JP2014102050A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒回路を流れる冷媒によって複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置において、複数のパワーデバイスのうち停止中の機器に対応するパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制する。
【解決手段】冷凍装置1は、第1機器11aを制御するための第1パワーデバイス31と、第2機器12aを制御するための第2パワーデバイス32と、冷媒回路2を流れる冷媒によって第1パワーデバイス31及び第2パワーデバイス32を冷却するデバイス冷却器40と、第1機器11a及び第2機器12aのうち停止中の機器に対応するパワーデバイスを発熱させるために、前記停止中の機器が停止状態のままで前記停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電するデバイス発熱制御を行う制御部50とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷媒回路を流れる冷媒によって複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置に関する。
空気調和装置などの冷凍装置において、例えば圧縮機のモータなどの機器の運転を制御するパワーデバイスは、発熱が生じやすい電子部品である。そこで、冷媒回路を流れる冷媒によって前記パワーデバイスを冷却する冷媒冷却技術が提案されている。
ところで、例えばビルなどの大型の建物に適用される大型の冷凍装置では、1つの熱源ユニット(室外ユニット)内に複数の圧縮機が設けられる場合がある。この場合、複数の圧縮機のモータに対応する複数のパワーデバイスが冷媒冷却による冷却対象となる。例えば特許文献1には、複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置が提案されている。
特開2011−117677号公報
しかしながら、デバイス冷却器による冷却対象が複数のパワーデバイスを含む場合、次のような問題がある。すなわち、運転中の圧縮機のモータに対応するパワーデバイスは通電されているので発熱する一方で、停止中の圧縮機のモータに対応するパワーデバイスは通電されていないので発熱しない。このような場合であっても、すべてのパワーデバイスがデバイス冷却器によって冷却されるので、通電されていないパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じる可能性がある。
本発明の目的は、冷媒回路を流れる冷媒によって複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置において、複数のパワーデバイスのうち停止中の機器に対応するパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制する技術を提供することである。
本発明の冷凍装置は、冷媒回路(2)を有する。前記冷凍装置は、第1機器(11a)と、第2機器(12a)と、前記第1機器(11a)を制御するための第1パワーデバイス(31)と、前記第2機器(12a)を制御するための第2パワーデバイス(32)と、前記冷媒回路(2)を流れる冷媒によって前記第1パワーデバイス(31)及び前記第2パワーデバイス(32)を冷却するデバイス冷却器(40)と、前記第1機器(11a)及び前記第2機器(12a)のうち停止中の機器に対応するパワーデバイスを発熱させるために、前記停止中の機器の停止状態が維持されたままで前記停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電するデバイス発熱制御を行う制御部(50)と、を備える。
この構成では、前記のようなデバイス発熱制御が行われるので、機器が停止中であってもその機器に対応するパワーデバイスを発熱させることができる。これにより、停止中の機器に対応するパワーデバイスがデバイス冷却器によって冷却された場合であっても、このパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制できる。
前記デバイス発熱制御において、前記制御部(50)は、予め定められた結露判定条件を満たすと判断した場合に、前記停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電するのが好ましい。
この構成では、予め定められた結露判定条件に基づいてパワーデバイスへの通電の要否が判定される。したがって、パワーデバイスにおいて結露が生じやすいときに適切にデバイス発熱制御が行われる一方で、その条件を満たしていないときにはデバイス発熱制御が行われない。これにより、パワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制でき、しかも、余分なデバイス発熱制御の実行が抑制されるので電力消費を抑えることができる。
前記冷媒回路(2)の具体例としては、次のような形態が挙げられる。例えば、前記冷媒回路(2)において、熱源側熱交換器(13)、第1膨張機構(15,150)及び利用側熱交換器(14)がこの順に接続されており、前記デバイス冷却器(40)には、前記熱源側熱交換器(13)と前記第1膨張機構(15,150)との間を流れる冷媒が流通する。
前記冷媒回路(2)は、次のような形態であってもよい。すなわち、前記冷媒回路(2)において、前記熱源側熱交換器(13)と前記第1膨張機構(15)との間に第2膨張機構(16)がさらに設けられており、前記デバイス冷却器(40)には、前記第1膨張機構(15)と前記第2膨張機構(16)との間を流れる冷媒が流通する。
前記デバイス冷却器(40)の具体例として、前記デバイス冷却器(40)が、前記第1パワーデバイス(31)を冷却する第1冷媒ジャケット(41)と、前記第1冷媒ジャケット(41)から離れた位置に設けられ、前記第2パワーデバイス(32)を冷却する第2冷媒ジャケット(42)と、を含む形態が挙げられる。この形態の場合、前記デバイス発熱制御を行うメリットが顕著に現れる。具体的には次の通りである。
