JP2006071196A - エンジンヒートポンプの室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】前記支柱の構成について、新規な構成を適用することにより、天板の振動に基づく騒音レベルを低減させることを目的とする。
【解決手段】筐体2の内部空間を天板3にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室4、下側空間をエンジン室5としており、エンジン21及び圧縮機22が設置される前記エンジン室5の台床26より支柱41・42・43を立設し、前記支柱41・42・43にて前記天板3が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機1であって、前記支柱41・42・43の内、少なくとも一つの支柱42は、板部材を多層(二重)に重ねて構成されるものとする。
【選択図】図1
【解決手段】筐体2の内部空間を天板3にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室4、下側空間をエンジン室5としており、エンジン21及び圧縮機22が設置される前記エンジン室5の台床26より支柱41・42・43を立設し、前記支柱41・42・43にて前記天板3が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機1であって、前記支柱41・42・43の内、少なくとも一つの支柱42は、板部材を多層(二重)に重ねて構成されるものとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンヒートポンプの室外機の構造に関するものであり、特に振動・騒音対策に関するものである。
エンジンヒートポンプの室外機は、圧縮機、その圧縮機を駆動するエンジン、ラジエータ、冷却水タンクなどのエンジン部品、熱交換器本体、熱交換ファン等の機器及び装置を具備しており、これらの機器及び装置は、一つの筐体内に収容される構成とされている。
そして、筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換器本体等が納められる熱交換室とし、下側空間をエンジン等が納められるエンジン室としている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換器本体等が納められる熱交換室とし、下側空間をエンジン等が納められるエンジン室としている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記天板を上下二重構造にして、エンジン室内の熱気を排気するための換気通路を形成するとともに、該換気通路を消音効果のある膨張室とする技術についても公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記天板の上側の板は、熱交換室内の装置類が設置される設置台として機能するとともに、熱交換室内に浸入した雨水等をエンジン室内に浸入させないためのドレンパンとして機能するようになっている。そして、この天板は、室外機の台床に立設される複数の支柱によって支えられている構成とされている(例えば、特許文献2参照。)。
また、エンジンや圧縮機は、弾性体を介して台床に設置される構成としており、この防振構造についても公知となっている(例えば、特許文献1・3参照。)。
特開平11−337131号公報
特開平2004−219019号公報
特開平8−54157号公報
また、前記天板の上側の板は、熱交換室内の装置類が設置される設置台として機能するとともに、熱交換室内に浸入した雨水等をエンジン室内に浸入させないためのドレンパンとして機能するようになっている。そして、この天板は、室外機の台床に立設される複数の支柱によって支えられている構成とされている(例えば、特許文献2参照。)。
また、エンジンや圧縮機は、弾性体を介して台床に設置される構成としており、この防振構造についても公知となっている(例えば、特許文献1・3参照。)。
しかし、上記の構成においては、前記天板が振動し、該天板に設置される熱交換器本体等の装置類が振動し、騒音が発生するものであった。
ここで、前記天板の振動は、前記エンジンや圧縮機を振動源とするものである。これらの振動源より発生する振動エネルギーは、前記台床、支柱を伝達して天板に到達し、これにより、天板が振動するものである。
そして、以上に述べた天板の振動に基づく騒音レベルを低減すれば、室外機全体の騒音レベルを低下させることができることになる。この騒音レベルの低下は、室外機の設置場所において要求される騒音レベルの設置基準をクリアするという観点からも、重要なものとなる。
そこで、本発明では、前記支柱の構成について、新規な構成を適用することにより、上記の問題点を解決しようとするものである。
