JP3021355B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3021355B2
JP3021355B2 JP15008096A JP15008096A JP3021355B2 JP 3021355 B2 JP3021355 B2 JP 3021355B2 JP 15008096 A JP15008096 A JP 15008096A JP 15008096 A JP15008096 A JP 15008096A JP 3021355 B2 JP3021355 B2 JP 3021355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機を構成する冷凍
機部品の組立構造に関するものであり、特に、冷凍機部
品を位置決め固定するフレーム構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】冷凍機を組み立てる場合、鋼板製の取付基
板上に、冷凍機を構成する部品をネジ止めなどにより固
定し、次いで、これらの部品相互間を配管や配線によっ
て接続して組み立てるのが、一般的な方法である。
【0003】例えば、圧縮空気除湿装置に組み込まれて
いる冷凍装置を例にとると、図8に組立系統図として示
すように、圧縮空気除湿装置は、冷媒圧縮機121、冷
媒凝縮器122、冷媒減圧器124、該凝縮器用ファン
123などの冷凍機構成部品と、圧縮空気の出入り口を
持つタンク中に該冷凍機の冷媒蒸発器を組み込んだ圧縮
空気冷却除湿用熱交換器125を備えており、これらを
連結して一体化する多数の連結部品と共に、ケース底部
に設けた鋼板製の取付基板127にネジで固定すること
により、圧縮空気除湿装置が組み立てられる。
【0004】この組み立て作業には、ファン123と凝
縮器122の支持フレーム131の組み立て作業、熱交
換器125の支持脚132の取付作業等と共に、圧縮機
121の場合のように、鋼板製取付基板127に、必要
に応じて防振用ゴム座金135等を介してネジ止めする
作業等の様々なネジ止め作業が含まれ、更に部品相互間
を配管や配線によって連結固定してから、前記熱交換器
125やアキュームレータ126、冷凍機の吸入側配管
などのように、結露を防止したり、熱効率を高めるため
に、断熱材による被覆を必要とする部品には、あらかじ
め、その形状に合わせて準備した断熱被覆部材128、
129等を取り付けて固定することが行われている。1
01は、取付基板の下側に突出するネジ等を覆う被覆板
である。
【0005】
【問題点】このような従来の冷凍機部品の組み立てや圧
縮空気除湿装置の組立作業は、ネジ止めによる固定箇所
が多くて、組み立てに時間がかかり、組み立て作業に
は、熟練を必要とするなどの欠点がある。断熱被覆処理
も、個々の部品毎に施すため、多種類の被覆部材を準備
しなければならず、取付固定にも時間がかかる欠点があ
る。反対に、冷凍機部品には、凝縮器や冷媒圧縮機等の
ように、空気冷却を必要とする部品も存在する。これら
の部品の冷却は、凝縮器に付設されるファンによって行
われるので、十分な冷却空気を得るためには、空気流路
の設定方法も限定され、装置設計の自由度を小さくして
いた。
【0006】又、冷凍機は、騒音を発生するので、ケー
ス内面を吸音材で被覆すると共に、振動する部材には、
基板127との間に肉厚円筒状の防振ゴム135、…を
介しネジ締め固定するなどの措置を施して、部材の振
動、共振、共鳴現象等を防ぐと共に、騒音がケース外に
漏れるのを防止していた。しかしながら、従来の装置
は、圧縮機をはじめとして、振動や騒音を発生する冷凍
機部品が、直接鋼板製の基板にネジ止め固定されていた
ため、冷凍機ケースが、共鳴箱として働き、これらのケ
ース内面に張設された吸音材や防振材も、騒音振動抑制
効果を十分に発揮され得なかった。
【0007】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、冷凍機部品のネ
ジ止め固定作業が僅かか若しくは皆無で、組立が迅速且
つ容易にできる冷凍機の組立構造を開示することにあ
る。本発明の第2の目的は、振動や騒音が小さくて運転
音が静かな冷凍機の組立構造を開示することにある。本
発明の第3の目的は、断熱性に富みエネルギー効率が高
く耐久性に富む冷凍機の組立構造を開示することにあ
る。
