JP6844274B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置に関し、より具体的には、圧縮機及び室外熱交換器を収容する筐体の底板部材に装着されるヒータ部材を備え、可燃性の冷媒を用いる冷凍装置に関する。
冷凍装置において可燃性の冷媒が用いられる場合がある。このような冷凍装置において、冷媒が何らかの原因で漏れ出して所定の濃度となり、そこに点火源が存在すれば発火事故が発生し得る。
このような発火事故の原因と成り得る点火源として、例えば、圧縮機及び室外熱交換器を収容する底板部材に装着されるヒータ部材が挙げられる。ヒータ部材は、室外熱交換器に付着した霜を溶かすデフロスト運転時に発生するドレン水等が底板部材で凍結するのを防止するために用いられる。
ヒータ部材を点火源とした発火事故を防止するため、例えば、特許文献1(特開2015−55455号公報)には、可燃性の冷媒を用いる冷凍装置において、ヒータ部材の消費電力を所定値以下に抑制することが記載されている。
しかし、実際には、ヒータ部材に求められる能力は、外気温度や、室外ユニットの大きさ等によっても変化するため、その能力を制限することが難しい場合もあり得る。また、発火事故の防止の観点からは、仮に可燃性の冷媒が漏洩したとしても、冷媒の濃度がヒータ部材の周辺で発火事故を引き起こすレベルまで高くなることがないよう対策が取られることが好ましい。
本発明の課題は、圧縮機及び室外熱交換器を収容する筐体の底板部材に装着されるヒータ部材を備え、可燃性の冷媒を用いる冷凍装置であって、ヒータ部材を点火源とする発火事故の発生を防止できる、安全性の高い冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、可燃性の冷媒を用いる冷凍装置である。冷凍装置は、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンと、筐体と、ヒータ部材と、仕切板と、を備える。圧縮機は、冷媒を圧縮する。室外熱交換器では、冷媒と外気との間で熱交換が行われる。室外ファンは、室外熱交換器に外気を供給する。筐体は、室外熱交換器が戴置される底板部材を有し、圧縮機、室外熱交換器及び室外ファンを収容する。ヒータ部材は、底板部材に装着される。仕切板は、筐体の内部を、機械室と、送風機室と、に仕切る。機械室には、圧縮機及び冷媒配管が配置される。送風機室には、室外熱交換器、室外ファン及びヒータ部材が配置される。仕切板には、機械室と送風機室とを連通する開口が形成される。冷凍装置は、漏洩冷媒ガイド部材を更に備える。漏洩冷媒ガイド部材は、送風機室の、仕切板とヒータ部材との間に設けられ、機械室における冷媒漏れ時に開口を通って機械室から送風機室に流れるガス冷媒がヒータ部材に向かうことを抑制する。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、機械室で冷媒配管等から冷媒が漏洩した場合に、冷媒を仕切板に形成された開口を通過させて、漏洩冷媒ガイド部材によりヒータ部材には向かわない方向へと導くことができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、漏洩冷媒ガイド部材は、仕切板との間に、冷媒漏れ時にガス冷媒が流れ、一端側に出口が設けられている冷媒経路を形成する。ヒータ部材は、漏洩冷媒ガイド部材の最も近くに配置される最近接部を有する。冷媒経路は、出口に向かうに連れ、最近接部から次第に離れる方向にガス冷媒を導く。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、冷媒経路により、漏洩冷媒ガイド部材に最近接するヒータ部材の最近接部から遠ざかる方向に冷媒が導かれる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされことを防止できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第1観点又は第2観点に係る冷凍装置であって、漏洩冷媒ガイド部材は、鉛直方向において、仕切板の中央より下方に配置される。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、空気より蒸気の密度が大きい冷媒が用いられる場合に、過度に大きな漏洩冷媒ガイド部材を設けること無く、漏洩した冷媒をヒータ部材に向かわない方向へと導くことができる。
また、本発明の第3観点に係る冷凍装置では、漏洩冷媒ガイド部材の高さが比較的低いため、漏洩冷媒ガイド部材と仕切板との間に空気の流れを導き、更に漏洩冷媒を漏洩冷媒ガイド部材によりヒータ部材には向かわない方向へと導くことができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る冷凍装置であって、室外ファンは、冷凍装置の停止中に間欠的に運転される。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、冷凍装置の停止中であっても室外ファンが間欠的に運転され、送風機室に空気の流れが生じるため、冷凍装置の停止中に冷媒が漏洩した場合にも、冷媒をヒータ部材には向かわない方向へ、更に筐体外へと導くことができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、機械室で冷媒配管等から冷媒が漏洩した場合に、冷媒を仕切板に形成された開口を通過させて、漏洩冷媒ガイド部材によりヒータ部材には向かわない方向へと導くことができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされことを防止できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、空気より蒸気の密度が大きい冷媒が用いられる場合に、過度に大きな漏洩冷媒ガイド部材を設けること無く、漏洩した冷媒をヒータ部材には向かわない方向へと導くことができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、冷媒漏洩時に、ヒータ部材の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
