JP4984068B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は圧力センサに係り、特にダイヤフラム方式により圧力を検出する圧力センサに関する。
従来用いられている圧力センサにダイヤフラム方式の圧力センサがある。この圧力センサは、ダイヤフラムの受圧部の両面に加わる圧力の差によって生じる撓みを利用して圧力を測定している。
このような圧力センサのうち特許文献1に開示の圧力センサは、被測定圧力の変化を静電容量の変化として測定するダイヤフラム構造の静電容量型圧力センサであり、静電容量発生用の電極を貫通電極を介して引き出した構造が開示されている。
一方、特許文献2に開示の圧力センサは、上下2枚の水晶ダイヤフラムの間に双音叉振動片を取り付けている。この双音叉振動片は、ベース側のダイヤフラムに配設してある。双音叉振動片は、その基部をベース側のダイヤフラムに接合しており、双音叉振動片を構成する振動腕の長辺方向がダイヤフラムの平面方向に沿っている。そしてダイヤフラムが圧力を受けて湾曲すると、これに伴って双音叉振動片も湾曲する。双音叉振動片には、伸張または圧縮のストレスが加わるので、発振周波数が変化する。圧力センサは、この発振周波数の変化から圧力等を測定している。
特開2007−171123号公報 特開2004−132913号公報
しかしながら特許文献1に示す圧力センサは、感圧素子を上下から挟む一対の圧力伝達部材から引出電極を設けた基端部を突出させて外部電極とワイヤボンディングさせている。このように外部電極と接続させる引出電極を、基端部から突出させてスペースを設ける必要があり、センサ素子の小型化が図れない。
また特許文献2の圧力センサは、音叉型圧電振動片をダイヤフラムに接合した構造であるが、ダイヤフラムの接続端子の具体的な接続構成が開示されていない。ここで特許文献2に示すような音叉型圧電振動片をプリント回路基板に接続するには、図8に示すような接続電極の配置が考えられる。すなわち図示のように圧力センサ1にはプリント回路基板2上の外部電極3と接続するためのワイヤボンディング用パッド4を基台5に設けている。このように、基台にワイヤボンディング用パッドを設けると、そのスペースを確保するため基台5の形状がダイヤフラム6より大きくなりセンサ素子の小型化が図れない。また双音叉振動片と電極は引き出し電極により接続しているため、ダイヤフラムと基台との間の接着には導電性の接着材を用いることができない。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点を解決するため、圧力センサの小型化を図ることを目的としている。また本発明は、感圧素子の電極と外部電極との接続を安定化させることを目的としている。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本発明の圧力センサは、ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの受圧部の領域内に両端を固定した振動型の感圧素子とを備え、前記ダイヤフラムが受圧部が受ける圧力変化に伴い撓むものであり、前記ダイヤフラムの撓みに基づく前記感圧素子への圧力変化により発生する前記感圧素子の周波数変化から圧力を検出する圧力センサであって、前記感圧素子は、振動部と、該振動部と連結した基部とを備え、前記ダイヤフラムは、前記感圧素子の基部と接合する載置部と、前記載置部と同一平面上の外側に外周枠と、前記載置部を上下面間の厚み方向に貫通する第1の貫通電極と、前記外周枠を上下面間の厚み方向に貫通する第2の貫通電極と、前記載置部と前記外周枠の間の上面に前記第1の貫通電極と前記第2の貫通電極を導通する第1の引き出し電極と、前記載置部と前記外周枠の間の下面に前記第1の貫通電極と前記第2の貫通電極を導通するとともに、前記感圧素子と接続する第2の引き出し電極と、を備えたことを特徴とする圧力センサ。
このような特徴を有する圧力センサであれば、ダイヤフラムの上下面に感圧素子と接続する電極と外部電極と接続する電極を形成できる。このためダイヤフラムに外部電極と接続する電極のスペースを確保することができ、新たにスペースを設ける必要がなく、センサ素子の小型化を図ることができる。
