JPWO2018163546A1 - 保護部材、保護部材付きコネクタ、及び保護部材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)概要
以下、実施形態1に係る保護部材1の概要について図1〜図4Bを用いて説明する。本実施形態の保護部材1は、樹脂成形体であり、表面実装型の基板対基板用のコネクタ2に取り付けられる主部10を備えている。コネクタ2は、例えばスマートフォン等の携帯端末に搭載されている複数の基板4,5の間を電気的に接続するために用いられる。具体的には、基板4に実装されたコネクタ2と、基板5に実装された他コネクタ3とを互いに接続することにより、複数の基板4,5の間を電気的に接続する。以下では、「基板4」を「第1基板4」ともいう。また、以下では、「基板5」を「第2基板5」ともいう。
以下、本実施形態の保護部材1、保護部材付きコネクタ、及び保護部材1の取付構造について詳細に説明する。以下では、主部10の長手方向を前後方向(第1方向)、主部10の短手方向を左右方向(第2方向)、主部10の厚さ方向を上下方向(第3方向)として説明する。なお、図1〜図24Bには、保護部材1の中心から見たこれらの方向(上、下、左、右、前、後)を表す矢印を示すが、これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態の保護部材1の使用形態を限定する趣旨ではない。
以下、保護部材1の取付構造について図1〜図4Bを用いて説明する。保護部材1の取付構造は、図4Bに示すように、保護部材1と、コネクタ2と、他コネクタ3と、2つの基板4,5と、を備えている。コネクタ2には、保護部材1の主部10が取り付けられている。他コネクタ3には、コネクタ2が接続されている。2つの基板4,5には、それぞれコネクタ2及び他コネクタ3が実装されている。そして、保護部材1の主部10は、2つの基板4,5に挟まれた状態でコネクタ2に取り付けられている。
本実施形態の保護部材1は、2つの基板4,5に挟まれた状態で、2つの基板4,5及び主部10により、接続部221,321を含むコネクタ2及び他コネクタ3を保護部材1の外側と隔てるようにして囲んでいる。このため、本実施形態では、保護部材1の外側にある異物が開口部15の内側に侵入し難く、コネクタ2のコンタクト22に異物が付着し難い、という利点がある。
以下、本実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例の基本的な構成は、いずれも本実施形態の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。例えば、第3変形例は、第1変形例及び第2変形例のいずれかと組み合わせることが可能である。また、例えば、第3変形例は、後述する実施形態2、実施形態2の第1変形例〜第5変形例、及び実施形態3〜5のいずれかと組み合わせることが可能である。
第1変形例の保護部材1では、図5、図6に示すように、主部10は、実施形態1の拡張部18に加えて、第3方向(上下方向)の第2端(下端)において、開口部15の周縁の全周にわたる拡張部18を更に有している。また、本変形例では、拡張部18は、テーパ181を有している。
第2変形例の保護部材1では、第1変形例に加えて、図7、図8に示すように、主部10は、第3方向(上下方向)の第1端(上端)において、開口部15の周縁の全周にわたる拡張部18を更に有している。つまり、本変形例では、主部10は、第3方向の両端の各々に拡張部18を有している。また、本変形例では、第3方向の第1端側(上側)の拡張部18も、テーパ181を有している。
第3変形例の保護部材1では、図9、図10に示すように、一対の取付面13,14は、それぞれリブ131,141を有している。以下、「リブ131」を「第1リブ131」ともいう。また、以下、「リブ141」を「第2リブ141」ともいう。第1リブ131は、平面視で開口部15を囲む環状体であって、第1取付面13から上向きに突出している。第2リブ141は、平面視で開口部15を囲む環状体であって、第2取付面14から下向きに突出している。つまり、一対の取付面13,14のうち少なくとも一方の面(ここでは、両面)は、一対の取付面13,14と交差する第3方向(上下方向)に突出するリブ131,141を有している。
(1)詳細
