JP4322685B2 - イソキノリン誘導体 - Google Patents

イソキノリン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP4322685B2
JP4322685B2 JP2003587782A JP2003587782A JP4322685B2 JP 4322685 B2 JP4322685 B2 JP 4322685B2 JP 2003587782 A JP2003587782 A JP 2003587782A JP 2003587782 A JP2003587782 A JP 2003587782A JP 4322685 B2 JP4322685 B2 JP 4322685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
benzyloxy
alkyl
dihydro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003587782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005533761A (ja
Inventor
セスラ,アンドレア
ロドリゲス・サルミエント,ロサ・マリア
スカローン,ミケランジェロ
トーマス,アンドリュー・ウィリアム
ワイラー,ルネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2005533761A publication Critical patent/JP2005533761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4322685B2 publication Critical patent/JP4322685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D217/00Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
    • C07D217/22Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring
    • C07D217/24Oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • A61P25/16Anti-Parkinson drugs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D217/00Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
    • C07D217/22Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring

Description

本発明は、一般式I:
Figure 0004322685
〔式中、
Yは、>C=O又は−CH2−であり;
Zは、>C=O又は−CH2−であり;
1は、水素又は式a:
Figure 0004322685
(式中、
3は、−(CH2n−CO−NR67
−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
−(CH2n−CN;
−(CH2p−OR8
−(CH2n−NR67
−(CH2n−CF3
−(CH2n−NH−COR9
−(CH2n−NH−COOR8
−(CH2n−テトラヒドロフラニル;
−(CH2p−SR8
−(CH2p−SO−R9;又は
−(CH2n−CS−NR56であり;
4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
9は、C1〜C6−アルキルであり;
mは、1、2又は3であり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、1又は2である)で示される基であり;
2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕で示される化合物、並びに
それらの薬学的に許容されうる塩に関する。
ここで、一般式Iの化合物は、選択的モノアミンオキシダーゼBインヒビターであることが見出された。
モノアミンオキシダーゼ(MAO、EC 1.4.3.4)は、ドーパミン、セロトニン、アドレナリン又はノルアドレナリン及び微量のアミン類、例えばフェニルエチルアミン、並びに幾つかのアミン生体異物のような内因性モノアミン神経伝達物質の酸化的脱アミノ反応に関与するフラバン含有酵素である。酵素は、異なる遺伝子でコードされ(A. W. Bach et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1988, 85, 4934-4938)、そして組織分布、構造及び基質特異性が異なる、MAO−AとMAO−Bの2つの形態で存在する。MAO−Aは、セロトニン、オクトパミン、アドレナリン及びノルアドレナリンに対して高い親和性を有し、それに対してMAO−Bへの天然基質は、フェニルエチルアミン及びチラミンである。ドーパミンは、両方のアイソフォームにより酸化されると考えられている。MAO−Bは、脳を含む数種の器官に広く分布している(A. M. Cesura and A. Pletscher, Prog. Drug Research 1992, 38, 171-297)。脳のMAO−B活性は、加齢により増加すると思われる。この増加は、加齢に伴う神経膠症に起因すると考えられている(C. J. Fowler et al., J. Neural. Transm. 1980,49, 1-20)。加えて、MAO−B活性は、アルツハイマー病の患者の脳において著しく高く(P. Dostert et al., Biochem. Pharmacol. 1989, 38, 555-561)、そして老人斑の周りの星状神経膠細胞において強く発現していることが見出された(Saura et al., Neuroscience 1994,70, 755-774)。この文脈において、MAOによる第一級モノアミンの酸化的脱アミノ反応が、確立されているか又は潜在的な毒性を有する作用物質であるNH3、アルデヒド及びH22を産生するので、痴呆及びパーキンソン病の処置における選択的MAO−Bインヒビターの使用について理論的根拠があることが示唆される。MAO−Bの阻害は、酵素によるドーパミンの不活性化を減少させ、それによりドーパミン作動性ニューロンにおける神経伝達物質の有用性を延長させる。加齢、アルツハイマー病及びパーキンソン病に伴う変性過程は、増加したMAO活性及びその結果としてMAO−Bにより増加したH22の形成による酸化ストレスに起因すると考えることもできる。したがって、MAO−Bインヒビターは、脳において活性酸素の形成を減少させることと、モノアミンの濃度を上昇させることとの両方で作用することができる。
上記の神経性疾患におけるMAO−Bの関連性を考えると、この酵素活性を制御することのできる強力で選択的なインヒビターを得ることは、相当に興味深いことである。幾つかの既知のMAO−Bインヒビターの薬理学が、例えば、D. Bentue-FerrerらによりCNS Drugs 1996, 6, 217-236において考察されている。非可逆的及び非選択的MAOインヒビター活性の主要な制限は、食物中のチラミンが経口摂取されるとき高血圧発作を誘発する危険性、並びに他の薬剤と相互作用する可能性のため、食事に注意を払う必要がある(D. M. Gardner et al., J. Clin. Psychiatry 1996,57, 99-104)ことであるが、これらの有害事象は、可逆的及び選択的MAOインヒビター、特にMAO−Bにとっては、あまり心配することではない。したがって、高度な選択性を有し、酵素に対して選択性の低い非可逆性MAOインヒビターに典型的な有害的副作用を有さない、MAO−Bインヒビターの必要性が存在する。
本発明の目的は、式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩、薬学的に活性な物質としての上記化合物、並びにそれらの製造である。本発明の更なる目的は、本発明の化合物に基づく医薬及びその製造、並びにモノアミンオキシダーゼBインヒビターにより媒介される疾患の制御又は予防におけるその化合物の使用及びそれぞれの対応する医薬の生産におけるその化合物の使用である。
本特許出願で使用される一般的用語の下記の定義は、該当の用語が単独で現れるか、又は組み合わされて現れるかにかかわらず、適用される。明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形は、文脈から明白に示される場合を除いて、複数形を含むことに注意しなければならない。
本出願において使用される用語「C1〜C6アルキル」(「低級アルキル」)は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル等のような、炭素原子1〜6個、好ましくは炭素原子1〜4個の直鎖又は分岐鎖状飽和炭化水素残基を示す。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。
「ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル」又は「ハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシ」は、それぞれ本明細書で定義された1個以上のハロゲン原子によりいずれかの位置で置換されている、本明細書で定義された低級アルキル残基又は低級アルコキシ残基である。ハロゲンアルキル残基の例としては、1,2−ジフルオロプロピル、1,2−ジクロロプロピル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル及び1,1,1−トリフルオロプロピル等が挙げられるが、これらに限定されない。「ハロゲンアルコキシ」としてトリフルオロメチルオキシが挙げられる。
「C1〜C6−アルコキシ」は、残基−O−R(ここでRは、本明細書で定義された低級アルキル残基である)を意味する。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。
化合物の「薬学的に許容されうる塩」は、薬学的に許容され、一般的に安全で、非毒性であり、生物学的にもそれ以外にも望ましくないものでなく、親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩を意味する。これらの塩は、無機又は有機の酸又は塩基から誘導される。
そのような塩には下記が含まれる:
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等のような無機酸により形成される酸付加塩、又は酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸,フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2−ナフタレンスルホン酸、プロピオン酸、サリチル酸、コハク酸、ジベンゾイル−L−酒石酸、酒石酸、p−トルエン−スルホン酸、トリメチル酢酸、2,2,2−トリフルオロ酢酸等のような有機酸により形成される酸付加塩;或いは
(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン若しくはアルミニウムイオンに置き換わっているか、又は有機若しくは無機塩基と配位するかのいずれかの場合に形成される塩。許容されうる有機塩基として、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、トリエタノールアミン、トロメタミン等が挙げられる。許容されうる無機塩基として、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
薬学的に許容されうる塩に参照される全てのものには、同じ酸付加塩の溶媒付加形態(溶媒和物)又は結晶形態(多形体)が含まれることを理解するべきである。
「異性体」は、同一の分子式を有するが、性質若しくは原子の結合序列又は空間における原子の配置が異なる化合物である。空間における原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。互いに鏡像ではない立体異性体は、「ジアステレオ異性体」と称され、重ね合わすことのできない鏡像の立体異性体は、「鏡像異性体」と呼ばれるか又は時には光学異性体とも呼ばれる。4個の同一でない置換基に結合している炭素原子は「キラル中心」と呼ばれる。
「キラル化合物」は1個のキラル中心を有する化合物を意味する。それは2個の対向するキラリティーの鏡像異性形態を有し、個別の鏡像異性体として、又は鏡像異性体の混合物としてのいずれかで存在してもよい。対向するキラリティーの個別の鏡像異性形態の等量を含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。キラル中心が存在する場合、立体異性体は、そのキラル中心の絶対配置(R又はS)により特徴づけることができる。絶対配置は、キラル中心に結合している置換基の空間における配置を指す。考慮されるキラル中心に結合している置換基は、Sequence Rule of Cahn, Ingold及びPrelog(Cahn et al., Angew. Chem. 1966, 78, 413; Cahn and Ingold, J. Chem. Soc. (London), 1951.612; Cahn et al., Experientia 1956, 12, 81; Cahn, J. Chem. Educ. 1964, 41, 116)に従ってランク付けされる。
「純粋」は、目的の鏡像異性体又は立体異性体が、少なくとも約80モル%、より好ましくは少なくとも約90モル%、最も好ましくは少なくとも約95モル%で存在することを意味する。
本発明の化合物のうち、式Iの特定の化合物又はその薬学的に許容されうる塩が好ましい。
Y又はZのうちの少なくとも1つが>C=Oである化合物が好ましい。
また好ましいものは、R4又はR5がC1〜C6−アルキルである式Iの化合物である。特に好ましいものは、R4又はR5がメチルであるそれらの化合物である。
式Iの更に好ましい化合物は、R1が式a:
Figure 0004322685
(式中、R3、R4及びR5は、本明細書中の前記で示された意味を有する)の基であるものである。
特に好ましくは、式I−A:
Figure 0004322685
〔式中、
1は、水素又は式a:
Figure 0004322685
(式中、
3は、−(CH2n−CO−NR67
−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
−(CH2n−CN;
−(CH2p−OR8
−(CH2n−NR67
−(CH2n−CF3
−(CH2n−NH−COR9
−(CH2n−NH−COOR8
−(CH2n−テトラヒドロフラニル;
−(CH2p−SR8
−(CH2p−SO−R9;又は
−(CH2n−CS−NR56であり;
4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
9は、C1〜C6−アルキルであり;
mは、1、2又は3であり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、1又は2である)で示される基であり;
2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシである〕を有する式Iの化合物、並びに
それらの薬学的に許容されうる塩である。
より好ましくは、R1が、式aの基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−(CH2n−CN又は−(CH2p−OR8であり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2である、式I−Aの化合物である。式I−Aの化合物におけるこの基のうちで特に好ましいものは、R3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2であるものである。
