実施の形態1.
以下、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10について、図1〜図8を用いて説明する。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10は、例えば、冷凍サイクル回路100に冷媒が還流することにより、空気調和対象の室内の空気調和を行う空気調和機である。冷凍サイクル装置10は、図1に示すように、室内機20と室外機30とを有するセパレート型のものである。冷媒には、本実施の形態1においては、地球温暖化係数(GWP)が、現在広く空気調和機で使用されているHFC冷媒R410Aよりも小さく比較的地球温暖化への影響が少ないHFC冷媒であるR32(CH2F2:ジフルオロメタン)が用いられる。このR32は、可燃性冷媒である。また、冷凍サイクル装置10は、室内機20と室外機30とに加えて、冷凍サイクル回路等を制御する制御装置を有する。
室内機20は、空気調和対象の室内に設置され、室内熱交換器21と、送風機22とを備えている。
室内熱交換器21は、冷媒と、空気調和対象の室内空気との熱交換をすることにより、室内空気を冷やしたり、暖めたりする。例えば、冷房運転時においては、室内熱交換器21は、蒸発器として機能して、流入した冷媒を蒸発させる。これにより、室内熱交換器21は、室内熱交換器21の周囲の空気から熱を吸収し、結果として、室内空気を冷却する。また、暖房運転時においては、室内熱交換器21は、凝縮器として機能して、流入した気体冷媒を凝縮させる。これにより、室内熱交換器21は、室内熱交換器21の周囲の空気に熱を放出し、結果として、室内空気を暖化する。
送風機22は、室内熱交換器21の近傍に設置され、送風ファン22aと、送風ファン22aを回転するファンモータ22bとを有している。送風機22は、送風ファン22aの回転により、室内熱交換器21を通過する空気流を生成する。そして、生成された空気流によって、熱交換された空気を、空気調和対象の室内に供給する。送風機22の送風ファン22aの種類は、室内機20に形態に依存し、例えば、クロスフローファンやターボファンが用いられる。
室外機30は、屋外に設置され、圧縮機31と、四方弁32と、室外熱交換器33と、膨張弁34と、送風機35とを備えている。
圧縮機31は、供給された冷媒を圧縮する機器である。圧縮機31は、吸入配管31aから流入した冷媒を、圧縮することにより、高温高圧のガス冷媒に変化させる。そして、圧縮機31は、高温高圧の冷媒を、圧縮機31の吐出配管31bを介して、四方弁32に送出する。吐出配管31bには、常に、圧縮機31で圧縮された高温高圧のガス冷媒が流れる。一方、吸入配管31aには、低温低圧の冷媒が流れる。この低温低圧の冷媒は、ガス冷媒、若しくは、ガス冷媒に少量の液冷媒が混在した二相状態の冷媒から構成される。圧縮機31は、制御装置によって制御される。
四方弁32は、圧縮機31の下流側に設けられている。四方弁32は、冷凍サイクル回路100内の冷媒の還流方向を切り替えることで、暖房運転のサイクルと冷房運転のサイクルとのいずれかに切り換える。四方弁32は、制御部によって制御される。
室外熱交換器33は、流入した冷媒を、蒸発又は凝縮することにより、空気と熱交換をし、空気を冷却又は加熱する。例えば、冷房運転時においては、室外熱交換器33は、凝縮器として機能して、流入した冷媒を凝縮させる。また、暖房運転時においては、室外熱交換器33は、蒸発器として機能して、流入した冷媒を蒸発させる。
膨張弁34は、開度が変更可能な減圧装置である。膨張弁34は、例えば、電子制御式膨張弁から構成される。膨張弁34は、流入した冷媒を膨張させることで、高圧の冷媒を低圧に減圧する。そして、膨張弁34は、生成された低圧冷媒を送出する。
送風機35は、室外熱交換器33の近傍に設置され、送風ファン35aと、送風ファン35aを回転するファンモータ35bとを有している。送風機22は、送風ファン35aの回転により、室内熱交換器21を通過する空気流を生成する。そして、生成された空気流によって、熱交換された空気を、屋外に排出する。本実施の形態1においては、送風機35の送風ファン35aには、背面や側方から空気を吸引するプロペラファンが用いられている。また、送風機35は、2つの送風ファン35aを有している。ただし、これに限らず、送風機35は、2つ以外の数の送風ファン35aを有していてもよい。例えば、送風機35は、1つの送風ファン35aを有していてもよい。
冷凍サイクル回路100は、室内熱交換器21と、圧縮機31と、四方弁32と、室外熱交換器33と、膨張弁34と、これらを結ぶ流路(吸入配管31a、吐出配管31bを含んで構成される冷媒が流れる流路、及び接続配管11a、11b)等を含んで構成される。
図2は、冷凍サイクル装置10の室外機30の斜視図である。図3は、図2に示す状態から筐体40の一部を取り外した室外機30の斜視図である。図4は、図2のA−A断面図である。なお、図中のXY平面は水平な面であり、図中のZ軸の方向は鉛直方向である。室外機30は、図2及び図3に示すように、上記各部材(圧縮機31、四方弁32、室外熱交換器33、送風機35等)に加えて、これらの各部材を収容する筐体40を有している。
