JP2006242142A - 圧縮機用防音カバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
圧縮機用防音カバー2,102,202は、圧縮機1を被覆する。圧縮機1のシェルの外面1Aからは、配管3,4が突出する。防音カバー2,102,202は、配管貫通部20,21,120,121,220,221を備える。防音カバー2,102,202が圧縮機1を被覆した状態で、配管3,4は配管貫通部20,21,120,121,220,221を貫通する。配管貫通部20,21,120,121,220,221には、第1スリット30b,130b,230bが形成される。
【選択図】 図3
Description
一方、こうした圧縮機のシェルの外面には、圧縮される冷媒を圧縮機内へ吸入する吸入管、圧縮機内で圧縮された冷媒を圧縮機外へ吐出する吐出管等の配管が突出している。このように配管が突出した圧縮機に防音カバーを取り付けるために、通常、特許文献1のように、圧縮機用防音カバーには配管の横断面の外形よりも一回り大きい略円形の切り込みが形成されている。
本発明の課題は、圧縮機の運転に伴う配管の振動を低減することができる圧縮機用防音カバーを提供することにある。
この圧縮機用防音カバーの配管貫通部には、第1スリットが形成される。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部が変形して一部分が配管に圧着する。これにより、防音カバーは、圧縮機の運転に伴う配管の振動を低減することができる。
第2発明に係る圧縮機用防音カバーは、第1発明に係る圧縮機用防音カバーであって、第1スリットの幅は、配管の横断面の外形の直径よりも小さい。
この圧縮機用防音カバーでは、第1スリットの幅が配管の横断面の外形の直径よりも小さい。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部が変形してより確実に配管に圧着する。
この圧縮機用防音カバーの配管貫通部には、互いに交わる第1スリット及び第2スリットが形成される。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部付近の変形する部分の面積が低減され、配管と防音カバーとで囲まれる隙間の面積を低減することができる。これにより、圧縮機と防音カバーとの間の空間の気密性を高めることができ、防音効果が増大する。
この圧縮機用防音カバーの配管貫通部には、互いに連続する第1スリット及び開口部が形成される。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部付近の変形する部分の面積が低減され、配管と防音カバーとで囲まれる隙間の面積を低減することができる。これにより、圧縮機と防音カバーとの間の空間の気密性を高めることができ、防音効果が増大する。
この圧縮機用防音カバーの配管貫通部には、開口部が形成される。さらに、防音カバーの配管貫通部には、開口部から放射線状に伸びる第1スリット及び第2スリットが形成される。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部付近の変形する部分の面積がより低減され、配管と防音カバーとで囲まれる隙間の面積をより低減することができる。
この圧縮機用防音カバーには、防音カバーの配管貫通部に形成される第1スリットから圧縮機用防音カバーの周縁まで伸びる補助スリットが形成される。防音カバーが圧縮機を被覆する際に、配管は補助スリットを一時的に通り抜ける。これにより、防音カバーは圧縮機を容易に被覆することができる。
この圧縮機ユニットの圧縮機用防音カバーの配管貫通部には、第1スリットが形成される。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部が変形して一部分が配管に圧着する。これにより、防音カバーは、圧縮機の運転に伴う配管の振動を低減することができる。
第2発明に係る圧縮機用防音カバーでは、第1スリットの幅が配管の横断面の外形の直径よりも小さい。従って、防音カバーが圧縮機を被覆した状態では、配管貫通部が変形してより確実に配管に圧着する。
第6発明に係る圧縮機用防音カバーには、防音カバーの配管貫通部に形成される第1スリットから圧縮機用防音カバーの周縁まで伸びる補助スリットが形成される。防音カバーが圧縮機を被覆する際に、配管は補助スリットを一時的に通り抜ける。これにより、防音カバーは圧縮機を容易に被覆することができる。
図1及び図2に、空気調和機用の圧縮機1を被覆した防音カバー2,7を示す。
圧縮機ユニット8は、圧縮機1と防音カバー2,7とを備える。圧縮機1は、空気調和機の室外機の底板6上に設置されている。圧縮機1のシェルの外面1Aからは、圧縮される冷媒を圧縮機1内へ吸入する吸入管3と、圧縮機1内で圧縮された冷媒を圧縮機1外へ吐出する吐出管4と、圧縮機1内のモーターに電力を供給するターミナルボックス5とが突出している。
