JP2021188808A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、万が一の水漏れが発生しても圧縮機の劣化を抑制することができるヒートポンプ式給湯機を提供することを課題とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の一実施例であるヒートポンプ式給湯機100の概略の系統図である。図1に示すように、ヒートポンプ式給湯機100は、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とを備えている。ちなみに、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とは、ヒートポンプ式給湯機が現場に配置される際に、接続配管503a,503bによって連結される構造となっている。
圧縮機1は、環状の回路から戻ってきた冷媒を圧縮すると共に、圧縮した高温高圧のガス冷媒(以下、ホットガスということがある)を再び環状の回路(冷媒回路)に送り出している。更に具体的には、蒸発器4から戻ってきた冷媒を圧縮して水−冷媒熱交換器2に向かって送り出している。
水−冷媒熱交換器2は、放熱器として機能するものであり、圧縮機1から吐出されたホットガス(降圧側冷媒)を流通させる冷媒伝熱管505aと、水を流通させる水伝熱管505bとを備えている。これらの冷媒伝熱管505a及び水伝熱管505bは、冷媒と水とが相互に熱交換するよう密着して設けられている。なお、水−冷媒熱交換器2は、冷媒と水とが相互に熱交換できる構造であれば、密着していない構造(例えば、水伝熱管505bの中に冷媒伝熱管505aを通す構造)でもよい。
蒸発器4は、プロペラファン6の回転によって外気を取り入れた空気(送風)と、蒸発器4内を流通する低温低圧の冷媒との熱交換を行って冷媒を蒸発させ、外気から熱を汲み上げるものである。そして、蒸発した冷媒は、この蒸発器4から内部熱交換器506を介して圧縮機1に戻されることとなる。
符号521aは、水送出配管であり、送出配管521aは、前記冷媒で加熱される水を水−冷媒熱交換器2に送り出すものである。送出配管521aの一端(下流側)は、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に接続されている。この送出配管521aの他端(上流側)は、前記した接続配管503a及び後記の配管513bを介して後記する貯湯タンク511の底部側と接続されることとなる。
符号521bは、水戻し配管であり、水戻し配管521bの一端(上流側)は、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの出口に接続されている。この戻し配管521bは、冷媒で加熱された水(湯)を水−冷媒熱交換器2から貯湯タンク511に戻すものである。戻し配管521bの水−冷媒熱交換器2寄りには、水−冷媒熱交換器2(水伝熱管505)の出口水温度を検出する熱交換器出口水温度センサ517が設けられている。この戻し配管521bの他端(下流側)は、前記した接続配管503b及び後記の配管514bを介して貯湯タンク511の塔頂部側と接続されることとなる。
タンクユニット502は、水(湯)を貯蔵する貯湯タンク511を備えている。
沸上運転時、この貯湯タンク511の頂部には、前記したように、水−冷媒熱交換器2における水伝熱管505bの出口から送り出される水(湯)が、配管521b,503b,514bを介して流れ込むようになっている。そして、この貯湯タンク511の底部からは、前記したように、配管513b,503a、循環ポンプ512、配管521aを介して、水−冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に水が流れ込むようになっている。
また、貯湯タンク511の底部には給水配管513aを介して水道等の給水源(図示省略)が接続され、貯湯タンク511の頂部には、貯湯タンク511内の湯を導出して所定の給湯栓(図示省略)に給湯する給湯配管514aが接続されている。この例では、水道等の給水源の圧力によって、貯湯タンク511の上部に貯まっている湯が給湯配管514aを介して貯湯タンク511から抜き出される(給湯される)。なお、図示しないが、給水配管513aから分岐すると共に、所定の湯水混合弁を介して給湯配管514aに合流するように分岐配管を設ける構成とすることもできる。このような分岐配管によれば、湯水混合弁の開口度合いに応じて、給水配管513aから給湯配管514aに流れ込む水の量を調節することで、前記した給湯栓から出る湯の温度を調節することができる。ちなみに、貯湯タンク511は、沸上運転時も給湯時も常に満水状態であり、温度による比重差によって、貯湯タンク511の上部には比重の小さな湯が、下部には比重の大きな水が貯まることとなる。
また、ヒートポンプユニット制御部519は、圧縮機1の回転速度を熱交換器出口水温度センサ517で検出される水−冷媒熱交換器2の出口水温度に基づいて制御する。具体的には、ヒートポンプユニット制御部519は、熱交換器出口水温度センサ517で検出される温度が、予め設定された出口水温度の目標値(目標温水温度)となるように、圧縮機1の回転速度を制御する。つまり、目標値に対して熱交換器出口水温度センサ517の検出温度(計測値)が低い場合には圧縮機1の回転速度を速め、これとは逆に検出温度(計測値)が高い場合には圧縮機1の回転速度を遅くする。
しかし、このような覆い部材を用いた場合、万が一にもヒートポンプ式給湯機内で水漏れが発生した場合には、覆い部材の両端同士を留めた合わせ目位置から水が浸入して圧縮機に水がかかり、圧縮機の劣化を早める恐れがある。
図2は、ヒートポンプ式給湯機100の主要部材の分解斜視図である。図2中の部材で図1を参照して説明しなかった部材については以下で適宜説明する。なお、図2以下の図面では、ヒートポンプ式給湯機100から視た前後左右上下の方向を適宜図示している。
覆い部材23は、例えば、略扇形の形状をしたシート材である。覆い部材23の一構成例を説明すると、覆い部材23は、例えばゴム製のシート25の一方の面に難燃性繊維であるノボロイド繊維(繊維)24を形成した(貼り合わせた)ものである。覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23bには、一方には面ファスナーのオス29a,29bが設けられ、他方には面ファスナーのメス30a,30bが設けられている。圧縮機1の胴周りに巻き回した覆い部材23は、これらの面ファスナーによってその両端同士を留めることで、圧縮機1の周囲に支持される。覆い部材23は、例えばノボロイド繊維24側を圧縮機1側、シート25側を外側として圧縮機1の周りを覆う。覆い部材23に形成された切れ込み241とこれに接続している孔27は、圧縮機1に接続している配管を孔27から外部に出すために形成されている。覆い部材23を圧縮機1に装着した場合、端縁23c側が下側になる。
