JP2010243276A - 相対圧力センサー、相対圧力測定装置及び相対圧力測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正圧か負圧かの判定ができ、静圧特性が良好で、且つ双音叉圧電振動素子の周波数温度特性を相殺した相対圧力センサー得る。
【解決手段】相対圧力センサーは、上下に開口部を有する第1ケース部7と、該第1ケース部7の上下の開口部を密閉して、内部に密閉空間23を形成すると共に、外側から中心部に第1接合部11a(第2接合部11b)と薄肉部13a(13b)と第1保持部12a(第2保持部12b)と第1中央板部14a(第2中央板部14b)とする第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bと、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの夫々第1及び第2保持部12a、12bに搭載された第1及び第2第1双音叉振動片15a、15bと、第1及び第2のダイヤフラム部を気密裡に隔絶し、第1ケース部7を覆うと共に第1及び第2導入口27a、27bを有する第2ケース部25とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】相対圧力センサーは、上下に開口部を有する第1ケース部7と、該第1ケース部7の上下の開口部を密閉して、内部に密閉空間23を形成すると共に、外側から中心部に第1接合部11a(第2接合部11b)と薄肉部13a(13b)と第1保持部12a(第2保持部12b)と第1中央板部14a(第2中央板部14b)とする第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bと、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの夫々第1及び第2保持部12a、12bに搭載された第1及び第2第1双音叉振動片15a、15bと、第1及び第2のダイヤフラム部を気密裡に隔絶し、第1ケース部7を覆うと共に第1及び第2導入口27a、27bを有する第2ケース部25とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、水深等の測定に使用される相対圧力センサー、及び相対圧力測定装置に関し
、特に2つの圧力感応素子を用いて圧力検出精度を改善した相対圧力センサー、及びそれ
を用いた相対圧力測定装置に関するものである。
、特に2つの圧力感応素子を用いて圧力検出精度を改善した相対圧力センサー、及びそれ
を用いた相対圧力測定装置に関するものである。
水晶振動子の応力対周波数変化を利用した気圧計、水圧計及び相対圧力計(差圧計)等
が、従来から知られている。2つの振動ビーム(振動腕)を有する双音叉圧電振動子は、
周波数温度特性が2次曲線を有するものの、応力対周波数変化のダイナミックレンジが大
きいために、応力感応素子として広く利用されている。
特許文献1には、絶対圧力が測定できる圧力センサーと、相対圧力が測定できる相対圧
力センサーが開示されている。図13は相対圧力センサーの構成を示す断面図である。相
対圧力センサー80は、2つの枠体81a、81bと、圧電材料により形成された2つの
ダイヤフラム82a、82bと、双音叉圧電振動素子83と、エポキシ系接着剤或いは低
融点ガラス等の接着材料84と、を備えている。双音叉圧電振動素子83は、2本の振動
ビーム(振動腕)を含む平面に対して上下に位置する2つのダイヤフラム82a、82b
により狭持され、且つ双音叉圧電振動素子83の夫々の基部は接着材料84により、2つ
のダイヤフラム82a、82bに接着固定されている。2つの枠体81a、81bに夫々
圧力口85a、85bが設けられおり、該圧力口85a、85bから夫々P1、P2の圧
力が導入される。このときの双音叉圧電振動素子83の周波数変化から、相対圧力(P1
−P2)が測定されると開示されている。
が、従来から知られている。2つの振動ビーム(振動腕)を有する双音叉圧電振動子は、
周波数温度特性が2次曲線を有するものの、応力対周波数変化のダイナミックレンジが大
きいために、応力感応素子として広く利用されている。
特許文献1には、絶対圧力が測定できる圧力センサーと、相対圧力が測定できる相対圧
力センサーが開示されている。図13は相対圧力センサーの構成を示す断面図である。相
対圧力センサー80は、2つの枠体81a、81bと、圧電材料により形成された2つの
ダイヤフラム82a、82bと、双音叉圧電振動素子83と、エポキシ系接着剤或いは低
融点ガラス等の接着材料84と、を備えている。双音叉圧電振動素子83は、2本の振動
ビーム(振動腕)を含む平面に対して上下に位置する2つのダイヤフラム82a、82b
により狭持され、且つ双音叉圧電振動素子83の夫々の基部は接着材料84により、2つ
のダイヤフラム82a、82bに接着固定されている。2つの枠体81a、81bに夫々
圧力口85a、85bが設けられおり、該圧力口85a、85bから夫々P1、P2の圧
力が導入される。このときの双音叉圧電振動素子83の周波数変化から、相対圧力(P1
−P2)が測定されると開示されている。
また、特許文献2には、組み立ての作業性を向上させる共に、小型化、部品点数の減少
による低コスト化を図った圧力センサーが開示されている。圧力センサーは、双音叉圧電
振動素子が、第1及び第2のダイヤフラム基板によってサンドイッチ状に積層一体化され
た構成を備えている。即ち、双音叉圧電振動素子の外周部を構成する環状連設片の表裏両
面に夫々第1及び第2のダイヤフラム基板を接合することにより、環状連設片の内部空間
内を気密空間とすると共に、前記双音叉圧電振動素子を気密空間内壁と非接触状態で収容
する構成を備えている。
による低コスト化を図った圧力センサーが開示されている。圧力センサーは、双音叉圧電
振動素子が、第1及び第2のダイヤフラム基板によってサンドイッチ状に積層一体化され
た構成を備えている。即ち、双音叉圧電振動素子の外周部を構成する環状連設片の表裏両
面に夫々第1及び第2のダイヤフラム基板を接合することにより、環状連設片の内部空間
内を気密空間とすると共に、前記双音叉圧電振動素子を気密空間内壁と非接触状態で収容
する構成を備えている。
また、特許文献3には、図14に示すような圧力センサーが開示されている。図14(
a)は圧力センサー90の概略平面透視図、同図(b)はQ−Qにおける概略断面図であ
る。圧力センサー90は、双音叉圧電振動素子110と、当該双音叉圧電振動素子110
の2本の振動ビーム(振動腕)を含む平面に対して上部に位置する上部ダイヤフラム91
と、前記平面に対して下部に位置し、該上部ダイヤフラム91と対向する下部ダイヤフラ
ム100とを備えている。上部ダイヤフラム91は円形であり、中央部の下部ダイヤフラ
ム100に対向する側の面に円形の凹陥部92が形成されている。下部ダイヤフラム10
0も円形であり中央部の上部ダイヤフラム91に対向する側の面に円形の凹陥部101が
形成され、当該凹陥部101の凹部側の面内に力伝達用の2つの支柱102と、該力伝達
用の2つの支柱102の近傍に、前記双音叉圧電振動素子110の2本の振動ビームから
なる振動部の両側に位置する基部を支持する2つの載置部103、104とを設けている
。凹陥部92、101同士は前記双音叉圧電振動素子110の2本の振動ビーム(柱)を
含む平面を挟んで対向するように形成されている。双音叉圧電振動素子110には応力感
度のよい双音叉水晶振動素子を用い、双音叉水晶振動素子110の振動部の両側の基部が
載置部103、104に搭載され、接着剤で固定されている。
a)は圧力センサー90の概略平面透視図、同図(b)はQ−Qにおける概略断面図であ
る。圧力センサー90は、双音叉圧電振動素子110と、当該双音叉圧電振動素子110
の2本の振動ビーム(振動腕)を含む平面に対して上部に位置する上部ダイヤフラム91
と、前記平面に対して下部に位置し、該上部ダイヤフラム91と対向する下部ダイヤフラ
ム100とを備えている。上部ダイヤフラム91は円形であり、中央部の下部ダイヤフラ
ム100に対向する側の面に円形の凹陥部92が形成されている。下部ダイヤフラム10
0も円形であり中央部の上部ダイヤフラム91に対向する側の面に円形の凹陥部101が
形成され、当該凹陥部101の凹部側の面内に力伝達用の2つの支柱102と、該力伝達
用の2つの支柱102の近傍に、前記双音叉圧電振動素子110の2本の振動ビームから
なる振動部の両側に位置する基部を支持する2つの載置部103、104とを設けている
。凹陥部92、101同士は前記双音叉圧電振動素子110の2本の振動ビーム(柱)を
含む平面を挟んで対向するように形成されている。双音叉圧電振動素子110には応力感
度のよい双音叉水晶振動素子を用い、双音叉水晶振動素子110の振動部の両側の基部が
載置部103、104に搭載され、接着剤で固定されている。
載置部103、104を介して伝達された力に起因した双音叉水晶振動素子110に生
じる応力と周波数変化との関係は、図15に示すように略直線となる。応力が生じないと
きの双音叉水晶振動子の共振周波数をf0とし、双音叉水晶振動素子に伸張応力が加えら
れると共振周波数はf0より高くなり、圧縮応力が加えられると共振周波数はf0より減少
し、印加応力と共振周波数との関係は略直線となる。周波数f0からの周波数の変化によ
り、圧力センサー90に加わる圧力が求まると開示されている。
じる応力と周波数変化との関係は、図15に示すように略直線となる。応力が生じないと
きの双音叉水晶振動子の共振周波数をf0とし、双音叉水晶振動素子に伸張応力が加えら
れると共振周波数はf0より高くなり、圧縮応力が加えられると共振周波数はf0より減少
し、印加応力と共振周波数との関係は略直線となる。周波数f0からの周波数の変化によ
り、圧力センサー90に加わる圧力が求まると開示されている。
しかしながら、特許文献1、2に開示された圧力センサーでは、応力感応素子である双
音叉圧電振動素子の両基部が上下のダイヤフラムに固定されているため、相対圧力(差圧
力)が正圧か負圧かの判定ができないという問題があった。
また、特許文献3に開示された圧力センサーでは、対向するダイヤフラム91、100
を力伝達用の2つの支柱102で連結し、応力感応素子110の両基部を一方のダイヤフ
ラム100のみに接着固定することにより、正圧か負圧かの判定はできるものの、以下の
ような問題点があった。1)対向するダイヤフラム91、100が完全な対称構造でない
ため、夫々のダイヤフラムの受圧感度に違いが生じる。2)対向するダイヤフラム91、
100の構造精度が製造時にばらつくため、静圧特性の劣化が生じるという問題点があっ
た。3)力伝達用の2つの支柱102の端部を上部ダイヤフラムの凹陥部92の底面に接
着剤により固定する際に、接着剤の接合状態により静圧特性の劣化が生じるという問題点
があった。4)応力感応素子である双音叉圧電振動素子の周波数温度特性は、上側に凸の
2次温度特性を呈するために、測定時に温度が変化すると双音叉圧電振動素子の周波数が
変化し、周波数を変換して求める圧力に誤差が生じるという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、正圧か負圧かの判定ができると共
に、静圧特性が良好であり、且つ圧電振動素子の周波数温度特性を相殺した相対圧力セン
サー(差圧力センサー)を提供することにある。
音叉圧電振動素子の両基部が上下のダイヤフラムに固定されているため、相対圧力(差圧
力)が正圧か負圧かの判定ができないという問題があった。
また、特許文献3に開示された圧力センサーでは、対向するダイヤフラム91、100
を力伝達用の2つの支柱102で連結し、応力感応素子110の両基部を一方のダイヤフ
