JP6217865B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、冷凍サイクル装置に関するものである。
従来における冷凍サイクル装置においては、吸込口と吹出口を有するケーシング内に熱交換器とファンを収容した室内機と、室内機のケーシングの外表面に設けられ冷媒ガスを検知するためのセンサと、を備え、センサが冷媒ガスを検知したとき、制御部がファンを回転させる制御を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本特開2002−098393号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来における冷凍サイクル装置は、冷媒の漏洩検知時には、センサ及びファンを動作させるための電力が必要であることから、倉庫等での保管時、修理時あるいは移設工事時等、冷凍サイクル装置が通電されていない状況で冷媒が漏洩した場合には機能しない。
このため、無通電状態で冷凍サイクル装置の筐体内の冷媒配管等から冷媒が漏洩し、この漏洩した冷媒が室内等へと流出した場合には、当該室内等において冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されてしまう可能性がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒を用いた冷凍サイクル装置において、無通電状態の冷凍サイクル装置の筐体内の冷媒配管等から冷媒が漏洩し、この漏洩した冷媒が筐体から流出した場合であっても、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制することができる冷凍サイクル装置を得るものである。
この発明に係る冷凍サイクル装置においては、一方が吸込口となり他方が吹出口となる第1の開口及び第2の開口が形成され、内部に前記第1の開口と前記第2の開口とを通じる風路が形成された筐体と、前記筐体の内部における前記風路に設けられ、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒が封入された冷媒回路と、を備え、前記筐体には、前記風路と前記筐体の外部とを通じる第3の開口が形成され、前記第3の開口は、前記冷媒回路よりも下方に配置され、かつ、前記第3の開口の下縁は、前記第1の開口及び前記第2の開口のいずれの下縁よりも下方に位置するように配置されるとともに、少なくとも鉛直方向の上下に並んで複数設けられ、複数の前記第3の開口は、相対的に鉛直下方に位置する開口群の総面積が相対的に鉛直上方に位置する開口群の総面積より小さい構成とする。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒を用いた冷凍サイクル装置において、無通電状態の冷凍サイクル装置の筐体内の冷媒配管等から冷媒が漏洩し、この漏洩した冷媒が筐体から流出した場合であっても、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例として空気調和機の全体構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の内部構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図である。 図3の要部拡大図である。 図4に拡大して示した要部の正面図の一例である。 図4に拡大して示した要部の正面図の他の例である。 この発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の図5に相当する図である。 この発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の図6に相当する図である。 この発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を上方から見た断面図である。 この発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部の正面図である。 この発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図である。 この発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の他の例である給湯機の要部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の一例である。 この発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の一例である。 この発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の他の例である。 この発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の他の例である。 この発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図6は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は冷凍サイクル装置の一例として空気調和機の全体構成を示す図、図2は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の内部構成を示す正面図、図3は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図、図4は図3の要部拡大図、図5は図4に拡大して示した要部の正面図の一例、図6は図4に拡大して示した要部の正面図の他の例である。
この発明に係る冷凍サイクル装置の一例として、空気調和機の構成を図1に示す。なお、この発明に係る冷媒漏洩検知装置が適用される冷凍サイクル装置としては、空気調和機の他に、例えば、給湯器、ショーケース、あるいは冷蔵庫等を挙げることができる。
