JP4326719B2 - 継手金具の型枠への取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セグメント等のコンクリート製品からなる構造体同士を接合させる継手金具(接合金具)を、構造体を成形する型枠に取り付ける継手金具の型枠への取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、トンネルの覆工体を構成するセグメントの接合構造としては、ボルト・ナットに代わって、セグメント同士を突き合わせることにより、互いに接合されるものが用いられつつある。
この種の接合構造を図3に示すものを例にとって説明する。
図において、符号1は、雄型継手金具、符号2は、雌型継手金具である。雄型継手金具1は、円筒状に形成されたもので、セグメントSの接合端面Saから突出されている。雌型継手金具2は、雄型継手金具1よりも僅かに小径の円筒状に形成されたもので、セグメントSに埋設されている。
【0003】
そして、これら雄型継手金具1及び雌型継手金具2を有するセグメントS同士を接合させるには、雌型継手金具2に雄型継手金具1を嵌合させながら、セグメントSの接合端面Sa同士を突き合わせる。
このようにすると、雌型継手金具2への雄型継手金具1の嵌合力によってセグメントS同士が接合される。
なお、符号4は、雄型継手金具1の雌型継手金具2への挿入時に、雌型継手金具2の膨張を吸収する樹脂フォームである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、セグメントS,S同士は、雄型継手金具1及び雌型継手金具2が高精度に位置決めされていないと良好に接合されない。このため、セグメントSを成形する際に、セグメントSの成形用の型枠に、これら雄型継手金具1及び雌型継手金具2を精度良くかつ容易に取り付けることが可能な型枠への取付構造が要求されていた。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、互いに嵌合することにより構造体同士を接合させる継手金具を高精度にてかつ容易に型枠へ取り付けることが可能な継手金具の型枠への取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、構造体の接合端面に設けられて構造体どうしを相互に接合する継手金具の型枠に対する取付構造において、外面が先細りのテーパ状とされた筒状ホルダを固定ナットが埋設された先端に嵌合した継手金具を、型枠に取り付けられた外筒体の先細りのテーパ孔に、筒状ホルダの外面をテーパ孔の内面に密接させて筒状ホルダとともに挿入し、外筒体先端の透孔に挿通して上記固定ナットに螺着した取付ボルトによって筒状ホルダと外筒体とを介して型枠に着脱自在に取り付けた構成とした。
【0007】
この手段では、継手金具の先端に筒状ホルダを嵌合させて継手金具を筒状ホルダと一緒に外筒体のテーパ孔に挿入すると、テーパ孔の内面が筒状ホルダの外面を案内して筒状ホルダと継手金具を外筒体の中央に導く。
この結果、テーパ孔の内面に対する筒状ホルダの外面の密接状態において、継手金具はその中心軸線を外筒体の中心軸線に正しく一致させ、また型枠から所定の長さ突出した状態となる。この状態で取付ボルトを固定ナットに螺着して継手金具を型枠に取り付ける。
【0008】
請求項1記載の継手金具の型枠への取付構造において、外筒体の根本部に補強リングを嵌合させ、型枠と外筒体とに溶接した構成とすることが好ましい(請求項2)。
この構成では、型枠に対する外筒体の固定強度が補強リングによって高められる。このため、外筒体は取付姿勢を長年月にわたって正しく保つ。
【0009】
請求項1又は2記載の継手金具の型枠への取付構造において、継手金具を円筒状とし、内部に充填材を充填した構成とすることができる(請求項3)。
この構成では、継手金具をむく軸とした場合よりもコストの低減が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る継手金具の型枠への取付構造の実施の形態を示す。この取付構造には、外筒体6と、筒状ホルダ7と、補強リング8と、固定ナット9、及び取付ボルト10が用いられている。
【0011】
外筒体6は有底円筒状で、先端の底部6aに近づくにしたがって小径となる先細りのテーパ孔6bを有し、底部6aの中心には円形の透孔6cが形成されている。この外筒体6は、開口端6dを型枠12の取付孔12aに嵌め込んで型枠12に溶接等の手段で枠面に対して垂直に取り付けられる。
【0012】
筒状ホルダ7も有底円筒状で、その外面7bは先端の底部7aに近づくにしたがって小径となる先細りのテーパ状に形成され、底部7aの中心に円形の透孔7cを有する。この筒状ホルダ7は、装着孔7eに継手金具1の先端を嵌め入れた状態で外筒体6のテーパ孔6bに嵌め込んで使用されるものであり、装着孔7eの内径は、継手金具1がガタ付きなく装着孔7eに嵌挿されるように継手金具1の外径にほぼ一致され、また外筒体6のテーパ孔6bにガタ付きなく所定の状態で正しく収まるように外面7bの形状が定められている。
【0013】
補強リング8は、外筒体6の根本部に嵌合されて型枠12と外筒体6とに溶接して用いられる。この補強リング8によって型枠12に対する外筒体6の固定強度、及び外筒体6と型枠12の変形強度が強化され、外筒体6は長年月にわたって所定の状態を保つようになる。型枠12はセグメント等のコンクリート構造体の成形に使用される周知のものである。