このような化合物の例は、下記のものである:
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド。
好ましくは、R4とR5が異なる意味を有する式Iの化合物である。これらの化合物はキラル中心を有し、したがってラセミ形態又は2個の鏡像異性体の形態で存在する。特に好ましくは純粋な鏡像異性体である。
3が−(CH2n−CO−NR67であり、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが0、1又は2である式I−Aの化合物の鏡像異性体が、そのような好ましい化合物である。
したがって下記の化合物はその例である:
2−(R)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−(R)−〔6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド。
また、好ましくは、式I−B:
Figure 0004322685
〔式中、
1は、水素又は式a:
Figure 0004322685
(式中、
3は、−(CH2n−CO−NR67
−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
−(CH2n−CN;
−(CH2p−OR8
−(CH2n−NR67
−(CH2n−CF3
−(CH2n−NH−COR9
−(CH2n−NH−COOR8
−(CH2n−テトラヒドロフラニル;
−(CH2p−SR8
−(CH2p−SO−R9;又は
−(CH2n−CS−NR56であり;
4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
9は、C1〜C6−アルキルであり;
mは、1、2又は3であり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、1又は2である)で示される基であり;
2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシである〕を有する式Iの化合物、並びに
それらの薬学的に許容されうる塩である。
式I−Bの好ましい化合物は、R1が、式aの基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8;−(CH2n−CN;−(CH2n−CF3;−(CH2p−OR8又は−(CH2n−テトラヒドロフラニルであり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2であるものである。式I−Bの化合物におけるこの基のうちで特に好ましいものは、R3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2であるものである。
以下は、そのような化合物の例である:
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、及び
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド。
式I−Bの化合物の別の特に好ましい群は、R3が、−(CH2p−OR8であり、ここで、R8が、C1〜C6−アルキルであり、そしてpが、1又は2であるものである。
更に本発明は、式I−C:
Figure 0004322685
〔式中、
1は、水素又は式a:
Figure 0004322685
(式中、
3は、−(CH2n−CO−NR67
−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
−(CH2n−CN;
−(CH2p−OR8
−(CH2n−NR67
−(CH2n−CF3
−(CH2n−NH−COR9
−(CH2n−NH−COOR8
−(CH2n−テトラヒドロフラニル;
−(CH2p−SR8
−(CH2p−SO−R9;又は
−(CH2n−CS−NR56であり;
4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
9は、C1〜C6−アルキルであり;
mは、1、2又は3であり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、1又は2である)で示される基であり;
2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシである〕を有する式Iの化合物、並びに
それらの薬学的に許容されうる塩に関する。
より好ましくは、R1が、式aの基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−(CH2n−CN又は−(CH2p−OR8であり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2である、式I−Cの化合物である。式I−Aの化合物におけるこの基のうちで特に好ましいものは、R3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2であるものである。
したがってその例は下記の化合物である:
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド。
また本発明の範囲内としては、式I−D:
Figure 0004322685
〔式中、
1は、水素又は式a:
Figure 0004322685
(式中、
3は、−(CH2n−CO−NR67
−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
−(CH2n−CN;
−(CH2p−OR8
−(CH2n−NR67
−(CH2n−CF3
−(CH2n−NH−COR9
−(CH2n−NH−COOR8
−(CH2n−テトラヒドロフラニル;
−(CH2p−SR8
−(CH2p−SO−R9;又は
−(CH2n−CS−NR56であり;
4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
9は、C1〜C6−アルキルであり;
mは、1、2又は3であり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、1又は2である)で示される基であり;
2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシである〕を有する式Iの化合物、並びに
それらの薬学的に許容されうる塩である。
より好ましくは、R1が、式aの基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−(CH2n−CN又は−(CH2p−OR8であり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2である、式I−Dの化合物である。式I−Aの化合物におけるこの基のうちで特に好ましいものは、R3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2であるものである。
例えば、下記の化合物が特に好ましい:
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド。
一般式Iで示される化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、
a)式II:
Figure 0004322685
の化合物を式III:
Figure 0004322685
(式中、R2は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−A1
Figure 0004322685
の化合物を得、この化合物を式IV:
Figure 0004322685
(式中、R3、R4及びR5は、前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−A2
Figure 0004322685
の化合物を得、所望により、式I−A2の化合物におけるR3の官能基を別の官能基に変換すること、そして
所望により、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること;或いは
b)式I−A1
Figure 0004322685
(式中、R2は前記と同義である)の化合物を還元して、式I−B1
Figure 0004322685
の化合物を得、この化合物を式IV:
Figure 0004322685
(式中、R3、R4及びR5は、前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−B2
Figure 0004322685
の化合物を得、所望により、式I−B2の化合物におけるR3の官能基を別の官能基に変換すること、そして
所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
により製造することができる。
更に、一般式Iで示される化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、式V:
Figure 0004322685
の化合物を式III:
Figure 0004322685
(式中、R2は前記と同義である)の化合物と反応させて、式VI:
Figure 0004322685
の化合物を得、この化合物を式VII:
2N−R1 VII
(式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−C:
Figure 0004322685
の化合物を得、所望により、式I−Cの化合物におけるR1の官能基を別の官能基に変換すること、そして
所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
により製造することができる。
一般式Iで示される化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、また、式VIII:
Figure 0004322685
の化合物を式III:
Figure 0004322685
(式中、R2は前記と同義である)の化合物と反応させて、式IX:
Figure 0004322685
の化合物を得、この化合物を臭素化の後で式VII:
2N−R1 VII
(式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−D:
Figure 0004322685
の化合物を得、所望により、式I−Dの化合物におけるR1の官能基を別の官能基に変換すること、そして
所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
により製造することもできる。
あるいはまた、一般式Iで示される化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、式IX:
Figure 0004322685
の化合物を酸化して、式IXa:
Figure 0004322685
で示される対応するアルデヒドにし、この化合物を、還元剤の存在下、式VII:
2N−R1 VII
(式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−D:
Figure 0004322685
の化合物を得、所望により、式I−Dの化合物におけるR1の官能基を別の官能基に変換すること、そして
所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
により製造することができる。
一般式Iで示される化合物は、また、式X:
Figure 0004322685
(式中、R2は前記と同義であり、そしてR10は、水素又はヒドロキシである)の化合物を式XI:
Figure 0004322685
(式中、R4及びR5は前記と同義である)で示される光学的に活性なアミノ誘導体と反応させ、そして還元して式XII:
Figure 0004322685
(式中、R11は、水素又はオキソである)の化合物を得、それを一酸化炭素と、加圧下、パラジウム(II)塩の存在下で反応させて、式I−AC3
Figure 0004322685
(式中、R11は、水素又はオキソである)の化合物を得ること
により立体選択的に製造することもできる。
本発明によると、一般式I−Aの化合物は、式Xの誘導体を48%臭化水素酸中で還流してタイプIIの化合物を得ることにより製造することができる。R1が水素である式I−A1の6−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン誘導体は、適切な臭化ベンジルIIIを炭酸カリウムのような塩基の存在下でカップリングすることにより得られる。反応は、好ましくは90℃の温度で、N,N′−ジメチルホルムアミドのような溶媒中で実施される。水素化ナトリウム及び式IVで示される求電子試薬によるN,N′−ジメチル−ホルムアミドのような溶媒中での処理により、式I−A2の化合物を得る(スキーム1)。
Figure 0004322685
Xが−CH=を意味する一般式XIIIの化合物は、5−メトキシ−1−インダノンXIVをアジ化ナトリウムと共にベンゼン中、硫酸の存在下で加熱することにより製造できる(スキーム2)。
Figure 0004322685
3が−(CH2n−COOR8であり、ここで、R8が水素を意味する式I−A5の化合物は、一般式I−A4の誘導体を水酸化リチウムのような塩基とテトラヒドロフランと水などの溶媒の混合物中で反応させることにより製造できる(スキーム3)。
Figure 0004322685
3が−(CH2n−CONR67である式I−A6の化合物は、対応する酸を一般式VIIIで示されるアミンと反応させて製造できる。酸は、N,N′−ジメチルホルムアミド(DMF)中の1,1′−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)により活性化され、そして酢酸アンモニウム又はアミンが添加される(スキーム4)。
Figure 0004322685
3が−(CH2p−OHである、式I−A7の化合物の幾つかは、式I−A4で示される対応するエステルをテトラヒドロフラン中の水素化ホウ素リチウムで還元することにより製造できる(スキーム5)。
Figure 0004322685
3が−(CH2p−OR8であり、ここで、R8がC1〜C6−アルキルを意味する式I−A8の化合物は、対応するアルコールを水素化ナトリウムを用いてアルキル化剤、例えば、R8Brの存在下でアルキル化することにより製造できる(スキーム6)。
Figure 0004322685
本発明によると、一般式I−A2の化合物は、3−ヒドロキシフェニル−酢酸XVのメタノールと硫酸によるエステル化、及び適切な臭化ベンジルによる炭酸カリウムのような塩基の存在下でのエーテル形成により製造することができる。酢酸中のヨウ素及び酢酸銀のような試薬を用いる位置選択的ヨウ素化、並びに例えばジイソブチルアルミニウムヒドリド(DIBAH)を用いるエステルのアルデヒドへの還元により、式Xaの化合物を得る。対応するα−アミノアミドを用いるメタノールのような溶媒中及びシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下での還元的アミノ化により、カルボニル化に必要な中間体XIIaを得る。カルボニル化−環化反応を、好ましくは、酢酸エチルのような溶媒中、トリエチルアミン又は酢酸ナトリウムのような塩基及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリドのようなPd触媒の存在下、約106℃で実施して、式I−A2の化合物を得る(スキーム7)。
Figure 0004322685
4及びR5がメチルである式I−A7の化合物の幾つかは、プロピオン酸エステルI−A8をリチウムビス(トリメチルシリル)アミドのような塩基により、ヨードメタンの存在下でアルキル化してイソ酪酸エステルI−A10を得て、それを水酸化リチウムで鹸化してI−A11を得ることにより製造できる。対応するアミンをPyBOP及びHOBtのような活性化剤の存在下でカップリングして、β,β−ジメチル化アミドを得る(スキーム8)。
