JP3713323B2 - 大口径管のマンホールへの取付構造 - Google Patents
大口径管のマンホールへの取付構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は大口径管をマンホール躯体に取付ける取付構造に係り、特に、工場等に於いて予めマンホール躯体に鋼製ソケット、可撓性ゴムソケット等を取付けておくことが出来、これによって現場に於ける作業を簡単かつ精度良くすると共に、施工時に種々のトラブルが発生しないようにした大口径管の取付構造である。
【0002】
【従来の技術】
マンホール躯体に取付管を取付ける構造としては、例えば本件特許出願人が開発した実公平4ー32543号公報に示すような構造が公知である。これ等の公知技術を含めて、マンホール躯体に取付管を取付ける構造としては種々の構造のものが実施されているが、一般的に取付管の口径が350mm以下のものが実施されていた。このように口径が350mm以下の取付管をマンホール躯体に取付けるに当たっては、マンホール躯体に穿設された取付管用穴の内周縁に取付ソケット等の外周面を押さえつけるようにして取付構成していた。
【0003】
処で、一般的に口径が400mm以上の大口径管をマンホール躯体の取付管用穴に取付けようとすると、図5に示すように、マンホール躯体21に穿設した取付管用穴22内に大口径管23を挿入した場合には、大口径管23の上下外周部と取付管用穴22の上下縁とで接する位置Aと、大口径管23の左右外周部と取付管用穴22の左右縁とで接する位置Bとは相互の位置が著しく異なるので、仮に可撓性を持ったソケット(図示せず)をマンホール躯体21の曲面形状に合わせても、前記ソケットで大口径管の外周面を完全に押さえることは困難である問題があった。
【0004】
本発明者等は、前述の従来の問題点を解決すべく、図6に示すような新しい構造のマンホールに於ける大口径管の取付構造を開発し、既に特許出願(特願平7ー261349号)をしている。
【0005】
即ち、この技術は、図6に示す如く、先ず鋼製ソケット34のフランジ35をマンホール躯体31の外周面に当接し、かつ、予めマンホール躯体31の外壁に埋設されたアンカー37にボルト38を螺合することにより鋼製ソケット34をマンホール躯体31に取付固定する。更に鋼製ソケット34のフランジ35とマンホール躯体31の外周面との間に形成される隙間には、シール材を充填する(図示せず)ことによってフランジ35とマンホール躯体31の外周面との間の止水性を確保する。
【0006】
次に、可撓性ゴムソケット36の元部を鋼製ソケット34内に挿入し、かつ拡径押さえ金具39を可撓性ゴムソケット36の元部内周面に当接しながらこれを押し広げることによって、可撓性ゴムソケット36の元部を鋼製ソケット34内に圧着固定し、鋼製ソケット34に可撓性ゴムソケット36を連結する。
【0007】
更に、大口径管33を可撓性ゴムソケット36の先端部より挿入して、可撓性ゴムソケット36、鋼製ソケット34及びマンホール躯体31の取付管用穴32内に挿通し、可撓性ゴムソケット36の先端部をその外周面より一つ又は複数の鋼製バンド40で締め付けて、可撓性ゴムソケット36の先端部を大口径管33に固定する構造である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前述の図6に示す技術は、大口径管33を安定した状態でかつ精度良くマンホール躯体31に取付けることが出来る等の特徴を有しているが、しかし前記大口径管33を現場で加工しながらマンホール躯体31の取付管用穴32に取付け固定しなければならないので、作業が困難である問題があった。特に大口径管33をマンホール躯体31に取付ける際には、大口径管33の端部をマンホール躯体31の内径曲面に合わせて現場で加工しなければならないので、作業が熟練を要し、かつ著しく時間がかかる問題があった。
【0009】
本発明に係る大口径管のマンホールへの取付構造は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特に、R短管を使用し、このR短管を鋼製ソケット及び可撓性ゴムソケットを介してマンホール躯体に取付け、かつ該R短管の先端に大口径管を当接すると共に、これ等を中継ぎゴムバンドを介して相互に連結固定するようにしたマンホールへの取付構造の技術を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る大口径管のマンホールへの取付構造は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、その第1発明の要旨は、大口径管をマンホール躯体の壁面に穿設された取付管用穴に取付ける構造に於いて、前記大口径管の外径より十分大きな内径を持つ鋼、FRP、レジンコンクリート等よりなる鋼製ソケットがマンホール躯体の前記取付管用穴の周りに取付け固定され、可撓性ゴムソケットの元部が該鋼製ソケット内に挿入されて拡径押え金具で該鋼製ソケットの内周面に圧着固定されており、前記大口径管と同一の径を有するR短管の元部が前記可撓性ゴムソケット、鋼製ソケット及び取付管用穴内に挿通されると共に該R短管の外周面に鋼製バンドを介して前記可撓性ゴムソケットの先端部が締付固定され、かつ該R短管の先端に当接された大口径管が中継ぎゴムソケットを介してR短管に連結固定されて構成されることを特徴とした大口径管のマンホールへの取付構造である。