ここで、前記天板の振動は、前記エンジンや圧縮機を振動源とするものである。これらの振動源より発生する振動エネルギーは、前記台床、支柱を伝達して天板に到達し、これにより、天板が振動するものである。
そして、以上に述べた天板の振動に基づく騒音レベルを低減すれば、室外機全体の騒音レベルを低下させることができることになる。この騒音レベルの低下は、室外機の設置場所において要求される騒音レベルの設置基準をクリアするという観点からも、重要なものとなる。
そこで、本発明では、前記支柱の構成について、新規な構成を適用することにより、上記の問題点を解決しようとするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室、下側空間をエンジン室としており、エンジン及び圧縮機が設置されるエンジン室の台床より支柱を立設し、前記支柱にて前記天板が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機であって、前記支柱の内、少なくとも一つの支柱は、板部材を多層に重ねて構成されることとするものである。
また、請求項2に記載のごとく、筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室、下側空間をエンジン室としており、エンジン及び圧縮機が設置されるエンジン室の台床より支柱を立設し、前記支柱にて前記天板が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機であって、前記支柱の内、少なくとも一つの支柱は、中空の密閉容器型に構成されるものであり、中空空間内には、エンジンの運転に必要となる液体物、又は、冷凍サイクルに必要となる液体物が充填されることとするものである。
また、請求項3に記載のごとく、前記台床の固定部に対し、溶接にて固定され、前記支柱の端面の外縁部分と、前記固定部とが、溶接にて結合されることとするものである。
また、請求項4に記載のごとく、前記支柱の水平方向の幅の合計値は、エンジン室の水平方向における外周長さの5分の1以上とするように構成することとするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明では、振動エネルギーが、支柱によって吸収されることにより、天板の振動が低減され、該振動に基づく騒音レベルを低減することができる。
また、請求項2に記載の発明では、振動エネルギーが、支柱によって吸収されることにより、天板の振動が低減され、該振動に基づく騒音レベルを低減することができる。
また、請求項3に記載の発明では、台床から支柱への振動エネルギーの伝達量を増加させることができ、支柱において、より多くの振動エネルギーを消費させることができる。
そして、支柱において、より多くの振動エネルギーを消費させることによれば、台床側の振動をも効果的に低減できる。
そして、支柱において、より多くの振動エネルギーを消費させることによれば、台床側の振動をも効果的に低減できる。
また、請求項4に記載の発明では、支柱において低い周波数帯域の振動を吸収することによれば、天板の振動において、低い周波数帯域の振動を低減させることができる。そして、これによれば、低い周波数帯域の振動と、他の高い周波数帯域の振動とが干渉し合うことによる不規則な振動の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すエンジンヒートポンプの室外機1においては、筐体2の内部空間が天板3にて上下二つの空間に区画され、上側空間を熱交換器本体11、室外機ファン12等が納められる熱交換室4とし、下側空間をエンジン21、圧縮機22等が納められるエンジン室5としている。
前記エンジン21や圧縮機22は、防振装置24・25等を介して台床26に設置される。また、前記台床26には、複数の支柱41・42・43が上方に向けて立設されており、該支柱41・42・43にて前記天板3が支持されている。
また、これら支柱41・42・43間の開口部分は、外板49にて塞がれており、エンジン室5内が閉じられた空間とされている。
前記エンジン21や圧縮機22は、防振装置24・25等を介して台床26に設置される。また、前記台床26には、複数の支柱41・42・43が上方に向けて立設されており、該支柱41・42・43にて前記天板3が支持されている。
また、これら支柱41・42・43間の開口部分は、外板49にて塞がれており、エンジン室5内が閉じられた空間とされている。
また、前記天板3は、上側に位置する上板31と、下側に位置する下板32とから二重構造とし、両板31・32の間に換気通路33を形成している。エンジン室5内の熱気は、換気通路33を通って熱交換室4に送られる。また、該換気通路33の入口開口部32aは、下板32の図において左側に設けられる一方、換気通路33の出口開口部31aは、上板31の図において右側に設けられることとされており、入口開口部32aから出口開口部31aまでの距離が長く構成されて、消音効果が発揮されるようになっている。