これにより、ダイヤフラムの可動側となる外周枠の上面に感圧素子と外部電極に接続する電極を形成できる。このため接続電極のスペースとして、例えば台座に感圧素子の電極を形成する必要がなく、センサ素子の小型化を図ることができる。またダイヤフラムの載置部および外周枠間の上下面に形成した引き出し電極により外部電極と感圧素子の接続性が良くなり安定化を図ることができる。
[適用例]前記載置部の貫通孔内に加熱溶融させた封止材を配置したことを特徴とする適用例に記載の圧力センサ。
これにより、載置部と感圧素子との固着に加え、封止材を用いて貫通孔の開口を再固着することができ、ダイヤフラムと台座から形成されたキャビティのより強固な気密性の維持を図ることができる。
[適用例]前記第2の貫通電極に導通し、前記感圧素子の周波数信号を出力するための接続ワイヤを前記外周枠の上面側に接続したものであり、前記外周枠と前記接続ワイヤとを接着剤にて固定したことを特徴とする適用例に記載の圧力センサ。
これにより、貫通電極上に接着剤を塗布することで、ダイヤフラム及び基台による感圧素子の収容スペースの気密性が向上するとともに、貫通電極との接続性の向上を図ることができる。
本発明の圧力センサの実施の形態について、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は第1実施形態の圧力センサの説明図である。図1(1)は圧力センサの断面図を示し、図1(2)は平面図を示し、図1(3)は図1(1)のA部の部分拡大図をそれぞれ示している。
図示のように本発明の圧力センサ10は、ダイヤフラムに振動型の感圧素子を備えた圧力センサである。その構成は感圧素子と、ダイヤフラム30と、台座40、プリント回路基板(PCB)50とを基本としている。
具体的には、感圧素子は、本実施形態の場合、双音叉振動片20を用いている。双音叉振動片20は振動部として2本の振動腕を有しており、振動腕が互いに平行になるように配置してある。各振動腕には励振電極を設けてある。また双音叉振動片20は、振動腕の両端に配設した基部22を有している。そして基部22には1対のマウント電極24が設けてある。マウント電極24は正と負の極性を有するようになっている。なお基部22に形成するマウント電極24は、一対の基部22にそれぞれ1個ずつ形成、あるいは一対の基部22のいずれか一方に2個形成することもできる。また双音叉振動片20の基部22は、後述するダイヤフラム30の載置部34と導電性接着材を用いて接合させている。双音叉振動片20はダイヤフラム30の受圧部の長手方向に沿って、対向する面間を所定間隔を空けて平行に配置している。
またダイヤフラム30は、一例として、セラミック基板又は水晶基板などの圧電材料を母材としている。図1(2)に示すようにダイヤフラム30は、受圧部32と、凸状の載置部34と、外周枠36を有している。
受圧部32はダイヤフラム30の略中央の上下面をエッチングにより矩形のH状(載置部34を含まない部分の断面形状がH状)に形成している。この受圧部32は載置部34および外周枠36の厚さよりも薄くなっており所定の弾性力を有し、上面に加わる圧力と下面に加わる圧力との差によって、湾曲するように撓み可能になっている。
受圧部32の両端付近には載置部34を設けている。図示のように載置部34の下面は、前述の双音叉振動片20の基部22と接合している。載置部34は、上下面にそれぞれ金属膜による電極35、37を形成している。載置部34の下面の電極35は、双音叉振動片20と接続する金属電極である。一方、載置部34の上面の電極37は、後述する外部電極と接続する金属電極である。また載置部34は、上下面に形成した電極35、37を導通する貫通電極38を設けている。貫通電極38は、載置部34を上下間、すなわち上下面間の厚み方向に貫通した貫通孔39に形成している。貫通電極38は貫通孔39の形成後、スパッタにより内壁に金属膜を被膜して形成している。載置部34の上下面に形成した2つの電極35、37間は、載置部34を上下面間の厚み方向に貫通して形成した貫通電極38にて導通した状態となる。
載置部34は、ダイヤフラム30の受圧部32を中心として上下対称にエッチングにより突出させて、ダイヤフラム30に応力が加わったときに歪まないような凸状の厚肉に形成している。この他載置部34の形状は、ダイヤフラム30の応力に対して歪むことがない厚肉であれば、ダイヤフラム30の受圧部32を中心として下側の双音叉振動片20と接続する側のみ突出させ、上側の突起を省略する形状であってもよい。
