JP3309737B2 - コンテナ用冷凍装置 - Google Patents

コンテナ用冷凍装置

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JP3309737B2
JP3309737B2 JP29140296A JP29140296A JP3309737B2 JP 3309737 B2 JP3309737 B2 JP 3309737B2 JP 29140296 A JP29140296 A JP 29140296A JP 29140296 A JP29140296 A JP 29140296A JP 3309737 B2 JP3309737 B2 JP 3309737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上輸送用等とし
て使用されるコンテナ用冷凍装置に係る。特に、ケーシ
ング本体の構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平6−94355
号公報に開示されているような冷凍装置を備えた海上輸
送用のコンテナ装置が知られている。この種のコンテナ
装置は、一壁面が開放された箱型のコンテナ本体に対
し、冷凍機が取付けられたケーシングがこの開放部分を
覆うように取付けられて成る。
【0003】上記公報に開示されているケーシングは、
外板と内板との間に断熱材を挟み込んで成る。外板はア
ルミニウムのプレス加工により形成されている。内板は
樹脂製である。つまり、従来のケーシングは、断熱材を
挟み込んだ外板と内板とがその周縁部でボルト止め等の
手段によって一体的に形成されて成る。
【0004】この種のコンテナ装置は、輸送時には複数
個が積み重ねられる。このため、ケーシングには、上側
に積み重ねられるコンテナ装置の重量に絶え得る剛性
(一般にラッキング強度と呼ばれる)が必要である。ま
た、輸送時における車両等の発進時や停止時にコンテナ
内で貯蔵物が移動してケーシングに衝突することがある
ので、この衝突荷重に対する強度(一般に端壁強度と呼
ばれる)も必要である。従来の構成では、これら強度を
アルミニウム製の外板により得ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の構成では、内板はケーシングの強度向上に殆ど寄与
しないため、ラッキング強度及び端壁強度を十分に得る
ためには外板の板厚を大きくしておく必要があり、その
分、使用するアルミニウム材料も多量に必要になる。こ
のため、材料コストが大きく、コンテナ装置全体として
の製作コストが高いものであった。また、外板の板厚を
大きくした場合には重量が大幅に増大し、コンテナ装置
全体としての重量増大に繋がっていた。
【0006】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、ケーシング本体と、該ケーシング本体に取
付けられた冷凍機とを備えて成るコンテナ用冷凍装置に
対し、ケーシング本体の構成を改良することにより、製
作コストが低減でき、且つコンテナ装置全体としての重
量の軽減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ケーシング全体を樹脂材料によって構
成し、その剛性は、樹脂材料に補強用繊維材料を混入す
ることによって得るようにした。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明は、図1に
示すように、ケーシング本体(31)と、該ケーシング本体
(31)に支持された冷凍機(40)とを備えたコンテナ用冷凍
装置を前提としている。そして、ケーシング本体(31)の
全体を、補強用繊維材料(31d,31e) が混入された樹脂材
料により形成した構成としている。
【0009】さらに、冷凍機(40)は、圧縮機(41)、凝縮
器(42)、膨張機構(45)及び蒸発器(43)が冷媒配管により
順に接続されて成り、補強用繊維材料は、ガラス繊維(3
1d)及び炭素繊維(31e) を備え、上記冷凍機(40)を構成
する機器の支持部分には炭素繊維(31e) が、その他の部
分にはガラス繊維(31d) が夫々混入されている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、ケーシング
本体(31)と、該ケーシング本体(31)に支持された冷凍機
(40)とを備えたコンテナ用冷凍装置を前提としている。
そして、ケーシング本体(31)に、該ケーシング本体(31)
の外壁面を構成する外壁部(31a) と、内壁面を構成する
内壁部(31b) とを備えさせ、これら外壁部(31a) 及び内
壁部(31b) を夫々樹脂材料により形成する。また、上記
外壁部(31a) 及び内壁部(31b) のうち少なくとも一方に
補強用繊維材料(31d,31e) が混入した構成としている。
【0011】さらに、冷凍機(40)は、圧縮機(41)、凝縮
器(42)、膨張機構(45)及び蒸発器(43)が冷媒配管により
順に接続されて成り、補強用繊維材料は、ガラス繊維(3
1d)及び炭素繊維(31e) を備え、上記冷凍機(40)を構成
する機器の支持部分には炭素 繊維(31e) が、その他の部
分にはガラス繊維(31d) が夫々混入されている。
