JP5088672B2 - 圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイヤフラム方式の圧力センサおよびその製造方法に関するものである。
圧力センサには、ダイヤフラムを用いたものがある。このダイヤフラム式の圧力センサは、ダイヤフラムの受圧部の両面に加わる圧力の差によってこの受圧部が撓むので、この受圧部が撓むことを利用して圧力を測定している。そしてダイヤフラム式の圧力センサについて開示したものには特許文献1がある。特許文献1に開示された圧力センサは、ベース側およびリッド側の水晶ダイヤフラムを備えており、各水晶ダイヤフラムに凹部が形成してある。圧力センサは、各水晶ダイヤフラムの凹部を向かい合わせて、これらの水晶ダイヤフラムを積層方向に結合して、内部に空間を形成している。双音叉振動子は、この空間内におけるベース側の水晶ダイヤフラムの凹部に配設してある。すなわち双音叉振動子は、その両端部をベース側の水晶ダイヤフラムに接合しており、双音叉振動子を構成する振動腕の長さ方向が水晶ダイヤフラムの平面方向に沿っている。そして水晶ダイヤフラムが圧力を受けて湾曲すると、これに伴って双音叉振動子も湾曲する。双音叉振動子には、伸張または圧縮のストレスが加わるので、発振周波数が変化する。圧力センサは、この発振周波数の変化から圧力等を測定している。
特開2004−132913号公報
前述した2つの水晶ダイヤフラムは、エポキシ系等の接着剤や低融点ガラス等を用いて互いに接合できる。すなわち一方または両方の水晶ダイヤフラムに接着剤または低融点ガラス等を設けた後、水晶ダイヤフラムを重ねて硬化することにより、水晶ダイヤフラム同士を接合している。しかしながら2つの水晶ダイヤフラムを重ねると、図8に示すように、これらの接合箇所から接着剤や低融点ガラス等の媒体2が流れ出し、凹部3の底面に流れ込んでしまうことがある。この場合、測定対象となる圧力を受けて湾曲可能となっている受圧部4の可動条件が変化するので、圧力センサ1の感度劣化や特性のばらつきが生じてしまう。
このような問題を回避するには、接着剤や低融点ガラスを設ける部分(支持部)の幅を広くして、接着剤や低融点ガラスが流れ出すのを支持部内に留め、凹部の底面に流れ込むのを防げばよいが、この方法では圧力センサの平面サイズが大きくなるという課題を生じる。
本発明は、平面サイズを小型にするともに、特性の劣化を防止した圧力センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧力センサは、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えている第1ダイヤフラムと、接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記第1ダイヤフラムと積層している板部と、前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されていることを特徴としている。
この場合において、前記センサ素子片は、振動部と前記振動部の周囲に設けた枠部とを備え、前記第1ダイヤフラムと前記板部との間に前記枠部を配設して、前記枠部を介して前記板部と前記支持部とを接合している構成とすればよい。また、前記支持部に形成された溝部の深さと前記支持部に囲まれる受圧部の深さが同じである構成とすることができる。前記板部は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、当該受圧部の前記一方の主面と他方の主面とを囲むように設けられた支持部とを有する第2ダイヤフラムである構成としてよい。さらに、前記溝部は、前記平面視において前記受圧部を囲んでいる構成としてよい。また、前記溝部を設けた部位は、結晶構造が異方性を有する材料であり、互いに結晶方位が異なる前記部位同士は、前記溝部の開口部分の幅を互いに変えることにより、前記溝部の単位長さ当たりの体積を互いに等しくすることができる。加えて、前記溝部は、前記枠部の一方の主面と他方の主面とが貫通している貫通溝することができる。
本発明に係る圧力センサの製造方法は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えているダイヤフラムと、接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記ダイヤフラムと積層している板部と、前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されている圧力センサの製造方法であって、前記溝部と前記他方の主面とをエッチングにより同時に形成することを特徴としている。
