JP2021188808A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】万が一の水漏れが発生しても圧縮機の劣化を抑制することができるヒートポンプ式給湯機を提供する。【解決手段】圧縮機1と、圧縮機1から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水−冷媒熱交換器2と、水−冷媒熱交換器2から排出された冷媒を減圧する減圧弁と、減圧弁507で減圧後の冷媒が流入する蒸発器4と、水−冷媒熱交換器2から送り出される水を貯留する貯湯タンクと、圧縮機1の胴周りに巻き回して両端同士を留めることで当該圧縮機の周りを覆う覆い部材23とを備え、覆い部材23の両端同士を留めた合わせ目23a位置は少なくとも水−冷媒熱交換器2を含む水回路側とは異なる方向を向いている。【選択図】図3

Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平2017−218964号公報(特許文献1)がある。この公報には、「筒状の密閉シェルを縦置きに配置してなる圧縮機の側周面を囲む防音性を有する円筒状の胴体カバーと、胴体カバーの上方開口部に被せられる防音性を有する蓋カバーとを有し、蓋カバーには、冷媒配管P1,P2を挿通する配管挿通孔と、冷媒配管P1,P2から蓋カバーの外周縁まで貫通する切り込みが形成され、蓋カバーの上面には配管挿通孔と切り込みによる一方の第端面と他方の第2端面に沿って上方に延出するリブを形成する。」と記載されている(要約参照)。
特開2017−218964号公報
ヒートポンプ式給湯機の圧縮機に、その胴周りに巻き回して両端同士を留める覆い部材を設ける場合がある。しかし、万が一にもヒートポンプ式給湯機内で水漏れが発生した場合には、覆い部材の両端同士を留めた合わせ目位置から水が浸入して圧縮機に水がかかり、圧縮機の劣化を早める恐れがある。
そこで、本発明は、万が一の水漏れが発生しても圧縮機の劣化を抑制することができるヒートポンプ式給湯機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水−冷媒熱交換器と、前記水−冷媒熱交換器から排出された前記冷媒を減圧する減圧弁と、前記減圧弁で減圧後の冷媒が流入する蒸発器と、前記水−冷媒熱交換器から送り出される前記水を貯留する貯湯タンクと、前記圧縮機の胴周りに巻き回して両端同士を留めることで当該圧縮機の周りを覆う第1覆い部材とを備え、前記第1覆い部材の前記両端同士を留めた合わせ目位置は少なくとも前記水−冷媒熱交換器を含む水回路側とは異なる方向を向いていることを特徴とする。
本発明によれば、万が一の水漏れが発生しても圧縮機の劣化を抑制することができるヒートポンプ式給湯機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機の概略の系統図である。 本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機の主要部材の分解斜視図である。 本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機のヒートポンプユニットの上筐体を外して内部を上側から視た図である。 (a)は、ヒートポンプユニットを圧縮機の位置で前後に切断した縦断面図である。(b)は、圧縮機を左右方向に切断した縦断面図である。 本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機のヒートポンプユニットの前面側を、フロントパネルの一部を切り欠いて示した正面図である。 (a)は、覆い部材の平面図であり、(b)は、(a)のC−C切断断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機100の概略の系統図である。図1に示すように、ヒートポンプ式給湯機100は、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とを備えている。ちなみに、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とは、ヒートポンプ式給湯機が現場に配置される際に、接続配管503a,503bによって連結される構造となっている。