本発明の冷凍装置の一実施形態に係る空調装置の概略構成図である。 図1の冷凍装置の室外ユニットの概略斜視図である。 筐体の天板及び側板を取り除いた状態の図2の室外ユニットの概略平面図である。図3では、室外ファンのプロペラの描画を省略している。 図2の室外ユニットの底板部材の概略平面図である。 図1の冷凍装置の室外ユニットの筐体内部の、仕切板、漏洩冷媒ガイド部材及びヒータ部材の配置を模試的に示した斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の冷凍装置の一実施形態に係る空調装置100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明に係る冷凍装置の具体例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
空調装置100の全体構成を説明する。図1は、空調装置100の概略構成図である。空調装置100は、室内ユニット60が配置される室内(空調対象空間)の冷房や暖房を行う。なお、空調装置100は、冷凍装置の一例に過ぎず、冷凍装置のタイプは空調装置に限定されるものではない。例えば、冷凍装置は、チラー、給湯装置、冷蔵庫や冷凍庫の庫内を冷却する冷却装置等であってもよい。
ここでは、空調装置100は蒸気圧縮式の冷凍装置である。空調装置100では可燃性冷媒が用いられる。また、空調装置100では、蒸気の密度が空気より大きな冷媒が用いられる。空調装置100で使用される冷媒は、例えばHFC系冷媒の一種であるR32である。R32は、可燃性で、蒸気の密度が空気より大きい。
なお、本願発明における可燃性冷媒は、R32に限定されるものではなく、他の可燃性冷媒も含む。具体的には、本願発明の可燃性冷媒には、米国のASHRAE34 Designation and safety classification of refrigerantの規格又はISO817Refrigerants- Designation and safety classificationの規格でClass3(強燃性)、Class2(弱燃性)、Subclass2L(微燃性)に該当する冷媒を含む。なお、R32は、上記の両規格において、Subclass2L(微燃性)に分類されている。
空調装置100は、いわゆるセパレートタイプの冷凍装置である。空調装置100は、図1に示すように、室外ユニット20と、室内ユニット60と、室外ユニット20と室内ユニット60とを接続するガス側冷媒連絡配管82及び液側冷媒連絡配管84と、を主に備える。空調装置100では、室外ユニット20と室内ユニット60とがガス側冷媒連絡配管82及び液側冷媒連絡配管84を介して接続されることで、後述する、室外ユニット20の圧縮機22、室外熱交換器26、及び膨張機構28や、室内ユニット60の室内熱交換器62等を有する冷媒回路10が構成される。空調装置100では、冷媒回路10内を冷媒が循環することで、室内ユニット60の配置される空調対象空間の冷房や暖房が行われる。ガス側冷媒連絡配管82及び液側冷媒連絡配管84は、室外ユニット20及び室内ユニット60を設置する際に、現地で施工される冷媒配管である。
(2)詳細説明
空調装置100の室内ユニット60及び室外ユニット20について詳細を説明する。
(2−1)室内ユニット
室内ユニット60は、空調装置100の室内(空調対象空間)に設置される。室内ユニット60は、例えば天井に埋め込まれる天井設置型の室内ユニットである。ただし、室内ユニット60のタイプは例示であって、室内ユニット60は、壁掛型や床置型の室内ユニットであってもよい。
室内ユニット60は、主に、室内熱交換器62と、室内ファン64と、室内制御部61と、を有する(図1参照)。
室内熱交換器62は、室内空気と内部を流れる冷媒とを熱交換させる熱交換器である。室内熱交換器62は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室内熱交換器62のガス側は、ガス側配管66を介してガス側冷媒連絡配管82と接続される。室内熱交換器62の液側は、液側配管68を介して液側冷媒連絡配管84と接続される。室内熱交換器62は、冷房運転時に、室内空気を冷却する冷却器(内部を流れる冷媒を蒸発させる蒸発器)として機能する。室内熱交換器62は、暖房運転時には、室内空気を加熱する加熱器(内部を流れる冷媒を凝縮させる凝縮器)として機能する。
室内ファン64は、室内熱交換器62に対して室内空気を供給し、室内熱交換器62で冷媒と熱交換を行った室内空気を室内に吹き出すためのファンである。室内ファン64は、例えば遠心式の送風機である。