第1パワーデバイス(31)と第2パワーデバイス(32)が1つの冷媒ジャケットによって冷却される場合には、運転中の機器に対応するパワーデバイスにおいて生じる熱の一部が前記冷媒ジャケットを通じて、停止中の機器に対応するパワーデバイスに伝わることが期待される。これに対し、第1パワーデバイス(31)を冷却する第1冷媒ジャケット(41)から離れた位置に、第2パワーデバイス(32)を冷却する第2冷媒ジャケット(42)が設けられている場合には、上記のような伝熱は期待できない。すなわち、後者の場合、停止中の機器に対応するパワーデバイス及びその周辺部材において、前者の場合に比べて結露がより生じやすい構造であると言える。よって、本構成では、デバイス発熱制御を行うメリットが顕著に現れる。
本発明によれば、冷媒回路を流れる冷媒によって複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置において、複数のパワーデバイスのうち停止中の機器に対応するパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路を示す図である。 (A),(B)は、前記冷凍装置のパワーデバイス及びこれを冷却するデバイス冷却器を示す概略図である。 前記冷凍装置の制御ブロック図である。 負荷に電力を供給するための制御回路図である。 デバイス発熱制御の制御例1を示すフローチャートである。 デバイス発熱制御の制御例2を示すフローチャートである。 前記冷凍装置の冷媒回路の変形例を示す図である。 (A)〜(F)は、前記冷凍装置のデバイス冷却器の変形例1〜6を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係る冷凍装置について図面を参照して説明する。本実施形態の冷凍装置1は、通電時に比較的大きな発熱を伴う複数のパワーデバイスと、これらのパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器40とを備える。複数のパワーデバイスは、例えば圧縮機のモータ、ファンのモータなどの機器を制御する。
図1に示すように、本実施形態の冷凍装置1では、複数のパワーデバイスは、第1パワーデバイス31と、第2パワーデバイス32とを含む。第1パワーデバイス31は、第1機器としての第1圧縮機11のモータ11aをインバータ制御し、第2パワーデバイス32は、第2機器としての第2圧縮機12のモータ12aをインバータ制御する。
本実施形態では、第1圧縮機11及び第2圧縮機12は、ともに可変容量圧縮機である。冷凍装置1は、2つの可変容量圧縮機11,12とは別の可変容量圧縮機及び/又は固定容量圧縮機をさらに備えていてもよい。可変容量圧縮機では、モータ11a,12aがインバータ制御されて容量が段階的又は連続的に変化する。固定容量圧縮機では、モータが一定の回転数で動作する。
なお、本実施形態では、デバイス冷却器40の冷却対象が圧縮機モータ制御用のパワーデバイスである場合を例示しているが、これに限られない。デバイス冷却器40の冷却対象は、例えばファンモータ制御用のパワーデバイスなどであってもよい。
以下、本実施形態の冷凍装置1が、室内の空調を行う空気調和装置1である場合を例に挙げて説明する。空気調和装置1の冷媒回路2では、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが利用されている。ただし、冷凍装置1は、空気調和装置1に限られず、例えばヒートポンプ給湯機などのように冷凍サイクルを利用する他の冷凍装置にも適用することができる。
<空気調和装置の全体構成>
空気調和装置1は、少なくとも1つの熱源ユニット3(室外ユニット3)と、少なくとも1つの利用ユニット4(室内ユニット4)とを備える。図1に示す本実施形態では、空気調和装置1は、複数の利用ユニット4a,4bを備える、いわゆるマルチ型の空気調和装置である。マルチ型の空気調和装置1は、建物内における複数の室内空間を空調するために使用される。空気調和装置1が設置される建物の規模に応じて、熱源ユニット3の個数、利用ユニット4の個数が適宜設定される。空気調和装置1の運転は、コントローラ50により制御される。
熱源ユニット3と利用ユニット4a,4bは、液側連絡配管61及びガス側連絡配管62によって接続されている。液側連絡配管61及びガス側連絡配管62の配管長は、空気調和装置1が設置されるビルなどの設置場所の規模、熱源ユニット3及び利用ユニット4の組み合わせなどの条件に応じて適宜設定される。
<利用ユニット>
各利用ユニット4は、ビル等の屋内に設置される。利用ユニット4としては、天井に埋め込まれるタイプ、天井に吊り下げられるタイプ、室内の壁面に掛けられるタイプなどが例示できる。図1に示すように、各利用ユニット4は、冷媒回路2の一部を構成する利用側冷媒回路2aを有する。この利用側冷媒回路2aは、利用側熱交換器14と、利用側膨張機構15と、これらを接続する冷媒配管とを含む。各利用ユニット4は、利用側ファン18をさらに備える。
各利用側膨張機構15は、利用側冷媒回路2aの液管に設けられており、利用側冷媒回路2a内を流れる冷媒の流量の調節等を行う。利用側膨張機構15としては、例えば弁開度を調整可能な電動膨張弁を用いることができるが、これに限られない。
各利用側熱交換器14は、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する。各利用側熱交換器14は、例えば伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィンアンドチューブ型熱交換器を例示することができるが、これに限られない。
利用側ファン18は、利用側熱交換器14に室内空気を供給するとともに熱交換後の空気を室内に供給する。利用側ファン18は、羽根車を回転させるファンモータ18aを有する。ファンモータ18aとしては、例えば三相モータなどの多相モータを用いることができるが、これに限られない。
<熱源ユニット>
図1に示すように、熱源ユニット3は、冷媒回路2の一部を構成する熱源側冷媒回路2bを有する。熱源側冷媒回路2bと、利用側冷媒回路2aと、これらを接続する液側連絡配管61及びガス側連絡配管62とは冷媒回路2を構成している。