Figure 0004322685
他のキラル又は非キラル誘導体は、スキーム9で示されているように、鏡像異性的に純粋であるか又はラセミ原料をそれぞれ水素化することにより得られる、キラル又は非キラルフェノールA14から製造することができる。重炭酸カリウムのような塩基又はミツノブ条件を使用するフェノール中間体のアルキル化により、異なるアルキル化剤を使用して多数の化合物を得る可能性が開かれる。
Figure 0004322685
1が水素である一般式I−B1の化合物は、式I−A1で示される誘導体を水素化アルミニウムリチウムで処理してタイプI−Bの化合物を得ることにより製造できる。R1が水素である式I−B1で示される6−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン誘導体を、水素化ナトリウム及び式IVの求電子剤により、ジメチルホルムアミドのような溶媒中で処理して、式I−B2の化合物を得る(スキーム10)。
Figure 0004322685
3が−(CH2n−COOH、−(CH2n−CONR67、−(CH2p−OH又は−(CH2p−OR8である式I−Bの化合物は、スキーム3〜6の記載と同様の方法により製造することができる。例えば、R3が−(CH2p−OHである、式I−B4の化合物は、式I−B3で示される対応するエステルをテトラヒドロフラン中の水素化ホウ素リチウムで還元することにより製造できる(スキーム11)。
Figure 0004322685
式I−Cの化合物は、式Vで示される1,3−イソクロマノン誘導体から出発して製造することができる。スキーム12は、式IXXで示される酸からの式Vの化合物の合成を記載している。
Figure 0004322685
次に式VIで示される6−ベンジルオキシ−1,3−イソクロマンジオン誘導体は、適切な臭化ベンジルIIIと炭酸カリウムのような塩基の存在下でカップリングすることにより、製造される。式I−Cの化合物は、式VIの化合物を式VIIで示されるアミン(又はその塩酸塩)と、塩基性条件下で反応させるか、又は適切な溶媒中で加熱して得ることができる(スキーム13)。
Figure 0004322685
式I−C1の化合物は、5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸メチルエステルXVIIIの鹸化(スキーム7参照)を介して対応する酸を得ることにより製造できる。酸は、N,N′−ジメチルホルムアミド(DMF)中の1,1′−カルボニル−ジイミダゾール(CDI)により活性化され、そして対応するα−アミノアミドを添加する。α−アミノアミドの塩酸塩が使用される場合、ピリジンのような塩基の1当量が反応混合物に添加される必要がある。得られる式XXVIIの化合物は、好ましくは、酢酸エチルのような溶媒中、トリエチルアミン又は酢酸ナトリウムのような塩基及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリドのようなPd触媒の存在下、約106℃の温度で実施されるカルボニル化−環化反応に適している(スキーム14)。
Figure 0004322685
式I−Dの化合物は、式VIIIの化合物を臭化ベンジルIIIと、炭酸カリウムのような塩基の存在下でカップリングして、式IXの化合物を得ることにより製造できる。臭素化の後、この化合物を式VIIで示される適切なアミンと反応させ、式I−Dの化合物への環化を起こさせる(スキーム15)。
Figure 0004322685
式VIIの化合物は、下記のスキーム16で製造することができる。
Figure 0004322685
あるいはまた、式I−Dの化合物は、下記のスキーム17製造することもできる。
Figure 0004322685
式I−Dの化合物の更に別の調製方法をスキーム18に示す。5−ヒドロキシ−1−インダノンを、適切な臭化ベンジルにより炭酸カリウムのような塩基の存在下でアルキル化した。5−ベンジルオキシ−2−オキシイミノインダン−1−オンXXXIXは、メチルセロソルブ及びHCl中の亜硝酸イソアミルを使用して、既報の手順(Chakravarti and Swaminathan, J. Ind. Chem. Soc., 1934,11,101)の変法により得た。二酸は、イソニトロソ化合物をトルエン−p−スルホニルクロリド及び水酸化ナトリウムと共に還流し、更なる水酸化ナトリウムを加え、長時間の反応に付して、反応の過程で形成された中間体ニトリルを直接加水分解することにより得た。二酸と塩化アセチルとの還流により、ベンジルホモフタル酸無水物VIを得る。無水メタノール中の懸濁液を2時間還流して、所望のモノメチルエステルXXXXIの位置選択的形成を得た。THFのような溶媒中のボラン−ジメチルスルフィド錯体により酸をアルコールに還元し、そしてCHCl3中のMnO2によるか、好ましくはSwern条件を使用してアルコールを酸化して、アルデヒドXXXXIIを得、これを、対応するα−アミノアミドを用いてメタノールのような溶媒中及びシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で還元的アミノ化して最終環化工程のための前駆体XXXXIIIを得るために必要である。環化は、反応で形成されたメタノールを除去するために、好ましくはDeam-starkを用いて、XXXXIIIをトルエン中で加熱することにより得られる(スキーム18)。
Figure 0004322685
式Iの化合物の薬学的に許容されうる塩は、塩に転換する化合物の性質を考慮しながら、それ自体が公知の方法に従って、容易に製造することができる。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、又はクエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の、無機又は有機酸は、式Iの塩基性化合物の薬学的に許容されうる塩の形成に適している。アルカリ金属またはアルカリ土類金属、たとえばナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど、塩基性アミンまたは塩基性アミノ酸を含有する化合物は、酸性化合物の薬学的に許容しうる塩の形成に適している。
式Iの化合物及びその薬学的に許容されうる塩は、既に上記で述べたように、モノアミンオキシダーゼBインヒビターであり、MAO−Bインヒビターが有益でありうる疾患の治療又は予防において使用することができる。これらには、急性及び慢性神経障害、認知障害、並びに記憶欠乏が含まれる。治療可能な神経障害は、例えば、アルツハイマー病、他の種類の痴呆、最小認知障害又はパーキンソン病などの外傷的又は慢性的な神経系の変性過程である。他の適応症には、うつ病、不安、パニック発作、社交恐怖、統合失調症などの精神疾患、肥満などの摂食及び代謝障害、並びにアルコール、ニコチン及び他の習慣性薬物により誘発される退薬症候群の予防及び治療が挙げられる。他の治療可能な適応症は、報い不全症候群(reward deficiency syndrome)(G. M. Sullivan、国際特許出願WO 01/34172 A2号)、癌化学療法により引き起こされる末梢性ニューロパシー(G. Bobotas、国際特許出願WO 97/33572 A1号)であってもよく、又は多発性硬化症(R. Y. Harris、国際特許出願WO 96/40095 Al号)及び他の神経炎症性疾患の処置であってもよい。
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、アルツハイマー病及び老年性痴呆の治療及び予防において特に有用である。
それらの化合物の薬理学的活性を、以下の方法を使用して試験した。
ヒトMAO−A及びMAO−BをコードするcDNAを、E.-J. Schlaeger及びK. Christensenにより記載された手順(Transient Gene Expression in Mammalian Cells Grown in Serum-free Suspension Culture; Cytotechnology, 15: 1-13,1998)を使用して、EBNA細胞に一過的にトランスフェクトした。トランスフェクトした後、細胞を、0.5mM EGTA及び0.5mMフッ化フェニルメタンスルホニルを含有するpH8.0の20mM Tris HCl緩衝液中で、Polytronホモジナイザーを用いてホモジナイズした。細胞膜を45,000×gの遠心分離により得て、0.5mM EGTAを含有するpH8.0の20mM Tris HCl緩衝液を用いる2工程の洗浄の後、膜を上記の緩衝液に最終的に再懸濁し、アリコートを−80℃で使用するまで保管した。
MAO−A及びMAO−Bの酵素活性を、M. Zhou及びN. Panchuk-Voloshinaにより記載された方法(A One-Step Fluorometric Method for the Continuous Measurement of Monoamine Oxidase Activity, Analytical Biochemistry, 253: 169-174, 1997)を適用し、分光光度測評価分析を使用して96ウエルプレートで評価した。簡潔には、膜アリコートを、種々の濃度の化合物を有するか又は有さないで、pH7.4の0.1Mリン酸カリウム緩衝液中、37℃で30分間インキュベートした。この時間の後、MAO基質チラミンを、1U/ml ホースラディッシュペルオキシダーゼ(Roche Biochemicals)及び80μM N−アセチル−3,7−ジヒドロキシフェノキサジン(Amplex Red, Molecular Probes)と一緒に加えることにより、酵素反応を開始させた。サンプルを最終容量200μl中、37℃で30分間更にインキュベートし、次に吸光度を、SpectraMaxプレートリーダー(Molecular Devices)を使用して、波長570nmで測定した。バックグラウンド(非特異的)吸光度を、MAO−Aでは10μM クロルジリン、MAO−Bでは10μM L−デプレニルの存在下で測定した。
MAO−B酵素活性を50%阻害するために必要な式Iの試験化合物の濃度であるIC50値を、9つのインヒビターの濃度を二重に使用し、コンピュータプログラムを使用して4パラメータロジスティック方程式にデータを当てはめることによって、得られた阻害曲線から求めた。
本発明の化合物は、特異的MAO−Bインヒビターである。上記記載の評価で測定した式Iの化合物のIC50値は、10μM以下の範囲、典型的には1μM以下の範囲、理想的には0.03μM以下の範囲、より好ましくは0.1μM以下の範囲である。
以下の表に、好ましい化合物の幾つかの固有IC50値を記載する。
Figure 0004322685

Figure 0004322685
式Iの化合物及び薬学的に許容されうるその塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし、投与はまた、例えば、坐剤の剤形で直腸内にも、又は例えば注射液の剤形で非経口的にも実施することができる。
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、医薬製剤の製造ため、薬学的に不活性な無機又は有機の担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等が、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための適切な担体は、例えば植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体のポリオール等であるが、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合には、通常、担体は必要とされない。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、例えば水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコース等である。アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等のような補助剤は、式Iの化合物の水溶性塩の水性注射溶液に使用することができるが、概して必要ではない。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体のポリオール等である。
加えて、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香料、浸透圧を変動させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、又は抗酸化剤を含有することができる。それらは他の治療上有用な物質を含んでもよい。
前述のように、式Iの化合物又はそれらの薬学的に許容されうる塩と、治療的に不活性な賦形剤とを含有している医薬も、本発明の目的であり、1種以上の式Iの化合物又はそれらの薬学的に許容されうる塩と、所望の場合、1種以上のその他の治療上有用な物質とを、1種以上の治療上不活性な担体と共にガレヌス製剤の投与形態にすることを含む、そのような医薬の製造方法も、本発明の目的である。
投与量は、広い限度内で変更することができ、当然、各々の特定の症例ごとに個々の要件に適合されるであろう。一般に、経口投与又は非経口投与のための有効用量は、0.01〜20mg/kg/日であり、0.1〜10mg/kg/日の用量が、記載された適応症全てにとって好ましい。したがって、体重70kgの成人のための一日用量は、1日当たり0.7〜1400mg、好ましくは1日当たり7〜700mgである。
以下の実施例は、本発明の例示のため提供される。それらは、本発明の範囲を制限するものと見なされるべきではなく、単に本発明の代表的なものとして見なされるべきである。
実施例1
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
a)6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
ベンゼン(400ml)中の5−メトキシ−1−インダノン(25g、154mmol)に、硫酸(82.6ml)を、続いてアジ化ナトリウム(18g、277.4mmol)を0℃で注意深く加えた。得られた混合物を60℃で24時間加熱した。室温で冷却した後、ベンゼンを蒸発させ、得られた混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、クロマトグラフィー(SiO2、酢酸エチル/n−ヘキサン 1:1〜4:1 v/v勾配)により精製した後、生成物を白色の固体(13.2g、49%)として得た。
MS: m/e = 177.2 (M+)
b)6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(10g、56.4mmol)を、水(126mL)中の48%臭化水素酸に溶解し、95℃で72時間還流した。0℃に冷却した後、飽和水酸化アンモニウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、残渣をクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2/MeOH 1:0〜9:1 v/v勾配)により精製して、標記アルコールを褐色の固体(6g、65%)として得た。
MS: m/e= 162.2 (M-H+).
c)6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.400g、2.44mmol)、3−フルオロベンジルブロミド(0.509g、2.69mmol)、炭酸カリウム(0.372g、2.69mmol)並びにN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)の混合物を、90℃に8時間加熱した。水を加え、得られた沈殿物をジエチルエーテルで洗浄し、次に高真空下で乾燥させて、標記化合物(0.580g、87%)を得た。
MS: m/e = 272. 3 (M+H+).
