JP2010243207A - 電子部品 - Google Patents

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健太 佐藤
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Abstract

【課題】接合時の位置決めを容易にする電子部品を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の電子部品は、第1基板と、第1基板と接する一方の面に、第1基板と平面視して重ならない位置に複数の電極パッド39dを設けた振動体基板30と、振動体基板30の他方の面を支持する第2基板と、を接合した電子部品であって、第1基板は、貼り付け治具の凹部側面に当接し、振動体基板30の電極パッド39dを互いに分割する凸部46を形成したことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に小型化に対応した電子機器等に用いられる電子部品に関するものである。
電子機器、通信機器等の小型化に伴い、小型化に対応した電子部品として特許文献1,2に示すような圧力センサ及び圧電振動デバイスがある。
特許文献1には、振動腕の両端に基部を有する圧電振動片と、両端の基部のそれぞれが接合された一対の支持部を有するとともに、薄膜状の受圧面を備え、受圧面の周縁部が固定されるようにした薄膜状のダイアフラムと、この周縁部と接合する基板からなる3層の積層構造であって、3層構造の外周がそれぞれ同一形状となる略四角形状の圧力センサが開示されている。
また特許文献2に開示の圧電振動デバイスは、枠付圧電振動板と、この枠付圧電振動板の上下に接合される第1のケースと第2のケースからなり、第2のケースの接合では、第1のケースの接合に用いた接合材(金属ろう材)よりも融点が低い接合材を用いている。これによれば第2のケースの接合時に既に接合済みの第1のケースの融点で加熱することがないため、第1のケースの接合に影響を与えることなく接合した3層構造の圧電振動デバイスを得ることができる。
特開2008−241287号公報 特開2007−243681号公報
上記のような電子部品は、3層構造の中間に位置する振動体基板に、振動片の励振電極と、励振電極と引き回し電極を介して電気的に接続する電極パッドを設けている。またベースの下面には、この電極パッドと貫通電極を介して電気的に接続する接続電極を形成している。
この他にもベースの構成を簡略化するとともに、振動体基板の励振電極と外部端子との電気的導通を確実に行なうため、図8に示すような圧力センサがある。
図8は従来の圧力センサの説明図であり、(1)は平面図を示し、(2)は斜視図を示している。圧力センサ1は、略四角形状のダイアフラム2の外形を振動体基板3及びベース4の外形よりも小さめに形成し、振動体基板3の励振電極と電気的に接続する電極パッド5を外部に露出させるように構成している。
このような3層の積層構造の圧力センサを接合する場合、図9に示すような貼り付け治具を用いている。圧力センサ1は下層のベース4上に接着剤を介して振動体基板3を載置し、さらに振動体基板3上に接着剤を介してダイアフラム2を載置して貼り付け治具の凹部6に嵌め込んでいる。
パッケージの接合前の位置合わせは、凹部6の外周に沿って形成した複数の調整用凹部7からピンセットを当てて位置調整し下面の振動体基板3を傷つけないように行なわなければならない。このとき、図8に示すようなダイアフラム2の形状が貼り付け治具の凹部6よりも小さい場合にはダイアフラム2の外周が一部貼り付け治具の側面に当接しない箇所が生じるため、特に慎重を来たし煩雑な作業となっていた。
図10は従来の圧力センサの接合断面の説明図である。(1)に示すように、ダイアフラム2と振動体基板3の接合位置が一致すると、ダイアフラム2の周縁部と振動体基板3の枠状部が重なって接合面の封止幅Aを十分に確保することができ接合信頼性を高めることができる。
一方、(2)に示すようにダイアフラム2と振動体基板3の接合位置がずれた場合、周縁部と枠状部の重なり部分が減少することによって接合面の封止幅B及び双音叉振動片の支持幅Cも減少してしまい、内部空間の気密性が確保できず、双音叉振動片の非対称振動の発生などの接合信頼性が得られないという問題があった。