室内制御部61は、後述する室外ユニット20の室外制御部21と共に制御部70として機能し、空調装置100の動作を制御する。室内制御部61は、この機能を実行するために、各種電気回路や、マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータが実行するプログラムが記憶されたメモリ等を有している。室内制御部61は、室内ユニット60が有する各種センサ(図示せず)から計測値を受信する。また、室内制御部61は、空調装置100を操作するためのリモコン(図示せず)との間で信号のやりとりを行う。また、室内制御部61は、後述する室外ユニット20の室外制御部21との間で伝送線70aを介して信号のやりとりを行う(図1参照)。制御部70による空調装置100の動作の制御については後述する。
(2−2)室外ユニット
室外ユニット20について、図を参照しながら説明する。図2は、室外ユニット20の概略斜視図である。図3は、後述する筐体50の天板54及び側板(第1部材51、右前板52、及び右後板53)を取り除いた状態の室外ユニット20の概略平面図である。図4は、室外ユニット20の筐体50の底板部材55の概略平面図である。図5は、筐体50内部の、後述する仕切板56、ヒータ部材90、及び漏洩冷媒ガイド部材58の配置を模試的に示した斜視図である。
以下の説明では、「上」、「下」、「左」、「右」、「前(正面)」、「後(背面)」等の方向を示す表現を用いる場合がある。特に断りのない場合、これらの方向は、図2〜図5中に矢印で示した方向を示している。
室外ユニット20は、室外(空調装置100の室内ユニット60が設置される室内とは別の場所)に設置される。室外ユニット20は、例えば屋外に設置される。
室外ユニット20は、主に、筐体50、仕切板56、ヒータ部材90、漏洩冷媒ガイド部材58、圧縮機22、四路切換弁24、膨張機構28、アキュムレータ30、室外ファン32、室外熱交換器26、ガス側閉鎖弁34、液側閉鎖弁36、及び室外制御部21を有する(図1〜図3参照)。
(2−2−1)構成機器の配管による接続
図1を参照しながら、圧縮機22、四路切換弁24、室外熱交換器26、膨張機構28、アキュムレータ30、ガス側閉鎖弁34、及び液側閉鎖弁36を含む室外ユニット20の構成機器の冷媒配管40による接続について説明する。冷媒配管40には、吸入管41、吐出管42、第1ガス側配管43、液側配管44、第2ガス側配管45を含む。
圧縮機22の吸入口と四路切換弁24とは吸入管41で接続される。吸入管41には、アキュムレータ30が設けられている。圧縮機22の吐出口と四路切換弁24とは吐出管42で接続される。四路切換弁24と室外熱交換器26のガス側とは、第1ガス側配管43により接続される。室外熱交換器26の液側と液側閉鎖弁36とは液側配管44で接続される。液側配管44には、膨張機構28が設けられる。四路切換弁24とガス側閉鎖弁34とは第2ガス側配管45に接続される。
(2−2−2)筐体
筐体50は、概ね直方体状である。筐体50は、圧縮機22、四路切換弁24、膨張機構28、アキュムレータ30、室外ファン32、室外熱交換器26、ガス側閉鎖弁34、液側閉鎖弁36、ヒータ部材90、及び室外制御部21等の室外ユニット20の各種構成を収容する。
筐体50は、第1部材51、右前板52、右後板53、天板54、及び底板部材55を含む(図2及び図3参照)。
第1部材51は、室外ユニット20の左側前方に配置される前板51a(図2参照)と室外ユニット20の左方に配置される左側板(図示せず)とが一体に形成された部材である。前板51aには円形の吹出口(図示せず)が形成されている。吹出口には、その周縁に沿うようにリング状のベルマウス(図示せず)が取り付けられている。室外ファン32が駆動されると、室外空気が室外熱交換器26の背面側及び左側面側から吸い込まれ、室外熱交換器26を通過し、前板51aの吹出口から吹き出される(図3中の空気流を示す矢印参照)。筐体50の前板51aには、後述する室外ファン32のプロペラに対する外部からの接触を防止するため防護用グリル50aが取り付けられている(図2参照)。防護用グリル50aは、前板51aの吹出口を覆っている。防護用グリル50aには、空気を吹き出すための複数の開口部が形成されている。
底板部材55は、室外ユニット20の筐体50の底部を構成する部材である。底板部材55は、例えば鋼板製である。底板部材55は、プレス加工により成形される。底板部材55上には、圧縮機22、室外熱交換器26、及び室外ファン32を支持する支持台32a等が戴置されている。また、底板部材55には、ヒータ部材90が装着されている。
底板部材55は、筐体50の下面を構成する略長方形状の底板部551(図4参照)と、底板部551の周縁に鉛直上方に延びる壁部(図示せず)と、を有する。壁部には、第1部材51や、右後板53等がネジ等の締結部材により固定される。
底板部551には、導水溝552が形成されている。導水溝552は、室外ユニット20内に吹き込んだ雨や、室外ユニット20内に吹き込んだ雪が溶けた水や、結露水や、室外熱交換器26に付着した霜が溶けた水を筐体50の外部へと排出するための溝である。導水溝552は、底板部551に下方に凹むように形成されている。
導水溝552の形成されている位置(導水溝552の経路)について、図3及び図4を参照しながら説明する。