ラム100のみに接着固定することにより、正圧か負圧かの判定はできるものの、以下の
ような問題点があった。1)対向するダイヤフラム91、100が完全な対称構造でない
ため、夫々のダイヤフラムの受圧感度に違いが生じる。2)対向するダイヤフラム91、
100の構造精度が製造時にばらつくため、静圧特性の劣化が生じるという問題点があっ
た。3)力伝達用の2つの支柱102の端部を上部ダイヤフラムの凹陥部92の底面に接
着剤により固定する際に、接着剤の接合状態により静圧特性の劣化が生じるという問題点
があった。4)応力感応素子である双音叉圧電振動素子の周波数温度特性は、上側に凸の
2次温度特性を呈するために、測定時に温度が変化すると双音叉圧電振動素子の周波数が
変化し、周波数を変換して求める圧力に誤差が生じるという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、正圧か負圧かの判定ができると共
に、静圧特性が良好であり、且つ圧電振動素子の周波数温度特性を相殺した相対圧力セン
サー(差圧力センサー)を提供することにある。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態又は適用例として実現することが可能である。
形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]静圧特性が良好であり、正圧か負圧かの判定ができると共に、温度特性の
良好な相対圧力センサー(差圧力センサー)を実現するため、本発明に係る相対圧力セン
サー(差圧力センサー)は、両端に開口部を有すると共に当該開口部同士が連通する第1
ケース部と、前記第1ケース部の一方の開口部を封止し、外面が受圧面である第1のダイ
ヤフラム部と、前記第1ケース部の他方の開口部を封止し、外面が受圧面である第2のダ
イヤフラム部と、前記第1ケース部と、前記第1のダイヤフラム部及び前記第2ダイヤフ
ラム部とにより形成された密閉空間と、第1の感圧部と当該第1の感圧部の両端に接続さ
れる一対の第1の基部とを有する第1の感圧素子と、第2の感圧部と当該第2の感圧部の
両端に接続される一対の第2の基部とを有する第2の感圧素子と、前記第1及び第2のダ
イヤフラム部の外面を気密裡に隔絶し、前記第1ケース部を覆うと共に第1及び第2圧力
導入口を有する第2ケース部と、を備え、
前記第1の感圧素子の前記一対の第1の基部を前記第1のダイヤフラム部の密閉空間側
である内面に形成した一対の第1保持部で支持し、前記第2の感圧素子の前記一対の第2
の基部を前記第2のダイヤフラム部の密閉空間側である内面に形成した一対の第2保持部
で支持し、前記第1圧力導入口より導入した第1の圧力を前記第1のダイヤフラム部に供
給し、前記第2圧力導入口より導入した第2の圧力を前記第2のダイヤフラム部に供給す
ることを特徴とする相対圧力センサーである。
良好な相対圧力センサー(差圧力センサー)を実現するため、本発明に係る相対圧力セン
サー(差圧力センサー)は、両端に開口部を有すると共に当該開口部同士が連通する第1
ケース部と、前記第1ケース部の一方の開口部を封止し、外面が受圧面である第1のダイ
ヤフラム部と、前記第1ケース部の他方の開口部を封止し、外面が受圧面である第2のダ
イヤフラム部と、前記第1ケース部と、前記第1のダイヤフラム部及び前記第2ダイヤフ
ラム部とにより形成された密閉空間と、第1の感圧部と当該第1の感圧部の両端に接続さ
れる一対の第1の基部とを有する第1の感圧素子と、第2の感圧部と当該第2の感圧部の
両端に接続される一対の第2の基部とを有する第2の感圧素子と、前記第1及び第2のダ
イヤフラム部の外面を気密裡に隔絶し、前記第1ケース部を覆うと共に第1及び第2圧力
導入口を有する第2ケース部と、を備え、
前記第1の感圧素子の前記一対の第1の基部を前記第1のダイヤフラム部の密閉空間側
である内面に形成した一対の第1保持部で支持し、前記第2の感圧素子の前記一対の第2
の基部を前記第2のダイヤフラム部の密閉空間側である内面に形成した一対の第2保持部
で支持し、前記第1圧力導入口より導入した第1の圧力を前記第1のダイヤフラム部に供
給し、前記第2圧力導入口より導入した第2の圧力を前記第2のダイヤフラム部に供給す
ることを特徴とする相対圧力センサーである。
以上のように、相対圧力センサーは、第1ケース部と、対向するように形成された第1
及び第2のダイヤフラム部とで密閉空間が形成され、該密閉空間は減圧されている。第1
及び第の2のダイヤフラム部の密閉空間側にある第1及び第2保持部には夫々第1及び第
2双音叉振動片が搭載されている。そして、第1ケース部の外側に該第1ケース部の側面
と密着した第2ケース部を設けて、第1ダイヤフラム部と第2のダイヤフラム部とを圧力
的に隔絶すると共に、第2ケース部には第1及び第2導入口が設けられ、第1及び第2導
入口の圧力が夫々第1及び第2ダイヤフラム部に導入される構造をしている。第1及び第
2導入口からP1、P2の圧力を導入することにより、相対圧力(P1−P2)の測定が
できると共に、相対圧力の正負の判定ができる。また、第1及び第2のダイヤフラム部を
同一構造とし、第1及び第2双音叉振動片の切断角度、形状を同一形状とすることにより
、静圧特性が大幅に改善されるという効果がある。また、相対圧力(P1−P2)を求め
ることにより第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が相殺され、相対圧力の測定精
度が向上するという効果がある。
及び第2のダイヤフラム部とで密閉空間が形成され、該密閉空間は減圧されている。第1
及び第の2のダイヤフラム部の密閉空間側にある第1及び第2保持部には夫々第1及び第
2双音叉振動片が搭載されている。そして、第1ケース部の外側に該第1ケース部の側面
と密着した第2ケース部を設けて、第1ダイヤフラム部と第2のダイヤフラム部とを圧力
的に隔絶すると共に、第2ケース部には第1及び第2導入口が設けられ、第1及び第2導
入口の圧力が夫々第1及び第2ダイヤフラム部に導入される構造をしている。第1及び第
2導入口からP1、P2の圧力を導入することにより、相対圧力(P1−P2)の測定が
できると共に、相対圧力の正負の判定ができる。また、第1及び第2のダイヤフラム部を
同一構造とし、第1及び第2双音叉振動片の切断角度、形状を同一形状とすることにより
、静圧特性が大幅に改善されるという効果がある。また、相対圧力(P1−P2)を求め
ることにより第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が相殺され、相対圧力の測定精
度が向上するという効果がある。
[適用例2]また、相対圧力センサーは、前記第1のダイヤフラム部の内面と前記第2
のダイヤフラム部の内面とが対向し平行となるように構成されていることを特徴とする適
用例1に記載の相対圧力センサーである。
のダイヤフラム部の内面とが対向し平行となるように構成されていることを特徴とする適
用例1に記載の相対圧力センサーである。
略同一構造の前記第1及び第2のダイヤフラム部を平行に配し、略同一形状の前記第1
及び第2双音叉振動片を夫々前記第1及び第2のダイヤフラム部に平行となるように一対
の第1及び第2保持部に搭載したので、前記第1及び第2のダイヤフラム部の受圧感度は
ほぼ等しくなり、静圧特性が良好になるという効果がある。また、相対圧力センサーは、
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数の差を演算して相対圧力(差圧力)を求めるので
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が相殺されるため、相対圧力センサー1
の測定精度が改善されるという効果がある。
及び第2双音叉振動片を夫々前記第1及び第2のダイヤフラム部に平行となるように一対
の第1及び第2保持部に搭載したので、前記第1及び第2のダイヤフラム部の受圧感度は
ほぼ等しくなり、静圧特性が良好になるという効果がある。また、相対圧力センサーは、
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数の差を演算して相対圧力(差圧力)を求めるので
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が相殺されるため、相対圧力センサー1
の測定精度が改善されるという効果がある。
[適用例3]また、相対圧力センサーは、前記第1保持部は、前記第1のダイヤフラム
部の第1重心に対し対称位置に形成され、前記第2保持部は、前記第2のダイヤフラム部
の第2重心に対し対称位置に形成され、前記第1重心と前記第2重心とを結んだ直線は、
前記第1の感圧素子の第1の感圧部及び前記第2の感圧素子の第2の感圧部とを貫通する
ことを特徴とする適用例1又は2に記載の相対圧力センサーである。
部の第1重心に対し対称位置に形成され、前記第2保持部は、前記第2のダイヤフラム部
の第2重心に対し対称位置に形成され、前記第1重心と前記第2重心とを結んだ直線は、
前記第1の感圧素子の第1の感圧部及び前記第2の感圧素子の第2の感圧部とを貫通する
ことを特徴とする適用例1又は2に記載の相対圧力センサーである。
前記第1及び第2保持部は、夫々前記第1及び第2のダイヤフラム部の第1及び第2重
心に対し対称位置に形成されているので、同じ圧力に対する前記第1及び第2のダイヤフ
ラム部の撓み量は略同じとなり、良好な受圧感度が得られるという効果がある。また、前
記第1及び第2双音叉振動片の一対の前記第1及び第2振動腕は、夫々前記第1重心と前
記第2重心とを結んだ直線を挟んで前記第1及び第2中央板部を跨ぎ、同じ圧力に対する
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数変化量は略同じとなり、良好な静圧特性が得られ
るという効果がある。
心に対し対称位置に形成されているので、同じ圧力に対する前記第1及び第2のダイヤフ
ラム部の撓み量は略同じとなり、良好な受圧感度が得られるという効果がある。また、前
記第1及び第2双音叉振動片の一対の前記第1及び第2振動腕は、夫々前記第1重心と前
記第2重心とを結んだ直線を挟んで前記第1及び第2中央板部を跨ぎ、同じ圧力に対する
前記第1及び第2双音叉振動片の周波数変化量は略同じとなり、良好な静圧特性が得られ
るという効果がある。
[適用例4]また、相対圧力センサーは、前記密閉空間内は、真空であることを特徴と
する適用例1乃至3の何れか1項に記載の相対圧力センサーである。
する適用例1乃至3の何れか1項に記載の相対圧力センサーである。
前記密閉空間を減圧することにより、相対圧力センサーの温度変化による測定精度への
影響が大幅に減少する。前記密閉空間が減圧されていないと、温度変化により前記密閉空
間内の圧力が増大又は減少し、測定精度に大きく影響する。また、前記密閉空間を減圧す
ることにより、対向するダイヤフラム部に掛る圧力の影響を除くことができるので、測定
精度が向上するという効果がある。
影響が大幅に減少する。前記密閉空間が減圧されていないと、温度変化により前記密閉空
間内の圧力が増大又は減少し、測定精度に大きく影響する。また、前記密閉空間を減圧す
ることにより、対向するダイヤフラム部に掛る圧力の影響を除くことができるので、測定
精度が向上するという効果がある。
[適用例5]本発明に係る相対圧力測定装置は、適用例1乃至4の何れか1項に記載の
相対圧力センサーにおいて、前記第1、第2の感圧部が、少なくとも一以上の柱状ビーム
から構成されていることを特徴とする相対圧力センサーである。
相対圧力センサーにおいて、前記第1、第2の感圧部が、少なくとも一以上の柱状ビーム
から構成されていることを特徴とする相対圧力センサーである。
以上のように、柱状ビームを用いて感圧部を構成することにより、相対圧力センサーが