筐体40は、図2に示すように、室外機30の外郭を構成する部材である。筐体40は、天面パネル41と、側面パネル42と、前面パネル43、44とを有する。天面パネル41、側面パネル42、前面パネル43、44は、例えば、板金加工によって形成されている。なお、天面パネル41、側面パネル42、前面パネル43、44は、耐火性に優れた素材からなることが好ましい。天面パネル41は、筐体40の上面(+Z側の面)を構成する。
側面パネル42は、XY断面が略L字形状になるように形成されている。側面パネル42は、筐体40の側面(+X側の面)と背面(+Y側の面)の一部とを構成する。この側面パネル42には、外気を導入するための導入孔45が形成されている。
図5に示すように、導入孔45は、複数の長方形状の孔から構成されている。詳しくは、導入孔45それぞれの断面形状は、長手方向をY軸方向とする長方形状である。導入孔45の短手方向の長さL1(Z軸方向の長さ)は、冷媒の消炎距離に基づいて規定される。ここで、消炎距離とは、火炎が伝播することができない(火炎が消える)隙間の寸法のことであり、この隙間以下になると火炎は伝播できなくなる。すなわち、火炎は、通り抜けられなくなる。この消炎距離は、冷媒の種類によって異なる。本実施の形態1においては、冷媒に、HFC冷媒であるR32が用いられており、このR32の消炎距離は、6mmである。したがって、短手方向の長さL1が、6mm以下となるように、導入孔45は形成される。具体的には、導入孔45の短手方向の長さL1は、例えば、5.5mmに設定される。しかしながら、これに限られず、導入孔45の長さL1が、6mm以下であれば、5.5mm以外の寸法であってもよい。
また、導入孔45は、Z軸方向に沿って等間隔に複数形成されている。導入孔45の孔数は、例えば、10である。ただし、孔数は、これに限らず、10以外の数であってもよい。しかしながら、孔数が少なすぎると、導入孔45の合計の断面積が小さくなりすぎて、通風抵抗が大きくなり、空気が円滑に流通しにくくなる。したがって、空気が円滑に流通できる程度に、10前後の孔数を形成することが望ましい。なお、導入孔45は、後述する仕切板50に形成された通風孔51よりも高い位置に形成されている。
図2に戻り、前面パネル43は、金属からなる板状部材であり、筐体40の前面(−Y側の面)を構成する。前面パネル43には、送風機35から吹き出される空気の吹出口46が形成されている。吹出口46は、略円形状に形成されている。また、吹出口46は、送風機35の送風ファン35aの設置数に対応して、2つ形成されている。吹出口46には、送風ファン35aが動作している場合の安全性の確保のための網部を有するファンガード47が取り付けられている。
また、前面パネル43の吹出口46それぞれの内側には、図4に示すように、筒状のベルマウス48が形成されている。ベルマウス48は、前面パネル43に一体的に形成されている。ベルマウス48の外周面は、湾曲面となるように形成されている。このベルマウス48が形成されることにより、送風機35の送風ファン35aから送風される空気の流れを、安定させることができる。
前面パネル44は、XY断面が略L字形状になるように形成され、筐体40の前面(−Y側の面)と側面(+X側の面)の一部とを構成する。なお、上述したこれらのパネル(天面パネル41、側面パネル42、前面パネル43、44など)は、より細かく分解されて構成されていてもよいし、上述したこれらのパネルのうち、いくつかが一体的に形成されていてもよい。
また、室外機30は、図3に示すように、筐体40の内部を、2つの空間に仕切る仕切板50(仕切部)を有している。仕切板50は、筐体40の底面から、鉛直方向(+Z方向)に延出するように形成されている。この仕切板50によって、筐体40の内部は、圧縮機31、冷凍サイクル回路100を制御するための電子部品等が収容される機械室M(第1室)と、送風機35等が収容される送風室F(第2室)とに区画される。機械室Mは、筐体40の+X側(正面視で右側)に形成され、送風室Fは、筐体40の−X側(正面視で左側)に形成されている。仕切板50は、風雨等による雨水が、送風室Fを介して、機械室Mに浸入することを防止するためのものである。仕切板50の下部(−Z側の端部)には、機械室Mから送風室Fに通じる通風孔51が形成されている。通風孔51は、筐体40の導入孔45よりも低い位置に形成されている。
図6に示すように、通風孔51は、複数の長方形状の孔から構成されている。詳しくは、通風孔51それぞれの断面形状は、長手方向をY軸方向とする長方形状である。通風孔51の短手方向の長さL2(Z軸方向の長さ)は、冷媒の消炎距離に基づいて規定される。本実施の形態1においては、冷媒に、HFC冷媒であるR32が用いられているため、R32の消炎距離は、6mmである。したがって、通風孔51は、短手方向の長さL2が、6mm以下となるように形成される。具体的には、通風孔51の短手方向の長さL2は、例えば、5.5mmに設定される。しかしながら、これに限られず、通風孔51の長さL2が、6mm以下であれば、5.5mm以外の寸法であってもよい。
