JP2010283254A - ファンユニットの保持部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンユニットを保持および制振する性能を維持しつつ、ファンユニットを電子機器に取り付ける作業効率を高める技術を提供する。
【解決手段】取り付け孔を有するファンユニットに装着される、ファンユニットの保持部材であって、保持部材は、ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に複数の側面それぞれに対応する平板部が、連結されている。また、平板部それぞれは、ファンユニットの取り付け孔に挿入されるボス部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】取り付け孔を有するファンユニットに装着される、ファンユニットの保持部材であって、保持部材は、ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に複数の側面それぞれに対応する平板部が、連結されている。また、平板部それぞれは、ファンユニットの取り付け孔に挿入されるボス部を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ファンユニットの保持部材に関する。
車載用のナビゲーション装置、オーディオ装置などの電子機器は、内部の熱源となる部品から発生する熱を電子機器の外部に排出するため、ファンユニットを備えている。このようなファンユニットは、ファンの動作に伴う振動などによって発生する騒音を低減させるため、保持部材(制振部材)を介して電子機器に取り付けられる(例えば、特許文献1)。
ファンユニットを電子機器に取り付けるための保持部材として、ファンユニットの筐体の4隅それぞれに覆い被せる形状の部材や、ファンユニットの筐体の全体に覆い被せる形状(前面および裏面の一部に開口を有する箱状)の部材、などが考えられる。
例えば、図5に示すように、ファンユニット1の隅に取り付ける保持部材5は、まず、ファンユニット1の4隅それぞれに取り付けられる。それから、その状態のまま、電子機器(不図示)の筐体に固定するための矩形状のブラケット8に嵌め込まれる。そして、ブラケット8は、電子機器の筐体の所定位置に取り付けられる。このようにして、ファンユニット1は、電子機器に取り付けられる。
しかしながら、上記のようなファンユニット1の隅に覆い被せる形状の保持部材5は、ファンユニット1から外れたり、位置ずれたり、歪んだりし易い。そのため、ファンユニット1をブラケット8の的確な位置に嵌め込む作業効率が低下する。また、保持部材5の位置ずれしたり歪んだりすると、ブラケット8内でファンユニット1が位置ずれし、振動が発生し易くなる。箱状の保持部材を用いた場合には、ファンユニット1を当該保持部材に嵌め込むのがより困難であり、作業効率が低下する。
そこで、本発明は、ファンユニットを保持および制振する性能を維持しつつ、ファンユニットを電子機器に取り付ける作業効率を高める技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、取り付け孔を有するファンユニットに装着される、ファンユニットの保持部材であって、前記ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に複数の側面それぞれに対応する平板部が、連結されており、前記平板部それぞれは、前記取り付け孔に挿入されるボス部を有する、ことを特徴とする。
ここで、上記の保持部材であって、前記平板部は、少なくとも一部の幅が前記ファンユニットの側面の幅よりも広く形成されていてもよい。また、上記のいずれかの保持部材であって、前記平板部は、両側に支持部が連結されており、前記ボス部は、前記支持部の上に形成されており、前記平板部が前記ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に、前記支持部が直角に曲げられることにより前記取り付け孔に挿入されてもよい。
また、上記のいずれかの保持部材であって、前記平板部と前記支持部の連結部分には、V字形状の溝が形成されていてもよい。また、上記のいずれかの保持部材であって、前記平板部それぞれの連結部分には、V字形状の溝が形成されていてもよい。また、上記のいずれかの保持部材であって、前記ボス部は、上部がテーパ状に形成されていてもよい。また、上記のいずれかの保持部材であって、弾性部材により一体形成されていてもよい。
本発明によれば、ファンユニットを保持および制振する性能を維持しつつ、ファンユニットを電子機器に取り付ける作業効率を高めることができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の保持部材10の外観を示す斜視図である。図2は、保持部材10をファンユニット1に取り付けた状態を示す斜視図である。
本実施形態では、ファンユニット1について、ファンが見える面を「前面」、前面の反対面を「背面」、前面および背面に直交する面を「側面」と呼ぶものとする。また、ファンユニット1には、前面から背面に貫通する取り付け孔2が、4隅に1つずつ形成されているものとする(図5参照)。
図1および図2に示すように、保持部材10は、ファンユニット1の側面に巻きつけられて、ファンユニット1に取り付けられる。そのため、平板状の形状となっている。保持部材10は、振動を吸収できる素材で作られる。例えば、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、ゴムなどの弾性部材で作られる。保持部材10は、例えば、金型を用いた射出成形により一体成形される。
保持部材10についてより詳細に説明する。
保持部材10は、平板部20が4つ連結された略矩形の帯形状である。
平板部20それぞれは、ファンユニット1の4つの側面それぞれと対応する。平板部20は、おおよそ縦L×横W1の大きさである。Lは、ファンユニット1の側面の長さ(長い方の辺の長さ)とおおよそ対応する。W1は、ファンユニット1の側面の幅(短い方の辺の長さ)とおおよそ対応する。
また、平板部20は、隣接する平板部20と連結部70により連結されている。連結部70は、下面(Z2側)に断面V字形状の溝が形成されている。この溝により、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられる際に、連結部70が上面側(Z1側)に曲げ易くなっている。
また、平板部20は、両側(Y1およびY2側)に、延長部30および支持部40を有する。延長部30および支持部40は、平板部20の中心(対角線交点)を基準として、逆側の延長部30および支持部40と点対称の位置に形成されている。支持部40は、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられ、支持部40が平板部20と直角に曲げられた際に、ボス部60が対応するファンユニット1の取り付け孔2(図3参照)に嵌め込まれるような位置に形成される。
平板部20および延長部30を含む長さW2は、ファンユニット1の側面の幅よりも長い。すなわち、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられた際に、両側の延長部30がファンユニット1の前面および背面側に出っ張る。この延長部30により、ファンユニット1がその正面側および背面側に配置される電子機器内の部品等と直接接触しにくくなる。
