JP4256322B2 - 振動ジャイロの振動子搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動脚および検出脚を胴部で結合してなる音叉型振動子をパッケージへ収容してなる音叉型振動ジャイロに関し、特にパッケージを支点としてその胴部を支持することにより、音叉型振動子をパッケージへ搭載する振動子搭載構造に関する。
この種の音叉型振動ジャイロは、特許文献1又は特許文献2に記載されている。特許文献1又は特許文献2に記載の音叉型振動ジャイロの基本構造及びその作動を、図12を参照して説明する。図12(A)は音叉型振動ジャイロに対する回転の入力がないときの状態を表し、図12(B)は音叉型振動ジャイロに対し回転の入力があるときの状態を表す。図において、111a,111bは励振用駆動脚(特許文献1における励振用駆動側アーム)、112a,112bは振動用検出脚(特許文献1における振動用検出側アーム)である。励振用駆動脚111a及び111bは、互いに対をなし、逆位相で振動する。励振用駆動脚111a及び111bは、駆動脚(特許文献1では、駆動側アーム)111と称する。振動用検出脚112a及び112bは、互いに対をなし、逆位相で振動する。振動用検出脚112a及び112bは、検出脚(特許文献1では、検出側アーム)112と称する。胴部10は、直方体であり、その平面形(上面10aの形)は正方形である(正方形である必要は必ずしもない)。胴部10における各面は、上面を符号10aで現し、底面(図に現れていない)を符号10bで現し、一方の端面を符号10cで現し、他方の端面(図に現れていない)を符号10dで現し、一方の側面を符号10eで現し、他方の端面(図に現れていない)を符号10fで現すこととする。上面及び底面を主面と称する。なお、特許文献1及び特許文献2の音叉型振動ジャイロには、励振用駆動脚111a及び111bの間に1つの非励振用駆動脚(特許文献1における非励振用駆動側アーム)が設けてあり、また振動用検出脚112a及び112bの間に1つの非振動用検出脚(特許文献1における非振動用検出側アーム)が設けてあるが、非励振用駆動脚および非振動用検出脚は、振動の安定化のために設けてあり、原理説明においては必要でないので、図12の音叉型振動ジャイロでは省略した。
胴部10、励振用駆動脚111a及び111b並びに振動用検出脚112a及び112bは、1つの圧電単結晶体でなり、一枚の板状の圧電単結晶から切り出された形をなす。圧電単結晶としては、水晶、ニオブ酸リチウム、ランガサイト等がある。胴部10、励振用駆動脚111a,111b及び振動用検出脚112a,112bの厚みは同一である。励振用駆動脚111a及び111bが励振されていない状態、即ち静止状態では、励振用駆動脚111a,111bの軸及び振動用検出脚112a,112bの軸は、胴部10の端面10c及び10dにそれぞれ垂直である。励振用駆動脚111a及び振動用検出脚112aの軸は同一の軸線上にある。同様に、励振用駆動脚111b及び振動用検出脚112bの軸も同一の軸線上にある。また、胴部10の重心を通り、端面10eに平行な面に関し、励振用駆動脚111a及び111bは対称であり、また振動用検出脚112a及び112bも対称である。励振用駆動脚111a,111b及び振動用検出脚112a,112bには駆動用電極及び検出用電極がそれぞれ設けてある(これら電極の図示は省略されている。)。
このような図12の構造の音叉型振動ジャイロにおける駆動用電極に励振用の交流電圧を印加すると、励振用駆動脚111a及び111bは、上面10aに平行な平面内において互いに反対方向に、即ち逆位相に、振動する。この振動が、音叉型振動ジャイロにおける駆動振動である。駆動振動は、胴部10の主面(上面10a及び底面10b)に平行な平面内における振動であり、このような主面に平行な平面内における振動を面内振動と称する。面内振動は、図12(A)において矢印Ha及びHbで現してある。この状態で、角速度ωの回転が図(B)の→方向に入力されると、励振用駆動脚111a及び111bにはコリオリ力が作用し、それぞれコリオリ振動Ca及びCbが生じる。コリオリ振動Ca及びCbは、胴部10の主面に直交する方向の振動であり、その位相は互いに逆である。胴部10の主面に直交する方向の振動を面垂直振動と称する。
胴部10は、板状であるので、その主面に平行な方向の振動、即ち面内振動に対しては極めて高い剛性を有し、他方主面に直交する方向の振動、即ち面垂直振動に対しては相対的に低い剛性を示す。そこで、励振用駆動脚111a,111bに生じる振動のうちで、面内振動である駆動振動Ha及びHbは、振動用検出脚112a,112bには殆ど伝搬せず、他方面垂直振動であるコリオリ振動Ca及びCbは高い効率で振動用検出脚112a,112bに伝搬する。振動用検出脚112a及び112bに伝搬したコリオリ振動が、音叉型振動ジャイロにおける検出振動Da及びDbである。音叉型振動ジャイロは、検出振動Da及びDbを検出用電極で電気信号に変換することにより、角速度ωを検出する。