導水溝552は、底板部材55の右端部近傍を、底板部材55の右端部に沿って、前後方向における底板部材55の中央部から後方に向かって底板部材55の右後方角部付近まで延びる。また、導水溝552は、底板部材55の後端部近傍を、底板部材55の後端部に沿って、底板部材55の右後方角部付近から左後方角部付近まで延びる。また、導水溝552は、底板部材55の左端部近傍を、底板部材55の左端部に沿って、底板部材55の左後方角部付近から前方に、前後方向における底板部材55の中央部(室外熱交換器26の左前方側の端部付近)まで延びる。さらに、導水溝552は、室外熱交換器26の左前方側の端部付近から、右側に向かって、後述する仕切板56の近傍まで延びる。室外熱交換器26の左前方側の端部付近から、右側に向かって仕切板56の近傍まで延びる導水溝552を、ここではファン下方導水溝552aと呼ぶ。導水溝552の一部(底板部材55の後端部近傍を後端部に沿って延びる部分の一部、及び、底板部材55の左端部近傍を左端部に沿って延びる部分)は、室外熱交換器26の下方に形成されている。
導水溝552には、下方に凹む凹部554,555が複数形成されている(図4参照)。なお、室外ユニット20が設置された状態において、1の凹部555の底面は、他の凹部554の底面よりも高さ位置が低い。また、室外ユニット20が設置された状態において、凹部555の底面は、凹部555の底面を含む導水溝552の底面552Bの中で最も高さ位置が低い。凹部555の底面には、導水溝552を流れた水を筐体50の外に排出するためのドレン穴555aが形成されている(図4参照)。また、凹部554の底面にも、導水溝552を流れた水を筐体50の外に排出するためのドレン穴554aが形成されている(図4参照)。
導水溝552には、水の排出を促すため、導水溝552に沿って、導水溝552の端部から凹部555に向かって次第に低くなるように勾配が付けられている。つまり、導水溝552には、図4中の矢印の向きに向かって次第に低くなるように勾配が付けられている。なお、導水溝552にはその一部にだけ勾配が設けられてもよい。また、導水溝552には勾配は設けられなくてもよい。ただし、水の排出を促す上で、導水溝552には勾配が設けられることが好ましい。
(2−2−3)仕切板
仕切板56は、筐体50の内部を、送風機室200と機械室300とに仕切る部材である。送風機室200には、主に、室外熱交換器26、室外ファン32及びヒータ部材90が配置されている。機械室300には、主に、圧縮機22、四路切換弁24、膨張機構28、アキュムレータ30、及び、これらの構成を接続する冷媒配管40が配置されている。
仕切板56は、底板部材55から天板54まで鉛直上方に延びる。また、仕切板56は、前板51aの内面側から室外熱交換器26の右端に向かって曲線状に延びている(図3参照)。仕切板56は、送風機室200から機械室300への風の流れ込みを抑制する。
仕切板56には、送風機室200と機械室300とを連通する開口56aが形成されている(図5参照)。開口56aは、仕切板56の下部に形成されている。
本実施形態では、開口56aには、圧縮機22を支持する支持脚部(図示せず)が、開口56aを貫通して(つまり、機械室300と送風機室200とを跨ぐように)配置されている。このように開口56aを、圧縮機22の支持脚部の配置スペースとして利用することで、室外ユニット20のコンパクト化が図ることができる。
また、開口56aは、機械室300で冷媒配管40等から冷媒が漏洩した場合に、送風機室200側に漏洩した冷媒を導く冷媒逃がし穴として機能する。
開口56aが存在しない場合には、機械室300で冷媒配管40等から冷媒が漏洩すると、部材管に形成される種々の隙間を通って送風機室200に冷媒が流入する。つまり、機械室300から送風機室200に漏洩冷媒が流れる経路は成り行きに任せられることになり、その経路によっては冷媒がヒータ部材90に向かって流れる可能性がある。これに対し、ここでは、開口56aが形成されることで、機械室300から送風機室200に漏洩冷媒が流れる経路が制御されやすく、開口56aを通して、漏洩冷媒を後述する冷媒経路400に導くことができる。なお、機械室300における冷媒漏れ時に開口56aを通って機械室300から送風機室200にガス冷媒が流れる時には、そのガス冷媒の流れは漏洩冷媒ガイド部材58によりヒータ部材90向きではない所定の方向へ導かれる。詳細については後述する。
(2−2−4)ヒータ部材
ヒータ部材90は、筐体50の底板部材55で水が凍結することを防止するヒータである。ヒータ部材90は、例えば内部にニクロム線等の電熱線が内蔵された金属製の管状の部材である。ヒータ部材90は、室外熱交換器26の下端の近傍に設けられ、底板部材55に装着される。ヒータ部材90の加熱能力は、例えば想定される使用条件(外気温度等)に応じて決定される。
ヒータ部材90は、底板部材55の底板部551上にループ状に配置されている。ヒータ部材90の敷設経路について説明する。
ヒータ部材90は、室外ユニット20の右後方角付近から、室外熱交換器26に概ね沿うように、室外熱交換器26の右後方側の端部付近から室外熱交換器26の左前方側の端部付近まで延びる(図3参照)。室外熱交換器26の下方において、ヒータ部材90は導水溝552内に配置されている(図3参照)。また、底板部材55に装着されるヒータ部材90の一部分は、室外熱交換器26の左前方側の端部付近から右側に仕切板56の近傍まで延びる導水溝552内(ファン下方導水溝552a内)に配置されている(図3参照)。ヒータ部材90は、導水溝552の底面552Bに設けられた複数の固定部材92により底面552Bに固定されて、底板部材55に装着されている。
