JP2011242097A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011242097A
JP2011242097A JP2010116911A JP2010116911A JP2011242097A JP 2011242097 A JP2011242097 A JP 2011242097A JP 2010116911 A JP2010116911 A JP 2010116911A JP 2010116911 A JP2010116911 A JP 2010116911A JP 2011242097 A JP2011242097 A JP 2011242097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
refrigerant
control
discharge
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010116911A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Saito
匡史 齋藤
Tatsuya Makino
達也 牧野
Takeshi Yamada
剛 山田
Junichi Shimoda
順一 下田
Katsunori Nagayoshi
克典 永吉
Yukako Niurao
友佳子 二浦尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2010116911A priority Critical patent/JP2011242097A/ja
Publication of JP2011242097A publication Critical patent/JP2011242097A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】冷媒が圧縮機内に寝込んでいる場合であっても、圧縮機の油切れの発生を抑制できる冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機21と、制御部とを備える。制御部は、少なくとも圧縮機21の起動制御を含む制御を行う。また、制御部は、起動制御において、圧縮機21内の冷媒の湿り度の判定を行い、湿り度の判定に基づいて圧縮機21の回転数の上昇を一時的に禁止する回転数上昇一時禁止制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来、長期間停止している冷凍装置においては、圧縮機内の潤滑油に冷媒が溶解する寝込み状態が発生しやすい。このとき、圧縮機の起動の際の制御によっては、油上りが発生することが想定される。そして、この場合、圧縮機内の潤滑油が圧縮機外に出て行くことによる油切れが懸念される。そこで、例えば、特許文献1(特開平5−312419号公報)に開示の冷凍装置では、冷媒の寝込み状態を抑制した(具体的には、圧縮機を強制的に停止してヒータをオンすることにより、冷媒の寝込み状態を抑制した)上で、圧縮機を再起動する制御等を行っている。
ここで、ヒータを用いない場合であっても、すなわち、圧縮機内に冷媒が寝込んでいる場合であっても、油切れの発生を抑制できることが望ましい。
そこで、本発明の課題は、冷媒が圧縮機内に寝込んでいる場合であっても、圧縮機の油切れの発生を抑制できる冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、制御部とを備える。制御部は、少なくとも圧縮機の起動制御を含む制御を行う。また、制御部は、起動制御において、圧縮機内の冷媒の湿り度の判定を行い、湿り度の判定に基づいて圧縮機の回転数の上昇を一時的に禁止する回転数上昇一時禁止制御を行う。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、圧縮機の起動制御において、冷媒の湿り度に基づいて回転数上昇一時禁止制御を行うことで、例えば、長期間運転を停止していたことによって圧縮機内に冷媒が寝込んでいる場合であっても、油切れの発生を抑制できる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、制御部は、圧縮機の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出し、吐出過熱度が第1閾値を超えるか否かを判定することによって、湿り度の判定を行う。
ここで、潤滑油の温度がある程度上がっていれば、圧縮機内において、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合うことがないと考えられる。
よって、本発明の第2観点に係る冷凍装置では、潤滑油の温度と相関性のある圧縮機の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出している。吐出過熱度を把握できることによって、潤滑油の温度がどの程度上がっているのかを把握することができる。そして、当該吐出加熱度が第1閾値を超えるか否かを判定することで冷媒の湿り度の判定を行い、この判定に基づいて回転数上昇一時禁止制御を行うことによって、油切れの発生を抑制できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、吐出温度センサと、吐出圧力センサとをさらに備える。吐出温度センサは、圧縮機から吐出される冷媒の吐出温度を検出する。吐出圧力センサは、圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力を検出する。制御部は、吐出温度と、吐出圧力から換算する吐出圧力相当飽和温度との差を、吐出過熱度として算出する。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、吐出過熱度を把握できることによって、潤滑油の温度がどの程度上がっているのかを把握することができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第2観点又は第3観点に係る冷凍装置であって、制御部は、起動制御において、吐出過熱度が第1閾値を超えるまでは回転数上昇一時禁止制御を行い、吐出過熱度が第1閾値を超えた後更に第2閾値を超えるまでは圧縮機の回転数の上昇速度を抑制する回転数上昇速度抑制制御を行う。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、吐出過熱度が第1閾値を超えるまで回転数上昇一時禁止制御を行うことで、吐出過熱度を徐々につけていくように制御している。これにより、冷媒の潤滑油への多量の溶け込みを抑制できる。よって、潤滑油が冷媒と一緒になって多量に圧縮機外へ出て行くことによる油切れの発生を抑制できる。