小型になると共に、感度と精度が大幅に向上するという効果がある。
小型になると共に、感度と精度が大幅に向上するという効果がある。
[適用例6]本発明に係る相対圧力測定装置は、適用例1乃至5の何れか1項に記載の
相対圧力センサーと、前記気密空間内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第1及
び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1及び
第2のカウンタ回路と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演算回
路と、を有する回路部と、を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置である。
相対圧力センサーと、前記気密空間内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第1及
び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1及び
第2のカウンタ回路と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演算回
路と、を有する回路部と、を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置である。
相対圧力センサーの前記気密空間内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路を内
蔵した回路部を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果が
ある。
蔵した回路部を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果が
ある。
[適用例7]本発明に係る相対圧力測定装置は、適用例1乃至5の何れか1項に記載の
相対圧力センサーと、前記第2ケース部内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第
1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1
及び第2のカウンタ回路と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演
算回路と、を有する回路部と、を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置である。
相対圧力センサーと、前記第2ケース部内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第
1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1
及び第2のカウンタ回路と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演
算回路と、を有する回路部と、を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置である。
相対圧力センサーの前記第2ケース部内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路
を内蔵した回路部を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効
果と、不具合が生じた場合に相対圧力センサー素子と回路部を分けて調べることができる
という利点がある。
を内蔵した回路部を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効
果と、不具合が生じた場合に相対圧力センサー素子と回路部を分けて調べることができる
という利点がある。
[適用例8]本発明に係る相対圧力測定方法は、適用例1乃至4の何れか1項に記載の
相対圧力センサーを用いて、前記第1の感圧素子の共振周波数f1から前記第1の圧力の
圧力値P1を検出し、前記第2の感圧素子の共振周波数f2から前記第2の圧力の圧力値
P2を検出し、前記圧力値P1と前記圧力値P2との差から相対圧力を検出することを特
徴とする相対圧力測定方法である。
相対圧力センサーを用いて、前記第1の感圧素子の共振周波数f1から前記第1の圧力の
圧力値P1を検出し、前記第2の感圧素子の共振周波数f2から前記第2の圧力の圧力値
P2を検出し、前記圧力値P1と前記圧力値P2との差から相対圧力を検出することを特
徴とする相対圧力測定方法である。
以上のように、2つの圧力P1、P2を検出し、相対圧力(P1−P2)を求めること
により、相対圧力値から圧力P2の変動を除去することが可能であると共に、第1及び第
2の感圧素子の温度特性を相殺できるという効果がある。
により、相対圧力値から圧力P2の変動を除去することが可能であると共に、第1及び第
2の感圧素子の温度特性を相殺できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る相対圧力センサー1の構成を示す概略図であり、(a)は垂直方向の断面図、(
b)は(a)のP−Pにおける水平方向の断面図である。図2は外側の第2ケース部を取
り除いた相対圧力センサー素子の斜視断面図である。図3は第1のダイヤフラム部10a
に第1双音叉振動片15aを搭載したときの図であり、(a)は平面図、(b)はQ−Q
における断面図である。
態に係る相対圧力センサー1の構成を示す概略図であり、(a)は垂直方向の断面図、(
b)は(a)のP−Pにおける水平方向の断面図である。図2は外側の第2ケース部を取
り除いた相対圧力センサー素子の斜視断面図である。図3は第1のダイヤフラム部10a
に第1双音叉振動片15aを搭載したときの図であり、(a)は平面図、(b)はQ−Q
における断面図である。
相対圧力センサー1は、図1〜3に示すように、第1ケース部7と、第1及び第2のダ
イヤフラム部10a、10bと、感圧素子として第1及び第2双音叉振動片15a、15
bと、第2ケース部25と、を備えている。
第1ケース7部は、両端に開口部を有する金属製の第1円筒7aと、該第1円筒7aの
両端部であって内側寄りに嵌合された2つの金属製のフランジ8a、8bと、一方のフラ
ンジ、例えば8bに形成された貫通孔20と、該貫通孔20に充填された封止材21と、
を備えている。
図1(a)に示す断面図を用いて説明すると、金属製の第1のダイヤフラム部10aは
、第1円筒7aの一方の端部に嵌合されたフランジ8aに全周に亘って接合される外周縁
に位置する第1接合部11aと、該第1接合部11aの内側に形成され、該第1接合部1
1aの厚みよりも薄い第1薄肉部13aと、該第1薄肉部13aの内側に形成される一対
の第1保持部12aと、該一対の第1保持部12aの内側に形成され、第1保持部12a
の厚みよりも薄い厚みを有する第1中央板部14aとを有している。
一対の第1保持部12aは、第1のダイヤフラム部10aの第1重心10Aに対し対称
位置に配置されている。
イヤフラム部10a、10bと、感圧素子として第1及び第2双音叉振動片15a、15
bと、第2ケース部25と、を備えている。
第1ケース7部は、両端に開口部を有する金属製の第1円筒7aと、該第1円筒7aの
両端部であって内側寄りに嵌合された2つの金属製のフランジ8a、8bと、一方のフラ
ンジ、例えば8bに形成された貫通孔20と、該貫通孔20に充填された封止材21と、
を備えている。
図1(a)に示す断面図を用いて説明すると、金属製の第1のダイヤフラム部10aは
、第1円筒7aの一方の端部に嵌合されたフランジ8aに全周に亘って接合される外周縁
に位置する第1接合部11aと、該第1接合部11aの内側に形成され、該第1接合部1
1aの厚みよりも薄い第1薄肉部13aと、該第1薄肉部13aの内側に形成される一対
の第1保持部12aと、該一対の第1保持部12aの内側に形成され、第1保持部12a
の厚みよりも薄い厚みを有する第1中央板部14aとを有している。
一対の第1保持部12aは、第1のダイヤフラム部10aの第1重心10Aに対し対称
位置に配置されている。
図1(a)に示す断面図を用いて説明すると、金属製の第2のダイヤフラム部10bは
、第1円筒7aの他方の端部に嵌合されたフランジ8bに全周に亘って接合される外周縁
に位置する第2接合部11bと、該第2接合部11bの内側に形成され、該第2接合部1
1bの厚みよりも薄い第2薄肉部13bと、該第2薄肉部13bの内側に形成される一対
の第2保持部12bと、該一対の第2保持部12bの内側に形成され、第2の保持部12
bの厚みよりも薄い厚みを有する第2中央板部14bとを有している。
一対の第2の保持部12bは、第2のダイヤフラム部10bの第2重心10Bに対し対
称位置に配置されている。
第1のダイヤフラム部10aと第2のダイヤフラム部10bとは、同一構造に形成され
、円筒形の第1ケース部7の両端の開口部を、対向して互いに平行に配置された第1のダ
イヤフラム部10a並びに第2ダイヤフラム部10bとにより封止することによって密閉
空間23が形成される。密閉空間23内は、真空状態になるようにフランジ8bに形成さ
れた貫通孔20を介して減圧され、封止材21により貫通孔20を封止することによって
、真空状態となる。
、第1円筒7aの他方の端部に嵌合されたフランジ8bに全周に亘って接合される外周縁
に位置する第2接合部11bと、該第2接合部11bの内側に形成され、該第2接合部1
1bの厚みよりも薄い第2薄肉部13bと、該第2薄肉部13bの内側に形成される一対
の第2保持部12bと、該一対の第2保持部12bの内側に形成され、第2の保持部12
bの厚みよりも薄い厚みを有する第2中央板部14bとを有している。
一対の第2の保持部12bは、第2のダイヤフラム部10bの第2重心10Bに対し対
称位置に配置されている。
第1のダイヤフラム部10aと第2のダイヤフラム部10bとは、同一構造に形成され
、円筒形の第1ケース部7の両端の開口部を、対向して互いに平行に配置された第1のダ
イヤフラム部10a並びに第2ダイヤフラム部10bとにより封止することによって密閉
空間23が形成される。密閉空間23内は、真空状態になるようにフランジ8bに形成さ
れた貫通孔20を介して減圧され、封止材21により貫通孔20を封止することによって
、真空状態となる。
第1の感圧素子である第1双音叉振動片(第1双音叉圧電振動素子)15aは、互いに
平行に延在する一対の第1振動腕(振動ビーム)により構成された第1感圧部16aと、
該第1感圧部16aの両端部に夫々連結され一体化された一対の第1基部18aと、を備
えている。
第1双音叉振動片15aの一対の第1基部18aは、第1のダイヤフラム部10aに形
成された一対の第1保持部11aに、第1中央板部14aを跨ぐように、接着剤で接合、
固定される。
第1双音叉振動片15aの第1感圧部16aは、前記第1重心10Aと前記第2重心1
0Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。そして、第1双音叉振動片15aは
、第1感圧部16aと第1のダイヤフラム部10aの受圧面とが対向し平行となるように
接合されている。
平行に延在する一対の第1振動腕(振動ビーム)により構成された第1感圧部16aと、
該第1感圧部16aの両端部に夫々連結され一体化された一対の第1基部18aと、を備
えている。
第1双音叉振動片15aの一対の第1基部18aは、第1のダイヤフラム部10aに形
成された一対の第1保持部11aに、第1中央板部14aを跨ぐように、接着剤で接合、
固定される。
第1双音叉振動片15aの第1感圧部16aは、前記第1重心10Aと前記第2重心1
0Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。そして、第1双音叉振動片15aは
、第1感圧部16aと第1のダイヤフラム部10aの受圧面とが対向し平行となるように
接合されている。
第2の感圧素子である第2双音叉振動片15bは、互いに平行に延在する一対の第2振
動腕(振動ビーム)により構成された第2感圧部16bと、該第2感圧部16bの両端部
に夫々連結され一体化された一対の第2基部18bと、を備えている。
第2双音叉振動片15bの一対の第1基部18bは、第2のダイヤフラム部10bに形
成された一対の第1保持部11bに、第2中央板部14bを跨ぐように、接着剤で接合、
固定される。
第2双音叉振動片15bの第2感圧部16bは、前記第1重心10Aと前記第2重心1
0Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。そして、第2双音叉振動片15bは
、第2感圧部16bと第2のダイヤフラム部10bの受圧面とが対向し平行となるように
接合されている。
第1双音叉振動片15aと第2双音叉振動片15bとは、同一構造に構成され、夫々の
共振周波数も略同一に調整する。
動腕(振動ビーム)により構成された第2感圧部16bと、該第2感圧部16bの両端部
に夫々連結され一体化された一対の第2基部18bと、を備えている。
第2双音叉振動片15bの一対の第1基部18bは、第2のダイヤフラム部10bに形
成された一対の第1保持部11bに、第2中央板部14bを跨ぐように、接着剤で接合、
固定される。
第2双音叉振動片15bの第2感圧部16bは、前記第1重心10Aと前記第2重心1
0Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。そして、第2双音叉振動片15bは
、第2感圧部16bと第2のダイヤフラム部10bの受圧面とが対向し平行となるように
接合されている。
第1双音叉振動片15aと第2双音叉振動片15bとは、同一構造に構成され、夫々の
共振周波数も略同一に調整する。
第2ケース部25は、両端が開放された金属製の第2円筒25aと、該第2円筒25a
の両端の開口部を夫々覆う金属製の蓋部材26a、26bと、該蓋部材26a、26bに
夫々設けた第1及び第2圧力導入口27a、27bと、を有している。第2円筒25aは
、第1円筒7aを覆うように第1円筒7aに気密裡に接合され、第1のダイヤフラム部1
0aと、第2のダイヤフラム部10bは圧力的に隔絶される。
そして、相対圧力センサー1は、第2ケース部25の第1圧力導入口26aより導入さ
れた外部の圧力P1が、第1のダイヤフラム部10aに供給され、第2の圧力導入口27
bより導入された外部圧力P2が第2のダイヤフラム部10bに供給されるように構成さ
れている。
の両端の開口部を夫々覆う金属製の蓋部材26a、26bと、該蓋部材26a、26bに
夫々設けた第1及び第2圧力導入口27a、27bと、を有している。第2円筒25aは
、第1円筒7aを覆うように第1円筒7aに気密裡に接合され、第1のダイヤフラム部1
0aと、第2のダイヤフラム部10bは圧力的に隔絶される。
そして、相対圧力センサー1は、第2ケース部25の第1圧力導入口26aより導入さ
れた外部の圧力P1が、第1のダイヤフラム部10aに供給され、第2の圧力導入口27
bより導入された外部圧力P2が第2のダイヤフラム部10bに供給されるように構成さ
れている。
図4を用いて第1双音叉振動片15a(第2双音叉振動片15bも同様である)につい
て簡単に説明する。第1双音叉振動片15aは、図4(a)に示すような一対の基部18
a及び該基部18a間を連設する一対の振動腕から構成された第1感圧部16aを備えた
圧電基板からなる応力感応部と、該圧電基板の振動領域上に形成した励振電極と、を備え
ている。図4(a)の破線は第1双音叉振動片15aの振動姿態を示す平面図である。第
1双音叉振動片15aの振動モードが、一対の振動腕16aの長手方向の中心軸に対して
、互いに対称な振動モードで振動するように励振電極を配置する。図4(b)は第1双音
叉振動片15aに形成する励振電極と、ある瞬間に励起される励振電極上の電荷の符号を
示した平面図である。また、図4(c)は励振電極の結線を示す模式断面図である。
第1双音叉振動片15aは、例えばフォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて
、Zカット水晶基板、又はZ’カット水晶基板(X軸の回りに回転した基板)を加工し、
真空蒸着法等を用いて励振電極、リード電極等を形成して構成される。
て簡単に説明する。第1双音叉振動片15aは、図4(a)に示すような一対の基部18
a及び該基部18a間を連設する一対の振動腕から構成された第1感圧部16aを備えた
圧電基板からなる応力感応部と、該圧電基板の振動領域上に形成した励振電極と、を備え
ている。図4(a)の破線は第1双音叉振動片15aの振動姿態を示す平面図である。第
1双音叉振動片15aの振動モードが、一対の振動腕16aの長手方向の中心軸に対して
、互いに対称な振動モードで振動するように励振電極を配置する。図4(b)は第1双音
叉振動片15aに形成する励振電極と、ある瞬間に励起される励振電極上の電荷の符号を
示した平面図である。また、図4(c)は励振電極の結線を示す模式断面図である。
第1双音叉振動片15aは、例えばフォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて
、Zカット水晶基板、又はZ’カット水晶基板(X軸の回りに回転した基板)を加工し、
真空蒸着法等を用いて励振電極、リード電極等を形成して構成される。
双音叉振動片、例えば双音叉水晶振動素子は伸張・圧縮応力に対する感度が良好であり
、高度計用、或いは深度計用の応力感応素子として使用した場合には、分解能力が優れて
いるために僅かな気圧差から高度差、深度差を知ることができる。
双音叉水晶振動素子の周波数温度特性は、上側に凸の二次曲線であり、その頂点温度は
水晶結晶のX軸(電気軸)回りの回転角度に依存する。一般的には頂点温度が常温(25
℃)になるように各パラメータを設定する。
双音叉水晶振動素子の一対の振動腕に外力Fを加えたときの共振周波数fFは以下の如
くである。
fF=f0(1−(KL2F)/(2EI))1/2 (1)
ここで、f0は外力がないときの双音叉型水晶振動素子の共振周波数、Kは基本波モー
ドによる定数(=0.0458)、Lは振動ビームの長さ、Eは縦弾性定数、Iは断面2
次モーメントである。断面2次モーメントIはI=dw3/12より、式(1)は次式のよ
うに変形することができる。ここで、dは振動ビームの厚さ、wは幅である。
fF=f0(1−SFσ)1/2 (2)
但し、応力感度SFと、応力σとはそれぞれ次式で表される。
SF=12(K/E)(L/w)2 (3)
σ=F/(2A) (4)
ここで、Aは振動ビームの断面積(=w・d)である。以上から双音叉型水晶振動子に
作用する力Fを圧縮方向のとき負、伸張方向(引張り方向)を正としたとき、力Fと共振
周波数fFの関係は、力Fが圧縮力で共振周波数fFが減少し、伸張(引張り)力では増加
する。また応力感度SFは振動ビームのL/wの2乗に比例する。
また、応力感応素子としては、双音叉型水晶振動子に限らず、伸張・圧縮応力によって
周波数が変化する圧電振動素子であればどのようなものも用いることが可能である。
、高度計用、或いは深度計用の応力感応素子として使用した場合には、分解能力が優れて
いるために僅かな気圧差から高度差、深度差を知ることができる。
双音叉水晶振動素子の周波数温度特性は、上側に凸の二次曲線であり、その頂点温度は
水晶結晶のX軸(電気軸)回りの回転角度に依存する。一般的には頂点温度が常温(25
℃)になるように各パラメータを設定する。
双音叉水晶振動素子の一対の振動腕に外力Fを加えたときの共振周波数fFは以下の如
くである。
fF=f0(1−(KL2F)/(2EI))1/2 (1)
ここで、f0は外力がないときの双音叉型水晶振動素子の共振周波数、Kは基本波モー
ドによる定数(=0.0458)、Lは振動ビームの長さ、Eは縦弾性定数、Iは断面2
次モーメントである。断面2次モーメントIはI=dw3/12より、式(1)は次式のよ
うに変形することができる。ここで、dは振動ビームの厚さ、wは幅である。
fF=f0(1−SFσ)1/2 (2)
但し、応力感度SFと、応力σとはそれぞれ次式で表される。
SF=12(K/E)(L/w)2 (3)
σ=F/(2A) (4)
ここで、Aは振動ビームの断面積(=w・d)である。以上から双音叉型水晶振動子に
作用する力Fを圧縮方向のとき負、伸張方向(引張り方向)を正としたとき、力Fと共振
周波数fFの関係は、力Fが圧縮力で共振周波数fFが減少し、伸張(引張り)力では増加
する。また応力感度SFは振動ビームのL/wの2乗に比例する。
また、応力感応素子としては、双音叉型水晶振動子に限らず、伸張・圧縮応力によって
周波数が変化する圧電振動素子であればどのようなものも用いることが可能である。
図1に示した本発明に係る相対圧力センサー1の動作について説明する。図5(a)、
(b)は、説明用に図1(a)の第1ケース部7を簡略化した断面図である。相対圧力セ
ンサー1の真空である密閉空間23内の圧力をP0とし、第1及び第2圧力導入口27a
、27bから導入される圧力を夫々P1、P2とする。図5(a)は、圧力P0、P1及
びP2が共に等圧力の場合の例で、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bには各
々の受圧面に対して直交する方向から等圧力が加わるので、第1及び第2のダイヤフラム
部10a、10bには撓みは生じない。従って、第1及び第2双音叉振動片15a、15
bの周波数は、初期の周波数f0のまま保持される。
例えば、水深を測定すべく相対圧力センサー1を水中に沈め、水深を測定する位置の水
圧P1を第1圧力導入口27aに加え、第2圧力導入口27bには大気圧P2を加えると
する。相対圧力センサー1の密閉空間23内は減圧して真空状態であるので、各圧力P0
、P1、P2の大きさはP1>P2>P0となる。
(b)は、説明用に図1(a)の第1ケース部7を簡略化した断面図である。相対圧力セ
ンサー1の真空である密閉空間23内の圧力をP0とし、第1及び第2圧力導入口27a
、27bから導入される圧力を夫々P1、P2とする。図5(a)は、圧力P0、P1及
びP2が共に等圧力の場合の例で、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bには各
々の受圧面に対して直交する方向から等圧力が加わるので、第1及び第2のダイヤフラム
部10a、10bには撓みは生じない。従って、第1及び第2双音叉振動片15a、15
bの周波数は、初期の周波数f0のまま保持される。
例えば、水深を測定すべく相対圧力センサー1を水中に沈め、水深を測定する位置の水
圧P1を第1圧力導入口27aに加え、第2圧力導入口27bには大気圧P2を加えると
する。相対圧力センサー1の密閉空間23内は減圧して真空状態であるので、各圧力P0
、P1、P2の大きさはP1>P2>P0となる。
第1のダイヤフラム部10aには(P1−P0)の圧力が図中上方に加わるので、第1
のダイヤフラム部10aは対向する第2のダイヤフラム部10b側へ撓む。第1のダイヤ
フラム部10aが第2のダイヤフラム部10b側に撓むことにより、一対の第1保持部1
2aは第1のダイヤフラム部10aの第1重心に対して外側方向(左右に)拡がる。一対
の第1保持部12aが外側方向に拡がる結果、第1双音叉振動片15aには伸長応力(引
張り応力)が働き、第1双音叉振動片15aの周波数は、f0から増加しf1=f0+Δ
f1となる。
