JP4332859B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤフラム方式の圧力センサに関するものである。
圧力センサには、ダイヤフラムを用いたものがある。このダイヤフラム式の圧力センサは、ダイヤフラムの受圧部の両面に加わる圧力の差によってこの受圧部が撓むので、この撓みを感圧素子が検出することを利用して圧力を測定している。
そしてダイヤフラム式の圧力センサについて開示したものには特許文献1がある。特許文献1に開示された圧力センサは、相対圧および絶対圧の何れも測定可能なものである。この圧力センサは、ベース側およびリッド側の水晶ダイヤフラムを備えており、各水晶ダイヤフラムに凹部が形成してある。圧力センサは、各水晶ダイヤフラムの凹部を向かい合わせて、これらの水晶ダイヤフラムを積層方向に結合して、内部に空間を形成している。双音叉振動子は、この空間内におけるベース側の水晶ダイヤフラムの凹部に配設してある。すなわち双音叉振動子は、その両端部をベース側の水晶ダイヤフラムに接合しており、双音叉振動子を構成する振動腕の長さ方向が水晶ダイヤフラムの平面方向に沿っている。そして水晶ダイヤフラムが圧力を受けて湾曲すると、これに伴って双音叉振動子も湾曲する。双音叉振動子には、伸張または圧縮のストレスが加わるので、発振周波数が変化する。圧力センサは、この発振周波数の変化から圧力等を測定している。
特開2004−132913号公報
前述した感圧素子には、水晶振動片、一例としては水晶を用いた双音叉振動片を利用する場合がある。このような双音叉振動片に用いる水晶には人工の水晶を用いるが、この水晶には結晶構造の欠陥が存在している。そして双音叉振動片を形成するときに水晶素板をウエットエッチングすると、結晶構造の欠陥の部分が選択的にエッチングされて、水晶にエッチチャネル等が形成されてしまう。
このようなエッチチャネルが形成された水晶を用いた双音叉振動片では、引張りの応力が加わる場合に比べて圧縮の応力が加わる場合の方が、破壊荷重が大きくなっている。すなわち双音叉振動片に引張りまたは圧縮の応力を加えた場合、破壊限界点は、圧縮のときが引張りのときよりも大きくなる。なお一般的に言って、引張りの応力または圧縮の応力を材料に加えた場合、この材料の破壊限界点は、圧縮の応力を加えた方が引張りの応力を加えた場合に比べて大きくなる。
そして、この双音叉振動片を圧力センサに用いた場合、圧力センサでは、双音叉振動片の破壊限界点よりも低い範囲で圧力を測定するように設定している。すなわち圧力センサは、双音叉振動片が破壊されない範囲での圧力測定を行うことになる。このため破壊限界点が小さいと、圧力センサが圧力測定を行える範囲が狭くなってしまう。また双音叉振動片は、これに加わる応力の大きさに応じて発振周波数が変化するが、破壊限界点が小さいと大きな応力を加えることができず、可変できる発振周波数の範囲が狭くなってしまい、圧力測定の分解能が悪くなってしまう。
また双音叉振動片は、引張りの応力を受けると、大きな機械的ストレスが加わることになる。このため双音叉振動片が破断する可能性が高くなり、また双音叉振動片に設けた電極パターンの断線という問題も生じる可能性があるので、圧力センサの寿命が短くなってしまう。
本発明は、使用圧力範囲を広くするとともに、長寿命の圧力センサを提供することを目的とする。
本発明に係る圧力センサは、2つの受圧部と、前記2つの受圧部の周囲に設けた支持枠部と、当該支持枠部の対向する内側縁部同士を結ぶ方向であって、前記2つの受圧部に挟まれた領域を貫通する方向に前記受圧部の厚みよりも厚い厚肉部を有する撓み抑制部と、を有するダイヤフラムと、振動部と該振動部の両端に配置された一対の基部とを有する感圧素子と、を有し、前記感圧素子の一対の基部を前記2つの受圧部に夫々設けられた載置部に各々固定すると共に、前記振動部が前記撓み抑制部を跨ぐように感圧素子を配置し、前記載置部の中央部は、前記受圧部の中央よりも前記撓み抑制部の端部側に寄った位置に設けてある、ことを特徴としている。これにより受圧部が両面に加わる圧力差によって湾曲すると、感圧素子には、一方の端部から他方の端部側へ向かう圧縮の応力を加えることができる。このため感圧素子の破壊限界点を、引張りの応力が働く場合に比べて大きくできるので、圧力センサの使用圧力範囲を広くできる。また感圧素子の破壊限界点を大きくできるので、長寿命の圧力センサを得ることができる。
前記撓み抑制部は、前記支持枠の対向する内側縁部同士を架け渡してなることを特徴としている。これにより感圧素子は撓み抑制部を跨ぐ構成となり、感圧素子の両側から圧縮の応力が均等に加わる。よって圧力センサの使用圧力範囲を広くでき、また長寿命の圧力センサを得ることができる。
前記撓み抑制部が、前記受圧部の厚みと同じ厚みの領域を有していることを特徴としている。これにより圧力センサを低背化できる。また圧力センサは、感圧素子の両側から圧縮の応力が加わるので、使用圧力範囲を広くでき、また長寿命の圧力センサを得ることができる。
また本発明に係る圧力センサは、前記受圧部と固着している前記端部の前記感圧素子の内側に位置する縁部と、この縁部に対向している支持部の縁辺との間をaとし、前記縁部に対して交差する方向に設けた前記端部の縁部と、この縁部に対向している前記受圧部の縁辺との間をcとすると、このaとcは、c>a>0の関係を満たすことを特徴としている。これにより受圧部を湾曲しやすくできるとともに、感圧素子に圧縮の応力を加え易くできる。