音叉型振動ジャイロでは、振動用検出脚112a,112bに現れる駆動振動成分がノイズであり、検出振動(Da,Db)が信号である。そこで、振動用検出脚112a,112bにおける検出振動成分(Da,Db)に対する駆動振動成分の比が信号対雑音比(S/N比)となるので、角速度ωを高い精度で検出するには、振動用検出脚112a,112bに漏れ、現れる駆動振動成分を低減する必要がある。振動用検出脚112a,112bに漏れる駆動振動成分は、信号成分[検出振動成分(Da,Db)]に対するバイアスとなり、このバイアスが不安定であれば、角速度ωの検出精度は低下する。
特許文献1および特許文献2の音叉型振動ジャイロでは、石英ガラス製の支持部材(特許文献1における保持体)によって音叉型振動子をその重心で支持している。その重心は、胴部の中央にある。
特開2001-255152 特開2001-208545 特許第2518600号公報 特開平11-173857
図7は、音叉型振動子の胴部を支持部材で支持したときに、振動子に現れる歪の変動を示す模式図である。図7(A),(B)は、支持部材で支持しない状態において、駆動振動が胴部に加えられたときに胴部10に表れる歪を現す。図7(C),(D)は、胴部10の重心を支持部材2で支持し、胴部10をパッケージ基板30に搭載した状態において、駆動振動が胴部10に加えられたときに胴部に表れる歪を現す。図7(C),(D)において、支持部材2は胴部10の重心及びパッケージ基板30に固着されている。
図7(A)は、駆動脚に励振された駆動振動により、互いに反対向きの応力α1及びβ1が胴部10に生じたとき、胴部10の上部には互いに反対向きの歪a1及びb1が生じ、胴部10の下部には互いに反対向きの歪c1及びd1が生じ、a1=b1=c1=d1であることを現している。図7(B)は、駆動脚に励振された駆動振動により、互いに反対向きの応力α2及びβ2が胴部10に生じたとき、胴部10の上部には互いに反対向きの歪a2及びb2が生じ、胴部10の下部には互いに反対向きの歪c2及びd2が生じ、a2=b2=c2=d2であることを現している。
これに対し、図7(C)は、駆動脚に励振された駆動振動により、互いに反対向きの応力α1及びβ1が胴部10に生じたとき、胴部10の上部には互いに反対向きの歪a1及びb1が生じ、胴部10の下部には互いに反対向きの歪c1及びd1が生じるが、a1=b1>c1=d1であることを現している。また、図7(D)は、駆動脚に励振された駆動振動により、互いに反対向きの応力α2及びβ2が胴部10に生じたとき、胴部10の上部には互いに反対向きの歪a2及びb2が生じ、胴部10の下部には互いに反対向きの歪c2及びd2が生じるが、a2=b2>c2=d2であることを現している。
図7(C),(D)に示されるように、音叉型振動子の胴部10を支持部材2で支持したとき、胴部10の上部における歪とその下部における歪とは大きさが相違し、胴部歪の上下非対称性が生じる。胴部10の歪に上下非対称性が生じると、駆動振動に直交する方向の振動、即ち面垂直振動成分が胴部に生じる。この面垂直振動成分は、漏れ駆動振動として振動用検出脚に現れ、検出振動と同じ振動方向であるから、検出振動に対し雑音成分となり、角速度の検出精度を低下させる。
図8乃至図11は、音叉型振動子の胴部10の重心を支持しないときと、支持部材2で支持したときにおける胴部歪のシミュレーション図である。図8乃至図11において、10は胴部、11a,11bは励振用駆動脚、11cは非励振用駆動脚、12a,12bは振動用検出脚、12cは非振動用検出脚である。これらシミュレーション図は、胴部10および胴部10近傍の駆動脚および検出脚における面内変位及び面垂直変位の分布図である。図8乃至図11はコンピュータシミュレーションにより作図したが、レーザドップラー変位計によって計測した変位分布図も同様なパターンとなる。11a及び11bは励振用駆動脚、11cは非励振用駆動脚、12a及び12bは振動用検出脚、12cは非振動用検出脚である。図8は胴部10の重心を支持しないときにおける駆動振動方向(面内振動方向)の面内変位の分布図、図9は胴部10の重心を支持しないときにおける駆動振動と直交する方向(面垂直振動方向)の面内変位の分布図である。図10は胴部10の重心を支持部材2で支持したときにおける駆動振動方向(面内振動方向)の変位の分布図、図11は胴部10の重心を支持部材2で支持したときにおける駆動振動と直交する方向(面垂直振動方向)の変位の分布図である。図11を図9と比較すると、胴部10の重心を支持部材2で支持したときには、検出脚12a,12b,12c側の胴部10および検出脚12に面垂直振動が大きく現れていることが分かる。