支持部40は、平板部20と連結部50により連結されている。連結部50は、下面(Z2側)にV字形状の溝が形成されている。この溝により、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられる際に、連結部50が上面側(Z1側)に曲げ易くなっている。
支持部40の上面(Z1側)には、上面方向に垂直に延びるボス部60が形成されている。ボス部60は、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられた際に、支持部40が平板部20と直角に曲げられることにより、ファンユニット1の取り付け孔2(図3参照)に挿入される。このボス部60により、保持部材10が位置決めされる。ボス部60は、略円柱の形状であり、上部分が先細りのテーパ状に形成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明した。本実施形態によれば、ファンユニットを保持および制振するの性能を維持しつつ、ファンユニットを電子機器に取り付ける作業効率を高めることができる。
すなわち、本実施形態では、保持部材をファンユニットに巻きつける形状としている。これにより、保持部材がファンユニットから簡単に外れたり、保持部材をファンユニットに取り付けるのが困難であったりという問題を解消でき、作業効率が高まる。
また、本実施形態では、保持部材にボス部を設けている。これにより、ファンユニットに保持部材を的確に取り付ける作業効率が高まる。また、保持部材が外れたり、位置ずれしたり、歪んだりしにくくなり、作業効率およびファンユニットを保持および制振する性能を向上できる。
また、保持部材の一部の横幅をファンユニットの側面の幅より広くしている。これにより、ファンユニットを保持および制振する性能を向上できる。また、保持部材の曲げる部分にV字形状の溝を設けている。これにより、ファンユニットに保持部材を取り付ける作業効率を高めることができる。
また、本実施形態の保持部材は、単純な板状の形状である。そのため、例えば、金型による一体成形のコストを削減できる。
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。例えば、延長部や支持部の配置、形状などは上記に限られない。また、平板部の大きさ、形状などは上記に限られない。また、ボス部の長さ、形状などは上記に限られない。また、支持部およびボス部の数は、ファンユニットの取り付け孔の数に応じて、決定されればよい。
具体的には、保持部材10を、図3に示すような形状としてもよい。本図に示すように、保持部材10は、図の左から順に、平板部21、3つの平板部20、平板部21が連結された略矩形の形状である。平板部20それぞれは、ファンユニット1の3つの側面それぞれと対応する。一方、2つの平板部21は、ファンユニット1の同じ1つの側面と対応する。すなわち、平板部21の長さは、平板部20の縦Lの長さのおおよそ半分となっている。また、延長部31の長さも、延長部30の縦の長さのおおよそ半分となっている。
延長部30および支持部40は、平板部20の中心を基準として、逆側の延長部30および支持部40と線対称の位置に形成されている。なお、3つのうち真ん中の平板部20には、支持部40は設けられていない。また、延長部31および支持部41は、平板部21の中心を基準として、逆側の延長部31および支持部41と線対称の位置に形成されている。
また、保持部材10を、図4に示すような形状としてもよい。本図の保持部材10は、図3の保持部材10と異なり、両端部80が斜めにカットされた形状となっている。すなわち、保持部材10がファンユニット1の側面に巻きつけられた際に、向かい合う両端部80の間の隙間が斜めに形成される。この形状により、ファンユニット1による熱の排出効率を向上することができる。
以上のような変形例においても、上記の本発明の一実施形態と同様の効果を得られる。
1:ファンユニット、2:取り付け孔、5:保持部材、8:ブラケット、10:保持部材、20:平板部、21:平板部、30:延長部、31:延長部、40:支持部、41:支持部、50:連結部、60:ボス部、70:連結部、80:端部
Claims (7)
- 取り付け孔を有するファンユニットに装着される、ファンユニットの保持部材であって、
前記ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に複数の側面それぞれに対応する平板部が、連結されており、
前記平板部それぞれは、前記取り付け孔に挿入されるボス部を有する、
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項1に記載の保持部材であって、
前記平板部は、少なくとも一部の幅が前記ファンユニットの側面の幅よりも広く形成されている、
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項1または2に記載の保持部材であって、
前記平板部は、両側に支持部が連結されており、
前記ボス部は、前記支持部の上に形成されており、前記平板部が前記ファンユニットの側面に巻きつけられた場合に、前記支持部が直角に曲げられることにより前記取り付け孔に挿入される、
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項3に記載の保持部材であって、
前記平板部と前記支持部の連結部分には、V字形状の溝が形成されている、
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項1〜4いずれか一項に記載の保持部材であって、
前記平板部それぞれの連結部分には、V字形状の溝が形成されている、
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項1〜5いずれか一項に記載の保持部材であって、
前記ボス部は、上部がテーパ状に形成されている
ことを特徴とする保持部材。 - 請求項1〜6いずれか一項に記載の保持部材であって、
弾性部材により一体形成されている、
ことを特徴とする保持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009136929A JP2010283254A (ja) | 2009-06-08 | 2009-06-08 | ファンユニットの保持部材 |
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JP2014103374A (ja) * | 2012-11-20 | 2014-06-05 | Inventec Pudong Technology Corp | ファンモジュール |
JP2015146680A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | 東芝シュネデール・インバータ株式会社 | インバータ装置、及びファンの取付構造 |
JP2016070138A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 三菱電機株式会社 | ファンモータ保持構造及び電子機器 |
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- 2009-06-08 JP JP2009136929A patent/JP2010283254A/ja active Pending
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