【0012】これらの特定事項により、ケーシング本体
(31)全体を樹脂材料で形成しながらも補強用繊維材料(3
1d,31e) により十分な強度を確保することができる。こ
のため、従来の金属材料を使用したものと略同様の強度
を確保しながら製作コストを低く抑えることができ、且
つ全体が樹脂材料であるためにコンテナ装置の重量が軽
減できる。特に、請求項2記載の発明では、外壁部(31
a) と内壁部(31b) の内部構成を異なるものとして作製
できる。つまり、各部での補強用繊維材料(31d,31e) の
種類や混入量を、ケーシング本体(31)の外壁面及び内壁
面として要求される特性に応じて任意に設定することが
可能となる。
【0013】さらに、ケーシング本体(31)には、冷凍
機(40)を構成する機器の支持部分に炭素繊維(31e) を、
その他の部分にはガラス繊維(31d) を夫々混入してお
り、炭素繊維(31e) を使用した場合には、他の補強用繊
維材料を使用した場合に比べてケーシング本体(31)の強
度を高く設定することが可能となるので、特に冷凍機(4
0)を構成する機器の支持部分のみの強度を高く設定する
ことができ、冷凍機(40)を安定して設置することが可能
となる。
【0014】また、上記請求項2記載のコンテナ用冷凍
装置においては、外壁部(31a) と内壁部(31b) との間に
断熱材料(31c) を挟み込んだ構成にすることができる。
【0015】このように構成すると、ケーシング本体(3
1)は、断熱材料(31c) を内装した状態で、外壁部(31a)
と内壁部(31b) とを成形型内で一体形成したり、断熱材
料(31c) を挟み込んだ状態で外壁部(31a) と内壁部(31
b) とをボルト止め等によって一体化することにより作
製される。このため、ケーシング本体(31)の断熱構造を
比較的容易に実現でき、また、コンテナ内部の断熱性能
が向上できる。
【0016】また、上記構成においては、ケーシング本
体(31)を構成する樹脂材料の内部に補強用の金属部材(1
00) を設けることができる。
【0017】この場合、金属部材は、複数枚の板材がケ
ーシング本体(31)の外縁形状に略合致した形状となるよ
うに接合された枠体(100) で成した構成にすることがで
きる。
【0018】このように構成すると、繊維材料(31d,31
e) による補強と枠体(100) による剛性の向上とが相俟
ってケーシング本体(31)の強度を大幅に向上することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) 次に本発明の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明
する。本形態に係るコンテナ装置(10)は、食品等の各種
の荷物が積み込まれ、該荷物を冷却状態のままコンテナ
船やコンテナ車によって運搬するためのものである。
【0020】図1の如く、コンテナ装置(10)は、一面
(図1における左側面)が開口された直方体状のコンテ
ナ本体(20)と、この開口を覆うように取付けられたケー
シング(30)とで構成されたコンテナ本来の構成部分とし
ての箱体(11)を備えている。図2に示すように、ケーシ
ング(30)にはコンテナ用冷凍機(40)が取り付けられてお
り、これによりコンテナ用冷凍装置が構成されている。
尚、コンテナ本体(20)の図1における右側面には図示し
ない搬入口が形成されており、該搬入口には開閉自在な
扉が設けられている。
【0021】ケーシング(30)は、ケーシング本体(31)
と、該ケーシング本体(31)の内側に平行に配置された隔
壁(32)とにより構成されている。ケーシング本体(31)
は、周縁部がボルト止めによりコンテナ本体(20)の開口
縁に密着固定されている。また、下半部がコンテナ内部
に向かって凹んでおり、これにより冷凍機(40)の一部を
収納するための収納空間(33)が形成されている。
【0022】ケーシング本体(31)と隔壁(32)との間に
は、収納空間(33)の上方に位置して冷却空間(34)が形成
されると共に、収納空間(33)の内側に位置して空気通路
(35)が形成されている。これら冷却空間(34)と空気通路
(35)とは上下方向で連通している。冷却空間(34)の上端
及び空気通路(35)の下端はそれぞれコンテナ本体(20)の
内部である庫内に連通している。
【0023】冷凍機(40)は、圧縮機(41)と凝縮器(42)と
膨張機構としての膨張弁(45)と蒸発器(43)とが順に図示
しない冷媒配管により接続されて成る。圧縮機(41)、凝
縮器(42)及び膨張弁(45)は凝縮器ファン(42-F)と共に収
納空間(33)に設置されている。蒸発器(43)は蒸発器ファ
ン(43-F)と共に冷却空間(34)に設置されている。この冷
凍機(40)は、圧縮機(41)で圧縮した冷媒を凝縮器(42)で
凝縮させ、膨張弁(45)で減圧した後に蒸発器(43)で蒸発
させて圧縮機(41)に戻る循環を行わせる。収納空間(33)
では、凝縮器ファン(42-F)の駆動に伴って下側から上側
に向って空気が流れ、この空気の大部分が凝縮器(42)を
通過して冷媒との間で熱交換を行うようになっている。
一方、コンテナ本体(20)の庫内空気は、蒸発器ファン(4
3-F)の駆動に伴って冷却空間(34)と庫内空間との間を循
環する。このため、庫内空気は、冷却空間(34)において