音叉型振動ジャイロでは、振動子をパッケージに搭載する振動子搭載構造の採用は不可避である。特許文献1及び2では、音叉型振動子の重心に円柱型の支持部材を接着剤等で固着し、振動子を支持する構造が示されている。特許文献1及び2の音叉型振動ジャイロで採用されている振動子搭載構造では、図7の模式図で示す振動子搭載構造と同じ原理で音叉型振動子を支持しており、胴部歪の上下非対称性が生じ、漏れ駆動振動として振動用検出脚に現れ、検出振動に対し雑音成分となり、角速度の検出精度を低下させる。駆動振動が振動用検出脚に漏れるのを抑制する構造として、特許文献3および特許文献4に記載のものが提案されている。
図13(特許文献3における図1)は特許文献3に記載の回転速度センサ10(音叉型振動ジャイロ)を示す。この回転速度センサ10は、ハウジング11と、両側(double ended)(即ちH型)音叉(tuning fork) 13と、回転速度検出回路21とを有する。ハウジング11は、蓋12と、基部14と、取付け構造体15とを有する。音叉13は、圧電材料の単結晶からエッチングされる。この材料は、水晶、ニオブ酸リチウム(Lithium Niobate) 或いは他の圧電物質であるのが良い。
図14(特許文献3における図3)は、特許文献3に記載の音叉13を示す。音叉13の本体16は、周囲のフレーム30と内部キャビティ33とを有する。音叉13は、励振枝(drive tine)31,32及びピックアップ枝(pickup tine) 44,45を有する。また、音叉13は、キャビティ33内に単一専用取付け基部57を有する。取付け基部57は、フレーム30の内周面18から間隔を隔てられ、これで囲まれ、且つその中の中央に配置されている。取付け基部57は、クロスブリッジ61,62及びサスペンションブリッジ64乃至67によって形成されたサスペンション装置59によって内周面18に結合されている。取付け基部57の周面71は、本体16の内周面18から、+Y方向では開口73によって、−Y方向では開口74によって間隔を隔てられている。
図15(特許文献3における図4)は、特許文献3に記載されたハウジング11の基部14及び取付構造体15を示す。取付構造体15はペデスタル94である。このペデスタル94は、音叉13の取付け面59とほぼ同じ寸法を有する。図13、図14に戻ると、音叉13はペデスタル94に取付けられている。取付け基部57の裏面70は、音叉13の単一専用取付面である。この面は、ペデスタル94の取付け面76に固定されている。この固定は、従来の熱可塑性接着剤或いはエポキシ樹脂によって行われるのがよい。かくして、音叉13は、単一専用取付面70のところだけでハウジング11内に取付けられる。サスペンション装置59が、取付け基部57をフレーム30に結合する。ペデスタル94は、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル合金モネル(Monel)400或いはセラミックスで作られるのがよい。研磨したシリコン或いは水晶のウエハから別に「けがい」て、そして、エポキシ樹脂を用いて基部14に固定してもよい。特許文献3の音叉型振動ジャイロでは、振動子搭載構造はペデスタル94、サスペンション装置59、取付け基部57でなる。
このような特許文献3に記載の振動子搭載構造では、音叉13の本体16に内部キャビティ33を設けるので、音叉13の本体16に深いエッチング加工を施す必要がある。音叉13が、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなるときは、引用文献3の振動子搭載構造は適用できない。また、引用文献3の振動子搭載構造は、内部キャビティ33内にサスペンション装置59を備えるので、複雑な構造であり、高価であり、小型化も難しい。
図16は、特許文献4の振動型ジャイロスコープにおいて、振動子50を支持する支持手段を示す図である。この支持手段も、振動子50をパッケージに搭載する振動子搭載構造の一例である。図16における51A,51B,52,53は支持手段である。図16(a)においては、突起51Aと51Bとを、振動子50の支持孔47を挟むように上下に配置し、突起51Aと51Bとによって上下方向から振動子50を圧着している。図16(b),(c)においては、突起52の方にピン52aを設け、他方の突起53の方に孔53aを設ける。突起52と53とを、振動子50の支持孔47を挟むように上下に配置し、ピン52aを支持孔47に挿入し、貫通させ、更に孔53aに挿入し、突起52と53とによって上下方向から振動子50を圧着している。