図1に示すように、圧縮機1は、圧縮機1の運転音が外部へ漏れることを防ぐ防音カバー2,7に被覆されている。防音カバー2は、略円柱形状の圧縮機1の側面を被覆しており、防音カバー7は、圧縮機1の上面を被覆している。さらに、防音カバー2は、ゴムシート2Aと、ゴムシート2Aにタッグピン18(図3)により固着されたフェルトからなる吸音材2Bとにより構成される。
(防音カバーの構成)
図3に、圧縮機1を被覆する前の防音カバー2を示す。
防音カバー2が圧縮機1を被覆した状態では、吸入管3はスリット10に挿入されて防音カバー2の吸入管貫通部20を貫通し、吐出管4はスリット11,12に挿入されて吐出管貫通部21を貫通する。また、このとき、ターミナルボックス5から伸びるリード線(図示せず)はスリット13に挿入されて防音カバー2を貫通し、オイルフォーミングを防止するためのヒーター配線(図示せず)はスリット14に挿入されて防音カバー2を貫通する。
(吸入管貫通部周辺の構成)
図4に、図3の吸入管貫通部周辺の領域Aの拡大図を示す。
図5(a)〜(c)に、吸入管3が貫通している状態での吸入管貫通部20周辺の様子を示す。
図5(a)〜(c)に示すように、吸入管3が吸入管貫通部20を貫通している状態では、正面視(横断面視)において吸入管3の左右に吸入管貫通部20と吸入管3とで囲まれる隙間50a,50bが形成される。また、吸入管3が吸入管貫通部20を貫通している状態では、吸入管貫通部20は変形して吸入管3に圧着した状態になる。この圧着により、圧縮機1のモーター駆動による吸入管3の振動は低減される。
(吐出管貫通部周辺の構成)
吐出管貫通部21周辺は、吸入管貫通部20周辺と同様の構成を有する。
(特徴)
第1実施形態では、吸入管3及び吐出管4がそれぞれ吸入管貫通部20及び吐出管貫通部21を貫通している状態では、吸入管貫通部20及び吐出管貫通部21は変形してそれぞれ吸入管3及び吐出管4に圧着した状態になる。これにより、モーターの運転中の吸入管3及び吐出管4の振動が低減される。
<第2実施形態>
(防音カバーの構成)
図6に、圧縮機1を被覆する前の防音カバー102を示す。
(吸入管貫通部周辺の構成)
図7に、図6の吸入管貫通部周辺の領域Bの拡大図を示す。
吸入管貫通部120は、中央スリット130b及び中央スリット160bにより、吸入管貫通部右上部120aと、吸入管貫通部右下部120bと、吸入管貫通部左下部120cと、吸入管貫通部左上部120dとに略4等分される。
図8(a)〜(c)に示すように、吸入管3が吸入管貫通部120を貫通している状態では、吸入管貫通部120は変形して吸入管3に圧着した状態になる。この圧着により、圧縮機1のモーター駆動による吸入管3の振動は低減される。また、吸入管3が吸入管貫通部120を貫通している状態では、正面視(横断面視)において吸入管3の上下左右に吸入管貫通部120と吸入管3とで囲まれる隙間150a〜150dが形成される。これら配管周りに形成される隙間150a〜150dの面積の総和は、従来よりも小さい。そのため、圧縮機1と防音カバー102との間の空間の気密性が高まり、防音効果が増大する。
(吐出管貫通部周辺の構成)
吐出管貫通部121周辺は、吸入管貫通部120周辺と同様の構成を有する。
(特徴)
第2実施形態では、吸入管3及び吐出管4がそれぞれ吸入管貫通部120及び吐出管貫通部121を貫通している状態では、吸入管貫通部120及び吐出管貫通部121は変形してそれぞれ吸入管3及び吐出管4に圧着した状態になる。これにより、モーターの運転中の吸入管3及び吐出管4の振動が低減される。
<第3実施形態>
(防音カバーの構成)
図9に、圧縮機1を被覆する前の防音カバー202を示す。
(吸入管貫通部周辺の構成)
図10に、図9の吸入管貫通部周辺の領域Cの拡大図を示す。
図11(a)〜(c)に、吸入管3が貫通している状態での吸入管貫通部220周辺の様子を示す。
(吐出管貫通部周辺の構成)
吐出管貫通部221周辺は、吸入管貫通部220周辺と同様の構成を有する。
(特徴)
第3実施形態では、吸入管3及び吐出管4がそれぞれ吸入管貫通部220及び吐出管貫通部221を貫通している状態では、吸入管貫通部220及び吐出管貫通部221は変形してそれぞれ吸入管3及び吐出管4に圧着した状態になる。これにより、モーターの運転中の吸入管3及び吐出管4の振動が低減される。
<上記実施形態に対する変形例>
(1)上記各実施形態では、スリット10〜14,110〜114,160,161,210〜214,230〜280,231〜281は幅がゼロである、すなわち直線形であるが、幅を有する、すなわち細長い略矩形であってもよく、また、曲線形、折れ線形であってもよい。