図1に示すように、空気調和機は、室内機10及び室外機20を備えている。室内機10は、空気調和の対象となる部屋の室内に設置される。室外機20は、当該部屋の室外に設置される。室内機10は、室内機熱交換器11及び室内機ファン12を備えている。室外機20は、室外機熱交換器21及び室外機ファン22を備えている。室内機10と室外機20とは冷媒配管30で接続されている。冷媒配管30は、室内機熱交換器11と室外機熱交換器21との間で循環的に設けられている。冷媒配管30内には冷媒が封入されている。
冷媒配管30内に封入される冷媒ガスは、地球温暖化係数(GWP)の小さいものを用いることが地球環境保護上の観点からいって望ましい。また、冷媒配管30内に封入される冷媒ガスは、可燃性のガスである。この冷媒は大気圧下で空気より密度が大きく、空気中では重力方向の下方へと沈んでいく性質を持っている。
このような冷媒として、具体的に例えば、テトラフルオロプロペン(CF3CF=CH2:HFO−1234yf)、ジフルオロメタン(CH2F2:R32)、プロパン(R290)、プロピレン(R1270)、エタン(R170)、ブタン(R600)、イソブタン(R600a)、1.3.3.3−テトラフルオロ−1−プロペン(CF3−CH=CHF:HFO−1234ze)等の中から選ばれる1つ以上の冷媒からなる(混合)冷媒を用いることができる。
室内機熱交換器11と室外機熱交換器21との間における冷媒の循環経路の一側の冷媒配管30には、四方弁23を介して圧縮機24が設けられている。圧縮機24は、供給された冷媒を圧縮して当該冷媒の圧力及び温度を高める機器である。圧縮機24は、例えば、ロータリ圧縮機、あるいは、スクロール圧縮機等を用いることができる。また、同循環経路の他側の冷媒配管30には、膨張弁25が設けられている。膨張弁25は、流入した冷媒を膨張させ、当該冷媒の圧力を低下させる。四方弁23、圧縮機24及び膨張弁25は、室外機20に設けられる。
室内機10側の冷媒配管30と室外機20側の冷媒配管30とは、継手等の金属接続部を介して接続されている。具体的には、室内機10の冷媒配管30には室内機金属接続部13が設けられている。また、室外機20の冷媒配管30には室外機金属接続部26が設けられている。室内機金属接続部13と室外機金属接続部26との間の冷媒配管30を介して、室内機10側の冷媒配管30と室外機20側の冷媒配管30とが接続されて冷媒の循環経路が形成される。
そして、冷媒配管30により形成された冷媒の循環経路と、当該循環経路上に冷媒配管30により接続された、室内機熱交換器11、室外機熱交換器21、四方弁23、圧縮機24及び膨張弁25とにより、冷凍サイクルが構成される。
このようにして構成された冷凍サイクルは、室内機熱交換器11及び室外機熱交換器21のそれぞれにおいて冷媒と空気の間で熱交換を行うことにより、室内機10と室外機20との間で熱を移動させるヒートポンプとして働く。この際、四方弁23を切り換えることにより、冷凍サイクルにおける冷媒の循環方向を反転させて冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる。
なお、以降において、このようにして構成された冷凍サイクルの一部又は全部を指して冷媒回路と呼ぶ。すなわち、冷媒回路は、冷媒配管30、室内機熱交換器11、室外機熱交換器21、四方弁23、圧縮機24、膨張弁25、室内機金属接続部13及び室外機金属接続部26のうちの一部又は全部を指している。
室内機10及び室外機20は、それぞれが筐体を有している。室内機10の筐体の内部には、冷媒が封入された冷媒配管30をはじめとして、室内機熱交換器11、室内機ファン12及び室内機金属接続部13が収容されている。また、室外機20の筐体の内部には、同じく冷媒が封入された冷媒配管30をはじめとして、室外機熱交換器21、室外機ファン22、四方弁23、圧縮機24、膨張弁25及び室外機金属接続部26が収容されている。
以降においては、特に室内機10について説明する。図2に示すように、室内機10は筐体40を備えている。筐体40は、室内機10の外殻を形成するケースである。ここでは、筐体40は、略直方体状を呈する箱体である。この室内機10は、例えば、部屋内の床面上に載置されて用いられる、いわゆる「床置型」の室内機である。
前述したように、室内機10は室内機熱交換器11及び室内機ファン12を備えている。室内機熱交換器11は、室内機10の筐体40の内部における上方寄りの位置に配置されて収容されている。室内機ファン12は、筐体40の内部における下方寄りの位置に配置されて収容されている。
筐体40の内部における室内機熱交換器11の側方には、2つの冷媒配管30が配置されている。冷媒配管30は、封入された冷媒が気体となって流れているガス管と、封入された冷媒が液体となって流れている液管の2本がある。これらの冷媒配管30は、室内機熱交換器11の側方において、ほぼ上下方向に沿って配置される。各冷媒配管30の一端は、室内機熱交換器11に接続される。各冷媒配管30の下方側の他端は、それぞれが室内機金属接続部13を介して室外機20側の冷媒配管と接続されている。室内機金属接続部13も筐体40の内部に収容される。
なお、筐体40の内部には、室内機10の動作を制御するための制御用回路が搭載された電子回路基板50も収容されている。
図3に示すように、筐体40には、筐体40の内部と外部とを連通する第1の開口41及び第2の開口42が形成されている。これらの第1の開口41及び第2の開口42は、ここでは、筐体40の前面に設けられている。第1の開口41及び第2の開口42は、一方が吸込口となり他方が吹出口となる。ここでは、相対的に上方に配置された第1の開口41が吹出口であり、相対的に下方に配置された第2の開口42が吸込口であるとする。
図3中に示す冷媒回路31は、ここでは、図2中の室内機熱交換器11、冷媒配管30及び室内機金属接続部13に対応している。ただし、冷媒回路31には、少なくとも室内機熱交換器11が含まれていればよい。そして、この冷媒回路31は、吹出口である第1の開口41の後方、筐体40の内部における上方寄りの位置に配置されている。また、図3では図示を省略しているが、室内機ファン12は、吸出口である第2の開口42の後方、筐体40の内部における下方寄りの位置に配置されている。なお、吹出口である第1の開口41は、他の場所、例えば、筐体40の上面等に配置してもよい。