次に外周枠36は、後述する台座40と接合させている。外周枠36は、ダイヤフラム30の載置部34と同一平面上の外側に形成し、載置部34と同様にダイヤフラム30に作用する応力に対して歪まない凸状の厚肉に形成している。
台座40は、ダイヤフラム30の双音叉振動片20が配設してある面に接合しており、ダイヤフラム30と台座40で形成するキャビティの密閉性を保っている。具体的に説明すると、台座40は、板部の上面に凹部44が形成してあり、桝形になっている。この凹部44を形成する外枠42は、前記ダイヤフラム30の外周枠36と平面形状が同様になっている。この外枠42と外周枠36は、接着剤を介して接合している。また台座40はダイヤフラム30と平面形状が同じ矩形になっている。また台座40の中央部の凹部44は、ダイヤフラム30と接合することにより双音叉振動片20を収容可能なキャビティを画定している。台座40とダイヤフラム30を接合する際、ダイヤフラム30と接合した台座40のキャビティは真空状態を維持するように密閉封止されている。この台座40は双音叉振動片20を備えたダイヤフラム30と接合することによりセンサ素子となる。
プリント回路基板50は、前記センサ素子を載置して、2つの外部電極52を形成している。2つの外部電極52は、双音叉振動片20の1対のマウント電極24とそれぞれ電気的に接続している。
次に第1実施形態に係る圧力センサの製造方法について図2を参照しながら説明する。図2は本発明に係る圧力センサの製造方法のフロー図である。図2(a)は、双音叉振動片の貼り付け工程を示している。図2(b)は、台座の貼り付け工程を示している。図2(c)は、センサ素子のプリント回路基板の搭載工程を示している。図2(d)は、電極のワイヤボンディング工程を示している。
図2(a)を参照して双音叉振動片の貼り付け工程を説明する。まずダイヤフラム30は、外周枠36および載置部34を形成する部分を覆うマスクを素材の表面に被せて、このマスクに覆われていない部分をエッチングする。そして、受圧部32を形成するのに十分な厚さになるまでエッチングを行う。エッチング後、素材上のマスクを除去すれば、ダイヤフラム30を得る。ダイヤフラム30にスパッタ、パターニングにより電極35、37を形成する。そして載置部34の下面の電極35と双音叉振動片20のマウント電極24とが同じ極性を導通するように固定する。すなわち双音叉振動片20のマウント電極24とダイヤフラム30の載置部34の電極35とを直接接合(Au−Auなど)もしくは導電性接着剤により電気的に接続させる。
ついで図2(b)に示すように台座40をダイヤフラム30に接合する。台座40の外枠42とダイヤフラム30の外周枠36を真空条件下で接合する。台座40とダイヤフラム30を接合により形成されたキャビティに双音叉振動片20を収容した形態はセンサ素子となる。なお台座40とダイヤフラム30の接合は、キャビティの密閉性を維持できる接続、例えば直接接合あるいは接着剤による接合であればよく、電気的な接合は不要である。
そして図2(c)に示すようにセンサ素子をプリント回路基板50に搭載する。具体的には台座40の下面をプリント回路基板50の設置個所に接着剤等により固着させている。
次に図2(d)に示すようにダイヤフラム30の電極37と、センサ素子の出力信号を受けるプリント回路基板50側の外部電極52とをボンディングワイヤ70(接続ワイヤ)にて接続する。
これにより双音叉振動片20の周波数信号は、ワイヤボンディングを介して外部電極へ供給される。
図3は外部電極と電極37の接続の説明図である。図3(1)は接着剤として導電性接着剤とワイヤボンディングによる接続を示し、図3(2)はワイヤボンディングによる接続をそれぞれ示している。
図3(1)に示すように導電性接着剤を用いた場合、まずプリント回路基板50に設けた外部電極52にワイヤボンディングを電気的に導通接続する。その後、載置部34の貫通孔39および貫通電極38の開口上を中心として電極37に導電性接着剤60を塗布している。これにより貫通孔39の上部側の開口が封止されることになり、キャビティの気密性を維持することができるとともに、外部電極52及び電極37間の接続性の安定化を図ることができる。