なお、合わせ目23aにおける隙間の態様としては、例えば、図3のように寸足らずで、端部部分23b同士がオーバラップしていないことにより生じるものや、また、一方の端部部分23bと他方の端部分23bとがオーバラップして重なっているが、そのオーバラップした重なり部分の間に生じるものなどがある。
まず、水−冷媒熱交換器2、循環ポンプ512、送出配管521a、戻し配管521b等の水回路から万が一にも水が漏れたときは、圧縮機1が水で濡れて劣化が早まる恐れがある。圧縮機1には覆い部材23が巻いてあるが、覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23b(図6)の合わせ目23a(図3)は面ファスナー29a,29b,30a,30b(図6)で留めているだけであり、当該合わせ目23a部分には、ある程度隙間ができることがある。そのため、前記の水回路から万が一にも水漏れすると、水が合わせ目23aから侵入して圧縮機1に接触する恐れがある。しかし、図3に示すように、本実施例では、覆い部材23の左右方向の端部部分23b,23b(図6)の合わせ目23a(図3)の位置は、少なくとも水−冷媒熱交換器2を含む水回路側とは異なる方向を向いている。そのため、水が合わせ目23aから侵入しにくく、圧縮機1が水で濡れて劣化することを抑制することができる。
また、図4(a)に示すように、万が一にも水−冷媒熱交換器2等の水回路から水漏れした場合には、接続部121内に水がたまる恐れがある(水は接続部121から流出するためベース21の壁の高さ以上の水位には上がらない)。しかし、ノボロイド繊維24が形成されている部分と形成されていない部分との境界位置である破線40の位置が、接続部121の位置(破線122がその上端縁位置)よりも高い。そのため、接続部121内に水が溜まることがあっても、ノボロイド繊維24が吸水して圧縮機1に水を付着させて圧縮機1を劣化させることを抑制することができる。
また、水−冷媒熱交換器2の上部は覆い部材131によって覆われ、覆い部材131の下端部131aは覆い部材23の上端部23eよりも低い位置にある。そのため、万が一にも水−冷媒熱交換器2から水漏れしても覆い部材131及び覆い部材23が水から圧縮機1を守って、圧縮機1が濡れて劣化することを抑制することができる。
2 水−冷媒熱交換器(水回路)
4 蒸発器
21 ベース
22a,22b,22c 脚部
23 覆い部材(第1覆い部材)
23a 合わせ目
23e 上端部
24 ノボロイド繊維
41 切欠き部
100 ヒートポンプ式給湯機
112 フロントパネル(筐体パネル)
121 接続部
131 覆い部材(第2覆い部材)
131a 下端部
507 減圧弁
511 貯湯タンク
512 循環ポンプ(水回路)
521a 送出配管(水回路)
521b 戻し配管(水回路)
Claims (7)
- 圧縮機と、
前記圧縮機から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水−冷媒熱交換器と、
前記水−冷媒熱交換器から排出された前記冷媒を減圧する減圧弁と、
前記減圧弁で減圧後の冷媒が流入する蒸発器と、
前記水−冷媒熱交換器から送り出される前記水を貯留する貯湯タンクと、
前記圧縮機の胴周りに巻き回して両端同士を留めることで当該圧縮機の周りを覆う第1覆い部材とを備え、
前記第1覆い部材の前記両端同士を留めた合わせ目位置は少なくとも前記水−冷媒熱交換器を含む水回路側とは異なる方向を向いていることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 前記圧縮機には、当該圧縮機の外側に張り出して当該圧縮機を支持する複数本の脚部が設けられ、
前記第1覆い部材は、前記合わせ目位置の近傍の下端部に複数本の前記脚部のうちの一つが係合する切欠き部を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。 - 前記圧縮機には、当該圧縮機の外側に張り出して当該圧縮機を支持する複数本の脚部が設けられ、
前記第1覆い部材は、前記脚部よりも上部には繊維が形成され、前記脚部の高さ位置以下の部位には前記繊維が形成されていないことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。 - 前記圧縮機が設置されるベースと、
前記ベースと接続部を介して接合される筐体パネルとを備え、
前記第1覆い部材は、前記繊維が形成されている部分と形成されていない部分との境界位置が前記接続部の位置よりも高いことを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯機。 - 前記第1覆い部材は、裾部分に向けて末広がりになっており、前記裾部分で前記脚部を覆うことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかの一項に記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記裾部分の前記脚部を覆う部分には繊維が形成されていないことを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ式給湯機。
- 前記水−冷媒熱交換器の上部を覆う第2覆い部材を備え、
前記第2覆い部材の下端部は前記第1覆い部材の上端部よりも低い位置にあることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかの一項に記載のヒートポンプ式給湯機。
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EP4290145A1 (en) * | 2022-06-08 | 2023-12-13 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Outdoor unit and heat pump cycle device |
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- 2020-05-28 JP JP2020093130A patent/JP7223723B2/ja active Active
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