JP7282263B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係る空気調和機1を示す回路図である。図1に示すように、空気調和機1は、室内空間の空気を調整する装置であり、室外機2と、室外機2と冷媒配管5によって接続される室内機3とを備えている。室外機2には、圧縮機6、流路切替装置7、室外熱交換器8、室外送風機9及び膨張部10が設けられている。室内機3には、室内熱交換器11及び室内送風機12が設けられている。
次に、空気調和機1の運転モードについて説明する。先ず、冷房運転について説明する。冷房運転において、圧縮機6に吸入された冷媒は、圧縮機6によって圧縮されて高温且つ高圧のガス状態で吐出する。圧縮機6から吐出された高温且つ高圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置7を通過して、凝縮器として作用する室外熱交換器8に流入し、室外熱交換器8において、室外送風機9によって送られる室外空気と熱交換されて凝縮して液化する。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部10に流入し、膨張部10において膨張及び減圧されて低温且つ低圧の気液二相状態の冷媒となる。そして、気液二相状態の冷媒は、蒸発器として作用する室内熱交換器11に流入し、室内熱交換器11において、室内送風機12によって送られる室内空気と熱交換されて蒸発してガス化する。このとき、室内空気が冷やされ、室内において冷房が実施される。蒸発した低温且つ低圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置7を通過して、圧縮機6に吸入される。
次に、暖房運転について説明する。暖房運転において、圧縮機6に吸入された冷媒は、圧縮機6によって圧縮されて高温且つ高圧のガス状態で吐出する。圧縮機6から吐出された高温且つ高圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置7を通過して、凝縮器として作用する室内熱交換器11に流入し、室内熱交換器11において、室内送風機12によって送られる室内空気と熱交換されて凝縮して液化する。このとき、室内空気が暖められ、室内において暖房が実施される。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部10に流入し、膨張部10において膨張及び減圧されて低温且つ低圧の気液二相状態の冷媒となる。そして、気液二相状態の冷媒は、蒸発器として作用する室外熱交換器8に流入し、室外熱交換器8において、室外送風機9によって送られる室外空気と熱交換されて蒸発してガス化する。蒸発した低温且つ低圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置7を通過して、圧縮機6に吸入される。
筐体20は、脚部21、底面パネル22、前面パネル23、側面パネル24、背面パネル25、天面パネル26及びファンガード27を有している。脚部21は、室外機2が据え付けられる地面に設けられ、底面パネル22を支持する部材であり、例えば2個設けられている。底面パネル22は、脚部21の上部に設けられ、内部構成部材29等を支持する板金である。前面パネル23は、底面パネル22に載置され、内部構成部材29の前面及び一側面を覆う断面L字状の板金である。前面パネル23における内部構成部材29の前面側には、空気が吹き出される筐体開口部23aが形成されている。
次に、内部構成部材29について説明する。図2及び図3に示すように、内部構成部材29は、圧縮機6と、室外熱交換器8と、室外送風機9と、仕切板28とを有している。
図4は、実施の形態1に係る圧縮機6及び防音材30を示す斜視図である。次に、圧縮機6及び防音材30について説明する。図4に示すように、圧縮機6は、防音材30によって覆われている。概して、圧縮機6は、冷媒を圧縮する構造上、音が発生する。防音材30は、圧縮機6の外側に沿って設けられ、圧縮機6から発生する音を抑制するものである。防音材30は、吸音材40と、遮音材50と、面ファスナ60とを有している。本実施の形態1では、圧縮機6の周囲に、圧縮機6に接続される配線100(図7参照)がない場合について例示しているが、配線100は、防音材30の上部又は下部から取り廻されるように構成されてもよい。
図5は、実施の形態1に係る圧縮機6及び防音材30を示す上面図である。吸音材40は、圧縮機6から発生する音を減衰させるものであり、例えばフェルトである。図4及び図5に示すように、吸音材40は、圧縮機6の側面において巻き始め40aと巻き終わり40bとが重なった状態で巻き付けられている。なお、本実施の形態1では、吸音材40の巻き始め40a及び巻き終わり40bが、圧縮機6における前面パネル23側に位置している場合について例示しているが、巻き始め40a及び巻き終わり40bの位置はいずれの位置でもよい。また、吸音材40は、圧縮機6の側面において巻き始め40aと巻き終わり40bとが突き合わせられた状態で巻き付けられていてもよい。