【0014】
固定ナット9は該固定ナット9に螺着される取付ボルト10と協働して外筒体6に継手金具1を着脱自在に取り付けるもので、袋ナット構造とされ、継手金具先端の口部に埋め込まれて固定されている。継手金具1は円筒状に形成され、内部にモルタル等の充填材14を予め詰めて固化されている。
【0015】
符号16は保護カバーであり、外筒体6を囲んで型枠12の外側の面に取り付けられ、外筒体6を保護している。
【0016】
次に、型枠12に対する継手金具1の取付け方法の一例を説明する。
まず、継手金具1の先端を筒状ホルダ7の装着孔7eに嵌め込む(図2参照)。この装着操作は、腰を屈めたり膝を折ったりすることなく自然な姿勢で継手金具1と筒状ホルダ7を両手に持って容易にかつ迅速に行うことができる。
【0017】
次に、継手金具1を筒状ホルダ7と一緒に外筒体6のテーパ孔6bに挿入する。この挿入作業は、往々にして、腰を屈めるなどの不自然な姿勢で行われるが、テーパ孔6bは大きく開口し、逆に筒状ホルダ7の先端は小さく窄まっているため、これも容易かつ迅速に行うことができる。
【0018】
筒状ホルダ7を外筒体6のテーパ孔6bに挿し込むと、筒状ホルダ7はテーパ孔6bの内面6bnに沿って移動し、テーパ孔6bの内面6bnに外面7bを密接させるとともに自体及び継手金具1の中心軸線を外筒体6の中心軸線に一致させて外筒体6の中央に正しく位置決めされる。この位置決め状態では、型枠12から外側に突き出した継手金具1の突出長さも一定となる。
【0019】
上記の位置決め状態において、取付ボルト10を外筒体6と筒状ホルダ7の透孔6c,7cに挿入して固定ナット9に螺着し、継手金具1を型枠12に取り付けて位置決め状態を保持させる(図1参照。)
【0020】
その後、型枠12内(図1で型枠12の右側)に生コンクリートを流し込んで固化させ、セグメント等のコンクリート構造体Sを周知のようにして成形する。継手金具1はコンクリートの固化により、構造体Sの所定位置に所定の突出量で垂直に一体に固定される。脱型に際しては、取付ボルト10を固定ナット9か外し、継手金具1を外筒体6及び筒状ホルダ7から相対的に引き抜くことは言うまでもない。
【0021】
外筒体6と、筒状ホルダ6、補強リング8、保護カバー16等は型枠12と同様に、一般には鋼等の金属材料で製造される。筒状ホルダ6は鉄のほかにポリウレタンやポマライト等の材料で製造することもある。
図の継手金具1は中空構造の雄型継手金具となっているが、むく軸の雄型継手金具や他の継手金具の場合もある。
【0022】
なお、外筒体6のテーパ孔6bに筒状ホルダ7を先に挿入し、後から筒状ホルダ7に継手金具1を挿入することもできないことではない。しかし、この組付方式では、筒状ホルダ7に対する継手金具1の挿入に前述の不自然な姿勢を強いられることになり、作業能率が大きく低下する。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、継手金具を型枠の所定位置に所定の突出長で精度良くかつ容易に取り付けることができる。このため構造体の良好な接合が可能となる。
【0024】
請求項1記載の継手金具の型枠への取付構造において、外筒体の根本部に補強リングを嵌合し、型枠と外筒体とに溶接した構成とすると、補強リングによって、外筒体の固定強度、及び外筒体と型枠の変形強度が高くなる。したがって、外筒体による位置決め精度が長年月にわたって保たれるようになる。
【0025】
請求項1又は2記載の継手金具の型枠への取付構造において、継手金具を円筒状とし、内部に充填材を充填した構成とした場合は、継手金具の製造コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る継手金具の型枠への取付構造の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 取付け方法を説明するための図である。
【図3】 セグメント等の構造体の雄型継手金具と雌型継手金具による接合方式を説明するための図である。
【符号の説明】
S セグメント(構造体) 1 雄型継手金具
1a 口部 6 外筒体
6a 底部 6b テーパ孔
6bn 内面 6c 透孔
7 筒状ホルダ 7a 底部
7b 外面 7c 透孔
7e 装置孔 8 補強リング
9 固定ナット 10 取付ボルト
12 型枠 14 充填材
Claims (3)
- 構造体の接合端面に設けられて構造体どうしを相互に接合する継手金具の型枠に対する取付構造であって、
外面が先細りのテーパ状とされた筒状ホルダを固定ナットが埋設された先端に嵌合した継手金具が、型枠に取り付けられた外筒体の先細りのテーパ孔に、筒状ホルダの外面をテーパ孔の内面に密接させて筒状ホルダとともに挿入され、外筒体先端の透孔に挿通されて上記固定ナットに螺着された取付ボルトによって筒状ホルダと外筒体とを介して型枠に着脱自在に取り付けられたことを特徴とする継手金具の型枠への取付構造。 - 外筒体の根本部に補強リングが嵌合され、型枠と外筒体とに溶接されたことを特徴とする請求項1記載の継手金具の型枠への取付構造。
- 継手金具は円筒状とされ、内部に充填材が充填されたことを特徴とする請求項1又は2記載の継手金具の型枠への取付構造。
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