JP7388958B2 - コネクタ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ組立体に関するものである。
従来、一対の平行な回路基板同士を電気的に接続するために、基板対基板コネクタ等のコネクタが使用されている。このようなコネクタは、一対の回路基板における相互に対向する面の各々に取付けられ、互いに嵌合して導通するようになっている。また、コネクタ内に水や塵埃が侵入することを防止するために、コネクタの周囲を囲繞するように保護部材を配設する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図22は従来のコネクタ組立体を示す斜視図である。
図において、801は、一対の基板対基板コネクタの一方としてのレセプタクルコネクタであり、図示されない第1基板の表面に実装される。前記レセプタクルコネクタ801は、樹脂等から成るハウジング811と、該ハウジング811に装着された複数の金属製の端子861とを有する。
また、891は、保護部材であり、平面視においてロ字状の形状を有する樹脂等から成る枠部材である。前記保護部材891は、開口部895を有し、該開口部895内にレセプタクルコネクタ801が収容される。そして、開口部895の内側に向って突出する突起892の先端がハウジング811の外壁面に当接する。また、前記保護部材891の下側取付面893は、第1基板の表面に当接する。
この状態で、一対の基板対基板コネクタの他方としての図示されないプラグコネクタが図示されない第2基板の表面に実装された状態で前記レセプタクルコネクタ801と嵌合させられる。この場合、前記プラグコネクタは、図における上方から開口部895内に挿入されて該開口部895内のレセプタクルコネクタ801と嵌合させられ、第2基板の表面が前記保護部材891の上側取付面894に当接する。これにより、プラグコネクタと嵌合したレセプタクルコネクタ801の周囲は保護部材891によって囲繞され、かつ、互いに対向する第1基板及び第2基板の表面に保護部材891の下側取付面893及び上側取付面894が接触するので、周囲から水や塵埃が基板対基板コネクタの内部に浸入することが防止される。
国際公開第2018/163546号
しかしながら、前記従来のコネクタ組立体においては、保護部材891の下側取付面893及び上側取付面894が基板の表面に押圧されて密着するだけなので、前記下側取付面893及び上側取付面894と基板の表面との間の気密性又は水密性が必ずしも十分でなく、前記下側取付面893及び上側取付面894と基板の表面との間を通って水や塵埃が基板対基板コネクタの内部に浸入してしまうことがある。
ここでは、前記従来のコネクタ組立体の問題点を解決して、簡素な構成でありながら、基板表面への取付を容易に、かつ、確実に行うことができ、高い気密性又は水密性が確実に保持され、信頼性の高いコネクタ組立体を提供することを目的とする。
そのために、コネクタ組立体においては、コネクタ本体と、該コネクタ本体に取付けられる端子と、前記コネクタ本体に取付けられる補強金具とを含むコネクタであって、基板の表面に取付可能なコネクタと、前記コネクタ本体の長手方向に延在する互いに平行な一対の第1壁部と、前記コネクタ本体の幅方向に延在する互いに平行な一対の第2壁部であって、前記一対の第1壁部の両端にそれぞれ接続された一対の第2壁部と、前記第1壁部及び第2壁部によって周囲四辺が画定される収容部とを含む保護部材であって、前記コネクタを前記収容部内に収容した状態で、前記基板の表面に取付可能な保護部材と、を備えるコネクタ組立体であって、前記保護部材は、前記コネクタを前記収容部内に収容した状態で、前記コネクタと連結されて前記基板の表面に載置可能であり、前記保護部材は、ホットメルト材から成るホットメルト部と、ホットメルト材よりも溶融温度が高い材料から成る非ホットメルト部とが一体的に成形された部材を含み、前記ホットメルト部と非ホットメルト部とは、前記基板の表面に対向する前記保護部材の基板側面に少なくとも一部が露出し、前記ホットメルト部は前記基板側面において非ホットメルト部よりも外周側に位置する。
他のコネクタ組立体においては、さらに、前記保護部材は、絶縁性材料から成る保護部材本体と、該保護部材本体と一体成形された導電性の金属から成る保護金具とを含む。
更に他のコネクタ組立体においては、さらに、前記保護部材は、前記収容部の内側面に露出する突起を含み、該突起が前記コネクタ本体と係合することにより、前記コネクタと保護部材とを連結することができる。
更に他のコネクタ組立体においては、さらに、前記コネクタと保護部材との間に介在する介在部材を更に備え、該介在部材は、前記コネクタ及び保護部材の位置関係を一定に維持して、前記コネクタと保護部材とを連結することができる
更に他のコネクタ組立体においては、さらに、前記介在部材は、本体部と、該本体部から延出する保護部材保持腕部及びコネクタ保持腕部とを含み、前記保護部材保持腕部は、前記保護部材と係合する係合部を含み、前記コネクタ保持腕部は前記補強金具を保持する保持部を含む
コネクタペアにおいては、前記コネクタ組立体と、前記コネクタと嵌合する相手方コネクタとを有する。
他のコネクタペアにおいては、さらに、前記相手方コネクタは、前記コネクタ及び保護部材が、連結されて前記基板の表面に載置された後に該表面に固定された状態で、前記コネクタと嵌合することができる。
本開示によれば、コネクタ組立体は、簡素な構成でありながら、基板表面への取付を容易に、かつ、確実に行うことができ、高い気密性又は水密性が確実に保持され、信頼性を向上させることができる。
第1の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す第2コネクタ側から観た斜視図である。 第1の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタの断面図であって図1におけるA-A矢視断面図である。 第1の実施の形態における基板に実装された状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図であって、(a)は基板に実装された状態の第1コネクタを示す図、(b)は基板に実装された状態の第2コネクタを示す図である。 第1の実施の形態における第1コネクタの分解図である。 第1の実施の形態における第2コネクタの分解図である。 第1の実施の形態における保護部材の斜視図であって、(a)は斜め上方から観た図、(b)は斜め下方から観た図である。 第1の実施の形態における保護部材の分解図である。 第1の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す斜視図である。 第1の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す三面図であって、(a)は上面図、(b)は(a)におけるB-B矢視断面図、(c)は(a)におけるC-C矢視断面図である。 第1の実施の形態における介在部材を示す四面図であって、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は後面図であり、(d)は斜視図である。 第2の実施の形態における保護部材の斜視図である。 第2の実施の形態における保護部材の分解図である。 第2の実施の形態における保護部材の四面図であって、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は後面図である。 第2の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタの断面図であって図2と同様の部分の断面図である。 第3の実施の形態における基板に実装された状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図であって、(a)は基板に実装された状態の第2コネクタを示す図、(b)は基板に実装された状態の第1コネクタを示す図である。 第3の実施の形態における第1コネクタの分解図である。 第3の実施の形態における第2コネクタの分解図である。 第3の実施の形態における保護部材の斜視図であって、(a)は斜め上方から観た図、(b)は斜め下方から観た図である。 第3の実施の形態における保護部材の分解図である。 