なお、本発明の適用例としては以下のような構成が挙げられる。
本発明に係る圧力センサは、測定対象の圧力を受ける受圧部と、受圧部の周囲に設けた支持部とを備えた第1ダイヤフラムと、接着媒体を用いて支持部に接合して、第1ダイヤフラムと積層方向に重ねて配設した板部と、支持部の外側端部と内側端部との間の範囲内に設けられ、接着媒体が流入する溝部と、板部と受圧部の間に設けた気密空間内における受圧部に接合したセンサ素子片とを有することを特徴としている。第1ダイヤフラムと板部とを重ねると接着媒体が支持部に沿って広がるが、支持部と板部とが接合する箇所に設けてある溝部に接着媒体を流入させているので、受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。これにより受圧部の可動条件が変化するのを防止できるので、圧力センサの感度劣化や特性バラツキが生じるのを防止できる。また支持部の幅を狭くできるので、圧力センサの平面サイズを小型化できる。
前述したセンサ素子片は、振動部とこの振動部の周囲に設けた枠部とを備え、第1ダイヤフラムと板部との間に枠部を配設して、この枠部を介して板部と支持部とを接合してなり、気密空間内に振動部を配設したことを特徴としている。このような3層構造の圧力センサであっても、受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。したがって受圧部の可動条件が変化するのを防止できるので、圧力センサの感度劣化や特性バラツキが生じるのを防止できる。また支持部の幅を狭くできるので、圧力センサの平面サイズを小型化できる。
前述した溝部は、枠部に設けたことを特徴としている。また前述した溝部は、支持部および板部のうち少なくともいずれか一方に設けたことを特徴としている。これにより溝部は、支持部と板部の接合箇所に設けることができ、この内部に接着媒体を入れることができる。
前述した溝部を設けた部分は、結晶構造が異方性になっている材料であり、溝部の開口部分の幅を変えて、溝部の単位長さ当たりの体積を等しくしたことを特徴としている。これにより溝部を設ける位置によって溝部の単位長さ当たりの体積が変わるのを防止できるので、受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。
前述した溝部は、枠部の一方の面と他方の面とが貫通した貫通溝であることを特徴としている。これにより貫通溝に接着媒体を入れることができる。
前述した板部は、圧力を受ける受圧部と、受圧部の周囲の設けた支持部とを有する第2ダイヤフラムであることを特徴としている。ダイヤフラムを積層した形態の圧力センサであっても、各受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。
また本発明に係る圧力センサは、センサ素子片に発振回路が接続し、発振回路に周波数測定演算手段が接続したことを特徴としている。これにより圧力センサは圧力値を得ることができる。
以下に、本発明に係る圧力センサおよびその製造方法の実施形態について説明する。まず第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る圧力センサの断面図である。圧力センサ10は、第1ダイヤフラム12、板部およびセンサ素子片40を有している。なお本実施形態では、前記板部が第2ダイヤフラム14になっている。各ダイヤフラム12,14は、凹部16を備えている。そして凹部16の底面が受圧部18となり、凹部16の側壁を形成している部分が支持部20となっている。すなわち支持部20は、受圧部18の周囲に設けてある。受圧部18は、一方の面18aと他方の面18bに加わる圧力の差によって湾曲するようになっており、一方の面18aが測定対象となる圧力を受ける箇所である。支持部20の一方の面20aと受圧部18の一方の面18aとが同一面を形成しており、支持部20の他方の面20bと受圧部18の他方の面18bとの間に段差を形成している。この支持部20は、ダイヤフラム12,14同士が接合するときの接合箇所になっている。
また支持部20は、溝部22を備えている。この溝部22には、ダイヤフラム12,14同士を接合するときに用いる接着媒体28が流入する。すなわちダイヤフラム12,14同士を接合するときに、接合箇所(他方の面20b)に設けた接着媒体28がダイヤフラム12,14を重ねたときに2つの他方の面20bに押し潰されて広がるので、この広がっていく接着媒体28が溝部22に流れ込むようになっている。このため溝部22は、支持部20における外側端部(ダイヤフラム12,14の外形を形成する部分)と、支持部20における内側端部(支持部20と受圧部18とが境界を形成する部分)との間の範囲A内に設けてある。すなわち溝部22は、支持部20の他方の面20bにおける受圧部18の周囲に設けてある。