また、例えば、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超えた後、空調負荷に合わせて圧縮機の運転を行うと、空調負荷が高い場合、圧縮機の回転数が急激に上がっていくことが懸念される。
一方、本発明の第4観点に係る冷凍装置では、吐出過熱度が第1閾値を超えた後、第2閾値を越えるまでは回転数上昇速度抑制制御を行う。これにより、急激な圧縮機の回転数の上昇による油上りの発生を抑制できる。よって、油面切れの発生を抑制できる。すなわち、圧縮機の信頼性を確保できる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、制御部は、起動制御において、圧縮機の初期制御を行った後、回転数上昇一時禁止制御を行う。
ここで、例えば、圧縮機の初期制御とは、所定のタイムスケジュールで圧縮機を運転する制御をいう。
そして、例えば、圧縮機の初期制御を行った後空調負荷に伴って圧縮機の回転数の制御を行う場合、空調負荷が高い場合は、圧縮機の回転数が急激に上がることが懸念される。この場合、潤滑油が多量に圧縮機外へ出て行くことによる油切れが懸念される。
一方、本発明の第5観点に係る冷凍装置では、初期制御を行った後、回転数上昇一時禁止制御を行う。よって、油切れの発生を抑制できる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、冷媒が圧縮機内に寝込んでいる場合であっても、圧縮機の油切れの発生を抑制できる。
本発明の第2観点及び第3観点に係る冷凍装置では、吐出過熱度を把握できることによって、潤滑油の温度がどの程度上がっているのかを把握することができる。
本発明の第4観点及び第5観点に係る冷凍装置では、油切れの発生を抑制できる。
本発明に係る冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置の冷媒回路の概略構成図。 制御ユニットの制御ブロック図。 圧縮機の起動制御のフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る冷凍装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置1の構成
図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置1の冷媒回路10の概略構成図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、建物内の居室における冷暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、図1に示すように、主として、1台の室外ユニット2と、並列に接続された複数台(本実施形態では、2台)の室内ユニット4a,4bと、室外ユニット2と室内ユニット4a,4bとを接続する液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7とを備えている。空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4a,4bと、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7とが接続されることによって構成されている。
(1−1)室内ユニット4a,4bについて
以下、室内ユニット4a,4bについて説明する。
室内ユニット4a,4bは、建物の居室内の天井に埋め込まれたり吊り下げられたりして、又は、居室内の壁面に掛けられて設置される。室内ユニット4a,4bは、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7を介して室外ユニット2に接続されている。
次に、室内ユニット4a,4bの構成について説明する。なお、室内ユニット4aと室内ユニット4bとは、同様の構成であるため、以下では、室内ユニット4aの構成についてのみ説明し、室内ユニット4bの構成については、室内ユニット4aの各部を示す添え字「a」の代わりに添え字「b」を付して説明を省略する。
室内ユニット4aは、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10a(室内ユニット4bでは、室内側冷媒回路10b)を有している。室内側冷媒回路10aは、主として、室内膨張弁41aと、室内熱交換器42aとを有している。
室内膨張弁41aは、室内側冷媒回路10a内を流れる冷媒の流量調節や減圧等を行うために、室内熱交換器42aの液側に接続された電動膨張弁である。
室内熱交換器42aは、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室内熱交換器42aは、空気調和装置1の冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能して居室内の空気を冷却する。また、室内熱交換器42aは、空気調和装置1の暖房運転時には、冷媒の凝縮器として機能して居室内の空気を加熱する。
また、室内ユニット4aは、室内ファン43aを有している。室内ファン43aは、室内ユニット4a内に居室内の空気を吸入して、室内熱交換器42aにおいて冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための送風ファンとして機能する。また、室内ファン43aは、室内ファンモータ43maによって駆動され、室内熱交換器42aに供給する空気の風量を可変することが可能なファンである。
