JP4330367B2 - インターポーザー及びその製造方法ならびに電子装置 - Google Patents

インターポーザー及びその製造方法ならびに電子装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターポーザーに関し、さらに詳しく述べると、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子(例えば、半導体チップ)との間に介挿されて半導体装置やその他の電子装置を構成するために用いられるインターポーザー(インターポーザー基板とも呼ばれる)に関する。本発明は、また、そのようなインターポーザーの製造方法と、そのようなインターポーザーを組み込んだ、半導体装置やその他の電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、半導体装置は、例えば多層回路基板のような配線基板(実装基板などとも呼ばれる)の上にICチップ、LSIチップのような半導体チップを搭載して構成されている。また、配線基板と半導体チップを電気的に接続するため、ボンディングワイヤを接続手段として使用したワイヤボンディング法(WB法)が用いられている。
【0003】
しかし、WB法の場合、接続手段として使用するボンディングワイヤが機械的強度に弱く、広い配線スペースを必要とするなどの欠点があり、最近における高密度配線やデバイスの小型化、薄型化などの要求に十分に対応できないという問題があった。このような問題を解決するため、最近では、図19に示すように、多層回路基板のような配線基板101の上にICチップ、LSIチップのような半導体チップ105をはんだバンプ103を介して搭載する方法が広く用いられている。この方法は、フリップチップ法(FC法)と呼ばれるもので、半導体チップ105にFC接続用のはんだバンプ103を形成する方法としては、例えば、半導体チップ105の回路形成面のアルミニウム電極にはんだを盛り上げ、さらにそのはんだを加熱して半球状にバンプを形成する方法や、金ワイヤをアルミニウム電極にボンディングして小球状のバンプを形成する方法などが使用されている。また、配線基板101と半導体チップ105の間は、デバイスの機械的強度を上げ、耐水性を高めるため、例えばエポキシ樹脂のような絶縁性の封止樹脂(アンダーフィル材とも呼ばれる)107で封止されている。
【0004】
しかしながら、FC法によって高密度に配線を形成した半導体装置にも欠点が残されている。すなわち、配線基板と半導体チップとははんだバンプによって接合されているだけであるので、半導体装置に下方や側面からストレスがかかった場合、たとえ樹脂封止していたとしても、配線基板から半導体チップが外れてしまうことがある。また、配線基板、半導体チップ、そしてアンダーフィル材は、それぞれ線膨張率を異にしているので、線膨張率のミスマッチにより配線基板や半導体チップに大きな反りが発生し、チップの破損や外れ、異常動作の発生が問題となっている。また、配線基板を硬質の材料から構成して反りの問題を防止することも考えられるが、最近の傾向として半導体チップの基板は脆い材料から形成されているので、配線基板の解決ですべての問題が解決できるわけでない。
【0005】
これらの問題を解決するため、例えば以下に図20及び図21を参照して説明するように、配線基板と半導体チップの間にインターポーザー(インターポーザー基板とも呼ばれる)を介挿して半導体装置を構成する方法が提案されている。
【0006】
例えば図20に示す半導体装置では、半導体チップ105が配線基板(図示せず)から容易に外れるのを防止するため、はんだ付けのための電極119を下面に備えたインターポーザー110の上にはんだバンプ103を介して半導体チップ105を載置する方法を提案している(特許文献1)。この半導体装置の場合、インターポーザー110の側面に4つの角(端面)に、配線基板にはんだ付けが可能な電極111をさらに有していることを特徴とする。
【0007】
また、図21に示す半導体装置では、充填後のアンダーフィル材137の硬化時に半導体チップ105の表面(配線等)にダメージが与えられるのを防止するため、半導体チップ105をはんだバンプ103によりインターポーザー110と接続し、さらにインターポーザー110の電極パッド121を配線基板(図示せず)に接続する方法を提案している(特許文献2)。この半導体装置の場合、アンダーフィル材137をエポキシ樹脂系の封止樹脂131とそれに分散されたシリカ、アルミナ等の充填材132とから構成するとともに、充填材132の分布密度を、図示のように、インターポーザー110の側で「密」に、半導体チップ105の側で「疎」に調整していることを特徴とする。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−288978号公報(特許請求の範囲、段落0011〜0015、図1)
【特許文献2】
特開2000−31345号公報(特許請求の範囲、段落0019〜0023、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、上記したようにインターポーザーを配線基板と半導体チップの間に介挿して実装強度の向上やチップの外れ防止などを達成している。しかし、最近の傾向として、多機能化などによりチップそのもの大型化が進んでいるので、アンダーフィル材を多量に充填しなければならず、配線基板、半導体チップ、アンダーフィル材等の線膨張率のミスマッチにより配線基板や半導体チップに大きな反りが発生し、チップの破損や外れ、異常動作の発生が再度大きな問題となっている。使用するアンダーフィル材の線膨張率をそれに隣接する部材の線膨張率にあわせる解決策が考えられるが、アンダーフィル材が多量であり、デバイス構造が多様化しているため、線膨張率の調整は容易でない。また、インターポーザーを配線基板や半導体チップに接合する手段としては、上記したようにはんだバンプが多用されているが、接合強度のより一層の増加が望ましい。
【0010】
本発明の目的は、上記した従来の技術の問題を解決して、例えば半導体チップの一辺の長さが約25mmもしくはそれ以上の長さを有する時でも、配線基板上にインターポーザーを介してFC法により半導体チップを搭載し、さらにアンダーフィル材で封止する際に、線膨張率のミスマッチにより配線基板や半導体チップに反りが発生し、チップの破損や外れ、異常動作の発生がない半導体装置、あるいはその他の電子装置を製造するのに有用なインターポーザーを提供することにある。
【0011】
本発明の目的は、また、半導体チップ等の搭載が容易であり、かつインターポーザーを配線基板や半導体チップに強固に接合できるインターポーザーを提供することにある。
【0012】