そして支持部20の他方の面20bでは、溝部22よりも外側が接着媒体28を設ける位置となっている。したがって接合強度を得るために支持部20の幅は、溝部22よりも外側の部分が溝部22よりも内側の部分に比べて広くなっている。なお接着媒体28は、前述したように第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14とを接合させるものであり、例えば接着剤や低融点ガラス等であればよい。また溝部22は、第1ダイヤフラム12および第2ダイヤフラム14のうち、少なくともいずれか一方に設けてあればよい。
また第1ダイヤフラム12の凹部16には、センサ素子片40を配設できるように、底面に固着部24を設けている。すなわち第1ダイヤフラム12は、第2ダイヤフラム14に対面する受圧部18の他方の面18bに固着部24を備えている。この固着部24は、センサ素子片40の両端を支持できるように1対設けてあり、且つ、センサ素子片40の中央部が受圧部18の中心に来るように設けてある。また第1ダイヤフラム12は、受圧部18に連結部26を設けている。連結部26は、第2ダイヤフラム14の他方の面18bと第1ダイヤフラム12の他方の面18bとを連結するよう受圧部18の他方の面18bから垂直方向に突き出た形状になっている。これにより連結部26は、第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14が接合したときに、第2ダイヤフラム14の受圧部18に接合するようになっている。このような連結部26は、1つ以上設けてあればよい。そして2つの連結部26を第1ダイヤフラム12に設けるときは、例えば、第1ダイヤフラム12の中心点を通る直線上に各連結部26を配設するとともに、第1ダイヤフラム12に接合されているセンサ素子片40を挟み込むように配設してあればよい。すなわち上記中心点を通る直線を挟むように2つの連結部26を配設すればよい。
そして第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14は、接着媒体28によって積層方向に重なるように接合している。具体的には、第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14は、支持部20における溝部22よりも外側の部分に設けた接着媒体28によって、凹部16を互いに向かい合わせつつ、支持部20同士を接合している。なお各ダイヤフラム12,14を重ねると、その重ねたときの力によって接着媒体28が支持部20の他方の面20bに沿って広がって溝部22内に入り込み、この溝部22が接着媒体28で充填されるので、溝部22から受圧部18側方向への接着媒体28の流れ込みが抑制されて接着媒体28が凹部16に流れ込んでいない。このように第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14を接合することにより、互いに向かい合っている各凹部16によってセンサ素子片40を収容する空間がダイヤフラム12,14の内側に形成される。この空間は、気密封止してある。
なお各ダイヤフラム12,14は平面視して同じ形状になっていればよく、特に平面形状が限定されることがない。このため各ダイヤフラム12,14の平面形状は、例えば円形や矩形等になっていればよい。
またセンサ素子片40は、次のようになっている。図2はセンサ素子片の概略平面図である。なお図2では、センサ素子片40に設けられる電極の記載を省略している。センサ素子片40は、図2に一例を示すように、双音叉振動片となっている。すなわちセンサ素子片40は水晶結晶材料から構成されており、平行して伸びる2本の振動腕42と、これらの振動腕42の両端に基部44を備えている。そして励振電極(図示せず)が各振動腕42に設けてあるとともに、接続パターン(図示せず)を介して前記励振電極に導通したマウント電極(図示せず)が基部44に設けてある。この前記励振電極、前記マウント電極および前記接続パターンは、正と負の極性を有するように1対設けてある。そしてセンサ素子片40に電気信号(駆動信号)を供給すると、この駆動信号が前記マウント電極および前記接続パターンを介して前記励振電極に供給され、水晶結晶材料が持つ圧電作用によって、2つの振動腕42が互いに近づいたり離れたりする屈曲振動を行う。