また、室内ユニット4aには、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内熱交換器42a内を流れる冷媒の温度を検出する室内熱交温度センサ44aと、室内ユニット4a内に流入する室内空気の温度(すなわち、室内温度)を検出する室内温度センサ45aとが設けられている。
(1−2)室外ユニット2の構成
以下、室外ユニット2の構成について説明する。
室外ユニット2は、建物の室外に設置されており、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7を介して室内ユニット4a,4bに接続されている。
また、室外ユニット2は、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10cを有している。室外側冷媒回路10cは、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、アキュムレータ25と、液側閉鎖弁26と、ガス側閉鎖弁27とを有している。
圧縮機21は、冷媒を圧縮する。圧縮機21は、運転容量を可変することが可能なスクロール圧縮機であり、圧縮機用モータ21mによって駆動される。圧縮機21は、圧縮工程時の機械間の動きを潤滑にするための潤滑油を溜める油溜まり部(図示せず)を有している。また、圧縮機21は、冷媒を圧縮機21に導くための吸入管21aと、冷媒を圧縮機21から外部に流出させるための吐出管21bとを有している。
吸入管21aを介して圧縮機21内に吸入された冷媒は、油溜まり部の潤滑油と共に圧縮され、吐出管21bを介して圧縮機21の外部に吐出される。
四路切換弁22は、冷媒の流れ方向を切り換えるための切換機構としての弁であり、第1状態(図1の四路切換弁22の実線を参照)と、第2状態(図1の四路切換弁22の破線を参照)とを採ることができる。
第1状態では、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とが接続されると共に圧縮機21の吸入側と室内熱交換器42a,42bのガス側とが接続されている。すなわち、四路切換弁22が第1状態を採る場合は、冷媒回路10が冷房運転の状態となっている。第2状態では、圧縮機21の吐出側と室内熱交換器42a,42bのガス側(具体的には、ガス側冷媒連絡配管7)とが接続されると共に圧縮機21の吸入側(具体的には、アキュムレータ25)と室外熱交換器23のガス側とが接続されている。すなわち、四路切換弁22が第2状態を採る場合は、冷媒回路10が暖房運転の状態となっている。
室外熱交換器23は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器23は、そのガス側が四路切換弁22に接続され、その液側が液側冷媒連絡配管6に接続されている。室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。
室外膨張弁24は、膨張機構であり、室外側冷媒回路10c内を流れる冷媒の圧力や流量の調節を行うために、室外熱交換器23の液側に接続された電動膨張弁である。
アキュムレータ25は、圧縮機21と四路切換弁22との間に接続されており、室内ユニット4の運転負荷に応じて冷媒回路10内に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は、外部の機器・配管(具体的には、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁26は、室外熱交換器23に接続されている。ガス側閉鎖弁27は、四路切換弁22に接続されている。
また、室外ユニット2は、室外ファン28を有している。室外ファン28は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、室外に排出するための送風ファンとして機能する。また、室外ファン28は、室外熱交換器23に供給する外気の量を可変することが可能なファンであり、室外ファンモータ28mによって駆動されるプロペラファンである。
また、室外ユニット2には、各種のセンサ29〜35が設けられている。具体的には、室外ユニット2には、圧縮機21に吸入される冷媒の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ29と、圧縮機21に吸入される冷媒の吸入温度を検出する吸入温度センサ30と、圧縮機21から吐出される冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、冷媒から吐出される冷媒の吐出温度を検出する吐出温度センサ32と、室外熱交換器23内を流れる冷媒の温度を検出する室外熱交温度センサ33と、室外熱交換器23の液側における冷媒の温度を検出する液側温度センサ34と、室外ユニット2が設置される外部の空気である外気温度を検出する外気温度センサ35とが設けられている。なお、吸入圧力センサ29及び吸入温度センサは、圧縮機21の吸入管21aに設けられており、吐出圧力センサ31及び吐出温度センサ32は、圧縮機21の吐出管21bに設けられている。
以上のように、室内側冷媒回路10a,10bと室外側冷媒回路10cとが液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7によって接続されることで、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。
(2)制御ユニット9の構成
図2は、制御ユニット9の制御ブロック図である。
制御ユニット9は、図2に示すように、制御部91と、記憶部92とを有する。
制御部91は、マイクロコンピュータ等から構成されており、各種のセンサ44a,44b、45a,45b、29〜35の検出信号を受信したり、室内ユニット4の操作を行うためのリモコン(図示せず)との間で制御信号のやり取りを行ったりすることによって、室外ユニット2及び室内ユニット4を構成する各種の機器の動作を制御している。具体的には、制御部91は、室内ファン43a,43bを駆動するための室内ファンモータ43ma,43mb、圧縮機21を駆動するための圧縮機用モータ21m、室外ファン28を駆動するための室外ファンモータ28m等の回転数や、室内膨張弁41a,41b、室外膨張弁24の開度等を制御している。