また本発明に係る圧力センサは、前記ダイヤフラムにおける前記感圧素子を設けた面を覆う為の蓋部を有し、前記支持枠部に蓋部を固定して、前記ダイヤフラムと前記蓋部との間に形成される内部空間を気密封止したことを特徴としている。感圧素子は、気密封止された内部空間(気密空間)内で駆動できる。そして内部空間を真空にしておけば、感圧素子は真空中で駆動できる。このため気密空間内で駆動させる感圧素子、例えば双音叉振動片を利用できる。また感圧素子が枠部を有している場合でも、感圧素子の振動部を内部空間に配置できる。
また前述した受圧部には、感圧素子が固着する箇所に肉厚の載置部を設けたことを特徴としている。これにより受圧部が薄い場合であっても、感圧素子を受圧部に配設できる。
また本発明に係る圧力センサは、感圧素子に発振回路が接続し、発振回路に周波数測定演算手段が接続したことを特徴としている。これにより圧力センサは圧力値を得ることができる。
以下に、本発明に係る圧力センサの実施形態について説明する。まず第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図1(A)は圧力センサの平面図、図1(B)は圧力センサの断面図である。圧力センサ10は、ダイヤフラム12と、このダイヤフラム12に配設した感圧素子30と、ダイヤフラム12の一方の面に接合して、感圧素子30を気密封止した蓋部50とを有している。
具体的には、ダイヤフラム12は、支持部18および受圧部14を有している。支持部18は、支持枠部20と撓み抑制部22を有している。支持枠部20は、枠型の部材で形成してある。また撓み抑制部22は、支持枠部20における一の部分からこれに対向する他の部分に部材を架け渡して形成してある。受圧部14は、支持枠部20および撓み抑制部22に囲まれる部分にそれぞれ設けてある。
換言するとダイヤフラム12は、受圧部14として第1受圧部14aおよび第2受圧部14bを有しており、第1受圧部14aと第2受圧部14bの間に撓み抑制部22を設けるとともに、この撓み抑制部22を設けた第1,2受圧部14a,14bの周縁部分を除く他の周縁部に支持枠部20を設けている。そして受圧部14は、この上面に加わる圧力と下面に加わる圧力との差によって、湾曲するようになっている。また受圧部14は、支持部18の厚さよりも薄くなっており、支持部18の厚さ方向の中央部に設けてある。
この受圧部14の下面(感圧素子30を配設する面)には、感圧素子30を固着するために載置部16を設けている。載置部16は、感圧素子30を受圧部14に固着したときに、この感圧素子30の両端部を結ぶ方向(図1(A)に示す場合では図面の左右方向)において、受圧部14の中央(破線α)よりも撓み抑制部22側に、感圧素子30と受圧部14とが接合する部分の中央(破線β)を配置するように設けてある。
換言すると載置部16は、受圧部14の図1(A)に示す左右方向において、撓み抑制部22の縁部(受圧部14の縁辺)とこれに対向した載置部16の縁部との距離をaとするとともに、支持枠部20の内側縁部(受圧部14の縁辺)とこれに対向した載置部16の縁部との距離をbとすれば、b>a>0の関係を満たすように、受圧部14に配設してある。このようにαとβ、aとbの関係を規定すると、感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。
また載置部16は、感圧素子30を受圧部14に固着したときに、この感圧素子30の両端部を結ぶ方向に交差する方向(図1(A)に示す場合では図面の上下方向)において、支持枠部20の内側縁部(受圧部14の縁辺)とこれに対向した載置部16の縁部(別の縁部)との距離をcとすれば、c>a>0の関係を満たすように、受圧部14に配設してある。このようにaとcの関係を規定すると、感圧素子30に圧縮の応力を加えやすくなる。なおb>a、c>aの関係を維持しつつ、b:aやc:aの寸法比を変えることで、受圧感度を変化させることができる。このような支持部18、受圧部14、載置部16は、一体に形成してある。
なおaとbおよびcの関係を上記の通り規定すると、載置部16の周縁部は、受圧部14における距離aの間の部分に対して距離bの間および距離cの間の部分の剛性が低い構造となる。そのため後述の作用の如く受圧部14に湾曲が起きると載置部16は、距離aの間の付近を支点として広い範囲で可動することができる。したがって圧力センサ10は、感圧素子30に効率的に圧縮の応力を加えやすい構造となるので高い感度特性を有すると共に、発振周波数が可変する範囲が広いものとなる。
また感圧素子30は、本実施形態の場合、双音叉振動片32を用いている。図2は双音叉振動片の平面図である。双音叉振動片32は2本の振動腕34を有しており、振動腕34が互いに平行になるように配置してある。また双音叉振動片32は、振動腕34の両端に配設した基部38を有している。そして励振電極36が各振動腕34の各面に設けてある。励振電極36は、正と負の極性を有するように1対設けてあり、同じ極性の励振電極36同士を導通させる接続パターン(図示せず)が設けてある。なお図2に示す励振電極36は、振動腕34の上面に設けたもののみを示している。また基部38には、1対のマウント電極40が設けてある。このマウント電極40は、正と負の極性を有するようなっている。また同じ極性のマウント電極40と励振電極36を導通させる接続パターン(図示せず)が双音叉振動片32に設けてある。そして双音叉振動片32に電気信号(駆動信号)を供給すると、この駆動信号がマウント電極40および前記接続パターンを介して励振電極36に供給され、2つの振動腕34が互いに近づいたり離れたりする屈曲振動を行う。