前記ヒートポンプユニット501の冷凍サイクルは、圧縮機1と、水−冷媒熱交換器2と、内部熱交換器506と、減圧弁507と、蒸発器4と、プロペラファン6と、ヒートポンプユニット制御部519と、で主に構成されている。そして、圧縮機1、水−冷媒熱交換器2、内部熱交換器506、減圧弁507、及び蒸発器4は、この順番で冷媒が循環するように配管で環状に連結されている。
圧縮機1は、環状の回路から戻ってきた冷媒を圧縮すると共に、圧縮した高温高圧のガス冷媒(以下、ホットガスということがある)を再び環状の回路(冷媒回路)に送り出している。更に具体的には、蒸発器4から戻ってきた冷媒を圧縮して水−冷媒熱交換器2に向かって送り出している。
圧縮機1と次に説明する水−冷媒熱交換器2とを接続する配管には、圧縮機1寄りに、圧縮機1の高圧側冷媒圧力(圧縮機吐出冷媒圧力)を検出する圧力センサ515が設けられている。ちなみに、この配管は、水−冷媒熱交換器2で、次に説明する冷媒伝熱管502aの入口と接続されている。
水−冷媒熱交換器2は、放熱器として機能するものであり、圧縮機1から吐出されたホットガス(降圧側冷媒)を流通させる冷媒伝熱管505aと、水を流通させる水伝熱管505bとを備えている。これらの冷媒伝熱管505a及び水伝熱管505bは、冷媒と水とが相互に熱交換するよう密着して設けられている。なお、水−冷媒熱交換器2は、冷媒と水とが相互に熱交換できる構造であれば、密着していない構造(例えば、水伝熱管505bの中に冷媒伝熱管505aを通す構造)でもよい。
内部熱交換器506は、冷凍サイクル内の高圧側冷媒と低圧側冷媒間で熱交換を行う機能を有するものであり、水−冷媒熱交換器2から流出した高圧側冷媒(高圧側液冷媒)を流通させる冷媒伝熱管506aと、蒸発器4から流出した低圧側冷媒(低圧側ガス冷媒)を流通させる冷媒伝熱管506bとを備えている。これらの冷媒伝熱管506a及び冷媒伝熱管506bは、高圧側冷媒と低圧側冷媒とが相互に熱交換するように密着して設けられており、水−冷媒熱交換器2から流出した冷媒を、蒸発器4から流出した冷媒によって冷却することで、蒸発器4入口の冷媒乾き度を小さくする機能を有している。また逆に、蒸発器4より流出した冷媒を、水−冷媒熱交換器2より流出した冷媒によって加熱することで、圧縮機1が吸込む冷媒の温度を高くし、沸上運転時の性能を向上させる機能を有している。なお、内部熱交換器506は高圧側と低圧側の冷媒が熱交換できる構造であれば、密着していない構造(例えば、低圧側冷媒配管506bの中に高圧側冷媒配管506aを通す構造)でもよい。
減圧弁507は、内部熱交換器506と蒸発器4との間に配置される配管の途中に設けられており、電動減圧弁が使用されている。この減圧弁507は、内部熱交換器506からの高圧側冷媒(高圧側液冷媒)を減圧し、蒸発し易い低温低圧の冷媒(気液二相冷媒)として蒸発器4に送り出している。そして、減圧弁507は、絞り開度(開閉度合い)が調節可能となっており、ヒートポンプユニット制御部519がこの絞り開度を変えてヒートポンプユニット501での高圧側圧力を調節することができる。この機能を使用して、ヒートポンプユニット制御部519は、減圧弁507の絞り開度を変えることで、圧縮機1の吐出冷媒圧力を調節することとなる。
なお、減圧弁507は、蒸発器4に着霜した場合に、絞り開度を全開にしてデフロストを行うようにも働く。
蒸発器4は、プロペラファン6の回転によって外気を取り入れた空気(送風)と、蒸発器4内を流通する低温低圧の冷媒との熱交換を行って冷媒を蒸発させ、外気から熱を汲み上げるものである。そして、蒸発した冷媒は、この蒸発器4から内部熱交換器506を介して圧縮機1に戻されることとなる。
符号518は、外気温度を検出する外気温度センサであり、本実施例での外気温度センサ518は、蒸発器4に流入する空気の温度を検出するように、プロペラファン6が形成する空気流の上流側(蒸発器4に対しての上流側)に配置されている。なお、ヒートポンプユニット制御部519は、この外気温度センサ518の検出する温度を参照要素の一つとして、圧縮機1の目標吐出冷媒圧力値を算出することとなる。
符号521aは、水送出配管であり、送出配管521aは、前記冷媒で加熱される水を水−冷媒熱交換器2に送り出すものである。送出配管521aの一端(下流側)は、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に接続されている。この送出配管521aの他端(上流側)は、前記した接続配管503a及び後記の配管513bを介して後記する貯湯タンク511の底部側と接続されることとなる。