熱源側冷媒回路2bは、複数の圧縮機11,12と、四路切換弁20と、熱源側熱交換器13と、熱源側膨張機構16と、アキュムレータ19と、これらを接続する冷媒配管とを含む。また、熱源側冷媒回路2bは、過冷却熱交換器21と、過冷却膨張機構22と、分岐路67とをさらに備える。ただし、過冷却熱交換器21、過冷却膨張機構22及び分岐路67は、省略することもできる。熱源ユニット3は、デバイス冷却器40と、熱源側ファン17と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28とをさらに備える。
複数の圧縮機11,12は、冷媒回路2の熱源側冷媒回路2bにおいて互いに並列に接続されている。具体的に、複数の圧縮機11,12は、吸入側ガス管63及び吐出側ガス管64に対して並列に接続されている。吸入側ガス管63は、その下流側端部において2つに分岐した吸入側分岐管63a,63bを有する。圧縮機11,12の吸入側には、吸入側分岐管63a,63bがそれぞれ接続されている。吐出側ガス管64は、その上流側端部において2つに分岐した吐出側分岐管64a,64bを有する。圧縮機11,12の吐出側には、吐出側分岐管64a,64bがそれぞれ接続されている。
圧縮機11はモータ11aを有し、圧縮機12はモータ12aを有する。モータ11a,12aとしては、例えば三相モータなどの多相モータを用いることができるが、これに限られない。
吐出側分岐管64a,64bのそれぞれには、油分離器24、逆止弁25などが設けられている。逆止弁25は、冷媒が四路切換弁20に向かう方向に流れるのを許容する一方で、冷媒がその反対方向に流れるのを阻止する。油分離器24,24は、圧縮機11,12から吐出された潤滑油と冷媒とを含む混合流体中から潤滑油を分離する。潤滑油が分離された冷媒は四方切換弁20へ送られ、潤滑油は圧縮機11又は12に戻される。
熱源側熱交換器13は、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する。熱源側熱交換器13のガス側は圧縮機11,12に接続され、液側は熱源側膨張機構16に接続されている。熱源側熱交換器13としては、例えば伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィンアンドチューブ型熱交換器を例示することができるが、これに限られない。
熱源側ファン17は、熱源としての室外空気を熱源側熱交換器13に供給する。熱源側ファン17は、羽根車を回転させるファンモータ17aを有する。ファンモータ17aとしては、例えば三相モータなどの多相モータを用いることができるが、これに限られない。
熱源側膨張機構16は、冷媒回路2を流れる冷媒の流量、特に熱源側熱交換器13を流れる冷媒の流量の調節等を行うために液管65に設けられている。熱源側膨張機構16としては、例えば弁開度を調整可能な電動膨張弁を用いることができるが、これに限られない。
アキュムレータ19は、液体状態の冷媒と気体状態の冷媒とを分離するために、四路切換弁20と圧縮機11,12の間の吸入側ガス管63に設けられている。四路切換弁20は、接続状態を切り換えることによって冷房運転(図1における実線の接続状態)と暖房運転(図1における破線の接続状態)とを切り換えることができる。
液側閉鎖弁27は、液側連絡配管61と熱源ユニット3の液管65とを接続する弁である。ガス側閉鎖弁28は、ガス側連絡配管62と熱源ユニット3のガス管66とを接続する弁である。
過冷却熱交換器21は、液管65を流れる冷媒を過冷却するためのものである。過冷却熱交換器21では、液管65を流れる冷媒と、液管65から分岐する分岐路(バイパス路)67に設けられた過冷却膨張機構22において減圧された冷媒とが熱交換する。過冷却膨張機構22は、過冷却熱交換器21に分流される冷媒の流量を調節する。
(デバイス冷却器)
デバイス冷却器40は、冷媒回路2を流れる冷媒によって第1パワーデバイス31及び第2パワーデバイス32を冷却する。
図2に示すように、デバイス冷却器40は、第1パワーデバイス31を冷却する第1冷媒ジャケット41と、第2パワーデバイス32を冷却する第2冷媒ジャケット42とを含む。冷媒ジャケット41,42は、冷媒配管の冷却部65a(本実施形態では液管65の一部65a)に取り付けられる。
本実施形態では、冷媒ジャケット41,42は、熱伝導性に優れた材料によって形成されている。このような材料としては、例えばアルミニウム又はその合金、銅又はその合金などの金属が挙げられるが、これに限られない。第2冷媒ジャケット42は、第1冷媒ジャケット41とは別体の部材であり、第1冷媒ジャケット41から離れた位置に設けられている。
第1冷媒ジャケット41は、冷媒配管の冷却部65aと、第1パワーデバイス31との間に介在している。これにより、第1パワーデバイス31は、冷媒配管の冷却部65aを流れる冷媒によって冷却される。第2冷媒ジャケット42は、冷媒配管の冷却部65aと、第2パワーデバイス32との間に介在している。これにより、第2パワーデバイス32は、冷媒配管の冷却部65aを流れる冷媒によって冷却される。
第1冷媒ジャケット41と冷媒配管の冷却部65aは直に接していてもよく、これらの間に例えば図略の伝熱板などの伝熱部材が介在していてもよい。また、第1冷媒ジャケット41と第1パワーデバイス31は直に接していてもよく、これらの間に例えば伝熱部材が介在していてもよい。同様に、第2冷媒ジャケット42と冷媒配管の冷却部は直に接していてもよく、これらの間に例えば伝熱部材が介在していてもよい。また、第2冷媒ジャケット42と第2パワーデバイス32は直に接していてもよく、これらの間に例えば伝熱部材が介在していてもよい。
図2に示すように、第1パワーデバイス31は、デバイス本体31aと、デバイス本体31aから延びるリード部31bとを有する。第2パワーデバイス32は、デバイス本体32aと、デバイス本体32aから延びるリード部32bとを有する。これらのリード部31b,32bはプリント配線板33にはんだ付けなどの方法によって接合されている。
