JP3046240B2 - 冷凍機を備えた装置の組立方法 - Google Patents

冷凍機を備えた装置の組立方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機を備えた装
置の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】冷凍機を備えた装置としては、各種空調機
器や各種冷却装置のように、冷凍機構成部品が、機器の
主たる構成となるものと、例えば、空気機器に乾燥圧縮
空気を供給するための圧縮空気供給装置のように、空気
圧縮機やエアタンクなどの部品と冷凍機により圧縮空気
を冷却除湿する圧縮空気除湿装置とが一体となってお
り、装置の一部に冷凍機ユニットが装着されているタイ
プのものとがある。このような両タイプの装置におい
て、冷凍機を組み立てる場合、鋼板製の取付基板上に、
冷凍機を構成する部品をネジ止めなどにより固定し、次
いで、これらの部品相互間を配管や配線によって接続し
て組み立てるのが、一般的な方法である。
【0003】例えば、圧縮空気除湿装置を例にとると、
図7に組立系統図として示すように、圧縮空気除湿装置
は、冷媒圧縮機121、冷媒凝縮器122、冷媒減圧器
124、該凝縮器用ファン123などの冷凍機構成部品
と、圧縮空気の出入り口を持つタンク中に該冷凍機の冷
媒蒸発器を組み込んだ圧縮空気冷却除湿用熱交換器12
5を備えており、これらを連結して一体化する多数の連
結部品と共に、ケース底部に設けた鋼板製の取付基板1
27にネジで固定することにより、圧縮空気除湿装置が
組み立てられる。
【0004】この組み立て作業には、ファン123と凝
縮器122の支持フレーム131の組み立て作業、熱交
換器125の支持脚132の取付作業等と共に、圧縮機
121の場合のように、鋼板製取付基板127に、必要
に応じて防振用ゴム座金等を介してネジ止めする作業等
の様々なネジ止め作業が含まれ、更に部品相互間を、配
管をろう付けすることにより連結固定してから、前記熱
交換器125やアキュームレータ126、冷凍機の吸入
側配管などのように、結露を防止したり、熱効率を高め
るために、断熱材による被覆を必要とする部品には、あ
らかじめ、その形状に合わせて準備した断熱被覆部材1
28、129等を取り付けて固定することが行われてい
る。101は、取付基板の下側に突出するネジ等を覆う
被覆板である。
【0005】このような従来の冷凍機部品の組み立てや
圧縮空気除湿装置の組立作業は、ネジ止めによる固定箇
所が多くて、組み立てに時間がかかる上に、基板上に、
夫々の冷凍機部品を固定してから、配管のろう付けによ
る接続作業や、電気配線の接続作業等を行うため、組立
作業工程が複雑化すると共に、熟練を必要とするなどの
欠点がある。断熱被覆処理も、個々の部品毎に施すた
め、多種類の被覆部材を準備しなければならず、取付固
定にも時間がかかる欠点がある。反対に、冷凍機部品に
は、凝縮器や冷媒圧縮機等のように、空気冷却を必要と
する部品も存在する。これらの部品の冷却は、凝縮器に
付設されるファンによって行われるので、十分な冷却空
気を得るためには、空気流路の設定方法も限定され、装
置設計の自由度を小さくしていた。
【0006】又、冷凍機は、騒音を発生するので、ケー
ス内面を吸音材で被覆すると共に、振動する部材には、
基板127との間に肉厚円筒状の防振ゴム135、…を
介しネジ締め固定するなどの措置を施して、部材の振動
や共振や共鳴現象を防ぐと共に、騒音がケース外に漏れ
るのを防止していた。しかしながら、従来の装置は、圧
縮機をはじめとして、振動や騒音を発生する冷凍機部品
が、直接鋼板製の基板にネジ止め固定されていたため、
冷凍機ケースが、共鳴箱として働き、これらのケース内
面に張設された吸音材や防振材も、騒音振動抑制効果を
十分に発揮され得なかった。
【0007】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、冷凍機部品の組
立が迅速且つ容易にできる冷凍機を有する装置の組立方
法を開示することにある。本発明の第2の目的は、振動
や騒音が小さくて運転音が静かな冷凍機を有する装置を
迅速且つ容易に組み立て出来る組立方法を開示すること
にある。本発明の第3の目的は、断熱性に富みエネルギ
ー効率が高い冷凍機を備えた装置の迅速且つ容易な組立
方法を開示することにある。