一方、第2のダイヤフラム部10bには(P2−P0)の圧力が図中下方に加わるので
、第2のダイヤフラム部10bは対向する第1のダイヤフラム部10a側へ撓む。第2の
ダイヤフラム部10bが第1のダイヤフラム部10a側に撓むことにより、一対の第2保
持部12bは第2のダイヤフラム部10bの第2重心に対して外側方向(左右に)拡がる
。一対の第2保持部12bが外側方向に拡がる結果、第2双音叉振動片15bには伸長応
力(引張り応力)が働き、第2双音叉振動片15bの周波数はf0から増加しf2=f0
+Δf2となる。
のダイヤフラム部10aは対向する第2のダイヤフラム部10b側へ撓む。第1のダイヤ
フラム部10aが第2のダイヤフラム部10b側に撓むことにより、一対の第1保持部1
2aは第1のダイヤフラム部10aの第1重心に対して外側方向(左右に)拡がる。一対
の第1保持部12aが外側方向に拡がる結果、第1双音叉振動片15aには伸長応力(引
張り応力)が働き、第1双音叉振動片15aの周波数は、f0から増加しf1=f0+Δ
f1となる。
一方、第2のダイヤフラム部10bには(P2−P0)の圧力が図中下方に加わるので
、第2のダイヤフラム部10bは対向する第1のダイヤフラム部10a側へ撓む。第2の
ダイヤフラム部10bが第1のダイヤフラム部10a側に撓むことにより、一対の第2保
持部12bは第2のダイヤフラム部10bの第2重心に対して外側方向(左右に)拡がる
。一対の第2保持部12bが外側方向に拡がる結果、第2双音叉振動片15bには伸長応
力(引張り応力)が働き、第2双音叉振動片15bの周波数はf0から増加しf2=f0
+Δf2となる。
第1圧力導入口27aの圧力P1と、第2圧力導入口27b圧力のP2との相対圧力(
P1−P2)による周波数変化は、(f1−f2)=Δf1−Δf2となる。
相対圧力センサー1の検出値としては、第1双音叉振動片15aから周波数f1=f0
+Δf1が得られ、第2双音叉振動片15bから周波数f2=f0+Δf2が得られる。
図15の応力対周波数の関係図から周波数f1に対する応力F1が求まり、周波数f2に
対する応力F2が求まる。応力F1、F2から圧力P1、P2が求まり、相対圧力(P1
−P2)が求まる。この相対圧力から水深を求めることができる。
水深を測る場合は、大気圧(P2)は水圧(P1)にもかかっているので、相対圧力を
求めることにより、大気圧の変動を取り去ることができる。
また、相対圧力センサー1の第1及び第2双音叉振動片15a、15bの周波数温度特
性は、上に凸の2次曲線を呈するが、周波数の差(f1−f2)を用いることにより、温
度による周波数変動誤差を除去することができる。
P1−P2)による周波数変化は、(f1−f2)=Δf1−Δf2となる。
相対圧力センサー1の検出値としては、第1双音叉振動片15aから周波数f1=f0
+Δf1が得られ、第2双音叉振動片15bから周波数f2=f0+Δf2が得られる。
図15の応力対周波数の関係図から周波数f1に対する応力F1が求まり、周波数f2に
対する応力F2が求まる。応力F1、F2から圧力P1、P2が求まり、相対圧力(P1
−P2)が求まる。この相対圧力から水深を求めることができる。
水深を測る場合は、大気圧(P2)は水圧(P1)にもかかっているので、相対圧力を
求めることにより、大気圧の変動を取り去ることができる。
また、相対圧力センサー1の第1及び第2双音叉振動片15a、15bの周波数温度特
性は、上に凸の2次曲線を呈するが、周波数の差(f1−f2)を用いることにより、温
度による周波数変動誤差を除去することができる。
以上では、第1ケース部7、第2ケース部25とも円筒形の相対圧力センサー1の例を
示したが、第1ケース部7、第2ケース部25の形状としては、矩形状でも、又他の形状
のものであってもよい。また、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bが円形の例
を示したが、第1ケース部7の断面形状に整合させて、矩形状でもよいし、他の形状でも
よい。
第1ケース部7、フランジ8a、8b、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10b
が金属製の例を説明したが、使用する金属の線膨張係数が、第1及び第2双音叉振動片1
5a、15bの線膨張係数とほぼ等しいものを用いることが望ましい。また、第1ケース
部7、フランジ8a、8b、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bは、金属製の
ものに限らず、絶縁材、圧電材料、例えば水晶材料を用いて形成したものでよい。
また、フランジ8a、8bを用いないで第1ケース部7の両端部に第1及び第2のダイ
ヤフラム部10a、10bの第1及び第2接合部11a、11bを、接着剤等を用いて接
合してもよい。
圧電材料を用いて第1ケース部7、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bを形
成する場合は、各要素の線膨張係数を同じくするために、第1及び第2双音叉振動片15
a、15bと同じ切断角度の圧電材料を用いて形成することが望ましい。
示したが、第1ケース部7、第2ケース部25の形状としては、矩形状でも、又他の形状
のものであってもよい。また、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bが円形の例
を示したが、第1ケース部7の断面形状に整合させて、矩形状でもよいし、他の形状でも
よい。
第1ケース部7、フランジ8a、8b、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10b
が金属製の例を説明したが、使用する金属の線膨張係数が、第1及び第2双音叉振動片1
5a、15bの線膨張係数とほぼ等しいものを用いることが望ましい。また、第1ケース
部7、フランジ8a、8b、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bは、金属製の
ものに限らず、絶縁材、圧電材料、例えば水晶材料を用いて形成したものでよい。
また、フランジ8a、8bを用いないで第1ケース部7の両端部に第1及び第2のダイ
ヤフラム部10a、10bの第1及び第2接合部11a、11bを、接着剤等を用いて接
合してもよい。
圧電材料を用いて第1ケース部7、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bを形
成する場合は、各要素の線膨張係数を同じくするために、第1及び第2双音叉振動片15
a、15bと同じ切断角度の圧電材料を用いて形成することが望ましい。
以上説明したように、相対圧力センサーは、第1ケース部7と、対向するように形成さ
れた第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bとで密閉空間23が形成され、該密閉
空間23は減圧されている。第1及び第の2のダイヤフラム部の密閉空間23側にある第
1及び第2保持部12a、12bには夫々第1及び第2双音叉振動片15a、15bが搭
載されている。そして、第1ケース部7の外側に該第1ケース部7の側面と密着した第2
ケース部25を設けて、第1ダイヤフラム部と第2のダイヤフラム部とを圧力的に隔絶す
ると共に、第2ケース部25には第1及び第2導圧力入口27a、27bが設けられ、該
第1及び第2圧力導入口27a、27bより導入された圧力P1、P2が夫々第1及び第
2ダイヤフラム部10a、10bに導入される構造をしている。
第1及び第2導入口27a、27bからP1、P2の圧力を導入することにより、相対
圧力(P1−P2)の測定ができると共に、相対圧力の正負の判定ができる。また、第1
及び第2のダイヤフラム部を同一構造とし、第1及び第2双音叉振動片の切断角度、形状
を同一形状とすることにより、静圧特性が大幅に改善されるという効果がある。また、相
対圧力(P1−P2)を求めることにより第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が
相殺され、相対圧力の測定精度が向上するという効果がある。
ここで静圧特性とは、相対圧力センサー(差圧力センサー)の第1及び第2のダイヤフ
ラムに掛る圧力を夫々P1、P2とするとき、例えばP1、P2を共に1.0気圧にした
ときに出力ΔPaと、P1、P2を共に1.1気圧にしたときに出力ΔPbと、の差(Δ
Pa−ΔPb)を言い、この値が零に近いほど静圧特性が優れている。
れた第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bとで密閉空間23が形成され、該密閉
空間23は減圧されている。第1及び第の2のダイヤフラム部の密閉空間23側にある第
1及び第2保持部12a、12bには夫々第1及び第2双音叉振動片15a、15bが搭
載されている。そして、第1ケース部7の外側に該第1ケース部7の側面と密着した第2
ケース部25を設けて、第1ダイヤフラム部と第2のダイヤフラム部とを圧力的に隔絶す
ると共に、第2ケース部25には第1及び第2導圧力入口27a、27bが設けられ、該
第1及び第2圧力導入口27a、27bより導入された圧力P1、P2が夫々第1及び第
2ダイヤフラム部10a、10bに導入される構造をしている。
第1及び第2導入口27a、27bからP1、P2の圧力を導入することにより、相対
圧力(P1−P2)の測定ができると共に、相対圧力の正負の判定ができる。また、第1
及び第2のダイヤフラム部を同一構造とし、第1及び第2双音叉振動片の切断角度、形状
を同一形状とすることにより、静圧特性が大幅に改善されるという効果がある。また、相
対圧力(P1−P2)を求めることにより第1及び第2双音叉振動片の周波数温度特性が
相殺され、相対圧力の測定精度が向上するという効果がある。
ここで静圧特性とは、相対圧力センサー(差圧力センサー)の第1及び第2のダイヤフ
ラムに掛る圧力を夫々P1、P2とするとき、例えばP1、P2を共に1.0気圧にした
ときに出力ΔPaと、P1、P2を共に1.1気圧にしたときに出力ΔPbと、の差(Δ
Pa−ΔPb)を言い、この値が零に近いほど静圧特性が優れている。
略同一構造の前記第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bを平行に配し、略同一
形状の前記第1及び第2双音叉振動片15a、15bを夫々前記第1及び第2のダイヤフ
ラム部に平行となるように一対の第1及び第2保持部12a、12bに搭載したので、前
記第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの受圧感度はほぼ等しくなり、静圧特性
が良好になるという効果がある。また、相対圧力センサー1は、前記第1及び第2双音叉
振動片15a、15bの周波数の差を演算して相対圧力(差圧力)を求めるので前記第1
及び第2双音叉振動片15a、15bの周波数温度特性が相殺されるため、相対圧力セン
サー1の測定精度が改善されるという効果がある。
形状の前記第1及び第2双音叉振動片15a、15bを夫々前記第1及び第2のダイヤフ
ラム部に平行となるように一対の第1及び第2保持部12a、12bに搭載したので、前
記第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの受圧感度はほぼ等しくなり、静圧特性
が良好になるという効果がある。また、相対圧力センサー1は、前記第1及び第2双音叉
振動片15a、15bの周波数の差を演算して相対圧力(差圧力)を求めるので前記第1
及び第2双音叉振動片15a、15bの周波数温度特性が相殺されるため、相対圧力セン
サー1の測定精度が改善されるという効果がある。
第1及び第2保持部12a、12bは、夫々第1及び第2のダイヤフラム部10a、1