第1冷媒ジャケット41及び第2冷媒ジャケット42のそれぞれは、冷媒配管の冷却部65aが配置される管配置部44を有する。本実施形態では、管配置部44は、図2に示すように冷媒ジャケットの一面側に設けられた2列の溝部を含む。冷却部65aは、冷媒回路2の冷媒配管の一部がU字形状に折り曲げられることにより形成されており、2列の溝部を含む管配置部44には冷却部65aの2列の直管部が配置される。
各溝部は、冷却部65aの外周面の湾曲形状に対応する湾曲形状の凹面を有する。これにより、冷却部65aの外周面と溝部の凹面との接触面積が大きくなる。冷却部65aと管配置部44との間には、グリースなどが介在していてもよい。
なお、管配置部44の構造は、溝部に限られず、例えば後述する変形例5及び変形例6のように冷媒ジャケットを貫通する貫通部などのような他の構造を有していてもよい。また、冷却部65aはU字形状に限られない。例えば後述する変形例4のように冷却部65aは1列の直管部により構成されていてもよく、この場合には、管配置部44は冷却部65aに対応して1列の溝部、1列の貫通部などの構造を有する。
(各種センサ)
空気調和装置1には、種々のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出側ガス管64には、圧縮機11,12による圧縮後の冷媒の圧力を検出する高圧センサ92が設けられており、吸入側ガス管63には、圧縮機11,12に吸入される冷媒の圧力を検出する低圧センサ93が設けられている。また、吐出側ガス管64の吐出側分岐管64a,64bのそれぞれには、高圧圧力スイッチ91が設けられている。高圧圧力スイッチ91は、例えば圧縮機の高圧異常を検出して圧縮機を停止させるなどの機能を有する。
また、熱源ユニット3には、温度センサ71〜78が設けられている。具体的に、吐出側温度センサ71,71は、吐出側ガス管64の吐出側分岐管64a,64bにそれぞれ設けられており、対応する圧縮機から吐出される冷媒の温度を検出する。温度センサ72は、熱源側熱交換器13を流れる冷媒の温度を検出する。外気温度センサ73は、熱源ユニット3に吸い込まれる外気の温度を検出する。温度センサ74は、熱源側熱交換器13と熱源側膨張機構16との間の液管65を流れる冷媒の温度を検出する。温度センサ75は、過冷却熱交換器21と液側閉鎖弁27との間の液管65を流れる冷媒の温度を検出する。温度センサ76は、過冷却熱交換器21よりも下流側の分岐路67を流れる冷媒の温度を検出する。吸入側温度センサ77は、吸入側ガス管63を流れる冷媒の温度を検出する。
冷却器温度センサ78は、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度を検出する。冷却器温度センサ78は、デバイス冷却器40に設けられていてもよく、また、デバイス冷却器40よりも上流側又は下流側の液管65に設けられていてもよい。また、熱源ユニット3には、湿度センサ79が設けられていてもよい。
各利用ユニット4には、温度センサ81〜83が設けられている。具体的に、室内温度センサ81は、室内の空気の温度を検出する。温度センサ82は、利用側熱交換器14の液側における冷媒の温度を検出する。温度センサ83は、利用側熱交換器14のガス側における冷媒の温度を検出する。
本実施形態では、上述した各種温度センサは、例えばサーミスタを用いることができるが、これに限られない。なお、上述した各種温度センサ及び湿度センサは、必須のものではなく、これらの一部を省略することもできる。
(コントローラ)
コントローラ50は、冷媒回路2を制御して冷房運転、暖房運転などを制御する。コントローラ50は、空気調和装置1に設けられた各種センサから受信する検出信号に基づいて空気調和装置1の運転を制御する。また、コントローラ50は、利用ユニット4の操作を行う図略のリモコンとの間で制御信号のやりとりをする。コントローラ50は、熱源ユニット3に設けられていてもよく、利用ユニット4に設けられていてもよい。また、コントローラ50は、機能別に熱源ユニット3と利用ユニット4に分かれて設けられていてもよい。
コントローラ50は、例えばマイクロコンピュータなどを備える。具体的には、図3に示すように、コントローラ50は、モータ制御部51、切換弁制御部52、膨張弁制御部53、結露判定部54などを機能として有する。また、コントローラ50は、運転条件、各種基準値、各種設定値、後述する制御例2の結露判定条件などを記憶する記憶部55を備える。
モータ制御部51は、圧縮機11のモータ11aの回転数、圧縮機12のモータ12aの回転数、熱源側ファン17のモータ17aの回転数、利用側ファン18のモータ18aの回転数などを制御する。切換弁制御部52は、四路切換弁を制御する。膨張弁制御部53は、熱源側膨張機構16の開度、過冷却膨張機構22の開度、利用側膨張機構15の開度などを制御する。結露判定部54は、後述する制御例2において結露判定条件を満たすか否かを判定する。
(電力供給用駆動回路)
図4は、負荷(圧縮機のモータ)に電力を供給するための制御回路図である。図4では、圧縮機11のモータ11aを制御する制御回路を示しているが、圧縮機12のモータ12a、ファン17のモータ17a、ファン18のモータ18aなどを制御する制御回路も同様の構成を有する。
図4に示すように、この制御回路では、商用電源などの電源Eから入力線34に三相(R相、S相及びT相)の交流電源(入力電流)が入力される。この入力電流は、コンバータ35において直流電流に変換される。この直流電流は、インバータ31において所望の三相(U相、V相及びW相)の駆動電流に変換されて圧縮機11のモータ11aに出力される。
制御回路において、コンバータ35とインバータ31との間には、リアクトル36及びコンデンサ37が設けられており、コンバータ35から出力される直流電流が平滑化され、この平滑化された電流がインバータ31に入力される。
シャント抵抗38は、シャント抵抗38に流れる電流(インバータ31に出力される出力電流)を検出するためのものである。シャント抵抗38は、コンデンサ37の接地側とインバータ31の接地側との間に直列に接続されている。シャント抵抗38において検出された電流検出信号は、オペアンプ39において増幅された後、モータ制御部51に入力される。モータ制御部51は、入力された電流検出信号に基づいてインバータ31の出力電流の調整を行う。