図16の特許文献4の振動子搭載構造も、特許文献3の振動子搭載構造と同様に、振動子50に支持孔47を形成する必要がある。そこで、振動子50が効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなるときは、引用文献4の振動子搭載構造は適用できない。また引用文献4の振動子搭載構造では、支持孔47は、検出振動が最小となる領域に設けているが、駆動脚と検出脚とを胴部を介して結合する図12のような振動子では、図8乃至図11の変位分布図で示されているように、検出振動(面垂直振動)が小さい領域でも駆動振動(面内振動)は小さくないので、検出振動が最小となる領域に支持孔47を設けても、突起51A及び51Bによって上下方向から振動子を圧着すると、駆動振動のエネルギー損失が大きく、音叉型振動ジャイロとして実用化は難しい。
以上に挙げた特許文献1及び2の振動子搭載構造では、図7に示すように、音叉型振動子を支持部材2で支持することにより、振動子に歪の上下非対称性が発生するので、駆動振動が検出脚に漏れ、ひいては音叉型振動ジャイロの角速度検出精度の向上が妨げられ、また検出精度の安定性も損なわれていた。また、特許文献4に記載の振動子搭載構造は、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなる音叉型振動子には、適用できないし、構造が複雑で高価であり、小型化も難しい。また、特許文献4に記載の振動子搭載構造は、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなる音叉には、やはり適用できないし、駆動脚と検出脚とを胴部を介して結合する図12のような音叉型振動子では振動エネルギーの損失が大きく、実用できない。
そこで、本発明の目的は、音叉型振動子を支持部材で支持することによる振動子に生じる歪の上下非対称性の発生を抑制することにより、検出脚に漏れる駆動振動を低減し、ひいては音叉型振動ジャイロの角速度検出精度の向上と安定化を図ることにある。また、本発明の別の目的は、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなる音叉型振動子にも適用でき、振動エネルギーの損失が少なく、簡単な構造であり、小型化が可能な振動子搭載構造の提供にある。
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
(1)音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
前記支持部材は、前記励振用駆動脚の印加電圧に同期した励振電圧が印加される電極が設けてあり、該支持部材は、該電極に印加される該励振電圧により前記駆動脚の振動方向と平行な方向に前記励振用駆動脚の駆動振動に同期して振動する構造体であることを特徴とする振動子搭載構造。
(2)前記支持部材は、圧電材料でなることを特徴とする前記(1)に記載の振動子搭載構造。
(3)音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
前記励振用駆動脚の軸方向に直交する平面における前記支持部材の断面形が凹形であり、
前記支持部材は、前記凹形における溝の縁に対応する領域で前記胴部に固着されることを特徴とする振動子搭載構造。
(4)音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
前記励振用駆動脚の振動平面に平行な平面における前記支持部材の断面形が凹形であり、
前記凹形における窪みは、前記励振用駆動脚側に面することを特徴とする振動子搭載構造。
(5)音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
前記支持部材は、高剛性の材料と低剛性の材料とを交互に張り合わせた複合材でなり、
前記励振用駆動脚の振動方向における剛性は該励振用駆動脚の振動方向に直交する方向の剛性より小さいことを特徴とする振動子搭載構造。
上記本発明によれば、音叉型振動子を支持部材で支持することによる振動子に生じる歪の上下非対称性の発生を抑制することにより、検出脚に漏れる駆動振動を低減し、ひいては音叉型振動ジャイロの角速度検出精度の向上と安定化を可能にする振動子搭載構造が提供できる。さらに、本発明によれば、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなる音叉型振動子にも適用でき、振動エネルギーの損失が少なく、簡単な構造であり、小型化が可能な振動子搭載構造を提供できる。