本発明の目的は、さらに、インターポーザーそのものの機能に追加して、その他の機能を組み込み、半導体装置やその他の電子装置の多機能化に有用なインターポーザーを提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、上記したような高性能かつ高機能なインターポーザーを容易に製造する方法を提供することにある。
【0014】
さらに、本発明の目的は、インターポーザーを搭載した高性能かつ高機能な電子装置を提供することにある。
【0015】
本発明の上記したような目的やその他の目的は、以下の詳細な説明から容易に理解することができるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その1つの面において、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーであって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体と、該基体を貫通するとともに貫通部に導体が充填されている導体埋め込みスルーホールとを有しており、かつ前記基体が、前記電子装置の製造過程で引き起こされる変形を補償し得るように、幅方向に変動した断面形状を有していることを特徴とするインターポーザーにある。
【0017】
また、本発明は、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーであって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体と、該基体を貫通するとともに貫通部に導体が充填されている導体埋め込みスルーホールとを有しており、かつ前記導体埋め込みスルーホールの端面に、付形された電極パッドを有していることを特徴とするインターポーザーにある。
【0018】
さらに、本発明は、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーであって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体と、該基体を貫通するとともに貫通部に導体が充填されている導体埋め込みスルーホールとを有しており、かつ前記導体埋め込みスルーホールの端面に形成された電極パッドが、超音波接合のためのバンプをさらに有していることを特徴とするインターポーザーにある。
【0019】
また、本発明は、そのもう1つの面において、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーを製造する方法であって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体を形成する工程と、
前記基体を加工して、前記電子装置の製造過程で引き起こされる変形を補償し得るように、幅方向に変動した断面形状を付与する工程と、
前記基体を貫通したスルーホールを形成する工程と、
前記スルーホールに導体を充填して導体埋め込みスルーホールを形成する工程とを含むことを特徴とするインターポーザーの製造方法にある。
【0020】
さらに、本発明は、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーを製造する方法であって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体を形成する工程と、
前記基体を貫通したスルーホールを形成する工程と、
前記スルーホールに導体を充填して導体埋め込みスルーホールを形成する工程と、
前記導体埋め込みスルーホールの端面に、付形された電極パッドを形成する工程を含むことを特徴とするインターポーザーの製造方法にある。
【0021】
さらにまた、本発明は、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーを製造する方法であって、
耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体を形成する工程と、
前記基体を貫通したスルーホールを形成する工程と、
前記スルーホールに導体を充填して導体埋め込みスルーホールを形成する工程と、
前記導体埋め込みスルーホールの端面に形成された電極パッドに、超音波接合のためのバンプを形成する工程とを含むことを特徴とするインターポーザーの製造方法にある。
【0022】
これらの発明に加えて、本発明は、そのもう1つの面において、少なくとも1個の電子素子を備えた電子装置であって、
配線基板の上部にインターポーザーを介して前記電子素子が搭載されており、
前記インターポーザーが、上述のような本発明のインターポーザーであることを特徴とする電子装置にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記したように、配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーとその製造方法、そして本発明のインターポーザーを備えた電子装置にある。ここで、「配線基板」とは、広義で使用されていて、電子素子等を搭載することが意図されている各種の実装基板、例えば多層配線基板などのようにすでに配線が作り込まれている配線基板、半導体基板(例えば、シリコン基板等)、ガラス基板、絶縁性樹脂基板などのように、後段の工程で配線の形成が予定されている基板などを意味している。また、「電子素子」は、例えば半導体素子(例えば、ICチップ、LSIチップ等)などの能動素子、キャパシタ、レジスタなどの受動素子、あるいはその他の電子部品を意味し、また、したがって、「電子装置」は、各種の電子素子を搭載した装置(電子デバイス)を意味し、その典型例が、以下に図面を参照して説明する半導体装置である。
【0024】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面を参照しながら説明する。なお、下記の形態は一例であって、本発明はこれらの形態に限定されるものではないことを理解されたい。
【0025】
図1は、本発明による半導体装置の一例を示したものである。図示の半導体装置50では、半導体素子(ここでは、LSIチップ)5がインターポーザー10を介して配線基板1の上に搭載されている。半導体素子は、特にそのサイズが制限されることはないが、本発明の場合、一辺が25mmもしくはそれ以上の、従来の素子に較べて大きい半導体素子であっても、反りなどの不都合を伴うことなく搭載できるという点で、注目に値する。インターポーザー10は、耐熱性及び絶縁性を有する無機材料から形成された基体11からなり、その所定の位置には、半導体素子5と配線基板1の電気的導通をとるため、導体埋め込みスルーホール14が形成されている。また、配線基板1の内部には、図面では示されていないが、配線層が予め定められたパターンで多層に形成されている。さらに、配線基板1の電極2には、インターポーザー10の下面に形成された電極パッド14aがバンプ16を介して接合され、一方、半導体素子5の下面に外部端子として予め形成されたバンプ3には、インターポーザー10の上面に形成された電極パッド14aがバンプ15を介して接合されている。バンプ15は、常法に従って、はんだや金あるいはその他の材料から形成することができる。配線基板1とインターポーザー10の間、そしてインターポーザー10と半導体素子5の間には、それぞれ、絶縁性の封止樹脂(アンダーフィル材)7が充填されている。
