JP2017180946A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立ての作業性が良く、配管の溶接作業時に防音材を炙ってしまうことを防止することができ、圧縮機の騒音を低減させることができる空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】空気調和機の室外機は、上面に突設された接続口部21bを有する圧縮機21と、圧縮機21の側面に巻き付けられた防音性を有するシート部材60と、圧縮機21の上面の接続口部21bに溶接された配管とを具備し、圧縮機21に巻き付けられたシート部材60の圧縮機21に対する巻き付け方向における一端部側の領域が、圧縮機21の上面よりも下方の高さの位置に巻き付け方向に沿って切れ目63を有し、シート部材60の切れ目63より上部を外側に開くことによって、圧縮機21の接続口部21bと配管との溶接作業時にシート部材60の上部を接続口部21bと配管との溶接箇所から退避可能に構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気調和機の室外機に係り、特に圧縮機の防音構造を備える室外機に関する。
従来、空気調和機の室外機内の圧縮機の騒音対策として、圧縮機を防音材で覆うことが行われている。
図10は、かかる従来の防音材による圧縮機の防音構造を示す図である。
圧縮機90には防音材シート91が巻き付けられる。圧縮機90の上部には吐出管及び吸入管といった配管92が取り付けられている。防音材シート91は圧縮機90の全側面を取り囲むように巻き付けられ、圧縮機90の上方は同じ防音材からなる蓋体93によって塞がれる。蓋体93には、配管を通すための孔及びスリットが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−72559号公報
従来技術によると、上記のように圧縮機に配管が取り付けられたものに対して防音材が巻きつけられる。しかしながら、通常、振動伝播を防止する目的で圧縮機90の側面に近接する位置まで配管92が引き回されており、圧縮機90に配管92が取り付けられた状態では、防音材シート91を圧縮機90に巻き付ける際に周囲の配管92が邪魔になってしまい、巻き付け作業に手間がかかってしまうという課題があった。最悪の場合、防音材シート91を配管92の間に通すために配管92を無理にずらす必要があり、配管92の劣化の原因になってしまうことがある。そこで、室外機の組み立て時の作業簡略化のため、圧縮機に配管を溶接する前に圧縮機に防音材を巻き付けておくことが提案されている。
しかし、防音材が巻き付けられた圧縮機に配管を溶接しようとすると、溶接作業時に防音材を炙ってしまうのを避けるように作業しなければならず、作業性が悪くなってしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、組み立ての作業性が良く、圧縮機の騒音を低減させることができる空気調和機の室外機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る空気調和機の室外機は、上面に突設された接続口部を有する圧縮機と、前記圧縮機の側面に巻き付けられた防音性を有するシート部材を備え、前記シート部材の前記圧縮機の上面よりも下方の高さの位置には前記圧縮機に対する巻き付け方向における一端部から前記巻き付け方向に沿って所定の長さの切れ目を有する。
本発明では、圧縮機に巻き付けられた防音性を有するシート部材の一端部側が、圧縮機の配管が溶接される部位よりも下方の高さの位置に切れ目を有することにより、圧縮機に配管を溶接する際に、シート部材のうち切れ目より上部の溶接箇所周辺の部分を開いて溶接時の熱源から遠ざけておくことができる。したがって、本発明では、圧縮機に防音材を巻き付けてから組み立てることにより作業性を良くしつつ、配管の溶接作業時に防音材を炙ってしまうことを防止することができ、空気調和機の室外機における圧縮機の騒音を低減させることができる。
本発明において、空気調和機の室外機は、前記圧縮機を収容する筐体をさらに具備し、前記シート部材の前記切れ目を有する前記一端部側の前記領域は前記圧縮機に対して前記筐体の内部側に位置していてもよい。
配管の溶接作業は、圧縮機に対して室外機の筐体の外部側(正面側)から内部側へバーナー等の熱源を向けて行われる。上記の構成では、熱源が向けられる先である筐体内部側にシート部材の切れ目を位置させたことにより、熱源が向けられる先のシート部材の上側部分を開いて退避させることができる。したがって、上記の構成によると、作業性を良くしつつシート部材を炙らないように溶接作業を行うことが容易になる。