次に本発明の実施の形態を挙げ、図面を参照し、本発明を一層具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の振動子支持構造を有する音叉型振動ジャイロを示す分解斜視図である。図2は、図1の音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロにおける振動子支持構造(本発明の第1の実施の形態)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。図3は、音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第2の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。図4は、音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第3の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。図5は、音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第4の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。図6は、本発明の第5の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材に用いる高剛性材料でなる板22aの斜視図(A)、その第5の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材に用いる低剛性材料でなる板22bの斜視図(B)及び該板22a及び板22bを交互に張り合わせてなる支持部材22の斜視図である。
図1乃至図6において、1は音叉型振動子、1aは音叉型振動子1における支持部材固着領域、2は支持部材、3はパッケージ、10は胴部、11は駆動脚、11a,11bは励振用駆動脚、11cは非励振用駆動脚、12は検出脚、12a,12bは振動用検出脚、12cは非振動用検出脚、20,21は支持部材、21aは溝、22aは高剛性材料でなる板、22bは低剛性材料でなる板、30はパッケージ基板、30aは支持部材搭載領域、31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,37a,37bは端子、41,42はリード線、43,44は電極、201,202は圧電セラミックである。
図には、音叉型振動子1、支持部材2およびパッケージ3が分解して示してある。音叉型振動子1、支持部材2およびパッケージ3が組み合わされた状態では、支持部材2の下面はパッケージ基板30の上面における支持部材搭載領域30aに接着剤で固着され、支持部材2の上面は音叉型振動子1の胴部10の下面の支持部材固着領域1aに接着剤で固着されている。支持部材固着領域1aの中心は、胴部10の下面の平面形の重心位置にある。符号1,2,3の部材が結合された状態は、支持部材2が、支持部材搭載領域30aを支点として、音叉型振動子1の重心位置を支持している状態であり、音叉型振動子1が支持部材2を介してパッケージ3に搭載された状態である。
音叉型振動子1における駆動脚11は、図12の駆動脚111における励振用駆動脚111a,111bに対応する励振用駆動脚11a,11bに加え、非励振用駆動脚11cを備える。同様に、音叉型振動子1における検出脚12は、図12の検出脚112における振動用検出脚112a,112bに対応する振動用検出脚12a,12bに加え、非振動用検出脚12cを備える。非励振用駆動脚11c及び非振動用検出脚12cは、特許文献1及び2の音叉型振動ジャイロにも非励振用駆動側アーム及び非振動用検出側アームとして設けてあるものであり、駆動脚11および検出脚12の振動を安定化するために備えてあるが、本発明の作用には重要でないし、図12のようにこれら脚11c及び12cを欠いても本実施の形態は実施できるので、以下では非励振用駆動脚11c及び非振動用検出脚12cについてはこれ以上の説明は省略する。図1の音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子1の作用は、図12に示す音叉型振動子の作用と同様である。
図1の音叉型振動子1は、ランガサイトからなる単結晶圧電体である。音叉型振動子1における励振用駆動脚11a及び11bの少なくとも一方には駆動用電極が、振動用検出脚12a及び12bの少なくとも一方には検出用電極がそれぞれ設けてあるが、図示は省略してある。また、駆動用電極および検出用電極は、端子31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,37a又は37bの内のいずれかへボンディングワイヤで接続されているが、それらボンディングワイヤも図示が省略してある。
図2(A)及び(B)は、音叉型振動子1および支持部材2を互いに同じ方向から見て描いてある。図2(A)では、音叉型振動子1は図1とは上下を逆にして図示してある。また、図2(B)では、支持部材2には電極43,44を設けた状態で示してある。図1では、電極43,44の図示は省略してある。本実施の形態の振動子搭載構造は、電極43,44付きの支持部材2である。支持部材2は、音叉型振動子1と同じランガサイトからなる単結晶圧電体である。電極43,44には、交流電源4からリード線41,42を経て励振電圧が供給される。交流電源4は、励振用駆動脚11a,11bの駆動用電極に加えられる電源と共通の電源である。そこで、支持部材2は、励振用駆動脚11a,11bにおける駆動振動に同期して振動する。