また、底板部材55に装着されるヒータ部材90の一部分は、ファン下方導水溝552aの仕切板56側の端部付近から、後方に向かって延び、更に室外熱交換器26の近傍で方向を変えて右向きに、筐体50の右後方角部に向かって延びる。ヒータ部材90のうち、この部分を特に第1部分90aと呼ぶ。第1部分90aは、ヒータ部材90の中で、仕切板56の最も近くに配置される部分である。言い換えると、ヒータ部材90の第1部分90aと仕切板56との間には、ヒータ部材90の他の部分は配置されない(図3参照)。後述する漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56と、ヒータ部材90の第1部分90aの少なくとも一部分との間に配置されている。第1部分90aには、漏洩冷媒ガイド部材58の最も近くに配置される最近接部94を含む。ここでは、ヒータ部材90の最近接部94は、仕切板56と漏洩冷媒ガイド部材58とが接続される箇所の付近に位置する(図3参照)。
なお、ここに示したヒータ部材90の敷設経路は例示であり、ヒータ部材90の敷設経路は開示の形態に限定されるものではない。ただし、少なくとも室外熱交換器26の下端の近傍には、ヒータ部材90が設けられることが好ましい。また、導水溝552で水が凍結することを防止するため、ヒータ部材90は、少なくとも部分的に導水溝552内に配置されることが好ましい。特に、室外熱交換器26の下方に配置されるヒータ部材90は、導水溝552内に配置されることが好ましい。
(2−2−5)漏洩冷媒ガイド部材
漏洩冷媒ガイド部材58は、機械室300における冷媒漏れ時に、仕切板56の開口56aを通って機械室300から送風機室200に流れるガス冷媒がヒータ部材90に向かうことを抑制する部材である。
漏洩冷媒ガイド部材58は、薄板で形成された部材である。漏洩冷媒ガイド部材58の材質は、適宜決定されればよい。例えば、漏洩冷媒ガイド部材58は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
漏洩冷媒ガイド部材58は、送風機室200の、仕切板56とヒータ部材90との間に設けられる。特に、漏洩冷媒ガイド部材58は、送風機室200の、仕切板56と、ヒータ部材90の第1部分90aの少なくとも一部との間に設けられる。漏洩冷媒ガイド部材58は、筐体50の底板部材55から上方に延びる。特に、ここでは、漏洩冷媒ガイド部材58は、底板部材55から鉛直方向上方に延びるが、これに限定されるものではない。例えば、漏洩冷媒ガイド部材58は、底板部材55から鉛直方向に対して傾いて上方に延びてもよい。
漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56よりも高さが低い。好ましくは、漏洩冷媒ガイド部材58は、鉛直方向において、仕切板56の中央(仕切板56の中央を延びる線M)より下方に配置される(図3参照)。言い換えれば、仕切板56の高さをH1、漏洩冷媒ガイド部材58の高さをH2とすると、H2<(H1/2)の関係が成立することが好ましい(図3参照)。また、漏洩冷媒ガイド部材58の上端の位置は、仕切板56に形成された開口56aの上端の位置よりも高いことが好ましい。
漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56と、仕切板56の後方端部付近で接続されている。
漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56の後方端部付近から仕切板56と沿うように前方に向かって延びる。具体的には、仕切板56が後方端部側から一旦左方向に延びた後に前方に向かって延びるのに対し、漏洩冷媒ガイド部材58も、後方端部側から一旦左方向に延びた後、前方に向かって延びる。そして、漏洩冷媒ガイド部材58は、多くの部分で漏洩冷媒ガイド部材58が正対する仕切板56と概ね平行な関係にある。
また、漏洩冷媒ガイド部材58は、平面視において、仕切板56の後方端部付近から、ヒータ部材90の第1部分90aに沿うように前方に向かって延びる。特に、漏洩冷媒ガイド部材58は、漏洩冷媒ガイド部材58の前方側の端部近傍(後述する冷媒経路400の出口410の近傍)に配置され、最近接のヒータ部材90の第1部分90aと平行に前後方向に延びる端部近傍部58aを有する。
漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56との間に、冷媒漏れ時にガス冷媒が流れる冷媒経路400を形成する(図5参照)。冷媒経路400には、仕切板56の開口56aが開口している。したがって、仕切板56の開口56aを通って機械室300側から送風機室200側に流入したガス冷媒は、先ず冷媒経路400に流入する。冷媒経路400は、後方側から前方側に向かって、ヒータ部材90の最近接部94から次第に離れるように延びる。冷媒経路400には、その前方側の端部に出口410が設けられている。冷媒経路400は、出口410に向かうに連れ、ヒータ部材90の最近接部94から次第に離れる方向にガス冷媒を導く。出口410近傍で冷媒経路400を形成する漏洩冷媒ガイド部材58の端部近傍部58aは、上述のように最寄りのヒータ部材90の第1部分90aと平行な関係にある。そのため、漏洩冷媒ガイド部材58によってガイドされながら冷媒経路400を流れる漏洩冷媒は、出口410から最寄りのヒータ部材90の第1部分90aと平行な方向に吹き出す。そのため、冷媒経路400を出口410に向かって流れる冷媒は、ヒータ部材90方向には向かいにくく、漏洩冷媒ガイド部材58により漏洩ガス冷媒はヒータ部材90へは向かいにくい。
