JP2004132913A - 感圧素子、及びこれを用いた圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】2枚の圧電ダイヤフラムを積層した構造の感圧素子、及びこれを用いた圧力センサにおいて、相対圧及び絶対圧の何れにも適用可能な感圧素子、及びこれを用いた圧力センサを提供する。
【解決手段】双音叉振動子2を、凹部4を有する水晶ダイヤフラム3の内部底面5に設けた載置部7a及び7bに固定し、凹部9を有する水晶ダイヤフラム8と水晶ダイヤフラム3とを互いに凹部開口面を向き合わせて結合するが、このとき、水晶ダイヤフラム8と水晶ダイヤフラム3とを中央近傍にて結合する力伝達用柱部6a及び6bを備えて感圧素子1を構成する。この構造により、応力P1とP2の圧力差による感圧素子1の変形方向に応じて、双音叉振動子2の発振周波数が上昇または下降する方向に変化するので、前記圧力差の極性(正圧/負圧の関係)を検知することができる。
【選択図】         図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感圧素子、及びこれを用いた圧力センサに関し、特に、圧電振動子と圧電ダイヤフラムとを用いて構成する感圧素子にて相対圧及び絶対圧の何れにも適用可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より圧電振動子(例えば、水晶振動子)に応力を加えると共振周波数が変化する性質を利用した圧力センサが実用化されている。これに関する先行文献として当出願人が発表した論文「双音叉振動子を用いた水晶センサ」(東洋通信機技報No.46 1990 p1〜8)がある。この論文による水晶センサについて図7及び図8を用いて簡単に説明する。
【0003】
図7は、水晶振動子を用いた従来の圧力センサの構成例を示す要部断面図である。この例に示す圧力センサは、水晶振動子としての双音叉振動子20と、圧力を力に変換するためのベローズ21と、この圧力の力を双音叉振動子20に伝達する揺動アーム22及び、これを支持する支持体23とを真空状態のステンレスケース24内部に配置するとともに、双音叉振動子20を励振するための発振回路25をステンレスケース24外部側面に備えて構成される。
前記ベローズ21は、金属薄板から成るジャバラ構造体であって、一種のバネとして機能するものであり、これによりケース24内部を外気と遮断している。
【0004】
図8は、上述の双音叉振動子20の構造例を示す斜視図である。
この例に示す双音叉振動子は、時計用の音叉振動子2つを平面上に向き合わせて結合したような構造をもち、具体的には、2本の振動ビーム26を保持部27a、27b間に橋渡しした構成である。言い換えれば、平板の水晶基板の中央部に方形の穴が開口した形状となっている。
【0005】
以下、図8を参照しつつ図7に示した圧力センサの機能について説明する。
まず、被測定圧力Pがベローズ21内に流入すると、ベローズ21は、この圧力を有効面積に応じた力に変換して揺動アーム22に伝達する。この力は支持体23の支点23aまわりのモーメントFとして双音叉振動子20に到達され、双音叉振動子20の軸方向(図7の矢印方向)に応力を生じさせる。
周知のように振動子の軸方向に応力が生じると振動子の共振周波数が変化するので、この周波数の変化を、発振回路25を介して測定すれば、共振周波数の変化に応じた応力の発生源である圧力値を算出することができる。
【0006】
ところで、上述の圧力センサを構成する機構部品であるベローズ21は、アルミブロックを削り出して型を作り、これにニッケルメッキを施した後、このアルミの型のみを溶かし除去し、ニッケル材のジャバラ構造体とするものである。従って、ベローズは製造に複雑な加工工程を必要とするため高価なものとなる。
また、揺動アーム22と、その下部に配置された支持体23は、幅1mm以下の支点23aを介して一体の金属ブロックから削り出し加工により製造されるヒンジ構造を有するため加工が難しく、これらの製造費用も高価なものとなる。
これらの理由から、ベローズや、揺動アームおよび支持体を用いることなく、製造コストを低減した圧力センサが開発されている。このような圧力センサとして、例えば、2枚の圧電ダイヤフラムを積層した構造の感圧素子を用いた圧力センサがある。以下にその圧力センサについて図を用いて説明する。
【0007】
図9は、従来技術における2枚の圧電ダイヤフラムを積層した構造の感圧素子を用いた圧力センサの構成例を示す要部断面図である。