これにより、圧縮機11のモータ11aが制御される。圧縮機12のモータ12a、ファン17のモータ17a、ファン18のモータ18aなどの制御も圧縮機11のモータ11aの場合と同様である。
<空気調和装置の動作>
次に、空気調和装置1の冷房運転と暖房運転の動作についてそれぞれ説明する。
冷房運転時には、四路切換弁20が図1において実線で示される第1状態に設定される。すなわち、圧縮機11の吐出側が熱源側熱交換器13のガス側に接続され、圧縮機11の吸入側が利用側熱交換器14,14のガス側に接続される。
この状態において、利用側ファン18,18、圧縮機11,12及び熱源側ファン17を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機11,12に吸入され圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、四路切換弁20を経由して熱源側熱交換器13に送られて、熱源側ファン17によって供給される室外空気と熱交換する。これにより、高圧のガス冷媒は凝縮して高圧の液冷媒となる。
高圧の液冷媒は、熱源側膨張機構16を通過する際に、熱源側膨張機構16の開度に応じて減圧される。なお、冷房運転時には、熱源側膨張機構16は全開状態とされる場合もある。
熱源側膨張機構16を通過した液冷媒は、デバイス冷却器40を通過する過程において第1パワーデバイス及び第2パワーデバイスと熱交換する。
デバイス冷却器40を通過した冷媒の一部は、液管65を通って過冷却熱交換器21の1次側通路に流入し、デバイス冷却器40を通過した冷媒の残りは、液管65から分岐して分岐路67に流入し、過冷却膨張機構22において減圧される。過冷却膨張機構22において減圧された冷媒は、過冷却熱交換器21の2次側通路に流入して1次側通路を流れる液冷媒を過冷却する。
過冷却熱交換器21の2次側通路を通過した冷媒は、吸入側ガス管63に流入する。過冷却熱交換器21の1次側通路を通過して過冷却された液冷媒は、液側閉鎖弁27及び液側連絡配管61を経由して、利用ユニット4a,4bに送られる。このように液冷媒が過冷却状態とされることにより、利用側熱交換器14,14における冷却能力が向上する。
利用ユニット4a,4bに送られた低圧の液冷媒(又は気液二相状態の冷媒)は、さらに利用側膨張機構15,15を通過する際に減圧され、利用側熱交換器14,14に送られる。利用側熱交換器14,14に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内空気と熱交換を行うことによって、蒸発して低圧のガス冷媒となる。
低圧のガス冷媒は、ガス側連絡配管62を経由して熱源ユニット3に送られ、ガス側閉鎖弁28及び四路切換弁20を経由して、アキュムレータ19に流入する。アキュムレータ19に流入した低圧のガス冷媒は、圧縮機11,12に吸入される。なお、利用側膨張機構15,15の開度は、例えば冷媒の過熱度(吸入過熱度又は吐出過熱度)に基づいて調節される。
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時には、四路切換弁20が図1において破線で示される第2状態に設定される。すなわち、圧縮機11の吐出側が利用側熱交換器14,14のガス側に接続され、圧縮機11の吸入側が熱源側熱交換器13のガス側に接続される。
この状態において、利用側ファン18,18、圧縮機11及び熱源側ファン17が起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入され圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、四路切換弁20、ガス側閉鎖弁28及びガス側連絡配管62を経由して利用ユニット4a,4bに送られる。利用ユニット4a,4bに送られた高圧のガス冷媒は、利用側熱交換器14,14において、室内空気と熱交換する。これにより、高圧のガス冷媒は凝縮して高圧の液冷媒となる。
高圧の液冷媒は、利用側膨張機構15,15を通過する際に、利用側膨張機構15,15の開度に応じて減圧される。なお、利用側膨張機構15,15は全開状態とされる場合もある。
利用側膨張機構15,15を通過した冷媒は、液側連絡配管61を経由して熱源ユニット3に送られる。熱源ユニット3に送られた液冷媒は、液側閉鎖弁27を経由して過冷却熱交換器21の1次側通路に流入する。1次側通路に流入した液冷媒は、過冷却膨張機構22において減圧されて過冷却熱交換器21の2次側通路を流れる冷媒によって過冷却される。
なお、暖房運転では冷房運転とは異なり、過冷却熱交換器21の1次側通路を流れる冷媒を過冷却しない場合もある。この場合、過冷却膨張機構22は全閉状態とされる。
過冷却熱交換器21の1次側通路を通過した液冷媒は、デバイス冷却器40を通過する過程において第1パワーデバイス31及び第2パワーデバイス32と熱交換する。暖房運転時には、デバイス冷却器40を流れる冷媒は、例えば5℃〜−20℃程度の低温になることがある。
デバイス冷却器40を通過した液冷媒は、熱源側膨張機構16を通過する際に開度に応じてさらに減圧され、熱源側熱交換器13に流入する。熱源側熱交換器13に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側ファン17によって供給される室外空気と熱交換する。このとき、低圧の気液二相状態の冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、四路切換弁20を経由してアキュムレータ19に流入する。アキュムレータ19に流入した低圧のガス冷媒は、圧縮機11に吸入される。なお、熱源側膨張機構16の開度は、例えば冷媒の過熱度(吸入過熱度又は吐出過熱度)に基づいて調節される。
<デバイス発熱制御>
本実施形態では、第1パワーデバイス31及び第2パワーデバイス32のうち停止中の圧縮機のモータに対応するパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制するために、従来であれば通電されないパワーデバイスに通電する欠相通電(欠相運転)を行う。