【0011】
また本発明に係る取付構造の第2発明の要旨は、前記第1発明に於けるR短管と大口径管との間に中継ぎ管が介在され、かつ該中継ぎ管が夫々中継ぎバンドを介してR短管及び大口径管に一体的に連結固定されて構成されることを特徴とした第1発明の大口径管のマンホールへの取付構造である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る大口径管のマンホールへの取付構造の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係る取付構造の要部を示す一部断面側面図、図2(A),(B),(C)は夫々マンホールを躯体にR短管を取付ける順序を示す斜視説明図、図3(A),(B),(C)は夫々R短管及び大口径管に夫々中継ぎゴムバンドを取付けると共に、両者間に中継ぎ管を介在させた状態の斜視説明図、図4(A),(B),(C)は夫々R短管、中継ぎ管及び大口径管を夫々相互に連結する状態の斜視説明図である。
【0013】
図1乃至図4(A),(B),(C)に於いて、1はマンホール躯体であって、その壁面にはR短管2を挿入することが出来る大きな内径を持った取付管用穴3が穿設されている。4は大口径管であって、R短管2に直接接合するか、或いは中継ぎ管5を介してR短管2に接合し得るように構成されている。これ等のR短管2及び中継ぎ管5は夫々大口径管4と同一の径を有している。
【0014】
前記R短管2は、比較的短い寸法を有しており、かつその元部はマンホール躯体1の内壁面の曲面に合わせたR面加工が施されている。このR面加工は製造時の型枠によっても、或いは製造後の管を削孔機で加工することによって簡単に精度良く加工出来る。従って、このR短管2の元部をマンホール躯体1の取付管用穴3に挿入した際には、R短管2の元部のR面とマンホール躯体1の内壁面とが面一になるように形成されている。
【0015】
また前記中継ぎ管5は、上流側及び下流側に夫々設置されたマンホール間に、大口径管4を布設する際の長さ調整の役割をするものであるので、大口径管4を布設する際に長さ調整が不要の場合、或いは上流側のマンホールより上流側へ大口径管4の布設を出発させる場合には省略することが出来る。従って、この中継ぎ管5の長さは施工現場で決定される。
【0016】
次に、6は鋼製ソケットであって、前記大口径管4の外径より十分大きな内径を有しており、かつこの鋼製ソケット6の元端縁には、前記マンホール躯体1の外周面に当接することが出来るフランジ7が一体的に設けられている。8は可撓性ゴムソケットであって、前記R短管2を挿通することが出来る内径を有し、かつ前記鋼製ソケット6内に挿入し得る外径を持って構成されている。
【0017】
本発明に係る取付構造の施工に当たっては、図1乃至図4(A),(B),(C)に示す如く、先ず鋼製ソケット6のフランジ7をマンホール躯体1の外周面に当接し、かつ、予めマンホール躯体1の外壁に埋設されたアンカー9にボルト10を螺合することにより鋼製ソケット6をマンホール躯体1に取付固定する。更に、鋼製ソケット6のフランジ7とマンホール躯体1の外周面との間に形成される隙間には、シール材を充填する(図示せず)ことによって、フランジ7とマンホール躯体1の外周面との間に止水性を確保する。
【0018】
次に、可撓性ゴムソケット8の元部を鋼製ソケット6内に挿入し、かつ拡径押さえ金具11を可撓性ゴムソケット8の元部内周面に当接しながらこれを押し広げることによって、可撓性ゴムソケット8の元部を鋼製ソケット6内に圧着固定し、鋼性ソケット6に可撓性ゴムソケット8を連結する。
【0019】
更に、R短管2を可撓性ゴムソケット8の先端部より挿入して、可撓性ゴムソケット8、鋼製ソケット6及びマンホール躯体1の取付管用穴3内に挿通し、可撓性ゴムソケット8の先端部をその外周面より一つ又は複数の鋼性バンド12で締め付けて、可撓性ゴムソケット8の先端部をR短管2に取付固定する。このように構成することによって、R短管2をマンホール躯体1に一体的に取付ける。
【0020】
前述のように、R短管2を鋼性ソケット6及び可撓性ゴムソケット8を介してマンホール躯体1に取付ける作業は全て工場で実施することも出来る。従って、この場合にはR短管2が一体的に予め取付けられたマンホール躯体1を、工場より出荷して現場に搬入することが出来る。
