JP4324015B2 - 電子写真感光体を有する電子写真装置 - Google Patents
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Description
一つは、非線形光学材料を利用し、第2高調波発生(SHG)を用いてレーザー光の波長を2分の1にするものである(例えば、特許文献2〜4参照)。この系は、一次光源として、既に技術が確立し高出力可能なGaAs系レーザーやYAGレーザーを使用することができるため、長寿命化や大出力化が可能である。
しかし、これらの半導体レーザーは、素子構造、結晶成長条件、電極等の最適化が難しく、結晶中の欠陥等により、実用化に必須である室温での長時間発振が困難である。
許文献10〜13参照)、400〜450nmの波長域で実用的な感度特性を得るに至っていない。
(1)電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、前記露光手段は、400〜450nmの範囲に発振波長を有する半導体レーザーを露光光源として有し、
前記電子写真感光体は、導電性支持体及び該導電性支持体上に感光層を有し、該感光層が下記一般式(I)又は(II)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真装
置:
ル等の基が挙げられる。上記一般式(I)中のR1の芳香族炭化水素環基としては、フェ
ニル、ナフチル、フルオレニル、ピレニル及びビフェニル等の基が挙げられる。上記一般式(I)中のR1の複素環基としては、フリル、チエニル、ピリジル、イソキノリル及び
カルバゾリル等の基が挙げられる。
い置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基;メトキシ基及びエトキシ基等のアルコキシ基;メチルアミノ基、ジメチルアミノ基及びジエチルアミノ基等のアルキルアミノ基;フェニルアミノ基及びジフェニルアミノ基等のアリールアミノ基;フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシ基;ニトロ基;シアノ基;トリフルオロメチル等のハロメチル基;等が挙げられる。
ル基、芳香族炭化水素環基、複素環基が有してもよい置換基と同様のものが挙げられる。
て短波長域でも感度がいいのは、バルビツール酸骨格と置換アミド基を有することで短波長に対して吸光度が高くなり、理由は定かではないが高い電荷発生能を有しているためと考えられる。
(1)〜(14)で示される化合物(以下、それぞれ「化合物(1)〜(14)」という)を挙げる。しかし、本発明はこれらに限定されるものではない。
る。即ち、下記一般式(III)若しくは(IV)で示されるアルデヒド又は下記一般式(V)若しくは(VI)で示されるアセタールと、下記一般式(VII)で示される(チオ)バルビ
ツール酸とを必要に応じて縮合剤として少量の二級若しくは三級のアミン(ピペリジン、N−メチルモルホリン及びトリエチルアミン等)又は酢酸アンモニウムを添加し、溶剤中で反応させることにより合成することができる。溶剤としてはトルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;メタノール、プロパノール及びブタノール等のアルコール系溶剤;テトラヒドロフラン及び1,4−ジオキサン等のエーテル系溶剤;N,N−ジメチルホ
ルムアルデヒド等のアミド系溶剤;酢酸等が挙げられる。
(II)に於けるR1、X及びYと同じ置換基を示し、上記一般式(V)及び(VI)中のR
2はメチル基、エチル基等のアルキル基を示す。
)又は(IX)で示される酸クロライド化合物と下記一般式(X)で示されるアミノアセタ
ール化合物とを塩基(ピリジン及びトリエチルアミン等)存在下、反応させることにより合成することができる。
導電性支持体の形状としては円筒状又はフィルム状等が挙げられる。特に、円筒状のアルミニウムが機械強度、電子写真特性及びコストの点で優れていることから好ましい。円筒状のアルミニウムは、粗管のまま導電性支持体として用いてもよいが、ホーニング等の物理処理、陽極酸化処理又は酸等を用いた化学処理を施したものを用いてもよい。
チルセルロース、メチルセルロース、カゼイン、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン及びN−アルコキシメチル化ナイロン等)、ポリウレタン、にかわ、酸化アルミニウム及びゼラチン等が挙げられる。その膜厚は0.1〜10μmが好ましく、特に0.3〜3μmが好ましい。下引き層は、これらの材料をそれぞれ適した溶剤に溶解して得た下引き層用塗布液を導電性支持体上に塗布し、乾燥することによって形成される。
示される化合物と電荷輸送材料とを過当なバインダー樹脂溶液中に混合して塗布液を得、該塗布液を導電性支持体(又は下引き層)上に塗布し乾燥させて単層型感光層を形成する。