この例に示す圧力センサは、金属台座11の凹陥部11a上に、後述する構造の感圧素子30を配置し、これを、Oリング12を介して下面に凹陥部13aを有する金属スペーサ13にて固定するとともに、前記金属台座11の凹陥部11aの下部には圧力導入孔14aを有する第1のコネクタ14を配置し、金属スペーサ13の凹陥部13aの上部には大気導入孔15aを有する第2のコネクタ15を配置する。
また、金属台座11の上方にはリード線16を介して感圧素子30に接続された発振回路17を備え、これを発振回路の出力端子17aが突出するようにケース18にて覆って構成される。
【0008】
ここで前記圧力センサに用いる感圧素子30について詳しく説明する。
図10は、従来技術における圧力センサに用いられる感圧素子30の構造例を示す図である。なお、同図(a)は、平面透視図であり、同図(b)は平面透視図におけるA−A´間を側面から見た断面図である。
この例に示す感圧素子30は、上面に円環状凹部31aを有する第1の水晶(圧電)ダイヤフラム31と、所定寸法の双音叉振動子(圧電振動子)32と、下面に円環状凹部33aを有する第2の水晶(圧電)ダイヤフラム33とを前記2つの円環状凹部31a、33aの各開口面が前記双音叉振動子32を介して対面するように順次積層して構成される。
【0009】
また、図11は、従来技術における圧力センサに用いられる感圧素子30の動作を説明する図である。
【0010】
以下、図10及び図11を参照しつつ、図9に示した従来技術における圧力センサの動作について説明する。
まず、被測定圧力P1を第1のコネクタ14の圧力導入孔14aを介して感圧素子30の下面に、他方、大気圧P2を第2のコネクタ15の大気導入孔15aを介して感圧素子30の上面にそれぞれ導く。この機能により被測定圧力P1から大気圧P2の影響を除去することができる。
この際に、感圧素子30は、被測定圧力P1と大気圧P2との差の圧力を受けて、例えば図11(b)に示すように変形する。このとき、感圧素子30の内部に配置された双音叉振動子32も同時に変形し、図11(c)に示すように引っ張り応力Bを振動子の軸方向に生じる。
【0011】
このようにして双音叉振動子32の軸方向に応力が生じると振動子の共振周波数が変化するので、これを発振回路17の出力端子17aを介して測定すれば、共振周波数の変化に応じた応力の発生源である圧力値P1を算出することができる。また、感圧素子30の振動子とダイヤフラムの材質を、同一の水晶を用いて構成したので、温度変化に対して熱膨張係数の違いによる熱歪みに基づく振動子への応力が発生せず、正確な圧力測定を可能としている。
【0012】
以上のように、2枚の圧電ダイヤフラムを積層した構造の感圧素子を用いた圧力センサは、双音叉振動子32を円板状の水晶ダイヤフラム31、33により挟んだ構造とすることにより、被測定圧力を直接、感圧素子32に導くようになっているため、ベローズや揺動アームおよび支持体などの複雑な機構部品を必要とせず、安価に製造することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の感圧素子、及びこれを用いた圧力センサにおいては、以下に示すような問題点があった。
図12は、従来技術における感圧素子の応力−周波数特性を示すグラフ図である。このグラフは、感圧素子の両面に加わる応力が同一(P1=P2)のときを基準とした場合の共振周波数をfとすると、P1がP2よりも高い(正圧)応力が加わる場合と、P1がP2よりも低い(負圧)応力が加わる場合の、何れにおいてもfから周波数が上昇する変化を示している。
つまり、この圧力センサでは、圧力導入孔からの被測定圧力P1が、他方の大気圧P2に対し正圧あるのか負圧であるのかを検知できないという問題点があった。言うなれば、この圧力センサは、絶対圧測定には適用できるが、相対圧測定には不向きなものであった。
【0014】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、製造コスト低減に有効な、2枚の圧電ダイヤフラムを積層した構造の感圧素子、及びこれを用いた圧力センサにおいて、相対圧及び絶対圧の何れにも適用可能な感圧素子、及びこれを用いた圧力センサを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係わる感圧素子の請求項1の発明は、圧電基板の少なくとも一方の主面に凹部を有する二つの圧電ダイヤフラムを前記凹部同士が向き合うように積層して形成される内部空間中に圧電振動子を配置した感圧素子において、前記圧電振動子の両端を前記圧電ダイヤフラムの一方の凹部内底面に固定すると共に、前記二つの圧電ダイヤフラムの凹部内底面同士を力伝達用柱にて連結したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係わる感圧素子の請求項2の発明は、前記請求項1記載の感圧素