0bの第1及び第2重心10A、10Bに対し対称位置に形成されているので、同じ圧力
に対する第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの撓み量は略同じとなり、夫々の
受圧感度は略同一になるという効果がある。また、第1及び第2双音叉振動片15a、1
5bの一対の第1及び第2振動部16a、16bは、第1のダイヤフラム部10aの第1
重心10Aと第2のダイヤフラム部10bの第2重心10Bとを結んだ直線Lを跨ぐと共
に、第1及び第2中央板部14a、14bを跨いで搭載されており、第1及び第2のダイ
ヤフラム部10a、10bが同じ材料、同じ構造であることにより受圧感度が同一である
という効果と相まって、同じ材料、同じ構造である第1及び第2双音叉振動片15a、1
5bは同じ圧力に対する周波数変化量は略同じとなり、良好な静圧特性が得られるという
効果がある。
第1ケース部7と、対向するように配置された第1及び第2のダイヤフラム部10a、
10bとで形成される密閉空間23内が、真空状態となるように減圧されているので、感
圧素子の感圧部を構成する振動腕の振動を阻害する気体の抵抗が抑制され、更に相対圧力
センサーの温度変化による測定精度への影響が大幅に減少する。もし前記密閉空間が減圧
されていないと、ボイル・シャルルの法則に基づいて温度変化により密閉空間23内の圧
力が増大又は減少し、測定精度に大きく影響する。
また、密閉空間23を減圧することにより、第1のダイヤフラム部10aに掛る圧力P
1が、対向する第2のダイヤフラム部10bに掛る圧力P2に及ぼす影響を除くことがで
きるので、相対圧力の測定精度が維持されるという効果がある。
0bの第1及び第2重心10A、10Bに対し対称位置に形成されているので、同じ圧力
に対する第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの撓み量は略同じとなり、夫々の
受圧感度は略同一になるという効果がある。また、第1及び第2双音叉振動片15a、1
5bの一対の第1及び第2振動部16a、16bは、第1のダイヤフラム部10aの第1
重心10Aと第2のダイヤフラム部10bの第2重心10Bとを結んだ直線Lを跨ぐと共
に、第1及び第2中央板部14a、14bを跨いで搭載されており、第1及び第2のダイ
ヤフラム部10a、10bが同じ材料、同じ構造であることにより受圧感度が同一である
という効果と相まって、同じ材料、同じ構造である第1及び第2双音叉振動片15a、1
5bは同じ圧力に対する周波数変化量は略同じとなり、良好な静圧特性が得られるという
効果がある。
第1ケース部7と、対向するように配置された第1及び第2のダイヤフラム部10a、
10bとで形成される密閉空間23内が、真空状態となるように減圧されているので、感
圧素子の感圧部を構成する振動腕の振動を阻害する気体の抵抗が抑制され、更に相対圧力
センサーの温度変化による測定精度への影響が大幅に減少する。もし前記密閉空間が減圧
されていないと、ボイル・シャルルの法則に基づいて温度変化により密閉空間23内の圧
力が増大又は減少し、測定精度に大きく影響する。
また、密閉空間23を減圧することにより、第1のダイヤフラム部10aに掛る圧力P
1が、対向する第2のダイヤフラム部10bに掛る圧力P2に及ぼす影響を除くことがで
きるので、相対圧力の測定精度が維持されるという効果がある。
図6は第2実施例の相対圧力センサー2の構成を示す断面図である。図6では第2ケー
ス部25を簡略化した断面図示し、2つの圧力P1、P2が夫々第1及び第2のダイヤフ
ラム部10a、10bに加わる様子を示している(図7、図8も同様に第2ケース部25
を簡略化している)。相対圧力センサー2では、第1及び第2のダイヤフラム部10a、
10bの第1及び第2接合部11a、11bの厚さを、夫々第1及び第2保持部12a、
12bの厚さより厚くしているのが特徴であり、一方の接合部、例では第2接合部11b
の側面に貫通孔20を設けて、密閉空間23内を真空状態に減圧するようにしている。第
1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの夫々一対の第1及び第2保持部12a、1
2bに接着剤を塗布し、その上に第1及び第2双音叉振動片15a、15bの夫々一対の
第1及び第2基部18a、18bを載置し、前記接着剤を乾燥した後、貫通孔20から密
閉空間23内を減圧して真空状態とし、貫通孔20を封止材21で封止する。なお、第1
及び第2双音叉振動片15a、15bは、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10b
に平行に固定され、夫々の一対の第1及び第2振動腕16a、16bは、前記第1重心1
0Aと前記第2重心10Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。
第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bは、例えば、第1及び第2双音叉振動片
15a、15bと同じ水晶のような圧電材料を用い、フォトリソグラフィ技法とエッチン
グ手法で形成し、その切断角度も同じとすることが望ましい。
ス部25を簡略化した断面図示し、2つの圧力P1、P2が夫々第1及び第2のダイヤフ
ラム部10a、10bに加わる様子を示している(図7、図8も同様に第2ケース部25
を簡略化している)。相対圧力センサー2では、第1及び第2のダイヤフラム部10a、
10bの第1及び第2接合部11a、11bの厚さを、夫々第1及び第2保持部12a、
12bの厚さより厚くしているのが特徴であり、一方の接合部、例では第2接合部11b
の側面に貫通孔20を設けて、密閉空間23内を真空状態に減圧するようにしている。第
1及び第2のダイヤフラム部10a、10bの夫々一対の第1及び第2保持部12a、1
2bに接着剤を塗布し、その上に第1及び第2双音叉振動片15a、15bの夫々一対の
第1及び第2基部18a、18bを載置し、前記接着剤を乾燥した後、貫通孔20から密
閉空間23内を減圧して真空状態とし、貫通孔20を封止材21で封止する。なお、第1
及び第2双音叉振動片15a、15bは、第1及び第2のダイヤフラム部10a、10b
に平行に固定され、夫々の一対の第1及び第2振動腕16a、16bは、前記第1重心1
0Aと前記第2重心10Bとを結んだ直線Lを跨ぐように配置されている。
第1及び第2のダイヤフラム部10a、10bは、例えば、第1及び第2双音叉振動片
15a、15bと同じ水晶のような圧電材料を用い、フォトリソグラフィ技法とエッチン
グ手法で形成し、その切断角度も同じとすることが望ましい。
図7は第3実施例の相対圧力センサー3の構成を示す断面図である。相対圧力センサー
3は、同一に構成した圧力センサーSを2個、蓋部材10c同士が背中合わせとなるよう
に重ねて構成した相対圧力センサーである。圧力センサーSは、第1のダイヤフラム部1
0aの一対の第1保持部12aに接着剤を塗布し、その上に第1双音叉振動片15aの一
対の第1基部18aを載置する。第1のダイヤフラム部10aの第1接合部11aに、中
央部に凹部を有する蓋部材10cを接着剤等で接合する。蓋部材10cには貫通孔20を
設け、該貫通孔20を介して密閉空間23内を真空状態となるように減圧し、貫通孔20
を封止材21で封止して圧力センサーSを構成する。
2つの圧力センサーSの蓋部材10c同士を貼り合わせ、図7の紙面に向かって下側の
第1のダイヤフラム部10aの受圧面に圧力P1を加え、紙面に向かって上側の第1のダ
イヤフラム部10aに圧力P2を加えて、相対圧力センサーを構成する。
3は、同一に構成した圧力センサーSを2個、蓋部材10c同士が背中合わせとなるよう
に重ねて構成した相対圧力センサーである。圧力センサーSは、第1のダイヤフラム部1
0aの一対の第1保持部12aに接着剤を塗布し、その上に第1双音叉振動片15aの一
対の第1基部18aを載置する。第1のダイヤフラム部10aの第1接合部11aに、中
央部に凹部を有する蓋部材10cを接着剤等で接合する。蓋部材10cには貫通孔20を
設け、該貫通孔20を介して密閉空間23内を真空状態となるように減圧し、貫通孔20
を封止材21で封止して圧力センサーSを構成する。
2つの圧力センサーSの蓋部材10c同士を貼り合わせ、図7の紙面に向かって下側の
第1のダイヤフラム部10aの受圧面に圧力P1を加え、紙面に向かって上側の第1のダ
イヤフラム部10aに圧力P2を加えて、相対圧力センサーを構成する。
図8は第4実施例の相対圧力センサー4の構成を示す断面図である。第1のダイヤフラ
ム部10aの一対の第1保持部12aに接着剤を塗布し、その上に第1双音叉振動片15
aの一対の第1基部18aを載置し、前記接着剤を乾燥させ硬化させる。そして、第2の
ダイヤフラム部10bの一対の第2保持部12bに接着剤を塗布し、その上に第2双音叉
振動片15bの一対の第1基部18aを載置し、前記接着剤を乾燥させ硬化させる。平板
状基板の上面及び下面に凹部を形成して断面形状をH型とし、2つの該凹部の共通の底面
に貫通孔20を開けて蓋部材10dを構成する。第1のダイヤフラム部10aの第1接合
部11aの上面に接着剤を塗布し、蓋部材10dの外周縁の環状囲繞部の一方の側の接合
面10daを接合する。蓋部材10dの貫通孔20を介して密閉空間23a内を真空状態
となるように減圧した後、貫通孔20を封止材21で封止する。
第2のダイヤフラム部10bの第2接合部11bの上面に接着剤を塗布し、前記蓋部材
10dの前記環状囲繞部の他方の側の接合面10dbを接合する。第2のダイヤフラム部
10bの第2接合部11bの側面に形成した貫通孔22を介して密閉空間23b内を真空
状態となるように減圧した後、貫通孔22を封止材24で封止して、第4実施例の相対圧
力センサー4を構成する。
ム部10aの一対の第1保持部12aに接着剤を塗布し、その上に第1双音叉振動片15
aの一対の第1基部18aを載置し、前記接着剤を乾燥させ硬化させる。そして、第2の
ダイヤフラム部10bの一対の第2保持部12bに接着剤を塗布し、その上に第2双音叉
振動片15bの一対の第1基部18aを載置し、前記接着剤を乾燥させ硬化させる。平板
状基板の上面及び下面に凹部を形成して断面形状をH型とし、2つの該凹部の共通の底面
に貫通孔20を開けて蓋部材10dを構成する。第1のダイヤフラム部10aの第1接合
部11aの上面に接着剤を塗布し、蓋部材10dの外周縁の環状囲繞部の一方の側の接合
面10daを接合する。蓋部材10dの貫通孔20を介して密閉空間23a内を真空状態
となるように減圧した後、貫通孔20を封止材21で封止する。
第2のダイヤフラム部10bの第2接合部11bの上面に接着剤を塗布し、前記蓋部材
10dの前記環状囲繞部の他方の側の接合面10dbを接合する。第2のダイヤフラム部
10bの第2接合部11bの側面に形成した貫通孔22を介して密閉空間23b内を真空
状態となるように減圧した後、貫通孔22を封止材24で封止して、第4実施例の相対圧
力センサー4を構成する。
図9は、フォトリソグラフィ技法とエッチング手法、サンドブラスト法を用いて量産可
能な相対圧力センサー素子の製造法を示す図である。図9では1つの機能部品のみを示し
ているが、この機能部品が縦横にマトリクス状に並んでいる母基板を考えてもよい。図9
(e)に示すダイヤフラム部基板50に、基板45、40、35、30を順次積層し、図
9(f)に示す相対圧力センサー素子5を構成する。
図9(a)の基板30と、(e)の基板50とは、共にダイヤフラム部を構成する基板
であり、同一の形状からなる基板であって、各々の凹部34が対向するように配置してい
る。図9(b)の基板35、(d)の基板45は双音叉振動片基板であり、同一の形状か
らなる基板である。