バインダー樹脂と共に溶液に分散させ、この分散液を導電性支持体(又は下引き層)上に塗布しそれを乾燥させて電荷発生層を形成し、次いで電荷輸送層を形成する方法が挙げられる。上記一般式(I)又は(II)で示される化合物を蒸着させ蒸着膜として電荷発生層の膜形成をしてもよい。
上記一般式(I)又は(II)で示される化合物を電荷発生材料として用いる場合、その
目的に応じて他の電荷発生材料と混合して用いることもできる。他の電荷発生材料としては、通常、電荷発生材料として用いられるものが挙げられ、具体的には、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニン、及びガルウムフタロシアニン等のフタロシアニン化合物;ジスアゾ及びトリスアゾ等のアゾ化合物;ペリレン化合物;多環キノン化合物;シアニン化合物等が用いられる。この場合、上記一般式(I)又は(II)で示される化合物の
割合は、電荷発生材料全体の50質量%以上となることが好ましい。
及び必要により他の電荷発生材料の合計)の含有量は、感光層全体の3〜30質量%が好ましい。積層型感光層の場合、電荷発生材料の含有量は、電荷発生層全体の20〜90質量%が好ましく、更には50〜80質量%が好ましい。
また、各層に用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジメトキシメタン、1,
4−ジオキサン及び1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶剤;シクロヘキサノン、
メチルエチルケトン、アセトン及びペンタノン等のケトン系溶剤;酢酸エチル及び酢酸ブチル等のエステル系溶剤;トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;メタノール、プロパノール及びブタノール等のアルコール系溶剤;クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン及びVクロロベンゼン等のハロゲン系溶剤等が挙げられる。
保護層の膜厚は、0.05〜20μmが好ましい。また、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤、及び耐磨耗性改良剤等を含ませてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化錫粒子等の金属酸化物が好ましく用いられる。耐磨耗性改良剤としては、フッ素系樹脂微粉末、アルミナ、シリカ等が好ましく用いられる。
本発明の画像形成蔵置は、電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、前記露光手段が400〜450nmの範囲に発振波長を有する半導体レーザー光を露光光源として有し、電子写真感光体として本発明の上述の電子写真感光体を用いる。
図1において、ドラム型の電子写真感光体1は、軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動する。電子写真感光体1は、その回転過程で帯電手段2によりその周面に正又は負の所定電位の均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の露光手段により露光光L(レーザービーム走査露光等)を受ける。該露光光は、400〜450nmの範囲に発振波長を有する半導体レーザー光である。これにより電子写真感光体周面に露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。その静電潜像は、次いで現像手段4によりトナー像として現像され、そのトナー像がコロナ転写手段5により、不図示の給紙部から電子写真感光体1とコロナ転写手段5との間に電子写真感光体1の回転と同期取りされて給送された転写材9の面に、順次転写されていく。像転写を受けた転写材9は、電子写真感光体1面から分離されて定着手段8へ導入されて定着を受けて複写物(コピー)として電子写真装置の機外へプリントアウトされる。像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段6により転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手段7により除電処理がされて、繰り返して像形成に使用される。
一つの手段を感光体と一体に支持し、400〜450nmの範囲に発振波長を有する半導体レーザー光を露光光源として有する電子写真装置本体に着脱自在としたプロセスカートリッジも本発明の範囲内である。本発明のプロセスカートリッジの一つの実施の形態を図2に示す。
図2に示すプロセスカートリッジは、電子写真感光体1、帯電手段2及び現像手段4を容器20に納めてプロセスカートリッジとし、このプロセスカートリッジは、レール等の案内手段12により電子写真装置本体に対して着脱自在に構成されている。クリーニング手段6は、容器20内に配置しても配置しなくてもよい。