【0008】
【発明の構成】本発明の第一の要旨は、プラスチック発
泡体及び/又はゴム発泡体の成形物から成り冷凍機部品
を位置決めして支持する部品固定凹部を備えた部品支持
フレームを有し、冷凍機部品が前記部品固定凹部に装着
され相互に連結固定され冷凍サイクルを構成している装
置において、前記冷凍機部品のうち少なくとも振動発生
部品が、フレーム補強体と該フレーム補強体に設けられ
た部品取付手段とから成る補助フレームを介して前記部
品固定凹部に位置決め固定されていることを特徴とする
冷凍装置にある。
【0009】上記において、プラスチック発泡体(プラ
スチックフォーム)としては、例えば、ポリスチレン発
泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポ
リウレタン発泡体、6,6−ナイロン発泡体、ポリカー
ボネート発泡体などを用いることができる。又、ゴム発
泡体(ラバーフォーム)としては、アクリロニトリルブ
タジエンゴム発泡体、ブチルゴム発泡体、スチレンブタ
ジエンゴム発泡体などの合成ゴム系素材や天然ゴム発泡
体なども利用できる。これらの素材は、単一種類で用い
られるほか、プラスチック発泡体とゴム発泡体とを積層
した複合素材としても用いられる。
【0010】積層した複合素材としては、例えば、下層
に弾力性に富むゴム発泡体から成るラバーフォーム層を
有し、該ラバーフォーム層上に、断熱性と剛性とに富む
プラスチックフォーム層を一体的に設けた2層構造の複
合素材などが使用できる。このような素材は、プラスチ
ックフォーム層に設けた部品固定凹部によって、部品を
強固に保持し、下層のラバーフォーム層は、振動を減衰
させ振動、騒音の伝播を抑制する。勿論、プラスチック
発泡体やゴム発泡体の種類や組成に基づく特性、或い
は、成形の容易性や組み立て加工時における手直しのた
めの切削加工の容易性等を考慮して、これらを単独で用
いてもなんら差し支えない。
【0011】冷凍機部品のうち、特に、冷媒圧縮機や凝
縮器用ファンモータ等の振動を発生する部品や、質量が
大きい部品は、上記のプラスチック発泡体成形物で構成
された部品固定凹部によって直接支持して固定した場
合、長期間にわたる繰り返し荷重により、疲労が進行し
て部品固定凹部が変形してしまい、支持固定状態が損な
われる恐れがある。このような部品支持フレームの支持
固定力の低下を未然に防止するものとして、補助フレー
ムが用いられる。
【0012】補助フレームは、上記のような振動を発生
する部品や、冷媒蒸発器が収納されている水冷却器のよ
うに、全体の重量を部品固定凹部に当接する下部の僅か
な面積で支えることにより、部品固定凹部に局部的に大
きな押圧力を加えるような部品に用いられる。補助フレ
ームは、部品の荷重を平均に分散して部品支持フレーム
に伝えると共に部品支持フレーム(若しくは部品固定凹
部)を補強するフレーム補強体と該フレーム補強体に固
設される部品取付手段とから成る。
【0013】フレーム補強体としては、大きな面積で部
品支持フレームと当接一体化できる形状の部材が好まし
く、例えば、板状物、板状物に突起や突縁等を設けたも
の、凹凸板若しくは波板などである。これらのフレーム
補強体は、部品支持フレーム面に接着すること、部品固
定凹部に嵌入若しくは冠着すること、或いは、これら両
者を併用すること等によって、部品支持フレームに装着
してもよいし、又、フレーム補強体(或いは、これに部
品取付手段を固設して成る補助フレーム)を、部品支持
フレームの成型時にインサートとして用い、一体成形物
として、部品支持フレーム中に埋設支持してもよい。
【0014】部品取付手段は、フレーム補強体に立設し
た固定ボルトや立上片、或いは、フレーム補強体に形成
した嵌合孔など、支持固定すべき部品の形状や性質(修
理、交換等のための着脱構造の要否)に応じて、適宜に
選択される。フレーム補強体の材質としては、部品支持
フレームを構成する発泡体成形物より高い剛性を持つこ
とが必要で、金属、プラスチック、木質系素材、同種の
プラスチック発泡体素材であれば、部品支持フレームの
プラスチック発泡体より発泡度の低いプラスチック発泡
体などである。
【0015】補助フレームは、又、フレーム補強体が、
部品支持フレームを構成する発泡体素材より剛性の高い
発泡体成形物から成る複数の割形ブロックによって構成
されており、冷凍機部品の一部もしくは全体が該割形ブ