また、本発明において、空気調和機の室外機は、前記圧縮機の下方で前記筐体に固定されて前記圧縮機を支持する台座部をさらに具備し、前記台座部は、前記圧縮機の側面よりも外方向に突出している突出部及び前記突出部に設けられた脚部を有し、前記シート部材は、前記台座部の前記突出部の位置に対応するように、当該シート部材の下端部に設けられた切欠き部を有していてもよい。
この構成によると、シート部材の下端部の切欠き部による凹凸形状を台座部の脚部の位置に対応した突出部の形状に合わせるようにして、室外機の筐体に対するシート部材の巻き付け方向における切れ目の位置を固定することができる。したがって、シート部材の切れ目の部分の位置を、脚部の位置に対して一定に位置決めすることが可能で、作業性がより向上する
本発明において、前記シート部材の前記切れ目は、前記シート部材の厚さ方向に対して傾斜した形状で設けられていてもよい。
この構成によると、シート部材の上側部分を溶接箇所から退避させて圧縮機に配管を溶接した後で、シート部材の上側部分を下側部分と合わせるように巻き付けた際に、切れ目の部分で上側部分や下側部分が多少上下にずれても隙間が生じにくくなる。したがって、シート部材に切れ目が設けられていても切れ目部分での密閉性を確保することができ、圧縮機の騒音を低減させることができる。
本発明において、前記シート部材の前記切れ目より上部と前記切れ目より下部の夫々には、前記一端側の領域が他端側に固定されるための固定手段が設けられていてもよい。
この構成によると、シート部材が圧縮機に巻きつけられた一定の形態を保つことができる。
本発明によれば、空気調和機の室外機の組み立ての作業性が良く、圧縮機の騒音を低減させることができる。
本発明の第1の実施形態である空気調和機の室外機の外観を示す斜視図である。 図1に示す空気調和機の室外機の内部構造を示す斜視図である。 図2における圧縮機に防音材シートが巻き付けられた構成を表し、一部を切り欠いた断面で示す平面図である。 図3の矢印A方向から見た圧縮機に防音材シートが巻き付けられた状態を示す斜視図である。 図4に示す防音材シートの展開図である。 図4のB−B線断面を模式的に示す図である。 図4の圧縮機における配管の溶接前に防音材シートの上側部分が捲られた状態を示す斜視図である。 本発明の変形例における空気調和機の室外機の圧縮機における配管の溶接前に防音材シートの上側部分が捲られた状態を示す斜視図である。 図8の圧縮機における防音材シートが巻き付けられた状態を示す斜視図である。 従来の室外機における圧縮機の防音構造を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態である空気調和機の室外機の外観を示す斜視図である。
図2は、図1に示す空気調和機の室外機の内部構造を示す斜視図である。
図3は、図2における圧縮機に防音材シートが巻き付けられた構成を表し、一部を切り欠いた断面で示す平面図である。
[室外機の構成]
図1〜図3に示すように、本実施例の空気調和機の室外機1は、箱状の筐体10を有する。筐体10は、筐体10の下面を形成するベース11と、筐体10の前面を形成する前面パネル13と、筐体10の側面を形成する左側パネル14及び右側パネル15と、筐体10の上面を形成する天板16とで構成される。前面パネル13には、吹出口131が設けられる。吹出口131の外側にはファンガード17が取り付けられている。
筐体10内には、圧縮機21、熱交換器23、送風ファン24及び電装ユニット25などが収容されている。
筐体10の内部空間は、仕切り板26によって主に圧縮機21、電装ユニット25などが配置された機械室31と、送風ファン24と、熱交換器23が配置された熱交換室32とに仕切られている。
熱交換器23は、筐体10の背面から左側の側面に沿ってL字型に設けられる。熱交換器23は、互いに等間隔で平行に配置された複数のフィン231と、これらのフィン231に直交して配置される配管232を備える。
[圧縮機の防音構造]
次に、本実施形態の空気調和機の室外機1における圧縮機21の防音構造について、図3、図4を用いて説明する。図4は、図3の矢印A方向から見た圧縮機21及び圧縮機21に隣接して設けられたアキュムレータ22に防音材シート60が巻き付けられた状態を示す斜視図である。
機械室31において、圧縮機21は、筐体10のベース11に固定された台座部50に支持されて台座部50の上に配置されている。台座部50は、圧縮機21の側面よりも外方向に突出している突出部51を有し、突出部51には脚部52が設けられている。脚部52は、例えば防振部材である。圧縮機21には、図示しない保持部材を介してアキュムレータ22が圧縮機21の横隣に保持されている。