(2)上記各実施形態では、防音カバー2,102,202のリード線及びヒーター配線が貫通する貫通部には、スリット13,14,113,114,213,214が1本ずつしか存在していないが、吸入管貫通部120,220及び吐出管貫通部121,221と同様、複数のスリットが形成されていてもよい。また、第3実施形態と同様、リード線及びヒーター配線が貫通する貫通部にも開口部が形成されていてもよい。この変形例では、吸入管3及び吐出管4のような配管周辺だけでなく配線周辺においても圧縮機1と防音カバー2,102,202との間の空間の気密性が高まり、防音効果が増大する。
(3)第3実施形態では、開口部300,301はそれぞれ吸入管3及び吐出管4の横断面の外形の略相似形となっているが、これらの形状に限定されない。すなわち、開口部300,301は、それぞれ吸入管貫通部220及び吸入管貫通部221内に含まれるのであれば、任意の形状であってもよい。
(4)上記各実施形態では、圧縮機1のシェルの外面1Aにはエコノマイザー管が固定されていないが、エコノマイザー管が固定されている場合には、防音カバー2,102,202においてエコノマイザー管が貫通する貫通部に、吸入管貫通部20,120,220及び吐出管貫通部21,121,221と同様の構成が利用されてもよい。
1A シェルの外面
2,102,202 圧縮機用防音カバー
3 吸入管
4 吐出管
8 圧縮機ユニット
20,120,220 吸入管貫通部
21,121,221 吐出管貫通部
25,125,225 防音カバーの周縁
30a,130a 左スリット
30b,130b,160b 中央スリット
40,140 非貫通用スリット
210 スリット
230a 外側スリット
230b〜280b 内側スリット
300,301 開口部
Claims (7)
- シェルの外面(1A)から配管(3,4)が突出する圧縮機(1)を被覆する圧縮機用防音カバー(2,102,202)であって、
配管貫通部(20,21,120,121,220,221)
を備え、
前記圧縮機(1)を被覆した状態で前記配管(3,4)が前記配管貫通部(20,21,120,121,220,221)を貫通し、
前記配管貫通部(20,21,120,121,220,221)に、第1スリット(30b,130b,230b)が形成される、
圧縮機用防音カバー(2,102,202)。 - 前記第1スリット(30b,130b,230b)の幅は、前記配管(3,4)の横断面の外形の直径よりも小さい、
請求項1に記載の圧縮機用防音カバー(2,102,202)。 - 前記配管貫通部(120,121)に、前記第1スリット(130b)と交わる第2スリット(160b)が形成される、
請求項1または2に記載の圧縮機用防音カバー(102)。 - 前記配管貫通部(220,221)に、前記第1スリット(230b)と連続する開口部(300,301)が形成される、
請求項1または2に記載の圧縮機用防音カバー(202)。 - 前記配管貫通部(220,221)に、第2スリット(240b〜280b)が形成され、
前記第1スリット(230b)及び前記第2スリット(240b〜280b)は、前記開口部(300,301)から放射線状に伸びる、
請求項4に記載の圧縮機用防音カバー(202)。 - 前記第1スリット(30b,130b,230b)から前記圧縮機用防音カバー(2,102,202)の周縁(25,125,225)まで伸びる補助スリット(30a,40,130a,140,210,230a)が形成される、
請求項1から5のいずれかに記載の圧縮機用防音カバー(2,102,202)。 - シェルの外面(1A)から配管(3,4)が突出する圧縮機(1)と、
前記圧縮機(1)を被覆する圧縮機用防音カバー(2,102,202)と、
を備え、
前記圧縮機用防音カバー(2,102,202)は、配管貫通部(20,21,120,121,220,221)を有し、
前記配管(3,4)は、前記圧縮機用防音カバー(2,102,202)が前記圧縮機(1)を被覆した状態で、前記配管貫通部(20,21,120,121,220,221)を貫通し、
前記配管貫通部(20,21,120,121,220,221)に、第1スリット(30b,130b,230b)が形成される、
圧縮機ユニット(8)。
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WO2020170424A1 (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-27 | 三菱電機株式会社 | 室外機およびそれを備えた空気調和機 |
WO2021214942A1 (ja) * | 2020-04-23 | 2021-10-28 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機の室外機 |
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