JP2020027189A - 吸音部材、建築パネル及び吸音筐体 - Google Patents

吸音部材、建築パネル及び吸音筐体 Download PDF

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【課題】吸音性と放熱性に優れた吸音部材を提供すること。【解決手段】吸音部材1は、第1の面10a及び第1の面10aとは反対側の第2の面10bを有する基材10と、基材10の第1の面10aと第2の面10bとの間を貫通する少なくとも1つの通気部20と、通気部20の外周側に設けられ、通気部20と連通する少なくとも1つの吸音部30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、吸音部材、これを備えた建築パネル及び吸音筐体に関する。
従来、発電機、電動機、コンプレッサ等の装置で発生する騒音を低減するために、これら装置の周囲を吸音部材で覆うことが行われている。騒音を低減するための吸音部材として、例えば、柱形状のセルを平面状に複数設けた中空板状の樹脂基材とシート体とを備えた遮音パネルが知られている(特許文献1参照)。
特開2017−151325号公報
上記遮音パネルは、放熱性が考慮されていないため、上記遮音パネルを組み合わせて装置の周囲を覆った場合、装置で発生する熱が内部にこもりやすくなる。装置の熱が内部にこもると、装置が故障しやすくなり、また燃費も悪くなる。一方、放熱性を得るために、上記遮音パネルに通気穴を設けると、騒音が低減されることなく外部に漏れてしまうため、吸音性が低下する。
本発明の課題は、吸音性と放熱性に優れた吸音部材、建築パネル及び吸音筐体を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されない。
第1の発明は、第1の面(10a)及び前記第1の面とは反対側の第2の面(10b)を有する基材(10)と、前記基材の前記第1の面と前記第2の面との間を貫通する少なくとも1つの通気部(20)と、前記通気部の外周側に設けられ、前記通気部と連通する少なくとも1つの吸音部(30)と、を備える吸音部材(1)に関する。
第2の発明は、第1の発明の吸音部材(1)において、前記吸音部は、前記通気部の貫通方向と直交する方向に設けられたヘルムホルツ共鳴器である。
第3の発明は、第1又は第2の発明の吸音部材(1)において、前記吸音部は、前記通気部の貫通方向に沿って複数設けられている。
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明の吸音部材(1)において、前記吸音部は、前記通気部の外側面に沿って複数設けられている。
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明の吸音部材(1)と、前記吸音部材が設置されるパネル材(40)と、を備える建築パネル(2)に関する。
第6の発明は、第1から第4までのいずれかの発明の吸音部材(1)を備え、音源となる装置の周囲を囲むように構成された吸音筐体(3)に関する。
本発明によれば、吸音性と放熱性に優れた吸音部材、建築パネル及び吸音筐体を提供できる。
第1実施形態における吸音部材1の斜視図である。 吸音部30の構成図である。 吸音構造体40の断面図である。 第2実施形態の建築パネル2の構成を示す分解斜視図である。 第3実施形態の吸音筐体3の構成を示す斜視図である。 第1変形形態における吸音部材1Aの構成を示す斜視図である。 第2変形形態における吸音部材1Bの構成を示す斜視図である。 第3変形形態における吸音部材1Cの構成を示す分解斜視図である。 第3変形形態における吸音部材1Cの断面図である。
以下、本発明の実施形態ついて説明する。なお、本明細書に添付した図面においては、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。
本明細書等において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「方向」等については、その用語の厳密な意味に加えて、同様の光学的機能を奏し、ほぼ平行、ほぼ直交等とみなせる程度の範囲、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における吸音部材1の斜視図である。図2は、吸音部30の構成図である。図2(A)は、吸音部30の断面図である。図2(B)は、吸音部30の平面図である。このうち、図2(A)は、通気部20及び吸音部30の各中心線(後述)を通る、X−Z平面と平行な平面における断面図である。