アキュムレータ22を含めた圧縮機21は、防音対策のため、防音材シート60によって側面が覆われ、防音材シート60の材料と同様の防音材からなる蓋体61によって上面が覆われている。
防音材シート60及び蓋体61は、例えば、ガラス繊維等をシート状に形成した不織布の吸音材、遮音性を有する材料(ゴム等)から形成されたシート状の遮音材、あるいは吸音材と遮音材を積層したものであってよい。
防音材シート60は、圧縮機21及びアキュムレータ22を側面から覆うように巻き付けられている。蓋体61は、巻き付けられた防音材シート60の上端部601に形成される開口601aの内側に嵌め込まれて設けられている。
圧縮機21の上面21aには吐出口を形成する接続口部21bが突設されており、この接続口部21bに吐出管である配管41が溶接されている。アキュムレータ22の上面22aには吸入口を形成する接続口部22bが突設されており、この接続口部22bに吸入管である配管42が溶接されている。圧縮機21の接続口部21bと配管41との間の溶接箇所、及びアキュムレータ22の接続口部22bと配管42との間の溶接箇所を、それぞれ溶接部43、44とする。
この室外機1では、圧縮機21及びアキュムレータ22の上面21a、22aの接続口部21b、22bの上方に接続された配管41、42が、ある程度の高さの位置で側方や下方に向かって曲がった形状をなしており、圧縮機21及びアキュムレータ22の周辺に延びている。このように配管41、42がある程度の高さの位置で曲げられ圧縮機21及びアキュムレータ22の周辺に延びる構成により、アキュムレータ22を含めた圧縮機21の配置空間の高さ方向の小型化が図られている。
ここで、室外機1の組み立て時に防音材シート60を圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付ける際に、圧縮機21及びアキュムレータ22の周囲に配管41、42があると、配管41、42を避けるようにして防音材シート60を巻き付けるため作業の手間がかかってしまう。このため室外機1では、組み立て時の作業を簡略化できるように、まず防音材シート60を圧縮機21及びアキュムレータ22へ巻き付けてから、配管41、42の圧縮機21及びアキュムレータ22への溶接が行われる。
なお蓋体61は、圧縮機21及びアキュムレータ22に防音材シート60が巻き付けられ、配管41、42の溶接がなされた後で、巻き付けられた防音材シート60の上端部601に形成される開口601aの内側に嵌め込まれる。蓋体61には、図3に示すように、配管41、42を通すための孔611、612及びスリット613、614が設けられている。防音材シート60の上端部601には、蓋体61の上面の周縁部を上から押さえることで、蓋体61の浮き上がりを抑止するための、開口601aの内側への突出部602が設けられている。図4以降の図では、突出部602の図示を省略している。
[防音材シートの構成]
さらに図3〜図7を参照し、本実施形態における圧縮機21及びアキュムレータ22に防音材シート60が巻き付けられた構造について詳しく説明する。
防音材シート60の巻き付け方向の長さは、圧縮機21及びアキュムレータ22の外周に一周巻き付けた状態で、一方の端部65と他方の端部66とが互いに隙間を作らないように接する長さである。なお、防音材シート60は、後述する図8等に示す実施形態のように、一方の端部65と他方の端部66とが重なるように巻き付けの方向の長さに余裕をもたせて製作されてもよい。
防音材シート60の高さ方向の長さは、圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付けた状態で側面全体を覆うことができる大きさである。図4等に示すように、巻き付けられた防音材シート60の上端部601の高さ位置は、圧縮機21及びアキュムレータ22の上面21a、22aよりも上である。さらに、防音材シート60の上端部601の高さ位置は、圧縮機21及びアキュムレータ22の上面21a、22aの上方の溶接部43、44が形成される位置(例えば、接続口部21b、22bの上端部)よりも上である。
図5は、防音材シート60の展開図である。図6は、図4に示す防音材シート60が巻き付けられた圧縮機21におけるB−B線断面を模式的に示す図である。図7は、図4に示す圧縮機21及びアキュムレータ22における配管41、42の溶接前に防音材シート60の上側部分60aが捲られ開かれた状態を示す斜視図である。