第3の実施の形態における第2コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す2面図であって、(a)は上面図、(b)は(a)におけるD-D矢視断面図である。 従来のコネクタ組立体を示す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す第2コネクタ側から観た斜視図、図2は第1の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタの断面図であって図1におけるA-A矢視断面図、図3は第1の実施の形態における基板に実装された状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図、図4は第1の実施の形態における第1コネクタの分解図、図5は第1の実施の形態における第2コネクタの分解図、図6は第1の実施の形態における保護部材の斜視図、図7は第1の実施の形態における保護部材の分解図、図8は第1の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す斜視図、図9は第1の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す三面図、図10は第1の実施の形態における介在部材を示す四面図である。なお、図3において、(a)は基板に実装された状態の第1コネクタを示す図、(b)は基板に実装された状態の第2コネクタを示す図であり、図6において、(a)は斜め上方から観た図、(b)は斜め下方から観た図であり、図9において、(a)は上面図、(b)は(a)におけるB-B矢視断面図、(c)は(a)におけるC-C矢視断面図であり、図10において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は後面図であり、(d)は斜視図である。
図において、1は本実施の形態におけるコネクタであって、コネクタ対(コネクタペア)である一対の基板対基板コネクタの一方としての第1コネクタである。該第1コネクタ1は、実装部材としての基板である第1基板98の表面に実装される表面実装型のコネクタであって、コネクタ対における相手方コネクタである第2コネクタ101と嵌合される。また、該第2コネクタ101は、一対の基板対基板コネクタの他方であり、実装部材としての基板である第2基板198の表面に実装される表面実装型のコネクタであって、コネクタ対における相手方コネクタである第1コネクタ1と嵌合される。さらに、図3(a)に示されるように、前記第1基板98の表面には、平面視においてロ字状の形状を有する枠部材である保護部材91が取付けられ、第1コネクタ1は、前記保護部材91の収容部97内に収容された状態で、第1基板98の表面に取付けられ、実装される。そして、図1及び2に示されるように、第1コネクタ1と第2コネクタ101とが嵌合すると、該第2コネクタ101も前記保護部材91の収容部97内に収容された状態となり、前記保護部材91は、互いに嵌合した第1コネクタ1及び第2コネクタ101の周囲を囲繞する。なお、図1及び2においては、第1基板98及び第2基板198の図示が省略されていることに留意されたい。
また、本実施の形態における第1コネクタ1及び第2コネクタ101は、好適には、基板としての第1基板98及び第2基板198を電気的に接続するために使用するものであるが、他の部材を電気的に接続するためにも使用することができる。前記第1基板98及び第2基板198は、例えば、電子機器等に使用されるプリント回路基板、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、フレキシブル回路基板(FPC)等であるが、いかなる種類の基板であってもよい。
なお、本実施の形態において、第1コネクタ1、第2コネクタ101、保護部材91等の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記第1コネクタ1、第2コネクタ101、保護部材91等の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
そして、前記第1コネクタ1は、いわゆるプラグコネクタ型のものであって、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としての第1ハウジング11を有する。該第1ハウジング11は、図に示されるように、概略直方体である概略長方形の厚板状の形状を備える。そして、第1ハウジング11の第2コネクタ101に嵌入される側、すなわち、嵌合面11a側(Z軸正方向側)には、第1ハウジング11の長手方向(X軸方向)に延在する細長い凹溝部13と、該凹溝部13の外側を画定するとともに、第1ハウジング11の長手方向に延在する細長い凸部としての第1凸部12とが一体的に形成されている。該第1凸部12は、凹溝部13の両側に沿って、かつ、第1ハウジング11の両側に沿って形成されている。前記第1コネクタ1は、例えば、縦約5.2〔mm〕、横約1.9〔mm〕及び厚さ約0.5〔mm〕の寸法を備えるものであるが、寸法は適宜変更することができる。
また、各第1凸部12には、端子としての第1端子61が取付けられている。該第1端子61は、所定のピッチ(例えば、約0.35〔mm〕)で複数個(例えば、10個)ずつ形成されている。なお、前記第1端子61のピッチ及び数は適宜変更することができる。前記凹溝部13は、第1基板98に実装される側、すなわち、実装面11b側(Z軸負方向側)が底板によって閉止されている。
そして、前記第1ハウジング11の長手方向両端には嵌合ガイド部としての第1突出端部22が各々配設されている。該第1突出端部22は、第1ハウジング11の幅方向(Y軸方向)に延在し、両端が各第1凸部12の長手方向両端に接続された肉厚の部材であり、その上面は略長方形の形状を備える。そして、第1突出端部22は、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合された状態において、前記第2コネクタ101が備える第2突出端部121の嵌合凹部122に挿入される挿入凸部として機能する。また、前記第1突出端部22には、補強金具としての第1補強金具51が取付けられる。
なお、前記第1端子61及び第1補強金具51は、第1ハウジング11に圧入されて保持されるものであってもよいが、ここでは、前記第1端子61及び第1補強金具51は、オーバーモールド成形(インサート成形)によって第1ハウジング11と一体化される部材であるものとして説明する。したがって、前記第1端子61及び第1補強金具51は第1ハウジング11から離間して存在するものではないが、説明の都合上、図4においては、第1ハウジング11から離間しているように描画されていることに留意されたい。
前記第1端子61は、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、第1接触部65と、該第1接触部65の上端に接続された接続部64と、該接続部64の外方端に接続された第2接触部66と、該第2接触部66の下端に接続されたテール部62とを備える。該テール部62は、第1ハウジング11の外方を向いて延出し、第1基板98の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、信号ラインである。また、第1接触部65、接続部64及び第2接触部66の表面が第1凸部12の各側面及び嵌合面11aに露出する。前記接続部64における第2接触部66側には、該第2接触部66との境界部分に、第1ハウジング11の幅方向の外方を向いて突出する突出部64bが形成されている。
前記第1補強金具51は、金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、第1突出端部22の外側を覆う本体部としての中央覆部57と、該中央覆部57の左右両端に接続された側方覆部53とを備える。
前記中央覆部57は、第1ハウジング11の幅方向に延在して第1突出端部22の上面の過半を覆う突出端上カバー部57aと、該突出端上カバー部57aにおける第1突出端部22の外側端縁に約90度湾曲して接続された接続カバー部57bと、該接続カバー部57bの下端に曲げて接続され、前後方向(X軸方向)、すなわち、第1ハウジング11の長手方向の外方を向いて延出するテール部57cとを含んでいる。該テール部57cは、第1基板98の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、電力ライン又はグラウンドラインである。また、前記側方覆部53の下端も、同様に、第2基板98の接続パッドにはんだ付等によって接続される。