そこで上記従来技術の問題点を解決するため、本発明は、パッケージの接合工程において、位置決めを容易にすることができる電子部品を提供することを目的としている。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕第1基板と、前記第1基板と接する一方の面に、前記第1基板と平面視して重ならない位置に複数の電極パッドを設けた振動体基板と、前記振動体基板の他方の面を支持する第2基板と、を接合した電子部品であって、前記第1基板は、貼り付け治具の凹部側面に当接し、前記振動体基板の電極パッドを互いに分割する凸部を形成したことを特徴とする電子部品。
これによれば、パッケージの接合工程において、第1基板の凸部を貼り付け治具の凹部の側面に当接させて、第1基板の位置決めを容易に行なうことができる。
加えて凸部は、振動体基板の電極パッドを互いに分割した位置に形成している。このため、第1基板と振動体基板の間に形成された接着膜との隙間に、電極パッド上に形成した導電剤が入り込み、毛細管現象によって互いに導通してしまい短絡することを防止できる。
また凸部を設けることにより、第1基板と振動体基板の接合面の接着面積が大きくなるため、接着面の接合信頼性が向上する。さらに凸部により精度良く第1基板と振動体基板とを接合することができるので、接合時の位置ずれがなくなり接着面の接着面積の減少を防止することができる。
〔適用例2〕前記第1基板と前記振動体基板の接合面に接着層を形成し、前記凸部と前記振動体基板との間に前記接着層と接触させた接着部を形成したことを特徴とする適用例1に記載の電子部品。
これによれば、振動体基板の電極パッドを互いに分割した位置に形成できるため、第1基板と振動体基板の間に形成された接着膜との隙間に、電極パッド上に形成した導電剤が入り込み、毛細管現象によって互いに導通してしまい短絡することを防止できる。
また第1基板と振動体基板の接合面積が増えるため、封止幅を確保することができ、接合信頼性が向上する。
〔適用例3〕前記第1基板はダイアフラムであり、前記振動体基板は、双音叉振動片であることを特徴とする適用例1又は適用例2に記載の電子部品。
これによれば、パッケージの接合工程時に位置決めの容易な圧力センサを得ることができる。また、接合ズレにより発生する双音叉振動片の非対称振動を抑制することができる。
〔適用例4〕前記振動体基板は、圧電振動片であることを特徴とする適用例1又は適用例2に記載の電子部品。
これによれば、パッケージの接合工程時に位置決めの容易な圧電振動子を得ることができる。
本発明の電子部品の実施例1の分解斜視図である。 電子部品の接合工程の説明図である。 従来の圧力センサの接合断面の部分拡大図である。 本発明の電子部品の説明図である。 電子部品の実施例2の分解斜視図である。 電子部品の実施例3の分解斜視図である。 電子部品の実施例4の分解斜視図である。 従来の圧力センサの説明図である。 従来の圧力センサの接合工程の説明図である。 従来の圧力センサの接合断面の説明図である。
本発明の電子部品の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。電子部品の実施例1は、一例として圧力センサを用いて以下説明する。図1は圧力センサの分解斜視図である。図示のように実施例1の圧力センサ10は、ベース20と、振動体基板30と、ダイアフラム(圧力センサ用ダイアフラム)40を基本構成としている。
第2基板となるベース20は、振動体基板30の圧電振動片31を収容する内部空間を密封するためパッケージとしての役割を果たす部材である。ベース20は、図1に示すように、その内側に凹部22が形成されており、この凹部22の開口側の端面24に、振動体基板30の枠状部32を介して、ダイアフラム40の周縁部42が接合されることで、凹部22の内側が密封された内部空間となる。
このようなベース20はガラス、セラミック板、硬質プラスチック等の非導電性材料により形成することができ、例えばセラミックを利用する場合、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを形成して、図示の形状とすることができる。本実施形態の場合、ベース20は熱膨張係数などを考慮して、圧電振動片31を囲む枠状部32と同様の材料でたとえば水晶にて形成されている。
そして図1に示すベース20の主面外形は、水晶結晶軸のX軸方向に並行して延びる2本の辺と水晶結晶軸のY方向に並行して延びる2本の辺とからなる略四角形状(すなわち略長方形)である。