このような感圧素子30は、図1(B)に示すように、受圧部14に設けた載置部16にその端部を固着している。すなわち双音叉振動片32の基部38を、接合材42を用いて載置部16に接合している。この接合材42は、受圧部14で受けた圧力を感圧素子30にそのまま伝達できるように、硬い接合材42を用いればよい。接合材42の具体的な一例としては、エポキシ系の接着剤を挙げることができる。
感圧素子30とダイヤフラム12の接合について具体的に説明すると、以下のようになる。すなわち載置部16を設けてあるダイヤフラム12の下面に配線パターン(図示せず)を1対設けて、一方の載置部16の上に配置した前記配線パターンの端部に接合材42として導電性接着剤を塗布するとともに、他方の載置部16に接合材42を設けておく。そして感圧素子30は、マウント電極40を設けた面をダイヤフラム12に向けて、接合材42を用いて載置部16に固着する。このときマウント電極40と前記配線パターンは、導電性接着剤を介して同じ極性のもの同士が導通する。
また他の具体例として、次のように接合することもできる。すなわち前記配線パターンの端部を載置部16から離して設けておく。そして載置部16に接合材42を設けた後、マウント電極40を設けた面をダイヤフラム12とは反対側に向けて感圧素子30を載置部16に固着する。そしてマウント電極40と前記配線パターンの端部とにワイヤをボンディングして、同じ極性のもの同士を導通する。
また蓋部50は、ダイヤフラム12の感圧素子30が配設してある面に接合しており、ダイヤフラム12と蓋部50で形成する内部空間26の密閉性を保っている。具体的に説明すると、蓋部50は、板部の上面に凹部52が形成してあり、枡形になっている。この凹部52を形成する側壁54部分は、ダイヤフラム12の支持枠部20と平面形状が同様になっている。この側壁54と支持枠部20が、接合材24を介して接合している。そして蓋部50は、ダイヤフラム12の平面形状と同じになっている。すなわち図1に示す場合では、蓋部50とダイヤフラム12の平面形状がそれぞれ矩形になっている。また蓋部50の底部には、凹部52の底面から蓋部50の下面にかけて貫通した封止孔56が設けてある。この封止孔56は、内部空間26を真空にするときに用いる。
また圧力センサ10は、センサ回路を備えている。図3はセンサ回路のブロック図である。センサ回路60は、発振回路62と周波数測定演算手段64を備えている。発振回路62は、入力側が感圧素子30に接続している。この発振回路62は、感圧素子30に駆動信号を供給して発振・増幅させる回路である。また周波数測定演算手段64は、入力側が発振回路62に接続している。周波数測定演算手段64は、発振回路62から出力する信号の周波数、すなわち感圧素子30の発振周波数を測定し、この測定結果から圧力を求めるものである。
このような圧力センサ10は、次のようにして製造することができる。まずダイヤフラム12は、様々な材料を用いて形成でき、材料をエッチング加工や機械加工等することにより製造できる。このため以下では、水晶を用いてダイヤフラム12を形成する場合の一例を説明する。すなわちダイヤフラム12を形成するには、支持部18および載置部16を形成する部分を覆うマスクを水晶素板の表面に被せて、このマスクに覆われていない部分をエッチングする。そして受圧部14を形成するのに必要な厚さになるまで水晶素板がエッチングされると、エッチングを止める。この後、水晶素板上のマスクを除去すれば、ダイヤフラム12を得る。なおエッチング時間を始めとするエッチング条件を適宜設定することにより、受圧部14の厚さ等を正確に制御できる。このためダイヤフラム12は生産性に優れ、またダイヤフラム12の個体差が生じ難いので、各圧力センサ10の特性が均一になる。
次に、ダイヤフラム12の載置部16に感圧素子30を配設する。この後、ダイヤフラム12の下面(感圧素子30を配設した面)と、蓋部50の上面(凹部52の開口部分がある面)とを向かい合わせて、接合材24を用いてダイヤフラム12と蓋部50を接合する。このとき支持枠部20と側壁54とが接合するので、ダイヤフラム12と蓋部50で形成される内部空間26内に感圧素子30が収容される。そして封止孔56を介して内部空間26を真空にして基準気圧を零にした後、封止材料58を封止孔56に充填して、封止孔56を封止する。これにより内部空間26が真空になっている状態を維持でき、感圧素子30が真空中で発振することになる。
次に、圧力センサ10の作用について説明する。まず圧力を測定する環境に圧力センサ10を配置する。そして圧力センサ10を駆動する。すなわち発振回路62から感圧素子30に駆動信号を供給して、これらの間で信号を増幅・発振させる。そして発振回路62は、感圧素子30が屈曲振動するときの周波数と同じ周波数となっている電気信号(検出信号)を周波数測定演算手段64へ出力する。周波数測定演算手段64は、検出信号の周波数を測定する。