また、前記第2コネクタ101は、いわゆるレセプタクルコネクタ型のものであって、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成されたコネクタ本体としての第2ハウジング111を有する。該第2ハウジング111は、図に示されるように、概略直方体である概略長方形の厚板状の形状を備え、第1コネクタ1が嵌入される側、すなわち、嵌合面111a側(Z軸負方向側)には、周囲が囲まれた概略長方形の凹部112であって、第1コネクタ1の第1ハウジング11と嵌合する凹部112が形成されている。前記第2コネクタ101は、例えば、縦(X軸方向の寸法)約6.0〔mm〕、横(Y軸方向の寸法)約2.0〔mm〕及び厚さ(Z軸方向の寸法)約0.6〔mm〕の寸法を備えるものであるが、寸法は適宜変更することができる。
そして、該凹部112内には第1コネクタ1の凹溝部13と嵌合する中島としての第2凸部113が第2ハウジング111と一体的に形成され、また、前記第2凸部113の両側(Y軸正方向側及び負方向側)には該第2凸部113と平行に延在する側壁部114が第2ハウジング111と一体的に形成されている。前記第2凸部113及び側壁部114は、凹部112の底面を画定する底板118から上方(Z軸負方向)に向けて突出し、第2ハウジング111の長手方向(X軸方向)に延在する。これにより、前記第2凸部113の両側には、凹部112の一部として、第2ハウジング111の長手方向に延在する細長い凹部である凹溝部112aが形成される。
ここで、前記第2凸部113の両側の側面には凹溝状の第2端子収容内側キャビティ115aが形成されている。また、前記側壁部114の内側の側面には凹溝状の第2端子収容外側キャビティ115bが形成されている。そして、前記第2端子収容内側キャビティ115aと第2端子収容外側キャビティ115bとは、凹溝部112aの底面において連結され互いに一体化しているので、第2端子収容内側キャビティ115aと第2端子収容外側キャビティ115bとを統合的に説明する場合には、第2端子収容キャビティ115として説明する。なお、該第2端子収容キャビティ115は、前記底板118を板厚方向(Z軸方向)に貫通するように形成される。
本実施の形態において、第2端子収容キャビティ115は、第2ハウジング111の長手方向に並んで該第2ハウジング111の幅方向(Y軸方向)両側に形成されている。具体的には、第2凸部113の両側に、所定のピッチ(例えば、約0.35〔mm〕)で複数個(例えば、10個)ずつ形成されている。なお、前記第2端子収容キャビティ115のピッチ及び数は適宜変更することができる。そして、第2端子収容キャビティ115の各々に収容されて第2ハウジング111に取付けられる端子としての第2端子161も、第2凸部113の両側に、同様のピッチで複数個ずつ配設されている。
前記第2端子161は、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、被保持部163と、該被保持部163の下端に接続されたテール部162と、前記被保持部163の上端に接続された上側接続部167と、該上側接続部167の下端に接続され、前記被保持部163に対向する第2接触部166と、該第2接触部166の下端に接続された下側接続部164と、該下側接続部164における第2接触部166と反対側の端に接続された内側接続部165とを備える。
そして、前記被保持部163は、嵌合方向(Z軸方向)、すなわち、第2ハウジング111の厚さ方向に延在し、前記第2端子収容外側キャビティ115bに嵌入されて保持される部分である。また、前記テール部162は、被保持部163に対して曲げて接続され、左右方向(Y軸方向)、すなわち、第2ハウジング111の幅方向の外方を向いて延出し、第2基板198の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、信号ラインである。さらに、前記上側接続部167は、上方(Z軸負方向)を向いて突出するように湾曲した部分である。
前記上側接続部167における被保持部163と反対側の下端には、下方(Z軸正方向)に向けて延在する第2接触部166が接続されている。そして、前記上側接続部167は、その下端において、第2ハウジング111の幅方向の内方を向いて突出する突出部167bを含んでいる。また、前記下側接続部164は、前記第2接触部166の下端に接続された略U字状の側面形状を備える部分である。さらに、前記内側接続部165の上端には、上方に向って、かつ、第2接触部166に向って突出するように約180度湾曲した第1接触部165aが接続されている。
前記第2端子161は、第2ハウジング111の下面(Z軸正方向面)である実装面111b側から、第2端子収容キャビティ115内に嵌入され、被保持部163が側壁部114の内側の側面に形成された第2端子収容外側キャビティ115bの側壁によって両側から挟持されることにより、第2ハウジング111に固定される。この状態、すなわち、第2端子161が第2ハウジング111に装填された状態において、前記第1接触部165aと第2接触部166とは、凹溝部112aの左右両側に位置し、互いに向合っている。前記第2端子161は、金属板に加工を施すことによって一体的に形成された部材であるので、ある程度の弾性を備える。そして、その形状から明らかなように、互いに向合う第1接触部165aと第2接触部166との間隔は、弾性的に変化可能である。すなわち、第1接触部165aと第2接触部166との間に第1コネクタ1が備える第1端子61が挿入されると、それにより、第1接触部165aと第2接触部166との間隔は弾性的に伸長する。
なお、前記第2端子161は、オーバーモールド成形(インサート成形)によって第2ハウジング111と一体化されるものであってもよい。
また、該第2ハウジング111の長手方向両端には嵌合ガイド部としての第2突出端部121が各々配設されている。各第2突出端部121には、前記凹部112の一部として嵌合凹部122が形成されている。該嵌合凹部122は、略長方形の凹部であり、各凹溝部112aの長手方向両端に接続されている。そして、前記嵌合凹部122内には、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合された状態において、該第1コネクタ1が備える第1突出端部22が挿入される。
さらに、前記第2突出端部121は、側壁部114の長手方向両端から第2ハウジング111の長手方向に延出する第2突出端部121の側壁部としての側壁延長部121cと、第2ハウジング111の幅方向に延在し、両端が側壁延長部121cに接続された端壁部121bとを備える。各第2突出端部121において、端壁部121bとその両端に接続された側壁延長部121cとは、連続した略コ字状の側壁を形成し、略長方形の嵌合凹部122の三方を画定する。そして、前記端壁部121bにおいて、外側面には凹入する外端凹部123aが形成され、内側面には凹入する内端凹部123bが形成されている。また、前記側壁延長部121cにおいて、内側面には凹入する内側凹部123cが形成されている。さらに、内側面と外側面との間には、上下方向に貫通するスリット状の中間凹部123dが形成されている。
また、前記第2凸部113の長手方向の端部である島端部117における長手方向端面(端壁部121bに対向する面)には、凹入する島端凹部117aが形成されている。さらに、前記島端部117の上面における島端凹部117aとの境界部には、上下方向に貫通するスリット状の島凹部117bが形成されている。
そして、前記第2突出端部121には、第2ハウジング111に取付けられる補強金具としての第2補強金具151が取付けられる。該第2補強金具151は、金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、第2突出端部121の端壁部121bの外側を覆う本体部としての端壁カバー部157、該端壁カバー部157の左右両端に接続された接続腕部153と、前記端壁カバー部157に接続され、嵌合凹部122の底面を覆う底面カバー部158と、該底面カバー部158に接続された島端カバー部155及び左右一対の接触腕部154とを備える。