この送出配管521aには、循環ポンプ512が接続されており、この循環ポンプ512により送出された水が送出配管521aによって水−冷媒熱交換器2に流入するように構成されている。なお、本実施形態での循環ポンプ512は、貯湯タンク511の下部の水(冷水)を水伝熱管505bの入口側に送り込むように駆動する。この循環ポンプ512は、後記する水循環路で水を循環させるように機能する。ちなみに、循環ポンプ512は、ヒートポンプユニット制御部519によって、循環路内での水の流量(質量流量)、流速及び圧力が自由に選択できるように構成されている。
また、送出配管521aの水−冷媒熱交換器2寄りには、熱交換器入口水温度センサ516が設けられている。この熱交換器入口水温度センサ516は、水−冷媒熱交換器2の入口(水伝熱管505bの入口)で水の温度を検出するものである。なお、ヒートポンプユニット制御部519は、この熱交換器入口水温度センサ516の検出する温度を参照要素の一つとして、圧縮機1の目標吐出冷媒圧力値を算出することとなる。
符号521bは、水戻し配管であり、水戻し配管521bの一端(上流側)は、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの出口に接続されている。この戻し配管521bは、冷媒で加熱された水(湯)を水−冷媒熱交換器2から貯湯タンク511に戻すものである。戻し配管521bの水−冷媒熱交換器2寄りには、水−冷媒熱交換器2(水伝熱管505)の出口水温度を検出する熱交換器出口水温度センサ517が設けられている。この戻し配管521bの他端(下流側)は、前記した接続配管503b及び後記の配管514bを介して貯湯タンク511の塔頂部側と接続されることとなる。
次に、このようなヒートポンプユニット501と共にヒートポンプ式給湯機を構成する貯湯タンクユニット502について説明する。
タンクユニット502は、水(湯)を貯蔵する貯湯タンク511を備えている。
沸上運転時、この貯湯タンク511の頂部には、前記したように、水−冷媒熱交換器2における水伝熱管505bの出口から送り出される水(湯)が、配管521b,503b,514bを介して流れ込むようになっている。そして、この貯湯タンク511の底部からは、前記したように、配管513b,503a、循環ポンプ512、配管521aを介して、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に水が流れ込むようになっている。
つまり、水−冷媒熱交換器2から貯湯タンク511に湯を送り出すと共に、貯湯タンク511の水を水−冷媒熱交換器2に送り出すように、配管513b,503a,521a,521b,503b,514bが、水−冷媒熱交換器2と貯湯タンク511とを接続することで、水(湯)の水循環路を形成している。
また、貯湯タンク511の底部には給水配管513aを介して水道等の給水源(図示省略)が接続され、貯湯タンク511の頂部には、貯湯タンク511内の湯を導出して所定の給湯栓(図示省略)に給湯する給湯配管514aが接続されている。この例では、水道等の給水源の圧力によって、貯湯タンク511の上部に貯まっている湯が給湯配管514aを介して貯湯タンク511から抜き出される(給湯される)。なお、図示しないが、給水配管513aから分岐すると共に、所定の湯水混合弁を介して給湯配管514aに合流するように分岐配管を設ける構成とすることもできる。このような分岐配管によれば、湯水混合弁の開口度合いに応じて、給水配管513aから給湯配管514aに流れ込む水の量を調節することで、前記した給湯栓から出る湯の温度を調節することができる。ちなみに、貯湯タンク511は、沸上運転時も給湯時も常に満水状態であり、温度による比重差によって、貯湯タンク511の上部には比重の小さな湯が、下部には比重の大きな水が貯まることとなる。
ヒートポンプユニット制御部519は、CPU、ROM、RAM、各種インターフェイス、電子回路等を含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、本実施例に係るヒートポンプユニット501を総合的に制御するようになっている。
