JP2011137602A - ヒートポンプユニットおよび暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制する。
【解決手段】ドレンパン16の下面160に、ヒータ17として、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に配置された回路を設ける。暖房運転時は、上段圧縮機7から吐出された冷媒は、エコノマイザ熱交換器9において外気温度近くまで冷却された後で、エコノマイザ熱交換器9から流出するため、ドレンパン16をほとんど加熱しない。一方、除霜運転時は、温水回路3からガスクーラ8に温水が供給されなくなるので、上段圧縮機7から吐出された冷媒は、ガスクーラ8において熱交換を行わず、エコノマイザ熱交換器9から高温を維持した状態で流出するため、ドレンパン16を効率よく加熱できる。
【選択図】図2
【解決手段】ドレンパン16の下面160に、ヒータ17として、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に配置された回路を設ける。暖房運転時は、上段圧縮機7から吐出された冷媒は、エコノマイザ熱交換器9において外気温度近くまで冷却された後で、エコノマイザ熱交換器9から流出するため、ドレンパン16をほとんど加熱しない。一方、除霜運転時は、温水回路3からガスクーラ8に温水が供給されなくなるので、上段圧縮機7から吐出された冷媒は、ガスクーラ8において熱交換を行わず、エコノマイザ熱交換器9から高温を維持した状態で流出するため、ドレンパン16を効率よく加熱できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、冷媒間において熱交換を行うための熱交換器を備えたヒートポンプユニットおよびこれを備えた暖房システムに関する。
給湯用の温水等を加熱するヒートポンプユニットにおいて、ユニット内に収容された空気熱交換器の温度が低下して、その表面に霜が形成されると熱交換効率が低下するため、霜を溶かすための除霜運転が適宜行われる。空気熱交換器の下方には、除霜運転中に溶け出した水(ドレン水)の受け皿となるドレンパンが配置されているのが一般的である。
ヒートポンプユニットを寒冷地に設置した場合には、ドレン水は、ドレンパンから排出される前に、ドレンパン上で凍結してしまうことがある。このような場合には、凍結した水がドレンパンの上方に配置された空気熱交換器や室外ファンにまで達し、空気熱交換器の閉塞や室外ファンの破損等の原因となる。そこで、寒冷地用のヒートポンプユニットに設置されたドレンパンにはヒータが設置されており、このヒータには電気ヒータや冷媒配管で構成されたヒータが用いられている。
特許文献1には、冷媒配管で構成されたヒータを備えたヒートポンプユニットが開示されている。このヒートポンプユニットでは、ガスクーラの直近の下流側に設けられた冷媒配管がヒータとして用いられている。
しかしながら、特許文献1に開示されたヒートポンプユニットでは、例えば外気温度が高く、ドレン水の凍結が発生する可能性の低い場合にも、ドレンパンを加熱してしまう構成であるため、ヒートポンプユニット全体では熱ロスが発生していた。
本発明の目的は、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制するヒートポンプユニットおよびこれを備えた暖房システムを提供することである。
第1の発明に係るヒートポンプユニットは、第1圧縮機、第2圧縮機、ガスクーラ、エコノマイザ熱交換器、第1減圧機構、空気熱交換器を順に冷媒が流れるように構成された冷媒回路を備え、前記冷媒回路は、前記ガスクーラと前記エコノマイザ熱交換器との間を流れる冷媒の一部を、前記エコノマイザ熱交換器を経由して、前記第1圧縮機と前記第2圧縮機との間に戻るように設けられたバイパス回路と、前記バイパス回路において、前記ガスクーラと前記エコノマイザ熱交換器との間に配置された第2減圧機構と、を有し、前記ガスクーラは、前記冷媒回路を介して供給された冷媒と、外部から供給された流体との間で熱交換を行うものであり、前記エコノマイザ熱交換器は、前記バイパス回路を介さずに供給された冷媒と、前記バイパス回路を介して供給された冷媒との間で熱交換を行うものであって、前記冷媒回路において、前記エコノマイザ熱交換器と前記第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられていることを特徴とする。
このヒートポンプユニットでは、エコノマイザ熱交換器と第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられており、ドレンパンを加熱することができる。そして、暖房運転時には、バイパス回路を介さずに供給された冷媒は、エコノマイザ熱交換器においてバイパス回路を介して供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態でエコノマイザ熱交換器から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパンをほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
第2の発明に係るヒートポンプユニットは、第1の発明に係るヒートポンプユニットにおいて、前記冷媒回路における前記エコノマイザ熱交換器と前記第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記ドレンパンの下面に設けられていることを特徴とする。
このヒートポンプユニットでは、空気熱交換器において熱交換を行う空気流が、ドレンパンの下面に設けられた回路に接触しないので、ドレンパンを効率良く加熱できる。
第3の発明に係る暖房システムは、第1または第2の発明に係るヒートポンプユニットと、前記冷媒回路を介して前記ガスクーラに供給された冷媒との間で熱交換を行う流体を前記ガスクーラに対して供給する回路を有する暖房ユニットとを備え、前記ヒートポンプユニットにおいて除霜運転が行われている間は、前記暖房ユニットから前記ガスクーラに対して流体が供給されないことを特徴とする。