また、通風孔51は、Z軸方向に沿って等間隔に複数形成されている。通風孔51の孔数は、例えば、10である。ただし、孔数は、これに限らず、10以外の数であってもよい。しかしながら、孔数が少なすぎると、通風孔51の合計の断面積が小さくなりすぎて、通風抵抗が大きくなり、空気が円滑に流通しにくくなる。したがって、空気が円滑に流通できる程度に、10前後の孔数を形成することが望ましい。
また、通風孔51は、図8に示すように、吹出口46から外部に露出しないように、ベルマウス48によって覆われるように形成されている。
機械室M内には、図3に示すように、圧縮機31が配置されている。圧縮機31は、例えば、防振ゴム等を介して、機械室Mの底面に配置されている。圧縮機31は、固定渦巻部と、この固定渦巻部に対して旋回運動する可動渦巻部とを有し、旋回運動によって、圧縮室の容積を減じて、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機である。
なお、圧縮機31は、このようなスクロール圧縮機に限定されるものではない。圧縮機31は、例えば、円筒状のシリンダの内部空間を、円形のピストンが偏心回転することで、シリンダ内周面とピストンの外周面との間に形成された圧縮室の容積を減じて、冷媒を圧縮するロータリー圧縮機であってもよい。また、スクロール圧縮機及びロータリー圧縮機以外の種類の圧縮機であってもよい。
また、機械室Mの底面に配置された圧縮機31の上側(+Z側)には、四方弁32や冷媒配管群36が配置されている。ここで、冷媒配管群36は、例えば、接続配管11aと四方弁32とを接続する冷媒配管、圧縮機31に接続される吸入配管31a及び吐出配管31b等を含んで構成される。
機械室Mの上部(+Z側の部分)には、制御部を構成する複数の電子部品(例えば、平滑コンデンサなど)や、これら電子部品が実装された実装基板等を収容する電子部品ボックス61が配置されている。電子部品ボックス61は、雨水等の浸入を防ぐために、筐体40の導入孔45よりも高い位置に形成されている。詳しくは、電子部品ボックス61は、その下端61a(−Z側の端部)の高さが、導入孔45の上端45a(複数の導入孔45のうち、最上部の導入孔45の上端)の高さと、同等の高さとなるように配置されている。
電子部品ボックス61は、略直方体形状に形成されたケースである。電子部品ボックス61の+X側の壁面には、通気孔62が形成されている。また、図7に示すように、電子部品ボックス61の−X側の壁面にも、通気孔63が形成されている。通気孔62は、電子部品を冷却するための空気の流入口として用いられ、通気孔63は、空気の流出口として用いられる。
また、仕切板50の上部(+Z側の端部)には、通風孔52が形成されている。通風孔52は、電子部品ボックス61の通気孔63に対向するように形成される。この通風孔52には、電子部品ボックス61の通気孔63から流出した空気が通過する。通風孔52は、下部に形成された通風孔51と同様に、複数の長方形状の孔から構成されている。詳しくは、通風孔52それぞれの断面形状は、長手方向をY軸方向とする長方形状である。また、通風孔52も、通風孔51と同様に、短手方向の長さは、冷媒の消炎距離に基づいて規定されている。通風孔52は、Z軸方向に沿って等間隔に複数形成されている。通風孔52の孔数は、例えば、10である。ただし、孔数は、これに限らず、10以外の数であってもよい。
図3に戻り、送風室Fには、室外熱交換器33、送風機35等が配置されている。送風機35の2つの送風ファン35aは、Z軸方向に沿って配置されている。それぞれの送風ファン35aの背面には、ファンモータ35bが取り付けられている。ファンモータ35bは、ファンモータ支持板35cによって支持されている。ファンモータ支持板35cは、筐体40の底面から、垂直方向(+Z方向)に延出するように、設けられている。また、室外熱交換器33は、送風機35を覆うように配置されている。詳しくは、室外熱交換器33は、XY断面がL字形状となるように形成され、送風機35の背面(+Y側の面)や側面(−X側の面)を覆うように配置されている。
制御装置は、例えば、室内機20の室内機制御装置と、室外機30の室外機制御装置とで構成され、冷凍サイクル装置10の動作を制御する。制御装置は、例えば、送風機22、35の送風ファン22a、35aの回転数に応じた電圧を加えることで、送風ファン22a、35aの回転を制御する。室外機30の室外機制御装置は、上述した電子部品ボックス61に収容された電子部品を含んで構成される。
室内機20の冷媒流路及び室外機30の冷媒流路は、図1に示すように、2本の接続配管11a、11bによって接続されている。接続配管11a、11bは、例えば、フレアナット等によって、室内機20及び室外機30それぞれの冷媒流路に接続される。これにより、冷凍サイクル回路100は、外部から密閉された回路に構成される。