また、ヒートポンプユニット制御部519は、圧縮機1の回転速度を熱交換器出口水温度センサ517で検出される水−冷媒熱交換器2の出口水温度に基づいて制御する。具体的には、ヒートポンプユニット制御部519は、熱交換器出口水温度センサ517で検出される温度が、予め設定された出口水温度の目標値(目標温水温度)となるように、圧縮機1の回転速度を制御する。つまり、目標値に対して熱交換器出口水温度センサ517の検出温度(計測値)が低い場合には圧縮機1の回転速度を速め、これとは逆に検出温度(計測値)が高い場合には圧縮機1の回転速度を遅くする。
また、ヒートポンプユニット制御部519は、循環ポンプ512が水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bに送り込む水の量を、予め求めた圧縮機1の目標回転速度に基づいて制御する。具体的には、圧縮機1の目標回転速度に対して実回転速度が遅い場合には、水伝熱管505bに送り込まれる水の量が増えるように循環ポンプ512を制御し、これとは逆に圧縮機1の実回転速度が速い場合には、水伝熱管505bに送り込まれる水の量が減るように循環ポンプ512を制御する。
そして、ヒートポンプユニット制御部519は、圧力センサ515により検出される圧縮機1の吐出冷媒圧力が、外気温度と水−冷媒熱交換器2の水入口温度、および水−冷媒熱交換器2の出口水温度に対する目標温水温度より算出される目標吐出冷媒圧力値と一致するように減圧弁507の開度を制御する。つまり、目標値に対して圧力センサ515の検出圧力(計測値)が低い場合には減圧弁507の開度を小さくし、これとは逆に検出圧力(計測値)が高い場合には減圧弁507の開度を大きくする。なお、ここでは圧縮機1の吐出圧力で減圧弁507の開度を制御しているが、圧縮機1の吐出圧力に替えて、圧縮機1の吐出冷媒温度を用いても構わない。
貯湯タンクユニット制御部520は、CPU、ROM、RAM、各種インターフェイス、電子回路等を含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、本実施形態に係るヒートポンプ式給湯機を総合的に制御するようになっており、ヒートポンプ式給湯機のユーザーとのインターフェイスとなるリモコン(図示省略)からの情報や、貯湯タンク511に設けた温度センサ(図示省略)から得られる貯湯タンク511内の残湯量の情報などから、沸き上げる目標温水温度と沸上開始時間を算出し、ヒートポンプユニット制御部519に対して沸上運転開始指令の発報や、目標温水温度の伝達を行う。
ところで、背景技術で述べたように、ヒートポンプ式給湯機の圧縮機に、その胴周りに巻き回して両端同士を留める覆い部材を設ける場合がある。このような覆い部材は、圧縮機の断熱、防音等を目的として圧縮機に取り付けられる。このような覆い部材の一構成例を挙げれば、ゴムシートに難燃性繊維であるノボロイド繊維を形成したもの等を挙げることができる。
しかし、このような覆い部材を用いた場合、万が一にもヒートポンプ式給湯機内で水漏れが発生した場合には、覆い部材の両端同士を留めた合わせ目位置から水が浸入して圧縮機に水がかかり、圧縮機の劣化を早める恐れがある。
そこで、以下では前記の圧縮機1の劣化を低減できる仕組みを中心に、ヒートポンプ式給湯機100の各部の構造等を説明する。
図2は、ヒートポンプ式給湯機100の主要部材の分解斜視図である。図2中の部材で図1を参照して説明しなかった部材については以下で適宜説明する。なお、図2以下の図面では、ヒートポンプ式給湯機100から視た前後左右上下の方向を適宜図示している。
図3は、ヒートポンプユニット501の上筐体を外して内部を上側から視た図である。ヒートポンプユニット501の筐体内空間は仕切り板20(図2)によって仕切られている。仕切り板20で仕切られている一方の空間には、プロベラファン支え111(図2)によってプロペラファン6が支持されている。プロペラファン6の前面には、ヒートポンプユニット501の前面側の筐体をなすフロントパネル112(図2)が設けられている。仕切り板20で仕切られている他方の空間には、圧縮機1、循環ポンプ512、水−冷媒熱交換器2などが収容されている。水−冷媒熱交換器2は本例では圧縮機1よりも前方側に配置されている。圧縮機1の底部からは圧縮機1を支持する3つの脚部22a,22b,22cが圧縮機1の外部に向かって張り出している。