実施例2
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
N,N′−ジメチルホルムアミド中の6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.100g、0.369mmol)と水素化ナトリウム(55%、22mg、0.51mmol)の混合物を、70℃で1時間加熱した。次にエチル−2−ブロモプロピオナート(0.072mL、0.55mmol)を加え、得られた混合物を80℃で一晩加熱した。室温に冷却した後、水を加え、反応をジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、残渣をクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/酢酸エチル 1:0〜3:2 v/v勾配)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.095g、69%)として得た。MS: m/e= 372.3 (M+H+).
実施例3
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸
水とテトラヒドロフラン(1:1 v:v、9mL)中の2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(0.087g、0.234mmol)(実施例2)と水酸化リチウム(0.0062g、0.258mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。THFを蒸発させ、混合物を0.1N HClでpH3〜4に酸性化した。酢酸エチルで抽出し、有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、白色の固体(0.080g、99%)を得た。
MS:m/e = 342. 1 (M-H+).
実施例4
〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸エチルエステル
実施例2の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.300g、1.1mmol)を、エチル−2−ブロモプロピオナートの代わりにエチルブロモ酢酸(0.183mL、1.66mmol)を使用して、標記化合物(0.270g、68%)に変換した。
MS: m/e = 358.3 (M+H+).
実施例5
〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸
実施例3の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸エチルエステル(0.270g、0.775mmol)(実施例4)を、標記化合物に変換して、白色の固体(0.247mg、99%)として得た。
MS: m/e = 328.1 (M-H+).
実施例6
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド
N,N′−ジメチルホルムアミド(6mL)中の〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸(0.245mg、0.744mmol)と1,1′−カルボニル−ジイミダゾール(0.229mg、1.41mmol)の混合物を、室温で0.5時間撹拌した。酢酸アンモニウム(0.917g、11mol)を加え、混合物を2時間撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。溶媒を乾燥させ、蒸発させ、固体を得て、それを酢酸エチルとエーテルで再結晶化させた。MS:m/e = 329.3 (M+H+).
実施例7
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例6の記載と同様にして、2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(0.080g、0.232mmol)(実施例3)を、標記化合物に変換して、白色の固体(0.069mg、87%)として得た。MS: m/e = 343.3 (M+H+).
実施例8
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(実施例3を参照)(0.029g、0.058mmol)を、テトラヒドロフラン(0.5mL)で希釈し、ボラン−メチルスルフィド錯体(0.017mL、0.175mmol)を−20℃で加えた。混合物を−20℃から室温に2時間撹拌した。メタノールを加え、溶媒を真空下で蒸発させた。形成され得られた個体をクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2/MeOH 9:1 v/v)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.018g、94%)として得た。MS: m/e = 330.4 (M+H+).
実施例9
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
実施例8の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸(0.030g、0.091mmol)(実施例5)を、標記化合物(0.018g、62%)に変換した。MS: m/e = 316.3 (M+H+).
実施例10
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
実施例1cの記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オンを、6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.200g、1.22mmol)、4−フルオロベンジルブロミド(0.151mL、1.22mmol)、炭酸カリウム並びにN,N−ジメチルホルムアミド(0.237g、72%)の混合物から調製した。MS: m/e = 271.2 (M+).
b)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
実施例2の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.200g、0.737mmol)を、標記化合物(0.240g、88%)に変換した。MS: m/e = 372.3 (M+H+).
c)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸
実施例3の記載と同様にして、2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(0.240g、0.65mmol)を、標記化合物(0.153g、69%)に変換した。MS: m/e =344.3 (M+H+).
d)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例6の記載と同様にして、2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(0.100g、0.291mmol)を、標記化合物(0.088g、88%)に変換した。MS: m/e= 343.3 (M+H+).
実施例11
2−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
実施例1cの記載と同様にして、6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オンを、6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.200g、1.2mmol)、3,4−フルオロベンジルブロミド(0.158mL、1.22mmol)、炭酸カリウム並びにN,N−ジメチルホルムアミド(0.184g、51%)の混合物から調製した。MS: m/e = 322.3 (M+H+).
b)2−〔6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
実施例2の記載と同様にして、6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.170g、0.588mmol)を、標記化合物(0.132g、58%)に変換した。MS: m/e = 390.3 (M+H+).
c)2−〔6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸
実施例3の記載と同様にして、2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(0.130g、0.334mmol)を、標記化合物(0.110g、92%)に変換した。MS: m/e = 362.3 (M+H+).
d)2−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例6の記載と同様にして、2−〔6−(3,4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(0.100g、0.277mmol)を、標記化合物(0.078g、78%)に変換した。MS: m/e = 361.2 (M+H+).
実施例12
〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトニトリル
実施例2の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.200g、0.74mmol)を、エチル−2−ブロモ−プロピロナートの代わりに2−ブロモアセトニトリル(0.06mL、0.96mmol)を使用して、標記化合物(0.090g、40%)に変換した。MS: m/e= 311.2(M+H+).
実施例13
2−〔1−オキソ−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
実施例1cの記載と同様にして、6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オンを、6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.200g、1.22mmol)、4−フルオロベンジルブロミド(0.381g、1.59mmol)、炭酸カリウム並びにN,N−ジメチルホルムアミド(0.365g、93%)の混合物から調製した。MS: m/e = 322.3 (M+H+).
b)2−〔1−オキソ−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
実施例2の記載と同様にして、6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.170g、0.558mmol)を、標記化合物(0.132g、58%)に変換した。MS: m/e = 390.3 (M+H+).
c)2−〔1−オキソ−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸
実施例3の記載と同様にして、2−〔1−オキソ−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(0.130g、0.33mmol)を、標記化合物(0.110g、91%)に変換した。MS: m/e =394.3 (M+H+).
d)2−〔1−オキソ−6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例6の記載と同様にして、2−〔6−(4−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(0.050g、0.127mmol)を、標記化合物(0.020g、40%)に変換した。MS: m/e= 393.2 (M+H+).
実施例14
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
N,N′−ジメチルホルムアミド(0.2mL)中の6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.020g、0.061mmol)と水素化ナトリウム(55%、2.2mg、0.067mmol)の混合物に、ヨウ化メチル(0.009mL、0.152mmol)を加えた。水を加え、反応を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、残渣をクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/酢酸エチル 9:1 v/v)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(0.0095g、43%)。MS: m/e= 344.4 (M+H+).
実施例15
2−(R)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例7で得られたラセミ化合物をキラルHPLC(Chirlapac AD、20%EtOH/ヘプタン、280nm、フロー1.0mL)により分離した。ピークA:保持時間55.33分 MS: m/e= 343.3 (M+H+). [α]D= + 125.48 (c = 0.3539g/100mL))
実施例16
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン
実施例2の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.100g、0.37mmol)を、エチル−2−ブロモプロピオナートの代わりに(2−ブロモエチル)−メチルエーテル(0.055mL、0.59mmol)を使用して、標記化合物(0.052g、42%)に変換した。MS: m/e = 330.3 (M+H+).
実施例17
3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオニトリル
実施例2の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.100g、0.37mmol)を、エチル−2−ブロモ−プロピオナートの代わりに3−ブロモプロピオニトリル(0.079mL、0.59mmol)を使用して、標記化合物(0.048g、40%)に変換した MS: m/e= 325.4 (M+H+).
実施例18
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド
実施例6の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸(0.200g、0.607mmol)(実施例10c)を、標記化合物(0.140g、70%)に変換した。MS: m/e= 329.4 (M+H+).
実施例19
3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
実施例2の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(0.100g、0.37mmol)を、エチル−2−ブロモ−プロピオナートの代わりにエチル−3−ブロモ−プロピオナート(0.075mL、0.59mmol)を使用して、標記化合物(0.045g、33%)に変換した。MS: m/e= 372.3 (M+H+).
b)3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸
実施例3の記載と同様にして、3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(0.040g、0.108mmol)を、標記化合物(0.033g、89%)に変換した。MS: m/e = 342.1 (M-H+).
c)3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例6の記載と同様にして、3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸(0.030g、0.087mmol)を、標記化合物(0.024g、80%)に変換した。MS: m/e= 343.3 (M+H+).