上述のように構成された冷凍サイクル装置10は、冷房運転、除湿運転、暖房運転、及び送風運転等を行うことにより、空気調和対象の室内の空気調和を行う。送風運転は、冷凍サイクル装置10の冷凍サイクルを動作させずに、送風機22のみによって、空気を供給する運転である。冷房運転、除湿運転、及び暖房運転は、冷凍サイクルを動作させつつ、送風機22によって、冷風及び温風を供給する運転である。冷房運転及び除湿運転時の冷凍サイクルの動作は、同等である。以下、冷凍サイクルの動作について、図1を用いて説明する。図1における実線の矢印は、冷房運転及び除湿運転時における冷媒の流れを示している。また、図1における点線の矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを示している。
冷房運転の場合、四方弁32は、圧縮機31からの冷媒を、室外熱交換器33に送出するように切り替えられる。すると、冷媒は、図1における実線の矢印に示されるように、流れるようになる。この場合、室外熱交換器33は、凝縮器として機能し、室内熱交換器21は、蒸発器として機能する。
先ず、圧縮機31に冷媒が流入すると、流入した冷媒は、圧縮機31によって圧縮される。すると、冷媒は、圧力及び比エンタルピが上昇し、高温高圧のガス冷媒に変化し、圧縮機31から送出される。圧縮機31から送出されたガス冷媒は、吐出配管31b及び四方弁32を通過して、室外熱交換器33に流入する。
室外熱交換器33に、ガス冷媒が流入すると、冷媒は、送風機35によって供給される外部空気(外気)との熱交換によって凝縮する。すると、冷媒は、圧力一定のまま、比エンタルピが下降する。これにより、ガス冷媒は、低温高圧の液冷媒に変化する。そして、この液冷媒は、室外熱交換器33から送出される。
膨張弁34に、液冷媒が流入すると、液冷媒は、膨張弁34によって膨張する。すると、液冷媒は、比エンタルピ一定のまま、減圧されて、低圧の状態に変化する。このとき、冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とが混合した気液二相冷媒となる。そして、この気液二相冷媒は、膨張弁34から送出される。
膨張弁34から送出された気液二相冷媒は、接続配管11bを通過して、室内機20の冷媒流路に流入する。そして、室内機20の室内熱交換器21に流入する。
室内熱交換器21に、気液二相冷媒が流入すると、冷媒は、送風機22によって供給される空気調和対象の室内空気との熱交換によって蒸発する。すると、圧力一定のまま、冷媒の比エンタルピが上昇する。これにより、冷媒は、高温低圧の加熱状態のガス冷媒に変化する。また、上記熱交換によって、室内空気は冷却される。この結果、空気調和対象の室温は低下する。
室内熱交換器21から送出された加熱状態のガス冷媒は、接続配管11aを通過して、室外機30の冷媒流路に流入する。そして、室外機30の四方弁32及び吸入配管31aを介して、再び、圧縮機31に流入する。以下、上述の冷凍サイクルを繰り返す。なお、除湿運転の冷凍サイクルは、上述の冷房運転の冷凍サイクルと同様である。
次に、暖房運転の場合、四方弁32は、圧縮機31からの冷媒を、室内熱交換器21に送出するように切り替えられる。すると、冷媒は、図1における点線の矢印に示されるように、流れるようになる。この場合、室外熱交換器33は、蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器21は、凝縮器として機能する。
圧縮機31から送出されたガス冷媒は、吐出配管31b、四方弁32を通過して、室外機30から流出する。そして、接続配管11aを通過して、室内熱交換器21に流入する。
室内熱交換器21に、ガス冷媒が流入すると、冷媒は、送風機22によって供給される空気調和対象の室内空気との熱交換によって凝縮する。すると、冷媒は、圧力一定のまま、比エンタルピが下降する。これにより、ガス冷媒は、低温高圧の過冷却状態の液冷媒に変化する。また、上記熱交換によって、室内空気は暖められる。この結果、空気調和対象の室温は上昇する。
室内熱交換器21から送出された過冷却状態の液冷媒は、接続配管11bを通過して、室外機30の冷媒流路に流入する。そして、室外機30の膨張弁34に流入する。
膨張弁34に、液冷媒が流入すると、液冷媒は、膨張弁34によって膨張する。すると、液冷媒は、比エンタルピ一定のまま、減圧されて、低温低圧の状態に変化する。このとき、冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とが混合した気液二相冷媒となる。そして、この気液二相冷媒は、膨張弁34から送出される。そして、室外機30の膨張弁34に流入する。
室外熱交換器33に、気液二相冷媒が流入すると、気液二相冷媒は、送風機35によって供給される外部空気(外気)との熱交換によって凝縮する。すると、冷媒は、圧力一定のまま、比エンタルピが上昇する。これにより、気液二相冷媒は、高温低圧の加熱状態のガス冷媒に変化する。そして、このガス冷媒は、室外熱交換器33から送出される。