【0008】
【発明の構成】本発明の第一の要旨は、プラスチック発
泡体及び/又はゴム発泡体を素材とし冷凍機部品を嵌入
して位置決め固定すべき凹部を有する発泡成形物から成
る部品支持フレームにより、所定の相互関係位置におい
て連結固定された冷凍機の部品を支持する構成を有する
冷凍機を備えた装置の組立工程において、先ず、耐熱性
素材から成り冷凍機部品の位置決め保持部を備えた部品
接続加工用ジグに前記冷凍機部品を装着することによ
り、該冷凍機部品を前記所定の相互関係位置に保持して
から、配管溶接を含む部品接続加工を行い、次いで、前
記ジグから、一体接続された組立物を取り出して前記部
品支持フレームに装着して固定することを特徴とする冷
凍機部品を備えた装置の組立方法にある。
【0009】上記において、プラスチック発泡体(プラ
スチックフォーム)としては、例えば、ポリスチレン発
泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポ
リウレタン発泡体、6,6−ナイロン発泡体、ポリカー
ボネート発泡体などを用いることができる。又、ゴム発
泡体(ラバーフォーム)としては、アクリロニトリルブ
タジエンゴム発泡体、ブチルゴム発泡体、スチレンブタ
ジエンゴム発泡体などの合成ゴム系素材や天然ゴム発泡
体なども利用できる。これらの素材は、単一種類で用い
られるほか、プラスチック発泡体とゴム発泡体とを積層
した複合素材としても用いられる。
【0010】積層した複合素材としては、例えば、下層
に弾力性に富むゴム発泡体から成るラバーフォーム層を
有し、該ラバーフォーム層上に、断熱性と剛性とに富む
プラスチックフォーム層を一体的に設けた2層構造の複
合素材などが使用できる。このような素材は、プラスチ
ックフォーム層に設けた部品固定凹部によって、部品を
強固に保持し、下層のラバーフォーム層は、振動を減衰
させ振動、騒音の伝播を抑制する。勿論、プラスチック
発泡体やゴム発泡体の種類や組成に基づく特性、或い
は、成形の容易性や組み立て加工時における手直しのた
めの切削加工の容易性等を考慮して、これらを単独で用
いてもなんら差し支えない。
【0011】更に、冷却用ファンや冷媒圧縮機などのよ
うな回転や往復動する冷凍機部品、或いは、モータや冷
媒圧縮機など単位体積当たりの質量が大きい部品を支持
固定する場合は、支持固定を完全にするために、これら
発泡体成形物と、金属板、プラスチック板、木製パネ
ル、プラスチックやゴムの低発泡体成形物などの1種以
上とを組み合わせて、補強用複合素材から成る部品支持
フレームとして用いてもよい。複合化の方法としては、
強度を要する部分への、接着による一体化、インサート
として成形時における一体化、或いは、部品固定凹部の
形状に立体成形して強固に嵌合する方法などがある。或
いは、予め、ファンの一部として、部品支持フレームの
部品固定用凹部の形状に合わせたパネルを固着したもの
でもよい。
【0012】このような部品支持フレームは、一つのブ
ロック体から成り、冷凍機部品を固定すべき凹部が形成
されているもの、上下、及び/又は、左右に分割可能な
複数のブロック体から成り、冷凍機部品を一方向のみか
ら嵌入して固定するための凹部をもつものの他に、冷凍
機部品のいくつかを上下或いは左右から囲むように支持
するもの、或いは、一連に接続された冷凍機部品全体を
両側から包み込んで固定する部品固定凹部をもつと共
に、複数の空気口が外部に開口する一連の空気流路を備
えたパッケージフレームなどがある。
【0013】このような部品支持フレームに冷凍機部品
を組立収納して固定する方法としては、これら部品支持
フレームの部品固定用凹部に部品を配置し、次いで、配
線の連結や配管のろう付けによる連結を行ってもよい
が、部品支持フレームは、発泡体成形物を主体とするフ
レーム構造により、冷凍機部品を所定関係位置に支持固
定するものであるため、配線の接続作業やろう付け作業
が、フレーム構造によって邪魔されないために、接続加
工位置を考慮した部品設計が必要になること、更にろう
付け作業は、近接する部品へ熱による悪影響を及ぼす恐
れがあること、製品となるフレームの熱変形や損壊を招
きやすいこと、等の為に、部品の製作が複雑化し、組立
作業に非常な注意力が必要となると共に、熱の遮断など
のための新たな器具を必要とする欠点がある。
【0014】本願発明にかかる方法では、これらの組立