【0021】
現場に於いて、R短管2に中継ぎ管5を介して大口径管4を取付ける構成について説明すると次の通りである。即ち、R短管2の先端部と、大口径管4の元端部との外周縁に夫々巾広の中継ぎゴムバンド13を巻き付けて取付けると共に、これ等の中継ぎゴムバンド13の約半分の巾のものを特に図3(B)に示す如く、他の巾のものの上に夫々折り重ねておく。
【0022】
次に、図3(C)に示す如く、R端管2と大口径管4との間に中継ぎ管5を介在させ、これ等を相互に密接した後、今迄2つ折りされた中継ぎゴムバンド13の半分を折り返しながら、夫々図4(A),(B)に示す如く、中継ぎ管5の外周面に被覆し、中継ぎゴムバンド13の両端縁を鋼製バンド12で締め付けることによって、中継ぎ管5を介して大口径管4をR短管2に取付固定することが出来る。
【0023】
前記中継ぎ管5は単純な切断によって形成出来るので、現場で配管の調整寸法に合わせて既製の管を切断することによって簡単に行うことが出来る。また、前述のように中継ぎ管5を調整に使用する必要がない場合には、これを省略し、大口径管4をR短管2に直接取付けて構成することが出来る。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る大口径管のマンホールのへの取付構造は、上述の如く、R短管を予め鋼製ソケット及び可撓性ゴムソケットを介してマンホール躯体に取付けるようにしたので、これ等の作業は全て工場内で精度良く安定した状態で実施するこが出来る。従って、予めR短管が一体的に取付けられたマンホール躯体を現場に出荷することが出来る。
【0025】
現場に於いては、大口径管をR短管に直接、或いは中継ぎ管を介してR短管に接合すれば良いので、その作業を極めて簡単にすることが出来る。更に現場に於ける従来のような種々のトラブルの発生を防止することが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付構造の要部を示す一部断面側面図である。
【図2】図2(A),(B),(C)は夫々マンホール躯体にR短管を取付ける順序を示す斜視説明図である。
【図3】図3(A),(B),(C)は夫々R短管及び大口径管に夫々中継ぎゴムバンドを取付けると共に両者間に中継ぎ管を介在させた状態の斜視説明図である。
【図4】図4(A),(B),(C)は夫々R短管、中継ぎ管及び大口径管を夫々相互に連結する状態の斜視説明図である。
【図5】従来の大口径管の取付構造に於ける問題点を説明するための横断面説明図である。
【図6】本件特許出願人が既に開発して特許出願した大口径管の取付構造の横断面説明図である。
【符号の説明】
1 マンホール躯体 2 R短管
3 取付管用穴 4 大口径管
5 中継ぎ管 6 鋼製ソケット
7 フランジ 8 可撓性ゴムソケット
9 アンカー 10 ボルト
11 拡径押さえ金具 12 鋼製バンド
13 中継ぎゴムバンド
Claims (2)
- 大口径管をマンホール躯体の壁面に穿設された取付管用穴に取付ける構造に於いて、前記大口径管の外径より十分大きな内径を持つ鋼、FRP、レジンコンクリート等よりなるソケットがマンホール躯体の前記取付管用穴の周りに取付け固定され、可撓性ゴムソケットの元部が該ソケット内に挿入されて拡径押え金具で該ソケットの内周面に圧着固定されており、前記大口径管と同一の径を有するその元部がマンホール躯体の内壁面に合わせて予めR面加工されているR短管の該元部が前記可撓性ゴムソケット、ソケット及び取付管用穴内に挿通されると共に該R短管の外周面に鋼製バンドを介して前記可撓性ゴムソケットの先端部が締付固定され、かつ該R短管の先端に当接された大口径管が中継ぎゴムバンドを介してR短管に連結固定されて構成されることを特徴とした大口径管のマンホールへの取付構造。
- 前記請求項1に於けるR短管と大口径管との間に中継ぎ管が介在され、かつ該中継ぎ管が夫々中継ぎゴムバンドを介してR短管及び大口径管に一体的に連結固定されて構成されることを特徴とした請求項1の大口径管のマンホールへの取付構造。
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JP01258296A JP3713323B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 大口径管のマンホールへの取付構造 |
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JPH09203063A JPH09203063A (ja) | 1997-08-05 |
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1996
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