実施例20
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)(3−ヒドロキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル
3−ヒドロキシフェニル酢酸(111g、735.84mmol)をアルゴン下、メタノール1000mLに溶解し、次に硫酸(31.5mL、588.6mmol)を加えた。褐色の混合物をこの温度(70℃)で3時間加熱し、次に室温に冷却した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、次に0℃に冷却した。水250mL及びNaHCO3 70gを、pHが約7になるまで撹拌しながら加えた。水250mLを加え、酢酸エチル500mLを加えた。撹拌を20分間続けた。有機相を分離し、水層を酢酸エチル250mLで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、褐色を帯びた油状物(118g、97%)を得て、それをポンプで乾燥させた。MS: m/e= 165 (M-H+).
b)〔3−(4−フロオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステル
(3−ヒドロキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル(157g、610.1mmol)をアルゴン下、アセトン510mLに溶解し、次に炭酸カリウム(109.6g、793.23mmol)を、10分後に、4−フルオロベンジルブロミド(78.9mL、640.6mmol)を加えた。無色の混合物をこの温度(50℃)で48時間加熱還流し、次に室温に冷却した。反応をフィルタ漏斗で濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで濃縮して、油状物を得て、それをジクロロメタン170mL及び飽和NH4Cl溶液200mLに溶解した。有機相を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、褐色を帯びた油状物(160g、96%)を得て、それをポンプで乾燥させた。MS: m/e= 275 (M+H+).
c)〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸メチルエステル
〔3−(4−フロオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステル(157.4g、572mmol、1.0)をアルゴン下、酢酸1.57Lに溶解し、次にヨウ素(145.2g、572.4mmol)及び酢酸銀(95.5g、572.45mmol)を少量ずつ加え、反応を室温で一晩撹拌した。反応中に形成されたヨウ化銀を濾過により除去して、酢酸で洗浄した。濾液を氷水に注ぎ、沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄した。固体を酢酸エチルに溶解し、溶液を、水、飽和ブライン、2M NaOH溶液並びに飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、粘性の油状物を得て、それを結晶化させた(209.7g、92%)。MS: m/e= 399 (M-H+).
d)〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド
〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸メチルエステル(12.6g、31.4mmol)をアルゴン下、ジクロロメタン126mLに溶解し、次に−78℃で水素化イソブチルアルミニウム(29.1mL、34.8mmol)を滴加した。反応混合物を、TLCが反応の終了を示すまで、−78℃で6時間撹拌した。飽和NH4Cl溶液を加え、反応混合物を室温になるようにした。ジクロロメタンを加え、有機相を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、アルデヒド(12g、100%)を得て、それを精製しないで次の工程に使用した。
e)2(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}プロピオンアミド
電磁撹拌機を備えた500mL丸底フラスコに、不活性ガス供給H-D-アラニン-NH2HCl(4.49g、36.1mmol)をアルゴン下、メタノール175mLに溶解し、次にモレキュラーシーブ(0.4nM)12gを、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.65g、26.25mmol)を加えた。無色の混合物を20分間撹拌し、〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(12.1g、32.8mmol)の溶液を、メタノール175mLに加えた。明黄色の反応を室温で一晩撹拌した。濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、固体を得て、それをヘキサン/酢酸エチル 1/1及びMeCl2/MeOH 9/1を溶離剤として使用するシリカゲルカラムにより精製し、純粋な白色の固体を2つ画分(7.25g、50%)及び他に幾分不純な化合物1gを得て、それを酢酸エチルを使用して結晶化させて、白色の固体550mgを得た(総計7.8g、収率55%)。MS: m/e= 443.2(M+H+).
f)2(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
オートクレーブにアルゴンフロー下、2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−プロピオンアミド(7.25g、16.3mmol)、トリエチルアミン(4.57mL、32.7mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(115.1mg、0.164mmol)を、酢酸エチル100mLの補助剤と共に装填した。次にオートクレーブを密封し、ゆっくりと撹拌しながら(150rpm)2回排気して0.2barとし、アルゴン8barで加圧し、次に一酸化炭素20barで3回加圧し、ガス抜きし、最後に一酸化炭素60barで加圧した。反応混合物を撹拌し(500rpm)、105℃で加熱し、カルボニル化を一定総圧力60barで22時間実施した。冷却後、オートクレーブをガス抜きし、CO雰囲気を排気によって約0.2barへ交換し、アルゴン8barを4回加圧した。得られた明澄な溶液を、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、飽和NH4Cl溶液を加え、水相を酢酸エチルを用いて分液漏斗に抽出し、次に合わせた有機相を脱イオン水250mLで洗浄し、ロータリーエバポレーターで総重量5.1gに還元した。酢酸エチル/Et2O〜3/1の4mLから再結晶化し、その後、酢酸エチル4mLを用いて白色の固体4.28g、76%を得た。MS: m/e= 343.2 (M+H+).
[α] D = + 141.3 (c = 0.1.0941g/100mL) (CH2Cl2)
実施例21
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)2(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}プロピオンアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(500mg、42%)を、メタノール30mL中のH−L−アラニン−NH2HCl(0.370g、2.9mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(136mg、2.16mmol)並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(1g、2.7mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 443.2 (M+H+).
b)2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(250mg、65%)を、酢酸エチル5mL中の2(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−プロピオンアミド(500mg、1.13mmol)、トリエチルアミン(0.229mL、2.26mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(79mg、0.113mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 343.2 (M+H+).
[α] D=-145.01 (c = 0.1.0482g/100mL) (CH2Cl2)
実施例22
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
a)2(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(880mg、71.7%)を、メタノール31mL中のL−セリンアミド塩酸(417mg、2.9mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(136mg、2.16mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(1g、2.7mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 459.2 (M+H+).
b)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(37mg、32%)を、酢酸エチル5mL中の2(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}3−ヒドロキシ−プロピオンアミド(150mg、0.327mmol)、トリエチルアミン(0.091mL、0.655mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(3.5mg、0.005mmol)の混合物から調製した。
MS: m/e= 359.2 (M+H+).
実施例23
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−4−メチルスルファニル−ブチルアミド
a)2(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−4−メチルスルファニル−ブチルアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(648mg、48%)を、メタノール31mL中のH−メチオニン−NH2HCl(548.3mg、2.97mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(136mg、2.16mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(1g、2.7mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 503.2 (M+H+)
b)2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−4−メチルスルファニル−ブチルアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(100mg、76%)を、酢酸エチル5mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−4−メチルスルファニル−ブチルアミド(164mg、0.327mmol)、トリエチルアミン(0.091mL、0.655mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(3.5mg、0.005mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 403.4 (M+H+).
実施例24
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
a)2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(118mg、40%)を、メタノール7mL中のD(+)セリンアミド塩酸塩(100mg、0.71mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(32.6mg、0.52mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(240mg、0.648mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 459.4 (M+H+).
b)2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(30mg、34%)を、酢酸エチル4.5mL中の2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}3−ヒドロキシ−プロピオンアミド(115mg、0.251mmol)、トリエチルアミン(0.070mL、0.502mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(3.5mg、0.005mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 359.2 (M+H+).
実施例25
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−4−メチル−ペンタン酸アミド
a)2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−4−メチル−ペンタン酸アミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(373mg、77%)を、メタノール12mL中のL−ロイシンアミド塩酸塩(188mg、1.13mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(51.6mg、0.821mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(380mg、1.03mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 485.2 (M+H+).
b)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−4−メチル−ペンタン酸アミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(120mg、41%)を、酢酸エチル7mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−4−メチル−ペンタン酸アミド(370mg、0.764mmol)、トリエチルアミン(0.213mL、1.53mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(5.4mg、0.008mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 385.3 (M+H+).
実施例26
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ブチルアミド
a)2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−ブチルアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(280mg、22%)を、メタノール31mL中のLアミノブチルアミドHCl(411mg、2.97mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(136mg、2.16mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(1g、2.7mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 457.3 (M+H+).
b)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ブチルアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(50mg、48%)を、酢酸エチル2.5mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−ブチルアミド(138mg、0.293mmol)、トリエチルアミン(0.082mL、0.586mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(4.1mg、0.0059mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 357.2 (M+H+).
実施例27
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−フェニル−プロピオンアミド
a)2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−フェニル−プロピオンアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(293mg、56.5%)を、メタノール11.5mL中のH−フェニルアラニン−NH2HCl(220.6mg、1.1mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(50.3mg、0.8mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(370mg、1.0mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 519.3 (M+H+).
b)2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−フェニル−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(72mg、32%)を、酢酸エチル10mL中の2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−フェニル−プロピオンアミド(280mg、0.540mmol)、トリエチルアミン(0.109mL、1.08mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(8.1mg、0.012mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 419.3 (M+H+).
実施例28
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−メチル−ブチルアミド
a)2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−メチル−ブチルアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(332mg、71%)を、メタノール12mL中のH−バリン−NH2HCl(172.3mg、1.12mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(52mg、0.821mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(380gsic)、1.03mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 471.0 (M+H+).
b)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−メチル−ブチルアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(210mg、81%)を、酢酸エチル7mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−メチル−ブチルアミド(330mg、0.702mmol)、トリエチルアミン(0.142mL、1.403mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(5mg、0.007mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 371. 3 (M+H+).
実施例29
2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−フェニル−プロピオンアミド
a)2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−フェニル−プロピオンアミド
実施例20eの記載と同様にして、標記化合物(171mg、33.5%)を、メタノール11.5mL中のL−フェニルアラニンアミド(180mg、1.1mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(50.3mg、0.8mmol)、並びに〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセトアルデヒド(370mg、1.0mmol)の溶液の混合物から調製した。MS: m/e= 519.2 (M+H+).
b)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−フェニル−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(43mg、31%)を、酢酸エチル7mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−エチルアミノ}−3−フェニル−プロピオンアミド(175mg、0.338mmol)、トリエチルアミン(0.068mL、0.675mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(5.1mg、0.007mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 419.3 (M+H+).
実施例30
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−イソブチルアミド
a)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル(実施例10b、365mg、0.983mmol)をTHF(3.5mL)に溶解し、−78℃でカリウムビス(トリメチルシリル)アミド(7.8mL、3.9mmol)を、15分後にヨウ化メチル(0.368mL、5.89mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で5時間撹拌した。塩化アンモニウムを加え、反応をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜ヘキサン/酢酸エチル 1:1)により精製して、生成物288mg(76%)を得た。MS: m/e = 386.2 (M+H+).
b)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−2−メチル−プロピオン酸
水とジオキサン(1:1 v:v、5mL)中の2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−2−メチル−プロピオン酸エチルエステル(220mg、0.571mmol)と水酸化リチウム(274mg、11.41mmol)の混合物を、50℃で一晩撹拌した。ジオキサンを蒸発させ、混合物を0.1N HClでpH3〜4に酸性化した。酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、白色の固体(196gsic)、96%)を得た。MS:m/e = 356.1 (M-H+).
c)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−イソブチルアミド
N,N′−ジメチルホルムアミド(6mL)中の2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−2−メチル−プロピオン酸(175mg、0.490mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP、382mg、0.735mmol)並びにブタノール(99.3mg、0.735mmol)の混合物を、室温で10分間撹拌した。塩化アンモニウム(52.4mg、0.979mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を10%炭酸水素ナトリウム及び0.1M HClで順次洗浄した。溶媒を乾燥させ、蒸発させて固体を得て、それを酢酸エチルとエーテルで再結晶化した(120mg、69%)。MS: m/e = 357.2 (M+H+).
実施例31
2−〔6−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)2−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド(実施例10)(3g、8.76mmol)を無水エタノール(150mL)に溶解し、アルゴンフロー下で10%パラジウム担持炭(93mg、0.0876mmol)を加えた。アルゴンを排気し、水素に取り替えた。反応混合物を一晩撹拌し、水素を排気しアルゴンに取り替えた後、システムを開放し、反応を濾過してパラジウムを除去し、濃縮した。濃縮した後、化合物を白色の固体(2.17g、100%)として得た。MS:m/e = 232.8(M-H+).
2−〔6−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
2−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(50mg、0.213mmol)を無水アセトン(1mL)に溶解し、炭酸カリウム(38.3mg、0.276mmol)を、続いて2−フルオロベンジルブロミド(42.36mg、0.224mmol)を加えた。混合物を一晩撹拌した。水を加え沈殿物が現れた。沈殿物を濾過し、標記化合物を白色の固体(58mg、79%)として得た。MS: m/e = 343.2 (M+H+).
