JP6995349B2 - 吸音パネル - Google Patents

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本発明は、吸音パネルに関する。
従来、騒音が生じる工事現場や大型機械を稼働する工場では、周辺地域に騒音が拡散しないように騒音対策がなされているのが通常である。
そのような騒音対策として、特許文献1のように、矩形板状の吸音パネルを上下左右方向に並列させた状態で、あらかじめ設置された単管などから成る支柱体に付属するフック等の取付け部を介して取り付けることで防音壁を構築することが知られている。
このように防音壁を構築する際に、隣接する吸音パネル間に隙間が生じ、騒音がその隙間を通じて漏れ出すことが懸念される。
このため、特許文献1では、吸音パネルの外周に枠体を設け、この枠体の外周に弾性体を取り付けて、隣接する吸音パネル間で、互いの弾性体が反発し合うよう当接させることで、隙間を解消する試みがなされている。
しかしながら、特許文献1の吸音パネルは、前記弾性体及び前記枠体を備えて構造が複雑であるため、製造コストがかさみ、また防音壁を構築する際にも支柱体に取り付ける作業等を要して手間がかかる。
特開2017-186849号公報
そこで、本発明の解決すべき課題は、吸音パネルについて、防音壁を構築する際に隙間が形成されにくくなる機能は維持しつつその構造を簡略化するとともに、防音壁を構築したりその防音壁を解体したりする際の設置及び撤去時の作業効率を向上させることである。
上記した課題を解決するため、本発明の吸音パネルでは、表面、裏面、上下の端面および左右の側面を有して矩形板状をなし、表面から裏面にかけてが板の厚みを規定し、吸音性を有するパネル本体と、前記パネル本体の前記上下の端面にそれぞれ内蔵される端面マグネットと、前記パネル本体の前記左右の側面にそれぞれ内蔵される側面マグネットと、を備えてなる。この吸音パネルを、上下方向に積み上げると互いのパネル本体の端面同士が、前記端面マグネットの磁力の作用で吸着可能になっており、左右方向に並列させると互いのパネル本体の側面同士が、前記側面マグネットの磁力の作用で吸着可能になっている。
このようにすると、前記吸音パネルを上下及び左右方向に並列させて防音壁を構築する際に、隣接する吸音パネル同士が吸着して連結されるため、双方の間に隙間が生じにくい。
ここで、上下左右に並列する吸音パネル同士は磁力により吸着しているため着脱が容易であり特別な工具等を用意することなく防音壁の構築作業及び解体作業を簡易に行うことが可能になる。
吸音パネルにマグネットを内蔵させただけの構成であるため、吸音パネルの外周に枠体や弾性体を設ける従来の構成と比較して構造が簡略化しており、製造コストの低廉化等が図られる。
発明にかかる吸音パネルは、前記パネル本体の上下の端面のうち一方の端面と前記表面または前記裏面との境界部に連設される上下フィンと、前記パネル本体の左右の側面のうち一方の側面と前記表面または前記裏面との境界部に連設される左右フィンと、前記左右フィンに内蔵される左右フィンマグネットと、をさらに備えている。このような吸音パネルを、左右方向にパネル本体が互いに直角をなすように組み合わせると、一方のパネル本体の側面と他方のパネル本体に連設された前記左右フィンとが、前記側面マグネットおよび前記左右フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている。
このように構成したうえで、隣接する吸音パネルの境界上に、フィンが重なるように吸音パネルを上下左右に並列させると、境界に形成されうるわずかな隙間もフィンで塞ぐことが可能になるため、防音壁の防音性能をさらに向上させることができる。
また、隣接する吸音パネル本体同士が互いに直交するように組み合わせた状態でも磁力の作用で連結させることができるため、たとえば騒音源を取り囲む防音壁を構築するなど、多様なパターンで防音壁を構築することが容易となる。