ロックに収納されて部品固定凹部に、嵌入固定されるも
のでもよい。割形ブロックの夫々には、冷凍機部品の凹
凸形状に合わせた凹部が、部品取付手段として形成され
ることにより、少なくとも該部品の周囲に緊密に当接し
た状態でこれを取り囲んで固定することができ、更に、
その固定状態のままの形状を保って、部品固定凹部に嵌
入して部品支持フレームに装着固定可能であることが望
ましい。
【0016】冷凍機部品の振動や荷重は、部品取付手段
を介して広い面積を持つフレーム補強体に分散され、減
衰しつつ、該補強体に当接する部品支持フレーム面に、
均一に伝達されることになる。又、フレーム補強体は、
その剛性により、振動や荷重に抗して、部品固定凹部の
変形を防止する。部品取付手段は、比較的に変形や毀損
が生じやすい発泡体成形物と異なり、維持管理のため
に、部品の着脱の繰り返しをしても、損傷を受けること
がほとんど無く、メンテナンスが容易で、耐久性に優れ
る。
【0017】本発明の第二の要旨は、前記第一要旨にお
いて規定された冷凍装置において、部品支持フレーム
が、複数のブロック体に分割可能な箱状を呈し、内部に
冷凍機部品を位置決め固定すべき部品固定凹部と、部品
支持フレーム外面に開口している複数の空気口を一連に
連結する空気流路とを備えたパッケージフレームで構成
されており、該パッケージフレームの底部全面に、パネ
ル状フレーム補強体が一体的に設けられていることを特
徴とする冷凍装置にある。
【0018】パッケージフレームは、これを構成する複
数のブロック体に分割した状態で、これらに部品形状や
機能に応じて形成されている部品固定凹部に冷凍機部品
を挿入して固定し、更に、これら部品相互間を冷媒配管
等により連結して、冷凍機を構成してから、ブロック体
を相互に密接して、組み上がった冷凍機をパッケージフ
レーム中に収めた状態でブロック体相互間を固定すれ
ば、冷凍機が完成する。底部全面にパネル状のフレーム
補強体が、外面から接着して一体的に設けられるか、若
しくは、底部に埋設保有されていれば、部品支持フレー
ム底部の厚さを増すことなく十分な強度が得られ、装置
の小型化に有利である。
【0019】例えば、パッケージフレームが、上下方向
に分割可能な上部ブロック体と下部ブロック体とによっ
て構成される箱形をなす場合、下部ブロック体に部品形
状に応じた部品固定凹部を形成して、これに設けた部品
固定凹部に部品を嵌入すれば、下部ブロック体は、一体
構成されているので、ブロック体相互間を固定しなくて
も、冷凍機部品相互の位置を固定する基板として作用す
る。下部ブロック体の上に、上部ブロック体を載置し
て、結露する部品を中心に上部ブロック体で覆えばよ
い。更に、下部ブロック体に上部ブロック体を重ねて、
冷凍機を内包し、上部ブロック体と下部ブロック体と
を、固定バンドにより締付固定すれば、パッケージフレ
ームの効果は、一層顕著になる。
【0020】本願発明に係る冷凍装置は、冷凍機部品
が、断熱性、弾力性、遮音性、制振性等を備えた素材に
よる部品支持フレームによって組み立てられているの
で、振動は減衰され、運転音が静かになる。組立には、
ネジ止め固定を殆ど用いないで、パッケージフレームの
固定凹部により支持されるので、組立が簡単、迅速で且
つ容易になる。又、パッケージフレームは、空気流路を
除いて、冷凍機部品はすべて中に包まれた状態となるの
で、騒音は遮断され、断熱特性に優れ、対衝撃性が向上
するので、エネルギー効率や耐久性の向上、輸送梱包の
簡易化などにより、大幅なコストダウンが実現する。
【0021】補助フレームは、振動部品や重量部品の固
定にあたって、部品支持フレームの変形を防止すると共
に、強度が向上し、製品寿命を延長し、維持管理を容易
にする。又、部品支持フレームの発泡体素材の選択にお
いて、部品固定目的に制約されることが少なくなり、制
振性に勝れた素材の選択も可能になるなど選択の自由度
が増す。
【0022】
【発明の実施形態】図1〜3は、本発明の第1実施形態
を示すものであって、冷凍機の冷媒蒸発器を圧縮空気流
路である熱交換容器中に収納することにより、圧縮空気
除湿装置をなすものである。冷凍機部品を位置決め固定
する部品支持フレームは、上部ブロック体2と下部ブロ
ック体3とから成り、冷凍機部品をこれら上下ブロック
体2、3内に包み込んだ状態で、所定の位置に固定する
パッケージフレーム1を構成している。 夫々のブロッ