支持部材2の振動方向は、図2(B)に示す直交座標系におけるy方向であり、励振用駆動脚11a,11bにおける駆動振動の方向と同じであり、胴部10の主面(胴部10の上面及び底面)に並行であり、かつ励振用駆動脚11a,11bの長手軸に直交する方向である。支持部材固着領域1aに固着される支持部材2の端面の振動の大きさは、支持部材2の圧電係数、支持部材2の大きさ、交流電源4の出力電圧、電極41,42の大きさ等により決まるが、胴部10の支持部材固着領域1aにおける駆動振動と同じ大きさに設定する。図2(C),(D)は支持部材固着領域1aに固着される支持部材2の端面の振動を模式的に示す図であり、図2(C)はその端面(上側端面)が収縮した状態を示し、図2(D)はその端面(上側端面)が伸張した状態を示す。
以上に説明したように、図1、図2の実施の形態(第1の実施の形態)では、支持部材2の振動と、胴部10の支持部材固着領域1aにおける駆動振動との大きさ、方向および周期が同じである。そこで第1の実施の形態では、胴部10における駆動振動は支持部材2の影響を受けず、胴部10の上側(支持部材2に接しない側)と下側(支持部材2に接する側、支持部材固着領域1a側)とで、歪が同じとなり、歪の上下非対称は起こらず、検出脚に漏れる駆動振動が低減し、ひいては音叉型振動ジャイロの角速度検出精度が向上し、また安定化する。
図1、図2の実施の形態では音叉型振動子1を構成する圧電結晶材料としてランガサイトを用いた。ランガサイトは、効率的なエッチング方法が確立されていない材料であり、特許文献3における内部キャビティ(図14の33)などを形成することは実質上困難であるが、本実施の形態の製造では、エッチングにより成形を要する工程がないので、本実施の形態は容易に実現できる。また、特許文献4におけるように、突起51A及び51Bによって上下方向から振動子を圧着する振動子搭載構造では、駆動振動のエネルギー損失が大きく、音叉型振動ジャイロとして実用化は難しいが、本実施の形態は胴部10の振動を抑圧しないので、振動エネルギーの損失が少ない。また、本実施の形態の振動子搭載構造は、簡単な構造であり、小型化が可能で、安価に製造できる。
図3は、本発明の第2の実施の形態の振動子搭載構造を示す図であり、図2と同様な図の構成となっている。図3の支持部材20は金属、プラスチック、エポキシ樹脂などでなる。支持部材20には圧電セラミック201,202が接着剤で固着してある。図3(B)に示す第2の実施の形態の振動子搭載構造は、支持部材20及び圧電セラミック201,202でなる。圧電セラミック201,202には、電極が貼り付けてあるが、図面が錯綜するので、電極の図示は省略してある。
図3(B)の振動子搭載構造では、交流電源4からリード線41,42を経由して圧電セラミック201,202に印加された交流電圧により、圧電セラミック201,202は、支持部材20と一体となって、直交3軸座標系におけるy軸方向に振動する。この振動は、図2(B)における支持部材2の振動と同じであり、胴部10との関係において支持部材2の振動と同様に作用する。したがって、図3の第2の実施の形態は図2の第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
図4は、本発明の第3の実施の形態の振動子搭載構造を示す図であり、図2および図3と同様な図の構成となっている。図4の支持部材21は、音叉型振動子1と同じ圧電材料(水晶、ニオブ酸リチウム、ランガサイト等)、または樹脂や金属などでなる。支持部材21は、熱膨張係数が音叉型振動子1と同じであることが好ましいが、加工の容易性を考慮して、樹脂や金属などであっても差し支えない。支持部材21は溝21aを有する。図4(B)における支持部材21の上面が図4(A)における支持部材固着領域1aに接着剤で固着される。したがって、溝21aの開口が支持部材固着領域1aに対面する。図4(B)の支持部材21は、溝21aが明瞭に現われるように、溝21aを上に向けた状態で描いてある。しかし、図4(A)の振動子1に支持部材21を固着する際には、支持部材21は図4(B)の状態から上下反転させ、溝21aの開口を支持部材固着領域1aに対向させた姿勢で、支持部材21を支持部材固着領域1aに接触させる。溝21aの長手方向は、非励振用駆動脚11cおよび非振動用検出脚12cの長手軸に平行である。この実施の形態では、励振用駆動脚11a、11bの軸方向に直交する平面における支持部材21の断面形が凹形である。