この暖房システムでは、除霜運転時には、暖房ユニットからガスクーラに対して流体が供給されないので、第2圧縮機から吐出された冷媒は、ガスクーラにおいて熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパンを効率よく加熱することができる。
第4の発明に係るヒートポンプユニットは、圧縮機、ガスクーラ、内部熱交換器、減圧機構、空気熱交換器、前記内部熱交換器の順に冷媒が流れるように構成された冷媒回路を備え、前記ガスクーラは、前記冷媒回路を介して供給された冷媒と、外部から供給された流体との間で熱交換を行うものであり、前記内部熱交換器は、前記ガスクーラから供給された冷媒と、前記空気熱交換器から供給された冷媒との間で熱交換を行うものであって、前記冷媒回路において、前記内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられていることを特徴とする。
このヒートポンプユニットでは、内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられており、ドレンパンを加熱することができる。そして、暖房運転時には、ガスクーラから供給された冷媒は、内部熱交換器において空気熱交換器から供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態で内部熱交換器から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパンをほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
第5の発明に係るヒートポンプユニットは、第4の発明に係るヒートポンプユニットにおいて、前記冷媒回路における前記内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記ドレンパンの下面に設けられていることを特徴とする。
このヒートポンプユニットでは、空気熱交換器において熱交換を行う空気流が、ドレンパンの下面に設けられた回路に接触しないので、ドレンパンを効率良く加熱できる。
第6の発明に係る暖房システムは、第4または第5の発明に係るヒートポンプユニットと、前記圧縮機から供給された冷媒との間で熱交換を行う流体を前記ガスクーラに対して供給する回路を備えた暖房ユニットとを備え、前記ヒートポンプユニットにおいて除霜運転が行われている間は、前記暖房ユニットから前記ガスクーラに対して流体が供給されないことを特徴とする。
この暖房システムでは、除霜運転時には、暖房ユニットからガスクーラに対して流体が供給されないので、圧縮機から吐出された冷媒は、ガスクーラにおいて熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパンを効率よく加熱することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、エコノマイザ熱交換器と第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられており、ドレンパンを加熱することができる。そして、暖房運転時には、バイパス回路を介さずに供給された冷媒は、エコノマイザ熱交換器においてバイパス回路を介して供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態でエコノマイザ熱交換器から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパンをほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
第2の発明では、空気熱交換器において熱交換を行う空気流が、ドレンパンの下面に設けられた回路に接触しないので、ドレンパンを効率良く加熱できる。
第3の発明では、除霜運転時には、暖房ユニットからガスクーラに対して流体が供給されないので、第2圧縮機から吐出された冷媒は、ガスクーラにおいて熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパンを効率よく加熱することができる。
第4の発明では、内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられており、ドレンパンを加熱することができる。そして、暖房運転時には、ガスクーラから供給された冷媒は、内部熱交換器において空気熱交換器から供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態で内部熱交換器から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパンをほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
第5の発明では、空気熱交換器において熱交換を行う空気流が、ドレンパンの下面に設けられた回路に接触しないので、ドレンパンを効率良く加熱できる。
第6の発明では、除霜運転時には、暖房ユニットからガスクーラに対して流体が供給されないので、圧縮機から吐出された冷媒は、ガスクーラにおいて熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパンに設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパンを効率よく加熱することができる。
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた暖房システムについて説明する。図1は、本実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた温水暖房システムの構成を示す模式図である。図2は、図1の温水暖房システムに含まれるヒートポンプユニットの構成を示す模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた暖房システムについて説明する。図1は、本実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた温水暖房システムの構成を示す模式図である。図2は、図1の温水暖房システムに含まれるヒートポンプユニットの構成を示す模式図である。
[温水暖房システムの構成]