【0026】
図示の半導体装置について、その構成を具体的に説明する。
【0027】
本発明によるインターポーザーにおいて、その主体を構成する基体は、通常、耐熱性及び絶縁性を有する無機材料から形成される。これは、本発明のインターポーザーは、半導体装置等の製造(例えば、スパッタリング工程)において一般的には高温環境にさらされることから、反りや変形の発生を防止するために、さらには、配線基板と電子素子の間の電気的な導通を確実なものとするために、最低限の要件として必要である。適当な基体材料としては、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、例えばシリコン等の半導体材料、ガラスなどを挙げることができる。基体材料を選択するに当たっては、特に、基体の無機材料の線膨張率が、配線基板の線膨張率や電子素子の線膨張率とほぼ同じであるように考慮することが、電子素子などの反りや変形を防止する上で有効である。なお、加工の容易性などの面を考慮すると、シリコンから基体を形成するのがとりわけ有利である。
【0028】
基体の大きさは、特に限定されるものではなく、所望とするインターポーザーの機能や大きさなどに応じて任意に変更することができる。基体の厚さは、通常、約0.01〜0.8mmの範囲であり、好ましくは、約0.01〜0.20mmの範囲である。また、基体の大きさ(一辺の長さ)は、基体の主たる表面が正方形であると仮定して、通常、約2.0〜30.0mmの範囲である。なお、基体は、例えばシリコンウエハのような円板をダイシングなどで個々の小片に切り出すことによって容易に作製することができる。個々の基体の切り出しは、通常、シリコンウエハ上にインターポーザーの実質的な部分を形成した後、一括取りで有利に行われる。
【0029】
導体埋め込みスルーホールは、半導体装置などの分野で一般的に使用されているいろいろな手法によって形成することができる。一例を示すと、例えば、基体の所定の位置に基体を貫通する細孔(スルーホール)を形成した後、そのスルーホールにめっきなどによって導体金属(例えば、銅、アルミニウム等)を充填する。例えば、基体としてシリコン基板を使用する場合には、YAGレーザあるいはエキシマレーザ等によりφ30〜300μm程度の大きさの複数個のスルーホールを所要パターンで形成する。シリコン基板の厚さは、特に制限されないが、一般的には50μm程度であり、そのような厚さまで薄板化した後、ポリッシングにより表面を平滑化する。また、ガラス基板を使用する場合には、スルーホールは、マスクを用いてエッチングにより孔明け加工するか、マスクを用いてサンドブラストにより孔明け加工するとよい。ガラス基板の場合も、表面が平滑であることが好適である。
【0030】
上記のようにしてスルーホールを形成した後、一般的には、スパッタリング、次いで電解めっきを行って、スルーホールの内壁を含む基体の表裏面に銅、アルミニウム等の導体金属を充填し、目的とする導体埋め込みスルーホールを形成する。形成された胴体埋め込みスルーホールの両端面、すなわち、基体の表裏面に露出した導体金属層(通常、めっき被膜)は、電極パッドの形に形成するか、あるいは形成後の導体金属層をパターニングして電極パッドを形成するのが好ましい。電極パッドの形は特に制限されないけれども、一般的にはランドの形に突出させることが好ましく、以下に具体的に説明するように、バンプ(例えば、はんだバンプ、金バンプ等)等を収納しやすいように受け皿形状に加工するのがとりわけ好ましい。
【0031】
本発明のインターポーザーにおいて、基体は、平板状で使用してもよいけれども、従来のインターポーザーにおいてアンダーフィル材の熱収縮に原因して不可避的に発生した反りや変形の問題を予め回避するため、非平板状で使用するのが有利である。特に、基体が、前記電子装置の製造過程で引き起こされる反りや変形を補償し得るように、幅方向に変動した断面形状を有しているように、非平板状に基体を加工して使用するのが有利である。
【0032】
本発明の実施において、基体は、それが非平板状の断面形状を有する限り、いろいろな形で使用することができる。
【0033】
図2〜図4は、それぞれ、本発明に従い非平板状の基体11を使用してインターポーザーを作製した例である。いずれの基体11にも、表裏両面に電極パッド14aを備えた導体(Cu)埋め込みスルーホール14が備わっている。
【0034】
図2のインターポーザーの場合、基体11の下面に矩形の凹部13を有している。なお、本形態の場合、基体11の周縁領域に突起部12を形成することで凹部13を形成したけれども、基体11の下面を機械加工して凹部13を形成してもよい。また、必要ならば、基体11の上面にも凹部を形成してもよい。さらに、凹部の形状は、矩形に限定されるものではなく、必要ならば、円筒形などであってもよい。
【0035】
図3のインターポーザーの場合、基体11の下面にゆるい半球状の突起Rを有している。すなわち、本形態の場合、基体11の下面において、その厚さを幅方向に徐々に増加させた凸部Rを有している。凸部Rは、必要ならば、基体11の上面にも形成してもよい。さらに、凸部Rの形状は、図示の形に限定されるものではなく、任意に変更可能である。
【0036】
図4のインターポーザーの場合、基体11の下面の周縁部にゆるいカーブ(アール)Rを有している。すなわち、本形態の場合、基体11の下面において、その厚さを幅方向に徐々に徐々に減少させた凹部Rを有している。凹部Rは、必要ならば、基体11の上面にも形成してもよい。さらに、凹部Rの形状は、図示の形に限定されるものではなく、任意に変更可能である。
【0037】
本発明のインターポーザーにおいて、基体に形成された導体埋め込みスルーホールは、その端面に電極パッドを形成してそのまま使用してもよいけれども、先に図1を参照して説明したように、バンプ(例えば、はんだバンプや金バンプあるいはその他の材料のバンプ)やその他の接合手段をさらに備えることが好ましい。バンプ等を介在させることによって、インターポーザーとその他の部品との接合をより確実にかつ強固に行うことができるからである。
【0038】
本発明の実施では、特に、インターポーザーとその他の部品との接合を超音波接合によって行うのが有利であり、また、そのために、超音波接合の実施のために併用するバンプは、特に金やその合金などからなるのが好ましい。超音波接合法の使用は、半導体チップ等の搭載を容易にするといった効果もある。さらに、金バンプ等を使用して超音波接合を行う効果をさらに高めるため、通常は銅などからなる電極パッドの上にさらに、表面仕上げ層、例えば金系合金、例えばNi/Auなどのめっき層を施すのが有利である。