図4及び図6に示すように、防音材シート60の圧縮機21及びアキュムレータ22に対する巻き付け方向における一端部65から、溶接部43、44よりも下方の位置に、好ましくは、圧縮機21及びアキュムレータ22の上面21a、22aよりも下方の位置に、巻き付け方向に沿って設けられた所定の長さの切れ目63が形成されている。したがって、防音材シート60の端部65側の領域は、切れ目63によって上側部分60aと下側部分60bとに分かれている。この構成により、図7に示すように、圧縮機21及びアキュムレータ22に防音材シート60が巻き付けた後で、防音材シート60の上側部分60aのみを巻き付け方向と反対側へ折り返すように外側に開くことが可能である。切れ目63の所定の長さは、図7に示すように防音材シート60の上側部分60aが捲られ開かれた状態で十分に上側部分60aを溶接時の熱源から遠ざけておくことができる程度の長さである。
図6に示すように、防音材シート60に設けられた切れ目63は、防音材シート60の厚さ方向に対して傾斜した形状で設けられている。具体的には、切れ目63が防音材シート60の厚さ方向において外部側から圧縮機21側に向かって下向きに傾斜した形状で設けられている。
この切れ目63が設けられた一端部65側は、筐体10の背面側に位置している。すなわち、図3に示すように、筐体10を正面(図3下側)から見たとき、圧縮機21及びアキュムレータ22の背面に防音材シート60の切れ目63が位置する。これにより、溶接作業時に炙られやすい位置に、防音材シート60のうち開閉可能な上側空間60aが配置されることになる。
図4及び図5に示すように、防音材シート60は、圧縮機21及びアキュムレータ22を支持する台座部50の脚部52が設けられた突出部51の位置に対応するように、下端部603に設けられた切欠き部604を有している。これにより、下端部603の切欠き部604による凹凸形状を台座部50の脚部52の位置に対応した突出部51の形状に合わせるようにして、筐体10に対する防音材シート60の巻き付け方向における切れ目63の位置を固定することが可能である。防音材シート60の切れ目63の部分の位置を、脚部52の位置に対して一定に位置決めすることができる。
図4に示すように、防音材シート60は、圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付けられた一定の形態を保つため、一端部65、他端部66が上側固定手段64a及び下側固定手段64bによって互いに固定される。固定手段としては、例えば、図4に示すような文化鋲や、両面テープ、面ファスナーなどが用いられる。
防音材シート60の一端部65、他端部66のうち、切れ目63が入っている方の一端部65では、上側固定手段64aが上側部分60aに設けられ、下側固定手段64bが下側部分60bに設けられている。上側部分60aと下側部分60bとがそれぞれ固定手段を有することにより、図7に示すように、防音材シート60の下側部分60bを圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付けて固定した状態で上側部分60aのみを外側に開いたり、上側部分60aを再び巻き付けて上側固定手段64aによって固定したりすることが可能である。
[第1の実施形態の効果]
上記の構成によると、防音材シート60の圧縮機21及びアキュムレータ22への巻き付けが行われてから、配管41、42の圧縮機21及びアキュムレータ22への溶接が行われる場合に、以下の効果が得られる。
本実施形態では、配管41、42の圧縮機21及びアキュムレータ22への溶接を行う際に、図7に示すように、防音材シート60の切れ目63が入った端部65の、切れ目63より上部の上側部分60aを外側に開くことで、この上側部分60aを溶接時の熱源から遠ざけておくことができる。これにより、配管41、42の溶接作業時に防音材シート60を炙ってしまうことを防止することができる。
具体的には、溶接作業は、作業者が筐体10の正面側からバーナー等の熱源を、配管41、42と圧縮機21及びアキュムレータ22のそれぞれの上面21a、22aの接続口部21b、22bとの間の溶接箇所である溶接部43、44に向けることにより行う。図7では、図中右側が筐体10の正面側である。溶接の熱源は、例えば筐体10の外部側(正面側)かつ斜め上方から筐体10の内部側へ向かう矢印W方向に差し込まれる。
ここで、例えば防音材シートの上端部に切り込みを入れて、防音材シートの上端部の一部を溶接時に外側に向かって下方へ捲ることで溶接作業時に防音材シートを炙ってしまうことを防止することも考えられる。しかし、それでは巻き付け方向と交差する方向に防音材シートの一部を捲らなければならず、防音材の材質によっては捲りづらいという問題がある。また、溶接の熱源を斜め上方から溶接部43、44に近付けたときに、防音材シートの下方へ捲られた部分が熱源の向かう先に位置するため、その部分を炙ってしまうことが避けられない可能性がある。これに対して、本実施形態における防音材シート60は、上側部分60aを捲るように開けばよいため上側部分60aを外側に捲って退避させやすく、また、上側部分60aを捲る方向が横方向であるため、溶接作業時の熱源の向かう先から遠ざけることができる。