筐体40の内部には、吸込口である第1の開口41から室内機ファン12及び冷媒回路31を通過して吹出口である第2の開口42へと通じる風路が形成されている。換言すれば、筐体40の内部には、第1の開口41と第2の開口42とを通じる風路が形成されている。そして、この風路には、冷媒回路31が設けられている。なお、前述したように、この冷媒回路31には、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒が封入されている。
さらに、筐体40には、筐体40の内部に形成された前記風路と筐体40の外部とを通じる第3の開口43が形成されている。この第3の開口43について、図4から図6も参照しながら、詳しく説明する。第3の開口43は、冷媒回路31よりも下方に配置されている。さらに、第3の開口43の下縁が、第1の開口41及び第2の開口42のいずれの下縁よりも下方となるように、第3の開口43の位置が調整される。
また、より好ましくは、第3の開口43の下縁ではなく、第3の開口43の上縁が、第1の開口41及び第2の開口42のいずれの下縁よりも下方となるように、第3の開口43の位置を調整する。図3に例示する第3の開口43は、第1の開口41より下方にある第2の開口42の下縁より、第3の開口43の上縁が下方になる位置に設けられている。なお、第3の開口43は筐体40の前面以外の面、例えば、側面等に設けてもよい。
第3の開口43を複数の開口の集合体として設けてもよい。図5に例示するのは、第3の開口43を3つの合同な矩形状の開口で構成したものである。この図5の例では、左右方向に細長い3つの開口を上下に並べて第3の開口43を構成している。
また、図6に例示するのは、第3の開口43を複数の円形状の開口で構成したものである。この図6の例では、複数の同径円形状の開口を千鳥配列にして第3の開口43を構成している。なお、第3の開口43の具体的な構成はこれらの例に限られない。例えば、第3の開口を1つの開口から構成するようにしてもよい。また、例えば、複数の同形の開口を格子状に配置して構成してもよい。
図4に示すように、第3の開口43には、第1の案内板44aが設けられている。第1の案内板44aは、第3の開口43を構成する複数の開口のそれぞれの下縁から筐体40の内部側へと突出して設けられる。これらの第1の案内板44aは、筐体40の内側から外側へといくに従って鉛直上方側へと高くなる第1の案内面を備えている。換言すれば、第1の案内板44aの第1の案内面は、筐体40の内側から外側に向かって水平より上向きに傾斜している。なお、第1の案内面は平面ではなく曲面であってもよい。この第1の案内板44aの第1の案内面は、冷媒回路31から漏洩し第3の開口43を通って前記風路から筐体40の外側へと流れる冷媒を拡散させる拡散手段を構成している。
以上のように構成された冷凍サイクル装置において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合を考える。前述したように、ここで用いられる冷媒は大気圧下において空気より密度が大きい。よって、この冷媒は、大気圧下の空気中で下方に沈降していく性質を持っている。したがって、このような場合、図3及び図4に示すように、冷媒回路31から漏洩した冷媒は、漏洩冷媒の流れ61で示す矢印のように、筐体40の内部の前記風路を下方へと流れていく。
前記風路の最低部にまで達した冷媒は、今度は前後あるいは左右へと流れる。ここで、筐体40の内部の前記風路は、吸込口及び吹出口である第1の開口41及び第2の開口42、並びに、第3の開口43によって筐体40の外部と通じている。そして、このうち、第3の開口43の少なくとも下縁は、第1の開口41及び第2の開口42の下縁よりも鉛直下方に配置されている。このため、前記風路の最低部にまで達した冷媒は、まず、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する。
そして、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する際、拡散手段である第1の案内板44aの第1の案内面により、冷媒は拡散される。より詳しくは、図4に示すように、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する冷媒は、第1の案内板44aの第1の案内面に案内されて、鉛直上方の速度成分を持って筐体40から排出される。冷媒は沈降性であるため、仮に第1の案内板44aがなければそのまま例えば室内の床面上に沿って流れていくところ、第1の案内板44aの作用により、冷媒は流出時に鉛直上方に拡散される(図3及び図4の冷媒の拡散方向62)。
なお、ここでは、拡散手段として水平より上向きの第1の案内面を持つ第1の案内板44aを備えた。しかし、第3の開口43の開口面自体を水平より上向きに設けることで、第3の開口43自体が拡散手段として機能するようにすることも可能である。
以上のように構成された冷凍サイクル装置は、一方が吸込口となり他方が吹出口となる第1の開口41及び第2の開口42が形成され、内部に第1の開口41と第2の開口42とを通じる風路が形成された筐体40と、筐体40の内部における前記風路に設けられ、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒が封入された冷媒回路31と、を備えている。また、筐体40には、前記風路と筐体40の外部とを通じる第3の開口43が形成され、この第3の開口43は、冷媒回路31よりも下方、かつ、第1の開口41及び第2の開口42のいずれの下縁よりも下方の位置に、第3の開口43の下縁が位置するように配置されている。そして、さらに、冷媒回路31から漏洩し第3の開口43を通って前記風路から筐体40の外部へと流れる冷媒を拡散させる拡散手段として第1の案内板44aの第1の案内面を備えている。
このため、無通電状態の冷凍サイクル装置の筐体内の冷媒配管等から冷媒が漏洩し、この漏洩した冷媒が筐体から流出した場合であっても、冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制することができる。
実施の形態2.