次にワイヤボンディングによる接続について説明する。まず、金属ワイヤをボンディングツールを使って電極37に圧着する。このときボンディングワイヤ70の先端は貫通孔39の位置を避けた電極37面に圧着させる。ボンディングワイヤ70の先端を貫通孔39上で圧着させると圧着が不十分となる場合があるからである。また載置部34の貫通孔39の位置は、ワイヤボンディング70の圧着する位置を確保し易くするため、予め図示のように電極37の中央位置をずらして穿孔するとよい。ついでボンディングツールを用いて外部電極52上にまで引き出されたボンディングワイヤ70を電極面に一定の圧力で押し付けて圧着させる。
これにより第1実施形態に係る圧力センサが得られる。この圧力センサは、ダイヤフラムの撓みに基づく感圧素子(双音叉振動片)への圧力変化により発生する感圧素子の周波数変化から圧力を検出する。このような実施形態によれば、載置部の上下面に双音叉振動片と接続する電極と外部電極と接続する電極を形成でき、載置部に接続電極のスペースを確保することができ、センサ素子の小型化を図ることができる。
また載置部は凸状の厚肉に形成しているため、圧力変化に対してダイヤフラムに撓みが生じた場合であっても撓むことがない。したがって載置部に形成した貫通電極にはダイヤフラムの撓みに伴う変形が生じないので、断線や、基台の貫通孔壁面から貫通電極を形成する金属が剥れることによる基準圧力室の気密性低下という不具合が生じ得ない。
また本実施形態の圧力センサは絶対圧または差圧(相対圧)のどちらの圧力でも測定することができる。
図4は第2実施形態の圧力センサの説明図であり、図4(1)は載置部断面の部分拡大図であり、図4(2)は引き出し電極の平面図を示している。図示のように第2実施形態に係る圧力センサ10Aと図1に示す圧力センサ10との相違は、外部電極52と接続する電極の位置である。その他の構成は図1に示す圧力センサ10の構成と同一であり、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態の圧力センサ10Aは、外周枠36の上面(台座と接合する反対側)に載置部34の貫通電極38と導通する引き出し電極80を形成している。引き出し電極80は、載置部34と外周枠36との間、すなわち載置部34の上面と受圧部32と外周枠36の上面に沿った断面凹形状であり金属膜を被膜させて形成している。そして外周枠36上の引き出し電極80は、外部電極52と導電性接着材60あるいはワイヤボンディングにより電気的に接続させている。
このような第2実施形態の圧力センサによれば、外周枠の上面に双音叉振動片と接続する電極と外部電極と接続する電極を形成でき、外周枠に接続電極のスペースを確保することができ、センサ素子の小型化を図ることができる。
図5は第3実施形態の圧力センサの説明図であり、載置部断面の部分拡大図を示している。図示のように第3実施形態に係る圧力センサ10Bと図1に示す圧力センサ10との相違は、載置部34および外周枠36に形成する電極の形状である。その他の構成は図1に示す圧力センサ10の構成と同一であり、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係る圧力センサ10Bは、載置部34を上下面間の厚み方向に貫通する第1の貫通孔82と、外周枠36を上下面間の厚み方向に貫通する第2の貫通孔83を穿孔している。第1の貫通孔82および第2の貫通孔83はいずれも穿孔後、スパッタにより内壁に金属膜を被膜して第1の貫通電極84、第2の貫通電極85を形成している。そして載置部34と外周枠36の間の上下面に第1の貫通電極84と第2の貫通電極86を導通する第1の引き出し電極87と第2の引き出し電極88を形成している。第1の引き出し電極87は、載置部34と外周枠36との間、すなわち載置部34上面と受圧部32と外周枠36の上面に沿った断面凹形状であり金属膜を被膜させて形成している。また第2の引き出し電極88は、載置部34の下面と受圧部32と外周枠36の下面に沿った断面凸形状であり金属膜を被膜させて形成している。さらに第2の引き出し電極88は、双音叉振動片20と接続している。なお第2の引き出し電極88は、外周枠36の下面、すなわちダイヤフラム30と台座40が接合する箇所には被膜を形成せず、かつ第2の貫通孔83と導通可能な形状に形成することもできる。そして第1の引き出し電極87は、外周枠36の上面で外部電極と導電性接着材60あるいはワイヤボンディングにより電気的に接続させている。