図1に示すように、温水暖房システム100(暖房システム)は、温水を加熱するヒートポンプユニット1(ヒートポンプユニット)と、ラジエタや床温調パネル等の暖房ユニット2(暖房端末)と、ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する温水回路3(回路)とを有している。この温水回路3は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水を暖房ユニット2に供給すると共に、この暖房ユニット2から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻すものである。そして、この温水回路3には、暖房ユニット2に供給される温水の流量や温度を制御するための温水制御ユニット4が含まれる。また、温水暖房システム100は、給湯用の湯を貯留する給湯ユニット5を有している。
図1に示すように、温水暖房システム100(暖房システム)は、温水を加熱するヒートポンプユニット1(ヒートポンプユニット)と、ラジエタや床温調パネル等の暖房ユニット2(暖房端末)と、ヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とを接続する温水回路3(回路)とを有している。この温水回路3は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水を暖房ユニット2に供給すると共に、この暖房ユニット2から流出した温水をヒートポンプユニット1内に戻すものである。そして、この温水回路3には、暖房ユニット2に供給される温水の流量や温度を制御するための温水制御ユニット4が含まれる。また、温水暖房システム100は、給湯用の湯を貯留する給湯ユニット5を有している。
図1に示すように、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、接続配管20を介して、継手管60から温水制御ユニット4に供給される。そして、この温水制御ユニット4の継手管61から暖房ユニット2に向かって流出した温水は、接続配管21を介して、暖房ユニット2に供給される。なお、この接続配管21には、その内部を流れる温水を加熱するためのバックアップヒータユニット22と、温水を給湯ユニット5に供給する際に用いられる三方弁23とが設けられている。
暖房ユニット2から流出した温水は、接続配管24を介して、継手管62から温水制御ユニット4に供給される。そして、温水制御ユニット4の継手管63からヒートポンプユニット1に向かって流出した温水は、接続配管25を介して、ヒートポンプユニット1内に戻される。
また、温水制御ユニット4内には、バイパス配管40、混合弁41、循環ポンプ42及び流量センサ43が設けられている。したがって、暖房ユニット2から流出した温水は、温水制御ユニット4の流量センサ43に流入した後、その温水の一部は、バイパス配管40及び混合弁41を介して、ヒートポンプユニット1から温水制御ユニット4内に流入した温水と混合される。従って、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水は、バイパス配管40から供給される温水と混合した後で、温水制御ユニット4の循環ポンプ42から暖房ユニット2に向かって流出する。混合弁41は、ヒートポンプユニット1内で加熱された温水に対して混合されるバイパス配管40からの温水の量を調整することで、暖房ユニット2に供給される温水の温度を調整するために用いられる。
また、温水暖房システム100では、接続配管21に設けた三方弁23を切り換えることによって、温水制御ユニット4から暖房ユニット2に向かって流出した温水を、給湯ユニット5に供給することができる。
[ヒートポンプユニットの構成]
ヒートポンプユニット1は、図2に示すように、温水制御ユニット4を介して供給される温水を加熱するガスクーラ8を有するヒートポンプユニットによって構成されている。ヒートポンプユニット1は、下段圧縮機6(第1圧縮機)と、上段圧縮機7(第2圧縮機)と、ガスクーラ8と、エコノマイザ熱交換器9と、膨張弁10(第1減圧機構)と、空気熱交換器11(熱交換器)とを順に接続した冷媒回路12(冷媒回路)を有している。また、冷媒回路12は、ガスクーラ8とエコノマイザ熱交換器9との間を流れる冷媒の一部が、エコノマイザ熱交換器9を経由して、下段圧縮機6と上段圧縮機7との間に戻るように設けられたバイパス回路13を有している。このバイパス回路13には、ガスクーラ8とエコノマイザ熱交換器9との間に配置されたインジェクション弁14(第2減圧機構)が設けられている。
ヒートポンプユニット1は、図2に示すように、温水制御ユニット4を介して供給される温水を加熱するガスクーラ8を有するヒートポンプユニットによって構成されている。ヒートポンプユニット1は、下段圧縮機6(第1圧縮機)と、上段圧縮機7(第2圧縮機)と、ガスクーラ8と、エコノマイザ熱交換器9と、膨張弁10(第1減圧機構)と、空気熱交換器11(熱交換器)とを順に接続した冷媒回路12(冷媒回路)を有している。また、冷媒回路12は、ガスクーラ8とエコノマイザ熱交換器9との間を流れる冷媒の一部が、エコノマイザ熱交換器9を経由して、下段圧縮機6と上段圧縮機7との間に戻るように設けられたバイパス回路13を有している。このバイパス回路13には、ガスクーラ8とエコノマイザ熱交換器9との間に配置されたインジェクション弁14(第2減圧機構)が設けられている。
また、空気熱交換器11の近傍には室外ファン15が設置され、空気熱交換器11の下方にはドレンパン16(ドレンパン)が設置されている。このドレンパン16は、除霜運転時に発生したドレン水を受けるものであって、そのドレン水は、ドレンパン16に形成されたドレン水排出部である切り欠き163から外部へ排出される。そして、冷媒回路12においてエコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に配置された回路の一部が、ドレンパン16を加熱するためのヒータ17(ヒータ)として、ドレンパン16の下面160(下面)に設けられている。
下段圧縮機6及び上段圧縮機7は、ロータリ式やスクロール式などの容積式の圧縮機である。下段圧縮機6は、空気熱交換器11から供給された冷媒を吸入して中間圧力まで圧縮し、上段圧縮機7の吸入側に吐出する。上段圧縮機7は、下段圧縮機6から吐出された中間圧力の冷媒とバイパス回路13から流入した冷媒とを吸入して圧縮し、高温高圧の冷媒をガスクーラ8に供給する。