子において、前記圧電振動子として双音叉振動子を用いたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係わる感圧素子の請求項3の発明は、前記請求項1または2記載の感圧素子において、前記力伝達用柱は、前記圧電振動子を挟んで対称的に配置した2本の柱からなることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係わる感圧素子の請求項4の発明は、前記力伝達用柱は、圧電ダイヤフラムのほぼ中心に配置した1本の柱からなり、該力伝達用柱が双音叉振動子を構成する2本の振動ビームの間を貫通することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係わる圧力センサの請求項5の発明は、前記請求項1乃至4の何れかに記載の感圧素子と、前記感圧素子内の圧電振動子を発振させるための発振回路とを備え、前記感圧素子の双方の面に、それぞれに測定すべき圧力を導くことにより前記圧電振動子に生ずる共振周波数の変化を測定し、この測定結果に基づき相対圧レベルを算出するようにしたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係わる圧力センサの請求項6の発明は、前記請求項1乃至4の何れかに記載の感圧素子と、前記感圧素子内の圧電振動子を発振させるための発振回路とを備え、前記感圧素子の片方の面側を真空状態の密閉室とし、他方の面側に測定すべき圧力を導くことにより前記圧電振動子に生ずる共振周波数の変化を測定し、この測定結果に基づき絶対圧レベルを算出するようにしたことを特徴とする圧力センサ。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施の形態例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる感圧素子の構造例を示す平面透視図及び側面断面図であり、更に、その感圧素子の構造について図2(a)は分解図を、同図(b)は斜視図をそれぞれ示す。
【0022】
この図1及び図2に示す感圧素子1は、双音叉振動子2を、凹部4を有する水晶ダイヤフラム3の内部底面5に設けた載置部7a及び7bに固定し、凹部9を有する水晶ダイヤフラム8と水晶ダイヤフラム3とを互いに凹部開口面を向き合わせて結合して構成する。また、ここで特徴的な構造は、水晶ダイヤフラム8と水晶ダイヤフラム3とを中央近傍にて結合する力伝達用柱部6a及び6bを備えて構成したところにある。
【0023】
前記水晶ダイヤフラム3、及び8は円形であり、それぞれが有する凹部4及び9も互いに合致する円形の凹部である。水晶ダイヤフラム3をベース側とし、水晶ダイヤフラム8をリッド側とすれば、ベース側の水晶ダイヤフラム3のほうに、双音叉振動子2を固定するための載置部7a、7bと力伝達用柱部6a、6bを形成しておくようにする。この力伝達用柱部6a、6bにより、水晶ダイヤフラム3の凹部4と水晶ダイヤフラム8の凹部9のそれぞれの内底面同士を連結して感圧素子1が構成される。
なお、載置部の上面には図示しない電極部があり、双音叉振動子2の固定にあっては、導電性接着材などにより双音叉振動子2が電極部に固着される。
双音叉振動子2は、その中心を水晶ダイヤフラムの中心に合わせて配置されており、力伝達用柱部6a及び6bは、双音叉振動子を挟んで対称的に配置される。
【0024】
次に、図3は本発明に係る感圧素子の動作を説明するための図である。なお、この図においては、リッド側の水晶ダイヤフラム8及び力伝達用柱部6の図示を省略しているが、実際には図中に太矢印で示す応力P2は水晶ダイヤフラム8に加わり、力伝達用柱部6を介してベース側の水晶ダイヤフラム3にも伝達されるようになっている。つまり、力伝達用柱部6により水晶ダイヤフラム3及び8は一体となって同様の変形がなされるよう作用する。
以下、この図3を参照しつつ、上述の図1及び図2に示した感圧素子の動作について説明する。
【0025】
まず、図3(a)は、感圧素子1の両面にかかる応力P1とP2とが同じ(P1=P2)である場合を示し、このとき感圧素子には変形が生じない。即ち、この状態においては、双音叉振動子2にストレスが加わっていないため、双音叉振動子2が有する基準の共振周波数fにて発振することになる。
【0026】
また、図3(b)は、応力P1が応力P2よりも高い(P1>P2)である場合を示し、このとき感圧素子1には変形が生じる。変形の生じ方は、水晶ダイヤフラムの中央が応力P2の加わる側へ押し出され、これにより水晶ダイヤフラム平面は湾曲する。即ち、この状態においては、双音叉振動子2に対し同図中の細矢印で示す如く伸張ストレスが加わるため、双音叉振動子2の発振周波数は、周波数fより上昇する方向に変化することになる。