そして圧力センサ10の外部から受圧部14に加わる圧力P1が、圧力センサ10の内部空間26の圧力P2と同じ場合は、受圧部14に変化が生じてない。このとき周波数測定演算手段64では、検出信号の周波数f0を測定する。周波数測定演算手段64は、予め記憶してある基準周波数と周波数f0を比較して、両周波数間に新たに差が生じないので、予め登録してある周波数f0に応じた圧力値を出力する。具体的な一例としては、基準周波数としてP1=P2のときの検出信号の周波数f0を周波数測定演算手段64に予め登録しておき、基準周波数f0と検出された周波数f0との差分を求め、この差分が零であるから、予め1対1に登録してある基準周波数f0のときの圧力値を出力する。
また圧力センサ10の外部の圧力P1が圧力センサ10の内部の圧力P2よりも大きくなった場合、図4に示すように、受圧部14に加わる圧力P1によって、圧力センサ10の内部に向かって各受圧部14が湾曲(変形)する。なお図4に示す破線は、P1=P2のときの載置部16の位置を示しており、P1>P2の圧力を受圧部14が受けると実線で示すように変化する。すなわち各受圧部14は、感圧素子30がその中央部に向かって絞り込まれるように変形する。これにより感圧素子30も湾曲して、感圧素子30に圧縮の力が加わる。このとき感圧素子30は、基部38が振動腕34よりも蓋部50側に位置するように湾曲するので、感圧素子30の発振周波数が低くなる。すると周波数測定演算手段64で測定される検出信号の周波数f1が、前述したP1=P2のときの周波数f0に比べて低くなる。周波数測定演算手段64は、基準周波数f0と周波数f1との差を求め、予め登録してあるこの差分の圧力値を出力する。具体的な一例としては、基準周波数f0と検出信号の周波数との差分と、圧力値との関係を周波数測定演算手段64に予め求めて登録しておき、この後、周波数測定演算手段64は、測定した検出信号の周波数f1と基準周波数f0との周波数差を求め、予め登録してある前記関係を利用して、この周波数差のときの圧力値を求めて出力すればよい。
このような圧力センサ10によれば、感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。このため圧力センサ10の破壊限界点を、引張りの応力が働く場合に比べて大きくでき、使用圧力範囲を広くできる。
また使用圧力範囲を広くできると、感圧素子30の発振周波数が可変する範囲も広くできる。図5は感圧素子の周波数変化量(dF/F)と使用圧力範囲との関係を説明するグラフである。周波数変化量と使用圧力範囲とは、図5に示すように、使用圧力範囲(感圧素子30が受ける圧力)が大きくなると周波数変化量も大きくなる関係がある。このため感圧素子30に圧縮の応力を加えるようにして、破壊限界点を大きくすれば使用圧力範囲Bpも大きくできる。なお感圧素子30に引張りの応力を加えるときは、破壊限界点が小さくなるので使用圧力範囲Apも小さくしておく必要があり、Ap<Bpの関係になる。そして使用圧力範囲が大きくなると、図5に示す関係から周波数変化量も大きくできる。すなわち使用圧力範囲Bpのときの周波数変化量はBfとなる一方、使用圧力範囲Apのときの周波数変化量はAfとなり、Af<bfの関係になる。
ところで受圧部14の厚みを変えれば、圧力センサ10が圧力測定できる範囲を変えることができる。すなわち受圧部14が薄ければ湾曲し易く、受圧部14の上下面に加わる圧力のわずかな差によってでも受圧部14が湾曲し、感圧素子30も湾曲する。これに対して、受圧部14が厚ければ湾曲し難くなり、受圧部14の上下面に加わる圧力が大きくないと湾曲せず、感圧素子30も湾曲しない。したがって感圧素子30に圧縮の応力が加わる場合と引張りの応力が加わる場合とで受圧部14の厚さが同じであれば、圧縮の応力が加わる場合の使用圧力範囲Bpが使用圧力範囲Apに比べて広くなる。よって圧力センサ10は、分解能を維持したまま、広い範囲の圧力を測定できる。
また感圧素子30に圧縮の応力が加わる場合と引張りの応力が加わる場合とで受圧部14の厚さを変えて、使用圧力範囲Bpの場合と使用圧力範囲Apの場合とで、圧力センサ10が同じ圧力の範囲を測定できるようにすれば、使用圧力範囲Bpを用いた場合の方が周波数変化量Bfになって周波数変化量Afに比べて広くなるので、分解能が良くなる。
また圧力センサ10は、感圧素子30の破壊限界点を大きくできるので、感圧素子に引張力が加わる場合に比べて寿命を長くできる。特に、感圧素子30として双音叉振動片32を用いている場合は、振動腕34が極めて細く引張りに対して破断し易いものであるのに加え、水晶製の双音叉振動片32としたときには水晶が硬質な材料であることから引張力に対して柔軟に力を逃すことができないものである。このため本実施形態に係る圧力センサ10は、感圧素子30に圧縮力が加わるようになっているので、振動腕34を破断し難くでき、水晶であっても同様となる。
また感圧素子30には、励振電極36や前記接続パターン等の電極パターンを設けているが、引張り力が加わる場合と比較して圧縮力が加わる場合の方が、前記電極パターンの断線を心配する必要が無くなる。したがって圧力センサ10の信頼性を向上できる。
なお図1に示す載置部16は、平面形状が矩形になっているが、本発明は、載置部16の平面形状を矩形に限定することはない。すなわち載置部16の形状は、矩形以外の他の形状、一例としては台形や三角形、半円形等になっていてもよい。そして載置部16は、この平面形状が台形になっていれば、この上底を下底よりも短くするとともに、撓み抑制部22側に下底を設け、撓み抑制部22に対向する支持枠部20に上底を向けて受圧部14に配設してあればよい。これにより受圧部14が圧力を受けて湾曲した時に、感圧素子30に圧縮の応力を加え易くできる。