ガスクーラ8は、温水制御ユニット4を介して供給される温水を加熱するための熱交換器であって、冷媒回路12内を流れる冷媒と温水回路3内を流れる温水との間で熱交換を行う。すなわち、ガスクーラ8では、上段圧縮機7から吐出された高温高圧の冷媒の保有する熱が、温水回路3内を流れる温水に供給されることにより、温水回路3内の温水が加熱される。なお、ガスクーラ8において、冷媒と温水とは互いに対向しつつ反対方向に流れる。
ガスクーラ8から流出した冷媒は、エコノマイザ熱交換器9に向かって流れ、エコノマイザ熱交換器9の上流側から下流側に向かって流れる。また、冷媒回路12は、ガスクーラ8とエコノマイザ熱交換器9との間において分岐したバイパス回路13を有している。したがって、ガスクーラ8から流出した冷媒の一部は、バイパス回路13を介して、エコノマイザ熱交換器9に向かって流れ、エコノマイザ熱交換器9の下流側から上流側に向かって流れる。ここで、ガスクーラ8からバイパス回路13を介してエコノマイザ熱交換器9に供給される冷媒は、開度制御可能な電動膨張弁であるインジェクション弁14によって減圧される。また、エコノマイザ熱交換器9において、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒と、ガスクーラ8からバイパス回路13を介して供給された冷媒とは、互いに対向しつつ反対方向に流れる。
エコノマイザ熱交換器9では、暖房運転時において、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒と、バイパス回路13を介して供給された冷媒との間で熱交換を行う。すなわち、エコノマイザ熱交換器9において、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒の保有する熱が、バイパス回路13を介して供給された冷媒に供給される。したがって、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒は、外気温度近くまで冷却されると共に、バイパス回路13を介して供給された冷媒は加熱される。
ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずにエコノマイザ熱交換器9に供給され、外気温度近くまで冷却された後で、エコノマイザ熱交換器9の下流側に流出した冷媒は、膨張弁10によって減圧された後で、空気熱交換器11に供給される。ここで、上述したように、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に配置された回路の一部がドレンパン16の下面160に設けられている。したがって、膨張弁9によって減圧される前の冷媒が、ドレンパン16の下面160に設けられた回路を流れることによって、ドレンパン16を加熱することができる。
[ドレンパンの加熱動作]
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニット1を備えた温水暖房システム100におけるドレンパン16の加熱動作について説明する。
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニット1を備えた温水暖房システム100におけるドレンパン16の加熱動作について説明する。
ヒートポンプユニット1において暖房運転が行われている場合は、温水回路3のポンプが制御されることによって、温水回路3内の温水が、ガスクーラ8に対して供給される。また、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずにエコノマイザ熱交換器9に冷媒が供給されると共に、インジェクション弁14が制御されることで、ガスクーラ8からバイパス回路13を介してエコノマイザ熱交換器9に冷媒が供給される。ここで、ガスクーラ8において、上段圧縮機7からガスクーラ8に供給された冷媒は、温水回路3内の温水と熱交換を行う。また、エコノマイザ熱交換器9において、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒は、ガスクーラ8からバイパス回路13を介して供給された冷媒と熱交換を行う。したがって、ヒートポンプユニット1において暖房運転が行われている場合は、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒は、外気温度近くまで冷却された後でエコノマイザ熱交換器9から流出する。そのため、ヒータ17としてドレンパン16の下面に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16をほとんど加熱することはない。
一方、ヒートポンプユニット1において除霜運転が行われている場合は、温水回路3のポンプが停止されることによって、温水回路3内の温水は、ガスクーラ8に対して供給されなくなる。また、冷媒は、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずにエコノマイザ熱交換器9に供給されるが、インジェクション弁14が閉鎖されることで、ガスクーラ8からバイパス回路13を介してエコノマイザ熱交換器9に供給されない。ここで、ガスクーラ8において、上段圧縮機7からガスクーラ8に供給された冷媒は、温水回路3内の温水と熱交換を行わないと共に、エコノマイザ熱交換器9において、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒は、ガスクーラ8からバイパス回路13を介して供給された冷媒と熱交換を行うこともない。したがって、ヒートポンプユニット1において除霜運転が行われている場合は、ガスクーラ8からバイパス回路13を介さずに供給された冷媒は、高温の状態でエコノマイザ熱交換器9から流出する。そのため、ヒータ17としてドレンパン16の下面160に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16を効率よく加熱することができる。
[ヒートポンプユニットの構造]
次に、ヒートポンプユニット1の構造について図3〜5を参照して説明する。