なお、各図(図5を除く)には、XYZの直交座標系を示している。この座標系では、吸音部材1の厚さ方向をZ方向とし、このZ方向と直交する2方向をそれぞれX方向、Y方向とする。X方向とY方向は便宜上のものであるため、入れ替わってもよい。Z方向においては、図中の上方向を+Z方向とし、下方向を−Z方向とする。吸音部材1の上下方向は、鉛直方向の上下に限定されない。X方向においては、図中の右方向を+X方向とし、左方向を−X方向とする。Y方向においては、図中の正面方向を+Y方向とし、背面方向を−Y方向とする。なお、本明細書においては、「方向」を適宜に「側」ともいう。
また、本実施形態では、吸音部材1の左右方向(X方向)を図中の水平方向と一致するように設置した例について説明するが、吸音部材1は、これに限らず、どのような向きに設置されていてもよい。例えば、吸音部材1は、左右方向、前後方向が水平から傾いた状態で設置されてもよい。
図1に示すように、第1実施形態の吸音部材1は、基材10と、通気部20と、吸音部30と、を備える。
基材10は、吸音部材1のベースとなる部材であり、箱枠形に形成されている。基材10は、図1に示すように、+Z側に位置する第1の面10aと、−Z側に位置する第2の面10bと、を有する。本実施形態において、基材10を形成する材料としては、例えば、発泡ポリスチレン、ウレタンフォーム等の吸音性の良い材料が挙げられるが、これに限定されない。
通気部20は、基材10の第1の面10aと第2の面10bとの間をZ方向に貫通する部材である。通気部20は、円筒形に形成されている。図2(A)に示すように、通気部20の+Z側の端部は、基材10の第1の面10aに開口している。また、通気部20の−Z側の端部は、基材10の第2の面10bに開口している。通気部20は、図1に示すように、基材10の内部に複数配置されている。基材10の内部に通気部20が配置されることにより、基材10により仕切られた空間において、第1の面10a側から第2の面10b側への空気の流通が可能となり、また第2の面10b側から第1の面10a側への空気の流通が可能となる。
図1に示すように、通気部20は、基材10を厚さ方向(Z方向)から見たときに格子状に配置されている。なお、通気部20の配置パターンは、均一な吸音性及び放熱性を得るために、図1に示すような規則的な配置パターンとすることが望ましいが、これに限らず適宜に設定できる。1つの吸音部材1において、通気部20を配置する密度は、吸音部材1の使用形態に応じて適宜に設定すればよい。通気部20を構成する材料としては、例えば、プラスチック等の樹脂材料、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。
吸音部30は、通気部20の外周側に設けられたヘルムホルツ共鳴器である。ヘルムホルツ共鳴器は、後述するように、伝達された空気の周波数と共鳴して、空気の振動を吸収する構造体である。吸音部30は、円筒形に形成されており、図2(A)に示すように、一方の端部が通気部20と連通し、他方の端部が封止されている。吸音部30は、通気部20と一体に作製されてもよいし、別部品として接合されてもよい。また、吸音部30と通気部20とは、同一材料により作製されてもよいし、別の材料により作製されてもよい。以下の説明においては、通気部20に吸音部30が設けられた構造体を、「吸音構造体40」ともいう。
吸音部30は、通気部20の貫通方向(Z方向)に沿って設けられている。本実施形態において、吸音部30は、図2(A)に示すように、通気部20の右側(+X側)の外周側に等間隔で2個配置され、通気部20の左側(−X側)の外周側に等間隔で同じく2個配置されている。なお、本実施形態では、吸音部30をX(−X、+X)方向に配置する例について説明するが、吸音部30は、通気部20の外周側において、どの方向に配置されてもよい。例えば、吸音部30をY(−Y、+Y)方向に配置してもよい。また、吸音部30は、各方向に2個配置する例に限らず、1個配置してもよいし、3個以上配置してもよい。また、吸音部30は、配置する方向において数が異なっていてもよい。