なお、前記第2補強金具151は、第2ハウジング111に圧入されて保持されるものであってもよいが、ここでは、前記第2補強金具151と第2ハウジング111とは、オーバーモールド成形(インサート成形)によって他の部材と互いに一体化されるものとして説明する。そのため、第2ハウジング111における第2補強金具151が取付けられる箇所の各部、例えば、外端凹部123a、内端凹部123b、中間凹部123d、島端凹部117a、島凹部117b等は、必ずしも、第2補強金具151と離れた状態で、図5に示されるような形状で存在するものでないが、図5の描画は、あくまでも説明の都合上なされたものであることに留意されたい。
前記端壁カバー部157は、全体的に第2ハウジング111の幅方向に延在して端壁部121bの上面の過半を覆う端壁上カバー部157aと、該端壁上カバー部157aにおける端壁部121bの外側端縁から下方に向けて延出する端壁外カバー部157bと、該端壁外カバー部157bの下端に曲げて接続され、前後方向(X軸方向)、すなわち、第2ハウジング111の長手方向の外方を向いて延出するテール部157cとを含んでいる。
前記端壁上カバー部157aは、端壁部121bの上端から嵌合凹部122内に向けて斜め下方向に延出する傾斜部であって、該傾斜部の外面が露出した状態で、内端凹部123b内の上端近傍部分に収容される。したがって、嵌合凹部122における第2ハウジング111の長手方向端側の内面の上端近傍は、端壁上カバー部157aに覆われた傾斜面となる。また、端壁部121bにおける外端凹部123aは、ほぼ全体が端壁外カバー部157bによって覆われる。さらに、前記テール部157cは、第2基板198の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、電力ライン又はグラウンドラインである。
また、前記接続腕部153は、端壁カバー部157の幅方向(Y軸方向)両端のそれぞれに曲げて接続され、第2ハウジング111の長手方向中心を向いて延出する部材である。そして、各接続腕部153の先端には、概略長方形の平板状の側板部153bが形成され、該側板部153bの上端には側壁上カバー部153aが接続されている。
第2補強金具151と第2ハウジング111とが一体化されると、接続腕部153の過半が第2突出端部121に埋設され、前記側板部153bは、その過半が、側壁延長部121cに形成された中間凹部123d内に収容されたような姿勢で側壁延長部121c内に埋設される。したがって、側板部153bの外側も内側も、第2ハウジング111を形成する合成樹脂等の絶縁材料によって覆われる。なお、側板部153bには、該側板部153bをその板圧方向に貫通する貫通孔153dが形成され、該貫通孔153dを通して、側壁延長部121cの外側部分と内側部分とが互いに連結されている。したがって、側壁延長部121cは、側板部153bと強固に一体化され、幅方向の寸法が小さく、肉薄であっても、高い強度を発揮する。
なお、側板部153bの嵌合方向、すなわち、上下方向(Z軸方向)の寸法は、側壁延長部121cよりも大きく、側板部153bの上端近傍及び下端近傍は、側壁延長部121cの上下に露出する。そして、前記側板部153bの下端面は、前記テール部157cの下面と面一であって、第2基板198の表面に当接し、電力ライン又はグラウンドラインに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続されることが望ましい。これにより、一体化した側壁延長部121c及び側板部153bの強度が更に向上する。
第2補強金具151と第2ハウジング111とが一体化されると、島端カバー部155の先端近傍部分が、島凹部117b内に収容されたような姿勢で第2凸部113内に埋設され、島端カバー部155の過半が島端凹部117aの全体を覆うようにして、第2凸部113の端部に露出する。これにより、第2凸部113の端部は、一体化した島端カバー部155によって覆われるので、確実に保護される。また、第2補強金具151は、長手方向の両端において、端壁カバー部157が端壁部121bと一体化されるとともに島端カバー部155が第2凸部113と一体化されるので、強度が向上する。
左右一対の接触腕部154の各々は、底面カバー部158の底面部の側端に基端が接続された細長い板部材であって、前後方向から観て、略S字形状をとなるように湾曲した弾性片である。そして、前記接触腕部154は、第2ハウジング111の幅方向外方に突出するように湾曲し、その先端近傍が第2ハウジング111の幅方向に弾性的に変位可能なばねとして機能する。また、前記接触腕部154の先端近傍における第2ハウジング111の幅方向中心を向いて突出するように湾曲した部分は、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が嵌合し、嵌合凹部122内に第1突出端部22が挿入されると、第1コネクタ1の第1補強金具51と弾性的に接触する。
本実施の形態におけるコネクタ組立体は、前記第1コネクタ1と保護部材91とを備える。該保護部材91は、平面形状が矩形の枠部材であって、図6に示されるように、長手方向(X軸方向)に直線的に延在する互いに平行な一対の長辺部としての第1壁部91Aと、幅方向(Y軸方向)に直線的に延在する互いに平行な一対の短辺部としての第2壁部91Bとを含み、各第1壁部91Aの両端と各第2壁部91Bの両端とが直角をなすように接続されている。そして、平面形状が矩形の収容部97は、その周囲四辺が第1壁部91A及び第2壁部91Bによって画定される。なお、第1壁部91A及び第2壁部91Bの横断面形状は、概略矩形である。また、第1壁部91A及び第2壁部91Bの上面(Z軸正方向の面)は、第2基板198の表面に対向する面一の平坦面であって、保護部材91の一方の基板側面としての第2基板側面91aを構成し、第1壁部91A及び第2壁部91Bの下面(Z軸負方向の面)は、第1基板98の表面に対向する面一の平坦面であって、保護部材91の他方の基板側面としての第1基板側面91bを構成する。さらに、第1壁部91A及び第2壁部91Bの収容部97に面した側面は、平坦面であって、内側面91cを構成する。
前記保護部材91の高さ方向(Z軸方向)の寸法、すなわち、第2基板側面91aと第1基板側面91bとの間隔は、図2に示されるように、第1コネクタ1及び第2コネクタ101が互いに嵌合した状態における第1ハウジング11の実装面11bと第2ハウジング111の実装面111bとの間隔よりも小さく設定されている。これにより、第1基板98の表面に実装された第1コネクタ1と第2基板198の表面に実装された第2コネクタ101との嵌合を妨げることが防止される。また、前記収容部97の寸法は、第2コネクタ101の外形寸法よりも大きく設定されている。これにより、第2コネクタ101を収容部97内に収容することができる。
そして、前記保護部材91は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された保護部材本体としての保護ハウジング92と、導電性の金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材である補強金具としての保護金具93とを含んでいる。該保護金具93は、保護部材91の幅方向右側半分及び幅方向左側半分のそれぞれに対応する保護金具右部材93Aと保護金具左部材93Bとを含んでいるが、該保護金具右部材93Aと保護金具左部材93Bとは、保護部材91の幅方向中心を通るX-Z面に関して、互いに対称な形状を有している。そこで、前記保護金具右部材93Aと保護金具左部材93Bとを統合的に説明する場合には、保護金具93として説明する。
なお、該保護金具93は、オーバーモールド成形(インサート成形)によって保護ハウジング92と一体化される部材であるから、保護ハウジング92から離間して存在するものではないが、説明の都合上、図7においては、保護ハウジング92から離間しているように描画されていることに留意されたい。前記保護金具93を含むことにより、保護部材91の強度が向上する。また、導電性の保護金具93が電磁シールドとして機能するので、互いに嵌合した第1コネクタ1及び第2コネクタ101のシールド性が向上する。なお、前記保護金具93は、不要であれば省略することもできるが、ここでは、前記保護金具93を含む保護部材91についてのみ説明する。