振動体基板30は、枠状部32及びこの枠状部32と接続された圧電振動片31とを有している。そして振動体基板30は、圧電材料として例えば水晶をエッチングして形成されており、水晶以外にタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等を用いることができる。また図1に示す枠状部32の外形は、X軸方向に並行して延びる2本の辺とY軸方向に延びる2本の辺とからなる略矩形形状である。
圧電振動片31は、本実施形態の場合、加えられた力に対して周波数の変化が大きく、圧力を感度よく検出できる双音叉振動片を用いている。すなわち双音叉振動片は、屈曲振動モードを有する振動片であって、図1に示すように2つの音叉型振動片の自由端側の端面どうしを対向させて結合させた構造を有しており、互いに並行にY軸方向に長手方向が延びる2本の振動腕34,35と、この振動腕34,35の長手方向の両端に接続され、振動腕34,35と一列に並んだ2つの基部36とを有している。
振動腕34,35はY軸方向に細長く、その表面に設けられた励振電極39aにより駆動電圧を印加されて屈曲振動する部分であり、この部分にY軸方向に伸張及び/又は圧縮するようにストレス或いはテンションがかかると、周波数が変化する部分である。したがってその周波数変化を検知することで圧力変化を感知することができる。
基部36は、圧電振動片31をダイアフラム40に固定するための両端部であり、さらに本実施形態の場合、振動腕34,35と外部との間で信号の入出力を行うための中継となる電極39bを有する部分でもある。
後述するダイアフラム40の支持部45側の表面には、上述の中継となる電極39bと導通するための引出電極39cを有しており、この引出電極39cは、さらに枠状部32に設けた電極パッド39dと電気的に接続している。
枠状部32は、ベース20の凹部とともに圧電振動片31を収容する内部空間を形成する部材であり、かつ、ダイアフラム40の周縁部42と固定する部材である。具体的には、枠状部32は少なくとも振動腕34,35との間に空間を有しており、圧電振動片31の両端の基部36と、接続部38を介して一体的に形成されている。すなわち、本実施形態の場合、枠状部32との接続部38と圧電振動片31とは、1枚の水晶ウェハから、例えばフォトリソ技術を利用してエッチングにより形成されている。
接続部(梁)38は基部36よりも細い形状である。すなわち接続部38は、基部36とダイアフラム40の支持部45と接合した後は、振動腕34,35の撓みを阻害するものとなるので存在しないほうが好ましく、このため本実施形態では、振動体基板30とダイアフラム40とを接合する際に、基部36と支持部45とを位置合わせして接合できる程度に細く形成している。
そして接続部38は、基部36どうしを結ぶ方向(Y軸方向)、すなわち接続部38と基部36とからなる部分と、枠状部32のX軸方向に延びる枠辺との間には、厚み方向に貫通した貫通孔38aが設けられている。このように接続部38を細く構成し、かつ貫通孔38aを設けた構成は、外部からダイアフラム40に圧力が加わり、圧電振動片31の振動腕34,35が基部36どうしを結ぶ方向(Y軸方向)へ接続部38を撓み易くし、そのY軸方向への撓みを接続部38が阻害してしまう事態を防止することができる。
なお接続部38は、各基部36の幅方向(すなわち図の基部どうしを結ぶY軸方向と直交するX軸方向)の両端から、それぞれ幅方向に沿って、互いに離間するように延びて形成された梁としている。この梁は、Y軸方向の撓みを阻害しないようにY軸方向に枠に対して交差している(図1では直交させた接続部38を示している)。
このような梁の構成により振動体基板30の構成(剛性)がY軸方向に沿った中心線を境に左右対称となる。そしてこのような左右対称の構成により、圧電振動子の撓み量がY軸方向に沿った中心線を境に左右均等となるので、ダイアフラム40から圧電振動片31に伝達された力を2本の振動腕34,35に等しく分配することができる。
さらに、この接続部38は振動漏れを軽減するために、できるだけ振動腕34,35から離れた位置に形成することが好ましく、図示のように基部36の振動腕側34,35と反対側の端部における幅方向の両端に接続されている。
圧電振動子の振動腕34,35に形成された励振電極39aは接続部38上に形成された引き回し電極39cを介して外枠に形成した電極パッド39dと電気的に接続されている。