ここで、吸音パネル本体同士が互いに左右に直交するように組み合わせた状態で、隣接する吸音パネルの境界上には、前記左右フィンが重なるように吸着されているため、その隙間がフィンで塞がれて、防音壁の隅角部からの音漏れを防止することが可能になる。
発明にかかる吸音パネルは、前記パネル本体の表面または裏面の左右の周縁部に内蔵される表裏面マグネットをさらに備え、左右方向に並列させると、一方のパネル本体の表面または裏面のうち表裏面マグネットが内蔵された側の面の左右周縁部と他方のパネル本体に連設された前記左右フィンとが、前記表裏面マグネットおよび前記左右フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている。
このようにすると、吸音パネルを左右方向に並列させた際に、隣接する吸音パネルの境界上に重なる前記左右フィンが磁力の作用で位置決めされるため、そのフィンが風でばたつくなどして、境界に形成された隙間が意図せずして露出し、音漏れが発生することを防ぐことができる。
発明にかかる吸音パネルは、前記上下フィンに内蔵される上下フィンマグネットをさらに備え、前記表裏面マグネットは、前記パネル本体の表面または裏面の上下の周縁部にも内蔵されており、上下方向に積み上げると、一方のパネル本体の表面または裏面のうち表裏面マグネットが内蔵された側の面の上下周縁部と他方のパネル本体に連設された前記上下フィンとが、前記表裏面マグネットおよび前記上下フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている。
このようにすると、吸音パネルを上下方向に並列させた際に、隣接する吸音パネルの境界上に重なる前記上下フィンが磁力の作用で位置決めされるため、そのフィンが風でばたつくなどして、境界に形成された隙間が意図せずして露出し、音漏れが発生することを防ぐことができる。
発明にかかる吸音パネルは、前記パネル本体は、表面、裏面、上下の端面および左右の側面を有して矩形板状をなし、表面から裏面にかけてが板の厚みを規定し、吸音性および可撓性を有する多孔質体と、前記多孔質体を収納し、前記多孔質体の裏面の側において開口する袋体と、前記袋体の開口を気体が流通可能に覆うネットとを備える。
このようにすると、前記吸音パネルの裏面側の開口から前記多孔質体へと音が流入しやすくなり、重量を増加させることなく、防音効果を高めることが可能になる。
また、吸音パネル全体が柔軟性を有しているため、取り扱いが容易となり、防音壁の構築及び解体の作業効率が一層向上する。
本発明の吸音パネルを以上のように構成したので、吸音パネルについて、防音壁を構築する際に隙間が形成されにくくなる機能は維持しつつその構造を簡略化するとともに、防音壁を構築したりその防音壁を解体したりする際の設置及び撤去時の作業効率を向上させることが可能となった。
吸音パネルを表面側からみた斜視図 吸音パネルを裏面側からみた斜視図 吸音パネルのマグネットを透視した斜視図 吸音パネルの縦断斜視図 枠状防音構造体の(a)は斜視図(b)は平面図 壁状防音構造体の正面図 壁状防音構造体の側面図
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1から図4のように、実施形態の吸音パネル1は、パネル本体10と、端面マグネット20と、側面マグネット30と、係止タブ40と、上下フィン50と、左右フィン60と、上下フィンマグネット70と、左右フィンマグネット80と、表裏面マグネット90とを備える。
図1および2のように、パネル本体10は、矩形の板状体であって、表面10a、裏面10b、上下の端面10cおよび左右の側面10dを有する。パネル本体10の表面10aから裏面10bにかけてが、板状体の厚みを規定する。
前記パネル本体10は、袋体12と、ネット13と、多孔質体11とからなる。
図1から4のように、袋体12は、閉塞された表面、開口する裏面、ならびにそれぞれ閉塞された上下の端面および左右の側面を有し、シリコン系樹脂から成る可撓性を有するシートから形成されている。ネット13は、ガラス繊維を網目状に織ることで形成されて可撓性を有し、袋体12の開口する裏面を覆うようにその開口縁に接着されている。