図4(a)は、ヒートポンプユニット501を圧縮機1の位置で前後に切断した縦断面図である。図4(b)は、圧縮機1を左右方向に切断した縦断面図である。圧縮機1は、その側面(周囲)が覆い部材(第1覆い部材)23で覆われている(図3も参照)。また、水−冷媒熱交換器2の上部(この例では半分から上)は覆い部材(第2覆い部材)131で覆われている。これらの覆い部材の詳細については後述する。ベース21(図2)は、ヒートポンプユニット501の筐体の底板である。
図5は、ヒートポンプユニット501の前面側を、フロントパネル112の一部を切り欠いて示した正面図である。主に仕切り板20で仕切られて、圧縮機1、循環ポンプ512、水−冷媒熱交換器2が収納されている空間が見やすいようにフロントパネル112の一部を切り欠いて示している。覆い部材23,131は図示を省略している。
図6(a)は、覆い部材23の平面図であり、図6(b)は、図6(a)のC−C切断断面図である。覆い部材23は、例えば円筒状の外形の圧縮機1の胴周りに巻き回して図3、図4に示すように圧縮機1に装着する部材である。
覆い部材23は、例えば、略扇形の形状をしたシート材である。覆い部材23の一構成例を説明すると、覆い部材23は、例えばゴム製のシート25の一方の面に難燃性繊維であるノボロイド繊維(繊維)24を形成した(貼り合わせた)ものである。覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23bには、一方には面ファスナーのオス29a,29bが設けられ、他方には面ファスナーのメス30a,30bが設けられている。圧縮機1の胴周りに巻き回した覆い部材23は、これらの面ファスナーによってその両端同士を留めることで、圧縮機1の周囲に支持される。覆い部材23は、例えばノボロイド繊維24側を圧縮機1側、シート25側を外側として圧縮機1の周りを覆う。覆い部材23に形成された切れ込み241とこれに接続している孔27は、圧縮機1に接続している配管を孔27から外部に出すために形成されている。覆い部材23を圧縮機1に装着した場合、端縁23c側が下側になる。
このように、覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23bの合わせ目23a(図3)は面ファスナーで留めているだけであり、当該合わせ目23a(図3)部分には、ある程度隙間ができることがある。
なお、合わせ目23aにおける隙間の態様としては、例えば、図3のように寸足らずで、端部部分23b同士がオーバラップしていないことにより生じるものや、また、一方の端部部分23bと他方の端部分23bとがオーバラップして重なっているが、そのオーバラップした重なり部分の間に生じるものなどがある。
図3に示すように、当該合わせ目23aの位置は、少なくとも水−冷媒熱交換器2を含む水回路側とは異なる方向を向いている。水回路の例としては、図3に示すように水−冷媒熱交換器2の他に、循環ポンプ512や、送出配管521a、戻し配管521b等の水配管がある。図3の例では、合わせ目23aは、ヒートポンプユニット501の後方を向いた脚部22bの近傍に位置しているが、当該位置よりも仕切り板20に近い位置を向くようにしてもよい。しかし、合わせ目23aが仕切り板20に近いと仕切り板20が邪魔になって前記の面ファスナーの着脱作業等の難易度が高まるので、その点を考慮すれば、合わせ目23aの位置は仕切り板20に近すぎない方がよい。
図6に示すように、覆い部材23の一方の端部部分23bの下端の角部には、覆い部材23を例えば矩形状に切り欠いた切欠き部41が形成されている。そして、圧縮機1に覆い部材23を装着させる場合は、切欠き部41を圧縮機1の3つの脚部22a,22b,22cの一つである脚部22bに係合させるようにする。これにより、図3に示すように、前記の合わせ目23aの位置もおのずと決まる。すなわち、合わせ目23a位置の近傍の下端部に切欠き部41が位置し、この切欠き部41から脚部22bが外側に張り出す。
図6に示すように、覆い部材23において、破線40よりも上の位置には、ゴム製のシート25にノボロイド繊維24が形成されており、破線40よりも下の位置はシート25のみでありノボロイド繊維24が形成されていない。覆い部材23において、ノボロイド繊維24が形成されていない部位の高さはhである(図4)。図4(a)に示すように、覆い部材23の破線40から上の部分は脚部22bよりも上であり、よって、覆い部材23の脚部22bよりも上部にノボロイド繊維24が形成されている。一方、覆い部材23の破線40から下の部分にはノボロイド繊維24が形成されていない。脚部22bは破線40よりも下にあるので、覆い部材23の脚部の22bの高さ位置以下の部位にはノボロイド繊維24が形成されていない。これらの点は、図4(b)に示す脚部22a,22cについても同様である。