次に、ヒートポンプユニット1の構造について図3〜5を参照して説明する。
図3は、ヒートポンプユニット1の外観斜視図であって、(a)は前面斜視図であり、(b)は背面斜視図である。図4は、ヒートポンプユニット1の内部構造を示す前面斜視図である。図5は、室内機1の内部構造を示す正面視図であって、(a)は全体図であり、(b)は(a)の円で囲まれた部分の拡大図である。
ヒートポンプユニット1は、筐体18を備え、筐体18内にガスクーラ8や下段圧縮機6等が収納されている。筐体18は、図3(a)に示すように、前面に開口を有している。また、筐体18は、図3(b)に示すように、背面にも開口を有し、この開口を覆うように空気熱交換器11が配置されている。そして、空気熱交換器11の下方には、ドレン水の受け皿であるドレンパン16が配置されている。
ヒートポンプユニット1の内部には、図4に示すように、正面視して左側に空気熱交換器11、室外ファン15及びドレンパン16が配置されている。室外ファン15は、空気熱交換器11の近傍に取り付けられており、3つの羽部15aと、羽部15aを回転させる駆動部15bとから構成されている。そして、室外ファン15は、駆動部15bが空気熱交換器11の高さ方向に沿って延在する部材に固定されることで、空気熱交換器11の近傍に取り付けられている。羽部15aが回転すると、図4において奥から手前に向かう気流が形成される。これにより、空気熱交換器11において冷媒と空気とが熱交換を行い、冷媒が加熱される。また、ヒートポンプユニット1の内部には、正面視して右側に下段圧縮機6及び上段圧縮機7が配置され、その上方に電装品等が配置されている。
空気熱交換器11の下方にはドレンパン16が配置されており、図5(b)に示すように、ドレンパン16の下面160にヒータ17が設けられ、さらにその下方にエコノマイザ熱交換器9及びガスクーラ8が順に配置されている。
[空気熱交換器、ドレンパン及びヒータ]
続いて、空気熱交換器11、ドレンパン16及びヒータ17について説明する。
続いて、空気熱交換器11、ドレンパン16及びヒータ17について説明する。
図6は、ヒータと空気熱交換器及び室外ファンとの平面視における位置関係を示す図である。図7は、ヒータが取り付けられた状態のドレンパンの外観斜視図である。図8は、ヒータが取り付けられた状態のドレンパンの上面視図である。図9は、ドレンパンをヒートポンプユニットの背面側から見た背面視図である。図10は、図9に示すB−B線の矢視断面図である。
[空気熱交換器]
図6に示すように、空気熱交換器11は、ヒートポンプユニット1の背面側に設けられた背面部分11aと、ヒートポンプユニット1の側面側に設けられた側面部分11bとを有しており、平面視において、略L字状に折り曲げて形成されている。図6に示すように、空気熱交換器11は、ドレンパン16の後述するガイドリブ162a上に配置されているので、後述する平坦部分162bにドレン水を流すことができる。
図6に示すように、空気熱交換器11は、ヒートポンプユニット1の背面側に設けられた背面部分11aと、ヒートポンプユニット1の側面側に設けられた側面部分11bとを有しており、平面視において、略L字状に折り曲げて形成されている。図6に示すように、空気熱交換器11は、ドレンパン16の後述するガイドリブ162a上に配置されているので、後述する平坦部分162bにドレン水を流すことができる。
[ドレンパン]
図6に示すように、ドレンパン16は、空気熱交換器11の下方に配置されている。このドレンパン16には、図7に示すように、その外縁部において上方に向かって延在する上方壁部161が形成されている。そして、この上方壁部161の背面側には、ドレンパン16からドレン水を排出するためのドレン水排出部としての切り欠き163が設けられている。
図6に示すように、ドレンパン16は、空気熱交換器11の下方に配置されている。このドレンパン16には、図7に示すように、その外縁部において上方に向かって延在する上方壁部161が形成されている。そして、この上方壁部161の背面側には、ドレンパン16からドレン水を排出するためのドレン水排出部としての切り欠き163が設けられている。
また、図7及び図8に示すように、ドレンパン16の上面162には、凸形状のガイドリブ162aが立設されている。また、ドレンパン16の上面162には、ガイドリブ146aが立設されていない平坦部分162bが、全体的に切り欠き163に近付くにつれて下方に傾斜している。
また、図9に示すように、ドレンパン16は、その外縁部において下方に向かって突出し且つ切り欠き163に対応するように配置された下方壁部164を有している。また、図10に示すように、この下方壁部164の根元部164aの外周面は、R形状となっている。また、図9に示すように、切り欠き163は、上方壁部161の上端161aからドレンパン16の上面162の平坦部分162bまで延在している。
また、図6に示すように、切り欠き163は、ドレンパン16において空気熱交換器11の下方の領域に配置されている。本実施形態では、図6に示すように、切り欠き163と、空気熱交換器11の背面部分11aと、側面部分11bの一部とがいずれもドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる同じ領域に配置されている。切り欠き163は、上面視において、背面部分11aの背面側端部11cと下方壁部164の背面側端部164bとの間の領域に配置されている。また、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる領域とは、図6に示すように、ドレンパン16の上面162における中心線A−A線よりもヒートポンプユニット1の背面側の領域を意味している。
[ヒータ]
ヒータ17は、上段圧縮機6によって圧縮された冷媒が流れる配管によって構成されている。本実施形態では、ヒータ17は、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に設けられた配管によって構成されている。このヒータ17は、図6に示すように、ドレンパン16の下面160に設けられている。したがって、エコノマイザ熱交換器9を流出した冷媒が、ドレンパン16の下面160に設けられた配管を流れることによって、冷媒の有する熱を利用してドレンパン16を加熱することができる。図6に示すように、切り欠き163とヒータ17の一部とは、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる同じ側に配置されている。