蒸発器(43)で冷却された後、空気通路(35)を流れてコン
テナ本体(20)内部に吹き出し、庫内を冷却する。上記冷
却空間(34)には、蒸発器(43)を通過した空気の温度によ
って庫内の温度を検出する温度センサ(44)が設けられて
いる。
【0024】上記冷凍機(40)の制御部であるコントロー
ルボックス(50)は、直方体状の箱体で成り、収納空間(3
3)に設置されていると共に、圧縮機(41)の容量等を制御
して庫内温度が設定温度になるようにしている。
【0025】次に、本形態の特徴であるケーシング本体
(31)の構成について詳細に説明する。図3はケーシング
本体(31)の正面図であり、図4はケーシング本体(31)の
背面図である。
【0026】このケーシング本体(31)は、エポキシ樹脂
によって製作されている。詳しくは、図5(図3におけ
るA−A線に沿った断面図)に示すように、ケーシング
本体(31)は樹脂製の外壁部(31a) と内壁部(31b) とが一
体化されており、この両者(31a,31b) の間には、断熱材
として機能する発泡樹脂(31c) が内装されている。ま
た、各壁部(31a,31b) の内部には、必要に応じてガラス
繊維(31d) 及び炭素繊維(31e) が混入されている(製作
作業を示す図11参照)。この各繊維(31d,31e)の混入
箇所については後述する。
【0027】以下、ケーシング本体(31)の各部について
説明する。このケーシング本体(31)は、その上側半分の
中央部分を構成して背面側(図3における紙面奥側)に
上記冷却空間(34)を形成する上側部(60)と、下側半分の
中央部分を構成して前面側(図3における紙面手前側)
に収納空間(33)を形成する下側部(70)と、これら上側部
(60)と下側部(70)との周縁部分に位置しケーシング本体
(31)の外周縁部を構成する外周部(80)とを備えている。
つまり、これら上側部(60)、下側部(70)及び外周部(80)
が、上記繊維(31d,31e) が混入されたエポキシ樹脂(31
a,31b) 及び発泡樹脂(31c) により一体的に形成されて
いる。
【0028】尚、図6は図3におけるB−B線に沿った
断面図を、図7は図3におけるC−C線に沿った断面図
を、図8は図3におけるD−D線に沿った断面図を、図
9は図3におけるE−E線に沿った断面図を、図10は
図3におけるF−F線に沿った断面図を夫々示してい
る。
【0029】先ず、上側部(60)について説明する。この
上側部(60)にはケーシング本体(31)の板厚方向に貫通す
る左右一対の点検窓(61,61) が形成されている。この各
点検窓(61,61) は、略矩形状の開口であって、図示しな
い点検扉によって開閉可能となっている。この点検扉
は、蒸発器(43)、蒸発器ファン(43-F)及びモータの点検
時に開放される。
【0030】点検窓(61,61) の側方(図3における左
側)には上下一対の換気孔(62,62) が形成されている。
この換気孔(62,62) は箱体(11)内部の空気を外気(新鮮
空気)と入換えるためのものである。
【0031】上記各点検窓(61,61) の下側である上側部
(60)の下端縁部にはフォークポケット部(63)が形成され
ている。このフォークポケット部(63)は、ケーシング本
体(31)の移送時にフォークリフトのフォークを差し入れ
る部分である。図6及び図7に示すように、このフォー
クポケット部(63)は、上側部(60)の前面(図3の手前側
面)が凹陥されて成る。この凹陥部分の凹陥寸法を大き
く確保するために、上側部(60)の背面には箱体内部側に
向って膨出する膨出部(63a,63a) がフォークポケット部
(63)に対応した位置に設けられている(図4参照)。こ
の構成は、フォークポケット部(63)の凹陥寸法を大きく
確保することで、フォークの差し入れ可能な寸法を大き
くし、安定した移送を可能とするためのものである。
【0032】次に、下側部(70)について説明する。この
下側部(70)には、凝縮器取付け部(71)、凝縮器ファン取
付け部(72)、圧縮機取付け台(73)、コントロールボック
ス取付け部(74)が一体形成されている。また、この下側
部(70)における収納空間(33)の各隅角部は、収納空間(3
3)の上面及び底面を形成する水平面(33a,33b) と左右の
各鉛直面(33c,33d) との間が傾斜面(33e,33e, …) によ
って接続されている。これは、この隅角部での応力集中
を回避するための構成である。
【0033】凝縮器取付け部(71)は、下側部(70)の前面
の上下方向の中央部が僅かに凹陥されて成る。該凝縮器
取付け部(71)の形成位置は、下側部(70)の水平方向の全
体である。この凹陥部分のうち2箇所は、その他の部分
よりも凹陥寸法が大きく設定されている。そのうち一方
の凹陥部分は配線挿通部(71a) であり、他方の凹陥部分
は外気バイパス部(71b) である。配線挿通部(71a) は、
例えばコントロールボックス(50)と圧縮機(40)とを接続
する配線が挿通される部分となる。この配線挿通部(71
a) に対応したケーシング本体(31)の背面には、この部
分の板厚寸法を十分に確保するために背面側に膨出する
膨出部(71e) が形成されている(図4参照)。
【0034】外気バイパス部(71b) は、図10に示すよ