室外熱交換器33から送出された加熱状態のガス冷媒は、四方弁32及び吸入配管31aを介して、再び、圧縮機31に流入する。以下、上述の冷凍サイクルを繰り返す。
上述のように構成された冷凍サイクル装置10において、ユーザからの冷房運転や暖房運転等の開始の指示が、冷凍サイクル装置10の制御装置に伝わると、制御装置は、冷凍サイクルを動作させる前に、先ず、室外機30の送風機35の送風ファン35aを、所定時間、回転させる。送風ファン35aを回転させる時間は、予め、制御装置の記憶部に記憶されている。本実施の形態1において、送風ファン35aを回転させる設定時間は、1分間である。
送風ファン35aが回転すると、この送風ファン35aはプロペラファンであるため、送風ファン35aの背面や側方から、空気が吸引される。この送風ファン35aの吸引力により、図7における矢印W1に示されるように、室外機30の外気が、筐体40の導入孔45から、機械室M内に導入される。
機械室M内に導入された空気の一部は、矢印W2に示されるように、機械室M内を上方(+Z方向)に移動して、通気孔62から電子部品ボックス61に流入する。電子部品ボックス61に流入された空気は、矢印W3に示されるように、電子部品ボックス61内を通過する。このとき、電子部品ボックス61内を通過する空気流は、電子部品ボックス61に収容された電子部品や実装基板に電流が流れ、発熱している場合は、発熱している実装基板を冷却する冷却風として機能する。電子部品ボックス61内を通過した空気は、通気孔63から流出する。そして、通気孔63から流出した空気は、矢印W4に示されるように、仕切板50の通風孔52を介して、送風室Fに流入する。
ここで、冷凍サイクル回路100からの冷媒の漏洩箇所によっては、可燃性冷媒が、電子部品ボックス61に滞留してしまう場合もある。この場合においては、滞留した可燃性冷媒は、電子部品ボックス61内に流入した空気とともに、通気孔63から排出される。そして、仕切板50の通風孔52を介して、送風室Fに流入する。すなわち、通風孔52を通過する空気流は、可燃性冷媒を排出するための空気流として機能する。そして、送風室Fに流入した空気は、送風ファン35aによって、矢印W8、W9に示されるように、吹出口46から屋外に吹き出される。排出された可燃性冷媒は、屋外で拡散し、冷媒濃度が可燃範囲外となるため、安全性を確保できる。
また、機械室M内に導入された空気の一部は、矢印W5に示されるように、機械室M内を下方(−Z方向)にも移動する。空気の一部が、機械室M内を下方に移動すると、空気は、機械室M内を縦断するように移動する。そして、矢印W6に示されるように、圧縮機31近傍等を通過する。圧縮機31近傍等を通過した空気は、矢印W7に示されるように、仕切板50の通風孔51を介して、送風室Fに流入する。
ここで、冷凍サイクル回路100(例えば、圧縮機31や圧縮機31に接続されている接続配管11a、11b)から可燃性冷媒が漏洩していた場合、可燃性冷媒は、空気よりも密度が大きいため、機械室Mの底部に滞留する。この場合、滞留した可燃性冷媒は、機械室M内を下方に移動した矢印W5、W6に示される空気と合流する。そして、底部に滞留した可燃性冷媒は、この空気とともに、矢印W7に示されるように、仕切板50の通風孔51を介して、送風室Fに流入する。すなわち、通風孔51を通過する空気流は、可燃性冷媒を排出するための空気流として機能する。そして、送風室Fに流入した空気は、送風ファン35aによって、矢印W8、W9に示されるように、吹出口46から屋外に吹き出される。排出された可燃性冷媒は、屋外で拡散し、冷媒濃度が可燃範囲外となるため、安全性を確保できる。
なお、冷凍サイクルを動作させる前に、送風ファン35aを回転させる時間として設定された1分間は、本実施の形態1において、機械室Mや電子部品ボックス61に滞留した可燃性冷媒を完全に排出できると考えられる時間である。ただし、この設定時間は、機械室Mや電子部品ボックス61の容積や形状等に依存するため、室外機30の形態や機種によって、適宜、変更する必要がある。
送風機35の送風ファン35aを、冷凍サイクルを動作させていない状態で、所定時間、回転させた後、冷凍サイクル装置10の制御装置は、指示された運転モード(例えば、暖房運転、冷房運転、除湿運転など)に応じて、室外機30の四方弁32を切り替える。そして、圧縮機31の旋回渦巻部を旋回運動させることにより、圧縮機31の冷媒の圧縮動作を開始させる。これにより、冷凍サイクル回路100内の冷媒を還流させる。この結果、指示された運転モードが開始される。
なお、指示された運転モードが開始された後も、送風ファン35aの吸引力により、室外機30の外気は、筐体40の導入孔45から、継続して、機械室M内に導入される。機械室M内に導入された空気の一部は、機械室M内を上方に移動して、電子部品ボックス61内に流入することで、電子部品ボックス61に収容された電子部品や実装基板を冷却する。また、機械室M内に導入された空気は、機械室M内を下方に移動して、圧縮機31近傍等を通過することで、動作中の圧縮機31の温度上昇を抑制する。これにより、圧縮機31の動作能力を高める。