次に、第2の実施形態について説明する。なお第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図6は第2の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図6(A)はダイヤフラムの斜視図、図6(B)は圧力センサの断面図、図6(C)は受圧部が圧力を受けて湾曲したときの圧力センサの断面図である。
第2の実施形態のダイヤフラム70は、一方の面を平らにしておき、他方の面に支持部18および載置部16を設けている。すなわち受圧部14の上面と支持部18の上面とで同一面を形成し、支持部18および載置部16の下面が受圧部14の下面よりも下方に突出している。なお感圧素子30と受圧部14が接合する位置、すなわち載置部16を設ける位置は、第1の実施形態で説明した構成と同じになっているので、感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。
このようなダイヤフラム70は、第1の実施形態で説明したのと同様にして形成することができる。例えば、第2の実施形態のダイヤフラム70を水晶で形成するには、水晶素板の上面および側面をマスクで覆うとともに、支持部18および載置部16を形成する部分を覆うマスクを水晶素板の下面に設ける。そしてマスクで覆われていない部分の水晶素板をエッチングし、その後、受圧部14を形成するのに必要な厚さになるとエッチングを止める。この後、水晶素板上のマスクを除去すれば、ダイヤフラム70を得る。
このようにダイヤフラム70の下面に、支持枠部20、撓み抑制部22および載置部16を設けた形態であっても、第1の実施形態と同様にして感圧素子30を載置部16に配設するとともに、ダイヤフラム70の下面に蓋部50を接合して感圧素子30を気密封止することで、図6(B)に示す圧力センサ10を得る。このような圧力センサ10であっても、図6(C)に示すように、感圧素子30を収容している内部空間26の圧力P2が、圧力センサ10の外部の圧力P1に比べて小さくなると、圧力センサ10の内部に向けて受圧部14が湾曲して、感圧素子30に圧縮の力が加わる。これは第1の実施形態で説明した動作と同様である。したがって第2の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお第1の実施形態に係る圧力センサ10の場合では、水晶素板の両面をエッチング加工してダイヤフラム70を形成する必要があるが、第2の実施形態に係る圧力センサ10の場合は、水晶素板の一方面のみをエッチング加工することで、ダイヤフラム70を得ることができる。したがって、第2の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態の場合と比較して生産性に優れたものである。
次に、第3の実施形態について説明する。前述した第1,2の実施形態では、ダイヤフラム12,70に載置部16を設けた形態である。しかし本発明は、載置部16を設けていない構成であってもよい。このため第3の実施形態では、ダイヤフラムに載置部を設けていない構成について説明する。なお第3の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図7は第3の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図7(A)はダイヤフラムの斜視図、図7(B)は圧力センサの断面図である。
図7に示すダイヤフラム72は、一方の面を平らにしておき、他方の面に支持部18を設けている。すなわち受圧部14の上面と支持部18の上面とで同一面を形成し、支持部18の下面が受圧部14の下面よりも下方に突出している。このようなダイヤフラム72は、第1,2の実施形態で説明したのと同様にして形成することができる。
また、この圧力センサ10に用いる感圧素子30は、その両端部を中央部に比べて肉厚にしている。すなわち感圧素子30として双音叉振動片32を用いる場合は、基部38の厚さを振動腕34よりも厚くして、感圧素子30が撓み抑制部22を跨ぐことができるようにしている(図7(B)参照)。このような感圧素子30は、感圧素子30と受圧部14の接合位置を第1の実施形態で説明した場合と同じにして、受圧部14における図7(A)の破線で示す部分に接合材42を用いて固着してあればよい。このため感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。また蓋部50は、凹部52をダイヤフラム72に向けつつ、このダイヤフラム72の下面に接合している。そして蓋部50とダイヤフラム72で形成される内部空間26を真空にして、感圧素子30を気密封止している。
このような圧力センサ10は、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同様の動作を行う。したがって第3の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