吸音部30は、図2(A)に示すように、中心線c1が通気部20の貫通方向(Z方向)の中心線c2と直交するように設けられている。本実施形態では、通気部20の左右方向(X方向)において、対向する吸音部30の中心線c1が互いに一致するように吸音部30が配置されている。また、吸音部30は、図2(B)に示すように、通気部20を貫通方向(Z方向)から見たときの平面視において、2つの中心線c1が同一直線上に位置するように180°離れた位置に設けられている。
次に、吸音部30を構成するヘルムホルツ共鳴器の作用について簡単に説明する。
図3は、吸音構造体40の断面図である。なお、図3では、空気が圧縮・膨張する様子を概念的に示している。
図3に示すように、音源(不図示)で発生した音(波)のエネルギーにより振動する空気a1は、吸音部30に伝達されることにより、吸音部30の空気a2を圧縮する。圧縮された吸音部30の空気a2は、元の体積に戻ろうとする復元力により膨張するため、空気a1は吸音部30の外に押し出される。吸音部30の空気a2が復元力により膨張すると、吸音部30の内部には負圧が発生するため、吸音部30の空気a2は、空気a1により再び圧縮される。吸音部30に伝達される音の周波数と吸音部30の共鳴周波数とが一致する場合、上述した空気a1及びa2の圧縮・膨張は、振動現象として繰り返される。そのため、吸音部30の内外を繰り返し往復する空気a1のエネルギーは、吸音部30との間に生じる摩擦抵抗のために減衰する。このように、吸音部30は、音源で発生した音のエネルギーを有する振動する空気a1を減衰させる作用を有する。
吸音部30における共鳴周波数は、図3に示すように、吸音部30の長さl、吸音部30(円筒形)の直径r1、通気部20(円筒形)の直径r2、通気部20の貫通方向(Z方向)の長さL、1つの通気部20に設けられる吸音部30の個数等のパラメータを適宜に設定し、共鳴周波数の計算式に代入することにより求められる。したがって、吸音部材1において低減させたい音の周波数を共鳴周波数とし、この共鳴周波数が得られるように吸音部30の上記各部のパラメータを設定することにより、音源で発生した音の強さを低減できる。なお、本明細書において「吸音」とは、音を100%吸収する意味に加えて、音の強さを数db低減させることを含むものとする。
上述した第1実施形態の吸音部材1によれば、吸音構造体40の吸音部30は、音源で発生した音のエネルギーを有する空気の振動を減衰させるため、音源で発生した音の強さを低減できる。また、吸音構造体40の通気部20は、基材10の第1の面10aと第2の面10bとの間を貫通しているため、基材10の一方の面から他方の面への空気の流通が可能となる。この通気部20を流通する空気は、吸音部30において振動が減衰するため、通気部20から放出される音の強さを低減できる。したがって、第1実施形態の吸音部材1は、吸音性と放熱性の両方の特性に優れている。
第1実施形態の吸音部材1において、吸音部30は、ヘルムホルツ共鳴器として構成されているため、吸音構造体40の各パラメータを適宜に設定することにより、吸音部30の共鳴周波数を、低減対象となる音源で発生する音の周波数に合わせることができる。そのため、音源で発生した音の強さをより効果的に低減できる。
第1実施形態の吸音部材1において、吸音部30は、通気部20の貫通方向(Z方向)に沿って複数設けられている。また、吸音部30は、通気部20の外側面に沿って複数設けられている。そのため、前述した特許文献1の遮音パネルように、柱形状のセルを平面状に複数設けた構造に比べて、音の強さをより効果的に低減できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態として、吸音部材1を備えた建築パネル2について説明する。第2実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4は、第2実施形態の建築パネル2の構成を示す分解斜視図である。
図4に示すように、第2実施形態の建築パネル2は、第1実施形態の吸音部材1と、パネル材50と、を備える。パネル材50は、建物において、壁材、天井材、床材、仕切り材等に用いられる部材であり、例えば、化粧板、断熱シート、遮光シート等が挙げられる。パネル材50には、吸音部材1の通気部20と対応する位置に開口部51が設けられている。
なお、図4では、パネル材50を吸音部材1の上側(+Z側)の面に設けた例について示しているが、上側と同じパネル材50又は異なる機能を有するパネル材50を、吸音部材1の下側(−Z側)の面に設けてもよい。また、吸音部材1の片面又は両面に複数のパネル材50を積層してもよい。この構成において、例えば、最表層に通気性を有するパネル材50を設けた場合、開口部を省略できるので、意匠性が向上するだけでなく、建築パネル2の内側を覗かれにくくできる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態として、複数の吸音部材1により構成される吸音筐体3について説明する。