また、上板31は、熱交換室4内の装置類が設置される設置台として機能するとともに、熱交換室4内に浸入した雨水等をエンジン室5内に浸入させないためのドレンパンとして機能するようになっている。
また、上板31は、熱交換室4内の装置類が設置される設置台として機能するとともに、熱交換室4内に浸入した雨水等をエンジン室5内に浸入させないためのドレンパンとして機能するようになっている。
また、図2に示すごとく、前記台床26には、防振装置25・25が複数箇所に設置され、該防振装置25・25にて装置設置板27が支持される。また、前記装置設置板27には、エンジン据付台28・29が設置される。また、前記エンジン据付台28・29上には、それぞれ、防振装置24・24が設置され、該防振装置24・24の上部にてエンジン支持フレーム20が支持される。該エンジン支持フレーム20には、エンジン21や圧縮機22が固定される。
次に、騒音の低減化に関する構成について説明する。
上述したように、室外機1は、筐体2の内部空間を天板3にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室4、下側空間をエンジン室5としており、エンジン21及び圧縮機22が設置される前記エンジン室5の台床26より支柱41・42・43を立設し、該支柱41・42・43にて前記天板3が支持される構成としている。
そして、上記の構成においては、前記天板3(上板31)が振動し、該天板3に設置される熱交換器本体11等の装置類が振動し、騒音が発生することとされていた。
ここで、前記天板3の振動は、前記エンジン21及び圧縮機22を振動源とするものである。これらの振動源より発生する振動エネルギーは、前記エンジン支持フレーム20、防振装置24、装置設置板27、防振装置25、台床26、そして、支柱41・42・43を伝達して天板3に到達し、これにより、天板3が振動するものである。
以上に述べた天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させれば、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。この騒音レベルの低下は、室外機の設置場所において要求される騒音レベルの設置基準をクリアするという観点からも、重要なものとなる。
上述したように、室外機1は、筐体2の内部空間を天板3にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室4、下側空間をエンジン室5としており、エンジン21及び圧縮機22が設置される前記エンジン室5の台床26より支柱41・42・43を立設し、該支柱41・42・43にて前記天板3が支持される構成としている。
そして、上記の構成においては、前記天板3(上板31)が振動し、該天板3に設置される熱交換器本体11等の装置類が振動し、騒音が発生することとされていた。
ここで、前記天板3の振動は、前記エンジン21及び圧縮機22を振動源とするものである。これらの振動源より発生する振動エネルギーは、前記エンジン支持フレーム20、防振装置24、装置設置板27、防振装置25、台床26、そして、支柱41・42・43を伝達して天板3に到達し、これにより、天板3が振動するものである。
以上に述べた天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させれば、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。この騒音レベルの低下は、室外機の設置場所において要求される騒音レベルの設置基準をクリアするという観点からも、重要なものとなる。
そこで、本実施例では、図3乃至図5に示すごとく、前記支柱41・42・43の内、少なくとも一つの支柱42は、板部材42a・42bを多層(二重)に重ねて構成されるものとし、前記支柱42により、振動源であるエンジン21及び圧縮機22から発生する振動エネルギーを低減させ(支柱42Aにて振動エネルギーを吸収する)、前記天板3の振動を低減させることとするものである。
本実施例において、図3、図4(a)及び図5に示すごとく、エンジン室5の長手方向中央部に配される平板状の支柱42(45)は、それぞれ、二枚の板部材42a・42bを重ねて構成されるものとしている。
また、図4(b)及び図5に示すごとく、エンジン室5の角部に配される断面視L字形の支柱41・43(44・46)についても、それぞれ、二枚の板部材41a・41b・43a・43bを重ねて構成されるものとしている。
また、図4(a)(b)に示すごとく、前記支柱42・41の厚さt1・t2は、それぞれ、従来一枚の板部材で構成されていたものの板厚と略同一の厚さとするものとし、従来と比較して、支柱42・41の重量を増加させないこととしている。これにより、従来構成の室外機1の全重量をそのまま維持することが可能となり、既存の設置場所における重量の観点からの設置基準にも対応できるようになる。