袋体12の表面、上下の端面および左右の側面がパネル本体10の表面10a、上下の端面10cおよび左右の側面10dをそれぞれ構成し、ネット13がパネル本体10の裏面10bを構成する。
多孔質体11は、グラスウール、またはロックウールから形成され、吸音性及び可撓性を有する矩形板状体である。多孔質体11は、表面、裏面、上下の端面および左右の側面を有して、それらの各面が、それぞれパネル本体10の対応する各面と合致するように、袋体12とネット13により形成されるパネル本体10の内部空間に収納されている。
端面マグネット20は、フェライト等の磁性材料と、ポリ塩化ビニルやニトリルゴム等の合成ゴム材料とが混合されて成型される可撓性および磁性を有した矩形の板状体であって、表面、裏面、長手方向、幅方向を有する。表面から裏面にかけてが厚み方向と規定し、図3及び4のように、パネル本体10の両端面のそれぞれの近傍に内蔵されている。
端面マグネット20は、袋体12と多孔質体11との境界部(袋体12の端面と多孔質体11の端面との間)に、その長手方向が、多孔質体11の左右方向と合致し、かつ、その厚み方向が多孔質体11の上下方向と合致する状態で挿入されている。
端面マグネット20の長手方向の長さは、パネル本体10の両側面10d間の長さに略等しいか、又は僅かに小さく、幅方向の長さは、パネル本体10の厚みに略等しいか、又は僅かに小さい。
端面マグネット20が内蔵されていることから、複数の吸音パネル1を互いの端面が当接するよう上下方向に並列させると、磁力により吸着し合って連結するようになっている。
側面マグネット30は、端面マグネット20と同様の可撓性および磁性を有する矩形の板状体であって、表面、裏面、長手方向、幅方向、厚み方向を有する。表面から裏面にかけてが厚み方向と規定し、パネル本体10の両側面10dのそれぞれの近傍に内蔵されている。
側面マグネット30は、袋体12と多孔質体11との境界部(袋体12の側面と多孔質体11の側面との間)に、その長手方向が、多孔質体11の上下方向と合致し、かつ、その厚み方向が多孔質体11の左右方向と合致する状態で挿入されている。
側面マグネット30の長手方向の長さは、パネル本体10の両端面10c間の長さに略等しいか、又は僅かに小さく、幅方向の長さは、パネル本体10の厚みに略等しいか、又は僅かに小さい。
側面マグネット30が内蔵されていることから、複数の吸音パネル1を互いの側面が当接するよう左右方向に並列させると、磁力により吸着し合って連結するようになっている。
係止タブ40は、袋体12と同一のシート体から成りその略中心に穿孔された貫通孔には、ハトメ41が装着されている。
図2のように、係止タブ40は、パネル本体10の裏面10bの周縁部の隅角近傍において、袋体12と一体的に連設されている。
係止タブ40は、その根元部(袋体12との境界)を中心として、パネル本体10の端面10cと裏面10bとの間で自由に回動することで起伏可能となっている。
図1から3のように、短冊形の上下フィン50および左右フィン60は、袋体12と同一の可撓性を有するシート体から成り、内部空間が画成されるように袋状に形成されている。
上下フィン50は、パネル本体10の表面10aと下方側の端面10cとの境界部から垂下するように、袋体12に一体的に連設されている。上下フィン50は、袋体12との境界部を中心にパネル本体10の表面10aと下方側の端面10cの間で回動することで起伏可能となっている。
同様に、左右フィン60は、パネル本体10の表面10aと一方の側面10d(図1では、左方の側面)との境界部から延長されるように、袋体12に一体的に連設されている。左右フィン60は、袋体12との境界部を中心にパネル本体10の表面10aと一方の側面10dとの間で、自由に回動することで起伏可能となっている。
上下フィンマグネット70及び左右フィンマグネット80は、端面マグネット20と同様の可撓性および磁性を有する矩形の板状体である。
図3に示すように、上下フィンマグネット70は袋状に形成された上下フィン50の内部空間に、左右フィンマグネット80は袋状に形成された左右フィン60の内部空間にそれぞれ収納されている。