このようなセンサ素子片40を第1ダイヤフラム12に配設するには、図1に示すように、センサ素子片40の基部44と第1ダイヤフラム12の固着部24とを接合材30で固着すればよい。具体的には、接合材30として導電性接着剤を用いて基部44と固着部24を接合するとともに、前記導電性接着剤を介して前記マウント電極と第1ダイヤフラム12に設けた配線パターン(図示せず)とを導通すればよい。またその他の具体例としては、接合材30を用いて基部44の片側全面と固着部24を接合するとともに、前記マウント電極と前記配線パターンとに金属ワイヤを接合(ワイヤボンディング)して導通してもよい。この場合、強固に基部44を固定できると共に、ダイヤフラム12の動きに対して金属ワイヤがフレキシブルに変形するので印刷配線パターンと比較して断線が起き難いので耐久性に優れた構造となる。
そして圧力センサ10は、センサ回路50を備えている。図3はセンサ回路のブロック図である。センサ回路50は、発振回路52と周波数測定演算手段54を備えている。発振回路52は、入力側がセンサ素子片40に接続している。この発振回路52は、センサ素子片40に駆動信号を供給して発振・増幅させる回路である。また周波数測定演算手段54は、入力側が発振回路52に接続している。周波数測定演算手段54は、発振回路52から出力する信号の周波数、すなわちセンサ素子片40の発振周波数を測定し、この測定結果から圧力を求めるものである。
このような圧力センサ10は、次のようにして製造できる。まずダイヤフラム12,14は、様々な材料を用いて形成できるので、エッチング加工や機械加工等により製造できる。このため以下では、水晶を用いてダイヤフラム12,14を形成する場合の一例を説明する。すなわち、第1ダイヤフラム12を形成するには、まず連結部26を形成する部分を覆う第1マスクを水晶素板の表面に被せて、この第1マスクに覆われていない部分をエッチングする。そして水晶素板が第1ダイヤフラム12を形成するのに必要な厚さ、すなわち支持部20の厚さになるまでエッチングされると、エッチングを止める。次に、凹部16および溝部22を形成する部分が開口しているとともに、固着部24や支持部20を形成する部分を覆う第2マスクを水晶素板の表面に被せて、この第2マスクの開口部分をエッチングする。これにより同じ深さの凹部16と溝部22が同じ工程で水晶素板に形成される。そして受圧部18に必要な厚さに到達するとエッチングを止め、水晶素板上の第1マスクおよび第2マスクを除去すれば、第1ダイヤフラム12を得る。
また第2ダイヤフラム14を形成するには、まず凹部16および溝部22を形成する部分が開口している第3マスクを水晶素板の表面に被せて、この第3マスクの開口部分をエッチングする。これにより同じ深さの凹部16と溝部22が同じ工程で水晶素板に形成される。そして受圧部18に必要な厚さに到達するとエッチングを止め、水晶素板上の第3マスクを除去すれば第2ダイヤフラム14を得る。
なおエッチング時間等を始めとするエッチング条件を適宜設定することにより、凹部16の深さ(受圧部18の厚さ)等を正確に制御できる。このためダイヤフラム12,14は生産性に優れ、またダイヤフラム12,14の個体差が生じ難いので、各圧力センサ10の特性が均一になる。
ところで結晶構造が異方性になっている材料、例えば水晶素板をウエットエッチングすると、溝部22を設ける位置によってその断面形状が変わり、溝部22の単位長さ当たりの体積が変わることになる。図4は溝部を設ける位置によって断面形状が変わるのを説明する溝部の断面図である。この図4に示すダイヤフラム12,14には水晶Z板を用いている。そして図4(A)に示す溝部22は、水晶の結晶軸のうちX軸(電気軸)とZ軸(光軸)で形成されるXZ平面に対して垂直方向(Y軸(機械軸)方向)に形成してある。また図4(B)に示す溝部22は、水晶の結晶軸のうちY軸とZ軸で形成されるYZ平面に対して垂直方向(X軸方向)に形成してある。図4(A),(B)からわかるように、溝部22を設ける位置によって断面積が異なっている。そして図4(B)に示すX軸方向に沿った溝部22は、図4(A)に示すY軸方向に沿った溝部22に比べて、単位長さ当たりの体積が約5ないし20%小さくなっている。
このように溝部22の断面積が異なっていると、ある位置に設けた溝部22では流れ込んできた接着媒体28を全て収容することができるが、別の位置に設けた溝部22では流れ込んできた接着媒体28を全て収容できず、収容しきれなかった接着媒体28が凹部16内に流れ込んでしまうおそれがある。これを解決するためには、溝部22を設ける位置によって溝部22の開口幅を変えることにより、溝部22を設ける位置にかかわらず流れ込んできた接着媒体28を収容して、凹部16に接着媒体28が流入しないようにすればよい。すなわち溝部22の開口幅を調整して、溝部22の単位長さ当たりの体積を同様にすればよい。これは第1ダイヤフラム12および第2ダイヤフラム14を形成するときに、溝部22の位置に応じて開口している部分の幅を変えた第2マスクおよび第3マスクを水晶素板に被せてエッチングすればよい。なお図4を用いて説明した例だと、図4(B)に示すX軸方向に沿った溝部22が、図4(A)に示すY軸方向に沿った溝部22に比べて、溝の幅を約5ないし20%広くすればよい。