上述のように、漏洩冷媒ガイド部材58の高さが仕切板56より低い。そのため、冷媒経路400の上方は開口している。そのため、室外ファン32の運転時には、冷媒経路400を前方に流れる空気の流れが生じやすい。
(2−2−6)圧縮機
圧縮機22は、吸入管41を介して冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入して圧縮し、吐出管42を介して冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を吐出する。圧縮機22は、例えば容積式圧縮機である。圧縮機22は、例えば、モータの回転数を制御可能なインバータ式の圧縮機である。圧縮機22は筐体50の底板部材55に戴置される。
(2−2−7)四路切換弁
四路切換弁24は、空調装置100の冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れ方向を切り換える。冷房運転時には、四路切換弁24は、吐出管42と第1ガス側配管43とを接続すると共に、吸入管41と第2ガス側配管45とを接続する(図1中の実線参照)。暖房運転時には、四路切換弁24は、吐出管42と第2ガス側配管45とを接続すると共に、吸入管41と第1ガス側配管43とを接続する(図1中の破線参照)。
(2−2−8)膨張機構
膨張機構28は、液側配管44を流れる冷媒を膨張させて、冷媒の圧力や流量の調節を行う機構である。膨張機構28は、例えば、開度調整が可能な電動弁である。
(2−2−9)アキュムレータ
アキュムレータ30は、気液二相の冷媒を気相と液相とに分離する気液分離機能を有する。圧縮機22には、アキュムレータ30により分離されアキュムレータ30の上部空間に集まる気相の冷媒が供給される。
(2−2−10)室外ファン
室外ファン32は、室外熱交換器26に対して室外空気を供給するファンである。室外ファン32は、例えばプロペラファンである。図3では、筐体50の底板部材55に装着されたヒータ部材90の配置の見やすさの観点から、室外ファン32のプロペラの描画は省略している。室外ファン32は、底板部材55に固定された支持台32aにより支持されている。
室外ファン32は、筐体50の外部(筐体50の背面側及び左側面側)から室外空気を取り込む。筐体50内に取り込まれた室外空気は、室外熱交換器26を通過したのち、筐体50の前板51aに形成された吹出口(図示せず)から筐体50の外へ排出される。つまり、室外ファン32が回転すると、図3の空気流を示す矢印のように空気が移動する。
なお、上記のように、冷媒経路400の上方は開口しているため、室外ファン32の運転時には、冷媒経路400に空気が導かれやすい。冷媒経路400へと導かれた空気は、冷媒経路400の出口410から前方に吹き出す。
(2−2−11)室外熱交換器
室外熱交換器26は、室外空気と内部を流れる冷媒との間で熱交換が行われる熱交換器である。室外熱交換器26は、例えば、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器26は、冷房運転時に、冷媒から室外空気に排熱し、内部を流れる冷媒を凝縮する凝縮器として機能する。室外熱交換器26は、暖房運転時に、室外空気から冷媒に吸熱し、内部を流れる冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。
室外熱交換器26は、仕切板56の後方側端部付近から、筐体50の背面側に沿って左方に延び、筐体50の左後方角部付近でその方向を変え、筐体50の左側板に沿って前方に延びる(図3中の一点鎖線参照)。
(2−2−12)ガス側閉鎖弁
ガス側閉鎖弁34は、ガス側冷媒連絡配管82と第2ガス側配管45とが接続され、ガス側冷媒連絡配管82と第2ガス側配管45との連通/非連通を切り換える弁である。
空調装置100の運転時には、ガス側閉鎖弁34が開かれ、第2ガス側配管45とガス側冷媒連絡配管82とが連通する。空調装置100の運転時に、ガス側閉鎖弁34には主に気相の冷媒が流れる。
(2−2−13)液側閉鎖弁
液側閉鎖弁36は、液側冷媒連絡配管84と液側配管44とが接続され、液側冷媒連絡配管84と液側配管44との連通/非連通を切り換える弁である。
空調装置100の運転時には、液側閉鎖弁36が開かれ、液側配管44と液側冷媒連絡配管84とが連通する。空調装置100の運転時に、液側閉鎖弁36には主に液相の冷媒が流れる。
(2−2−14)室外制御部
室外制御部21は、室内ユニット60の室内制御部61と共に制御部70として機能し、空調装置100の動作を制御する。室外制御部21は、この機能を実行するために、各種電気回路や、マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータが実行するプログラムが記憶されたメモリ等を有している。室外制御部21は、室外ユニット20が有する各種センサ(図示せず)から計測値を受信する。また、室外制御部21は、室内ユニット60の室内制御部61との間で伝送線70aを介して信号のやりとりを行う(図1参照)。
制御部70は、冷房運転及び暖房運転時に、空調装置100が以下のような動作を行うように空調装置100の各部を制御する。なお、空調装置100の制御の態様は一例であって、空調装置100の運転態様を限定するものではない。