図4において、ベース21上には圧縮機1が設置されている。接続部121は、ベース21とフロントパネル(筐体パネル)112との接合部位である。覆い部材23は、ノボロイド繊維24が形成されている部分と形成されていない部分との境界位置である破線40の位置が、接続部121の位置(破線122がその上端縁位置)よりも高い。
図6に示すように、覆い部材23は例えば略扇形であり、その裾部分に向けて末広がりになっており、図3、図4に示すように、その裾部分で脚部22a,22cを覆っている。この脚部22a,22cを覆っている裾部分は、図4、図6に示す破線40よりも下の部分であり、当該部分には、ノボロイド繊維24が形成されていない。
図4(a)に示すように、水−冷媒熱交換器2の上部は覆い部材(第2覆い部材)131によって覆われている。また、水−冷媒熱交換器2に隣接する圧縮機1の上部には覆い部材23と同様にゴム製などのシートにノボロイド繊維を形成してなる蓋体132が覆い部材23によっても覆えない圧縮機1の上部を覆っている。そして覆い部材131の下端部131aは覆い部材23の上端部23eよりも低い位置にある。なお、この図4(a)(b)の例では、蓋体132は2層構造であり、太い斜線のハッチングで示された上側部分が前記のゴム製などのシートで、細い斜線のハッチングで示された下側部分が前記のノボロイド繊維の部分である。
次に、ヒートポンプ式給湯機100の作用効果について説明する。
まず、水−冷媒熱交換器2、循環ポンプ512、送出配管521a、戻し配管521b等の水回路から万が一にも水が漏れたときは、圧縮機1が水で濡れて劣化が早まる恐れがある。圧縮機1には覆い部材23が巻いてあるが、覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23b(図6)の合わせ目23a(図3)は面ファスナー29a,29b,30a,30b(図6)で留めているだけであり、当該合わせ目23a部分には、ある程度隙間ができることがある。そのため、前記の水回路から万が一にも水漏れすると、水が合わせ目23aから侵入して圧縮機1に接触する恐れがある。しかし、図3に示すように、本実施例では、覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23b(図6)の合わせ目23a(図3)の位置は、少なくとも水−冷媒熱交換器2を含む水回路側とは異なる方向を向いている。そのため、水が合わせ目23aから侵入しにくく、圧縮機1が水で濡れて劣化することを抑制することができる。
また、圧縮機1の脚部22bには、覆い部材23の切欠き部41が係合している。そのため、覆い部材23が圧縮機1の周方向に位置ずれし、覆い部材23がずり下がってしまうことを抑制することができる。この場合、脚部22a,22cが同じような切欠き部と係合していないのは、脚部22a,22cが水回路側に面しているので、そのような切欠き部を形成すると当該切欠き部から水が入り込んで圧縮機1が劣化する恐れがあるからである。図3に示すように、脚部22bは合わせ目23aの近傍に位置し、水−冷媒熱交換器2を含む水回路側とは異なる方向を向いているので、切欠き部41から水が入り込んで圧縮機1を劣化させる可能性を低減することができる。
また、覆い部材23の脚部の22a,22b,22cの高さ位置以下の部位(図4(a)の破線40以下の部位)にはノボロイド繊維24が形成されていない。そのため、万が一にも水−冷媒熱交換器2等の水回路から水漏れして水が圧縮機1の足元に滞留しても、ノボロイド繊維24が吸水して、水を上方へと吸い上げることがない。このため、水が圧縮機の足元に滞留しても、圧縮機1に水を付着させて圧縮機1を劣化させることを抑制することができる。
また、図4(a)に示すように、万が一にも水−冷媒熱交換器2等の水回路から水漏れした場合には、接続部121内に水がたまる恐れがある(水は接続部121から流出するためベース21の壁の高さ以上の水位には上がらない)。しかし、ノボロイド繊維24が形成されている部分と形成されていない部分との境界位置である破線40の位置が、接続部121の位置(破線122がその上端縁位置)よりも高い。そのため、接続部121内に水が溜まることがあっても、ノボロイド繊維24が吸水して圧縮機1に水を付着させて圧縮機1を劣化させることを抑制することができる。