ヒータ17は、上段圧縮機6によって圧縮された冷媒が流れる配管によって構成されている。本実施形態では、ヒータ17は、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に設けられた配管によって構成されている。このヒータ17は、図6に示すように、ドレンパン16の下面160に設けられている。したがって、エコノマイザ熱交換器9を流出した冷媒が、ドレンパン16の下面160に設けられた配管を流れることによって、冷媒の有する熱を利用してドレンパン16を加熱することができる。図6に示すように、切り欠き163とヒータ17の一部とは、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる同じ側に配置されている。
また、図6に示すように、ヒータ17は、ドレンパン16の右側中央部からドレンパン16の長手方向に沿って延在し、ドレンパン16の背面側に折れ曲がり、さらに折れ曲がって、ドレンパン16の長手方向に沿って延在する。その後、ヒータ17は、ドレンパン16の長手方向に対して斜め方向に延存し、さらに折れ曲がって、ドレンパン16の奥行き方向に沿って延在する。
また、図6に示すように、ヒータ17においてドレンパン16の長手方向に沿う長手方向部分17aと、ヒータ17においてドレンパン16の奥行方向に沿う奥行方向部分17bの一部とは、下方壁部164の角部に設けられている。本実施形態では、図6に示すように、長手方向部分17aと、奥行方向部分17bの一部と、空気熱交換器11の背面部分11aと、側面部分11bの一部とがいずれもドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる同じ領域に配置されており、長手方向部分17aは、上面視において、背面部分11aが配置される領域と同一の領域に設けられている。また、奥行方向部分17bの一部は、上面視において、側面部分11bの一部が配置される領域と同一の領域に設けられている。
また、図8に示すように、ヒータ17は、取付部材19によってドレンパン16の下面160に取り付けられている。この取付部材19は、ドレンパン16に形成された開口を用いずにヒータ17をドレンパン16の下面160に取り付けるための部材である。すなわち、取付部材19は、平板部19aの一端を湾曲させることで湾曲部19bを形成したものであって、平板部19aをドレンパン16の下面160に溶接あるいはカシメによって接着させ、湾曲部19bにヒータ17を嵌め込むことでヒータ17をドレンパン16の下面160に密着するように保持している。
(第1実施形態に係るヒートポンプユニットの特徴)
本実施形態に係るヒートポンプユニットには、以下のような特徴がある。
本実施形態に係るヒートポンプユニットには、以下のような特徴がある。
本実施形態のヒートポンプユニット1では、エコノマイザ熱交換器9と膨張弁10との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器11の下方に配置されたドレンパン16に設けられており、ドレンパン16を加熱することができる。そして、暖房運転時には、バイパス回路14を介さずに供給された冷媒は、エコノマイザ熱交換器9においてバイパス回路14を介して供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態でエコノマイザ熱交換器9から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパン16に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16をほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット1全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
また、本実施形態のヒートポンプユニット1では、空気熱交換器11において熱交換を行う空気流が、ドレンパン16の下面160に設けられた回路に接触しないので、ドレンパン16を効率良く加熱できる。
また、本実施形態のヒートポンプユニット1では、除霜運転時には、暖房ユニット2からガスクーラ8に対して温水が供給されないので、上段圧縮機7から吐出された冷媒は、ガスクーラ8において熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパン16に設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパン16を効率よく加熱することができる。
(第2実施形態)
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた暖房システムについて説明する。本実施形態の暖房システム100の全体構成は第1実施形態の暖房システムと同様である。図12は、本実施形態に係るヒートポンプユニットの構成を示す模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の第2実施形態に係るヒートポンプユニットを備えた暖房システムについて説明する。本実施形態の暖房システム100の全体構成は第1実施形態の暖房システムと同様である。図12は、本実施形態に係るヒートポンプユニットの構成を示す模式図である。
[ヒートポンプユニットの構成]
本実施形態のヒートポンプユニットが、第1実施形態のヒートポンプユニットと主に異なる点は、第1実施形態では、2段の圧縮機6,7、バイパス回路12及びエコノマイザ熱交換器8を有しているのに対し、本実施形態では、1つの圧縮機7及び内部熱交換器18を有している点である。その他の点については、第1実施形態の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態のヒートポンプユニットが、第1実施形態のヒートポンプユニットと主に異なる点は、第1実施形態では、2段の圧縮機6,7、バイパス回路12及びエコノマイザ熱交換器8を有しているのに対し、本実施形態では、1つの圧縮機7及び内部熱交換器18を有している点である。その他の点については、第1実施形態の構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る冷媒回路3は、圧縮機7と、ガスクーラ8と、内部熱交換器18と、膨張弁10と、空気熱交換器11とを有している。圧縮機7から吐出された冷媒は、ガスクーラ8、内部熱交換器18、膨張弁10、空気熱交換器11を流れた後で、再び、内部熱交換器18を経由して圧縮機7の吸入側に戻る。