このようにしてダイヤフラム12,14を形成した後、第1ダイヤフラム12の固着部24にセンサ素子片40を配設する。そして第1ダイヤフラム12および第2ダイヤフラム14の少なくとも何れか一方に接着媒体28を設ける。すなわち支持部20の他方の面20bにおける溝部22よりも外側に接着媒体28を設ける。そして第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14を重ねると、重ねたときの力によって接着媒体28が他方の面20bに沿って広がり溝部22に流入する。また溝部22に入りきらなかった接着媒体28は、支持部20の他方の面20bに沿って溝部22よりも内側に入り込むが、溝部22の単位長さ当たりの体積および接着媒体28の量を制御しているので、凹部16に入り込むことがない。これにより溝部22の面積だけダイヤフラム12,14の接合に必要な接着面積を得ることができるので、ダイヤフラムの小面積化と共に強度が確保される。
この後、ダイヤフラム12,14の側面に設けてある封止用の孔(図示せず)を用いて、接合しているダイヤフラム12,14の間に形成した空間を真空にする。そして、前記空間を所定の真空度にした後、前記封止用の孔を封止する。これにより前記空間が気密封止され、センサ素子片40が真空中で発振することになる。
次に、圧力センサ10の作用について説明する。まず圧力を測定する環境に圧力センサ10を配置する。そして圧力センサ10を駆動する。すなわち発振回路52からセンサ素子片40に駆動信号を供給して、これらの間で信号を増幅・発振させる。そして発振回路52は、センサ素子片40が屈曲振動するときの周波数と同じ周波数となっている電気信号(検出信号)を周波数測定演算手段54へ出力する。周波数測定演算手段54は、検出信号の周波数を測定する。
そして圧力センサ10の外部、すなわちダイヤフラム12,14の受圧部18に加わる圧力P1が、圧力センサ10の内部、すなわちセンサ素子片40が収容されている空間の圧力P2と同じ場合は、受圧部18に変化が生じてない。このとき周波数測定演算手段54では、検出信号の周波数f0を測定する。周波数測定演算手段54は、予め記憶してある基準周波数と周波数f0を比較して、両周波数間に新たに差が生じないので、予め登録してある周波数f0に応じた圧力値を出力する。具体的な一例としては、基準周波数としてP1=P2のときの検出信号の周波数f0を周波数測定演算手段54に予め登録しておき、基準周波数f0と検出された周波数f0との差分を求め、この差分が零であるから、予め1対1に登録してある基準周波数f0ときの圧力値を出力する。
また圧力センサ10の外部の圧力P1が圧力センサ10の内部の圧力P2よりも大きくなった場合、受圧部18に加わる圧力P1によって、圧力センサ10の内部に向かって受圧部18が湾曲(変形)する。そして受圧部18が撓むのに伴って、センサ素子片40も変形する。すなわち受圧部18が湾曲すると、受圧部18に両端を固定してあるセンサ素子片40の振動腕42も第2ダイヤフラム14へ向けて湾曲する。このとき振動腕42の中央部が基部44に比べて圧力センサ10の内側へ湾曲する。このように振動腕42が湾曲すると、振動腕42に引張の力が加わるので、センサ素子片40の発振周波数が高くなる。すなわち周波数測定演算手段54で測定される検出信号の周波数f1が、前述したP1=P2のときの周波数f0に比べて高くなる。周波数測定演算手段54は、基準周波数f0と周波数f1との差を求め、予め登録してあるこの差分の圧力値を出力する。具体的な一例としては、基準周波数f0と検出信号の周波数との差分と、圧力値との関係を周波数測定演算手段54に予め求めて登録しておき、この後、周波数測定演算手段54は、測定した検出信号の周波数f1と基準周波数f0との周波数差を求め、予め登録してある前記関係を利用して、この周波数差のときの圧力値を求めて出力すればよい。