遮音材50は、吸音材40によって吸収された音を遮断するものであり、シート状をなしている。図4及び図5に示すように、遮音材50は、吸音材40の外側において巻き始め50aと巻き終わり50bとが重なった状態で巻き付けられている。遮音材50の巻き始め50aは、吸音材40の巻き始め40aと同じ位置である。また、遮音材50の巻き終わり50bは、吸音材40の巻き終わり40bよりも長く巻き付けられている。即ち、本実施の形態1では、遮音材50の長さは、吸音材40の長さよりも長い。なお、遮音材50の巻き終わり50bが吸音材40の巻き終わり40bよりも長く巻き付けられていれば、遮音材50の長さは、吸音材40の長さよりも短くてもよい。なお、本実施の形態1では、遮音材50の巻き始め50a及び巻き終わり50bが、圧縮機6における前面パネル23側に位置している場合について例示しているが、巻き始め50a及び巻き終わり50bの位置はいずれの位置でもよい。
図6は、実施の形態1に係る防音材30を示す正面図である。面ファスナ60は、部材と部材とを面状に着脱自在に固定するものである。図4~図6に示すように、面ファスナ60は、遮音材50が巻き終わる位置において遮音材50の上端部50cから下端部50dにかけて上下方向に延びるように設けられている。具体的には、面ファスナ60は、遮音材50の巻き始め50aから巻き終わり50bまでの途中の位置と、遮音材50の巻き終わり50bとを着脱自在に固定する。このように、面ファスナ60は、遮音材50同士を着脱自在に固定する。
図7は、実施の形態2に係る圧縮機6及び防音材130を示す斜視図である。本実施の形態2は、防音材130が補助面ファスナ170を有しており、吸音材140及び遮音材150にそれぞれ吸音スリット141及び遮音スリット151が形成されている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8は、実施の形態2に係る圧縮機6及び防音材130を示す上面図である。補助面ファスナ170は、部材と部材とを面状に着脱自在に固定するものである。図7及び図8に示すように、補助面ファスナ170は、吸音材140の巻き始め40aの位置において吸音材140の上端部140cから下端部140dにかけて上下方向に延びるように設けられている。具体的には、補助面ファスナ170は、遮音材150の巻き始め50aと吸音材140の巻き終わり40bとを着脱自在に固定する。このように、補助面ファスナ170は、吸音材140と遮音材150とを着脱自在に固定する。なお、補助面ファスナ170は、遮音材150の巻き始め50aと、吸音材140の巻き途中とを着脱自在に固定してもよい。補助面ファスナ170は、吸音材140を潰しつつ遮音材150に縫い付け等によって取り付けられてもよい。
図9は、実施の形態3に係る圧縮機6及び防音材230を示す上面図である。本実施の形態3は、吸音材240の長さが、実施の形態2と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明する。
Claims (5)
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機の外側に設けられ、前記圧縮機から発生する音を抑制する防音材と、を備え、
前記防音材は、
前記圧縮機の側面において巻き始めと巻き終わりとが突き合わせられた状態又は重なった状態で巻き付けられ、前記圧縮機から発生する音を減衰させる吸音材と、
前記吸音材の外側において巻き始めと巻き終わりとが重なった状態で且つ巻き終わりが前記吸音材の巻き終わりよりも長く巻き付けられ、前記吸音材によって吸収された音を遮断する遮音材と、
前記遮音材が巻き終わる位置において前記遮音材の上端部から下端部にかけて設けられ、前記遮音材同士を着脱自在に固定する面ファスナと、
を有し、
前記吸音材には、前記圧縮機に接続される配線が挿入される吸音スリットが形成され、
前記遮音材には、前記吸音スリットに対応する位置に前記配線が挿入される遮音スリットが形成されており、
前記遮音材の巻き終わりは、
前記吸音スリット及び前記遮音スリットを覆う位置まで延びている
空気調和機の室外機。 - 前記防音材は、
前記吸音材の巻き始めの位置に設けられ、前記吸音材と前記遮音材とを着脱自在に固定する補助面ファスナを更に有する
請求項1記載の空気調和機の室外機。 - 前記補助面ファスナは、
前記吸音材の上端部から下端部にかけて設けられている
請求項2記載の空気調和機の室外機。 - 前記吸音材の巻き終わりは、
前記吸音スリット及び前記遮音スリットを覆う位置まで延びている
請求項2又は3記載の空気調和機の室外機。 - 前記防音材は、
前記圧縮機の上方を覆う蓋部を更に有する
請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機。
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