前記保護金具93は、細長い帯状の帯枠部94と、該帯枠部94の上端に接続された第1壁係合部95b及び第2壁係合部95aとを有する。なお、前記帯枠部94は、長手方向(X軸方向)に直線的に延在し、第1壁部91Aに配設される第1帯枠部94aと、該第1帯枠部94aの両端に接続され、幅方向(Y軸方向)に直線的に延在し、第2壁部91Bに配設される第2帯枠部94bとを含んでいる。そして、前記第2壁係合部95aは第2帯枠部94bの上端に接続され、第1壁係合部95bは第1帯枠部94aの上端に接続されている。また、前記第2帯枠部94bにおける第2壁係合部95aに対応する下端には、第2壁テール部94cが接続され、いくつかの第1壁係合部95b(図に示される例においては、第1帯枠部94aの両端近傍に接続された第1壁係合部95b)の下端には、第1壁延在部95cが接続されている。
前記第2壁係合部95aは、上方(Z軸正方向)を向いて膨出するように約180度湾曲した形状を有し、その少なくとも一部が第2壁部91Bにおける第2基板側面91a、内側面91c及び第2基板側面91aと内側面91cとの連結部分に露出する。また、前記第2壁テール部94cは、その先端が長手方向(X軸方向)外側を向くように約90度湾曲した形状を有し、その下面の少なくとも一部が第2壁部91Bにおける第1基板側面91bに露出する。
前記第1壁係合部95bは、上方を向いて膨出するように約180度湾曲した形状を有し、その少なくとも一部が第1壁部91Aにおける第2基板側面91a、内側面91c及び第2基板側面91aと内側面91cとの連結部分に露出する。なお、前記第1壁係合部95bにおける内側面91cに露出した部分には、係合部として、表面から凹入した係合凹部95dが形成されている。また、前記第1壁延在部95cは、その先端が幅方向(Y軸方向)外側を向くように約90度湾曲した形状を有し、その下面の少なくとも一部が第1壁部91Aにおける第1基板側面91bに露出する。前記第1壁延在部95cは、保護部材91の製造の際の保護金具93の位置決めに用いられるとともに、保護部材91の補強としての機能も有する。さらに、前記第1帯枠部94aは、少なくとも一部が第1壁部91Aにおける内側面91cと反対側の側面である外側面91dに露出する。
本実施の形態において、保護部材91は、図3(a)に示されるように、第1コネクタ1が実装される第1基板98の表面に取付けられる。この場合、前記第2壁テール部94cが、第1基板98の導電トレースに連結された接続パッドにはんだ付等によって接続される。なお、前記導電トレースは、典型的には、電力ライン又はグラウンドラインである。そこで、本実施の形態においては、図8に示されるように、第1コネクタ1と保護部材91との間に介在して相互の位置関係を制御するための介在部材81が使用される。
該介在部材81は、金属板に打抜き、曲げ等の加工を施すことによって一体的に形成された部材であり、矩形状の平板である本体部としての介在本体部82と、該介在本体部82における長手方向(X軸方向)に延在する左右の側端縁から幅方向(Y軸方向)外側に向けて延出する保護部材保持腕部83及びコネクタ保持腕部84とを含んでいる。なお、前記介在部材81は、第1コネクタ1と保護部材91との間に介在して相互の位置関係を制御することができればよいので、必ずしも金属製である必要はなく、ゴム、合成樹脂等の絶縁性材料から成るものであってもよいし、金属と絶縁性材料とを組合せた複合部材から成るものであってもよい。
前記保護部材保持腕部83は細長い板材であり、保護部材91の備える保護金具93の各第1壁係合部95bに対応する位置に、第1壁係合部95bの数(図に示される例において、左右6つずつ)と同数の保護部材保持腕部83がそれぞれ配設されている。各保護部材保持腕部83は、介在本体部82の側端縁から幅方向外側に向けて水平に延びた後に、斜め下方外側に向くように屈曲し、さらに、先端が斜め下方内側に向くように屈曲し、先端近傍に、幅方向外側に向けて突出する係合部としての係合凸部83aが形成されている。
前記コネクタ保持腕部84は細長い板材であり、第1コネクタ1の第1ハウジング11の長手方向両端における第1突出端部22の左右両外側に対応する位置に、第1突出端部22の左右両外側の数(図に示される例において、左右2つずつ)と同数のコネクタ保持腕部84がそれぞれ配設されている。各コネクタ保持腕部84は、介在本体部82の側端縁から下方内側に向くように湾曲して延びた後に、先端が斜め下方外側に向くように湾曲し、先端近傍に、幅方向内側に向けて膨出する保持部としての保持凸部84aが形成されている。
そして、前記介在部材81を使用することにより、図8及び9に示されるように、第1コネクタ1と保護部材91とを、恒久的ではなく、一時的に連結して一体的に保持することができる。すなわち、前記介在部材81は、仮保持部材として機能し、第1コネクタ1と保護部材91とを連結して仮保持することができる。
図8及び9に示される状態では、介在部材81の各保護部材保持腕部83の係合凸部83aが、保護部材91の内側面91cに露出した各第1壁係合部95bの係合凹部95dと係合している。この状態においては、図9(b)に示されるような左右一対の保護部材保持腕部83の係合凸部83aが第1壁係合部95bによって幅方向内側に向けて押圧され、保護部材保持腕部83が弾性的に変形してばね力を発揮するので、前記係合凸部83aは、そのばね力によって係合凹部95dとの係合状態を確実に維持することができる。
また、図8及び9に示される状態では、介在部材81の各コネクタ保持腕部84の保持凸部84aが、第1コネクタ1の第1ハウジング11の第1突出端部22に取付けられた第1補強金具51の側方覆部53に当接している。この状態においては、図9(c)に示されるような左右一対のコネクタ保持腕部84の保持凸部84aが側方覆部53によって幅方向外側に向けて押圧され、コネクタ保持腕部84が弾性的に変形してばね力を発揮するので、前記保持凸部84aは、そのばね力によって左右両側から第1突出端部22の左右の側方覆部53を挟持して確実に保持することができる。また、介在本体部82の下面は、第1補強金具51の中央覆部57の上面に当接又は対向している。
このように、第1コネクタ1と保護部材91とは、図8及び9に示されるように、介在部材81によって、相互の位置関係を一定に維持しつつ、一時的に連結して一体的に保持される。したがって、図8及び9に示されるような状態の介在部材81によって一時的に連結された第1コネクタ1及び保護部材91は、オペレータの手指又は搬送用マニピュレータによって保持されることにより、その状態を維持したままで、搬送されて、第1基板98の表面上の所定位置に載置され得る。例えば、オペレータの手指によって保護部材91を保持することにより、又は、搬送用マニピュレータの吸引ノズルによって介在部材81の介在本体部82の上面を吸引することにより、介在部材81によって一時的に連結して一体化された第1コネクタ1及び保護部材91を、第1基板98の表面上の所定位置にまで搬送することができる。
そして、介在部材81によって一時的に連結して一体化された第1コネクタ1及び保護部材91は、第1基板98の表面の所定位置に、通常の表面実装技術により、取付けられて実装される。例えば、第1基板98の表面に形成されている接続パッドの表面にはペースト状のはんだがあらかじめ付与されており、介在部材81によって一時的に連結された第1コネクタ1及び保護部材91が第1基板98の表面上の所定位置に載置されると、第1端子61のテール部62、第1補強金具51のテール部57c及び側方覆部53の下端、並びに、保護金具93の第2壁テール部94cと対応する接続パッドとの間に、ペースト状のはんだが介在した状態となる。この状態で、加熱炉の内部等で、いわゆるはんだリフロー処理を行うと、ペースト状のはんだが溶融し、第1端子61のテール部62、第1補強金具51のテール部57c及び側方覆部53の下端、並びに、保護金具93の第2壁テール部94cと対応する接続パッドとがはんだ付けされ、第1コネクタ1及び保護部材91が第1基板98の表面に固定されて実装される。