また、制御部91は、判定部91a、算出部91b等として機能する。
判定部91aは、圧縮機21内の冷媒の湿り度の判定を行う。具体的には、判定部91aは、後述する吐出過熱度が、予め記憶部92に記憶される第1閾値を超えるか否かを判定することによって、圧縮機21内の冷媒の湿り度の判定を行う。より具体的には、判定部91aは、吐出過熱度と第1閾値とを比較する。そして、吐出過熱度が当該第1閾値を超えなければ、圧縮機21内の冷媒は湿っていると判定している。
また、判定部91aは、吐出過熱度が、予め記憶部92に記憶される第2閾値を超えるか否かを判定する。
算出部91bは、圧縮機21の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出する。ここで、吐出過熱度とは、圧縮機21から吐出される冷媒の吐出温度と、圧縮機21から吐出される冷媒の吐出圧力とに基づいて算出されるものである。具体的には、算出部91bは、吐出温度センサ32によって検出される冷媒の吐出温度と、吐出圧力センサ34によって検出される冷媒の吐出圧力を凝縮温度に相当する飽和温度に換算した吐出圧力相当飽和温度との差を、吐出過熱度として算出している。
記憶部92は、RAMやROM等のメモリから成る。記憶部92は、圧縮機21のステップ数と圧縮機21の回転数との関係(すなわち、1ステップ,2ステップ,・・・であれば、圧縮機21の回転数がどれくらいといった関係)を示す第1テーブル、上述した第1閾値、第2閾値等を記憶している。
(3)空気調和装置1の制御
以下、空気調和装置1の制御ついて説明する。なお、以下の制御は、制御部9が行う。
空気調和装置1の制御としては、主として、居室の空調負荷(すなわち、室内ユニット4の負荷、例えば、設定温度と室内温度との差に基づくもの等)に応じて、室外ユニット2及び室内ユニット4を動作させる冷房運転や暖房運転を行う通常制御がある。
ここで、長期間空気調和装置が停止していた場合、圧縮機内の潤滑油に冷媒が溶解する寝込み状態が発生しやすい。このとき、例えば、圧縮機の起動制御において、空調負荷に応じて回転数を上昇させる制御を行うと、空調負荷が高い場合は、急激に圧縮機の回転数を上昇させていくことが考えられる。
圧縮機の回転数を上昇させていくと、長期間空気調和装置が停止していたことによって低温となっている潤滑油の温度はさほど上がっていないのにも関わらず、冷媒の温度がすぐに上がるといったことが想定される。そして、この場合、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合って、圧縮機外に出て行くことが懸念される。また、圧縮機の回転数を急激に上昇させると、油上りの発生が想定され、これによっても油切れが発生することが懸念される。
そこで、空気調和装置1では、空気調和装置1のユーザ等によってリモコン等を介して通常制御における冷房運転又は暖房運転を開始する旨の指令がなされたときに圧縮機21の起動制御を行うが、当該圧縮機21の起動制御においては、居室の空調負荷に応じた制御を行わず、以下に説明する、油切れの発生を抑制する各種の制御を行っている。
以下、通常制御と、圧縮機21の起動制御とについて説明する。
(3−1−1)通常制御における冷房運転について
まず、通常制御における冷房運転について、図1を用いて説明する。
冷房運転時は、四路切換弁22が第1状態を採る。すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器23のガス側に接続され、且つ、圧縮機21の吸入側が室内熱交換器42a,42bのガス側に接続された状態となっている。この状態において、室内ファン43a,43b、圧縮機21及び室外ファン28を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して室外熱交換器23に送られて、室外ファン28によって供給される室外空気と熱交換を行う。このとき、高圧のガス冷媒は、室外空気と熱交換を行うことによって凝縮されて高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、室外膨張弁24を通過する際、室外膨張弁24の開度に応じて減圧され、液側閉鎖弁26及び液側冷媒連絡配管6を経由して、室内ユニット4a,4bに送られる。室内ユニット4a,4bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、さらに室内膨張弁41a,41bを通過する際に減圧され、室内熱交換器42a,42bに送られる。室内熱交換器42a,42bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内空気と熱交換を行うことによって、蒸発されて低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、ガス側冷媒連絡配管7を経由して室外ユニット2に送られ、ガス側閉鎖弁27及び四路切換弁22を経由して、アキュムレータ25に流入する。アキュムレータ25に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
(3−1−2)通常制御における暖房運転について
次に、通常制御における暖房運転について説明する。