【0027】
また、図3(c)は、応力P1が応力P2よりも低い(P1<P2)である場合を示し、このとき感圧素子1には変形が生じる。変形の生じ方は、水晶ダイヤフラムの中央が応力P1の加わる側へ押し出され、これにより水晶ダイヤフラム平面は湾曲する。即ち、この状態においては、双音叉振動子2に対し同図中の細矢印で示す如く圧縮ストレスが加わるため、双音叉振動子2の発振周波数は、周波数fより下降する方向に変化することになる。
【0028】
図4は、本発明に係る感圧素子の応力−周波数特性を示すグラフ図である。縦軸が圧力であり横軸が周波数であって、ここでは応力P1を被測定側として、応力P2に対する正負の極性を述べることとする。
このグラフは、感圧素子1の両面に加わる応力が同一(P1=P2)のときを基準とした場合の共振周波数をfとすると、P1がP2よりも高い(正圧)応力が加わる場合には、周波数が上昇する変化を示している。
また一方、P1がP2よりも低い(負圧)応力が加わる場合には、周波数が下降する変化を示している。
つまり、本発明に係る感圧素子1は、双音叉振動子2の共振周波数fを基準にとり、この周波数より高いか低いかにより、応力P2に対して応力P1が正圧あるのか負圧であるのかを検知することができる。
【0029】
以上のように、本発明に係る感圧素子1は、正圧、負圧の極性を検知することができるので、この感圧素子1を用いて圧力センサを構成すれば、相対圧測定可能な圧力センサを得ることができる。なお、この感圧素子1を用いて構成する圧力センサは、相対圧測定のみならず、例えば、感圧素子1の片面の応力P2側を、真空密閉された空間の壁面に露出しておき、感圧素子1の反対面に加える応力p1を被測定圧力として測定するよう構成すれば、絶対圧測定が可能となることは言うまでもない。
【0030】
以上説明した本発明の実施の形態例においては、感圧素子1の力伝達用柱部として、双音叉振動子2の振動ビーム部分の両外側に、双音叉振動子2を挟んで対称的に配置した2本の力伝達用柱部6a及び6bを設けるという例を示したが、本発明の実施にあってはこの例に限らず、例えば、図5に示す如く1本の力伝達用柱部6として構成してもよい。
【0031】
図5は、本発明に係る感圧素子の他の構造例を示す(a)分解図及び(b)斜視図である。この例に示す感圧素子は、水晶ダイヤフラム3の中心点に1本の円柱状の力伝達用柱部6を立てた状態を示している。この場合、双音叉振動子2は、振動ビーム間を、力伝達用柱部6の直径よりも広くなるよう間隔を置いたものとする。即ち、双音叉振動子2は、力伝達用柱部6が双音叉振動子2の開口部を貫通するようにして水晶ダイヤフラム3の載置部7a、7b上に固定するように構成しても良い。これによれば、感圧素子は水晶ダイヤフラムの中心部1点を中心とする簡素なメカニズムの変形になるため、水晶ダイヤフラムに生ずる歪ストレスによる圧力測定時の影響を低減することができる。
【0032】
次に、上述の実施の形態例に示した発明に係る感圧素子を用いて圧力センサを構成した場合を説明する。
図6は本発明に係る圧力センサの構成例を示す要部断面図である。なお、従来例として上述の図9に示したものと同様の機能部分については同一の符号を付してその説明を省略する。即ち、この図に示す圧力センサは、金属台座11と金属スペーサ13との間に感圧素子1を備えて構成したものである。
【0033】
この図に示す圧力センサにより相対圧測定を行なう場合は、次のように機能する。即ち、被測定圧力とする応力P1を第1のコネクタ14の圧力導入孔14aを介して感圧素子1の下面に導く。他方、大気圧等の応力P2を第2のコネクタ15の大気導入孔15aを介して感圧素子1の上面に導く。
すると、感圧素子1は、応力P1と応力P2との差圧に応じて変形する。ここでの変形は、図3により説明したものとなる。そして、この変形により、感圧素子1が内蔵する双音叉振動子2の発振周波数が変化する。ここでの周波数変化は、図4により説明したものとなる。したがって、双音叉振動子2の発振周波数を発振回路17の出力端子17aを介して測定すれば、周波数の変化に応じた差分応力、即ち、相対圧値Pを算出することができる。
【0034】