また第3の実施形態における基部38は、例えば第1の実施形態における載置部16と基部38とを一体構成したものである。したがって第3の実施形態の場合、第1の実施形態の場合に必要な載置部16と基部38との位置合わせが不要(位置ズレは起きない)であるので生産性に優れると共に、位置ズレが起きないので感度特性など個体間の性能のばらつきを小さくすることができる。
なお図7に示すダイヤフラム72は、第2の実施形態で説明したダイヤフラム12に載置部16を設けていない構成となっている。しかし本実施形態のダイヤフラム72は、第1の実施形態で説明したダイヤフラム12に載置部16を設けていない構成としてもよい。
また図7(B)に示す感圧素子30は、その両端部を基部38に比べて厚くした構成になっている。しかし本実施形態では、第1の実施形態で説明した感圧素子30を用い、基部38と受圧部14の間に設ける接合材42を厚くすることで、感圧素子30が撓み抑制部22を跨ぐようにしてもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。なお第4の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図8は第4の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図8(A)はダイヤフラムの斜視図、図8(B)は感圧素子を配設したダイヤフラムの底面図、図8(C)は圧力センサの断面図、図8(D)は撓み抑制部の断面図である。
第4の実施形態のダイヤフラム74は、支持部18、受圧部14および載置部16を有しており、支持部18と受圧部14の各上面が同一面を形成し、支持部18および載置部16の下面が受圧部14の下面よりも下側に突出している。また支持部18の下面は、載置部16の下面よりも下側に突出している。支持部18は、支持枠部20および撓み抑制部76を有している。撓み抑制部76は、第1受圧部14aおよび第2受圧部14bの間に設けてあり、支持枠部20は、第1受圧部14aおよび第2受圧部14bの全体を囲むようになっている。
撓み抑制部76は、支持枠部20における対向箇所のそれぞれから、支持枠部20の内側に向けて突出しており、各先端部が接合することなく、離れている。すなわち撓み抑制部76は、図8(B)に示すように、支持枠部20を構成する一方の長辺部20aの中央部から一方の撓み抑制部76aが突出しているとともに、他方の長辺部20bの中央から他方の撓み抑制部76bが突出している。このような支柱状の撓み抑制部76同士の間、すなわち一方の撓み抑制部76aと他方の撓み抑制部76bとの間に接続部78が設けてある。この接続部78は、各受圧部14a,14bと同じ厚さになっており、受圧部14と連続して設けてある。すなわち受圧部14、接続部78、載置部16および支持部18が一体に形成してある。また一方の撓み抑制部76aの先端部と他方の撓み抑制部76bの先端部との間を、載置部16を用いて受圧部14に配設された感圧素子30が通過するようになっている(図8(B)参照)。
なお感圧素子30と受圧部14とを接合する位置、すなわち載置部16を設ける位置は、第1の実施形態で説明した構成と同じになっているので、感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。また蓋部50は、凹部52をダイヤフラム74に向けつつ、このダイヤフラム74の下面に接合している。そして蓋部50とダイヤフラム74で形成される内部空間26を真空にして、ダイヤフラム74に配設された感圧素子30を気密封止している(図8(C)参照)。
このような圧力センサ10は、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同様の動作を行う。したがって第4の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
また第4の実施形態に係る圧力センサ10では、受圧部14に配設した感圧素子30が一方の撓み抑制部76aと他方の撓み抑制部76bとの間を通っているので、前述した実施形態のように感圧素子30が撓み抑制部76を跨ぐことはない。したがって第4の実施形態に係る圧力センサ10では、受圧部14に配設した感圧素子30の高さを、撓み抑制部76の高さよりも低くすることが可能になっているので、低背化できる。
またダイヤフラム74が、水晶を始めとする結晶構造に異方性を有する材料を用いて形成されている場合において、これをエッチングにより形成すると、エッチング結晶面が露出することがある。すなわち異方性を持った結晶をエッチングすると、結晶軸毎に異なったエッチングレートによって、結晶面が露出することがある。例えば、水晶素板をエッチングして凹部52を形成する場合、水晶の結晶軸毎に異なったエッチングレートによって凹部52のある側面が水晶素板の表面に対して垂直にならず、斜めになることが知られている。そして、この斜めになった部分が水晶の結晶面になっている。
このため本実施形態で用いるダイヤフラム74が異方性を持った結晶、一例としては水晶を用いて形成する場合、図8(D)に示すように、撓み抑制部76のいずれかの側面がこの上面に対して斜めになって、この斜めになった箇所に水晶の結晶面(エッチング結晶面)80が露出している。すなわち撓み抑制部76は、一方の受圧部14c側の側面76cとこの上面76eとのなす角Cと、他方の受圧部14d側の側面76dと上面76eとのなす角Dとが異なっている。この場合、一方の受圧部14cと他方の受圧部14dが可動する特性(撓み特性)が異なる。そして本実施形態の撓み抑制部76は、第1ないし3の実施形態の撓み抑制部22の中間が途切れた構造になっているから、側面76c,76dと上面76eとのなす角CとDが異なっている部分を少なくできる。すなわちエッチング結晶面80の面積を少なくできる。これにより本実施形態の撓み抑制部76は、一方の受圧部14と他方の受圧部14が撓むときの特性を等しくできる。