パネル本体10に側面マグネット30が内蔵され、左右フィン60に左右フィンマグネット80が内蔵されていることから、複数の吸音パネル1を左右方向に互いが直角をなすように並列させると、左右一側の吸音パネル1の左右フィン60は左右他側の吸音パネル1のパネル本体10の側面10dに、磁力により吸着され、重なり合うようになっている。
表裏面マグネット90は、端面マグネット20と同様の可撓性および磁性を有する矩形の板状体である。
図3および4のように、表裏面マグネット90は、パネル本体10の表面10aにおいて、上下フィン50が連設されていない側の端面10c、すなわち上方側の端面10cの近傍と、左右フィン60が連設されていない側面10d(図1では右方の側面)の近傍に内蔵されている。
表裏面マグネット90は、袋体12と多孔質体11との境界部(袋体12の表面と多孔質体11の表面との間)に、その長手方向が、多孔質体11の上下方向または左右方向と合致し、かつ、その幅方向が多孔質体11の左右方向または上下方向と合致する状態で挿入されている
パネル本体10に表裏面マグネット90が内蔵され、上下フィン50に上下フィンマグネット70が内蔵され、左右フィン60に左右フィンマグネット80が内蔵されていることから、複数の吸音パネル1を上下左右方向に互いの端面10cどうし、側面10dどうしが当接するように並列させると、上側の吸音パネル1の上下フィン50は下側の吸音パネル1のパネル本体10の表面10aに、左右一側の吸音パネル1の左右フィン60は左右他側の吸音パネル1のパネル本体10の表面10aに、磁力により吸着され、重なり合うようになっている。
実施形態の吸音パネル1を以上のように構成することで、複数の吸音パネル1を上下左右方向に並列させると、隣接する吸音パネル1同士で吸着し合い、境界に隙間が生じにくくなる。
さらに、上下フィン50および左右フィン60が、境界上を跨ぐように隣接する吸音パネル1の表面10a上に位置決めされるため、生じうるわずかな隙間も塞ぐことができる。
次に、図5から図6を参照して、この吸音パネル1を複数並列させて構築される防音構造体について説明する。
図5のように、複数の実施形態の吸音パネル1を角筒状に組み合わせることで、枠状防音構造体100を構築することが可能である。
この枠状防音構造体100を組み立てるには、複数の吸音パネル1を用意し、これらを各上下フィン50が下方を向き、各裏面10bが内部空間側へ向き、互いに直交するように左右方向に並列させる。それぞれの左右フィン60を、隣接する吸音パネル1の側面10d上に配置することで、左右フィンマグネット80と側面マグネット30とが吸着し、隣接する吸音パネル1同士が連結して、一体の枠状防音構造体100が形成される。
この枠状防音構造体100は、隣接する吸音パネル1同士が互いに支え合っているため、支柱などの他の部材を用いることなく自立させることが可能となっている。
また、隣接する吸音パネル1は磁力の作用のみによって互いに連結しているため、容易に着脱可能となっており、特別な工具を用いることなく構築作業及び解体作業を行うことができる。
図5(b)のように、小型動力装置などの騒音源Sを囲繞するように枠状防音構造体100を設置することで、簡易に防音対策を行うことが可能になる。
また、図6のように、複数の実施形態の吸音パネル1を、同一平面をなすように組み合わせて支柱101aに取り付けることで、壁状防音構造体101を構築することが可能である。
この壁状防音構造体101を組み立てるには、複数の吸音パネル1を用意し、各上下フィン50が下方を向いた状態で、これらを左右方向および上下方向に同一平面をなすように並列させる。隣接する吸音パネル1間において端面マグネット20同士および側面マグネット30同士が吸着し、壁状を成すように連結される。この状態で、吸音パネル1の壁が倒壊しないように支柱101aにより支持される。上側の吸音パネル1の上下フィン50は、下側の吸音パネル1のパネル本体10の表面10aに重なり合った状態で吸着しており、左右一側の吸音パネル1の左右フィン60は、左右他側の吸音パネル1のパネル本体10の表面10aに重なり合った状態で吸着している。