続いて、望ましくは、防水処理のためのポッティングが行われる。具体的には、ウレタン等の樹脂から成るポッティング剤が保護部材91の内外周辺における第1基盤98の表面に付与される。前記ポッティング剤は、液体の状態で第1基板98の表面に付与された後に加熱等の処理が行われて硬化するものであり、第1基板98の表面に実装された第1コネクタ1及び保護部材91は、多量の液状のポッティング剤で囲まれた状態となる。したがって、保護部材91の第1基板側面91bと第1基板98の表面との間に隙間があっても、該隙間がポッティング剤で塞がれるので、第1基板98の表面に取付けられた保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第1基板98の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。
続いて、第1基板98の表面に取付けられた第1コネクタ1及び保護部材91から介在部材81が取外されると、図3(a)に示されるように、保護部材91の収容部97内に収容された状態で第1基板98の表面に実装された第1コネクタ1を得ることができる。前記収容部97内において、第1コネクタ1の周囲と保護部材91との間には、所定の空間である第2コネクタ収容空間97aが形成される。なお、介在部材81は、ポッティングが行われる前に取外すこともできる。
そして、第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させる。この場合、第2端子161のテール部162、第2補強金具151の側板部153bの下端、及び、第2補強金具151の端壁カバー部157のテール部157cが第2基板198の表面に形成されている接続パッドにはんだ付され、第2コネクタ101は、図3(b)に示されるように、第2基板198に表面実装されているものとする。また、望ましくは、第2コネクタ101の周囲の第2基板198の表面には、接着剤が付与されている。具体的には、紫外線硬化性、又は、熱硬化性の樹脂から成る接着剤が、第2基板198の表面上の第2コネクタ101の周囲であって、保護部材91の第2基板側面91aと対向する部分に、前記第2コネクタ101を囲繞するように連続的に付与される。
オペレータは、第1コネクタ1の第1ハウジング11の嵌合面11aと第2コネクタ101の第2ハウジング111の嵌合面111aとを対向させた状態とし、第2コネクタ101の第2凸部113の位置が第1コネクタ1の対応する凹溝部13の位置と合致し、第1コネクタ1の第1突出端部22の位置が第2コネクタ101の対応する嵌合凹部122の位置と合致すると、第1コネクタ1と第2コネクタ101との位置合せが完了する。
この状態で、第1コネクタ1及び/又は第2コネクタ101を相手側に接近する方向、すなわち、嵌合方向(Z軸方向)に移動させると、第2コネクタ101の第2凸部113の位置が第1コネクタ1の対応する凹溝部13内に挿入され、第1コネクタ1の第1突出端部22の位置が第2コネクタ101の対応する嵌合凹部122内に挿入され、第2コネクタ101の側壁部114及び第2突出端部121は、第1コネクタ1の周囲の第2コネクタ収容空間97a内に挿入される。これにより、第1コネクタ1と第2コネクタ101との嵌合が完了すると、第1端子61と第2端子161とが導通した状態となる。
さらに、加熱、紫外線照射、圧力付与等の処理が行われ、第2コネクタ101の周囲の第2基板198の表面と保護部材91の第2基板側面91aとの間の接着剤が硬化させられる。これにより、保護部材91の第2基板側面91aと第2基板198の表面との間に隙間があっても、該隙間が接着剤で塞がれるので、第2基板198の表面に対向する保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第2基板198の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。
したがって、互いに嵌合した第1コネクタ1及び第2コネクタ101は、その上下方向(Z軸方向)両面が第1基板98及び第2基板198によって閉止され、その前後方向(X軸方向)及び幅方向(Y軸方向)の全側面が保護部材91によって閉止され、しかも、前記第1基板98及び第2基板198の表面と保護部材91の第1基板側面91b及び第2基板側面91aとの間がポッティング剤及び接着剤により塞がれるので、周囲の環境に対して高い気密性又は水密性が保持され、水分や塵埃等の異物の侵入から効果的に保護される。
このように、本実施の形態において、コネクタ組立体は、第1ハウジング11と、第1ハウジング11に取付られる第1端子61と、第1ハウジング11に取付られる第1補強金具51とを含む第1コネクタ1であって、第1基板98の表面に取付可能な第1コネクタ1と、第1ハウジング11の長手方向に延在する互いに平行な一対の第1壁部91Aと、第1ハウジング11の幅方向に延在する互いに平行な一対の第2壁部91Bであって、一対の第1壁部91Aの両端にそれぞれ接続された一対の第2壁部91Bと、第1壁部91A及び第2壁部91Bによって周囲四辺が画定される収容部97とを含む保護部材91であって、第1コネクタ1を収容部97内に収容した状態で、第1基板98の表面に取付可能な保護部材91と、を備え、保護部材91は、第1コネクタ1を収容部97内に収容した状態で、第1コネクタ1と連結されて第1基板98の表面に載置可能である。
これにより、コネクタ組立体は、簡素な構成でありながら、第1基板98の表面への取付を容易に、かつ、確実に行うことができ、高い気密性又は水密性が確実に保持され、信頼性を向上させることができる。
また、保護部材91は、絶縁性材料から成る保護ハウジング92と、保護ハウジング92と一体成形された導電性の金属から成る保護金具93とを含んでいる。したがって、保護部材91の強度が向上するとともに、保護金具93が電磁シールドとして機能するので、第1コネクタ1及び第2コネクタ101のシールド性が向上する。
さらに、第1コネクタ1と保護部材91との間に介在する介在部材81を更に備え、介在部材81は、第1コネクタ1及び保護部材91の位置関係を一定に維持して、第1コネクタ1と保護部材91とを連結することができる。さらに、介在部材81は、介在本体部82と、介在本体部82から延出する保護部材保持腕部83及びコネクタ保持腕部84とを含み、保護部材保持腕部83は、保護部材91と係合する係合凸部83aを含み、コネクタ保持腕部84は第1補強金具51を保持する保持凸部84aを含んでいる。さらに、コネクタペアは、コネクタ組立体と、第1コネクタ1と嵌合する第2コネクタ101とを有する。さらに、第2コネクタ101は、第1コネクタ1及び保護部材91が、連結されて第1基板98の表面に載置された後に表面に固定された状態で、第1コネクタ1と嵌合することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図11は第2の実施の形態における保護部材の斜視図、図12は第2の実施の形態における保護部材の分解図、図13は第2の実施の形態における保護部材の四面図、図14は第2の実施の形態における第1コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す斜視図、図15は第2の実施の形態における互いに嵌合した状態の第1コネクタ及び第2コネクタの断面図であって図2と同様の部分の断面図である。なお、図13において、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)は後面図である。
本実施の形態において、保護部材91は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された保護部材本体としての保護ハウジング92の一部にホットメルト部96を含んでいる。該ホットメルト部96は、例えば、エチレン酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂から成るホットメルト接着剤と称される材料と同様のホットメルト材から成る部分であって、約80~100〔℃〕に加熱されると、溶融して接着性を発揮する。なお、前記保護ハウジング92におけるホットメルト部96以外の部分は、溶融温度がより高い、例えば、液晶ポリマー等の材料から成る非ホットメルト部92aである。そして、前記保護部材91は、いわゆる二色成形等の樹脂成形方法によって、非ホットメルト部92aとホットメルト部96とが一体的に成形された部材である。
図に示される例において、前記ホットメルト部96は、保護ハウジング92における下端(Z軸負方向の端)における外周側に配設され、保護部材91における第1基板側面91b及び外側面91dに露出する。つまり、前記ホットメルト部96は、保護部材91における外側面91dの下端(第1基板側面91b側端)を連続して囲繞するように形成されている。