また、図4(b)及び図5に示すごとく、エンジン室5の角部に配される断面視L字形の支柱41・43(44・46)についても、それぞれ、二枚の板部材41a・41b・43a・43bを重ねて構成されるものとしている。
また、図4(a)(b)に示すごとく、前記支柱42・41の厚さt1・t2は、それぞれ、従来一枚の板部材で構成されていたものの板厚と略同一の厚さとするものとし、従来と比較して、支柱42・41の重量を増加させないこととしている。これにより、従来構成の室外機1の全重量をそのまま維持することが可能となり、既存の設置場所における重量の観点からの設置基準にも対応できるようになる。
また、前記支柱42について、重ね合わせた状態における各板部材42a・42bの同一箇所には、前記ボルト61・61を挿通するための挿通孔62a・62b(図3参照)がそれぞれ開口されている。この挿通孔62a・62bは、各板部材42a・42bの上端部及び下端部にそれぞれ設けられており、図3に示される下端部においては、該挿通孔62a・62bを、台床26に設けた固定部26aの挿通孔26b・26bの位置と合わせるとともに、これら挿通孔62a・62b・26bにそれぞれボルト61・61を挿通し、該ボルト61・61に図示せぬナットを締結することにより、両板部材42a・42bが固定部26aに対して固定されるものとしている。尚、本実施例では、各板部材42a・42bが固定部26aを介して台床26に固定される構成としているが、固定部26aを設けずに、各板部材42a・42bを直接的に台床26に固定する構成としてもよい。
また、図5に示すごとく、支柱42の上端部においても同様に、前記上板31の固定部に対し、各板部材がボルト61・61にて固定されるものとしている。
また、図5に示すごとく、支柱42以外の支柱41・43・44・45・46における台床26及び上板31(天板3)に対する固定方法についても、支柱42におけるものと同様なものとしている。
また、図5に示すごとく、支柱42の上端部においても同様に、前記上板31の固定部に対し、各板部材がボルト61・61にて固定されるものとしている。
また、図5に示すごとく、支柱42以外の支柱41・43・44・45・46における台床26及び上板31(天板3)に対する固定方法についても、支柱42におけるものと同様なものとしている。
以上のように、各支柱41〜46においては、それぞれ、二枚の板部材の表面が当接された状態で一体の柱が形成され、これら支柱41〜46にて、天板3(上板31)が支持されることとなっている。
そして、以上の構成においては、振動源(エンジン21等)の振動が、振動エネルギーとなって、台床26を伝って支柱41(支柱42〜46も同じ)へ伝達され、支柱41を構成する各板部材42a・42bが振動することになる。この場合、各板部材42a・42bの表面は当接し合っていることから、各板部材42a・42bが振動すると、両板部材42a・42bは互いに衝突し合う。そして、この衝突が発生することにより、前記振動エネルギーは消費される(摩擦又は衝撃により熱エネルギーに変換される、又は、板部材42a・42bの運動エネルギーに変換される)ことになり、天板3(上板31)まで到達する振動エネルギーが減少することになる。換言すれば、台床26に伝わった振動エネルギーが、支柱41(支柱42〜46も同じ)によって吸収されることにより、天板3(上板31)の振動が低減され、該振動に基づく騒音レベルを低減することができるのである。
以上のようにして、天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させることができ、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。
そして、以上の構成においては、振動源(エンジン21等)の振動が、振動エネルギーとなって、台床26を伝って支柱41(支柱42〜46も同じ)へ伝達され、支柱41を構成する各板部材42a・42bが振動することになる。この場合、各板部材42a・42bの表面は当接し合っていることから、各板部材42a・42bが振動すると、両板部材42a・42bは互いに衝突し合う。そして、この衝突が発生することにより、前記振動エネルギーは消費される(摩擦又は衝撃により熱エネルギーに変換される、又は、板部材42a・42bの運動エネルギーに変換される)ことになり、天板3(上板31)まで到達する振動エネルギーが減少することになる。換言すれば、台床26に伝わった振動エネルギーが、支柱41(支柱42〜46も同じ)によって吸収されることにより、天板3(上板31)の振動が低減され、該振動に基づく騒音レベルを低減することができるのである。