第1基板となるダイアフラム40は、振動体基板30と重ね合わせたとき、振動体基板30の枠状部32に設けた電極パッド39dを外部に露出させた、ベース20および振動体基板30の外形よりも一部小さい基板である。
ダイアフラム40は外部と内部空間(ベース20とダイアフラム40の間に形成された圧電振動片31を収容した閉じた空間)とを仕切って、外部から受けた圧力を圧電振動片31に伝達する部材である。ダイアフラム40は、微細な圧力を伝達できるように薄膜状の受圧面41と、受圧面41を囲む周縁部42を有している。またダイアフラム40は、受圧面41に支持部45を有している。
周縁部42は、受圧面41よりも厚肉に形成し、前述の振動体基板30の枠状部32を介してベース20と接合している。
ダイアフラム40は、周縁部42が振動体基板30の枠状部32を介してベース20に開口側の端面24と接合して固定されるようになっているため、枠状部32の熱膨張係数と同様の熱膨張係数を有する材料で形成されている。
ここで本発明のダイアフラム40は、受圧面41で最も変位量が大きい箇所を受圧面中心Cとし、支持部45a,45bは、この受圧面中心Cを挟むように一対形成している。支持部45a,45bは、圧電振動片31の基部36を接合する台座となる。支持部45a,45bにより受圧面41を跨ぐように圧電振動片31を配置することにより、振動腕34,35に最も大きなストレスが作用し、圧力の検出感度を向上させることができる。
さらにダイアフラム40は、振動体基板30の一対の電極パッド39dを互いに分割するように凸部46を形成している。凸部46は、周縁部42と同じ厚みに形成し、周縁部42から突出した先端面を、接合工程の際貼り付け治具の凹部側面に当接するように形成している。また先端面は振動体基板30又はベース20の側面と一致するように形成している。
上記構成による本発明の電子部品の接合工程について以下説明する。図2は電子部品の接合工程の説明図である。図4は本発明の電子部品の説明図である。図4(1)は平面図を示し、同図(2)は(1)のB−B断面図を示している。
ベース20と振動体基板30との接合面に接着剤を塗布して両基板を積層させる。ついで振動体基板30とダイアフラム40の接合面にも同じ接着剤を塗布して接着層47を形成し、振動体基板30及びダイアフラム40を積層させる。このときダイアフラム40の凸部46の下面、即ち振動体基板30との接合面にも接着剤を塗布して、接着層47と接触する接着部48を形成している。
なお同一材料の接着剤を用いることにより、接合後の応力を均しくすることができ、振動子の性能特性が向上する。
次に積層させた3層構造となる圧力センサ10を貼り付け治具100の凹部200に載置する。凹部200は圧力センサ10の外周よりも僅かに大きい形状に形成してあり、凹部200の外周には、調整用凹部300を形成してある。ダイアフラム40は、振動体基板30の電極パッド39dを外部に露出させるため、外形を振動体基板30及びベース20よりも小さく形成しているが、凸部46の先端面は、貼り付け治具の凹部200の側面に当接するように形成してある。また先端面は振動体基板30の側面と一致するように形成してある。このため圧力センサ10を凹部200に載置すると、凸部46の先端面およびダイアフラム40の側辺が凹部200の側面と当接する。従って、調整用凹部300にピンセットを差し込んで位置調整をする際、ダイアフラム40の4つの側面がいずれも凹部200の側面に当接しているため位置合わせを容易に行なうことができる。圧力センサ10の位置合わせを行なった後、貼り付け治具100の凹部200を覆う平板を重ね合わせて、加熱加圧処理を行い接合させる。
このように本発明の電子部品は、パッケージの接合工程において、第1基板の凸部を貼り付け治具の凹部の側面に当接させて、第1基板の位置決めを容易に行なうことができるので接着面の接合信頼性を高めることができる。また、接合位置のずれが生じることがないため支持部の支持幅の面積が減少することがなく、支持幅を十分に確保することができ双音叉振動片の非対称振動を抑制することができる。