工程において、先ず、耐熱性素材から成り、組立の作業
性や容易性を考慮した構造をもち、前記冷凍機部品を、
所定の相互関係位置に保持する部品接続加工用ジグに冷
凍機部品を装着して、配管溶接を含む部品接続加工を行
い、次いで、前記ジグから、一体接続された組立物を取
り出して部品支持フレームに装着して固定することを要
旨とするものである。
【0015】本願部分接続加工用ジグは、耐熱性素材か
ら成り、冷凍機部品の一部もしくは全部が、部品支持フ
レームにおいて支持固定される場合と同じ関係位置を保
って位置決め固定でき、組立終了時に組立品が容易にジ
グから離脱できる構造であれば足りる。従って、耐熱性
を備えた部品接続加工用ジグは、棒材、板材、多孔板
材、網材など、任意の耐熱性素材から成り、冷凍機部品
を保持固定すべき位置決め保持部を備えた構成であっ
て、例えば、金属板などの耐熱性板体からなり、階段状
高低面を上面にもち、該上面に冷凍機部品を所定位置に
位置決め固定すべき凹凸部や切欠などを備えた中空台状
であって、必要に応じて、ろう付け作業や配線作業の邪
魔になる部分を欠落させると共に、他の部品への熱影響
を遮断する為に必要な断熱壁や仕切壁などを設けたもの
などである。
【0016】一連に接続された組立品を、部品接続用ジ
グから取り出す方法としては、例えば、前記に例示した
台状のジグであれば、適宜な物上げ運搬機械、例えば、
電動もしくは手動の簡単な天井クレーン等を用いて、吊
り上げてジグから取り外し、部品支持フレームの位置ま
で水平に運搬してから吊り下げて、該フレームに装着す
ることにより、非力なものでも、組立物の組み込みは容
易に行える。
【0017】本発明の第二の要旨は、前記第一要旨にお
いて規定される冷凍機を備えた装置の組立方法におい
て、冷凍機を備えた装置が、冷凍機と圧縮空気冷却用熱
交換器とから成る圧縮空気除湿機であり、部品支持フレ
ームが、複数のブロック体に分割可能な箱状を呈し、内
部に冷凍機部品と及び前記熱交換器とを固定すべき凹部
と、複数の空気口が部品支持フレーム外に開放されてい
る一連の空気流路とを有しているパッケージフレームで
あることを特徴とする組立方法にある。
【0018】パッケージフレームは、これを構成する複
数のブロック体に分割した状態で、これらに部品形状や
機能に応じて形成されている部品固定凹部に、前記部品
接続用ジグによって連結固定された冷凍機部品を挿入し
て固定し、必要に応じて、ジグによる組立物とは別個に
装着した冷凍機部品や他の部品(例えば送風ファン)と
接続をして冷凍機を構成してから、ブロック体を相互に
密接して、組み上がった冷凍機をパッケージフレーム中
に収めた状態でブロック体相互間を固定すれば、冷凍機
が完成する。
【0019】本願発明に係る冷凍機を備えた装置の組立
方法によれば、予め、所定の相互関係位置を保って、耐
熱性素材から成る部品接続用ジグ上において連結された
冷凍機部品を、断熱性、弾力性、遮音性、制振性等を備
えたプラスチック及び/又はゴム発泡体素材を主体とす
る部品支持フレームに、嵌入して固定すれば、組立工程
の大部分が終了する。部品の接続作業では、ろう付けに
よる配管接続が大きな比重を占めるが、耐熱性ジグ上に
おける作業であり、他の部品への熱影響は、必要に応じ
て、適宜な断熱壁を設けることにより、遮断できるの
で、作業性が損なわれることはなく、熱による影響を考
慮する事なく、速やかに且つ容易に組立作業をおこなう
ことができる。
【0020】部品支持フレームによって支持固定された
冷凍機は、振動が減衰され、運転音が静かになる。ネジ
止め固定を殆ど用いないで、部品支持フレームの固定凹
部により支持されるので、組立が簡単、迅速で且つ容易
になる。特に、部品支持フレームとして、パッケージフ
レームを用いた場合は、空気流路を除いて、冷凍機部品
はすべてパッケージフレーム中に包まれた状態となるの
で、騒音は遮断され、断熱特性に優れ、対衝撃性が向上
するので、エネルギー効率や耐久性の向上、輸送梱包の
簡易化などにより、大幅なコストダウンが実現する。
【0021】
【発明の実施形態】図1は、冷凍機を備えた装置の一実
施例である圧縮空気除湿装置を示すもので、図2は、部
品支持フレームとしてのパッケージフレーム1の構成を
示すものである。パッケージフレーム1は、上部ブロッ
ク体2と下部ブロック体3と、及び、補助ブロック体4
とから構成されており、夫々のブロック体2、3、4