以下、実施形態2に係る保護部材1について図11〜図12Bを用いて詳細に説明する。ただし、本実施形態の基本的な構成は、実施形態1の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態で説明するコネクタ2及び他コネクタ3は、実施形態1のコネクタ2及び他コネクタ3と同じである。なお、図12A、図12Bは、保護部材1の主部10がコネクタ2に取り付けられている状態を示している。言い換えれば、図12A、図12Bは、保護部材1と、コネクタ2と、を備える保護部材付きコネクタを示している。また、図12Aでは、第1基板4の図示を省略している。
以下、本実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例の基本的な構成は、いずれも本実施形態の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。例えば、第5変形例は、第1変形例〜第4変形例のいずれかと組み合わせることが可能である。また、例えば、第5変形例は、実施形態1、実施形態1の第1変形例〜第3変形例、及び後述する実施形態3〜5のいずれかと組み合わせることが可能である。
第1変形例の保護部材1では、図13に示すように、拡張部18は、テーパ181を有している。テーパ181は、主部10の第3方向の第1端(上端)から第2端(下端)に向かうにしたがって開口部15の開口面積を広げるように傾斜している。言い換えれば、テーパ181は、コネクタ2の接続部221から離れるにしたがって開口部15の開口面積を狭めるように傾斜している。
第2変形例の保護部材1では、第1変形例に加えて、図14に示すように、主部10は、第3方向(上下方向)の第1端(上端)において、開口部15の周縁の全周にわたる拡張部18を更に有している。つまり、本変形例では、主部10は、第3方向の両端の各々に拡張部18を有している。また、本変形例では、第3方向の第1端側(上側)の拡張部18も、テーパ181を有している。
第3変形例の保護部材1では、図15、図16に示すように、主部10は、2つの引掛け部19を有している。2つの引掛け部19は、いずれも第1方向(前後方向)に長い直方体状であり、それぞれ開口部15の内周面のうち第1面(右面)及び第2面(左面)から開口部15の内側に向かって突出している。また、本変形例では、拡張部18は、2つの引掛け部19の各々において第3方向の一端側(下側)にある。
第4変形例の保護部材1は、図17に示すように、拡張部18を有していない。つまり、本変形例では、主部10をコネクタ2に取り付けた状態において、コネクタ2の複数の接続部221は、いずれも平面視で開口部15の内側に収まっており、主部10とは重ならない。なお、図17では、第1基板4の図示を省略している。また、本変形例では、主部10の一対の第2壁12がコネクタ2の側面に接した状態で、主部10がコネクタ2に保持されている。つまり、本変形例では、保持構造16は、一対の第2壁12である。
第5変形例の保護部材1では、図18に示すように、第3方向(上下方向。つまり、一対の取付面13,14が並ぶ方向)において、主部10の長さL1は、コネクタ2の長さL2よりも短くなっている。言い換えれば、主部10の厚さ方向の寸法は、コネクタ2の厚さ寸法よりも小さくなっている。そして、本変形例の保護部材1の取付構造では、第3方向(上下方向)に積み重ねた複数(ここでは、2つ)の保護部材1の主部10が、2つの基板4,5に挟まれた状態でコネクタ2に取り付けられている。
以下、実施形態3に係る保護部材1について図19〜図20Bを用いて詳細に説明する。ただし、本実施形態の基本的な構成は、実施形態1の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態で説明するコネクタ2及び他コネクタ3は、実施形態1のコネクタ2及び他コネクタ3と同じである。なお、図20A及び図20Bは、保護部材1の主部10がコネクタ2に取り付けられている状態を示している。言い換えれば、図20A及び図20Bは、保護部材1と、コネクタ2と、を備える保護部材付きコネクタを示している。また、図20Aでは、第1基板4の図示を省略している。