図7及び図8は、この発明の実施の形態2に係るもので、図7は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の図5に相当する図、図8は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の図6に相当する図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、第3の開口を複数設け、相対的に鉛直下方に位置する開口の面積を、相対的に鉛直上方に位置する開口の面積より小さくなるようにしたものである。
まず、この実施の形態2の第1の例を図7を参照しながら説明する。図7は、空気調和機の室内機10の筐体40について、要部を正面から見た図である。この図7に示すように、第3の開口43は、左右方向に細長い矩形状の3つの開口から構成されている。これら3つの開口は、鉛直方向の上下に並んで配置されている。ここでは、これら3つの開口を上から順に、第3の開口(上)43a、第3の開口(中)43b、第3の開口(下)43cとする。
そして、第3の開口(上)43aの鉛直方向上下に沿った寸法をx、第3の開口(中)43bの鉛直方向上下に沿った寸法をy、第3の開口(下)43cの鉛直方向上下に沿った寸法をzとする。このとき、xはyより大きく、yはzより大きい。すなわち、x、y及びzは次の関係にある。
x>y>z
これらの寸法については、具体的に例えば、xを10mm、yを5mm、そしてzを2mm等とすることが考えられる。
また、第3の開口(上)43a、第3の開口(中)43b及び第3の開口(下)43cの左右方向に沿った寸法は互いに等しい。したがって、第3の開口(上)43a、第3の開口(中)43b及び第3の開口(下)43cは、相対的に下方に位置する開口の面積が、相対的に上方に位置する開口の面積より小さくなるように形成されている。
次に、この実施の形態2の第2の例を図8を参照しながら説明する。図8も図7と同じく、空気調和機の室内機10の筐体40について、要部を正面から見た図である。この図8に示すように、第3の開口43は、千鳥配列の複数の円形状の開口から構成されている。これらの複数の開口は、鉛直方向の上下に3列が配置されている。ここでは、これら3列の開口群について、上から順に、第1列目の開口群を第3の開口(上)43aとし、第2列目の開口群を第3の開口(中)43bとし、第3列目の開口群を第3の開口(下)43cとする。
そして、第3の開口(上)43aを構成する1つの開口の直径をx、第3の開口(中)43bを構成する1つの開口の直径をy、第3の開口(下)43cを構成する1つの開口の直径をzとする。このとき、xはyより大きく、yはzより大きい。すなわち、x、y及びzは、先ほどの第1の例と同様に、x>y>zの関係にある。
なお、この第2の例では、第3の開口43は、鉛直方向のみならず、左右方向にも並んで配置されている。ただし、左右方向で見ると、各開口は、第3の開口(上)43a、第3の開口(中)43b及び第3の開口(下)43cのうちの同一の開口群に属している。そして、相対的に下方に位置する開口群の開口面積の総和が、相対的に上方に位置する開口の面積より小さくなるように形成されている。図8に示すのは、このうち特に、同一の開口群、つまり左右に並んだ各開口の面積が等しい場合である。すなわち、この場合には、左右方向に並んだ各開口の直径は互いに等しく、鉛直方向の上下で見ると、異なる直径(x、y及びz)の開口が並んでいることになる。なお、開口群の開口面積の総和が異なれば、同一の開口群における各開口の面積は必ずしも等しくなくてもよい。ただし、この場合、各開口群で各開口の下端と上端の水平位置は等しくなければならない。
このように、この実施の形態2においては、第3の開口43は、少なくとも鉛直方向の上下に並んで複数設けられている。そして、複数の第3の開口43である第3の開口(上)43a、第3の開口(中)43b及び第3の開口(下)43cは、相対的に下方に位置する開口群の開口面積の総和が相対的に上方に位置する開口群の開口面積の総和より小さい。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であって、その詳細説明は省略する。
以上のように構成された冷凍サイクル装置において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合を考える。前述したように、ここで用いられる冷媒は大気圧下において空気より密度が大きい。よって、この冷媒は、大気圧下の空気中で下方に沈降していく性質を持っている。したがって、このような場合、実施の形態1の図3及び図4に示すように、冷媒回路31から漏洩した冷媒は、漏洩冷媒の流れ61で示す矢印のように、筐体40の内部の前記風路を鉛直下方へと流れていく。
前記風路の最低部にまで達した冷媒は、実施の形態1で説明したように、第1の開口41及び第2の開口42でなく、まず、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する。ここで、少なくとも鉛直方向に並んだ複数の開口からなる第3の開口43は、相対的に下方に位置する開口の面積が相対的に上方に位置する開口の面積より小さくなるように形成されている。
このため、相対的に濃度が高い下方にある冷媒は、より開口面積が小さい第3の開口(下)43cから筐体40の外部へと流出する。一方、相対的に濃度が低い上方にある冷媒は、より開口面積が大きい第3の開口(上)43aから筐体40の外部へと流出する。なお、中間にある第3の開口(中)43bから流出する冷媒の濃度は、第3の開口(上)43a及び第3の開口(下)43cの中間であると考えられる。
したがって、第3の開口43のうち、より下方の床面に近い開口から流出する冷媒の量を抑制することができるため、第3の開口43から流出する冷媒の量を、鉛直方向の上下について均一化することが可能である。大気圧下において空気より密度の大きい冷媒が冷媒回路から漏洩すると、冷媒は室内機内部を鉛直下向きに流れ落ちていき、室内機底面を流れ、第3の開口43から室内に排出される。
特に、冷媒回路31からの冷媒の漏洩速度が大きい(例えば10kg/h)場合、前記風路の最低部での漏洩冷媒の流れも速くなる。そして、この速い流速で第3の開口43のうちの下方の開口から大量の冷媒が流出すると、下方に漏洩冷媒が集中してしまい冷媒濃度が局所的に高くなってしまう可能性がある。この実施の形態2に係る冷凍サイクル装置においては、前述したように、第3の開口43から流出する冷媒の量を、鉛直方向の上下について均一化することが可能であるため、このような場合における漏洩冷媒の局所的な集中の抑制に効果的である。
実施の形態3.