すなわち、コントローラ50は、圧縮機11及び圧縮機12のうち停止中の圧縮機のモータに対応するパワーデバイスを発熱させるために、停止中の圧縮機のモータの停止状態が維持されたままで当該停止中の圧縮機のモータに対応するパワーデバイスに通電するデバイス発熱制御を行う。
本実施形態において、デバイス発熱制御は、冷房運転及び暖房運転の何れの運転時に行われてもよい。ただし、上述したように冷房運転において熱源側膨張機構16が全開状態とされる場合には、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度は、熱源側熱交換器13から流出する液冷媒の温度と同程度の比較的高い温度となる。これに対し、暖房運転時にデバイス冷却器40を流れる冷媒の温度は、冷房運転時に比べて低温になりやすい。したがって、本実施形態のデバイス発熱制御は、特に暖房運転時に実行されるのが好ましい。
以下、デバイス発熱制御の具体的な制御例1,2について説明するが、デバイス発熱制御は、これらの制御例に限られない。
(制御例1)
図5は、デバイス発熱制御の制御例1を示すフローチャートである。図5に示すように、暖房運転、冷房運転などの空調運転の開始が指示されると、ステップS1において、コントローラ50は、圧縮機11,12、熱源側ファン17、利用側ファン18などの運転を開始する。空調運転では、コントローラ50は、各種センサの検出データに基づいて圧縮機11,12のモータ11a,12aの回転数、ファン17,18のモータ17a,18aの回転数、膨張機構15,16,22の開度などを調節する。
具体的に、コントローラ50のモータ制御部51は、例えば高圧センサ92による検出データ、外気温度、室内温度などに基づいて、空調負荷に応じた要求能力(必要とされる圧縮能力)を演算し、演算結果に基づいて圧縮機11,12の運転を制御する。
要求能力が高い場合には、圧縮機11及び圧縮機12の両方が運転される。すなわち、この場合には、圧縮機11のモータ11aが第1パワーデバイス31によってインバータ制御されて所定の回転数で運転され、かつ圧縮機12のモータ12aが第2パワーデバイス32によってインバータ制御されて所定の回転数で運転される。したがって、この場合には、ステップS2において、モータ制御部51は、停止中の機器がないと判断する(ステップS2においてNO)。
一方、要求能力が所定値よりも低い場合には、圧縮機11及び圧縮機12の両方を運転する必要がないため、圧縮機11及び圧縮機12の一方の運転が継続され、他方の運転が停止される。例えば圧縮機11の運転が継続される一方で圧縮機12の運転が停止された場合、圧縮機11のモータ11aを制御する第1パワーデバイス31には通電されるが、圧縮機12のモータ12aを制御する第2パワーデバイス32への通電が停止される。したがって、この場合には、ステップS2において、コントローラ50は、停止中の機器があると判断し(ステップS2においてYES)、ステップS3に進む。
ステップS3において、コントローラ50は、停止中の機器に対応するパワーデバイスにおいて欠相通電(欠相運転)を行う。この欠相通電では、停止中の圧縮機モータの停止状態が維持されたままで当該停止中の圧縮機モータに対応するパワーデバイスに通電する。
具体的に、欠相通電では、コントローラ50のモータ制御部51は、停止中の圧縮機モータが回転しないように、停止中の圧縮機モータに対応するパワーデバイス(インバータ31又はインバータ32)をスイッチング動作させ、このパワーデバイス及び停止中の圧縮機モータに通電する。これにより、圧縮機モータを停止させたままでパワーデバイスを発熱させることができるので、パワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制できる。ここでいう周辺部材としては、例えば図2(B)に示すプリント配線板33などが例示できる。
次に、ステップS4において、モータ制御部51は、空調負荷に応じた要求能力を演算し、この要求能力に基づいて停止中の圧縮機の運転、すなわち停止中の圧縮機モータの運転が必要か否かを判断する。モータ制御部51は、停止中の圧縮機の運転が必要であると判断した場合、ステップS5に進み、停止中の圧縮機の運転が不要であると判断した場合、ステップS3に戻る。
ステップS5において、モータ制御部51は、停止中の圧縮機モータに対応するパワーデバイスへの欠相通電を停止し、ステップS6において停止中の圧縮機モータの運転を開始し、上記したS2〜S6の制御を繰り返す。
(制御例2)
図6は、デバイス発熱制御の制御例2を示すフローチャートである。この制御例2は、デバイス発熱制御において、上述した制御例1の制御に加え、結露判定条件に基づいて停止中の機器に対応するパワーデバイスへの通電の要否を判定する制御を有する点で、制御例1と異なる。
結露判定条件は、停止中の機器に対応するパワーデバイスにおいて結露が生じる可能性を判定する基準となる条件であればよく、特に限定されるものではない。パワーデバイスにおける結露は、デバイス冷却器40に流れる冷媒の温度、パワーデバイスの周辺の温度及び湿度などに影響される。結露判定条件の具体例としては、次のような条件が挙げられる。
[条件例1]
例えば、結露判定条件としては、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度が外気温度Taよりも低いという条件が挙げられる。デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度は、例えば冷却器温度センサ78による検出値を用いることができる。また、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度は、例えば液管65に設けられた温度センサ75による検出値を用いることもできる。外気温度Taは、例えば外気温度センサ73による検出値を用いることができる。
[条件例2]
また、結露判定条件としては、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度が露点温度よりも低いという条件が挙げられる。露点温度は、例えば外気温度Taと相対湿度RHとから算出される。相対湿度RHは、湿度センサ79により得られる。