うに、凝縮器取付け部(71)に凝縮器(42)が取付けられた
際に、この凝縮器(42)の背面とケーシング本体(31)の前
面との間に隙間を形成し、この隙間に凝縮器(42)をバイ
パスする空気を流すためものである。
【0035】この凝縮器取付け部(71)の左右両側におけ
る左右内側面(33c,33d) には、凝縮器支持突起(71c,71
d) が水平方向内側に向って突設されている。これら突
起(71c,71d) は、図10に仮想線で示すように、凝縮器
(42)の左右両端の管板が載置され、該管板がボルト止め
されて、凝縮器(42)を支持するようになっている。
【0036】凝縮器ファン取付け部(72)は、モータ台(7
2a) とモータ支持凹部(72b) を備えている。モータ台(7
2a) は、下側部(70)の前面から突出して成り、水平方向
に延びる矩形板状の載置部(72c) と、該載置部(72c) の
左右両端から下方に延びる台形板状の補強部(72d,72d)
とで成る。つまり、このモータ台(72)は図3の如く正面
視がコ字状の突起である。
【0037】モータ支持凹部(72b) は、モータ台(72a)
の上側に位置する円形の凹陥部であり、その径は凝縮器
ファン(42-F)のモータ(M) (図7参照)の外径寸法に略
一致している。
【0038】このような構成により、凝縮器ファン(42-
F)が凝縮器ファン取付け部(72)に取付けられた状態で
は、モータ(M) は、その一部(後端部分)がモータ支持
凹部(72b) に嵌め込まれた状態で、ファン(42-F)全体は
モータ台(72a) に載置されて支持される(図2参照)。
【0039】このように、凝縮器ファン(42-F)はモータ
(M) の一部がモータ支持凹部(72b)に嵌め込まれるの
で、該凝縮器ファン(42-F)を収納空間(33)の開放端から
後退した位置に配置でき、これに伴って収容空間(33)の
奥行き寸法の短縮化を可能とする構成となっている。
【0040】圧縮機取付け台(73)は、収納空間(33)の底
面(33b) から上方に突出している。この圧縮機取付け台
(73)は、図3の如く正面視が台形状であって、図7及び
図10の如く側面の水平方向寸法は収容空間(33)の奥行
き寸法に略一致している。また、この各圧縮機取付け台
(73)の上面には圧縮機(41)の取付け脚をボルト止めする
ためのボルト孔(73a,73a) が形成されている。
【0041】上記収納空間(33)の底面(33b) は、該収納
空間(33)の開放側に向うにしたがって次第に下方に傾斜
する傾斜面で形成されている。これは、海上輸送時に収
納空間(33)に海水が流れ込んだ場合の排水性を良好に得
るための構成である。これにより、圧縮機(41)の錆の発
生等が抑制される。
【0042】コントロールボックス取付け部(74)は、上
記凝縮器取付け部(71)の上側に位置し、凹陥部(74a) と
一対の設置台(74b,74b) とを備えている。凹陥部(74a)
は、上記凝縮器取付け部(71)の外気バイパス部(71b) の
形成位置の上側に位置していると共に、コントロールボ
ックス(50)の正面視形状よりも小形の矩形状で成る。設
置台(74b,74b) は、上記凹陥部(74a) の下端部に配置さ
れた突起により構成されている。従って、このコントロ
ールボックス取付け部(74)にコントロールボックス(50)
が取付けられた状態では、該コントロールボックス(50)
が設置台(74b)の上側に載置され、図9に示す如く、コ
ントロールボックス(50)の背面と凹陥部(74a) との間に
は、外気バイパス部(71b) に連通する空間が形成され
る。つまり、この外気バイパス部(71b) を通過した空気
(凝縮器(42)をバイパスすることにより加温されていな
い空気)がコントロールボックス(50)の背面と凹陥部(7
4a)との間の空間に流れ込み、該コントロールボックス
(50)の冷却に寄与する構成となっている。
【0043】下側部(70)の背面には上下方向に延びる複
数本の補強リブ(75,75, …) が形成されている。この補
強リブ(75)は、左右方向に所定間隔を存した7本が備え
られており、その端面が上記隔壁(32)に当接して複数の
空気通路(35,35, …) を形成している。この補強リブ(7
5,75, …) は、隔壁(32)をボルト止めなどによって取付
けるための複数の取付け部(75a,75a, …) を備えてい
る。この取付け部(75a)は、隔壁(32)の取付け強度を確
保するためにその他の部分よりも厚肉に形成する必要が
あるが、この補強リブ(75,75, …) により形成される空
気通路(35,35, …) での空気の流通抵抗を小さくことを
考慮して円柱状に形成されている。
【0044】次に、外周部(80)について説明する。この
外周部(80)には、その全体に亘って、複数のボルト孔(8
1,81, …) が形成されている。このボルト孔(81,81,
…) は、ケーシング本体(31)をコンテナ本体(20)の開口
縁部に締結するためのものであり、上端縁部及び下端縁
部には夫々7個づつ、左右の各側端縁部には夫々8個づ
つ形成されている。
【0045】以上がケーシング本体(31)の形状である。
【0046】−補強繊維の混入箇所− このケーシング本体(31)には、上述したようにガラス繊
維(31d) 及び炭素繊維(31e) が混入されて、全体として