内部熱交換器18は、ガスクーラ8から供給された冷媒と、空気熱交換器11から供給された冷媒との間で熱交換を行うものである。従って、ガスクーラ8から供給された冷媒は冷却され、空気熱交換器11から供給された冷媒は加熱される。そして、ヒートポンプユニットにおいて暖房運転が行われる場合は、ガスクーラ8から供給された冷媒は、空気熱交換器11から供給された冷媒との間で熱交換を行うことによって、外気温度近くまで冷却された後で、内部熱交換器18から流出する。
[ドレンパンの加熱動作]
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニット1を有する温水暖房システム100におけるドレンパン16の加熱動作について説明する。
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニット1を有する温水暖房システム100におけるドレンパン16の加熱動作について説明する。
ヒートポンプユニット1において暖房運転が行われている場合は、温水回路3のポンプが制御されることによって、温水回路3内の温水が、ガスクーラ8に対して供給される。ここで、圧縮機7からガスクーラ8に供給された冷媒は、ガスクーラ8において、温水回路3内の温水と熱交換を行うと共に、内部熱交換器18において、ガスクーラ8から供給された冷媒は、空気熱交換器11から供給された冷媒と熱交換を行う。したがって、ヒートポンプユニット1において暖房運転が行われている場合は、ガスクーラ8から内部熱交換器18に供給された冷媒は、外気温度近くまで冷却された後で内部熱交換器18から流出する。そのため、ヒータ17としてドレンパン16の下面160に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16をほとんど加熱しない。
一方、ヒートポンプユニット1において除霜運転が行われている場合は、温水回路3のポンプが停止されることによって、温水回路3内の温水は、ガスクーラ8に対して供給されなくなる。ここで、圧縮機7からガスクーラ8に供給された冷媒は、ガスクーラ8において、温水回路3内の温水と熱交換を行わない。したがって、ヒートポンプユニット1において除霜運転が行われている場合は、ガスクーラ8から内部熱交換器18に供給された冷媒は、高温の状態で、内部熱交換器18から流出する。そのため、ヒータ17としてドレンパン16の下面160に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16を加熱する。
(第2実施形態に係るヒートポンプユニットの特徴)
本実施形態に係るヒートポンプユニットには、以下のような特徴がある。
本実施形態に係るヒートポンプユニットには、以下のような特徴がある。
本実施形態のヒートポンプユニット1では、内部熱交換器18と膨張弁10との間に配置された回路の一部は、空気熱交換器11の下方に配置されたドレンパン16に設けられており、ドレンパン16を加熱することができる。そして、暖房運転時には、ガスクーラ8から供給された冷媒は、内部熱交換器18において空気熱交換器11から供給された冷媒と熱交換を行うことによって、外気温度近くまで低下した状態で内部熱交換器18から流出する。したがって、暖房運転時において、ドレンパン16に設けられた回路を流れる冷媒は、ドレンパン16をほとんど加熱することがないことから、ヒートポンプユニット1全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
また、本実施形態のヒートポンプユニット1では、空気熱交換器11において熱交換を行う空気流が、ドレンパン16の下面160に設けられた回路に接触しないので、ドレンパン16を効率良く加熱できる。
また、本実施形態のヒートポンプユニット1では、除霜運転時には、暖房ユニット2からガスクーラ8に対して温水が供給されないので、圧縮機7から吐出された冷媒は、ガスクーラ8において熱交換を行わないことから高温に維持される。したがって、除霜運転時において、ドレンパン16に設けられた回路を流れる冷媒の温度が高いことから、ドレンパン16を効率よく加熱することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述した実施形態では、切り欠き163が、上方壁部161の上端161aからドレンパン16の上面162の平坦部分162bまで延在する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、切り欠き163は、上方壁部161の上端161aから下方に向かって延在するものであればよく、上面162の平坦部分162bまで延在しないものであってもよい。
また、上述した実施形態では、ドレンパン16の上面162においてガイドリブ162aが立設されていない平坦部分162bが、全体的に切り欠き163に向かって傾斜している例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、平坦部分162bのうち切り欠き163に連通する一部のみが、切り欠き163に向かって傾斜していてもよい。
また、上述した実施形態では、切り欠き163とヒータ17の一部とをドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側となる同じ側に配置した例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、切り欠き163とヒータ17の一部とを、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の前面側となる同じ領域に配置してもよい。なお、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の前面側となる領域とは、図6に示すように、ドレンパン16の上面162における中心線A−Aよりもヒートポンプユニット1の前面側の領域を意味している。