図9(a)、(e)に示すダイヤフラム部基板30、50は、平板状の基板にフォトリ
ソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部31と、一対の保持部32とを
残し、他の部分をハーフエッチング或いはサンドブラストを用いて、薄肉部33、中央板
部34を形成した基板である。
図9(b)、(d)に示す双音叉振動片基板35、45は、平板状の基板にフォトリソ
グラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部36と、双音叉振動片37と、該
双音叉振動片37の両基部と接合部36とを連結する支持片(梁)38を残し、他の部分
をエッチング加工し、複数の開口部39を形成した基板である。
図9のスペース基板40は、平板状の基板にフォトリソグラフィ技法とエッチング手法
を用いて、周縁の接合部41を残し、他の部分をエッチング加工して開口部42を形成し
た基板である。
能な相対圧力センサー素子の製造法を示す図である。図9では1つの機能部品のみを示し
ているが、この機能部品が縦横にマトリクス状に並んでいる母基板を考えてもよい。図9
(e)に示すダイヤフラム部基板50に、基板45、40、35、30を順次積層し、図
9(f)に示す相対圧力センサー素子5を構成する。
図9(a)の基板30と、(e)の基板50とは、共にダイヤフラム部を構成する基板
であり、同一の形状からなる基板であって、各々の凹部34が対向するように配置してい
る。図9(b)の基板35、(d)の基板45は双音叉振動片基板であり、同一の形状か
らなる基板である。
図9(a)、(e)に示すダイヤフラム部基板30、50は、平板状の基板にフォトリ
ソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部31と、一対の保持部32とを
残し、他の部分をハーフエッチング或いはサンドブラストを用いて、薄肉部33、中央板
部34を形成した基板である。
図9(b)、(d)に示す双音叉振動片基板35、45は、平板状の基板にフォトリソ
グラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部36と、双音叉振動片37と、該
双音叉振動片37の両基部と接合部36とを連結する支持片(梁)38を残し、他の部分
をエッチング加工し、複数の開口部39を形成した基板である。
図9のスペース基板40は、平板状の基板にフォトリソグラフィ技法とエッチング手法
を用いて、周縁の接合部41を残し、他の部分をエッチング加工して開口部42を形成し
た基板である。
図9(f)に示す相対応力センサー素子5は、ダイヤフラム部基板50の接合部31に
接着剤を塗布し、該接合部31に双音叉振動片基板45の一方の接合部36を重ねて接合
する。双音叉振動片基板45の他方の接合部36に接着剤を塗布し、該接合部36にスペ
ース基板40の一方の接合部41を重ねて接合する。スペース基板40の他方の接合部4
1に接着剤を塗布し、該接合部41に双音叉振動片基板35の一方の接合部36を重ねて
接合する。そして、双音叉振動片基板35の他方の接合部36に接着剤を塗布し、該接合
部36に反転したダイヤフラム部基板30の接合部31を重ねて接合して、積層された相
対圧力センサー素子5を完成する。なお、スペース基板40の接合部41に形成した貫通
孔20を介して、相対圧力センサー素子5の密閉空間23内を真空状態となるように減圧
する。
双音叉振動片基板35、45とスペース基板40との平面方向の一方の接合部36a、
41aを、ダイヤフラム部基板30、50の一方の接合部31より長尺としたのは、これ
らの接合部36a、41a上に双音叉振動片37の励振電極からの引出電極を形成するた
めである。
接着剤を塗布し、該接合部31に双音叉振動片基板45の一方の接合部36を重ねて接合
する。双音叉振動片基板45の他方の接合部36に接着剤を塗布し、該接合部36にスペ
ース基板40の一方の接合部41を重ねて接合する。スペース基板40の他方の接合部4
1に接着剤を塗布し、該接合部41に双音叉振動片基板35の一方の接合部36を重ねて
接合する。そして、双音叉振動片基板35の他方の接合部36に接着剤を塗布し、該接合
部36に反転したダイヤフラム部基板30の接合部31を重ねて接合して、積層された相
対圧力センサー素子5を完成する。なお、スペース基板40の接合部41に形成した貫通
孔20を介して、相対圧力センサー素子5の密閉空間23内を真空状態となるように減圧
する。
双音叉振動片基板35、45とスペース基板40との平面方向の一方の接合部36a、
41aを、ダイヤフラム部基板30、50の一方の接合部31より長尺としたのは、これ
らの接合部36a、41a上に双音叉振動片37の励振電極からの引出電極を形成するた
めである。
図10は、図9(a)又は(e)のダイヤフラム部基板30の別の形成法である。図1
0(a)は平板状の基板55である。図10(b)は、保持部基板60であり、平板状の
基板にフォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部61と、一対の
保持部62と、該一対の保持部62と接合部61とを連結する支持片(梁)63と、を残
して他の部分をエッチング加工し、開口部64を形成した基板である。保持部基板60の
一方の接合部61に接着剤を塗布し、平板状の基板55を積層することにより、図9(a
)、(e)に示したダイヤフラム部基板30、50と同機能のダイヤフラム部基板をより
高精度に構成することができる。
図10は、フォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、シングルビーム片66
が形成されたシングルビーム片基板65の構成を示す斜視図であり、図9(b)、(d)
に示した双音叉振動片基板に替えて、シングルビーム片基板65を用いて相対圧力センサ
ー素子を形成することができる。
0(a)は平板状の基板55である。図10(b)は、保持部基板60であり、平板状の
基板にフォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、周縁の接合部61と、一対の
保持部62と、該一対の保持部62と接合部61とを連結する支持片(梁)63と、を残
して他の部分をエッチング加工し、開口部64を形成した基板である。保持部基板60の
一方の接合部61に接着剤を塗布し、平板状の基板55を積層することにより、図9(a
)、(e)に示したダイヤフラム部基板30、50と同機能のダイヤフラム部基板をより
高精度に構成することができる。
図10は、フォトリソグラフィ技法とエッチング手法を用いて、シングルビーム片66
が形成されたシングルビーム片基板65の構成を示す斜視図であり、図9(b)、(d)
に示した双音叉振動片基板に替えて、シングルビーム片基板65を用いて相対圧力センサ
ー素子を形成することができる。
図12(a)、(b)は、夫々第6及び第7実施例の相対圧力測定装置6a、6bの構
成を示す断面図である。相対圧力測定装置6aは、前記圧力センサー1、2、3、4、5
(5は正確には圧力センサー素子)の気密空間23内に、第1及び第2の双音叉振動片1
5a、15bを駆動させる第1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出
力周波数をカウントする第1及び第2のカウンタ回路と、該カウンタ回路の出力を演算し
て、第1及びのダイヤフラム部10a、10bにかかる2つの圧力P1、P2を求める演
算回路と、を有するIC回路部28と、を備えた相対圧力測定装置である。
相対圧力測定装置6bは、前記圧力センサー1、2、3、4、5と、前記圧力センサー
1、2、3、4、5の第2ケース部25内に、第1及び第2の双音叉振動片15a、15
bを駆動させる第1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数を
カウントする第1及び第2のカウンタ回路と、該カウンタ回路の出力を演算して、第1及
びのダイヤフラム部10a、10bにかかる2つの圧力P1、P2を求める演算回路と、
を有するIC回路部28と、を備えた相対圧力測定装置である。
前述の通り、相対圧力センサー1の検出値としては、第1双音叉振動片15aから周波
数f1=f0+Δf1が得られ、第2双音叉振動片15bから周波数f2=f0+Δf2
が得られる。図15の応力対周波数の関係図から周波数f1に対する応力F1が求まり、
周波数f2に対する応力F2が求まる。応力F1、F2から圧力P1、P2が求まり、相
対圧力(P1−P2)が求まる。この相対圧力から水深を求めることができる。
図12(a)に示す相対圧力測定装置6aは、相対圧力センサー1、2、3、4及び5
の気密空間23内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路を内蔵した回路部28を
設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果がある。
また、図12(b)に示す相対圧力測定装置6bは、相対圧力センサー1、2、3、4
及び5の前記第2ケース部内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路を内蔵した回
路部28を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果と、不
具合が生じた場合に相対圧力センサー素子1、2、3、4及び5と回路部28を分けて調
べることができるという利点がある。
成を示す断面図である。相対圧力測定装置6aは、前記圧力センサー1、2、3、4、5
(5は正確には圧力センサー素子)の気密空間23内に、第1及び第2の双音叉振動片1
5a、15bを駆動させる第1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出
力周波数をカウントする第1及び第2のカウンタ回路と、該カウンタ回路の出力を演算し
て、第1及びのダイヤフラム部10a、10bにかかる2つの圧力P1、P2を求める演
算回路と、を有するIC回路部28と、を備えた相対圧力測定装置である。
相対圧力測定装置6bは、前記圧力センサー1、2、3、4、5と、前記圧力センサー
1、2、3、4、5の第2ケース部25内に、第1及び第2の双音叉振動片15a、15
bを駆動させる第1及び第2の発振回路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数を
カウントする第1及び第2のカウンタ回路と、該カウンタ回路の出力を演算して、第1及
びのダイヤフラム部10a、10bにかかる2つの圧力P1、P2を求める演算回路と、
を有するIC回路部28と、を備えた相対圧力測定装置である。
前述の通り、相対圧力センサー1の検出値としては、第1双音叉振動片15aから周波
数f1=f0+Δf1が得られ、第2双音叉振動片15bから周波数f2=f0+Δf2
が得られる。図15の応力対周波数の関係図から周波数f1に対する応力F1が求まり、
周波数f2に対する応力F2が求まる。応力F1、F2から圧力P1、P2が求まり、相
対圧力(P1−P2)が求まる。この相対圧力から水深を求めることができる。
図12(a)に示す相対圧力測定装置6aは、相対圧力センサー1、2、3、4及び5
の気密空間23内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路を内蔵した回路部28を
設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果がある。
また、図12(b)に示す相対圧力測定装置6bは、相対圧力センサー1、2、3、4