なお図8に示すダイヤフラム74は、第2の実施形態で説明したダイヤフラム70の撓み抑制部76を分割した構成となっている。しかし本実施形態のダイヤフラム74は、第1の実施形態で説明したダイヤフラム12の撓み抑制部22を分割した構成であってもよい。
さらに図8に示すダイヤフラム74は、受圧部14に載置部16を設けた構成となっている。しかし本実施形態のダイヤフラム74は、第3の実施形態で説明したように、ダイヤフラム74に載置部16を設けない構成としてもよい。
次に、第5の実施形態について説明する。前述した実施形態では、ダイヤフラムに2つの受圧部を設けた形態である。しかし本発明は、受圧部が1つであってもよい。このため第5の実施形態では、ダイヤフラムに1つの受圧部を設けた構成について説明する。なお第5の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図9は第5の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図9(A)は圧力センサの平面図、図9(B)は圧力センサの断面図である。
第5の実施形態のダイヤフラム82は、第1の実施形態で説明したダイヤフラム12の構成において、2つある受圧部14のうちの一方を支持部18にした構成である。このようなダイヤフラム82に感圧素子30を配設するには、図9(B)に示すように、感圧素子30の一方の端部(一方の基部38a)を受圧部14に設けた載置部16に固着するとともに、他方の端部(他方の基部38b)を支持部18に固着する。なお感圧素子30と受圧部14とを接合する位置、すなわち載置部16を設ける位置は、第1の実施形態で説明した構成と同じになっているので、感圧素子30に圧縮の応力を加えることができる。また蓋部50は、凹部52をダイヤフラム82に向けつつ、このダイヤフラム82の下面に接合している。そして蓋部50とダイヤフラム82で形成される内部空間26を真空にして、感圧素子30を気密封止している。
このような圧力センサ10は、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同様の動作を行う。すなわち感圧素子30は、他方の基部38bが支持部18に固着してあるので、圧力センサ10の内側に向けて受圧部14が湾曲すると、一方の基部38a側から圧縮の応力を受けて湾曲する。そして圧力センサ10は、感圧素子30が変形したときの周波数をセンサ回路60で検出することで、圧力を測定することができる。したがって第5の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお本実施形態のダイヤフラム82は、図6等に示すように、その上面が平面になっていてもよい。また本実施形態のダイヤフラム82は、図7に示すように、受圧部14に載置部16を設けていない構成であってもよい。
次に、第6の実施形態について説明する。前述した実施形態では、ダイヤフラムと蓋部50とで形成する内部空間26に感圧素子30を収容した形態である。しかし本発明の圧力センサ10は、枠部を備えた感圧素子をダイヤフラム12と蓋部50とで挟み込んだ3層構造になっていてもよい。このため第6の実施形態では、3層構造の圧力センサ10について説明する。なお3層構造の圧力センサ10は、前述した第1ないし3の実施形態および第5の実施形態に適用できるので、以下では、第1の実施形態で説明した圧力センサ10を3層構造にした構成について説明する。そして第6の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図10は第6の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図10(A)は圧力センサの断面図、図10(B)は感圧素子の平面図である。
図10(B)に示す感圧素子84は、振動部88および枠部86とを有している。振動部88は、第1の実施形態で説明した双音叉振動片32と同様の構成になっている。枠部86は、振動部88の周囲に配置してあり、振動腕34に沿っている長辺方向の枠と、振動部88の基部38とが支持手段90を介してつながっている。そして振動部88の基部38に設けてあるマウント電極40は、支持手段90および枠部86に設けた接続パターン92を介して、枠部86に設けた枠部側マウント電極94に導通している。枠部側マウント電極94は、感圧素子84をダイヤフラム12と蓋部50で挟み込んだときに、ダイヤフラム12の支持部18および蓋部50の側壁54と平面視して重なる位置に設けてある。そして枠部側マウント電極94は、図示しない接続パターンによって圧力センサ10の外部に設けた電極と導通している。
なお感圧素子84は、これの枠部86とダイヤフラム12の支持部18とが接合材24で接合してあるとともに、これの枠部86と蓋部50の側壁54とが接合材24で接合している。また振動部88の基部38は、接合材42によって、受圧部14に設けた載置部16に固着している。これにより蓋部50とダイヤフラム12の間に形成される内部空間26に振動部88が配置され、この内部空間26を真空にして感圧素子84を気密封止している。