また、上述した実施形態では、ドレンパン16からドレン水を排出するためのドレン水排出部として、上方壁部161の一部に切り欠き163を形成する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、図11に示すように、ドレン水排出部として上方壁部161に上面162の平坦部分162bまで延在する開口部1163を形成してもよい。なお、この開口部1163は、平坦部分162bまで延在しないものであってもよい。
また、上述した実施形態では、温水回路3が、給湯ユニット5及びバックアップヒータユニット22を有している例について述べたが、本発明はこれに限定されず、温水回路3は、給湯ユニット5やバックアップヒータユニット22を有していなくてよい。
また、上述した実施形態では、ドレン水排出部163を、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の背面側に設けられた上方壁部161に設けたが、本発明はこれに限定されず、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の前面側に設けられた上方壁部161に設けてもよいし、ドレンパン16においてヒートポンプユニット1の側面側に設けられた上方壁部161に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、ヒータ17が、平面視において空気熱交換器11や室外ファン15と略同一の位置に配置されていたが、本発明はこれに限定されず、ヒータ17の配置は変更できる。
また、上述した実施形態では、ヒートポンプユニット1を、このヒートポンプユニット1と暖房ユニット2とが接続された温水暖房システム100に適用する例について述べたが、本発明はこれに限定されず、ヒートポンプユニットを、このヒートポンプユニットと室内機とが接続された空気調和システムに適用してもよい。
本発明を利用すれば、ヒートポンプユニット全体として熱ロスが発生するのを抑制できる。
1 ヒートポンプユニット
3 温水回路
6 下段圧縮機(第1圧縮機)
7 上段圧縮機、圧縮機(第2圧縮機、圧縮機)
8 ガスクーラ
9 エコノマイザ熱交換器
10 膨張弁(第1減圧機構)
11 空気熱交換器
12 冷媒回路
13 バイパス回路
14 インジェクション弁(第2減圧機構)
16 ドレンパン
17 ドレンパンヒータ(ヒータ)
18 内部熱交換器
100 暖房システム
160 下面
3 温水回路
6 下段圧縮機(第1圧縮機)
7 上段圧縮機、圧縮機(第2圧縮機、圧縮機)
8 ガスクーラ
9 エコノマイザ熱交換器
10 膨張弁(第1減圧機構)
11 空気熱交換器
12 冷媒回路
13 バイパス回路
14 インジェクション弁(第2減圧機構)
16 ドレンパン
17 ドレンパンヒータ(ヒータ)
18 内部熱交換器
100 暖房システム
160 下面
Claims (6)
- 第1圧縮機、第2圧縮機、ガスクーラ、エコノマイザ熱交換器、第1減圧機構、空気熱交換器を順に冷媒が流れるように構成された冷媒回路を備え、
前記冷媒回路は、
前記ガスクーラと前記エコノマイザ熱交換器との間を流れる冷媒の一部を、前記エコノマイザ熱交換器を経由して、前記第1圧縮機と前記第2圧縮機との間に戻るように設けられたバイパス回路と、
前記バイパス回路において、前記ガスクーラと前記エコノマイザ熱交換器との間に配置された第2減圧機構と、を有し、
前記ガスクーラは、前記冷媒回路を介して供給された冷媒と、外部から供給された流体との間で熱交換を行うものであり、
前記エコノマイザ熱交換器は、前記バイパス回路を介さずに供給された冷媒と、前記バイパス回路を介して供給された冷媒との間で熱交換を行うものであって、
前記冷媒回路において、前記エコノマイザ熱交換器と前記第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられていることを特徴とするヒートポンプユニット。 - 前記冷媒回路において、前記エコノマイザ熱交換器と前記第1減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記ドレンパンの下面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒートポンプユニット。
- 請求項1または2記載のヒートポンプユニットと、
前記冷媒回路を介して前記ガスクーラに供給された冷媒との間で熱交換を行う流体を前記ガスクーラに対して供給する回路を有する暖房ユニットとを備え、
前記ヒートポンプユニットにおいて除霜運転が行われている間は、前記暖房ユニットから前記ガスクーラに対して流体が供給されないことを特徴とする暖房システム。 - 圧縮機、ガスクーラ、内部熱交換器、減圧機構、空気熱交換器、前記内部熱交換器の順に冷媒が流れるように構成された冷媒回路を備え、
前記ガスクーラは、前記冷媒回路を介して供給された冷媒と、外部から供給された流体との間で熱交換を行うものであり、
前記内部熱交換器は、前記ガスクーラから供給された冷媒と、前記空気熱交換器から供給された冷媒との間で熱交換を行うものであって、
前記冷媒回路において、前記内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記空気熱交換器の下方に配置されたドレンパンに設けられていることを特徴とするヒートポンプユニット。 - 前記冷媒回路において、前記内部熱交換器と減圧機構との間に配置された回路の一部は、前記ドレンパンの下面に設けられていることを特徴とする請求項4記載のヒートポンプユニット。
- 請求項4または5記載のヒートポンプユニットと、
前記圧縮機から供給された冷媒との間で熱交換を行う流体を前記ガスクーラに対して供給する回路を備えた暖房ユニットとを備え、
前記ヒートポンプユニットにおいて除霜運転が行われている間は、前記暖房ユニットから前記ガスクーラに対して流体が供給されないことを特徴とする暖房システム。
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