【0039】
また、本発明のインターポーザーにおいて、基体の表裏面に電極パッドを形成してそのまま使用してもよいけれども、電極パッドをいろいろに改良した後で有利に使用することができる。例えば、電極パッドは、その形状を、半導体チップの外部接続端子などを受け入れやすくするため、基体11の表面から突出したように形成してもよく、段差、円錐状凹部、受け皿などの形に加工してもよく、あるいは両者を組み合わせてもよい。
【0040】
図5は、図示の形態に限定されるわけではないけれども、本発明の実施に有用な電極パッドの改良例を示したものである。図5(A)のインターポーザーの場合、その基体11の上面には図1のような手法で電極パッド14aが形成されているけれども、下面には、基体11のスルーホール近傍を突出させて突起部11aを形成した後に、電極パッド14bが形成されている。突起部11aは、例えば、基体11の表面を選択的にエッチングすることで簡単に形成することができる。図5(B)のインターポーザーの場合、その基体11の両面に突起部11aを形成した後に、それぞれの突起部に電極パッド14bを形成している。また、図5(C)のインターポーザーは、図5(A)のインターポーザーの1変形例であり、上面の電極パッドとして、今まで説明してきたランド状の電極パッド14aに代えて、円錐状の受け部を備えた電極パッド14cを形成している。また、電極パッド14cは、図5(D)に示すように、基体11の表面に突起部11dを形成した後に電極パッド14cを形成してもよい。もちろん、これらの電極パッドや本発明によるその他の電極パッドは、所望とする効果などに応じて任意に組み合わせて使用することができる。
【0041】
さらに、本発明のインターポーザーにおいて、基体の端面に電極パッドを形成してそのまま使用してもよいけれども、上述のように超音波接合用バンプを使用しない場合でもまた、表面仕上げ層を電極パッドの上に施すのが有利である。
【0042】
図6は、図示の形態に限定されるわけではないけれども、本発明の実施に有用な表面仕上げ層の形成例を示したものである。図6(A)のインターポーザーの場合、その基体11の上面及び下面に形成された電極パッド14aに表面に表面仕上げ層15aが形成されている。ここで、表面仕上げ層15aは、Ni/Auめっき層からなる。もちろん、表面仕上げ層15aは、半導体チップ等の接合に好適なその他の導体金属から、めっきやその他の薄膜形成手段によって形成してもよい。また、図6(B)のインターポーザーは、図5(B)のようにして電極パッド14bを形成した後、図6(A)と同様な手順に従って表面仕上げ層(Ni/Auめっき層)15aを形成したものである。さらに、図6(C)のインターポーザーは、図6(A)のようにして電極パッド14aの上に表面仕上げ層(Ni/Auめっき層)15aを形成した後、その上にさらにもう1つの表面仕上げ層15bを形成したものである。表面仕上げ層15bは、Ni/Au/Sn/Agのめっき層であるが、必要に応じて、その他のめっき層、例えばSn/Ag/Cuなどから形成してもよい。表面仕上げ層をこのように二重構造とすることによって、インターポーザーに対する半導体チップなどの接合強度をさらに高めることができる。
【0043】
さらに加えて、本発明のインターポーザーにおいて、基体の表面及び(又は)裏面に、一体的に作り込まれた追加の機能素子を薄膜の形で形成することが好ましい。ここで、機能素子は、例えば半導体素子などの能動素子であってもよく、さもなければ、キャパシタ、レジスタ、インダクタ等の受動素子であってもよい。また、機能素子は、例えば再配線層のような特定の配線などであってもよい。これらの機能素子は、単独で使用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
【0044】
図7は、本発明のインターポーザー10において、その基体11の上面の空きスペースに2個の薄膜積層型キャパシタ17を作り込んだ例である。キャパシタ17は、それぞれ、常用の薄膜形成技術を使用して、上下の電極層の間に誘電体層をサンドイッチすることによって容易に製造することができる。図示の形態の場合、インターポーザー10に組み込まれたキャパシタ17が半導体素子5の直下に位置して極めて近接していることから、デカップリングキャパシタとして極めて性能よく機能することができる。また、2個のキャパシタ17が、インターポーザーの作製時に同時に作り込まれるから、製造コストの低減化も図れる。さらに、以下で説明するようにインターポーザー上に配線パターンにより再配線層を形成することによって、微細な配線パターンを得ることが可能となる。実際、再配線層の導入によって、多層配線基板からなる配線基板側の層を1層減らすことも可能となる。
【0045】
図7に示した薄膜積層型キャパシタ17は、常法に従って、例えば次のようにして製造することができる。
【0046】
まず、基体1の上に、キャパシタ形成部位を含めた形で第1の導体層を形成し、次いでこれをフォトリソグラフィー法によりパターンニングして、キャパシタ用の下部電極層を形成する。次いで、下部電極層を覆って誘電体層を形成する。誘電体層には、例えば、STO(ストロンチウムチタンオキサイド)や、PZT(鉛ジルコニウムチタン)等の強誘電体を用いることができる。誘電体層は、好ましくは、スパッタリング法によって形成することができる。次いで、所望とするキャパシタに合わせて誘電体層をパターンニングする。さらに続けて、下部電極層の形成と同様にして上部電極層を形成し、高容量の薄膜キャパシタが完成する。
【0047】
得られる薄膜キャパシタにおいて、誘電体層の厚さは、薄い程キャパシタの容量を高容量のものにすることができる。下地となる下部電極層が凹凸のない平滑面に形成されていることから、薄い誘電体層であってもピンホール等のない薄い良好な膜に形成できる。また、誘電体層を隣接する配線パターンと接続すると、誘電体層を抵抗線としても用いることができる。
【0048】
図8は、本発明のインターポーザー10において、その基体11の下面の空きスペースに1個のレジスタ18を作り込んだ例である。レジスタ18も、上記したキャパシタ17と同様に、常用の薄膜形成技術を使用して、容易に製造することができる。
【0049】
図9は、本発明のインターポーザーの再配線層を導入した例である。図示の半導体装置50は、先に図1を参照して説明した半導体装置と同様な構成を有しているけれども、インターポーザー10の上面に再配線層19が2個所に形成されている点で相違する。それぞれの再配線層19は、この技術分野で一般的な手法で形成することができる。半導体装置50に再配線層19を組み込んだことで、ピッチ変換や配線切換えが容易に可能となる。
【0050】
【実施例】