本実施形態では、防音材シート60の切れ目63が入った一端部65側の領域は、筐体10の背面側に位置している。これにより、溶接の熱源が向けられる先の溶接部43、44の奥側の、溶接時に炙られやすい位置に、防音材シート60のうち開閉可能な上側部分60aが配置される。このため、この上側部分60aを外側に開いて退避させることで効率よく防音材シート60の炙りを防止することができる。したがって、作業者が作業しやすい。なお、溶接作業の際、溶接の熱源を筐体10の正面側から筐体10の背面側へ向かう方向に差し込まれる例を挙げたが、溶接の熱源を筐体の一側面側(図3の右側)から他側面側(図3の左側)へ向かう方向に差し込まれる場合もある。この場合、防音材シート60の切れ目63が入った一端部65側の領域は、筐体10の他側面側(図3の右側)に配置することで、溶接の熱源が向けられる先の溶接部43、44の奥側の、溶接時に炙られやすい位置に、防音材シート60のうち開閉可能な上側部分60aが配置される。したがって、溶接作業時の熱源の差し込み方向に応じて防音材シート60の上側部分60aの配置を設定することが好ましい。
また、防音材シート60の下端部603に、台座部50の脚部52が設けられた突出部51の位置に対応する切欠き部604が設けられているので、上記の防音材シート60の切れ目63の部分の位置を、脚部52の位置に対して一定に位置決めすることが可能であり、作業性がより向上する。
さらに、防音材シート60の切れ目63が図6に示すように防音材シート60の厚さ方向に対して傾斜した形状で設けられているので、防音材シート60の上側部分60aを溶接箇所から退避させて圧縮機21及びアキュムレータ22に配管41、42を溶接した後で、上側部分60aを下側部分60bと合わせるように巻き付けた際に、切れ目63の部分で上側部分60aや下側部分60bが多少上下にずれても隙間を生じにくくなる。したがって、このように切れ目63を傾斜した形状とすれば、防音材シート60に切れ目63が設けられていても切れ目部分での密閉性を確保することができるので、この防音材シート60による防音性を維持することができる。
なお、本実施形態では、切れ目63の形状は、防音材シート60の厚さ方向において外側から圧縮機21側に向かって下方に傾斜した形状である。外側から圧縮機21側に向かって下方に傾斜した切れ目63としたことで、上側部分60aを外側に開いた後で再び圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付ける際に、上側部分60aの端面63aの部分を、下側部分60bの端面63bと圧縮機21又はアキュムレータ22の外周面との間に差し込むようにして、上側部分60aを支えながら巻き付けることができる。
<変形例>
防音材シートは、複数の種類の室外機に汎用的に用いられるようにするために、巻き付けの方向の長さに余裕をもたせて製作されてもよい。
図8は、本発明の変形例における空気調和機の室外機の圧縮機における配管の溶接前に防音材シートの上側部分が捲られた状態を示す斜視図である。図9は、図8の圧縮機における防音材シートが巻き付けられた状態を示す斜視図である。
図8及び図9に示すように、この変形例における防音材シート70は、巻き付けた状態において側面に隙間が生じないように、一端部75と他端部76が防音材シート70の厚さ方向に重なるように巻き付けられる。この場合、一端部75と他端部76の重なり部分の外側に位置する方の一端部75から切れ目73が設けられていればよい。切れ目73は、第1の実施形態と同様、圧縮機21及びアキュムレータ22の上面21a、22aよりも下方に、巻き付け方向に沿って設けられる。この切れ目73によって、防音材シート70の一端部75側が、上側部分70aと下側部分70bとに分かれており、反対側の他端部76に対して上側固定手段64a及び下側固定手段64bを介してそれぞれ固定される。
切れ目73の位置は、例えば図8及び図9に示すように、防音材シート70の高さのおよそ中間の高さ位置であってもよい。切れ目73の高さ位置を下方にするほど、上側部分70aを広くとることができるので、防音材シート70の溶接部43、44に近い部分を溶接作業時の熱源からより効果的に遠ざけることができる。但し、切れ目73の高さ位置を低くしすぎると、防音材シート70全体に対して上側部分70aが大きくなり過ぎてしまい、捲られた上側部分70aを支えることが困難になってしまう。したがって、切れ目73の位置は、図8のように防音材シート70が圧縮機21及びアキュムレータ22に巻き付けられ、下側部分70bが固定され、上側部分70aが捲られた状態で、防音材シート70が一定の姿勢を保つことができるような高さ位置とされればよい。