図9及び図10は、この発明の実施の形態3に係るもので、図9は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を上方から見た断面図、図10は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部の正面図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、拡散手段として、第3の開口に、筐体の内側から外側へといくに従って左右の外方側へと広がる第2の案内面を備えたものである。
図9に示すのは、この実施の形態3に係る室内機10の筐体40を、第3の開口43を含む水平な断面で切断したものである。また、図10は、実施の形態3に係る室内機10の筐体40の第3の開口43が設けられた部分の正面拡大図である。これらの図9及び図10に示すように、この実施の形態3においては、第3の開口43は、複数の同径円形状の開口から構成されている。
そして、第3の開口43を構成する複数の開口は、筐体40の前面における左右方向の中央部には設けられておらず、筐体40の前面における左右方向の外方寄りの位置に設けられる。なお、ここでは、筐体40の前面における左右方向の中心に近づく方向を「内方」といい、逆に筐体40の前面における左右方向の中心から遠ざかる方向を「外方」という。
図9に示すように、第3の開口43には、第2の案内板44bが設けられている。第2の案内板44bは、第3の開口43を構成する複数の開口のそれぞれの縁から筐体40の内部側へと突出して設けられる。これらの第2の案内板44bは、筐体40の内側から外側へといくに従って左右の外方側へと広がる第2の案内面を備えている。換言すれば、第2の案内板44bの第2の案内面は、筐体40の内側から外側の方向に向かって正面より左右外方向きに傾斜している。なお、第2の案内面は平面ではなく曲面であってもよい。この第2の案内板44bの第2の案内面は、冷媒回路31から漏洩し第3の開口43を通って前記風路から筐体40の外側へと流れる冷媒を拡散させる拡散手段を構成している。
拡散手段として、このような第2の案内板44bだけを設けるようにしてもよいし、実施の形態1で説明した第1の案内板44aと第2の案内板44bの両方を設けるようにしてもよい。また、案内面を、筐体40の内側から外側の方向に向かって、水平より上向きで、かつ、正面より左右外方向きに傾斜したものとしてもよい。さらに言えば、拡散手段により冷媒の流向が少なくとも正面以外の方向となればよい。
さらに、図9及び図10に示すのは実施の形態3に係る筐体40の一例であって、第3の開口43の形状等はここで示したもの以外の形状であっても構わない。なお、他の構成については実施の形態1又は実施の形態2と同様であって、その詳細説明は省略する。
以上のように構成された冷凍サイクル装置において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合、実施の形態1で説明したように、第1の開口41及び第2の開口42でなく、まず、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する。この際、拡散手段である第2の案内板44bの第2の案内面により、冷媒は拡散される。
より詳しくは、図9及び図10の冷媒の拡散方向62の矢印で示すように、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する冷媒は、第2の案内板44bの第2の案内面に案内されて、左右外方の速度成分を持って筐体40から排出される。したがって、この実施の形態3においても、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができ、冷媒漏洩時に第3の開口43から室内に排出される冷媒を分散させて放出させることで、室内機10の前方の冷媒濃度が局所的に高くなることを抑制することが可能である。
実施の形態4.