は、ポリプロピレン発泡体によって成形されている。圧
縮空気除湿装置を構成する部品それ自体は、図7におい
て、従来技術として示したものと本質的には変わるとこ
ろがないので、図7の部品と同一符号を付して説明す
る。
【0022】下部ブロック体3は、部品の位置を定めて
固定する取付基板としての役割を果たすもので、必要に
応じて、裏面の一部若しくは全体に、金属板、ベニヤ板
或いはプラスチック板などから成る補強板(図示せず)
を、接着等により一体的に設けてもよい。補強板を設け
れば、下部ブロック体の底面板厚を薄くする事ができ
る。下部ブロック体3には、熱交換器125が嵌入でき
る部品固定凹部7、冷媒圧縮機121の下半部が収納さ
れる固定凹部5、送風ファン123が、嵌入して固定さ
れるべき固定凹部6、アキュームレータ126が収納さ
れるべき固定凹部13等が設けられている。これらの部
品固定凹部は、型成形により、予め一体成形されてい
る。もっとも、これに、実際の配管接続にあたって随時
刃物で必要部分を削除して設けることもできる。
【0023】固定凹部6は、凝縮器122を支持し送風
ファン123の取付空間を確保するために、これを囲む
周壁6aの高さが決められている。この送風ファン12
3は、図3に示すように、方形の取付板123aを介し
て固着する。この取付板123aを、固定凹部6の底部
中央付近に設けられた枕木状突起6b、6bに嵌合する
ことにより、該取付板123aの立上縁付近を挟持して
固定する。ファン取付空間を囲む周壁6aは、一面が欠
落して開口し空気入口8となっており、同様に、圧縮機
用固定凹部5を囲む任意の一側面に空気入口9が開口し
ている。
【0024】ファン取付空間と圧縮機の固定凹部5と
は、その境界をなす周壁6aの一部が欠落して、両者は
互いに連通している。固定凹部5の底部には、周囲に立
上縁10bを有する金属板に圧縮機固定用ボルト10
a、…を突設して成る固定板10が、接着されて一体的
に固着している。このような固定板は、接着によらず、
インサートとして下部ブロック体と同時成形により、発
泡体成形物中に埋設支持して一体化してもよい。11
は、圧縮機を制御するコントロールボックスの固定凹部
であり、12は、圧縮空気用配管16a,16bを保持
するパネル16の取付開口である。
【0025】送風ファンを囲むべき周壁6aの上縁に
は、段部6cが形成されており、この段部6cに、補助
ブロック体4の下端周縁部が嵌入することにより、固定
される。補助ブロック体4には、送風ファン123のた
めの風胴部4aと、該風胴部4aの上部空間を方形に囲
む周壁から成る、冷媒凝縮器122の固定凹部4bと
が、形成されている。4cは、冷媒配管の出入口であ
る。
【0026】上部ブロック体2には、冷媒凝縮器122
の大きさに合わせて、空気出口2aが設けられている。
したがって、下部ブロック体3に、冷凍機部品及び熱交
換機(圧縮空気冷却器)を連結して収納し、更に、補助
ブロック体4に冷媒凝縮器122を固定して、他の部品
と連結してから、上部ブロック体2を、図1に示すよう
に、これらに被せて、締結バンド15、15、…で締め
付け固定すれば、圧縮空気除湿装置が完成し、送風ファ
ン123の作動に伴い、空気入口8、9から、空気出口
2aに至る一連の空気流路が形成される。
【0027】下部ブロック体3の部品固定凹部に収納さ
れることにより固定された部品のうち、結露防止若しく
は熱効率向上の見地から断熱被覆を必要とする部品とし
て、例えば、熱交換器125、アキュームレータ126
及びこれらに付設される配管類には、上部ブロック体2
の相当位置に、これら要断熱被覆部品の、下部ブロック
体からの突出形状に合わせて、凹部を形成し、上部ブロ
ック体2を下部ブロック体3に重ねたとき、これらの部
品が、上、下部ブロック体2、3によって囲まれて、外
気と遮断されるように、上部ブロック体の形状が決めら
れている。
【0028】この上部ブロック体2と下部ブロック体3
との重接による一体化は、上記締結バンド15の他に、
ブロック体どうしの合わさり目に跨がって接着テープを
張ってもよい。このようにして、圧縮空気除湿装置の組
立は終了するが、更に、必要に応じて、空気圧縮機と共
に、適宜なキャビネットに収納する。
【0029】上記の圧縮空気除湿装置の組立方法を以下
に説明する。図3は、本願組立方法に用いる、冷凍機部
品の接続加工用ジグ20を示すものである。該ジグ20