暖房運転時は、四路切換弁22が第2状態を採る。すなわち、圧縮機21の吐出側が室内熱交換器42a,42bのガス側に接続され、且つ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。この状態において、室内ファン43a,43b、圧縮機21及び室外ファン28が起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され圧縮されて高圧のガス冷媒となり、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁27及びガス側冷媒連絡配管7を経由して、室内ユニット4a,4bに送られる。室内ユニット4a,4bに送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器42a,42bにおいて、室内空気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。そして、高圧の液冷媒は、室内膨張弁41a,41bを通過する際に、室内膨張弁41a,41bの開度に応じて減圧される。室内膨張弁41a,41bを通過した冷媒は、液側冷媒連絡配管6を経由して室外ユニット2に送られる。室外ユニット2に送られた冷媒は、液側閉鎖弁26を経由して室外膨張弁24でさらに減圧された後に室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン28によって供給される室外空気と熱交換を行う。このとき、低圧の気液二相状態の冷媒は、蒸発されて低圧のガス冷媒となる。低圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由してアキュムレータ25に流入する。アキュムレータ25に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
(3−1−3)圧縮機21の起動制御について
図3は、圧縮機21の起動制御のフローチャートである。
以下、圧縮機21の起動制御について、図3を用いて具体的に説明する。
まず、ステップS1では、圧縮機21の初期制御を行う。初期制御とは、各種の空気調和装置に対応した所定のタイムスケジュールに基づいて圧縮機を運転する制御である。本実施形態の空気調和装置1では、初期制御において、所定時間、所定の回転数で、圧縮機21を運転している。ここで、初期制御において圧縮機21を運転する所定時間及び所定の回転数に関しては、予め記憶部92に記憶されている。
次に、ステップS2では、算出部91bは、上述したように、冷媒の吐出過熱度を算出する。
ここで、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合うことを抑制するためには、潤滑油の温度がある程度上がっていることが必要であると考えられる。よって、ここでは、潤滑油の温度と相関性のある冷媒の吐出過熱度を算出し、この吐出加熱度の把握によって、潤滑油の温度がどの程度上がっているのかを把握することができている。
ステップS3では、判定部91aは、冷媒の吐出過熱度が、記憶部92に記憶されている第1閾値を超えるか否かを判定する。第1閾値を超えると判定する場合は、ステップS5へ移行する。なお、このとき、後述する回転数上昇一時禁止制御を行っている場合は、回転数上昇一時禁止制御を終了する。他方、第1閾値を超えないと判定する場合は、ステップS4へ移行する。
ここでは、吐出過熱度が第1閾値を超えていれば、冷媒の潤滑油への多量の溶け込みを抑制できるくらいに潤滑油の温度が上がっていると考えられる。よって、吐出過熱度が第1閾値を超えるか否かを判定することによって、回転数上昇一時禁止制御を行うか否かを決定している。
ステップS4では、圧縮機21の回転数の上昇を一時的に禁止する回転数上昇一時禁止制御を行う。
具体的には、回転数上昇一時禁止制御では、一時的に、現在の圧縮機21の回転数と同様の回転数を維持したまま、圧縮機21を運転している。すなわち、回転数上昇一時禁止制御では、例え、室内ユニット4の負荷に基づいて回転数(ステップ数)を上げる必要があったとしても、圧縮機21の回転数(ステップ数)を現在の回転数(ステップ数)で維持する制御を行っている。
ここでは、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超えない場合に、圧縮機21の回転数の上昇を一時的に禁止することで、吐出過熱度を徐々につけていくように制御している。すなわち、冷媒の潤滑油への多量の溶け込みを抑制している。これにより、長期間空気調和装置1が停止していたことによって圧縮機21内に冷媒が寝込んでいる場合であっても、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合わないようにすることができる。よって、潤滑油が冷媒と一緒になって多量に圧縮機21外へ出て行くことによる油切れの発生を抑制できる。
ここで、例えば、吐出過熱度が第1閾値を超え、居室の空調負荷に合わせて圧縮機の運転を行うとすると、居室の空調負荷が高い場合は、圧縮機の回転数が急激に上がることが想定される。そして、このような場合、油上りが生じやすくなり、油面切れの発生が懸念される。
そこで、圧縮機21の起動制御においては、初期制御や回転数上昇一時禁止制御を行った後、以下の処理(ステップS5及びステップS6)を行っている。
ステップS5では、判定部91aは、冷媒の吐出過熱度が第2閾値を超えるか否かを判定する。超えると判定する場合は、圧縮機21の起動制御を終了する。他方、超えないと判定する場合は、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、圧縮機21の回転数の上昇速度を抑制する回転数上昇速度抑制制御を行う。具体的には、回転数上昇速度抑制制御では、最高で所定のステップ(本実施形態では、1ステップ)の分に相当する回転数しか上げない。よって、例え、室内ユニット4の負荷に基づいて回転数を2ステップ、3ステップに相当する分だけ上げる必要があったとしても、回転数上昇速度抑制制御を行っている間は、1ステップの分の回転数しか上げないようになっている。なお、回転数上昇速度抑制制御では、室内ユニット4の負荷に基づくステップの増加分と、上述した1ステップとを比較して小さい方のステップに相当する回転数の分だけ圧縮機21の回転数を上げる。よって、室内ユニット4の負荷に基づくステップの増加分が0である場合は、室内ユニット4の負荷に基づくステップの増加分が優先され、ステップ数を増加せず、現在の回転数を維持することになる。なお、制御部91は、上述した第1テーブルを読み込んで、ステップ数に対応する圧縮機21の回転数を読み出している。