また、図に示す圧力センサにより絶対圧測定を行なう場合は、金属スペーサ13の凹陥部13aで形成される空間内の空気を抜き去って真空状態とした上で、第2のコネクタ15を図示しない蓋で封印して密閉室にする。つまり、感圧素子1の上面にかかる応力P2を0気圧とし、他方、感圧素子1の下面に既知の基準応力Prefを与えてオフセット周波数fを求める。その後、被測定圧力とする応力P1を第1のコネクタ14の圧力導入孔14aを介して感圧素子1の下面に導くようにして、上述と同様に双音叉振動子2の発振周波数を発振回路17の出力端子17aを介して測定すれば、周波数の変化に応じた応力、即ち、絶対圧値Pを算出することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明に係わる感圧素子を構成したので、圧電ダイヤフラムの変形の方向によって圧電振動子に加わるストレスが圧縮方向か、あるいは伸張方向かになるよう機能するので、圧電振動子の発振周波数を測定することで、応力P1とP2との関係において、正圧であるか負圧であるかの極性を検知することができる。したがって、この感圧素子を用いて圧力センサを構成すれば、相対圧及び絶対圧の何れも適用可能な圧力センサが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感圧素子の構造例を示す平面透視図及び側面断面図である。
【図2】本発明に係る感圧素子の構造例を示す分解図及び斜視図である。
【図3】本発明に係る感圧素子の動作原理を説明するための図である。
【図4】本発明に係る感圧素子の応力−周波数特性を示すグラフ図である。
【図5】本発明に係る感圧素子の他の構造例を示す分解図及び斜視図である。
【図6】本発明に係る圧力センサの構成例を示す要部断面図である。
【図7】従来の圧力センサの構造例を示す要部断面図である。
【図8】圧力センサに用いる双音叉振動子の構造を説明する斜視図である。
【図9】従来技術における圧力センサの構成例を示す要部断面図である。
【図10】従来技術における感圧素子の構造例を示す平面透視図及び側面断面図である。
【図11】従来技術における感圧素子の動作原理を説明するための図である。
【図12】従来技術における感圧素子の応力−周波数特性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1・・・感圧素子
2・・・圧電振動子(双音叉型水晶振動子)
3・・・水晶ダイヤフラム(ベース側)
4、9・・・凹部
5・・・内部底面
6、6a、6b・・・力伝達用柱部
7a、7b・・・載置部
8・・・水晶ダイヤフラム(リッド側)
10・・・感圧素子
11・・・金属台座
11a・・・凹陥部
12・・・Oリング
13・・・金属スペーサ
13a・・・凹陥部
14・・・第1のコネクタ
14a・・・圧力導入孔
15・・・第2のコネクタ
15a・・・大気導入孔
16・・・リード線
17・・・発振回路
17a・・・出力端子
18・・・ケース
20・・・双音叉振動子
21・・・ベローズ
22・・・揺動アーム
23・・・支持体
23a・・・支点
24・・・ステンレスケース
25・・・発振回路
26・・・振動ビーム
27a、27b・・・保持部
30・・・感圧素子
31・・・第1の水晶ダイヤフラム
31a・・・円環状凹部
32・・・双音叉振動子
33・・・第2の水晶ダイヤフラム
33a・・・円環状凹部

Claims (6)

  1. 圧電基板の少なくとも一方の主面に凹部を有する二つの圧電ダイヤフラムを前記凹部同士が向き合うように積層して形成される内部空間中に圧電振動子を配置した感圧素子において、
    前記圧電振動子の両端を前記圧電ダイヤフラムの一方の凹部内底面に固定すると共に、
    前記二つの圧電ダイヤフラムの凹部内底面同士を力伝達用柱にて連結したことを特徴とする感圧素子。
  2. 前記圧電振動子として双音叉振動子を用いたことを特徴とする請求項1記載の感圧素子。
  3. 前記力伝達用柱は、前記圧電振動子を挟んで対称的に配置した2本の柱からなることを特徴とする請求項1または2記載の感圧素子。
  4. 前記力伝達用柱は、圧電ダイヤフラムのほぼ中心に配置した1本の柱からなり、
    該力伝達用柱が双音叉振動子を構成する2本の振動ビームの間を貫通することを特徴とする請求項2記載の感圧素子。
  5. 前記請求項1乃至4の何れかに記載の感圧素子と、前記感圧素子内の圧電振動子を発振させるための発振回路とを備え、
    前記感圧素子の双方の面に、それぞれに測定すべき圧力を導くことにより前記圧電振動子に生ずる共振周波数の変化を測定し、この測定結果に基づき相対圧レベルを算出するようにしたことを特徴とする圧力センサ。
  6. 前記請求項1乃至4の何れかに記載の感圧素子と、前記感圧素子内の圧電振動子を発振させるための発振回路とを備え、
    前記感圧素子の片方の面側を真空状態の密閉室とし、他方の面側に測定すべき圧力を導くことにより前記圧電振動子に生ずる共振周波数の変化を測定し、この測定結果に基づき絶対圧レベルを算出するようにしたことを特徴とする圧力センサ。
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