実施例32
2−〔6−(3−クロロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(50mg、0.213mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりにエチル−3−クロロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(41mg、54%)に変換した。MS:m/e = 359.1 (M+H+).
実施例33
2(R)−〔6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド
実施例31aの記載と同様にして、2(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド(1.54g、4.49mmol)を、標記化合物(0.894g、84%)に変換した。MS: m/e = 232.8 (M-H+).
b)2(R)−〔6−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに2,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(40mg、65%)に変換した。MS: m/e = 361.3 (M+H+).
実施例34
2(R)−〔6−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドを用いて、標記化合物(49mg、83%)に変換した。MS: m/e = 343.2 (M+H+).
実施例35
2(R)−〔6−(2,3−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに2,3−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(40mg、65%)に変換した。MS: m/e = 361.2 (M+H+).
実施例36
2(R)−〔6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに2,6−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(20mg、33%)に変換した。MS: m/e = 361.3 (M+H+).
実施例37
2(R)−〔6−(3−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりにα−ブロモ−m−トルオールニトリルを使用して、標記化合物(50mg、84%)に変換した。MS: m/e = 350.3 (M+H+).
実施例38
2(R)−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(80mg、0.342mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに3,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(90mg、73%)に変換した。MS: m/e = 361.3 (M+H+).
実施例39
2(R)−〔6−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(40mg、0.171mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに3,5−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(53mg、86%)に変換した。MS: m/e = 361.2 (M+H+).
実施例40
2(R)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(R)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(80mg、0.342mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに3−フルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(97mg、83%)に変換した。MS: m/e = 343.2 (M+H+).
実施例41
2(S)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)2(S)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド
実施例31aの記載と同様にして、2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド(200mg、0.584mmol)を、標記化合物(0.130mg、100%)に変換した。MS: m/e = 235.3 (M-H+).
b)2(S)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(S)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(45mg、0.192mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに3−フルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(66mg、100%)に変換した。MS: m/e = 343.2 (M+H+).
実施例42
2(S)−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例31bの記載と同様にして、2(S)−(6−ヒドロキシ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−プロピオンアミド(27mg、0.115mmol)を、2−フルオロベンジルブロミドの代わりに3,4−ジフルオロベンジルブロミドを使用して、標記化合物(20mg、48%)に変換した。MS: m/e = 361.3 (M+H+).
実施例43
6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
テトラヒドロフラン(24mL)中の6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(1.2g、4.423mmol)と水素化アルミニウムリチウム(0.337g、8.84mmol)の混合物を、60℃に8時間加熱した。水及び15%水酸化ナトリウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、油状物(1.14g、99%)を得た。MS: m/e = 258.0 (M+H+).
実施例44
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
アセトン中の6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.200g、0.78mmol)及び炭酸カリウム(0.215mg、1.56mmol)の混合物に、2−ブロモ−プロピオンアミド(0.142mg、0.936mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を、濾過し蒸発させた後、クロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/Et2O 3:2 v:v)により精製して、標記化合物を白色の固体(0.189g、74%)として得た。MS: m/e = 329.3 (M+H+).
実施例45
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸エチルエステル
実施例44の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.300g、1.16mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりにエチル−2−ブロモプロピオナート(0.182mL、1.39mmol)を使用して、標記化合物(0.338g、81%)に変換した。MS: m/e = 358.3 (M+H+).
実施例46
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド
a)6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例43の記載と同様にして、標記化合物(1.86g、98%)を、テトラヒドロフラン中の6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(2g、7.37mmol)と水素化アルミニウムリチウム(0.559g、14.74mmol)の混合物から調製した。MS:m/e = 258.0 (M+H+)
b)2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.300g、1.16mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに2−ブロモアセトアミド(0.191mg、1.39mmol)を使用して、標記化合物(0.338g、81%)に変換した。MS: m/e= 315.3 (M+H+).
実施例47
2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド
実施例44の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.300g、1.16mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに2−ブロモアセトアミド(0.191mg、1.39mmol)を使用して、標記化合物(0.218g、60%)に変換した。MS: m/e= 315.3 (M+H+).
実施例48
3−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに3−ブロモ−プロピオンアミド(0.071g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.099g、77%)に変換した。MS: m/e= 329.4 (M+H+).
実施例49
2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.200g、0.78mmol)を、2−ブロモプロピオンアミド(0.142g、0.93mmol)を使用して、標記化合物(0.170g、67%)に変換した。MS: m/e= 329.3 (M+H+).
実施例50
3−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例44の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに3−ブロモプロピオンアミド(0.071g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.089g、70%)に変換した。MS: m/e= 329.3 (M+H+).
実施例51
2−(2−エトキシ−エチル)−6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例44の記載と同様にして、6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに2−ブロモエチルエチルエーテル(0.072g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.075g、59%)に変換した。MS: m/e= 330.4 (M+H+).
実施例52
6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに2−ブロモエチルメチルエーテル(0.044mL、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.054g、44%)に変換した。MS: m/e= 316.3 (M+H+).
実施例53
6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(4,4,4−トリフルオロ−ブチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに1−ブロモ−4,4,4−トリフルオロブタン(0.089g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.065g、46%)に変換した。MS: m/e=368.3 (M+H+).
実施例54
6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに臭化テトラヒドロフルフリル(0.077g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.029g、22%)に変換した。MS: m/e= 342.3 (M+H+).
実施例55
2−(2−エトキシ−エチル)−6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン
実施例44の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりに2−ブロモエチルエチルエーテル(0.072g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.048g、39%)に変換した。MS: m/e= 330.6 (M+H+).
実施例56
3−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−2−S−メチル−プロピオン酸メチルエステル
実施例21の記載と同様にして、6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(0.100g、0.39mmol)を、2−ブロモプロピオンアミドの代わりにメチル(S)−3−ブロモ−2−メチルプロピオナート(0.084g、0.47mmol)を使用して、標記化合物(0.022g、6%)に変換した。MS: m/e= 358.3 (M+H+).
実施例57
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸
水とTHF(1:1 v:v、40mL)中の〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸メチルエステル(実施例20c、3g、7.49mmol)と水酸化リチウム(215mg、8.99mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。THFを蒸発させ、混合物を0.1N HClでpH3〜4に酸性化した。酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた後、白色の固体(2.9g、100%)を得た。MS: m/e = 384.9 (M-H+).
b)2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−プロピオンアミド
N,N′−ジメチルホルムアミド(2mL)中の〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸(300mg、0.777mmol)と1,1′−カルボニル−ジイミダゾール(138mg、0.855mmol)の混合物を、50℃で0.5時間撹拌した。H−D−アラニン−NH2HCl(145mg、1.16mmol)を加え、混合物を50℃で2時間撹拌した。水を加え、生成物が沈澱した。固体を濾過した(317mg、89.5%)。MS: m/e = 457.3 (M+H+).
c)2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(10mg、25%)を、酢酸エチル1mL中の2−(R)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−プロピオンアミド(50mg、0.109mmol)、トリエチルアミン(0.030mL、0.218mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(1.5mg、0.0022mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 357.2 (M+H+).
実施例58
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−プロピオンアミド
N,N′−ジメチルホルムアミド(2mL)中の〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−酢酸(実施例45a、355mg、0.919mmol)と1,1′−カルボニル−ジイミダゾール(164mg、1.01mmol)の混合物を、50℃で1.5時間撹拌した。H−L−アラニン−NH2HCl(145mg、1.16mmol)を加え、混合物を50℃で一晩撹拌した。水を加え、生成物が沈澱した。固体を濾過した(368mg、88%)。MS:m/e = 457.2 (M+H+).
b)2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例20fの記載と同様にして、標記化合物(43mg、10%)を、酢酸エチル10mL中の2−(S)−{2−〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヨード−フェニル〕−アセチルアミノ}−プロピオンアミド(555mg、1.22mmol)、トリエチルアミン(0.383mL、2.43mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムIIクロリド(17mg、0.0244mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 357.1 (M+H+).
実施例59
2(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−インダン−1−オン
5−ヒドロキシ−1−インダンノン(20g、134.9mmol)を、無水のN,N′−ジメチルホルムアミド(120mL)に溶解し、4−フルオロベンジルブロミド(18.2mL、148.4mmol)を、続いて無水炭酸カリウム(24.2g、175.4mmol)を加え、混合物を110℃に12時間撹拌した。水を加え、得られた沈殿物を濾過し、乾燥させた(34.6g、100%)。MS: m/e = 256.1 (M+).
b)5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−インダン−1,2−ジオン−2−オキシム
亜硝酸イソアミル(4.05mL、29.2mmol)を、メチルセルロース(210mL)及びHCl(濃)(15.6mL、187mmol)中の5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−インダン−1−オン(15g、58.5mmol)の懸濁液に加えた。数(約10)分後、固体が現れ、のもう一つの部分の亜硝酸イソアミル(4.05mL、29.2molsic))を加えた。混合物を更に30分間撹拌し、氷水に注ぎ、生成物を濾過し、水で充分に洗浄し、EtOHで希釈し、ポンプで乾燥させた(15.2g、91%)。MS: m/e= 284.1 (M-H).
c)2−カルボキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−安息香酸
5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−インダン−1,2−ジオン−2−オキシム(6g、22.2mmol)を、10%NaOH水溶液(60mL、155.8mmol)に溶解した。混合物を60℃で加熱し、p−トルエンスルホニルクロリド(21.24g、111.4mmol)を1時間の間にゆっくりと加えた。反応混合物を4時間還流した。反応を濃HClで酸性化して、沈殿物を濾過し、ポンプで乾燥させた(4.42g、65%)。MS: m/e = 303.0 (M-H).
d)6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−イソクロマン−1,3−ジオン
2−カルボキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−安息香酸(3.4g、11.1mmol)を、塩化アセチル(23.8mL、33.5mmol)に懸濁し、4時間還流した。次に明褐色の沈殿物を濾取し、エーテルで洗浄した。母液を濃縮し、冷ジエチルエーテルに懸濁し、化合物の残りを再び濾過した(2.85g、90%)。MS: m/e = 286.1 (M+).
e)4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−メトキシカルボニルメチル−安息香酸
6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−イソクロマン−1,3−ジオン(1.3g、4.5mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、密閉管中で90℃に加熱した。2時間後、沈殿物を濾過した(1.2g、83%)。MS: m/e = 316.7 (M-H).