このような圧力センサ10は、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同様の動作を行う。すなわち枠部86を備えた感圧素子84であっても、受圧部14が内部空間26に向けて湾曲すると、振動部88に圧縮の応力を加えることができる。したがって第6の実施形態に係る圧力センサ10は、第1の実施形態と同じ効果を得ることができる。
なお第1ないし6の実施形態で説明した感圧素子30,84は、双音叉振動片32を用いた形態である。しかし本発明に用いる感圧素子は、双音叉振動片32を用いる場合のみに限定されることはない。すなわち感圧素子は、例えば弾性表面波(SAW)共振片であってもよい。このSAW共振片は、圧縮応力を受けると、これに伝搬するSAWの周波数が変わるので、圧力センサ10は、この周波数変化を利用して圧力を求めることができる。さらに感圧素子は、シリコンを微細加工して作製した振動素子(MEMS)や、金属体に圧電材料を設けた振動素子であってもよい。なお感圧素子として圧電体を用いたもの、特に水晶を用いたものであれば、周波数温度特性等の様々な特性が他の材料を用いたものに比べて良好になっているので、高精度の測定を行える。このような感圧素子であっても、圧縮の応力を受ける場合の破壊限界点が大きくなる。
第1の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 双音叉振動片の平面図である。 センサ回路のブロック図である。 受圧部が湾曲したときの断面図である。 感圧素子の周波数変化量(dF/F)と使用圧力範囲との関係を説明するグラフである。 第2の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 第3の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 第4の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 第5の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 第6の実施形態に係る圧力センサの説明図である。
符号の説明
10…圧力センサ、12,70,72,74,82…ダイヤフラム、14…受圧部、16…載置部、18…支持部、20…支持枠部、22,76…撓み抑制部、26…内部空間、30…感圧素子、34…振動腕、38…基部、50…蓋部、52…凹部、54…側壁、60…センサ回路。

Claims (7)

  1. 2つの受圧部と、
    前記2つの受圧部の周囲に設けた支持枠部と、
    当該支持枠部の対向する内側縁部同士を結ぶ方向であって、前記2つの受圧部に挟まれた領域を貫通する方向に前記受圧部の厚みよりも厚い厚肉部を有する撓み抑制部と、
    を有するダイヤフラムと、
    振動部と該振動部の両端に配置された一対の基部とを有する感圧素子と、
    を有し、
    前記感圧素子の一対の基部を前記2つの受圧部に夫々設けられた載置部に各々固定すると共に、前記振動部が前記撓み抑制部を跨ぐように感圧素子を配置し、
    前記載置部の中央部は、前記受圧部の中央よりも前記撓み抑制部の端部側に寄っている、
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記撓み抑制部は、前記支持枠の対向する内側縁部同士を架け渡してなることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記撓み抑制部が、前記受圧部の厚みと同じ厚みの領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  4. 前記載置部同士が対向する側の前記載置部の縁部と、当該縁部に対向する撓み抑制部の縁辺との間の距離をaとし、
    前記縁部と交差する方向の前記載置部の縁部と、当該縁部に対向する前記受圧部の縁辺との間の距離をcとすると、
    前記aと前記cとの関係は、
    c>a>0
    を満たす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  5. 前記ダイヤフラムの前記感圧素子を搭載した側の面を覆う蓋部であって、
    前記支持枠部と前記蓋部とを固定することによって、前記ダイヤフラムと前記蓋部との間に形成される内部空間を気密封止したことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  6. 前記載置部は、前記感圧素子を搭載した前記受圧部の表面から突出している、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の圧力センサ。
  7. 前記感圧素子に発振回路接続し、前記発振回路に周波数測定演算手段接続したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の圧力センサ。
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