以上、説明したように、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10では、仕切板50の下部に通風孔51が形成されている。このため、筐体40の側面パネル42に形成された導入孔45から導入された外気が、この通風孔51を通過して、送風機35によって、筐体40の外部に送出される。これにより、例えば、機械室M内の冷凍サイクル回路100から冷媒が漏洩して、機械室Mの底部に滞留した場合でも、可燃性の冷媒は、導入された外気とともに筐体40の外部に排出されるようになる。
例えば、従来の冷凍サイクル装置のように、仕切板の下部に通気孔が形成されておらず、仕切板50の上部のみに通気孔が形成されている場合、機械室M内の冷凍サイクル回路100から冷媒が漏洩すると、可燃性の冷媒は空気より密度が大きいため、機械室Mの底部に滞留する。底部に滞留した冷媒は、送風機35の送風ファン35aの回転に基づく吸引力によって、上部の通気孔を通過するように、上方(重力の逆らう方向)に移動しなければならないため、滞留した冷媒を全て、機械室Mから排出することは困難である。また、機械室Mの上部に電子部品ボックス61が配置されている場合、電子部品ボックス61に収容されている電子部品は、通電されていると着火源となりやすい。このため、上方に移動した冷媒は、このような電子部品近辺を通過するおそれがある。
これに対して、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10では、仕切板50の下部に通風孔51が形成されているため、筐体40の側面パネル42に形成された導入孔45から導入された外気によって、機械室Mの底部に滞留した冷媒は、筐体40の外部に排出しやすくなる。したがって、冷凍サイクル装置10の安全性を高めることができる。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10では、通風孔51が、仕切板50の下部に形成されているため、冷凍サイクル装置10の停止中の場合においても、自然対流に基づいて、冷媒を、送風室Fの吹出口46から排出できるようになる。詳しくは、機械室Mの底部に滞留した可燃性冷媒は、時間の経過とともに、自然対流により、下部に形成された通風孔51を通過していく。そして、送風室Fの吹出口46から、自然に排出される。したがって、本実施の形態1においては、漏洩した可燃性冷媒は、冷凍サイクル装置10の停止時においても、機械室Mの底部に滞留しにくくなり、冷凍サイクル装置10の安全性を、さらに高めることができる。
また、本実施の形態1では、外気を導入するための導入孔45は、通風孔51よりも高い位置に形成されている。このため、導入孔45から導入された外気は、機械室M内を縦断するように、重力に従って、高い位置から低い位置に流れる。これにより、機械室Mの底部に滞留した可燃性の冷媒を、筐体40の外部に、より円滑に排出できるようになる。
また、本実施の形態1では、導入孔45は、電子部品ボックス61よりも低い位置に形成されている。このため、導入孔45から浸入した雨水が、電子部品ボックス61内に浸入しにくくなる。結果として、電子部品ボックス61に収容されている電子部品の故障を防止することができる。
また、本実施の形態1では、冷凍サイクルの動作の開始前に、送風機35の送風ファン35aを、所定時間、回転させている。このため、可燃性の冷媒が、機械室Mの底部(圧縮機31の周囲)に滞留していた場合でも、冷凍サイクルの動作の開始前に、可燃性の冷媒を、筐体40の外部に排出できるようになる。これにより、圧縮機31が有する電気部品や電子部品が通電される前に、圧縮機31の周囲から、可燃性冷媒を除くことができ、冷凍サイクル装置10の安全性を高めることができる。
また、本実施の形態1では、機械室M内に導入された空気の一部は、機械室M内を上方(+Z方向)に移動して、電子部品ボックス61に流入する。このため、電子部品ボックス61内の電子部品や実装基板を冷却することができる。
また、本実施の形態1では、機械室M内に導入された空気の一部は、機械室M内を下方(−Z方向)に移動して、圧縮機31近傍等を通過する。このため、冷凍サイクルが動作中の場合において、動作中の圧縮機31の温度上昇を抑制することができる。これにより、圧縮機31の動作能力の低下を抑制することができる。
本実施の形態1においては、機械室M内に導入された空気の一部は、機械室M内を上方(+Z方向)に移動して、電子部品ボックス61を通過する。同時に、導入された空気の一部は、機械室M内を下方(−Z方向)に移動して、圧縮機31近傍等を通過する。これにより、電子部品ボックス61内の電子部品や実装基板の冷却と、圧縮機31の温度上昇の抑制とを同時に行うことができる。