本実施の形態において、介在部材81によって一体化された第1コネクタ1及び保護部材91が、第1基板98の表面に、通常の表面実装技術により、実装される際に、加熱処理であるはんだリフロー処理が行われると、はんだとともに、ホットメルト部96を構成するホットメルト接着剤が溶融する。そして、溶融したホットメルト接着剤は、保護部材91の第1基板側面91bと第1基板98の表面との間の隙間を塞ぐとともに、保護部材91の外側面91dの下端及び該外側面91dの下端近傍における第1基板98の表面を覆った状態となり、温度の低下とともに固化して接着する。これにより、第1基板98の表面に取付けられた保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第1基板98の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。また、ポッティングが不要になる。
なお、本実施の形態おける第1コネクタ1、第2コネクタ101、保護部材91、介在部材81等のその他の点の構成及び動作は、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、保護部材91は、第1基板98の表面に対向する第1基板側面91aと、ホットメルト材から成るホットメルト部96であって、少なくとも一部が第1基板側面91aに露出するホットメルト部96とを含んでいる。これにより、第1コネクタ1及び保護部材91を第1基板98の表面に実装する際の加熱処理によってホットメルト材が溶融して、保護部材91の第1基板側面91bと第1基板98の表面との間の隙間を塞ぐので、第1基板98の表面に取付けられた保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第1基板98の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図16は第3の実施の形態における基板に実装された状態の第1コネクタ及び第2コネクタを示す斜視図、図17は第3の実施の形態における第1コネクタの分解図、図18は第3の実施の形態における第2コネクタの分解図、図19は第3の実施の形態における保護部材の斜視図、図20は第3の実施の形態における保護部材の分解図、図21は第3の実施の形態における第2コネクタに保護部材が仮保持された状態を示す2面図である。なお、図16において、(a)は基板に実装された状態の第2コネクタを示す図、(b)は基板に実装された状態の第1コネクタを示す図であり、図19において、(a)は斜め上方から観た図、(b)は斜め下方から観た図であり、図21において、(a)は上面図、(b)は(a)におけるD-D矢視断面図である。
前記第1及び第2の実施の形態におけるコネクタ組立体は、第1コネクタ1と保護部材91とを備えるが、本実施の形態におけるコネクタ組立体は、第2コネクタ101と保護部材91とを備える。
そして、前記第1及び第2の実施の形態においては、保護部材91が、介在部材81によって、第1コネクタ1と一時的に連結され、第1基板98の表面に、第1コネクタ1とともに取付けられる例について説明したが、本実施の形態においては、保護部材91は、介在部材81を介することなく、第2コネクタ101と連結され、第2基板198の表面に、第2コネクタ101とともに、取付けられるようになっている。
本実施の形態において、保護部材91は、前記第2の実施の形態と同様に、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された保護部材本体としての保護ハウジング92の一部にホットメルト部96を含んでいる。そして、該ホットメルト部96は、ホットメルト材から成る部分であって、約80~100〔℃〕に加熱されると、溶融して接着性を発揮し、前記保護ハウジング92におけるホットメルト部96以外の部分は、溶融温度がより高い非ホットメルト部92aであり、前記保護部材91は、いわゆる二色成形等の樹脂成形方法によって、非ホットメルト部92aとホットメルト部96とが一体的に成形された部材である。
なお、前記第2の実施の形態において、ホットメルト部96は、保護ハウジング92における第1基板側面91b側端(Z軸負方向端)における外周側に配設され、保護部材91における第1基板側面91b及び外側面91dに露出し、保護部材91における外側面91dの第1基板側面91b側端を連続して囲繞するように形成されているのに対し、本実施の形態においるホットメルト部96は、保護ハウジング92における第2基板側面91a側端(Z軸正方向端)における外周側に配設され、保護部材91における第2基板側面91a及び外側面91dに露出し、保護部材91における外側面91dの第2基板側面91a側端を連続して囲繞するように形成されている。
また、前記保護部材91の第2壁部91Bの内側面91cには、保護部材91の長手方向(X軸方向)中心に向けて突出する端壁凸部91e、及び、端壁庇部91fが設けられている。前記端壁凸部91eは、保護ハウジング92の非ホットメルト部92aに一体的に形成された突出部であり、その先端が、第2コネクタ101の第2突出端部121の外端面、より具体的には、端壁外カバー部157bの外面に、弾性的に当接する。
さらに、帯枠部94の第1帯枠部94aには、保護部材91の幅方向(Y軸方向)中心に向けて突出する突起94dが形成されている。該突起94dは、第1帯枠部94aから斜め上方(第1基板側面91b方向:Z軸負方向)を向いて延出するように形成された切起し片であり、前記保護部材91の第1壁部91Aの内側面91cから保護部材91の幅方向中心に向けて突出し、その先端が、第2コネクタ101の第2突出端部121の側壁部の外面、すなわち、側壁延長部121cの外面に、食込むように係合する。
前述のように、本実施の形態において、介在部材81を使用しないので、保護金具93の各部の形状も、前記第1及び第2の実施の形態とは、一部相違する。まず、第1壁係合部95b及び第2壁係合部95aは、前記第1及び第2の実施の形態においては、帯枠部94における第2基板側面91a側端(Z軸正方向端)に接続されているが、本実施の形態においては、帯枠部94における第1基板側面91b側端(Z軸負方向端)に接続されている。また、第1壁係合部95b及び第2壁係合部95aは、前記第1及び第2の実施の形態においては、第1基板側面91b側方向(Z軸正方向)を向いて膨出するように約180度湾曲した形状を有しているが、本実施の形態においては、先端が保護部材91の幅方向(Y軸方向)外側及び長手方向(X軸方向)外側を向くように、約90度湾曲した形状を有している。さらに、前記第1及び第2の実施の形態には存在する第1壁延在部95c、第2壁テール部94c及び係合凹部95dが、本実施の形態においては、省略されている。
そして、本実施の形態においては、介在部材81を使用することなく、図21に示されるように、第2コネクタ101と保護部材91とを、一時的に連結して保持することができる。すなわち、介在部材81を使用せずに、第2コネクタ101と保護部材91とを一体的に仮保持することができる。好適には、第2コネクタ101の第2ハウジング111の実装面111bと、保護部材91の第1基板側面91bとを対向させた状態とした後、第2コネクタ101及び/又は保護部材91を相手側に接近する方向に移動させて、第2コネクタ101を保護部材91の収容部97内に第1基板側面91b側から挿入する。すると、斜め第1基板側面91b方向を向いて延出する突起94dの先端が、第2コネクタ101の第2突出端部121における左右両側の側壁延長部121cの外面に食込んで係合するので、第2コネクタ101と保護部材91とが互いに連結される。なお、第2コネクタ101及び保護部材91の長手方向(X軸方向)については、端壁凸部91eの先端が第2コネクタ101の第2突出端部121における端壁外カバー部157bの外面に弾性的に当接するので、相互の位置関係が一定に維持される。