繊維強化樹脂として構成されている。特に、高い剛性が
要求される部分には炭素繊維(31e) が混入されている。
【0047】以下、上述したケーシング本体(31)の各箇
所のうち炭素繊維(31e) が混入されている箇所について
説明する。この炭素繊維が混入されている箇所としては
以下の部分が挙げられる。
【0048】<上側部(60)における炭素繊維混入箇所> ・フォークポケット部(63)の開口周辺部 <下側部(70)における炭素繊維混入箇所> ・凝縮器支持突起(71c,71d) ・モータ台(72a) ・コントロールボックス取付け部(74)の設置部(74b,74
b) ・収納空間(33)の隅角部周辺(上記各傾斜面(33e,33e,
…) の周辺部分) <外周部(80)における炭素繊維混入箇所> ・ボルト孔(81)の周縁部
【0049】以上の各箇所に炭素繊維(31e) が混入さ
れ、その他の部分にはガラス繊維(31d) が混入されてい
る。つまり、このケーシング本体(31)は、全体が樹脂で
形成されていながらも、全体に亘って高い剛性が得られ
るようになっており、特に、各機器の支持部などのよう
に、より高い剛性が要求される部分では炭素繊維(31e)
によって剛性の向上が図られている。これら各繊維(31
d,31e) の混入量は、各部で要求される強度の応じて適
宜設定される。つまり、特に、冷凍機(40)の各機器を支
持する部分での炭素繊維(31e) の混入量はその他の部分
に比べて多く設定されることになる。
【0050】次に、上述したケーシング本体(31)の製作
作業について説明する。図11は、ケーシング本体(31)
の製作作業を説明するための成形型(85)に各材料(31c,3
1d,31e) が載置された状態を示す模式図である。
【0051】本ケーシング本体(31)の製作に際し、先
ず、発泡樹脂(31c) 及び各繊維(31d,31e) を所定形状に
形成しておく。つまり、発泡樹脂(31c) を、上記上側部
(60)、下側部(70)及び外周部(80)の形状に近似した薄板
状に形成しておく。また、各繊維(31d,31e) としては、
ケーシング本体(31)の前面側の形状に略合致した前面側
繊維材料(86)と、背面側の形状に略合致した背面側繊維
材料(87)とを個別に作製しておく。これら繊維材料(86,
87) は、上述した高い剛性が要求される部分が炭素繊維
(31e) により、それ以外の部分がガラス繊維(31d) によ
り夫々形成されている。つまり、図11には示していな
いが、炭素繊維(31e) を、冷凍機(40)の各機器を支持す
る部分である突出部分やその他高い剛性が要求される部
分の形状にに合致するように成形しておく。
【0052】このようにして発泡樹脂(31c) 、前面側繊
維材料(86)及び背面側繊維材料(87)が所定形状に形成さ
れた状態で、成形型(85)には、下側から順に前面側繊維
材料(86)、発泡樹脂(31c) 、背面側繊維材料(87)が積層
される。その後、型閉めした状態で、型内を真空引きし
ながら溶融したエポキシ樹脂を流し込み、冷却する。こ
れにより、前面側繊維材料(86)と背面側繊維材料(87)と
は樹脂を介して一体化される。つまり、前面側繊維材料
(86)とエポキシ樹脂により構成される前面側繊維強化樹
脂としての外壁部(31a) と、背面側繊維材料(87)とエポ
キシ樹脂により構成される背面側繊維強化樹脂としての
内壁部(31b) とが一体化され、その内部に発泡樹脂(31
c) が内装された状態となる(図5参照)。その後、型
開きして、このケーシング本体(31)が得られる。
【0053】このようにして製作されたケーシング本体
(31)をコンテナ本体(20)に取付ける際には、先ず、ケー
シング本体(31)を立設状態にしてフォークリフトのフォ
ークをフォークポケット部(63)に挿通して持ち上げ、コ
ンテナ本体(20)の開口を覆う位置に移送する。外周部の
ボルト孔(81,81, …) とコンテナ本体(20)のボルト孔と
を位置合わせし、各部にボルトを締結することにより、
ケーシング本体(31)がコンテナ本体(20)に一体的に取付
けられ箱体(11)が完成する。また、コンテナ本体(20)に
対する冷凍機(40)の設置作業は、ケーシング本体(31)を
コンテナ本体(20)に取付ける前に行うか、若しくは、取
付けた後に行われることになる。
【0054】次に、このコンテナ装置(10)による貨物輸
送動作の一例について説明する。先ず、コンテナ装置(1
0)に荷物が積み込まれ、輸送が開始されて冷凍機(40)の
運転が開始される。この運転開始時には、圧縮機(41)が
フルロードで運転し、庫内の急速冷却が行われる(プル
ダウン運転)。これにより、庫内温度が制御温度範囲
(以下、インレンジという。)に急速に低下する。
【0055】そして、このプルダウン運転によって庫内
温度が一旦インレンジ内に低下すると、通常の冷却運転
を実行し、庫内温度がインレンジを維持するように冷凍
機(40)の冷媒循環状態を制御することになる。
【0056】一方、このような運転状態において、蒸発
器(43)がフロスト(着霜)するとデフロスト運転を実行
する。また、このデフロスト運転は、例えば、プルダウ
ン運転中は4時間ごとに実行し、庫内温度がインレンジ
内に維持された冷却運転時は、12時間又は24時間ご