引き続いて、本発明をその実施例を参照して説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって限定されるものでないことは言うまでもない。例えば、下記の実施例では、インターポーザーの基体としてシリコンウエハを使用するけれども、これに代えてガラス基板を使用することもでき、その場合、シリコンウエハの熱酸化によってシリコン酸化膜を形成する工程を省略することができる。
実施例1
本例では、図1に示す半導体装置を、図10及び図11に順を追って示す方法を使用して製造するプロセスを説明する。
【0051】
まず、図10(A)に示すように、所定のサイズをもったシリコンウエハ11を用意する。なお、本例では平板状のウエハを使用したけれども、必要ならば、封止樹脂の熱収縮を考慮して非平板状に加工してもよい。
【0052】
次いで、シリコンウエハ11の表裏両面にエッチング耐性に優れたレジストを塗布し、硬化後にパターニングする。図10(B)に示すように、レジストパターン31を備えたシリコンウエハ11が得られる。
【0053】
レジストパターン31の形成後、そのレジストパターンをマスクとして下地のシリコンウエハ11をエッチングし、図10(C)に示すように、微細の貫通孔(スルーホール)32を形成する。エッチングには、シリコンウエハのエッチングに一般的に使用されている技術、例えばプラズマエッチング、スパッタエッチング、リアクティブイオンエッチング(RIE)などを使用することができる。例えば、プラズマエッチングは、CFやSFをエッチングガスとして使用して有利に実施することができる。また、このようなドライエッチングプロセスに代えて、エッチング液を使用したウエットエッチングプロセスを使用してもよい。さらに、例えばCOレーザやYAGレーザを使用したレーザ加工によってスルーホールを形成してもよく、このような方法を使用すると上述のレジストプロセスも省略することができる。
【0054】
スルーホール32の形成に引き続いて、図10(D)に示すように、マスクとして使用したレジストパターンを除去し、酸化性雰囲気中で加熱処理する。図示しないが、スルーホール32を有するシリコンウエハ11の表面に薄いシリコン酸化膜(SiO)が形成される。
【0055】
次いで、図10(E)に示すように、図10(B)と同様な手法に従って、配線となる部分が露出したレジストパターン33を形成する。なお、図示しないが、このレジストパターン33を形成するに先がけて、銅の無電解めっきや、クロムと銅のスパッタリングによって電解めっきの際の給電層を形成する。
【0056】
次いで、先の工程で形成した給電層(図示せず)から給電し、銅の電解めっきを行う。図10(F)に示すように、金属層(銅埋め込みスルーホール)14と、銅めっきからなる電極パッド(配線パターンのパッド)14aが形成される。
【0057】
また、必要に応じて、電極パッド14aの部分に、ニッケルめっき、金めっき等の保護めっきを施してもよい。さらに、この時点で、半導体チップを搭載するためのはんだを、はんだめっきなどによって形成してもよい。
【0058】
引き続いて、マスクとして使用したレジストパターン33を除去する。図10(G)に示すように、銅埋め込みスルーホール14とその端面の電極パッド14aとが残留する。なお、図示していないが、シリコンウエハ11の上には配線パターンも形成されている。また、配線パターンは、任意の公知な手法、例えばサブトラクティブ法、アディティブ法などによって形成することができる。
【0059】
次いで、図11(H)に示すように、シリコンウエハ11の下面に形成された電極パッド14aに、配線基板との接合用のバンプ16を形成する。バンプ16は、例えば、ワイヤボンダーを使用して、金のスタッドバンプの形で形成することができる。なお、バンプ16は、はんだボールを接合して形成してもよい。
【0060】
さらに続けて、図11(I)に示すように、シリコンウエハ11の上面に形成された電極パッド14aに、半導体チップ搭載用のバンプ15を形成する。バンプ15は、例えば、はんだペーストをスクリーン印刷し、所定の温度でリフローすることによって形成することができる。なお、バンプ15は、図10(F)の工程ではんだめっきにより形成してもよく、さもなければ、金のスタッドバンプにより形成してもよい。バンプ15の形成後、図に点線で示す部分でダイシングする。図11(J)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。
【0061】
上記のような一連の工程でインターポーザー10を形成した後、図11(K)に示すように、配線基板1(電極2)とインターポーザー10(電極パッド14a)を位置合わせし、バンプ16を介して超音波接合により接合する。配線基板1とその上のインターポーザー10の間には、図示のように、封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填し、封止する。
【0062】
最後に、図11(L)に示すように、配線基板1の上に搭載したインターポーザー10の上にさらに半導体チップ5をバンプ3を介して搭載し、インターポーザー10と半導体チップ5の間に封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填する。
【0063】
なお、図示していないが、上記のプロセスの順序を変更して、インターポーザーに半導体チップを搭載した後、半導体チップを搭載したインターポーザーを配線基板に接合してもよい。
実施例2
本例では、図12に順を追って示す方法を使用して半導体装置を製造するプロセスを説明する。
【0064】
まず、前記実施例1と同様な手法によって、図12(A)に示すように、銅埋め込みスルーホール14とその端面の電極パッド14aとを備え、かつ配線パターン(図示せず)が形成されているシリコンウエハ11を作製する。
【0065】
次いで、図12(B)に示すように、シリコンウエハ11の表裏両面にエッチング耐性に優れたレジストを塗布し、硬化させる。レジスト膜34が形成される。
【0066】
次いで、電極パッド14aを被覆するようにレジスト膜34をパターニングする。図12(C)に示すように、レジストパターン34aを備えたシリコンウエハ11が得られる。レジストパターン34aは、それぞれ、電極パッド14aの頭の上面を被覆している。
【0067】
レジストパターン34aの形成後、そのレジストパターンをマスクとして下地のシリコンウエハ11を所定の深さまでエッチングする。エッチングは、前記実施例1と同様にして行うことができる。図12(D)に示すように、シリコンウエハ11の銅埋め込みスルーホール14の部分に突起部11aが形成される。
【0068】
引き続いて、図12(E)に示すように、使用済みのレジストパターンを除去し、図に点線で示す部分でダイシングする。図12(F)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。このインターポーザー10の場合、電極パッド14bを突出させた形状が得られる。