また、切れ目73が形成された領域の巻き付け方向における範囲も、上記同様に、上側部分70aが捲られた状態で防音材シート70が一定の姿勢を保つことができるような範囲であればよい。例えば、圧縮機21及びアキュムレータ22に対して筐体の背面側に面した位置で、巻き付け方向において半周にわたる範囲に切れ目73を設けるようにすれば、作業者が筐体の正面側から溶接作業を行うときに防音材シート70を炙らないようにすることができる。また、このような範囲にわたって切れ目73を設けることで、上側部分70aの長さが十分長くなるため、上側部分70aを外側に開いた状態からの巻き戻りが生じにくくなり、防音材シート70の姿勢を維持しやすくすることができる。また、切れ目73の長さを適切な長さに設定することで、巻き付け長さが変わっても対応可能となる。
この変形例では、切れ目73の形状は、防音材シート70の厚さ方向において圧縮機21側から外側に向かって下方に傾斜した形状である。切れ目73が傾斜した形状であることにより、切れ目部分での密閉性を確保することができるので、防音材シート70による防音性を維持することができる。圧縮機21側から外側に向かって下方に傾斜した切れ目73としたことで、上側部分70aが外側に開きやすくなり、また再び圧縮機21及びアキュムレータ22に上側部分70aを巻き付ける際には上側部分70aの端面73aの部分を下側部分70bの端面73bに外側から合わせるようにして巻き付ければよい。したがって、防音材シート70に過度の変形を生じさせることなく上側部分70aを開閉することができる。
なお、上記の実施形態では、圧縮機21にアキュムレータ22が保持されている構造上、アキュムレータ22を含む圧縮機21を防音材で被覆する防音構造としたが、圧縮機21のみを単独に防音材で被覆する防音構造としてもよいことは言うまでもない。例えば圧縮機21にアキュムレータ22が直接保持されておらず、互いに十分離間している場合には、圧縮機21のみを単独に防音材で被覆する防音構造を採用することができる。
1…室外機
10…筐体
21…圧縮機
22…アキュムレータ
21a、22a…上面
21b、22b…接続口部
41、42…配管
43、44…溶接部(溶接箇所)
50…台座部
51…突出部
52…脚部
60、70…防音材シート(シート部材)
60a、70a…上側部分(上部)
63、73…切れ目
65、75…端部(巻き付け方向における一端部)
603…下端部
604…切欠き部(切欠き)

Claims (5)

  1. 上面に突設された接続口部を有する圧縮機と、
    接続口部と配管を接続する溶接部と、
    前記圧縮機の側面に巻き付けられた防音性を有するシート部材を備え、
    前記シート部材の前記溶接部よりも下方の高さの位置には前記圧縮機に対する巻き付け方向における一端部側から前記巻き付け方向に沿って所定の長さの切れ目を有する
    空気調和機の室外機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機の室外機であって、
    前記圧縮機を収容する筐体をさらに具備し、
    前記シート部材の前記切れ目を有する前記一端部側の前記領域は前記圧縮機に対して前記筐体の内部側に位置している
    空気調和機の室外機。
  3. 請求項2に記載の空気調和機の室外機であって、
    前記圧縮機の下方で前記筐体に固定されて前記圧縮機を支持する台座部をさらに具備し、
    前記台座部は、前記圧縮機の側面よりも外方向に突出している突出部及び前記突出部に設けられた脚部を有し、
    前記シート部材は、前記台座部の前記突出部の位置に対応するように、当該シート部材の下端部に設けられた切欠き部を有している
    空気調和機の室外機。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の空気調和機の室外機であって、
    前記シート部材の前記切れ目は、前記シート部材の厚さ方向に対して傾斜した形状で設けられている
    空気調和機の室外機。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の空気調和機の室外機であって、
    前記シート部材の前記切れ目より上部と前記切れ目より下部の夫々には、前記一端側の領域が他端側に固定されるための固定手段が設けられている
    空気調和機の室外機。
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