ここでは、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超え、圧縮機21内の冷媒が湿っていないと判定したとしても、冷媒の吐出過熱度が第2閾値を超えると判定するまで圧縮機21の回転数を急激に上げない制御、すなわち、回転数の上昇速度を抑制する回転数上昇速度抑制制御を行っている。これにより、冷媒の潤滑油への多量の溶け込みの抑制はもちろんのこと、急激な圧縮機21の回転数の上昇による油上りの発生も抑制できる。よって、油上りの発生による油面切れの発生を抑制できる。
なお、圧縮機21の起動制御を終了した後は、リモコンを介したユーザ等の設定に基づいて、圧縮機21の制御を行う。すなわち、リモコンを介したユーザ等の設定に基づく制御においては、居室の空調負荷に応じて、圧縮機21の制御を行っている。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態の空気調和装置1では、制御部91は、圧縮機21の起動制御において、圧縮機21内の冷媒の湿り度の判定を行い、そして、冷媒の湿り度の判定に基づいて圧縮機21の回転数の上昇を一時的に禁止する回転数上昇一時禁止制御を行っている。
圧縮機21の回転数上昇一時禁止制御を行い、油の上がり量を一定以下に抑えることで、圧縮機21から潤滑油が出て行きにくいようにすることができる。また、圧縮機21の回転数上昇一時禁止制御を行っている間に、圧縮機21の発熱によって、潤滑油の温度を徐々に上昇させ、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合わないようにすることができる。これにより、潤滑油が冷媒と一緒に多量に圧縮機21外へ出て行くことを抑制できる。よって、圧縮機21の油切れの発生を抑制できる。
特に、本実施形態における圧縮機21の起動制御は、大容量の圧縮機で行う場合により有効である。これは、大容量の圧縮機においては、油上りの問題がより激しいと考えられるからである。
また、特に、本実施形態における圧縮機21の起動制御は、暖房運転を行う場合により有効である。これは、暖房運転時においては、冷媒の温度が上がりにくく、潤滑油もより低温になっていると考えられるため、油切れの発生が起こりやすいと考えられるからである。
(4−2)
本実施形態の空気調和装置1では、算出部91b(制御部91)が圧縮機21の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出し、判定部91a(制御部91)が、吐出加熱度が第1閾値を超えるか否かを判定することによって、冷媒の湿り度の判定を行う。
ここでは、潤滑油の温度と相関性のある、圧縮機21の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出することによって、間接的に潤滑油の温度を把握することができる。すなわち、吐出加熱度が第1閾値を超えている場合は、潤滑油の温度が、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合わないようにすることができる程度に上がっていると把握できる。
よって、例えば、吐出過熱度が第1閾値を超えない場合に、回転数上昇一時禁止制御を行うことで、油上り量を一定量以下に抑えながら潤滑油の温度を上昇させることができる。これにより、冷媒と潤滑油とが多量に溶け合わないようにすることができる。よって、潤滑油が冷媒と一緒に多量に圧縮機21外へ出て行くことを抑制できる。従って、圧縮機21の油切れの発生を抑制できる。
(4−3)
本実施形態の空気調和装置1では、算出部91b(制御部91)は、吐出温度センサ32によって検出される冷媒の吐出温度と、吐出圧力センサ31によって検出される冷媒の吐出圧力から換算する吐出圧力相当飽和温度との差を、冷媒の吐出過熱度として算出する。
潤滑油の温度と相関性のある、圧縮機21の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出することによって、間接的に潤滑油の温度を把握することができている。
(4−4)
本実施形態の空気調和装置1では、制御部91は、圧縮機21の起動制御において、冷媒の吐出加熱度が第1閾値を超えるまでは回転数上昇一時禁止制御を行う。すなわち、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超えるまで圧縮機21の回転数の上昇を一時的に禁止することで、吐出過熱度を徐々につけていくように制御している。これにより、冷媒の潤滑油への多量の溶け込みを抑制できる。よって、潤滑油が冷媒と一緒になって多量に圧縮機21外へ出て行くことによる油切れの発生を抑制できる。
また、例えば、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超えた後、空調負荷に合わせて圧縮機の運転を行うと、空調負荷が高い場合、圧縮機の回転数が急激に上がっていくことが懸念される。
よって、空気調和装置1では、制御部91は、冷媒の吐出過熱度が第1閾値を超えた後更に第2閾値を超えるまでは圧縮機21の回転数の上昇速度を抑制する回転数上昇速度抑制制御を行う。
これにより、急激な圧縮機の回転数の上昇による油上りの発生を抑制できる。よって、油面切れの発生を抑制できる。すなわち、圧縮機の信頼性を確保できる。
(4−5)
例えば、所定のタイムスケジュールで圧縮機を運転する初期制御を終了した後、居室の空調負荷に応じて圧縮機の回転数を制御するようなプログラムが組まれている場合、空調負荷が高い場合は、急激に圧縮機の回転数が上昇することが考えられる。この場合、急激な圧縮機の回転数の上昇による油上りの発生、ひいては、油上りの発生による油切れの発生が懸念される。
そこで、本実施形態の空気調和装置1では、制御部91は、圧縮機21の起動制御において、圧縮機21の初期制御を行った後、回転数上昇一時禁止制御を行う。
これにより、上述したように、油切れの発生を抑制できる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、吐出過熱度が第1閾値を超えない場合に、圧縮機21の回転数上昇一時禁止制御を行うと説明したが、これに限られるものではない。