とに実行する。更に、庫内温度がインレンジより高温に
なり、且つこのインレンジより高温の状態が30分継続
した際にもデフロスト運転を実行する。
【0057】このように、本形態のコンテナ装置(10)に
あっては、ケーシング本体(31)の全体が樹脂により形成
されていると共に、繊維材料(31d,31e) によって補強さ
れているので、従来のように、アルミニウム等の金属製
の外板と樹脂製の内板とによりケーシング本体を作製す
るもののように、外板の板厚を大きくしてラッキング強
度及び端壁強度を確保するといったことが必要なくな
る。従って、金属材料で作製した場合と同様のラッキン
グ強度及び端壁強度を得ながら全体の樹脂化が図れ、製
作コストを低く抑えることができ、且つコンテナ装置全
体としての重量軽減を図ることができる。
【0058】(変形例) 次に、上述した第1実施形態の変形例について説明す
る。
【0059】−第1変形例− 本例はケーシング本体(31)の背面形状の変形例である。
図12(図3におけるG−G線に対応した部分での断面
図)に示すように、上側部(60)と下側部(70)との接続部
分の背面側には、複数箇所に鉛直方向に延びるリブ(90)
が形成されている。この各リブ(90)は、水平方向に所定
間隔を存して配設されている。このリブ(90)により、上
側部(60)と下側部(70)との接続部分での剛性が高く得ら
れ、特にラッキング強度の向上が図れることになる。
【0060】尚、本例では、各リブ(90)を水平方向に所
定間隔を存して配設したが、この部分をリブ(90)に代え
て水平方向の全体に亘って厚肉に形成してラッキング強
度の更なる向上を図るようにしてもよい。
【0061】また、このようなリブは、上側部(60)と下
側部(70)との接続部分に限らず、高い剛性の要求される
部分に適宜設けることが可能である。
【0062】−第2変形例− 本例もケーシング本体(31)の背面側の変形例である。図
13(図3におけるH−H線に対応した部分での断面
図)に示すように、上側部(60)の下端部分の背面側に
は、断面矩形状で炭素繊維が混入された繊維強化樹脂で
成る補強パイプ(91)が接着剤等の手段によって接合され
ている。この構成によっても、上側部(60)と下側部(70)
との接続部分周辺での剛性が高く得られ、ラッキング強
度の向上を図ることができる。
【0063】−第3変形例− 本例はケーシング本体(31)の下側部(70)の構成の変形例
である。図14(図4におけるI−I線に対応した部分
での断面図)に示すように、下側部(70)の内部(外壁部
(31a) と内壁部(31b) との間)には水平方向に延びる補
強パイプ(92)が内装されている。この補強パイプ(92)
は、上記第2変形例のものと同様に、断面矩形状で炭素
繊維が混入された繊維強化樹脂で成り、ケーシング本体
(31)の製作時に、前面側繊維材料(86)と背面側繊維材料
(87)との間に介在させることにより内装されている。ま
た、この補強パイプ(92)は、1本に限らず、上下方向に
複数本が互いに平行な状態で内装されている。
【0064】この構成によれば、コンテナ内部で貯蔵物
が移動して隔壁(32)に衝突した際の衝突荷重を補強パイ
プ(92)を介してケーシング本体(31)の広範囲に分散させ
ることができ、荷重吸収性能が向上でき、端壁強度の向
上を図ることができる。
【0065】−第4変形例− 本例はケーシング本体(31)の外周部(80)の構成の変形例
である。図15(ケーシング本体(31)のコンテナ本体(2
0)に対する締結部分の断面図)に示すように、外周部(8
0)のボルト孔(81)は、ボルト(93)のねじ部(93a) よりも
僅かに大径に形成され、この部分にねじ部(93a) の径に
略合致した孔を有する金属製円筒状のスペーサ(94)が嵌
め込まれている。この構成によれば、ボルト(93)を捩じ
込む際には、その頭(93b) がスペーサ(94)の端面に当接
することになる。つまり、この締結部分では、コンテナ
本体(20)の開口縁部の端面とボルト(93)の頭(93b) との
間にスペーサ(94)が介在されることになり、高い締結強
度が得られる。即ち、このスペーサ(94)を設けない場合
には、ボルト(93)の頭(93b) が樹脂材料部分を押圧する
ことになり、この樹脂材料の変形を来たし締結強度を十
分に得ることができない可能性があるが、本例の構成で
は、高い締結強度が得られることになる。このため、ボ
ルト(93)が緩んでコンテナ本体(20)とケーシング本体(3
1)の当接部分から冷気が漏れ出るといったことが確実に
回避できる。
【0066】−第5変形例− 本例はケーシング本体(31)の収納空間(33)の隅角部の変
形例である。図16に示すように、収納空間(33)の隅角
部を湾曲面(33f) で構成し、この部分に応力が集中しな
いような構成としている。このため、コンテナ装置(10)
が積み重ねられた際に、上側のコンテナ装置(10)の重量
が、この隅角部に応力として集中することがなくなり、
ラッキング強度が向上できる。
【0067】−第6変形例− 本例は、冷凍機(40)を構成する各機器が取付けられる部
分の構成の変形例である。図17に示すように、この機
器取付け部分には金属製の板材(95)が重ね合わされて一
体的にボルト止めされている。具体的には、凝縮器支持
突起(71c) やモータ台(72a) の載置部(72c) に適用さ