また圧力センサ10外部の圧力P1が圧力センサ10内部の圧力P2よりも小さくなった場合、受圧部18に加わる圧力P1によって、圧力センサ10の外部に向かって受圧部18が湾曲(変形)する。そして受圧部18が撓むのに伴って、センサ素子片40も変形する。すなわち受圧部18が湾曲すると、受圧部18に両端を固定してあるセンサ素子片40の振動腕42も第2ダイヤフラム14に対して反対の方向へ向けて湾曲する。このとき振動腕42の中央部が基部44に比べて圧力センサ10の外側へ湾曲する。このように振動腕42が湾曲すると、振動腕42に圧縮の力が加わるので、センサ素子片40の発振周波数が低くなる。すなわち周波数測定演算手段54で測定される検出信号の周波数f2が、前述したP1=P2のときの周波数f0に比べて低くなる。周波数測定演算手段54は、基準周波数f0と周波数f2との差を求め、予め登録してあるこの差分の圧力値を出力する。具体的な一例としては、前述したP1>P2のときの具体的一例と同様に、基準周波数f0と検出信号の周波数との差分と、圧力値との関係を周波数測定演算手段54に予め求めて登録しておき、この後、周波数測定演算手段54は、測定した検出信号の周波数f2と基準周波数f0との周波数差を求め、予め登録してある前記関係を利用して、この周波数差のときの圧力値を求めて出力すればよい。
このような圧力センサ10によれば、支持部20に溝部22を設けて接着媒体28を流入させているので、凹部16の底面(受圧部18)に接着媒体28が流れ込むのを防止できるとともに、支持部20の幅を狭くできる。よって受圧部18の可動条件が変化することがなく、圧力センサ10の感度劣化や特性バラツキが生じるのを防止でき、また圧力センサ10の平面サイズを小型化できる。
また接着媒体28を用いてダイヤフラム12,14同士を接合するには、接着媒体28とダイヤフラム12,14の接触面積を、接合を行える最低限の面積よりも大きくしなければならない。本実施形態では、溝部22を設けることにより接着媒体28とダイヤフラム12,14の接触面積を大きくしているので、ダイヤフラム12,14同士を接合できる最低限の面積を確保できる。また溝部22が接着媒体28で充填されると、面内に回転する力がダイヤフラム12,14に加わったとしても、溝部22内の接着媒体28がアンカーの役割を果たす。このため圧力センサ10は、面内に回転する方向の力に対して強くなり、またダイヤフラム12,14の接合強度を向上できる。
またダイヤフラム12,14に設けた溝部22の単位長さ当たりの体積を各箇所で同じにすると、接着媒体28が溝部22から溢れ出て、受圧部18に接着媒体28が流れ込むのを防止できる。
また溝部22は、ダイヤフラム12,14を形成するときに、凹部16と一緒に形成できる。このため製造工程が増えるのを防止できる。
なお本実施形態では、各ダイヤフラム12,14に溝部22を1つ設けた形態であるが、本発明は溝部22を2つ以上設けてあってもよい。
更にまた、図4に示すように溝部22の底面と側面とからなる角部を鈍角(多角形)にした構造の場合、角部が90°以上の鋭角の場合と比較して、溝部22に流入した接着媒体28が角部にも流れ込みやすくなり気泡などが発生し難い。したがって溝部22の容積を無駄にすることがないので、所望の量の接着媒体28を充填することができるので必要最小限の容積の溝部22であっても、効果的に接着媒体28の受圧部18側への流出を防ぐことができる。
このような構造の溝部22は、水晶材料をウエットエッチング加工することで、水晶のエッチングスピードの異方性を利用して容易に構成することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。なお第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図5は第2の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図5(A)は圧力センサの断面図であり、図5(B)はセンサ素子片の平面図である。図5(B)に示すように、第2の実施形態のセンサ素子片60は、枠型の双音叉振動片である。すなわちセンサ素子片60は、振動部62および枠部64とを有している。振動部62は、第1の実施形態で説明した双音叉振動片と同様の構成になっている。枠部64は、振動部62の周囲に配置されており、振動腕42に沿っている長辺方向の枠と、振動部62の基部44とが支持手段66を介してつながっている。
また図5(A)に示す圧力センサ68は、第1ダイヤフラム12および第2ダイヤフラム14を有している。各ダイヤフラム12,14は、第1の実施形態で説明した第1,2ダイヤフラム12,14と同じ構成であればよい。そして第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14は、センサ素子片60を挟み込んで接合している。すなわち各ダイヤフラム12,14の支持部20は、接着媒体28によってセンサ素子片60の枠部64と接合している。これによりダイヤフラム12,14とセンサ素子片60が重なると、その重ねたときの力によって接着媒体28が支持部20の他方の面20bやセンサ素子片60の枠部64に沿って広がって溝部22に入り込み、この溝部22が接着媒体28で充填されるので、接着媒体28が凹部16に流れ込んでいない。