また、本実施の形態1では、仕切板50に下部に形成された通風孔51は、筐体40の吹出口46から露出しないように、ベルマウス48によって覆われている。これにより、風雨等による雨水が、機械室Mに浸入することを防止することができる。結果として、機械室Mに配置された電子部品ボックス61の電子部品や、圧縮機31を保護することができ、これらの故障を防ぐことができる。
また、本実施の形態1では、仕切板50の通風孔51の短手方向の長さL2は、冷媒の消炎距離に基づいて規定されている。このため、機械室M内に滞留した可燃性の冷媒が、万が一、着火してしまった場合でも、冷媒の火炎は、通風孔51を通過することができないため、機械室Mの外部に、冷媒の火炎が漏れることなく、筐体40の外部に、冷媒の火炎が漏れることもない。また、着火の元となる可燃性の冷媒が、全て燃え尽きれば、自然に消火される。したがって、冷凍サイクル装置10のユーザの安全性を確保でき、冷凍サイクル装置10の安全性を高めることができる。
同様に、筐体40の側面パネル42の導入孔45の短手方向の長さL1も、冷媒の消炎距離に基づいて規定されている。このため、機械室M内に滞留した可燃性の冷媒が、万が一、着火してしまった場合でも、冷媒の火炎は、導入孔45を通過することができないため、筐体40の外部に、冷媒の火炎が漏れることない。したがって、冷凍サイクル装置10のユーザの安全性を確保でき、冷凍サイクル装置10の安全性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態1について説明したが、本発明は上記実施の形態1によって限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10では、冷媒として、HFC冷媒であるR32(CH2F2:ジフルオロメタン)が用いられている。しかしながら、これに限らない。例えば、R32と同様のHFC冷媒であり、微燃性冷媒であるHFO1234yf(CF3CF=CH2;テトラフルオロプロペン)であってもよいし、HFO1234ze(CF3CF=CHF)であってもよい。また、R290(プロパン)のような強燃性冷媒であってもよい。また、これらの混合冷媒であってもよい。冷媒の可燃性が強いものであっても、上記実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10は、安全性を効果的に発揮できる。なお、本発明において、可燃性の冷媒とは、微燃性冷媒から強燃性冷媒まで、燃焼する可能性がある冷媒の全てを含むものとする。
実施の形態2.
また、上記実施の形態1では、外気を導入するための導入孔45は、図7に示すように、上端45aの高さが、電子部品ボックス61の下端61aの高さと、同等の高さとなるように形成されている。しかしながら、これに限られない。導入孔45は、例えば、図9に示すように、仕切板50に形成された通風孔51よりも高い位置に形成され、電子部品ボックス61よりも低い位置に形成されていればよい。ただし、導入孔45が高い位置に形成されていれば、導入孔45から導入された外気は、機械室M内を縦断するように、重力に従って、高い位置から低い位置に流れやすくなる。したがって、可燃性冷媒を、円滑に排出するために、導入孔45は、高い位置に形成されていることが好ましい。さらには、導入孔45は、電子部品ボックス61への雨水の浸入を防止するために、電子部品ボックス61よりも低い位置に形成されていることが好ましい。具体的には、図7に示すように、導入孔45が、電子部品ボックス61の直下に位置するように、導入孔45の上端45aの高さは、電子部品ボックス61の下端61aの高さと、同等の高さであることが最も好ましい。
また、上記実施の形態1では、機械室Mから送風室Fへ通じる通風孔51は、図7に示すように、仕切板50の下部に形成されている。詳しくは、仕切板50の下端近傍に形成されている。本発明で、仕切板50の下部とは、仕切板50のZ軸方向における中間位置よりも下側を示す。したがって、通風孔51は、仕切板50の中間位置よりも下側であれば、図7に示す位置以外の位置に形成されていてもよい。しかしながら、通風孔51の形成される位置は、密度の大きな可燃性冷媒の排出のしやすさの観点から、出来るだけ低い位置である方が好ましい。ただし、通風孔51の形成される位置が、仕切板50の最下端であると、風雨等により、送風室Fに溜まった水が、機械室Mに逆流しやすくなるため、通風孔51の下端は、機械室Mや送風室Fの底面から数cm(例えば、1〜3cm)高い位置にあることが最も好ましい。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、仕切板50の通風孔51は、図6に示すように、YZ断面が、長方形状になるように形成されている。しかしながら、これに限られず、通風孔51の最短寸法が、消炎距離に基づいて規定されていれば、通風孔51は、長方形状以外の形状の断面となるように形成されていてもよい。例えば、図10に示すように、通風孔51は、YZ断面が、丸孔形状になるように形成されていてもよい。この場合、丸孔形状の直径D1は、冷媒として用いられているR32の消炎距離に基づいて、6mm以下となる。
実施の形態4.
