JP6310077B2 - 熱源システム - Google Patents
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Description
また、このような熱源装置においては、熱源装置1台の能力を超える量の熱媒体を加熱又は冷却する必要が有る場合、複数の熱源装置を複数台設置し、各々の熱媒体熱交換器を熱媒体配管に接続し、各々の熱源装置で加熱又は冷却された熱媒体を熱媒体配管に集約することがある。
本発明の熱源装置RSは、冷温水供給システムの熱源として機能している。
以下、熱源装置RSにより冷水を生成する構成を主に説明する。
図2は、実施の形態1に係る熱源装置の単体の側面断面図である。
図3は、実施の形態1に係る別の例における熱源装置の単体の正面断面図である。
実施の形態1に係る熱源装置RSは、図1に示すような熱回路を内蔵している。熱回路は、冷凍サイクル装置を有し、圧縮機1、凝縮器2、空冷凝縮器用送風機3、膨張弁4、蒸発器5を冷媒が順に循環するように冷媒配管で接続して構成されている。冷凍サイクル装置の蒸発器5には、冷水配管6における冷水入口配管6aと冷水出口配管6bとが接続されている。
図4は、実施の形態1に係る熱源装置の凝縮器の斜視図である。
凝縮器2は、図4に示すように、例えば複数の冷媒流路2bが開口する扁平管2aと、扁平管2aの間に接合された平板状の放熱フィン2cとにより構成されたフィンチューブ熱交換器である。扁平管2aと放熱フィン2cとは、例えば銅やアルミにより形成され、熱的に接続されている。
扁平管2aは、円管よりも段ピッチを小さく設置することができるため、フィンチューブ熱交換器内で高密度に実装することが可能である。
1/Ao・K=1/Ao・αao+1/Ac・αc+1/Ai・αi(式1)
さらに、管内熱交換性能(Ai・αi)は、冷媒側の伝熱面積をAi、冷媒側の熱伝達率をαiとすると、扁平管2aの設置密度が高くなり、また、冷媒流路2bが複数設けられるため伝熱面積Aiが大きくなり向上する。
このため、設置スペースに制約のある屋上や機械室内でも熱源装置RSの設置が容易になる。
冷温水供給システムに起動信号が入ると、はじめに熱源装置RSが接続された冷水配管6に設置されている冷水ポンプ7が駆動する。
次に、熱源装置RSに搭載された圧縮機1と空冷凝縮器用送風機3とが駆動をはじめる。
圧縮機1は、低圧のガス冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒にする。圧縮機1からのガスは、油分離器(図示省略)を介して凝縮器2へ送られる。圧縮機1は、その形式を特に問わないが、例えばスクロール圧縮機やロータリー圧縮機、スクリュー圧縮機等が用いられる。圧縮機1は、例えば複数台の圧縮機による台数制御と、単独の圧縮機の回転数制御との組合せにより、容量制御を可能に構成されている。
図5は、実施の形態1に係る熱源装置を複数接続した際の熱回路を示した構成図である。
図6は、実施の形態1に係る熱源装置を複数接続した際の側面断面図である。
図7は、実施の形態1に係る別の例における熱源装置を複数接続した際の正面断面図である。
各熱源装置RSの間は、冷水配管6が接続されて熱回路として機能する。すなわち、冷水入口配管6aに対して並列に蒸発器5が接続され、冷水入口配管6aから流入した冷水が分岐して各蒸発器5で冷却される。冷却された冷水は、冷水出口配管6bに流入し、熱源装置RS毎に合流して最も下流側の熱源装置RSから排出される。
上記のように、冷水配管6は、熱源装置RSの機械室10を側面視で水平方向に貫通するように配置され、冷水入口配管6a、冷水出口配管6bの一端部は共に機械室10の対向する側面部10aの一面側において機械室10外に突出した位置に設けられ、また、冷水入口配管6a、冷水出口配管6bの他端部は共に対向する側面部10aの他面側において機械室10内に格納された位置に設けられている。
さらに、フレキシブル継ぎ手を接続部6cに介在させることで、隣接する熱源装置RSの冷水配管6同士を接続する際に多少管軸がずれていてもフレキシブル継ぎ手の可とう性の範囲内で位置の調整をすることができる。
この場合も接続部6cは、機械室10内に配置されるため、上記と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態2に係る熱源装置RSは、実施の形態1に係る熱源装置RSと基本構成は同じであるが、機械室10に対する冷水配管6の端部の位置が異なる。
よって、実施の形態2に係る熱源装置RSの冷水配管6の端部の位置について説明する。
