JP5088672B2 - 圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、平面サイズを小型にするともに、特性の劣化を防止した圧力センサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
この場合において、前記センサ素子片は、振動部と前記振動部の周囲に設けた枠部とを備え、前記第1ダイヤフラムと前記板部との間に前記枠部を配設して、前記枠部を介して前記板部と前記支持部とを接合している構成とすればよい。また、前記支持部に形成された溝部の深さと前記支持部に囲まれる受圧部の深さが同じである構成とすることができる。前記板部は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、当該受圧部の前記一方の主面と他方の主面とを囲むように設けられた支持部とを有する第2ダイヤフラムである構成としてよい。さらに、前記溝部は、前記平面視において前記受圧部を囲んでいる構成としてよい。また、前記溝部を設けた部位は、結晶構造が異方性を有する材料であり、互いに結晶方位が異なる前記部位同士は、前記溝部の開口部分の幅を互いに変えることにより、前記溝部の単位長さ当たりの体積を互いに等しくすることができる。加えて、前記溝部は、前記枠部の一方の主面と他方の主面とが貫通している貫通溝することができる。
本発明に係る圧力センサの製造方法は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えているダイヤフラムと、接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記ダイヤフラムと積層している板部と、前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されている圧力センサの製造方法であって、前記溝部と前記他方の主面とをエッチングにより同時に形成することを特徴としている。
なお、本発明の適用例としては以下のような構成が挙げられる。
本発明に係る圧力センサは、測定対象の圧力を受ける受圧部と、受圧部の周囲に設けた支持部とを備えた第1ダイヤフラムと、接着媒体を用いて支持部に接合して、第1ダイヤフラムと積層方向に重ねて配設した板部と、支持部の外側端部と内側端部との間の範囲内に設けられ、接着媒体が流入する溝部と、板部と受圧部の間に設けた気密空間内における受圧部に接合したセンサ素子片とを有することを特徴としている。第1ダイヤフラムと板部とを重ねると接着媒体が支持部に沿って広がるが、支持部と板部とが接合する箇所に設けてある溝部に接着媒体を流入させているので、受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。これにより受圧部の可動条件が変化するのを防止できるので、圧力センサの感度劣化や特性バラツキが生じるのを防止できる。また支持部の幅を狭くできるので、圧力センサの平面サイズを小型化できる。
前述した板部は、圧力を受ける受圧部と、受圧部の周囲の設けた支持部とを有する第2ダイヤフラムであることを特徴としている。ダイヤフラムを積層した形態の圧力センサであっても、各受圧部に接着媒体が流れ込むのを防止できる。
なお本実施形態では、各ダイヤフラム12,14に溝部22を1つ設けた形態であるが、本発明は溝部22を2つ以上設けてあってもよい。
このような構造の溝部22は、水晶材料をウエットエッチング加工することで、水晶のエッチングスピードの異方性を利用して容易に構成することができる。
さらに、このような圧力センサ68は、バッチ処理にて一括組み立てが可能であるので生産性に優れる。すなわち複数の第1ダイヤフラム12が連結したウエハ状の第1ダイヤフラム基板と、複数の第2ダイヤフラム14が連結したウエハ状の第2ダイヤフラム基板と複数のセンサ素子片60とが連結したウエハ状のセンサ素子基板とを用意する。その後、前記センサ素子基板を前記第1ダイヤフラム基板と前記第2ダイヤフラム基板とで挟み、且つ、これらを接着媒体28にて接合するよう重ね合わせる。そして支持部20の箇所をカッタ等により切断して圧力センサ68を個片にすることで、一括して大量の圧力センサ68を製造することが可能である。またこのような製造方法においては、複数の圧力センサ68に対して単一の条件にて接着媒体28を塗布、硬化作業を行う。そのため圧力センサ68の個体間では接着媒体28の量にバラツキが生じやすいが、そのバラツキ量を溝部22が吸収するので効果的に接着媒体28の受圧部18側への流出を防ぐことができる。したがって圧力センサ68の歩留まりの悪化や品質のバラツキが発生し難くなる。
Claims (6)
- 可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えている第1ダイヤフラムと、
接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記第1ダイヤフラムと積層している板部と、
前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、
前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されていることを特徴とする圧力センサ。 - 前記センサ素子片は、振動部と前記振動部の周囲に設けた枠部とを備え、
前記第1ダイヤフラムと前記板部との間に前記枠部を配設して、前記枠部を介して前記板部と前記支持部とを接合している、
ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。 - 前記板部は、可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、当該受圧部の前記一方の主面と他方の主面とを囲むように設けられた支持部とを有する第2ダイヤフラムであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
- 前記溝部は、前記平面視において前記受圧部を囲んでいることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の圧力センサ。
- 前記溝部を設けた部位は、結晶構造が異方性を有する材料であり、互いに結晶方位が異なる前記部位同士は、前記溝部の開口部分の幅を互いに変えることにより、前記溝部の単位長さ当たりの体積を互いに等しくしていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の圧力センサ。
- 可撓性を有し、一方の主面に測定対象の圧力を受ける受圧部と、前記受圧部を囲むように設けられている支持部とを備えているダイヤフラムと、
接着媒体を用いて前記支持部に接合して、前記受圧部の他方の主面と対向するように前記ダイヤフラムと積層している板部と、
前記板部と前記受圧部との間に設けた気密空間内に位置し、前記他方の主面に配設されているセンサ素子片と、を備え、
前記支持部と前記板部とは、それぞれ前記接着媒体が流入するための溝部を有し、前記第1ダイヤフラムの厚み方向の平面視において、前記支持部の外側端部から内側端部までの間の範囲内で、前記支持部にある溝部の開口部分と、前記板部にある溝部の開口部分の2つの開口部分が重なるように配置されている圧力センサの製造方法であって、
前記溝部と前記他方の主面とをエッチングにより同時に形成することを特徴とする圧力センサの製造方法。
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