図11及び図12は、この発明の実施の形態4に係るもので、図11は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図、図12は冷凍サイクル装置の他の例である給湯機の要部の構成を示す図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態1から実施の形態3のいずれかの構成において、拡散手段として、冷媒回路から漏洩した冷媒の流れにより回転自在な回転体を第3の開口に臨んで設けるようにしたものである。
すなわち、図11に示すように、室内機10の筐体40の内部には、回転体46が設けられている。この回転体46は、筐体40の内部における第3の開口43を臨む位置に配置されている。回転体46は、具体的に例えば、軸流式のプロペラファンを用いることができる。回転体46は、冷媒回路31から漏洩した冷媒が流れ込み、通過することで、回転され得るように取り付けられる。このように設けられた回転体46は、冷媒回路31から漏洩し第3の開口43を通って前記風路から筐体40の外部へと流れる冷媒を拡散させる拡散手段を構成している。
以上のように構成された冷凍サイクル装置において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合を考える。前述したように、沈降性の冷媒は、図11の漏洩冷媒の流れ61で示す矢印のように、筐体40の内部の前記風路を鉛直下方へと流れていく。そして、前記風路の最低部にまで達した冷媒は、実施の形態1で説明したように、第1の開口41及び第2の開口42でなく、まず、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する。
ここで、回転体46は、第3の開口43に臨んで配置されており、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する漏洩冷媒の流路上に配置されている。このため、流れる漏洩冷媒が回転体46に当たり、押されることにより、回転体46は回転される。回転体46が回転すると、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する漏洩冷媒の流れは乱される。
このため、拡散手段である回転体46により、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する冷媒は、図11の冷媒の拡散方向62の矢印に示されるように拡散される。すなわち、高濃度の漏洩冷媒の流れ61が、回転体46を通過することで、空気と混合され低濃度になり第3の開口43から筐体40の外部へと排出される。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であって、その詳細説明は省略する。
次に、図12に示すのは、冷凍サイクル装置の他の例であるヒートポンプ給湯機の負荷ユニットの構成である。ヒートポンプ給湯機は冷媒を循環させる冷媒回路と、水を循環させる水回路とを有している。ヒートポンプ給湯機は室内に設置される負荷ユニットと、例えば室外に設置される熱源ユニットと、を備えている。負荷ユニットは例えばキッチンやバスルームの他、建物内部にある納戸等の収納スペースに設置される。
図12を参照しながらヒートポンプ給湯機の負荷ユニットの構成を説明する。ヒートポンプ給湯機の負荷ユニット70は、冷媒回路を流れる冷媒と水回路を流れる水との間で熱交換を行う負荷側熱交換器71を備えている。負荷側熱交換器71は、負荷側金属接続部73を介して、熱源ユニット側へと繋がる冷媒流路72と接続されている。また、負荷側熱交換器71には、水流路74の一端側が接続されている。水流路74の他端側は水回路に接続されている。なお、水回路の詳細な構成については図示を省略している。
負荷側熱交換器71及び負荷側金属接続部73は、熱交換器室75の内部に収容されている。この熱交換器室75は、前述した室内機10の例でいう筐体40に相当する。熱交換器室75の上部であって、負荷側熱交換器71及び負荷側金属接続部73の上方には、負荷ユニット吸込口76が形成されている。また、熱交換器室75の下部であって、負荷側熱交換器71及び負荷側金属接続部73の下方には、負荷ユニット吹出口77が形成されている。
そして、負荷ユニット吹出口77のさらに下方には、負荷ユニット回転体80が設置されている。この負荷ユニット回転体80は、前述した室内機10の例でいう回転体46に相当する。すなわち、負荷ユニット回転体80は、負荷側熱交換器71及び負荷側金属接続部73等から漏洩し負荷ユニット吹出口77を通って流れる冷媒を拡散させる拡散手段を構成している。
なお、このヒートポンプ給湯機の例では、前述した室内機10の例とは、第3の開口が設けられていない点、及び、負荷ユニット回転体80が熱交換器室75の外部に設けられている点等において異なっている。しかし、漏洩冷媒を拡散させる拡散手段として回転体を用いる点では共通しており、このような回転体の応用例としてここで説明している。
このように構成されたヒートポンプ給湯機において、熱交換器室75の内部の負荷側熱交換器71及び負荷側金属接続部73等から漏洩した場合を考える。ここで用いられる冷媒も、大気圧下で空気より密度が大きく、大気圧下の空気中で下方に沈降していく性質を持っている。したがって、このような場合、漏洩した冷媒は、熱交換器室75の内部を下方へと流れていき、負荷ユニット吹出口77から熱交換器室75の外部へと流出する。
そして、負荷ユニット吹出口77から熱交換器室75の外部へと流出した冷媒は、負荷ユニット回転体80に当たり、負荷ユニット回転体80を回転させる。負荷ユニット回転体80が回転すると、負荷ユニット吹出口77から熱交換器室75の外部へと流出した漏洩冷媒の流れが乱される。すなわち、負荷ユニット吹出口77から流出した高濃度の漏洩冷媒が、負荷ユニット回転体80を通過することで、空気と混合され低濃度になり拡散される。
以上のように構成された冷凍サイクル装置においても、拡散手段である回転体46により、前述した実施の形態1等と同様の効果を奏することができる。なお、拡散手段として、前述した第1の案内板44a及び第2の案内板44bのいずれか又は両方と組み合わせることで、相乗的な効果を得ることも可能である。
実施の形態5.