以下、実施形態4に係る保護部材1について図21〜図22Bを用いて詳細に説明する。ただし、本実施形態の基本的な構成は、実施形態1の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態で説明するコネクタ2及び他コネクタ3は、実施形態1のコネクタ2及び他コネクタ3と同じである。つまり、コネクタ2は、平面視で(つまり、一対の取付面13,14が並ぶ方向から見て)矩形状である。なお、図22A及び図22Bは、保護部材1の主部10がコネクタ2に取り付けられている状態を示している。言い換えれば、図22A及び図22Bは、保護部材1と、コネクタ2と、を備える保護部材付きコネクタを示している。また、図22Aでは、第1基板4の図示を省略している。
以下、実施形態5に係る保護部材1について図23〜図24Cを用いて詳細に説明する。ただし、本実施形態の基本的な構成は、実施形態1の保護部材1と共通しているので、共通する点については説明を省略する。また、本実施形態で説明するコネクタ2及び他コネクタ3は、実施形態1のコネクタ2及び他コネクタ3と同じである。つまり、コネクタ2は、平面視で(つまり、一対の取付面13,14が並ぶ方向から見て)矩形状である。なお、図24A及び図24Bは、保護部材1の主部10がコネクタ2に取り付けられている状態を示している。言い換えれば、図24A及び図24Bは、保護部材1と、コネクタ2と、を備える保護部材付きコネクタを示している。また、図24Aでは、第1基板4の図示を省略している。
実施形態1〜5では、保護部材1の主部10は、シリコーンゴムから成る樹脂成形体であるが、他の樹脂成形体であってもよい。つまり、保護部材1の主部10は、一対の取付面13,14をそれぞれ2つの基板4,5に密着させることが可能な可塑性を有する樹脂成形体であればよい。
以上述べたように、第1の態様の保護部材(1)は、主部(10)を備える。主部(10)は、樹脂成形体であり、表面実装型の基板対基板用のコネクタ(2)に取り付けられる。主部(10)は、一対の取付面(13,14)と、開口部(15)と、を有する。一対の取付面(13,14)は、コネクタ(2)及びコネクタ(2)に接続される他コネクタ(3)が互いに接続された状態で、コネクタ(2)及び他コネクタ(3)がそれぞれ実装される2つの基板(4,5)にそれぞれ接触する。開口部(15)は、一対の取付面(13,14)を繋ぐようにして主部(10)を貫通する。主部(10)は、2つの基板(4,5)に挟まれた状態で、コネクタ(2)及び他コネクタ(3)を、開口部(15)の内側にて囲むように構成されている。
10 主部
13,14 取付面
131,141 リブ
15 開口部
151〜154 内面
16 保持構造
160 受け部
161 第1保持部
162 第2保持部
163 線状リブ
17 突起
18 拡張部
181 テーパ
19 引掛け部
2 コネクタ
22 コンタクト
221 接続部
24 段部
2A〜2D 角
3 他コネクタ
32 コンタクト
321 接続部
4,5 基板
Claims (20)
- 樹脂成形体であり、表面実装型の基板対基板用のコネクタに取り付けられる主部を備え、
前記主部は、
前記コネクタ及び前記コネクタに接続される他コネクタが互いに接続された状態で、前記コネクタ及び前記他コネクタがそれぞれ実装される2つの基板にそれぞれ接触する一対の取付面と、
前記一対の取付面を繋ぐようにして前記主部を貫通する開口部と、を有し、
前記主部は、前記2つの基板に挟まれた状態で、前記コネクタ及び前記他コネクタを、前記開口部の内側にて囲むように構成されている
保護部材。 - 前記主部は、前記開口部の内側において、前記コネクタに接した状態で、前記主部を前記コネクタに保持させる保持構造を有する
請求項1記載の保護部材。 - 前記保持構造は、前記コネクタに対する摩擦力により前記主部を前記コネクタに保持させるように構成されている
請求項2記載の保護部材。 - 前記コネクタは、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て多角形状であり、
前記保持構造は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見た前記コネクタの複数の角にそれぞれ接する複数の受け部である
請求項3記載の保護部材。 - 前記開口部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て多角形状であり、
前記複数の受け部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見た前記開口部の複数の角にそれぞれ設けられ、
前記複数の受け部のうち少なくとも1つの受け部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て、前記1つの受け部のある前記開口部の角をなす2辺に交差する方向に延び、かつ前記2辺を接続する傾斜辺を有する