冷房運転時には、制御部70は、四路切換弁24が図1の実線で示される状態に切り換えられた状態で圧縮機22を運転する。そして、制御部70は、冷凍サイクルにおける蒸発温度が目標値となるように圧縮機22の負荷を制御し、過冷却度が所定値になるよう膨張機構28を制御する。
暖房運転時には、制御部70は、四路切換弁24が図1の破線で示される状態に切り換えられた状態で圧縮機22を運転する。そして、制御部70は、冷凍サイクルにおける凝縮温度が目標値となるように圧縮機22の負荷を制御し、過冷却度が所定値になるよう膨張機構28を制御する。また、暖房運転時に、室外熱交換器26の温度が所定温度以下になった時には、室外熱交換器26に付着した霜を除去するためデフロスト運転を行う。例えば、本空調装置100は、室外熱交換器26に付着した霜を除去するために、冷房運転時と同じ方向に冷媒が流れるように四路切換弁24を切り換える、いわゆる逆サイクルデフロスト運転を行う。
また、制御部70は、室外熱交換器26で霜が溶けることで生じる水が、底板部材55で凍結しないよう、デフロスト運転時にヒータ部材90を動作させる。また、制御部70は、空調装置100が運転中ではなくても、例えば外気温度が所定温度以下になった場合には、室外ユニット20内に吹き込んだ雨や雪が底板部材55上で凍結しないようヒータ部材90を運転させる。
また、制御部70は、空調装置100の停止時に、室外温度を検知するセンサ(図示せず)の検知温度が実際の室外温度と乖離することを抑制するため、室外ファン32を間欠的に短時間運転して空気の澱みを解消するファン間欠運転を行う。
さらに、ファン間欠運転が行われことで、空調装置100の停止中に機械室300内で冷媒が漏洩したとしても、仕切板56の開口56aを通って機械室300から冷媒経路400に流入したガス冷媒を、空気の流れにより筐体50外へと積極的に排出することができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材90の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態の空調装置100は、可燃性の冷媒を用いる。空調装置100は、圧縮機22と、室外熱交換器26と、室外ファン32と、筐体50と、ヒータ部材90と、仕切板56と、漏洩冷媒ガイド部材58と、を備える。圧縮機22は、冷媒を圧縮する。室外熱交換器26では、冷媒と外気との間で熱交換が行われる。室外ファン32は、室外熱交換器26に外気を供給する。筐体50は、室外熱交換器26が戴置される底板部材55を有し、圧縮機22、室外熱交換器26及び室外ファン32を収容する。ヒータ部材90は、底板部材55に装着される。仕切板56は、筐体50の内部を、機械室300と、送風機室200と、に仕切る。機械室300には、圧縮機22及び冷媒配管40が配置される。送風機室200には、室外熱交換器26、室外ファン32及びヒータ部材90が配置される。仕切板56には、機械室300と送風機室200とを連通する開口56aが形成される。漏洩冷媒ガイド部材58は、送風機室200の、仕切板56とヒータ部材90との間に設けられ、機械室300における冷媒漏れ時に開口56aを通って機械室300から送風機室200に流れるガス冷媒がヒータ部材90に向かうことを抑制する。
本空調装置100では、機械室300で冷媒配管40等から冷媒が漏洩した場合に、冷媒を仕切板56に形成された開口56aを通過させて、漏洩冷媒ガイド部材58によりヒータ部材90には向かわない方向へと導くことができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材90の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
(3−2)
本実施形態の空調装置100では、漏洩冷媒ガイド部材58は、仕切板56との間に、冷媒漏れ時にガス冷媒が流れ、一端側に出口410が設けられている冷媒経路400を形成する。ヒータ部材90は、漏洩冷媒ガイド部材58の最も近くに配置される最近接部94を有する。冷媒経路400は、出口410に向かうに連れ、最近接部94から次第に離れる方向にガス冷媒を導く。
本空調装置100では、冷媒経路により、漏洩冷媒ガイド部材58に最近接するヒータ部材90の最近接部94から遠ざかる方向に冷媒が導かれる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材90の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされことを防止できる。
(3−3)
本実施形態の空調装置100では、漏洩冷媒ガイド部材58は、鉛直方向において、仕切板56の中央より下方に配置される。
本空調装置100では、R32のように、空気より蒸気の密度が大きい冷媒が用いられる場合に、過度に大きな漏洩冷媒ガイド部材58を設けること無く、漏洩した冷媒をヒータ部材90には向かわない方向へと導くことができる。
また、本空調装置100では、漏洩冷媒ガイド部材58の高さが比較的低いため、漏洩冷媒ガイド部材58と仕切板56との間に空気の流れを導き、更に漏洩冷媒を漏洩冷媒ガイド部材58によりヒータ部材90には向かわない方向へと導くことができる。
(3−4)
本実施形態の空調装置100では、室外ファン32は、空調装置100の停止中に間欠的に運転される。
本空調装置100では、空調装置100の停止中であっても室外ファン32が間欠的に運転され、送風機室200に空気の流れが生じるため、空調装置100の停止中に冷媒が漏洩した場合にも、冷媒をヒータ部材90には向かわない方向へ、更には筐体50外へと導くことができる。そのため、冷媒漏洩時に、ヒータ部材90の近傍で冷媒濃度が上昇し、発火事故が引き起こされることを防止できる。
(4)変形例
上記実施形態に係る空調装置100の変形例を示す。なお、変形例は互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
(4−1)変形例A
上記実施形態では、開口56aは、圧縮機22の支持脚部の配置スペース及び冷媒逃がし穴として機能するが、これに限定されるものではない。
例えば、開口56aは、冷媒逃がし穴としての目的のためだけに仕切板56に形成されてもよい。また、開口56aは、冷媒逃がし穴としての機能の他、例えば、圧縮機22以外の各種構成部材の配置スペースや、配線等の配置スペースとして利用されてもよい。
(4−2)変形例B
上記実施形態の漏洩冷媒ガイド部材58の形状は例示であって、これに限定されるものではない。
例えば、漏洩冷媒ガイド部材58の端部近傍部58aは、前後方向に延びるのではなく、冷媒経路400の出口410から吹き出す冷媒が、最寄りのヒータ部材90の第1部分90aから(平行ではなく)遠ざかる方向に向かうような向きに延びてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、漏洩冷媒ガイド部材58は図3のように室外ユニット20の前後方向における中央部分付近まで延びているが、漏洩冷媒ガイド部材58は更に前方側まで延びるように形成されてもよい。
(4−3)変形例C
上記実施形態では、漏洩冷媒ガイド部材58は、鉛直方向において仕切板56の中央より下方に配置されるが、これに限定されるものではない。例えば、漏洩冷媒ガイド部材58は、底板部材55から、鉛直方向において仕切板56の中央より上方まで延びていてもよい。
ただし、空調装置100において蒸気の密度が空気より大きい冷媒が用いられる場合には、漏洩冷媒ガイド部材58は、鉛直方向において仕切板56の中央より下方に配置されていればよく、漏洩冷媒ガイド部材58を低く形成することで材料費を抑制できる。また、漏洩冷媒ガイド部材58の高さを低く抑えることで、室外ファン32の運転時に冷媒経路400に前方に向かう空気の流れを生じさせることが容易である。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、冷媒経路400の上方は開口しているが、これに限定されるものではなく、冷媒経路400の上方は板材等で覆われていてもよい。ただし、冷媒経路400の上方を開口させることで、室外ファン32の運転時の空気の流れにより漏洩冷媒を筐体50外へ導くことが容易である。
本発明は、圧縮機及び室外熱交換器を収容する筐体の底板部材に装着されるヒータ部材を備え、可燃性の冷媒を用いる冷凍装置に広く適用でき有用である。
22 圧縮機
26 室外熱交換器
32 室外ファン
50 筐体
55 底板部材
56 仕切板
56a 開口
58 漏洩冷媒ガイド部材
90 ヒータ部材
94 最近接部
100 空調装置(冷凍装置)
200 送風機室
300 機械室
400 冷媒経路
410 出口
特開2015−55455号公報

Claims (4)

  1. 可燃性の冷媒を用いる冷凍装置であって、
    前記冷媒を圧縮する圧縮機(22)と、
    前記冷媒と外気との間で熱交換が行われる室外熱交換器(26)と、
    前記室外熱交換器に外気を供給する室外ファン(32)と、
    前記室外熱交換器が戴置される底板部材(55)を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器及び前記室外ファンを収容する筐体(50)と、
    前記底板部材に装着されるヒータ部材(90)と、
    前記筐体の内部を、前記圧縮機及び冷媒配管が配置される機械室(300)と、前記室外熱交換器、前記室外ファン及び前記ヒータ部材が配置される送風機室(200)と、に仕切る仕切板(56)と、
    を備え、
    前記仕切板には、前記機械室と前記送風機室とを連通する開口(56a)が形成され、
    前記冷凍装置は、前記送風機室の、前記仕切板と前記ヒータ部材との間に設けられ、前記底板部材から上方に延びる、前記機械室における冷媒漏れ時に前記開口を通って前記機械室から前記送風機室に流れるガス冷媒が前記ヒータ部材に向かうことを抑制する漏洩冷媒ガイド部材(58)を更に備える、
    冷凍装置(100)。
  2. 前記漏洩冷媒ガイド部材は、前記仕切板との間に、冷媒漏れ時にガス冷媒が流れ、一端側に出口(410)が設けられている冷媒経路(400)を形成し、
    前記ヒータ部材は、前記漏洩冷媒ガイド部材の最も近くに配置される最近接部(94)を有し、
    前記冷媒経路は、前記出口に向かうに連れ、前記最近接部から次第に離れる方向にガス冷媒を導く、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記漏洩冷媒ガイド部材は、鉛直方向において、前記仕切板の中央より下方に配置される、
    請求項1又は2に記載の冷凍装置。
  4. 前記室外ファンは、前記冷凍装置の停止中に間欠的に運転される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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