[条件例3]
また、結露判定条件としては、湿度センサ79により検出される湿度が予め定められた基準値よりも高いという条件が挙げられる。
[条件例4]
また、結露判定条件としては、デバイス冷却器40を流れる冷媒の温度が予め定められた基準値よりも小さいという条件が挙げられる。
以下、制御例2について図6のフローチャートを用いて具体的に説明する。図6に示す制御例2のステップS11,S12は、制御例1のステップS1,S2と同様であるので説明を省略する。
制御例2では、ステップS12において、モータ制御部51は、停止中の機器があると判断すると(ステップS12においてYES)、ステップS13に進む。
ステップS13では、コントローラ50の結露判定部54は、結露判定条件を満たすか否かを判定する。結露判定条件としては、上述した条件例1〜4のうちの少なくとも1つが採用されてもよく、条件例1〜4以外の条件が採用されてもよい。
結露判定部54は、結露判定条件を満たすと判定した場合、ステップS14に進む。ステップS14において、モータ制御部51は、停止中の機器に対応するパワーデバイスにおいて欠相通電(欠相運転)を行う。このステップS14の欠相通電、及びステップS15〜S17については、制御例1のステップS3〜S6と同様であるので説明を省略する。
制御例2では、モータ制御部51は、ステップS15において、停止中の圧縮機の運転が不要であると判断した場合、ステップS18に進む。
ステップS18において、結露判定部54は、結露判定条件を満たすか否かについて判定し、結露判定条件を満たさないと判定した場合(ステップS18においてNO)、ステップS19に進み、欠相通電を終了する。
(冷媒回路の変形例)
図1に示す実施形態では、熱源ユニット3に膨張機構16が設けられ、利用ユニット4に膨張機構15が設けられている冷媒回路2を例示したが、これに限られない。熱源ユニット3及び利用ユニット4のいずれか一方にのみ膨張機構が設けられた冷媒回路であってもよい。
例えば図7に示す冷媒回路2の変形例では、熱源ユニット3のみに膨張機構150(第1膨張機構150)が設けられている。この変形例では、デバイス冷却器40は、熱源側熱交換器13と膨張機構150との間に設けられている。また、この変形例の冷媒回路2には、利用ユニット4が1つだけ設けられている。
この冷媒回路2の変形例においても、コントローラ50は、圧縮機11のモータ11a及び圧縮機12のモータ12aのうち停止中の圧縮機モータに対応するパワーデバイスを発熱させるために、上述した実施形態と同様のデバイス発熱制御を行う。
(デバイス冷却器の変形例)
また、上述した実施形態では、図2(A),(B)に示すようなデバイス冷却器40を例示したが、これに限られない。図8(A)〜(F)は、デバイス冷却器40の変形例1〜6を示す概略図である。
図8(A)に示す変形例1では、デバイス冷却器40は、第1パワーデバイス31及び第2パワーデバイス32を冷却する単一の冷媒ジャケット43を有する。冷媒ジャケット43は、冷媒配管の冷却部65a(液管65の一部65a)に取り付けられている。この変形例1では、運転中の機器に対応するパワーデバイスにおいて生じる熱の一部が冷媒ジャケット43を通じて停止中の機器に対応するパワーデバイスに伝わることが期待される。したがって、変形例1では、図2(A),(B)に示す前記実施形態に比べると結露は生じにくい。
図8(B)に示す変形例2では、デバイス冷却器40は、第1パワーデバイス31を冷却する第1冷媒ジャケット41と、第2パワーデバイス32を冷却する第2冷媒ジャケット42とを有する。第1冷媒ジャケット41は、冷媒配管の第1冷却部65b(液管65の一部65b)に取り付けられており、第2冷媒ジャケット42は、冷媒配管の第2冷却部65c(液管65の一部65c)に取り付けられている。この変形例2では、第1冷却部65bと第2冷却部65cとは、これらの上流側と下流側の液管65に対して互いに並列に接続されている。
図8(C)に示す変形例3では、液管65において2つの冷却部65b,65cが設けられており、第1冷却部65bと第2冷却部65cとがこれらの上流側と下流側の液管65に対して互いに直列に接続されている。
図8(D)に示す変形例4では、冷却部65b,65cは、前記実施形態のようにU字形状に折り曲げられておらず、ほぼ直線状に延びている。
また、図2(A),(B)、図8(A)〜(C)に示すデバイス冷却器40では、図8(E)に示す変形例5のように、冷却部が冷媒ジャケットを貫通する構造が採用されてもよい。同様に、図8(D)に示すデバイス冷却器40では、図8(F)に示す変形例6のように、冷却部が冷媒ジャケットを貫通する構造が採用されてもよい。
なお、図8(B)に示すような並列接続の場合には、例えば冷却部65b,65cのそれぞれに結露防止のための開閉弁を設けることにより、停止中の機器に対応するパワーデバイスを冷却する冷却部(冷却部65b又は冷却部65c)に冷媒が流れないようにするという方法も考えられるが、開閉弁にかかるコストが増大するという問題がある。また、図1、図8(A),(C),(D)などのような直列接続の場合には、結露防止のための開閉弁を設けることができない。
<実施形態のまとめ>
前記実施形態及び各変形例では、コントローラ50は、圧縮機11のモータ11a(第1機器)及び圧縮機12のモータ12a(第2機器)のうち停止中の機器に対応するパワーデバイスを発熱させるために、停止中の機器の停止状態が維持されたままで停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電するデバイス発熱制御を行う。したがって、この構成では、機器が停止中であってもその機器に対応するパワーデバイスを発熱させることができる。これにより、停止中の機器に対応するパワーデバイスがデバイス冷却器によって冷却された場合であっても、このパワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制できる。