ク体2、3は、ポリプロピレン発泡体によって成形され
ている。圧縮空気除湿装置を構成する部品それ自体は、
図8において、従来技術として示したものと何ら変わる
ところがないので、図8の部品と同一符号を付して説明
する。
【0023】下部ブロック体3は、部品の位置を固定す
る取付基板としての役割を果たすもので、その裏面に
は、方形の鋼板から成る補強体3aが、接着剤により、
一体的に接着されて設けられている。補強体3aは、下
部ブロック体3の裏面周囲に若干の幅を残して、補強体
3aの板厚に相当する分だけ上方に陥没させて設けられ
た凹面に、嵌入させることにより、下部ブロック体3の
裏面は、ほぼ段差の無い平面をなしている。
【0024】下部ブロック体3の上面には、熱交換器1
25が嵌入できる部品固定凹部7、冷媒圧縮機121を
位置決め固定すべき固定凹部5、冷媒凝縮器122とそ
の下部に付設された送風ファン123が、固定されるべ
き固定凹部6等が設けられている。これらの部品固定凹
部は、成形型により、予め一体成形されるが、これら
は、プラスチック発泡体であるから、実際の配管接続に
あたって随時刃物で、不要な部分を削除して手直しする
ことも容易にできる。
【0025】固定凹部6は、凝縮器122を支持し送風
ファン123の取付空間を確保するために、これを囲む
周壁6aの高さが決められている。この送風ファン12
3の固定構造を以下に説明する。先ず、図3に示すよう
に、固定凹部6の底部中央付近には、一対の枕木状突起
6b、6bが並設されている。該突起6b、6bの上部
対向面には、切欠部6d、6dが設けられており、これ
に、方形の鋼板の周囲に立上縁を設けて成る枡形の補強
体61と、該補強体61の中央部に、部品取付手段とし
て穿設した略円形の取付穴62とを備えた補助フレーム
60を嵌入固定し、更に、取付穴62に送風ファン12
3のファンモータ123aを嵌入することにより、送風
ファン123は強固に固定される。
【0026】ファン取付空間を囲む周壁6aは、一面が
欠落して開口し空気入口8となっており、同様に、圧縮
機用固定凹部5を囲む任意の一側面に空気入口9が開口
している。ファン取付空間と圧縮機の固定凹部5とは、
その境界をなす周壁6aの一部が欠落して、両者は互い
に連通している。固定凹部5の底面は、方形の枡形にや
や陥没しており、この底面に、周囲に立上縁を有する方
形金属板から成る補強体10bに、圧縮機固定用ボルト
10a、…を部品取付手段として突設して成る補助フレ
ーム10が、接着されて一体的に固着している。このよ
うな補助フレーム10は、接着によらず、インサートと
して下部ブロック体と同時成形により、発泡体成形物中
に補強体10bを埋設支持し、ボルト10aのみを露出
するようて一体化してもよい。
【0027】11は、圧縮機を制御するコントロールボ
ックスの固定凹部であり、12は、圧縮空気用出入口配
管16a,16bを保持する金属パネルから成る補助フ
レーム16(図1参照)の取付開口である。送風ファン
を囲むべき周壁6aの上縁には、段部6cが形成されて
おり、この段部6cに、補助ブロック体4の下端周縁部
が嵌入することにより、固定される。補助ブロック体4
には、送風ファン123のための風胴部4aと、該風胴
部4aの上部空間をコ字形に囲む周壁から成る、冷媒凝
縮器122の固定凹部4bとが、形成されている。4c
は、冷媒配管の出入口である。
【0028】上部ブロック体2には、冷媒凝縮器122
の大きさに合わせて、空気出口2aが設けられている。
したがって、下部ブロック体3に、冷凍機部品(圧縮空
気冷却器としての冷媒蒸発器を含む)を連結して収納
し、更に、補助ブロック体4に冷媒凝縮器122を固定
して、他の部品と連結してから、上部ブロック体2を、
図1に示すように、これらに被せて、締結バンド15、
15、…で締め付け固定すれば、冷凍機が完成し、送風
ファン123の作動に伴い、空気入口8、9から、空気
出口2aに至る一連の空気流路が形成される。
【0029】下部ブロック体3の部品固定凹部に収納さ
れることにより固定された部品のうち、結露防止若しく
は熱効率向上の見地から断熱被覆を必要とする部品とし
て、例えば、熱交換器125、アキュームレータ126
及びこれらに付設される配管類には、上部ブロック体2
の相当位置に、これら要断熱被覆部品の、下部ブロック
体からの突出形状に合わせて、凹部を形成し、上部ブロ