図5は、第3実施形態の吸音筐体3の構成を示す斜視図である。なお、図5では、吸音部材1に設けられた吸音構造体40の図示を省略している。
図5に示すように、第3実施形態の吸音筐体3は、発電機等の音源となる装置Mを囲むように立方体として構成されている。具体的には、吸音筐体3は、第1実施形態の吸音部材1を箱枠形に組み合わせて、隣接する側縁同士を接合することにより構成される。隣接する側縁同士の接合としては、例えば、接着、溶着、ネジ止め等が用いられる。
第3実施形態の吸音筐体3によれば、音源となる装置Mを囲むように吸音部材1が配置されているため、装置Mで発生する音の強さをより効果的に低減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内に含まれる。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
図6は、第1変形形態における吸音部材1Aの構成を示す斜視図である。第1変形形態において、吸音構造体40の構造は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図6に示すように、第1変形形態の吸音部材1Aにおいて、基材10Aは、板材101,102,103,104,105,106により構成される。板材101,102は、それぞれ基材10Aの上側(+Z側)、下側(−Z側)に配置される板材である。板材103,104,105,106は、それぞれ基材10Aの右側(+X側)の側面、左側(−X側)の側面、正面側(+Y側)の側面、背面側(−Y側)の側面に配置される部材である。板材101〜106を構成する材料としては、例えば、木材、プラスチック等の樹脂材料、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。
本形態の吸音部材1Aは、基材10Aの内部が中空であるため、吸音性及び通気性を維持しつつ、吸音部材1Aをより軽量化できる。なお、図6に示す吸音部材1Aにおいて、内部に断熱材、遮音材等を充填してもよい。
図7は、第2変形形態における吸音部材1Bの構成を示す斜視図である。第2変形形態において、吸音構造体40の構造は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図7に示すように、第2変形形態の吸音部材1Bにおいて、基材10Bは、上述した第1変形形態の基材10Aと同じく、板材101〜106により、中空の箱枠形に構成されている。第2変形形態の吸音部材1Bは、基材10Bの内部が仕切り材107により区画されている点が第1変形形態と相違する。仕切り材107は、隣接する吸音構造体40を区画するように格子状に設けられている。
本形態の吸音部材1Bによれば、基材10Bの内部が仕切り材107により区画されているため、吸音性及び通気性を維持しつつ、全体的に剛性を高めることができる。
図8は、第3変形形態における吸音部材1Cの構成を示す分解斜視図である。図8は、吸音構造体40A(図9参照)が設けられた部分の分解斜視図である。図9は、第3変形形態における吸音部材1Cの断面図である。図9は、図2(A)に相当する断面図である。
図8に示すように、第3変形形態における吸音部材1Cは、板材210,220,230により構成される。板材210〜230を構成する材料としては、例えば、プラスチック等の樹脂材料、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。
板材210には、穴部211が形成されている。穴部211は、図9に示すように、吸音構造体40Aの+Z側の開口及び内側面の一部となる。
板材220には、穴部221及びこの穴部221と連通する吸音部222が形成されている。穴部221は、図9に示すように、吸音構造体40Aの内側面となる。吸音部222は、第1実施形態の吸音部30に相当する部分である。
板材230には、穴部231が形成されている。穴部231は、図9に示すように、吸音構造体40Aの+Z側の開口及び内側面の一部となる。