例えば、制御部91が、圧縮機21の起動制御における初期制御の終了後の時間である初期制御終了後時間が第1時間(具体的には、15分、予め記憶部92に記憶されているものとする)未満であるか否かを判定し、初期制御終了後時間が第1時間未満であり、且つ、吐出過熱度が第1閾値を超えない場合に、回転数上昇一時禁止制御を行ってもよい。なお、初期制御終了後時間は、図示しない第1タイマによって計測される。よって、第1タイマは、初期制御の終了時点を開始時点として初期制御終了後時間を計測する。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、ユーザ等によってリモコン等を介して通常制御における冷房運転又は暖房運転を開始する旨の指令がなされ、圧縮機21の起動制御を行うと説明したが、これに限られるものではない。
例えば、当該起動制御は、暖房運転時において室外熱交換器23に霜が付着するのを防ぐために一時的に四路切換弁22を冷房運転の状態に切り換えて行われるデフロスト運転が終了した後、再度通常制御における運転が行われるときに行ってもよい。
さらに、この場合、上記で説明した圧縮機21の回転数上昇一時禁止制御は、デフロスト運転の終了後の時間であるデフロスト運転終了後時間が第2時間(具体的には、15分、予め記憶部92に記憶されているものとする)未満であるか否かを判定し、デフロスト運転終了後時間が第2時間未満であり、且つ、吐出過熱度が第1閾値を超えない場合に、行ってもよい。なお、デフロスト運転終了後時間は、図示しない第2タイマによって計測される。よって、第2タイマは、デフロスト運転の終了時点を開始時点としてデフロスト運転終了後時間を計測する。
ここで、デフロスト運転について簡単に図1を用いて説明する。
デフロスト運転時は、四路切換弁22が、第1状態となるように制御されている。
この状態において、圧縮機21等が駆動されると、まず、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、そして圧縮されて高圧のガス冷媒となる。そして、この高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して室外熱交換器23に送られ、室外熱交換器23において外気と熱交換を行って凝縮されて高圧の液冷媒となる。このとき、熱交換が行われる高圧のガス冷媒から放出される熱によって室外熱交換器23の表面に付着した霜、または、氷は融かされることになる。なお、デフロスト運転時においては、室外ファン28は停止した状態に制御されている。そして、高圧の液冷媒は、室外膨張弁24によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、液側閉鎖弁26および液側冷媒連絡配管6を経由して室内ユニット4に送られる。室内ユニット4a,4bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内膨張弁41a,41bでさらに減圧され、室内熱交換器42に送られる。室内熱交換器42a,42bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器42a,42bで室内空気と熱交換を行って蒸発されて低圧のガス冷媒となる。そして、低圧のガス冷媒は、ガス側冷媒連絡配管7およびガス側閉鎖弁27を経由して室外ユニット2に送られ、四路切換弁22を経由してアキュムレータ25に流入する。そして、アキュムレータ25に流入した低圧のガス冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
(5−3)変形例1C
上記実施形態では、冷房運転と暖房運転とが可能な空気調和装置1に限定して説明しているが、これの限られるものではない。例えば、暖房運転のみを行う暖房専用の空気調和装置であってもよい。
(5−4)変形例1D
上記実施形態では、1台の室外ユニット2に対して複数の室内ユニット4が接続される、いわゆるマルチ式の空気調和装置1に限定して説明したが、これに限られるものではなく、室内ユニット4と室外ユニット2とが1対1で接続される、いわゆるペア式の空気調和装置1であってもよい。
(5−5)変形例1E
上記実施形態では、冷凍装置として空気調和装置1に限定して説明したが、これに限られるものではなく、例えば、ヒートポンプ式の給湯器等であってもよい。
本発明は、圧縮機を有する種々の冷凍装置に適用可能である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
21 圧縮機
31 吐出圧力センサ
32 吐出温度センサ
91 制御部
特開平5−312419号公報

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、
    少なくとも前記圧縮機(21)の起動制御を含む制御を行う制御部(91)と、
    を備え、
    前記制御部(91)は、前記起動制御において、前記圧縮機(21)内の冷媒の湿り度の判定を行い、前記湿り度の判定に基づいて前記圧縮機(21)の回転数の上昇を一時的に禁止する回転数上昇一時禁止制御を行う、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記制御部(91)は、前記圧縮機(21)の吐出側における冷媒の吐出過熱度を算出し、前記吐出過熱度が第1閾値を超えるか否かを判定することによって、前記湿り度の判定を行う、
    請求項1に記載の冷凍装置(1)。
  3. 前記圧縮機(21)から吐出される冷媒の吐出温度を検出する吐出温度センサ(32)と、
    前記圧縮機(21)から吐出される冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ(31)と、
    をさらに備え、
    前記制御部(91)は、前記吐出温度と、前記吐出圧力から換算する吐出圧力相当飽和温度との差を、前記吐出過熱度として算出する、
    請求項2に記載の冷凍装置(1)。
  4. 前記制御部(91)は、前記起動制御において、前記吐出過熱度が前記第1閾値を超えるまでは前記回転数上昇一時禁止制御を行い、前記吐出過熱度が前記第1閾値を超えた後更に第2閾値を超えるまでは前記圧縮機(21)の回転数の上昇速度を抑制する回転数上昇速度抑制制御を行う、