及び5の前記第2ケース部内に複数の発振回路、カウンタ回路及び演算回路を内蔵した回
路部28を設けることにより、相対圧力測定装置を大幅に小型化できるという効果と、不
具合が生じた場合に相対圧力センサー素子1、2、3、4及び5と回路部28を分けて調
べることができるという利点がある。
1、2、3、4…相対圧力センサー、5…相対圧力センサー素子、6a、6b…相対圧力
測定装置、7…第1ケース部、7a…第1円筒、8a、8b…フランジ、10a…第1の
ダイヤフラム部、10A…第1重心、10b…第2のダイヤフラム部、10B…第2重心
、10c、10d…蓋部材、10da、10db…接合面、11a…第1接合部、11b
…第2接合部、12a…第1保持部、12b…第2保持部、13a…第1薄肉部、13b
…第2薄肉部、14a…第1中央板部、14b…第2中央板部、15a…第1双音叉振動
片、15b…第2双音叉振動片、16a…第1振動腕部、16b…第2振動腕部、18a
…第1基部、18b…第2基部、20、22…貫通孔、21、24…封止材、23、23
a、23b…密閉空間、25…第2ケース部、25a…第2円筒、26a、26b…蓋部
材、27a…第1圧力導入口、27b…第2圧力導入口、28…回路部、30、50…ダ
イヤフラム部基板、31、36、41…接合部、32…保持部、33…薄肉部、34…中
央板部、35、45…双音叉振動片基板、37…双音叉振動片、38…支持片、39、4
1…開口部、40…スペース基板、55…基板、60…保持部基板、62…保持部、63
…支持片、64…開口部、65…シングルビーム片基板、66…シングルビーム片、L…
直線
測定装置、7…第1ケース部、7a…第1円筒、8a、8b…フランジ、10a…第1の
ダイヤフラム部、10A…第1重心、10b…第2のダイヤフラム部、10B…第2重心
、10c、10d…蓋部材、10da、10db…接合面、11a…第1接合部、11b
…第2接合部、12a…第1保持部、12b…第2保持部、13a…第1薄肉部、13b
…第2薄肉部、14a…第1中央板部、14b…第2中央板部、15a…第1双音叉振動
片、15b…第2双音叉振動片、16a…第1振動腕部、16b…第2振動腕部、18a
…第1基部、18b…第2基部、20、22…貫通孔、21、24…封止材、23、23
a、23b…密閉空間、25…第2ケース部、25a…第2円筒、26a、26b…蓋部
材、27a…第1圧力導入口、27b…第2圧力導入口、28…回路部、30、50…ダ
イヤフラム部基板、31、36、41…接合部、32…保持部、33…薄肉部、34…中
央板部、35、45…双音叉振動片基板、37…双音叉振動片、38…支持片、39、4
1…開口部、40…スペース基板、55…基板、60…保持部基板、62…保持部、63
…支持片、64…開口部、65…シングルビーム片基板、66…シングルビーム片、L…
直線
Claims (8)
- 両端に開口部を有すると共に当該開口部同士が連通する第1ケース部と、
前記第1ケース部の一方の開口部を封止し、外面が受圧面である第1のダイヤフラム部
と、
前記第1ケース部の他方の開口部を封止し、外面が受圧面である第2のダイヤフラム部
と、
前記第1ケース部と、前記第1のダイヤフラム部及び前記第2ダイヤフラム部とにより
形成された密閉空間と、
第1の感圧部と当該第1の感圧部の両端に接続される一対の第1の基部とを有する第1
の感圧素子と、
第2の感圧部と当該第2の感圧部の両端に接続される一対の第2の基部とを有する第2
の感圧素子と、
前記第1及び第2のダイヤフラム部の外面を気密裡に隔絶し、前記第1ケース部を覆う
と共に第1及び第2圧力導入口を有する第2ケース部と、
を備え、
前記第1の感圧素子の前記一対の第1の基部を前記第1のダイヤフラム部の密閉空間側
である内面に形成した一対の第1保持部で支持し、
前記第2の感圧素子の前記一対の第2の基部を前記第2のダイヤフラム部の密閉空間側
である内面に形成した一対の第2保持部で支持し、
前記第1圧力導入口より導入した第1の圧力を前記第1のダイヤフラム部に供給し、
前記第2圧力導入口より導入した第2の圧力を前記第2のダイヤフラム部に供給するこ
とを特徴とする相対圧力センサー。 - 前記第1のダイヤフラム部の内面と前記第2のダイヤフラム部の内面とが対向し平行と
なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の相対圧力センサー。 - 前記第1保持部は、前記第1のダイヤフラム部の第1重心に対し対称位置に形成され、
前記第2保持部は、前記第2のダイヤフラム部の第2重心に対し対称位置に形成され、
前記第1重心と前記第2重心とを結んだ直線は、前記第1の感圧素子の第1の感圧部及
び前記第2の感圧素子の第2の感圧部とを貫通することを特徴とする請求項1又は2に記
載の相対圧力センサー。 - 前記密閉空間内は、真空であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の
相対圧力センサー。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の相対圧力センサーにおいて、
前記第1、第2の感圧部が、少なくとも一以上の柱状ビームから構成されていることを
特徴とする相対圧力センサー。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載の相対圧力センサーと、
前記気密空間内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第1及び第2の発振回路と
、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1及び第2のカウンタ回路
と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演算回路と、を有する回路
部と、
を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載の相対圧力センサーと、
前記第2ケース部内に前記第1及び第2の感圧素子を駆動させる第1及び第2の発振回
路と、前記第1及び第2の発振回路の出力周波数をカウントする第1及び第2のカウンタ
回路と、前記第1及び第2のカウンタ回路の出力周波数を演算する演算回路と、を有する
回路部と、
を備えたことを特徴とする相対圧力測定装置。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の相対圧力センサーを用いて、
前記第1の感圧素子の共振周波数f1から前記第1の圧力の圧力値P1を検出し、
前記第2の感圧素子の共振周波数f2から前記第2の圧力の圧力値P2を検出し、
前記圧力値P1と前記圧力値P2との差から相対圧力を検出することを特徴とする相対
圧力測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009090796A JP2010243276A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 相対圧力センサー、相対圧力測定装置及び相対圧力測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009090796A JP2010243276A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 相対圧力センサー、相対圧力測定装置及び相対圧力測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010243276A true JP2010243276A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43096447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009090796A Withdrawn JP2010243276A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 相対圧力センサー、相対圧力測定装置及び相対圧力測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010243276A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2498251C1 (ru) * | 2012-03-05 | 2013-11-10 | Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" | Приемник низкочастотных колебаний давления в водной среде |
JP2013234959A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Denso Corp | 圧力センサ |
RU2568948C1 (ru) * | 2014-08-05 | 2015-11-20 | Открытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт физических измерений" | Устройство измерения динамического давления |
KR20210079944A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 한국생산기술연구원 | 섬유형 수압센서, 이를 포함하는 기능성 의류 및 이를 이용한 조난신호 제공방법 |
JP7096628B1 (ja) | 2022-03-22 | 2022-07-06 | バキュームプロダクツ株式会社 | 隔膜圧力計及び複合圧力計 |
-
2009
- 2009-04-03 JP JP2009090796A patent/JP2010243276A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2498251C1 (ru) * | 2012-03-05 | 2013-11-10 | Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" | Приемник низкочастотных колебаний давления в водной среде |
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KR20210079944A (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-30 | 한국생산기술연구원 | 섬유형 수압센서, 이를 포함하는 기능성 의류 및 이를 이용한 조난신호 제공방법 |
KR102307867B1 (ko) * | 2019-12-20 | 2021-10-05 | 한국생산기술연구원 | 섬유형 수압센서, 이를 포함하는 기능성 의류 및 이를 이용한 조난신호 제공방법 |
JP7096628B1 (ja) | 2022-03-22 | 2022-07-06 | バキュームプロダクツ株式会社 | 隔膜圧力計及び複合圧力計 |
JP2023140031A (ja) * | 2022-03-22 | 2023-10-04 | バキュームプロダクツ株式会社 | 隔膜圧力計及び複合圧力計 |
TWI823570B (zh) * | 2022-03-22 | 2023-11-21 | 日商真空制品股份有限公司 | 隔膜壓力計及複合壓力計 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120605 |