通風孔51は、図11に示すように、YZ断面が、楕円形状になるように形成されていてもよい。この場合、楕円形状の短辺の寸法L3は、冷媒として用いられているR32の消炎距離に基づいて、6mm以下となる。また、通風孔51の断面は、長円形状でもよいし、上述した形状(長方形状、円形状、楕円形状、長円形状)以外の形状であってもよい。
なお、通風孔51の断面形状が、上記実施の形態1で示したような長方形状に限られないことを詳述したが、筐体40の側面パネル42に形成された導入孔45の断面形状についても、同様である。上記実施の形態1では、導入孔45は、図5に示すように、YZ断面が、長方形状になるように形成されている。しかしながら、これに限られず、導入孔45の最短寸法が、消炎距離に基づいて規定されていれば、導入孔45は、長方形状以外の形状の断面となるように形成されていてもよい。例えば、導入孔45は、YZ断面が、丸孔形状になるように形成されていてもよい。この場合、丸孔形状の直径は、本実施の形態で用いられているR32の消炎距離に基づいて、6mm以下となる。
また、導入孔45は、YZ断面が、楕円形状になるように形成されていてもよい。この場合、楕円形状の短辺の寸法は、本実施の形態で用いられているR32の消炎距離に基づいて、6mm以下となる。また、導入孔45の断面は、長円形状でもよいし、上述した形状(長方形状、円形状、楕円形状、長円形状)以外の形状であってもよい。
なお、消炎距離は、冷媒の種類によって異なるため、冷凍サイクル装置10に用いられる冷媒によって、適宜、導入孔45及び通風孔51、52の寸法を変更する必要がある。
実施の形態5.
図12に示すように、仕切板50に形成された通風孔51には、−X側の開口(送風室F側の開口)を覆うように形成された遮蔽部71が設けられていてもよい。遮蔽部71は、例えば、通風孔51の前側(−X側)や、上側(+Z側)、側方(+Y側及び−Y側)等を覆う。この遮蔽部71が形成されることにより、通風孔51の開口は、実質的に、下方(−Z方向)を向くように形成される。遮蔽部71は、仕切板50に一体に形成されていてもよいし、別体に形成し、後で、仕切板50に取り付けられるようにしてもよい。この遮蔽部71を形成することにより、風雨による雨水は、遮蔽部71に沿って下方に流れるので、送風室Fからの機械室Mへの雨水の浸入を防止することができる。結果として、機械室Mに配置された電子部品ボックス61の電子部品や、圧縮機31を保護することができ、これらの故障を防ぐことができる。
実施の形態6.
同様に、図13に示すように、筐体40の側面パネル42に形成された導入孔45には、+X側の開口(筐体40の外側の開口)を覆うように形成された遮蔽部72が設けられていてもよい。遮蔽部72は、例えば、導入孔45の前側(+X側)や、上側(+Z側)、側方(+Y側及び−Y側)等を覆う。この遮蔽部72が形成されることにより、導入孔45の開口は、実質的に、下方(−Z方向)を向くように形成される。遮蔽部72は、側面パネル42に一体に形成されていてもよいし、別体に形成し、後で、側面パネル42に取り付けられるようにしてもよい。この遮蔽部72を形成することにより、風雨による雨水は、遮蔽部72に沿って下方に流れるので、筐体の外側からの雨水の浸入を防止することができる。結果として、機械室Mに配置された電子部品ボックス61の電子部品や、圧縮機31を保護することができ、これらの故障を防ぐことができる。
また、本実施の形態1〜6では、冷凍サイクル装置10を、空気調和機に使用する例を説明したが、給湯機の熱源機等の他の機器にも適用可能である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。