図4の振動子搭載構造では、胴部10の面内振動に合わせて支持部材21が容易に振動する。図4(C),(D)は、支持部材21の溝21aの開口側が伸縮振動をする様子を模式的に示している。支持部材21は胴部10に固着されるので、胴部10における面内振動に対し一種の負荷となるが、支持部材21に溝21aが形成されていることにより、その負荷としての作用が緩和され、支持部材21は胴部10の面内振動に追随して容易に振動する。そこで、図7を参照して説明した胴部10における歪の上下非対称性が軽減され、検出脚12に漏れる駆動振動が軽減され、ひいては音叉型振動ジャイロの角速度検出精度の向上と安定化が可能となる。また、図4の実施の形態の製造では、音叉型振動子1にエッチング処理を要しないので、効率的なエッチング方法が確立されていない材料、例えばランガサイト、でなる音叉型振動子にも図4の実施の形態は適用できる。さらに、特許文献4におけるように、突起51A及び51Bよって上下方向から振動子を圧着する振動子搭載構造では、駆動振動のエネルギー損失が大きく、音叉型振動ジャイロとして実用化は難しいが、本実施の形態は胴部10の振動の負荷を軽減する構造を採用しているので、振動エネルギーの損失が少ない。また、本実施の形態の振動子搭載構造は、簡単な構造であり、小型化が可能で、安価に製造できる。
図5は、本発明の第4の実施の形態の振動子搭載構造を示す図であり、図4と同様な図の構成となっている。図5の支持部材21は、図4の支持部材21と同じものである。図5の振動子搭載構造が図4の振動子搭載構造と相違する点は、支持部材21が音叉型振動子1に固着されるときの姿勢である。図5(B)の支持部材21は、溝21a(前記窪みに相当)を駆動脚11側に向けて、胴部10の支持部材固着領域1aに接着剤で固着される。この実施の形態では、励振用駆動脚11a,11bの振動平面に平行な平面における支持部材21の断面形が凹形であり、この凹形における窪みは、駆動脚11に面している。
図8及び図10に示されるように、胴部10の面内振動は駆動脚11側において大きい。図5に示す第4の実施の形態の振動子搭載構造では、溝21aの開口側が駆動脚11側を向いている。溝21aの開口側の方が溝21aの底部側におけるよりも駆動振動に対し柔軟に追随した振動をするから、溝21aの開口を駆動脚11側に向けた姿勢で、支持部材21による音叉型振動子1の支持をすることにより、胴部10における歪の上下非対称性は軽減される。そこで、図5の第4の実施の形態は、図4の第3の実施の形態と同様な作用・効果を奏すうることができる。
図6は、本発明の第5の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材22を示す図である。この支持部材22は、高剛性材料でなる板22a(図6(A))と、低剛性材料でなる板22b(図6(B))とを交互に張り合わせてなる。高剛性材料と低剛性材料との組み合わせとしては、金属とプラスチック、ガラス布とエポキシ樹脂などが可能である。第5の実施の形態の振動子支持構造は、支持部材22の柔軟性に異方性を持たせた複合材料でなり、励振用駆動脚の振動方向における支持部材22の剛性は励振用駆動脚の振動方向に直交する方向における支持部材22の剛性より小さい。柔軟性に異方性を持たせた支持部材22では、支持部材22が図6(C)の姿勢にあるときに、同じ大きさの振動が支持部材22の縦と横に加えられると、図6(C)に概念的に示すように、縦方向の伸びは小さく、横方向の伸びは大きい。
図6に示した構成の本発明の第5の実施の形態では、図4及び図5の実施の形態で述べたところと同様に、胴部10における面内振動に対する支持部材22の負荷を軽減できるので、図4及び図5の実施の形態に付いて述べたところと同様な作用効果を奏することができる。
なお、以上には本発明の実施の形態を、図面を参照して、具体的に説明したが、本発明がこれらの実施の形態に限定されるものでないことは勿論である。
本発明の第1の実施の形態の振動子支持構造を有する音叉型振動ジャイロを示す分解斜視図である。 図1の音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロにおける振動子支持構造(本発明の第1の実施の形態)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。 音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第2の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。 音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第3の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。 音叉型振動ジャイロにおける音叉型振動子の斜視図(A)、その音叉型振動ジャイロを支持する本発明の第4の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材の斜視図(B)及び該支持部材の作用を概念的に示す図(C,D)である。 