ところでダイアフラム40と振動体基板30の間に塗布する接着剤は、接合箇所からはみ出さないように、ダイアフラム40の外形よりも僅かに小さい領域に塗布することがある。図3は従来の圧力センサの接合断面の部分拡大図である。図8に示すような従来の圧力センサ1は、ダイアフラム2と振動体基板3の接合面に接着剤を塗布して接合させたとき、図3に示すような隙間aが生じることがある。この隙間aは、ダイアフラム2と振動体基板3の接合間であって、ダイアフラム2の外形よりも小さい領域に塗布した接着剤が存在しない空間である。このような隙間aはダイアフラム4の外周に沿って形成されることになる。
ここで電極パッド5を露出させた3層構造の電子部品は、電極パッド5と外部端子を接続する際、電極パッド上に銀ペーストなどの導電剤を塗布してワイヤボンディングさせている。
前述のような隙間aが生じた電子部品を用いると、電極パッド上に塗布した導電剤が隙間aに入り込み、毛細管現象によって、電極パッド同士が互いに導通してしまい短絡することがある。
しかしながら本発明の電子部品は、図4(2)に示すように、振動体基板30の電極パッド39dを互いに分割する位置に凸部46を形成してあり、凸部46と振動体基板30との接合面には、ダイアフラム40と振動体基板30の接合面の接着層47と接触させた接着部48を形成してある。このため、前述の隙間aが生じ、電極パッド39d上に塗布した導電剤が毛細管現象によって引き伸ばされても凸部46下面の接着部48によって遮断することができる。従って電極パッド39d同士が互いに導通して短絡することを防止できる。またダイアフラム40と振動体基板30の接合面積が増えるため、封止幅を確保することができ、接合信頼性が向上する。
図5は電子部品の実施例2の分解斜視図である。実施例2の電子部品も圧力センサを用いて以下説明する。実施例2の圧力センサ10Aと、実施例1の圧力センサ10との構成上の相違は、ダイアフラム40の凸部46の配置箇所と、振動体基板30の電極パッド39dの配置箇所である。その他の構成は実施例1と同様の構成であり、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例2の圧力センサ10Aの振動体基板30Aは、図示のように一対の電極パッド39dを振動体基板30Aの中心部を中心として対角線上に設けている。またダイアフラム40Aの凸部46a,46bは、この電極パッド39dと同様に振動体基板30Aの中央部を中心として電極パッド39dが露出するように対角線上に2つ設けている。
このような構成の実施例2の圧力センサ10Aは、実施例1の圧力センサ10と同様に、ベース20Aと振動体基板30Aを積層させた後、振動体基板30A上にダイアフラム40Aを積層させて3層の積層構造とし、貼り付け治具100の凹部200に載置する。このときダイアフラム40Aの2つの凸部46はそれぞれ凹部200の側面と当接している。従ってダイアフラムの位置合わせを容易に行なうことができる。また接合面の接着面積が大きくなるため、接着面の接合信頼性が向上する。
図6は電子部品の実施例3の分解斜視図である。実施例3の電子部品50は、圧力センサと温度センサを備えている。具体的に電子部品50は、振動体基板30Bに実施例1と同様な圧力センサ用の圧電振動片31を形成し、さらに温度センサ用の圧電振動片52を同一平面上に形成している。温度センサ用の圧電振動片52は一対の励振電極53を備え、引き回し電極を介して電極パッド54a,54bを、圧力センサ用の電極パッド39dと対向する枠状部32に形成している。これにより振動体基板30A上の4つの電極パッド39d,39d,54a,54bは基板の四隅に形成されたことになる。
またダイアフラム40Bは圧力センサ用の電極パッド39d,39dを互いに分割する第1凸部46dと、温度センサ用の電極パッド54a,54bを互いに分割する第2凸部46cを形成している。
このような構成の実施例3の電子部品50は、実施例1の圧力センサ10と同様に、ベース20Bと振動体基板30Bを積層させた後、振動体基板30B上にダイアフラム40Bを積層させて3層の積層構造とし、貼り付け治具100の凹部200に載置する。このときダイアフラム40Bの2つの凸部46c、46dはそれぞれ凹部200の側面と当接している。従ってダイアフラムの位置合わせを容易に行なうことができる。また接合面の接着面積が大きくなるため、接着面の接合信頼性が向上する。
図7は電子部品の実施例4の分解斜視図である。実施例4の電子部品は一例として圧電振動子を用いて説明する。
実施例4の圧電振動子60は、振動体基板30Cと、第1基板40Cと、第2基板20Cを主な構成要素としている。