    請求項2又は3に記載の冷凍装置(1)。
  5. 前記制御部(91)は、前記起動制御において、前記圧縮機(21)の初期制御を行った後、前記回転数上昇一時禁止制御を行う、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
JP2010116911A 2010-05-21 2010-05-21 冷凍装置 Pending JP2011242097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010116911A JP2011242097A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010116911A JP2011242097A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 冷凍装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011242097A true JP2011242097A (ja) 2011-12-01

Family

ID=45408937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010116911A Pending JP2011242097A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011242097A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019060585A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 アイシン精機株式会社 空気調和装置
JP2021072169A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社ヴァレオジャパン 冷却装置
WO2022059149A1 (ja) 2020-09-17 2022-03-24 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置及びそれを備える空気調和機、並びに冷凍サイクル装置の制御方法
WO2023223469A1 (ja) * 2022-05-18 2023-11-23 三菱電機株式会社 空気調和機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019060585A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 アイシン精機株式会社 空気調和装置
JP2021072169A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社ヴァレオジャパン 冷却装置
JP7301714B2 (ja) 2019-10-29 2023-07-03 株式会社ヴァレオジャパン 冷却装置
WO2022059149A1 (ja) 2020-09-17 2022-03-24 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置及びそれを備える空気調和機、並びに冷凍サイクル装置の制御方法
JPWO2022059149A1 (ja) * 2020-09-17 2022-03-24
EP4215841A4 (en) * 2020-09-17 2023-10-25 Mitsubishi Electric Corporation COOLING CIRCUIT DEVICE, AIR CONDITIONING SYSTEM THEREFROM AND METHOD FOR CONTROLLING THE COOLING CIRCUIT DEVICE
JP7387018B2 (ja) 2020-09-17 2023-11-27 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置及びそれを備える空気調和機、並びに冷凍サイクル装置の制御方法
WO2023223469A1 (ja) * 2022-05-18 2023-11-23 三菱電機株式会社 空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6230931B2 (ja) マルチ形空気調和機
JP6468300B2 (ja) 空気調和装置
JP5077414B2 (ja) 冷凍装置の室外ユニット
JP5263522B2 (ja) 冷凍装置
JP6028816B2 (ja) 空気調和装置
JP6028817B2 (ja) 空気調和装置
JP2007218532A (ja) 空気調和装置
JP2010096474A (ja) 空調制御装置及び空気調和システム
CN110741208A (zh) 空调装置
JP4582261B1 (ja) 暖房専用空気調和装置
JP6733424B2 (ja) 空気調和装置
JP6749471B2 (ja) 空気調和装置
JP2011242097A (ja) 冷凍装置
JP2010007996A (ja) 空気調和装置の試運転方法および空気調和装置
JP5138292B2 (ja) 空気調和装置
JP6531794B2 (ja) 空気調和装置
JP2017142017A (ja) 空気調和装置
JP5884381B2 (ja) 冷凍装置の室外ユニット
JP5245575B2 (ja) 空気調和装置の冷媒量判定方法および空気調和装置
JP6061665B2 (ja) 空気調和装置の油戻し構造及び空気調和装置
JP7393671B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6367642B2 (ja) 空気調和機
JP5578914B2 (ja) マルチ形空気調和装置
WO2022071068A1 (ja) 熱容量推定システム、冷媒サイクル装置および熱容量推定方法
JP6561551B2 (ja) 冷凍装置