れ、凝縮器(42)やファンモータ(M) の支持強度の向上を
図る構成となる(図17では凝縮器支持突起(71c) に適
用した場合を示している)。この構成は、ケーシング本
体(31)の外周部(80)に適用してもよい。この場合には、
ケーシング本体(31)のコンテナ本体(20)に対する取付け
強度が向上できる。
【0068】(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態について説明する。本形態
は、ケーシング本体(31)を構成する材料の変形例であっ
て、ケーシング本体(31)自体の形状等は上述した第1実
施形態のものと同様である。従って、ここでは、主にケ
ーシング本体(31)を構成する材料について説明する。
【0069】本形態のケーシング本体(31)は、上述した
第1実施形態で述べた各種材料に加えて鉄製の枠体(10
0) が内装されている。以下、この枠体(100) について
説明する。
【0070】図18は、枠体(100) を背面側から見た図
である。このように、枠体(100) は、断面L型の4本の
板材(101〜104)が、ケーシング本体(31)の外周部(80)に
合致した形状になるように互いに接合されて成る外枠体
(105) を備えている。このL型板材(101〜104)には外周
部(80)のボルト孔(81,81, …) に対応して同様のボルト
孔(106,106, …) が形成されている。
【0071】外枠体(105) の上下方向の中央位置よりも
僅かに上側には、水平方向に延びる補強板(107) が設け
られている。この補強板(107) は、断面コ字状の板材で
成り、両端部が外枠体(105) の左右の縦板(102,104) に
接合されている。この補強板(107) の位置は、上記フォ
ークポケット部(63,63) の形成位置に対応しており、こ
のフォークポケット部(63,63) の凹陥部形状に略合致し
た一対の開口(107a,107a) が形成されている。
【0072】各板材(101〜107)同士の接合部分には、補
助板(108,108, …) が架設されており、この枠体(100)
全体としての剛性を確保している。
【0073】このような構成とされた枠体(100) は、ケ
ーシング本体(31)の製作時には、成形型(85)の内部にお
いて、例えば発泡樹脂(31c) と前面側繊維材料(86)との
間に配置される。この状態で、上述した第1実施形態の
場合と同様の動作によりケーシング本体(31)が製作され
ることになる。
【0074】図19は、本形態における図3相当図であ
り、樹脂内部に収容された枠体(100) を破線で示してい
る。
【0075】この構成によれば、枠体(100) によっても
ケーシング本体(31)の剛性が向上でき、繊維材料(31d,3
1e) による補強と相俟ってケーシング本体(31)のラッキ
ング強度及び端壁強度を大幅に向上することができる。
【0076】また、この枠体(100) を構成する各板材(1
01〜108)の複数箇所に例えば長孔形状の貫通孔を形成し
ておけば、ケーシング本体(31)の製作時に、この貫通孔
に樹脂材料が流れ込むことで、枠体(100) と樹脂材料と
の密着性を良好に得ることができる。
【0077】尚、上述した各実施形態では、ケーシング
本体(31)をエポキシ樹脂により構成したが、ABS等そ
の他の樹脂材料を使用してもよい。また、補強用の繊維
材料としてはガラス繊維(31d) と炭素繊維(31e) とを使
用したが、一方のみを使用したり、金属繊維等その他の
繊維材料を使用してもよい。
【0078】また、第2実施形態のように金属部材を混
入する場合には、上述したような枠体(100) に限らず、
単に金属板を必要箇所(高い剛性が要求される箇所)に
混入させるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明では、コンテナ用冷凍装置を構成するケーシング
本体(31)に対し、その全体を、補強用繊維材料(31d,31
e) が混入された樹脂材料により形成した。
【0080】また、請求項2記載の発明は、ケーシング
本体(31)に外壁部(31a) と内壁部(31b) とを備えさせ、
これらを樹脂材料により形成し、少なくとも一方に補強
用繊維材料(31d,31e) を混入した。
【0081】これら発明によれば、ケーシング本体(31)
全体を軽量な樹脂材料で形成しながらも十分な強度を確
保することができる。従って、従来の金属材料を使用し
たものと略同様の強度を確保しながら製作コストを低く
抑えることができ、且つコンテナ装置全体としての重量
軽減を図ることができ、コンテナ用冷凍装置を実用性の
高いものにすることができる。更に、請求項2記載の発
明では、外壁部(31a)と内壁部(31b) とで補強用繊維材
料(31d,31e) の種類や混入量を異なるものとして容易に
設定でき、ケーシング本体(31)の外壁面及び内壁面とし
て要求される特性に応じた該ケーシング本体(31)の内部
構造の最適化を図ることができる。
【0082】また、この請求項1,2に記載の発明で
は、ケーシング本体(31)に冷凍機(40)を支持させ、冷凍
機(40)を構成する機器の支持部分に炭素繊維(31e) を、
その他の部分にはガラス繊維(31d) を夫々混入してい