振動体基板30Cは、圧電振動片31と、この圧電振動片31外周と所定間隔を開けて囲む枠状部32とから構成されている。圧電振動片31と枠状部32とは接続部38を介して同一平面上で一体形成されている。枠状部32の表面(第1基板20側と接合する面)には、一対の電極パッド39dが形成されている。圧電振動片31の表裏面には、一対の励振電極39が対向して形成されている。励振電極39は引き回し電極39cを介して振動体基板30Cの表面に形成した電極パッド39dと電気的に接続させている。
なお実施形態に係る振動体基板30Cは、一例として平板状のATカット水晶基板を用いて説明するが、振動体基板30Cは水晶以外にもタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、チタン酸ジルコン酸鉛等の圧電材料、シリコン半導体などの半導体材料、またはその他絶縁体材料などを適用することが可能である。また圧電振動片31は、音叉型振動片等を用いることもできる。
第1及び第2基板40C,20Cは、材質に水晶又はセラミック基板を用いている。第1及び第2基板40C,20Cは、熱膨張係数差による応力を回避するため好ましくは振動体基板30Cと同質の材料を用いるとよい。第1基板40Cは、前記振動体基板30Cの上面を覆う平板状の基板である。第1基板40Cは、振動体基板30Cと重ね合わせたとき、振動体基板30Cの枠状部32に設けた電極パッド39dを外部に露出させた、第2基板20Cおよび振動体基板30Cの外形よりも一部小さい基板である。第1基板40Cは、振動体基板30Cの一対の電極パッド39dを互いに分割するように凸部46eが形成されている。凸部46eは、先端面を振動体基板30の側面と一致するように形成されている。第2基板20Cは、前記振動体基板30Cの下面を支持する平板状の基板である。また第1及び第2基板30C,40Cは圧電振動片31と対向する面を凹状に形成し、キャビティ空間を形成している。
このような構成の実施例4の圧電振動子60は、実施例1の圧力センサ10と同様に、第2基板20Cと振動体基板30Cを積層させた後、振動体基板30C上に第1基板40Cを積層させて3層の積層構造とし、貼り付け治具100の凹部200に載置する。このとき第1基板40Cの凸部46eは凹部200の側面と当接している。従って第1基板の位置合わせを容易に行なうことができる。また接合面の接着面積が大きくなるため、接着面の接合信頼性が向上する。
1………圧力センサ、2………ダイアフラム、3………振動体基板、4………ベース、5………電極パッド、6………凹部、7………調整用凹部、10………圧力センサ、20………ベース、22………凹部、24………端面、30………振動体基板、31………圧電振動片、32………枠状部、34,35………振動腕、36………基部、38………接続部、39………励振電極、40………ダイアフラム、41………受圧面、42………周縁部、45………支持部、46………凸部、47………接着層、48………接着部、50………電子部品、52………温度センサ用の圧電振動片、53………励振電極、54………電極パッド、60………圧電振動子、100………貼り付け治具、200………凹部、300………調整用凹部。

Claims (4)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板と接する一方の面に、前記第1基板と平面視して重ならない位置に複数の電極パッドを設けた振動体基板と、
    前記振動体基板の他方の面を支持する第2基板と、
    を接合した電子部品であって、
    前記第1基板は、貼り付け治具の凹部側面に当接し、前記振動体基板の電極パッドを互いに分割する凸部を形成したことを特徴とする電子部品。
  2. 前記第1基板と前記振動体基板の接合面に接着層を形成し、前記凸部と前記振動体基板との間に前記接着層と接触させた接着部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1基板はダイアフラムであり、前記振動体基板は双音叉振動片であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記振動体基板は、圧電振動片であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品。
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