f)〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−フェニル〕−酢酸メチルエステル
4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−メトキシカルボニルメチル−安息香酸(1.15g、3.6mmol)をTHF(28mL)に溶解し、ボラン−ジメチルスルフィド錯体(0.69mL、7.26mmol)を0℃で加えた。反応を室温で2時間撹拌し、更なるボラン−ジメチルスルフィド錯体(0.69mL、7.26mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で7時間撹拌した。メタノールを大変ゆっくりと加え、混合物を20分間撹拌した。濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、固体を得て、それをヘキサン/酢酸エチル 3/1〜1/2を溶離剤として用いるシリカゲルカラムに付して精製した。MS: m/e = 304 (M+).
g)〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ホルミル−フェニル〕−酢酸メチルエステル
〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシメチル−フェニル〕−酢酸メチルエステル(0.850g、2.79mmol)をCHCl3(25mL)に溶解し、MnO2(2.15g、22.34mmol)を加え、混合物を2時間還流し、更なるMnO2(0.270g、2.79mmol)を加え、混合物を再び30分間還流した。濾過し、クロロホルムを蒸発させて、アルデヒド(0.746g、85%)を得て、それを精製しないで次の工程に使用した。MS:m/e = 304 (M+).
h)〔2−〔1(S)−カルバモイル−エチルアミノ)−メチル〕−5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステル
H−L−アラニン−NH2HCl(0.222g、1.78mmol)をアルゴン下でメタノール3mLに溶解し、次にモレキュラーシーブ(0.4nM)0.500gを、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.075g、1.19mmol)を加えた。混合物を20分間撹拌し、〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ホルミル−フェニル〕−酢酸メチルエステル(0.450g、1.48mmol)の溶液をメタノール3mLに加えた。明黄色の反応を室温で一晩撹拌した。濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮して、固体を得て、それをヘキサン/酢酸エチル 1/1及びMeCl2/MeOH 9/1を溶離剤として用いるシリカゲルカラムに付して精製し、白色の固体(0.160g、29%)を得た。MS: m/e= 375.4 (M+H+).
i)2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
〔2−〔(1(S)−カルバモイル−エチルアミノ)−メチル〕−5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステル(0.150g、0.401mmol)を140℃でトルエンに還流し、Deam-Starkトラップで反応中に形成されたメタノールを除去した。5時間後、生成物を得た。トルエンを蒸発により除去して、化合物をエーテル(0.115g、84%)中で結晶化した。MS: m/e= 343.4 (M+H+).
実施例60
2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
a)〔2−〔(1−(R)−カルバモイル−エチルアミノ)−メチル〕−5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステル
実施例59hの記載と同様にして、標記化合物(249mg、30%)を、メタノール5mL中の〔5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ホルミル−フェニル〕−酢酸メチルエステル(680mg、2.25mmol)、H−D−アラニン−NH2HCl(0.354g、2.8mmol)、モレキュラーシーブ(0.4nM)500mg、並びにシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.113g、1.8mmol)の混合物から調製した。MS: m/e= 375.4 (M+H+).
b)2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
実施例59iの記載と同様にして、標記化合物(0.158g、74%)を、〔2−〔(1−(R)−カルバモイル−エチルアミノ)−メチル〕−5−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル〕−酢酸メチルエステルから調製した。MS: m/e= 343.4 (M+H+).
例A
下記の組成の錠剤を、従来の方法で製造した:
mg/錠剤
活性成分 100
粉末ラクトース 95
白色トウモロコシデンプン 35
ポリビニルピロリドン 8
カルボキシメチルデンプンナトリウム 10
ステアリン酸マグネシウム 2
錠剤重量 250
例B
下記の組成の錠剤を、従来の方法で製造した:
mg/錠剤
活性成分 200
粉末ラクトース 100
白色トウモロコシデンプン 64
ポリビニルピロリドン 12
カルボキシメチルデンプンナトリウム 20
ステアリン酸マグネシウム 4
錠剤重量 400
例C
下記の組成のカプセル剤を、従来の方法で製造した:
mg/カプセル
活性成分 50
結晶質ラクトース 60
微晶質セルロース 34
タルク 5
ステアリン酸マグネシウム 1
カプセル充填重量 150
適切な粒径の活性成分、結晶質ラクトース及び微晶質セルロースを、互いに均質に混合し、ふるい分けした後、タルク及びステアリン酸マグネシウムを添加混合した。最終混合物を、適当なサイズの硬ゼラチンカプセルに充填した。
例D
注射剤は下記の成分を有することができ、通常の方法で製造された。
活性物質 1.0mg
1N HCl 20.0μl
酢酸 0.5mg
NaCl 8.0mg
フェノール 10.0mg
1N NaOH pH5にするのに充分な量
2O 全量を1mLにするのに充分な量

Claims (31)

  1. 一般式I:
    Figure 0004322685
    〔式中、
    Yは、>C=O又は−CH2−であり;
    Zは、>C=O又は−CH2−であり;
    1は、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕で示される化合物(但し、3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオン酸tert−ブチルエステル、
    3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ペンタン酸tert−ブチルエステル、
    3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ヘキサン酸tert−ブチルエステル、
    3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ヘプタン酸tert−ブチルエステル、
    3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−オクタン酸tert−ブチルエステル、
    3−〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−ノナン酸tert−ブチルエステル、
    〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸tert−ブチルエステル、
    〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸tert−ブチルエステル、及び
    〔6−(4−シアノ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−酢酸tert−ブチルエステルは除く)、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  2. Yが、>C=O又は−CH2−であり;
    Zが、>C=O又は−CH2−であり;
    1が、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    5は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2が、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される、請求項1記載の式Iの化合物、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  3. Y又はZの少なくとも1つが>C=Oである、請求項1記載の式Iの化合物。
  4. 4又はR5がC1〜C6−アルキルである、請求項1記載の式Iの化合物。
  5. 式I−A:
    Figure 0004322685
    〔式中、
    1は、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ及びハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕を有する、請求項1記載の式Iの化合物、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  6. 1が、式aで示される基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−(CH2n−CN又は−(CH2p−OR8であり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2である、請求項5記載の式I−Aの化合物。
  7. 3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2である、請求項6記載の式I−Aの化合物。
  8. 化合物が、下記:
    2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、
    2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
    2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
    2−〔6−(3,4−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
    からなる群より選択される、請求項7記載の式I−Aの化合物。
  9. 鏡像異性体が、下記:
    2−(R)−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
    2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
    2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
    2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−3−ヒドロキシ−プロピオンアミド、及び
    2−(R)−〔6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
    からなる群より選択される、請求項7記載の式I−Aの化合物の鏡像異性体。
  10. 式I−B:
    Figure 0004322685
    〔式中、
    1は、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素、C1〜C6アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    5は、水素、C1〜C6アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ及びハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕を有する、請求項1記載の式Iの化合物、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  11. 1が、式aで示される基であり、そしてR3が、−(CH2n−CO−NR67;−(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8;−(CH2n−CN;−(CH2n−CF3;−(CH2p−OR8又は−(CH2n−テトラヒドロフラニルであり;ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、R8が、水素又はC1〜C6−アルキルであり、nが、0、1又は2であり、そしてpが、1又は2である、請求項10記載の式I−Bの化合物。
  12. 3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2である、請求項11記載の式I−Bの化合物。
  13. 化合物が、下記:
    2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、
    2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、
    2−〔6−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−アセトアミド、及び
    2−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
    からなる群より選択される、請求項12記載の式I−Bの化合物。
  14. 3が、−(CH2p−OR8であり、ここで、R8が、C1〜C6−アルキルであり、そしてpが、1又は2である、請求項11記載の式I−Bの化合物。
  15. 式I−C:
    Figure 0004322685
    〔式中、
    1は、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ及びハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕を有する、請求項1記載の式Iの化合物、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  16. 3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2である、請求項15記載の式I−Cの化合物。
  17. 化合物が、下記:
    2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
    2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−1,3−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
    からなる群より選択される、請求項16記載の式I−Cの化合物。
  18. 式I−D:
    Figure 0004322685
    〔式中、
    1は、水素又は式a:
    Figure 0004322685
    (式中、
    3は、−(CH2n−CO−NR67
    −(CH2n−COOR8;−CHR9−COOR8
    −(CH2n−CN;
    −(CH2p−OR8
    −(CH2n−NR67
    −(CH2n−CF3
    −(CH2n−NH−COR9
    −(CH2n−NH−COOR8
    −(CH2n−テトラヒドロフラニル;
    −(CH2p−SR8
    −(CH2p−SO−R9;又は
    −(CH2n−CS−N 6 7 であり;
    4は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    5は、水素、C1〜C6−アルキル、−(CH2p−OR8、−(CH2p−SR8又はベンジルであり;
    6及びR7は、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    8は、水素又はC1〜C6−アルキルであり;
    9は、C1〜C6−アルキルであり;
    mは、1、2又は3であり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、1又は2である)で示される基であり;
    2は、ハロゲン、ハロゲン−(C1〜C6)−アルキル、シアノ、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲン−(C1〜C6)−アルコキシからそれぞれ独立して選択される〕を有する、請求項1記載の式Iの化合物、又は
    それらの薬学的に許容されうる塩。
  19. 3が、−(CH2n−CO−NR67であり、ここで、R6及びR7が、互いに独立して、水素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてnが、0、1又は2である、請求項18記載の式I−Dの化合物。
  20. 化合物が、下記:
    2−(S)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド、及び
    2−(R)−〔6−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル〕−プロピオンアミド
    からなる群より選択される、請求項19記載の式I−Dの化合物。
  21. 請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩の製造方法であって、
    II:
    Figure 0004322685
    の化合物を式III:
    Figure 0004322685
    (式中、R 2 及びmは前記と同義である)の化合物と反応させ、式I−A1