以上のようにして、天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させることができ、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。
尚、各支柱41〜46を構成する板部材42a・42bの枚数については特に限定するものではなく、二枚以上であればよいものとする。
また、図6に示すごとく、一つの板部材42cをボルト61・61にて台床26側の固定部26aに固定するとともに、該板部材42cに対し他方の板部材42dを固定する方法などであってもよい。つまり、複数の板部材が互いに重なり補強し合う構成であれば、振動エネルギーを低減させることができ、上記の目的を達成できるものであり、各板部材の固定方法については、特に限定はされない。
また、図6に示すごとく、一つの板部材42cをボルト61・61にて台床26側の固定部26aに固定するとともに、該板部材42cに対し他方の板部材42dを固定する方法などであってもよい。つまり、複数の板部材が互いに重なり補強し合う構成であれば、振動エネルギーを低減させることができ、上記の目的を達成できるものであり、各板部材の固定方法については、特に限定はされない。
本実施例では、図7に示すごとく、前記支柱の内、少なくとも一つの支柱42Aは、中空の密閉容器型に構成されるものであり、中空空間内には、エンジン21を潤滑するオイルやエンジン21の冷却水等のエンジン21の運転に必要となる液体物71、又は、冷媒等の冷凍サイクルに必要となる液体物71が充填されることとしている。
そして、この支柱42Aの構成により、振動源であるエンジン21及び圧縮機22から発生する振動エネルギーを低減させ(支柱42Aにて振動エネルギーを吸収する)、前記天板3の振動を低減させることとするものである。
そして、この支柱42Aの構成により、振動源であるエンジン21及び圧縮機22から発生する振動エネルギーを低減させ(支柱42Aにて振動エネルギーを吸収する)、前記天板3の振動を低減させることとするものである。
本実施例の構成では、台床26から支柱42Aに伝わった振動エネルギーにより、支柱42A内部の液体物71が揺れ動かされる。そして、このように液体物71が揺れ動かされることにより、前記振動エネルギーは消費される(液体物71の運動エネルギーに変換される)ことになり、天板3(上板31)まで到達する振動エネルギーが減少することになる。換言すれば、台床26に伝わった振動エネルギーが、支柱42A(他の支柱においても同じ)によって吸収されることにより、天板3(上板31)の振動が低減され、該振動に基づく騒音レベルを低減することができるのである。
以上のようにして、天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させることができ、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。
以上のようにして、天板3の振動に基づく騒音レベルを低減させることができ、室外機全体の騒音レベルを低下させることができる。
さらに、支柱42A内に充填される液体物71は、エンジン21を潤滑するオイルやエンジン21の冷却水等のエンジン21の運転に必要となる液体物71、又は、冷媒等の冷凍サイクルに必要となる液体物71であり、これにより、既存のオイルタンク等の容器を省くことができる。つまり、支柱42Aによって既存の容器類の機能を代替するものであり、これによれば、エンジン室5における既存の容器類の設置スペースが必要なくなり、エンジン室5内における他の装置類のレイアウトの自由度を広げることができる。
また、複数ある支柱のそれぞれにつき、異なる液体物を充填させることによれば、各支柱において、それぞれ、異なる機能を持たせることができる。例えば、ある支柱についてはエンジンオイルを、ある支柱については補充用のエンジンオイルを、さらに、ある支柱についてはエンジン冷却水を充填することと等であり、それぞれ、エンジンオイルタンク、補充用オイルタンク、冷却水タンクとしての機能を持たせるものである。
このように、密閉容器型として液体物を充填する構成とすることにより、上記の騒音レベルの低下といった効果に加え、さらなる有利な効果を得ることができる。
また、複数ある支柱のそれぞれにつき、異なる液体物を充填させることによれば、各支柱において、それぞれ、異なる機能を持たせることができる。例えば、ある支柱についてはエンジンオイルを、ある支柱については補充用のエンジンオイルを、さらに、ある支柱についてはエンジン冷却水を充填することと等であり、それぞれ、エンジンオイルタンク、補充用オイルタンク、冷却水タンクとしての機能を持たせるものである。
このように、密閉容器型として液体物を充填する構成とすることにより、上記の騒音レベルの低下といった効果に加え、さらなる有利な効果を得ることができる。
尚、本実施例の支柱の外観形状については、特に限定されるものでなく、中空の密閉容器型に構成されるものであればよい。