【0069】
さらに続けて、前記実施例1と同様な手法によって配線基板1にインターポーザー10及び半導体チップ5を搭載する。最後にインターポーザー10と半導体チップ5の間に封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填すると、図12(G)に示すような半導体装置50が得られる。
【0070】
この半導体装置では、電極パッドが突出しているので、インターポーザーを配線基板や半導体チップに接合する作業を容易に、すばやく行うことができる。また、電極パッドが突出しているので、電極パッドにニッケルめっきと金めっきを施しておくことで、インターポーザーと配線基板や半導体チップとの超音波接合を容易に行うことができる。
実施例3
本例では、前記実施例2の変更例として、インターポーザーの片面のみに電極パッドが突出している半導体装置を製造するプロセスを説明する。
【0071】
前記実施例2に記載の手法を繰り返して、図13(A)に示すように、シリコンウエハ11の下面において、銅埋め込みスルーホール14の部分に突起部11aを選択的に形成する。シリコンウエハ11の上面では、図示のように、電極パッド14aに半導体チップ搭載用のバンプ15を形成する。
【0072】
引き続いて、図に点線で示す部分でシリコンウエハ11をダイシングする。図13(B)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。
【0073】
得られたインターポーザー10を使用して、前記実施例2と同様な手法によって配線基板1にインターポーザー10及び半導体チップ5を搭載し、さらに続けて封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填する。図13(C)に示すように、配線基板1の上にインターポーザー10及び半導体チップ5を順次搭載してなる半導体装置50が得られる。
実施例4
本例では、図14に順を追って示す方法を使用して図15の半導体装置を製造するプロセスを説明する。
【0074】
まず、前記実施例1と同様な手法によって、図14(A)に示すように、シリコンウエハ11のエッチングによって微細な貫通孔(スルーホール)32を形成する。
【0075】
次いで、図14(B)に示すようにシリコンウエハ11の上面に薄いドライレジストフィルム35を貼布し、さらにこれをパターニングする。図14(C)に示すように、配線となる部分が露出したレジストパターン35aが形成される。
【0076】
次いで、図14(D)に示すように、露出したスルーホール32の端部を等方性エッチングにより選択的に除去して、円錐状の凹部36を形成する。
【0077】
マスクとして使用したレジストパターン35aを除去した後、前記実施例1と同様な手法によって熱処理を行い、シリコンウエハの表面にシリコン酸化膜(図示せず)を形成する。また、このシリコン酸化膜の上に、銅の無電解めっきや、クロムと銅のスパッタリングによって電解めっきの際の給電層(図示せず)を形成する。
【0078】
引き続いて、図14(E)に示すように、前記実施例1と同様な手法に従って、配線となる部分が露出したレジストパターン37を形成する。次いで、先の工程で形成した給電層から給電し、銅の電解めっきを行う。図示のように、金属層(銅埋め込みスルーホール)14が形成される。また、シリコンウエハ11の下面では、銅めっきからなるランド状の電極パッド(配線パターンのパッド)14aが形成され、一方、シリコンウエハ11の上面では、すでに形成されている円錐状の凹部の形状を反映して、銅めっきからなる円錐窪み状の電極パッド14cが形成される。
【0079】
引き続いて、マスクとして使用したレジストパターン37を除去する。図14(F)に示すように、銅埋め込みスルーホール14とその端面の電極パッド14a及び14cとが残留する。次いで、シリコンウエハ11の下面に形成された電極パッド14aに配線基板との接合用のバンプ16を形成し、また、上面に形成された電極パッド14cに半導体チップ搭載用のバンプ15を形成する。バンプ15及び16は、それぞれ、前記実施例1に記載の手法に従って有利に形成することができる。
【0080】
バンプ15及び16の形成後、図14(F)に点線で示す部分でダイシングする。図14(G)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。
【0081】
上記のような一連の工程でインターポーザー10を形成した後、前記実施例1と同様な手法によって配線基板1にインターポーザー10及び半導体チップ5を搭載し、さらに続けて封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填する。図15に示すように、配線基板1の上にインターポーザー10及び半導体チップ5を順次搭載してなる半導体装置50が得られる。本例の場合、インターポーザー10において、半導体チップ搭載側の電極パッド14cに凹部が形成されているので、半導体チップ5のバンプ3を凹部内に位置させることにより、チップの位置決めと搭載を容易に実施することができる。
実施例5
本例では、図16に順を追って示す方法を使用して図17の半導体装置を製造するプロセスを説明する。
【0082】
まず、前記実施例4と同様な手法によって、先に図14(A)〜図14(E)を参照して説明したようにシリコンウエハ11を加工する。すなわち、図16(A)に示すように、シリコンウエハ1にそれを貫通する金属層(銅埋め込みスルーホール)14を形成するとともに、シリコンウエハ11の下面では、銅めっきからなるランド状の電極パッド(配線パターンのパッド)14aを形成し、かつシリコンウエハ11の上面では銅めっきからなる円錐窪み状の電極パッド14cを形成する。
【0083】
引き続いて、前記実施例2と同様な手法によって、図16(A)に示すように、シリコンウエハ11の表裏両面にエッチング耐性に優れたレジストを塗布し、硬化させる。レジスト膜34が形成される。
【0084】
次いで、電極パッド14a及び14cのそれぞれを被覆するようにレジスト膜34をパターニングする。図16(B)に示すように、レジストパターン34aを備えたシリコンウエハ11が得られる。
【0085】
レジストパターン34aの形成後、そのレジストパターンをマスクとして下地のシリコンウエハ11を所定の深さまでエッチングする。エッチングは、前記実施例2と同様にして行うことができる。図16(C)に示すように、シリコンウエハ11の下面の銅埋め込みスルーホール14の部分に突起部11aが形成され、かつ上面の対応部分に突起部11dが形成される。
【0086】