なお、冷媒回路を流れる冷媒によって複数のパワーデバイスを冷却するデバイス冷却器を備える冷凍装置において、ある時点での必要な圧縮能力(要求能力)が低くて2つの圧縮機の両方を運転する必要がない場合であっても、あえて両方の圧縮機を運転することによってパワーデバイスにおいて結露が生じるのを抑制するという参考例の制御方法も考えられる。しかしながら、この参考例の制御方法では、電力消費の無駄が多くなる。これに対し、前記実施形態のデバイス発熱制御では、参考例の制御方法に比べて電力消費の無駄を削減できる。
前記実施形態の制御例2では、コントローラ50は、停止中の機器に対応するパワーデバイスにおいて結露が生じる可能性を判定する結露判定条件に基づいて停止中の機器に対応するパワーデバイスへの通電の要否を判定する。したがって、制御例2では、パワーデバイスにおいて結露が生じやすいときに適切にデバイス発熱制御が行われる一方で、その条件を満たしていないときにはデバイス発熱制御が行われない。これにより、パワーデバイス及びその周辺部材において結露が生じるのを抑制でき、しかも、余分なデバイス発熱制御の実行が抑制されるので電力消費を抑えることができる。
前記実施形態及び変形例2〜4では、デバイス冷却器40が、第1パワーデバイス31を冷却する第1冷媒ジャケット41と、第1冷媒ジャケット41から離れた位置に設けられ、第2パワーデバイス32を冷却する第2冷媒ジャケット42とを含む。これらの形態の場合、デバイス発熱制御を行うメリットが顕著に現れる。
すなわち、変形例1のように第1パワーデバイス31と第2パワーデバイス32が1つの冷媒ジャケット43によって冷却される場合には、運転中の機器に対応するパワーデバイスにおいて生じる熱の一部が冷媒ジャケット43を通じて、停止中の機器に対応するパワーデバイスに伝わることが期待される。
これに対し、前記実施形態及び変形例2〜4では、第2冷媒ジャケット42が第1冷媒ジャケット41から離れた位置に設けられているので、上記のような伝熱は期待できない。すなわち、これらの形態では、停止中の機器に対応するパワーデバイス及びその周辺部材において、変形例1に比べて結露がより生じやすい構造であると言える。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
前記実施形態では、圧縮機11のモータ11a(第1機器)に対応するパワーデバイス31及び圧縮機12のモータ12a(第2機器)に対応するパワーデバイス32がデバイス冷却器40によって冷却される場合を例示したが、これに限られない。第1機器及び第2機器は、発熱を伴うパワーデバイスにより制御される他の機器であってもよい。具体的に、第1機器及び第2機器には、ファン17,18などが含まれていてもよい。この場合、ファンは、パワーデバイスのインバータ制御によって回転数が段階的又は連続的に変更される。
前記実施形態では、デバイス冷却器の冷却対象であるパワーデバイスがインバータ31,32である場合を例示したが、これに限定されない。冷却対象のパワーデバイスは、運転時に発熱を伴うために冷却が必要な他のパワーデバイス(例えばコンバータなど)であってもよい。
また、前記実施形態では、冷凍装置が1つの熱源ユニット3のみを備える場合を例示したが、これに限定されない。冷凍装置は、複数の熱源ユニットを備えていてもよい。
1 空気調和装置
2 冷媒回路
3 熱源ユニット
4 利用ユニット
4a 第1利用ユニット
4b 第2利用ユニット
11 第1圧縮機
11a 圧縮機モータ
12 第2圧縮機
12a 圧縮機モータ
13 熱源側熱交換器
14 利用側熱交換器
15 第1膨張機構
16 第2膨張機構
17 熱源側ファン
17a ファンモータ
18 利用側ファン
18a ファンモータ
31 第1パワーデバイス
32 第2パワーデバイス
40 デバイス冷却器
41 第1冷媒ジャケット
42 第2冷媒ジャケット
50 コントローラ

Claims (5)

  1. 冷媒回路(2)を有する冷凍装置であって、
    第1機器(11a)と、
    第2機器(12a)と、
    前記第1機器(11a)を制御するための第1パワーデバイス(31)と、
    前記第2機器(12a)を制御するための第2パワーデバイス(32)と、
    前記冷媒回路(2)を流れる冷媒によって前記第1パワーデバイス(31)及び前記第2パワーデバイス(32)を冷却するデバイス冷却器(40)と、
    前記第1機器(11a)及び前記第2機器(12a)のうち停止中の機器に対応するパワーデバイスを発熱させるために、前記停止中の機器の停止状態が維持されたままで前記停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電するデバイス発熱制御を行う制御部(50)と、を備える冷凍装置。
  2. 前記デバイス発熱制御において、前記制御部(50)は、予め定められた結露判定条件を満たすと判断した場合に、前記停止中の機器に対応するパワーデバイスに通電する、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記冷媒回路(2)において、熱源側熱交換器(13)、第1膨張機構(15,150)及び利用側熱交換器(14)がこの順に接続されており、
    前記デバイス冷却器(40)には、前記熱源側熱交換器(13)と前記第1膨張機構(15,150)との間を流れる冷媒が流通する、請求項1又は2に記載の冷凍装置。
  4. 前記冷媒回路(2)において、前記熱源側熱交換器(13)と前記第1膨張機構(15)との間に第2膨張機構(16)がさらに設けられており、
    前記デバイス冷却器(40)には、前記第1膨張機構(15)と前記第2膨張機構(16)との間を流れる冷媒が流通する、請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記デバイス冷却器(40)は、
    前記第1パワーデバイス(31)を冷却する第1冷媒ジャケット(41)と、
    前記第1冷媒ジャケット(41)から離れた位置に設けられ、前記第2パワーデバイス(32)を冷却する第2冷媒ジャケット(42)と、を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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