また、図7に示すごとく、支柱42Aには接続部42pを設ける等して、図示せぬ配管等が接続可能に構成されるものとする。
また、図7に示すごとく、支柱42Aには接続部42pを設ける等して、図示せぬ配管等が接続可能に構成されるものとする。
上述のように、前記支柱を多層とする(実施例1)、又は、前記支柱を中空の密閉容器型とする(実施例2)ことによって、振動エネルギーを大きく低減させることが可能となるものである。
そこで、本実施例では、より効果的に上記実施例1・2の支柱の特性を利用すべく、次の構成とするものである。
即ち、図8に示すごとく、前記支柱42は、台床26の固定部26aに対し、溶接にて固定され、前記支柱42の端面、即ち、板部材42a・42bの外縁部分42fの一部の箇所と、前記固定部26aとが、溶接81により結合されるものとしている。
そして、以上の構成において、支柱42と固定部26aとの接触面積に着目し、図8に示す本実施例の構成と、図3に示すボルト61・61にて固定する実施例1の構成とを比較すると、本実施例の構成においては、溶接81によって結合される箇所の面積の分だけ、支柱42と固定部26aとの接触面積は大きいものとなる。
そして、このように、支柱42と固定部26aとの接触面積を大きくすることによれば、台床26から支柱42への振動エネルギーの伝達量を増加させることができ、支柱42においては、より多くの振動エネルギーが消費されることになる。
このように、支柱42の特性を生かし、該支柱42において、より多くの振動エネルギーを消費させることによれば、台床26側の振動をも効果的に低減できるようになる。
そこで、本実施例では、より効果的に上記実施例1・2の支柱の特性を利用すべく、次の構成とするものである。
即ち、図8に示すごとく、前記支柱42は、台床26の固定部26aに対し、溶接にて固定され、前記支柱42の端面、即ち、板部材42a・42bの外縁部分42fの一部の箇所と、前記固定部26aとが、溶接81により結合されるものとしている。
そして、以上の構成において、支柱42と固定部26aとの接触面積に着目し、図8に示す本実施例の構成と、図3に示すボルト61・61にて固定する実施例1の構成とを比較すると、本実施例の構成においては、溶接81によって結合される箇所の面積の分だけ、支柱42と固定部26aとの接触面積は大きいものとなる。
そして、このように、支柱42と固定部26aとの接触面積を大きくすることによれば、台床26から支柱42への振動エネルギーの伝達量を増加させることができ、支柱42においては、より多くの振動エネルギーが消費されることになる。
このように、支柱42の特性を生かし、該支柱42において、より多くの振動エネルギーを消費させることによれば、台床26側の振動をも効果的に低減できるようになる。
尚、図9に示すごとく、支柱42と固定部26aが当接し合う箇所の幅をより広く構成することによれば、支柱42と固定部26aとの接触面積(接合部分の面積)がさらに拡大し、台床26側の振動をより効果的に低減することができる。
本実施例では、図10に示すごとく、前記各支柱41〜46の水平方向の幅w1〜w6の合計値は、エンジン室5の水平方向における外周長さWの5分の1以上とするように構成するものとしている。
また、室外機1のエンジン室5において、室外機1の長手方向の中途部に配される支柱42・45の幅w2・w5は、室外機1の幅W1の略5分の1となるように構成するものとしている。このように、室外機1の長手方向の中途部に配される支柱42・45について幅を広く確保するのは、支柱42・45は平板状に構成されるため、角部に配される断面視L字形の支柱41・43・44・46と比較して撓みやすく、後述する低い周波数の振動を確実に吸収できるからである。
また、室外機1のエンジン室5において、室外機1の長手方向の中途部に配される支柱42・45の幅w2・w5は、室外機1の幅W1の略5分の1となるように構成するものとしている。このように、室外機1の長手方向の中途部に配される支柱42・45について幅を広く確保するのは、支柱42・45は平板状に構成されるため、角部に配される断面視L字形の支柱41・43・44・46と比較して撓みやすく、後述する低い周波数の振動を確実に吸収できるからである。
以上の構成においては、従来構成における支柱の幅と比較して、支柱の幅を広く構成することとするものである。
そして、このように、支柱の幅を広く構成すると、板部材にて構成される支柱は、より撓みやすくなる。そして、撓みやすくなることにより、幅の狭いものと比較して、さらに低い周波数の振動を吸収することができるようになる。
そして、このように、支柱の幅を広く構成すると、板部材にて構成される支柱は、より撓みやすくなる。そして、撓みやすくなることにより、幅の狭いものと比較して、さらに低い周波数の振動を吸収することができるようになる。