は、、下部ブロック体3の平面投影図とほぼ同じ大きさ
の偏平箱状の金属板製のベース21上に、冷凍機部品の
位置決め保持部を設けたものから成る。22は、冷媒圧
縮機121の位置決め保持部で、該圧縮機の固定用脚部
121aに設けられたボルト孔に挿通する位置決めロッ
ド22a、…が立設されている。勿論、該ロッド22
a、…は、下部ブロック体3のボルト10aに対応する
位置に設けられている。
【0030】位置決め保持部22に隣接して、凝縮器1
22を載置して固定すべき位置決め保持部24が、補助
ブロック体4の固定凹部4bの内のり寸法に合わせて箱
状に立設されている。この保持部24の上面は、ファン
123が通過できる開口24aを持っている。空気入口
8に対応した側面開口24bからは、ファン123を位
置決めするための、横断面形状がコ字形をなす補助ジグ
28を、挿入することができる。保持部24の中央部に
は、該ジグ28を位置決めする一対のガイドレール24
cとダボ穴24dとが、ベース21に設けられている。
補助ジグ28は、ダボ穴24dに対応するダボ28a
と、左右両側に翼状に張り出して設けた位置決め片28
b、28bを保持部開口24bの周縁部に当接すること
により、保持部24内に位置決めされる。28cは、フ
ァン123が嵌入して支持される支持穴である。
【0031】25、25は、熱交換器125を、下部ブ
ロック体3の固定凹部7に対応する位置にU字形凹部2
5a、25aにより保持する一対の支持脚から成る位置
決め保持部である。25bは、ベースに開口する孔で、
ドレン排出用配管の一端の接続部を位置決めする。2
9、29は、圧縮空気の導入口と供給口とをなす配管を
固定するための取付パネル16の位置決め保持部で、前
記パネル取付開口12に対応する位置に立設された一対
のコラムから成り、その上端付近に、上方から差し込ん
だ取付パネル16を横方向からバネ圧によりコラムに押
し付けて、これを挟持する挟持手段29aが夫々設けら
れている。
【0032】27は、冷凍機のコントロールボックス1
4を位置決めする、上面が開口する箱体で、前記固定凹
部11に相当する位置において、ベース21に固設され
ている。このような構成から成るジグ20に、凝縮器1
22、冷媒圧縮機121、熱交換器125、コントロー
ルボックス14等を位置決め固定し、更に補助ジグにフ
ァン123を取り付けて、位置決め保持部24内に位置
決めする。次いで所定の部品間をろう付け加工を含む接
続作業により配管接続すると共に、電気配線その他の必
要な接続を行う。
【0033】次いで、凝縮器122と冷媒圧縮機121
及び熱交換器125とを、冷媒配管により、ろう付け接
続すれば、部品接続加工用ジグ20上の部品は、剛性を
持つ一体構成物となる。ジグ20に位置決め保持された
部品は、すべて、上方から装着し上方に外すことができ
るように保持されているので、該一体構成物は、チェー
ンブロックや天井クレーンなどで、上方に吊り上げれ
ば、ジグ20から容易に外れる。これを、下部ブロック
体の上方位置まで搬送した後、下降させて下部ブロック
体3と補助ブロック体4とに組み込み、次いで、上部ブ
ロック体2を被せてから、締結バンド15で固定すれ
ば、図1に示すような、圧縮空気除湿装置の組立が、完
了する。
【0034】部品支持フレームは、上記実施形態の場合
のように、部品を包み込むパッケージフレームの他に、
図4に示すように、部品支持フレーム31を、プラスチ
ック発泡体から成る上層板31aとこれを裏打ちするよ
うに一体的に設けられたゴム発泡体から成る下層板31
bとから作る。上層板31aには、嵌入固定されるべき
部品の形状に合わせた部品固定凹部32a〜cが設けら
れる。
【0035】この部品固定フレーム31に、冷媒圧縮機
41、冷媒凝縮器42、送風ファン42a、圧縮空気と
冷媒蒸発器との熱交換器44、アキュームレータ43、
コントロールボックス取付パネル46等を固定し、配管
接続(43b)等を行えば、圧縮空気除湿装置が組み上
がる。これを、適宜なキャビネットパネル45bや、補
助部品固定フレーム33で囲めば、図6に示すような圧
縮空気除湿装置が出来上がる。この場合の部品接続加工
用ジグも、図4に示す部品固定フレーム31の部品固定
凹部の位置に準じて、夫々の位置決め保持部を備えたも
のを用いればよい。
【0036】
【効果】上例の装置は、組立固定にネジ止めが不要で簡