    Figure 0004322685
    の化合物を得、この化合物を式IV:
    Figure 0004322685
    (式中、R 3 、R 4 及びR 5 は前記と同義である)の化合物と反応させ、式I−A2
    Figure 0004322685
    の化合物を得、そして
    所望により、式I−A2の化合物におけるR3の官能基を別の官能基に変換すること、そして
    所望により、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
    を含む方法。
  22. 請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩の製造方法であって、
    I−A1
    Figure 0004322685
    (式中、R 2 及びmは前記と同義である)の化合物を還元して、式I−B1
    Figure 0004322685
    の化合物を得、この化合物を式IV:
    Figure 0004322685
    (式中、R 3 、R 4 及びR 5 は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−B2
    Figure 0004322685
    の化合物を得、そして
    所望により、式I−B2の化合物におけるR3の官能基を別の官能基に変換すること、そして
    所望により、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
    を含む方法。
  23. 請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩の製造方法であって、
    V:
    Figure 0004322685
    の化合物を式III:
    Figure 0004322685
    (式中、R2 及びmは前記と同義である)の化合物と反応させて、式VI:
    Figure 0004322685
    の化合物を得、この化合物を式VII:
    2N−R1 VII
    (式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−C:
    Figure 0004322685
    の化合物を得、そして
    所望により、式I−Cの化合物におけるR1の官能基を別の官能基に変換すること、そして
    所望により、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
    を含む方法。
  24. 請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩の製造方法であって、
    IX:
    Figure 0004322685
    (式中、R 2 及びmは前記と同義である)の化合物を酸化して、式IXa:
    Figure 0004322685
    で示される対応するアルデヒドにし、この化合物を、還元剤の存在下、式VII:
    2N−R1 VII
    (式中、R1は前記と同義である)の化合物と反応させて、式I−D:
    Figure 0004322685
    の化合物を得、そして
    所望により、式I−Dの化合物におけるR1の官能基を別の官能基に変換すること、そして
    所望であれば、式Iの化合物を薬学的に許容されうる塩に変換すること
    を含む方法。
  25. 請求項1記載の式Iの化合物の鏡像異性体の製造方法であって、
    式X:
    Figure 0004322685
    (式中、R2 及びmは前記と同義であり、そしてR10は、水素又はヒドロキシである)の化合物を式XI:
    Figure 0004322685
    (式中、n、4及びR5は前記と同義である)で示される光学的に活性なアミノ誘導体と反応させ、そして還元して式XII:
    Figure 0004322685
    (式中、R11は、水素又はオキソである)の化合物を得、それを一酸化炭素と、加圧下、パラジウム(II)塩の存在下で反応させて、式I−AC3
    Figure 0004322685
    (式中、R11は、水素又はオキソである)の化合物を得ること
    を含む方法。
  26. 請求項21〜25のいずれか1項記載の方法で製造される、請求項1記載の式Iの化合物。
  27. 請求項1〜20のいずれか1項記載の化合物の1種以上と薬学的に許容されうる賦形剤とを含有する、モノアミンオキシダーゼBインヒビターにより媒介される疾患の治療及び予防用医薬。
  28. 請求項1〜20のいずれか1項記載の化合物の1種以上と薬学的に許容されうる賦形剤とを含有する、アルツハイマー病及び老年性痴呆の治療及び予防用医薬。
  29. 疾患の治療又は予防用の、請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩。
  30. モノアミンオキシダーゼBインヒビターにより媒介される疾患の治療及び予防用医薬を製造するための、請求項1記載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容されうる塩の使用。
  31. 疾患がアルツハイマー病又は老年性痴呆である、請求項30記載の使用。
JP2003587782A 2002-04-26 2003-04-14 イソキノリン誘導体 Expired - Fee Related JP4322685B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP02009253 2002-04-26
PCT/EP2003/003845 WO2003091219A1 (en) 2002-04-26 2003-04-14 Isoquinoline derivatives

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005533761A JP2005533761A (ja) 2005-11-10
JP4322685B2 true JP4322685B2 (ja) 2009-09-02

Family

ID=29265896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003587782A Expired - Fee Related JP4322685B2 (ja) 2002-04-26 2003-04-14 イソキノリン誘導体

Country Status (31)

Country Link
US (1) US6818774B2 (ja)
EP (1) EP1501804B1 (ja)
JP (1) JP4322685B2 (ja)
KR (1) KR100681585B1 (ja)
CN (1) CN1310890C (ja)
AR (1) AR039651A1 (ja)
AT (1) ATE440821T1 (ja)
AU (1) AU2003227614B2 (ja)
BR (1) BR0309562A (ja)
CA (1) CA2483461C (ja)
DE (1) DE60328978D1 (ja)
DK (1) DK1501804T3 (ja)
ES (1) ES2329354T3 (ja)
GT (1) GT200300095A (ja)
HK (1) HK1080836A1 (ja)
HR (1) HRP20040952A2 (ja)
IL (1) IL164677A0 (ja)
MX (1) MXPA04010537A (ja)
MY (1) MY133527A (ja)
NO (1) NO20044571L (ja)
NZ (1) NZ535885A (ja)
PA (1) PA8572001A1 (ja)
PE (1) PE20040594A1 (ja)
PL (1) PL373697A1 (ja)
PT (1) PT1501804E (ja)
RU (1) RU2318812C2 (ja)
SI (1) SI1501804T1 (ja)
TW (1) TWI278451B (ja)
UY (1) UY27786A1 (ja)
WO (1) WO2003091219A1 (ja)
ZA (1) ZA200408281B (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY150088A (en) 2003-05-19 2013-11-29 Irm Llc Immunosuppressant compounds and compositions
JP4728962B2 (ja) * 2003-05-19 2011-07-20 アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 免疫抑制化合物および組成物
EP1638551B1 (en) * 2003-05-19 2011-12-21 Irm Llc Immunosuppressant compounds and compositions
MXPA06002310A (es) 2003-08-29 2006-05-25 Ono Pharmaceutical Co Compuesto capaz de enlazarse al receptor s1p y uso farmaceutico del mismo.
CN101407471A (zh) 2003-08-29 2009-04-15 小野药品工业株式会社 能够结合s1p受体的化合物及其药物用途
CA2543287A1 (en) * 2003-10-23 2005-05-06 F.Hoffmann-La Roche Ag Benzazepine derivatives as mao-b inhibitors
SI1751111T1 (sl) 2004-03-01 2015-04-30 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Substituirani 1,2,3,4-tetrahidroizokinolinski derivati
PL1826197T3 (pl) 2004-12-13 2012-06-29 Ono Pharmaceutical Co Pochodna kwasu aminokarboksylowego i jej zastosowanie lecznicze
CA2595339C (en) * 2005-01-28 2014-08-19 Boehringer Ingelheim Pharma Gmbh & Co. Kg Method for producing isochromane and derivatives thereof
UA90708C2 (ru) 2005-02-25 2010-05-25 Ф. Хоффманн-Ля Рош Аг Таблетки с улучшенной дисперсностью лекарственного вещества
NZ567540A (en) 2005-12-22 2010-07-30 Newron Pharm Spa 2-Phenylethylamino derivatives as calcium and/or sodium channel modulators
MX2008011647A (es) * 2006-03-15 2008-09-22 Actelion Pharmaceuticals Ltd Derivados de tetrahidroisoquinolina para mejorar la funcion de la memoria.
WO2007122591A2 (en) 2006-04-26 2007-11-01 Actelion Pharmaceuticals Ltd Pyrazolo-tetrahydro pyridine derivatives as orexin receptor antagonists
KR101220182B1 (ko) 2009-02-25 2013-01-11 에스케이바이오팜 주식회사 치환된 아졸 유도체 화합물, 이를 포함하는 약제학적 조성물 및 이를 이용한 파킨슨씨 병 치료방법
CN105315204B (zh) * 2014-07-04 2018-02-09 中南大学 7‑氨基‑1,4‑二氢异喹啉‑3(2h)‑酮衍生物及其合成方法和用途
CN105585527B (zh) * 2015-12-17 2018-06-26 浙江工业大学 2-(3,4-二氢异喹啉-1(2h)-亚基)乙腈类化合物及其应用
CN105461626B (zh) * 2015-12-17 2018-05-08 浙江工业大学 芳环或稠杂环联3,4-二氢异喹啉类共轭结构化合物及其应用
WO2018183171A1 (en) * 2017-03-27 2018-10-04 Bristol-Myers Squibb Company Substituted isoquionline derivatives as immunomudulators
CN114591238B (zh) * 2022-03-25 2022-11-15 邦恩泰(山东)生物医药科技集团股份有限公司 一种异喹啉类药物中间体的合成方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6448269B1 (en) * 1993-07-22 2002-09-10 Eli Lilly And Company Glycoprotein IIb/IIIa antagonists
US5731324A (en) * 1993-07-22 1998-03-24 Eli Lilly And Company Glycoprotein IIb/IIIa antagonists
US6137002A (en) * 1993-07-22 2000-10-24 Eli Lilly And Company Glycoprotein IIb/IIIa antagonists
IL110172A (en) * 1993-07-22 2001-10-31 Lilly Co Eli Bicycle compounds and pharmaceuticals containing them
US5679715A (en) 1995-06-07 1997-10-21 Harris; Richard Y. Method for treating multiple sclerosis
WO1997033572A1 (en) 1996-03-15 1997-09-18 Somerset Pharmaceuticals, Inc. Method for preventing and treating peripheral neurophathy by administering selegiline
WO2001034172A2 (en) 1999-11-05 2001-05-17 Vela Pharmaceuticals Inc. Methods and compositions for treating reward deficiency syndrome

Also Published As

Publication number Publication date
RU2004134575A (ru) 2005-07-20
AU2003227614B2 (en) 2008-06-26
NZ535885A (en) 2007-05-31
US6818774B2 (en) 2004-11-16
HK1080836A1 (en) 2006-05-04
AR039651A1 (es) 2005-03-02
BR0309562A (pt) 2005-02-15
HRP20040952A2 (en) 2005-06-30
DE60328978D1 (de) 2009-10-08
CA2483461A1 (en) 2003-11-06
WO2003091219A1 (en) 2003-11-06
CN1649844A (zh) 2005-08-03
US20030225122A1 (en) 2003-12-04
PA8572001A1 (es) 2003-12-10
TW200307670A (en) 2003-12-16
JP2005533761A (ja) 2005-11-10
PL373697A1 (en) 2005-09-05
MY133527A (en) 2007-11-30
RU2318812C2 (ru) 2008-03-10
KR100681585B1 (ko) 2007-02-09
SI1501804T1 (sl) 2009-12-31
ZA200408281B (en) 2005-10-14
IL164677A0 (en) 2005-12-18
EP1501804B1 (en) 2009-08-26
TWI278451B (en) 2007-04-11
UY27786A1 (es) 2003-10-31
CA2483461C (en) 2010-12-21
KR20040104628A (ko) 2004-12-10
MXPA04010537A (es) 2005-01-25
PE20040594A1 (es) 2004-08-30
ATE440821T1 (de) 2009-09-15
PT1501804E (pt) 2009-10-29
NO20044571L (no) 2004-10-22
DK1501804T3 (da) 2009-10-12
AU2003227614A1 (en) 2003-11-10
CN1310890C (zh) 2007-04-18
ES2329354T3 (es) 2009-11-25
GT200300095A (es) 2004-01-15
EP1501804A1 (en) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4322685B2 (ja) イソキノリン誘導体
JP4108679B2 (ja) シンナミド誘導体
JP2008508335A (ja) Maobインヒビターとしてのベンジルオキシ誘導体
KR100855618B1 (ko) Mao-b 억제제
US6846832B2 (en) 2,3-dihydro-isoindol-1-one derivatives
JP4796620B2 (ja) エナンチオマー的に純粋な4−ピロリジノフェニルベンジルエーテル誘導体の製造方法
AU2003255334B2 (en) 2,3-dihydro-isoindol-1-ones with MAO-B inhibiting activity
JPS6222769A (ja) テトラヒドロイソキノリン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees