JP6565271B2 - 冷凍装置の熱源ユニット - Google Patents
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Description
複数の利用ユニット20は、それぞれ、冷媒回路11の一部を構成する利用側冷媒回路11bを有している。冷媒回路11には、ガス化したときの比重が空気よりも大きい冷媒が循環する。ガス化したときの比重が空気よりも大きい冷媒としては、例えばR32冷媒、HFO−1234yf冷媒及びHFO−1234ze冷媒がある。これらR32冷媒、HFO−1234yf冷媒及びHFO−1234ze冷媒は、可燃性の冷媒でもある。可燃性の概念には、微燃性も含まれる。
熱源ユニット30は、例えば圧縮機31、四路切換弁32、水熱交換器33、膨張機構34、アキュムレータ35、レシーバ36、電磁弁37a,37b、逆止弁38a,38b、冷媒配管39及び電装品箱40を有する構成となっている。冷媒配管39によって圧縮機31と四路切換弁32と水熱交換器33と膨張機構34とアキュムレータ35とレシーバ36と電磁弁37a,37bと逆止弁38a,38bが接続されて熱源側冷媒回路11aが形成されている。熱源ユニット30の熱源側冷媒回路11aは、室内に設置される利用ユニット20の利用側冷媒回路11bに冷媒連絡配管71,72によって接続されて、利用ユニット20とともに冷凍装置10の冷媒回路11を構成する。
冷凍装置10は、四路切換弁32が実線の接続に切り換えられた冷房時には、室内熱交換器22で室内ファン23の送風する室内空気から熱を奪った冷媒が冷媒連絡配管72と四路切換弁32とアキュムレータ35を経由して圧縮機31で圧縮される。そして、圧縮機31で圧縮された冷媒は、四路切換弁32を経由して水熱交換器33に入り、水熱交換器33で水配管80を流れる水に熱を与えた後に膨張機構34とレシーバ36と冷媒連絡配管71と室内電動弁21を経由して膨張されて室内熱交換器22に入る。
図3には、熱源ユニット30を前方右斜め上から見た外観が示され、図4には、熱源ユニット30を後方左斜め上から見た外観が示されている。熱源ユニット30は、ケーシング50を備えている。ケーシング50は、図2及び図3に示されているように、前面51と背面52と右側面53と左側面54と天面55を有している。図5には、ケーシング50の前面51と背面52と右側面53と左側面54と天面55を取り除いて前方右斜め上から見た熱源ユニット30の内部の状態が示されている。図6には、ケーシング50の前面51と背面52と右側面53と左側面54と天面55を取り除いて後方右斜め上から見た熱源ユニット30の内部の状態が示されている。図5及び図6に示されているように、ケーシング50は底面56を有している。つまり、直方体形状の熱源ユニット30は、6面の全てがケーシング50で囲まれている。
熱源ユニット30は、2台のファン61,62を備えている。これらの2台のファン61,62は、電装品箱40の背面側かつ電装品箱40の上方に取り付けられている。図7に示されている矢印Ar1,Ar2は、それぞれケーシング50の外部OSから内部空間ISに吸入開口50a,50bを通って導かれる外気の流れを示している。矢印Ar3,Ar4は、ファン61,62によって発生する気流を示しており、矢印Ar3,Ar4で示された気流のうち破線で示されている部分は、回路配置領域CA1にある冷媒回路11の下方を通ってくる気流を表している。なお、これらの気流の境界は、説明を分かり易くするために便宜的に示されているものであって明確に分離されるものではなく、本願発明の実施をするために気流を分離する必要はない。
図8には、電装品箱40を前方右斜め上から見た状態が示されている。図9には、電装品箱40を後方右斜め上から見た状態が示されている。図10には、熱源ユニット30を右側面側から見たときの断面が概念的に示されている。図10に示されているように、電装品箱40は、箱内空間BSを仕切板41によって前後に仕切って分離されている。この仕切板41によって、箱内空間BSの後方に第1流路FC1が形成され、前方に第2流路FC2が形成されている。そして、第1流路FC1の側の電装品箱40の下部には吸込口40aが形成されており、ファン61,62の開口が電装品箱40の吹出口になっている。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、水熱交換器33について説明したが、冷媒と熱交換を行うのは水だけに限られず、水以外の熱媒であってもよい。
上記実施形態では、第1流路FC1に導く内気も第2流路FC2に導く内気も同じ吸込口40aが吸込んでいるが、図11に示されているように、吸込口40a以外の吸込口40bを仕切板41よりも前側に設けて、第1流路FC1を冷媒ガスセンサ42に内気を導くための専用流路として、冷媒漏洩検知用に特化させてもよい。
上記実施形態及び変形例1Bでは、第1流路FC1に導かれた内気も第2流路FC2に導かれた内気も共用のファン61,62によって吹き出されているが、図12に示されているように、仕切板41の上部開口部41bを塞いで、第2流路FC2のための専用のファン63を仕切板41よりも前側に設けてもよい。
(6−1)
以上説明したように、ファン61,62で下から上に向かう気流が生じるので、冷媒ガスセンサ42を底面56から離して上方に配置しても冷媒漏洩を検知することができる。その結果、冷媒ガスセンサ42に結露水が掛かるのを防止できるとともに、冷媒ガスセンサ42を上方に配置しても空気より比重が大きいガス冷媒の漏洩を精度よく検知できる。なお、上記実施形態において、冷媒配管39を流れる冷媒に関係した動作を行うアクチュエータAcは、圧縮機31、四路切換弁32、膨張機構34及び電磁弁37a,37bの各々である。
電装品箱40が熱源側冷媒回路11aを挟んで吸入開口50a,50bとは反対側に配置されることから、熱源側冷媒回路11aの下方に溜まる漏洩冷媒を冷媒ガスセンサ42に導くための気流をファン61,62によって発生させることができる。その結果、底面56に溜まって濃度が濃くなった漏洩冷媒を冷媒ガスセンサ42に導くことができるようになり、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
熱源側冷媒回路11aが備える熱交換器は、水熱交換器33であって、空冷式熱交換器ではない。従って、水熱交換器33が熱交換のためにケーシング50内に気流が発生しないことから、ファン61,62によって冷媒ガスセンサ42に導かれる熱源側冷媒回路11aの下方に溜まっている漏洩冷媒が空冷にともなう気流の流れによって拡散されることがないので、漏洩冷媒を高濃度に含む下方の空気を冷媒ガスセンサ42に導くことができ、冷媒漏洩の検知精度が低下するのを抑制することができる。
第1流路FC1がケーシング50の内部空間ISから冷媒ガスセンサ42に向かい、第2流路FC2が制御基板PC1及びインバータ回路基板PC2に実装されている複数の電気部品に向かうように第1流路FC1と第2流路FC2とが仕切板41によって互いに分離されている。その結果、第1流路FC1に冷媒漏洩検知に必要な気流を生成しやすくなり、冷媒漏洩の検知精度を向上させ易くなる。
第2流路FC2の吸込口40bから冷媒配管49の下方空間を通らない外気を吸込むように構成することができることから、冷媒ガスセンサ42に導かれる空気に漏洩冷媒の濃度が低い内気が混じるのを避けられる。その結果、第1流路FC1に比較的漏洩冷媒の濃度の高い空気を導くことができるようになり、漏洩冷媒の検知精度の向上を図ることができる。
11 冷媒回路
11a 熱源側冷媒回路
31 圧縮機(アクチュエータの例)
32 四路切換弁(アクチュエータの例)
33 熱交換器
34 膨張機構(アクチュエータの例)
37a,37b 電磁弁(アクチュエータの例)
39 冷媒配管
40 電装品箱
40a,40b 吸込口
42 冷媒ガスセンサ
50 ケーシング
50a,50b 吸入開口
50c 排出開口
61,62,63 ファン
Ac アクチュエータ
BS 箱内空間
FC1 第1流路
FC2 第2流路
IS 内部空間
OS 外部
Claims (5)
- 外部(OS)から内部空間(IS)に外気を導く吸入開口(50a,50b)及び前記内部空間から外部に内気を排出する排気開口(50c)を有するケーシング(50)と、
前記ケーシングの前記内部空間に配置され、ガス化したときの比重が空気よりも大きい冷媒が流れる冷媒配管(39)、及び前記冷媒配管を流れる冷媒に関係した動作を行うアクチュエータ(Ac)を含む熱源側冷媒回路(11a)と、
前記アクチュエータを駆動するための複数の電気部品、及び前記熱源側冷媒回路から漏洩した冷媒を検知するための冷媒ガスセンサ(42)を収容する電装品箱(40)と、
前記ケーシングの前記内部空間に配置され且つ前記電装品箱に取付けられ、前記吸入開口から前記熱源側冷媒回路を通過して前記電装品箱の箱内空間(BS)に導かれる内気により前記箱内空間において下から上に向かう気流を発生させて前記冷媒ガスセンサに内気を導くファン(61,62,63)と、
を備える、冷凍装置の熱源ユニット。 - 前記電装品箱は、前記熱源側冷媒回路を挟んで前記吸入開口とは反対側に配置されている、
請求項1に記載の冷凍装置の熱源ユニット。 - 前記熱源側冷媒回路は、熱交換器(33)をさらに含み、
前記熱源側冷媒回路に含まれる前記熱交換器が空冷式熱交換器ではないことを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置の熱源ユニット。 - 前記電装品箱は、前記箱内空間に第1流路(FC1)と第2流路(FC2)とを有し、前記第1流路が前記ケーシングの前記内部空間から前記冷媒ガスセンサに向かい、前記第2流路が複数の前記電気部品の少なくとも一部に向かうように前記第1流路と前記第2流路とが互いに分離されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍装置の熱源ユニット。 - 外部(OS)から内部空間(IS)に外気を導く吸入開口(50a,50b)及び前記内部空間から外部に内気を排出する排気開口(50c)を有するケーシング(50)と、
前記ケーシングの前記内部空間に配置され、ガス化したときの比重が空気よりも大きい冷媒が流れる冷媒配管(39)、及び前記冷媒配管を流れる冷媒に関係した動作を行うアクチュエータ(Ac)を含む熱源側冷媒回路(11a)と、
前記アクチュエータを駆動するための複数の電気部品、及び前記熱源側冷媒回路から漏洩した冷媒を検知するための冷媒ガスセンサ(42)を収容する電装品箱(40)と、
前記ケーシングの前記内部空間に配置され、前記吸入開口から前記熱源側冷媒回路を通過して前記電装品箱の箱内空間(BS)に導かれる内気により前記箱内空間において下から上に向かう気流を発生させて前記冷媒ガスセンサに内気を導くためのファン(61,62,63)と、
を備え、
前記電装品箱は、前記箱内空間に第1流路(FC1)と第2流路(FC2)と前記第2流路の吸込口(40b)を有し、前記第1流路が前記ケーシングの前記内部空間から前記冷媒ガスセンサに向かい、前記第2流路が複数の前記電気部品の少なくとも一部に向かうように前記第1流路と前記第2流路とが互いに分離され、前記吸込口から前記冷媒配管の下方空間を通らない外気を吸込む、冷凍装置の熱源ユニット。
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