実施例において、IRスペクトル(赤外分光法)の測定は日本分光(株)製、FT/IR−420型により、UVスペクトルの測定は日本分光(株)製、V−570型によって行った。
4−アセチルアミノベンズアルデヒド(東京化成工業(株)製)3.26部とチオバル
ビツール酸(キシダ化学(株)製)2.88部をエタノール100部に加えた後、ピペリ
ジン0.1部を滴下し、2時間加熱還流を行った。析出物をろ別し、エタノールで十分洗
浄を行い、黄色結晶の前記化合物(1)を5.3部得た。
化合物(1)のIRスペクトル分析、UVスペクトル分析の結果は以下の通りである。
IR(KBr):3327,1678,1655,1508cm−1
UV(CHCl3):λmax=418nm
(実施例1)
メトキシメチル化ナイロン(平均分子量32000)5部とアルコール可溶性共重合ナイロン(平均分子量29000)10部をメタノール95部に溶解した塗布液をマイヤーバーでアルミニウム支持体上に塗布し、乾燥後の膜厚0.4μmの下引き層を形成した。
次に、合成例1で得た化合物(1)2部をテトラヒドロフラン43部中に、直径0.8
mmのガラスビーズ7.5部と共にペイントシェーカーで20時間攪拌して分散させ、こ
れにポリビニルベンザール樹脂(ベンザール化度80mol%)1部をテトラヒドロフラン10部に溶かした液を加え、更にペイントシェーカーで2時間攪拌して分散させ、これにテトラヒドロフラン40部とシクロヘキサノン40部を加えて希釈した。この分散液を電荷発生層用塗布液として、下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、電荷発生層を形成した。
ト樹脂(商品名:ユーピロンZ200、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)10部をクロロベンゼン70部に溶解して電荷輸送層用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層の上に乾燥後の膜厚が20μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体を作製した。
電荷発生層の電荷発生材料として表1に示す化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2〜7の電子写真感光体を作製した。なお、実施例2〜7で用いた化合物(2)、(4)、(7)、(9)、(11)、(13)は、上述で例示した化合物(2)、(4)、(7)、(9)、(11)、(13)と対応したものである。
電荷発生層の電荷発生材料として下記一般式で示される比較化合物(A)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
電荷発生層の電荷発生材料として下記一般式で示される比較化合物(B)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
電荷発生層の電荷発生材料として下記一般式で示される比較化合物(C)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
電荷発生層の電荷発生材料として下記一般式で示される比較化合物(D)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
電荷発生層の電荷発生材料として、特開昭57−204550号公報に開示されている方法に沿って合成した、下記一般式で示される比較化合物(E)を用いた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
作製した電子写真感光体についてその電子写真特性を10cm2の導電性ガラスを用いて光放電特性を測定することによって評価した。光源としてハロゲンランプを波長403nmの干渉フィルターで単色化したものを用いた。なお、試料である電子写真感光体への初期表面電位は−700Vになるように調整されている。このとき表面電位が半分に減衰するのに必要な露光量E1/2を測定した。この結果を表1に示す。
1a 軸
2 帯電手段
3 露光部
4 現像手段
5 コロナ転写手段
6 クリーリング手段
7 前露光手段
8 定着手段
9 転写材
10 直接帯電部材
12 案内手段
20,21,22 容器
23 直接帯電転写部材
L レーザー光
Claims (1)
- 電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、
前記露光手段は、400〜450nmの範囲に発振波長を有する半導体レーザーを露光光源として有し、
前記電子写真感光体は、導電性支持体及び該導電性支持体上に感光層を有し、該感光層が下記一般式(I)又は(II)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真装
置:
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