図7のように、支柱101aは、複数の単管と養生クランプ101bとから成り、これら単管は左右方向に並列して地上から立ち上がるように設置され、各単管の中途の位置に上下方向に並列して養生クランプ101bが取り付けられている。
養生クランプ101bは、単管を外周から挟持するよう取り付けられ、上方へ突出するフック部101cを備える。
複数の吸音パネル1は、上下左右方向に互いに連結するように壁状に並列された状態で、それぞれの係止タブ40のハトメ41にフック部101cが挿入されて支柱101aに係止される。
この壁状防音構造体101を構成する複数の吸音パネル1は、互いの端面10c同士及び側面10d同士をそれぞれ当接させるだけで、連結させることができるため、特別な工具を用いることなく構築作業、および分解作業が可能になっており、防音構造体の設置作業及び解体作業の効率を向上させることが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
すなわち、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲内およびこれと均等の意味でのすべての修正と変形を含む。
実施形態の吸音パネル1では、表裏面マグネット90は、パネル本体10の表面10aの周縁部のうち一部のみに内蔵されているが、周縁部の全周に内蔵させてもよい。
また、表裏面マグネット90を、パネル本体10の裏面10bの周縁部に内蔵させ、これに対応させて、上下フィン50および左右フィン60を、パネル本体10の端面10cおよび側面10dと裏面10bとの境界に連設させてもよい。
表裏面マグネット90を省略することも可能である。
実施形態の吸音パネル1では、上下フィン50は、パネル本体10の上下の一方のみに、左右フィン60は、パネル本体10の左右の一方のみに連設されているが、上下の両方、左右の両方に設けてもよい。
たとえば、表裏面マグネット90をパネル本体10の表面10aと裏面10bの両方に内蔵させたとして、上下フィン50の一方をパネル本体10の表面10a側に他方をパネル本体10の裏面10b側に連設し、同様に左右フィン60の一方をパネル本体10の表面10a側に他方をパネル本体10の裏面10b側に連設すると、複数の吸音パネル1で壁状防音構造体101を構築した際に、パネル本体10の表面10aの周縁部上と裏面10bの周縁部上において、二重に上下フィン50、左右フィン60による隙間隠しが行われることになる。
上下フィン50および左右フィン60を省略することも可能である。また、上下フィン50の上下フィンマグネット70を省略し、吸音パネル1を上下に同一平面上に並列させた際に、上側の吸音パネル1の上下フィン50が自重で垂れさがることで、下側の吸音パネル1のパネル本体10の表面10aに(吸着されることなく)重なり合うようにしてもよい。
実施形態の吸音パネル1は、係止タブ40、上下フィン50、および左右フィン60をパネル本体10の袋体12に一体的に連設しているが、別体のものを接着剤や溶着などを用いて結合してもよい。
パネル本体10は、吸音性を有する限りにおいて、実施形態の構成に限定されない。
多孔質体11の材料は、グラスウール、またはロックウールに限られず、可撓性及び吸音性を有する材料であれば、例えばウレタン系樹脂等他の材料から成型されていてもよい。
端面マグネット20を形成する磁性体の材料は、フェライトに限られず、例えばネオジム磁石の粉末が混合されていてもよい。
また、端面マグネット20、側面マグネット30、上下フィンマグネット70、左右フィンマグネット80、および表裏面マグネット90は、同一の矩形板状磁石であっても構わない。その場合には、その矩形板状磁石は、長手方向の長さが、パネル本体10の左右の幅および上下の長さより、わずかに小さく、上下フィン50および左右フィン60の内部空間に収納可能な体積でなければならない。このようにすることで、磁石の種類を統一し、製造時の手間やコストを低廉化することが可能になる。