また、覆い部材23は、その裾部分に向けて末広がりになっており、図3、図4に示すように、その裾部分で脚部22a,22cを覆っている。そのため、万が一にも水−冷媒熱交換器2等の水回路から水漏れした場合にも、脚部22a,22c側から水が浸入してノボロイド繊維24が吸水して圧縮機1に水を付着させて圧縮機1を劣化させることを抑制することができる。
また、水−冷媒熱交換器2の上部は覆い部材131によって覆われ、覆い部材131の下端部131aは覆い部材23の上端部23eよりも低い位置にある。そのため、万が一にも水−冷媒熱交換器2から水漏れしても覆い部材131及び覆い部材23が水から圧縮機1を守って、圧縮機1が濡れて劣化することを抑制することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 圧縮機
2 水−冷媒熱交換器(水回路)
4 蒸発器
21 ベース
22a,22b,22c 脚部
23 覆い部材(第1覆い部材)
23a 合わせ目
23e 上端部
24 ノボロイド繊維
41 切欠き部
100 ヒートポンプ式給湯機
112 フロントパネル(筐体パネル)
121 接続部
131 覆い部材(第2覆い部材)
131a 下端部
507 減圧弁
511 貯湯タンク
512 循環ポンプ(水回路)
521a 送出配管(水回路)
521b 戻し配管(水回路)

Claims (7)

  1. 圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水−冷媒熱交換器と、
    前記水−冷媒熱交換器から排出された前記冷媒を減圧する減圧弁と、
    前記減圧弁で減圧後の冷媒が流入する蒸発器と、
    前記水−冷媒熱交換器から送り出される前記水を貯留する貯湯タンクと、
    前記圧縮機の胴周りに巻き回して両端同士を留めることで当該圧縮機の周りを覆う第1覆い部材とを備え、
    前記第1覆い部材の前記両端同士を留めた合わせ目位置は少なくとも前記水−冷媒熱交換器を含む水回路側とは異なる方向を向いていることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記圧縮機には、当該圧縮機の外側に張り出して当該圧縮機を支持する複数本の脚部が設けられ、
    前記第1覆い部材は、前記合わせ目位置の近傍の下端部に複数本の前記脚部のうちの一つが係合する切欠き部を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記圧縮機には、当該圧縮機の外側に張り出して当該圧縮機を支持する複数本の脚部が設けられ、
    前記第1覆い部材は、前記脚部よりも上部には繊維が形成され、前記脚部の高さ位置以下の部位には前記繊維が形成されていないことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記圧縮機が設置されるベースと、
    前記ベースと接続部を介して接合される筐体パネルとを備え、
    前記第1覆い部材は、前記繊維が形成されている部分と形成されていない部分との境界位置が前記接続部の位置よりも高いことを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記第1覆い部材は、裾部分に向けて末広がりになっており、前記裾部分で前記脚部を覆うことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかの一項に記載のヒートポンプ式給湯機。
  6. 前記裾部分の前記脚部を覆う部分には繊維が形成されていないことを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ式給湯機。
  7. 前記水−冷媒熱交換器の上部を覆う第2覆い部材を備え、
    前記第2覆い部材の下端部は前記第1覆い部材の上端部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかの一項に記載のヒートポンプ式給湯機。
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