図13から図16は、この発明の実施の形態5に係るもので、図13及び図14は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の一例、図15及び図16は冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機の要部を側方から見た断面図の他の例である。
ここで説明する実施の形態5は、前述した実施の形態1から実施の形態4のいずれかの構成において、第3の開口を開閉するシャッターを設けたものである。
まず、図13及び図14に示すのは、拡散手段として実施の形態4の回転体を用いておらず、また、シャッター自体が実施の形態1の第1の案内板44aとしても機能し得るように構成したものである。第3の開口43には、シャッター45が設けられている。このシャッター45は、第3の開口43の下縁の筐体40内部側に設けられた軸45aにより支えられている。
通常時においては、図13に示す位置にシャッター45が配置される。この位置においては、シャッター45は第3の開口43を閉塞している。前述したように、第3の開口43は、第1の開口41及び第2の開口42とは別に筐体40内の前記風路と筐体40の外部とを通じさせている。ここでは、第3の開口43は、前記風路における室内機ファン12よりも上流側に配置されている。
このため、室内機ファン12の運転時には、室内機ファン12により生成される負圧により、シャッター45は筐体40の前記風路側へと吸い寄せられる。こうして、シャッター45は、図13に示す第3の開口43を閉塞する位置に保持される。
一方、室内機ファン12の停止時には、シャッター45を筐体40の前記風路側へと吸い寄せる力は発生しない。この状態において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合、沈降性の冷媒は、図14の漏洩冷媒の流れ61で示す矢印のように、筐体40の下方へと進んでいく。
そして、筐体40の底部まで到達した冷媒は筐体40の底部を水平方向に進んでいき、筐体40の内側から外側の方向へとシャッター45を押し、シャッター45は図14に示す位置に配置されて第3の開口43を開放する。よって、この開放された第3の開口43から冷媒が筐体40の外部へと流出する。
この際、シャッター45は下端の軸45aを中心に回転し、第3の開口43の下縁に当接して図14に示す位置で回転が止まる。この状態においては、シャッター45は筐体40の内側から外側に向かって水平より上向きに傾斜している。すなわち、このシャッター45の筐体40の内側の面は、実施の形態1の第1の案内板44aの第1の案内面と同じように配置される。したがって、シャッター45が実施の形態1の第1の案内板44aと同様の拡散手段としても機能する。
なお、シャッター45は単に第3の開口43を開閉するのみで、次に説明する例のように、拡散手段として、実施の形態1、実施の形態3及び実施の形態4で説明した第1の案内板44a、第2の案内板44b及び回転体46のいずれか又はこれらを組み合わせて用いてもよい。
次に、図15及び図16を参照しながら、この実施の形態5の別の例を説明する。これらの図15及び図16に示すのは、拡散手段として実施の形態4の回転体を用いたものである。第3の開口43には、シャッター45が設けられている。このシャッター45は、上下にスライドすることにより、図15に示す位置と図16に示す位置との間を移動可能に設けられている。図13及び図14におけるシャッター45は通電の必要はないが、図15及び図16おけるシャッター45は通電により移動する。なお、図15及び図16おけるシャッター45が移動した後の位置で維持するためには通電の必要はない。
製品稼働時(冷媒回路31の運転時)には、シャッター45は図15に示す位置にあり、第3の開口43を閉塞している。そして、稼働していた製品を停止させた場合(冷媒回路31の停止時)には、シャッター45は図16に示す位置に移動することで、第3の開口43を開放し、その後は無通電でも開放を維持する。停止していた製品を再度稼働させた場合、シャッター45は図15に示す位置に移動する。つまりは、製品停止中では開口43は常に開放状態にあり、製品稼働中は閉塞状態にある。この図16の状態は、前述した実施の形態4の図11の状態と同じである。したがって、この状態において、室内機10の筐体40の内部の冷媒回路31から冷媒が漏洩した場合、拡散手段である回転体46により、第3の開口43から筐体40の外部へと流出する冷媒を拡散させることができる。
なお、以上で説明した実施の形態5のいずれの例においても、他の構成については実施の形態1と同様であって、その詳細説明は省略する。
以上のように構成された冷凍サイクル装置においては、実施の形態1から実施の形態4のいずれかと同様の効果を奏することができる。また、加えて、通常時あるいは冷媒回路31の運転時には、筐体40内の前記風路と通じる第3の開口43をシャッター45により閉塞することで、前記風路における圧力損失を防止することができる。
実施の形態6.