本発明の第5の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材に用いる高剛性材料でなる板22aの斜視図(A)、その第5の実施の形態(振動子支持構造)である支持部材に用いる低剛性材料でなる板22bの斜視図(B)及び該板22a及び板22bを交互に張り合わせてなる支持部材22の斜視図である。 音叉型振動子の胴部を支持部材で支持したときに、振動子に現れる歪の変動を示す模式図である。 胴部10の重心を支持しないときにおける駆動振動方向(面内振動方向)の変位の分布図である。 胴部10の重心を支持しないときにおける駆動振動と直交する方向(面垂直振動方向)の変位の分布図である。 胴部10の重心を支持部材2で支持したときにおける駆動振動方向(面内振動方向)の変位の分布図である。 胴部10の重心を支持部材2で支持したときにおける駆動振動と直交する方向(面垂直振動方向)の変位の分布図である。 駆動脚と検出脚とを胴部で結合した構造の音叉型振動子の作動原理を説明する図である。 特許文献3に記載の回転速度センサ10(音叉型振動ジャイロ)を示す図である。 特許文献3に記載の音叉13を示す図である。 特許文献3に記載されたハウジング11の基部14及び取付構造体15を示す図である。 特許文献4の振動型ジャイロスコープにおいて、振動子50を支持する支持手段を示す図である。
符号の説明
1 音叉型振動子
1a 音叉型振動子1における支持部材固着領域
2,20,21,22 支持部材
3 パッケージ
4 交流電源
10 胴部
11 駆動脚
11a,11b,111a,111b 励振用駆動脚
11c 非励振用駆動脚
12 検出脚
12a,12b,112a,112b 振動用検出脚
12c 非振動用検出脚
20,21 支持部材
21a 溝
22a 高剛性材料でなる板
22b 低剛性材料でなる板
30 パッケージ基板
30a 支持部材搭載領域
31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,37a,37b 端子
41,42 リード線
43,44 電極
201,202 圧電セラミック
α1,β1,α2,β2 駆動脚の振動方向
a1,b1,a2,b2 胴部の上側(支持部材が固着されていない側)における歪
c1,d1,c2,d2 胴部の下側(支持部材が固着されている側)における歪

Claims (5)

  1. 音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
    前記支持部材は、前記励振用駆動脚の印加電圧に同期した励振電圧が印加される電極が設けてあり、該支持部材は、該電極に印加される該励振電圧により前記駆動脚の振動方向と平行な方向に前記励振用駆動脚の駆動振動に同期して振動する構造体であることを特徴とする振動子搭載構造。
  2. 前記支持部材は、圧電材料でなることを特徴とする請求項1に記載の振動子搭載構造。
  3. 音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
    前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
    前記励振用駆動脚の軸方向に直交する平面における前記支持部材の断面形が凹形であり、
    前記支持部材は、前記凹形における溝の縁に対応する領域で前記胴部に固着されることを特徴とする振動子搭載構造。
  4. 音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
    前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
    前記励振用駆動脚の振動平面に平行な平面における前記支持部材の断面形が凹形であり、
    前記凹形における窪みは、前記励振用駆動脚側に面することを特徴とする振動子搭載構造。
  5. 音叉型振動子をパッケージに収容してなり、該音叉型振動子が一対の励振用駆動脚および一対の振動用検出脚並びに該励振用駆動脚および該振動用検出脚を結合する胴部でなる音叉型振動ジャイロにおける該パッケージに内包され、該胴部と該パッケージの間に介在し、両者に固着された支持部材を有する振動子搭載構造において、
    前記励振用駆動脚の振動方向に平行な方向における前記支持部材の柔軟性は、該方向における前記胴部の柔軟性より大きく、
    前記支持部材は、高剛性の材料と低剛性の材料とを交互に張り合わせた複合材でなり、
    前記励振用駆動脚の振動方向における剛性は該励振用駆動脚の振動方向に直交する方向の剛性より小さいことを特徴とする振動子搭載構造。
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