また第1ダイヤフラム12に設けた固着部24は、接合材30によってセンサ素子片60の基部44と接合している。そして振動部62は気密封止されており、振動部62を封止している空間を絶対真空にすれば絶対圧の測定を行える。
このような圧力センサ68であっても、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同じ動作によって圧力を測定できるとともに、同じ効果を得ることができる。
さらに、このような圧力センサ68は、バッチ処理にて一括組み立てが可能であるので生産性に優れる。すなわち複数の第1ダイヤフラム12が連結したウエハ状の第1ダイヤフラム基板と、複数の第2ダイヤフラム14が連結したウエハ状の第2ダイヤフラム基板と複数のセンサ素子片60とが連結したウエハ状のセンサ素子基板とを用意する。その後、前記センサ素子基板を前記第1ダイヤフラム基板と前記第2ダイヤフラム基板とで挟み、且つ、これらを接着媒体28にて接合するよう重ね合わせる。そして支持部20の箇所をカッタ等により切断して圧力センサ68を個片にすることで、一括して大量の圧力センサ68を製造することが可能である。またこのような製造方法においては、複数の圧力センサ68に対して単一の条件にて接着媒体28を塗布、硬化作業を行う。そのため圧力センサ68の個体間では接着媒体28の量にバラツキが生じやすいが、そのバラツキ量を溝部22が吸収するので効果的に接着媒体28の受圧部18側への流出を防ぐことができる。したがって圧力センサ68の歩留まりの悪化や品質のバラツキが発生し難くなる。
次に、第3の実施形態について説明する。なお第3の実施形態では、第1の実施形態で説明した構成と同様の部分に同番号を付すとともに、その説明を省略する。図6は第3の実施形態に係る圧力センサの説明図である。ここで図6(A)は圧力センサの断面図であり、図6(B)はセンサ素子片の平面図である。図6(B)に示すように、第3の実施形態のセンサ素子片60は、枠型の双音叉振動片を用いている。すなわちセンサ素子片60は、振動部62および枠部64とを有している。振動部62は、第1の実施形態で説明した双音叉振動片と同様の構成になっている。枠部64は、振動部62の周囲に配置されており、振動腕42に沿っている長辺方向の枠と、振動部62の基部44とが支持手段66を介してつながっている。そして枠部64には、上面から下面かけて貫通した溝(貫通溝70)が、この枠部64の外形に沿って4つ設けてある。この貫通溝70は、図6(A)に示すように、支持部20によってセンサ素子片60が挟まれたときに、支持部20の外側端部と内側端部との間の範囲A内に位置するように設けてある。
また図6(A)に示す圧力センサ72は、第1ダイヤフラム12および第2ダイヤフラム14を有している。第1ダイヤフラム12は凹部16および固着部24を有しており、第2ダイヤフラム14は凹部16を有している。すなわち第1の実施形態で説明した第1,2ダイヤフラム12,14と溝部22を設けていない点で異なっており、その他の点で同じ構成になっている。そして第1ダイヤフラム12と第2ダイヤフラム14は、センサ素子片60を挟み込んで接合している。すなわち各ダイヤフラム12,14の支持部20は、接着媒体28によってセンサ素子片60の枠部64と接合している。これによりダイヤフラム12,14とセンサ素子片60が重なると、その重ねたときの力によって接着媒体28が支持部20の他方の面20bやセンサ素子片60の枠部64に沿って広がって貫通溝70に入り込み、この貫通溝70が接着媒体28で充填されるので、接着媒体28が凹部16に流れ込んでいない。
また第1ダイヤフラム12に設けた固着部24は、接合材30によってセンサ素子片60の基部44と接合している。そして振動部62は気密封止されており、振動部62を封止している空間を絶対真空にすれば絶対圧の測定を行える。
このような圧力センサ72であっても、第1の実施形態で説明した圧力センサ10と同じ動作によって圧力を測定できるとともに、同様の効果を得ることができる。また図5に示した圧力センサ68と比較して、貫通溝70に充填された接着媒体28のアンカー効果によってセンサ素子片60が強固に固定される。
また枠部64に設けた貫通溝70は、振動部62および枠部64を形成する工程において形成できる。したがって貫通溝70を設けるために、新たな工程を必要としない。