以上のことから、本実施例では、支柱41〜46の幅を広く構成することで、より低い周波数帯域の振動を吸収しやすくするものである。
このように、支柱41〜46において低い周波数帯域の振動を吸収することによれば、天板3(上板31)の振動において、低い周波数帯域の振動を低減させることができる。そして、これによれば、低い周波数帯域の振動と、他の高い周波数帯域の振動とが干渉し合うことによる不規則な振動の発生を防止することができる。
このように、支柱41〜46において低い周波数帯域の振動を吸収することによれば、天板3(上板31)の振動において、低い周波数帯域の振動を低減させることができる。そして、これによれば、低い周波数帯域の振動と、他の高い周波数帯域の振動とが干渉し合うことによる不規則な振動の発生を防止することができる。
1 室外機
2 筐体
3 天板
4 熱交換室
5 エンジン室
21 エンジン
22 圧縮機
26 台床
41 支柱
42 支柱
43 支柱
2 筐体
3 天板
4 熱交換室
5 エンジン室
21 エンジン
22 圧縮機
26 台床
41 支柱
42 支柱
43 支柱
Claims (4)
- 筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室、下側空間をエンジン室としており、エンジン及び圧縮機が設置されるエンジン室の台床より支柱を立設し、前記支柱にて前記天板が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機であって、前記支柱の内、少なくとも一つの支柱は、板部材を多層に重ねて構成される、エンジンヒートポンプの室外機。
- 筐体の内部空間を天板にて上下二つの空間に区画し、上側空間を熱交換室、下側空間をエンジン室としており、エンジン及び圧縮機が設置されるエンジン室の台床より支柱を立設し、前記支柱にて前記天板が支持される構成とするエンジンヒートポンプの室外機であって、前記支柱の内、少なくとも一つの支柱は、中空の密閉容器型に構成されるものであり、中空空間内には、エンジンの運転に必要となる液体物、又は、冷凍サイクルに必要となる液体物が充填される、エンジンヒートポンプの室外機。
- 前記支柱は、前記台床の固定部に対し、溶接にて固定され、前記支柱の端面の外縁部分と、前記固定部とが、溶接にて結合される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンヒートポンプの室外機。
- 前記支柱の水平方向の幅の合計値は、エンジン室の水平方向における外周長さの5分の1以上とするように構成する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエンジンヒートポンプの室外機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004255959A JP2006071196A (ja) | 2004-09-02 | 2004-09-02 | エンジンヒートポンプの室外機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004255959A JP2006071196A (ja) | 2004-09-02 | 2004-09-02 | エンジンヒートポンプの室外機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006071196A true JP2006071196A (ja) | 2006-03-16 |
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ID=36152015
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006071196A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008102798A1 (ja) * | 2007-02-21 | 2008-08-28 | Yanmar Co., Ltd. | エンジン駆動式ヒートポンプ |
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KR20130091930A (ko) * | 2012-02-09 | 2013-08-20 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화기의 실외기 |
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-
2004
- 2004-09-02 JP JP2004255959A patent/JP2006071196A/ja active Pending
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