端面マグネット20は矩形板状体としているが、長手方向に並列する複数の小磁石から構成されていてもよい。その場合、それぞれの小磁石の磁界の向きは、複数の吸音パネル1が上下方向に並列するときに、互いに吸着して連結するような向きをなしていればよい。また、側面マグネット30、上下フィンマグネット70、左右フィンマグネット80、および表裏面マグネット90についても同様に、複数の小磁石から構成されていてもよい。
吸音パネル1から、支柱101aによる支持が不要な態様の防音構造体を構築することしか想定できない場合等には、係止タブ40を省略することも可能である。
1 吸音パネル
10 パネル本体
10a 表面
10b 裏面
10c 端面
10d 側面
11 多孔質体
12 袋体
13 ネット
20 端面マグネット
30 側面マグネット
40 係止タブ
41 ハトメ
50 上下フィン
60 左右フィン
70 上下フィンマグネット
80 左右フィンマグネット
90 表裏面マグネット
100 枠状防音構造体
101 壁状防音構造体
101a 支柱
101b 養生クランプ
101c フック部
S 騒音源

Claims (4)

  1. 表面、裏面、上下の端面および左右の側面を有して矩形板状をなし、表面から裏面にかけてが板の厚みを規定し、吸音性を有するパネル本体と、
    前記パネル本体の前記上下の端面にそれぞれ内蔵される端面マグネットと、
    前記パネル本体の前記左右の側面にそれぞれ内蔵される側面マグネットと、を備え、
    上下方向に積み上げると互いのパネル本体の端面同士が、前記端面マグネットの磁力の作用で吸着可能になっており、
    左右方向に並列させると互いのパネル本体の側面同士が、前記側面マグネットの磁力の作用で吸着可能になっており、
    前記パネル本体の上下の端面のうち一方の端面と前記表面または前記裏面との境界部に連設される上下フィンと、
    前記パネル本体の左右の側面のうち一方の側面と前記表面または前記裏面との境界部に連設される左右フィンと、
    前記左右フィンに内蔵される左右フィンマグネットと、をさらに備え、
    左右方向にパネル本体が互いに直角をなすように組み合わせると、一方のパネル本体の側面と他方のパネル本体に連設された前記左右フィンとが、前記側面マグネットおよび前記左右フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている、吸音パネル。
  2. 前記パネル本体の表面または裏面の左右の周縁部に内蔵される表裏面マグネットをさらに備え、
    左右方向に並列させると、一方のパネル本体の表面または裏面のうち表裏面マグネットが内蔵された側の面の左右周縁部と他方のパネル本体に連設された前記左右フィンとが、前記表裏面マグネットおよび前記左右フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている、請求項1に記載の吸音パネル。
  3. 前記上下フィンに内蔵される上下フィンマグネットをさらに備え、
    前記表裏面マグネットは、前記パネル本体の表面または裏面の上下の周縁部にも内蔵されており、
    上下方向に積み上げると、一方のパネル本体の表面または裏面のうち表裏面マグネットが内蔵された側の面の上下周縁部と他方のパネル本体に連設された前記上下フィンとが、前記表裏面マグネットおよび前記上下フィンマグネットの磁力の作用で吸着可能になっている、請求項2に記載の吸音パネル。
  4. 前記パネル本体は、
    表面、裏面、上下の端面および左右の側面を有して矩形板状をなし、表面から裏面にかけてが板の厚みを規定し、吸音性および可撓性を有する多孔質体と、
    前記多孔質体を収納し、前記多孔質体の裏面の側において開口する袋体と、
    前記袋体の開口を気体が流通可能に覆うネットと、を備える請求項1から3のいずれかに記載の吸音パネル。
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