ック体2を下部ブロック体3に重ねたとき、これらの部
品が、上、下部ブロック体2、3によって囲まれて、外
気と遮断されるように、上部ブロック体の形状が決めら
れている。又、熱交換器125のドレン排出管125a
は、補強体3aの相当箇所に設けた孔を通してパッケー
ジフレーム1外に取り出される。
【0030】この上部ブロック体2と下部ブロック体3
との重接による一体化は、上記締結バンド15の他に、
ブロック体どうしの合わさり目に跨がって接着テープを
張ってもよい。このようにして、冷凍機(圧縮空気除湿
装置)の組立は終了するが、更に、必要に応じて、空気
圧縮機と共に、適宜なキャビネットに収納して、両者を
連結すれば、圧縮空気供給装置が完成する。
【0031】図4〜6は、本願発明の第2実施形態を示
すものである。部品支持フレームは、第1実施形態の場
合のように、部品を包み込むパッケージフレームと異な
り、部品支持フレーム31を、プラスチック発泡体から
成る上層板31aとこれを裏打ちするように一体的に設
けられたゴム発泡体から成る下層板31bとから作って
もよい。この上層板31aと下層板31bとの間には、
金属板、プラスチック板、或いは、ベニヤ板などから成
る補強体65を接着等により、一体的に介在せしめてあ
る。上層板31aには、嵌入固定されるべき部品の形状
に合わせた部品固定凹部32a〜cが設けられる。
【0032】この部品固定フレーム31に、冷媒圧縮機
41、冷媒凝縮器42、送風ファン42a、圧縮空気と
冷媒蒸発器との熱交換器44、アキュームレータ43、
コントロールボックス取付パネル46等を固定し、配管
接続(43b)等を行えば、圧縮空気除湿装置としての
冷凍機が組み上がるが、これらの部品のうち、特に、振
動発生部品である冷媒圧縮機41及び送風ファン42a
を固定するために、補強体65には、予め部品固定凹部
32b、32aの相当する位置に、夫々、部品取付手段
として、圧縮機固定ボルト66、…と、ファンモータ固
定片67、67が、突設されている。これらの振動源で
且つ重量の大きい部品は、弾力性に富む下層板上に剛性
の高く広大な面積の補強体65と、部品取付手段(6
6、67)とを介して、固定されるので、強固に保持さ
れると共に、振動が広く一様に分散されて、小さくなっ
て、下層板に吸収される。適宜なキャビネットパネル4
5bや、補助部品固定フレーム33で、これらの部品を
囲めば、図6に示すような冷凍装置が出来上がる。
【0033】図7は、本願発明の第3実施形態の要部を
示すもので、振動を発生し、且つ、重量の大きい部品で
ある冷媒圧縮機121を固定する他の構造を示すもので
ある。補助フレーム50は、部品支持フレーム59より
も発泡率の低い素材(若しくは剛性の高い素材)で構成
された、左右一対の割形ブロック51、52によって構
成されており、夫々の割形ブロック51、52には、圧
縮機121の下半部の左右一半を夫々収納すべき空隙5
3、54が形成されている。この割形ブロックで圧縮機
121の下半部を囲み込み、そのまま、部品支持フレー
ム59に成形されている部品固定凹部58中に、割形ブ
ロックの下部を嵌入すれば、割形ブロック51、52
は、圧縮機を挟圧した状態で部品固定凹部58に保持さ
れる。
【0034】割形ブロックから成る補助フレームは、部
品固定凹部58を強化する補強体としてはたらくと共
に、その内部に部品形状に合わせて形成された空隙5
3、54は、部品取付手段として作用する。この割形ブ
ロックによる固定は、部品の装着固定を速やかに行うこ
とができ、更に、発泡体により、振動部材を二重に包み
込むことになるので、騒音の防止と振動の減衰効果とが
高い。又、補助フレーム50は、部品固定凹部の素材と
同様に弾力をもつ素材であるため、両者の当接部には、
無理な力がかからないので、経時変形は、極めて小さ
い。
【0035】
【効果】上例の装置は、空気流路が、上、下部ブロック
体によって、冷凍機部品の配置を考慮して理想的に形成
されること、騒音を発生する冷媒圧縮機などを過熱させ
ることなく吸音材や防振材で囲むことができ、運転騒音
を大幅に緩和することができること、冷凍機部品が、す
べてパッケージフレームによって支持されれば、部品相
互の連結部に不当な力がかかることがなく、又、製品輸
送時のショックによる損傷の虞れもないので、荷造り梱
包も大幅に簡略化できること、断熱被覆を必要とする部