引き続いて、図14(D)に示すように、使用済みのレジストパターンを除去し、さらに続けて、シリコンウエハ11の上面に形成された電極パッド14cに半導体チップ搭載用のバンプ15を形成する。その後、シリコンウエハ11を図に点線で示す部分でダイシングする。図16(E)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。
【0087】
上記のような一連の工程でインターポーザー10を形成した後、前記実施例1と同様な手法によって配線基板1にインターポーザー10及び半導体チップ5を搭載し、さらに続けて封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填する。図15に示すように、配線基板1の上にインターポーザー10及び半導体チップ5を順次搭載してなる半導体装置50が得られる。
実施例6
本例では、前記実施例5の変更例として、インターポーザーの片面のみに電極パッドが突出している半導体装置を製造するプロセスを説明する。
【0088】
前記実施例5に記載の手法を繰り返して、図18(A)に示すように、シリコンウエハ11の上面において、銅埋め込みスルーホール14の部分に突起部11dを選択的に形成し、また、その上に形成された円錐窪み状の電極パッド14cに半導体チップ搭載用のバンプ15を形成する。一方、シリコンウエハ11の下面には、図示されるように、突起部を有しない電極パッド14aを形成した後、配線基板との接合用のバンプ16をさらに形成する。
【0089】
引き続いて、図18(A)に点線で示す部分でシリコンウエハ11をダイシングする。図18(B)に示すように、個々に分離されたインターポーザー10が得られる。
【0090】
得られたインターポーザー10を使用して、前記実施例5と同様な手法によって配線基板1にインターポーザー10及び半導体チップ5を搭載し、さらに続けて封止樹脂(アンダーフィル材)7を充填する。図18(C)に示すように、配線基板1の上にインターポーザー10及び半導体チップ5を順次搭載してなる半導体装置50が得られる。
【0091】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、例えば半導体チップの一辺の長さが約25mmもしくはそれ以上である時でも、配線基板上にインターポーザーを介してFC法により半導体チップを搭載し、さらにアンダーフィル材で封止する際に、線膨張率のミスマッチにより配線基板や半導体チップに反りが発生し、チップの破損や外れ、異常動作の発生がない、半導体装置やその他の電子装置を製造するのに有用なインターポーザーを提供することができる。
【0092】
また、本発明のインターポーザーを使用すると、半導体チップ等の搭載が容易であり、かつインターポーザーを配線基板や半導体チップに強固に接合することができる。さらに、本発明のインターポーザーは、インターポーザーそのものの機能に追加して、その他の機能、例えばキャパシタなどの受動素子としての機能あるいは再配線層などを組み込むことができ、半導体装置やその他の電子装置を多機能化、小型化することができる。に有用なインターポーザーを提供することにある。
【0093】
また、本発明によれば、上記したような高性能かつ高機能な本発明のインターポーザーを容易にかつ歩留まりよく製造することができる。
【0094】
さらに、本発明によれば、インターポーザーを搭載しているにもかかわらず、チップの破損や外れ、異常動作の発生等を伴わない高性能かつ高機能な電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の好ましい1形態を示した断面図である。
【図2】本発明のインターポーザーにおいて使用される基板の好ましい1形態を示した断面図である。
【図3】本発明のインターポーザーにおいて使用される基板のもう1つの好ましい形態を示した断面図である。
【図4】本発明のインターポーザーにおいて使用される基板のさらにもう1つの好ましい形態を示した断面図である。
【図5】本発明のインターポーザーに含まれる導体埋め込みスルーホールのいくつかの好ましい形態を示した断面図である。
【図6】本発明のインターポーザーに含まれる導体埋め込みスルーホールについて、そのスルーホールの端面処理にいくつかの好ましい形態を示した断面図である。
【図7】本発明によるインターポーザーの好ましい1形態を示した断面図である。
【図8】本発明によるインターポーザーのもう1つの好ましい形態を示した断面図である。
【図9】本発明による半導体装置のもう1つの好ましい形態を示した断面図である。
【図10】本発明による半導体装置の好ましい製造方法(その1)を順を追って示した断面図である。
【図11】本発明による半導体装置の好ましい製造方法(その2)を順を追って示した断面図である。
【図12】本発明による半導体装置のもう1つの好ましい製造方法を順を追って示した断面図である。
【図13】本発明による半導体装置のさらにもう1つの好ましい製造方法を順を追って示した断面図である。
【図14】本発明による半導体装置のさらにもう1つの好ましい製造方法を順を追って示した断面図である。
【図15】図14の製造方法で製造された半導体装置の断面図である。
【図16】本発明による半導体装置のさらにもう1つの好ましい製造方法を順を追って示した断面図である。
【図17】図16の製造方法で製造された半導体装置の断面図である。
【図18】本発明による半導体装置のさらにもう1つの好ましい製造方法を順を追って示した断面図である。
【図19】従来の半導体装置の一般的な例を示した断面図である。
【図20】従来のインターポーザーの1例を示した断面図である。
【図21】従来のインターポーザーのもう1つの例を示した断面図である。
【符号の説明】
1…配線基板
2…電極
3…バンプ
5…半導体素子
7…封止樹脂
10…インターポーザー
11…基板
14…導体埋め込みスルーホール
14a…電極パッド
15…はんだバンプ
16…はんだバンプ
17…キャパシタ
18…レジスタ
19…再配線層
50…半導体装置

Claims (26)

  1. 配線基板と、該配線基板に搭載される電子素子との間に介挿され、かつアンダーフィル材で封止されて電子装置を構成するために用いられるインターポーザーであって、
    耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体と、該基体を貫通するとともに貫通部に導体が充填されている導体埋め込みスルーホールとを有しており、かつ前記基体が、非平板状の基体であり、その主たる表面の少なくとも1つに矩形凹部を有しているか、その主たる表面の少なくとも1つに、その厚さを幅方向に徐々に減少させた凹部を有しているか、さもなければ、その主たる表面の少なくとも1つに、その厚さを幅方向に徐々に増加させた凸部を有していることを特徴とするインターポーザー。
  2. (1)前記導体埋め込みスルーホールの端面に形成された電極パッドが、超音波接合のためのバンプをさらに有していること、
    (2)前記電極パッドが、表面仕上げ層をさらに有していること、
