮機およびアキュムレータの外周側面の周囲を一括して包囲する上部開口の平面断面視ループ状に設定された防音材と、
    を備えている、圧縮機の防音構造であって、
    前記防音材の上部は、前記圧縮機および前記アキュムレータよりも上方に位置しており、
    前記防音材の上部開口部が絞られるように、前記防音材の前記上部の一部分どうしが互いに接近または接触した状態に連結された絞り用連結部を、さらに備えていることを特徴とする、圧縮機の防音構造。
  2. 請求項1に記載の圧縮機の防音構造であって、
    前記絞り用連結部は、前記防音材の前記上部のうち、前記圧縮機および前記アキュムレータの横並び方向における中間領域に設けられている、圧縮機の防音構造。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮機の防音構造であって、
    前記圧縮機を載置支持する支持板部を、さらに備えており、
    前記防音材の下端部は、前記支持板部の上面に接触しないように前記支持板部よりも高い高さに設定されている、圧縮機の防音構造。
  4. 請求項3に記載の圧縮機の防音構造であって、
    前記圧縮機は、圧縮機本体部が台座部上に設けられ、かつこの台座部が前記支持板部に固定された構成とされ、
    前記防音材は、前記圧縮機側の一部分が前記台座部上に位置し、かつ前記アキュムレータ側の他の一部分が前記台座部の外方にはみ出すように設けられており、
    前記防音材の前記絞り用連結部は、前記防音材の上部が前記アキュムレータの上部に係合し、前記防音材の前記他の一部分が下降することを規制可能に設けられている、圧縮機の防音構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の圧縮機の防音構造を備えていることを特徴とする、ヒートポンプ装置。
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