品は、部品支持フレーム自体が断熱性を備えているの
で、完全に断熱材により包まれ、結露がなくエネルギー
効率がよいこと、等の優れた特徴を備えている。
【0036】特に、振動や騒音を発生し、或いは、重量
の大きな部品の取り付けは、補助フレームを介して、部
品支持フレームに固定されているので、これらの部品か
ら発生する振動等は、補助フレームにより、分散され或
いは吸収されて、部品支持フレームに伝わるため、長期
の使用に耐え、変形等が生じない。又、これら部品の取
付構造は、着脱の繰り返しによっても、損耗することが
なく、剛性も高いので、維持管理が容易になる。更に、
部品支持フレームに要求される強度を、これら振動部品
を基準にして定める必要性が大幅に低下したので、材質
の選択の自由度が増し、より制振効果や防音効果、断熱
効果のよい素材を選択でき、又、コスト低減も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願冷凍装置の第1実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A断面説明図である。
【図3】図1の冷凍装置のパッケージフレームの構成を
示す説明図である。
【図4】本願発明の第2実施形態の部品支持フレームを
示す説明図である。
【図5】図4の部品支持フレームに冷凍機部品を装着し
た状態を示す説明図である。
【図6】図5の装置の組立完成状態を示す説明図であ
る。
【図7】本願発明の第3実施形態の要部を示す説明図で
ある。
【図8】従来技術の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パッケージフレーム 2 上部ブロック体 3 下部ブロック体 4 補助ブロック体 5、6、7、11 部品固定凹部 8、9 空気入口 2a 空気出口 10、50、60 補助フレーム 16 取付パネル 121 冷媒圧縮機 122 冷媒凝縮器 123 送風ファン 125 熱交換器 126 アキュームレータ
フロントページの続き (72)発明者 山崎 達夫 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオ ン機械株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−109286(JP,A) 特開 平6−159902(JP,A) 特開 平8−303817(JP,A) 特開 平8−303818(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F25D 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック発泡体及び/又はゴム発泡体
    の成形物から成り冷凍機部品を位置決めして支持する部
    品固定凹部を備えた部品支持フレームを有し、冷凍機部
    品が前記部品固定凹部に装着され相互に連結固定されて
    冷凍サイクルを構成している装置において、前記冷凍機
    部品のうち少なくとも振動発生部品が、フレーム補強体
    と該フレーム補強体に設けられた部品取付手段とから成
    る補助フレームを介して前記部品固定凹部に位置決め固
    定されていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】部品支持フレームが、複数のブロック体に
    分割可能な箱状を呈し、内部に冷凍機部品を位置決め固
    定すべき部品固定凹部と、部品支持フレーム外面に開口
    している複数の空気口を一連に連結する空気流路とを備
    えたパッケージフレームで構成されており、該パッケー
    ジフレームの底部全面に、パネル状フレーム補強体が一
    体的に設けられている、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】補助フレームが、部品支持フレームを構成
    する発泡体素材より剛性の高い発泡体成形物から成る複
    数の割形ブロックによって構成されており、冷凍機部品
    の一部もしくは全体が該割形ブロックに収納されて部品
    固定凹部に、嵌入固定されている請求項1又は2に記載
    の冷凍装置。
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