このような第3実施形態の圧力センサによれば、外周枠の上面に双音叉振動片と接続する電極と外部電極と接続する電極を形成でき、外周枠に接続電極のスペースを確保することができ、センサ素子の小型化を図ることができる。また、ダイヤフラムの載置部および外周枠間の上下面に形成した引き出し電極により外部電極と双音叉振動片の接続信頼性の安定化を図ることができる。
ここで貫通孔の開口の封止について説明する。図6は載置部に形成した貫通孔の気密封止の説明図である。図示のように載置部34には上下を貫通する第1の貫通孔82を形成してある。そして載置部34の下面の第2の引き出し電極88は、双音叉振動片20のマウント電極24と電気的に接続し、載置部34の下面の開口は封止されている。一方、載置部34の上面には外周枠36の上面との間に第1の引き出し電極87が形成してある。第1の引き出し電極87は外周枠36の上面で外部電極とボンディングワイヤ70を介して電気的に接続している。しかし第1の引き出し電極87の載置部34側の第1の貫通孔82および貫通電極84の上面は開口している。そこで第1の貫通孔82および貫通電極84の上面開口を導電性材料となる封止材90を用いて封止する。まず封止材90を第1の貫通孔82および貫通電極84上に載置する。図示しないレーザ光照射手段等の加熱手段により封止材90の上面から局所的にレーザ光を照射して加熱する(矢印A)。封止材90は加熱溶融されて貫通孔内に一部流れ込む。これにより第1の貫通孔82の上面開口は封止材によって封止される。このように第1の貫通孔82を再固着するためキャビティ内の気密性を保持することができる。
なお封止材の材料としては、Au−Geボール、Au−Snボールを用いることができる。
また第2実施形態に係る圧力センサ10Aについても第3実施形態にかかる圧力センサ10Bと同様に載置部の貫通孔に封止材を用いて再固着するようにしてもよい。
図7は第4実施形態の圧力センサの説明図である。図7(1)はセンサ素子の断面図を、図7(2)はダイヤフラムの平面図を、図7(3)は双音叉振動片の平面図をそれぞれ示している。図示のように第4実施形態に係る圧力センサ10Cと図1に示す圧力センサ10との相違は、外部電極と接続する電極370の構造である。第4実施形態に係る圧力センサは、図7(1)に示すように外周枠360に貫通孔390A、390Bを穿孔し、貫通電極380を形成している。またダイヤフラム300と、枠体250を備えた双音叉振動片200と、基台400を積層させた3層構造である。
まず図7(2)に示すようにダイヤフラム300の上面には外部電極と接続する2つの電極370A,370Bを外周枠360上面に備え、図7(1)に示すように外周枠360下面に電極350A、350Bを備えている。図7(2)のAに示すダイヤフラム300の外周枠360に形成する貫通孔390A,390Bは、ダイヤフラム300の受圧部320を中心として両側に1つずつ穿孔している。一方図7(2)のBに示す外周枠360に形成する貫通孔390A,390Bは、受圧部320を中心としていずれか一方の側に2つ穿孔している。また図7(1)のAに示すダイヤフラムの載置部340Aは、受圧部を中心として断面上下方向に突出させている。一方、図7(1)のBに示すダイヤフラム300の載置部340Bは、受圧部320を中心として断面下方のみ突出させている。いずれの載置部340A、340Bもダイヤフラム300に応力が加わったときに歪まないような厚肉に形成している。
そして枠付きの双音叉振動片200は、図7(3)に示すように双音叉振動片200の基部220と結合する結合部210と、双音叉振動片200の外周を囲む枠体250とを備え、同一平面上に一体形成した構造である。双音叉振動片200および枠体250には、双音叉振動片のマウント電極240と接続するとともに、ダイヤフラム300の外周枠360の貫通電極380と積層方向に重なる位置に引き出し電極260を形成してある。引き出し電極260は双音叉振動片200のマウント電極240から結合部210と外周枠250を介してダイヤフラムの貫通電極380と重なる位置まで平面上に引き回した配線パターンである。双音叉振動片200の枠体250に形成した引き出し電極260とダイヤフラム300の貫通電極380は、導電性接着剤又は直接接合により電気的に接続している。またダイヤフラム300と双音叉振動片200の枠体250とは接着剤により接合させている。