請求項4記載の保護部材。 - 前記コネクタは、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て多角形状であり、
前記保持構造は、
前記開口部の内周面のうちの1つの内面に設けられて、前記コネクタに接する第1保持部と、
前記一対の取付面が並ぶ方向から見て、それぞれ前記コネクタを挟んで前記第1保持部と対向し、前記コネクタの2つの角に接する2つの第2保持部と、で構成される
請求項3記載の保護部材。 - 前記開口部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て多角形状であり、
前記2つの第2保持部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見た前記開口部の複数の角のうち2つの角にそれぞれ設けられ、
前記2つの第2保持部のうち少なくとも1つの第2保持部は、前記一対の取付面が並ぶ方向から見て、前記1つの第2保持部のある前記開口部の角をなす2辺に交差する方向に延び、かつ前記2辺を接続する傾斜辺を有する
請求項6記載の保護部材。 - 前記第1保持部は、前記開口部の前記1つの内面から前記コネクタに向かって突出している
請求項6又は7に記載の保護部材。 - 前記保持構造は、前記開口部の内周面から前記コネクタに向かって突出する複数の突起であり、
前記複数の突起は、前記開口部の内周面のうち前記コネクタを挟んだ2つの内面の各々から突出する
請求項3記載の保護部材。 - 前記開口部及び前記コネクタは、いずれも前記一対の取付面が並ぶ方向から見て多角形状であり、
前記保持構造は、前記開口部の内周面のうち少なくとも1つの内面から、前記コネクタに向かって突出する線状リブであり、
前記線状リブは、前記1つの内面の一方向における全長にわたって、前記コネクタに接する
請求項3記載の保護部材。 - 前記線状リブは、前記開口部の内周面のうち前記コネクタを挟んだ2つの内面の各々から突出する
請求項10記載の保護部材。 - 前記線状リブは、前記開口部の内周面をなす4つの内面の各々から突出する
請求項10記載の保護部材。 - 前記コネクタは、側面から外向きに突出する段部を有しており、
前記保持構造は、前記コネクタの前記段部に引っ掛かる引掛け部である
請求項2記載の保護部材。 - 前記主部は、前記開口部の周縁における前記一対の取付面のうち少なくとも一方の取付面に設けられて、前記一方の取付面から離れる向きに窪んだ拡張部を有する
請求項1〜13のいずれか1項に記載の保護部材。 - 前記拡張部は、前記一方の取付面から離れるにしたがって前記開口部の開口面積を狭めるように傾斜するテーパを有する
請求項14記載の保護部材。 - 前記一対の取付面が並ぶ方向において、前記主部の長さは、前記コネクタの長さよりも長く、
前記一対の取付面が並ぶ方向において、前記主部の長さは、前記コネクタ及び前記他コネクタが互いに接続されておらず、かつ前記コネクタのコンタクト及び前記他コネクタのコンタクトが互いに接した状態での前記コネクタ及び前記他コネクタの最大長よりも短い
請求項1〜15のいずれか1項に記載の保護部材。 - 前記一対の取付面のうち少なくとも一方の面は、前記一対の取付面と交差する方向に突出するリブを有する
請求項1〜16のいずれか1項に記載の保護部材。 - 前記コネクタ及び前記他コネクタは、それぞれ一端に前記2つの基板への接続部を有するコンタクトを備えており、
前記主部は、前記2つの基板に挟まれた状態で、前記コネクタ及び前記他コネクタの各々の前記接続部を含む前記コネクタ及び前記他コネクタを、前記開口部の内側にて囲むように構成されている
請求項1〜17のいずれか1項に記載の保護部材。 - 請求項1〜18のいずれか1項に記載の保護部材と、
前記保護部材の前記主部が取り付けられるコネクタと、を備える
保護部材付きコネクタ。 - 請求項1〜18のいずれか1項に記載の保護部材と、
前記保護部材の前記主部が取り付けられるコネクタと、
前記コネクタに接続される他コネクタと、
前記コネクタ及び前記他コネクタがそれぞれ実装される2つの基板と、を備え、
前記保護部材の前記主部は、前記2つの基板に挟まれた状態で前記コネクタに取り付けられる
保護部材の取付構造。
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