なお、第3変形形態において、板材230の下側(−Z側)に板材220、230を更に追加することにより、第1実施形態の吸音構造体40(図2参照)と同じ構成とすることができる。
上述した板材210,220及び230を、接着層(不図示)を介して、図8に示す順に積層することにより、図9に示すように、内部に吸音構造体40Aを備えた吸音部材1Cを作製できる。吸音構造体40Aは、第1実施形態の吸音構造体40と同じく、通気部20及び吸音部30を備えている。本形態の吸音部材1Cによれば、吸音構造体40Aを別部品として用意する必要がないため、構成部品の簡素化を図ることができる。なお、本形態の吸音構造体40Aを備えた吸音部材1Cは、板材を積層することなしに、例えば、樹脂用又は金属用の3Dプリンタにより作製することもできる。
(その他の変形形態)
第1実施形態では、図2(A)に示すように、通気部20を貫通方向(Z方向)から見たときの平面形状を円形とした例について説明したが、これに限定されない。通気部20の平面形状は、三角形でもよいし、四角形以上の多角形でもよい。また、通気部20の平面形状は、平行四辺形、菱形、台形、半円形、楕円形(半楕円、長楕円)等でもよいし、これらを組み合わせでもよい。
第1実施形態では、図1に示すように、吸音部30を円筒形(断面が凹形状)とした例について説明したが、これに限定されない。吸音部30は、例えば、断面が凸形状であってもよい。すなわち、吸音部30は、ヘルムホルツ共鳴器として機能する形状であれば、どのような形状であってもよい。
第1実施形態では、図2(B)に示すように、通気部20を貫通方向(Z方向)から見たときの平面視において、2つの吸音部30の中心線c1が同一直線上に位置するように構成した例を示したが、これに限定されない。2つの吸音部30の中心線c1が0°又は180°を除く角度で交差するように構成してもよい。また、吸音部30は、平面視において、3箇所以上に設けられていてもよい。その場合、それぞれの吸音部30の中心線c1が、通気部20の中心線c2に対して等間隔となるように構成してもよいし、それぞれ異なる間隔となるように構成してもよい。
第1実施形態では、図2(A)に示すように、吸音部30の中心線c1が通気部20の貫通方向(Z方向)の中心線c2と直交する例について説明したが、これに限定されない。吸音部30の中心線c1が通気部20の貫通方向(Z方向)の中心線c2に対して所定の角度で交差するようにしてもよい。
第1実施形態では、図2(A)に示すように、通気部20の左右方向(X方向)において、対向する吸音部30の中心線c1が互いに一致するように吸音部30を配置する例について説明したが、これに限定されない。通気部20の左右方向(X方向)において、それぞれの吸音部30の中心線c1が異なるように吸音部30を配置してもよい。
1,1A,1B,1C 吸音部材
2 建築パネル
3 吸音筐体
10,10A,10B 基材
10a 第1の面
10b 第2の面
20 通気部
30 吸音部
40 パネル材
50,50A 吸音構造体

Claims (6)

  1. 第1の面及び前記第1の面とは反対側の第2の面を有する基材と、
    前記基材の前記第1の面と前記第2の面との間を貫通する少なくとも1つの通気部と、
    前記通気部の外周側に設けられ、前記通気部と連通する少なくとも1つの吸音部と、
    を備える吸音部材。
  2. 請求項1に記載の吸音部材において、
    前記吸音部は、前記通気部の貫通方向と直交する方向に設けられたヘルムホルツ共鳴器である吸音部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吸音部材において、
    前記吸音部は、前記通気部の貫通方向に沿って複数設けられている吸音部材。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の吸音部材において、
    前記吸音部は、前記通気部の外側面に沿って複数設けられている吸音部材。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の吸音部材と、
    前記吸音部材が設置されるパネル材と、
    を備える建築パネル。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の吸音部材を備え、音源となる装置の周囲を囲むように構成された吸音筐体。
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