単になること、空気流路が、上、下部ブロック体によっ
て、冷凍機部品の配置を考慮して理想的に形成されるこ
と、騒音を発生する冷媒圧縮機などを過熱させることな
く吸音材や防振材で囲むことができ、運転騒音を大幅に
緩和することができること、冷凍機部品が、すべてパッ
ケージフレームによって支持されるので、部品相互の連
結部に不当な力がかかることがなく、又、製品輸送時の
ショックによる損傷の虞れもないので、荷造り梱包も大
幅に簡略化できること、断熱被覆を必要とする部品は、
基板自体が断熱性を備えているので、完全に断熱材によ
り包まれ、結露がなくエネルギー効率がよいこと、等の
優れた特徴を備えているが、本願組立方法は、これらの
特徴を何ら損なう事なく、更に、一体構成された部品を
上下方向に着脱できる組立接続用ジグを用いて、加工者
の技倆の良否に基づく品質のばらつきの無い製品を、能
率よく製造する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願組立方法により組み立てられた圧縮空気除
湿装置を示す斜視図である。
【図2】図1の装置の部品支持フレームの構成を示す説
明図である。
【図3】本願組立方法に用いる部品接続用ジグの一実施
形態を示す説明図である。
【図4】本願組立方法が適用できる他の圧縮空気除湿装
置の部品支持フレームを示す説明図である。
【図5】図4の部品支持フレームに冷凍機部品を装着し
た状態を示す説明図である。
【図6】図5の装置の組立完成状態を示す説明図であ
る。
【図7】従来の圧縮空気除湿装置の組立状態の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 パッケージフレーム 2 上部ブロック体 3 下部ブロック体 4 補助ブロック体 5、6、7、11 部品固定凹部 8、9 空気入口 2a 空気出口 14 コントロールボックス 16 取付パネル 20 部品接続加工用ジグ 21 ベース 22、24、25、27 位置決め保持部 28 補助ジグ 121 冷媒圧縮機 122 冷媒凝縮器 123 送風ファン 125 熱交換器 126 アキュームレータ
フロントページの続き (72)発明者 山崎 達夫 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオ ン機械株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−303819(JP,A) 特開 平8−303818(JP,A) 特開 平8−303817(JP,A) 実開 平3−83736(JP,U) 実開 平1−70033(JP,U) 実開 昭55−137076(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F25B 1/00 F25B 31/00 F25B 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック発泡体及び/又はゴム発泡体
    を素材とし冷凍機部品を嵌入して位置決め固定すべき凹
    部を有する発泡成形物から成る部品支持フレームによ
    り、所定の相互関係位置において連結固定された冷凍機
    の部品を支持する構成を有する冷凍機を備えた装置の組
    立工程において、先ず、耐熱性素材から成り冷凍機部品
    の位置決め保持部を備えた部品接続加工用ジグに前記冷
    凍機部品を装着することにより、該冷凍機部品を前記所
    定の相互関係位置に保持してから、配管溶接を含む部品
    接続加工を行い、次いで、前記ジグから、一体接続され
    た組立物を取り出して前記部品支持フレームに装着して
    固定することを特徴とする冷凍機部品を備えた装置の組
    立方法。
  2. 【請求項2】冷凍機を備えた装置が、冷凍機と圧縮空気
    冷却用熱交換器とから成る圧縮空気除湿装置であり、部
    品支持フレームが、複数のブロック体に分割可能な箱状
    を呈し、内部に冷凍機部品と及び前記熱交換器とを固定
    すべき凹部と、複数の空気口が部品支持フレーム外に開
    放されている一連の空気流路とを有しているパッケージ
    フレームである、請求項1の組立方法。
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