また枠部64に設けた貫通溝70は、枠部64の角部分が未エッチング部として残っている。そして、この未エッチング部は、振動部62から最も遠い位置に配置してあるので、接着媒体28の流れ出しによる影響を振動部62に与え難くできる。
なお本実施形態では、センサ素子片60の枠部64に貫通溝70を設けた形態である。しかし本発明では、枠部64に貫通溝70を設ける形態ばかりでなく、貫通していない溝を設けた形態であってもよい。そして結晶構造が異方性になっている材料を用いてセンサ素子片60を作製する場合において、非貫通の溝部を枠部64に設けるときは、図4を用いて説明したように、当該溝部の単位長さ当たりの体積を同じにするよう当該溝部の開口幅を変えることができる。
また本実施形態の変形例としては、板部として、第2ダイヤフラム14の代わりに、図7に示す平板状のもの(平板状の板部78)を用いることもできる。このような変形例の圧力センサ76では、板部をエッチングする工程を省略できる。
第1の実施形態に係る圧力センサの断面図である。 センサ素子片の概略平面図である。 センサ回路のブロック図である。 溝部を設ける位置によって断面形状が変わるのを説明する溝部の断面図である。 第2の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 第3の実施形態に係る圧力センサの説明図である。 変形例に係る圧力センサの断面図である。 従来技術の問題点を説明する圧力センサの断面図である。
符号の説明
10,68,72,76…圧力センサ、12…第1ダイヤフラム、14…第2ダイヤフラム、18…受圧部、20…支持部、22…溝部、40,60…センサ素子片、52…発振回路、54…周波数測定演算手段、62…振動部、64…枠部、70…貫通溝。

Claims (6)

  1. 可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えている第1ダイヤフラムと、
    接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記第1ダイヤフラムと積層している板部と、
    前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、
    前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記センサ素子片は、振動部と前記振動部の周囲に設けた枠部とを備え、
    前記第1ダイヤフラムと前記板部との間に前記枠部を配設して、前記枠部を介して前記板部と前記支持部とを接合している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記板部は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、当該受圧部の前記一方の主面と他方の主面とを囲むように設けられた支持部とを有する第2ダイヤフラムであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記溝部は、前記平面視において前記受圧部を囲んでいることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の圧力センサ。
  5. 前記溝部を設けた部位は、結晶構造が異方性を有する材料であり、互いに結晶方位が異なる前記部位同士は、前記溝部の開口部分の幅を互いに変えることにより、前記溝部の単位長さ当たりの体積を互いに等しくしていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の圧力センサ。
  6. 可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えているダイヤフラムと、
    接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記ダイヤフラムと積層している板部と、
    前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、
    前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されている圧力センサの製造方法であって、
    前記溝部と前記他方の主面とをエッチングにより同時に形成することを特徴とする圧力センサの製造方法。
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