る。このため、炭素繊維(31e) を使用した場合には、他
の補強用繊維材料を使用した場合に比べてケーシング本
体(31)の強度を高く設定することが可能となるので、特
に冷凍機(40)を構成する機器の支持部分のみの強度を高
く設定することができ、冷凍機(40)を安定して設置する
ことが可能となり、冷凍機(40)の運転動作が良好に行え
る。
【0083】また、本発明において、外壁部(31a) と内
壁部(31b) との間に断熱材料(31c)を挟み込んだ構成と
すれば、ケーシング本体(31)の断熱構造を比較的容易に
実現でき、また、コンテナの断熱性能が向上でき、コン
テナ内部の環境を良好に維持することができる。
【0084】さらに、ケーシング本体(31)を構成する樹
脂材料の内部に補強用の金属部材(1 00) を設け、特に、
この金属部材として、複数枚の板材が接合されてケーシ
ング本体(31)の外縁形状に略合致した枠体(100) を採用
すると、繊維材料(31d,31e)による補強と枠体(100) に
よる剛性の向上とが相俟ってケーシング本体(31)の強度
を大幅に向上することができ、コンテナ用冷凍装置の実
用性の更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍コンテナ装置の斜視図である。
【図2】冷凍機の収容部分を示す断面図である。
【図3】ケーシング本体の正面図である。
【図4】ケーシング本体の背面図である。
【図5】図3におけるA−A線に沿った断面図である。
【図6】図3におけるB−B線に沿った断面図である。
【図7】図3におけるC−C線に沿った断面図である。
【図8】図3におけるD−D線に沿った断面図である。
【図9】図3におけるE−E線に沿った断面図である。
【図10】図3におけるF−F線に沿った断面図であ
る。
【図11】ケーシング本体の製作動作を説明するための
図である。
【図12】第1変形例におけるリブ形成部分の断面図で
ある。
【図13】第2変形例における補強パイプ配設部分の断
面図である。
【図14】第3変形例における補強パイプ配設部分の断
面図である。
【図15】第4変形例におけるケーシング本体のコンテ
ナ本体への締結部分の断面図である。
【図16】第5変形例における収納空間の隅角部を示す
正面図である。
【図17】第6変形例における凝縮器支持突起周辺部を
示す断面図である。
【図18】第2実施形態における枠体の背面図である。
【図19】第2実施形態における図3相当図である。
【符号の説明】
(10) 冷凍コンテナ装置 (31) ケーシング本体 (31a) 外壁部 (31b) 内壁部 (31c) 発泡樹脂(断熱材料) (31d) ガラス繊維 (31e) 炭素繊維 (40) 冷凍機 (41) 圧縮機 (42) 凝縮器 (43) 蒸発器 (45) 膨張弁(膨張機構) (100) 枠体(金属部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−91669(JP,A) 実開 昭58−22672(JP,U) 実開 昭57−110079(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/06 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング本体(31)と、該ケーシング本
    体(31)に支持された冷凍機(40)とを備えたコンテナ用冷
    凍装置において、 上記ケーシング本体(31)は、その全体が、補強用繊維材
    料(31d,31e) が混入された樹脂材料により形成され、 冷凍機(40)は、圧縮機(41)、凝縮器(42)、膨張機構(45)
    及び蒸発器(43)が冷媒配管により順に接続されて成り、 補強用繊維材料は、ガラス繊維(31d) 及び炭素繊維(31
    e) を備えており、上記冷凍機(40)を構成する機器の支
    持部分には炭素繊維(31e) が、その他の部分にはガラス
    繊維(31d) が夫々混入されていることを特徴とするコン
    テナ用冷凍装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング本体(31)と、該ケーシング本
    体(31)に支持された冷凍機(40)とを備えたコンテナ用冷
    凍装置において、 ケーシング本体(31)は、該ケーシング本体(31)の外壁面
    を構成する外壁部(31a) と、内壁面を構成する内壁部(3
    1b) とを備え、これら外壁部(31a) 及び内壁部(31b) は
    夫々樹脂材料により形成されていて、 上記外壁部(31a) 及び内壁部(31b) のうち少なくとも一
    方には補強用繊維材料(31d,31e) が混入され、 冷凍機(40)は、圧縮機(41)、凝縮器(42)、膨張機構(45)
    及び蒸発器(43)が冷媒配管により順に接続されて成り、 補強用繊維材料は、ガラス繊維(31d) 及び炭素繊維(31
    e) を備えており、上記冷凍機(40)を構成する機器の支
    持部分には炭素繊維(31e) が、その他の部分にはガラス
    繊維(31d) が夫々混入されていることを特徴とするコン
    テナ用冷凍装置。
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