図17は、この発明の実施の形態6に係るもので、冷凍サイクル装置の一例である空気調和機の室内機を側方から見た断面図である。
ここで説明する実施の形態6は、前述した実施の形態1から実施の形態5のいずれかの構成において、筐体の内部に誘導路を設けたものである。
すなわち、図17に示すように、筐体40の内部には、誘導路47が設けられている。この誘導路47は、冷媒回路31の下方から第3の開口43の手前まで、滑らかな曲線状となるように設けられている。図17に示す例では、拡散手段として実施の形態4の回転体46が設けられている。したがって、より正確には、誘導路47は、冷媒回路31の鉛直下方から回転体46の手前まで設けられている。
このように構成された冷凍サイクル装置において、筐体40内の冷媒回路31から漏洩した沈降性の冷媒は、誘導路47により第3の開口43まで誘導される。したがって、漏洩後に冷媒が速やかに第3の開口43に達し、拡散手段により漏洩冷媒を拡散させることができる。また、第3の開口43以外の開口から漏洩冷媒が筐体40の外へと流出することを抑制することができ、拡散手段の能力を最大限に活用することができる。
なお、誘導路47は、図17で例示した形状に限られず、通常使用時の空調運転を阻害しないもの、すなわち、前記風路における空気流を阻害しないものであればよい。
他の構成については実施の形態1から実施の形態5のいずれかと同様であって、その詳細説明は省略する。
この発明は、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒が封入された冷媒回路を内部に収容する筐体を備えた冷凍サイクル装置、具体的に例えば、床置型、天井設置型及び壁設置型等の空気調和機の室内機及び室外機、給湯器、ショーケース並びに冷蔵庫等の冷凍サイクル装置に利用することができる。
10 室内機、 11 室内機熱交換器、 12 室内機ファン、 13 室内機金属接続部、 20 室外機、 21 室外機熱交換器、 22 室外機ファン、 23 四方弁、 24 圧縮機、 25 膨張弁、 26 室外機金属接続部、 30 冷媒配管、 31 冷媒回路、 40 筐体、 41 第1の開口、 42 第2の開口、 43 第3の開口、 43a 第3の開口(上)、 43b 第3の開口(中)、 43c 第3の開口(下)、 44a 第1の案内板、 44b 第2の案内板、 45 シャッター、 45a 軸、 46 回転体、 47 誘導路、 50 電子回路基板、 61 漏洩冷媒の流れ、 62 冷媒の拡散方向、 70 負荷ユニット、 71 負荷側熱交換器、 72 冷媒流路、 73 負荷側金属接続部、 74 水流路、 75 熱交換器室、 76 負荷ユニット吸込口、 77 負荷ユニット吹出口、 80 負荷ユニット回転体

Claims (11)

  1. 一方が吸込口となり他方が吹出口となる第1の開口及び第2の開口が形成され、内部に前記第1の開口と前記第2の開口とを通じる風路が形成された筐体と、
    前記筐体の内部における前記風路に設けられ、大気圧下で空気より密度が大きい冷媒が封入された冷媒回路と、を備え、
    前記筐体には、前記風路と前記筐体の外部とを通じる第3の開口が形成され、
    前記第3の開口は、前記冷媒回路よりも下方に配置され、かつ、前記第3の開口の下縁は、前記第1の開口及び前記第2の開口のいずれの下縁よりも下方に位置するように配置されるとともに、少なくとも鉛直方向の上下に並んで複数設けられ、
    複数の前記第3の開口は、相対的に鉛直下方に位置する開口群の総面積が相対的に鉛直上方に位置する開口群の総面積より小さい冷凍サイクル装置。
  2. 前記第3の開口は、前記冷媒回路よりも下方に配置され、かつ、前記第3の開口の上縁は、前記第1の開口及び前記第2の開口のいずれの下縁よりも下方に位置するように配置された請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記冷媒回路から漏洩し前記第3の開口を通って前記風路から前記筐体の外部へと流れる前記冷媒を拡散させる拡散手段を備えた請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記拡散手段は、前記第3の開口に設けられ、前記筐体の内側から外側へといくに従って上方側へと高くなる第1の案内面を備えた請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記拡散手段は、前記第3の開口に設けられ、前記筐体の内側から外側へといくに従って左右の外方側へと広がる第2の案内面を備えた請求項3又は請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記拡散手段は、前記第3の開口に臨んで設けられ、前記冷媒回路から漏洩した前記冷媒が通過することにより回転され得る回転体を備えた請求項から請求項5のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第3の開口を開閉するシャッターを備えた請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記シャッターは、通常時に前記第3の開口を閉塞し、前記冷媒回路から漏洩した前記冷媒が当たることにより前記第3の開口を開放する請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記シャッターは、前記冷媒回路の運転時に前記第3の開口を閉塞し、前記冷媒回路の停止時に前記第3の開口を開放する請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記筐体の内部に設けられ、前記冷媒回路から漏洩した前記冷媒を前記第3の開口まで誘導する誘導路を備えた請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記筐体は、空気調和機の床置型室内機の筐体である請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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