    (3)前記電極パッドが、前記インターポーザーの主たる表面から突出した突起部に形成されていること、及び
    (4)前記基体の表面裏面又は表面及び裏面の両方に、一体的に作り込まれた追加の機能素子を薄膜の形でさらに有していること、
    のいずれかを少なくとも特徴とする請求項1に記載のインターポーザー。
  3. 前記基体の無機材料の線膨張率が、前記配線基板の線膨張率及び前記電子素子の線膨張率とほぼ同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインターポーザー。
  4. 前記基体の無機材料が、半導体材料又はガラスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  5. 前記基体がシリコンからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  6. 前記導体埋め込みスルーホールの端面に、付形された電極パッドを有していることを特徴とする請求項1に記載のインターポーザー。
  7. 前記電極パッドが、
    (1)前記インターポーザーの主たる表面から突出した突起部に形成されているか、
    (2)端面に凹部を有しているか、さもなければ、
    上記要件(1)及び(2)を同時に満足させていること
    を特徴とする請求項6に記載のインターポーザー。
  8. 前記電極パッドが、
    (3)超音波接合のためのバンプをさらに有しているか、
    (4)表面仕上げ層をさらに有しているか、さもなければ、
    上記要件(3)及び(4)を同時に満足させていること
    をさらに特徴とする請求項6又は7に記載のインターポーザー。
  9. 前記基体の表面裏面又は表面及び裏面の両方に、一体的に作り込まれた追加の機能素子を薄膜の形でさらに有していることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  10. 前記基体の無機材料の線膨張率が、前記配線基板の線膨張率及び前記電子素子の線膨張率とほぼ同じであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  11. 前記基体の無機材料が、半導体材料又はガラスであることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  12. 前記基体がシリコンからなることを特徴とする請求項6〜11のいずれか1項に記載のインターポーザー。
  13. 請求項1に記載のインターポーザーを製造する方法であって、
    耐熱性及び絶縁性を有する無機材料からなる基体を形成する工程と、
    前記基体を非平板状の基体の形に加工し、かつ、その際、前記基体の主たる表面の少なくとも1つに矩形凹部を付与するか、前記基体の主たる表面の少なくとも1つに、その厚さを幅方向に徐々に減少させた凹部を付与するか、さもなければ、前記基体の主たる表面の少なくとも1つに、その厚さを幅方向に徐々に増加させた凸部を付与する工程と、
    前記基体を貫通したスルーホールを形成する工程と、
    前記スルーホールに導体を充填して導体埋め込みスルーホールを形成する工程とを含むことを特徴とするインターポーザーの製造方法。
  14. (1)前記導体埋め込みスルーホールの端面に形成された電極パッドに、超音波接合のためのバンプをさらに形成する工程、
    (2)前記電極パッドに、表面仕上げ層をさらに形成する工程、
    (3)前記電極パッドを、前記インターポーザーの主たる表面から突出した突起部に形成する工程、及
    (4)前記基体の表面裏面又は表面及び裏面の両方に追加の機能素子を薄膜の形で一体的に作り込む工程、
    からなる群から選ばれる1以上の工程をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のインターポーザーの製造方法。
  15. 前記基体の形成工程において、前記配線基板の線膨張率及び前記電子素子の線膨張率とほぼ同じである線膨脹率をもった前記無機材料を使用することを特徴とする請求項13又は14に記載のインターポーザーの製造方法。
  16. 前記基体の形成工程において、前記無機材料として半導体材料又はガラスを使用することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  17. 前記基体がシリコンからなることを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  18. 前記導体埋め込みスルーホールの端面に、付形された電極パッドを形成する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載のインターポーザーの製造方法。
  19. 前記電極パッド形成工程において、前記インターポーザーの主たる端面から突出させて前記電極パッドを形成すること及び前記電極パッドの端面に凹部を付与することの一方もしくは両方を特徴とする請求項18に記載のインターポーザーの製造方法。
  20. 前記電極パッドに、超音波接合のためのバンプをさらに形成する工程、及び前記電極パッドに、表面仕上げ層をさらに形成する工程の一方もしくは両方をさらに含むことを特徴とする請求項18又は19に記載のインターポーザーの製造方法。
  21. 前記基体の表面裏面又は表面及び裏面の両方に追加の機能素子を薄膜の形で一体的に作り込む工程をさらに含むことを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  22. 前記基体の形成工程において、前記配線基板の線膨張率及び前記電子素子の線膨張率とほぼ同じである線膨脹率をもった前記無機材料を使用することを特徴とする請求項18〜21のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  23. 前記基体の形成工程において、前記無機材料として半導体材料又はガラスを使用することを特徴とする請求項18〜22のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  24. 前記基体がシリコンからなることを特徴とする請求項18〜23のいずれか1項に記載のインターポーザーの製造方法。
  25. 少なくとも1個の電子素子を備えた電子装置であって、
    配線基板の上部に請求項1〜12のいずれか1項に記載のインターポーザーを介して前記電子素子が搭載され、かつアンダーフィル材で封止されていることを特徴とする電子装置。
  26. 前記電子素子が半導体素子であることを特徴とする請求項25に記載の電子装置。
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