このような第4実施形態の圧力センサは、ダイヤフラムと台座の間に外枠付きの双音叉振動片を備えた構成であるため、引き出し電極を双音叉振動片を囲む枠に形成することができる。よって双音叉振動片の梁に形成した振動子の引き出し電極は平面上に形成されているのでダイヤフラムの撓みの影響を受けて切断することがない。
なお引き出し電極は、第3実施形態の圧力センサに示す第2の引き出し電極のように、載置部の下面と受圧部と外周枠の下面に沿った凸形状であり金属膜を被膜させて形成することもできる。また図7は双音叉振動片を囲む外枠を備えた構成であり、この外枠をダイヤフラム及び基台の外周枠に接合させた構成で説明した。この他に図1に示すような外枠を備えていない振動アームおよび基部からなる双音叉振動片を用いて、ダイヤフラムの内部、載置部および外周枠の下面に引き出し電極を形成した構成であってもよい。
第1実施形態の圧力センサの説明図である。 本発明に係る圧力センサの製造方法のフロー図である。 外部電極と電極の接続の説明図である。 第2実施形態の圧力センサの説明図である。 第3実施形態の圧力センサの説明図である。 載置部の貫通孔の気密封止の説明図である。 第4実施形態の圧力センサの説明図である。 従来の圧力センサの説明図である。
符号の説明
1………圧力センサ、2………プリント回路基板、3………外部電極、4………ワイヤボンディング用パッド、5………基台、6………ダイヤフラム、10………圧力センサ、20………双音叉振動片、22………基部、24………マウント電極、30………ダイヤフラム、32………受圧部、34………載置部、35………電極、36………外周枠、37………電極、38………貫通電極、39………貫通孔、40………台座、42………外枠、44………凹部、50………プリント回路基板、52………外部電極、60………導電性接着剤、70………ボンディングワイヤ、80………引き出し電極、82………第1の貫通孔、84………第2の貫通孔、86………第1の引き出し電極、88………第2の引き出し電極、90………封止材。

Claims (3)

  1. ダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの受圧部の領域内に両端を固定した振動型の感圧素子とを備え、前記ダイヤフラムが受圧部が受ける圧力変化に伴い撓むものであり、前記ダイヤフラムの撓みに基づく前記感圧素子への圧力変化により発生する前記感圧素子の周波数変化から圧力を検出する圧力センサであって、
    前記感圧素子は、振動部と、該振動部と連結した基部とを備え、
    前記ダイヤフラムは、
    前記感圧素子の基部と接合する載置部と、
    前記載置部と同一平面上の外側に外周枠と、
    前記載置部を上下面間の厚み方向に貫通する第1の貫通電極と、
    前記外周枠を上下面間の厚み方向に貫通する第2の貫通電極と、
    前記載置部と前記外周枠の間の上面に前記第1の貫通電極と前記第2の貫通電極を導通する第1の引き出し電極と、
    前記載置部と前記外周枠の間の下面に前記第1の貫通電極と前記第2の貫通電極を導通するとともに、前記感圧素子と接続する第2の引き出し電極と、
    を備えたことを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記載置部の貫通孔内に加熱溶融させた封止材を配置したことを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
  3. 前記第2の貫通電極に導通し、前記感圧素子の周波数信号を出力するための接続ワイヤを前記外周枠の上面側に接続したものであり、前記外周枠と前記接続ワイヤとを接着剤にて固定したことを特徴とする請求項に記載の圧力センサ。
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