このようにして連結されて一体化した第2コネクタ101及び保護部材91は、オペレータの手指又は搬送用マニピュレータによって保持されることにより、その状態を維持したままで、搬送されて、第2基板198の表面上の所定位置にまで搬送されることができる。そして、第2コネクタ101及び保護部材91は、第2基板198の表面の所定位置に、通常の表面実装技術により、実装される。この際に、はんだリフロー処理が行われると、はんだとともに、ホットメルト部96を構成するホットメルト接着剤が溶融する。そして、溶融したホットメルト接着剤は、保護部材91の第2基板側面91aと第2基板198の表面との間の隙間を塞ぐとともに、保護部材91の外側面91dの第2基板側面91a側端及び該外側面91dの第2基板側面91a側端近傍における第2基板198の表面を覆った状態となり、温度の低下とともに固化して接着する。これにより、第2基板198の表面に実装された保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第2基板198の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。また、ポッティングが不要になる。
そして、第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させる。この場合、第1端子61のテール部62、第1補強金具51の側方覆部53の下端、及び、第1補強金具51の中央覆部57のテール部57cが第1基板92の表面に形成されている接続パッドにはんだ付され、第1コネクタ1は、図16(b)に示されるように、第1基板98に表面実装されているものとする。また、望ましくは、第1コネクタ1の周囲の第1基板98の表面には、接着剤が付与されている。具体的には、紫外線硬化性、又は、熱硬化性の樹脂から成る接着剤が、第1基板98の表面上の第1コネクタ1の周囲であって、保護部材91の第1基板側面91bと対向する部分に、前記第1コネクタ1を囲繞するように連続的に付与される。
なお、第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させるその他の動作は、実質的に前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
前記第1コネクタ1と第2コネクタ101とを嵌合させた後、加熱、紫外線照射、圧力付与等の処理が行われ、第1コネクタ1の周囲の第1基板98の表面と保護部材91の第1基板側面91bとの間の接着剤が硬化させられる。これにより、保護部材91の第1基板側面91bと第1基板98の表面との間に隙間があっても、該隙間が接着剤で塞がれるので、第1基板98の表面に対向する保護部材91の収容部97内は、保護部材91の外側における第1基板98の表面の環境に対して、気密性又は水密性が維持される。
なお、本実施の形態おける第1コネクタ1、第2コネクタ101、保護部材91等のその他の点の構成及び動作は、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、保護部材91は、収容部97の内側面91cに露出する突起94dを含み、突起94dが第2ハウジング111と係合することにより、第2コネクタ101と保護部材91とを連結することができる。これにより、介在部材81を省略することができる。
なお、本明細書の開示は、好適で例示的な実施の形態に関する特徴を述べたものである。ここに添付された特許請求の範囲内及びその趣旨内における種々の他の実施の形態、修正及び変形は、当業者であれば、本明細書の開示を総覧することにより、当然に考え付くことである。
本開示は、コネクタ組立体に適用することができる。
1 第1コネクタ
11 第1ハウジング
11a、111a 嵌合面
11b、111b 実装面
12 第1凸部
13、112a 凹溝部
22 第1突出端部
51 第1補強金具
53 側方覆部
57 中央覆部
57a 突出端上カバー部
57b 接続カバー部
57c、62、157c、162 テール部
61 第1端子
64 接続部
64b、167b 突出部
65、165a 第1接触部
66、166 第2接触部
81 介在部材
82 介在本体部
83 保護部材保持腕部
83a 係合凸部
84 コネクタ保持腕部
84a 保持凸部
91、891 保護部材
91a 第2基板側面
91A 第1壁部
91b 第1基板側面
91B 第2壁部
91c 内側面
91d 外側面
91e 端壁凸部
91f 端壁庇部
92 保護ハウジング
92a 非ホットメルト部
93 保護金具
93A 保護金具右部材
93B 保護金具左部材
94 帯枠部
94a 第1帯枠部
94b 第2帯枠部
94c 第2壁テール部
94d、892 突起
95a 第2壁係合部
95b 第1壁係合部
95c 第1壁延在部
95d 係合凹部
96 ホットメルト部
97 収容部
97a 第2コネクタ収容空間
98 第1基板
101 第2コネクタ
111 第2ハウジング
112 凹部
113 第2凸部
114 側壁部
115 第2端子収容キャビティ
115a 第2端子収容内側キャビティ
115b 第2端子収容外側キャビティ
117 島端部
117a 島端凹部
117b 島凹部
118 底板
121 第2突出端部
121b 端壁部
121c 側壁延長部
122 嵌合凹部
123a 外端凹部
123b 内端凹部
123c 内側凹部
123d 中間凹部
151 第2補強金具
153 接続腕部
153a 側壁上カバー部
153b 側板部
153d 貫通孔
154 接触腕部
155 島端カバー部
157 端壁カバー部
157a 端壁上カバー部
157b 端壁外カバー部
158 底面カバー部
161 第2端子
163 被保持部
164 下側接続部
165 内側接続部
167 上側接続部
198 第2基板
801 レセプタクルコネクタ
811 ハウジング
861 端子
893 下側取付面
894 上側取付面
895 開口部

Claims (7)

  1. (a)コネクタ本体と、該コネクタ本体に取付けられる端子と、前記コネクタ本体に取付けられる補強金具とを含むコネクタであって、基板の表面に取付可能なコネクタと、
    (b)前記コネクタ本体の長手方向に延在する互いに平行な一対の第1壁部と、前記コネクタ本体の幅方向に延在する互いに平行な一対の第2壁部であって、前記一対の第1壁部の両端にそれぞれ接続された一対の第2壁部と、前記第1壁部及び第2壁部によって周囲四辺が画定される収容部とを含む保護部材であって、前記コネクタを前記収容部内に収容した状態で、前記基板の表面に取付可能な保護部材と、
    を備えるコネクタ組立体であって、
    (c)前記保護部材は、前記コネクタを前記収容部内に収容した状態で、前記コネクタと連結されて前記基板の表面に載置可能であり、前記保護部材は、ホットメルト材から成るホットメルト部と、ホットメルト材よりも溶融温度が高い材料から成る非ホットメルト部とが一体的に成形された部材を含み、前記ホットメルト部と非ホットメルト部とは、前記基板の表面に対向する前記保護部材の基板側面に少なくとも一部が露出し、前記ホットメルト部は前記基板側面において非ホットメルト部よりも外周側に位置する、コネクタ組立体。
  2. 前記保護部材は、絶縁性材料から成る保護部材本体と、該保護部材本体と一体成形された導電性の金属から成る保護金具とを含む請求項1に記載のコネクタ組立体。
  3. 前記保護部材は、前記収容部の内側面に露出する突起を含み、該突起が前記コネクタ本体と係合することにより、前記コネクタと保護部材とを連結することができる請求項1又は2に記載のコネクタ組立体。
  4. 前記コネクタと保護部材との間に介在する介在部材を更に備え、
    該介在部材は、前記コネクタ及び保護部材の位置関係を一定に維持して、前記コネクタと保護部材とを連結することができる請求項1又は2に記載のコネクタ組立体。
  5. 前記介在部材は、本体部と、該本体部から延出する保護部材保持腕部及びコネクタ保持腕部とを含み、前記保護部材保持腕部は、前記保護部材と係合する係合部を含み、前記コネクタ保持腕部は前記補強金具を保持する保持部を含む請求項に記載のコネクタ組立体。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載のコネクタ組立体と、前記コネクタと嵌合する相手方コネクタとを有するコネクタペア。
  7. 前記相手方コネクタは、前記コネクタ及び保護部材が、連結されて前記基板の表面に載置された後に該表面に固定された状態で、前記コネクタと嵌合することができる請求項に記載のコネクタペア。
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