図8は、実施の形態2に係る熱源装置を複数接続した際の側面断面図である。
図9は、実施の形態2に係る別の例における熱源装置を複数接続した際の正面断面図である。
図8において、冷水入口配管6aの一端側は、図面上の機械室10の左側面から突出しており、冷水入口配管6aの他端側は、機械室10内に位置している。
また、冷水出口配管6bの一端側は、図面上の機械室10内に位置しており、冷水出口配管6bの他端側は、機械室10の右側面から突出している。
すなわち、冷水入口配管6aと冷水出口配管6bとで、機械室10の側面から突出する方向を異ならせている。
この場合も接続部6cは、機械室10内に配置されるため、上記と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態3に係る熱源装置RSは、実施の形態1に係る熱源装置RSと基本構成は同じであるが、機械室10に対する冷水配管6の端部の位置が異なる。
よって、実施の形態3に係る熱源装置RSの冷水配管6の端部の位置について説明する。
図10は、実施の形態3に係る熱源装置を複数接続した際の側面断面図である。
図11は、実施の形態3に係る別の例における熱源装置を複数接続した際の正面断面図である。
図10において、冷水入口配管6aの両端は、図面上の機械室10内に位置している。
また、冷水出口配管6bの両端も同様には、図面上の機械室10内に位置している。
すなわち、冷水入口配管6aと冷水出口配管6bとの4つの端部を全て機械室10内に配置するものである。
またこの短管6dに代えて可とう性を有するフレキシブル継ぎ手を採用することが可能である。フレキシブル継ぎ手は、ゴム製の蛇腹形状のものや、ステンレス製の編み込み形状の周知のものを採用することできる。
このように、機械室10内に冷水配管6の接続部6cが予め納まるようにスペースを設けることにより、実施の形態1と同様に熱源装置RSの外部に口径の大きい接続部6cが露出することがなく熱源装置RSまわりの配管の納まりが良くなる。
また、フレキシブル継ぎ手を接続部6cに介在させることで、隣接する熱源装置RSの冷水配管6同士を接続する際に多少管軸がずれていてもフレキシブル継ぎ手の可とう性の範囲内で位置の調整をすることができる。
この場合も接続部6cは、機械室10内に配置されるため、上記と同様の効果を得ることが可能である。
同様に、蒸発器5は、熱媒体熱交換器に相当し、冷水配管6は、熱媒体配管に相当し、側面部10aは、側壁部に相当する。
Claims (5)
- 圧縮機と、熱源熱交換器と、膨張弁と、熱媒体熱交換器とを接続した冷凍サイクルを備え、
少なくとも前記熱源熱交換器を収納する熱交換室と、
少なくとも前記圧縮機と前記熱媒体熱交換器とを収納する機械室と、
を有する熱源装置を複数備え、
前記熱源装置の前記熱媒体熱交換器には、熱媒体配管が接続され、
前記熱媒体配管の一端部は、前記機械室内に位置し、
前記熱媒体配管の他端部は、前記機械室内に位置し、
前記熱媒体配管の一端部と、該一端部に隣接する前記熱媒体配管の他端部とは、短管を介して接続され、
前記熱媒体配管の一端部と前記短管との接続部を構成する継ぎ手、及び、前記一端部に隣接する前記熱媒体配管の他端部と前記短管との接続部を構成する継ぎ手は、前記機械室内に格納される位置に配置された熱源システム。 - 前記熱媒体配管は、第1熱媒体配管と第2熱媒体配管とで構成され、
前記機械室は、対向する第1側壁面と第2側壁面とを有し、
前記第1熱媒体配管の前記一端部は、前記機械室の前記第1側壁面内に位置し、
前記第1熱媒体配管の前記他端部は、前記機械室の前記第2側壁面内に位置し、
前記第2熱媒体配管の前記一端部は、前記機械室の前記第1側壁面内に位置し、
前記第2熱媒体配管の前記他端部は、前記機械室の前記第2側壁面内に位置する
請求項1に記載の熱源システム。 - 前記第1熱媒体配管は、前記熱媒体熱交換器に熱媒体を供給する熱媒体入口配管であり、
前記第2熱媒体配管は、前記熱媒体熱交換器から熱交換後の熱媒体を排出する熱媒体出口配管である請求項2に記載の熱源システム。 - 前記熱源熱交換器は、伝熱管を扁平管としたフィンチューブ式熱交換器である請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱源システム。
- 前記短管は、可とう性を有するフレキシブル継ぎ手である請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱源システム。
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